JP2003165827A - 感光性熱硬化樹脂組成物 - Google Patents

感光性熱硬化樹脂組成物

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JP2003165827A
JP2003165827A JP2001364057A JP2001364057A JP2003165827A JP 2003165827 A JP2003165827 A JP 2003165827A JP 2001364057 A JP2001364057 A JP 2001364057A JP 2001364057 A JP2001364057 A JP 2001364057A JP 2003165827 A JP2003165827 A JP 2003165827A
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resin composition
resin
thermosetting resin
photosensitive thermosetting
epoxy resin
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JP2001364057A
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Inventor
Nobuyuki Ikeguchi
信之 池口
Takafumi Omori
貴文 大森
Masayoshi Ueno
雅義 上野
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保存安定性、前乾燥後の現像性に優れ、且つ
耐プレッシャークッカー処理後の密着性、金メッキ後の
密着性等の特性に優れたレジスト樹脂組成物を得る。 【解決手段】 有機物成分として、少なくとも(a)1分
子中に2個以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂、
(b)酸価40〜200mgKOH/gの不飽和基含有ポリカルボン酸
樹脂、(c)エチレン性不飽和基含有モノマー、(d)光重合
開始剤 、及び(e)軟化点100℃以上で且つ樹脂に対する8
0℃での溶解度が10重量%以下のエポキシ樹脂アダクト型
潜在性硬化剤を必須成分として配合する。 【効果】 保存安全性、現像性に優れ、特性として金メ
ッキ後及びマイグレーションの密着性等に優れたものが
得られた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明の感光性熱硬化樹脂組成物
は、主としてプリント配線板等の銅表面に塗布し、必要
により加熱して溶剤を除去した後、光で選択的に硬化
し、未硬化部分をアルカリ水溶液で現像し、その後熱硬
化してから、ニッケルメッキ、金メッキを付着させて得
られる永久保護皮膜として使用する。本発明の樹脂組成
物を塗布、硬化して得られたプリント配線板は、半導体
プラスチックパッケージ用、マザーボード用プリント配
線板等に使用される。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント配線板の永久保護皮膜と
して使用される感光性熱硬化樹脂組成物は、不飽和基含
有ポリカルボン酸樹脂、エポキシ樹脂、エチレン性不飽
和モノマー、その光重合開始剤等が配合されている。更
にエポキシ樹脂の硬化剤、硬化促進剤等を添加した特許
が出願されている。特開平2-173747号には、カルボキシ
ル基含有のエポキシアクリレートとトリスグリシジルイ
ソシアヌレート及びメラミン骨格を有する化合物を含む
感光性樹脂組成物が開示されているが、これらは保存安
定性、耐プレッシャークッカー性等に問題があるもので
あった。
【0003】一般にレジスト樹脂組成物は溶剤に溶解さ
れており、銅を導体とするプリント配線板の上に塗布、
前乾燥して溶剤を除去した後、ネガ型フィルムをその上
に置き、UVを照射して露光し、アルカリ水溶液で現像し
てから加熱硬化して永久保護皮膜とするが、この硬化条
件は現在150℃で1時間程度というのが一般的である。こ
の硬化条件だとエポキシ樹脂同士、エポキシ樹脂とカル
ボキシル基との硬化反応が遅く、吸湿後の耐熱性、銅箔
との密着性において問題のあるものであった。この対応
策として、エポキシ樹脂の硬化触媒、硬化促進剤を溶剤
に溶解して添加する方策があるが、保存安定性、前乾燥
における熱かぶりで現像性が劣る等の欠点が見られ、満
足のいくものではなかった。
【0004】また、現在有機溶剤を添加した水溶液、或
いは希アルカリ性水溶液による現像タイプの液状光選択
熱硬化塗料は、カルボキシル基含有アクリル系樹脂にグ
リシジル(メタ)アクリレートを反応させて得られる不
飽和樹脂に芳香族エポキシ化合物を配合して得られる樹
脂組成物(特開平1-139619)、ノボラック型エポキシ樹
脂と不飽和カルボン酸との反応物に飽和又は不飽和多塩
基酸無水物を反応させて得られる化合物に希釈剤を添加
したもの(特開昭61-243869)、(メタ)アクリル酸と
ラクトン変性ヒドロキシル(メタ)アクリレートを必須
成分とするビニル共重合体のカルボキシル基の一部に、
脂環式エポキシ基含有(メタ)アクリレートを反応して
得られる樹脂にクレゾールノボラック型エポキシ樹脂を
配合したもの(特開平8-41150)等が知られている。し
かしながら、これらを用いて配合したレジストも、銅箔
との密着性、耐金メッキ性等が今一歩であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の問題
点を解決した、高密度プリント配線板被覆に適した永久
保護皮膜用光選択熱硬化型レジスト組成物を提供する。
【0006】
【発明が課題を解決するための手段】本発明は、光選択
熱硬化型レジスト樹脂組成物において、少なくとも(a)
分子内に少なくとも2個以上のエポキシ基を有するエポ
キシ樹脂、(b)酸価40〜200mgKOH/gの不飽和基含有ポリ
カルボン酸樹脂、(c)エチレン性不飽和基含有モノマ
ー、(d)光重合開始剤 、及び(e)軟化点100℃以上で且つ
感光性熱硬化樹脂組成物に対する80℃での溶解度が10重
量%以下のアダクト型エポキシ樹脂潜在性硬化剤を必須
成分として配合することにより、レジスト樹脂組成物を
全量混合後の保存安定性に優れ、前乾燥時の乾燥余裕度
に優れ、硬化後の塗膜特性にも優れた永久保護皮膜が得
られる。更に保存安定性を保持しつつ、硬化を促進する
目的で融点100℃以上で且つ感光性熱硬化樹脂組成物に
対する80℃での溶解度が10重量%以下のエポキシ樹脂熱
硬化触媒を添加する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、光選択熱硬化型レジス
ト樹脂組成物において、少なくとも(a)少なくとも2個
以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂、(b)酸価40〜2
00mgKOH/gの不飽和基含有ポリカルボン酸樹脂、(c)エチ
レン性不飽和基含有モノマー、(d)光重合開始剤 、(e)
軟化点100℃以上で且つ感光性熱硬化樹脂組成物に対す
る80℃での溶解度が10重量%以下のアダクト型エポキシ
樹脂潜在性硬化剤粉体を必須成分として配合する。
【0008】本発明で使用される(a)成分のエポキシ樹
脂は、一般に公知のものが使用される。具体的には、液
状或いは固形のビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビス
フェノールF型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型
エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、
脂環式エポキシ樹脂;ブタジエン、ペンタジエン、ビニ
ルシクロヘキセン、ジシクロペンチルエーテル等の二重
結合をエポキシ化したポリエポキシ化合物類;ポリオー
ル、水酸基含有シリコン樹脂類とエポハロヒドリンとの
反応によって得られるポリグリシジル化合物類等が挙げ
られる。エポキシ樹脂の分子内に臭素が結合したものも
使用できる。これらは溶剤に溶解して配合するか、その
まま微粉砕して配合するか、液状樹脂の場合はそのまま
配合し、ビーズミル、3本ロール等の一般に公知の装置
で均一に混練する。これらは1種或いは2種類以上が組み
合わせて使用され得る。使用量は、5〜35重量%、好ま
しくは10〜25重量%である。
【0009】本発明の光選択熱硬化型レジスト樹脂組成
物中の(b)成分である不飽和基含有ポリカルボン酸樹脂
は、特に限定はないが、例えば、特開平1-139619に示さ
れる、カルボキシル基有アクリル樹脂とグリシジル(メ
タ)アクリレートとを反応して得られる不飽和基含有樹
脂、特開平8-41150に記載の(メタ)アクリル酸とラク
トン変性ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートを必
須成分とするビニル共重合体のカルボキシル基の一部
に、脂環式エポキシ基含有不飽和化合物を反応させた不
飽和基含有樹脂、特開昭61-243869に記載のノボラック
型エポキシ化合物と不飽和モノカルボン酸との反応物に
飽和または不飽和多塩基酸無水物を反応させて得られる
樹脂、酸価10〜200mgKOH/g、樹脂1kg当たりの二重結合
が1.0〜3.5モル、数平均分子量1,000〜50,000の(メ
タ)アクリル酸とラクトン変性ヒドロキシアルキル(メ
タ)アクリレートを必須成分とするカルボキシル基含有
(メタ)アクリル系樹脂と脂環式エポキシ基含有不飽和
化合物を反応させた不飽和基含有樹脂、フェノールノボ
ラック型、クレゾールノボラック型或いはそれらのハロ
ゲン化エポキシ樹脂と不飽和カルボン酸とを、酸当量/
エポキシ当量の比か0.2〜1.0の範囲で反応させ、得られ
た反応物の水酸基に飽和或いは不飽和多塩基酸無水物を
酸当量/水酸基当量の比が0.2以上で反応させた反応物
であり、その酸価が40〜160mgKOH/gの不飽和含有ポリカ
ルボン酸樹脂等、一般に公知のものが挙げられる。
【0010】また、耐熱性、耐マイグレーション性等が
優れた塗膜を得るためには、エポキシアクリレート100
重量部に多官能性シアン酸エステル化合物5〜40重量部
反応させた樹脂に多塩基酸無水物10〜90重量部反応させ
た、酸価40〜200mgKOH/g、好適には酸価50〜160mgKOH/g
の不飽和基含有ポリカルボン酸樹脂等(特開2001-04005
2号)が使用される。特に高密度のプリント配線板の永
久保護皮膜として好適である。光選択熱硬化型レジスト
とする場合、使用量は樹脂組成物中20〜90重量%、好ま
しくは25〜80重量%とする。
【0011】この場合も、粘度調整のために溶剤を使用
することが可能である。例えば、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトン等のケトン類;トルエン、キシ
レン等の芳香族炭化水素類;セロソルブ、メチルセロソ
ルブ、カルビトール、メチルカルビトール、ブチルカル
ビトール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、
ジプロピレングリコールモノメチルエーテル等のグリコ
ールエーテル類;酢酸エチル、酢酸ブチル、セロソルブ
アセテート、ブチルセロソルブアセテート、カルビトー
ルアセテート、ブチルカルビトールアセテート、ジプロ
ピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等の酢
酸エステル類;エタノール、プロパノール、エチレング
リコール、プロピレングリコール等のアルコール類;石
油エーテル、石油ナフサ、水添石油ナフサ、ソルベント
ナフサ等の石油系溶剤等が挙げられる。これらは1種類
或いは2種類以上が使用できる。この光選択熱硬化型レ
ジストには、他の不飽和基含有ポリカルボン酸樹脂も、
上記光選択熱硬化型レジストの特性が損なわれない範囲
で添加できる。
【0012】次に本発明の光硬化型レジスト、或いは光
選択熱硬化型レジストに使用される(c)成分のエチレン
性不飽和二重結合を有する光重合性化合物としては、ま
ず、2価以上のアルコール類の(メタ)アクリル酸エス
テル類が挙げられる。このアルコール類としては、例え
ば、エチレングリコール、1,2-プロパンジオール、1,3-
プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、1,5-ペンタン
ジオール、ヘキサンジオール、ヘプタンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、1,10-デカンジオール、シクロヘ
プタンジオール、1,4-シクロヘキサンジメタノール等;
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール等のポ
リエチレングリコール類;ジプロピレングリコール、ト
リプロピレングリコール等のポリプロピレングリコール
類;キシレンジオール、2-エチル-1,3-ヘキサンジオー
ル、ビフェノール、カテコール、レゾルシノール、ピロ
ガロール、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメ
チロールプロパン、ペンタエリスリットール、ジペンタ
エリスリットール、トリペンタエリスリットール、ソル
ビトール、グルコース、ブタントリオール、1,2,6-トリ
ヒドロキシヘキサン、1,2,4-ベンゼントリオール等が挙
げられる。
【0013】また、アリル化合物、例えばアジピン酸、
フタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸等のポリアリ
ルエステル類、ポリスルホン酸のポリアリルエステル
類、ジアリルエーテル、トリアリルイソシアヌレート等
も用いられる。更に、例えばジビニルベンゼン、ジビニ
ルスルホン、ジビニルフタレート、ジビニルテレフタレ
ート等のポリビニル化合物も使用される。その他、公知
の化合物、樹脂類などが使用できる。これらの化合物
は、1種或いは2種以上が組み合わせて使用される。使用
量は、1〜30重量%、好ましくは2〜20重量%である。
【0014】本発明で使用される光選択熱硬化型レジス
トには、光で重合させるための光重合開始剤(成分d)が
使用される。例えばベンジル、ジアセチル等のα-ジケ
トン類;ベンゾイル等のアシロイン類;ベンゾインメチ
ルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイ
ソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル等
のアシロインエーテル類;チオキサントン、1,4-ジエチ
ルチオキサントン等のチオキサントン類;ベンゾフェノ
ン、4,4'-ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン等の
ベンゾフェノン類;アセトフェノン、1,2'-ジメトキシ-
2-フェニルアセトフェノン、p-メトキシアセトフェノ
ン等のアセトフェノン類;アントラキノン、1,4-ナフト
キノン等のキノン類;ジ-t-ブチルパーオキサイド等の
過酸化物等が1種或いは2種以上が組み合わせて使用さ
れる。使用量は、0.1〜20重量%、好ましくは0.2〜10重
量%である。
【0015】また、カチオン系光重合開始剤で反応する
オキセタン樹脂、脂環式エポキシ樹脂等を配合した場合
には、カチオン系光重合開始剤を加えることが好まし
い。例えば芳香族スルホニウム塩、η5-2,4-シクロペン
タジエン-1-イル)[(1,2,3,4,5,6-η)-(1-メチルエチ
ル)ベンゼン]-アイアン(1+)-ヘキサフルオロフォスフ
ェート(1-)等の鉄の錯体等、一般に公知の重合開始剤の
1種或いは2種以上が、カチオン系重合開始剤で反応す
る樹脂100重量部に対し 0.1〜10重量部、好適には0.2〜
5重量部使用される。
【0016】本発明には、150℃、1時間程度の熱硬化で
未反応のエポキシ樹脂を硬化するために、(e)成分とし
てアダクト型潜在性硬化剤を用いる。このアダクト型潜
在性硬化剤は、軟化点が100℃以上で、且つ光選択熱硬
化型レジスト樹脂組成物(溶剤も含む)への80℃での溶
解度が10重量%以下のものを使用する。これは、溶剤を
飛ばす前乾燥温度が一般には60〜95℃、好適には70〜80
℃であり、最後の熱硬化が好ましくは150℃以上で1-2時
間であるために、前乾燥では潜在性硬化剤が溶融せず、
且つ溶剤を含む樹脂組成物に対して溶解度が10重量%と
低いために反応活性が低く、前乾燥時の加熱によるエポ
キシ樹脂の反応が非常に遅く、前乾燥による、いわゆ
る"かぶり"が殆ど生じず、現像性の安定したものが得ら
れ、その後の金メッキの付着が良好なものが得られる。
前乾燥後、ネガフィルムを表面に配置し、その上からUV
を照射して光硬化させ、未照射部分をアルカリ性現像液
で現像除去し、その後レジスト樹脂組成物を100℃以
上、好適には150℃以上に加熱して硬化剤の軟化点以上
に加熱することにより、これらが溶融し、樹脂組成物、
特にエポキシ樹脂への溶解、拡散が促進されて接触面積
が大きくなり、迅速に反応する。もちろん、硬化剤が必
ずしも溶融しなくとも樹脂との反応活性を示す温度まで
加熱すれば速やかに反応する。一方、硬化剤が光選択熱
硬化型レジスト樹脂組成物(溶剤を含む)に溶解度が大
きいと、樹脂が溶融したのと同じ効果が生じ、樹脂との
接触面積が大きくなって、前乾燥時にエポキシ樹脂の硬
化が促進され、現像性が落ちるため、好ましくは樹脂組
成物に対し80℃で10重量%以下の溶解度のものを使用す
る。これらは、1種或いは2種以上が組み合わせて使用
される。
【0017】100℃以上の熱で溶融軟化して反応するア
ダクト型硬化剤は特に限定はないが、好適には分子内に
活性水素部位と触媒機能部位を有するプレポリマー型硬
化剤で、好適にはアミン化合物とエポキシ化合物の付加
物等であり、軟化点が100℃以上のものである。以下の
式で示されるものが好適に使用される。
【0018】
【化1】
【0019】これらは平均粒子径10μm以下、好ましく
は8μm以下の粉体として樹脂組成物に均一に分散され、
使用される。使用量は0.1〜10重量%、好ましくは0.2〜8
重量%である。
【0020】以上の光選択熱硬化型レジストの中に、更
に硬化を促進する目的で、加えて保存安定性を良好に保
つために、(f)成分として融点100℃以上で、且つ光選択
熱硬化性レジスト樹脂組成物(溶剤を含む)への80℃で
の溶解度が10重量%以下のエポキシ樹脂熱硬化触媒粉末
を配合する。これも微粉体で均一に分散して使用され
る。種類は特に制限は無いが、イミダゾール系触媒が好
適に使用される。これらのイミダゾール系熱硬化触媒と
しては、2-フェニル-4,5-ジヒドロキシメチルイミダゾ
ール、2-フェニル-4-メチル-5-ヒドロキシメチルイミダ
ゾール、2-フェニルー4−ベンジル-5-ヒドロキシメチ
ルイミダゾール、2,4-ジアミノ-6-{2-メチルイミダゾ
リル-(1)}-エチル-S-トリアジン等が挙げられるが、こ
れらに限定されるものではない。これらは1種或いは2種
以上が使用される。この熱硬化触媒の使用量は0.01〜10
重量%、好ましくは0.1〜5重量%である。
【0021】これらの潜在性硬化剤、熱硬化触媒を使用
することにより、レジスト樹脂組成物を全量混合後の保
存安定性に優れ、硬化後の塗膜特性にも優れた永久保護
皮膜が得られる。
【0022】本発明でのレジスト組成物は、各成分を組
み合わせ、均質の無溶剤タイプとするか、(a)〜(d)成分
を溶剤に溶解或いは懸濁させて配合した溶液て使用され
る。(e)、(f)成分は微粒子で均一に分散して使用す
る。
【0023】本発明の潜在性硬化剤、熱硬化触媒を除く
他の樹脂組成物はそれぞれ溶解する溶剤に予め溶解させ
て配合するのが好ましい。溶解する溶剤は、溶解するも
のであれば特に制限はなく、上記の溶剤類が挙げられ
る。これらは1種或いは2種以上が組み合わせて使用さ
れる。好適には、使用時に溶剤が飛散して溶液の粘度が
上昇するのを抑えるために、比較的沸点が高く、室温で
飛散しにくいものが使用される。
【0024】本発明のレジスト組成物には、組成物本来
の特性が損なわれない範囲で、所望により種々の添加物
を配合することができる。これらの添加物としては、多
官能性マレイミド類、ポリブタジエン、マレイン化ブタ
ジエン、ブタジエンーアクリロニトリル共重合体、ブタ
ジエンースチレン共重合体、アクリルゴム、多重層ゴム
粉体、AS樹脂、ABS樹脂、MBS樹脂、不飽和基含有PPE樹
脂、ポリフェニレンエーテル、ポリスルホン、ポリエス
テル、ポリフェニレンサルファイド、ポリスチレン、ポ
リウレタン等が挙げられる。また、その他、公知の有機
の充填剤、無機の充填剤、染料、顔料、増粘剤、滑剤、
消泡剤、分散剤、レベリング剤、光増感剤、チキソ性付
与剤等の各種添加剤が、所望に応じて適宜組み合わせて
使用される。
【0025】本発明の光選択熱硬化型レジスト樹脂組成
物は、銅導体をパターンとして有するプリント配線板に
所定厚みスクリーン印刷法、ロールコーター法、或いは
カーテンコーター法等の一般に公知の方法で等で塗布さ
れ、80℃位の温度で前乾燥を行って溶剤を飛ばした後、
この上にネガ型イルムを配置し、紫外線等の活性エネル
ギー線を照射して必要部分を選択的に光硬化させてか
ら、未硬化部分を希アルカリ水溶液等で現像除去し、そ
の後熱を加えて後硬化を行う。その後、必要により電
解、無電解のニッケルメッキ、金メッキを行い、半導体
チップ搭載用等のプリント配線板として使用する。
【0026】本発明に使用するプリント配線板は、光選
択熱硬化型レジストを塗布する前に、パターン化された
銅導体表面を研磨するだけでも使用可能であるが、好適
には化学的に銅箔の表面に2μm程度の凹凸を付け、この
上に銅キレート剤等が配合された防錆処理で処理を行
う。処理を行うことにより、銅導体と樹脂との密着性を
向上させることができ、プレッシャークッカー処理後の
絶縁性劣化が少なくなる、剥離がなくなる等の改善を大
幅に行うことができる。
【0027】防錆処理剤としては一般に公知のものが使
用できる。銅キレート剤も一般に公知のものが使用され
得る。これらは例えばポリベンズイミダゾール、クロメ
ート処理等が挙げられ、1種或いは2種以上が組み合わ
せて使用される。例えば(株)メック社製のCL830
0Eといった防錆処理(メック処理)等が好適に使用さ
れる。
【0028】プリント配線板の上に塗布されたレジスト
樹脂組成物は、必要により溶剤を除去した後、ネガフィ
ルムをその上に配置し、平行光で光を照射して露光す
る。光の照射されない部分は現像液で溶解除去し、その
後熱で後硬化してから銅導体表面に付着した防錆処理、
キレート剤等を公知の方法で除去し、ニッケルメッキ、
金メッキを施してプリント配線板とする。
【0029】本発明の光選択熱硬化型レジストを光硬化
するための活性エネルギー線の照射光原としては、低圧
水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、キセ
ノンランプ或いはメタルハライドランプ等が用いられ
る。露光量は特に制限はないが、一般には100〜3,000mJ
/cm2、好ましくは300〜2,000mJ/cm2 である。その他、
電子線、レーザー等も使用できる。
【0030】本発明の塗膜の現像は、スプレー現像法、
現像液にプリント配線板を浸せきして振動させるディッ
プ現像法等、一般に公知の方法で実施する。現像液の温
度は10〜50℃、好ましくは25〜40℃である。温度が低い
と現像時間がかかる、現像性が悪い等の問題が生じる。
温度が高いと光照射した硬化部分が溶解してしまう。現
像液としては、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム或い
はアンモニウムハイドロオキサイドの水溶液等、一般に
公知の希アルカリ水溶液が使用できる。また、水に水溶
性有機溶剤を添加した水溶液が使用できる。また、水に
水溶性有機溶剤を添加した水溶液、水に水溶性有機溶剤
とアルカリ剤とを加えた水溶液も使用できる。水溶液中
のアルカリ剤の量は0.1〜5重量%が好適である。
【0031】水溶性有機溶剤としては、エチレングリコ
ールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメ
チルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロ
ピレングリコールモノメチルエーテル、乳酸メチル、乳
酸エチル、乳酸ブチル、ジエチレングリコール、メタノ
ール、エタノール、プロパノール、γ-ブチロラクト
ン、メチルセロソルブ等、一般に公知のものが使用でき
る。これらの溶剤は水溶液全体の10〜80重量%、好まし
くは15〜50重量%の範囲で使用される。更に、現像性を
高めるために水酸化ナトリウム、珪酸ナトリウム、モノ
メタノールアミン等のアルカリ剤を添加することもでき
る。
【0032】本発明の光選択熱硬化型レジストは、現像
後に加熱硬化させる。硬化温度は100〜200℃、好ましく
は120〜170℃である。時間は20〜120分、好ましくは40
〜100分である。その後、ニッケルメッキ、金メッキを
行う。
【0033】
【実施例】以下に実施例、比較例で本発明を具体的に説
明する。尚、特に断らない限り、『部』は重量部を表
す。
【0034】<多官能性シアン酸エステルプレポリマー
の合成> 合成例1 2,2-ビス(4-シアナトフェニル)プロパン1,000部を、150
℃に熔融させ、撹拌しながら4時間反応させ、重量平均
分子量1,900、融点66℃のプレポリマー(X-1))を得た。
これをメチルエチルケトンに溶解し、溶液とした。
【0035】<成分(b):不飽和基含有ポリカルボン酸樹
脂の合成> 合成例2 フラスコに温度計、攪拌機、環流冷却器、滴下ロート及
び窒素吹込管を取りつけ、これにジプロピレングリコー
ルモノメチルエーテル1,000部を仕込み、100℃に加熱し
た中に、ベンゾイルパーオキサイド14部、メチルメタク
リレート420部、ヒドロキシエチルメタクリレート70
部、メタクリル酸210部の混合物を2時間かけて滴下
し、8時間保持した。得られたアクリル樹脂は、酸価20
0mgKOH/gであった。次いで、この樹脂にグリシジルメタ
クリレート210部、トリエチルアミン3.5部、ハイドロキ
ノン0.07部を加え、100℃で5時間反応させ、メタクリロ
イル基1.7モル/kg、酸価89mgKOH/g の不飽和基含有
ポリカルボン酸樹脂(固形成分:B-1)溶液を得た。
【0036】合成例3 フラスコに温度計、攪拌機、環流冷却器、滴下ロート及
び窒素吹込管を取りつけ、これにビスフェノールA型エ
ポキシアクリレート(商品名:SP1509、昭和高分子<株>
製)1,000部、合成例1の多官能性シアン酸エステルプ
レポリマー成分X-1を50部、溶剤としてジプロピレング
リコールモノメチルエーテルアセテート/ソルベントナ
フサ(50/50重量比)を1,050部仕込み、固形分50重量%と
した後、70℃に加熱して攪拌混合しながら反応させ、赤
外吸収スペクトルによりシアナト基のピーク(2300cm-1
付近)の変化を追跡した。5.5時間後にシアナト基のピー
クが消滅した時点で反応を終了した。この反応液に無水
ピロメリット酸を218部、及び上記混合溶剤を218部加
え、温度70℃にて攪拌混合しながら反応を行い、赤外吸
収スペクトルにより無水カルボン酸のピーク(1,850cm-1
付近)を追跡し、6時間後にピークが消滅した時点で反
応を終了した。この樹脂(固形成分をB-2とする)の酸
価は90mgKOH/g であった。
【0037】合成例4 フェノールノボラック型エポキシ樹脂(EPPN-291、エポ
キシ当量:190、日本化薬<株>製)190部を、攪拌機
及び環流冷却器の付いた4つ口フラスコに入れ、これに
カルビトールアセテート206部を加えて溶解した。次
にメチルハイドロキノン0.46部とトリフェニルホス
フィン1.38部を加え、これを97〜103℃に加熱
した後、アクリル酸50.4部(0.7当量)、p−シ
クロヘキシルフェノール35.2部(0.2当量)、2
−ナフトール14.4部(0.1当量)を徐々に滴下
し、16時間反応させた。この反応生成物(水酸基:1
当量)を80〜90℃まで冷却し、テトラヒドロフタル
酸無水物91.2部(0.6当量)を加え、8時間反応
させ、冷却した。得られた不飽和基含有ポリカルボン酸
樹脂の固形分の酸価は88mgKOH/g(固形分をB-3とする)
であった。
【0038】実施例1〜3、比較例1〜5 <エポキシ樹脂>成分aとして、変性キシレン樹脂エポキ
シ化物(商品名:デナカルT、ナガセ化成工業<株>製、
成分A-1とする)、脂環式エポキシ樹脂(商品名:セロ
キサイド2021、成分A−2とする、商品名:EHPE3150、
成分A−3とする、ダイセル化学工業<株>製)を使用し
た。 <エチレン性不飽和モノマー>成分cとして、テトラエチ
レングリコールジアクリレート(成分C-1とする)、ト
リメチロールプロパントリアクリレート(成分C-2とす
る)を使用した。 <光重合開始剤>d成分として、(商品名:イルガキュア9
07、チバガイギー<株>製、成分D-1とする)を使用し
た。 <潜在性硬化剤・硬化促進剤>e成分として、アミンアダ
クト(MY-24、融点:120℃、平均粒子径8.2μm、味の素
ファインテクノ<株>製、成分E-1とする)及びトリエチレ
ンジアミン(使用溶剤に可溶、室温で液状、成分E-2とす
る)を使用した。 <熱硬化触媒>f成分として、イミダゾール系触媒2-エチ
ル-4-メチルイミダゾール(使用溶剤に可溶、融点:41
℃、F-1とする)、2-フェニル-4,5-ジヒドロキシメチル
イミダゾール(融点220℃、エポキシ樹脂との反応活性:
125〜197℃、ピーク活性温度:151℃<DTAで測定>、成分
F-2とする) <顔料>青色顔料(銅フタロシアニンブルー、C.I. Pigmen
t Blue 15:3、成分G-1とする)、黄色顔料(C.I.Pigmen
t Yellow 120、成分G-2とする)及び緑色顔料(C.I.Pigm
ent Green 7、成分G-3とする)を使用した。 <添加剤-1>レベリング剤として、(商品名:BYK055、ビ
ックケミー・ジャパン<株>製、成分H-1とする)、脱泡剤
として(商品名:フローレンAC300、共栄社化学<株>製、
成分H-2とする)、カップリング剤としてA-187(日本ユニ
カ<株>製、成分H-3とする)を使用した。 <添加剤-2>無機充填剤として、硫酸バリウム(成I-1とす
る)、合成シリカ(成分I-2とする)を使用した。
【0039】これらを表1に示す組成で配合し、3本ロ
ールで混練して粘ちょうな塗料を得た。これらの塗料
を、銅回路表面をメック処理(CZ8100+CL8300E、メック<
株>)で銅箔表面凹凸1μm処理したプリント配線板の表面
に塗布し、80℃・30分乾燥後、裏面に塗布し、80℃・30
分乾燥して溶剤を飛ばし、その上にフィルムを配置し
て、紫外線を5,00mJ/cm2 照射した後、1wt%の炭酸ナト
リウム水溶液で現像した。その後150℃で1時間熱硬化
した。特性評価結果を表2に示す。
【0040】得られた塗料を、櫛形パターンを50個形
成した(使用銅張積層板商品名:CCL-HL830、三菱ガス
化学<株>製、ライン/パターン=50/50μm)基板上にス
クリーン印刷法にて乾燥後の厚みが30〜40μmとなるよ
うに塗布し、80℃の熱風乾燥機で上記条件にて乾燥し
た。その後、ネガフィルムを密着させ、5,00mJ/cm2
紫外線を照射してから1wt%炭酸ナトリウム水溶液で現像
し、更に150℃にて1時間熱硬化させ、表面の絶縁皮膜を
得た。これを用いて85℃,85%RH,50VDC条件下でマイグレ
ーションを測定した。測定結果を表2に示す。
【0041】塗膜とした樹脂組成物の特性を以下の方法
により評価した。 色調:目視にて観察した。 鉛筆硬度:JIS K 5400 に準じて評価を行った。 密着性 :JIS K 5400 に準じて、試験片に1mmの碁盤目
を100個作成し、セロファンープにて引き剥がし試験を
行い、碁盤目の剥離状態を見た。表中の分母は試験碁盤
目数、分子は残存数である。 半田耐熱性:プレッシャークッカー(121℃,203kPa,)3時
間処理後に260℃の半田槽に30秒間浸漬し、塗膜の異常
の有無を目視観察した。 ガラス転移温度:厚さ40μmの塗膜を作成し、TMA法(JIS
C6481)にて測定した。 現像性及び耐酸性:現像後、現像面を目視で観察すると
ともに、無電解ニッケルメッキ(PH 4.5、浸漬 90℃・20
分)を施し、ニッケルメッキの付着状態を観察して現像
性を判定した。同時にレジスト面の薬品に侵される状態
も観察した。 保存安定性:全ての成分を配合して均一に混合後、25℃
の温度下に保管し、所定時間経過後に現像時間60秒で現
像残りが有るか無いか、又はその後の貴金属メッキにて
メッキが付着するか否かで判定した。 耐マイグレーション性:0043に示した。 溶解度:成分a,b,cを配合し、これに成分e又はfをそれ
ぞれ8〜10μmの径のものを選んで10重量%となるように
配合し、80℃で60分加熱後、各使用溶剤で希釈して成分
a,b,cを溶解し、不溶解の沈降した固形粉体を取り出
し、溶剤を飛ばしてから計量して溶解度を算出した。
【0042】 (表1) 成分 実施例 比較例 1 2 3 4 1 2 3 (a)A-1 4 12 0 12 7 12 0 A-2 0 0 3 0 3 0 3 A-3 6 3 10 3 0 3 10 (b)B-1 61 0 0 0 0 0 0 B-2 0 53 0 53 0 60 0 B-3 0 0 60 0 0 0 60 (c)C-1 10 7 2 7 10 7 6 C-2 0 7 5 7 0 7 5 (d)D-1 10 10 10 10 10 10 10 (e)E-1 3 3 4 7 0 0 0 E-2 0 0 0 0 5 0 0 (f)F-1 0 0 0 0 2 0 3 F-2 2 4 3 0 0 0 0 (g)G-1 0.3 0.3 0.3 0 0.3 0 0.3 G-2 0.3 0.3 0.3 0 0.3 0 0.3 G-3 0 0 0 0.5 0 0.5 0 (h)H-1 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 H-2 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 H-3 2 2 2 2 2 2 2 (i)I-1 15 15 15 15 15 15 15 I-2 15 15 15 15 15 15 15
【0043】 (表2) 実施例 比較例 項目 1 2 3 4 1 2 3 色調 緑色 緑色 緑色 緑色 緑色 緑色 緑色 鉛筆硬度 4H 5H 5H 4H 4H 4H 5H 密着性(Y/100) ※1) 100/ 100/ 100/ 100/ 100/ 100/ 100/ ※2) 100/ 100/ 100/ 99/ 89/ 72/ 99/ ※3) 100/ 100/ 100/ 100/ 93/ 81/ 100/ 半田耐熱性 良好 良好 良好 良好 膨れ 良好 僅か膨れ ガラス転移温度 (℃) 87 132 101 131 87 128 97 現像性 良好 良好 良好 良好 不良 良好 不良 耐酸性 良好 良好 良好 良好 良好 良好 良好 耐マイグレーション性における絶縁抵抗値劣化(Ω)・85℃、85%RH、50VDC 常態 8x1014 7x1014 7x1014 8x1014 7x1014 7x1014 6x1 014 200hrs. 9x108 4x1010 7x109 2x1010 1x109 2X1010 5x109 溶解度(重量%) E-1 < 5 < 5 < 5 < 5 ー ー ー E-2 ー ー ー ― 全溶解 ー ー F-1 ー ー ー ― 全溶解 ー 全溶解 F-2 < 5 < 5 < 5 ― ー ー ー 保存安定性(hrs.) 25℃ 24< 24< 24< 24< <10 <24 <15 ※1) 吸湿がない状態での測定。 ※2) プレッシャークッカー(121℃・203kPa・72時間)処理後の測定。 ※3) 金メッキ後の測定。
【0044】
【発明の効果】本発明になる不飽和基含有ポリカルボン
酸樹脂、好ましくは多官能性シアン酸エステル成分を分
子内に取り込んだ不飽和基含有ポリカルボン酸樹脂、エ
ポキシ樹脂、エチレン性不飽和基含有モノマー、光重合
開始剤からなる樹脂組成物に、軟化点100℃以上で且つ
樹脂組成物に対する80℃での溶解度が10重量%以下のア
ダクト系エポキシ樹脂潜在性硬化剤を必須成分とするレ
ジスト組成物、更にこれに融点100℃以上で且つ樹脂組
成物に対する80℃での溶解度が10重量%以下の熱硬化触
媒を配合することによりエポキシ樹脂の硬化が良好で、
保存安定性、現像性に優れ、プリント配線板への金メッ
キ後の密着性、プレッシャークッカー後の密着性等に優
れた高密度プリント配線板用永久保護皮膜を得ることが
できた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上野 雅義 東京都葛飾区新宿6丁目1番1号 三菱瓦 斯化学株式会社東京工場内 Fターム(参考) 2H025 AA04 AA11 AA14 AB15 AC01 AD01 BC42 BC44 BC64 BC84 CA00 CB28 CB29 CB30 CB41 CC17 4J036 AA01 DC41 EA01 EA04 FB03 HA02 JA08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機物成分の少なくとも(a)1分子中に
    2個以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂、(b)酸価4
    0〜200mgKOH/gの不飽和基含有ポリカルボン酸樹脂、(c)
    エチレン性不飽和基含有モノマー、(d)光重合開始剤、
    及び(e)軟化点100℃以上で且つ感光性熱硬化樹脂組成物
    に対する80℃での溶解度が10重量%以下のアダクト型エ
    ポキシ樹脂潜在性硬化剤粉体を必須成分として含有する
    ことを特徴とする感光性熱硬化樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 該感光性熱硬化樹脂組成物に融点100℃
    以上で且つ感光性熱硬化樹脂組成物に対する80℃での溶
    解度が10重量%以下のエポキシ樹脂熱硬化触媒粉体を添
    加してなる請求項1記載の感光性熱硬化樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 該アダクト型エポキシ樹脂潜在性硬化剤
    がアミンアダクト型エポキシ樹脂潜在性硬化剤である請
    求項1又は2記載の感光性熱硬化樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 該エポキシ樹脂熱硬化触媒がイミダゾー
    ル系化合物である請求項1、2又は3記載の感光性熱硬
    化樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 潜在性硬化剤、熱硬化触媒の粉体の平均
    粒子径が10μm以下である請求項1、2、3又は4記載
    の感光性熱硬化樹脂組成物。
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