JP2003183465A - 押出成形用熱可塑性エラストマー組成物 - Google Patents

押出成形用熱可塑性エラストマー組成物

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JP2003183465A
JP2003183465A JP2001391189A JP2001391189A JP2003183465A JP 2003183465 A JP2003183465 A JP 2003183465A JP 2001391189 A JP2001391189 A JP 2001391189A JP 2001391189 A JP2001391189 A JP 2001391189A JP 2003183465 A JP2003183465 A JP 2003183465A
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Yasufumi Hirota
保史 広田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】押出成形の際のメヤニの発生が低減された押出
成形用熱可塑性エラストマー組成物を提供する。 【解決手段】完全または部分架橋されたオレフィン系エ
ラストマー(A)100重量部当たり融点が125℃以
上の脂肪酸アマイド(B)0.05〜5重量部を配合し
て成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、押出成形用熱可塑
性エラストマー組成物に関し、詳しくは、押出成形の際
のメヤニの発生が低減された押出成形用オレフィン系エ
ラストマー組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ゴム的な軟質材料であって、加硫
工程を要せず、熱可塑性樹脂と同様な成形加工性を有す
る熱可塑性エラストマーが、自動車部品、家電部品、医
療、食品用機器部品、電線および雑貨などの分野で注目
され使用されている。ところで上記の熱可塑性エラスト
マーの一種である完全または部分架橋されたオレフィン
系エラストマーは、ゴム弾性、耐熱性、軽量性、耐候性
に優れるものの、押出成形した場合に押出機のダイスに
付着するカス(所謂メヤニ)が多量に発生するという不
具合がある。
【0003】上記のメヤニの発生を低減する方法として
は、例えば特開平9−176408号公報にて提案され
ている様に、熱可塑性エラストマーに脂肪酸アマイドと
ポリオレフィン樹脂またはオルガノポリシロキサンを添
加する方法、特開2000−95900号公報にて提案
されている様に、熱可塑性エラストマーに粘度が1×1
6cst以上と10〜106cstのポリシロキサンを
併用して添加する方法があるが、必ずしも十分な効果は
得られず、添加量を増やした場合は表面に添加物がブリ
ードするといった問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みなされたものであり、その目的は、押出成形の際の
メヤニの発生が低減された押出成形用熱可塑性エラスト
マー組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意研究を
重ねた結果、オレフィン系エラストマーに特定の材料を
配合することによってメヤニが低減されるとの知見を
得、本発明を完成させるに至った。
【0006】すなわち、本発明の要旨は、完全または部
分架橋されたオレフィン系エラストマー(A)100重
量部当たり融点が125℃以上の脂肪酸アマイド(B)
0.05〜5重量部を配合して成ることを特徴とする押
出成形用熱可塑性エラストマー組成物に存する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0008】<オレフィン系エラストマー(A)>本発
明で使用する完全または部分架橋されたオレフィン系エ
ラストマー(A)は、オレフィン系ゴム(ゴム状のオレ
フィン共重合体)(A1)とプロピレン系重合体(A
2)が主成分であるエラストマーである。斯かるオレフ
ィン系エラストマーとしては、例えば、三菱化学社製
「サーモラン」、三井石油化学社製「ミラストマー」、
住友化学社製「住友TPE」、AESジャパン社製「サ
ントプレーン」等の市販品がある。本発明においては必
要な諸物性に合ったグレードを選択して使用するのが好
ましい。
【0009】上記のオレフィン系エラストマー(A)の
必須成分であるオレフィン系ゴム(A1)としては、エ
チレン−プロピレン系共重合体ゴム、エチレン−プロピ
レン−非共役ジエン共重合体ゴム(EPDM)、エチレ
ン−1−ブテン−非共役ジエン共重合体ゴム、プロピレ
ン−1−ブテン−非共役ジエン共重合体ゴム等のオレフ
ィンを主成分とする弾性共重合体が挙げられる。これら
の中ではEPDMが好ましい。
【0010】上記の非共役ジエンとしては、ジシクロペ
ンタジエン、1,4−ヘキサジエン、シクロオクタジエ
ン、メチレンノルボルネン、エチリデンノルボルネン等
が挙げられるが、特にエチリデンノルボルネンが好まし
い。オレフィン系ゴム(a)のより好ましい具体例とし
ては、エチレン含量が55〜75重量%、非共役ジエン
含有量が1〜10重量%のEPDMである。エチレン含
量が55重量%未満であると押出成形性が低下し、75
重量%より多いと柔軟性が失われる傾向がある。
【0011】また、同様にオレフィン系エラストマー
(A)の必須成分であるプロピレン系重合体(A2)と
しては、特に制限されないが、ポリプロピレン又はポリ
プロピレンと炭素数が2以上のα−オレフィンとの共重
合体が好ましい。炭素数が2以上のα−オレフィンの具
体例としては、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、
3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、1−デセン、
3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテ
ン、1−オクテン等が挙げられる。
【0012】上記のプロピレン系重合体(A2)のメル
トフローレート(MFR)は、JIS K−7210の
表1、条件14に従って測定した、温度230℃、荷重
21.18Nの値として、通常0.01〜30g/10
分、好ましくは0.1〜20g/10分の範囲である。
MFRが上記の範囲外の場合は成形性に問題が生じる恐
れがある。
【0013】オレフィン系エラストマー(A)におい
て、各成分の使用割合は次の通りである。オレフィン系
ゴム(A1)とプロピレン系重合体(A2)の合計量に
対し、オレフィン系ゴム(A1)は、通常20〜90重
量%、好ましくは30〜80重量%、プロピレン系重合
体(A2)は10〜80重量%、好ましくは20〜70
重量%である。オレフィン系ゴム(A1)の使用割合が
20重量%未満の場合は、組成物および得られる成形品
の柔軟性が失われ、オレフィン系ゴム(A1)の使用割
合が90重量%を超える場合は成形性が悪化する。
【0014】本発明において、オレフィン系エラストマ
ー(A)は、ゴム弾性を付与し且つ軟化を目的として完
全または部分架橋されて使用される。完全または部分架
橋のために使用される加硫剤としては、有機過酸化物、
フェノール樹脂、硫黄などが挙げられるが、有機過酸化
物が好ましい。
【0015】有機過酸化物としては、2,5−ジメチル
−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,
5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘ
キシン−3,1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイソ
プロピル)ベンゼン、1,1−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)−3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジ
メチル−2,5−ジ(パーオキシベンゾイル)ヘキシン
−3、ジクミルパーオキシド等が挙げられるる。これら
の中では、特に、臭気性およびスコーチ性の点におい
て、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオ
キシ)ヘキサン又は2,5−ジメチル−2,5−ジ(t
−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3が好ましい。
【0016】本発明においては、更に、加硫剤と共に架
橋助剤を併用することも出来る。主な架橋助剤として
は、硫黄、p−キノンジオキシム、ニトロソベンゼン、
ジフェニルグアニジン、N−メチル−N−4−ジニトロ
ソアニリン、トリメチロールプロパン−N,N’−m−
フェニレンジマレイミドの様なペルオキシ架橋用助剤、
ジビニルベンゼン、トリアリルシアヌレート、エチレン
グリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジ
メタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレ
ート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ア
リルメタクリレートの様な多官能性メタクリレートモノ
マー等が挙げられる。上記の様な化合物の使用により、
均一かつ温和な架橋反応が期待できる。
【0017】そして、加硫剤の使用量は、オレフィン系
エラストマー(A)100重量部当たり、通常0.00
5〜5重量部、好ましくは0.05〜2重量部である。
加硫剤の使用量が0.005重量部未満の場合は架橋反
応の効果が小さく、5重量部より多い場合は押出外観が
悪化し且つ経済的に有利でない。また、架橋助剤の使用
量は、オレフィン系エラストマー(A)100重量部当
たり、通常0.005〜4重量部、好ましくは0.05
〜3重量部である。架橋助剤の添加量が0.005重量
部未満の場合は効果が現れず、4重量部より多い場合は
経済的に有利でない。
【0018】<融点が125℃以上の脂肪酸アマイド
(B)>本発明で使用する融点が125℃以上の脂肪酸
アマイドとは、例えば、メチレンビスステアロアマイ
ド、エチレンビスステアロアマイド等のビスアマイド型
の高級脂肪酸アマイドである。これらは、単独で使用す
る他、2種以上を混合して使用することが出来る。な
お、脂肪酸アマイド(B)の融点の上限は通常170℃
である。
【0019】そして、融点が125℃以上の脂肪酸アマ
イド(B)の使用量は、前記のオレフィン系エラストマ
ー(A)100重量部当たり、0.05〜5重量部、好
ましくは0.1〜3重量部である。0.05重量部未満
の場合はメヤニ発生の低減効果が小さく、5重量部より
多い場合は、却って、脂肪酸アマイドがブリード現象を
起こしてメヤニの原因となる。
【0020】<融点が125℃未満の脂肪酸アマイド
(C)>本発明の好ましい態様で使用する融点が125
℃未満の脂肪酸アマイドとは、例えば、ステアロアマイ
ド、オキシステアロアマイド、オレイルアマイド、エル
シルアマイド、ラウリルアマイド、パルミチルアマイ
ド、ベヘンアマイド等の高級脂肪酸のモノアマイド型、
メチロールアマイド、エチロールアマイド等の変性モノ
アマイド、ステアリルオレイルアマイド、N−ステアリ
ルエルクアマイド等の複合型アマイドである。これら
は、単独で使用する他、2種以上を混合して使用するこ
とが出来る。なお、脂肪酸アマイド(C)の融点の下限
は通常55℃である。
【0021】そして、融点が125℃未満の脂肪酸アマ
イド(C)の使用量は、前記のオレフィン系エラストマ
ー(A)100重量部当たり、0.01〜3重量部、好
ましくは0.1〜1重量部である。0.01重量部未満
の場合はメヤニ発生の低減効果が小さく、3重量部より
多い場合は、却って脂肪酸アマイドがブリード現象を起
こしてメヤニの原因となる。
【0022】<オルガノポリシロキサン(D)>本発明
の好ましい態様で使用するオルガノポリシロキサンは、
ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサ
ン、メチルハイドロジエンポリシロキサン等、および、
これらのエポキシ変性、アルキル変性、アミノ変性、カ
ルボキシル変性、アルコール変性、フッ素変性などの変
性ポリシロキサンである。これらは、単独で使用する
他、2種以上を混合して使用することが出来る。
【0023】そして、オルガノポリシロキサン(D)の
使用量は、前記のオレフィン系エラストマー(A)10
0重量部当たり、通常0.05〜10重量部、好ましく
は0.1〜5重量部である。0.05重量部未満の場合
はメヤニ発生の低減効果が小さく、10重量部より多い
場合は、成形品表面のべたつき、また、却ってメヤニの
原因となる。
【0024】更に、本発明においては、機械的特性や加
工性の一層の改良を図るため、鉱物油系軟化剤を使用す
ることが出来る。斯かる鉱物油系軟化剤としては、パラ
フィン系、ナフテン系、芳香族系などの種類があるが、
特にパラフィン系軟化剤が好ましい。鉱物油系軟化剤
は、前記のオレフィン系エラストマー(A)を構成する
オレフィン系ゴム(a)及びプロピレン系重合体(b)
の混合物100重量部当たり、通常150重量部以下、
好ましくは130重量部以下である。鉱物油系軟化剤を
使用する場合、その最低使用量は、オレフィン系ゴム
(a)及びプロピレン系重合体(b)混合物100重量
部当たり通常0.1重量部である。
【0025】本発明の熱可塑性エラストマー組成物に
は、上記の各成分に加え、本発明の効果を著しく損なわ
ない範囲で各種目的に応じ他の任意の配合成分を配合す
ることが出来る。斯かる成分としては、例えば、充填
材、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、
中和剤、防曇剤、アンチブロッキング剤、スリップ剤、
分散剤、着色剤、難燃剤、帯電防止剤、導電性付与剤、
金属不活性化剤、分子量調整剤、防菌剤、防黴材、蛍光
増白剤などの各種添加物、前記必須成分以外の熱可塑性
樹脂およびエラストマー、フィラー等が挙げられる。
【0026】前記の必須成分以外の熱可塑性樹脂として
は、例えば、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン
・アクリル酸共重合体、エチレン・メタクリル酸共重合
体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、エチレン
・メタクリル酸エステル共重合体の様なエチレン系共重
合体、ポリエチレン、ポリブテン−1樹脂などのポリオ
レフィン樹脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂、ナイロ
ン6、ナイロン66等のポリアミド系樹脂、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポ
リエステル系樹脂、ポリオキシメチレンホモポリマー、
ポリオキシメチレンコポリマー等のポリオキシメチレン
系樹脂、ポリメチルメタクリレート系樹脂などが挙げら
れる。
【0027】また、前記の必須成分以外のエラストマー
としては、例えば、スチレン・ブタジエン共重合体ゴ
ム、スチレン・イソプレン共重合体ゴム等のスチレン系
エラストマー等が挙げられる。更に、充填材としては、
ガラス繊維、中空ガラス球、炭素繊維、タルク、炭酸カ
ルシウム、マイカ、チタン酸カリウム繊維、シリカ、二
酸化チタン、カーボンブラック等が挙げられる。
【0028】本発明の熱可塑性エラストマー組成物は例
えば次の様にして製造することが出来る。
【0029】オレフィン系ゴム(a)とプロピレン系重
合体(b)とを混合物として加硫剤の存在下で動的に熱
処理する。ここに、「動的に熱処理する」とは溶融状態
で混錬することを指す。上記の熱処理は、例えば、バン
バリーミキサー、ミキシングロール、ニーダー、押出機
などの混練装置を使用して行われる。加硫剤として有機
過酸化物を使用する場合、熱処理温度は、使用する有機
過酸化物の半減期が1分未満となる温度が好ましく、通
常130〜280℃から選択される。また、時間は通常
1〜30分の範囲から選択される。
【0030】鉱物油系軟化剤などの他の成分は、任意の
段階で混合することが出来る。例えば、鉱物油系軟化剤
は、オレフィン系ゴム(a)に予め添加されていてもよ
い。
【0031】本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、
通常の熱可塑性樹脂で使用されている装置で容易に押出
成形がが可能である。本発明の熱可塑性エラストマー組
成物は、用途として、グラスランチャンネル、ルーフモ
ールディング、ウインドウモールディング等の自動車部
品、ガスケットなどの異形押出成形品、Tダイ成形機で
成形されたシート等に適している。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳細に説
明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。なお、以下の諸例で
各成分として使用した材料は次の通りである。
【0033】(A1):エチレン−プロピレン−エチリ
デンノルボルネン共重合体ゴム(エチレン含量70%、
エチリデンノルボルネン含量5.5%)、油展量100
%、ML=400、(ML:ムーニー粘度(ML1+4
100℃)、ASTM D−927−57Tに準拠)
【0034】(A2):プロピレン系共重合体(MFR
(230℃、21.18N、JISK−7210の表
1、条件14に従って測定)=0.7g/10分)
【0035】(B):メチレンビスステアロアマイド
(融点:138℃)
【0036】(C):オレイン酸アマイド(融点:70
℃)
【0037】(D):オルガノポリシロキサン−ポリプ
ロピレンマスターバッチ(東レダウコーニング(株)製
「BY27−001」;超高分子量シリコンオイル含量
50%)
【0038】(E):オルガノポリシロキサン(東レダ
ウコーニング(株)製「SH200」:100cSt)
【0039】POX:2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン
【0040】TMP:トリメチロールプロパントリメタ
クリレート
【0041】OIL:パラフィン系プロセスオイル(出
光石油化学(株)製「PW−380」)
【0042】また、評価方法は以下の通りである。
【0043】<メヤニ発生量の測定>三菱重工製φ40
mm単軸押出機(L/D=22、圧縮比2.8のフルフ
ライトスクリュー)、25×1mmの平ベルト形状のダ
イスを使用し、成形温度ホッパー下:160℃、シリン
ダ:170〜190℃、ダイス:180℃、スクリュー
回転数:25rpmの条件で1時間押出成形を行った。
その後、押出機を停止させダイスに付着しているメヤニ
を採取してその重量を測定した。
【0044】<表面ブリード評価>上記で作成した平ベ
ルト状の押出成形品を7日間放置し、成形品表面のブリ
ードを目視で評価した。評価基準は以下の表1に示す通
りである。
【0045】
【表1】 ○:ブリードなし。 △:見た目には分かり難いが若干ベタツキ又は白化が認
められる。 ×:ベタツキ又は白化が認められる。
【0046】実施例1〜3及び比較例1〜5 表2に示す各成分を同表に示す割合で配合し、ヘンシェ
ルミキサーにて1分間ブレンドした。表2中の「重量
部」は成分A1及びA2の合計100重量部当たりの割
合である。その後、同方向2軸押出機(神戸製鋼製「K
TX44」、L/D=41、シリンダブロック数=1
1)の第1供給口へ40kg/hの速度で投入して溶融
混練を行いペレット化した。評価結果を表2に示す。
【0047】
【表2】
【0048】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、特定材料
の配合により、押出成形の際のメヤニの発生が低減され
た押出成形用熱可塑性エラストマー組成物が提供され、
本発明の工業的価値は大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 83:04)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 完全または部分架橋されたオレフィン系
    エラストマー(A)100重量部当たり融点が125℃
    以上の脂肪酸アマイド(B)0.05〜5重量部を配合
    して成ることを特徴とする押出成形用熱可塑性エラスト
    マー組成物。
  2. 【請求項2】 完全または部分架橋されたオレフィン系
    エラストマー(A)100重量部当たり融点が125℃
    未満の脂肪酸アマイド(C)0.01〜3重量部を配合
    して成る請求項1に記載の押出成形用熱可塑性エラスト
    マー組成物。
  3. 【請求項3】 完全または部分架橋されたオレフィン系
    エラストマー(A)100重量部当たりオルガノポリシ
    ロキサン(D)0.05〜10重量部を配合して成る請
    求項1又は2に記載の押出成形用熱可塑性エラストマー
    組成物。
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