JP2003199389A - モータの制御装置及びその制御方法 - Google Patents

モータの制御装置及びその制御方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】交流モータを位置センサレスで高応答に制御す
ることができるモータの制御装置及びその制御方法を提
供することである。 【解決手段】同期モータ1に電圧を印加するインバータ
3と、PWM信号で印加する電圧指令値を演算する制御
装置4とを備えたモータ制御装置において、同期モータ
1の電流差分検出部14と、印加電圧による電流変化を
演算する電流差分演算部13と、電流差分検出部14に
よって検出された電流変化及び電流差分演算部13によ
って演算された電流変化に基づいて逆起電力方向を推定
する位置検出部15とを有すると共に、位置検出部15
によって推定された逆起電力方向に基づいて同期モータ
1の回転子の磁極位置を推定し、この推定された磁極位
置に基づいて同期モータ1に印加される電圧を制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同期モータ,リラ
クタンスモータなどの交流モータの速度或いはトルクを
制御するモータの制御装置及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】同期モータ,リラクタンスモータなどの
交流モータの速度或いはトルクは、回転子の磁極位置に
基づく電流制御或いは電圧制御によって制御される。近
年、交流モータの速度或いはトルクの制御方式として
は、回転子の磁極位置を位置検出器によって検出するこ
となく制御する(回転子の磁極位置を推定して制御す
る)磁極位置センサレス制御方式が種々提案されてい
る。例えば特開平8−256496号公報に開示されたもので
は、モータの電圧・電流方程式から導き出される逆起電
力(誘起電圧)を印加電圧とモータの電流から推定し、
この推定された逆起電力に基づいて回転子の磁極位置を
推定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の技術では、瞬時に逆起電力の方向を推定するこ
とが難しく、モータ制御系の応答性を高めることに限界
があるという課題が依然として残る。すなわち前述した
従来の技術では、インバータのスイッチング動作に伴う
電流脈動(印加電流中に混在するインバータによる外乱
に起因するノイズ)の影響を除去するために、ノイズフ
ィルタを用いて電流脈動を抑制している。このため、前
述した従来の技術では、モータの電圧・電流方程式にお
いて電流微分を用いる代わりに、オブザーバ理論に基づ
くフィードバックゲインによって応答性を調整するオブ
ザーバを用いて逆起電力を求めている。従って、前述し
た従来の技術では、瞬時に逆起電力の方向を推定するこ
とが難しく、モータ制御系の応答性を高めることに限界
があるという課題が依然として残る。
【0004】本発明の代表的な目的は、交流モータを位
置センサレスで高応答に制御することができるモータの
制御装置及びその制御方法を提供することにある。ま
た、本発明の他の代表的な目的は、突極性を有する交流
モータを位置センサレスで高応答に制御することができ
るモータの制御装置及びその制御方法を提供することに
ある。さらに、本発明の他の代表的な目的は、交流モー
タを用いる駆動システムの中速度領域から高速度領域に
おける駆動効率を向上させることができるモータの制御
装置及びその制御方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の基本的な特徴
は、交流モータの電流変化及び印加電圧による電流変化
に基づいて逆起電力方向を推定することにある。このた
め、本発明は、電力変換器から交流モータに印加される
電圧を制御する制御装置に、交流モータの電流変化を検
出する電流変化検出手段と、電力変換器から交流モータ
に印加される電圧による電流変化を演算する電流変化演
算手段と、電流変化検出手段によって検出された電流変
化及び電流変化演算手段によって演算された電流変化に
基づいて逆起電力方向を推定する逆起電力推定手段とを
有する。交流モータが、突極性を有する同期モータの場
合には、電流変化演算手段は、電力変換器から同期モー
タに印加される電圧による電流変化を演算すると共に、
同期モータの回転に伴って変化するインダクタンスによ
る電流変化を演算する。
【0006】また、制御装置は、電流変化演算手段によ
って演算された電流変化を電力変換器の入力電圧に応じ
て補正する補正手段を有する。電流変化検出手段は、電
力変換器のスイッチング動作により変化する電流変化の
影響を除去するタイミングで電流変化を検出する。電流
変化演算手段は、電流変化検出手段によって電流変化を
検出する前に算出された印加電圧指令を受けて電流変化
を演算する。
【0007】本発明によれば、推定された逆起電力方向
に基づいて交流モータの回転子の磁極位置を推定し、こ
の推定された磁極位置に基づいて電力変換器から交流モ
ータに印加される電圧を制御する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。
【0009】図1は、本発明の第1実施例であるモータ
の制御装置のシステム構成を示す。本実施例のモータの
制御装置は、例えば内燃機関であるエンジン及び交流モ
ータである同期モータを駆動源とし、これらを切り替え
て車両を駆動するハイブリッド型電気自動車の駆動シス
テムに用いられるものであり、上位制御装置、例えば内
燃機関であるエンジンの制御装置から受けたトルク指令
に対して同期モータのトルクを位置センサレス、すなわ
ち位置センサで回転子の磁極位置を検出することなく高
性能に制御するものである。
【0010】図面において1は円筒型の同期モータであ
る。同期モータ1は、複数の永久磁石が鉄心内部或いは
外周表面に環状に等間隔で配置された非突極性のロータ
を有する交流モータであり、車載の蓄電手段であるバッ
テリ2から供給された直流電圧が、電力変換器であるイ
ンバータ3によって3相の交流電圧に変換されて印加さ
れている。インバータ3はIGBT,MOS−FETな
どのパワースイッチング素子から構成されたものであ
る。パワースイッチング素子は、制御装置4から出力さ
れたPWM信号に基づいてオン・オフ制御されている。
これにより、インバータ3から同期モータ1に印加電圧
が制御される。
【0011】制御装置4は、外部から入力されたトルク
指令τr に基づいて同期モータ1の印加電圧を制御する
ものである。入力されたトルク指令τr は、後述する方
法で得られたモータ速度ωと共に電流指令発生部6に入
力される。電流指令発生部6では、モータ速度が得られ
た時点におけるモータ速度ωでトルク指令τr 通りのモ
ータトルクを発生させるために最適なd軸電流指令id
r,q軸電流指令iqrを算出し、電流制御部7に出力す
る。ここで、指定する交流モータの動作点での損失が最
小となるd軸,q軸電流を最適なd軸,q軸電流と定義
すると、最適なd軸,q軸電流指令とは、例えば予め計
算或いは実験によって求められてマップ化された最適な
d軸,q軸電流から算出されたものを意味する。
【0012】電流制御部7では、入力されたd軸電流指
令idrと検出されてフィードバックされたd軸電流id
との差分、入力されたq軸電流指令iqrと検出されてフ
ィードバックされたq軸電流iq との差分をそれぞれ求
め、この差分に基づいてd軸,q軸電流制御演算値を演
算している。また、電流制御部7では、入力されたモー
タ速度ωに基づいて同期モータ1のd軸,q軸干渉電圧
成分を演算している。そして、電流制御部7では、d軸
干渉電圧成分をd軸電流制御演算値に、q軸干渉電圧成
分をq軸電流制御演算値にそれぞれ加算し、この結果を
d軸電圧指令Vdr,q軸電圧指令Vqrとして座標変換部
8に出力する。
【0013】尚、d軸電流id,q軸電流iqは、電流セ
ンサ5u,5vによって検出された同期モータ1のu相
電流iu,v相電流ivを、後述するPWM発生回路9か
らのサンプリングタイミングパルスP1のタイミングで
電流検出部10に入力し、入力されたu相電流iu,v
相電流ivを座標変換部11において、入力された磁極
位置θc で座標変換することより算出されている。ここ
で、座標変換部11に入力された磁極位置θc は、本実
施例の特徴である検出方法によって得られたものであ
り、その詳細な検出方法については後述する。
【0014】座標変換部8では、入力された磁極位置θ
c に基づいてd−q軸座標系のd軸電圧指令Vdr,q軸
電圧指令Vqrを、静止座標系の電圧であるu相電圧指令
Vur,v相電圧指令Vvr,w相電圧指令Vwrに変換して
PWM発生回路9に出力する。PWM発生回路9では、
入力された各相の電圧指令値Vur,Vvr,Vwrに対応す
る各相のPWM信号Pu,Pv,Pw を生成してインバー
タ3に出力する。インバータ3では、入力されたPWM
信号Pu,Pv,Pw に基づいてパワースイッチング素子
がオン・オフ制御される。これにより、インバータ3の
出力電圧、すなわち同期モータ1への印加電圧が制御さ
れる。
【0015】図2は、同期モータ1が駆動しているとき
の各ベクトルの関係を示す。具体的に図2は、横軸にα
軸,縦軸にβ軸をとる静止座標系の第4象現にd−q軸
座標系のd軸があると共に、α軸に対する同期モータ1
の回転子の磁極位置θが−80°方向にあるときの各ベ
クトルの関係を示す。このとき、逆起電力ベクトルVem
f はq軸の負方向(第3象現)に位置する。図2の状態
における各相の電圧指令Vur,Vvr,Vwrの電圧位相θ
v における電圧は図3の通りである。図3は、横軸に位
相(deg),縦軸に相電圧(V)をとったときの各相
の電圧指令Vur,Vvr,Vwrの電圧波形と位相の関係を
示す。
【0016】ここで、iは、同期モータ1の各相に流れ
る電流のベクトルiu,iv,iw を合成した電流ベクト
ル,Vr は、各相の電圧指令のベクトルVur、Vvr、V
wrを合成した電圧指令ベクトル,Vemf は、同期モータ
1の各相の逆起電力のベクトルを合成した逆起電力ベク
トル,Φは、同期モータ1の回転子の永久磁石から発生
する磁束を示す磁束ベクトルである。θemf は、α軸に
対する逆起電力ベクトルVemf の位相,θv は、α軸に
対する電圧指令ベクトルVr の電圧位相である。尚、静
止座標系上におけるu相軸,v相軸,w相軸は、α軸上
のu相軸を基準として120°間隔で配置された同期モ
ータ1の三相各相の座標軸である。
【0017】図4は、電圧位相θvのときの搬送波信号
と、各相のPWM信号Pu,Pv,Pw及び各相の電圧指
令値Vur,Vvr,Vwrの発生状態と、u相における電流
の変化状態との関係を示す。各相の電圧指令値Vur,V
vr,Vwrは、搬送波信号が最大値となる三角波の頂点の
時点、例えばt(n−1),t(n),t(n+1)におい
て、演算された新しい値が設定される。また、各相のP
WM信号Pu,Pv,Pw は、各相の電圧指令値Vur,V
vr,Vwrと搬送波信号とを比較してそれぞれ得られる。
この状態においてインバータ3にPWM信号を印加する
と、各相の電流波形はインバータ3のパワースイッチン
グ素子のスイッチング動作に伴って脈動する。その理由
は、ある相におけるPWM信号がhighのときには、当該
相における同期モータ1の端子電圧がバッテリ2の正極
の電圧になり、PWM信号がlow のときには、当該相に
おける同期モータ1の端子電圧がバッテリ2の負極の電
圧になるためである。このため、図4に示すように、u
相電流iu の波形はインバータ3のパワースイッチング
素子のスイッチング動作に合わせて脈動している。
【0018】PWM発生回路9では、搬送波が最大値と
なる時点において、サンプリングタイミングパルスP1
を発生させている。前述したように、本実施例では、サ
ンプリングタイミングパルスP1を電流検出部10に入
力してu相電流iu ,v相電流iv を検出している。サ
ンプリングタイミングパルスP1が発生する間隔、例え
ば時刻t(n−1)から時刻t(n)までの区間(n−1)
において、同期モータ1に印加される各相の平均電圧V
u,Vv,Vw はそれぞれ、区間(n−2)で演算される
各相の電圧指令値Vur(n−2),Vvr(n−2),Vwr
(n−2)と等しくなる。このため、相電流は脈動する。
しかし、時刻t(n−1)のu相電流iu(n−1) と時刻
t(n)のu相電流iu(n)とのu相電流差分Δiu(n)
は、区間(n−1)で印加される各相の平均電圧Vu,
Vv,Vw と、そのときの逆起電力ベクトルの平均値に
よって決定される。すなわちΔiu(n) は電圧指令値V
ur(n−2),Vvr(n−2),Vwr(n−2)と逆起電力ベ
クトルの平均値に影響される。
【0019】この関係を静止座標系における同期モータ
の電圧・電流方程式を用いて説明と、同期モータの電圧
・電流方程式は、
【0020】
【数1】V=Ri+Ldi/dt+jωmφ =Ri+Ldi/dt+Vemf となる。ここで、Vは印加電圧ベクトル、iは電流ベク
トル、φは磁束ベクトル、Rは抵抗、Lはインダクタン
ス、ωmはモータ速度、Vemf は逆起電力ベクトル、j
は単位ベクトルexp{-j(π/2)} をそれぞれ示す。数
1を電流差分Δiの式に近似すると、
【0021】
【数2】Δi=(V−Ri−Vemf)Δt/L となる。ここで、Δtはサンプリング時間、Δiはサン
プリング時間間隔における電流差分ベクトルをそれぞれ
示す。さらに、抵抗Rが小さい場合には、
【0022】
【数3】Δi=(Δt/L)V−(Δt/L)Vemf =Δiv+Δiemf のように近似できる。数3から判るように、電流差分ベ
クトルΔiは、第1項の印加電圧ベクトルによる印加電
圧分電流差分ベクトルΔiv と、逆起電力ベクトルによ
る逆起電力分電流差分ベクトルΔiemf に分けられる。
ΔiemfはVemfと同方向のベクトルであり、q軸の負方
向を向いている。
【0023】ここで、Δiv,Δiemfのu相成分Δiu
v,Δiuemfの波形はそれぞれ図4に示す通りになる。
図4から判るように、ΔiuvとΔiuemfとの和が正の場
合、iu は増加し、その和が負の場合、iu は減少す
る。また、区間(n−1)におけるΔiuvの平均値とΔ
iuemfの平均値との和はΔiu(n) となる。以上のこと
から、Δiを実際に流れる電流から検出し、Δiv を各
相の電圧指令値Vur,Vvr,Vwrから演算することによ
り、Δiemf を得ることができる。本実施例では、以上
の考え方に基づいて同期モータ1の逆起電力を推定し、
この推定された逆起電力から同期モータ1の回転子の磁
極位置を推定している。
【0024】次に、ディジタル演算を行う制御装置4で
の同期モータ1の回転子の磁極位置推定について説明す
る。図1において13は電流差分演算部である。電流差
分演算部13では、座標変換部8から出力された電圧指
令値Vur,Vvr,Vwrに基づいて実際のα軸印加電圧,
β軸印加電圧にそれぞれ対応するα軸電圧分電流差分Δ
iαv ,β軸電圧分電流差分Δiβv を演算する。イン
バータ3は、直流電源であるバッテリ2を入力としてい
るが、バッテリ電圧VB は大幅に変化することがある。
このため、本実施例では、電圧検出部12によってバッ
テリ電圧VB を検出し、電流差分演算部13に入力して
いる。
【0025】14は電流差分検出部である。電流差分検
出部14では、電流検出部10においてサンプリングタ
イミングパルスP1が発生するタイミングで取り込まれ
たiu,ivを変換し出力されたα軸電流iα,β軸電流
iβを入力し、α軸電流差分Δiα,β軸電流差分Δi
βを演算する。
【0026】15は位置検出部である。位置検出部15
では、電流差分演算部13によって演算されたα軸電圧
分電流差分Δiαv ,β軸電圧分電流差分Δiβv と、
電流差分検出部14によって演算されたα軸電流差分Δ
iα,β軸電流差分Δiβを入力し、同期モータ1の回
転子の磁極位置θc を演算する。
【0027】図5は電流差分演算部13おける処理内容
を、図6は電流差分検出部14における処理内容を、図
7は位置検出部15における処理内容をそれぞれ示す。
また、電流差分演算部13,電流差分検出部14,位置
検出部15の各々の演算処理タイミングを図4のタスク
2,タスク3,タスク4にそれぞれ示す。尚、図4のタ
スク1では、電流指令発生部6,電流制御部7,座標変
換部8,PWM発生回路9の処理を行っており、印加す
る各相の電圧指令を決定して次の区間のPWM波形を設
定した後、タスク2,タスク3,タスク4の順番で処理
が実行される。
【0028】まず、区間(n)における電流差分演算部
13(タスク2)の演算処理を図5に基づいて説明す
る。ステップ101において、タスク1で演算された各
相の電圧指令値Vur(n),Vvr(n),Vwr(n)を入力
し、3相/2相変換の演算によってα軸電圧指令値Vα
r(n),β軸電圧指令値Vβr(n)を算出する。ステップ
102では、実際に同期モータ1に印加されるα軸電圧
値Vα(n),β軸電圧値Vβ(n)を得るために、バッテ
リ電圧VB を入力し、基準バッテリ電圧VB0に対して次
の演算を実行する。
【0029】
【数4】Vα(n)=Vαr(n)・(VB/VB0)
【0030】
【数5】Vβ(n)=Vβr(n)・(VB/VB0) このような補正を行った後、ステップ103ではα軸電
圧分電流差分Δiαv,β軸電圧分電流差分Δiβv を
次のように算出する。
【0031】
【数6】ΔiαV(n)=Vα(n)・Δt/L
【0032】
【数7】ΔiβV(n)=Vβ(n)・Δt/L 区間(n)で演算された電圧指令値Vur(n),Vvr
(n),Vwr(n)は、実際には区間(n+1)で印加される
ので、区間(n+1)におけるα軸電圧分電流差分Δiα
v,β軸電圧分電流差分Δiβvの平均値がα軸電圧分電
流差分Δiαv(n),β軸電圧分電流差分Δiβv(n)
となる。これらの値は数3の右辺第1項の印加電圧分電
流差分ベクトルΔiv のα軸,β軸成分となる。この結
果は位置検出部15に入力される。
【0033】次に、区間(n)における電流差分検出部
14(タスク3)の演算処理を図6に基づいて説明す
る。まず、ステップ111では、電流検出部10におい
て、時刻t(n)でiu(n),iv(n)が取り込まれると共
に、2相/3相変換の演算によってα軸電流iα(n),
β軸電流iβ(n)が算出される。ステップ112では、
電流差分検出部14において、α軸電流iα(n),β軸
電流iβ(n)に対して、前回の区間(n−1)で算出され
たα軸電流iα(n−1),β軸電流iβ(n−1)との差
分がそれぞれ次のように求められる。
【0034】
【数8】Δiα(n)=iα(n)−iα(n−1)
【0035】
【数9】Δiβ(n)=iβ(n)−iβ(n−1) これらの値は数3の左辺の電流差分ベクトルΔiのα
軸、β軸成分となる。この結果は位置検出部15に入力
される。
【0036】次に、区間(n)における位置検出部15
(タスク4)の演算処理を図7に基づいて説明する。ま
ず、ステップ121では、逆起電力分電流差分ベクトル
Δiemf のα軸成分Δiαemf(n),β軸成分Δiβemf
(n)が数3の関係に基づいて次のように求められる。
【0037】
【数10】 Δiαemf(n)=Δiα(n)−ΔiαV(n−2)
【0038】
【数11】 Δiβemf(n=Δiβ(n)−ΔiβV(n−2) ここで注意すべき点は、数10,数11の演算で用いら
れる電流差分ベクトルの演算タイミングが異なることに
ある。つまりα軸電流差分Δiα(n),β軸電流差分Δ
iβ(n)は、区間(n)で演算された結果であるが、実
際には区間(n−1)のときの値である。これに対して
α軸電圧分電流差分Δiαv(n−2) ,β軸電圧分電流
差分Δiβv(n−2) は、区間(n−2)のタスク2
で得られた結果である。このような結果になるのは、こ
れらの電圧分電流差分の基になっている各相の電圧指令
値Vur(n−2),Vvr(n−2),Vwr(n−2)が区間
(n−1)で印加されるためである。本実施例では、α
軸電流差分Δiα(n),β軸電流差分Δiβ(n)が区間
(n)の1つ前の区間(n−1)の値である点、電圧分
電流差分の基になる各相の電圧指令値Vur(n−2),V
vr(n−2) ,Vwr(n−2) が区間(n−2)の1つ前
の区間(n−1)で印加される点に着目し、演算タイミ
ングの異なる電流差分ベクトルによる数10,数11の
演算を行っている。
【0039】このように本実施例では、電流差分ベクト
ルの演算タイミングを正確に考慮して演算するので、電
圧指令がステップ的に変化した場合であっても、ローパ
スフィルタなどを用いることなく、区間(n−1)にお
ける逆起電力分電流差分ベクトルΔiemf のα軸成分Δ
iαemf(n),β軸成分Δiβemf(n)への影響を取り除
くことができ、モータ制御装置の応答性を向上させるこ
とができる。また、本実施例では、ローパスフィルタな
どを用いる必要がないので、負荷急変時にも磁極位置を
短時間で検出することができる。また、本実施例では、
印加電圧が急変した場合であっても、その変化による電
流差分の影響を除去することができる。よって、本実施
例では、高い過渡応答性が要求されるモータ制御システ
ムに好適な位置センサレス制御方式を提供することがで
きる。
【0040】次に、ステップ122では、ステップ12
1で演算された逆起電力分電流差分ベクトルΔiemf の
α軸成分Δiαemf(n),β軸成分Δiβemf(n)の値か
ら、逆起電力分電流差分ベクトルΔiemfの位相θemf
(n)を次のように算出している。
【0041】
【数12】 θemf(n)=tan-1(Δiβemf(n)/Δiαemf(n)) 位相θemf(n) は、図2の逆起電力ベクトルVemfの方
向(q軸の負方向)の位相を示す。さらに、ステップ1
23では、磁極位置θc(d軸方向)を得るために次の
演算を実行する。
【0042】
【数13】θc=θemf(n)+π/2+θ(ωm) ここで、θcは、演算によって得られた磁極位置、θ
は、図2の実際の磁極位置をそれぞれ示す。図2から判
るように、磁極位置θは、逆起電力ベクトルVemf に対
してπ/2進んだ位相であるので、数13の右辺第2項
に加えている。また、時間的に考えると、θemf(n)
は、図4に示す区間(n−1)における平均位相(ほぼ
区間(n−1)の中間時点の位相)となる。これを用い
ると、座標変換を行うタイミングは、図4に示す区間
(n+1)のタスク1となり、これによって得られた各
相の電圧指令値Vur(n+1),Vvr(n+1),Vwr(n
+1)がPWM信号として出力されるタイミングは区間
(n+2)となる。このため、同期モータ1の回転子は
その間にモータ速度ωmに応じて回転するので、それを
考慮する必要がある。その補正項が数13の右辺第3項
である。この補正量は演算のデッドタイムとモータ速度
によって決定されるので、図4に示す演算タスクの順番
を変更した場合、その影響分を含めて決定することもで
きる。このようにして得られた磁極位置θc は座標変換
部8,11における演算に用いられる。また、磁極位置
θc は速度検出部16に入力される。速度検出部16は
磁極位置θc の変化状態からモータ速度ωmを算出す
る。
【0043】以上説明したように本実施例では、印加電
圧とこれに対応する電流変化とをディジタル的なタイミ
ングを合わせた演算によって逆起電力から磁極位置を推
定する点に特徴を有する。このような本実施例の特徴に
よれば、オブザーバ理論や定常状態のシミュレータのよ
うなフィルタ処理も用いる必要がないので、従来のもの
よりも応答性を高めることができる。
【0044】本実施例のモータ制御装置は、逆起電力を
計測できるモータの中速度領域から高速度領域において
高応答でモータを制御するのに特に好適なものであり、
モータの低速度領域において高応答にモータを制御する
ことができるモータ制御装置と組み合わせることによっ
て、モータの低速度領域から高速度領域までの全領域で
高応答にモータを制御することができる。
【0045】また、本実施例のモータ制御装置を備えた
駆動システム、例えば内燃機関であるエンジン及び交流
モータである同期モータを駆動源とし、これらを切り替
えて車両を駆動するハイブリッド型電気自動車の駆動シ
ステムによれば、中速度領域から高速度領域における駆
動効率を向上させることができる。また、モータを唯一
の駆動源とする電気自動車では、駆動効率の向上によっ
て一充電あたりの走行距離を延伸できるなどの効果もあ
る。また、本実施例のモータ制御装置を備えた駆動シス
テムによれば、運転者の加速要求に対しても高応答に対
応することができるので、駆動システムの運転性能を向
上させることができる。また、本実施例のモータ制御装
置を備えた駆動システムによれば、同期モータの回転子
の磁極位置を検出する位置センサを用いることがないの
で、駆動システムの低コスト化を図ることができる。
【0046】図8は、本発明の第2実施例であるモータ
の制御装置のシステム構成を示す。本実施例では、同期
モータ22として、突極性を有する同期モータ1を用い
ている。このため、本実施例では、第1実施例の静止座
標系で演算する電流差分演算部13の代わりに、回転座
標系であるd−q軸座標系で演算した結果を座標変換に
よって静止座標系に変換し、α軸電圧分電流差分Δiα
v(n) ,β軸電圧分電流差分Δiβv(n) を得る方式を
採用している。具体的には、電流制御部7で得られたd
軸電圧指令Vdrをd軸印加電圧分電流差分演算部17
に、q軸電圧指令Vqrをq軸印加電圧分電流差分演算部
18にそれぞれ入力し、次のようにd軸印加電圧分電流
差分Δidv(n),q軸印加電圧分電流差分Δiqv(n)を
演算する。
【0047】
【数14】 ΔidV(n)=Vd(n)・Δt・(VB/VB0)/Ld
【0048】
【数15】 ΔiqV(n)=Vq(n)・Δt・(VB/VB0)/Lq 第1実施例で述べたように、バッテリ2の電圧変動に対
して、実際に印加される電圧に対応するように補正する
ために、本実施例においても(VB /VB0)の補正項を
追加しているが、バッテリ電圧の変動が少ない場合には
取り除いてもよい。円筒型同期モータのように、非突極
性の特性を有する交流モータの場合には、ここで得られ
たd軸印加電圧分電流差分Δidv(n),q軸印加電圧分
電流差分Δiqv(n)を座標変換部21によってd−q軸
座標系から静止座標系に座標変換し、α軸電圧分電流差
分Δiαv(n),β軸電圧分電流差分Δiβv(n)を算出
できる。しかし、突極性を有する同期モータ22の場合
には、突極性による影響を考慮する必要がある。それを
補償する演算部がd軸突極性演算部19,q軸突極性演
算部20である。d軸突極性演算部19では、q軸電流
iq とモータ速度ωmを入力し、d軸突極分電流差分Δ
idp(n)を次のように演算する。
【0049】
【数16】Δidp(n)=(Lq‐Ld)ωmΔt/Ld また、q軸突極性演算部20では、d軸電流id とモー
タ速度ωmを入力し、q軸突極分電流差分Δiqp(n)を
次のように演算する。
【0050】
【数17】Δiqp(n)=(‐Lq+Ld)ωmΔt/Lq 突極型同期モータが回転するとき、静止座標系のある一
方向から特性を見ると、インダクタンスが変化するため
に電流が流れ易くなったり、流れ難くなったりする。こ
の影響によって電流変化が生じる。その特性がd軸突極
分電流差分Δidp(n),q軸突極分電流差分Δiqp(n)
である。従って、d軸印加電圧分電流差分Δidv(n)に
d軸突極分電流差分Δidp(n)を加算し、q軸印加電圧
分電流差分Δiqv(n)からq軸突極分電流差分Δiqp
(n)を減算することにより、印加電圧と突極性の影響を
考慮した電流差分となる。そして、演算した結果得られ
た電流差分を座標変換部21によって静止座標系に座標
変換することにより、同期モータ22の突極性を考慮し
たα軸電圧分電流差分Δiαv(n) ,β軸電圧分電流差
分Δiβv(n) を算出することができる。このようにし
て算出されたα軸電圧分電流差分Δiαv(n),β軸電
圧分電流差分Δiβv(n)は位置検出部15に入力さ
れ、第1実施例で述べた処理方法によって磁極位置θc
が求められる。
【0051】本実施例によれば、交流モータが突極性を
有するものであっても、モータ制御装置の応答性を向上
させることができる。従って、本実施例においても、高
い過渡応答性が要求されるモータ制御システムに好適な
位置センサレス制御方式を提供することができる。
【0052】以上本発明の実施例の説明では、位置セン
サを用いることなく、同期モータの2相の電流を検出す
る電流センサからの出力を用いて同期モータの回転子の
磁極位置を求める方法について述べたが、同期モータの
3相の電流を検出する電流センサからの出力を用いて同
期モータの回転子の磁極位置を求めることもできる。ま
た、本発明の実施例の説明では、交流モータとして、突
極性を有する同期モータ、円筒型の同期モータを用いた
場合について述べたが、誘導モータであっても、1次電
流で確立した磁束による逆起電力を求めるようにすれ
ば、本発明のモータ制御装置を適用することができる。
また、本発明の実施例の説明では、トルク指令に対する
制御システムを例にとり述べたが、速度指令に対する速
度制御系を有する制御システム或いは位置制御系を構成
する制御システムにも本発明のモータ制御装置を適用す
ることができる。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、推定された逆起電力方
向に基づいて交流モータの回転子の磁極位置を推定し、
この推定された磁極位置に基づいて電力変換器から交流
モータに印加される電圧を制御するので、交流モータを
位置センサレスで高応答に制御することができる。従っ
て、本発明によれば、交流モータを位置センサレスで高
応答に制御することができるモータの制御装置及びその
制御方法を提供することができる。また、本発明によれ
ば、突極性を有する交流モータを位置センサレスで高応
答に制御することができるモータの制御装置及びその制
御方法を提供することができる。さらに、本発明によれ
ば、交流モータを用いる駆動システムの中速度領域から
高速度領域における駆動効率を向上させることができる
モータの制御装置及びその制御方法を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のモータ制御装置のシステ
ム構成を示すブロック図であり、トルク指令に対して円
筒型同期モータを位置センサレスで高性能にトルク制御
を行う制御システム例である。
【図2】同期モータが駆動しているときの各ベクトルの
関係を示すベクトル図であり、横軸にα軸,縦軸にβ軸
をとる静止座標系の第4象現にd−q軸座標系のd軸が
あると共に、α軸に対する同期モータ1の回転子の磁極
位置θが−80°方向にあるときの電圧指令ベクトルV
rと、電流ベクトルiの関係を示す。
【図3】横軸に位相(deg),縦軸に相電圧(V)をとっ
たときの3相の正弦波状の印加電圧指令Vur,Vvr,V
wrと電圧位相θv の関係を示す波形図。
【図4】電圧位相θvのときの搬送波信号と、各相のP
WM信号Pu,Pv,Pw及び各相の電圧指令値Vur,Vv
r,Vwrの発生状態と、u相における電流の変化状態と
の関係を示すタイムチャート。
【図5】図1の電流差分演算部の処理内容を示すフロー
チャート。
【図6】図1の電流差分検出部の処理内容を示すフロー
チャート。
【図7】図1の位置検出部の処理内容を示すフローチャ
ート。
【図8】本発明の第2実施例のモータ制御装置のシステ
ム構成を示すブロック図であり、トルク指令に対して突
極型同期モータを位置センサレスで高性能にトルク制御
を行う制御システム例である。
【符号の説明】
1,22…同期モータ、2…バッテリ、3…インバー
タ、4…制御装置、5u,5v…電流センサ、6…電流
指令発生部、7…電流制御部、8,11,21…座標変
換部、9…PWM発生回路、10…電流検出部、12…
電圧検出部、13…電流差分演算部、14…電流差分検
出部、15…位置検出部、16…速度検出部、17…d
軸印加電圧分電流差分演算部、18…q軸印加電圧分電
流差分演算部、19…d軸突極性演算部、20…q軸突
極性演算部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 正木 良三 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 Fターム(参考) 5H560 AA08 BB04 BB12 DA12 DC12 DC13 EB01 XA02 XA12 XA13 5H576 AA15 BB06 BB09 CC04 DD02 DD07 EE01 EE11 GG04 HB02

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流モータに電圧を印加する電力変換器
    と、前記印加電圧を制御する制御装置とを備え、該制御
    装置は、前記交流モータの電流変化を検出する電流変化
    検出手段と、前記印加電圧による電流変化を演算する電
    流変化演算手段と、前記電流変化検出手段によって検出
    された電流変化及び前記電流変化演算手段によって演算
    された電流変化に基づいて逆起電力方向を推定する逆起
    電力推定手段とを有すると共に、該逆起電力推定手段に
    よって推定された逆起電力方向に基づいて前記印加電圧
    を制御することを特徴とするモータの制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のモータの制御装置におい
    て、前記制御装置は、前記電流変化演算手段によって演
    算された電流変化を前記電力変換器の入力電圧に応じて
    補正する補正手段を有することを特徴とするモータの制
    御装置。
  3. 【請求項3】突極性を有する同期モータに電圧を印加す
    る電力変換器と、前記印加電圧を制御する制御装置とを
    備え、該制御装置は、前記同期モータの電流変化を検出
    する電流変化検出手段と、前記印加電圧による電流変化
    を演算すると共に、前記同期モータの回転に伴って変化
    するインダクタンスによる電流変化を演算する電流変化
    演算手段と、前記電流変化検出手段によって検出された
    電流変化及び前記電流変化演算手段によって演算された
    電流変化に基づいて逆起電力方向を推定する逆起電力推
    定手段とを有すると共に、該逆起電力推定手段によって
    推定された逆起電力方向に基づいて前記印加電圧を制御
    することを特徴とするモータの制御装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載のモータの制御装置におい
    て、前記制御装置は、前記電流変化演算手段によって演
    算された電流変化を前記電力変換器の入力電圧に応じて
    補正する補正手段を有することを特徴とするモータの制
    御装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかに記載のモータ
    の制御装置において、前記電流変化検出手段は、前記電
    力変換器のスイッチング動作により変化する電流変化の
    影響を除去するタイミングで電流変化を検出することを
    特徴とするモータの制御装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至4のいずれかに記載のモータ
    の制御装置において、前記電流変化演算手段は、前記電
    流変化検出手段によって電流変化を検出する前に算出さ
    れた印加電圧指令を受けて電流変化を演算することを特
    徴とするモータの制御装置。
  7. 【請求項7】電力変換器から交流モータに印加される電
    圧を制御して前記交流モータを制御するにあたり、前記
    交流モータの電流変化を検出し、前記印加電圧による電
    流変化を演算し、前記検出された交流モータの電流変化
    及び前記演算された印加電圧による電流変化に基づいて
    逆起電力方向を推定し、該推定された逆起電力方向に基
    づいて前記印加電圧を制御することを特徴とするモータ
    の制御方法。
  8. 【請求項8】請求項7に記載のモータの制御方法におい
    て、前記電力変換器の入力電圧に応じて前記印加電圧に
    よる電流変化を補正することを特徴とするモータの制御
    方法。
  9. 【請求項9】請求項7又は8に記載のモータの制御方法
    において、前記電力変換器のスイッチング動作により変
    化する電流変化の影響を除去するタイミングで前記交流
    モータの電流変化を検出することを特徴とするモータの
    制御方法。
  10. 【請求項10】請求項7又は8に記載のモータの制御方
    法において、前記交流モータの電流変化を検出する前に
    算出された指令をもって前記印加電圧による電流変化を
    演算することを特徴とするモータの制御方法。
  11. 【請求項11】電力変換器から突極性を有する同期モー
    タに印加される電圧を制御して前記同期モータを制御す
    るにあたり、前記同期モータの電流変化を検出し、前記
    印加電圧による電流変化を演算し、前記同期モータの回
    転に伴って変化するインダクタンスによる電流変化を演
    算し、前記検出された同期モータの電流変化,前記演算
    された印加電圧による電流変化及び前記演算されたイン
    ダクタンスによる電流変化に基づいて逆起電力方向を推
    定し、該推定された逆起電力方向に基づいて前記印加電
    圧を制御することを特徴とするモータの制御方法。
  12. 【請求項12】請求項11に記載のモータの制御方法に
    おいて、前記電力変換器の入力電圧に応じて前記印加電
    圧による電流変化を補正することを特徴とするモータの
    制御方法。
  13. 【請求項13】請求項11又は12に記載のモータの制
    御方法において、前記電力変換器のスイッチング動作に
    より変化する電流変化の影響を除去するタイミングで前
    記同期モータの電流変化を検出することを特徴とするモ
    ータの制御方法。
  14. 【請求項14】請求項11又は12に記載のモータの制
    御方法において、前記同期モータの電流変化を検出する
    前に算出された指令をもって前記印加電圧による電流変
    化及びインダクタンスによる電流変化を演算することを
    特徴とするモータの制御方法。
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