JPH10265302A - 水面施用農薬粒剤 - Google Patents

水面施用農薬粒剤

Info

Publication number
JPH10265302A
JPH10265302A JP9075070A JP7507097A JPH10265302A JP H10265302 A JPH10265302 A JP H10265302A JP 9075070 A JP9075070 A JP 9075070A JP 7507097 A JP7507097 A JP 7507097A JP H10265302 A JPH10265302 A JP H10265302A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
parts
generic name
pesticide
surfactant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9075070A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirokazu Kamaya
拓和 釜谷
Shigeo Hattori
成男 服部
Shoji Suzuki
昭司 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Chemical Corp
Original Assignee
Nissan Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Chemical Corp filed Critical Nissan Chemical Corp
Priority to JP9075070A priority Critical patent/JPH10265302A/ja
Publication of JPH10265302A publication Critical patent/JPH10265302A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、省力的に散布することができ、水田
中を農薬活性成分が均一に広がり薬効・薬害の点で問題
がなく低コストで安定な製剤を提供すること。 【解決手段】農薬活性成分、多孔質担体、高分子結合剤
および界面活性剤を含有する水面浮遊性水田用農薬粒
剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湛水下水田の水面
を浮遊拡展し崩壊分散しながら水中に沈降分散し、農薬
活性成分が速やかに均一に分散するような水田用農薬粒
剤および投げ込み散布用水田農薬製剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水田への農薬散布は、粒剤、粉
剤、乳剤、水和剤、フロアブル剤等が用いられている。
しかし、粉剤や水和剤は粉立ちにより散布者や環境に対
し影響を及ぼす恐れがあり、乳剤の場合でも有機溶媒の
毒性や引火性の点で問題がある。粒剤は、これらの問題
点が少なく安全性の高い剤型であるが、10アール当た
り1〜4キログラムの散布量を必要とし、特に広い面積
の水田に散布する場合には散布者に労力的に大きな負担
になっており、製剤の施用量を減ずるための少量散布剤
の開発が求められている。
【0003】しかしながら粒剤の施用量を減じようとす
ると、必然的に粒剤中の農薬活性成分濃度が高くなる上
に、単位面積当たりの粒数が減少する。その結果、撒む
らが生じたり粒剤中から農薬活性成分を水田水中に充分
に均一に溶出又は拡散させることが難しくなり、効果の
低下や稲に対する薬害を引き起こすことになる。また、
フロアブル剤は、散布量が10アールあたり500〜1
000g程度と軽量で、特殊な散布機具を使用すること
なく容器から直接手軽に散布できるが、薬液が散布者に
かかるなど安全性においては、まだ欠点が残っている。
また、散布後の容器の処理が必要となる。
【0004】近年、農薬散布の省力化を目的に畦畔より
直接散布できる粒剤として浮遊性粒剤が検討されてきて
いる。しかし、これらはいずれも浮遊性担体を使い農薬
活性成分を水面に浮遊させたものであるため、浮遊性担
体に付着した農薬活性成分がいつまでも水面に漂いやす
く、散布後に風による吹き寄せが起こり、結果として薬
剤の不均一な分布につながり、効果が不安定になった
り、局所的な薬害を生じる等の問題が起こりやすいとい
う欠点がある。また、吹き寄せが起こらなくとも、浮遊
した粒剤が稲体の周りに付着し残りやすく農薬活性成分
によっては薬害の原因ともなる。
【0005】また、特公平2−56323号公報には多
孔質もしくは中空体に活性成分を合成樹脂あるいは石膏
によって付着させ、外界に通ずる孔をふさいで中空体に
し、比重を1以下、粒径を5mm以下に調整した成型水面
浮遊性生物活性物質含有組成物が記載されているが、こ
れも単に生物活性物質を浮遊させることを目的としてお
り風による吹き寄せの問題がある。
【0006】特公昭46ー42800号公報には、担体
として微粉状または短繊維状セルロース質を使用し、仮
比重0.14〜0.5、粒径4〜35メッシュとした水
中施用粒状農薬が記載されており農薬活性成分の拡散性
の向上が挙げられているが、試験方法からも明らかなよ
うに、本発明のような省力散布を実現するには不十分な
拡散性である。
【0007】また、吹き寄せの起こりにくい農薬製剤と
して、固体酸及び炭酸塩を配合することにより水中で炭
酸ガスを生成させ、その発泡力で農薬活性成分を拡散せ
しめようとする試みもあるが、固体酸及び炭酸塩が比較
的高価でありコストがかさむ上、保存中、固体酸及び炭
酸塩が吸着水分及び/又は空気中の水分により発泡し、
粒剤を含有した袋を膨張せしめ、著しい場合は破袋させ
るという欠点がある。
【0008】
【本発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、省力的に散布することができ、水田中を農薬活性成
分が均一に広がり薬効・薬害の点で問題がなく低コスト
で安定な製剤を提供することを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく鋭意検討した結果、農薬活性成分、多孔質担
体、高分子結合剤および界面活性剤を含有する粒剤を、
そのまま湛水下水田に散布するか水溶性包装体で包装し
たものを投げ込み散布することで、粒剤が水面を浮遊拡
展しながら崩壊し、速やかに農薬活性成分が広がり、薬
効・薬害の点で優れることを見い出した。
【0010】本発明農薬粒剤で使用されうる農薬活性成
分は特に限定されるものではないが例えば下記のものが
あげられる。除草剤では水田雑草に活性を有する農薬活
性成分が使用されうるが、スルホニルウレア系除草剤は
特に好適な農薬活性成分の一つである。例えば、ピラゾ
スルフロンエチル(一般名),ハロスルフロンメチル
(一般名),ベンスルフロンメチル(一般名),イマゾ
スルフロン(一般名),アジムスルフロン(一般名),
エトキシスルフロン(一般名)、シクロスルファムロン
(一般名)などが挙げられるがこれらに限定はされな
い。
【0011】スルホニルウレア系以外の除草剤では、エ
スプロカルブ(一般名),メフェナセット(一般名),
カフェンストロール(一般名),エトベンザミド(一般
名),シハロホップブチル(一般名),ダイムロン(一
般名),ピリブチカルブ(一般名),ベンフレセート
(一般名),ベンタゾン(一般名)及びその塩,2.4
−D及びその塩又はエステル,MCP及びその塩又はエ
ステル,モリネート(一般名),ベンチオカルブ(一般
名),アミノフォス(一般名),ペントキサゾン(一般
名),エポプロダン(一般名),ピリブチカルブ(一般
名),テニクロル(一般名),ピラゾレート(一般
名),ピラゾキシフェン(一般名),ベンゾフェナップ
(一般名),ジメタメトリン(一般名),ブロモブチド
(一般名),ブタミホス(一般名),ジチオピル(一般
名),ピリミノバックメチル(一般名),シンメチリン
(一般名),アニロホス(一般名)などが挙げられるが
これらに限定されるものではない。
【0012】殺虫剤では、例えば、フィプロニル(一般
名),イミダクロプリド(一般名),カルボスルファン
(一般名),ベンフラカルプ(一般名),カルタップ
(一般名),ブプロフェジン(一般名)、エトフェンプ
ロックス(一般名)などが挙げられる。
【0013】殺菌剤では、例えば、トリシクラゾール
(一般名),アゾキシストロビン(一般名),プロベナ
ゾール(一般名),フラサイド(一般名),フルトラニ
ル(一般名),ペンシクロン(一般名),ピロキロン
(一般名)、チフルザミド(一般名)、ジクロシメット
(一般名)、フラメトピル(一般名)などが挙げられ
る。
【0014】植物成長調節剤では、例えば、ウニコナゾ
ール(一般名),イナベンフィド(一般名)などが挙げ
られるがこれらのみに限定されるものではない。
【0015】本発明の農薬粒剤に使用される多孔質担体
の材質としては、無機および有機質から1種以上を選択
することができるが、無機質としては、例えば焼成ケイ
ソウ土、焼成バーミキュライト、非晶質シリカ、カルシ
ウムシリケート等が挙げられる。また、有機質としては
木粉、モミガラ、トウモロコシ芯などを粉砕したものや
セルロース粉や発泡セルロースなどの植物質微粉や、発
泡ポリスチレン、発泡ポリウレタン、発泡尿素樹脂等の
合成樹脂発泡体、およびこれらの粉砕物、もしくは合成
樹脂中空体およびこれらの粉砕物などが挙げられるがこ
れらに限定されるものではない。
【0016】本農薬粒剤の多孔質担体は上記の中から1
種以上を選択することができるが、担体がいつまでも水
に浮遊するものの場合、農薬活性成分が吸着しいつまで
も水面に漂うことになり、風により吹き寄せが起こり農
薬活性成分の不均一化が起こりうる。そのため、担体と
しては最終的には水に沈降する非水浮遊性のものが好ま
しい。それゆえ、多孔質担体としては網目構造や繊維状
構造を有し徐々に吸水し水中に沈降もしくは、水中を漂
うものが好ましい。また粒剤の浮遊性を確保するために
真比重の比較的軽い有機質のものが特に好ましく、植物
質微粉や合成樹脂発泡体の粉砕物が適している。その中
でも植物質微粉では木粉、合成樹脂発泡体では発泡尿素
樹脂を粉砕したものは、水を吸収し速やかに水中に沈降
および分散し、本発明の農薬粒剤の目的としている物理
性を実現するのに好適である。
【0017】さらに、多孔質担体の粒子径は、平均粒子
径500μm未満、好ましくは250μm以下が良い。平
均粒子径が500μm以上であれば農薬活性成分やその
他補助剤と均一に混合するのが困難になるばかりか粒状
に加工するのが難しくなる。また、平均粒子径が500
μm以上であると担体が沈降しにくく水面にいつまでも
漂い、農薬活性成分が素早く水中に移行するのを妨げ
る。さらに、担体の表面積が減少するため、結果的に農
薬活性成分を高濃度に含有させる事が困難になる。この
多孔質担体の添加量としては、本発明農薬粒剤100重
量部に対し例えば木粉の場合は10〜90重量部、好ま
しくは30〜80重量部であり、発泡尿素樹脂の場合は
5〜50重量部、好ましくは10〜40重量部である。
【0018】本発明における高分子結合剤は、農薬活性
成分および多孔質担体、界面活性剤、さらには必要に応
じてその他補助剤を加えたものを粒状に加工するのに用
い、例えば、リグニンスルホン酸塩、澱粉、澱粉誘導
体、アラビアガム、キサンタンガム、アルギン酸ナトリ
ウム、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコ
ール、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、
カルボキシメチルセルロース塩などセルロース誘導体等
の水溶性および/又は水膨潤性高分子等が挙げられる
が、これに限定されるものではなく1種、又は2種以上
を混合して用いることができる。
【0019】また、粒剤が水面に施用されたとき、水面
を浮遊拡展しながら崩壊し分散するという物理性をもた
せるためには、高分子結合剤としては水溶性および/又
は水膨潤性高分子を添加することがが好ましく、粒の水
面で崩壊もしくは膨潤崩壊が良好となる。これら水溶性
および/又は水膨潤性高分子は、それらの水溶解速度や
水膨潤度、水膨潤速度を考慮すれば、得られる粒剤の物
理性を任意に調整可能であり、種類や添加量を適度に調
整すればよい。また、水溶性もしくは水膨潤性結合剤
は、造粒性の善し悪しや粒剤の目的とする物理性に応じ
て、少ない添加量で目的を達成しうるように選択するこ
とが望ましい。
【0020】界面活性剤は、粒が水面を速やかに広が
り、且つ水面で粒が崩壊するために必要である。界面活
性剤の添加量は、少なすぎると水面での粒の拡展が不十
分となるばかりでなく、粒が水面で崩壊するという物理
性を付与できないため、未崩壊のまま沈降してしまい農
薬活性成分の水田水中への拡散を不十分なものとし、結
果的に農薬活性成分が不均一となり薬効不足や薬害の原
因となる。
【0021】本発明における界面活性剤としてはアルキ
ルスルホサクシネート(例えばジオクチルスルホサクシ
ネートなど)、縮合リン酸塩(例えばトリポリリン酸
塩)、ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物および
その塩、アルキルナフタレンスルホン酸のホルマリン縮
合物およびその塩(例えばメチルナフタレンスルホン酸
のホルマリン縮合物およびその塩、ブチルナフタレンス
ルホン酸のホルマリン縮合物およびその塩、アルキルベ
ンゼンスルホン酸のホルマリン縮合物およびその塩)、
リグニンスルホン酸塩、フェノール誘導体の縮合物、ポ
リカルボン酸塩、(例えばポリアクリル酸もしくは、マ
レイン酸とジイソブチレンの共重合物)アルキルベンゼ
ンスルホネート(例えばドデシルベンゼンスルホネー
ト)、アルキルナフタレンスルホネート(例えばジブチ
ルナフタレンスルホネート)、アルキルエーテルサルフ
ェート(例えばラウリルエーテルサルフェート、ポリオ
キシエチレンアルキルアリールフェニルエーテルサルフ
ェート、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
サルフェート)、ポリオキシエチレンアルキルアリール
フェニルエーテルリン酸エステル塩、ポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテルリン酸エステル塩、ポリオ
キシエチレンアルキルアリールフェニルエーテル、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル、
ポリオキシエチレン脂肪アミド、ポリオキシエチレン脂
肪アミン、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレンアルキルアミン、ポリオキシ脂肪酸アミ
ド、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロッ
クコポリマー、ポリオキシエチレンアルキルエーテル化
ポリオキシプロピレン、ポリオキシエチレン化ポリエチ
レン、アセチレングリコールアセチレンアルコールおよ
びそのアルキレンオキサイド付加物のようなアセチレン
系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面
活性剤等などが挙げられるがこれらに限定されるもので
はない。
【0022】さらに詳しく説明すると、水面で粒剤を拡
展および崩壊させるためには、表面張力低下能の大きい
界面活性剤を水面拡展剤として添加することが好まし
い。水面拡展剤として、例えばポリオキシエチレンアル
キルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
サルフェート、アルキルベンゼンスルホネート、アルキ
ルナフタレンスルホネート、アルキルエーテルサルフェ
ート、アルキルスルホサクシネート、ポリオキシエチレ
ンポリオキシプロピレンブロックコポリマーやアセチレ
ングリコールアセチレンアルコールおよびそのアルキレ
ンオキサイド付加物のようなアセチレン系界面活性剤や
シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤等のノニ
オン系界面活性剤やアニオン系界面活性剤等の表面張力
低下能の大きいものが挙げられるがこれらに限定される
ものではなく1種以上の水面拡展剤を用いることができ
る。
【0023】これらの水面拡展剤の中で、アセチレン系
界面活性剤やシリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活
性剤、ジアルキルスルホサクシネートは水面浮遊性、水
面拡展性と水面での粒の崩壊性を良好にするうえで好適
である。さらに好ましくは、ジアルキルスルホサクシネ
ートである。添加量は0.1〜50%、好ましくは1〜
30%、さらに好ましくは2.5〜20%で本農薬粒剤
の目的とする物理性を発現できる。さらに、ジアルキル
スルホサクシネートと共にアセチレン系やシリコーン
系、フッ素系界面活性剤を少量添加することで、より水
面拡展性に優れる。また、農薬活性成分をより均一に効
率的に分散させるうえで上記の水面拡展剤以外の界面活
性剤を添加し農薬活性成分の分散を向上させることがで
きる。
【0024】本発明の農薬粒剤は、風による吹き寄せを
防止し、農薬活性成分を速やかに、且つ均一に水田水に
行き渡らせることを目的としており、下記物理性を有し
ている。 (1)粒剤が30分以内、好ましくは15分以内に水面
もしくは水中で崩壊し、農薬活性成分および担体は水中
に分散もしくは沈降する。 (2)粒剤が崩壊するまでの拡展到達距離が4m以上、
好ましくは6m以上である。 粒剤が30分以上水面に浮遊している場合は風による吹
き寄せが起こりやすい。また粒が崩壊する前に土壌上に
沈降する場合は粒剤中に農薬活性成分が残り、結果的に
水田水中の農薬活性成分の不均一化が起こり薬効、薬害
で問題を生じやすいため、粒は水面もしくは水中で崩壊
し分散させることが望ましい。
【0025】上記の物理性を付与するためには、水溶性
および/又は水膨潤性結合剤と水面拡展剤の組み合わせ
を、種類、添加量ともに最適なものにする必要がある。
水溶性および/又は水膨潤性結合剤として好適なもの
は、セルロース誘導体、好ましくはカルボキシメチルセ
ルロース塩、さらに好ましくはカルボキシメチルセルロ
ースナトリウム(以下CMC−Naと略す)である。ま
た、水溶解速度、水膨張度、水膨張速度の点から平均分
子量10000〜150000、好ましくは15000
〜80000、さらに好ましくは20000〜6000
0である必要がある。さらにエーテル化度は0.5〜
0.9、好ましくは0.55〜0.85である必要があ
る。また、水面拡展剤としてジアルキルスルホサクシネ
ートは上記物理性を実現するのに好適である。
【0026】次に本発明の農薬粒剤の製造法について説
明する。本発明の農薬粒剤は、例えば以下の方法で製造
できるが、特ににこれらのみに限定されるものではな
い。造粒は、流動層造粒機、噴霧乾燥造粒機、攪拌造粒
機、圧縮造粒機、転動造粒機、押し出し造粒機等を用い
て通常の方法で製造することができる。より具体的に
は、例えば(1)農薬活性成分、多孔質担体、界面活性
剤および/又は水面拡展剤、水溶性もしくは水膨潤性結
合剤、さらに必要に応じてはその他の補助剤および水を
混合した後、造粒機を用いて造粒後、乾燥することによ
って本発明の粒剤を得るか、(2)まず農薬活性成分を
含まない粒を一旦造粒し、農薬活性成分単独もしくは、
農薬活性成分と界面活性剤や吸収剤等の補助剤とを混合
したプレミックスを被覆もしくは吸収させる方法で製造
することができる。
【0027】しかし(2)の方法では、農薬活性成分を
多く含有させることができないばかりか、均一に被覆も
しくは吸着させることができないため得られる粒剤の物
理性の均質性に劣る場合がある。また、製造方法も煩雑
となり好ましくない。本農薬粒剤は、散布者の省力化と
安価な農薬製剤を提供することを目的としており、
(1)の方法の方が、農薬活性成分を高濃度に含有させ
れれる点、物理性の均質性、製造の簡便さにおいて目的
を達成しやすい。さらに好ましくは押し出し造粒機で造
粒することが望ましく、粒剤の見掛け比重や、物理性の
安定性、ハンドリングの点で好ましい粒剤が得ることが
できる。
【0028】また、本発明の農薬粒剤の物理性である水
面浮遊性を付与するためには、粒剤の見掛け比重を0.
1〜0.5、好ましくは0.15〜0.40にする必要
がある。また本農薬粒剤には、必要に応じて、賦形剤、
崩壊剤、溶剤、吸収性微粉末、分解防止剤、滑剤、着色
剤などの補助剤を添加することもできる。賦形剤および
崩壊剤としてはクレー、タルク、ベントナイト、珪藻
土、炭酸カルシウムなどの鉱物質微粉や塩化カリウム、
硫安、炭酸水素ナトリウム、硫酸ナトリウムなど無機塩
類、安息香酸、クエン酸、コハク酸などの有機酸または
その塩、尿素、グルコースや砂糖などの糖類などの水溶
性担体、澱粉およびその誘導体などが挙げられる。
【0029】該農薬粒剤を水溶性包装体で包装した農薬
製剤は、上記のように製造した粒剤を水溶性フィルムで
分包することで得られる。分包する1包あたりの該農薬
粒剤の量は、1〜200g、好ましくは1〜100g、更
に好ましくは1〜50gで、10アールあたりの散布す
る個数は1〜20個が好ましい。また、必要に応じて該
農薬粒剤と他の投げ込み散布剤として使用可能な農薬固
形製剤とを混合して水溶性フィルムに分包することも可
能である。
【0030】さらに、1包あたりの重さを投げ込みやす
い重さにするために、ケイ砂など粒状鉱物質担体、粒状
硫安や粒状肥料などの粒状水溶性担体などをおもりとし
て使用し該農薬粒剤と組み合わせて水溶性フィルムに分
包することも可能である。ここで用いられる水溶性フィ
ルムとしては、例えばポリビニルアルコール、変成ポリ
ビニルアルコール、水溶性ビニロン、ポリエチレングリ
コール、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、澱粉等を素材とした高分子フィルムや、
紙、繊維等に水溶性フィルムをラミネーや塗布、含浸処
理したものなどがあげられ、特に限定されるものではな
いが、田面水上に散布して数秒〜24時間程度で溶解す
ることが必要である。これらの水溶性フィルムの膜厚は
10〜50μm、好ましくは20〜40μmが適当であ
る。
【0031】
【実施例】以下に実施例および試験例を挙げて本発明を
さらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定される
ものではない。以下の部は、重量部を意味する。 実施例1 ピラゾスルフロンエチル(一般名)0.7部,リグニン
スルホン酸ソーダ1部,ナフタレンスルホン酸ホルマリ
ン縮合物2部,ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテル硫酸エステル塩2部,ジオクチルスルホサクシネ
ート5部,CMC−Na(分子量50000、エーテル
化度0.65)20部、木粉(平均粒子径120μm)
69.3部を混合し、次いで所定量の造粒水を加え、万
能混合機((株)ダルトン)で混練し、1.2m/mの
スクリーンを装着したバスケットリューザー(BR−2
00 不二パウダル社製)で造粒した後、50℃で2時
間乾燥して本発明の粒剤を得た。なおこの粒剤の見掛け
比重は、0.20であった。
【0032】実施例2 ピラゾスルフロンエチル(一般名)0.7部,カフェン
ストロール(一般名)10部、リグニンスルホン酸ソー
ダ1部,ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物2部,
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エス
テル塩2部,ジオクチルスルホサクシネート5部,CM
C−Na(分子量30000、エーテル化度0.75)
15部、木粉(平均粒子径120μm)64.3部を混
合し、次いで所定量の造粒水を加え、万能混合機
((株)ダルトン)で混練し、1.2m/mのスクリー
ンを装着したバスケットリューザー(BR−200 不
二パウダル社製)で造粒した後、50℃で2時間乾燥し
て本発明の粒剤を得た。なおこの粒剤の見掛け比重は、
0.25であった。
【0033】実施例3 ピラゾスルフロンエチル(一般名)0.7部,エポプロ
ダン(一般名)5部、リグニンスルホン酸ソーダ2部,
ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物4部,ポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩2
部,ジオクチルスルホサクシネート5部,CMC−Na
(分子量30000、エーテル化度0.75)15部、
木粉(平均粒子径120μm)66.3部を混合し、次
いで所定量の造粒水を加え、万能混合機((株)ダルト
ン)で混練し、1.2m/mのスクリーンを装着したバ
スケットリューザー(BR−200 不二パウダル社
製)で造粒した後、50℃で2時間乾燥して本発明の粒
剤を得た。なおこの粒剤の見掛け比重は、0.31であ
った。
【0034】実施例4 ピラゾスルフロンエチル(一般名)0.7部,アニロホ
ス(一般名)13.3部、リグニンスルホン酸ソーダ2
部,ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物4部,ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル
塩2部,ジオクチルスルホサクシネート5部,CMC−
Na(分子量30000、エーテル化度0.75)15
部、木粉(平均粒子径120μm)58部を混合し、次
いで所定量の造粒水を加え、万能混合機((株)ダルト
ン)で混練し、1.2m/mのスクリーンを装着したバ
スケットリューザー(BR−200 不二パウダル社
製)で造粒した後、50℃で2時間乾燥して本発明の粒
剤を得た。なおこの粒剤の見掛け比重は、0.30であ
った。
【0035】実施例5 ピラゾスルフロンエチル(一般名)1.05部,アニロ
ホス(一般名)20部、リグニンスルホン酸ソーダ5
部,ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物10部,ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステ
ル塩2部,ジオクチルスルホサクシネート7部,CMC
−Na(分子量30000、エーテル化度0.75)1
5部、尿素樹脂発泡体粉砕物(平均粒子径100μm)
46.95部を混合し、次いで所定量の造粒水を加え、
万能混合機((株)ダルトン)で混練し、1.2m/m
のスクリーンを装着したバスケットリューザー(BR−
200 不二パウダル社製)で造粒した後、50℃で2
時間乾燥して本発明の粒剤を得た。なおこの粒剤の見掛
け比重は、0.25であった。
【0036】実施例6 ピラゾスルフロンエチル(一般名)2.1部,カフェン
ストロール(一般名)30部、リグニンスルホン酸ソー
ダ3部,ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物8部,
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エス
テル塩2部,ジオクチルスルホサクシネート5部,CMC-
Na(分子量30000、エーテル化度0.75)15
部、尿素樹脂発泡体粉砕物(平均粒子径100μm)3
4.9部を混合し、次いで所定量の造粒水を加え、万能
混合機((株)ダルトン)で混練し、1.2m/mのス
クリーンを装着したバスケットリューザー(BR−20
0不二パウダル社製)で造粒した後、50℃で2時間乾
燥して本発明の粒剤を得た。なおこの粒剤の見掛け比重
は、0.30であった。
【0037】実施例7 ピラゾスルフロンエチル(一般名)2.1部,アニロホ
ス(一般名)30部、リグニンスルホン酸ソーダ3部,
ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物8部,ポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩2
部,ジオクチルスルホサクシネート5部,CMC-Na(分子
量30000、エーテル化度0.75)15部、尿素樹
脂発泡体粉砕物(平均粒子径100μm)24.9部を
混合し、次いで所定量の造粒水を加え、万能混合機
((株)ダルトン)で混練し、1.2m/mのスクリー
ンを装着したバスケットリューザー(BR−200 不
二パウダル社製)で造粒した後、50℃で2時間乾燥し
て本発明の粒剤を得た。なおこの粒剤の見掛け比重は、
0.33であった。
【0038】比較例1 ピラゾスルフロンエチル(一般名)0.7部,カフェン
ストロール(一般名)10部、リグニンスルホン酸ソー
ダ1部,ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物2部,
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エス
テル塩2部,ジオクチルスルホサクシネート5部,CM
C−Na(分子量30000、エーテル化度0.75)
15部、シラスバルーン64.3部を混合し、次いで所
定量の造粒水を加え、万能混合機((株)ダルトン)で
混練し、1.2m/mのスクリーンを装着したバスケッ
トリューザー(BR−200 不二パウダル社製)で造
粒した後、50℃で2時間乾燥して本発明の粒剤を得
た。なおこの粒剤の見掛け比重は、0.15であった。
【0039】比較例2 ピラゾスルフロンエチル(一般名)0.7部,カフェン
ストロール(一般名)10部、リグニンスルホン酸ソー
ダ1部,ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物2部,
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エス
テル塩2部,ジオクチルスルホサクシネート5部,CM
C−Na(分子量30000、エーテル化度0.75)
20部、シラスバルーン59.3部を混合し、次いで所
定量の造粒水を加え、万能混合機((株)ダルトン)で
混練し、1.2m/mのスクリーンを装着したバスケッ
トリューザー(BR−200 不二パウダル社製)で造
粒した後、50℃で2時間乾燥して本発明の粒剤を得
た。なおこの粒剤の見掛け比重は、0.23であった。
【0040】比較例3 ピラゾスルフロンエチル(一般名)0.7部,カフェン
ストロール(一般名)10部、リグニンスルホン酸ソー
ダ1部,ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物2部,
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エス
テル塩2部,ジオクチルスルホサクシネート5部,CM
C−Na(分子量190000、エーテル化度0.7
5)15部、木粉64.3部を混合し、次いで所定量の
造粒水を加え、万能混合機((株)ダルトン)で混練
し、1.2m/mのスクリーンを装着したバスケットリ
ューザー(BR−200 不二パウダル社製)で造粒し
た後、50℃で2時間乾燥して本発明の粒剤を得た。な
おこの粒剤の見掛け比重は、0.30であった。
【0041】比較例4 ピラゾスルフロンエチル(一般名)0.7部,カフェン
ストロール(一般名)10部、リグニンスルホン酸ソー
ダ1部,ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物2部,
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エス
テル塩2部,ジオクチルスルホサクシネート5部,CM
C−Na(エーテル化度0.45)15部、木粉64.
3部を混合し、次いで所定量の造粒水を加え、万能混合
機((株)ダルトン)で混練し、1.2m/mのスクリ
ーンを装着したバスケットリューザー(BR−200
不二パウダル社製)で造粒した後、50℃で2時間乾燥
して本発明の粒剤を得た。
【0042】比較例5 ピラゾスルフロンエチル(一般名)0.7部,カフェン
ストロール(一般名)10部、リグニンスルホン酸ソー
ダ1部,ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物2部,
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エス
テル塩2部,ジオクチルスルホサクシネート5部,CM
C−Na(エーテル化度1.35)15部、木粉64.
3部を混合し、次いで所定量の造粒水を加え、万能混合
機((株)ダルトン)で混練し、1.2m/mのスクリ
ーンを装着したバスケットリューザー(BR−200
不二パウダル社製)で造粒した後、50℃で2時間乾燥
して本発明の粒剤を得た。
【0043】比較例6 ピラゾスルフロンエチル(一般名)0.7部,カフェン
ストロール(一般名)10部、リグニンスルホン酸ソー
ダ1部,ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物2部,
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エス
テル塩2部,ジオクチルスルホサクシネート5部,CM
C−Na(エーテル化度1.35)15部、木粉64.
3部を混合し、次いで所定量の造粒水を加え、万能混合
機((株)ダルトン)で混練し、1.2m/mのスクリ
ーンを装着したバスケットリューザー(BR−200
不二パウダル社製)で造粒した後、50℃で2時間乾燥
して本発明の粒剤を得た。
【0044】比較例7 ピラゾスルフロンエチル(一般名)0.7部,カフェン
ストロール(一般名)10部、リグニンスルホン酸ソー
ダ1部,ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物2部,
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エス
テル塩2部,ジオクチルスルホサクシネート5部,α化
澱粉15部、木粉64.3部を混合し、次いで所定量の
造粒水を加え、万能混合機((株)ダルトン)で混練
し、1.2m/mのスクリーンを装着したバスケットリ
ューザー(BR−200 不二パウダル社製)で造粒し
た後、50℃で2時間乾燥して本発明の粒剤を得た。
【0045】試験例1 (粒の崩壊時間および拡展到達
距離の測定試験) 幅40cm、長さ7.5m、高さ20cmの塩化ビニル製の
容器を作り、水を水深5cmになるように入れ、端から5
0cmの位置に粒剤1gを投入し、粒剤が水面で崩壊拡展
する様子を観察した。投入時から、粒が水面で完全に崩
壊分散するまでの時間を水面崩壊時間とする。また、拡
展到達距離は粒が崩壊するまでに到達した距離を測定し
た。結果は下記のとおりである。
【0046】 水面崩壊時間・観察結果・拡展到達距離 実施例1の粒剤 水面崩壊時間は10分で農薬活性成分は水中に分散し水面 に 残渣は残らなかった。拡展到達距離は6.9m。 実施例2の粒剤 水面崩壊時間は10分で農薬活性成分は水中に分散し水面 に 残渣は残らなかった。拡展到達距離は6.9m。
【0047】 実施例3の粒剤 水面崩壊時間は12分で農薬活性成分は水中に分散し水面 に 残渣は残らなかった。拡展到達距離は6.8m。 実施例4の粒剤 水面崩壊時間は15分で農薬活性成分は水中に分散し水面 に 残渣は残らなかった。拡展到達距離は6.5m。 実施例5の粒剤 水面崩壊時間は10分で農薬活性成分は水中に分散し水面 に 残渣は残らなかった。拡展到達距離は6.5m。
【0048】 実施例6の粒剤 水面崩壊時間は15分で農薬活性成分は水中に分散し水面 に 残渣は残らなかった。拡展到達距離は6.9m。 実施例7の粒剤 水面崩壊時間は15分で農薬活性成分は水中に分散し水面 に 残渣は残らなかった。拡展到達距離は6.7m。
【0049】 比較例1の粒剤 水面崩壊時間は5分であったが、いつまでも水面に崩壊し た粒剤の残渣が残っていた。拡展到達距離は5.5m。 比較例2の粒剤 水面崩壊時間は10分であったが、いつまでも水面に崩壊 した粒剤の残渣が残っていた。拡展到達距離は6.5m。 比較例3の粒剤 水面崩壊時間は40分で農薬活性成分は水中に分散し水面 に残渣は残らなかった。拡展到達距離は6.8m。
【0050】 比較例4の粒剤 水面浮遊性および水面崩壊性を示さず、すぐに粒状のまま 水中に沈降した。 比較例5の粒剤 水面浮遊性および水面崩壊性を示さず、すぐに粒状のまま 水中に沈降した。 比較例6の粒剤 水面浮遊性および水面崩壊性を示さず、すぐに粒状のまま 水中に沈降した。
【0051】 比較例7の粒剤 水面浮遊性を有したが水面で完全に崩壊せず、1時間後に 粒状のまま沈降した。
【0052】試験例2 実施例2〜4、比較例1〜3の粒剤を各30gづつ水溶
性ビニロンフィルムHH40μm((株)クラレ製)で
作製した包装体に入れ粒剤包装体を得た。代かきを行
い、田植え機で水稲(品種:ニホンバレ)の稚苗を移植
した水田に10m×10mの正方形の試験区を用意した。
移植後15日目に実施例および比較例の粒剤包装体を試
験区の中央に処理した。処理時の田面水の深さは約5c
m、風速は4〜5m/秒であった。図1に試験の状況を詳
しく示す。処理後30日目に、試験区を図1のように9
等分し調査範囲1〜9に区分けし、各調査範囲における
各種雑草に対する除草効果および水稲に対する薬害の調
査を下記の判定基準に従って評価した。この結果を第1
表に示す。
【0053】判定基準 5:完全枯死あるいは90%以上の抑制 4:70〜90%の抑制 3:40〜70%の抑制 2:20〜40%の抑制 1:5〜20%の抑制 0:5%以下の抑制 抑制の程度は、肉眼による観察調査から求めた。
【0054】なお、第1表中の記号は以下の意味を表
す。 A:水稲,B:ノビエ,C:ホタルイ,D:コナギ,
E:ミズガヤツリ
【0055】
【表1】 第1表 ──────────────────────────────────── 1 2 3 4 5 6 7 8 9 ──────────────────────────────────── 実施例2 A 0 0 0 0 0 0 0 0 0 B 5 5 5 5 5 5 5 5 5 C 5 5 5 5 5 5 5 5 5 D 5 5 5 5 5 5 5 5 5 E 5 5 5 5 5 5 5 5 5 ──────────────────────────────────── 実施例3 A 0 0 0 0 0 0 0 0 0 B 5 5 5 5 5 5 5 5 5 C 5 5 5 5 5 5 5 5 5 D 5 5 5 5 5 5 5 5 5 E 5 5 5 5 5 5 5 5 5 ──────────────────────────────────── 実施例4 A 0 0 0 0 0 0 0 0 0 B 5 5 5 5 5 5 5 5 5 C 5 5 5 5 5 5 5 5 5 D 5 5 5 5 5 5 5 5 5 E 5 5 5 5 5 5 5 5 5 ──────────────────────────────────── 比較例1 A 0 0 0 0 2 0 0 0 0 B 4 4 4 5 5 5 5 5 5 C 5 5 5 5 5 5 5 5 5 D 5 5 5 5 5 5 5 5 5 E 5 5 5 5 5 5 5 5 5 ──────────────────────────────────── 比較例2 A 0 0 0 0 0 0 0 0 0 B 3 4 3 5 5 5 5 5 5 C 5 5 5 5 5 5 5 5 5 D 5 5 5 5 5 5 5 5 5 E 5 5 5 5 5 5 5 5 5 ──────────────────────────────────── 比較例3 A 0 0 0 0 0 0 1 0 0 B 4 4 3 5 5 5 5 5 5 C 5 5 5 5 5 5 5 5 5 D 5 5 5 5 5 5 5 5 5 E 5 5 5 5 5 5 5 5 5 ────────────────────────────────────
【0056】
【発明の効果】本発明によって、省力的に散布すること
ができ、水田中を農薬活性成分が均一に広がり薬効・薬
害の点で問題がなく低コストで安定な製剤を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【0000】
【図1】水田の平面図で試験区を表す。この試験区は、
1辺が10mの正方形であり、点線によって、これを1
辺が正方形のより小さな均等面積の9区画に分けたもの
である。
【0000】
【符号の説明】
X ─────処理地点 1〜9 ─────調査範囲の区画番号 → ─────風向き

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 農薬活性成分、多孔質担体、高分子結合
    剤および界面活性剤を含有する水面浮遊性水田用農薬粒
    剤。
  2. 【請求項2】 多孔質担体が、植物質微粉および/また
    は合成樹脂発泡体である請求項1記載の農薬粒剤。
  3. 【請求項3】 植物質微粉が、木粉である請求項1また
    は2記載の農薬粒剤。
  4. 【請求項4】 合成樹脂発泡体が、尿素系樹脂発泡体ま
    たは該発泡体の粉砕物である請求項1または2記載の農
    薬粒剤。
  5. 【請求項5】 高分子結合剤が、セルロース誘導体であ
    る請求項1〜4記載の農薬粒剤。
  6. 【請求項6】 セルロース誘導体が、カルボキシメチル
    セルロース塩である請求項1〜5記載の農薬粒剤。
  7. 【請求項7】 界面活性剤が、ジアルキルスルホサクシ
    ネートである請求項1〜6記載の農薬粒剤。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7記載の農薬粒剤を水溶性包
    装体で包装された農薬製剤。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7記載の農薬粒剤または請求
    項8記載の水溶性包装体で包装された農薬製剤を、湛水
    下水田に直接投げ込み散布する方法。
JP9075070A 1997-03-27 1997-03-27 水面施用農薬粒剤 Pending JPH10265302A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9075070A JPH10265302A (ja) 1997-03-27 1997-03-27 水面施用農薬粒剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9075070A JPH10265302A (ja) 1997-03-27 1997-03-27 水面施用農薬粒剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10265302A true JPH10265302A (ja) 1998-10-06

Family

ID=13565578

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9075070A Pending JPH10265302A (ja) 1997-03-27 1997-03-27 水面施用農薬粒剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10265302A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10287505A (ja) * 1997-04-11 1998-10-27 Nippon Nohyaku Co Ltd 水面施用農薬組成物及びその製造方法
JP2000319103A (ja) * 1999-05-13 2000-11-21 Kumiai Chem Ind Co Ltd 水面浮遊性粒状農薬製剤及びその製造法
JP2000319107A (ja) * 1999-03-03 2000-11-21 Nippon Bayer Agrochem Co Ltd 水面施用製剤
JP2001302405A (ja) * 2000-04-27 2001-10-31 Kumiai Chem Ind Co Ltd 水田用農薬製剤およびその散布方法
JP2002128605A (ja) * 2000-08-14 2002-05-09 Hokko Chem Ind Co Ltd 水面施用農薬製剤およびその製法
JP2002128602A (ja) * 2000-10-25 2002-05-09 Kumiai Chem Ind Co Ltd 水田用農薬組成物
JP2002154901A (ja) * 2000-11-21 2002-05-28 Kumiai Chem Ind Co Ltd 農薬組成物並びにその製造方法および散布方法
WO2002011538A3 (en) * 2000-08-08 2002-06-13 Aventis Cropscience Gmbh Floating type formulation of agricultural agents
JP2002179507A (ja) * 2000-10-05 2002-06-26 Kumiai Chem Ind Co Ltd 均一拡散性粒状農薬製剤およびその散布方法
JP2009114102A (ja) * 2007-11-05 2009-05-28 Sumitomo Chemical Co Ltd 水面浮遊性農薬粒状組成物及びそれを含有する水田処理用袋状農薬製剤
JP2010116420A (ja) * 2010-03-05 2010-05-27 Sumitomo Chemical Co Ltd 農薬固形製剤
JPWO2015118978A1 (ja) * 2014-02-06 2017-03-23 株式会社クラレ ポリビニルアルコールフィルム
WO2021065498A1 (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 第一工業製薬株式会社 粒状農薬組成物および農薬パック剤

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5399327A (en) * 1977-02-04 1978-08-30 Nissan Chem Ind Ltd Pesticide preparations for water surface spreading use
JPH0782102A (ja) * 1993-09-14 1995-03-28 Mitsui Toatsu Chem Inc 水田用農薬粒剤
JPH0899803A (ja) * 1994-08-04 1996-04-16 Sankyo Co Ltd 水面浮遊拡展性非崩壊粒剤
JPH0899804A (ja) * 1994-08-05 1996-04-16 Sankyo Co Ltd 投下点に有効成分が偏在しない水面浮遊拡展性農薬製剤
JPH0899802A (ja) * 1994-08-04 1996-04-16 Sankyo Co Ltd 水面での崩壊分散性を調節した水面浮遊性農薬粒剤及びそのキャリヤー

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5399327A (en) * 1977-02-04 1978-08-30 Nissan Chem Ind Ltd Pesticide preparations for water surface spreading use
JPH0782102A (ja) * 1993-09-14 1995-03-28 Mitsui Toatsu Chem Inc 水田用農薬粒剤
JPH0899803A (ja) * 1994-08-04 1996-04-16 Sankyo Co Ltd 水面浮遊拡展性非崩壊粒剤
JPH0899802A (ja) * 1994-08-04 1996-04-16 Sankyo Co Ltd 水面での崩壊分散性を調節した水面浮遊性農薬粒剤及びそのキャリヤー
JPH0899804A (ja) * 1994-08-05 1996-04-16 Sankyo Co Ltd 投下点に有効成分が偏在しない水面浮遊拡展性農薬製剤

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10287505A (ja) * 1997-04-11 1998-10-27 Nippon Nohyaku Co Ltd 水面施用農薬組成物及びその製造方法
JP2000319107A (ja) * 1999-03-03 2000-11-21 Nippon Bayer Agrochem Co Ltd 水面施用製剤
JP2000319103A (ja) * 1999-05-13 2000-11-21 Kumiai Chem Ind Co Ltd 水面浮遊性粒状農薬製剤及びその製造法
JP2001302405A (ja) * 2000-04-27 2001-10-31 Kumiai Chem Ind Co Ltd 水田用農薬製剤およびその散布方法
WO2002011538A3 (en) * 2000-08-08 2002-06-13 Aventis Cropscience Gmbh Floating type formulation of agricultural agents
JP2002128605A (ja) * 2000-08-14 2002-05-09 Hokko Chem Ind Co Ltd 水面施用農薬製剤およびその製法
JP2002179507A (ja) * 2000-10-05 2002-06-26 Kumiai Chem Ind Co Ltd 均一拡散性粒状農薬製剤およびその散布方法
JP2002128602A (ja) * 2000-10-25 2002-05-09 Kumiai Chem Ind Co Ltd 水田用農薬組成物
JP2002154901A (ja) * 2000-11-21 2002-05-28 Kumiai Chem Ind Co Ltd 農薬組成物並びにその製造方法および散布方法
JP2009114102A (ja) * 2007-11-05 2009-05-28 Sumitomo Chemical Co Ltd 水面浮遊性農薬粒状組成物及びそれを含有する水田処理用袋状農薬製剤
JP2010116420A (ja) * 2010-03-05 2010-05-27 Sumitomo Chemical Co Ltd 農薬固形製剤
JPWO2015118978A1 (ja) * 2014-02-06 2017-03-23 株式会社クラレ ポリビニルアルコールフィルム
WO2021065498A1 (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 第一工業製薬株式会社 粒状農薬組成物および農薬パック剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10265302A (ja) 水面施用農薬粒剤
KR100687514B1 (ko) 수면 시용 농약 조성물
JP4538787B2 (ja) 粒状農薬組成物、その製造方法及び使用方法
KR100838178B1 (ko) 균일한 확산성 입상 농약 제제 및 그의 살포방법
JP4988110B2 (ja) 均一拡散性粒状農薬製剤およびその散布方法
JP4824215B2 (ja) 農薬粒状組成物の散布方法および粒状農薬合剤
JP4302232B2 (ja) 水面浮遊性粒状農薬製剤、その製造方法およびその散布方法
BRPI0308777B1 (pt) composição agroquímica granular e composição agroquímica granular mista
CN1856247B (zh) 均一扩散性粒状农药制剂
JP2003261401A (ja) 水田用農薬固形剤
WO1999057979A1 (fr) Granules de pesticide pour application a la surface de l'eau
JP3535429B2 (ja) 水面施用農薬組成物
JP3433157B2 (ja) 高濃度農薬固形製剤
JPH07233002A (ja) 農薬製剤
JP2000119108A (ja) 除草剤を含む水面施用農薬粒剤
JP2001278701A (ja) 水面における拡展性の良い農薬固形製剤
JP2000319103A (ja) 水面浮遊性粒状農薬製剤及びその製造法
WO2005029957A1 (ja) 粒状農薬製剤
KR100730590B1 (ko) 수중 유화형 농약입제 및 그의 제조방법
JP4623783B2 (ja) 農薬固形製剤
JP4410322B2 (ja) 無水硫酸ナトリウム含有粒状組成物およびその製造法
JP2009191011A (ja) 水面浮遊性農薬固形製剤
JPH09118602A (ja) 水面浮上性農薬製剤
JP4319736B2 (ja) 水面投下型農薬製剤
KR100318798B1 (ko) 농약고형제

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070322

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070424

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070523

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070810

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20070831