JP2003173744A - 電界放出型電子源およびその製造方法ならびに表示装置 - Google Patents

電界放出型電子源およびその製造方法ならびに表示装置

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JP2003173744A
JP2003173744A JP2001370629A JP2001370629A JP2003173744A JP 2003173744 A JP2003173744 A JP 2003173744A JP 2001370629 A JP2001370629 A JP 2001370629A JP 2001370629 A JP2001370629 A JP 2001370629A JP 2003173744 A JP2003173744 A JP 2003173744A
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JP
Japan
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electrode
electron source
upper electrode
lower electrode
field emission
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Application number
JP2001370629A
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English (en)
Inventor
Kuniyoshi Yokoo
邦義 横尾
Shusuke Mimura
秀典 三村
Tomoshi Ueda
智志 上田
Toshihiro Yamamoto
敏裕 山本
Masahiko Seki
昌彦 関
Mizuyoshi Atozawa
瑞芳 後沢
Tatsuya Takei
達哉 武井
Hiroshi Hagiwara
啓 萩原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Nippon Hoso Kyokai NHK
Japan Broadcasting Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に大面積に形成することができる電界放
出型電子源およびその製造方法ならびに表示装置を提供
する。 【解決手段】 電界放出型電子源10は、下部電極12
と微粒子層14と上部電極16とを有する。上部電極1
6は、多数の孔部16aを有する。微粒子層14は、第
1および第2の充填部18、20で構成される。第1の
充填部18は、上部電極16の孔部16aより離間した
位置から下方に延出し、下面が下部電極12に接するよ
うに、柱状に設けられた導電性材料からなる微粒子18
aの層である。第2の充填部20は、第1の充填部18
の周囲に配置される。第2の充填部20は、絶縁材料か
らなる絶縁層22で被覆された導電性材料からなるコア
23を有する微粒子20aの層である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電界放出型電子源
およびその製造方法ならびに表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電界放出型冷陰極電子源(以下、単に電
子源という。)として、いわゆるスピント型と呼ばれる
電子源や、下部電極、絶縁層および上部電極を順次積層
した構造を有する平面積層型電子源がある。
【0003】前者のスピント型電子源1aは、図13に
模式的に示すように、通常モリブデンからなる微小な三
角錐状のチップ(エミッタ)2aを多数配置した下部電
極3aと、チップ2aの先端部を露出する孔部4aが形
成された上部電極5aと、下部電極3aおよび上部電極
5aの間に形成された絶縁部6aとを有する。スピント
型電子源1aは、下部電極3aに対して上部電極5aに
正電圧を印加することにより、孔部4aを通して電子を
放出するように構成されている。
【0004】このスピント型電子源は、研究の歴史も長
く現在最も完成度の高い技術と考えられている。
【0005】しかしながら、上記スピント型電子源は、
立体形状のチップを含む電子源を複雑な微細加工技術に
より形成するため製造プロセスが複雑であり、また、多
数の三角錐状の下部電極を精度良く形成することは必ず
しも容易ではない等の不具合点がある。特に、スピント
型電子源を大面積に形成するときには、これらの不具合
は顕著になる。
【0006】このスピント型電子源と類似の構成の電子
源として、カーボンナノチューブ型の電子源が検討され
ている。カーボンナノチューブ型電子源1bは、図14
に模式的に示すように、スピント型電子源1aにおける
チップ2aに変えてカーボンナノチューブの層2bをエ
ミッタとするものである。なお、図14中、参照符号3
bは下部電極を示し、参照符号4bはカーボンナノチュ
ーブの層2bを露出する孔部を示し、参照符号5bは上
部電極を示す。
【0007】カーボンナノチューブ型電子源は、電子放
出特性、化学的安定性等に優れるとされている。
【0008】しかしながら、カーボンナノチューブ型電
子源は、カーボンナノチューブの長さを揃えて形成する
ことが難しく、カーボンナノチューブの先端位置がまち
まちとなる。そのため、上部電極とカーボンナノチュー
ブの先端との間の距離が場所によって異なり、電子を引
き出す電界に違いを生じる。したがって、カーボンナノ
チューブ型電子源を用いた画素構造のディスプレイの場
合には、画素によって輝度等にバラツキを生じるという
不具合がある。
【0009】上記したスピント型電子源等の不具合点を
解消するものとして、電子源の各構成部分を全て積層方
法によって形成する、前記後者の平面積層型の電子源が
ある。平面積層型電子源には、代表的なものとして、M
IS(Metal Insulator Semiconductor)型およびMI
M(Metal Insulator Metal)型がある。下部電極とし
て、MIS型の場合はn型シリコン基板が用いられ、M
IM型の場合は例えばアルミニウム等の金属材料が用い
られる。
【0010】上記積層型の電子源は、下部電極から供給
された電子がトンネル現象により絶縁層を通過して上部
電極に到達し、到達した電子の一部が上部電極の仕事関
数の障壁を越えて、上部電極から放出されるように構成
されている。このため、上部電極の厚みは、上部電極の
表面から均一に電子を放出できるように、上部電極内で
の電子の平均自由工程と同程度の1〜10nmに形成さ
れる。
【0011】また、積層型電子源と類似の構成の電子源
として、BSD型(Ballistic electron Surface-Emi
tting Display)電子源が検討されている。BSD型電
子源1cは、図15に模式的に示すように、柱状の半導
体結晶であるポリシリコン7cと、ポリシリコン7c間
に介在するシリコン酸化膜(図示せず。)が表面に形成
されたナノメータオーダーの微結晶シリコン層2cとか
らなる多孔質ポリシリコン層6cをエミッタとするもの
である。
【0012】BSD型電子源は、電子放出特性の真空度
依存性が小さく、かつポッピング現象が発生せず安定し
て高効率で電子を放出することができるとされている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
MIS型等の一般的な積層型電子源およびBSD型電子
源は、いずれも、上部電極を上記のように薄層に形成す
るため、生産性が低く、また、大面積の電子源を製造す
ることが困難であるという課題を有する。
【0014】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
のであり、容易に大面積に形成することができる電界放
出型電子源およびその製造方法ならびに表示装置を提供
することを主な目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電界放出型
電子源は、下部電極と、多数の微粒子が充填された微粒
子層と、上部電極とが順次積層された積層構造を有し、
該上部電極は、多数の孔部を有し、該微粒子層は、第1
および第2の充填部で構成され、該第1の充填部は、該
上部電極の該孔部より離間した位置から下方に延出し、
下面が該下部電極に接する導電性材料または半導体材料
からなる柱状の微粒子の層であり、該第2の充填部は、
該第1の充填部の周囲に配置され、上面が該上部電極に
接する、絶縁材料で被覆された導電性材料または半導体
材料からなる微粒子の層であることを特徴とする。
【0016】本発明の上記の構成により、発光素子を形
成したときに、陽極基板に向けた電子放出箇所となる多
数の孔部を上部電極に備え、また、第1の充填部の微粒
子の層の上面の最上部の微粒子を含む複数の微粒子が各
孔部から露出することにより、無数の電子放出サイトを
有するため、平均化効果により均一に電子を放出するこ
とができる。また、電子源は、絶縁層を格別に設ける必
要がないとともに、微粒子層を含む全層をスクリーン印
刷等の塗布法によって形成することができるため、容易
に大面積に形成することができる。また、このとき、電
子放出サイトとなる第1の充填部はエッチング法により
容易に形成することができる。
【0017】この場合、前記第1および第2の充填部の
微粒子が5μm以下の平均粒径を有すると、微粒子層を
容易に形成することができ、好適である。
【0018】ここで、粒径の下限は特に制限がないが、
5nm以上程度が好ましい。
【0019】また、この場合、前記絶縁材料の被覆厚み
が1μm以下であると、第1の充填部の微粒子を形成す
るときに酸化皮膜の除去を容易に行うことができ、より
好適である。
【0020】ここで、被覆厚みの下限は特に制限がない
が、1nm以上程度が好ましい。
【0021】また、本発明に係る電界放出型電子源の製
造方法は、上記の電界放出型電子源の製造方法であっ
て、下部電極を形成する工程と、該下部電極上に絶縁層
で被覆された微粒子を充填状態に積層して微粒子積層部
を形成する工程と、孔部を有する上部電極を形成する工
程と、上部電極をマスクとして該微粒子積層部をエッチ
ングして、孔部の下の柱状の微粒子の層の微粒子の絶縁
層を除去して第1の充填部を形成すると同時に該第1の
充填部の周囲に絶縁層が除去されなかった微粒子の層か
らなる第2の充填部を形成することを特徴とする。
【0022】これにより、微粒子積層部を積層形成し、
さらにエッチングすることにより電子放出サイトを容易
に形成することができる。
【0023】また、本発明に係る表示装置は、上記の電
界放出型電子源を含む陰極基板と、該陰極基板の電子放
出方向に対向して設けられた陽極基板とを有する発光素
子を備えてなることを特徴とする。
【0024】ここで、発光素子を構成する陽極基板は、
蛍光部および電極を有するものである。
【0025】これにより、上記電界放出型電子源の効果
を好適に発揮する表示装置を得ることができる。
【0026】また、本発明に係る表示装置は、陰極基板
と、該陰極基板の電子放出方向に対向して設けられた陽
極基板とを有する発光素子を備え、該陰極基板は下部電
極および上部電極を有し、該下部電極および該上部電極
はそれぞれ複数の帯状電極部で構成され、該下部電極の
該複数の帯状電極部および該上部電極の該複数の帯状電
極部を交差させて行列状に配列して複数の交差部が設け
られ、該交差部が、該下部電極および上部電極の間に微
粒子層を備えた上記の電界放出型電子源であり、該陽極
基板は、電極と、該交差部に対向する位置に該交差部に
対応して設けられた蛍光部とを有することを特徴とす
る。
【0027】これにより、行列状に形成された画素にパ
ターンを表示することができる。
【0028】この場合、前記蛍光部は、異なる色の蛍光
を発生する2以上の種類の蛍光体が配置されてなると、
カラー表示することができて好適である。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態(以下、本実
施の形態例という。)について、以下に説明する。
【0030】まず、本実施の形態例に係る電界放出型電
子源について、図1および図2を参照して説明する。
【0031】図1に示すように、本実施の形態例に係る
電界放出型電子源10は、下部電極12と、下部電極1
2上に形成される微粒子層14と、微粒子層14上に形
成される上部電極16とを有する。
【0032】下部電極12は、通常のMIM型積層型電
子源の下部電極と同様のアルミニウム等の導電性材料か
らなる薄膜または厚膜である。導電性材料としては、ア
ルミニウムのほか、金、銀、クロム、銅、ニッケル、
鉄、コバルト、モリブデン等の金属を用いてもよく、こ
のとき、これらの金属の合金を用いてもよい。この場
合、下部電極12は、単一の種類の導電性材料によりま
たは複数の種類の導電性材料を混合して形成した単一の
層であってもよく、あるいはまた複数の層の積層構造で
あってもよい。また、下部電極12は、通常のMIS型
積層型電子源の下部電極と同様のn型シリコン基板等で
あってもよい。
【0033】下部電極12の厚みT3には特に制限はな
いが、例えば、100nm(1000Å)〜10μm程
度である。
【0034】上部電極16は、下部電極12と同様の導
電性材料からなる薄膜である。但し、上部電極16は、
多数の孔部16aを有する点が通常の上部電極と相違す
る。上部電極16は、厚みT4には制限がないが、好適
には50〜200nm程度の厚みに形成する。
【0035】微粒子層14は、多数の微粒子が充填され
た状態に形成されており、第1および第2の充填部1
8、20で構成される。
【0036】第1の充填部18は、上部電極16の孔部
16aより離間した位置から下方に延出し、下面が下部
電極12に接するように、柱状に設けられた導電性材料
からなる微粒子18aの層である。第1の充填部18
は、図1では、模式的に、1〜2個の微粒子18aが水
平方向に配置された状態に示されているが、微粒子を充
填する構造上、最上部では少なくとも1個の微粒子18
a−1が孔部16aに最も近接した状態に配置される。
一方、第1の充填部18は、下方、例えば、最下部で
は、複数個の微粒子18aが水平方向に配置されていて
もよい。
【0037】微粒子18aは、導電性材料として上下電
極と同様の金属等を用いることができ、例えばアルミニ
ウムにより形成される。微粒子18aは、平均粒径が5
μm以下であり、例えば100nm程度である。
【0038】第1の充填部18は、孔部16aとの間に
存在する空間(隙間)によって上部電極16と電気的に
絶縁可能な状態にあり、一方、柱状に充填された状態の
上下の各微粒子18aが接触するとともに下面の最下部
の微粒子18a−2が下部電極12に接することによっ
て下部電極12と導通可能な状態にある。すなわち、第
1の充填部18は、最上部の微粒子18a−1が電子放
出サイトとなり、いわば、スピント型電子源の微小な三
角錐状のチップに相当する。但し、スピント型電子源の
場合、チップの先端部のみから電子が放出する構造であ
るのに対して、第1の充填部18の場合、孔部16aに
近接した微粒子18a−1の複数の箇所から電子を放出
することができ、さらには、この微粒子18a−1の周
辺の微粒子18aからも電子を放出することができる構
造である点でスピント型電子源と相違する。
【0039】第2の充填部20は、第1の充填部18の
周囲に配置される。第2の充填部20は、図1に示すよ
うに、上面が上部電極16に接する、絶縁材料からなる
絶縁層22で被覆された導電性材料からなるコア23を
有する微粒子20aの層である。なお、図1に示すよう
に第2の充填部20の下面が下部電極12に接する構造
であってもよく、また、第2の充填部20の下面と下部
電極12との間に第1の充填部18の微粒子18aが介
在した構造であってもよい。
【0040】第2の充填部20は、厚みに特に制限はな
いが、好適には、100μm以下の厚みT1に形成す
る。なお、第1の充填部18も、隙間の有無の差異はあ
るものの、第2の充填部20と略同じ厚みである。
【0041】微粒子20aは、コア23を形成する導電
性材料として第1の充填部18の微粒子18aと同様の
金属等を用いることができ、例えばアルミニウムを用い
る。微粒子20aは、コア23の平均粒径Dが例えば第
1の充填部の微粒子と同様に5μm以下であり、例えば
第1の充填部の微粒子と同じ100nm程度である。コ
ア23を被覆する絶縁層22は、厚みが1μm以下に形
成され、ここでは例えば1〜10nm程度の厚みT2を
有する。
【0042】第2の充填部20は、第1の充填部18を
上部電極16と離間させて電気的に絶縁状態に保持可能
とする機能を有するとともに、上部電極16と下部電極
12とを電気的に絶縁状態で接合する絶縁層としての機
能を有する。
【0043】なお、第1の充填部18の微粒子18aお
よび第2の充填部20のコア23は、例えば、リンをド
ープしたシリコン等の半導体材料で形成してもよい。
【0044】以上説明した本実施の形態例に係る電界放
出型電子源10の製造方法について、以下説明する。
【0045】電界放出型電子源10は、前掲した図1に
示すように、基板24上に形成される。この電界放出型
電子源10および基板24は、後述する発光素子の陰極
基板を構成する。
【0046】まず、基板24上に下部電極12を形成す
る。
【0047】電極の形成方法は、後述する上部電極16
と同様であり、スクリーン印刷法、真空蒸着法あるいは
スパッタリング法等を用いることができる。ここでは、
スパッタリング法により下部電極を形成する。
【0048】下部電極12上に微粒子層14の元となる
微粒子積層部を形成する。
【0049】微粒子積層部は、まず、ガス中蒸発法等を
用いて、アルミニウムの微粒子の表面を酸化させて微粒
子20aを形成した後、スクリーン印刷法、静電振動
法、スプレー法あるいは圧着法等の適宜の方法を用いて
微粒子20aを下部電極12上に積層することにより形
成することができる。なお、ガス中蒸発法で形成した微
粒子20aを直ちにスプレー法で基板24に噴射して積
層して微粒子積層部を形成することも可能である。
【0050】例えば、まず、ガス中蒸発法により微粒子
20a形成する場合、ヘリウム等の不活性ガス中に適量
の酸素を導入したガス雰囲気下でアルミニウム材料を抵
抗加熱して蒸発させる。これにより、緻密な酸化皮膜を
有するアルミニウムの微粒子20aを得る。つぎに、ス
クリーン印刷法により微粒子積層部を形成する場合、微
粒子20aと、溶媒およびビヒクル等とを混合したペー
ストを基板24にスクリーン印刷した後、120℃程度
の温度で乾燥してビヒクル中の溶媒を除去し、さらに4
00〜520℃の温度で焼成して、ビヒクル中の樹脂等
の有機物を除去する。これにより、微粒子20aが積層
された微粒子積層部を得る。この場合、ガス中蒸発法に
より形成された酸化皮膜が緻密であるため、微粒子20
aの酸化皮膜が厚くなりすぎることがない。また、電子
源として使用するときに酸化が進行することもない。
【0051】また、スクリーン印刷法に代えて静電振動
法により微粒子積層部を形成する場合、特開平6−15
8350号公報に開示された方法を用いることができ
る。
【0052】この場合、図3に示すように、表面酸化し
たアルミニウムの微粒子20aを下部電極12上に分布
させ、ついで、下部電極12上に図示しない絶縁部材を
載置し、絶縁部材の上に微粒子積層部形成電極17を配
置し、下部電極12、微粒子積層部形成電極17および
絶縁部材により密閉空間を形成する。その後、密閉空間
内を減圧した状態で所定の電圧を下部電極12および微
粒子積層部形成電極17間に印加し、さらに所定の条件
で印加電圧を上昇させる。その結果、下部電極12およ
び微粒子積層部形成電極17間に形成された電界によ
り、微粒子20aは下部電極12および微粒子積層部形
成電極17間で振動を開始し、電界の強度の増大に伴い
激しくなった振動により、微粒子20aは下部電極12
および微粒子積層部形成電極17に衝突し、下部電極1
2および微粒子積層部形成電極17の表面に埋め込まれ
堆積され、微粒子積層部が形成される。この方法によれ
ば、略常温下で微粒子層14を形成することができるた
め、酸化皮膜が厚膜に形成されるおそれがない点におい
て、上記スクリーン印刷法よりもより好適である。な
お、図3中、参照符号24a、24bはそれぞれ下部電
極12および微粒子積層部形成電極17が載置されるガ
ラス基板を示す。
【0053】上記いずれかの方法により下部電極12の
上に微粒子積層部を形成した後、微粒子積層部の上に上
部電極16を形成する。
【0054】上部電極16は、下部電極12と同様の方
法により形成することができる。このとき、例えばスパ
ッタリングして成膜することで、島(アイランド)状に
形成され、隣り合う島間に無数の孔部16aを有する上
部電極16が形成される。あるいは、無数の孔部16a
を有する板状の上部電極16が形成される。ここで、従
来の平面積層型の電子源の場合、電子を透過させるため
に上部電極は前記したように10nm以下程度の薄膜に
形成する必要があるが、本実施の形態例の場合、上部電
極16は電子放出サイトではなく電子を孔部に吸引する
ためのものであるため、任意の厚みに形成することがで
き、また、厚みの均一性も必要ではない。このため、印
刷法等の塗布法により上部電極16を容易に大面積に形
成することができる。
【0055】さらに、以下の方法により、第1および第
2の充填部18、20からなる微粒子層14を形成す
る。
【0056】上部電極16を言わばマスクとして、例え
ばふっ酸等のエッチング液を用いて微粒子積層部をエッ
チングする。このとき、孔部16aから微粒子層14内
に浸透したエッチング液は略孔部16aの直下の微粒子
のみをエッチングし、微粒子表面の酸化皮膜が除去され
る。これにより、酸化皮膜が除去された柱状の微粒子の
層が第1の充填部18となり、酸化皮膜が除去されなか
った微粒子の層が第1の充填部20となる。このとき、
エッチング液の流入により、下層の微粒子が密充填され
るにつれて、孔部16aの直下の微粒子は下方へあるい
は周囲に押し流されて、孔部16aとその直下の微粒子
18a−1との間に隙間が形成される。
【0057】以上説明した本実施の形態例に係る電界放
出型電子源10は、無数の電子放出サイトを有するた
め、平均化効果により均一に電子を放出することができ
る。また、電子源は、絶縁層を格別に設ける必要がない
とともに、微粒子層を含む全層をスクリーン印刷等の塗
布法によって形成することができるため、容易に大面積
に形成することができる。また、このとき、電子放出サ
イトとなる第1の充填部はエッチング法により容易に形
成することができる。
【0058】また、電界放出型電子源10は、上部電極
の孔部と第1の充填部の最上部の微粒子との間の間隙を
100nmの粒径を有する微粒子1個分程度に形成する
と、上部電極と電子放出サイトが近接しているため、上
下電極間に印加する電圧を小さくすることができ、駆動
回路の低廉化および低消費電力化を図ることができる。
【0059】本実施の形態例に係る電界放出型電子源1
0は、後述するように蛍光部を発光させる発光素子に構
成することにより、表示装置、ライトバルブあるいはバ
ックライトに好適に用いることができるとともに、さら
に走査型電子顕微鏡等の他の用途にも広く適用すること
ができる。
【0060】つぎに、本実施の形態例に係る表示装置の
第一の例について、図4を参照して説明する。
【0061】表示装置は、図4に示す発光素子を有す
る。
【0062】発光素子26は、陰極基板28と、陰極基
板28に対向して設けられた陽極基板30とで構成され
る。
【0063】陰極基板28は、本実施の形態例に係る電
界放出型電子源10と、電界放出型電子源10が載置さ
れた基板24とで構成される。
【0064】基板24は、ガラスやセラミックス等の絶
縁性の基板である。
【0065】陽極基板30は、ガラス等により形成した
基板32の上にITO等により形成した透明電極34が
設けられ、さらに順次、例えばCRTで使われるP22
蛍光体で形成した蛍光部36およびアルミバック38が
積層して形成され、アルミバック38の側を陰極基板2
8に向けて配置されている。なお、アルミバック38
は、透明電極がない場合に透明電極に変わって電極とし
て機能するとともに、輝度の向上、蛍光部の劣化防止あ
るいは蛍光部の帯電防止等の役割を有するものである
が、通常、透明電極を有する場合であって後述する電圧
Vaが4kV以下のときには設けなくてもよい。
【0066】陰極基板28および陽極基板30は、図示
しないスペーサにより所定間隔離間して保持、一体化さ
れる。また、各部材は図示しない筐体内に収容され、陰
極基板28と陽極基板30との間の空間部が真空に保持
される。
【0067】発光素子26は、陰極基板28において、
下部電極12を負極とし上部電極16を正極として例え
ば50V以下の電圧Vkを印加することにより、生成す
る高電界下、第1の充填部18の最上部の微粒子18a
−1等から孔部16aを通って電子が放出され、さらに
上部電極16に対して透明電極34を正極として例えば
4kV以上の電圧Vaを印加することで、電子が陽極基
板30に吸引、加速され、蛍光部36に衝突し、発光す
る。生成した発光(可視光)は、透明電極34および基
板32を透過して外部より視認される。なお、図4中、
記号Igはダイオード電流を示し、記号Iaはエミッシ
ョン電流を示す。
【0068】上記第一の例の発光素子26を有する表示
装置は、前記した電界放出型電子源10の効果を好適に
発揮することができる。
【0069】つぎに、本実施の形態例に係る表示装置の
第二の例について、図5〜図10を参照して説明する。
【0070】第二の例の表示装置は、第一の例の発光素
子26と同様に陰極基板42および陽極基板44で構成
される発光素子を有する。
【0071】陰極基板42について、図5〜図7を参照
して説明する。
【0072】陰極基板42は、下部電極44が基板46
の上に図5中上下方向に延出する帯状(ストライプ状)
に形成された9本の下部電極部44a〜44iで構成さ
れている。また、上部電極48が下部電極44の上に下
部電極部(帯状電極部)44a〜44iと交差して図5
中左右方向に延出する帯状に形成された3本の上部電極
部(帯状電極部)48a〜48cで構成されている。上
部電極48と下部電極44とが交差する3行9列の交差
部(図5中矢印Aで示す。)は、上部電極48と下部電
極44との間に本実施の形態例に係る電界放出型電子源
10の微粒子層14が形成されている。すなわち、交差
部Aは、本実施の形態例に係る電界放出型電子源10で
構成されている。
【0073】陰極基板42は、以下の方法により形成す
る。
【0074】基板46上に形成する下部電極44は、厚
みに応じて適宜選択した方法を用いることができる。下
部電極44を厚膜に形成するときは、導電性ペーストを
スクリーン印刷する方法あるいはフォトリソグラフィ法
を用いることができる。また、下部電極44を薄膜に形
成するときは、スパッタリング法等の蒸着法を用いるこ
とができ、この場合、蒸着後、レジストをパターニング
し、エッチングやリフトオフ等により不要部分を除去
し、9つの下部電極部44a〜44iを形成することが
できる。
【0075】ついで、下部電極44上に、既に説明した
方法により微粒子層14を形成する。この場合、図示す
るように交差部Aのみに選択的に微粒子層14を積層し
てもよいが、前記したように積層される微粒子20aは
絶縁層24で被覆されているため、これに限らず、全面
ベタに微粒子積層部を形成してもよい。
【0076】さらに、下部電極44と同様の方法によ
り、上部電極48を形成する。
【0077】最後に、既に説明した方法で微粒子層14
をエッチングして第1および第2の充填部18、20を
形成する。
【0078】陽極基板44について、図8〜図10を参
照して説明する。
【0079】陽極基板44は、蛍光部50が、基板52
の上に、陰極基板42と対応して3行9列の帯状の蛍光
体部50aに形成されている。蛍光体部50aは、例え
ば近接する3つの蛍光体部50a−1、50a−2.5
0a−3がそれぞれ赤、青、緑色の発色を呈する蛍光体
で形成される。基板52上の蛍光体部50a間の隙間に
は、ブラックマトリクス54が形成されている。さら
に、最上層にアルミバック56が蛍光体部50aおよび
ブラックマトリクス54の全面を覆って形成される。な
お、この場合、アルミバック56は陽極基板44の電極
部の役割を果たす。
【0080】上記陽極基板44の各層は、スクリーン印
刷法やスパッタリング法等の適宜の方法を用いて形成す
ることができる。
【0081】上記のように構成された第2の例の表示装
置は、赤、青、緑色の発色を呈する蛍光体部50a−
1、50a−2.50a−3の組で構成される9個の画
素(交差部A)を制御することにより、カラー動画表示
することができ、このとき、前記した電界放出型電子源
10の効果を好適に発揮することができる。
【0082】つぎに、本実施の形態例に係るライトバル
ブについて、図11を参照して説明する。
【0083】図11に示すように、本実施の形態例に係
るライトバルブ58は、直径が5〜30mm程度の真空
管60の内部に、本実施の形態例の表示装置と同様の陰
極基板62および陽極基板64を対向させて配置した構
成を有する。すなわち、陰極基板62は、基板66、下
部電極68、微粒子層70および上部電極72を積層し
た構造であり、陽極基板64は、基板としてのレンズ7
4に蛍光部76および電極としてのアルミバック78を
積層した構造である。
【0084】本実施の形態例に係るライトバルブ58
は、屋外や屋内の大型表示装置用の発光素子や、信号機
用の発光素子としての利用が考えられ、このとき、前記
した電界放出型電子源10の効果を好適に発揮すること
ができる。
【0085】つぎに、本実施の形態例に係るバックライ
トについて、図12を参照して説明する。
【0086】図12に示すように、本実施の形態例に係
るバックライト80は、所謂直下型のバックライトであ
り、光照射部としての本実施の形態例の表示装置と同様
の陰極基板82と、発光部としての本実施の形態例の表
示装置と同様の陽極基板84とを対向させて配置した構
成を有する。すなわち、陰極基板82は、基板85、下
部電極86、微粒子層88および上部電極90で構成さ
れ、陽極基板84は、基板92、蛍光部94およびアル
ミバック96で構成される。陰極基板82および陽極基
板84は、スペーサ98により所定間隔離間して固定さ
れている。
【0087】本実施の形態例に係るバックライト80
は、例えば液晶パネルをバックライト80の上に載置す
ることにより、透過型液晶表示装置として利用すること
ができ、このとき、前記した電界放出型電子源10の効
果を好適に発揮することができる。
【0088】
【発明の効果】本発明に係る電界放出型電子源によれ
ば、下部電極と、多数の微粒子が充填された微粒子層
と、上部電極とが順次積層された積層構造を有し、上部
電極は多数の孔部を有し、微粒子層は第1および第2の
充填部で構成され、第1の充填部は上部電極の孔部より
離間した位置から下方に延出し、下面が下部電極に接す
る導電性材料または半導体材料からなる柱状の微粒子の
層であり、第2の充填部は第1の充填部の周囲に配置さ
れ、上面が上部電極に接する、絶縁材料で被覆された導
電性材料または半導体材料からなる微粒子の層であるた
め、発光素子を形成したときに、無数の電子放出サイト
を有するため、平均化効果により均一に電子を放出する
ことができる。また、電子源は、絶縁層を格別に設ける
必要がないとともに、微粒子層を含む全層をスクリーン
印刷等の塗布法によって形成することができるため、容
易に大面積に形成することができる。また、電子放出サ
イトとなる第1の充填部はエッチング法により容易に形
成することができる。
【0089】また、本発明に係る電界放出型電子源の製
造方法によれば、下部電極を形成する工程と、下部電極
上に絶縁層で被覆された微粒子を充填状態に積層して微
粒子積層部を形成する工程と、孔部を有する上部電極を
形成する工程と、上部電極をマスクとして微粒子積層部
をエッチングして、孔部の下の柱状の微粒子の層の微粒
子の絶縁層を除去して第1の充填部を形成すると同時に
第1の充填部の周囲に絶縁層が除去されなかった微粒子
の層からなる第2の充填部を形成するため、電子放出サ
イトを容易に形成することができ、またさらに、上下電
極も好適には印刷法により積層形成することにより、容
易に大面積の電界放出型電子源を形成することができ
る。
【0090】また、本発明に係る表示装置によれば、上
記の電界放出型電子源を含む陰極基板と陽極基板とを有
する発光素子を備えてなるため、上記電界放出型電子源
の効果を好適に発揮する表示装置を得ることができる。
【0091】また、本発明に係る表示装置によれば、下
部電極の複数の帯状電極部および上部電極の複数の帯状
電極部を交差させて行列状に配列して複数の交差部が設
けられ、交差部が上記の電界放出型電子源であり、陽極
基板は、電極と蛍光部とを有するため、行列状に形成さ
れた画素にパターンを表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態例に係る電界放出型電子源の概略
構成を示す図である。
【図2】本実施の形態例に係る電界放出型電子源の微粒
子の断面図である。
【図3】本実施の形態例に係る電界放出型電子源の微粒
子層を静電振動法で形成するときの装置の概略構成を示
す図である。
【図4】本実施の形態例に係る表示装置の第一の例の発
光素子の概略構成を示す図である。
【図5】本実施の形態例に係る表示装置の第二の例の陰
極基板の概略平面図である。
【図6】本実施の形態例に係る表示装置の第二の例の陰
極基板の図5中VI−VI線上断面図である。
【図7】本実施の形態例に係る表示装置の第二の例の陰
極基板の図5中VII−VII線上断面図である。
【図8】本実施の形態例に係る表示装置の第二の例の陽
極基板の概略平面図である。
【図9】本実施の形態例に係る表示装置の第二の例の陽
極基板の図8中IX−IX線上断面図である。
【図10】本実施の形態例に係る表示装置の第二の例の
陽極基板の図8中X−X線上断面図である。
【図11】本実施の形態例に係るライトバルブの概略構
成を示す図である。
【図12】本実施の形態例に係るバックライトの概略構
成を示す図である。
【図13】スピント型電子源の概略構成を示す図であ
る。
【図14】カーボンナノチューブ型電子源の概略構成を
示す図である。
【図15】BSD型電子源の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
10 電界放出型電子源 12、44、68、86 下部電極 14、70、88 微粒子層 16、48、72、90 上部電極 16a 孔部 17 微粒子積層部形成電極 18 第1の充填部 18a 微粒子 20 第2の充填部 20a 微粒子 22 絶縁層 23 コア 24、32、46、52、66、85、92 基板 24a、24b ガラス基板 26 発光素子 28、42、62、82 陰極基板 30、44、64、84 陽極基板 34 透明電極 36、50、76、94 蛍光部 38、56、78、96 アルミバック 44a〜44i 下部電極部 48a〜48c 上部電極部 50a 蛍光体部 54 ブラックマトリクス 58 ライトバルブ 60 真空管 80 バックライト 98 スペーサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 敏裕 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 (72)発明者 関 昌彦 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 (72)発明者 後沢 瑞芳 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 (72)発明者 武井 達哉 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 (72)発明者 萩原 啓 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 Fターム(参考) 5C031 DD17 DD19 5C036 EE14 EE19 EF01 EF06 EF09 EG12

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部電極と、多数の微粒子が充填された
    微粒子層と、上部電極とが順次積層された積層構造を有
    し、 該上部電極は、多数の孔部を有し、 該微粒子層は、第1および第2の充填部で構成され、 該第1の充填部は、該上部電極の該孔部より離間した位
    置から下方に延出し、下面が該下部電極に接する導電性
    材料または半導体材料からなる柱状の微粒子の層であ
    り、 該第2の充填部は、該第1の充填部の周囲に配置され、
    上面が該上部電極に接する、絶縁材料で被覆された導電
    性材料または半導体材料からなる微粒子の層であること
    を特徴とする電界放出型電子源。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2の充填部の微粒子が
    5μm以下の平均粒径を有することを特徴とする請求項
    1記載の電界放出型電子源。
  3. 【請求項3】 前記絶縁材料の被覆厚みが1μm以下で
    あることを特徴とする請求項1または2に記載の電界放
    出型電子源。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電
    界放出型電子源を含む陰極基板と、該陰極基板の電子放
    出方向に対向して設けられた陽極基板とを有する発光素
    子を備えてなることを特徴とする表示装置。
  5. 【請求項5】 陰極基板と、該陰極基板の電子放出方向
    に対向して設けられた陽極基板とを有する発光素子を備
    え、 該陰極基板は下部電極および上部電極を有し、 該下部電極および該上部電極はそれぞれ複数の帯状電極
    部で構成され、 該下部電極の該複数の帯状電極部および該上部電極の該
    複数の帯状電極部を交差させて行列状に配列して複数の
    交差部が設けられ、 該交差部が、該下部電極および上部電極の間に微粒子層
    を備えた請求項1〜3のいずれか1項に記載の電界放出
    型電子源であり、 該陽極基板は、電極と、該交差部に対向する位置に設け
    られた複数の蛍光部とを有することを特徴とする表示装
    置。
  6. 【請求項6】 前記複数の蛍光部は、各蛍光部ごとにそ
    れぞれ異なる色の蛍光を発生する2以上の種類の蛍光体
    が配置されてなることを特徴とする請求項5記載の表示
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の電界放出型電子源の製造
    方法であって、 下部電極を形成する工程と、該下部電極上に絶縁層で被
    覆された微粒子を充填状態に積層して微粒子積層部を形
    成する工程と、孔部を有する上部電極を形成する工程
    と、上部電極をマスクとして該微粒子積層部をエッチン
    グして、孔部の下の柱状の微粒子の層の微粒子の絶縁層
    を除去して第1の充填部を形成すると同時に該第1の充
    填部の周囲に絶縁層が除去されなかった微粒子の層から
    なる第2の充填部を形成することを特徴とする電界放出
    型電子源の製造方法。
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