JP2003140466A - 現像装置及びこの現像装置を備える画像形成装置 - Google Patents

現像装置及びこの現像装置を備える画像形成装置

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JP2003140466A
JP2003140466A JP2001336198A JP2001336198A JP2003140466A JP 2003140466 A JP2003140466 A JP 2003140466A JP 2001336198 A JP2001336198 A JP 2001336198A JP 2001336198 A JP2001336198 A JP 2001336198A JP 2003140466 A JP2003140466 A JP 2003140466A
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toner
polarity
roller
developing
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JP2001336198A
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English (en)
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Katsuhiro Sakaizawa
勝弘 境澤
Manami Sekiguchi
真奈実 関口
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像剤担持体上で現像剤が何度も摺擦され劣
化することによるローラ融着等の問題の発生を防止する
ことができる現像装置及びこの現像装置を備える画像形
成装置を提供する。 【解決手段】 現像ローラ8に接触若しくは近接して配
設され現像後に現像ローラ8上に残留したトナーの極性
を正規の極性とは逆極性に反転させるコロナ放電器17
と、コロナ放電器17によって逆極性に帯電されたトナ
ーを現像ローラ8から供給ローラ9に引き戻し転移させ
る方向の電界を現像ローラ8と供給ローラ9との間に形
成する供給バイアス電源15とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を採
用するプリンタ、複写機、ファクシミリ装置等の画像形
成装置に用いられる現像装置及びこの現像装置を備える
画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、潜像担持体上に形成された潜
像を現像剤たるトナーにより可視化する現像装置とし
て、一成分現像方式又は二成分現像方式によるものが知
られている。
【0003】このような現像装置は、潜像担持体に接触
若しくは近接して配設されトナーを担持する回転可能な
現像剤担持体を備えており、現像剤担持体上にトナー層
又は2成分現像剤による磁気ブラシを形成しつつ潜像担
持体との接触領域若しくは近接領域である現像領域にト
ナーを搬送する。そして、現像剤担持体と潜像担持体と
の間に現像バイアス電圧を印加して電界を形成し、トナ
ーを潜像担持体上の潜像に転移させるものである。
【0004】このような現像装置では、現像領域でトナ
ーを潜像担持体上の潜像に良好に転移させるために、ト
ナーに所定の帯電量を与える必要がある。二成分現像方
式の現像装置は、トナーを摩擦帯電序列において隔たっ
ているキャリアと混合、撹拌することで、トナーに電荷
を付与するものであるが、トナーに外添された帯電制御
剤が遊離してキャリア表面を汚染することがある。従っ
て、キャリアを長期間使用するとそれらの影響によりト
ナーに電荷を付与することができなくなり、現像剤の交
換が必要になるという欠点がある。又、トナーとキャリ
アとの混合比を一定に保つためのトナー濃度コントロー
ル装置や現像剤撹拌装置を必要としたり、磁性キャリア
を担持するため現像剤担持体内にマグネットを配設する
必要があったりして、装置の複雑化を招くという欠点が
ある。
【0005】一方、一成分現像方式の現像装置は、これ
ら二成分現像方式の欠点を克服することができるものと
して広く利用されている。
【0006】図5に非磁性一成分トナーを用いた画像形
成装置の概略構成図を示す。
【0007】図5に示すように、従来、この種の画像形
成装置は、図中X方向に回転する潜像担持体である感光
ドラム100の周囲に一次帯電器としての帯電ローラ1
01、現像装置たる現像器103、転写帯電器としての
転写ローラ104、感光ドラム100表面を清掃するク
リーニング部材105等が配設される。
【0008】現像器103は、感光ドラム100に接触
して配設され図中Y方向に回転しながら現像剤を感光ド
ラム100に付与する現像剤担持体たる現像ローラ10
7、現像ローラ107に非磁性のトナーT’を図中Z方
向に回転しながら供給する現像剤供給部材である供給ロ
ーラ108、現像ローラ107上のトナーT’を所定の
塗布量及び帯電量に規制する現像剤規制部材である現像
ブレード110、トナーT’を供給ローラ108に供給
すると共に非磁性一成分トナーを撹拌する撹拌部材10
9等を有して構成されている。現像ローラ107、供給
ローラ108には、それぞれ現像バイアス電源111、
供給バイアス電源112が接続されている。
【0009】次に、従来例における画像形成装置の画像
形成動作について説明する。
【0010】先ず、外部からのプリント信号により感光
ドラム100は矢印X方向に回転し始め、感光ドラム1
00上は帯電ローラ101により一様に帯電される。帯
電ローラ101はローラ形状をしており、駆動力(図示
せず)により矢印W方向に回転する。
【0011】次に、露光器(図示せず)による露光10
2により感光ドラム100上には静電潜像が形成され、
感光ドラム100の回転により該静電潜像が現像器10
3との接触部に到達する。
【0012】上述の動作と連動して現像器103は次の
動作を行う。
【0013】撹拌部材109により撹拌されたトナー
T’が、Y方向に回転する現像ローラ107とZ方向に
回転する供給ローラ108との摺擦と、供給バイアス電
源112により現像ローラ107と供給ローラ108と
の間に形成される電界とによって現像ローラ107上に
供給される。現像ローラ107上のトナーT’は、現像
ブレード110によって所望の帯電量が付与されるとと
もにトナー量が規制されて、現像ローラ107上に担持
されている。又、現像器103内のトナーは、撹拌部材
109により撹拌され、供給ローラ108へ搬送され
る。
【0014】現像ローラ107上に担持されたトナーが
感光ドラム100と接触する部位に到達すると、現像バ
イアス電源111が感光ドラム100と現像ローラ10
7との間に直流現像バイアスを印加することによって、
感光ドラム100表面に形成された静電潜像が、現像ロ
ーラ107の表面に担持されているトナーT’で現像さ
れトナー像として可視化される。
【0015】現像時に現像に寄与せず現像後に現像ロー
ラ107表面に残留したトナーは供給ローラ108を介
して現像器103内に回収される。
【0016】感光ドラム100上のトナー像は感光ドラ
ム100の回転により転写ローラ104の対向部に到達
して転写ローラ104により転写紙P’上に転写され
る。上記トナー像の転写を受けた転写紙P’は定着器1
06により加熱及び加圧されることによって上記トナー
像が熱溶融され永久画像となる。
【0017】転写ローラ104により転写紙P’上に転
写されずに感光ドラム100上に残ったトナーT’はク
リーニング手段により除去される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の一成分現像方式の現像装置においては、供給ロ
ーラ108が現像ローラ107へのトナーの供給と現像
に寄与しなかったトナーを現像ローラ107上からはぎ
取るという2つの役目を行うことから、次のような問題
を生じる。
【0019】供給ローラ108から現像ローラ107へ
のトナーの供給は、互いにカウンターに回転する供給ロ
ーラ108と現像ローラ107との間で摩擦帯電され静
電気力により現像ローラ107に吸着することによるも
のである。
【0020】現像に寄与しなかったトナーを現像ローラ
107上からはぎ取るのは、スポンジで形成された供給
ローラ108の空孔を形成する壁面によりトナー掻き取
られることによるもの、即ちメカニカルの力によるもの
である。
【0021】しかし、現像に寄与しなかったトナーを現
像ローラ107上からはぎ取るに際してメカニカルな力
に頼っているため、どうしてもはぎ取り残しが発生す
る。供給ローラ108で現像ローラ107上からはぎ取
られずに残ったトナーは現像ブレード110によって更
に摺擦を受けることになる。即ち、2回目の摺擦を受け
たトナー(はぎ取られなかったトナー)は、1回目の摺
擦を受けたトナー(新たに現像ローラに担持したトナ
ー)より大きな帯電量を有することになり、1回目の摺
擦を受けたトナーより強固に現像ローラ107に付着す
ることになる。
【0022】その結果、再びトナーが現像に寄与せず供
給ローラ108に戻ってきたときには、よりはぎ取られ
にくくなっているため、供給ローラ108のメカニカル
な力でははぎ取ることができず、同じトナーが現像ロー
ラ107上で何回も摺擦されることになる。
【0023】現像ローラ107に残り何回も摺擦された
トナーは摩擦熱によって現像ローラ107上で溶融して
しまう「ローラ融着」を発生させる。「ローラ融着」が
発生すると、その部分と接触するトナーは摩擦帯電がで
きないため、現像ローラ107上にトナーが担持できな
くなったり、現像ブレード110によるトナー規制がで
きなくなり、現像器103からトナーが吹き出したりす
る等の不具合が発生する。
【0024】上記「ローラ融着」を防ぐ手段として、現
像ローラ107と供給ローラ108との間に電位差を設
ける場合がある。
【0025】現像ローラ107と供給ローラ108と
の間に正規の極性である負極性に帯電したトナーを供給
ローラ側にはぎ取る電位差を設けた場合には、現像に寄
与せず再び現像器103に戻ってきたトナーを供給ロー
ラ側にはぎ取ることは可能となる。しかしながら、現像
ローラ107と供給ローラ108との摺擦により摩擦帯
電して本来現像ローラ107に担持されるはずであった
トナーも剥ぎ取られてしまうことになる。従って、現像
ローラ107上のトナー量が減少してしまい、所望する
画像濃度が得られなくなってしまう。
【0026】更に、現像器103中トナーのうち、正規
の極性とは逆極性に帯電しているトナー(以下、反転ト
ナーという)を現像ローラ107に担持してしまうこと
になるため、出力画像の非画像部にトナーが付着する、
所謂「反転かぶり」が発生してしまう。
【0027】現像ローラ107と供給ローラ108と
の間に負極性に帯電したトナーを現像ローラ側に供給す
る電位差を設けた場合には、現像ローラ107へのトナ
ー供給量は満足するが、供給ローラ108により現像ロ
ーラ107からはぎ取ったトナーが再び電界により現像
ローラ107に担持されてしまう。又、メカニカルには
ぎ取る力は上述と同様のため、長期耐久を行うと上述と
同様に「ローラ融着」が発生してしまう。
【0028】現像ローラ107と供給ローラ108と
の間に交番電界を設けた場合には、現像ローラ107と
供給ローラ108との間を負極性に帯電したトナーが行
き来することになる。しかし、交番電界によって現像ロ
ーラ107に既に担持され現像に寄与しなかったトナー
と現像器103中のトナーとを混合することは可能であ
るが、混合されたトナーのうちのいくらかは再び現像ロ
ーラ107に担持されることとなる。その結果、上述と
同様に「ローラ融着」が発生することになる。
【0029】このように、従来の一成分現像方式の現像
装置においては、現像ローラ上に担持されたトナーが何
回も摺擦されることにより発生する「ローラ融着」の発
生を防ぐことができなかった。
【0030】そこで、本発明は、現像剤担持体上で現像
剤が何度も摺擦され劣化することによるローラ融着等の
問題の発生を防止することができる現像装置及びこの現
像装置を備える画像形成装置の提供を目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】本出願によれば、上記目
的は、潜像を担持する潜像担持体に接触若しくは近接し
て配設され現像剤を担持する現像剤担持体と、該現像剤
担持体に接触若しくは近接して配設され上記現像剤担持
体上の現像剤の層厚を所定量に規制すると共に上記現像
剤担持体上の現像剤を正規の極性に摩擦帯電させる現像
剤量規制部材と、上記現像剤担持体に接触若しくは近接
して配設され現像剤を保持しながら上記現像剤担持体に
供給する現像剤供給部材とを備え、現像剤が上記現像剤
担持体から上記潜像担持体に付与されることにより上記
潜像を現像剤像として可視化する現像装置において、現
像剤担持体に接触若しくは近接して配設され現像後に現
像剤担持体上に残留した現像剤の極性を正規の極性とは
逆極性に反転させる極性反転部材と、該極性反転部材に
よって逆極性に帯電された現像剤を上記現像剤担持体か
ら現像剤供給部材に引き戻し転移させる方向の電界を上
記現像剤担持体と上記現像剤供給部材との間に形成する
電界形成手段とを備えるという第一の発明によって達成
される。
【0032】又、本出願によれば、上記目的は、第一の
発明において、極性反転部材は、現像剤担持体に接触し
て配設されているという第二の発明によっても達成され
る。
【0033】更に、本出願によれば、上記目的は、第一
の発明又は第二の発明において、極性反転部材は、1e
3Ω以上1e7Ω以下の抵抗値の樹脂又は弾性体で形成さ
れているという第三の発明によっても達成される。
【0034】又、本出願によれば、上記目的は、第一の
発明乃至第三の発明のいずれかにおいて、極性反転部材
は、所定の電流値となるよう定電流制御された電圧が現
像剤担持体との間に印加されるようになっているという
第四の発明によっても達成される。
【0035】更に、本出願によれば、上記目的は、第四
の発明において、現像後に現像剤担持体上に残留した現
像剤量に対応して極性反転部材と現像剤担持体との間に
印加される電圧の定電流制御のための制御変数値を制御
する制御手段を備えるという第五の発明によっても達成
される。
【0036】又、本出願によれば、上記目的は、第一の
発明乃至第六の発明のいずれかにおいて、電界形成手段
は、現像剤供給部材と現像剤担持体との間に直流電圧、
若しくは直流電圧と交流電圧が重畳されたバイアス電圧
を印加することにより上記現像剤担持体と上記現像剤供
給部材との間に電界を形成するよう構成されているとい
う第六の発明によっても達成される。
【0037】更に、本出願によれば、上記目的は、第一
の発明乃至第六の発明のいずれかにおいて、現像剤は、
形状係数SF1が100以上160以下であり、且つ、
形状係数SF2が100以上140以下であるという第
七の発明によっても達成される。
【0038】又、本出願によれば、上記目的は、一連の
画像形成プロセスによって形成された画像を記録材に記
録する画像形成装置であって、第一の発明乃至第七の発
明のいずれかの現像装置を備えるという第八の発明によ
っても達成される。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に関し
て、添付図面に基づき説明する。
【0040】(第一の実施形態)先ず、本発明の第一の
実施形態について説明する。
【0041】図1は、本実施形態にかかる画像形成装置
の概略構成図である。
【0042】かかる画像形成装置にあっては、一次帯電
器2が、図1に示すようにX方向に回転する潜像担持体
たる感光ドラム1を一様に帯電する。そして、感光ドラ
ム1は、レーザ等の発光素子3によって情報信号に応じ
た露光を受けて静電潜像が形成される。該静電潜像を担
持する感光ドラムは、現像装置たる現像器4によってト
ナーTが付与されることにより上記静電潜像がトナー像
として可視化される。次に、該トナー像は、転写帯電器
5によって記録材たる転写紙Pに転写され、更に定着装
置7によって転写紙P上に定着され永久画像となる。一
方、転写されずに感光ドラム1上に残ったトナーはクリ
ーニング部材6により除去される。
【0043】図1において、感光ドラム1は矢印X方向
に回転速度Vxで回転する。本実施形態においては、V
xを48mm/secとした。
【0044】一次帯電器2は、感光ドラム1に接触して
帯電を行う接触帯電ローラであり、矢印W方向に感光ド
ラム1と等速に回転駆動される。一次帯電器2には、感
光ドラム1表面を一様に帯電するように、帯電バイアス
電源12が接続されており、画像形成動作中は約−11
00Vを一次帯電器2に印加して、感光ドラム1表面を
約−500Vに一様に帯電する。
【0045】次に、レーザ若しくはLED等の発光素子
3によって感光ドラム1表面が露光走査されて、情報信
号に応じた露光が行なわれ感光ドラム1表面に静電潜像
が形成される。本実施形態においては、負帯電トナーを
感光ドラム1上の露光された部分にトナー像を形成する
所謂反転現像系について説明する。
【0046】非磁性一成分トナーTを収容する現像器4
は、感光ドラム1と接触し矢印Y方向に回転速度Vyで
回転する現像剤担持体たる現像ローラ8を有する。更
に、現像器4は、現像剤量規制部材たる現像ブレード1
0、矢印U方向に回転する現像剤供給部材たる供給ロー
ラ9、非磁性一成分トナーTを撹拌する撹拌部材11を
備えている。ここで、感光ドラム1と現像ローラ8の回
転速度の関係はVy>Vxである。ここで、Vyは81
mm/secで回転している。
【0047】供給ローラ9は現像ローラ8に対してウイ
ズ回転(回転方向矢印U)で、速度Vz回転させた。回
転速度としては、現像ローラと等速でVzは81mm/
secである。供給ローラ9の材料としては、発泡ウレ
タンゴム、発泡EPDMゴム等の公知の材料が用いられ
る。本実施形態では、発泡ウレタンゴムからなる供給ロ
ーラ9を用いた。発泡ゴムにした理由としては、ゴム表
面に空孔があることで、トナーの搬送力の増大があるこ
と、ゴム硬度が低く抑えられるためトナー劣化を招きに
くいことが挙げられる。供給ローラ9のローラ抵抗とし
ては、実抵抗で1e4Ω以上で1e8Ω以下のものが使用
可能である。1e4Ω以下であるとリーク時に過電流が
流れ込むため好ましくない。又、1e8Ω以上となる
と、トナーの転移に十分な電界が得られないので好まし
くない。
【0048】又、供給ローラ9の現像ローラ8との当接
部より回転方向上流にはトナーの供給を助ける供給補助
部材19が配設される。供給補助部材19は、現像ロー
ラ8にトナーを供給するために供給ローラ9表面のトナ
ーを摩擦することで、供給ローラ9表面に在るトナーに
若干の電荷を付与する役目と、後述する反転極性(正極
性)に帯電した現像残トナーの帯電極性を正規の極性
(負極性)に戻す役目を果たす。供給補助部材19とし
ては、ステンレス等の金属部材及びウレタンゴムやシリ
コーンゴム等の樹脂部材により供給ローラ9に若干量食
い込むように当接される。
【0049】供給ローラ9には、電界形成手段たる供給
バイアス電源15が接続されており、約−460Vの直
流電圧が印加され、負極性に帯電したトナーを供給ロー
ラ9から現像ローラ8へ付勢する。
【0050】供給ローラ9により現像ローラ8上に塗布
されたトナーは、次に現像ブレード10によりトナー量
の規制及び摩擦によるトリボ付与が行われる。現像ブレ
ード10は、ステンレス製の薄板(約0.1mmt)の
先端部から約2mmの位置を現像ローラの回転方向と反
対方向に折り曲げものであり、該折り曲げ部が現像ロー
ラ8に若干食い込む状態で接触する状態で配設する。
【0051】又、現像ローラ8には現像バイアス電源1
3が接続されており、一方、感光ドラム1は接地されて
いる。
【0052】現像バイアス電源は負極性のDC電源であ
り、本実施形態においては、画像形成時において−35
0Vの電位を印加している。現像ブレード10により電
荷を付与され現像ローラ8上に担持されたトナーは、上
記現像バイアスにより感光ドラム1上に供給されて静電
潜像を顕像化する。
【0053】紙カセット(図示せず)及び搬送ローラ
(図示せず)により搬送された転写紙Pが転写部に到達
した時、感光ドラム1表面に形成された画像を転写帯電
器5により転写紙Pに転写する。本実施形態において
は、ローラタイプの転写帯電器であり、転写帯電器5に
は転写バイアス電源14が接続されている。転写バイア
ス電源14には、画像転写時において約+2〜5kVの
電圧が印加される。
【0054】上記した帯電バイアス電源12、現像バイ
アス電源13、供給バイアス電源15、転写バイアス電
源14の印加タイミングは制御コントローラ16により
制御される。
【0055】画像が転写された転写紙Pは定着装置7に
て熱溶融定着される。
【0056】現像に寄与せず現像ローラ8上に残ったト
ナー(以下、現像残トナーという)は、感光ドラム1と
の当接部から供給ローラ9との当接郡までの間に配設さ
れている極性反転部材たるコロナ放電器17の放電を受
ける。コロナ放電器17では、コロナ放電電源18によ
りトナーの帯電極性とは逆極性である正極性の電荷を付
与する。コロナ放電器17は定電流制御を行い、現像ロ
ーラ側への放電電流を約6μAに制御した。
【0057】放電電流を定電流制御としたのは、現像ロ
ーラ8上に一定量の電荷を常に供給するためである。現
像ローラの周速度を速める場合には、放電電流を増加さ
せることが好ましい。
【0058】コロナ放電器17により極性が反転したト
ナーは、供給ローラ9との当接部に到達する。図2に示
すように、現像ローラ8上に担持された現像残トナー
は、現像ローラ8と供給ローラ9との接触部及びその近
傍において供給ローラ側へ付勢される電界により供給ロ
ーラ9に引き戻され転移される。一方、供給ローラ9に
担持されている正規トナーは現像ローラ側へ付勢される
電界が形成されることになる。その結果、供給ローラ9
上に在った正規トナーは現像ローラ8側に担持され、現
像ローラ8上に在った現像残トナーである反転トナーは
供給ローラ9に引き戻され回収されることになり、現像
ローラ8と供給ローラ9との接触部の近傍で正規トナー
と反転トナーの入れ替わりが起こることになる。
【0059】即ち、正規トナーの供給と現像残トナーの
回収が一括して行われることになる。このようにして、
供給ローラ9と現像ローラ8との間の電界によりメカニ
カルな力に頼ることなく現像残トナーの回収ができるこ
とになる。更に、現像ローラ8上に担持されるトナーは
電界により負極性のトナーだけになるので、現像時に感
光ドラム1の非画像部にトナーが付着する「反転かぶ
り」を防止することも可能となる。
【0060】次に、本発明に用いられる各構成部材につ
いて説明する。
【0061】現像ローラ8は、ステンレス芯金上にシリ
コーンゴム、ウレタンゴム、ヒドリンゴム等の公知の材
料により形成されたゴム弾性の単層、及び更にゴム表面
にポリアミド樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、フ
ッ素樹脂等をコーティングした複数層構成の現像ローラ
等が使用できる。現像ローラ8の表面粗さとしては、使
用するトナーの粒径にもよるが、十点平均粗さRzで3
μm以上15μm以下が好ましい。使用するトナー粒径
が平均体積粒径で6μmであれば好適には十点平均粗さ
Rzで5μm以上12μm以下が使用可能である。トナ
ー粒径がより小さい場合は十点平均粗さRzをやや小さ
くすると好ましい。十点平均粗さRzが3μm以下であ
ると十分なトナー搬送力が得られず濃度不足となり、1
5μm以上となるとトナーに十分な帯電が与えられなく
なるからである。十点平均粗さRzは、JIS B06
01に示されている定義を用い、測定には小坂研究所製
の表面粗さ試験器「SE−30H」を使用した。
【0062】現像ローラ8のローラ抵抗としては、実抵
抗で1e4Ω以上で1e11Ω以下のものが使用可能であ
る。1e4Ω以下であるとリーク時に過電流が流れ込む
ため好ましくない。又、1e11Ω以上となると、コロナ
放電による放電電荷が現像ローラ8上に蓄積され、トナ
ーの搬送を妨げるためこのましくない。
【0063】トナー規制部材としての現像ブレード10
は、ステンレス製の薄板(約0.1mmt)の先端部か
ら約2mmの位置を現像ローラと反対方向に折り曲げた
ものであり、該折り曲げ部が現像ローラ8に若干食い込
む状態で接触する。
【0064】本発明にかかるトナーは、画像解析装置で
測定した形状係数SF1の値が100〜160であり、
形状係数SF2の値が100〜140であることが好ま
しく、形状係数SF1の値が100〜140であり、形
状係数SF2の値が100〜120であれば更に好まし
い。又、上記の条件を満たし、かつ、(SF2)/(S
1)の値を1.0以下とすることにより、トナーの諸
特性のみならず、画像解析装置とのマッチングがきわめ
て良好なものとなる。
【0065】本発明に用いられる形状係数を示すS
1、SF2とは、日立製作所製FE−SEM(S−80
0)を用い倍率500倍に拡大したトナー像を100個
無作為にサンプリングし、その画像情報はインターフェ
ースを介してニコレ社製画像解析装置(Luzex3)
に導入し解析を行い下式より算出し得られた値を本発明
においては形状係数SF1,SF2と定義した。
【0066】SF1=((MXLNG)2/AREA)×
(π/4)×100 SF2=((PERI)2/AREA)×(1/4π)×
100 AREA:トナー投影面積、MXLNG:絶対最大長、
PERI:周長 トナーの形状係数SF1はトナ一粒子の丸さの度合を示
し、球形から徐々に不定形となる。
【0067】SF2はトナー粒子の凹凸度合を示し、ト
ナー表面の凹凸が顕著となる。
【0068】上述の形状係数SF1が160を越える場
合には、トナーの形状が不定形となる。従って、トナー
の帯電量分布がブロードになり、供給ローラ9でのトナ
ーの入れ替え時に局所的に入れ替えが困難となる。
【0069】更に、供給ローラ9でのトナーの入れ替え
を高めるためには、トナー粒子の形状係数SF2は、1
00〜140であり、(SF2)/(SF1)の値が1.
0以下であるのがよい。トナー粒子の形状係数SF2
140より大きく、(SF2)/(SF1)の値が1.0
を超える場合、トナー粒子の表面がなめらかではなく、
多数の凹凸をトナー粒子が有しており、トナーの流動性
が低下する傾向にある。即ち、現像残トナーを全て供給
ローラ9に転移させることが困難となる。
【0070】よって、上述したように、本実施形態によ
れば、現像に寄与せず現像器に回収されるトナーを通常
の帯電極性とは逆の極性に帯電し、現像ローラと供給ロ
ーラとの当接郡において現像ローラヘのトナー供給と現
像に寄与せず戻ってきたトナーの回収を電界により一括
して行うことで、メカニカルな力によるトナー劣化を起
こすことなくローラ融着等の不具合を防止できる。
【0071】(第二の実施形態)次に、本発明の第二の
実施形態について図3に基づき説明する。尚、上述の第
一の実施形態と同様の構成に関しては、同一符号を付
し、説明を省略する。
【0072】上述の第一の実施形態では、極性反転部材
としてコロナ放電器を用いていた。しかし、コロナ放電
器によると多量の放電生成物の発生により現像ローラ8
の樹脂の強度を弱くしてしまうことがわかった。又、コ
ロナ放電では多量のオゾンが発生するため、オゾンフィ
ルタ等のフィルタ装置が必要となり、コストアップにつ
ながる。
【0073】そこで、本実施形態では、極性反転部材で
ある帯電ブレードを用いて現像残トナーに反転電荷を与
え、供給ローラと現像ローラとの当接部において、一括
して回収と供給を行うものである。
【0074】図3は、本実施形態にかかる画像形成装置
の概略構成図である。
【0075】本実施形態においては、現像ローラ22は
上述の第一の実施形態と同様に芯金上に弾性ゴムを用い
た弾性現像ローラを用いている。しかし、本実施形態で
は接触帯電を行うことから、適切な放電電圧が得られる
ように現像ローラ22の抵抗を調整している。現像ロー
ラのローラ抵抗としては、実抵抗で1e8Ω以上1e1 1
Ω以下であることが望ましい。更に好ましくは現像ロー
ラを下層の弾性層と表層の抵抗層との2層構成とし、弾
性層を1e5Ω以上1e7Ω以下というように低くするこ
とが望ましい。抵抗層により放電電圧を得られるように
することで、弾性層による電圧低下を防止できるからで
ある。
【0076】極性反転部材たる帯電ブレード20は、現
像ローラ22の回転方向において、現像領域から下流で
供給ローラ9との当接部の上流にカウンター配置され
る。これは、放電を起こした後に再び他の部材と当接し
て再び負極性に帯電するのを防止するためである。帯電
ブレード20には放電電源21が接続されており、上述
の第一の実施形態と同様に正極性の電圧が印加される。
本実施形態においては定電流制御とした。
【0077】又、本実施形態における定電流制御におい
ては、制御手段たる制御コントローラ16により定電流
制御値を可変とした。
【0078】その可変としては、現像残トナー量に応じ
て、約+6μA乃至10μAとし現像残トナーが少ない
ほど電流量を多くした。その理由としては、トナーが現
像されるほど現像残トナーが少なくなるが、その結果現
像ローラ22は帯電ブレード20と直接接触する部分が
発生することによる放電のかたよりを防止するためであ
る。現像残トナー量の検知としては、画像形成される画
像の画素密度により把握できる。
【0079】帯電ブレード20の抵抗としては、500
V印加時で約1e3Ω乃至1e7Ωであることが望まし
い。
【0080】1e3Ω以下であると、放電電圧印加時に
過電流がながれてしまうか若しくは必要な放電電圧が得
られなくなるためである。又、1e7Ω以上となると放
電のバラツキが発生するためである。抵抗の測定として
は、現像ローラ22のかわりに同径の金属円筒に当接さ
せて金属円筒と帯電ブレード間に電圧を印加したときの
電圧値と電流値から抵抗を求めた。本実施形態において
は、約6e4Ωの抵抗の帯電ブレードを用いた。
【0081】更に、帯電ブレードの表層にフッ素樹脂等
の摩擦によりトナーに正極性の電荷を付与する材料を被
覆することも可能である。
【0082】ここで、本実施形態の現像装置の動作につ
いて説明する。
【0083】上述の第一の実施形態と同様にして供給ロ
ーラ9から現像ローラ22へトナーが担持され、感光ド
ラム1との当接部においてトナーは現像ローラ22から
感光ドラム1へ現像される。現像残トナーは該当接部を
通過し、帯電ブレード20への当接部に到達する。そし
て、帯電ブレード20を通過直後の微少空間において正
極性の放電をうけ、負極性のトナーは正極性に反転化さ
れる。
【0084】反転化されたトナーは、供給ローラ9との
当接部近傍にて第一の実施形態と同様に現像残トナーは
供給ローラ側へ、そして供給ローラ9に担持された負極
性トナーは現像ローラ側へ付勢する電界が形成されてい
る。この電界の形成により、転写残トナーの回収と新し
いトナーの供給を同時に行うことができる。そして、帯
電ブレードを用いることで、オゾンフィルタが必要な
く、コストダウンとなる。
【0085】よって、上述したように、本実施形態によ
れば、現像に寄与せず現像器に回収されるトナーを帯電
ブレードにより通常の帯電極性とは逆の極性に帯電し、
現像ローラと供給ローラとの当接部において現像ローラ
へのトナー供給と現像に寄与せず戻ってきたトナーの回
収を電界により一括して行うことで、放電生成物による
悪影響及びメカニカルな力によるトナー劣化を起こすこ
となくローラ融着等の不具合を防止できる。
【0086】(第三の実施形態)次に、本発明の第三の
実施形態について図4に基づき説明する。尚、上述の第
一の実施形態又は第二の実施形態と同様の構成に関して
は、同一符号を付し、説明を省略する。
【0087】本実施形態では、非接触現像を行う場合に
おいて、現像バイアスとして交流と直流が重畳されたバ
イアスを用いる場合について説明する。
【0088】図4は、本実施形態にかかる画像形成装置
の概略構成図である。
【0089】本実施形態においては、現像剤担持体たる
現像ローラ23はステンレスパイプ表面に約9e9Ωの
抵抗層をコートした剛体ローラを用いている。この現像
ローラ23には当接部が弾性ゴムで形成された現像剤量
規制部材たる現像ブレード26が当接され、トナーの帯
電付与及びトナー担持量の規制を行う。現像ローラ23
には、現像バイアス電源24が接続され、交流と直流が
重畳された電圧が現像ローラ23に印加される。交流値
としてはVpp(peak to Peak)で160
0V、周波数1800Hz、直流値としては−350V
を印加した。
【0090】帯電ブレード20には、現像ローラ23と
常に同じ電位差とするべく、交流と直流が重畳された電
圧が印加される。交流値としてはVppで1600V、
周波数1800Hz、現像バイアスとの位相差はなく、
直流値としては+1200Vを印加した。従って、常に
現像バイアスとは約1550Vの電位差を有することに
なっている。
【0091】ここで、本実施形態の現像装置の動作につ
いて説明する。
【0092】上述の第一の実施形態と同様にして供給ロ
ーラ9から現像ローラ23ヘトナーが担持され、感光ド
ラム1との対向部においてトナーは現像ローラ23から
感光ドラム1へ現像される。現像残トナーは該当接部を
通過し、帯電ブレード20への当接部に到達する。そし
て、帯電ブレード20を通過直後の微少空間において正
極性の放電を受け、負極性のトナーは正極性に反転化さ
れる。
【0093】反転化されたトナーは現像ローラ23の向
転に伴って現像ローラ23と供給ローラ9との当接郡に
近づく。ここで、供給ローラ9と現像ローラ23の間に
は交番電界が発生している。従って、現像残トナーと供
給ローラ9に担持された負極性トナーは、現像ローラ2
3と供給ローラ9との間で行き来しつつ、DC成分によ
り現像残トナーは供給ローラ側へ、負極性トナーは現像
ローラ側へ付勢される。このようにして、交流を重畳し
ても、現像残トナーが新たに担持するトナーと極性が異
なるため、従来例とは異なり一括して現像残トナーの回
収と負極性トナーの供給が可能となる。又、交流電圧を
重畳することで、印加する電圧が高くなるため、局所的
に大きな電荷量を有するトナーでも現像ローラから回収
することができるようになる。
【0094】よって、上述したように、本実施形態によ
れば、現像に寄与せず現像器に回収されるトナーを通常
の帯電極性とは逆の極性に帯電し、現像ローラと供給ロ
ーラとの当接部において現像ローラヘのトナー供給と現
像に寄与せず戻ってきたトナーの回収を電界により一括
して行うことで、メカニカルな力によるトナー劣化を起
こすことなくローラ融着等の不具合を防止できる。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、本出願にかかる第
一の発明によれば、極性反転部材が、現像後に現像剤担
持体上に残留した現像剤の極性を正規の極性とは逆極性
に反転させ、電界形成手段が、上記極性反転部材によっ
て逆極性に帯電された現像剤を上記現像剤担持体から現
像剤供給部材に引き戻し転移させる方向の電界を上記現
像剤担持体と上記現像剤供給部材との間に形成するよう
になっているので、現像剤担持体上で現像剤が何度も摺
擦され劣化することによるローラ融着等の問題の発生を
防止することができる。
【0096】又、本出願にかかる第二の発明によれば、
極性反転部材が、現像剤担持体に接触しながら現像後に
現像剤担持体上に残留した現像剤の極性を正規の極性と
は逆極性に反転させ、電界形成手段が、上記極性反転部
材によって逆極性に帯電された現像剤を上記現像剤担持
体から現像剤供給部材に引き戻し転移させる方向の電界
を上記現像剤担持体と上記現像剤供給部材との間に形成
するようになっているので、オゾン等の放電生成物の発
生を防止して現像剤担持体等の長寿命化や低コスト化を
図りつつ、現像剤担持体上で現像剤が何度も摺擦され劣
化することによるローラ融着等の問題の発生を防止する
ことができる。
【0097】更に、本出願にかかる第三の発明によれ
ば、抵抗値の適正化が図られた極性反転部材が、現像後
に現像剤担持体上に残留した現像剤の極性を正規の極性
とは逆極性に反転させ、電界形成手段が、上記極性反転
部材によって逆極性に帯電された現像剤を上記現像剤担
持体から現像剤供給部材に引き戻し転移させる方向の電
界を上記現像剤担持体と上記現像剤供給部材との間に形
成するようになっているので、安定して、現像剤担持体
上で現像剤が何度も摺擦され劣化することによるローラ
融着等の問題の発生を防止することができる。
【0098】又、本出願にかかる第四の発明によれば、
極性反転部材が、定電流制御された電圧を該極性反転部
材と現像剤担持体との間に印加することにより現像後に
現像剤担持体上に残留した現像剤の極性を正規の極性と
は逆極性に反転させ、電界形成手段が、上記極性反転部
材によって逆極性に帯電された現像剤を上記現像剤担持
体から現像剤供給部材に引き戻し転移させる方向の電界
を上記現像剤担持体と上記現像剤供給部材との間に形成
するようになっているので、安定して、現像剤担持体上
で現像剤が何度も摺擦され劣化することによるローラ融
着等の問題の発生を防止することができる。
【0099】更に、本出願にかかる第五の発明によれ
ば、極性反転部材が、現像後に現像剤担持体上に残留し
た現像剤量に対応して定電流制御された電圧を該極性反
転部材と現像剤担持体との間に印加することにより現像
後に現像剤担持体上に残留した現像剤の極性を正規の極
性とは逆極性に反転させ、電界形成手段が、上記極性反
転部材によって逆極性に帯電された現像剤を上記現像剤
担持体から現像剤供給部材に引き戻し転移させる方向の
電界を上記現像剤担持体と上記現像剤供給部材との間に
形成するようになっているので、安定して、現像剤担持
体上で現像剤が何度も摺擦され劣化することによるロー
ラ融着等の問題の発生を防止することができる。
【0100】又、本出願にかかる第六の発明によれば、
極性反転部材が、現像後に現像剤担持体上に残留した現
像剤の極性を正規の極性とは逆極性に反転させ、電界形
成手段が、現像剤供給部材と現像剤担持体との間に直流
電圧、若しくは直流電圧と交流電圧が重畳されたバイア
ス電圧を印加することにより、上記極性反転部材によっ
て逆極性に帯電された現像剤を上記現像剤担持体から現
像剤供給部材に引き戻し転移させる方向の電界を上記現
像剤担持体と上記現像剤供給部材との間に形成するよう
になっているので、現像剤担持体上で現像剤が何度も摺
擦され劣化することによるローラ融着等の問題の発生を
防止することができる。
【0101】更に、本出願にかかる第七の発明によれ
ば、極性反転部材が、現像後に現像剤担持体上に残留し
た現像剤の極性を正規の極性とは逆極性に反転させ、電
界形成手段が、上記極性反転部材によって逆極性に帯電
された現像剤を上記現像剤担持体から現像剤供給部材に
引き戻し転移させる方向の電界を上記現像剤担持体と上
記現像剤供給部材との間に形成するようになっているの
で、現像剤担持体上で現像剤が何度も摺擦され劣化する
ことによるローラ融着等の問題の発生を防止することが
できる。
【0102】又、本出願にかかる第八の発明によれば、
極性反転部材が、現像後に現像剤担持体上に残留した現
像剤の極性を正規の極性とは逆極性に反転させ、電界形
成手段が、上記極性反転部材によって逆極性に帯電され
た現像剤を上記現像剤担持体から現像剤供給部材に引き
戻し転移させる方向の電界を上記現像剤担持体と上記現
像剤供給部材との間に形成するようになっているので、
現像剤担持体上で現像剤が何度も摺擦され劣化すること
によるローラ融着等の問題の発生を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態にかかる画像形成装置
の概略構成を示す模式図である。
【図2】本発明の第一の実施形態における現像剤担持体
と現像剤供給部材との間での現像剤の挙動を説明するた
めの図である。
【図3】本発明の第二の実施形態にかかる画像形成装置
の概略構成を示す模式図である。
【図4】本発明の第三の実施形態にかかる画像形成装置
の概略構成を示す模式図である。
【図5】従来の画像形成装置の概略構成を示す模式図で
ある。
【符号の説明】
1 感光ドラム(潜像担持体) 4 現像器(現像装置) 8 現像ローラ(現像剤担持体) 9 供給ローラ(現像剤供給部材) 10 現像ブレード(現像剤量規制部材) 15 供給バイアス電源(電界形成手段) 16 制御コントローラ(制御手段) 17 コロナ放電器(極性反転部材) 20 帯電ブレード(極性反転部材) 22 現像ローラ(現像剤担持体) 23 現像ローラ(現像剤担持体) 26 現像ブレード(現像剤量規制部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H005 AA15 FA07 2H073 BA02 BA04 BA11 BA13 CA02 2H077 AB04 AB14 AB15 AC04 AC16 AD06 AD13 AD23 AD31 AD35 AD36 AE03 AE08 AE09 CA02 CA09 EA14 EA15 EA16 GA03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜像を担持する潜像担持体に接触若しく
    は近接して配設され現像剤を担持する現像剤担持体と、
    該現像剤担持体に接触若しくは近接して配設され上記現
    像剤担持体上の現像剤の層厚を所定量に規制すると共に
    上記現像剤担持体上の現像剤を正規の極性に摩擦帯電さ
    せる現像剤量規制部材と、上記現像剤担持体に接触若し
    くは近接して配設され現像剤を保持しながら上記現像剤
    担持体に供給する現像剤供給部材とを備え、現像剤が上
    記現像剤担持体から上記潜像担持体に付与されることに
    より上記潜像を現像剤像として可視化する現像装置にお
    いて、現像剤担持体に接触若しくは近接して配設され現
    像後に現像剤担持体上に残留した現像剤の極性を正規の
    極性とは逆極性に反転させる極性反転部材と、該極性反
    転部材によって逆極性に帯電された現像剤を上記現像剤
    担持体から現像剤供給部材に引き戻し転移させる方向の
    電界を上記現像剤担持体と上記現像剤供給部材との間に
    形成する電界形成手段とを備えることを特徴とする現像
    装置。
  2. 【請求項2】 極性反転部材は、現像剤担持体に接触し
    て配設されていることとする請求項1に記載の現像装
    置。
  3. 【請求項3】 極性反転部材は、1e3Ω以上1e7Ω以
    下の抵抗値の樹脂又は弾性体で形成されていることとす
    る請求項1又は請求項2に記載の現像装置。
  4. 【請求項4】 極性反転部材は、所定の電流値となるよ
    う定電流制御された電圧が現像剤担持体との間に印加さ
    れるようになっていることとする請求項1乃至請求項3
    のいずれか一項に記載の現像装置。
  5. 【請求項5】 現像後に現像剤担持体上に残留した現像
    剤量に対応して極性反転部材と現像剤担持体との間に印
    加される電圧の定電流制御のための制御変数値を制御す
    る制御手段を備えることとする請求項4に記載の現像装
    置。
  6. 【請求項6】 電界形成手段は、現像剤供給部材と現像
    剤担持体との間に直流電圧、若しくは直流電圧と交流電
    圧が重畳されたバイアス電圧を印加することにより上記
    現像剤担持体と上記現像剤供給部材との間に電界を形成
    するよう構成されていることとする請求項1乃至請求項
    5のいずれか一項に記載の現像装置。
  7. 【請求項7】 現像剤は、形状係数SF1が100以上
    160以下であり、且つ、形状係数SF2が100以上
    140以下であることとする請求項1乃至請求項6のい
    ずれか一項に記載の現像装置。
  8. 【請求項8】 一連の画像形成プロセスによって形成さ
    れた画像を記録材に記録する画像形成装置であって、請
    求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の現像装置を
    備えることを特徴とする画像形成装置。
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