JP2003191973A - 逆止弁付チューブ容器 - Google Patents

逆止弁付チューブ容器

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JP2003191973A
JP2003191973A JP2002290438A JP2002290438A JP2003191973A JP 2003191973 A JP2003191973 A JP 2003191973A JP 2002290438 A JP2002290438 A JP 2002290438A JP 2002290438 A JP2002290438 A JP 2002290438A JP 2003191973 A JP2003191973 A JP 2003191973A
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憲司 吉弘
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内容物に対する耐腐食性等の対応が出来、廃
棄処分やコストの面で優れ、製作性がよく、内容物が高
粘度でも弁開閉が確実に行われ、一度吐出した内容物及
び空気を呼び込むことがない信頼性の高い逆止弁付チュ
ーブ容器を提供する。 【解決手段】 ガスバリアー性を有すると共に復元性を
有するプラスチック製のチューブの口部内に内容物の逆
流防止用の逆止弁を設けてなり、逆止弁は口部に設けた
弁座に離着座して開閉する弁部材を有し、該弁部材の離
着座面側及び反離着座面側のいずれか一方に、チューブ
の内壁との係わりで弁部材の抜け防止を果たす係止部材
を設けることで、チューブ内に逆止弁を押込むだけで、
チューブ内に空気溜まりを作らず、内部圧力が加圧状態
になると、逆止弁が開き内容物4を外部に排出でき係止
部材により逆止弁の抜けを防止し、減圧状態になると、
逆止弁が閉じ外部と遮断し内容物4や空気を内部に入れ
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内容物を押出した
後の内容物及び空気の逆流を阻止する逆止弁付チューブ
容器に関し、より詳しくは、復元性を有するチューブ容
器の口部内に設けた逆止弁は、その口部に設けた弁座に
離着座する弁部材を有し、この弁部材にチューブ容器の
内径段部で係止して弁部材の抜け防止を果たす係止部材
を設けてなる逆止弁付チューブ容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、空気に触れると変質する物質が内
容物となっているチューブ容器は、ガスバリアー性に優
れ、内容物を押し出した後、そのままの形状を維持して
(塑性変形をして)外気をチューブ容器内に吸い込まな
いなどの理由から、アルミニウム、錫、鉛等の金属製の
ものが多く用いられてきた。しかしながら、上記の金属
製チューブ容器は、内容物の性状によっては、腐食等に
より使用できない場合があり、更に、使用後の廃棄処分
の面やコストの面から、次第に主としてオレフィン系フ
ィルムなどの多層積層体からなるプラスチック製のチュ
ーブ容器の使用に取って代わりつつある。
【0003】ところが、このプラスチック製チューブ容
器は、耐腐食性、廃棄処分やコストの面で優れているも
のの、内容物を押し出した後の塑性変形が余り成され
ず、その復元力により、エアーバック性、つまり容器内
部に、押し出した内容物の量に相当する分の空気を呼び
込んでしまうという特性がある。プラスチック製チュー
ブ容器のこのような特性は、例えば、染毛剤のような内
容物が空気に触れると、反応して変色してしまうものの
場合は、変色や変性によって商品価値を著しく損ねてし
まうという懸念がある。更に、プラスチックの種類によ
っては、ガスバリアー性が低く、壁面を空気が透過して
プラスチック製チューブ容器内に入り込んで内容物に触
れ変色させてしまうという懸念もある。
【0004】そのような理由から、プラスチック製チュ
ーブ容器は、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのポリ
オレフィンとガスバリアー性の高いポリアミドとの積層
体や、ポリエステルやポリオレフィンにアルミナや酸化
珪素などの金属酸化物を蒸着したフィルムを使用するこ
とで、ガスバリアー性を確保し、更に、その口部に別製
作の逆止弁を取り付けることで、内容物を押し出した後
の復元力による空気の呼び込みを阻止し、空気と内容物
との接触を避けて内容物の変質を防いでいる。
【0005】このようなものの先行技術として、図18
に示すように、弁部材aと、これを収納すると共に一体
成形した栓本体bとからなり、この栓本体bは、弁部材
収納部cと、この弁部材収納部cの下部に弁部材aを無
理挿入でき且つ弁部材aを着座できる短い突起部dとを
有している逆流防止用弁eを、プラスチック製チュ−ブ
容器fの口部gに取り付けた逆流防止用弁付プラスチッ
ク製チュ−ブ容器hが知られている(特開2000−2
89756号公報参照)。この逆流防止用弁付プラスチ
ック製チュ−ブ容器hは、加圧状態から減圧状態に移行
する過程で、チューブ容器fの復元力により逆流防止用
弁eが閉じて、一度吐出した内容物及び空気をチューブ
容器f内に呼び込まないようにしている。
【0006】また、本出願人は、ガスバリアー性を有す
るプラスチック製チューブと、このプラスチック製チュ
ーブの口部を密封するガスバリアー性シール材と、この
ガスバリアー性シール材上に前記口部に気密に載置した
逆止弁とからなる逆止弁付プラスチック製チューブ容器
(特願2001−199669)をすでに出願してい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開2000−289756号公報に記載されたものは、
栓本体bを2つ割りとする必要がない点で良いものの、
栓本体b内に弁部材aを無理挿入したあと、逆流防止用
弁eをプラスチック製チュ−ブ容器fの口部gに取り付
ける必要があるため作業が煩わしく、更に、栓本体b内
に弁部材aを無理挿入可能にするために突起部dを短く
したため、栓本体b内から弁部材aが脱落する虞があ
る。
【0008】また、本出願人の先願は、内容物の多様性
に対して耐腐食性等の対応が出来、廃棄処分やコストの
面で優れ、使用過程で逆止弁が内部の圧力変化に機敏に
対応して弁開閉がスムーズになされる点で優れている
が、内容物の粘度がかなり高いものの場合は、逆止弁の
スリットの合わせ面に残留する内容物により、隙間がで
きる可能性があり、この点にさらなる改良の余地が残さ
れている。
【0009】そこで、本発明の目的は、内容物の多様性
に対して耐腐食性等の対応が出来、廃棄処分やコストの
面で優れていることはもちろんのこと、製作作業性がよ
く、内容物が高粘度のものであっても弁開閉が確実に行
われ、一度吐出した内容物及び空気を容器内に呼び込む
ことがない信頼性の高い逆止弁付チューブ容器を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために提案されたものであって、下記の構成から
なることを特徴とするものである。すなわち、本発明に
よれば、復元性を有するチューブ容器の口部内に内容物
の逆流防止用の逆止弁を設けてなり、前記逆止弁は前記
口部に設けた弁座に離着座して開閉する弁部材を有し、
該弁部材の離着座面側及び反離着座面側のいずれか一方
に、前記チューブ容器の内壁に係合して前記弁部材の抜
け防止を果たす係止部材を設けたことを特徴とする逆止
弁付チューブ容器が提供される。
【0011】また、本発明によれば、復元性を有するチ
ューブ容器の口部内に内容物の逆流防止用の逆止弁を設
けてなり、前記逆止弁は前記口部に設けた弁座に離着座
して開閉する弁部材を有し、該弁部材の離着座面側に前
記チューブ容器の内壁に係合して前記弁部材の抜け防止
を果たす係止部材を設けると共に、前記弁部材の反離着
座面側に内容物の流出入を補助規制する抵抗部材を設け
たことを特徴とする逆止弁付チューブ容器が提供され
る。
【0012】また、本発明によれば、前記抵抗部材は、
リング部を有し該リング部は内容物の押出時に前記チュ
ーブ容器の口部に設けた段差に当接して、内容物の押出
時の径を前記リング部の内径に規制するようにした逆止
弁付チューブ容器が提供される。
【0013】また、本発明によれば、前記抵抗部材は、
前記口部の押出端側に延びるバーを有し、該バーは前記
弁部材が前記弁座に着座時に前記吐出端以内の長さであ
る逆止弁付チューブ容器が提供される。
【0014】また、本発明によれば、復元性を有するチ
ューブ容器の口部内に内容物の逆流防止用の逆止弁を備
えてなり、前記逆止弁は前記口部に設けた弁座に離着座
して開閉する弁部材を有し、前記口部の反弁座側に前記
弁部材の抜け防止を果たす係止部を設けたことを特徴と
する逆止弁付チューブ容器が提供される。
【0015】また、本発明によれば、前記チューブ容器
は、小なくとも1層が、ガスバリアー性を有するプラス
チックからなる防湿性樹脂層を含む積層体で構成されて
なる逆止弁付チューブ容器が提供される。
【0016】また、本発明によれば、前記チューブは、
外側から内側にむけて、オレフィン系樹脂外側層/ガス
バリアー性樹脂層/環状オレフィン系共重合体層/オレ
フィン系樹脂内側層の層構成をなす逆止弁付チューブ容
器が提供される。
【0017】また、本発明によれば、前記チューブの内
容物が染毛剤などの易酸化性物質である逆止弁付チュー
ブ容器が提供される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
実施の形態を説明する。図1は本発明の一実施の形態を
示す逆止弁付チューブ容器の縦断面図、図2はその逆止
弁の平面図、図3は同側面図、図4は同裏面図である。
図において、逆止弁付チューブ容器1は、復元性を有す
るチューブ2と、このチューブ2の口部3内に設けた内
容物4の逆流防止用の逆止弁5とを備え、更に口部3を
密封するシール材6と、口部3に着脱自在のキャップ7
と、を有してなる。そして、この逆止弁5は、口部3に
設けた弁座10に離着座して開閉する弁部材11を有
し、この弁部材11の離着座面12側にチューブ2の内
壁2aとの係わりで弁部材11の抜け防止を果たす係止
部材14を設けている。なお、後述するように、反離着
座面13側に係止部材14a(図5ないし8参照)を設
けても良い。
【0019】前記チューブ2は、一端に口部3を有し、
他端に内容物4を充填するための底部(図示せず)を有
し、更に復元性を有するガスバリアー性の素材にて構成
されていれば、その層構成には特に限定がない。通常、
ガスバリアー性層、例えばアルミニウム等の金属箔、エ
チレン−ビニルアルコール共重合体等の樹脂層を熱可塑
性樹脂、例えば、オレフィン系樹脂の低密度ポリエチレ
ン(LDPE)によりはさみ込み、ガスバリアー性を付
与したものが使用される。また、上記の層構成において
は、小なくとも1層が防湿性樹脂層、例えば、環状オレ
フィン系共重合体層で構成されていることが好ましい。
【0020】特に、染毛剤等のように酸素を極端に嫌う
ものが内容物4である場合には、このチューブ2は、外
側から内側に向けて、オレフィン系樹脂外側層/ガス
(空気乃至酸素)バリアー性樹脂層/環状オレフィン系
共重合体層/オレフィン系樹脂内側層の層構成をなすも
のが好ましく使用される。この際、ガスバリアー性樹脂
層と環状オレフィン系共重合体層とは入れ替わっていて
もよく、外側から内側にむけて、オレフィン系樹脂外側
層/環状オレフィン系共重合体層/ガス(空気ないし酸
素)バリアー性樹脂層/オレフィン系樹脂内側層の層構
成であっても良い。また、環状オレフィン系共重合体層
とガスバリアー性樹脂層との間に酸素吸収性樹脂層を含
んでも良い。これらの層は、各層間に熱接着性が有る場
合は熱接着し、無い場合は各層間に接着剤層を設けて一
体化する。
【0021】オレフィン系樹脂外側層及び内側層は、例
示すれば、低・中・高密度ポリエチレン、線状低密度ポ
リエチレン、アイソタクティックポリプロピレン、シン
ジオタクティックポリプロピレン、エチレン−プロピレ
ン共重合体、ポリブテン−1、ポリ4−メチル−1−ペ
ンテン、エチレン−ブテン−1共重合体、プロピレン−
ブテン−1共重合体、エチレン−プロピレン−ブテン−
1共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、イオン架
橋オレフィン共重合体(アイオノマー)、エチレン−ア
クリル酸エステル共重合体等があり、これらは単独で
も、2種以上のブレンドでも良い。
【0022】環状オレフィン系共重合体層は、水分によ
るガスバリアー性樹脂層における空気中の酸素のバリア
ー性の低下を防止する働きをなすものであり、オレフィ
ンと環状オレフィンとの非晶質ないし低結晶性共重合体
(COC)が挙げられる。オレフィンとしては、エチレ
ンが好適であるが、他にプロピレン、1−ブテン、1−
ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、3−メチル1
−ペンテン、1−デセン等の炭素数3〜20のα−オレ
フィンが単独あるいはエチレンとの組み合わせで使用さ
れる。一方、環状オレフィンとしては、エチレン系不飽
和結合とビシクロ環とを有する脂環族炭化水素化合物、
特に、ビシクロ〔2、2、1〕ヘプト−2−エン骨格を
有する炭化水素化合物である。
【0023】ガス(酸素)バリアー性樹脂層は、低いガ
ス(空気ないし酸素)透過係数及び吸湿性を有し且つ熱
可塑性樹脂が使用される。例示すれば、上記したエチレ
ン−ビニルアルコール共重合体が最適であるが、これに
限定することなく、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイ
ロン6/6・6共重合体、メタキシリレンアジパミド、
ナイロン6,10、ナイロン11、ナイロン12、ナイ
ロン13等のポリアミド類が使用される。
【0024】酸素吸収性樹脂層は、酸化性樹脂と遷移金
属系触媒との樹脂組成物や熱可塑性樹脂と酸素吸収剤と
の樹脂組成物が使用される。ここで、酸化性樹脂とは遷
移金属系触媒の作用により、空気中の酸素により酸化を
受ける樹脂である。例えば、炭素側鎖(a)を含み、
且つ主鎖はその側鎖にカルボン酸基、カルボン酸無水物
基、カルボン酸エステル基、カルボン酸アミド基及びカ
ルボニル基からなる群より選択された少なくとも1個の
官能基(b)を含む樹脂、ポリアミド樹脂、エチレ
ン系不飽和基含有重合体等が使用される。また、遷移金
属系触媒は、酸化性樹脂の酸化反応の触媒となるもので
あり、遷移金属の有機酸塩あるいは有機錯塩等である。
【0025】その例としては、鉄、コバルト、ニッケ
ル、銅、銀、錫、チタン、ジルコニウム、バナジウム、
クロム、マンガン等を挙げることが出来るが、これらの
うちコバルトが酸素吸収速度が大きく特に好適である。
更に、酸素吸収剤は、従来からある略全ての酸素吸収剤
を使用できるが、還元性で実質的に水に溶けないものが
好ましく、還元性鉄、還元性亜鉛、還元性錫粉、酸化第
一鉄、四三酸化鉄、炭化鉄、珪素鉄、鉄カルボニル、水
酸化鉄等の単独又は組み合わせたものを主成分としたも
のが使用される。また、多価フェノールを骨格内に有す
る高分子化合物、例えば、多価フェノール含有フェノー
ル・アルデヒド樹脂も使用できる。
【0026】前記チューブ容器2の口部3は、その外周
面にネジ20が刻設され、このネジ20に沿うネジ21
がキャップ7の内筒22の内周面に刻設されて、口部3
にキャップ7がねじ込まれてゆき螺着出来るようになっ
ている。そして、上述の通り、口部3の押出端3a面上
にガスバリアー性のシール材6が貼られるから、底部か
ら内容物4を充填したのち、底部を閉じればチューブ2
内全体がガスバリアー性を有することになり、空気(酸
素)が内部に入り込み、内容物4と触れることが無くな
る。
【0027】前記キャップ7は、上述の内筒22と外筒
23との二重筒状をなし、更にこの内筒22の内周面に
前記ネジ21が刻設され、キャップ7がチューブ2の口
部3に着脱可能に螺着出来、内筒22の内底面とシール
材6を剥がしたあとの口部3の押出端3a面との間の気
密性を保持し、更に外筒23によりチューブ2の口部3
と内筒22とを保護している。この外筒は、チューブ口
部と内筒を保護する機能に加えて、キャップの径を大き
くすることで、開閉のし易さを確保することができる。
なお、キャップ7の材質は、チューブ2の外装材と同様
に熱可塑性樹脂、例えば、オレフィン系樹脂の低密度ポ
リエチレン(LDPE)が使用されるが、これに限定さ
れず、内容物4に対して耐腐食性を有し、加工性が良
く、経済性に富み、ガスバリアー性もなるべく併せ持つ
ものが望ましい。
【0028】前記逆止弁5は、口部3内の弁部材収納部
30に設けた前記弁座10に離着座して開閉する弁部材
11と、この弁部材11の離着座面12側にチューブ2
の内壁2a、例えばチューブ2の肩部31との係わりで
弁部材11の抜け防止を果たす係止部材14とを有して
なる。さらにこの逆止弁は、内容物押し出し時に押し込
み動作を止めると、チューブの復元力で内容物がチュー
ブの先端から若干中に引き込むことができ、所謂サック
バック量の調整が可能になる効果を有している。これに
よって、押し出し時にチューブ容器の口部先端まで詰ま
っている内容物は、弁のリフト量(移動量)に応じて口
部内に戻ることができ、チューブ容器の口部を汚さない
効果がある。
【0029】この弁部材11は、弁座10に離着座して
開閉する離着座面12を有していればよく、形状は特に
限定されるものではない。この実施形態では離着座面1
2が半球面をなし、その離着座面12に係止部材14が
設けられている。この係止部材14は外方に広がる弾力
性のある3本の脚32を有し、各脚32の先端に掛け爪
33が設けられ、これらの外方に広がった掛け爪33が
前述の肩部31に引っ掛かり、弁部材11が弁部材収納
部30からの抜けを防いでいる。
【0030】なお、この係止部材14はチューブ2の内
壁2aとの係わりで弁部材11の抜け防止を果たす形状
であれば、特に限定がなく、例えば、1本の脚の先端に
大きな掛け爪を設けたような形状でも良い。また、弁座
10は弁部材11の離着座面12との封止性を確保する
ため、他部材を貼設してもよい。
【0031】更に、この実施形態では、反離着座面13
にも内容物4の流出入を補助規制する抵抗部材34が設
けられている。すなわち、この抵抗部材34は、内容物
4が流出する時は流路抵抗となり弁座10からの弁部材
11の離座を補助し、内容物4の流入態勢時は同様に流
路抵抗となり弁座10への弁部材11の着座を補助する
ものであって、その構造はリング部35を有しこのリン
グ部35をこれと反離着座面13との間の4本の柱36
で支持している。
【0032】更に、このリング部35は内容物4の突出
時に口部3の弁部材収納部30に設けた段差37に当接
するように構成しているから、内容物4の吐出時の径を
リング部35の内径Dとなるように規制することができ
る。この際、吐出径の規制を口部の径で行おうとする
と、挿入する弁部材もそれに合わせて小さくする必要が
あるため弁としての効果が得られなくなる。そのため
に、本願発明では弁部材で吐出径を規制するものであ
る。なお、リング部35の端面には小突起38が多数設
けられ、内容物4等を押出し易くしている。
【0033】また、この抵抗部材34は、口部3の押出
端3a側に延びるバー39を有し、そのバー39は弁部
材11が弁座10に着座時に押出端3a以内の長さとし
て、もし、弁部材11が抜けた場合であってもバー39
を押込むことにより、容易に弁部材11を弁部材収納部
30内に戻すことができるようにしている。なお、バー
の長さを弁座着座時に吐出端の長さと同じにすれば、キ
ャップを閉めた時に弁を押え込んで、弁座部でシール可
能となり、弁が開かなくする効果が得られる。またこの
場合に、キャップを閉めることで、弁が飛び出た時に押
し込むことも可能になる。
【0034】この逆止弁5の材質は、内容物4の性状に
対応出来、更に適度の剛性、適度の弾力性を有していれ
ば、特に限定がない。この適度の剛性は口部3内の弁座
10に弁部材11を気密に着座させるのに必要となり、
適度の弾力性は、既に述べた通り、チューブ2の内壁2
aとの係わりで弁部材11の抜け防止を果たすため及び
弁部材収納部30内に逆止弁5を挿入するために必要と
なる。
【0035】この材質を例示すれば、チューブ2のオレ
フィン系樹脂外側層及び内側層とほぼ同様であり、低・
中・高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ア
イソタクティックポリプロピレン、シンジオタクティッ
クポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、ポ
リブテン−1、ポリ4−メチル−1−ペンテン、エチレ
ン−ブテン−1共重合体、プロピレン−ブテン−1共重
合体、エチレン−プロピレン−ブテン−1共重合体、エ
チレン−アクリル酸エステル共重合体等があり、これら
は単独でも、2種以上のブレンドでも良い。また、酸化
性樹脂と遷移金属系触媒を上記の樹脂にブレンドして酸
素吸収機能を付加しても良い。
【0036】また、他の実施形態としては、図5ないし
8に示すような逆止弁付チューブ容器1aであってもよ
く、この逆止弁付チューブ容器1aは、チューブ2の内
壁2aとの係わりで弁部材11の抜け防止を果たす係止
部材14aを、反離着座面13側に設けた逆止弁5aを
有したものである。この係止部材14aは外方に広がる
弾力性のある4本の脚32aを有し、これらの外方に広
がった4本の脚32aが前述の段差37に当接して弁部
材11が弁部材収納部30から抜けるのを防いでいる。
【0037】一方、弁部材11の離着座面12側にはそ
の軸中心にバー39aが設けられ、更にこのバー39a
を中心としてガイドリブ40が十字状に設けられ、これ
らのバー39a及びガイドリブ40により、弁部材11
の離着座面12が弁座10に適正に着座するようにして
いる。図5に示した例では、弁部材11の離着座面12
側軸中心にバー39aが設けられているが、反対側の脚
部の中心部にバーを形成しておくこともできる。その際
に、バーの長さは、図1に示したものと同様に弁部材1
1が弁座10に着座時に押出端3a以内の長さとしても
よいし、弁座着座時に吐出端の長さと同じに形成しても
よい。その他の構成は、図1ないし4に示す逆止弁付チ
ューブ容器1と同様なので、図面に符号を付してその説
明を省略する。
【0038】また、他の実施形態としては、図9ないし
11に示すような逆止弁付チューブ容器1bであっても
よく、この逆止弁付チューブ容器1bは、ボール状をな
す弁部材11aの抜け防止を果たす係止部14bを、前
記口部3の反弁座側に設けた逆止弁5bを有したもので
ある。この係止部14bは、口部3の反弁座側を内方に
数箇所(この例では4箇所)すぼませ、口部3の反弁座
側の内面に4つの凸部50を形成し、各凸部50の間を
内容物通路51として、弁部材11aが4つの凸部50
に当たり弁部材収納部30から抜けるのを防ぎ、内容物
4は内容物通路51を通り流出できるようにしたもので
ある。なお、図10では凸部50が4つの場合を示した
が1以上あれば良く、その数量及びその形状も特に限定
がない。
【0039】また、弁部材の構成は、ボール状の弁部材
11a以外にも、図5の弁部材11の係止部材14aの
脚32aを全て取り除いたような形状11bにされてい
てもよい(図11参照)。この弁部材11bは、図5の
弁部材11と同様に、その離着座面12側センターにバ
ー39aが延設され、バー39aの上方着座面に連接し
た周囲にガイドリブ40が形成されているから、弁部材
11bの離着座面12が弁座10に常時適正に着座す
る。なお、この弁部材11bでは弁部材収納部30が大
きすぎるので、軸方向の寸法を狭くする方が望ましい。
また、弁部材11a、11bの材質は、プラスチック製
でも、金属製でもいずれでも良い。その他の構成は、図
1ないし4に示す逆止弁付チューブ容器1と同様なの
で、図面に符号を付してその説明を省略する。
【0040】また、チューブ2内に充填する内容物4
は、特に限定はないが、粘度の比較的高いものに特に適
合し、更にガスバリアー性に多くの注意を払っているこ
とから、空気と接触することを嫌うものがよく、その有
効性を発揮することが出来る。従って、例示すれば、空
気中の酸素と接触すると変色する染毛剤が好適である。
この染毛剤は、2液混合して発色させるタイプのものが
多くある。
【0041】次に、上記構成からなる逆止弁付チューブ
容器1、1a、1bの機能について説明する。まず、内
容物4、例えば、染毛剤の性状に適切に対応できる材質
のプラスチック製のチューブ2、ガスバリアー性のシー
ル材6及び逆止弁5、5a、5bを適宜選択する。逆止
弁5の場合は、その係止部材14側からチューブ2の口
部3内に押込んで行き、弁部材11の離着座面12が弁
座10に着座するまで押込み、そのあと口部3の押出端
3a面にガスバリアー性のシール材6を貼り付け密封す
る。逆止弁5aの場合は、バー39a側からチューブ2
の口部3内に押込んで行き、弁部材11の離着座面12
が弁座10に着座するまで押込み、そのあと口部3の端
面3aにガスバリアー性のシール材6を貼り付け密封す
る。逆止弁5bの場合は、ボール状の弁部材11aはそ
のまま、弁部材11bはバー39a側からチューブ2の
口部3内に押込み、係止部14bを乗り越え弁部材11
a及び11bの離着座面12が弁座10に着座するまで
押込み、そのあと口部3の端面3aにガスバリアー性の
シール材6を貼り付け密封する。
【0042】次に、チューブ2の開いている底部を上に
して、底部から不活性ガス、例えば空気の約1.5倍の
比重がある炭酸ガスを入れると、逆止弁5、5a、5b
の弁部材11、11a、11bの離着座面12が弁座1
0から離座しているから、口部3内全体に炭酸ガスが入
り、チューブ2内から空気(酸素)を完全に置換するこ
とができる(図12、14、16参照)。そのあと、底
部からチューブ2内に内容物4である染毛剤を空気が入
らないようにして充填し、底部を密封する。したがっ
て、染毛剤は、ガスバリアー性の高いプラスチック製の
チューブ2及びガスバリアー性のシール材6により、空
気が入る余地がなく完全に包囲されている。次に、上記
染毛剤の性状に適切に対応できる材質及び形状のキャッ
プ7を選択し、そのキャップ7を染毛剤入りチューブ2
の口部3に螺着して口部3周りを保護し、最終製品とす
る。
【0043】使用に際しは、まず、逆止弁付チューブ容
器1、1a、1bのキャップ7を外し、チューブ2の口
部3に貼られたシール材6を裸出する。チューブ2内か
ら染毛剤が飛び出さないように注意をしながら、口部3
からシール材6を剥がした後、チューブ2を手指で押せ
ば、チューブ2内が加圧状態となり、染毛剤により逆止
弁5、5a、5bの弁部材11、11a、11bを開方
向に押し、弁部材11、11a、11bが弁座10から
離れ、口部3の押出端3aから染毛剤が出てくる。
【0044】この際、逆止弁5の場合は、弁部材11の
離着座面12と弁座10との間を通過した染毛剤は抵抗
部材34に当たり、より弁部材11の開方向への移動を
促進し、更にリング部35はチューブ2の口部3に設け
た段差37に当接して、染毛剤の吐出時の径がリング部
35の内径Rとなって口部3の押出端3aから出て、そ
して、リング部35の小突起38により染毛剤を押し出
し易くしている。一方、弁部材11は係止部材14によ
り抜け出ないように規制され、仮に抜け出しても抵抗部
材34のバー39により弁部材収納部30内に押し戻す
ことができる(図13参照)。
【0045】逆止弁5aの場合は、弁部材11の離着座
面12と弁座10との間を通過した染毛剤は係止部材1
4aに当たり、より弁部材11の開方向への移動を促進
し、係止部材14aの外方に広がる弾力性のある4本の
脚32aが前述の段差37に当接して、弁部材11の抜
けを規制している(図15参照)。なお、弁部材11の
離着座面12側に設けられたバー39a及びガイドリブ
40により、弁部材11の離着座面12が弁座10に適
正に着座する。
【0046】逆止弁5bの場合は、弁部材11a、11
bの離着座面12と弁座10との間を通過した染毛剤は
弁部材11a、11bと共により押出端3a側に移動す
るが、弁部材11a、11bは係止部14bの凸部50
に当接して、自身の抜けを規制し(図17参照)、一
方、染毛剤は係止部14bの内容物通路51(図11参
照)を通り、口部3の押出端3aから外部に出る。な
お、弁部材11bは、その離着座面12側に設けられた
バー39a及びガイドリブ40により、弁部材11bの
離着座面12が弁座10に適正に着座する。
【0047】所要量の染毛剤を出した後、手指による押
圧を止めれば、チューブ2の復元力によりチューブ2内
が加圧状態から減圧状態に移行して弁部材11、11
a、11bを閉方向に移動させるが、弁部材11の場合
は更にその内容物充填時に染毛剤が抵抗部材34あるい
は係止部材14aの外方に広がる4本の脚32a、バー
39a、ガイドリブ40となって弁部材11の離着座面
12が弁座10に着座することを促進して閉となって、
弁部材11aの場合は特に促進することがないが閉とな
り、それ以後染毛剤及び空気がチューブ2内に入ること
がなく、更に、キャップ7を螺着する。従って、この逆
止弁付チューブ容器1、1a、1bによれば、内容物の
充填時はもちろん、最終ユーザーの消費に際しても、充
填状態の内容物たる染毛剤が空気に触れることがなく、
空気による染毛剤の変色、あるいは変質を避けることが
出来、最終ユーザーに悪影響を及ぼすことがない。
【0048】以上、本発明の実施形態を説明したが、具
体的な構成はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲での変更や組み合わせは適宜なし得るものと理
解すべきである。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
チューブ容器内に逆止弁を押し込むだけで、チューブ容
器の底部から内容物を充填しても、容器内に空気溜まり
を作らず、内部圧力が加圧状態になると、逆止弁が開き
内容物を外部に押出せ、逆止弁の係止部材やチューブ容
器の係止部により逆止弁の抜けを防止し、減圧状態にな
ると、逆止弁が閉じ外部と遮断し内容物や空気を内部に
呼び込むことが無い。したがって、製作作業性がよく、
内容物が高粘度であっても弁開閉が確実に行われ、一度
吐出した内容物及び空気を呼び込まないため信頼性が高
く、消費過程の空気による弊害はもちろんのこと、製造
過程でも空気による弊害が無い効果がある。
【0050】また、本発明によれば、内容物が流出入す
る際の抵抗部材あるいは係止部材による抵抗により、弁
部材の離着座を促進し、更に抵抗部材のリング部により
内容物の押出径を規制できる。従って、上記効果に加え
て、逆止弁が内部の圧力変化に機敏に対応して弁開閉が
スムーズになされ、消費過程での空気による弊害を根絶
でき、更にリング部の内径により内容物の押出径を自在
に規制できる効果がある。
【0051】また、本発明によれば、内容物が流出する
際に逆止弁が口部から抜け出してもバーにより押し戻す
ことができる。従って、上記効果に加えて、逆止弁が口
部から抜け出しても簡単に復帰させることができる。
【0052】また、本発明によれば、上記効果に加え
て、素材がプラスチック製であるから、内容物の多様性
に対して耐腐食性等の対応が出来、廃棄処分やコストの
面で優れ、更にガスバリアー性及び防湿性樹脂層による
効果を期待できる。
【0053】また、本発明によれば、内容物が易酸化性
物質であっても、空気(酸素)がプラスチック製のチュ
ーブを透過することがなく、内部に空気溜まりを作ら
ず、逆止弁が内部の圧力変化に対して応答性良く開閉し
て、使用時にも内部に空気を入れない。したがって、製
造過程はもちろん、最終ユーザーの消費に際しても、充
填状態の内容物たる易酸化性物質が空気に触れることが
無く、空気による易酸化性物質の変色ないし変質を避け
ることが出来、最終ユーザーに悪影響を及ぼさない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す逆止弁付チューブ容
器の縦断面図である。
【図2】図1に示した逆止弁の平面図である。
【図3】図1に示した逆止弁の側面図である。
【図4】図1に示した逆止弁の裏面図である。
【図5】本発明の他の実施の形態を示す逆止弁付チュー
ブ容器の縦断面図である。
【図6】図5に示した逆止弁の平面図である。
【図7】図5に示した逆止弁の側面図である。
【図8】図5に示した逆止弁の裏面図である。
【図9】本発明の他の実施の形態を示す逆止弁付チュー
ブ容器の縦断面図である。
【図10】図9のX−X線に沿う断面図である。
【図11】図9に示した逆止弁付チューブ容器に装着さ
れる逆止弁の側面図である。
【図12】本発明の実施の形態を示す逆止弁付チューブ
容器の製造状態の縦断面図である。
【図13】本発明の実施の形態を示す逆止弁付チューブ
容器の作動状態の縦断面図である。
【図14】本発明の他の実施の形態を示す逆止弁付チュ
ーブ容器の製造状態の縦断面図である。
【図15】本発明の他の実施の形態を示す逆止弁付チュ
ーブ容器の作動状態の縦断面図である。
【図16】本発明の他の実施の形態を示す逆止弁付チュ
ーブ容器の製造状態の縦断面図である。
【図17】本発明の他の実施の形態を示す逆止弁付チュ
ーブ容器の作動状態の縦断面図である。
【図18】従来例の縦断面図である。
【符号の説明】
1,1a,1b 逆止弁付チューブ容器 2 チューブ 2a 内壁 3,g 口部 3a 押出端 4 内容物 5,5a,5b 逆止弁 6 シール材 7 キャップ 10 弁座 11,11a,11b,a 弁部材 12 離着座面 13 反離着座面 14,14a 係止部材 14b 係止部 15 嵌合突起 20,21 ネジ 22 内筒 23 外筒 30,c 弁部材収納部 31 肩部 32,32a 脚 33 掛け爪 34 抵抗部材 35 リング部 36 柱 37 段差 38 小突起 39,39a バー 40 ガイドリブ b 栓本体 c 弁部材収納部 d 突起部 e 逆流防止弁 f プラスチック製チューブ容
器 g 口部 h 逆流防止弁付プラスチック
製チューブ容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E065 AA01 BA14 BB03 CA07 CA09 CA20 DA04 DA14 DA20 DB01 DD05 DE12 FA20 GA10 3E084 AA03 AA24 AB06 BA03 BA05 CA01 CC03 DA01 DB12 DB17 DB18 DC03 FB02 GA04 GB04 HD01 LA17 LD01 LD25 LD26

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 復元性を有するチューブ容器の口部内に
    内容物の逆流防止用の逆止弁を備えてなり、前記逆止弁
    は前記口部に設けた弁座に離着座して開閉する弁部材を
    有し、該弁部材の離着座面側及び反離着座面側のいずれ
    か一方に、前記チューブの内壁に係合して前記弁部材の
    抜け防止を果たす係止部材を設けたことを特徴とする逆
    止弁付チューブ容器。
  2. 【請求項2】 復元性を有するチューブ容器の口部内に
    内容物の逆流防止用の逆止弁を備えてなり、前記逆止弁
    は前記口部に設けた弁座に離着座して開閉する弁部材を
    有し、該弁部材の離着座面側に前記チューブ容器内壁段
    部に係合して前記弁部材の抜け防止を果たす係止部材を
    設けると共に、前記弁部材の反離着座面側に内容物の流
    出入を補助規制する抵抗部材を設けたことを特徴とする
    逆止弁付チューブ容器。
  3. 【請求項3】 前記抵抗部材は、弁に連接したリング部
    を有し該リング部は内容物の押出し時に前記チューブ容
    器の口部に設けた段差に当接して、内容物の押出し時の
    径を前記リング部の内径に規制するようにした請求項2
    記載の逆止弁付チューブ容器。
  4. 【請求項4】 前記抵抗部材は、前記口部の押出端側に
    延びるバーを有し該バーは前記弁部材が前記弁座に着座
    時に前記吐出端以内の長さである請求項2又は3記載の
    逆止弁付チューブ容器。
  5. 【請求項5】 復元性を有するチューブ容器の口部内に
    内容物の逆流防止用の逆止弁を備えてなり、前記逆止弁
    は前記口部に設けた弁座に離着座して開閉する弁部材を
    有し、前記口部の反弁座側に前記弁部材の抜け防止を果
    たす係止部を設けたことを特徴とする逆止弁付チューブ
    容器。
  6. 【請求項6】 前記チューブ容器は、小なくとも1層が
    ガスバリアー性樹脂層及び防湿性樹脂層を含む積層体で
    構成されてなる請求項1ないし5のいずれか1項記載の
    逆止弁付チューブ容器。
  7. 【請求項7】 前記チューブ容器は、外側から内側にむ
    けて、オレフィン系樹脂外側層/ガスバリアー性樹脂層
    /環状オレフィン系共重合体層/オレフィン系樹脂内側
    層の層構成をなす請求項1ないし5のいずれか1項記載
    の逆止弁付チューブ容器。
  8. 【請求項8】 前記チューブ内容物が染毛剤などの易酸
    化性物質である請求項6又は7記載の逆止弁付チューブ
    容器。
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