JP2003223966A - 電気部品用ソケット及びこれに使用される移動板 - Google Patents

電気部品用ソケット及びこれに使用される移動板

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JP2003223966A
JP2003223966A JP2002021112A JP2002021112A JP2003223966A JP 2003223966 A JP2003223966 A JP 2003223966A JP 2002021112 A JP2002021112 A JP 2002021112A JP 2002021112 A JP2002021112 A JP 2002021112A JP 2003223966 A JP2003223966 A JP 2003223966A
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Hideo Shimada
英雄 島田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンタクトピンが配設される範囲の挿通孔等
を高精度に確保できた上で、移動板の変形を抑制できる
電気部品用ソケット及び移動板を提供する。 【解決手段】 電気部品が収容されるソケット本体に、
電気部品の端子に離接可能な複数のコンタクトピンが配
設され、ソケット本体に対して「移動板」としてのスラ
イドプレート17が移動自在に設けられ、このスライド
プレート17を移動させることにより、コンタクトピン
の弾性片を弾性変形させて、電気部品の端子に弾性片の
接触部を離接させるようにした電気部品用ソケットにお
いて、スライドプレート17は、複数のコンタクトピン
が挿通される複数の挿通孔が格子状に配列されて形成さ
れた格子状の隔壁部40bを有し、格子状の隔壁部40
bより、この格子状の隔壁部40bの周囲の剛性を向上
させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置(以
下「ICパッケージ」という)等の電気部品を着脱自在
に保持する電気部品用ソケット、特に、その電気部品に
離接されるコンタクトピンを弾性変形させる移動板の改
良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、この種の「電気部品用ソケッ
ト」としては、「電気部品」であるICパッケージを着
脱自在に保持するICソケットがある。
【0003】このICソケットは、ソケット本体上にI
Cパッケージが収容されると共に、このソケット本体に
コンタクトピンが配設され、又、このソケット本体に水
平方向にスライドする「移動板」としてのスライドプレ
ートが配設されている。
【0004】このスライドプレートは、中央部に、コン
タクトピンを押圧する押圧壁部と、この押圧壁部に直交
する保持壁部とからなる格子状の隔壁部が形成され、こ
の隔壁部の周囲には、押圧壁部及び保持壁部を支える枠
状の支持枠部が形成されている。この格子状の隔壁部と
支持枠部とは、合成樹脂材により一体成形されている。
また、スライドプレートの中央部には、格子状の隔壁部
に仕切られるようにコンタクトピンが挿通される挿通孔
が形成され、スライドプレートが水平方向(横方向)に
移動されると、押圧壁部がコンタクトピンを押圧し、コ
ンタクトピンが弾性変形されるようになっている。
【0005】更に、ソケット本体に対して上下動自在に
操作部材が配設されている。
【0006】この操作部材を下降させることにより、リ
ンク機構を介してスライドプレートを水平方向にスライ
ドさせてコンタクトピンを弾性変形させて、このコンタ
クトピンの上端部に形成された接触部を、前記ICパッ
ケージ端子の挿入範囲から退避させる。その後、ICパ
ッケージをソケット本体上に載せて、操作部材を上昇さ
せることにより、スライドプレートが元の位置に戻り、
コンタクトピンへの押圧力が解除される。これで、コン
タクトピンは弾性力にて初期位置に戻ろうとすることに
より、コンタクトピンの接触部がICパッケージの端子
に当接されて電気的に接続されることとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のソ
ケットを、端子数の多い(多ピン)のICパッケージに
対して用いる場合、端子数に合わせてコンタクトピンの
数も多くしなければならない。このため、スライドプレ
ートを移動させてコンタクトピンを弾性変形させると、
スライドプレートの支持枠部、特に、スライドプレート
の移動方向と直行する方向の支持枠部に反力が作用し、
この支持枠部が変形(移動方向に対して弓状に撓む)し
てしまうことがあった。
【0008】そして、この支持枠部の変形によって支持
枠部と平行な押圧壁部も同様に変形してしまい、スライ
ドプレートを所定量移動させたとしても、押圧壁部が所
定量移動せず、コンタクトピンを所定量開くことができ
ずに、ICパッケージをソケット内に装着することがで
きない、という問題があった。
【0009】ここで、上記支持枠部の変形を抑制するに
は、支持枠部の幅を大きくしたり、高さを高くしたりし
て、支持枠部の剛性を高めれば良いが、そうするとスラ
イドプレートの外形が大きくなり、ソケットが大型化し
てしまう。
【0010】そこで、この発明は、スライドプレートの
外形を大きくすることなく、支持枠部の剛性を向上させ
ることができ、多数のコンタクトピンを弾性変形させる
場合であっても、その反力で変形することのない移動板
及び該移動板を用いた電気部品用ソケットを提供するこ
とを課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる課題を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、電気部品が収容される
ソケット本体に、前記電気部品の端子に離接可能なコン
タクトピンが配設され、前記ソケット本体に対して移動
板が移動自在に設けられ、該移動板を移動させることに
より、前記コンタクトピンを押圧して前記コンタクトピ
ンを弾性変形させて、前記電気部品の端子に前記コンタ
クトピンの接触部を離接させるようにした電気部品用ソ
ケットにおいて、前記移動板は、格子状に形成され、前
記コンタクトピンを押圧する押圧部を有する隔壁部と、
この隔壁部を支持する支持枠部とを有し、この支持枠部
に、前記格子状の隔壁部の材料の弾性係数よりも大きい
弾性係数の材料を用いた電気部品用ソケットとしたこと
を特徴とする。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
構成に加え、前記移動板の格子状の隔壁部は、合成樹脂
で形成され、前記支持枠部に、前記格子状の隔壁部を形
成する合成樹脂の弾性係数より大きい弾性係数の材料を
用いたことを特徴とする。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
記載の構成に加え、前記移動板の支持枠部は、前記格子
状の隔壁部の材料の弾性係数より大きい弾性係数を有す
る金属製の枠状部を有することを特徴とする。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項1又は2
記載の構成に加え、前記移動板の支持枠部は、前記格子
状の隔壁部の材料の弾性係数より大きい弾性係数を有す
る合成樹脂材で形成されていることを特徴とする。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
の何れか一つに記載の構成に加え、前記ソケット本体に
上下動自在に操作部材が配設され、該操作部材を上下動
させることにより、移動機構を介して前記移動板を移動
させることにより、前記コンタクトピンの弾性片を弾性
変形させるようにしたことを特徴とする。
【0016】請求項6に記載の発明は、電気部品が収容
されるソケット本体に移動自在に設けられ、移動される
ことにより、前記ソケット本体に配設されたコンタクト
ピンを弾性変形させて、該コンタクトピンの接触部を、
前記ソケット本体に収容された電気部品の端子に離接さ
せる移動板において、該移動板は、格子状に形成され、
前記コンタクトピンを押圧する押圧部を有する隔壁部
と、この隔壁部を支持する支持枠部とを有し、この支持
枠部に、前記格子状の隔壁部の材料の弾性係数よりも大
きい弾性係数の材料を用いた移動板としたことを特徴と
する。
【0017】請求項7に記載の発明は、電気部品が収容
されるソケット本体に、前記電気部品の端子に離接可能
なコンタクトピンが配設され、前記ソケット本体に対し
て移動板が移動自在に設けられ、該移動板を移動させる
ことにより、前記コンタクトピンを押圧して前記コンタ
クトピンを弾性変形させて、前記電気部品の端子に前記
コンタクトピンの接触部を離接させるようにした電気部
品用ソケットにおいて、前記移動板は、前記コンタクト
ピンを押圧する押圧部と、この押圧部を保持する保持部
と、この保持部を支持する支持枠部とを有し、この支持
枠部に、前記押圧部及び保持部の材料の弾性係数よりも
大きい弾性係数の材料を用いたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0019】[発明の実施の形態1]図1乃至図12に
は、この発明の実施の形態1を示す。
【0020】まず構成を説明すると、図中符号11は、
「電気部品用ソケット」としてのICソケットで、この
ICソケット11は、「電気部品」であるICパッケー
ジ12の性能試験を行うために、このICパッケージ1
2の「端子」としての半田ボール12bと、測定器(テ
スター)のプリント配線板(図示省略)との電気的接続
を図るものである。
【0021】このICパッケージ12は、例えば図4に
示すように、いわゆるBGA(BallGrid Array)タイプ
と称されるもので、例えば正方形状のパッケージ本体1
2aの下面に多数の略球状の半田ボール12bが突出し
てマトリックス状に配列されている。
【0022】一方、ICソケット11は、大略すると、
図1乃至図3に示すようにプリント配線板上に装着され
るソケット本体13を有し、このソケット本体13に
は、各半田ボール12bに離接されるコンタクトピン1
5が配設されると共に、このソケット本体13の上側に
は、このコンタクトピン15が挿通される予圧プレート
16,「移動板」としてのスライドプレート17及びト
ッププレート18が順次積層されるように配設されてい
る。さらに、このトッププレート18の上側には、その
スライドプレート17を横方向にスライドさせる操作部
材19が配設されている。
【0023】そのコンタクトピン15は、ばね性を有
し、導電性に優れた板材がプレス加工により図5及び図
6等に示すような形状に形成されている。
【0024】詳しくは、コンタクトピン15は、上側
に、固定側弾性片15h及び可動側弾性片15i(一対
の弾性片)が形成され、下側に、1本のソルダーテール
部15bが形成されている。それら各弾性片15h,1
5iは、下端部側の基部15cが略U字状に折曲される
ことにより、互いに対向するように形成されている。ま
た、それら弾性片15h,15iの上端部(先端部)に
は、ICパッケージ12の半田ボール12bの側面部に
離接する接触部15dが形成され、この両接触部15d
で半田ボール12bが挟持されるようになっている。
【0025】このコンタクトピン15の弾性片15h,
15iは、両中間部が互いに相手側と離間する方向に折
り曲げられて折曲部15eがそれぞれ形成され、これら
折曲部15eの頂点が予圧プレート16によりそれぞれ
押圧されるようになっている。そして、外力が作用して
いない状態では、図6の(a)に示すように、それら折
曲部15eの頂点間の幅H1が、両接触部15dの幅H
2より広く形成されている。
【0026】そして、このコンタクトピン15のソルダ
ーテール部15b及び基部15cが、ソケット本体13
に形成された圧入孔13aに圧入されている。そして、
ソケット本体13から下方に突出したソルダーテール部
15bは、図2,図3に示すようにロケートボード21
を介して更に下方に突出され、図示省略のプリント配線
板の各貫通孔に挿通されて半田付けされることにより接
続されるようになっている。
【0027】また、予圧プレート16は、ソケット本体
13上に着脱自在に配設され、この予圧プレート16に
は、コンタクトピン15の弾性片15h,15iが挿入
される予圧孔16aが形成され、この予圧孔16aに弾
性片15h,15iが挿入された状態で、この弾性片1
5h,15iを両接触部15dが狭まる方向に押圧して
弾性変形させるように、その予圧孔16aの幅が設定さ
れている。
【0028】ここでは、上記のようにコンタクトピン1
5の一対の弾性片15h,15iに、折曲部15eが形
成されており、この折曲部15eの頂点が予圧孔16a
の内壁により押圧されるようになっている(図6の
(b)参照)。
【0029】一方、スライドプレート17は、操作部材
19を上下動させることにより、図2及び図9に示す
「スライド機構」としてのX字形リンク22を介して図
2中左右方向(水平方向)スライドされるようになって
おり、このスライドプレート17をスライドさせること
により、ソケット本体13に配設されたコンタクトピン
15の可動側弾性片15iが弾性変形されて変位される
ようになっている。
【0030】詳しくは、このスライドプレート17は、
合成樹脂製のスライドプレート本体40と、金属製の枠
状部41とから構成されている。
【0031】スライドプレート本体40は、流動性の高
い合成樹脂材料で射出成形にて成形されており、図11
乃至図13に示すように、中央部に後述する押圧壁部4
0dと保持壁部40hにより格子状に形成された隔壁部
40bと、この格子状の隔壁部40bの周囲に形成さ
れ、格子状の隔壁部40bを支持する周縁部40cとが
一体に形成されている。また、格子状の隔壁部40bに
仕切られるように、コンタクトピン15の弾性片15
h,15iが挿通される挿通孔40aが形成されてい
る。
【0032】格子状の隔壁部40bは、図12に示すよ
うに、コンタクトピン15の可動側弾性片15iを押圧
する押圧壁部40dと、この押圧壁部40dに直交する
保持壁部40hとから構成されている。この保持壁部4
0hは、隣接する押圧壁部40d間を連結して保持す
る、及び押圧壁部40dと周縁部40cとを連結する機
能を有している。
【0033】周縁部40cには、図11に示すように、
後述する固定ピン42が圧入される貫通孔40gが所定
のピッチで形成されている。また、周縁部40cの上面
は、格子状の隔壁部40bの上面よりも一段低く形成さ
れている。
【0034】枠状部41は、スライドプレート本体40
より曲がりにくい(隔壁部40bの弾性係数より大き
い)金属材料で枠状に形成され、図11から図13に示
すように、スライドプレート本体40の一段高くなった
格子状の隔壁部40bに嵌合する開口41aが形成さ
れ、この開口41aに沿ってスライドプレート本体40
に設けた貫通孔40gと同一のピッチで貫通孔41bが
形成されている。
【0035】スライドプレート本体40と枠状部41と
は、枠状部41の開口41aがスライドプレート本体4
0の格子状の隔壁部40bの外縁に沿うようにはめ込ま
れ、枠状部41の貫通孔41bとスライドプレート本体
40の貫通孔40gとに固定ピン42が圧入されること
により固定されている。
【0036】そのスライドプレート本体40の周縁部4
0cと枠状部41とで、スライドプレート本体40の隔
壁部40bを支持する支持枠部43が構成されている。
【0037】このようにスライドプレート17は、支持
枠部43に、格子状の隔壁部40bの材料の弾性係数よ
りも大きい弾性係数の材料(金属製の枠状部41)が用
いられている。
【0038】X字形リンク22は、図2,図3及び図9
に示すように、四角形のスライドプレート17のスライ
ド方向に沿う両側面部に対応して配設されており、トグ
ルジョイントを構成するようになっている。
【0039】具体的には、このX字形リンク22は、図
2及び図9に示すように、同じ長さの第1リンク部材2
3と第2リンク部材25とを有し、これらが中央連結ピ
ン27にて回動自在に連結されている。
【0040】そして、この第1リンク部材23の下端部
23aが、ソケット本体13に下端連結ピン29にて回
動自在に連結される一方、第2リンク部材25の下端部
25aが、スライドプレート17のスライド方向に沿う
側面部に形成された連結孔40eに下端連結ピン30が
挿入されて回動自在に連結されている。なお、下端連結
ピン29は、図10に示すスライドプレート本体40の
長孔40fに遊挿され、スライドプレート17がスライ
ドされるようになっている。また、これら第1,第2リ
ンク部材23,25の上端部23b,25bが操作部材
19に上端連結ピン33,34にて回動自在に連結され
ている。この第1リンク部材23の上端部23bには長
孔23cが設けられ、第1リンク部材23は、この長孔
23cを介して、上端連結ピン33により、操作部材1
7に連結されている。
【0041】また、トッププレート18は、ICパッケ
ージ12が上側に載置される載置面部18aを有すると
共に、ICパッケージ12を所定の位置に位置決めする
ガイド部18bが図1に示すようにパッケージ本体12
aの各角部に対応して設けられている。さらに、このト
ッププレート18には、図7及び図8に示すように、各
コンタクトピン15の一対の接触部15dの間に挿入さ
れる位置決め部18cが形成され、コンタクトピン15
の両接触部15d間にICパッケージ12の半田ボール
12bが挿入されていない状態(両接触部15dが閉じ
た状態)では、その位置決め部18cは、両弾性片15
h,15iにて挟持された状態となっている。(図7,
図8参照)。
【0042】さらに、操作部材19は、図1及び図2等
に示すように、ICパッケージ12が挿入可能な大きさ
の開口19aを有し、この開口19aを介してICパッ
ケージ12が挿入されて、トッププレート18の載置面
部18a上の所定位置に載置されるようになっている。
また、この操作部材19は、ソケット本体13に対して
上下動自在に配設され(図3参照)、スプリング36に
より上方に付勢されると共に、ラッチ38を回動させる
作動凸部19bが形成されている(図2参照)。
【0043】このラッチ38は、図2等に示すように、
ソケット本体13に軸38aを中心に回動自在に取り付
けられ、スプリング39により図2中時計回りに付勢さ
れ、先端部に設けられた押え部38bによりICパッケ
ージ12の周縁部を押さえるように構成されている。
【0044】また、このラッチ38には、操作部材19
の作動凸部19bにて押圧される被押圧部38cが形成
され、操作部材19が下降されると、作動凸部19bに
て被押圧部38cが押圧されて、ラッチ38が図2中反
時計回りに回動されて、押え部38bがICパッケージ
12配設位置より退避されるようになっている。
【0045】次に、このように構成されたICソケット
11の動作について説明する。
【0046】ICパッケージ12をICソケット11に
セットするには、操作部材19を下方に押し下げる。す
ると、X字形リンク22を介してスライドプレート17
が図9中二点鎖線に示すように右方向にスライドされ、
図7(b)、図8(b)に示すように、このスライドプ
レート17の各挿通孔40aの押圧壁部40dにてコン
タクトピン15の可動側弾性片15iが押圧されて弾性
変形される。他方の固定側弾性片15hはトッププレー
ト18の位置決め部18cにて所定の位置に保持されて
いる。
【0047】これで、コンタクトピン15は、図7
(a),図8(a)に示す状態から、図7(b),図8
(b)に示す状態に変移し、コンタクトピン15の一対
の接触部15dが開かれる。
【0048】また、これと同時に、操作部材19の作動
凸部19bにより、ラッチ38の被押圧部38cが押さ
れて、スプリング39の付勢力に抗して図2中反時計回
りに回動され、押え部38bが退避位置まで変位する。
【0049】この状態で、ICパッケージ12がトップ
プレート18の載置面部18a上に、ガイド部18bに
ガイドされて所定位置に載置され、ICパッケージ12
の各半田ボール12bが、各コンタクトピン15の開か
れた一対の接触部15dの間に、非接触状態で挿入され
る。
【0050】その後、操作部材19の下方への押圧力を
解除すると、この操作部材19がスプリング36の付勢
力で、上昇されることにより、スライドプレート17が
X字形リンク22を介して図7中左方向にスライドされ
ると共に、ラッチ38がスプリング39の付勢力により
図2中時計回りに回動される。
【0051】スライドプレート17が図7中左方向にス
ライドされると、コンタクトピン15の可動側弾性片1
5iに対する押圧力が解除され、この可動側弾性片15
iが元の位置に復帰して行き、この可動側弾性片15i
の接触部15dと固定側弾性片15hの接触部15dと
により、半田ボール12bが挟持される(図7の(c)
参照)。
【0052】これにより、ICパッケージ12の各半田
ボール12bとプリント配線板とがコンタクトピン15
を介して電気的に接続されることとなる。
【0053】一方、ICパッケージ12を装着状態から
取り出すには、同様に操作部材19を下降させることに
より、ICパッケージ12の半田ボール12bから一対
の接触部15dが離間されることにより、半田ボール1
2bが一対の接触部15dにて挟まれた状態から引き抜
く場合よりも弱い力で簡単にICパッケージ12を外す
ことが出来る。
【0054】このようなものにあっては、ICパッケー
ジ12の多ピン化によりコンタクトピン15の数が増加
すると、これらコンタクトピン15をスライドプレート
17で押圧して弾性変形させる場合に、このスライドプ
レート17に大きな反力が作用する。
【0055】しかし、このスライドプレート17は、格
子状の隔壁部40bの周囲に格子状の隔壁部40bより
も弾性係数の大きい枠状部41が配設されているため、
支持枠部43の剛性が向上していることから、支持枠部
43が変形しにくくなっており、格子状の隔壁部40b
の変形量を減少させることができる。してみれば、格子
状の隔壁部40bの押圧部40dにより押圧されるコン
タクトピン可動側弾性片15iの変位量、すなわち、両
接触部15dの開き量を確保することができる。
【0056】しかも、格子状の隔壁部40bは比較的流
動性の高い材料で形成されているため、狭ピッチの多数
の挿通孔40aを精度良く成形できる。
【0057】なお、この実施の形態では、スライドプレ
ート本体40と枠状部41とを固定ピン42を用いて固
定したが、これに限定されず、接着等で固定しても良
い。
【0058】[発明の実施の形態2]図13には、この
発明の実施の形態2を示す。
【0059】上記実施の形態1では、金属製の枠状部4
1がスライドプレート本体40の上面に固定されていた
が、この発明の実施の形態2は、金属製の枠状部41が
スライドプレート本体40の格子状部40bの周囲にイ
ンサート成形により配設されている。
【0060】このようにインサート成形にて枠状部41
を配設することにより、この枠状部41をスライドプレ
ート本体40に埋設することができるため、スライドプ
レート17の剛性をより向上させることができる。
【0061】他の構成及び作用は実施の形態1と同様で
ある。
【0062】[発明の実施の形態3]この実施の形態3
は、格子状の隔壁部40bを流動性の高い合成樹脂材料
で、又、この周囲をその格子状の隔壁部40bより大き
い弾性係数の合成樹脂材料で形成することにより構成す
ることもできる。
【0063】このようにしても、実施の形態1と同様な
作用効果が得られる。
【0064】なお、上記実施の形態1等では、「電気部
品用ソケット」としてICソケット11に、この発明を
適用したが、これに限らず、他の装置にも適用できるこ
とは勿論である。また、BGAタイプのICパッケージ
用のICソケットに、この発明を適用したが、これに限
らず、PGA(Pin Grid Array)タイプのICパッケー
ジ用のICソケットにこの発明を適用することもでき
る。さらに、上記実施の形態では、移動板(スライドプ
レート17)は横方向に移動するようにしているが、上
下方向に移動させることにより、コンタクトピンの弾性
片を弾性変形させるものにもこの発明を適用できる。さ
らにまた、上記各実施の形態では、ソケット本体13上
に載置面部18aを有するトッププレート18が設けら
れているが、これに限らず、このトッププレート18を
ソケット本体13に一体に形成することもできる。しか
も、枠状部は、上記各実施の形態では、平板状であった
が、これに限らず、例えば、断面コ字状としてスライド
プレート本体に被せるようにして固定することもでき
る。
【0065】
【発明の効果】以上説明してきたように、各請求項に記
載の発明によれば、移動板は、格子状の隔壁部の周囲の
支持枠部に、隔壁部の材料の弾性係数より大きな弾性係
数の材料を用いたため、支持枠部の剛性を向上させるこ
とができることから、コンタクトピン数が多い場合で
も、格子状の隔壁部の変形量を減少させることができ、
このコンタクトピンを弾性変形させる押圧部により押圧
されるコンタクトピンの変位量、つまり、コンタクトピ
ンの接触部の開き量を確保することができる。しかも、
格子状部は比較的流動性の高い材料で形成できるため、
狭ピッチの挿通孔を高精度に成形できる。
【0066】請求項2に記載の発明によれば、格子状部
の周囲に、合成樹脂より高強度の枠状部を設けるだけ
で、容易に移動板の強度を向上させることができる。
【0067】請求項3に記載の発明によれば、枠状部を
金属の板材とすることにより、薄くて高強度のものを使
用できることから、移動板の大型化を招くことなく強度
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係るICソケットの
平面図である。
【図2】同実施の形態1に係る図1のA−A線に沿う断
面図である。
【図3】同実施の形態1に係る図1のBーB線に沿う断
面図である。
【図4】同実施の形態1に係るICパッケージを示す図
で、(a)は正面図、(b)は底面図である。
【図5】同実施の形態1に係るコンタクトピンの斜視図
である。
【図6】同実施の形態1に係るコンタクトピンを示す図
で、(a)は配設前の状態を示す正面図、(b)はコン
タクトピンの配設状態を示す断面図である。
【図7】同実施の形態1に係る作用を示す断面図で、
(a)はコンタクトピンの一対の接触部を閉じた状態、
(b)はコンタクトピンの一対の接触部を開いた状態、
(c)はコンタクトピンの一対の接触部で半田ボールを
挟持した状態の断面図である。
【図8】同実施の形態1に係る作用を示す一対の接触部
等の平面図で、(a)はコンタクトピンの一対の接触部
を閉じた状態、(b)はコンタクトピンの一対の接触部
を開いた状態の平面図である。
【図9】同実施の形態1に係るX字形リンクの動作を示
す説明図である。
【図10】同実施の形態1に係るICソケットのスライ
ドプレートの斜視図である。
【図11】同実施の形態1に係るICソケットのスライ
ドプレートの分解斜視図である。
【図12】同実施の形態1に係るICソケットのスライ
ドプレートの挿通孔を示す拡大図である。
【図13】この発明の実施の形態2に係る図10に相当
する斜視図である。
【符号の説明】
11 ICソケット(電気部品用ソケット) 12 ICパッケージ(電気部品) 12a パッケージ本体 12b 半田ボール(端子) 13 ソケット本体 15 コンタクトピン 17 スライドプレート(移動板) 18 トッププレート 19 操作部材 22 X字形リンク(スライド機構) 40 スライドプレート本体 40a 挿通孔 40b 隔壁部 40d 押圧壁部 41 枠状部 41a 開口 43 支持枠部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気部品が収容されるソケット本体に、
    前記電気部品の端子に離接可能なコンタクトピンが配設
    され、前記ソケット本体に対して移動板が移動自在に設
    けられ、該移動板を移動させることにより、前記コンタ
    クトピンを押圧して前記コンタクトピンを弾性変形させ
    て、前記電気部品の端子に前記コンタクトピンの接触部
    を離接させるようにした電気部品用ソケットにおいて、 前記移動板は、格子状に形成され、前記コンタクトピン
    を押圧する押圧部を有する隔壁部と、この隔壁部を支持
    する支持枠部とを有し、この支持枠部に、前記格子状の
    隔壁部の材料の弾性係数よりも大きい弾性係数の材料を
    用いたことを特徴とする電気部品用ソケット。
  2. 【請求項2】 前記移動板の格子状の隔壁部は、合成樹
    脂で形成され、前記支持枠部に、前記格子状の隔壁部を
    形成する合成樹脂の弾性係数より大きい弾性係数の材料
    を用いたことを特徴とする請求項1に記載の電気部品用
    ソケット。
  3. 【請求項3】 前記移動板の支持枠部は、前記格子状の
    隔壁部の材料の弾性係数より大きい弾性係数を有する金
    属製の枠状部を有することを特徴とする請求項1又は2
    に記載の電気部品用ソケット。
  4. 【請求項4】 前記移動板の支持枠部は、前記格子状の
    隔壁部の材料の弾性係数より大きい弾性係数を有する合
    成樹脂材で形成されていることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の電気部品用ソケット。
  5. 【請求項5】 前記ソケット本体に上下動自在に操作部
    材が配設され、該操作部材を上下動させることにより、
    移動機構を介して前記移動板を移動させることにより、
    前記コンタクトピンの弾性片を弾性変形させるようにし
    たことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一つに記載
    の電気部品用ソケット。
  6. 【請求項6】 電気部品が収容されるソケット本体に移
    動自在に設けられ、移動されることにより、前記ソケッ
    ト本体に配設されたコンタクトピンを弾性変形させて、
    該コンタクトピンの接触部を、前記ソケット本体に収容
    された電気部品の端子に離接させる移動板において、 該移動板は、格子状に形成され、前記コンタクトピンを
    押圧する押圧部を有する隔壁部と、この隔壁部を支持す
    る支持枠部とを有し、この支持枠部に、前記格子状の隔
    壁部の材料の弾性係数よりも大きい弾性係数の材料を用
    いたことを特徴とする移動板。
  7. 【請求項7】 電気部品が収容されるソケット本体に、
    前記電気部品の端子に離接可能なコンタクトピンが配設
    され、前記ソケット本体に対して移動板が移動自在に設
    けられ、該移動板を移動させることにより、前記コンタ
    クトピンを押圧して前記コンタクトピンを弾性変形させ
    て、前記電気部品の端子に前記コンタクトピンの接触部
    を離接させるようにした電気部品用ソケットにおいて、 前記移動板は、前記コンタクトピンを押圧する押圧部
    と、この押圧部を保持する保持部と、この保持部を支持
    する支持枠部とを有し、この支持枠部に、前記押圧部及
    び保持部の材料の弾性係数よりも大きい弾性係数の材料
    を用いたことを特徴とする電気部品用ソケット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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