JP2003160707A - 塩化ビニル系樹脂組成物 - Google Patents
塩化ビニル系樹脂組成物Info
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- JP2003160707A JP2003160707A JP2001362662A JP2001362662A JP2003160707A JP 2003160707 A JP2003160707 A JP 2003160707A JP 2001362662 A JP2001362662 A JP 2001362662A JP 2001362662 A JP2001362662 A JP 2001362662A JP 2003160707 A JP2003160707 A JP 2003160707A
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Abstract
熱安定性、耐候性を示し、可塑剤を全く使用しない建材
用途等の高度な耐候性の要求される用途であっても好適
に使用することができる塩化ビニル系樹脂組成物を提供
する。 【解決手段】 塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、
(a)可塑剤0〜40重量部、(b)有機酸アルカリ土
類金属塩の少なくとも一種0.001〜10重量部、
(c)有機酸亜鉛塩の少なくとも一種0.001〜10
重量部、(d)下記一般式(I)で表される塩基性リン
酸亜鉛の少なくとも一種0.001〜10重量部、及び
(e)下記一般式(II)で表されるハイドロタルサイト
化合物の少なくとも一種0.001〜10重量部を配合
してなる塩化ビニル系樹脂組成物。 【化1】 【化2】
Description
成物に関し、詳しくは、有機酸アルカリ土類金属塩、有
機酸亜鉛塩、塩基性リン酸亜鉛及びハイドロタルサイト
化合物を併用添加することにより、耐熱性、耐候性に優
れ、かつ重金属を含有しない硬質又は半硬質塩化ビニル
系樹脂組成物に関するものである。
ニル系樹脂は、可塑剤を使用することで容易に硬さを調
整することができるため、種々の用途に使用することが
でき、特に可塑剤を全く含有しない硬質あるいは少量の
可塑剤を含有する半硬質塩化ビニル系樹脂組成物は、剛
性に優れるため建材等に広く使用されている。
る安定性に難があり、加熱成型加工時、製品の使用時
に、主として脱ハロゲン化水素に起因する分解を起こし
やすいことが知られている。このため、有機酸の金属
塩、有機錫化合物、有機ホスファイト化合物、エポキシ
化合物、β−ジケトン化合物、酸化防止剤、紫外線吸収
剤等の種々の安定剤を配合して塩化ビニル系樹脂の安定
性を改善しようと試みられている。
重金属の使用が敬遠されていることから、バリウム−亜
鉛系の複合系の安定剤が使用される傾向があり、さらに
最近ではバリウムも重金属であるため、さらに低毒性の
カルシウム−亜鉛系あるいはカルシウム−マグネシウム
−亜鉛系の複合系の安定剤への置き換えが望まれている
が、これらの系の安定剤を使用した場合では熱安定性、
耐候性等の性能が全く不十分である。
も塩化ビニル系樹脂用の安定剤として知られており、例
えば、特開昭51−30850号公報には、塩基性無機
金属塩と有機ホスファイト化合物を併用することが提案
されており、特開昭54−16555号公報、特開昭5
4−62250号公報には、塩基性無機金属塩とβ−ジ
ケトン化合物を併用することが提案されているが、これ
らの組み合わせにおいては、耐候性の改善効果は未だ不
十分であった。
は、バリウム及び亜鉛の有機酸塩、ハイドロタルサイト
類、有機ホスファイト化合物及び有機アシドホスファイ
ト化合物、エポキシ化合物、亜リン酸、ジ亜リン酸又は
これらの金属塩、二酸化チタンを添加することが提案さ
れており、特開平9−67489号公報には、有機酸カ
ルシウム塩、有機酸亜鉛塩、塩基性亜リン酸塩及びハイ
ドロタルサイト化合物を添加することが提案されている
が、これらの組み合わせにおいては、耐候性の改善効果
は未だ不十分であった。
ル系樹脂組成物あるいは可塑剤を少量しか配合しない半
硬質塩化ビニル系樹脂組成物においては、加工時に高温
高圧に曝され、成型品の熱安定性あるいは耐候性に関し
てもより高度な性能が要求される。
を使用することなく、優れた熱安定性、耐候性を示し、
可塑剤を全く使用しない建材用途等の高度な耐候性の要
求される用途であっても好適に使用することができる塩
化ビニル系樹脂組成物を提供することにある。
を重ねた結果、塩化ビニル系樹脂に、有機酸アルカリ土
類金属塩、有機酸亜鉛塩、特定の塩基性リン酸亜鉛及び
ハイドロタルサイト化合物を併用添加することにより、
上記目的を達成しうることを見出し、本発明に到達し
た。
重量部に対し、(a)可塑剤0〜40重量部、(b)有
機酸アルカリ土類金属塩の少なくとも一種0.001〜
10重量部、(c)有機酸亜鉛塩の少なくとも一種0.
001〜10重量部、(d)下記一般式(I)で表され
る塩基性リン酸亜鉛の少なくとも一種0.001〜10
重量部、及び(e)下記一般式(II)で表されるハイド
ロタルサイト化合物の少なくとも一種0.001〜10
重量部を配合してなる塩化ビニル系樹脂組成物を提供す
るものである。
組成物について詳細に説明する。
剤としては、例えば、ジヘプチルフタレート、ジオクチ
ルフタレート、ジイソノニルフタレート等のフタレート
系可塑剤、ジオクチルアジペート、ジイソノニルアジペ
ート、ジ(ブチルジグリコール)アジペート等のアジペ
ート系可塑剤、トリクレジルホスフェート等のホスフェ
ート系可塑剤、ポリエステル系可塑剤、塩素化パラフィ
ン系可塑剤、トリメリテート系可塑剤、ピロメリテート
系可塑剤、ビフェニルテトラカルボキシレート系可塑剤
等が挙げられる。
100重量部に対して、0〜40重量部、好ましくは0
〜30重量部である。ここで、該配合量が40重量部を
超えた場合には、剛性が低下する。
酸アルカリ土類金属塩を構成するアルカリ土類金属とし
ては、マグネシウム、カルシウム、バリウム等が挙げら
れ、有機酸アルカリ土類金属塩を構成する有機酸として
は、カルボン酸、有機リン酸又はフェノール類等が挙げ
られる。また、該有機酸アルカリ土類金属塩は、酸性
塩、塩基性塩又は過塩基性塩の何れであってもよい。
ば、カプロン酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、2−エチ
ルヘキシル酸、カプリン酸、ネオデカン酸、ウンデシレ
ン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステ
アリン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステア
リン酸、クロロステアリン酸、12−ケトステアリン
酸、フェニルステアリン酸、リシノール酸、リノール
酸、リノレイン酸、オレイン酸、アラキン酸、ベヘン
酸、エルカ酸、ブラシジン酸及び類似酸ならびに獣脂脂
肪酸、ヤシ油脂肪酸、桐油脂肪酸、大豆油脂肪酸及び綿
実油脂肪酸等の天然に産出する上記の酸の混合物、安息
香酸、p−第三ブチル安息香酸、エチル安息香酸、イソ
プロピル安息香酸、トルイル酸、キシリル酸、サリチル
酸、5−第三オクチルサリチル酸、ナフテン酸、シクロ
ヘキサンカルボン酸等が挙げられ、上記有機リン酸とし
ては、モノ又はジオクチルリン酸、モノ又はジドデシル
リン酸、モノ又はジオクタデシルリン酸、モノ又はジ−
(ノニルフェニル)リン酸、ホスホン酸ノニルフェニル
エステル、ホスホン酸ステアリルエステル等が挙げら
れ、上記フェノール類としては、フェノール、クレゾー
ル、エチルフェノール、シクロヘキシルフェノール、ノ
ニルフェノール、ドデシルフエノール等が挙げられる。
は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、0.00
1〜10重量部、好ましくは0.01〜5重量部であ
る。該配合量が0.001重量部未満では、熱安定性が
不十分であり、10重量部を超えると、着色が大きく、
プレートアウトを生じる。
酸亜鉛塩を構成する有機酸としては、上記(b)成分の
有機酸アルカリ土類金属塩を構成する有機酸として例示
したものと同じものが挙げられる。また、該有機酸亜鉛
塩は、酸性塩、塩基性塩又は過塩基性塩の何れであって
もよい。
系樹脂100重量部に対して、0.001〜10重量
部、好ましくは0.01〜5重量部である。該配合量が
0.001重量部未満では、着色性、耐候性等の改善効
果が不十分であり、10重量部を超えると、熱安定性を
低下させる。
一般式(I)で表される塩基性リン酸亜鉛において、該
一般式(I)中、xは0.1〜20を表し、好ましくは
0.3〜10を表す。上記xが0.1未満の場合又は2
0を超える場合には、耐候性改善効果は不十分である。
また、yは0又は正の数を表す。
記一般式(I)で表されるものであり、その製造方法に
は特に限定されるものではなく、単純に酸化亜鉛と正リ
ン酸亜鉛との混合物であってもよい。
は、特に制限されるものではないが、好ましくは100
μm以下、更に好ましくは10μm以下である。該平均
粒径が上記範囲のものを使用することによって、より効
果を発揮することができる。
ニル系樹脂100重量部に対して、0.001〜10重
量部、好ましくは0.01〜5重量部である。上記配合
量が0.001重量部未満では、ほとんどその効果は見
られず、10重量部を超えると、増量による効果がない
ばかりでなく、熱安定性を低下させる。
ドロタルサイト化合物は、下記一般式(II)で表される
ように、マグネシウムとアルミニウム、又は亜鉛、マグ
ネシウム及びアルミニウムからなる複塩化合物であるの
が好ましく、結晶水を脱水したものであってもよい。
であってもよく、また合成品であってもよい。該合成品
の合成方法としては、特公昭46−2280号公報、特
公昭50−30039号公報、特公昭51−29129
号公報、特公平3−36839号公報、特公昭61−1
74270号公報等に記載の公知の方法を例示すること
ができる。また、上記ハイドロタルサイト化合物は、そ
の結晶構造、結晶粒子径等に制限されることなく使用す
ることが可能である。
ルサイト化合物として、その表面をステアリン酸のごと
き高級脂肪酸、オレイン酸アルカリ金属塩のごとき高級
脂肪酸金属塩、ドデシルベンゼンスルホン酸アルカリ金
属塩のごとき有機スルホン酸金属塩、高級脂肪酸アミ
ド、高級脂肪酸エステル又はワックス等で被覆したもの
も使用できる。
は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、0.00
1〜10重量部、好ましくは0.01〜5重量部であ
る。該配合量が0.001重量部未満では、その効果が
ほとんどみられず、10重量部を超えても、効果は上が
らず、着色性を低下させる等の性能低下をきたす。
ては、塊状重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合等その
重合方法には特に限定されず、例えば、ポリ塩化ビニ
ル、塩素化ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩素
化ポリエチレン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩
化ビニル−エチレン共重合体、塩化ビニル−プロピレン
共重合体、塩化ビニル−スチレン共重合体、塩化ビニル
−イソブチレン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン
共重合体、塩化ビニル−スチレン−無水マレイン酸三元
共重合体、塩化ビニル−スチレン−アクリロニリトル共
重合体、塩化ビニル−ブタジエン共重合体、塩化ビニル
−イソプレン共重合体、塩化ビニル−塩素化プロピレン
共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン−酢酸ビニル三
元共重合体、塩化ビニル−マレイン酸エステル共重合
体、塩化ビニル−メタクリル酸エステル共重合体、塩化
ビニル−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル−各種
ビニルエーテル共重合体等の塩素含有樹脂、及びそれら
相互のブレンド品あるいは他の塩素を含まない合成樹
脂、例えば、アクリロニトリル−スチレン共重合体、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチル(メ
タ)アクリリレート共重合体、ポリエステル等とのブレ
ンド品、ブロック共重合体、グラフト共重合体等を挙げ
ることができる。
酸の非重金属(Li,Na,K,Al)塩等も配合する
ことができる。有機酸塩を構成する有機酸は、上記
(b)有機酸アルカリ土類金属塩のところで例示したも
のと同じものが挙げられる。また、該有機酸金属塩は、
酸性塩、塩基性塩又は過塩基性塩の何れであってもよ
い。
樹脂100重量部に対して、好ましくは0.001〜1
0重量部である。
塩化ビニル系樹脂用添加剤として用いられている各種の
添加剤、例えば、有機ホスファイト化合物、フェノール
系又は硫黄系抗酸化剤、エポキシ化合物、紫外線吸収
剤、ヒンダードアミン系光安定剤、発泡剤等を配合する
こともできる。
は、例えば、トリフェニルホスファイト、トリス(2,
4−ジ第三ブチルフェニル)ホスファイト、トリス(ノ
ニルフェニル)ホスファイト、トリス(ジノニルフェニ
ル)ホスファイト、トリス(モノ、ジ混合ノニルフェニ
ル)ホスファイト、ジフェニルアシッドホスファイト、
2,2'−メチレンビス(4,6−ジ第三ブチルフェニ
ル)オクチルホスファイト、ジフェニルデシルホスファ
イト、フェニルジイソデシルホスファイト、トリブチル
ホスファイト、トリ(2−エチルヘキシル)ホスファイ
ト、トリデシルホスファイト、トリラウリルホスファイ
ト、ジブチルアシッドホスファイト、ジラウリルアシッ
ドホスファイト、トリラウリルトリチオホスファイト、
ビス(ネオペンチルグリコール)・1,4−シクロヘキ
サンジメチルジホスファイト、ビス(2,4−ジ第三ブ
チルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、
ビス(2,6−ジ第三ブチル−4−メチルフェニル)ペ
ンタエリスリトールジホスファイト、ジステアリルペン
タエリスリトールジホスファイト、フェニル−4,4'
−イソプロピリデンジフェノール・ペンタエリスリトー
ルジホスファイト、テトラ(C12〜15混合アルキル)−
4,4'−イソプロピリデンジフェニルジホスファイ
ト、水素化−4,4'−イソプロピリデンジフェノール
ポリホスファイト、ビス(オクチルフェニル)・ビス
〔4,4'−n−ブチリデンビス(2−第三ブチル−5
−メチルフェノール)〕・1,6−ヘキサンジオール・
ジホスファイト、テトラトリデシル・4,4'−ブチリ
デンビス(2−第三ブチル−5−メチルフェノール)ジ
ホスファイト、ヘキサ(トリデシル)・1,1,3−ト
リス(2−メチル−5−第三ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)ブタン・トリホスファイト、9,10−ジハイ
ドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナンスレン−1
0−オキサイド等が挙げられる。
ば、2,6−ジ第三ブチル−p−クレゾール、2,6−
ジフェニル−4−オクタデシロキシフェノール、ステア
リル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート、ジステアリル(3,5−ジ第三ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)ホスホネート、チオジ
エチレンビス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート〕、4,4'−チオビス
(6−第三ブチル−m−クレゾール)、2−オクチルチ
オ−4,6−ジ(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキ
シフェノキシ)−s−トリアジン、2,2'−メチレン
ビス(4−メチル−6−第三ブチルフェノール)、ビス
〔3,3−ビス(4−ヒドロキシ−3−第三ブチルフェ
ニル)ブチリックアシッド〕グリコールエステル、4,
4'−ブチリデンビス(6−第三ブチル−m−クレゾー
ル)、2,2'−エチリデンビス(4,6−ジ第三ブチ
ルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4
−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブタン、ビス
〔2−第三ブチル−4−メチル−6−(2−ヒドロキシ
−3−第三ブチル−5−メチルベンジル)フェニル〕テ
レフタレート、1,3,5−トリス(2,6−ジメチル
−3−ヒドロキシ−4−第三ブチルベンジル)イソシア
ヌレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル
−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,
3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキ
シベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、1,
3,5−トリス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)ブロピオニルオキシエチル〕イソシアヌ
レート、テトラキス〔メチレン−3−(3,5−ジ第三
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メ
タン、2−第三ブチル−4−メチル−6−(2−アクリ
ロイルオキシ−3−第三ブチル−5−メチルベンジル)
フェノール、3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−ヒ
ドロキシエチル〕−2,4,8,10−テトラオキサス
ピロ〔5,5〕ウンデカン−ビス〔β−(3−第三ブチ
ル−4−ヒドロキシ−5−ブチルフェニル)プロピオネ
ート〕、トリエチレングリコールビス〔β−(3−第三
ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピ
オネート〕等が挙げられる。
オジプロピオン酸のジラウリル、ジミリスチル、ミリス
チルステアリル、ジステアリルエステル等のジアルキル
チオジプロピオネート類及びペンタエリスリトールテト
ラ(β−ドデシルメルカプトプロピオネート)等のポリ
オールのβ−アルキルメルカプトプロピオン酸エステル
類等が挙げられる。
ポキシ化大豆油、エポキシ化亜麻仁油、エポキシ化桐
油、エポキシ化魚油、エポキシ化牛脂油、エポキシ化ヒ
マシ油、エポキシ化サフラワー油等のエポキシ化動植物
油、エポキシ化ステアリン酸メチル、−ブチル、−2−
エチルヘキシル、−ステアリルエステル、エポキシ化ポ
リブタジエン、トリス(エポキシプロピル)イソシアヌ
レート、エポキシ化トール油脂肪酸エステル、エポキシ
化アマニ油脂肪酸エステル、ビスフェノールAジグリシ
ジルエーテル、ビニルシクロヘキセンジエポキサイド、
ジシクロヘキセンジエポキサイド、3,4−エポキシシ
クロヘキシルメチルエポキシシクロヘキサンカルボキシ
レート等のエポキシ化合物等が挙げられる。また、ここ
でエポキシ化大豆油の如き可塑剤としても使用されるエ
ポキシ化合物を使用する場合には、剛性が低下するた
め、塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、上記可塑剤
と併せて25重量部を超えて使用することはできない。
4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4
−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オク
トキシベンゾフェノン、5,5'−メチレンビス(2−
ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン)等の2−ヒ
ドロキシベンゾフェノン類;2−(2−ヒドロキシ−5
−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒ
ドロキシ−5−第三オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ
ール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ第三ブチルフ
ェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−
ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−メチルフェニル)−
5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ
−3,5−ジクミルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2,2'−メチレンビス(4−第三オクチル−6−ベン
ゾトリアゾリル)フェノール、2−(2−ヒドロキシ−
3−第三ブチル−5−カルボキシフェニル)ベンゾトリ
アゾールのポリエチレングリコールエステル等の2−
(2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール類;フ
ェニルサリシレート、レゾルシノールモノベンゾエー
ト、2,4−ジ第三ブチルフェニル−3,5−ジ第三ブ
チル−4−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル−
3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート等
のベンゾエート類;2−エチル−2'−エトキシオキザ
ニリド、2−エトキシ−4'−ドデシルオキザニリド等
の置換オキザニリド類;エチル−α−シアノ−β,β−
ジフェニルアクリレート、メチル−2−シアノ−3−メ
チル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレート等の
シアノアクリレート類等が挙げられる。
は、例えば、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジルステアレート、1,2,2,6,6−ペンタメチ
ル−4−ピペリジルステアレート、2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジルベンゾエート、ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケー
ト、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピ
ペリジル)セバケート、テトラキス(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)ブタンテトラカルボキ
シレート、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメ
チル−4−ピペリジル)ブタンテトラカルボキシレー
ト、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピ
ペリジル)・ジ(トリデシル)−1,2,3,4−ブタ
ンテトラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6
−ペンタメチル−4−ピペリジル)−2−ブチル−2−
(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マ
ロネート、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジノール/コハク酸
ジエチル重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テ
トラエチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/ジブロ
モエタン重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4
−ジクロロ−6−モルホリノ−s−トリアジン重縮合
物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6
−第三オクチルアミノ−s−トリアジン重縮合物、1,
5,8,12−テトラキス〔2,4−ビス(N−ブチル
−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル〕−1,5,
8,12−テトラアザドデカン、1,5,8,12−テ
トラキス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(1,2,
2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ)
−s−トリアジン−6−イル〕−1,5,8,12−テ
トラアザドデカン、1,6,11−トリス〔2,4−ビ
ス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イ
ルアミノ〕ウンデカン、1,6,11−トリス〔2,4
−ビス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペン
タメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン
−6−イルアミノ〕ウンデカン等のヒンダードアミン化
合物が挙げられる。
ボンアミド、アゾビスイソブチルニトリル、ジアゾアミ
ノベンゼン、ジエチルアゾジカルボキシレート、ジイソ
プロピルアゾジカルボキシレート、アゾビス(ヘキサヒ
ドロベンゾニトリル)等のアゾ系発泡剤、N,N'−ジ
ニトロペンタメチレンテトラミン、N,N'−ジメチル
−N,N'−ジニトロテレフタルアミン等のニトロソ系
発泡剤、ベンゼンスルホニルヒドラジド、p−トルエン
スルホニルヒドラジド、3,3'−ジスルホンヒドラジ
ドフェニルスルホン、トルエンジスルホニルヒドラゾ
ン、チオビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、トル
エンエスルホニルアジド、トルエンスルホニルセミカル
バジド、p,p'−ビス(ベンゼンスルホニルヒドラジ
ド)エーテル等のヒドラジド系発泡剤、p−トルエンス
ルホニルセミカルバジド、4,4'−オキシビズ(スル
ホニルセミカルバジド)等のカルバジド系発泡剤、トリ
ヒドラジノトリアジン、1,3−ビス(o−ビフェニル
トリアジン)等のトリアジン系発泡剤等が挙げられる。
は、通常塩化ビニル系樹脂に使用される安定化助剤を添
加することができる。該安定化助剤としては、例えば、
ジフェニルチオ尿素、アニリノジチオトリアジン、メラ
ミン、安息香酸、ケイヒ酸、p−第三ブチル安息香酸、
デヒドロ酢酸(金属塩)、ジベンゾイルメタン、ステア
ロイルベンゾイルメタン、ゼオライト、過塩素酸塩等が
挙げられる。
には、必要に応じて通常、塩化ビニル系樹脂に使用され
る添加剤、例えば、架橋剤、帯電防止剤、防曇剤、プレ
ートアウト防止剤、表面処理剤、滑剤、難燃剤、防曇
剤、蛍光剤、防黴剤、殺菌剤、金属不活性剤、離型剤、
顔料、加工助剤、酸化防止剤、光安定剤等を配合するこ
とができる。
は、塩化ビニル系樹脂の加工方法には無関係に使用する
ことが可能であり、例えば、カレンダー加工、ロール加
工、押出成型加工、溶融流延法、加圧成型加工、粉体成
型等に好適に使用することができる。
材、床材、窓枠、壁紙等の建材;自動車用内装材;電線
用被覆材;農業用資材;食品包装材;塗料;ホース、パ
イプ、シート、玩具等の雑貨として好適に使用すること
ができるが、特に、化粧板用の被覆剤として使用するこ
とが好ましい。
ード、塩ビ化粧板、塩ビ鋼板、塩ビ不燃板を総称したも
のである。プリント化粧板とは、薄葉紙等に印刷を施
し、これを合板、パーティクルボード等からなる支持体
に積層したものである。化粧石膏ボード、塩ビ化粧板、
塩ビ金属板、塩ビ不燃板等は、塩化ビニル系樹脂製のシ
ートを石膏ボード、パーティクルボード、合板、金属
板、コンクリート板等からなる支持体に被覆したもので
ある。
板、ステンレス鋼板、アルミニウム板等が挙げられ、こ
れらは亜鉛メッキ、アルミニウムメッキ等のメッキ処
理、クロメート処理、酸洗い、機械的研磨処理、リン酸
処理等を施したものでもよい。
得られる化粧板には、印刷、エンボス加工等を施すこと
もでき、また、表面硬度を上げたり、平滑性や深み感を
向上させる等の目的のためにアクリル系、シリコーン系
等の表面コート層を設けることもできる。
得られる塩ビ被覆板は、建築用の内・外装材、冷蔵庫、
洗濯機、電気ストーブ等の家電製品、自動販売機、事務
機器、食品陳列ケース等を含む什器類等の金属製品に使
用することができる。
明するが、本発明は下記の実施例によって制限を受ける
ものではない。
カレンダー加工を行ない、0.5mmシートを作成し
た。これを張り合わせ180℃でプレス加工を行ない、
1mmのプレスシートを作成し、190℃のギヤーオー
ブンに入れて黒化時間(熱安定性:HS;分)を測定し
た。
シートをUVテスター(60mW/cm2 、45℃、L
ight/Dew/Rest=6h/3h/2h、40
%RH)に入れ、50時間後、100時間後及び200
時間後の表面状態を目視により評価した。評価は1〜1
0で表し、1が変化なしで数値の増大とともに褐変が大
きいことを表す。
1と同様にしてプレスシートを作成し、実施例1と同様
の試験を行なった。それらの結果を下記〔表2〕に示
す。
1と同様にしてプレスシートを作成し、実施例1と同様
の試験を行なった。それらの結果を下記〔表3〕に示
す。
ことが明らかである。可塑剤を全く使用しないか、ある
いは少量を使用しかつ重金属系の安定剤を使用しない塩
化ビニル系樹脂においては、塩基性リン酸亜鉛を使用し
た場合でもハイドロタルサイト化合物を使用しない場合
には、全くその熱安定性が不十分であり、またハイドロ
タルサイト化合物を使用した場合でも酸性あるいは中性
のリン酸亜鉛又は他の金属種の塩基性リン酸塩を使用し
た場合は、耐候性改善効果は不十分である。またハイド
ロタルサイト化合物と塩基性亜リン酸亜鉛を組み合わせ
た場合には耐候性の改善効果の向上が見られるが、耐熱
性を低下するという欠点がある。
か、あるいは少量を使用した塩化ビニル系樹脂におい
て、有機酸カルシウム塩、有機酸亜鉛塩、上記一般式
(I)の塩基性亜リン酸亜鉛、及び上記一般式(II)の
ハイドロタルサイト化合物を併用した塩化ビニル系樹脂
組成物は、熱安定性、耐候性に極めて優れた改善効果を
示す。
金属系安定剤を使用することなく、優れた熱安定性、耐
候性を示し、可塑剤を全く使用しない建材用途等の高度
な耐候性の要求される用途であっても好適に使用するこ
とができる。本発明の塩化ビニル系樹脂組成物は、より
耐熱性に優れたものである。
Claims (2)
- 【請求項1】 塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、
(a)可塑剤0〜40重量部、(b)有機酸アルカリ土
類金属塩の少なくとも一種0.001〜10重量部、
(c)有機酸亜鉛塩の少なくとも一種0.001〜10
重量部、(d)下記一般式(I)で表される塩基性リン
酸亜鉛の少なくとも一種0.001〜10重量部及び、
(e)下記一般式(II)で表されるハイドロタルサイト
化合物の少なくとも一種0.001〜10重量部を配合
してなる塩化ビニル系樹脂組成物。 【化1】 【化2】 - 【請求項2】 化粧板用に使用されることを特徴とする
請求項1記載の塩化ビニル系樹脂組成物。
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