JP4164048B2 - スイッチ素子、それを用いた表示装置及び半導体装置 - Google Patents

スイッチ素子、それを用いた表示装置及び半導体装置 Download PDF

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Description

本発明は、半導体膜を用いて形成されたスイッチ素子に関する。また、基板上
に形成された該スイッチ素子と、有機発光素子(OLED:Organic Light Emit
ting Diode)とを、該基板とカバー材の間に封入したOLEDパネルに関する。
また、該OLEDパネルにコントローラを含むIC等を実装した、OLEDモジ
ュールに関する。なお本明細書において、OLEDパネル及びOLEDモジュー
ルを共に発光装置と総称する。
近年、基板上に薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、以下TFTと記す
)を形成する技術が大幅に進歩し、アクティブマトリクス型表示装置への応用開
発が進められている。アクティブマトリクス型表示装置は、画素毎にスイッチ素
子としてのTFTを設け、ビデオ信号を各画素に順次書き込むことにより画像表
示を行う。TFTはアクティブマトリクス型表示装置を実現する上で、必須の素
子となっている。
TFTは、ソース電極、ドレイン電極、ゲート電極の3つの端子を有するスイ
ッチ素子にもなる。ゲート電極に与える電圧によって、ソース電極、ドレイン電
極間の電気抵抗が制御される。
ところで、アクティブマトリクス型表示装置において、表示品質、表示情報量
の急激な増加と軽薄短小へのニーズの高まりとを背景に、画素の高精細化への要
求が高まっている。また、画素にメモリを組み込むなどの高機能化が求められる
ようになりつつある。
しかし画素を、高精細化、高機能化しようとしても、各画素に設けられている
TFTは、オン電流量や耐圧などの確保を考慮すると、そのサイズの縮小に限界
がある。
しかし、画素に占めるTFTの面積の割合を下げられない場合、液晶表示装置
だと画素において光が透過する面積が小さくなり、見た目の輝度が低くなる。ま
た発光装置でも、OLEDから発せられる光がTFT側に照射されるとき、OL
EDからの光がTFTに遮られ、見た目の輝度が低くなる。
よって各画素に設けるTFTの数、面積は、可能な限り少なく抑えるのが望ま
しい。
しかし、各画素の回路構成が決まっていればTFTの数を単純に減らすことは
通常できない。例えば図15(A)に示すように、各画素において3個のノード
A、B、Cを同時に短絡または開放する必要があるとき、3端子のスイッチ素子
であるTFTの場合、少なくとも2個のTFT3001、3002を設ける必要
があり、これ以上TFTの数は減らせない。
特にアクティブマトリクス型の発光装置の場合、単純に電圧信号書き込みスイ
ッチ以外必要としない液晶表示装置に比べて、一般的に各画素に設けられるTF
Tの数が多く、その接続は複雑であり、TFTの数を抑えるのが困難である。
本発明は上述した問題に鑑み、3つ以上のノードを同時に短絡または開放する
ことができ、なおかつ基板の占有面積を抑えることができるスイッチ素子の提供
を課題とする。また、該スイッチ素子を用いたアクティブマトリクス型表示装置
の提供を課題とする。
また、発光装置を実用化する上で問題となっているのが、有機発光材料の劣化
に伴う、OLEDの輝度の低下であった。なお、OLEDは、電場を加えること
で発生するルミネッセンス(Electroluminescence)が得られる有機化合物(有
機発光材料)を含む層(以下、有機発光層と記す)と、陽極層と、陰極層とを有
している。有機化合物におけるルミネッセンスには、一重項励起状態から基底状
態に戻る際の発光(蛍光)と三重項励起状態から基底状態に戻る際の発光(リン
光)とがあるが、本発明の発光装置は、上述した発光のうちの、いずれか一方の
発光を用いていても良いし、または両方の発光を用いていても良い。
本明細書では、OLEDの陽極と陰極の間に設けられた全ての層を有機発光層
と定義する。有機発光層には具体的に、発光層、正孔注入層、電子注入層、正孔
輸送層、電子輸送層等が含まれる。基本的にOLEDは、陽極/発光層/陰極が
順に積層された構造を有しており、この構造に加えて、陽極/正孔注入層/発光
層/陰極や、陽極/正孔注入層/発光層/電子輸送層/陰極等の順に積層した構
造を有していることもある。
有機発光材料は水分、酸素、光、熱に弱く、これらのものによって劣化が促進
される。具体的には、発光装置を駆動するデバイスの構造、有機発光材料の特性
、電極の材料、作製工程における条件、発光装置の駆動方法等により、その劣化
の速度が左右される。
有機発光層にかかる電圧が一定であっても、有機発光層が劣化するとOLED
の輝度は低下し、表示する画像が不鮮明になる。
また、R(赤)、G(緑)、B(青)に対応した三種類のOLEDを用いてカ
ラーの画像を表示する場合において、有機発光層を構成する有機発光材料は、O
LEDの対応する色によって異なる。そのため、OLEDの有機発光層が、対応
する色にごとに異なる速度で劣化することがある。この場合、時間が経つにつれ
、OLEDの輝度が色ごとに異なってしまい、発光装置に所望の色を表示するこ
とができなくなる。
また、有機発光層の温度は、外気温やOLEDパネル自身が発する熱等に左右
されるが、一般的にOLEDは温度によって流れる電流の値が変化する。電圧が
一定でも、有機発光層の温度が高くなると、OLEDに流れる電流は大きくなる
。そしてOLEDに流れる電流とOLEDの輝度は比例関係にあるため、OLE
Dに流れる電流が大きければ大きいほど、OLEDの輝度は高くなる。このよう
に、有機発光層の温度によってOLEDの輝度が変化するため、所望の階調を表
示することが難しく、また温度の上昇に伴って発光装置の消費電流が大きくなる
さらに、一般的に、有機発光材料の種類によって温度変化における流れる電流
の変化の度合いが異なるため、カラー表示において各色のOLEDの輝度が温度
によってバラバラに変化することが起こりうる。各色の輝度のバランスが崩れる
と、所望の色を表示することができない。
本発明は上述したことに鑑み、有機発光層の劣化や温度変化に左右されずに一
定の輝度を得ることができ、さらに所望のカラー表示を行うことが可能な発光装
置を提供することを課題とする。
本発明は、3つ以上のノードを同時に短絡または開放することができる、少な
くとも4つの端子を有した新規な構成のスイッチ素子及びそのスイッチ素子を用
いた発光装置である。
具体的に該スイッチ素子は、活性層と、前記活性層に接する絶縁膜と、前記絶
縁膜に接するゲート電極と、3つ以上の電極(以下、本明細書では接続電極と呼
ぶ)とを有している。そして、前記活性層は、少なくとも1つのチャネル形成領
域と、3つ以上の不純物ドープ領域とを有しており、前記接続電極はそれぞれ異
なる不純物領域の1つに接している。
そして、任意の接続端子に接する不純物領域は、チャネル形成領域のいずれか
1つとのみ接している。なお、任意の接続端子に接する不純物領域が、該1つの
チャネル形成領域との間に濃度の低い不純物領域を挟んでいても良い。言い換え
ると、接続端子に接している任意の2つの不純物領域は、間に他の接続端子に接
している不純物領域を挟んでいない。
ゲート電極は絶縁膜を間に挟んでチャネル形成領域と重なっている。そして、
ゲート電極に印加する電圧を制御することで、各接続電極間の抵抗を制御し、全
ての接続電極を同時に短絡または開放することができる。
なお、本発明のスイッチ素子は、基板と活性層の間にゲート電極が設けられて
いても良いし、ゲート電極と基板の間に活性層が設けられていても良い。
上記、スイッチ素子を用いることにより、複数のTFTによりスイッチ回路を
構成するよりも、画素に占める面積を抑えることができ、画素の開口率を維持し
たまま高精細化したり高機能化させることができる。
また一般的に、OLEDに印加する電圧を一定に保って発光させるのと、OL
EDに流れる電流を一定に保って発光させるのとでは、後者の方が、OLEDの
劣化による輝度の低下を小さくすることができる。なお本明細書において、OL
EDに流れる電流をOLED電流、OLEDに印加される電圧をOLED電圧と
呼ぶ。つまり、OLEDの輝度を電圧によって制御するのではなく、電流によっ
て制御することで、OLEDの劣化によるOLEDの発光輝度の変化を抑制する
ことができる。
そこで、各画素に本発明のスイッチ素子を設け、該スイッチ素子がオンのとき
に、OLEDに流れる電流を制御するトランジスタのドレイン電流Idを信号線
駆動回路において制御するのが好ましい。
ドレイン電流Idが流れると、OLEDに流れる電流を制御するトランジスタ
のゲート電極とソース領域間に電圧が生じる。そして該電圧を維持したまま、該
トランジスタのドレイン電流を、単数または複数の回路素子を間に介してOLE
Dに流すようにする。なお、OLEDに流れる電流を制御するトランジスタは、
飽和領域において動作させる。
上記構成において、OLEDに流れる電流の値は信号線駆動回路によって制御
される。よって、OLEDに流れる電流を制御するトランジスタの特性の違いや
、OLEDの劣化等に左右されずに、OLEDに流れる電流を所望の値に制御す
ることが可能になる。
本発明では、前記スイッチ素子を用いて上述の通り構成することにより、有機
発光層が劣化してもOLEDの輝度の低下を抑えることができ、その結果鮮明な
画像を表示することができる。また、各色に対応したOLEDを用いたカラー表
示の発光装置の場合、OLEDの有機発光層が、対応する色にごとに異なる速度
で劣化しても、各色の輝度のバランスが崩れるのを防いで所望の色を表示するこ
とができる。
また、有機発光層の温度が外気温やOLEDパネル自身が発する熱等に左右さ
れても、OLED電流を所望の値に制御することができる。よって、OLED電
流とOLEDの輝度は比例するので、OLEDの輝度が変化するのを抑えること
ができ、また温度の上昇に伴って消費電流が大きくなるのを防ぐことができる。
また、カラー表示の発光装置の場合、温度変化に左右されずに各色のOLEDの
輝度の変化を抑えることができるので、各色の輝度のバランスが崩れるのを防ぐ
ことができ、所望の色を表示することができる。
さらに、一般的に、有機発光材料の種類によって温度変化におけるOLED電
流の変化の度合いが異なるため、カラー表示において各色のOLEDの輝度が温
度によってバラバラに変化することが起こりうる。しかし本発明の発光装置では
、温度変化に左右されずに所望の輝度を得ることができるので、各色の輝度のバ
ランスが崩れるのを防ぐことができ、所望の色を表示することができる。
また一般的な発光装置は、OLEDに電流を供給する配線自体が抵抗を有する
ため、配線の長さによってその電位が多少降下する。そしてこの電位の降下は、
表示する画像によっても大きく異なる。特に、同じ配線から電流が供給される複
数の画素において、階調数の高い画素の割合が大きくなると、配線に流れる電流
が大きくなり、電位の降下が顕著に現れる。電位が降下すると、各画素のOLE
Dにそれぞれかかる電圧が小さくなるため、各画素に供給される電流は小さくな
る。よって、ある所定の画素において一定の階調を表示しようとしても、同じ配
線から電流が供給されている他の画素の階調数が変化すると、それに伴って該所
定の画素に供給される電流が変化し、結果的に階調数も変化する。しかし本発明
の発光装置では、各OLEDに流れる電流を所望の値に保つことができるので、
配線抵抗による電位降下により階調が変化するのを防ぐことができる。
また、本発明のスイッチ素子を用いることで、各画素に占めるトランジスタの
面積の割合を抑えることができる。
なお、本発明の発光装置において、画素に用いるトランジスタは多結晶シリコ
ンを用いて形成されたトランジスタであっても良いし、アモルファスシリコンを
用いた薄膜トランジスタであっても良い。また、有機半導体を用いたトランジス
タであっても良い。
なお本発明の発光装置の画素に設けられたトランジスタは、シングルゲート構
造を有していても良いし、ダブルゲート構造やそれ以上のゲート電極を有するマ
ルチゲート構造であっても良い。
なお、本発明のスイッチ素子は、表示装置のみならず集積回路を含む半導体装
置全般に用いることが可能である。
本発明のスイッチ素子によって、スイッチ素子の面積を抑えることができ、画
素を高精細化あるいは高機能化させることができる。
また該スイッチ素子を用いた本発明の発光装置では、OLEDに流れる電流を
制御しているトランジスタTr1の特性が画素間で異なっても、画素間において
OLEDに流れる電流の大きさに差が生じるのを防ぐことができ、輝度むらを抑
えることができる。また画素回路の小面積化が行え、その結果開口率が上昇し、
省電力化、発光装置の信頼性向上を図ることができる。
さらに該スイッチ素子を用いた本発明の発光装置は、温度変化に左右されずに
一定の輝度を得ることができる。また、カラー表示において、各色毎に異なる有
機発光材料を有するOLEDを設けた場合でも、温度によって各色のOLEDの
輝度がバラバラに変化して所望の色が得られないということを防ぐことができる
(実施の形態1)
本発明のスイッチ素子の構成について、図1を用いて説明する。図1(A)は
、本発明のトランジスタの上面図であり、図1(B)は、図1(A)の破線A−
A’における断面図に相当し、図1(C)は、図1(A)の破線B−B’におけ
る断面図に相当する。
本発明のトランジスタは、活性層101と、該活性層に接するゲート絶縁膜1
02と、ゲート絶縁膜102に接するゲート電極103とを有している。活性層
101は、チャネル形成領域104と、導電型を付与する不純物が添加された不
純物領域105、106、107を有している。ゲート電極103とチャネル形
成領域104は、ゲート絶縁膜を間に挟んで重なっている。
不純物領域105、106、107はそれぞれチャネル形成領域104に接し
ている。なお本実施の形態では、全ての不純物領域がそれぞれチャネル形成領域
104に接しているが、本発明はこの構成に限定されない。不純物領域とチャネ
ル形成領域の間に、不純物領域よりも不純物濃度の低い低濃度不純物領域(LD
D領域)が設けられていても良いし、ゲート電極と重ならない不純物の添加され
ていない領域(オフセット領域)が設けられていても良い。
活性層101の不純物領域105、106、107を覆うように、ゲート絶縁
膜102上に絶縁膜108が形成されている。そして、絶縁膜108及びゲート
絶縁膜102に形成されたコンタクトホールを介して、不純物領域105、10
6、107にそれぞれ接続された接続配線109、110、111が形成されて
いる。なお、図1ではゲート絶縁膜102が不純物領域105、106、107
を覆っているが、本発明はこの構成に限定されない。不純物領域105、106
、107は必ずしもゲート絶縁膜102に覆われている必要はなく、露出してい
ても良い。
図1に示したスイッチ素子は、ゲート電極103に印加される電圧によって、
各接続配線109、110、111間の抵抗が制御される。
図1のトランジスタは、3つのノード、具体的には接続配線109、110、
111を同時に接続することができる。なお、本明細書において接続とは、特に
記載のない限り電気的な接続を意味する。
上記構成により、スイッチ素子を加えたトランジスタ等が占有する面積を抑え
ることができ、画素の開口率を下げずに、画素を高精細化あるいは高機能化させ
ることができる。一方、TFTを用いて3つのノードの接続を制御する場合、2
つ以上のトランジスタを用いる必要がある。
(実施の形態2)
図2に本発明のOLEDパネルの構成を、ブロック図で示す。200は画素部
であり、複数の画素201がマトリクス状に形成されている。また202は信号
線駆動回路、203は第1走査線駆動回路、204は第2走査線駆動回路である
なお図2では信号線駆動回路202、第1走査線駆動回路203及び第2走査
線駆動回路204が、画素部200と同じ基板上に形成されているが、本発明は
この構成に限定されない。信号線駆動回路202、第1走査線駆動回路203及
び第2走査線駆動回路204が画素部200と異なる基板上に形成され、FPC
等のコネクターを介して、画素部200と接続されていても良い。また、図2で
は信号線駆動回路202、第1走査線駆動回路203及び第2走査線駆動回路2
04は1つずつ設けられているが、本発明はこの構成に限定されない。信号線駆
動回路202、第1走査線駆動回路203及び第2走査線駆動回路204の数は
設計者が任意に設定することができる。
また図2では図示していないが、画素部200に、信号線S1〜Sx、電源線
V1〜Vx、第1走査線G1〜Gy、第2走査線P1〜Pyが設けられている。
なお信号線と電源線の数は必ずしも同じであるとは限らない。また、第1走査線
と、第2走査線の数は必ずしも同じであるとは限らない。またこれらの配線を必
ず全て有していなくとも良く、これらの配線の他に、別の異なる配線が設けられ
ていても良い。
電源線V1〜Vxは所定の電圧に保たれている。なお図2ではモノクロの画像
を表示する発光装置の構成を示しているが、本発明はカラーの画像を表示する発
光装置であっても良い。その場合、電源線V1〜Vxの電圧の高さを全て同じに
保たなくても良く、対応する色毎に変えるようにしても良い。
なお、本明細書において電圧とは、特に記載のない限りグラウンドとの電位差
を意味する。
図3に、図2で示した画素201の詳しい構成例を示す。図3に示す画素20
1は、信号線Si(S1〜Sxのうちの1つ)、第1走査線Gj(G1〜Gyの
うちの1つ)、第2走査線Pj(P1〜Pyのうちの1つ)及び電源線Vi(V
1〜Vxのうちの1つ)を有している。
また画素201は、本発明のスイッチ素子Sw1と、薄膜トランジスタTr1
及びTr2と、OLED205及び保持容量206を有している。保持容量20
6はスイッチ素子Sw1のゲート電極とソース領域の間の電圧(ゲート電圧)を
より確実に維持するために設けられているが、Tr1のゲート容量が十分大きけ
れば必ずしも設ける必要はない。
本発明のスイッチ素子Sw1は、3つのノードの接続をゲート電極に印加する
電圧で制御することができる、4端子の薄膜素子である。スイッチ素子Sw1の
ゲート電極は、第1走査線Gjに接続されている。そしてスイッチ素子Sw1の
3つの不純物領域は、1つは信号線Siに、1つはトランジスタTr1のゲート
電極に、1つはトランジスタTr1のドレイン領域に接続されている。
なお本明細書では、nチャネル型トランジスタの場合、不純物領域であるソー
ス領域に与えられる電圧は、同じく不純物領域であるドレイン領域に与えられる
電圧よりも低いものとする。また、pチャネル型トランジスタの場合、ソース領
域に与えられる電圧は、ドレイン領域に与えられる電圧よりも高いものとする。
トランジスタTr2のゲート電極は、第2走査線Pjに接続されている。そし
てトランジスタTr2のソース領域とドレイン領域は、一方はトランジスタTr
1のドレイン領域に、もう一方は電源線Viに接続されている。
トランジスタTr1のソース領域は、OLED205の画素電極に接続されて
いる。OLED205は陽極と陰極を有しており、本明細書では、陽極を画素電
極として用いる場合は陰極を対向電極と呼び、陰極を画素電極として用いる場合
は陽極を対向電極と呼ぶ。
保持容量206が有する2つの電極は、一方はスイッチ素子Sw1のゲート電
極とソース領域にそれぞれ接続されている。
電源線Viの電圧(電源電圧)は一定の高さに保たれている。また対向電極の
電圧も、一定の高さに保たれている。
なお本発明は図3の回路に限定されないが、図3の回路を前提とするならば、
Tr1はnチャネル型トランジスタとpチャネル型トランジスタのどちらでも良
い。ただし、陽極を画素電極として用い、陰極を対向電極として用いる場合、T
r1はnチャネル型トランジスタであるのが望ましい。逆に、陽極を対向電極と
して用い、陰極を画素電極として用いる場合、Tr1はpチャネル型トランジス
タであるのが望ましい。
スイッチ素子Sw1、Tr2は、nチャネル型トランジスタとpチャネル型ト
ランジスタのどちらでも良い。
次に、上述した本実施の形態の発光装置の動作について、図4、図5を用いて
説明する。本発明の発光装置の動作は、各ラインの画素毎に書き込み期間Taと
表示期間Tdとに分けて説明することができる。図4に、第1及び第2走査線の
タイミングチャートを示す。走査線が選択されている期間、言いかえると該走査
線にゲート電極が接続されているトランジスタが全てオンの状態にある期間は、
ONで示す。逆に、走査線が選択されていない期間、言いかえると該走査線にゲ
ート電極が接続されているトランジスタが全てオフの状態にある期間は、OFF
で示す。また図5は、書き込み期間Taと表示期間Tdにおける画素の構成を簡
単に示した図である。
まず、1ライン目の画素において書き込み期間Taが開始されると、第1走査
線G1が選択され、スイッチ素子Sw1がオンになる。なお、第2走査線P1は
選択されていないので、トランジスタTr2はオフになっている。
そして、信号線駆動回路202に入力されるビデオ信号に基づき、信号線S1
〜SxとOLED205の対向電極との間に、それぞれ電流Icが流れる。なお
本明細書において電流Icを信号電流と呼ぶ。
図5(A)に、書き込み期間Taにおいて、信号線Siに信号電流Icが流れ
た場合の、画素201の概略図を示す。210は対向電極に電圧を与える電源と
の接続用の端子を意味している。また、211は信号線駆動回路202が有する
定電流源を意味する。
書き込み期間においてスイッチ素子Sw1はオンなので、信号線Siに信号電
流Icが流れると、スイッチ素子Sw1のドレイン領域とソース領域の間に流れ
る電流Id(ドレイン電流)は、信号電流Icとほぼ同じ値に保たれる。
そして、書き込み期間においてトランジスタTr1は、そのゲート電極とドレ
イン領域は接続されているので、飽和領域で動作している。よって、ゲート電圧
をVGS、μを移動度、C0を単位面積あたりのゲート容量、W/Lをチャネル形
成領域のチャネル幅Wとチャネル長Lの比、VTHを閾値とすると、トランジスタ
Tr1のドレイン電流Idは、以下の式1で表される。
Id=μC0W/L(VGS−VTH2/2 ・・・(式1)
式1においてμ、C0、W/L、VTHは全て個々のトランジスタによって決ま
る固定の値である。またトランジスタTr1のドレイン電流Idは、定電流源2
11によって信号電流Icと同じ大きさに保たれている。よって式1からわかる
ように、トランジスタTr1のゲート電圧VGSは信号電流Icの値によって定ま
る。
そして、トランジスタTr1のドレイン電流IdはOLED205に流れ、O
LED205は該電流の大きさに見合った輝度で発光する。ドレイン電流Idが
限りなく0に近かったり、逆バイアスの電流だったりすると、OLED205は
発光しない。
1ライン目の画素において書き込み期間Taが終了すると、第1走査線G1の
選択が終了する。そして、2ライン目の画素において書き込み期間Taが開始さ
れ、第1走査線G2が選択される。よって、2ライン目の画素においてスイッチ
素子Sw1がオンになる。そして、第2走査線P2は選択されていないので、ト
ランジスタTr2はオフになる。
そして、信号線駆動回路202に入力されるビデオ信号に基づき、信号線S1
〜SxとOLED205の対向電極との間に信号電流Icが流れる。よって、O
LED205に流れる電流が信号電流Icと同じ大きさに保たれ、信号電流Ic
の大きさに応じた輝度で、OLED205が発光する。
そして、2ライン目の画素において書き込み期間Taが終了し、その後同様に
、3ライン目からyライン目の画素まで順に書き込み期間Taが開始され、上述
した動作が繰り返される。
一方、1ライン目の画素において書き込み期間Taが終了すると、次に表示期
間Tdが開始される。表示期間Tdが開始されると、第2走査線P1が選択され
る。よって、1ライン目の画素においてトランジスタTr2がオンになる。なお
、表示期間Tdにおいて第1走査線G1は選択されないので、スイッチ素子Sw
1はオフになっている。
図5(B)に、表示期間Tdにおける画素の概略図を示す。スイッチ素子Sw
1はオフであり、トランジスタTr2はオンになっているので、トランジスタT
r1のドレイン領域は電源線Viに接続され、一定の電圧(電源電圧)が与えら
れる。
そして、トランジスタTr1は、書き込み期間Taにおいて定められたVGS
保持容量206によって保持されており、スイッチ素子Sw1のドレイン電流I
dは、信号電流Icに維持されたままである。よって表示期間Tdにおいても書
き込み期間Taと同様に、OLED205に流れる電流は、信号電流Icと同じ
大きさに維持されている。よって、表示期間Tdでは書き込み期間Taと同じ輝
度でOLED205が発光する。
そして1ライン目の画素において表示期間Tdが終了すると、次に2ライン目
の画素において表示期間Tdが開始される。そして1ライン目の画素と同様に、
第2走査線P2が選択され、トランジスタTr2がオンになる。なお、第1走査
線G2は選択されていないので、スイッチ素子Sw1はオフになっている。そし
て、書き込み期間と同じ輝度でOLED205は発光する。
そして、2ライン目の画素において表示期間Tdが終了し、その後同様に、3
ライン目からyライン目の画素まで順に表示期間Tdが開始され、上述した動作
が繰り返される。
書き込み期間Taと、表示期間Tdが終了すると1フレーム期間が終了し、1
つの画像が表示される。そして、次のフレーム期間が開始され、再び上述した動
作が繰り返される。各画素の階調は、書き込み期間Ta及び表示期間Tdにおい
てOLED205に流れる電流の大きさで決まる。
以上の動作により、OLEDに流れる電流を制御しているトランジスタTr1
の特性が画素間で異なっても、画素間においてOLEDに流れる電流の大きさに
著しいばらつきが生じるのを防ぐことができ、輝度むらを抑えることができる。
また本発明では、上記構成により、有機発光層が劣化してもOLEDの輝度の
低下を抑えることができ、その結果鮮明な画像を表示することができる。また、
各色毎に対応したOLEDを用いたカラー表示の発光装置の場合、OLEDの有
機発光層が、対応する色にごとに異なる速度で劣化しても、各色の輝度のバラン
スが崩れるのを防いで所望の色を表示することができる。
また、有機発光層の温度が外気温やOLEDパネル自身が発する熱等に左右さ
れても、OLED電流を所望の値に制御することができる。よって、OLED電
流とOLEDの輝度は比例するので、OLEDの輝度が変化するのを抑えること
ができ、また温度の上昇に伴って消費電流が大きくなるのを防ぐことができる。
また、カラー表示の発光装置の場合、温度変化に左右されずに各色のOLEDの
輝度の変化を抑えることができるので、各色の輝度のバランスが崩れるのを防ぐ
ことができ、所望の色を表示することができる。
さらに、一般的に、有機発光材料の種類によって温度変化におけるOLED電
流の変化の度合いが異なるため、カラー表示において各色のOLEDの輝度が温
度によってバラバラに変化することが起こりうる。しかし本発明の発光装置では
、温度変化に左右されずに所望の輝度を得ることができるので、各色の輝度のバ
ランスが崩れるのを防ぐことができ、所望の色を表示することができる。
また本発明の発光装置では、各OLEDに流れる電流を所望の値に保つことが
できるので、配線抵抗による電位降下により階調が変化するのを防ぐことができ
る。
また、本発明のスイッチ素子を用いることで、各画素に占めるトランジスタの
面積の割合を抑えることができる。
なお本実施の形態で用いられる有機発光素子は、正孔注入層、電子注入層、正
孔輸送層または電子輸送層等が、無機化合物単独で、または有機化合物に無機化
合物が混合されている材料で形成されている形態をも取り得る。また、これらの
層どうしが互いに一部混合していても良い。
(実施の形態3)
実施の形態2では、ビデオ信号がアナログの場合について説明したが、デジタ
ルのビデオ信号を用いて駆動させることも可能である。
デジタルのビデオ信号を用いた時間階調の駆動方法(デジタル駆動法)の場合
、1フレーム期間中に書き込み期間Taと表示期間Tdが繰り返し出現すること
で、1つの画像を表示することが可能である。
例えばnビットのビデオ信号によって画像を表示する場合、少なくともn個の
書き込み期間と、n個の表示期間とが1フレーム期間内に設けられる。n個の書
き込み期間(Ta1〜Tan)と、n個の表示期間(Td1〜Tdn)は、ビデ
オ信号の各ビットに対応している。
書き込み期間Tam(mは1〜nの任意の数)の次には、同じビット数に対応
する表示期間、この場合Tdmが出現する。書き込み期間Taと表示期間Tdと
を合わせてサブフレーム期間SFと呼ぶ。mビット目に対応している書き込み期
間Tamと表示期間Tdmとを有するサブフレーム期間はSFmとなる。
サブフレーム期間SF1〜SFnの長さは、SF1:SF2:…:SFn=2
0:21:…:2n-1を満たす。
各サブフレーム期間において、OLEDを発光させるかさせないかが、デジタ
ルのビデオ信号の各ビットによって選択される。そして、1フレーム期間中にお
ける発光する表示期間の長さの和を制御することで、階調数を制御することがで
きる。
なお、表示上での画質向上のため、表示期間の長いサブフレーム期間を、幾つ
かに分割しても良い。具体的な分割の仕方については、特願2000−2671
64号において開示されているので、参照することができる。
なお、有機発光層に逆バイアスの電圧を印加させる期間を設け、有機発光層の
長寿命化を図るようにしても良い。
以下に、本発明の実施例について説明する。
(実施例1)
本実施例では、接続配線に接続された各不純物領域間に、2つ以上のチャネル
形成領域が設けられた、所謂マルチゲート構造を有する本発明のトランジスタに
ついて説明する。なお本実施例では、各接続配線間にチャネル形成領域が2つ設
けられたダブルゲート構造のトランジスタについて説明するが、本発明はダブル
ゲート構造に限定されず、各接続配線間にチャンネル形成領域が3つ以上設けら
れたマルチゲート構造を有していても良い。
本実施例のトランジスタの構成について、図6を用いて説明する。図6(A)
は、本発明のトランジスタの上面図であり、図6(B)は、図6(A)の破線A
−A’における断面図に相当し、図6(C)は、図6(A)の破線B−B’にお
ける断面図に相当する。
本発明のトランジスタは、活性層301と、該活性層に接するゲート絶縁膜3
02と、ゲート絶縁膜302に接するゲート電極303a、303b、303c
とを有している。ゲート電極303a、303b、303cは電気的に接続され
ており、本実施例では全てのゲート電極がゲート配線313の一部である。活性
層301は、チャネル形成領域304a、304b、304cと、導電型を付与
する不純物が添加された不純物領域305、306、307、312を有してい
る。
ゲート電極303aとチャネル形成領域304aは、ゲート絶縁膜302を間
に挟んで重なっている。ゲート電極303bとチャネル形成領域304bは、ゲ
ート絶縁膜302を間に挟んで重なっている。ゲート電極303cとチャネル形
成領域304cは、ゲート絶縁膜302を間に挟んで重なっている。
不純物領域305、306、307はそれぞれチャネル形成領域304a、3
04b、304cに接している。そして、不純物領域312は、全てのチャネル
形成領域形成領域304a、304b、304cに接している。よって、不純物
領域305と306の間には2つのチャネル形成領域304a、304bが設け
られており、不純物領域306と307の間には2つのチャネル形成領域304
b、304cが設けられており、不純物領域307と305の間には2つのチャ
ネル形成領域304c、304aが設けられている。
なお本実施例では、全ての不純物領域がそれぞれチャネル形成領域に接してい
るが、本発明はこの構成に限定されない。不純物領域とチャネル形成領域の間に
、不純物領域よりも不純物濃度の低い低濃度不純物領域(LDD領域)が設けら
れていても良いし、ゲート電極と重ならない不純物の添加されていない領域(オ
フセット領域)が設けられていても良い。
活性層301の不純物領域305、306、307を覆うように、ゲート絶縁
膜302上に絶縁膜308が形成されている。そして、絶縁膜308及びゲート
絶縁膜302に形成されたコンタクトホールを介して、不純物領域305、30
6、307にそれぞれ接続された接続配線309、310、311が形成されて
いる。なお、図6ではゲート絶縁膜302が不純物領域305、306、307
を覆っているが、本発明はこの構成に限定されない。不純物領域305、306
、307は必ずしもゲート絶縁膜302に覆われている必要はなく、露出してい
ても良い。
図6に示したスイッチ素子は、ゲート電極303a、303b、303cに印
加される電圧によって、各接続配線309、310、311間の抵抗が制御され
る。
図6のスイッチ素子は、3つのノード、具体的には接続配線309、310、
311を同時に接続することができる。なお、本明細書において接続とは、特に
記載のない限り電気的な接続を意味する。
上記構成により、スイッチ素子の面積を抑えることができ、スイッチ素子の画
素に占める面積を抑えることができ、画素を高精細化させることができる。一方
、ダブルゲートの3端子のトランジスタを用いて3つのノードの接続を制御する
場合、例えば図15(B)のように行うことになるが、これは明らかに図6(A
)のスイッチ素子よりも大きな面積を占有してしまう。
また、シングルゲート構造に比べて、マルチゲート構造ではオフ電流を低減さ
せることができるので、スイッチ素子として用いるのにより適している。
(実施例2)
本実施例では、4つのノードの接続をゲート電極に印加する電圧で制御するこ
とができる、5端子の本発明のスイッチ素子について説明する。
本発明のスイッチ素子の構成について、図7を用いて説明する。図7(A)は
、本発明のトランジスタの上面図であり、図7(B)は、図7(A)の破線A−
A’における断面図に相当し、図7(C)は、図7(A)の破線B−B’におけ
る断面図に相当する。
本実施例のトランジスタは、活性層501と、該活性層に接するゲート絶縁膜
502と、ゲート絶縁膜502に接するゲート電極503とを有している。活性
層501は、チャネル形成領域504と、導電型を付与する不純物が添加された
不純物領域505、506、507、508を有している。ゲート電極503と
チャネル形成領域504は、ゲート絶縁膜を間に挟んで重なっている。
不純物領域505、506、507、508はそれぞれチャネル形成領域50
4に接している。なお本実施例では、全ての不純物領域がそれぞれチャネル形成
領域504に接しているが、本発明はこの構成に限定されない。不純物領域とチ
ャネル形成領域の間に、不純物領域よりも不純物濃度の低い低濃度不純物領域(
LDD領域)が設けられていても良いし、ゲート電極と重ならない不純物の添加
されていない領域(オフセット領域)が設けられていても良い。
活性層501の不純物領域505、506、507、508を覆うように、ゲ
ート絶縁膜502上に絶縁膜509が形成されている。そして、絶縁膜509及
びゲート絶縁膜502に形成されたコンタクトホールを介して、不純物領域50
5、506、507、508にそれぞれ接続された接続配線510、511、5
12、513が形成されている。なお、図7ではゲート絶縁膜502が不純物領
域505、506、507、508を覆っているが、本発明はこの構成に限定さ
れない。不純物領域505、506、507、508は必ずしもゲート絶縁膜5
02に覆われている必要はなく、露出していても良い。
図7に示したスイッチ素子は、ゲート電極503に印加される電圧によって、
各接続配線510、511、512、513間の抵抗が制御される。
図7のスイッチ素子は、4つのノード、具体的には接続配線510、511、
512、513を同時に接続することができる。なお、本明細書において接続と
は、特に記載のない限り電気的な接続を意味する。
上記構成により、スイッチ素子の面積を抑えることができ、スイッチ素子の画
素に占める面積を抑えることができ、画素を高精細化させることができる。
なお、本実施例では、4つのノードの接続を制御することができる5端子のト
ランジスタについて説明したが、本発明のトランジスタは4端子または5端子に
限定されない。ノードの数に合わせてトランジスタを設計することが可能である
(実施例3)
本実施例では、基板と活性層の間にゲート電極が形成されている、ボトムゲー
ト型の本発明のトランジスタについて説明する。
本発明のトランジスタの構成について、図8を用いて説明する。図8(A)は
、本発明のトランジスタの上面図であり、図8(B)は、図8(A)の破線A−
A’における断面図に相当し、図8(C)は、図8(A)の破線B−B’におけ
る断面図に相当する。
本実施例のスイッチ素子は、ゲート電極701と、該ゲート電極701に接す
るゲート絶縁膜702と、該ゲート絶縁膜702に接する活性層703とを有し
ている。活性層703は、チャネル形成領域704と、導電型を付与する不純物
が添加された不純物領域705、706、707を有している。ゲート電極70
1とチャネル形成領域704は、ゲート絶縁膜702を間に挟んで重なっている
。なお、708はチャネル形成領域を形成する際に用いるマスクであり、絶縁膜
から形成されている。
不純物領域705、706、707はそれぞれチャネル形成領域704に接し
ている。なお本実施例では、全ての不純物領域がそれぞれチャネル形成領域70
4に接しているが、本発明はこの構成に限定されない。不純物領域とチャネル形
成領域の間に、不純物領域よりも不純物濃度の低い低濃度不純物領域(LDD領
域)が設けられていても良いし、ゲート電極と重ならない不純物の添加されてい
ない領域(オフセット領域)が設けられていても良い。
活性層703の不純物領域705、706、707を覆うように絶縁膜709
が形成されている。そして、絶縁膜709に形成されたコンタクトホールを介し
不純物領域705、706、707にそれぞれ接続された接続配線710、
711、712が形成されている。
図8に示したスイッチ素子は、ゲート電極701に印加される電圧によって、
各接続配線710、711、712間の抵抗が制御される。
図8のスイッチ素子は、3つのノード、具体的には接続配線710、711、
712を同時に接続することができる。なお、本明細書において接続とは、特に
記載のない限り電気的な接続を意味する。
上記構成により、スイッチ素子の面積を抑えることができ、スイッチ素子の画
素に占める面積を抑えることができ、画素を高精細化させることができる。
なお、各接続配線間にチャネル形成領域を2つ以上設けてマルチゲート構造と
しても良い。
(実施例4)
本実施例では、アナログ駆動法で駆動する本発明の発光装置が有する駆動回路
(信号線駆動回路、第1走査線駆動回路及び第2走査線駆動回路)の構成につい
て説明する。
図9(A)に本実施例の信号線駆動回路401のブロック図を示す。402は
シフトレジスタ、403はバッファ、404はサンプリング回路、405は電流
変換回路を示している。
シフトレジスタ402には、クロック信号(CLK)、スタートパルス信号(
SP)が入力されている。シフトレジスタ402にクロック信号(CLK)とス
タートパルス信号(SP)が入力されると、タイミング信号が生成される。
生成されたタイミング信号は、バッファ403において増幅または緩衝増幅さ
れて、サンプリング回路404に入力される。なお、バッファの代わりにレベル
シフタを設けて、タイミング信号を増幅しても良い。また、バッファとレベルシ
フタを両方設けていても良い。
図9(B)にサンプリング回路404、電流変換回路405の具体的な構成を
示す。なおサンプリング回路404は、端子410においてバッファ403と接
続されている。
サンプリング回路404には、複数のスイッチ411が設けられている。そし
てサンプリング回路404には、ビデオ信号線406からアナログビデオ信号が
入力されており、スイッチ411はタイミング信号に同期して、該アナログビデ
オ信号をサンプリングし、後段の電流変換回路405に入力する。なお図9(B
)では、電流変換回路405はサンプリング回路404が有するスイッチ411
の1つに接続されている電流変換回路だけを示しているが、各スイッチ411の
後段に、図9(B)に示したような電流変換回路405が接続されているものと
する。
なお本実施例では、スイッチ411にトランジスタを1つだけ用いているが、
スイッチ411はタイミング信号に同期してアナログビデオ信号をサンプリング
できるスイッチであれば良く、本実施例の構成に限定されない。
サンプリングされたアナログビデオ信号は、電流変換回路405が有する電流
出力回路412に入力される。電流出力回路412は、入力されたビデオ信号の
電圧に見合った値の電流(信号電流)を出力する。なお図9ではアンプ及びトラ
ンジスタを用いて電流出力回路を形成しているが、本発明はこの構成に限定され
ず、入力されたビデオ信号に見合った値の電流を出力することができる回路であ
れば良い。
該信号電流は、同じく電流変換回路405が有するリセット回路417に入力
される。リセット回路417は、2つのアナログスイッチ413、414と、イ
ンバーター416と、電源415を有している。
アナログスイッチ414にはリセット信号(Res)が入力されており、アナ
ログスイッチ413には、インバーター416によって反転されたリセット信号
(Res)が入力されている。そしてアナログスイッチ413とアナログスイッ
チ414は、反転したリセット信号とリセット信号にそれぞれ同期して動作して
おり、一方がオンのとき片一方がオフになっている。
そして、アナログスイッチ413がオンのときに信号電流は対応する信号線に
入力される。逆に、アナログスイッチ414がオンのときに電源415の電圧が
信号線に与えられ、信号線がリセットされる。なお、電源415の電圧は、画素
に設けられた電源線の電圧とほぼ同じ高さであることが望ましく、信号線がリセ
ットされているときに信号線にながれる電流が0に近ければ近いほど良い。
なお信号線は、帰線期間中にリセットするのが望ましい。しかし、画像を表示
している期間以外であるならば、必要に応じて帰線期間以外の期間にリセットす
ることも可能である。
なお、シフトレジスタの代わりに、例えばデコーダ回路のような信号線の選択
ができる別の回路を用いても良い。
次に、第1走査線駆動回路の構成について説明する。
図10は第1走査線駆動回路641の構成を示すブロック図である。第1走査
線駆動回路641は、それぞれシフトレジスタ642、バッファ643を有して
いる。また場合によってはレベルシフタを有していても良い。
第1走査線駆動回路641において、シフトレジスタ642にクロックCLK
及びスタートパルス信号SPが入力されることによって、タイミング信号が生成
される。生成されたタイミング信号はバッファ643において緩衝増幅され、対
応する第1走査線に供給される。
第1走査線には、1ライン分の画素のスイッチ素子Sw1のゲート電極が接続
されている。そして、1ライン分の画素のスイッチ素子Sw1を一斉にONにし
なくてはならないので、バッファ643は大きな電流を流すことが可能なものが
用いられる。
なお、シフトレジスタの代わりに、例えばデコーダ回路のような走査線の選択
ができる別の回路を用いても良い。
また、第2走査線駆動回路も、第1走査線駆動回路と同じ構成を有していても
良い。
なお、第1、第2走査線の電圧を、各走査線にそれぞれ対応する複数の走査線
駆動回路で制御しても良いし、いくつかの走査線または全ての走査線の電圧を1
つの走査線駆動回路で制御しても良い。
本発明の発光装置を駆動する信号線駆動回路及び走査線駆動回路は、本実施例
で示す構成に限定されない。本実施例の構成は、実施例1〜実施例3に示した構
成と自由に組み合わせて実施することが可能である。
(実施例5)
本発明の発光装置の作成方法の一例について、図11、図12を用いて説明す
る。本実施例では、図2に示した画素を有する発光装置の作製方法について示す
。なお、ここでは代表的に、スイッチ素子Sw1、Tr1を示す。なおトランジ
スタTr2については特に図示しないが、本実施例の作製方法に従って作製する
ことが可能である。
まず、図11(A)に示すように、コーニング社の#7059ガラスや#17
37ガラスなどに代表されるバリウムホウケイ酸ガラス、またはアルミノホウケ
イ酸ガラスなどのガラスから成る基板5001上に酸化シリコン膜、窒化シリコ
ン膜または酸化窒化シリコン膜などの絶縁膜から成る下地膜5002を形成する
。例えば、プラズマCVD法でSiH4、NH3、N2Oから作製される酸化窒化
シリコン膜5002aを10〜200[nm](好ましくは50〜100[nm])形成
し、同様にSiH4、N2Oから作製される酸化窒化水素化シリコン膜5002b
を50〜200[nm](好ましくは100〜150[nm])の厚さに積層形成する。
本実施例では下地膜5002を2層構造として示したが、前記絶縁膜の単層膜ま
たは2層以上積層させた構造として形成しても良い。
島状半導体層5005、5006は、非晶質構造を有する半導体膜をレーザー
結晶化法や公知の熱結晶化法を用いて作製した結晶質半導体膜で形成する。この
島状半導体層5005、5006の厚さは25〜80[nm](好ましくは30〜6
0[nm])の厚さで形成する。結晶質半導体膜の材料に限定はないが、好ましくは
シリコンまたはシリコンゲルマニウム(SiGe)合金などで形成すると良い。
レーザー結晶化法で結晶質半導体膜を作製する場合は、パルス発振型または連
続発光型のエキシマレーザーやYAGレーザー、YVO4レーザーを用いる。こ
れらのレーザーを用いる場合には、レーザー発振器から放射されたレーザー光を
光学系で線状に集光し、半導体膜に照射する方法を用いると良い。結晶化の条件
は実施者が適宣選択するものであるが、エキシマレーザーを用いる場合はパルス
発振周波数300[Hz]とし、レーザーエネルギー密度を100〜400[mJ/cm2]
(代表的には200〜300[mJ/cm2])とする。また、YAGレーザーを用いる場
合にはその第2高調波を用いパルス発振周波数30〜300[kHz]とし、レーザ
ーエネルギー密度を300〜600[mJ/cm2](代表的には350〜500[mJ/cm2
])とすると良い。そして幅100〜1000[μm]、例えば400[μm]で線状に
集光したレーザー光を基板全面に渡って照射し、この時の線状レーザー光の重ね
合わせ率(オーバーラップ率)を50〜90[%]として行う。
なおレーザーは、連続発振またはパルス発振の気体レーザもしくは固体レーザ
を用いることができる。気体レーザーとして、エキシマレーザ、Arレーザ、K
rレーザなどがあり、固体レーザとして、YAGレーザ、YVO4レーザ、YL
Fレーザ、YAlO3レーザ、ガラスレーザ、ルビーレーザ、アレキサンドライ
ドレーザ、Ti:サファイアレーザなどが挙げられる。固体レーザーとしては、
Cr、Nd、Er、Ho、Ce、Co、Ti又はTmがドーピングされたYAG
、YVO4、YLF、YAlO3などの結晶を使ったレーザー等も使用可能である
。当該レーザーの基本波はドーピングする材料によって異なり、1μm前後の基
本波を有するレーザー光が得られる。基本波に対する高調波は、非線形光学素子
を用いることで得ることができる。
非晶質半導体膜の結晶化に際し、大粒径に結晶を得るためには、連続発振が可
能な固体レーザを用い、基本波の第2高調波〜第4高調波を適用するのが好まし
い。代表的には、Nd:YVO4レーザー(基本波1064nm)の第2高調波(5
32nm)や第3高調波(355nm)を適用するのが望ましい。具体的には、出
力10Wの連続発振のYVO4レーザから射出されたレーザ光を非線形光学素子
により高調波に変換する。また、共振器の中にYVO4結晶と非線形光学素子を
入れて、高調波を射出する方法もある。そして、好ましくは光学系により照射面
にて矩形状または楕円形状のレーザ光に成形して、被処理体に照射する。このと
きのエネルギー密度は0.01〜100MW/cm2程度(好ましくは0.1〜
10MW/cm2)が必要である。そして、10〜2000cm/s程度の速度
でレーザ光に対して相対的に半導体膜を移動させて照射する。
次いで、島状半導体層5005、5006を覆うゲート絶縁膜5007を形成
する。ゲート絶縁膜5007はプラズマCVD法またはスパッタ法を用い、厚さ
を40〜150[nm]としてシリコンを含む絶縁膜で形成する。本実施例では、1
20[nm]の厚さで酸化窒化シリコン膜で形成する。勿論、ゲート絶縁膜はこのよ
うな酸化窒化シリコン膜に限定されるものでなく、他のシリコンを含む絶縁膜を
単層または積層構造として用いても良い。例えば、酸化シリコン膜を用いる場合
には、プラズマCVD法でTEOS(Tetraethyl Orthosilicate)とO2とを混
合し、反応圧力40[Pa]、基板温度300〜400[℃]とし、高周波(13.5
6[MHz])、電力密度0.5〜0.8[W/cm2]で放電させて形成することが出来る
。このようにして作製される酸化シリコン膜は、その後400〜500[℃]の熱
アニールによりゲート絶縁膜として良好な特性を得ることが出来る。
そして、ゲート絶縁膜5007上にゲート電極を形成するための第1の導電膜
5008と第2の導電膜5009とを形成する。本実施例では、第1の導電膜5
008をTaで50〜100[nm]の厚さに形成し、第2の導電膜5009をWで
100〜300[nm]の厚さに形成する。
Ta膜はスパッタ法で、TaのターゲットをArでスパッタすることにより形
成する。この場合、Arに適量のXeやKrを加えると、Ta膜の内部応力を緩
和して膜の剥離を防止することが出来る。また、α相のTa膜の抵抗率は20[
μΩcm]程度でありゲート電極に使用することが出来るが、β相のTa膜の抵抗
率は180[μΩcm]程度でありゲート電極とするには不向きである。α相のTa
膜を形成するために、Taのα相に近い結晶構造をもつ窒化タンタルを10〜5
0[nm]程度の厚さでTaの下地に形成しておくとα相のTa膜を容易に得ること
が出来る。
W膜を形成する場合には、Wをターゲットとしたスパッタ法で形成する。その
他に6フッ化タングステン(WF6)を用いる熱CVD法で形成することも出来
る。いずれにしてもゲート電極として使用するためには低抵抗化を図る必要があ
り、W膜の抵抗率は20[μΩcm]以下にすることが望ましい。W膜は結晶粒を大
きくすることで低抵抗率化を図ることが出来るが、W中に酸素などの不純物元素
が多い場合には結晶化が阻害され高抵抗化する。このことより、スパッタ法によ
る場合、純度99.9999または99.99[%]のWターゲットを用い、さら
に成膜時に気相中からの不純物の混入がないように十分配慮してW膜を形成する
ことにより、抵抗率9〜20[μΩcm]を実現することが出来る。
なお、本実施例では、第1の導電膜5008をTa、第2の導電膜5009を
Wとしたが、特に限定されず、いずれもTa、W、Ti、Mo、Al、Cuなど
から選ばれた元素、または前記元素を主成分とする合金材料もしくは化合物材料
で形成してもよい。また、リン等の不純物元素をドーピングした多結晶シリコン
膜に代表される半導体膜を用いてもよい。本実施例以外の他の組み合わせの一例
で望ましいものとしては、第1の導電膜5008を窒化タンタル(TaN)で形
成し、第2の導電膜5009をWとする組み合わせ、第1の導電膜5008を窒
化タンタル(TaN)で形成し、第2の導電膜5009をAlとする組み合わせ
、第1の導電膜5008を窒化タンタル(TaN)で形成し、第2の導電膜50
09をCuとする組み合わせが挙げられる。
次に、レジストによるマスク5010を形成し、電極及び配線を形成するため
の第1のエッチング処理を行う。本実施例ではICP(Inductively Coupled Pl
asma:誘導結合型プラズマ)エッチング法を用い、エッチング用ガスにCF4
Cl2を混合し、1[Pa]の圧力でコイル型の電極に500[W]のRF(13.56
[MHz])電力を投入してプラズマを生成して行う。基板側(試料ステージ)にも
100[W]のRF(13.56[MHz])電力を投入し、実質的に負の自己バイアス
電圧を印加する。CF4とCl2を混合した場合にはW膜及びTa膜とも同程度に
エッチングされる。
上記エッチング条件では、レジストによるマスクの形状を適したものとするこ
とにより、基板側に印加するバイアス電圧の効果により第1の導電層及び第2の
導電層の端部がテーパー形状となる。テーパー部の角度は15〜45°となる。
ゲート絶縁膜上に残渣を残すことなくエッチングするためには、10〜20[%]
程度の割合でエッチング時間を増加させると良い。W膜に対する酸化窒化シリコ
ン膜の選択比は2〜4(代表的には3)であるので、オーバーエッチング処理に
より、酸化窒化シリコン膜が露出した面は20〜50[nm]程度エッチングされる
ことになる。こうして、第1のエッチング処理により第1の導電層と第2の導電
層から成る第1の形状の導電層5013、5014(第1の導電層5013a、
5014aと第2の導電層5013b、5014b)を形成する。このとき、ゲ
ート絶縁膜5007においては、第1の形状の導電層5013、5014で覆わ
れない領域は20〜50[nm]程度エッチングされ薄くなった領域が形成される。
そして、第1のドーピング処理を行いn型を付与する不純物元素を添加する。
ドーピングの方法はイオンドープ法もしくはイオン注入法で行えば良い。イオン
ドープ法の条件はドーズ量を1×1013〜5×1014[atoms/cm2]とし、加速電
圧を60〜100[keV]として行う。n型を付与する不純物元素として15族に
属する元素、典型的にはリン(P)または砒素(As)を用いるが、ここではリ
ン(P)を用いる。この場合、導電層5013、5014がn型を付与する不純
物元素に対するマスクとなり、自己整合的に第1の不純物領域5017、501
8が形成される。第1の不純物領域5017、5018には1×1020〜1×1
21[atoms/cm3]の濃度範囲でn型を付与する不純物元素を添加する。(図11
(B))
次に、図11(C)に示すように、レジストマスクは除去しないまま、第2の
エッチング処理を行う。エッチングガスにCF4とCl2とO2とを用い、W膜を
選択的にエッチングする。この時、第2のエッチング処理により第2の形状の導
電層5028、5029(第1の導電層5028a、5029aと第2の導電層
5028b、5029b)を形成する。このとき、ゲート絶縁膜5007におい
ては、第2の形状の導電層5028、5029で覆われない領域はさらに20〜
50[nm]程度エッチングされ薄くなった領域が形成される。
W膜やTa膜のCF4とCl2の混合ガスによるエッチング反応は、生成される
ラジカルまたはイオン種と反応生成物の蒸気圧から推測することが出来る。Wと
Taのフッ化物と塩化物の蒸気圧を比較すると、Wのフッ化物であるWF6が極
端に高く、その他のWCl5、TaF5、TaCl5は同程度である。従って、C
4とCl2の混合ガスではW膜及びTa膜共にエッチングされる。しかし、この
混合ガスに適量のO2を添加するとCF4とO2が反応してCOとFになり、Fラ
ジカルまたはFイオンが多量に発生する。その結果、フッ化物の蒸気圧が高いW
膜のエッチング速度が増大する。一方、TaはFが増大しても相対的にエッチン
グ速度の増加は少ない。また、TaはWに比較して酸化されやすいので、O2
添加することでTaの表面が酸化される。Taの酸化物はフッ素や塩素と反応し
ないためさらにTa膜のエッチング速度は低下する。従って、W膜とTa膜との
エッチング速度に差を作ることが可能となりW膜のエッチング速度をTa膜より
も大きくすることが可能となる。
そして、図11(D)に示すように第2のドーピング処理を行う。この場合、
第1のドーピング処理よりもドーズ量を下げて高い加速電圧の条件としてn型を
付与する不純物元素をドーピングする。例えば、加速電圧を70〜120[keV]
とし、1×1013[atoms/cm2]のドーズ量で行い、図11(B)で島状半導体層
に形成された第1の不純物領域の内側に新たな不純物領域を形成する。ドーピン
グは、第2の形状の導電層5028、5029を不純物元素に対するマスクとし
て用い、第1の導電層5028a、5029aの下側の領域にも不純物元素が添
加されるようにドーピングする。こうして、第3の不純物領域5034、503
5が形成される。この第3の不純物領域5034、5035に添加されたリン(
P)の濃度は、第1の導電層5028a、5029aのテーパー部の膜厚に従っ
て緩やかな濃度勾配を有している。なお、第1の導電層5028a、5029a
のテーパー部と重なる半導体層において、第1の導電層5028a、5029a
のテーパー部の端部から内側に向かって若干、不純物濃度が低くなっているもの
の、ほぼ同程度の濃度である。
次に、図12(A)に示すように第3のエッチング処理を行う。エッチングガ
スにCHF6を用い、反応性イオンエッチング法(RIE法)を用いて行う。第
3のエッチング処理により、第1の導電層5028a、5029aのテーパー部
を部分的にエッチングして、第1の導電層が半導体層と重なる領域が縮小される
。第3のエッチング処理によって、第3の形状の導電層5039、5040(第
1の導電層5039a、5040aと第2の導電層5039b、5040b)を
形成する。このとき、ゲート絶縁膜5007においては、第3の形状の導電層5
039、5040で覆われない領域はさらに20〜50[nm]程度エッチングされ
薄くなった領域が形成される。
第3のエッチング処理によって、第3の不純物領域5034、5035におい
ては、第1の導電層5039a、5040aと重なる第3の不純物領域5034
a、5035aと、第1の不純物領域と第3の不純物領域との間の第2の不純物
領域5034b、5035bとが形成される。
そして、図12(B)に示すように、pチャネル型TFTを形成する島状半導
体層5005に第1の導電型とは逆の導電型の第4の不純物領域5049〜50
54を形成する。第3の形状の導電層5040bを不純物元素に対するマスクと
して用い、自己整合的に不純物領域を形成する。このとき、nチャネル型TFT
を形成する島状半導体層5006はレジストマスク5200で全面を被覆してお
く。不純物領域5049〜5054にはそれぞれ異なる濃度でリンが添加されて
いるが、ジボラン(B26)を用いたイオンドープ法で形成し、そのいずれの領
域においても不純物濃度が2×1020〜2×1021[atoms/cm3]となるようにす
る。
以上までの工程でそれぞれの島状半導体層に不純物領域が形成される。島状半
導体層と重なる第3の形状の導電層5039、5040がゲート電極として機能
する。
レジストマスク5200を除去した後、導電型の制御を目的として、それぞれ
の島状半導体層に添加された不純物元素を活性化する工程を行う。この工程はフ
ァーネスアニール炉を用いる熱アニール法で行う。その他に、レーザーアニール
法、またはラピッドサーマルアニール法(RTA法)を適用することが出来る。
熱アニール法では酸素濃度が1[ppm]以下、好ましくは0.1[ppm]以下の窒素雰
囲気中で400〜700[℃]、代表的には500〜600[℃]で行うものであり
、本実施例では500[℃]で4時間の熱処理を行う。ただし、第3の形状の導電
層5039、5040に用いた配線材料が熱に弱い場合には、配線等を保護する
ため層間絶縁膜(シリコンを主成分とする)を形成した後で活性化を行うことが
好ましい。
なお、レーザーアニール法を用いて活性化を行う場合、結晶化の際に用いたレ
ーザーを使用することが可能である。活性化の場合は、移動速度は結晶化と同じ
にし、0.01〜100MW/cm2程度(好ましくは0.01〜10MW/c
2)のエネルギー密度が必要となる。
さらに、3〜100[%]の水素を含む雰囲気中で、300〜450[℃]で1〜
12時間の熱処理を行い、島状半導体層を水素化する工程を行う。この工程は熱
的に励起された水素により半導体層のダングリングボンドを終端する工程である
。水素化の他の手段として、プラズマ水素化(プラズマにより励起された水素を
用いる)を行っても良い。
次いで、図12(C)に示すように、第1の層間絶縁膜5055を酸化窒化シ
リコン膜から100〜200[nm]の厚さで形成する。その上に有機絶縁物材料か
ら成る第2の層間絶縁膜5056を形成した後、第1の層間絶縁膜5055、第
2の層間絶縁膜5056、およびゲート絶縁膜5007に対してコンタクトホー
ルを形成し、各配線5059〜5062をパターニング形成した後、接続配線5
062に接する画素電極5064をパターニング形成する。
第2の層間絶縁膜5056としては、有機樹脂を材料とする膜を用い、その有
機樹脂としてはポリイミド、ポリアミド、アクリル、BCB(ベンゾシクロブテ
ン)等を使用することが出来る。特に、第2の層間絶縁膜5056は平坦化の意
味合いが強いので、平坦性に優れたアクリルが好ましい。本実施例ではTFTに
よって形成される段差を十分に平坦化しうる膜厚でアクリル膜を形成する。好ま
しくは1〜5[μm](さらに好ましくは2〜4[μm])とすれば良い。
コンタクトホールの形成は、ドライエッチングまたはウエットエッチングを用
い、n型の不純物領域5017またはp型の不純物領域5049、5054に達
するコンタクトホールをそれぞれ形成する。
また、配線(接続配線、信号線を含む)5059〜5062として、Ti膜を
100[nm]、Tiを含むアルミニウム膜を300[nm]、Ti膜150[nm]をスパ
ッタ法で連続形成した3層構造の積層膜を所望の形状にパターニングしたものを
用いる。勿論、他の導電膜を用いても良い。
また、本実施例では、画素電極5064としてITO膜を110[nm]の厚さに
形成し、パターニングを行った。画素電極5064を接続配線5062と接して
重なるように配置することでコンタクトを取っている。また、酸化インジウムに
2〜20[%]の酸化亜鉛(ZnO)を混合した透明導電膜を用いても良い。この
画素電極5064がOLEDの陽極となる。(図12(C))
次に、図12(D)に示すように、珪素を含む絶縁膜(本実施例では酸化珪素
膜)を500[nm]の厚さに形成し、画素電極5064に対応する位置に開口部を
形成して、バンクとして機能する第3の層間絶縁膜5065を形成する。開口部
を形成する際、ウエットエッチング法を用いることで容易にテーパー形状の側壁
とすることが出来る。開口部の側壁が十分になだらかでないと段差に起因する有
機発光層の劣化が顕著な問題となってしまうため、注意が必要である。
次に、有機発光層5066および陰極(MgAg電極)5067を、真空蒸着
法を用いて大気解放しないで連続形成する。なお、有機発光層5066の膜厚は
80〜200[nm](典型的には100〜120[nm])、陰極5067の厚さは1
80〜300[nm](典型的には200〜250[nm])とすれば良い。
この工程では、赤色に対応する画素、緑色に対応する画素および青色に対応す
る画素に対して順次、有機発光層を形成する。但し、有機発光層は溶液に対する
耐性に乏しいためフォトリソグラフィ技術を用いずに各色個別に形成しなくては
ならない。そこでメタルマスクを用いて所望の画素以外を隠し、必要箇所だけ選
択的に有機発光層を形成するのが好ましい。
即ち、まず赤色に対応する画素以外を全て隠すマスクをセットし、そのマスク
を用いて赤色発光の有機発光層を選択的に形成する。次いで、緑色に対応する画
素以外を全て隠すマスクをセットし、そのマスクを用いて緑色発光の有機発光層
を選択的に形成する。次いで、同様に青色に対応する画素以外を全て隠すマスク
をセットし、そのマスクを用いて青色発光の有機発光層を選択的に形成する。な
お、ここでは全て異なるマスクを用いるように記載しているが、同じマスクを使
いまわしても構わない。
ここではRGBに対応した3種類のOLEDを形成する方式を用いたが、白色
発光のOLEDとカラーフィルタを組み合わせた方式、青色または青緑発光のO
LEDと蛍光体(蛍光性の色変換層:CCM)とを組み合わせた方式、陰極(対
向電極)に透明電極を利用してRGBに対応したOLEDを重ねる方式などを用
いても良い。
なお、有機発光層5066としては公知の材料を用いることが出来る。公知の
材料としては、駆動電圧を考慮すると有機材料を用いるのが好ましい。例えば正
孔注入層、正孔輸送層、発光層および電子注入層でなる4層構造を有機発光層と
すれば良い。
次に、メタルマスクを用いて陰極5067を形成する。なお本実施例では陰極
5067としてMgAgを用いたが、本発明はこれに限定されない。陰極506
7として他の公知の材料を用いても良い。
最後に、窒化珪素膜でなるパッシベーション膜5068を300[nm]の厚さに
形成する。パッシベーション膜5068を形成しておくことで、有機発光層50
66を水分等から保護することができ、OLEDの信頼性をさらに高めることが
出来る。
こうして図12(D)に示すような構造の発光装置が完成する。
ところで、本実施例の発光装置は、画素部だけでなく駆動回路部にも最適な構
造のTFTを配置することにより、非常に高い信頼性を示し、動作特性も向上し
うる。また結晶化工程においてNi等の金属触媒を添加し、結晶性を高めること
も可能である。それによって、信号線駆動回路の駆動周波数を10[MHz]以上に
することが可能である。
まず、極力動作速度を落とさないようにホットキャリア注入を低減させる構造
を有するTFTを、駆動回路部を形成するCMOS回路のnチャネル型TFTと
して用いる。なお、ここでいう駆動回路としては、シフトレジスタ、バッファ、
レベルシフタ、線順次駆動におけるラッチ、点順次駆動におけるトランスミッシ
ョンゲートなどが含まれる。
本実施例の場合、nチャネル型TFTの活性層は、ソース領域、ドレイン領域
、ゲート絶縁膜を間に挟んでゲート電極と重なるオーバーラップLDD領域(L
OV領域)、ゲート絶縁膜を間に挟んでゲート電極と重ならないオフセットLDD
領域(LOFF領域)およびチャネル形成領域を含む。
また、CMOS回路のpチャネル型TFTは、ホットキャリア注入による劣化
が殆ど気にならないので、特にLDD領域を設けなくても良い。勿論、nチャネ
ル型TFTと同様にLDD領域を設け、ホットキャリア対策を講じることも可能
である。
その他、駆動回路において、チャネル形成領域を双方向に電流が流れるような
CMOS回路、即ち、ソース領域とドレイン領域の役割が入れ替わるようなCM
OS回路が用いられる場合、CMOS回路を形成するnチャネル型TFTは、チ
ャネル形成領域の両サイドにチャネル形成領域を挟む形でLDD領域を形成する
ことが好ましい。このような例としては、点順次駆動に用いられるトランスミッ
ションゲートなどが挙げられる。また駆動回路において、オフ電流を極力低く抑
える必要のあるCMOS回路が用いられる場合、CMOS回路を形成するnチャ
ネル型TFTは、LOV領域を有していることが好ましい。このような例としては
、やはり、点順次駆動に用いられるトランスミッションゲートなどが挙げられる
なお、実際には図12(D)の状態まで完成したら、さらに外気に曝されない
ように、気密性が高く、脱ガスの少ない保護フィルム(ラミネートフィルム、紫
外線硬化樹脂フィルム等)や透光性のシーリング材でパッケージング(封入)す
ることが好ましい。その際、シーリング材の内部を不活性雰囲気にしたり、内部
に吸湿性材料(例えば酸化バリウム)を配置したりするとOLEDの信頼性が向
上する。
また、パッケージング等の処理により気密性を高めたら、基板上に形成された
素子又は回路から引き回された端子と外部信号端子とを接続するためのコネクタ
(フレキシブルプリントサーキット:FPC)を取り付けて製品として完成する
。このような出荷出来る状態にまでした状態を本明細書中では発光装置という。
また、本実施例で示す工程に従えば、発光装置の作製に必要なフォトマスクの
数を抑えることが出来る。その結果、工程を短縮し、製造コストの低減及び歩留
まりの向上に寄与することが出来る。
本発明の発光装置の作製方法は、本実施例において説明した作製方法に限定さ
れない。本発明の発光装置は公知の方法を用いて作成することが可能である。
本実施例は、実施例1、2、4と自由に組み合わせて実施することが可能であ
る。
(実施例6)
本発明において、三重項励起子からの燐光を発光に利用できる有機発光材料を
用いることで、外部発光量子効率を飛躍的に向上させることができる。これによ
り、OLEDの低消費電力化、長寿命化、および軽量化が可能になる。
ここで、三重項励起子を利用し、外部発光量子効率を向上させた報告を示す。
(T.Tsutsui, C.Adachi, S.Saito, Photochemical Processes in Organized Mol
ecular Systems, ed.K.Honda, (Elsevier Sci.Pub., Tokyo,1991) p.437.)
上記の論文により報告された有機発光材料(クマリン色素)の分子式を以下に示
す。
Figure 0004164048
(M.A.Baldo, D.F.O'Brien, Y.You, A.Shoustikov, S.Sibley, M.E.Thompson,
S.R.Forrest, Nature 395 (1998) p.151.)
上記の論文により報告された有機発光材料(Pt錯体)の分子式を以下に示す
Figure 0004164048
(M.A.Baldo, S.Lamansky, P.E.Burrrows, M.E.Thompson, S.R.Forrest, Appl.
Phys.Lett.,75 (1999) p.4.) (T.Tsutsui, M.-J.Yang, M.Yahiro, K.Nakamura,
T.Watanabe, T.tsuji, Y.Fukuda, T.Wakimoto, S.Mayaguchi, Jpn.Appl.Phys.,
38 (12B) (1999) L1502.)
上記の論文により報告された有機発光材料(Ir錯体)の分子式を以下に示す。
Figure 0004164048
以上のように三重項励起子からの燐光発光を利用できれば原理的には一重項励
起子からの蛍光発光を用いる場合より3〜4倍の高い外部発光量子効率の実現が
可能となる。
なお、本実施例の構成は、実施例1〜実施例5のいずれの構成とも自由に組み
合わせて実施することが可能である。
(実施例7)
本実施例では、本発明の発光装置外観について、図13を用いて説明する。
図13は、トランジスタが形成された素子基板をシーリング材によって封止す
ることによって形成された発光装置の上面図であり、図13(B)は、図13(
A)のA−A’における断面図、図13(C)は図13(A)のB−B’におけ
る断面図である。
基板4001上に設けられた画素部4002と、信号線駆動回路4003と、
第1及び第2の走査線駆動回路4004a、bとを囲むようにして、シール材4
009が設けられている。また画素部4002と、信号線駆動回路4003と、
第1及び第2の走査線駆動回路4004a、bとの上にシーリング材4008が
設けられている。よって画素部4002と、信号線駆動回路4003と、第1及
び第2の走査線駆動回路4004a、bとは、基板4001とシール材4009
とシーリング材4008とによって、充填材4210で密封されている。
また基板4001上に設けられた画素部4002と、信号線駆動回路4003
と、第1及び第2の走査線駆動回路4004a、bとは、複数のTFTを有して
いる。図13(B)では代表的に、下地膜4010上に形成された、信号線駆動
回路4003に含まれる駆動TFT(但し、ここではnチャネル型TFTとpチ
ャネル型TFTを図示する)4201及び画素部4002に含まれるトランジス
タTr1 4202を図示した。
本実施例では、駆動TFT4201には公知の方法で作製されたpチャネル型
TFTまたはnチャネル型TFTが用いられ、トランジスタTr1 4202に
は公知の方法で作製されたnチャネル型TFTが用いられる。
駆動TFT4201及びトランジスタTr1 4202上には層間絶縁膜(平
坦化膜)4301が形成され、その上にトランジスタTr1 4202のドレイ
ンと電気的に接続する画素電極(陽極)4203が形成される。画素電極420
3としては仕事関数の大きい透明導電膜が用いられる。透明導電膜としては、酸
化インジウムと酸化スズとの化合物、酸化インジウムと酸化亜鉛との化合物、酸
化亜鉛、酸化スズまたは酸化インジウムを用いることができる。また、前記透明
導電膜にガリウムを添加したものを用いても良い。
そして、画素電極4203の上には絶縁膜4302が形成され、絶縁膜430
2は画素電極4203の上に開口部が形成されている。この開口部において、画
素電極4203の上には有機発光層4204が形成される。有機発光層4204
は公知の有機発光材料または無機発光材料を用いることができる。また、有機発
光材料には低分子系(モノマー系)材料と高分子系(ポリマー系)材料があるが
どちらを用いても良い。
有機発光層4204の形成方法は公知の蒸着技術もしくは塗布法技術を用いれ
ば良い。また、有機発光層の構造は正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送
層または電子注入層を自由に組み合わせて積層構造または単層構造とすれば良い
有機発光層4204の上には遮光性を有する導電膜(代表的にはアルミニウム
、銅もしくは銀を主成分とする導電膜またはそれらと他の導電膜との積層膜)か
らなる陰極4205が形成される。また、陰極4205と有機発光層4204の
界面に存在する水分や酸素は極力排除しておくことが望ましい。従って、有機発
光層4204を窒素または希ガス雰囲気で形成し、酸素や水分に触れさせないま
ま陰極4205を形成するといった工夫が必要である。本実施例ではマルチチャ
ンバー方式(クラスターツール方式)の成膜装置を用いることで上述のような成
膜を可能とする。そして陰極4205は所定の電圧が与えられている。
以上のようにして、画素電極(陽極)4203、有機発光層4204及び陰極
4205からなるOLED4303が形成される。そしてOLED4303を覆
うように、絶縁膜4302上に保護膜4303が形成されている。保護膜430
3は、OLED4303に酸素や水分等が入り込むのを防ぐのに効果的である。
4005aは電源線に接続された引き回し配線であり、トランジスタTr1
4202のソース領域に電気的に接続されている。引き回し配線4005aはシ
ール材4009と基板4001との間を通り、異方導電性フィルム4300を介
してFPC4006が有するFPC用配線4301に電気的に接続される。
シーリング材4008としては、ガラス材、金属材(代表的にはステンレス材
)、セラミックス材、プラスチック材(プラスチックフィルムも含む)を用いる
ことができる。プラスチック材としては、FRP(Fiberglass−Re
inforced Plastics)板、PVF(ポリビニルフルオライド)
フィルム、マイラーフィルム、ポリエステルフィルムまたはアクリル樹脂フィル
ムを用いることができる。また、アルミニウムホイルをPVFフィルムやマイラ
ーフィルムで挟んだ構造のシートを用いることもできる。
但し、OLEDからの光の放射方向がカバー材側に向かう場合にはカバー材は
透明でなければならない。その場合には、ガラス板、プラスチック板、ポリエス
テルフィルムまたはアクリルフィルムのような透明物質を用いる。
また、充填材4103としては窒素やアルゴンなどの不活性な気体の他に、紫
外線硬化樹脂または熱硬化樹脂を用いることができ、PVC(ポリビニルクロラ
イド)、アクリル、ポリイミド、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、PVB(ポリ
ビニルブチラル)またはEVA(エチレンビニルアセテート)を用いることがで
きる。本実施例では充填材として窒素を用いた。
また充填材4103を吸湿性物質(好ましくは酸化バリウム)もしくは酸素を
吸着しうる物質にさらしておくために、シーリング材4008の基板4001側
の面に凹部4007を設けて吸湿性物質または酸素を吸着しうる物質4207を
配置する。そして、吸湿性物質または酸素を吸着しうる物質4207が飛び散ら
ないように、凹部カバー材4208によって吸湿性物質または酸素を吸着しうる
物質4207は凹部4007に保持されている。なお凹部カバー材4208は目
の細かいメッシュ状になっており、空気や水分は通し、吸湿性物質または酸素を
吸着しうる物質4207は通さない構成になっている。吸湿性物質または酸素を
吸着しうる物質4207を設けることで、OLED4303の劣化を抑制できる
図13(C)に示すように、画素電極4203が形成されると同時に、引き回
し配線4005a上に接するように導電性膜4203aが形成される。
また、異方導電性フィルム4300は導電性フィラー4300aを有している
。基板4001とFPC4006とを熱圧着することで、基板4001上の導電
性膜4203aとFPC4006上のFPC用配線4301とが、導電性フィラ
ー4300aによって電気的に接続される。
本実施例の構成は、実施例1〜実施例6に示した構成と自由に組み合わせて実
施することが可能である。
(実施例8)
OLEDに用いられる有機発光材料は低分子系と高分子系に大別される。本発
明の発光装置は、低分子系の有機発光材料でも高分子系の有機発光材料でも、ど
ちらでも用いることができる。また、低分子系、高分子系いずれにも分類し難い
材料、(例えば特願2001−167508号等に記載されている材料)を用い
ても良い。
低分子系の有機発光材料は、蒸着法により成膜される。したがって積層構造を
とりやすく、ホール輸送層、電子輸送層などの機能が異なる膜を積層することで
高効率化しやすい。もっとホール輸送層、電子輸送層等が必ずしも明確に存在せ
ず、例えば特願2001−020817号等に記載されているように、混合状態
になった層が単数乃至複数層存在し、OLEDの高寿命化、高発光効率化が図ら
れていても良い。
低分子系の有機発光材料としては、キノリノールを配位子としたアルミニウム
錯体Alq3、トリフェニルアミン誘導体(TPD)等が代表的に挙げられる。
一方、高分子系の有機発光材料は低分子系に比べて物理的強度が高く、素子の
耐久性が高い。また塗布により成膜することが可能であるので、素子の作製が比
較的容易である。
高分子系の有機発光材料を用いた発光素子の構造は、低分子系の有機発光材料
を用いたときと基本的には同じであり、陰極/有機発光層/陽極となる。しかし
、高分子系の有機発光材料を用いた有機発光層を形成する際には、低分子系の有
機発光材料を用いたときのような積層構造を形成させることは難しく、知られて
いる中では2層の積層構造が有名である。具体的には、陰極/発光層/正孔輸送
層/陽極という構造である。なお、高分子系の有機発光材料を用いた発光素子の
場合には、陰極材料としてCaを用いることも可能である。
なお、素子の発光色は、発光層を形成する材料で決まるため、これらを選択す
ることで所望の発光を示す発光素子を形成することができる。発光層の形成に用
いることができる高分子系の有機発光材料は、ポリパラフェニレンビニレン系、
ポリパラフェニレン系、ポリチオフェン系、ポリフルオレン系が代表的に挙げら
れる。
ポリパラフェニレンビニレン系には、ポリ(パラフェニレンビニレン) [PP
V] の誘導体、ポリ(2,5−ジアルコキシ−1,4−フェニレンビニレン) [
RO−PPV]、ポリ(2−(2'−エチル−ヘキソキシ)−5−メトキシ−1,
4−フェニレンビニレン)[MEH−PPV]、ポリ(2−(ジアルコキシフェニ
ル)−1,4−フェニレンビニレン)[ROPh−PPV]等が挙げられる。
ポリパラフェニレン系には、ポリパラフェニレン[PPP]の誘導体、ポリ(
2,5−ジアルコキシ−1,4−フェニレン)[RO−PPP]、ポリ(2,5−
ジヘキソキシ−1,4−フェニレン)等が挙げられる。
ポリチオフェン系には、ポリチオフェン[PT]の誘導体、ポリ(3−アルキ
ルチオフェン)[PAT]、ポリ(3−ヘキシルチオフェン)[PHT]、ポリ
(3−シクロヘキシルチオフェン)[PCHT]、ポリ(3−シクロヘキシル−
4−メチルチオフェン)[PCHMT]、ポリ(3,4−ジシクロヘキシルチオ
フェン)[PDCHT]、ポリ[3−(4−オクチルフェニル)−チオフェン]
[POPT]、ポリ[3−(4−オクチルフェニル)−2,2ビチオフェン][
PTOPT]等が挙げられる。
ポリフルオレン系には、ポリフルオレン[PF]の誘導体、ポリ(9,9−ジ
アルキルフルオレン)[PDAF]、ポリ(9,9−ジオクチルフルオレン)[
PDOF]等が挙げられる。
なお、正孔輸送性の高分子系の有機発光材料を、陽極と発光性の高分子系有機
発光材料の間に挟んで形成すると、陽極からの正孔注入性を向上させることがで
きる。一般にアクセプター材料と共に水に溶解させたものをスピンコート法など
で塗布する。また、有機溶媒には不溶であるため、上述した発光性の有機発光材
料との積層が可能である。
正孔輸送性の高分子系の有機発光材料としては、PEDOTとアクセプター材
料としてのショウノウスルホン酸(CSA)の混合物、ポリアニリン[PANI
]とアクセプター材料としてのポリスチレンスルホン酸[PSS]の混合物等が
挙げられる。
なお、本実施例の構成は、実施例1〜実施例7のいずれの構成とも自由に組み
合わせて実施することが可能である。
(実施例9)
OLEDを用いた発光装置は自発光型であるため、液晶ディスプレイに比べ、
明るい場所での視認性に優れ、視野角が広い。従って、様々な電子機器の表示部
に用いることができる。
本発明の発光装置を用いた電子機器として、ビデオカメラ、デジタルカメラ、
ゴーグル型ディスプレイ(ヘッドマウントディスプレイ)、ナビゲーションシス
テム、音響再生装置(カーオーディオ、オーディオコンポ等)、ノート型パーソ
ナルコンピュータ、ゲーム機器、携帯情報端末(モバイルコンピュータ、携帯電
話、携帯型ゲーム機または電子書籍等)、記録媒体を備えた画像再生装置(具体
的にはDigital Versatile Disc(DVD)等の記録媒体を再生し、その画像を表
示しうるディスプレイを備えた装置)などが挙げられる。特に、斜め方向から画
面を見る機会が多い携帯情報端末は、視野角の広さが重要視されるため、発光装
置を用いることが望ましい。それら電子機器の具体例を図14に示す。
図14(A)はOLED表示装置であり、筐体2001、支持台2002、表
示部2003、スピーカー部2004、ビデオ入力端子2005等を含む。本発
明の発光装置は表示部2003に用いることができる。発光装置は自発光型であ
るためバックライトが必要なく、液晶ディスプレイよりも薄い表示部とすること
ができる。なお、OLED表示装置は、パソコン用、TV放送受信用、広告表示
用などの全ての情報表示用表示装置が含まれる。
図14(B)はデジタルスチルカメラであり、本体2101、表示部2102
、受像部2103、操作キー2104、外部接続ポート2105、シャッター2
106等を含む。本発明の発光装置は表示部2102に用いることができる。
図14(C)はノート型パーソナルコンピュータであり、本体2201、筐体
2202、表示部2203、キーボード2204、外部接続ポート2205、ポ
インティングマウス2206等を含む。本発明の発光装置は表示部2203に用
いることができる。
図14(D)はモバイルコンピュータであり、本体2301、表示部2302
、スイッチ2303、操作キー2304、赤外線ポート2305等を含む。本発
明の発光装置は表示部2302に用いることができる。
図14(E)は記録媒体を備えた携帯型の画像再生装置(具体的にはDVD再
生装置)であり、本体2401、筐体2402、表示部A2403、表示部B2
404、記録媒体(DVD等)読み込み部2405、操作キー2406、スピー
カー部2407等を含む。表示部A2403は主として画像情報を表示し、表示
部B2404は主として文字情報を表示するが、本発明の発光装置はこれら表示
部A、B2403、2404に用いることができる。なお、記録媒体を備えた画
像再生装置には家庭用ゲーム機器なども含まれる。
図14(F)はゴーグル型ディスプレイ(ヘッドマウントディスプレイ)であ
り、本体2501、表示部2502、アーム部2503を含む。本発明の発光装
置は表示部2502に用いることができる。
図14(G)はビデオカメラであり、本体2601、表示部2602、筐体2
603、外部接続ポート2604、リモコン受信部2605、受像部2606、
バッテリー2607、音声入力部2608、操作キー2609等を含む。本発明
の発光装置は表示部2602に用いることができる。
ここで図14(H)は携帯電話であり、本体2701、筐体2702、表示部
2703、音声入力部2704、音声出力部2705、操作キー2706、外部
接続ポート2707、アンテナ2708等を含む。本発明の発光装置は表示部2
703に用いることができる。なお、表示部2703は黒色の背景に白色の文字
を表示することで携帯電話の消費電流を抑えることができる。
なお、将来的に有機発光材料の発光輝度が高くなれば、出力した画像情報を含
む光をレンズ等で拡大投影してフロント型若しくはリア型のプロジェクターに用
いることも可能となる。
また、上記電子機器はインターネットやCATV(ケーブルテレビ)などの電
子通信回線を通じて配信された情報を表示することが多くなり、特に動画情報を
表示する機会が増してきている。有機発光材料の応答速度は非常に高いため、発
光装置は動画表示に好ましい。
また、発光装置は発光している部分が電力を消費するため、発光部分が極力少
なくなるように情報を表示することが望ましい。従って、携帯情報端末、特に携
帯電話や音響再生装置のような文字情報を主とする表示部に発光装置を用いる場
合には、非発光部分を背景として文字情報を発光部分で形成するように駆動する
ことが望ましい。
以上の様に、本発明の適用範囲は極めて広く、あらゆる分野の電子機器に用い
ることが可能である。また、本実施例の電子機器は実施例1〜8に示したいずれ
の構成の発光装置を用いても良い。
本発明のトランジスタの構成を示す図。 本発明の発光装置のブロック図。 本発明の発光装置の画素の回路図。 走査線に入力される信号のタイミングチャート。 駆動における画素の概略図。 本発明のトランジスタの構成を示す図。 本発明のトランジスタの構成を示す図。 本発明のトランジスタの構成を示す図。 アナログ駆動法における信号線駆動回路の詳細図。 走査線駆動回路のブロック図。 本発明の発光装置の作製方法を示す図。 本発明の発光装置の作製方法を示す図。 本発明の発光装置の外観図及び断面図。 本発明の発光装置を用いた電子機器の図。 従来のトランジスタの回路図及び上面図。

Claims (7)

  1. 活性層と、前記活性層に接するゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜に接するn個(nは2以上の自然数)のゲート電極とを有するスイッチ素子であって、
    前記活性層には、n個のチャネル形成領域と、ソース領域またはドレイン領域である3つ以上の同じ導電型の不純物領域とが形成され、
    前記n個の各チャネル形成領域と前記n個の各ゲート電極は前記ゲート絶縁膜を間に挟んでそれぞれ重なり、
    前記3つ以上の不純物領域はそれぞれ前記n個のチャネル形成領域のうちの、互いに異なる1つのチャネル形成領域に接していることを特徴とするスイッチ素子。
  2. 活性層と、前記活性層に接するゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜に接するn個(nは2以上の自然数)のゲート電極とを有するスイッチ素子であって、
    前記活性層には、n個のチャネル形成領域と、ソース領域またはドレイン領域である3つ以上の同じ導電型の不純物領域とが形成され、
    前記n個の各チャネル形成領域と前記n個の各ゲート電極は前記ゲート絶縁膜を間に挟んでそれぞれ重なり、
    前記3つ以上の不純物領域はそれぞれ互いに異なる低濃度不純物領域に接し、
    前記低濃度不純物領域はそれぞれ前記n個のチャネル形成領域のうちの、互いに異なる1つのチャネル形成領域に接していることを特徴とするスイッチ素子。
  3. 活性層と、前記活性層に接するゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜に接するn個(nは2以上の自然数)のゲート電極とを有するスイッチ素子であって、
    前記活性層には、n個のチャネル形成領域と、ソース領域またはドレイン領域である3つ以上の同じ導電型の不純物領域とが形成され、
    前記n個の各チャネル形成領域と前記n個の各ゲート電極は前記ゲート絶縁膜を間に挟んでそれぞれ重なり、
    前記3つ以上の不純物領域は互いに異なるオフセット領域に接し、
    前記オフセット領域はそれぞれ前記n個のチャネル形成領域のうちの、互いに異なる1つのチャネル形成領域に接していることを特徴とするスイッチ素子。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項において、前記ゲート絶縁膜を挟んで、前記ゲート電極は前記チャネル形成領域の上方に設けられたことを特徴とするスイッチ素子。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項において、前記ゲート絶縁膜を挟んで、前記ゲート電極は前記チャネル形成領域の下方に設けられたことを特徴とするスイッチ素子。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載されたスイッチ素子を用いた表示装置。
  7. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載されたスイッチ素子を用いた半導体装置。
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