JP2003183106A - 水面浮遊性農薬製剤 - Google Patents

水面浮遊性農薬製剤

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JP2003183106A
JP2003183106A JP2001385854A JP2001385854A JP2003183106A JP 2003183106 A JP2003183106 A JP 2003183106A JP 2001385854 A JP2001385854 A JP 2001385854A JP 2001385854 A JP2001385854 A JP 2001385854A JP 2003183106 A JP2003183106 A JP 2003183106A
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average particle
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JP2001385854A
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Masaki Akiyama
正樹 秋山
Shuntaro Nozawa
俊太郎 野澤
Toru Takesada
徹 武貞
Yuichi Kurotsu
裕一 黒津
Shinji Yonemura
伸二 米村
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Hokko Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokko Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、水田に散布したときに水田水中に均
一に拡散し、優れた除草効果を発揮する水面浮遊性農薬
製剤を提供することにある。 【解決手段】平均粒子径が0.1μm〜5μmである一
般式(1)で表される化合物、界面活性剤および固体担
体を含有してなることを特徴とする、水面浮遊性農薬製
剤。 (式中、Xは、同一または相異なってもよく、ハロゲン
原子を示し、nは、1から5までの整数を示す)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、高い除草効果を安
定して発揮させる水面浮遊性農薬製剤に関する。
【0002】
【従来の技術】水田に施用する農薬製剤の剤型として
は、粉剤、粒剤、乳剤、水和剤およびフロアブル剤など
が一般的に使用されている。しかし、近年では、農薬散
布の省力化として水田に入らずに畦畔から投げ込むだけ
で散布可能な農薬製剤が開発され使用されている。
【0003】このような農薬製剤としては、例えば、
軽石粒やパーライト粒などの水面に浮く担体に糊状物質
で殺菌成分を付着させたもの(特公昭48−1179号
公報)、発泡させた真珠岩または黒曜石に硬化油、パ
ラフィン石油樹脂で殺虫成分を付着させたもの(特公昭
48−1181号公報)、パーライトなどの水に浮く
無機担体に殺草成分を担持させたもの(特公昭48−1
182号公報)、農薬成分を含浸した合成樹脂発泡体
の細粒体を水溶性高分子フィルムによって密封したもの
(特開昭53−99327号公報)、農薬成分をロウ
状物質に溶解もしくは分散させ、水溶性もしくは水分散
性物質と押出し造粒機で粒剤に成型したもの(特開昭5
6−30901号公報)、農薬活性成分と特定の界面
活性剤、ベントナイト、水浮遊性中空粒子を含有する組
成物(特開平7−82102号公報)、農薬活性成
分、250μm以下のガラス質中空体、特定の界面活性
剤を含有する組成物(特開平6−345603号公
報)、農薬活性成分、焼成バーミキュライトあるいは
発泡パーライト、発泡シラス、コルクおよびアセチレン
系界面活性剤を含有する製剤を水溶紙に分包した組成物
(特開平6−336403号公報)などが挙げられる。
【0004】一方、本発明の一般式(1)で示される化
合物(以下、化合物(1)と略す。)は、国際公開特許
WO98/38176号公報、特開2001−7251
7号公報および特開2001−97805公報に記載さ
れており、タイヌビエをはじめとする一年生雑草などに
広い殺草スペクトルを有することが示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般式(1)で示され
る化合物は水溶解度が低く、また、土壌への吸着性が高
いなどの性質を持っている。このため、化合物(1)の
水面浮遊性農薬製剤を水田に処理した場合、化合物
(1)の水田中での拡散性が不十分であり、本来持って
いる優れた除草効果が得られないという問題点があっ
た。
【0006】したがって、本発明は、化合物(1)が水
田中に均一に拡散し、優れた除草効果を示す水面浮遊性
農薬製剤を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
化合物(1)が水田中に均一に拡散し、優れた除草効果
を発揮する水面浮遊性農薬製剤について鋭意研究した。
その結果、平均粒子径が0.1μm〜5μmとした化合
物(1)を用い、これに界面活性剤および固体担体より
なる水面浮遊性農薬製剤であって、特に固体担体が水浮
遊性担体である水面浮遊性農薬製剤が優れた拡散性およ
び除草効果を示すことを見出した。また、この製剤を水
溶性高分子フィルムによって包装してなる水面浮遊性農
薬製剤が、除草効果のほかに散布の省力化の点でも優れ
ていることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
【化2】 (式中、Xは同一または相異なってもよく、ハロゲン原
子を示し、nは1から5までの整数を示す)
【0009】上記した式中のXは、ハロゲン原子、すな
わち、塩素原子、臭素原子、フッ素原子またはヨウ素原
子であり、Xnとしては、これらの任意の組合せであっ
てもよい。具体的には、2−クロロ、3−クロロ、4−
クロロ、2,3−ジクロロ、2,4−ジクロロ、2,5
−ジクロロ、2,6−ジクロロ、3,4−ジクロロ、
3,5−ジクロロ、2,4,6−トリクロロ、あるいは
これらの塩素原子をほかのハロゲン原子にしたもの、あ
るいは2種以上のハロゲン原子のものなどがあげられ
る。
【0010】このような化合物の中でも、Xが塩素原子
であるものが好ましく、特に下記の構造式(A)、
(B)および(C)で示されるものが好ましい。ただ
し、本発明は、この例示に限定されるものではない。
【0011】
【化3】
【化4】
【化5】
【0012】本発明者らは、化合物(1)を含有する水
面浮遊性農薬製剤が優れた拡散性および除草効果を発揮
する条件を種々検討した。その結果、化合物(1)の平
均粒子径を0.1μm〜5μmとすれば、水面浮遊性農
薬製剤の拡散性および除草活性は格段に向上することを
見出したのである。
【0013】
【発明の実施の形態】次に本発明を実施する方法につい
て具体的に示す。
【0014】まず第1に、化合物(1)の平均粒子径を
0.1μm〜5μmとする方法は、ハンマーミルなどの
衝撃力による方法、ジェットミルなどの流体エネルギー
で粒子を衝突させて粉砕する方法などの乾式粉砕法、お
よび微小球形のガラス製ビーズなどとともに、粒子を懸
濁させたスラリーを高速攪拌して粉砕する湿式粉砕法な
どがあげられる。ただし、本発明は、これらの方法に限
定されるわけではない。
【0015】化合物(1)の平均粒子径を0.1μmよ
り細かくすることは、粉砕に時間がかかるなどの問題が
あり経済上困難であり、平均粒子径が5μmより大きく
なると優れた拡散性および除草効果が得られないという
問題が起こる。
【0016】また、化合物(1)の製剤中への添加量
は、通常0.1〜60重量%、好ましくは0.3〜50
重量%である。
【0017】本発明は、化合物(1)のほかに、次のよ
うな除草活性成分を含有してもかまわない。すなわち、
フェノキシ酸系、カーバメート系、酸アミド系、尿素
系、スルホニル尿素系、ピリミジルオキシ安息香酸系、
トリアジン系、ダイアジン系、ダイアゾール系、ビピリ
ジリウム系、ジニトロアニリン系、芳香族カルボン酸
系、脂肪酸系、有機リン系、アミノ酸系などが、その混
用成分例としてあげられる。そしてこれらの成分は、2
種以上組合せて化合物(1)と同時に使用することもで
きる。
【0018】なお、上記除草活性成分の名称は、「農薬
ハンドブック2001年版」(社団法人日本植物防疫協
会発行)に記載されている。
【0019】また、本化合物(1)のほかに、植物成長
調整成分、殺菌活性成分または殺虫活性成分を含有して
もかまわない。
【0020】本発明で用いることのできる界面活性剤の
種類は、除草活性成分である化合物(1)を水田中に拡
散させる働きを有するものであれば特に限定されない。
そして、このような界面活性剤としては、非イオン界面
活性剤、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、お
よび両性界面活性剤などがあげられ、これらの界面活性
剤を併用してもかまわない。
【0021】このような非イオン界面活性剤の例として
は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレ
ンスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルエステル、ポリオキシエチレンソルビタンアルキレ
ート、ポリオキシエチレンフェニルエーテルポリマー、
ポリオキシエチレンアルキレンアリールフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキレングリコール、ポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、
フッ素系界面活性剤(パーフルオロアルキルカルボン酸
など)、シリコーン系界面活性剤(ポリオキシアルキレ
ンジメチルポリシロキサンコポリマーなど)、アセチレ
ングリコール系界面活性剤(2,4,7,9−テトラメ
チル−デシン−4,7−ジオールなど)などがあるが、
これらの例示のみに限定されるものではない。
【0022】陰イオン界面活性剤の例としては、ポリカ
ルボン酸型界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテルフォスフェート、リグニンスルホン酸塩、アルキ
ルアリールスルホン酸塩、ジアルキルスルホサクシネー
ト、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルサル
フェート、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ポリオキ
シエチレンスチリルフェニルエーテルサルフェート、ア
ルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩などがあ
るが、これらの例示のみに限定されるものではない。
【0023】陽イオン界面活性剤および両性界面活性剤
の例としては、アルキルアミン塩、第四級アンモニウム
塩、アルキルベタイン、アミンオキサイドなどがある
が、これらの例示のみに限定されるものではない。
【0024】上記した界面活性剤の添加量は、その使用
による効果と経済性より考えて、製剤中に0.1〜30
重量%が好ましく、さらに好ましくは、製剤中に0.3
〜20重量%である。
【0025】本発明では、固体担体として水浮遊性担体
が特に好ましい。例えば、黒曜石、真珠岩、松脂岩など
の天然ガラス質の岩石を加熱して発泡させたパーライ
ト、シラスを同様に加工したシラスバルーン(商品
名)、軽石、バーミキュライト、焼成したヒル石、発泡
セメント、珪酸ソーダおよび硼砂を原料として加熱し、
発泡させたマイクロバルーン(商品名)、フライアッシ
ュを原料としたセノスフェア(商品名)、ポリアクリロ
ニトリルよりなるマイクロスフェアー(商品名)、木
粉、オガクズ、籾ガラ粉末、コルクなどが挙げられる。
また、上記の固体担体は、一種または二種以上を併用し
ても何ら問題ない。
【0026】また、担体が浮遊性でないときは浮遊性担
体と混合するなどして、製剤全体が浮遊性となるように
製剤化すればよい。このような固体担体としては、特に
限定されないが、例えば、クレー、タルク、炭酸カルシ
ウム、炭酸ナトリウム、ジークライト、セリサイト、酸
性白土、珪石、ケイソウ土、ゼオライト、ホワイトカー
ボン、塩化カリウム、鋸鉄、パルプ、デンプン、グルコ
ース、フルクトース、マルトース、シュークロース、ラ
クトースなどの単糖類、二糖類、多糖類などがある。
【0027】上記した固体担体の添加量は、製剤中に5
%〜98%が好ましく、さらに好ましくは、製剤中に1
0%〜95%である。
【0028】本発明に使用する水溶性高分子フィルム
は、本発明の水面浮遊性農薬製剤を水田の水中に投入し
たときに、速やかに水に溶解するものであれば何れも使
用できる。例えば、ポリビニルアルコール、カルボキシ
メチルセルロース、デキストリン、ヒドロキシエチルセ
ルロース、メチルセルロール、アルギン酸塩、ゼラチ
ン、ペクチン、プルラン、ポリビニルピロリドン、ポリ
アクリル酸塩、ポリエチレンオキサイドなどが挙げられ
る。また、これらのフィルムの厚さは貯蔵中、運搬中、
あるいは手で水田中に投げ入れるときに容易に破損しな
いものであればよく、10μm〜500μmあればよ
い。
【0029】本発明において、化合物(1)の水田中へ
の拡散性の強化のため、必要に応じて製剤中に高沸点溶
剤を添加してもよい。このような高沸点溶剤としては、
アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、パラフィン炭
化水素などの鉱物油、アジピン酸アルキルエステル、フ
タル酸アルキルエステルなどのエステル類、プロピレン
グリコールモノメチルエーテル等のグリコールエーテル
類、1−フェニル−1−キシリルエタン、1−キシリル
−1,3−ジフェニルブタンなどの高沸点溶剤、大豆
油、ヤシ油、ナタネ油、キリ油、ヒマシ油、ヒマワリ
油、綿実油などの植物油が挙げられるが、これらに限定
されるわけではない。
【0030】また、必要に応じて、粘結剤として、セル
ロース、カルボキシメチルセルロース、デキストリンな
ど、農薬活性成分の安定化剤として、酸化防止剤、紫外
線防止剤、結晶析出防止剤、効果増強剤などを添加して
もよい。
【0031】本発明の水面浮遊性農薬製剤は、例えば、
粉状物、粒状物、錠剤成型物などの剤型に調製するのが
好ましく、また、これらは直接水田へ散布してもよい
し、水溶性高分子フィルムにより包装して、水田へ散布
してもよい。
【0032】水溶性高分子フィルムにより包装し水田へ
散布する場合には、投入のしやすさおよび省力性を考慮
すると、水溶性高分子フィルムによって1個あたり5〜
100gに包装したものが好ましく、また、水田中へ
は、5〜40個程度投入するのが好ましい。ここで、包
装の形状は特に限定されるものではなく、例えば、球
状、円柱状、角状、箱状、不定形のいずれでもよい。
【0033】本発明の水面浮遊性農薬製剤の調製方法は
特に限定されないが、例えば次の方法によって調製でき
る。 粉状物:平均粒子径0.1μm〜5μmである化合物
(1)、界面活性剤、固体担体、必要があればその他補
助剤を添加し、よく混合して粉状物を得る。 粒状物:平均粒子径0.1μm〜5μmである化合物
(1)、界面活性剤、固体担体、必要があればその他補
助剤を添加し、よく混合する。得られた粉体混合物に加
水し、混練した後、押し出し造粒機を用いて造粒し、乾
燥して粒状物を得る。また、粉体混合物を水に分散さ
せ、噴霧乾燥造粒機にて製造してもよいし、粉体混合物
に加水しながら転動造粒機にて製造してもよい。 錠剤成型物:の方法にて得られた粉剤、またはの
方法にて得られた粒剤に必要があれば補助剤を添加し、
錠剤成形機などで成形し、錠剤成型物を得る。
【0034】上記の方法により製剤化した本発明の水面
浮遊性農薬製剤は、水田に処理すると水面に浮上し、水
面上を速やかに拡散する。その間に化合物(1)を水田
水中に広く均一に拡散させることができる。
【0035】
【実施例】次に、実施例で本発明をさらに具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0036】なお、平均粒子径は、レーザー回折式粒度
分布測定装置SALD−2000J(株式会社島津製作
所製の商品名)で測定し、粒子の体積中位径として求め
た。
【0037】また、部とあるのは、すべて重量部を示
す。
【0038】実施例1 平均粒子径2.9μmの化合物(A)6.0部、アルキ
ル硫酸塩2.0部およびシラスバルーン92.0部をハ
ンマーミル(不二パウダニル株式会社製)で混合し、粉
状の水面浮遊性農薬製剤を得た。
【0039】実施例2 実施例1に準じて調製した粉状物をポリビニルアルコー
ルのフィルム(厚さ40μm)で1個当たり50gに包
装し、包装した水面浮遊性農薬製剤を得た。
【0040】実施例3 実施例1のシラスバルーン92.0部をケイソウ土7
7.0部およびホワイトカーボン15.0部にかえて、
実施例1と同様にして調製し、粉状物を得た。得られた
粉状物をポリビニルアルコールのフィルム(厚さ40μ
m)で1個当たり50gに包装し、包装した水面浮遊性
農薬製剤を得た。
【0041】実施例4 平均粒子径4.7μmの化合物(A)6.0部、アセチ
レングリコール系界面活性剤3.0部、リグニンスルホ
ン酸塩5.0部、マイクロスフェアー15.0部、クレ
ー66.0部およびデキストリン5.0部をハンマーミ
ルで混合後、この混合物100gに対し、水30部を添
加し、双腕ニーダー(不二パウダル株式会社製)で混練
混合する。次に、1.2mm径のスクリーンを付けた押
し出し造粒機(日本薬業株式会社製)で造粒し、さらに
流動層乾燥機(不二パウダル株式会社製)で乾燥し、
1.41mmと0.84mmの篩を用い篩別し、粒状の
水面浮遊性農薬製剤を得た。
【0042】実施例5 実施例4と同様にして調製した粒状物をカルボキシメチ
ルセルロースのフィルム(厚さ50μm)で1個当たり
50gに包装し、包装した水面浮遊性農薬製剤を得た。
【0043】実施例6 実施例4のマイクロスフェア15.0部とクレー66.
0部を塩化カリウム71.0部とホワイトカーボン1
0.0部にかえて、実施例4と同様にして調製し、粒状
物を得た。得られた粒状物をカルボキシメチルセルロー
スのフィルム(厚さ50μm)で1個当たり50gに包
装し、包装した水面浮遊性農薬製剤を得た。
【0044】実施例7 平均粒子径1.8μmの化合物(A)6.0部、トリア
ジン系除草剤であるシメトリン4.5部、ジアルキルス
ルホサクシネート2.0部、アルキルナフタレンスルホ
ン酸塩5.0部、発泡パーライト30.0部、ラクトー
ス47.5部および結晶セルロース5.0部をハンマー
ミルで混合し、この混合物を錠剤成型機(株式会社菊水
製作所)にかけ、20kg/cmの圧力で打錠して、
1個当り50gの錠剤成型物を得た。
【0045】実施例8 実施例7と同様にして調製した錠剤成型物をポリビニル
アルコールのフィルム(厚さ30μm)で1個当たり5
0gに包装し、包装した水面浮遊性農薬製剤を得た。
【0046】実施例9 実施例7の発泡パーライト30.0部を塩化カリウム3
0.0部にかえて、実施例7と同様にして調製し、錠剤
成型物を得た。得られた錠剤成型物をポリビニルアルコ
ールのフィルム(厚さ30μm)で1個当たり50gに
包装し、包装した水面浮遊性農薬製剤を得た。
【0047】実施例10 平均粒子径3.2μmの化合物(B)6.0部、シリコ
ーン系界面活性剤10.0部、アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩1.0部および木粉92.0部をハンマーミルで
混合し、粉状物を得た。得られた粉状物をポリビニルア
ルコールのフィルム(厚さ40μm)で1個当り50g
に包装し、包装した水面浮遊性農薬製剤を得た。
【0048】実施例11 平均粒子径4.5μmの化合物(B)6.0部、アルキ
ル硫酸塩3.0部、シラスバルーン50.0部、クレー
38.0部およびカルボキシメチルセルロース3.0部
をハンマーミルで混合後、この混合物100部に対し水
35部を添加し、双腕ニーダーで混練混合した。次に、
1.2mm径のスクリーンを付けた押し出し造粒機で造
粒し、さらに流動層乾燥機で乾燥し、1.41mmと
0.84mmの篩を用い篩別し、粒状物を得た。得られ
た粒状物をポリビニルアルコールのフィルム(厚さ40
μm)で1個当り50gに包装し、包装した水面浮遊性
農薬製剤を得た。
【0049】実施例12 平均粒子径0.5μmの化合物(C)6.0部、リグニ
ンスルホン酸塩5.0部、発泡パーライト40.0部お
よびカルボキシメチルセルロース3.0部をハンマーミ
ルで混合後、この混合物54部に対し、水15部を添加
し、双腕ニーダーで混練混合する。次に、0.7mm径
のスクリーンを付けた押し出し造粒機で造粒し、さらに
流動層乾燥機で乾燥し、0.84mm〜0.25mmの
篩を用い篩別し、粒状物を得た。得られた粒状物54
部、ラクトース45.0部、結晶セルロース1.0部を
V型粉粒体混合機(株式会社セイシン企業)で混合し、
この混合物を錠剤成型機にかけ、20kg/cmの圧
力で打錠して、1個当り50gの錠剤成型物を得た。得
られた錠剤成型物をポリビニルアルコールのフィルム
(厚さ40μm)で1個当り50gに包装し、包装した
水面浮遊性農薬製剤を得た。
【0050】比較例1 化合物(A)の平均粒子径を5.8μmに調整した以外
は、実施例1に準じて調製し、粉状の水面浮遊性農薬製
剤を得た。
【0051】比較例2 化合物(A)の平均粒子径を5.8μmに調整した以外
は、実施例2に準じて調製し、ポリビニルアルコールで
包装した水面浮遊性農薬製剤を得た。
【0052】比較例3 実施例2のアルキル硫酸塩2.0部を除き、シラスバル
ーンを94.0部とした以外は、実施例2に準じて調製
し、ポリビニルアルコールで包装した水面浮遊性農薬製
剤を得た。
【0053】比較例4 化合物(A)の平均粒子径を5.8μmに調整した以外
は、実施例3に準じて調製し、ポリビニルアルコールで
包装した水面浮遊性農薬製剤を得た。
【0054】比較例5 化合物(A)の平均粒子径を8.7μmに調整した以外
は実施例4に準じて調製し、粒状の水面浮遊性農薬製剤
を得た
【0055】比較例6 実施例4のアセチレングリコール系界面活性剤3.0部
とリグニンスルホン酸塩5.0部を除き、クレーを7
4.0部とした以外は実施例4に準じて調製し、粒状の
水面浮遊性農薬製剤を得た。
【0056】比較例7 化合物(A)の平均粒子径を8.7μmに調整した以外
は実施例5に準じて調製し、カルボキシメチルセルロー
スで包装した水面浮遊性農薬製剤を得た。
【0057】比較例8 化合物(A)の平均粒子径を8.7μmに調整した以外
は実施例6に準じて調製し、カルボキシメチルセルロー
スで包装した水面浮遊性農薬製剤を得た。
【0058】比較例9 化合物(A)の平均粒子径を6.5μmに調整した以外
は実施例7に準じて調製し、錠剤成型物の水面浮遊性農
薬製剤を得た。
【0059】比較例10 実施例7のジアルキルスルホサクシネート2.0部とア
ルキルナフタレンスルホン酸塩5.0部を除き、ラクト
ースを54.5部とした以外は実施例7に準じて調製
し、錠剤成型物の水面浮遊性農薬製剤を得た。
【0060】比較例11 化合物(A)の平均粒子径を6.5μmに調整した以外
は実施例8に準じて調製し、ポリビニルアルコールで包
装した水面浮遊性農薬製剤を得た。
【0061】比較例12 化合物(A)の平均粒子径を6.5μmに調整した以外
は実施例9に準じて調製し、ポリビニルアルコールで包
装した水面浮遊性農薬製剤を得た。
【0062】比較例13 化合物(B)の平均粒子径を8.1μmに調整した以外
は実施例10に準じて調製し、ポリビニルアルコールで
包装した水面浮遊性農薬製剤を得た。
【0063】比較例14 化合物(B)の平均粒子径を9.5μmに調整した以外
は実施例11に準じて調製し、ポリビニルアルコールで
包装した水面浮遊性農薬製剤を得た。
【0064】比較例15 化合物(C)の平均粒子径を7.6μmに調整した以外
は実施例12に準じて調製し、ポリビニルアルコールで
包装した水面浮遊性農薬製剤を得た。
【0065】
【発明の効果】本発明の水面浮遊性農薬製剤を実施する
と、次のごとくの効果がもたらされる。すなわち、水
田に散布されると水面浮遊性農薬製剤から溶出して化合
物(1)が水中へ均一に拡散し、優れた除草効果を発揮
する。水田中での拡散性が優れるため、畦畔から水田
へ数回散布するだけでよく、省力的である。これらのこ
とを立証するために、試験例を示す。
【0066】試験例1 拡散性試験 1区画の面積が100平方メートル(10m×10m)
の試験区(湛水深3cm)を作り、その中央(1か所)
に実施例、比較例に準じて調製した試料50gを1度に
処理した。処理24時間後に試験区の中央(A区)およ
び四隅(B〜E区)の水面下1.5cmの5か所より水
を各50ml採水し、化合物(1)の濃度をHPLC法
(移動相:MeCN/HO=70/30(V/V))
によって分析し、下記の式にて計算し、拡散率を求め
た。結果は表1〜表3に示す。
【0067】
【数1】
【0068】試験例2 除草効果試験 1区画の面積が100平方メートル(10m×10m)
の試験区(湛水深3cm)を作り、タイヌビエの種子5
0gを土壌表層に播種した。タイヌビエ3.0葉期時に
試験区の中央(1か所)に実施例、比較例に準じて調製
した試料50gを処理した。薬剤散布40日後に試験区
内に残存する雑草を抜き取り、その乾燥重量(g)を測
定し、次式により除草効果を求めた。結果は表1〜表3
に示す。
【0069】
【数2】
【0070】
【表1】
【0071】
【表2】
【0072】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒津 裕一 神奈川県横浜市旭区笹野台四丁目34番9号 (72)発明者 米村 伸二 神奈川県厚木市岡田一丁目8番11−205号 Fターム(参考) 4H011 AB02 BA01 BB09 BC07 BC18 BC19 BC20 BC22 DA02 DA03 DA07 DD02 DH10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒子径が0.1μm〜5μmである
    一般式(1) 【化1】 (式中、Xは、同一または相異なってもよく、ハロゲン
    原子を示し、nは、1から5までの整数を示す)で示さ
    れるトリアゾリノン系除草活性化合物、界面活性剤およ
    び固体担体を含有してなることを特徴とする、水面浮遊
    性農薬製剤。
  2. 【請求項2】固体担体が水浮遊性担体であることを特徴
    とする、請求項1に記載の水面浮遊性農薬製剤。
  3. 【請求項3】請求項1、2に記載の農薬製剤を水溶性高
    分子フィルムによって包装してなることを特徴とする、
    水面浮遊性農薬製剤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008074836A (ja) * 2006-08-24 2008-04-03 Nissan Chem Ind Ltd 農業用水面施用粒状組成物
JP2013224271A (ja) * 2012-04-20 2013-10-31 Hokko Chem Ind Co Ltd イプフェンカルバゾン含有粒状組成物
CN110839648A (zh) * 2018-08-21 2020-02-28 燕化永乐(乐亭)生物科技有限公司 一种除草组合物

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JP2013224271A (ja) * 2012-04-20 2013-10-31 Hokko Chem Ind Co Ltd イプフェンカルバゾン含有粒状組成物
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