JP2004128374A6 - 発光装置 - Google Patents

発光装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004128374A6
JP2004128374A6 JP2002293284A JP2002293284A JP2004128374A6 JP 2004128374 A6 JP2004128374 A6 JP 2004128374A6 JP 2002293284 A JP2002293284 A JP 2002293284A JP 2002293284 A JP2002293284 A JP 2002293284A JP 2004128374 A6 JP2004128374 A6 JP 2004128374A6
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light emitting
transistor
oled
film
insulating film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002293284A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004128374A5 (ja
JP2004128374A (ja
JP4159844B2 (ja
Inventor
和隆 犬飼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Original Assignee
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd filed Critical Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority to JP2002293284A priority Critical patent/JP4159844B2/ja
Priority claimed from JP2002293284A external-priority patent/JP4159844B2/ja
Publication of JP2004128374A publication Critical patent/JP2004128374A/ja
Publication of JP2004128374A5 publication Critical patent/JP2004128374A5/ja
Publication of JP2004128374A6 publication Critical patent/JP2004128374A6/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4159844B2 publication Critical patent/JP4159844B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】3つ以上のノードを同時に短絡または開放することができ、なおかつ基板の占有面積を抑えることができるスイッチ素子の提供を課題とする。
【解決手段】本発明のスイッチ素子は、活性層と、活性層に接する絶縁膜と、絶縁膜に接するゲート電極と、3つ以上の接続電極とを有している。活性層は、少なくとも1つのチャネル形成領域と、3つ以上の不純物ドープ領域とを有しており、接続電極はそれぞれ異なる不純物領域の1つに接している。任意の接続端子に接する不純物領域は、チャネル形成領域のいずれか1つとのみ接している。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体膜を用いて形成されたスイッチ素子に関する。また、基板上に形成された該スイッチ素子と、有機発光素子(OLED:Organic Light Emitting Diode)とを、該基板とカバー材の間に封入したOLEDパネルに関する。また、該OLEDパネルにコントローラを含むIC等を実装した、OLEDモジュールに関する。なお本明細書において、OLEDパネル及びOLEDモジュールを共に発光装置と総称する。
【0002】
【従来の技術】
近年、基板上に薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、以下TFTと記す)を形成する技術が大幅に進歩し、アクティブマトリクス型表示装置への応用開発が進められている。アクティブマトリクス型表示装置は、画素毎にスイッチ素子としてのTFTを設け、ビデオ信号を各画素に順次書き込むことにより画像表示を行う。TFTはアクティブマトリクス型表示装置を実現する上で、必須の素子となっている。
【0003】
TFTは、ソース電極、ドレイン電極、ゲート電極の3つの端子を有するスイッチ素子にもなる。ゲート電極に与える電圧によって、ソース電極、ドレイン電極間の電気抵抗が制御される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、アクティブマトリクス型表示装置において、表示品質、表示情報量の急激な増加と軽薄短小へのニーズの高まりとを背景に、画素の高精細化への要求が高まっている。また、画素にメモリを組み込むなどの高機能化が求められるようになりつつある。
【0005】
しかし画素を、高精細化、高機能化しようとしても、各画素に設けられているTFTは、オン電流量や耐圧などの確保を考慮すると、そのサイズの縮小に限界がある。
【0006】
しかし、画素に占めるTFTの面積の割合を下げられない場合、液晶表示装置だと画素において光が透過する面積が小さくなり、見た目の輝度が低くなる。また発光装置でも、OLEDから発せられる光がTFT側に照射されるとき、OLEDからの光がTFTに遮られ、見た目の輝度が低くなる。
【0007】
よって各画素に設けるTFTの数、面積は、可能な限り少なく抑えるのが望ましい。
【0008】
しかし、各画素の回路構成が決まっていればTFTの数を単純に減らすことは通常できない。例えば図15(A)に示すように、各画素において3個のノードA、B、Cを同時に短絡または開放する必要があるとき、3端子のスイッチ素子であるTFTの場合、少なくとも2個のTFT3001、3002を設ける必要があり、これ以上TFTの数は減らせない。
【0009】
特にアクティブマトリクス型の発光装置の場合、単純に電圧信号書き込みスイッチ以外必要としない液晶表示装置に比べて、一般的に各画素に設けられるTFTの数が多く、その接続は複雑であり、TFTの数を抑えるのが困難である。
【0010】
本発明は上述した問題に鑑み、3つ以上のノードを同時に短絡または開放することができ、なおかつ基板の占有面積を抑えることができるスイッチ素子の提供を課題とする。また、該スイッチ素子を用いたアクティブマトリクス型表示装置の提供を課題とする。
【0011】
また、発光装置を実用化する上で問題となっているのが、有機発光材料の劣化に伴う、OLEDの輝度の低下であった。なお、OLEDは、電場を加えることで発生するルミネッセンス(Electroluminescence)が得られる有機化合物(有機発光材料)を含む層(以下、有機発光層と記す)と、陽極層と、陰極層とを有している。有機化合物におけるルミネッセンスには、一重項励起状態から基底状態に戻る際の発光(蛍光)と三重項励起状態から基底状態に戻る際の発光(リン光)とがあるが、本発明の発光装置は、上述した発光のうちの、いずれか一方の発光を用いていても良いし、または両方の発光を用いていても良い。
【0012】
本明細書では、OLEDの陽極と陰極の間に設けられた全ての層を有機発光層と定義する。有機発光層には具体的に、発光層、正孔注入層、電子注入層、正孔輸送層、電子輸送層等が含まれる。基本的にOLEDは、陽極/発光層/陰極が順に積層された構造を有しており、この構造に加えて、陽極/正孔注入層/発光層/陰極や、陽極/正孔注入層/発光層/電子輸送層/陰極等の順に積層した構造を有していることもある。
【0013】
有機発光材料は水分、酸素、光、熱に弱く、これらのものによって劣化が促進される。具体的には、発光装置を駆動するデバイスの構造、有機発光材料の特性、電極の材料、作製工程における条件、発光装置の駆動方法等により、その劣化の速度が左右される。
【0014】
有機発光層にかかる電圧が一定であっても、有機発光層が劣化するとOLEDの輝度は低下し、表示する画像が不鮮明になる。
【0015】
また、R(赤)、G(緑)、B(青)に対応した三種類のOLEDを用いてカラーの画像を表示する場合において、有機発光層を構成する有機発光材料は、OLEDの対応する色によって異なる。そのため、OLEDの有機発光層が、対応する色にごとに異なる速度で劣化することがある。この場合、時間が経つにつれ、OLEDの輝度が色ごとに異なってしまい、発光装置に所望の色を表示することができなくなる。
【0016】
また、有機発光層の温度は、外気温やOLEDパネル自身が発する熱等に左右されるが、一般的にOLEDは温度によって流れる電流の値が変化する。電圧が一定でも、有機発光層の温度が高くなると、OLEDに流れる電流は大きくなる。そしてOLEDに流れる電流とOLEDの輝度は比例関係にあるため、OLEDに流れる電流が大きければ大きいほど、OLEDの輝度は高くなる。このように、有機発光層の温度によってOLEDの輝度が変化するため、所望の階調を表示することが難しく、また温度の上昇に伴って発光装置の消費電流が大きくなる。
【0017】
さらに、一般的に、有機発光材料の種類によって温度変化における流れる電流の変化の度合いが異なるため、カラー表示において各色のOLEDの輝度が温度によってバラバラに変化することが起こりうる。各色の輝度のバランスが崩れると、所望の色を表示することができない。
【0018】
本発明は上述したことに鑑み、有機発光層の劣化や温度変化に左右されずに一定の輝度を得ることができ、さらに所望のカラー表示を行うことが可能な発光装置を提供することを課題とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明は、3つ以上のノードを同時に短絡または開放することができる、少なくとも4つの端子を有した新規な構成のスイッチ素子及びそのスイッチ素子を用いた発光装置である。
【0020】
具体的に該スイッチ素子は、活性層と、前記活性層に接する絶縁膜と、前記絶縁膜に接するゲート電極と、3つ以上の電極(以下、本明細書では接続電極と呼ぶ)とを有している。そして、前記活性層は、少なくとも1つのチャネル形成領域と、3つ以上の不純物ドープ領域とを有しており、前記接続電極はそれぞれ異なる不純物領域の1つに接している。
【0021】
そして、任意の接続端子に接する不純物領域は、チャネル形成領域のいずれか1つとのみ接している。なお、任意の接続端子に接する不純物領域が、該1つのチャネル形成領域との間に濃度の低い不純物領域を挟んでいても良い。言い換えると、接続端子に接している任意の2つの不純物領域は、間に他の接続端子に接している不純物領域を挟んでいない。
【0022】
ゲート電極は絶縁膜を間に挟んでチャネル形成領域と重なっている。そして、ゲート電極に印加する電圧を制御することで、各接続電極間の抵抗を制御し、全ての接続電極を同時に短絡または開放することができる。
【0023】
なお、本発明のスイッチ素子は、基板と活性層の間にゲート電極が設けられていても良いし、ゲート電極と基板の間に活性層が設けられていても良い。
【0024】
上記、スイッチ素子を用いることにより、複数のTFTによりスイッチ回路を構成するよりも、画素に占める面積を抑えることができ、画素の開口率を維持したまま高精細化したり高機能化させることができる。
【0025】
また一般的に、OLEDに印加する電圧を一定に保って発光させるのと、OLEDに流れる電流を一定に保って発光させるのとでは、後者の方が、OLEDの劣化による輝度の低下を小さくすることができる。なお本明細書において、OLEDに流れる電流をOLED電流、OLEDに印加される電圧をOLED電圧と呼ぶ。つまり、OLEDの輝度を電圧によって制御するのではなく、電流によって制御することで、OLEDの劣化によるOLEDの発光輝度の変化を抑制することができる。
【0026】
そこで、各画素に本発明のスイッチ素子を設け、該スイッチ素子がオンのときに、OLEDに流れる電流を制御するトランジスタのドレイン電流Idを信号線駆動回路において制御するのが好ましい。
【0027】
ドレイン電流Idが流れると、OLEDに流れる電流を制御するトランジスタのゲート電極とソース領域間に電圧が生じる。そして該電圧を維持したまま、該トランジスタのドレイン電流を、単数または複数の回路素子を間に介してOLEDに流すようにする。なお、OLEDに流れる電流を制御するトランジスタは、飽和領域において動作させる。
【0028】
上記構成において、OLEDに流れる電流の値は信号線駆動回路によって制御される。よって、OLEDに流れる電流を制御するトランジスタの特性の違いや、OLEDの劣化等に左右されずに、OLEDに流れる電流を所望の値に制御することが可能になる。
【0029】
本発明では、前記スイッチ素子を用いて上述の通り構成することにより、有機発光層が劣化してもOLEDの輝度の低下を抑えることができ、その結果鮮明な画像を表示することができる。また、各色に対応したOLEDを用いたカラー表示の発光装置の場合、OLEDの有機発光層が、対応する色にごとに異なる速度で劣化しても、各色の輝度のバランスが崩れるのを防いで所望の色を表示することができる。
【0030】
また、有機発光層の温度が外気温やOLEDパネル自身が発する熱等に左右されても、OLED電流を所望の値に制御することができる。よって、OLED電流とOLEDの輝度は比例するので、OLEDの輝度が変化するのを抑えることができ、また温度の上昇に伴って消費電流が大きくなるのを防ぐことができる。また、カラー表示の発光装置の場合、温度変化に左右されずに各色のOLEDの輝度の変化を抑えることができるので、各色の輝度のバランスが崩れるのを防ぐことができ、所望の色を表示することができる。
【0031】
さらに、一般的に、有機発光材料の種類によって温度変化におけるOLED電流の変化の度合いが異なるため、カラー表示において各色のOLEDの輝度が温度によってバラバラに変化することが起こりうる。しかし本発明の発光装置では、温度変化に左右されずに所望の輝度を得ることができるので、各色の輝度のバランスが崩れるのを防ぐことができ、所望の色を表示することができる。
【0032】
また一般的な発光装置は、OLEDに電流を供給する配線自体が抵抗を有するため、配線の長さによってその電位が多少降下する。そしてこの電位の降下は、表示する画像によっても大きく異なる。特に、同じ配線から電流が供給される複数の画素において、階調数の高い画素の割合が大きくなると、配線に流れる電流が大きくなり、電位の降下が顕著に現れる。電位が降下すると、各画素のOLEDにそれぞれかかる電圧が小さくなるため、各画素に供給される電流は小さくなる。よって、ある所定の画素において一定の階調を表示しようとしても、同じ配線から電流が供給されている他の画素の階調数が変化すると、それに伴って該所定の画素に供給される電流が変化し、結果的に階調数も変化する。しかし本発明の発光装置では、各OLEDに流れる電流を所望の値に保つことができるので、配線抵抗による電位降下により階調が変化するのを防ぐことができる。
【0033】
また、本発明のスイッチ素子を用いることで、各画素に占めるトランジスタの面積の割合を抑えることができる。
【0034】
なお、本発明の発光装置において、画素に用いるトランジスタは多結晶シリコンを用いて形成されたトランジスタであっても良いし、アモルファスシリコンを用いた薄膜トランジスタであっても良い。また、有機半導体を用いたトランジスタであっても良い。
【0035】
なお本発明の発光装置の画素に設けられたトランジスタは、シングルゲート構造を有していても良いし、ダブルゲート構造やそれ以上のゲート電極を有するマルチゲート構造であっても良い。
【0036】
なお、本発明のスイッチ素子は、表示装置のみならず集積回路を含む半導体装置全般に用いることが可能である。
【0037】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
本発明のスイッチ素子の構成について、図1を用いて説明する。図1(A)は、本発明のトランジスタの上面図であり、図1(B)は、図1(A)の破線A−A’における断面図に相当し、図1(C)は、図1(A)の破線B−B’における断面図に相当する。
【0038】
本発明のトランジスタは、活性層101と、該活性層に接するゲート絶縁膜102と、ゲート絶縁膜102に接するゲート電極103とを有している。活性層101は、チャネル形成領域104と、導電型を付与する不純物が添加された不純物領域105、106、107を有している。ゲート電極103とチャネル形成領域104は、ゲート絶縁膜を間に挟んで重なっている。
【0039】
不純物領域105、106、107はそれぞれチャネル形成領域104に接している。なお本実施の形態では、全ての不純物領域がそれぞれチャネル形成領域104に接しているが、本発明はこの構成に限定されない。不純物領域とチャネル形成領域の間に、不純物領域よりも不純物濃度の低い低濃度不純物領域(LDD領域)が設けられていても良いし、ゲート電極と重ならない不純物の添加されていない領域(オフセット領域)が設けられていても良い。
【0040】
活性層101の不純物領域105、106、107を覆うように、ゲート絶縁膜102上に絶縁膜108が形成されている。そして、絶縁膜108及びゲート絶縁膜102に形成されたコンタクトホールを介して、不純物領域105、106、107にそれぞれ接続された接続配線109、110、111が形成されている。なお、図1ではゲート絶縁膜102が不純物領域105、106、107を覆っているが、本発明はこの構成に限定されない。不純物領域105、106、107は必ずしもゲート絶縁膜102に覆われている必要はなく、露出していても良い。
【0041】
図1に示したスイッチ素子は、ゲート電極103に印加される電圧によって、各接続配線109、110、111間の抵抗が制御される。
【0042】
図1のトランジスタは、3つのノード、具体的には接続配線109、110、111を同時に接続することができる。なお、本明細書において接続とは、特に記載のない限り電気的な接続を意味する。
【0043】
上記構成により、スイッチ素子を加えたトランジスタ等が占有する面積を抑えることができ、画素の開口率を下げずに、画素を高精細化あるいは高機能化させることができる。一方、TFTを用いて3つのノードの接続を制御する場合、2つ以上のトランジスタを用いる必要がある。
【0044】
(実施の形態2)
図2に本発明のOLEDパネルの構成を、ブロック図で示す。200は画素部であり、複数の画素201がマトリクス状に形成されている。また202は信号線駆動回路、203は第1走査線駆動回路、204は第2走査線駆動回路である。
【0045】
なお図2では信号線駆動回路202、第1走査線駆動回路203及び第2走査線駆動回路204が、画素部200と同じ基板上に形成されているが、本発明はこの構成に限定されない。信号線駆動回路202、第1走査線駆動回路203及び第2走査線駆動回路204が画素部200と異なる基板上に形成され、FPC等のコネクターを介して、画素部200と接続されていても良い。また、図2では信号線駆動回路202、第1走査線駆動回路203及び第2走査線駆動回路204は1つずつ設けられているが、本発明はこの構成に限定されない。信号線駆動回路202、第1走査線駆動回路203及び第2走査線駆動回路204の数は設計者が任意に設定することができる。
【0046】
また図2では図示していないが、画素部200に、信号線S1〜Sx、電源線V1〜Vx、第1走査線G1〜Gy、第2走査線P1〜Pyが設けられている。なお信号線と電源線の数は必ずしも同じであるとは限らない。また、第1走査線と、第2走査線の数は必ずしも同じであるとは限らない。またこれらの配線を必ず全て有していなくとも良く、これらの配線の他に、別の異なる配線が設けられていても良い。
【0047】
電源線V1〜Vxは所定の電圧に保たれている。なお図2ではモノクロの画像を表示する発光装置の構成を示しているが、本発明はカラーの画像を表示する発光装置であっても良い。その場合、電源線V1〜Vxの電圧の高さを全て同じに保たなくても良く、対応する色毎に変えるようにしても良い。
【0048】
なお、本明細書において電圧とは、特に記載のない限りグラウンドとの電位差を意味する。
【0049】
図3に、図2で示した画素201の詳しい構成例を示す。図3に示す画素201は、信号線Si(S1〜Sxのうちの1つ)、第1走査線Gj(G1〜Gyのうちの1つ)、第2走査線Pj(P1〜Pyのうちの1つ)及び電源線Vi(V1〜Vxのうちの1つ)を有している。
【0050】
また画素201は、本発明のスイッチ素子Sw1と、薄膜トランジスタTr1及びTr2と、OLED205及び保持容量206を有している。保持容量206はスイッチ素子Sw1のゲート電極とソース領域の間の電圧(ゲート電圧)をより確実に維持するために設けられているが、Tr1のゲート容量が十分大きければ必ずしも設ける必要はない。
【0051】
本発明のスイッチ素子Sw1は、3つのノードの接続をゲート電極に印加する電圧で制御することができる、4端子の薄膜素子である。スイッチ素子Sw1のゲート電極は、第1走査線Gjに接続されている。そしてスイッチ素子Sw1の3つの不純物領域は、1つは信号線Siに、1つはトランジスタTr1のゲート電極に、1つはトランジスタTr1のドレイン領域に接続されている。
【0052】
なお本明細書では、nチャネル型トランジスタの場合、不純物領域であるソース領域に与えられる電圧は、同じく不純物領域であるドレイン領域に与えられる電圧よりも低いものとする。また、pチャネル型トランジスタの場合、ソース領域に与えられる電圧は、ドレイン領域に与えられる電圧よりも高いものとする。
【0053】
トランジスタTr2のゲート電極は、第2走査線Pjに接続されている。そしてトランジスタTr2のソース領域とドレイン領域は、一方はトランジスタTr1のドレイン領域に、もう一方は電源線Viに接続されている。
【0054】
トランジスタTr1のソース領域は、OLED205の画素電極に接続されている。OLED205は陽極と陰極を有しており、本明細書では、陽極を画素電極として用いる場合は陰極を対向電極と呼び、陰極を画素電極として用いる場合は陽極を対向電極と呼ぶ。
【0055】
保持容量206が有する2つの電極は、一方はスイッチ素子Sw1のゲート電極とソース領域にそれぞれ接続されている。
【0056】
電源線Viの電圧(電源電圧)は一定の高さに保たれている。また対向電極の電圧も、一定の高さに保たれている。
【0057】
なお本発明は図3の回路に限定されないが、図3の回路を前提とするならば、Tr1はnチャネル型トランジスタとpチャネル型トランジスタのどちらでも良い。ただし、陽極を画素電極として用い、陰極を対向電極として用いる場合、Tr1はnチャネル型トランジスタであるのが望ましい。逆に、陽極を対向電極として用い、陰極を画素電極として用いる場合、Tr1はpチャネル型トランジスタであるのが望ましい。
【0058】
スイッチ素子Sw1、Tr2は、nチャネル型トランジスタとpチャネル型トランジスタのどちらでも良い。
【0059】
次に、上述した本実施の形態の発光装置の動作について、図4、図5を用いて説明する。本発明の発光装置の動作は、各ラインの画素毎に書き込み期間Taと表示期間Tdとに分けて説明することができる。図4に、第1及び第2走査線のタイミングチャートを示す。走査線が選択されている期間、言いかえると該走査線にゲート電極が接続されているトランジスタが全てオンの状態にある期間は、ONで示す。逆に、走査線が選択されていない期間、言いかえると該走査線にゲート電極が接続されているトランジスタが全てオフの状態にある期間は、OFFで示す。また図5は、書き込み期間Taと表示期間Tdにおける画素の構成を簡単に示した図である。
【0060】
まず、1ライン目の画素において書き込み期間Taが開始されると、第1走査線G1が選択され、スイッチ素子Sw1がオンになる。なお、第2走査線P1は選択されていないので、トランジスタTr2はオフになっている。
【0061】
そして、信号線駆動回路202に入力されるビデオ信号に基づき、信号線S1〜SxとOLED205の対向電極との間に、それぞれ電流Icが流れる。なお本明細書において電流Icを信号電流と呼ぶ。
【0062】
図5(A)に、書き込み期間Taにおいて、信号線Siに信号電流Icが流れた場合の、画素201の概略図を示す。210は対向電極に電圧を与える電源との接続用の端子を意味している。また、211は信号線駆動回路202が有する定電流源を意味する。
【0063】
書き込み期間においてスイッチ素子Sw1はオンなので、信号線Siに信号電流Icが流れると、スイッチ素子Sw1のドレイン領域とソース領域の間に流れる電流Id(ドレイン電流)は、信号電流Icとほぼ同じ値に保たれる。
【0064】
そして、書き込み期間においてトランジスタTr1は、そのゲート電極とドレイン領域は接続されているので、飽和領域で動作している。よって、ゲート電圧をVGS、μを移動度、Cを単位面積あたりのゲート容量、W/Lをチャネル形成領域のチャネル幅Wとチャネル長Lの比、VTHを閾値とすると、トランジスタTr1のドレイン電流Idは、以下の式1で表される。
【0065】
【式1】
Id=μCW/L(VGS−VTH/2
【0066】
式1においてμ、C、W/L、VTHは全て個々のトランジスタによって決まる固定の値である。またトランジスタTr1のドレイン電流Idは、定電流源211によって信号電流Icと同じ大きさに保たれている。よって式1からわかるように、トランジスタTr1のゲート電圧VGSは信号電流Icの値によって定まる。
【0067】
そして、トランジスタTr1のドレイン電流IdはOLED205に流れ、OLED205は該電流の大きさに見合った輝度で発光する。ドレイン電流Idが限りなく0に近かったり、逆バイアスの電流だったりすると、OLED205は発光しない。
【0068】
1ライン目の画素において書き込み期間Taが終了すると、第1走査線G1の選択が終了する。そして、2ライン目の画素において書き込み期間Taが開始され、第1走査線G2が選択される。よって、2ライン目の画素においてスイッチ素子Sw1がオンになる。そして、第2走査線P2は選択されていないので、トランジスタTr2はオフになる。
【0069】
そして、信号線駆動回路202に入力されるビデオ信号に基づき、信号線S1〜SxとOLED205の対向電極との間に信号電流Icが流れる。よって、OLED205に流れる電流が信号電流Icと同じ大きさに保たれ、信号電流Icの大きさに応じた輝度で、OLED205が発光する。
【0070】
そして、2ライン目の画素において書き込み期間Taが終了し、その後同様に、3ライン目からyライン目の画素まで順に書き込み期間Taが開始され、上述した動作が繰り返される。
【0071】
一方、1ライン目の画素において書き込み期間Taが終了すると、次に表示期間Tdが開始される。表示期間Tdが開始されると、第2走査線P1が選択される。よって、1ライン目の画素においてトランジスタTr2がオンになる。なお、表示期間Tdにおいて第1走査線G1は選択されないので、スイッチ素子Sw1はオフになっている。
【0072】
図5(B)に、表示期間Tdにおける画素の概略図を示す。スイッチ素子Sw1はオフであり、トランジスタTr2はオンになっているので、トランジスタTr1のドレイン領域は電源線Viに接続され、一定の電圧(電源電圧)が与えられる。
【0073】
そして、トランジスタTr1は、書き込み期間Taにおいて定められたVGSが保持容量206によって保持されており、スイッチ素子Sw1のドレイン電流Idは、信号電流Icに維持されたままである。よって表示期間Tdにおいても書き込み期間Taと同様に、OLED205に流れる電流は、信号電流Icと同じ大きさに維持されている。よって、表示期間Tdでは書き込み期間Taと同じ輝度でOLED205が発光する。
【0074】
そして1ライン目の画素において表示期間Tdが終了すると、次に2ライン目の画素において表示期間Tdが開始される。そして1ライン目の画素と同様に、第2走査線P2が選択され、トランジスタTr2がオンになる。なお、第1走査線G2は選択されていないので、スイッチ素子Sw1はオフになっている。そして、書き込み期間と同じ輝度でOLED205は発光する。
【0075】
そして、2ライン目の画素において表示期間Tdが終了し、その後同様に、3ライン目からyライン目の画素まで順に表示期間Tdが開始され、上述した動作が繰り返される。
【0076】
書き込み期間Taと、表示期間Tdが終了すると1フレーム期間が終了し、1つの画像が表示される。そして、次のフレーム期間が開始され、再び上述した動作が繰り返される。各画素の階調は、書き込み期間Ta及び表示期間TdにおいてOLED205に流れる電流の大きさで決まる。
【0077】
以上の動作により、OLEDに流れる電流を制御しているトランジスタTr1の特性が画素間で異なっても、画素間においてOLEDに流れる電流の大きさに著しいばらつきが生じるのを防ぐことができ、輝度むらを抑えることができる。
【0078】
また本発明では、上記構成により、有機発光層が劣化してもOLEDの輝度の低下を抑えることができ、その結果鮮明な画像を表示することができる。また、各色毎に対応したOLEDを用いたカラー表示の発光装置の場合、OLEDの有機発光層が、対応する色にごとに異なる速度で劣化しても、各色の輝度のバランスが崩れるのを防いで所望の色を表示することができる。
【0079】
また、有機発光層の温度が外気温やOLEDパネル自身が発する熱等に左右されても、OLED電流を所望の値に制御することができる。よって、OLED電流とOLEDの輝度は比例するので、OLEDの輝度が変化するのを抑えることができ、また温度の上昇に伴って消費電流が大きくなるのを防ぐことができる。また、カラー表示の発光装置の場合、温度変化に左右されずに各色のOLEDの輝度の変化を抑えることができるので、各色の輝度のバランスが崩れるのを防ぐことができ、所望の色を表示することができる。
【0080】
さらに、一般的に、有機発光材料の種類によって温度変化におけるOLED電流の変化の度合いが異なるため、カラー表示において各色のOLEDの輝度が温度によってバラバラに変化することが起こりうる。しかし本発明の発光装置では、温度変化に左右されずに所望の輝度を得ることができるので、各色の輝度のバランスが崩れるのを防ぐことができ、所望の色を表示することができる。
【0081】
また本発明の発光装置では、各OLEDに流れる電流を所望の値に保つことができるので、配線抵抗による電位降下により階調が変化するのを防ぐことができる。
【0082】
また、本発明のスイッチ素子を用いることで、各画素に占めるトランジスタの面積の割合を抑えることができる。
【0083】
なお本実施の形態で用いられる有機発光素子は、正孔注入層、電子注入層、正孔輸送層または電子輸送層等が、無機化合物単独で、または有機化合物に無機化合物が混合されている材料で形成されている形態をも取り得る。また、これらの層どうしが互いに一部混合していても良い。
【0084】
(実施の形態3)
実施の形態2では、ビデオ信号がアナログの場合について説明したが、デジタルのビデオ信号を用いて駆動させることも可能である。
【0085】
デジタルのビデオ信号を用いた時間階調の駆動方法(デジタル駆動法)の場合、1フレーム期間中に書き込み期間Taと表示期間Tdが繰り返し出現することで、1つの画像を表示することが可能である。
【0086】
例えばnビットのビデオ信号によって画像を表示する場合、少なくともn個の書き込み期間と、n個の表示期間とが1フレーム期間内に設けられる。n個の書き込み期間(Ta1〜Tan)と、n個の表示期間(Td1〜Tdn)は、ビデオ信号の各ビットに対応している。
【0087】
書き込み期間Tam(mは1〜nの任意の数)の次には、同じビット数に対応する表示期間、この場合Tdmが出現する。書き込み期間Taと表示期間Tdとを合わせてサブフレーム期間SFと呼ぶ。mビット目に対応している書き込み期間Tamと表示期間Tdmとを有するサブフレーム期間はSFmとなる。
【0088】
サブフレーム期間SF1〜SFnの長さは、SF1:SF2:…:SFn=2:2:…:2n−1を満たす。
【0089】
各サブフレーム期間において、OLEDを発光させるかさせないかが、デジタルのビデオ信号の各ビットによって選択される。そして、1フレーム期間中における発光する表示期間の長さの和を制御することで、階調数を制御することができる。
【0090】
なお、表示上での画質向上のため、表示期間の長いサブフレーム期間を、幾つかに分割しても良い。具体的な分割の仕方については、特願2000−267164号において開示されているので、参照することができる。
【0091】
なお、有機発光層に逆バイアスの電圧を印加させる期間を設け、有機発光層の長寿命化を図るようにしても良い。
【0092】
【実施例】
以下に、本発明の実施例について説明する。
【0093】
(実施例1)
本実施例では、接続配線に接続された各不純物領域間に、2つ以上のチャネル形成領域が設けられた、所謂マルチゲート構造を有する本発明のトランジスタについて説明する。なお本実施例では、各接続配線間にチャネル形成領域が2つ設けられたダブルゲート構造のトランジスタについて説明するが、本発明はダブルゲート構造に限定されず、各接続配線間にチャンネル形成領域が3つ以上設けられたマルチゲート構造を有していても良い。
【0094】
本実施例のトランジスタの構成について、図6を用いて説明する。図6(A)は、本発明のトランジスタの上面図であり、図6(B)は、図6(A)の破線A−A’における断面図に相当し、図6(C)は、図6(A)の破線B−B’における断面図に相当する。
【0095】
本発明のトランジスタは、活性層301と、該活性層に接するゲート絶縁膜302と、ゲート絶縁膜302に接するゲート電極303a、303b、303cとを有している。ゲート電極303a、303b、303cは電気的に接続されており、本実施例では全てのゲート電極がゲート配線313の一部である。活性層301は、チャネル形成領域304a、304b、304cと、導電型を付与する不純物が添加された不純物領域305、306、307、312を有している。
【0096】
ゲート電極303aとチャネル形成領域304aは、ゲート絶縁膜302を間に挟んで重なっている。ゲート電極303bとチャネル形成領域304bは、ゲート絶縁膜302を間に挟んで重なっている。ゲート電極303cとチャネル形成領域304cは、ゲート絶縁膜302を間に挟んで重なっている。
【0097】
不純物領域305、306、307はそれぞれチャネル形成領域304a、304b、304cに接している。そして、不純物領域312は、全てのチャネル形成領域形成領域304a、304b、304cに接している。よって、不純物領域305と306の間には2つのチャネル形成領域304a、304bが設けられており、不純物領域306と307の間には2つのチャネル形成領域304b、304cが設けられており、不純物領域307と305の間には2つのチャネル形成領域304c、304aが設けられている。
【0098】
なお本実施例では、全ての不純物領域がそれぞれチャネル形成領域に接しているが、本発明はこの構成に限定されない。不純物領域とチャネル形成領域の間に、不純物領域よりも不純物濃度の低い低濃度不純物領域(LDD領域)が設けられていても良いし、ゲート電極と重ならない不純物の添加されていない領域(オフセット領域)が設けられていても良い。
【0099】
活性層301の不純物領域305、306、307を覆うように、ゲート絶縁膜302上に絶縁膜308が形成されている。そして、絶縁膜308及びゲート絶縁膜302に形成されたコンタクトホールを介して、不純物領域305、306、307にそれぞれ接続された接続配線309、310、311が形成されている。なお、図6ではゲート絶縁膜302が不純物領域305、306、307を覆っているが、本発明はこの構成に限定されない。不純物領域305、306、307は必ずしもゲート絶縁膜302に覆われている必要はなく、露出していても良い。
【0100】
図6に示したスイッチ素子は、ゲート電極303a、303b、303cに印加される電圧によって、各接続配線309、310、311間の抵抗が制御される。
【0101】
図6のスイッチ素子は、3つのノード、具体的には接続配線309、310、311を同時に接続することができる。なお、本明細書において接続とは、特に記載のない限り電気的な接続を意味する。
【0102】
上記構成により、スイッチ素子の面積を抑えることができ、スイッチ素子の画素に占める面積を抑えることができ、画素を高精細化させることができる。一方、ダブルゲートの3端子のトランジスタを用いて3つのノードの接続を制御する場合、例えば図15(B)のように行うことになるが、これは明らかに図6(A)のスイッチ素子よりも大きな面積を占有してしまう。
【0103】
また、シングルゲート構造に比べて、マルチゲート構造ではオフ電流を低減させることができるので、スイッチ素子として用いるのにより適している。
【0104】
(実施例2)
本実施例では、4つのノードの接続をゲート電極に印加する電圧で制御することができる、5端子の本発明のスイッチ素子について説明する。
【0105】
本発明のスイッチ素子の構成について、図7を用いて説明する。図7(A)は、本発明のトランジスタの上面図であり、図7(B)は、図7(A)の破線A−A’における断面図に相当し、図7(C)は、図7(A)の破線B−B’における断面図に相当する。
【0106】
本実施例のトランジスタは、活性層501と、該活性層に接するゲート絶縁膜502と、ゲート絶縁膜502に接するゲート電極503とを有している。活性層501は、チャネル形成領域504と、導電型を付与する不純物が添加された不純物領域505、506、507、508を有している。ゲート電極503とチャネル形成領域504は、ゲート絶縁膜を間に挟んで重なっている。
【0107】
不純物領域505、506、507、508はそれぞれチャネル形成領域504に接している。なお本実施例では、全ての不純物領域がそれぞれチャネル形成領域504に接しているが、本発明はこの構成に限定されない。不純物領域とチャネル形成領域の間に、不純物領域よりも不純物濃度の低い低濃度不純物領域(LDD領域)が設けられていても良いし、ゲート電極と重ならない不純物の添加されていない領域(オフセット領域)が設けられていても良い。
【0108】
活性層501の不純物領域505、506、507、508を覆うように、ゲート絶縁膜502上に絶縁膜509が形成されている。そして、絶縁膜509及びゲート絶縁膜502に形成されたコンタクトホールを介して、不純物領域505、506、507、508にそれぞれ接続された接続配線510、511、512、513が形成されている。なお、図7ではゲート絶縁膜502が不純物領域505、506、507、508を覆っているが、本発明はこの構成に限定されない。不純物領域505、506、507、508は必ずしもゲート絶縁膜502に覆われている必要はなく、露出していても良い。
【0109】
図7に示したスイッチ素子は、ゲート電極503に印加される電圧によって、各接続配線510、511、512、513間の抵抗が制御される。
【0110】
図7のスイッチ素子は、4つのノード、具体的には接続配線510、511、512、513を同時に接続することができる。なお、本明細書において接続とは、特に記載のない限り電気的な接続を意味する。
【0111】
上記構成により、スイッチ素子の面積を抑えることができ、スイッチ素子の画素に占める面積を抑えることができ、画素を高精細化させることができる。
【0112】
なお、本実施例では、4つのノードの接続を制御することができる5端子のトランジスタについて説明したが、本発明のトランジスタは4端子または5端子に限定されない。ノードの数に合わせてトランジスタを設計することが可能である。
【0113】
(実施例3)
本実施例では、基板と活性層の間にゲート電極が形成されている、ボトムゲート型の本発明のトランジスタについて説明する。
【0114】
本発明のトランジスタの構成について、図8を用いて説明する。図8(A)は、本発明のトランジスタの上面図であり、図8(B)は、図8(A)の破線A−A’における断面図に相当し、図8(C)は、図8(A)の破線B−B’における断面図に相当する。
【0115】
本実施例のスイッチ素子は、ゲート電極701と、該ゲート電極701に接するゲート絶縁膜702と、該ゲート絶縁膜702に接する活性層703とを有している。活性層703は、チャネル形成領域704と、導電型を付与する不純物が添加された不純物領域705、706、707を有している。ゲート電極701とチャネル形成領域704は、ゲート絶縁膜702を間に挟んで重なっている。なお、708はチャネル形成領域を形成する際に用いるマスクであり、絶縁膜から形成されている。
【0116】
不純物領域705、706、707はそれぞれチャネル形成領域704に接している。なお本実施例では、全ての不純物領域がそれぞれチャネル形成領域704に接しているが、本発明はこの構成に限定されない。不純物領域とチャネル形成領域の間に、不純物領域よりも不純物濃度の低い低濃度不純物領域(LDD領域)が設けられていても良いし、ゲート電極と重ならない不純物の添加されていない領域(オフセット領域)が設けられていても良い。
【0117】
活性層703の不純物領域705、706、707を覆うように絶縁膜708が形成されている。そして、絶縁膜708に形成されたコンタクトホールを介して、不純物領域705、706、707にそれぞれ接続された接続配線709、710、711が形成されている。
【0118】
図8に示したスイッチ素子は、ゲート電極701に印加される電圧によって、各接続配線709、710、711間の抵抗が制御される。
【0119】
図8のスイッチ素子は、3つのノード、具体的には接続配線709、710、711を同時に接続することができる。なお、本明細書において接続とは、特に記載のない限り電気的な接続を意味する。
【0120】
上記構成により、スイッチ素子の面積を抑えることができ、スイッチ素子の画素に占める面積を抑えることができ、画素を高精細化させることができる。
【0121】
なお、各接続配線間にチャネル形成領域を2つ以上設けてマルチゲート構造としても良い。
【0122】
(実施例4)
本実施例では、アナログ駆動法で駆動する本発明の発光装置が有する駆動回路(信号線駆動回路、第1走査線駆動回路及び第2走査線駆動回路)の構成について説明する。
【0123】
図9(A)に本実施例の信号線駆動回路401のブロック図を示す。402はシフトレジスタ、403はバッファ、404はサンプリング回路、405は電流変換回路を示している。
【0124】
シフトレジスタ402には、クロック信号(CLK)、スタートパルス信号(SP)が入力されている。シフトレジスタ402にクロック信号(CLK)とスタートパルス信号(SP)が入力されると、タイミング信号が生成される。
【0125】
生成されたタイミング信号は、バッファ403において増幅または緩衝増幅されて、サンプリング回路404に入力される。なお、バッファの代わりにレベルシフタを設けて、タイミング信号を増幅しても良い。また、バッファとレベルシフタを両方設けていても良い。
【0126】
図9(B)にサンプリング回路404、電流変換回路405の具体的な構成を示す。なおサンプリング回路404は、端子410においてバッファ403と接続されている。
【0127】
サンプリング回路404には、複数のスイッチ411が設けられている。そしてサンプリング回路404には、ビデオ信号線406からアナログビデオ信号が入力されており、スイッチ411はタイミング信号に同期して、該アナログビデオ信号をサンプリングし、後段の電流変換回路405に入力する。なお図9(B)では、電流変換回路405はサンプリング回路404が有するスイッチ411の1つに接続されている電流変換回路だけを示しているが、各スイッチ411の後段に、図9(B)に示したような電流変換回路405が接続されているものとする。
【0128】
なお本実施例では、スイッチ411にトランジスタを1つだけ用いているが、スイッチ411はタイミング信号に同期してアナログビデオ信号をサンプリングできるスイッチであれば良く、本実施例の構成に限定されない。
【0129】
サンプリングされたアナログビデオ信号は、電流変換回路405が有する電流出力回路412に入力される。電流出力回路412は、入力されたビデオ信号の電圧に見合った値の電流(信号電流)を出力する。なお図9ではアンプ及びトランジスタを用いて電流出力回路を形成しているが、本発明はこの構成に限定されず、入力されたビデオ信号に見合った値の電流を出力することができる回路であれば良い。
【0130】
該信号電流は、同じく電流変換回路405が有するリセット回路417に入力される。リセット回路417は、2つのアナログスイッチ413、414と、インバーター416と、電源415を有している。
【0131】
アナログスイッチ414にはリセット信号(Res)が入力されており、アナログスイッチ413には、インバーター416によって反転されたリセット信号(Res)が入力されている。そしてアナログスイッチ413とアナログスイッチ414は、反転したリセット信号とリセット信号にそれぞれ同期して動作しており、一方がオンのとき片一方がオフになっている。
【0132】
そして、アナログスイッチ413がオンのときに信号電流は対応する信号線に入力される。逆に、アナログスイッチ414がオンのときに電源415の電圧が信号線に与えられ、信号線がリセットされる。なお、電源415の電圧は、画素に設けられた電源線の電圧とほぼ同じ高さであることが望ましく、信号線がリセットされているときに信号線にながれる電流が0に近ければ近いほど良い。
【0133】
なお信号線は、帰線期間中にリセットするのが望ましい。しかし、画像を表示している期間以外であるならば、必要に応じて帰線期間以外の期間にリセットすることも可能である。
【0134】
なお、シフトレジスタの代わりに、例えばデコーダ回路のような信号線の選択ができる別の回路を用いても良い。
【0135】
次に、第1走査線駆動回路の構成について説明する。
【0136】
図10は第1走査線駆動回路641の構成を示すブロック図である。第1走査線駆動回路641は、それぞれシフトレジスタ642、バッファ643を有している。また場合によってはレベルシフタを有していても良い。
【0137】
第1走査線駆動回路641において、シフトレジスタ642にクロックCLK及びスタートパルス信号SPが入力されることによって、タイミング信号が生成される。生成されたタイミング信号はバッファ643において緩衝増幅され、対応する第1走査線に供給される。
【0138】
第1走査線には、1ライン分の画素のスイッチ素子Sw1のゲート電極が接続されている。そして、1ライン分の画素のスイッチ素子Sw1を一斉にONにしなくてはならないので、バッファ643は大きな電流を流すことが可能なものが用いられる。
【0139】
なお、シフトレジスタの代わりに、例えばデコーダ回路のような走査線の選択ができる別の回路を用いても良い。
【0140】
また、第2走査線駆動回路も、第1走査線駆動回路と同じ構成を有していても良い。
【0141】
なお、第1、第2走査線の電圧を、各走査線にそれぞれ対応する複数の走査線駆動回路で制御しても良いし、いくつかの走査線または全ての走査線の電圧を1つの走査線駆動回路で制御しても良い。
【0142】
本発明の発光装置を駆動する信号線駆動回路及び走査線駆動回路は、本実施例で示す構成に限定されない。本実施例の構成は、実施例1〜実施例3に示した構成と自由に組み合わせて実施することが可能である。
【0143】
(実施例5)
本発明の発光装置の作成方法の一例について、図11、図12を用いて説明する。本実施例では、図2に示した画素を有する発光装置の作製方法について示す。なお、ここでは代表的に、スイッチ素子Sw1、Tr1を示す。なおトランジスタTr2については特に図示しないが、本実施例の作製方法に従って作製することが可能である。
【0144】
まず、図11(A)に示すように、コーニング社の#7059ガラスや#1737ガラスなどに代表されるバリウムホウケイ酸ガラス、またはアルミノホウケイ酸ガラスなどのガラスから成る基板5001上に酸化シリコン膜、窒化シリコン膜または酸化窒化シリコン膜などの絶縁膜から成る下地膜5002を形成する。例えば、プラズマCVD法でSiH、NH、NOから作製される酸化窒化シリコン膜5002aを10〜200[nm](好ましくは50〜100[nm])形成し、同様にSiH、NOから作製される酸化窒化水素化シリコン膜5002bを50〜200[nm](好ましくは100〜150[nm])の厚さに積層形成する。本実施例では下地膜5002を2層構造として示したが、前記絶縁膜の単層膜または2層以上積層させた構造として形成しても良い。
【0145】
島状半導体層5005、5006は、非晶質構造を有する半導体膜をレーザー結晶化法や公知の熱結晶化法を用いて作製した結晶質半導体膜で形成する。この島状半導体層5005、5006の厚さは25〜80[nm](好ましくは30〜60[nm])の厚さで形成する。結晶質半導体膜の材料に限定はないが、好ましくはシリコンまたはシリコンゲルマニウム(SiGe)合金などで形成すると良い。
【0146】
レーザー結晶化法で結晶質半導体膜を作製する場合は、パルス発振型または連続発光型のエキシマレーザーやYAGレーザー、YVOレーザーを用いる。これらのレーザーを用いる場合には、レーザー発振器から放射されたレーザー光を光学系で線状に集光し、半導体膜に照射する方法を用いると良い。結晶化の条件は実施者が適宣選択するものであるが、エキシマレーザーを用いる場合はパルス発振周波数300[Hz]とし、レーザーエネルギー密度を100〜400[mJ/cm](代表的には200〜300[mJ/cm])とする。また、YAGレーザーを用いる場合にはその第2高調波を用いパルス発振周波数30〜300[kHz]とし、レーザーエネルギー密度を300〜600[mJ/cm](代表的には350〜500[mJ/cm])とすると良い。そして幅100〜1000[μm]、例えば400[μm]で線状に集光したレーザー光を基板全面に渡って照射し、この時の線状レーザー光の重ね合わせ率(オーバーラップ率)を50〜90[%]として行う。
【0147】
なおレーザーは、連続発振またはパルス発振の気体レーザもしくは固体レーザを用いることができる。気体レーザーとして、エキシマレーザ、Arレーザ、Krレーザなどがあり、固体レーザとして、YAGレーザ、YVOレーザ、YLFレーザ、YAlOレーザ、ガラスレーザ、ルビーレーザ、アレキサンドライドレーザ、Ti:サファイアレーザなどが挙げられる。固体レーザーとしては、Cr、Nd、Er、Ho、Ce、Co、Ti又はTmがドーピングされたYAG、YVO、YLF、YAlOなどの結晶を使ったレーザー等も使用可能である。当該レーザーの基本波はドーピングする材料によって異なり、1μm前後の基本波を有するレーザー光が得られる。基本波に対する高調波は、非線形光学素子を用いることで得ることができる。
【0148】
非晶質半導体膜の結晶化に際し、大粒径に結晶を得るためには、連続発振が可能な固体レーザを用い、基本波の第2高調波〜第4高調波を適用するのが好ましい。代表的には、Nd:YVOレーザー(基本波1064nm)の第2高調波(532nm)や第3高調波(355nm)を適用するのが望ましい。具体的には、出力10Wの連続発振のYVOレーザから射出されたレーザ光を非線形光学素子により高調波に変換する。また、共振器の中にYVO結晶と非線形光学素子を入れて、高調波を射出する方法もある。そして、好ましくは光学系により照射面にて矩形状または楕円形状のレーザ光に成形して、被処理体に照射する。このときのエネルギー密度は0.01〜100MW/cm程度(好ましくは0.1〜10MW/cm)が必要である。そして、10〜2000cm/s程度の速度でレーザ光に対して相対的に半導体膜を移動させて照射する。
【0149】
次いで、島状半導体層5005、5006を覆うゲート絶縁膜5007を形成する。ゲート絶縁膜5007はプラズマCVD法またはスパッタ法を用い、厚さを40〜150[nm]としてシリコンを含む絶縁膜で形成する。本実施例では、120[nm]の厚さで酸化窒化シリコン膜で形成する。勿論、ゲート絶縁膜はこのような酸化窒化シリコン膜に限定されるものでなく、他のシリコンを含む絶縁膜を単層または積層構造として用いても良い。例えば、酸化シリコン膜を用いる場合には、プラズマCVD法でTEOS(Tetraethyl Orthosilicate)とOとを混合し、反応圧力40[Pa]、基板温度300〜400[℃]とし、高周波(13.56[MHz])、電力密度0.5〜0.8[W/cm]で放電させて形成することが出来る。このようにして作製される酸化シリコン膜は、その後400〜500[℃]の熱アニールによりゲート絶縁膜として良好な特性を得ることが出来る。
【0150】
そして、ゲート絶縁膜5007上にゲート電極を形成するための第1の導電膜5008と第2の導電膜5009とを形成する。本実施例では、第1の導電膜5008をTaで50〜100[nm]の厚さに形成し、第2の導電膜5009をWで100〜300[nm]の厚さに形成する。
【0151】
Ta膜はスパッタ法で、TaのターゲットをArでスパッタすることにより形成する。この場合、Arに適量のXeやKrを加えると、Ta膜の内部応力を緩和して膜の剥離を防止することが出来る。また、α相のTa膜の抵抗率は20[μΩcm]程度でありゲート電極に使用することが出来るが、β相のTa膜の抵抗率は180[μΩcm]程度でありゲート電極とするには不向きである。α相のTa膜を形成するために、Taのα相に近い結晶構造をもつ窒化タンタルを10〜50[nm]程度の厚さでTaの下地に形成しておくとα相のTa膜を容易に得ることが出来る。
【0152】
W膜を形成する場合には、Wをターゲットとしたスパッタ法で形成する。その他に6フッ化タングステン(WF)を用いる熱CVD法で形成することも出来る。いずれにしてもゲート電極として使用するためには低抵抗化を図る必要があり、W膜の抵抗率は20[μΩcm]以下にすることが望ましい。W膜は結晶粒を大きくすることで低抵抗率化を図ることが出来るが、W中に酸素などの不純物元素が多い場合には結晶化が阻害され高抵抗化する。このことより、スパッタ法による場合、純度99.9999または99.99[%]のWターゲットを用い、さらに成膜時に気相中からの不純物の混入がないように十分配慮してW膜を形成することにより、抵抗率9〜20[μΩcm]を実現することが出来る。
【0153】
なお、本実施例では、第1の導電膜5008をTa、第2の導電膜5009をWとしたが、特に限定されず、いずれもTa、W、Ti、Mo、Al、Cuなどから選ばれた元素、または前記元素を主成分とする合金材料もしくは化合物材料で形成してもよい。また、リン等の不純物元素をドーピングした多結晶シリコン膜に代表される半導体膜を用いてもよい。本実施例以外の他の組み合わせの一例で望ましいものとしては、第1の導電膜5008を窒化タンタル(TaN)で形成し、第2の導電膜5009をWとする組み合わせ、第1の導電膜5008を窒化タンタル(TaN)で形成し、第2の導電膜5009をAlとする組み合わせ、第1の導電膜5008を窒化タンタル(TaN)で形成し、第2の導電膜5009をCuとする組み合わせが挙げられる。
【0154】
次に、レジストによるマスク5010を形成し、電極及び配線を形成するための第1のエッチング処理を行う。本実施例ではICP(Inductively Coupled Plasma:誘導結合型プラズマ)エッチング法を用い、エッチング用ガスにCFとClを混合し、1[Pa]の圧力でコイル型の電極に500[W]のRF(13.56[MHz])電力を投入してプラズマを生成して行う。基板側(試料ステージ)にも100[W]のRF(13.56[MHz])電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加する。CFとClを混合した場合にはW膜及びTa膜とも同程度にエッチングされる。
【0155】
上記エッチング条件では、レジストによるマスクの形状を適したものとすることにより、基板側に印加するバイアス電圧の効果により第1の導電層及び第2の導電層の端部がテーパー形状となる。テーパー部の角度は15〜45°となる。ゲート絶縁膜上に残渣を残すことなくエッチングするためには、10〜20[%]程度の割合でエッチング時間を増加させると良い。W膜に対する酸化窒化シリコン膜の選択比は2〜4(代表的には3)であるので、オーバーエッチング処理により、酸化窒化シリコン膜が露出した面は20〜50[nm]程度エッチングされることになる。こうして、第1のエッチング処理により第1の導電層と第2の導電層から成る第1の形状の導電層5013、5014(第1の導電層5013a、5014aと第2の導電層5013b、5014b)を形成する。このとき、ゲート絶縁膜5007においては、第1の形状の導電層5013、5014で覆われない領域は20〜50[nm]程度エッチングされ薄くなった領域が形成される。
【0156】
そして、第1のドーピング処理を行いn型を付与する不純物元素を添加する。ドーピングの方法はイオンドープ法もしくはイオン注入法で行えば良い。イオンドープ法の条件はドーズ量を1×1013〜5×1014[atoms/cm]とし、加速電圧を60〜100[keV]として行う。n型を付与する不純物元素として15族に属する元素、典型的にはリン(P)または砒素(As)を用いるが、ここではリン(P)を用いる。この場合、導電層5013、5014がn型を付与する不純物元素に対するマスクとなり、自己整合的に第1の不純物領域5017、5018が形成される。第1の不純物領域5017、5018には1×1020〜1×1021[atoms/cm]の濃度範囲でn型を付与する不純物元素を添加する。(図11(B))
【0157】
次に、図11(C)に示すように、レジストマスクは除去しないまま、第2のエッチング処理を行う。エッチングガスにCFとClとOとを用い、W膜を選択的にエッチングする。この時、第2のエッチング処理により第2の形状の導電層5028、5029(第1の導電層5028a、5029aと第2の導電層5028b、5029b)を形成する。このとき、ゲート絶縁膜5007においては、第2の形状の導電層5028、5029で覆われない領域はさらに20〜50[nm]程度エッチングされ薄くなった領域が形成される。
【0158】
W膜やTa膜のCFとClの混合ガスによるエッチング反応は、生成されるラジカルまたはイオン種と反応生成物の蒸気圧から推測することが出来る。WとTaのフッ化物と塩化物の蒸気圧を比較すると、Wのフッ化物であるWFが極端に高く、その他のWCl、TaF、TaClは同程度である。従って、CFとClの混合ガスではW膜及びTa膜共にエッチングされる。しかし、この混合ガスに適量のOを添加するとCFとOが反応してCOとFになり、FラジカルまたはFイオンが多量に発生する。その結果、フッ化物の蒸気圧が高いW膜のエッチング速度が増大する。一方、TaはFが増大しても相対的にエッチング速度の増加は少ない。また、TaはWに比較して酸化されやすいので、Oを添加することでTaの表面が酸化される。Taの酸化物はフッ素や塩素と反応しないためさらにTa膜のエッチング速度は低下する。従って、W膜とTa膜とのエッチング速度に差を作ることが可能となりW膜のエッチング速度をTa膜よりも大きくすることが可能となる。
【0159】
そして、図11(D)に示すように第2のドーピング処理を行う。この場合、第1のドーピング処理よりもドーズ量を下げて高い加速電圧の条件としてn型を付与する不純物元素をドーピングする。例えば、加速電圧を70〜120[keV]とし、1×1013[atoms/cm]のドーズ量で行い、図11(B)で島状半導体層に形成された第1の不純物領域の内側に新たな不純物領域を形成する。ドーピングは、第2の形状の導電層5028、5029を不純物元素に対するマスクとして用い、第1の導電層5028a、5029aの下側の領域にも不純物元素が添加されるようにドーピングする。こうして、第3の不純物領域5034、5035が形成される。この第3の不純物領域5034、5035に添加されたリン(P)の濃度は、第1の導電層5028a、5029aのテーパー部の膜厚に従って緩やかな濃度勾配を有している。なお、第1の導電層5028a、5029aのテーパー部と重なる半導体層において、第1の導電層5028a、5029aのテーパー部の端部から内側に向かって若干、不純物濃度が低くなっているものの、ほぼ同程度の濃度である。
【0160】
次に、図12(A)に示すように第3のエッチング処理を行う。エッチングガスにCHFを用い、反応性イオンエッチング法(RIE法)を用いて行う。第3のエッチング処理により、第1の導電層5028a、5029aのテーパー部を部分的にエッチングして、第1の導電層が半導体層と重なる領域が縮小される。第3のエッチング処理によって、第3の形状の導電層5039、5040(第1の導電層5039a、5040aと第2の導電層5039b、5040b)を形成する。このとき、ゲート絶縁膜5007においては、第3の形状の導電層5039、5040で覆われない領域はさらに20〜50[nm]程度エッチングされ薄くなった領域が形成される。
【0161】
第3のエッチング処理によって、第3の不純物領域5034、5035においては、第1の導電層5039a、5040aと重なる第3の不純物領域5034a、5035aと、第1の不純物領域と第3の不純物領域との間の第2の不純物領域5034b、5035bとが形成される。
【0162】
そして、図12(B)に示すように、pチャネル型TFTを形成する島状半導体層5005に第1の導電型とは逆の導電型の第4の不純物領域5049〜5054を形成する。第3の形状の導電層5040bを不純物元素に対するマスクとして用い、自己整合的に不純物領域を形成する。このとき、nチャネル型TFTを形成する島状半導体層5006はレジストマスク5200で全面を被覆しておく。不純物領域5049〜5054にはそれぞれ異なる濃度でリンが添加されているが、ジボラン(B)を用いたイオンドープ法で形成し、そのいずれの領域においても不純物濃度が2×1020〜2×1021[atoms/cm]となるようにする。
【0163】
以上までの工程でそれぞれの島状半導体層に不純物領域が形成される。島状半導体層と重なる第3の形状の導電層5039、5040がゲート電極として機能する。
【0164】
レジストマスク5200を除去した後、導電型の制御を目的として、それぞれの島状半導体層に添加された不純物元素を活性化する工程を行う。この工程はファーネスアニール炉を用いる熱アニール法で行う。その他に、レーザーアニール法、またはラピッドサーマルアニール法(RTA法)を適用することが出来る。熱アニール法では酸素濃度が1[ppm]以下、好ましくは0.1[ppm]以下の窒素雰囲気中で400〜700[℃]、代表的には500〜600[℃]で行うものであり、本実施例では500[℃]で4時間の熱処理を行う。ただし、第3の形状の導電層5039、5040に用いた配線材料が熱に弱い場合には、配線等を保護するため層間絶縁膜(シリコンを主成分とする)を形成した後で活性化を行うことが好ましい。
【0165】
なお、レーザーアニール法を用いて活性化を行う場合、結晶化の際に用いたレーザーを使用することが可能である。活性化の場合は、移動速度は結晶化と同じにし、0.01〜100MW/cm程度(好ましくは0.01〜10MW/cm)のエネルギー密度が必要となる。
【0166】
さらに、3〜100[%]の水素を含む雰囲気中で、300〜450[℃]で1〜12時間の熱処理を行い、島状半導体層を水素化する工程を行う。この工程は熱的に励起された水素により半導体層のダングリングボンドを終端する工程である。水素化の他の手段として、プラズマ水素化(プラズマにより励起された水素を用いる)を行っても良い。
【0167】
次いで、図13(C)に示すように、第1の層間絶縁膜5055を酸化窒化シリコン膜から100〜200[nm]の厚さで形成する。その上に有機絶縁物材料から成る第2の層間絶縁膜5056を形成した後、第1の層間絶縁膜5055、第2の層間絶縁膜5056、およびゲート絶縁膜5007に対してコンタクトホールを形成し、各配線5059〜5062をパターニング形成した後、接続配線5062に接する画素電極5064をパターニング形成する。
【0168】
第2の層間絶縁膜5056としては、有機樹脂を材料とする膜を用い、その有機樹脂としてはポリイミド、ポリアミド、アクリル、BCB(ベンゾシクロブテン)等を使用することが出来る。特に、第2の層間絶縁膜5056は平坦化の意味合いが強いので、平坦性に優れたアクリルが好ましい。本実施例ではTFTによって形成される段差を十分に平坦化しうる膜厚でアクリル膜を形成する。好ましくは1〜5[μm](さらに好ましくは2〜4[μm])とすれば良い。
【0169】
コンタクトホールの形成は、ドライエッチングまたはウエットエッチングを用い、n型の不純物領域5017またはp型の不純物領域5049、5054に達するコンタクトホールをそれぞれ形成する。
【0170】
また、配線(接続配線、信号線を含む)5059〜5062として、Ti膜を100[nm]、Tiを含むアルミニウム膜を300[nm]、Ti膜150[nm]をスパッタ法で連続形成した3層構造の積層膜を所望の形状にパターニングしたものを用いる。勿論、他の導電膜を用いても良い。
【0171】
また、本実施例では、画素電極5064としてITO膜を110[nm]の厚さに形成し、パターニングを行った。画素電極5064を接続配線5062と接して重なるように配置することでコンタクトを取っている。また、酸化インジウムに2〜20[%]の酸化亜鉛(ZnO)を混合した透明導電膜を用いても良い。この画素電極5064がOLEDの陽極となる。(図12(A))
【0172】
次に、図12(D)に示すように、珪素を含む絶縁膜(本実施例では酸化珪素膜)を500[nm]の厚さに形成し、画素電極5064に対応する位置に開口部を形成して、バンクとして機能する第3の層間絶縁膜5065を形成する。開口部を形成する際、ウエットエッチング法を用いることで容易にテーパー形状の側壁とすることが出来る。開口部の側壁が十分になだらかでないと段差に起因する有機発光層の劣化が顕著な問題となってしまうため、注意が必要である。
【0173】
次に、有機発光層5066および陰極(MgAg電極)5067を、真空蒸着法を用いて大気解放しないで連続形成する。なお、有機発光層5066の膜厚は80〜200[nm](典型的には100〜120[nm])、陰極5067の厚さは180〜300[nm](典型的には200〜250[nm])とすれば良い。
【0174】
この工程では、赤色に対応する画素、緑色に対応する画素および青色に対応する画素に対して順次、有機発光層を形成する。但し、有機発光層は溶液に対する耐性に乏しいためフォトリソグラフィ技術を用いずに各色個別に形成しなくてはならない。そこでメタルマスクを用いて所望の画素以外を隠し、必要箇所だけ選択的に有機発光層を形成するのが好ましい。
【0175】
即ち、まず赤色に対応する画素以外を全て隠すマスクをセットし、そのマスクを用いて赤色発光の有機発光層を選択的に形成する。次いで、緑色に対応する画素以外を全て隠すマスクをセットし、そのマスクを用いて緑色発光の有機発光層を選択的に形成する。次いで、同様に青色に対応する画素以外を全て隠すマスクをセットし、そのマスクを用いて青色発光の有機発光層を選択的に形成する。なお、ここでは全て異なるマスクを用いるように記載しているが、同じマスクを使いまわしても構わない。
【0176】
ここではRGBに対応した3種類のOLEDを形成する方式を用いたが、白色発光のOLEDとカラーフィルタを組み合わせた方式、青色または青緑発光のOLEDと蛍光体(蛍光性の色変換層:CCM)とを組み合わせた方式、陰極(対向電極)に透明電極を利用してRGBに対応したOLEDを重ねる方式などを用いても良い。
【0177】
なお、有機発光層5066としては公知の材料を用いることが出来る。公知の材料としては、駆動電圧を考慮すると有機材料を用いるのが好ましい。例えば正孔注入層、正孔輸送層、発光層および電子注入層でなる4層構造を有機発光層とすれば良い。
【0178】
次に、メタルマスクを用いて陰極5067を形成する。なお本実施例では陰極5067としてMgAgを用いたが、本発明はこれに限定されない。陰極5067として他の公知の材料を用いても良い。
【0179】
最後に、窒化珪素膜でなるパッシベーション膜5068を300[nm]の厚さに形成する。パッシベーション膜5068を形成しておくことで、有機発光層5066を水分等から保護することができ、OLEDの信頼性をさらに高めることが出来る。
【0180】
こうして図12(D)に示すような構造の発光装置が完成する。
【0181】
ところで、本実施例の発光装置は、画素部だけでなく駆動回路部にも最適な構造のTFTを配置することにより、非常に高い信頼性を示し、動作特性も向上しうる。また結晶化工程においてNi等の金属触媒を添加し、結晶性を高めることも可能である。それによって、信号線駆動回路の駆動周波数を10[MHz]以上にすることが可能である。
【0182】
まず、極力動作速度を落とさないようにホットキャリア注入を低減させる構造を有するTFTを、駆動回路部を形成するCMOS回路のnチャネル型TFTとして用いる。なお、ここでいう駆動回路としては、シフトレジスタ、バッファ、レベルシフタ、線順次駆動におけるラッチ、点順次駆動におけるトランスミッションゲートなどが含まれる。
【0183】
本実施例の場合、nチャネル型TFTの活性層は、ソース領域、ドレイン領域、ゲート絶縁膜を間に挟んでゲート電極と重なるオーバーラップLDD領域(LOV領域)、ゲート絶縁膜を間に挟んでゲート電極と重ならないオフセットLDD領域(LOFF領域)およびチャネル形成領域を含む。
【0184】
また、CMOS回路のpチャネル型TFTは、ホットキャリア注入による劣化が殆ど気にならないので、特にLDD領域を設けなくても良い。勿論、nチャネル型TFTと同様にLDD領域を設け、ホットキャリア対策を講じることも可能である。
【0185】
その他、駆動回路において、チャネル形成領域を双方向に電流が流れるようなCMOS回路、即ち、ソース領域とドレイン領域の役割が入れ替わるようなCMOS回路が用いられる場合、CMOS回路を形成するnチャネル型TFTは、チャネル形成領域の両サイドにチャネル形成領域を挟む形でLDD領域を形成することが好ましい。このような例としては、点順次駆動に用いられるトランスミッションゲートなどが挙げられる。また駆動回路において、オフ電流を極力低く抑える必要のあるCMOS回路が用いられる場合、CMOS回路を形成するnチャネル型TFTは、LOV領域を有していることが好ましい。このような例としては、やはり、点順次駆動に用いられるトランスミッションゲートなどが挙げられる。
【0186】
なお、実際には図12(D)の状態まで完成したら、さらに外気に曝されないように、気密性が高く、脱ガスの少ない保護フィルム(ラミネートフィルム、紫外線硬化樹脂フィルム等)や透光性のシーリング材でパッケージング(封入)することが好ましい。その際、シーリング材の内部を不活性雰囲気にしたり、内部に吸湿性材料(例えば酸化バリウム)を配置したりするとOLEDの信頼性が向上する。
【0187】
また、パッケージング等の処理により気密性を高めたら、基板上に形成された素子又は回路から引き回された端子と外部信号端子とを接続するためのコネクタ(フレキシブルプリントサーキット:FPC)を取り付けて製品として完成する。このような出荷出来る状態にまでした状態を本明細書中では発光装置という。
【0188】
また、本実施例で示す工程に従えば、発光装置の作製に必要なフォトマスクの数を抑えることが出来る。その結果、工程を短縮し、製造コストの低減及び歩留まりの向上に寄与することが出来る。
【0189】
本発明の発光装置の作製方法は、本実施例において説明した作製方法に限定されない。本発明の発光装置は公知の方法を用いて作成することが可能である。
【0190】
本実施例は、実施例1、2、4と自由に組み合わせて実施することが可能である。
【0191】
(実施例6)
本発明において、三重項励起子からの燐光を発光に利用できる有機発光材料を用いることで、外部発光量子効率を飛躍的に向上させることができる。これにより、OLEDの低消費電力化、長寿命化、および軽量化が可能になる。
【0192】
ここで、三重項励起子を利用し、外部発光量子効率を向上させた報告を示す。
(T.Tsutsui, C.Adachi, S.Saito, Photochemical Processes in Organized Molecular Systems, ed.K.Honda, (Elsevier Sci.Pub., Tokyo,1991) p.437.)
【0193】
上記の論文により報告された有機発光材料(クマリン色素)の分子式を以下に示す。
【0194】
【化1】
Figure 2004128374
【0195】
(M.A.Baldo, D.F.O’Brien, Y.You, A.Shoustikov, S.Sibley, M.E.Thompson, S.R.Forrest, Nature 395 (1998) p.151.)
【0196】
上記の論文により報告された有機発光材料(Pt錯体)の分子式を以下に示す。
【0197】
【化2】
Figure 2004128374
【0198】
(M.A.Baldo, S.Lamansky, P.E.Burrrows, M.E.Thompson, S.R.Forrest, Appl.Phys.Lett.,75 (1999) p.4.) (T.Tsutsui, M.−J.Yang, M.Yahiro, K.Nakamura, T.Watanabe, T.tsuji, Y.Fukuda, T.Wakimoto, S.Mayaguchi, Jpn.Appl.Phys., 38 (12B) (1999) L1502.)
【0199】
上記の論文により報告された有機発光材料(Ir錯体)の分子式を以下に示す。
【0200】
【化3】
Figure 2004128374
【0201】
以上のように三重項励起子からの燐光発光を利用できれば原理的には一重項励起子からの蛍光発光を用いる場合より3〜4倍の高い外部発光量子効率の実現が可能となる。
【0202】
なお、本実施例の構成は、実施例1〜実施例5のいずれの構成とも自由に組み合わせて実施することが可能である。
【0203】
(実施例7)
本実施例では、本発明の発光装置外観について、図13を用いて説明する。
【0204】
図13は、トランジスタが形成された素子基板をシーリング材によって封止することによって形成された発光装置の上面図であり、図13(B)は、図13(A)のA−A’における断面図、図13(C)は図13(A)のB−B’における断面図である。
【0205】
基板4001上に設けられた画素部4002と、信号線駆動回路4003と、第1及び第2の走査線駆動回路4004a、bとを囲むようにして、シール材4009が設けられている。また画素部4002と、信号線駆動回路4003と、第1及び第2の走査線駆動回路4004a、bとの上にシーリング材4008が設けられている。よって画素部4002と、信号線駆動回路4003と、第1及び第2の走査線駆動回路4004a、bとは、基板4001とシール材4009とシーリング材4008とによって、充填材4210で密封されている。
【0206】
また基板4001上に設けられた画素部4002と、信号線駆動回路4003と、第1及び第2の走査線駆動回路4004a、bとは、複数のTFTを有している。図13(B)では代表的に、下地膜4010上に形成された、信号線駆動回路4003に含まれる駆動TFT(但し、ここではnチャネル型TFTとpチャネル型TFTを図示する)4201及び画素部4002に含まれるトランジスタTr1 4202を図示した。
【0207】
本実施例では、駆動TFT4201には公知の方法で作製されたpチャネル型TFTまたはnチャネル型TFTが用いられ、トランジスタTr1 4202には公知の方法で作製されたnチャネル型TFTが用いられる。
【0208】
駆動TFT4201及びトランジスタTr1 4202上には層間絶縁膜(平坦化膜)4301が形成され、その上にトランジスタTr1 4202のドレインと電気的に接続する画素電極(陽極)4203が形成される。画素電極4203としては仕事関数の大きい透明導電膜が用いられる。透明導電膜としては、酸化インジウムと酸化スズとの化合物、酸化インジウムと酸化亜鉛との化合物、酸化亜鉛、酸化スズまたは酸化インジウムを用いることができる。また、前記透明導電膜にガリウムを添加したものを用いても良い。
【0209】
そして、画素電極4203の上には絶縁膜4302が形成され、絶縁膜4302は画素電極4203の上に開口部が形成されている。この開口部において、画素電極4203の上には有機発光層4204が形成される。有機発光層4204は公知の有機発光材料または無機発光材料を用いることができる。また、有機発光材料には低分子系(モノマー系)材料と高分子系(ポリマー系)材料があるがどちらを用いても良い。
【0210】
有機発光層4204の形成方法は公知の蒸着技術もしくは塗布法技術を用いれば良い。また、有機発光層の構造は正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層または電子注入層を自由に組み合わせて積層構造または単層構造とすれば良い。
【0211】
有機発光層4204の上には遮光性を有する導電膜(代表的にはアルミニウム、銅もしくは銀を主成分とする導電膜またはそれらと他の導電膜との積層膜)からなる陰極4205が形成される。また、陰極4205と有機発光層4204の界面に存在する水分や酸素は極力排除しておくことが望ましい。従って、有機発光層4204を窒素または希ガス雰囲気で形成し、酸素や水分に触れさせないまま陰極4205を形成するといった工夫が必要である。本実施例ではマルチチャンバー方式(クラスターツール方式)の成膜装置を用いることで上述のような成膜を可能とする。そして陰極4205は所定の電圧が与えられている。
【0212】
以上のようにして、画素電極(陽極)4203、有機発光層4204及び陰極4205からなるOLED4303が形成される。そしてOLED4303を覆うように、絶縁膜4302上に保護膜4303が形成されている。保護膜4303は、OLED4303に酸素や水分等が入り込むのを防ぐのに効果的である。
【0213】
4005aは電源線に接続された引き回し配線であり、トランジスタTr1 4202のソース領域に電気的に接続されている。引き回し配線4005aはシール材4009と基板4001との間を通り、異方導電性フィルム4300を介してFPC4006が有するFPC用配線4301に電気的に接続される。
【0214】
シーリング材4008としては、ガラス材、金属材(代表的にはステンレス材)、セラミックス材、プラスチック材(プラスチックフィルムも含む)を用いることができる。プラスチック材としては、FRP(Fiberglass−Reinforced Plastics)板、PVF(ポリビニルフルオライド)フィルム、マイラーフィルム、ポリエステルフィルムまたはアクリル樹脂フィルムを用いることができる。また、アルミニウムホイルをPVFフィルムやマイラーフィルムで挟んだ構造のシートを用いることもできる。
【0215】
但し、OLEDからの光の放射方向がカバー材側に向かう場合にはカバー材は透明でなければならない。その場合には、ガラス板、プラスチック板、ポリエステルフィルムまたはアクリルフィルムのような透明物質を用いる。
【0216】
また、充填材4103としては窒素やアルゴンなどの不活性な気体の他に、紫外線硬化樹脂または熱硬化樹脂を用いることができ、PVC(ポリビニルクロライド)、アクリル、ポリイミド、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、PVB(ポリビニルブチラル)またはEVA(エチレンビニルアセテート)を用いることができる。本実施例では充填材として窒素を用いた。
【0217】
また充填材4103を吸湿性物質(好ましくは酸化バリウム)もしくは酸素を吸着しうる物質にさらしておくために、シーリング材4008の基板4001側の面に凹部4007を設けて吸湿性物質または酸素を吸着しうる物質4207を配置する。そして、吸湿性物質または酸素を吸着しうる物質4207が飛び散らないように、凹部カバー材4208によって吸湿性物質または酸素を吸着しうる物質4207は凹部4007に保持されている。なお凹部カバー材4208は目の細かいメッシュ状になっており、空気や水分は通し、吸湿性物質または酸素を吸着しうる物質4207は通さない構成になっている。吸湿性物質または酸素を吸着しうる物質4207を設けることで、OLED4303の劣化を抑制できる。
【0218】
図13(C)に示すように、画素電極4203が形成されると同時に、引き回し配線4005a上に接するように導電性膜4203aが形成される。
【0219】
また、異方導電性フィルム4300は導電性フィラー4300aを有している。基板4001とFPC4006とを熱圧着することで、基板4001上の導電性膜4203aとFPC4006上のFPC用配線4301とが、導電性フィラー4300aによって電気的に接続される。
【0220】
本実施例の構成は、実施例1〜実施例6に示した構成と自由に組み合わせて実施することが可能である。
【0221】
(実施例8)
OLEDに用いられる有機発光材料は低分子系と高分子系に大別される。本発明の発光装置は、低分子系の有機発光材料でも高分子系の有機発光材料でも、どちらでも用いることができる。また、低分子系、高分子系いずれにも分類し難い材料、(例えば特願2001−167508号等に記載されている材料)を用いても良い。
【0222】
低分子系の有機発光材料は、蒸着法により成膜される。したがって積層構造をとりやすく、ホール輸送層、電子輸送層などの機能が異なる膜を積層することで高効率化しやすい。もっとホール輸送層、電子輸送層等が必ずしも明確に存在せず、例えば特願2001−020817号等に記載されているように、混合状態になった層が単数乃至複数層存在し、OLEDの高寿命化、高発光効率化が図られていても良い。
【0223】
低分子系の有機発光材料としては、キノリノールを配位子としたアルミニウム錯体Alq、トリフェニルアミン誘導体(TPD)等が代表的に挙げられる。
【0224】
一方、高分子系の有機発光材料は低分子系に比べて物理的強度が高く、素子の耐久性が高い。また塗布により成膜することが可能であるので、素子の作製が比較的容易である。
【0225】
高分子系の有機発光材料を用いた発光素子の構造は、低分子系の有機発光材料を用いたときと基本的には同じであり、陰極/有機発光層/陽極となる。しかし、高分子系の有機発光材料を用いた有機発光層を形成する際には、低分子系の有機発光材料を用いたときのような積層構造を形成させることは難しく、知られている中では2層の積層構造が有名である。具体的には、陰極/発光層/正孔輸送層/陽極という構造である。なお、高分子系の有機発光材料を用いた発光素子の場合には、陰極材料としてCaを用いることも可能である。
【0226】
なお、素子の発光色は、発光層を形成する材料で決まるため、これらを選択することで所望の発光を示す発光素子を形成することができる。発光層の形成に用いることができる高分子系の有機発光材料は、ポリパラフェニレンビニレン系、ポリパラフェニレン系、ポリチオフェン系、ポリフルオレン系が代表的に挙げられる。
【0227】
ポリパラフェニレンビニレン系には、ポリ(パラフェニレンビニレン) [PPV] の誘導体、ポリ(2,5−ジアルコキシ−1,4−フェニレンビニレン) [RO−PPV]、ポリ(2−(2’−エチル−ヘキソキシ)−5−メトキシ−1,4−フェニレンビニレン)[MEH−PPV]、ポリ(2−(ジアルコキシフェニル)−1,4−フェニレンビニレン)[ROPh−PPV]等が挙げられる。
【0228】
ポリパラフェニレン系には、ポリパラフェニレン[PPP]の誘導体、ポリ(2,5−ジアルコキシ−1,4−フェニレン)[RO−PPP]、ポリ(2,5−ジヘキソキシ−1,4−フェニレン)等が挙げられる。
【0229】
ポリチオフェン系には、ポリチオフェン[PT]の誘導体、ポリ(3−アルキルチオフェン)[PAT]、ポリ(3−ヘキシルチオフェン)[PHT]、ポリ(3−シクロヘキシルチオフェン)[PCHT]、ポリ(3−シクロヘキシル−4−メチルチオフェン)[PCHMT]、ポリ(3,4−ジシクロヘキシルチオフェン)[PDCHT]、ポリ[3−(4−オクチルフェニル)−チオフェン][POPT]、ポリ[3−(4−オクチルフェニル)−2,2ビチオフェン][PTOPT]等が挙げられる。
【0230】
ポリフルオレン系には、ポリフルオレン[PF]の誘導体、ポリ(9,9−ジアルキルフルオレン)[PDAF]、ポリ(9,9−ジオクチルフルオレン)[PDOF]等が挙げられる。
【0231】
なお、正孔輸送性の高分子系の有機発光材料を、陽極と発光性の高分子系有機発光材料の間に挟んで形成すると、陽極からの正孔注入性を向上させることができる。一般にアクセプター材料と共に水に溶解させたものをスピンコート法などで塗布する。また、有機溶媒には不溶であるため、上述した発光性の有機発光材料との積層が可能である。
【0232】
正孔輸送性の高分子系の有機発光材料としては、PEDOTとアクセプター材料としてのショウノウスルホン酸(CSA)の混合物、ポリアニリン[PANI]とアクセプター材料としてのポリスチレンスルホン酸[PSS]の混合物等が挙げられる。
【0233】
なお、本実施例の構成は、実施例1〜実施例7のいずれの構成とも自由に組み合わせて実施することが可能である。
【0234】
(実施例9)
OLEDを用いた発光装置は自発光型であるため、液晶ディスプレイに比べ、明るい場所での視認性に優れ、視野角が広い。従って、様々な電子機器の表示部に用いることができる。
【0235】
本発明の発光装置を用いた電子機器として、ビデオカメラ、デジタルカメラ、ゴーグル型ディスプレイ(ヘッドマウントディスプレイ)、ナビゲーションシステム、音響再生装置(カーオーディオ、オーディオコンポ等)、ノート型パーソナルコンピュータ、ゲーム機器、携帯情報端末(モバイルコンピュータ、携帯電話、携帯型ゲーム機または電子書籍等)、記録媒体を備えた画像再生装置(具体的にはDigital Versatile Disc(DVD)等の記録媒体を再生し、その画像を表示しうるディスプレイを備えた装置)などが挙げられる。特に、斜め方向から画面を見る機会が多い携帯情報端末は、視野角の広さが重要視されるため、発光装置を用いることが望ましい。それら電子機器の具体例を図14に示す。
【0236】
図14(A)はOLED表示装置であり、筐体2001、支持台2002、表示部2003、スピーカー部2004、ビデオ入力端子2005等を含む。本発明の発光装置は表示部2003に用いることができる。発光装置は自発光型であるためバックライトが必要なく、液晶ディスプレイよりも薄い表示部とすることができる。なお、OLED表示装置は、パソコン用、TV放送受信用、広告表示用などの全ての情報表示用表示装置が含まれる。
【0237】
図14(B)はデジタルスチルカメラであり、本体2101、表示部2102、受像部2103、操作キー2104、外部接続ポート2105、シャッター2106等を含む。本発明の発光装置は表示部2102に用いることができる。
【0238】
図14(C)はノート型パーソナルコンピュータであり、本体2201、筐体2202、表示部2203、キーボード2204、外部接続ポート2205、ポインティングマウス2206等を含む。本発明の発光装置は表示部2203に用いることができる。
【0239】
図14(D)はモバイルコンピュータであり、本体2301、表示部2302、スイッチ2303、操作キー2304、赤外線ポート2305等を含む。本発明の発光装置は表示部2302に用いることができる。
【0240】
図14(E)は記録媒体を備えた携帯型の画像再生装置(具体的にはDVD再生装置)であり、本体2401、筐体2402、表示部A2403、表示部B2404、記録媒体(DVD等)読み込み部2405、操作キー2406、スピーカー部2407等を含む。表示部A2403は主として画像情報を表示し、表示部B2404は主として文字情報を表示するが、本発明の発光装置はこれら表示部A、B2403、2404に用いることができる。なお、記録媒体を備えた画像再生装置には家庭用ゲーム機器なども含まれる。
【0241】
図14(F)はゴーグル型ディスプレイ(ヘッドマウントディスプレイ)であり、本体2501、表示部2502、アーム部2503を含む。本発明の発光装置は表示部2502に用いることができる。
【0242】
図14(G)はビデオカメラであり、本体2601、表示部2602、筐体2603、外部接続ポート2604、リモコン受信部2605、受像部2606、バッテリー2607、音声入力部2608、操作キー2609等を含む。本発明の発光装置は表示部2602に用いることができる。
【0243】
ここで図14(H)は携帯電話であり、本体2701、筐体2702、表示部2703、音声入力部2704、音声出力部2705、操作キー2706、外部接続ポート2707、アンテナ2708等を含む。本発明の発光装置は表示部2703に用いることができる。なお、表示部2703は黒色の背景に白色の文字を表示することで携帯電話の消費電流を抑えることができる。
【0244】
なお、将来的に有機発光材料の発光輝度が高くなれば、出力した画像情報を含む光をレンズ等で拡大投影してフロント型若しくはリア型のプロジェクターに用いることも可能となる。
【0245】
また、上記電子機器はインターネットやCATV(ケーブルテレビ)などの電子通信回線を通じて配信された情報を表示することが多くなり、特に動画情報を表示する機会が増してきている。有機発光材料の応答速度は非常に高いため、発光装置は動画表示に好ましい。
【0246】
また、発光装置は発光している部分が電力を消費するため、発光部分が極力少なくなるように情報を表示することが望ましい。従って、携帯情報端末、特に携帯電話や音響再生装置のような文字情報を主とする表示部に発光装置を用いる場合には、非発光部分を背景として文字情報を発光部分で形成するように駆動することが望ましい。
【0247】
以上の様に、本発明の適用範囲は極めて広く、あらゆる分野の電子機器に用いることが可能である。また、本実施例の電子機器は実施例1〜8に示したいずれの構成の発光装置を用いても良い。
【0248】
【発明の効果】
本発明のスイッチ素子によって、スイッチ素子の面積を抑えることができ、画素を高精細化あるいは高機能化させることができる。
【0249】
また該スイッチ素子を用いた本発明の発光装置では、OLEDに流れる電流を制御しているトランジスタTr1の特性が画素間で異なっても、画素間においてOLEDに流れる電流の大きさに差が生じるのを防ぐことができ、輝度むらを抑えることができる。また画素回路の小面積化が行え、その結果開口率が上昇し、省電力化、発光装置の信頼性向上を図ることができる。
【0250】
さらに該スイッチ素子を用いた本発明の発光装置は、温度変化に左右されずに一定の輝度を得ることができる。また、カラー表示において、各色毎に異なる有機発光材料を有するOLEDを設けた場合でも、温度によって各色のOLEDの輝度がバラバラに変化して所望の色が得られないということを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトランジスタの構成を示す図。
【図2】本発明の発光装置のブロック図。
【図3】本発明の発光装置の画素の回路図。
【図4】走査線に入力される信号のタイミングチャート。
【図5】駆動における画素の概略図。
【図6】本発明のトランジスタの構成を示す図。
【図7】本発明のトランジスタの構成を示す図。
【図8】本発明のトランジスタの構成を示す図。
【図9】アナログ駆動法における信号線駆動回路の詳細図。
【図10】走査線駆動回路のブロック図。
【図11】本発明の発光装置の作製方法を示す図。
【図12】本発明の発光装置の作製方法を示す図。
【図13】本発明の発光装置の外観図及び断面図。
【図14】本発明の発光装置を用いた電子機器の図。
【図15】従来のトランジスタの回路図及び上面図。

Claims (2)

  1. スイッチ素子と、第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、有機発光素子と、信号線と、電源線とを有する発光装置であって、
    前記スイッチ素子は、活性層と、前記活性層に接するゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜に接するゲート電極とを有し、
    前記活性層はチャネル形成領域と、3つの不純物領域とを有し、
    前記チャネル形成領域と前記ゲート電極は、前記ゲート絶縁膜を間に挟んで重なっており、
    前記3つの不純物領域は前記チャネル形成領域に接しており、
    前記3つの不純物領域は、1つは前記信号線に接続されており、1つは前記第1のトランジスタのゲート電極に接続されており、1つは前記第1のトランジスタのドレイン領域に接続されており、
    前記第2のトランジスタのソース領域とドレイン領域は、一方は前記電源線に、もう一方が前記第1のトランジスタのドレイン領域に接続されており、
    前記第1のトランジスタのソース領域は前記有機発光素子の画素電極に接続されていることを特徴とする発光装置。
  2. スイッチ素子と、第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、有機発光素子と、信号線と、電源線と、第1の走査線と、第2の走査線とを有する発光装置であって、
    前記スイッチ素子は、活性層と、前記活性層に接するゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜に接するゲート電極とを有し、
    前記活性層はチャネル形成領域と、3つの不純物領域とを有し、
    前記チャネル形成領域と前記ゲート電極は、前記ゲート絶縁膜を間に挟んで重なっており、
    前記3つの不純物領域は前記チャネル形成領域に接しており、
    前記3つの不純物領域は、1つは前記信号線に接続されており、1つは前記第1のトランジスタのゲート電極に接続されており、1つは前記第1のトランジスタのドレイン領域に接続されており、
    前記スイッチ素子のゲート電極は前記第1の走査線に接続されており、
    前記第2のトランジスタのゲート電極は前記第2の走査線に接続されており、
    前記第2のトランジスタのソース領域とドレイン領域は、一方は前記電源線に、もう一方が前記第1のトランジスタのドレイン領域に接続されており、
    前記第1のトランジスタのソース領域は前記有機発光素子の画素電極に接続されていることを特徴とする発光装置。
JP2002293284A 2001-10-09 2002-10-07 発光装置並びに発光素子を用いた表示部を備えた情報端末、携帯電話、デジタルスチルカメラ及びビデオカメラ Expired - Fee Related JP4159844B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002293284A JP4159844B2 (ja) 2001-10-09 2002-10-07 発光装置並びに発光素子を用いた表示部を備えた情報端末、携帯電話、デジタルスチルカメラ及びビデオカメラ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001311989 2001-10-09
JP2001311989 2001-10-09
JP2002293284A JP4159844B2 (ja) 2001-10-09 2002-10-07 発光装置並びに発光素子を用いた表示部を備えた情報端末、携帯電話、デジタルスチルカメラ及びビデオカメラ

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002293171A Division JP3583413B2 (ja) 2001-10-09 2002-10-07 スイッチ素子、それを用いた表示装置及び半導体装置

Publications (4)

Publication Number Publication Date
JP2004128374A JP2004128374A (ja) 2004-04-22
JP2004128374A5 JP2004128374A5 (ja) 2005-05-26
JP2004128374A6 true JP2004128374A6 (ja) 2006-10-05
JP4159844B2 JP4159844B2 (ja) 2008-10-01

Family

ID=32284238

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002293284A Expired - Fee Related JP4159844B2 (ja) 2001-10-09 2002-10-07 発光装置並びに発光素子を用いた表示部を備えた情報端末、携帯電話、デジタルスチルカメラ及びビデオカメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4159844B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5177960B2 (ja) * 2005-04-11 2013-04-10 株式会社半導体エネルギー研究所 表示装置及びそれを用いた電子機器
KR102571242B1 (ko) * 2016-07-11 2023-08-25 삼성디스플레이 주식회사 고경도 플라스틱 기판 및 이를 포함하는 표시장치

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60241266A (ja) * 1984-05-16 1985-11-30 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 半導体装置及びその製造方法
JPH0492475A (ja) * 1990-08-08 1992-03-25 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 相補型薄膜トランジスタ
US5376561A (en) * 1990-12-31 1994-12-27 Kopin Corporation High density electronic circuit modules
JPH04267551A (ja) * 1991-02-22 1992-09-24 Casio Comput Co Ltd 薄膜トランジスタ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5030993B2 (ja) 発光装置、半導体装置、表示モジュール及び電子機器
JP4827883B2 (ja) 半導体装置及び発光装置
KR100950036B1 (ko) 반도체 장치
JP3810725B2 (ja) 発光装置及び電子機器
JP5005020B2 (ja) 半導体装置
KR100945467B1 (ko) 스위칭소자, 표시장치, 그 스위칭소자를 사용한 발광장치및 반도체장치
JP4926346B2 (ja) 発光装置
JP3813555B2 (ja) 発光装置及び電子機器
JP3810724B2 (ja) 発光装置及び電子機器
JP4447202B2 (ja) 発光装置
JP3917494B2 (ja) 発光装置の駆動方法
JP5752295B2 (ja) 表示装置
JP3583413B2 (ja) スイッチ素子、それを用いた表示装置及び半導体装置
JP4159844B2 (ja) 発光装置並びに発光素子を用いた表示部を備えた情報端末、携帯電話、デジタルスチルカメラ及びビデオカメラ
JP4163225B2 (ja) 半導体装置及び発光装置
JP4164048B2 (ja) スイッチ素子、それを用いた表示装置及び半導体装置
JP2004128374A6 (ja) 発光装置
JP5063539B2 (ja) 半導体装置及びそれを用いたモジュール、電気器具
JP4039930B2 (ja) 半導体装置
JP5526108B2 (ja) 発光装置
JP5659270B2 (ja) 表示装置