JP2003137943A - 型内被覆組成物及び型内被覆成形品の製造方法 - Google Patents

型内被覆組成物及び型内被覆成形品の製造方法

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JP2003137943A
JP2003137943A JP2001339448A JP2001339448A JP2003137943A JP 2003137943 A JP2003137943 A JP 2003137943A JP 2001339448 A JP2001339448 A JP 2001339448A JP 2001339448 A JP2001339448 A JP 2001339448A JP 2003137943 A JP2003137943 A JP 2003137943A
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meth
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acrylate
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Kenji Yonemochi
建司 米持
Kenji Ota
賢治 大田
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Dai Nippon Toryo KK
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Dai Nippon Toryo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬化性と付着性に優れた型内被覆組成物を提
供する。 【解決手段】 (A)少なくとも2個の(メタ)アクリ
レート基を有するオリゴマー、又は不飽和ポリエステル
樹脂、(B)前記(A)成分と共重合可能なエチレン性
不飽和モノマー、及び(C)架橋効率が8以上である有
機過酸化物開始剤、を含有する型内被覆組成物であっ
て、前記型内被覆組成物によって被覆される樹脂成形品
の荷重たわみ温度(1.82MPa)をt[℃]としたとき
の(C)有機過酸化物開始剤の1分間半減期温度が、1.
5×t[℃]以下であることを特徴とする、型内被覆組成
物を提供する。また、上記型内被覆組成物を用いた型内
被覆成形品の製造方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、型内被覆組成物及
びそれを使用する型内被覆成形品の製造方法に関する。
特に、本発明は、例えば、ジシクロペンタジエンを主成
分とする反応射出成形(RIM成形)、並びに、ABS樹
脂及びポリスチレン樹脂等の熱可塑性樹脂の射出成形に
使用される型内被覆組成物及びその使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】型内、特に金型内で成形と同時に塗装す
る型内被覆方法(インモールドコーティング法)は、S
MCや、BMCといったガラス繊維強化熱硬化性成形材
料の表面品質の改良に使われている。近年、型内被覆方
法を、熱可塑性樹脂等の射出成形法に応用しようとする
試みがなされている。このような型内被覆方法は、例え
ば、米国特許第4076788号、米国特許第4081
578号、米国特許第4331735号、米国特許第4
366109号、米国特許第4668460号、特開平
5−301251号公報、特開平5−318527号公
報、特開平8−142119号公報等に開示されてい
る。また、型内被覆組成物は、例えば、特開平05−1
17425号公報、特開平05−331249号公報、
特開平05−331250号公報に開示されている。
【0003】しかしながら、これら被覆組成物は、硬化
温度が高い。従って、これらの被覆組成物を用いた従来
の型内被覆方法を、ジシクロペンタジエンを用いたRI
M成形、又は、ABS樹脂及びポリスチレン樹脂等の熱
可塑性樹脂を用いた射出成形において行おうとすると、
被覆組成物が硬化しないか、硬化したとしても長時間を
必要とし、実質的に実用性に乏しいというのが現状であ
った。また、これらの被覆組成物は、成形材との付着性
が不足するなど問題となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の第1
の目的は、上記のような従来の問題点を解消し、硬化性
と付着性に優れた型内被覆組成物を提供することにあ
る。本発明の第2の目的は、そのような型内被覆組成物
の使用方法を提供することにある。本発明の第3の目的
は、光安定性に優れた型内被覆組成物を提供することに
ある。本発明の第4の目的は、導電性顔料を含む型内被
覆組成物を使用することによって、得られた樹脂成形品
に帯電防止効果を付与し、静電塗装を施し易い樹脂成形
品を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を達成するため、鋭意検討した結果、上記課題が、以下
の構成によって達成できることを見出し、本発明に到達
したものである。即ち、本発明は、以下の発明に関する
ものである。 1.(A)少なくとも2個の(メタ)アクリレート基を
有するオリゴマー、又は不飽和ポリエステル樹脂、
(B)前記(A)成分と共重合可能なエチレン性不飽和
モノマー、及び(C)架橋効率が8以上である有機過酸
化物開始剤、を含有する型内被覆組成物であって、該型
内被覆組成物によって被覆される樹脂成形品の荷重たわ
み温度(1.82MPa)をt[℃]としたときの(C)有機
過酸化物開始剤の1分間半減期温度が、1.5×t[℃]
以下であることを特徴とする、型内被覆組成物。
【0006】2.(1)少なくとも2つに分離可能でか
つ相対的に接近可能な金型で形成されたキャビティ内
で、射出成形により、樹脂成形品を成形する工程、
(2)前記成形品が、上記型内被覆組成物の注入圧力及
び流動圧力に耐える程度に硬化又は固化した後、同一型
内にて、該成形品と、前記型内壁との間に、前記型内被
覆組成物を注入し、硬化させる工程、(3)被覆された
成形品を、金型から取り出す工程、を含むことを特徴と
する型内被覆成形品の製造方法。
【0007】以下、本発明について、詳細に説明する。
本発明で使用する型内被覆組成物は、上記した(A)少
なくとも2個の(メタ)アクリレート基を有するオリゴ
マー、又は不飽和ポリエステル樹脂、(B)前記(A)
成分と共重合可能なエチレン性不飽和モノマー、及び
(C)架橋効率が8以上である有機過酸化物開始剤、を
必須成分とし、さらに必要に応じて、離型剤、導電性顔
料等の顔料、改質樹脂、酸化防止剤、紫外線吸収剤、硬
化促進剤、各種分散剤、消泡剤等の任意成分を含むもの
である。
【0008】(1)(A)成分 本発明の型内被覆組成物に使用される成分(A)は、少
なくとも2個の(メタ)アクリレート基を有するオリゴ
マーであるか、又は、不飽和ポリエステル樹脂である。(1-1) 少なくとも2個の(メタ)アクリレート基を有す
るオリゴマー 少なくとも2個の(メタ)アクリレート基を有するオリ
ゴマーとしては、例えば、ウレタン(メタ)アクリレー
ト、ポリエステル(メタ)アクリレート、エポキシ(メ
タ)アクリレート、ポリエーテル(メタ)アクリレー
ト、及びシリコン(メタ)アクリレートのオリゴマー等を
挙げることができる。これらのオリゴマーの質量平均分
子量は、それぞれの種類により変動し得るが、一般に、
約300〜10,000、好ましくは、500〜5,0
00とするのが適当である。上記(メタ)アクリレート
基を有するオリゴマーは、(メタ)アクリレート基を、
1分子中に、少なくとも2個、好ましくは、2〜6個有
することが適当である。
【0009】(1-1-1) ウレタン(メタ)アクリレートオ
リゴマー 本発明で使用されるオリゴマーとしてのウレタン(メ
タ)アクリレートオリゴマーは、例えば、有機ジイソ
シアネート化合物と、有機ポリオール化合物と、ヒ
ドロキシアルキル(メタ)アクリレートとを、NCO/
OH比が、例えば、0.8〜1.0、好ましくは、0.
9〜1.0となるような存在比で混合し、通常の方法に
より製造することができる。水酸基が過剰に存在する場
合や、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートを多量
に使用することにより、水酸基を多く有するオリゴマー
が得られる。
【0010】具体的には、有機ジイソシアネート化合
物と、有機ポリオール化合物等とを、例えば、ジブチ
ル錫ジラウレートなどのウレタン化触媒の存在下で反応
させて、イソシアネート末端ポリウレタンプレポリマー
を得る。次いで、ほとんどの遊離イソシアネート基が反
応するまで、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレー
トを反応させることにより、上記ウレタン(メタ)アクリ
レートのオリゴマーを製造することができる。なお、
有機ポリオール化合物と、ヒドロキシアルキル(メ
タ)アクリレートとの割合は、後者1モルに対し、例え
ば、前者0.1〜0.5モル程度が適当である。
【0011】上記反応に使用される有機ジイソシアネ
ート化合物としては、例えば、1,2−ジイソシアナト
エタン、1,2−ジイソシアナトプロパン、1,3−ジ
イソシアナトプロパン、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、リジンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレ
ンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネー
ト、ビス(4−イソシアナトシクロヘキシル)メタン、
メチルシクロヘキサン−2,4−ジイソシアネート、メ
チルシクロヘキサン−2,6−ジイソシアネート、1,
3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、1,
3−ビス(イソシアナトエチル)シクロヘキサン、1,
3−ビス(イソシアナトメチル)ベンゼン、1,3−ビ
ス(イソシアナト−1−メチルエチル)ベンゼン等を使
用することができる。これら有機ジイソシアネート化合
物は、単独で用いても、また、それらの2種以上の混合
物として使用することもできる。
【0012】上記反応で使用される有機ポリオール化
合物、好ましくは、有機ジオール化合物としては、例え
ば、アルキルジオールや、ポリエーテルジオール、ポリ
エステルジオール等を挙げることができる。アルキルジ
オールとしては、例えば、エチレングリコールや、1,
3−プロパンジオール、プロピレングリコール、2,3
−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2−エチ
ルブタン−1,4−ジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオ
ール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオ
ール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−ジメ
チルールシクロヘキサン、4,8−ジヒドロキシトリシ
クロ〔5.2.1.02,6〕デカン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシシクロヘキシル)プロパン等を代表的
なものとして挙げることができる。有機ジオール化合物
としてのポリエーテルジオールは、例えば、既知の方法
により、アルデヒドや、アルキレンオキサイド、グリコ
ール等の重合により合成することができる。例えば、ホ
ルムアルデヒドや、エチレンオキサイド、プロピレンオ
キサイド、テトラメチレンオキサイド、エピクロルヒド
リンなどを適当な条件下でアルキルジオールに付加重合
させることによって、ポリエーテルジオールが得られ
る。有機ジオール化合物としてのポリエステルジオール
としては、例えば、飽和又は不飽和のジカルボン酸及び
/又はそれらの酸無水物と、過剰のアルキルジオールと
を反応させて得られるエステル化反応生成物、及びアル
キルジオールにヒドロキシカルボン酸及び/又はその分
子内エステルであるラクトン及び/又は分子間エステル
であるラクチドを重合させて得られるエステル化反応生
成物を用いることができる。以上に挙げた有機ジオール
化合物は単独で用いても、それらの2種以上を併用して
も良い。
【0013】上記ヒドロキシアルキル(メタ)アクリ
レートとしては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レートや、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等を挙
げることができる。その他、本発明で使用されるオリゴ
マーとしてのウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー
は、1分子中に(メタ)アクリレート基及び水酸基を有
する化合物と、有機ジイソシアネートとを、NCO/O
Hの比が、例えば、0.9〜1.0の割合で、例えば、
ジブチル錫ジラウレートなどのウレタン化触媒の存在下
で反応させても製造することができる。
【0014】(1-1-2)ポリエステル(メタ)アクリレートオリゴマー 本発明で使用されるオリゴマーとしてのポリエステル
(メタ)アクリレートは、例えば、水酸基を末端に有す
るポリエステルポリオールと、不飽和カルボン酸との反
応によって製造することができる。このようなポリエス
テルポリオールは、代表的には飽和又は不飽和のジカル
ボン酸又はその酸無水物と、過剰量のアルキレンジオー
ルとをエステル化反応することによって製造することが
できる。使用されるジカルボン酸としては、例えば、シ
ュウ酸や、コハク酸、アジピン酸、フタル酸、マレイン
酸等が代表的なものとして挙げられる。また、使用され
るアルキレンジオールとしては、例えば、エチレングリ
コールや、プロピレングリコール、ブタンジオール、ペ
ンタンジオール等が代表的なものとして挙げることがで
きる。ここで、不飽和カルボン酸としては、例えば、ア
クリル酸や、メタクリル酸等を代表的なものとして挙げ
ることができる。
【0015】(1-1-3) エポキシ(メタ)アクリレートオリゴマー 本発明で使用されるオリゴマーとしてのエポキシ(メ
タ)アクリレートオリゴマーは、例えば、エポキシ化合
物と、上記のような不飽和カルボン酸とを、エポキシ基
1当量当たり、カルボキシル基当量、例えば、0.5〜
1.5となるような割合で用い、通常のエポキシ基への
酸の開環付加反応によって製造させたものである。ここ
で使用されるエポキシ化合物としては、例えば、ビスフ
ェノールA型エポキシ、フェノール性ノボラック型エポ
キシ等を好適に挙げことができる。本発明で使用される
オリゴマーとしてのポリエーテル(メタ)アクリレート
は、例えば、ポリエチレングリコールや、ポリプロピレ
ングリコールなどのポリエーテルポリオールと、前述の
不飽和カルボン酸との反応によって製造することができ
る。(1-1-4) シリコン(メタ)アクリレートオリゴマー 本発明で使用されるオリゴマーとしてのシリコン(メタ)
アクリレートオリゴマーは、例えば、アルコール性シロ
キサン化合物のヒドロキシル基と(メタ)アクリル酸との
エステル反応によって製造させたものである。シリコン
(メタ)アクリレートオリゴマーは、特に光安定性又は耐
光性に優れており、長期間屋外で使用される場合に有効
である。
【0016】(1-2) 不飽和ポリエステル樹脂 一方、本発明において、(A)成分として使用される不
飽和ポリエステル樹脂は、例えば、有機ポリオールと、
不飽和ポリカルボン酸とを、公知の方法により反応さ
せ、更に必要に応じて、飽和ポリカルボン酸を反応させ
て製造することができる。使用される有機ポリオールと
しては、例えば、エチレングリコールや、プロピレング
リコール、トリエチレングリコール、トリメチロールプ
ロパン、グリセリン、ビスフェノールA等が代表的なも
のとして挙げることができる。また、使用される不飽和
ポリカルボン酸としては、例えば、(無水)マレイン酸
や、(無水)フマル酸、(無水)イタコン酸等を代表的
なものとして挙げることができる。(A)成分として
は、上記(メタ)アクリレート基含有オリゴマーと、不
飽和ポリエステル樹脂とを併用してもよい。
【0017】(2)(B)成分 本発明で使用されるで使用される成分(B)は、上記
(A)成分と共重合することができるエチレン性不飽和
モノマーである。このようなエチレン性不飽和モノマー
としては、例えば、スチレンや、α−メチルスチレン、
クロルスチレン、ビニルトルエン、メチル(メタ)アク
リレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−
エチルヘキシル(メタ)アクリレート、エチレングリコ
ール(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)ア
クリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、テトラ
ヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸アミド、
N−ビニル−2−ピロリドン、N−ビニルカプロラクタ
ム、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリ
プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6
−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチ
ロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリアリル
イソシアヌレート等を代表的なものとして挙げられる。
好ましくは、トリプロピレングリコールジアクリレート
(TPGDA)、及び1,6−ヘキサンジオールジアクリレー
ト(1,6HDDA)のような脂肪族(メタ)アクリレートモノマ
ー、並びにシクロヘキシルメタアクリレートのような脂
環構造を有する(メタ)アクリレートモノマーである。
【0018】(B)成分としては、エチレン性不飽和モ
ノマーを単独で使用してもよく、又はこれらの混合物と
して使用することができる。また、エチレン性不飽和モ
ノマーとしては、上記のように、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート等の水酸基を含有するエチレン性不飽
和モノマーが含まれる。上記(A)成分対(B)成分の質量
比は、(A)成分及び(B)成分として使用される化合物等
の種類にもよるが、通常、(A)成分:(B)成分=20:
80〜80:20、好ましくは、33:67〜77:2
3が適当である。この範囲であれば、適度な硬化特性と
粘性を有する被覆組成物が得られる。特に(B)成分
は、(A)成分100質量部に対して、25〜400質
量部、好ましくは、30〜200質量部で使用すること
が適当である。(B)成分の量が、25質量部以上であ
れば、被覆組成物の粘度が高くなり過ぎたり、型内での
流動性が劣ったりすることもなく、均一な被覆が得られ
るので好ましい。一方、(B)成分の量が、400質量
部以下であれば、被覆組成物の粘度が低くなり過ぎた
り、型内流動時の被覆組成物中に気泡が取り込まれたり
することもなく、堅牢な硬化塗膜が得られるので好まし
い。
【0019】(3)(C)成分 本発明で使用される(C)成分は、架橋効率が8以上であ
る有機過酸化物重合開始剤であって、本発明の型内被覆
組成物によって被覆される樹脂成形品の荷重たわみ温度
(1.82MPa)をt[℃]としたときの1分間半減期温
度が、1.5×t[℃]以下である有機過酸化物開始剤で
ある。
【0020】(3-1)架橋効率 本発明の有機過酸化物重合開始剤は、フリーラジカルを
発生するものであって、架橋効率が8以上のもの、好ま
しくは15以上のものが好ましい。即ち、型内で被覆組
成物が成形品表面を覆い、金型表面あるいは成形樹脂の
熱によって有機過酸化物重合開始剤が熱分解し、ラジカ
ルを発生し、被覆組成物をラジカル重合反応させ、硬化
させるものであることが適当である。その時分解して生
ずるラジカルも、その構造によって、オリゴマー又はモ
ノマー等に対する攻撃力がそれぞれ異なっており、その
結果として得られる硬化塗膜の性質が大きく変わってく
る。この攻撃力の指標として架橋効率が重要となる。被
覆組成物のラジカル重合反応を効率よく反応させること
により、成形樹脂との付着性を強固にし、硬化時間を短
縮することができる。この架橋効率の高い有機過酸化物
重合開始剤を用いることが有効である。架橋効率は、下
記測定方法により定義されるものである。n−ペンタデ
カン中に一定量の有機過酸化物開始剤を加え、加熱し開
始剤を分解させ、ラジカルを発生させ、これらのラジカ
ルはそれぞれの力又は攻撃力に応じペンタデカン分子中
の水素を引き抜き、ペンタデシルラジカルを発生させ
る。これらのペンタデシラジカルは、再結合し(架橋反
応)2量体となる。(3-1-1)測定方法 1)アンプル中に、n−ペンタデカン及び有機過酸化物
開始剤を注入する。有機過酸化物開始剤濃度は、n−ペ
ンタデカン100モルに対して、0.07〜0.11モ
ルに調整する。 2)Heガスでアンプル中の空気を置換、密封する。 3)有機過酸化物開始剤の半減期が15分となる温度で
150分間(半減期の10倍)加熱し、有機過酸化物開
始剤を完全に分解させる。 4)室温まで冷却し、ガスクロ法により、n−ペンタデ
カン2量体を定量する。 5)得られた2量体の量から有機過酸化物開始剤1モル
に対する2量体の量を計算で求め、有機過酸化物開始剤
の架橋効率を得る。この測定方法は、化薬アクゾ社試験
方法に従うものであり、架橋効率は、以下の式で算出さ
れる。
【0021】架橋効率8以上を有する有機過酸化物開始
剤としては、例えば、ビス(4−t−ブチルシクロヘキ
シル)パーオキシジカーボネートや、t-アミルパーオキ
シル2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシ
ベンゾエート、ジクミルパーオキサイド、ジイソプロピ
ルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エチルヘキシル
パーオキシジカーボネート、t−オクチルパーオキシオ
クトエート、t−アミルパーオキシオクトエート、t−
ブチルパーオキシオクトエート、t−オクチルパーオキ
シベンゾエート、ジベンゾイルパーオキシド、1,1−
ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキサン、t−ブチル
パーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエート、
2,2−ジ−t−ブチルパーオキシブタン、t−ブチル
パーオキシイソプロピルカーボネート、t−アミルパー
オキシベンゾエート、等が好適に挙げられる。
【0022】(3-2)1分間半減期温度 本発明の有機過酸化物開始剤は、所定の1分間半減期温
度を有する。具体的には、本発明の型内被覆組成物によ
って被覆される樹脂成形品の荷重たわみ温度(1.82
MPa)をt[℃]とした場合、本発明の有機過酸化物開始
剤の1分間半減期温度は、1.5×t[℃]以下、好まし
くは、1.3×t[℃]以下、より好ましくは、1.1×
t[℃]以下である。1分間半減期温度が1.5×t[℃]
以下であれば、樹脂成形品が変形しない金型温度以下に
おける型内被覆組成物の硬化時間が短縮できるので好ま
しい。ここで、1分間半減期温度とは、1分間で有機過
酸化物の濃度が初期の半分に減ずる場合の周囲温度を意
味し、有機過酸化物開始剤の温度に対する分解速度を示
す指標である。1分間半減期温度が低いほど、分解しや
すいことになる。ここで、1分間半減期温度は、以下の
ように定義される。つまり、温度T(絶対温度)における
半減期τ1/2は、以下のように定義される。 lnτ1/2=C−E/RT (1) ここで、C:定数 E:活性化エネルギー R:気体定数 測定方法としては、まずラジカルに対して不活性なベン
ゼンを使用して、0.1〜0.2モル/リットル濃度の有
機過酸化物溶液を調整し、窒素置換を行ったガラス管中
に密閉する。さらに、所定温度にセットした恒温槽に浸
し、熱分解させる。分解有機過酸化物量x、分解速度定
数k、時間t、有機過酸化物初期濃度aとすると、 lna/(a−x)=kt (2) 半減期は、分解により有機過酸化物濃度が初期の半分に
減ずるまでの時間であるから、半減期をτ1/2で示し、
(2)式のxにa/2を代入して、 kτ1/2=ln2 (3) 従って、ある一定温度で熱分解させ、時間(t)〜lna
/(a−x)の関係をプロットし、得られた直線の傾きか
らkを求め、(3)式からその温度における半減期
1/2)を知ることができる。一方、不活性溶媒中の有
機過酸化物の分解は、(1)式から半減期τ1/2の対数
と、1/Tが直線となり、任意の数点の温度における半
減期をプロットし、1分間での半減期温度を求めること
ができる。
【0023】また、荷重たわみ温度とは、測定される樹
脂成形品が、曲げ応力を与えた状態で定速昇温を行い、
一定のたわみを生じたときの樹脂成形品の熱変形のしや
すさを示す指標である。具体的には、1.82MPa
下、ISO75に従って測定した値である。荷重たわみ
温度が高いほど、樹脂成形品の温度安定性が高いことに
なる。測定装置としては、例えば、HDT試験装置
((株)東洋精機製作所)が挙げられる。
【0024】本発明の有機過酸化物開始剤の配合量は、
(A)成分100質量部に対して、0.2〜20質量
部、好ましくは、0.5〜10質量部であることが適当
である。有機過酸化物開始剤の配合量が、0.2質量部
以上であれば、長時間を要することなく十分な硬化反応
を行えるため実用的である。一方、有機過酸化物開始剤
の配合量が、20質量部以下であれば、型内で急激な反
応を開始することもなく、流動途中でゲル化することも
なく、成形材料との良好な付着性を達成し得る。
【0025】(4)導電性顔料 本発明では、硬化塗膜に導電性を与えるために、任意
に、導電性顔料を併用することができる。導電性顔料を
加えることにより、帯電防止効果及び電磁波シールド効
果を奏することができると共に、静電塗装しやすい樹脂
成形品を提供することができる。このような顔料として
は、例えば、カーボンブラックや、グラファイト、酸化
亜鉛、二酸化チタン等の表面を、酸化アンチモンのよう
な導電性金属酸化物でコーティングしたもの、カーボン
繊維等が使用できる。また、硬化塗膜の導電性として表
面抵抗値が、例えば、1×10-1〜1×108Ω・c
m、好ましくは、1×103〜9×108Ω・cm、より
好ましくは、1×104〜1×106Ω・cmであること
が適当である。導電性顔料の配合量は、前記(A)、
(B)及び(C)成分の合計100質量部に対して、例
えば、0.1〜10質量部、好ましくは、1〜5質量部
であることが適当である。
【0026】(5)離型剤 本発明では、硬化塗膜を金型からスムーズに離型させる
ために、任意に、離型剤を併用することができる。離型
剤は、例えば、融点125℃以下、好ましくは、122
℃以下、より好ましくは常温で液体のものを有するもの
が適当である。離型剤の融点が、例えば、125℃以下
であれば、所望の離型効果が十分に得られる。これは、
たとえ成形温度が40〜110℃程度であっても、ジシ
クロペンタジエンやウレタンの硬化に伴う反応熱が存在
すること、及び200〜240℃という高温の溶融AB
S樹脂を型内で冷却固化すること等を考慮すれば、被覆
組成物が注入される時点での成形品の表面温度は、離型
剤の融点125℃よりも十分に高いと考えられるからで
ある。このような離型剤としては、例えば、ステアリン
酸や、ヒドロキシステアリン酸、ステアリン酸亜鉛、ス
テアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、
ステアリン酸カルシウム等のステアリン酸塩、大豆油レ
シチン、シリコーン油、脂肪酸エステル、脂肪酸アルコ
ール二塩基酸エステル類を挙げることができる。離型剤
の配合量は、前記(A)、(B)及び(C)成分の合計
100質量部に対して、例えば、0.1〜10質量部、
好ましくは、0.2〜3質量部であることが適当であ
る。この範囲内において、離型効果が好適に発揮され
る。
【0027】(6)顔料 本発明の型内被覆組成物は、更に必要に応じ顔料として
従来から通常プラスチックス用、塗料用として使用され
ている各種着色顔料や、体質顔料等を併用することがで
きる。着色顔料としては、例えば、白色系では、二酸化
チタン、黄系では、ベンジジンエローや、チタンエロ
ー、ハンザエロー、橙系では、モリブデートオレンジ
や、ベンジジンオレンジ、赤系では、キナクリドン、緑
系では、クロムグリーンや、フタロシアニングリーン、
青系では、フタロシアニンブルーや、コバルトブルー、
群青、黒系では、カーボンブラックや、酸化鉄等の顔料
を使用することができる。また、顔料は、粉末状や、フ
レーク状の酸化鉄、ニッケル、アルミニウム、グラファ
イト、酸化チタンなどで処理した雲母等の鱗片状顔料で
あってもよい。体質顔料としては、例えば、炭酸カルシ
ウムや、タルク、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、
クレー等を好適に挙げることができる。顔料は、成形物
を着色し、美観を持たせ、皮膜硬化に伴う収縮応力を分
散させ、成形物との付着性を向上させたり、表面の凹凸
を平滑にしたり、成形品表面の外観を改良する目的で配
合する。なお、クリヤー仕上げをする場合は必ずしも着
色顔料を配合する必要はない。
【0028】(7)その他 本発明の型内被覆組成物には、更に必要に応じて、ポリ
メチルメタクリレート樹脂や、飽和ポリエステル樹脂、
酢酸ビニル樹脂、粒子径が0.1〜30μmの樹脂粒子
等の改質樹脂、酸化防止剤、紫外線吸収剤、硬化促進
剤、顔料分散剤、消泡剤等の各種添加剤などを配合して
もよい。本発明の型内被覆組成物は、実質的に溶剤は含
まない。溶剤を実質的に含まない方が、型内流動時に型
内被覆組成物中に溶剤蒸気がとりこまれてピンホールが
発生することもなく、これによって塗膜が脆弱となるこ
ともないので好ましいからである。なお、「実質的に含
まない」とは、例えば、含まれるとしても、せいぜい被
覆組成物の質量の1%未満、実際上は、0%であること
を意味する。例えば、ポリイソシアネート化合物を使用
する場合において、実質的に溶剤を含有しないものを使
用することが重要である。
【0029】(8)樹脂成形品 本発明の型内被覆組成物が適用される合成樹脂成形品と
しては、従来より公知の各種熱硬化性成形材料、各種熱
可塑性合成樹脂成形材料を使用することができる。熱硬
化性成形材料としては、例えば、ジシクロペンタジエン
を主成分とするRIM成形材料、不飽和ポリエステル樹
脂、エポキシアクリレート樹脂、フェノール樹脂をマト
リックスとするSMC、BMCと呼ばれる繊維強化プラ
スチック成形材料、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ
アクリレート樹脂をマトリックスとするRTM成形材
料、ジシクロペンタジエン、ポリウレタン等を用いたR
IM成形材料等が挙げられる。また、熱可塑性合成樹脂
成形材料としては、例えば、ポリスチレン樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポ
リブチレンテレフタレート樹脂、ポリフェニレンオキサ
イド樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリイミド樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビ
ニル樹脂、ASA樹脂、ABS樹脂、AES樹脂、AS
A樹脂またはこれら樹脂の各種アロイ材が挙げられる。
アロイ材とは、上記のような熱可塑性合成樹脂と、他の
1種以上のポリマーが物理的に混合された複合材料であ
って、総合的な実用性能に相乗効果を有する材料と一般
に理解されている。このような熱可塑性樹脂成形材料
は、用途に応じた特性を満足するように、例えば、紫外
線吸収剤や、酸化防止剤、離型剤、帯電防止剤、着色
剤、難燃剤、可塑剤、ガラス繊維などの繊維強化剤、無
機充填剤等を含有することができる。
【0030】本発明においては、ヒドロキシル基又はカ
ルボキシル基を持つ化合物が、上記合成樹脂成形品、つ
まり、熱可塑性樹脂成形材料及び熱硬化性樹脂成形材料
に含まれていることが好ましい。合成樹脂成形品がこの
ような官能基含有化合物を含むことにより、樹脂成形品
と型内被覆組成物との被覆界面での付着力が更に強固に
なる。官能基含有化合物のこのような官能基は最初から
該成形品中に存在していたものであっても、即ち、ヒド
ロキシル基、カルボキシル基等を含有する合成樹脂の官
能基であっても、あるいは合成樹脂成形品の溶融混練の
際の反応によって生じたものであってもよい。ヒドロキ
シル基又はカルボキシル基を持つ化合物としては、例え
ば、以下のものが好適に挙げられる。
【0031】ヒドロキシル基を含有するビスフェノール
A型のビニルエステル樹脂であって、数平均分子量が、
例えば、1000〜2000である熱硬化性樹脂、ヒド
ロキシル基を含有するエチレン・ビニルアルコール共重
合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体であって、無
水マレイン酸の一部がエステル化して生じたカルボキシ
ル基を含有しており、スチレンと無水マレイン酸との共
重合比が、例えば、当量比で1:1〜3:1であり、数
平均分子量が、例えば、1000〜2000であるスチ
レン/無水マレイン酸共重合体をアルキルアルコールで
35%〜75%の比率でエステル化して得た熱可塑性樹
脂、メタアクリル酸含有量が、例えば、1〜30質量%
であるエチレン/メタクリル酸共重合体、くし型構造を
持つグラフトポリマーである、酸変性アクリル/ポリス
チレン重合体、ポリスチレンをグラフト化したエチレン
・グリシジルメタクリレート共重合体、分子内に1〜2
個程度の水酸基を導入した数平均分子量が、例えば、5
00〜600である水素化石油樹脂など。本発明の被覆
組成物を採用することにより、熱硬化性成形材料又は熱
可塑性樹脂成形材料と、型内被覆組成物との界面での付
着力が向上するので、従来問題となっていた付着性の点
や、金型温度の問題で適用できなかった樹脂成形材料に
対しても、適用可能な上塗り塗料としての機能も有する
型内被覆が可能となる。
【0032】(9)型内被覆成形品の製造方法 以下、本発明の型内被覆成形品の製造方法を実施するた
めの成形機の構成、成形型及び被覆組成物注入装置を、
図面を参照しながら具体的に説明するが、本発明の範囲
は、このような具体的な成形機等によって何ら限定され
るものではない。図1は、熱硬化性成形材料として、ジ
シクロペンタジエンを主成分とする成形材料を用いた反
応射出成形法(RIM)を実施する方法を示す。上型1及
び下型2は、それぞれ互いに対向する成形用型部材であ
る。上型1及び下型2は、それぞれ型締め装置の可動盤
(図示せず)及び固定盤(図示せず)に固定されてお
り、可動盤には型締めシリンダ(図示せず)によって進
退動作される構成になっている。両型部材1及び2によ
り、所要形状のキャビティ3が形成されていて、この中
に、ジシクロペンタジエンを主成分とする成形材料が充
填され、硬化される。ジシクロペンタジエンを主原料と
する成形材料は、図面において、左側に位置する装置に
よってキャビティ3中に充填される。具体的には、成形
材料は、貯蔵タンク4及び5で温度調節された後、計量
シリンダ6及び7により、油圧シリンダ10及び11の
操作により、5〜50MPa(50〜500バール)に
昇圧され、ミキシングヘッド13中の対向したノズルか
ら噴出し、互いに衝突させることで混合される。
【0033】図1に示す態様において、被覆組成物は、
図面において、右側の装置によって注入され、この装置
は、シャットオフ及び注入機能を持つピストン14を備
えたミキシングヘッド15と、上記ミキシングヘッド1
5に所定量の被覆組成物を供給する計量シリンダ16及
び17と、これらの計量シリンダには、被覆組成物を昇
圧するための油圧シリンダ20及び21が設けられてい
る。ミキシングヘッド15には、対向したノズルから被
覆組成物が噴出し、互いに衝突されることで混合され
る。被覆組成物の混合方法としては、これ以外に、例え
ば、スタティクミキサーによる方法や、ダイナミックミ
キサーによる方法、アトマイズ方法等があるが、これら
に限定されるものではない。
【0034】図1に示す金型によって成形する場合、先
ず型締めシリンダ(図示せず)を動作して、上型1及び
下型2を閉じ、型締め圧を付加する。この型締め圧は、
通常0.3〜1MPa(3〜10Kgf/cm2)であ
る。次いで、ミキシングヘッド13からジシクロペンタ
ジエンを主原料とした成形材料(モノマー)がキャビティ
3内に射出されて金型内で反応し、熱硬化性樹脂成形体
となる。上記成形材料が、金型内で被覆組成物の注入圧
力、流動圧力に耐える程度に硬化した段階で、上記型締
め圧をそのまま、又は減圧あるいは開放する。
【0035】次いで、注入直前に混合された被覆組成物
を注入する。被覆組成物を注入する場合、被覆組成物の
原料剤である樹脂主剤を主成分とする液と、主剤を硬化
させる硬化剤からなる液とは、それぞれ被覆組成物の原
料剤貯蔵タンク23及び24で温度調節された後、計量
シリンダ16及び17により、油圧シリンダ20及び2
1の作用によって、昇圧され、ミキシングヘッド15中
の対向したノズルから噴出し、互いに衝突させ、混合す
る。ミキシングヘッド部には、シャットオフピンを兼ね
たピストン14により、上型1の内壁と、合成樹脂成形
材料表面との間に被覆組成物を注入する。このように、
反応する被覆組成物の原料剤を注入直前に混合させて被
覆組成物とすることにより、予め混合させて調製した被
覆組成物を使用するよりも、増粘やゲル化等が生じない
ため、注入時の流動性がよく、また注入装置の目詰まり
等が防止できる。被覆組成物の原料剤を注入完了した
後、必要に応じて、型締めシリンダを動作させ、型締め
操作を行い、型内で被覆組成物を硬化させる。次いで、
型締めシリンダを動作させ、両型1及び2を離間し、被
覆された成形品を金型から取り出す。
【0036】図2においては、熱可塑性樹脂成形材料の
射出成形法での態様を示すものである。図2において、
可動盤26は、射出成形機の型締め装置の固定盤25に
対して図において右方向に移動するようになっている。
また、固定盤25には、上型27が結合されており、一
方、可動盤26には、下型28が結合されている。可動
盤26が、型締めシリンダ29によって、図において、
左右方向に、進退動作可能に構成されている。両型27
及び28は、嵌合すると、所要形状のキャビティ30を
形成するようになっている。このキャビティー30に
は、溶融又は軟化状態の合成樹脂成形材料が充填され、
固化される。キャビティ30には、図の右側において、
スクリューを有する射出シリンダ31から、ノズル32
及びスプルー33を介して、溶融状態の合成樹脂成形材
料が射出できるようになっている。なお、34はボス
部、35は離型時のエジェクタピンである。成形型部材
27及び28の嵌合個所にシェアエッジ構造部分が形成
されている。
【0037】図2において、被覆組成物は、図におい
て、上側に位置する装置によってキャビティー30内に
注入される。この装置は、シャットオフ及び注入機能を
持つピストン36を備えたミキシングヘッド37と、ミ
キシングヘッド37に所定量の被覆組成物用の原料を供
給する計量シリンダ38及び39と、これらの計量シリ
ンダは被覆層用の原料を昇圧するための油圧シリンダ4
2及び43とが設けられている。ミキシングヘッド37
には、対向したノズルから被覆組成物用の原料が噴出
し、互いに衝突することで混合される。被覆組成物用の
原料の混合方法としては、これ以外にスタティクミキサ
ーによる方法や、ダイナミックミキサーによる方法、ア
トマイズ方法等があるが、本発明の範囲は、これらに限
定されるものではない。
【0038】成形に際しては、先ず型締めシリンダを動
作して、型27及び28を閉じ、型締め圧を付加する。
この型締め圧は、通常29〜98MPa(300〜10
00Kgf/cm2)である。次いで、熱可塑性樹脂か
らなる溶融樹脂が、射出シリンダ31からノズル32、
スプルー33を経由してキャビティ30内に射出され
る。上記溶融樹脂が、金型内で被覆組成物の注入圧力、
流動圧力に耐える程度に固化した段階で、上記型締め圧
をそのまま、又は減圧あるいは開放する。
【0039】次いで、注入直前に混合された被覆組成物
が注入される。被覆組成物を注入する場合、被覆組成物
の原料剤である樹脂主剤を主成分とする液と、主剤を硬
化させる硬化剤からなる液は、それぞれ被覆組成物の原
料剤貯蔵タンク45及び46で温度調節された後、計量
シリンダ38及び39で油圧シリンダ42及び43によ
り、5〜50MPa(50〜500バール)に昇圧さ
れ、ミキシングヘッド37中の対向したノズルから噴出
し、互いに衝突することで混合される。ミキシングヘッ
ド37では、シャットオフピンを兼ねたピストン36に
より上型27の内壁と、合成樹脂成形材料表面との間に
被覆組成物を注入する。このように、反応する被覆組成
物の原料剤を注入直前に混合させて被覆することによ
り、予め混合させて調製した被覆組成物を使用するより
も、増粘やゲル化等が生じないため、注入時の流動性が
よく、また注入装置の目詰まり等が防止できる。被覆組
成物の原料剤を注入完了後、必要に応じ、型締めシリン
ダを動作させ型締め操作を行い、型内で型内被覆組成物
を硬化させる。次いで、型締めシリンダを動作させ、両
型27及び28を離間し、被覆された成形品を金型から
取り出す。
【0040】
【実施例】以下、実施例及び比較例に基づき、本発明に
ついて更に詳細に説明するが、本発明の範囲は、これら
の実施例及び比較例により何ら限定されるものではな
い。実施例1、比較例1 長さ400mm、幅200mm、高さ30mmの箱形状
の、ジシクロペンタジエンを主原料とする樹脂成形品を
得るためのキャビティを有する金型で、図1の態様に従
って、成形品に対する型内被覆を実施した。この場合、
金型温度を上型1を95℃、下型2を50℃に設定し
て、まずジシクロペンタジエンを主原料とする成形材料
を、1MPa(10Kgf/cm2)の型締め圧力で型締めさ
れた金型内に射出し、1分間硬化させた。次いで、型締
め圧力をそのままで、以下の表1に記載した各被覆組成
物を計量シリンダ16及び17で所定量計量し、油圧シ
リンダ20及び21により、15MPa(150バー
ル)に昇圧し、ミキシングヘッド15中の対向したノズ
ルから噴出し、互いに衝突することで混合した。ミキシ
ングヘッド15には、シャットオフピンを兼ねたピスト
ン14により上型1の内壁と、ジシクロペンタジエン成
形品表面との間に表2に記載した各被覆組成物20cm3
を注入した。注入完了後2分間保持した後、両型1及び
2を離間し、成形品を金型から取り出した。得られた成
形品の外観及び被覆組成物の付着性評価結果を以下の表
2に示す。
【0041】
【表1】表1 (単位:質量部)
【0042】注)ジシクロペンタジエン成形物 荷重たわみ温度(1.82MPa)=100℃UAC−1((A)成分に対応) イソホロンジイソシアネート1モルと、プラクセルFM
−3(ダイセル化学社製)〔ポリカプロラクトンオリゴ
マーにメタクリロイル基1個と、第一級水酸基1個持っ
た数平均分子量472の化合物〕1.8モルとの反応生
成物(水酸基含有ウレタンオリゴマー)(メタクリロイ
ル基は、分子中に2個)。UAC−2((A)成分に対応) ビス(4−イソシアネートシクロヘキシル)メタン2モ
ル、2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)プ
ロパンのエチレンオキサイド付加物(数平均分子量1,
000)1モル、2−ヒドロキシエチルメタクリレート
2.1モルから合成したウレタンメタクリレートオリゴ
マー(メタクリロイル基は、分子中に2個)TPGDA((B)成分に対応) トリプロピレングリコールジアクリレート1,6HDDA((B)成分に対応) 1,6ヘキサンジオールジアクリレート ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカ
ーボネート((C)成分に対応) 架橋効率24.0、1分間半減期温度92℃ジオクタノイルパーオキサイド ((C)成分に対応(比
較例)) 架橋効率5.5、1分間半減期温度116℃カーボンブラック((4)導電性顔料に対応) バルカンXC−72R(キャボット社製)ZELEC−NE((5)離型剤に対応) 中和性燐酸塩アルコール(デュポン社製)二酸化チタン((6)着色顔料に対応) disperbyk-110((7)その他に対応) 顔料分散剤(ビックケミー社製)
【0043】
【表2】表2
【0044】注1)拡散昼光のもとで、目視にて塗面の
ツヤムラ、ブツ、シワ、フクレ、ワレ等異常のない場合
を良好とする。 注2)JIS K 5400 8.5.2碁盤目セロファ
ンテープ法による。ただし、切り傷の間隔は、1mm、
ます目の数は100とする。 評価基準:最良10→最悪0 注3)沖縄地区、南西45度の角度で1年間暴露試験し
た後の光沢保持率(%)ここで、光沢保持率は、JIS K 54
00 7.6鏡面光沢度の入射角と受光角とが60度のときの
光沢度を、曝露試験前後に測定し算出した。
【0045】実施例2、比較例2 長さ300mm、幅300mm、高さ30mmの箱形状
の合成樹脂成形品を得るためのキャビティを有する金型
で、図2の態様に従って、成形品に対する型内被覆を実
施した。この場合、金型温度を90℃に設定して、バレ
ル温度200℃に加熱し、まずABS樹脂を射出シリン
ダ内で加熱溶融し、550トンの型締め圧力で型締めさ
れた金型内に約2秒かけて射出し、40秒間冷却し、得
られた成形品の表面が被覆組成物の注入、流動圧力に耐
え得る程度に固化させた。次いで、可動型を約1mm離
間した後、表3に記載した各被覆組成物10cm3を金
型表面と成形品の表面との間に約0.5秒間かけて注入
した。注入完了後、型締め圧力を1秒かけて10トンま
で加圧し、5秒間保持した。次いで型締め圧力を20ト
ンに昇圧し、85秒間保持し、被覆組成物を硬化させ
た。被覆組成物の組成を以下の表3に示す。また、得ら
れた成形品の外観及び被覆組成物の付着性を前記実施例
1と同様に評価した結果を以下の表4に示す。
【0046】
【表3】表3 (単位:質量部)
【0047】注)ABS樹脂 荷重たわみ温度(1.82MPa)=93℃t−アルミパーオキシル2−エチルヘキサノエート
((C)成分に対応) 架橋効率15.0、1分間半減期温度127℃TINUVIN123((7)酸化防止剤に対応) TINUVIN400((7)紫外線吸収剤に対応)
【表4】表4
【0048】実施例3、比較例3 長さ300mm、幅300mm、高さ30mmの箱形状
の合成樹脂成形品を得るためのキャビティを有する金型
で、図2の態様に従って、成形品に対する型内被覆を実
施した。この場合、金型温度を95℃に設定して、バレ
ル温度200℃に加熱し、まずABS樹脂を射出シリン
ダ内で加熱溶融し、550トンの型締め圧力で型締めさ
れた金型内に約2秒かけて射出し、40秒間冷却し、得
られた成形品の表面が被覆組成物の注入、流動圧力に耐
え得る程度に固化させた。次いで、可動型を約1mm離
間した後、表5に記載した各被覆組成物10cm3を金
型表面と成形品の表面との間に約0.5秒間かけて注入
した。注入完了後、型締め圧力を1秒かけて10トンま
で加圧し、5秒間保持した。次いで型締め圧力を20ト
ンに昇圧し、85秒間保持し、被覆組成物を硬化させ
た。被覆組成物の組成を以下の表5に示す。また、得ら
れた成形品の外観及び被覆組成物の付着性を前記実施例
1と同様に評価した結果を以下の表6に示す。
【0049】
【表5】表5 (単位:質量部)
【0050】注)t−ブチルパーオキシベンゾエート((C)成分に対
応) 架橋効率40.0、1分間半減期温度169℃ジクミルパーオキサイド((C)成分に対応) 架橋効率51.0、1分間半減期温度179℃
【表6】表6
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、硬化性と付着性に優れ
た型内被覆組成物を提供することができる。このような
型内被覆組成物を採用することにより、型内被覆組成物
の硬化時間を短縮することが可能となる。本発明の型内
被覆組成物は、付着力、成形硬化時間の問題から型内被
覆方法を適用できなかった樹脂成形材料にも適用可能で
ある。加えて、本発明の型内被覆組成物は、上塗り塗料
としても機能し、外観、耐候性に優れた樹脂成形品を提
供することができる。さらに、この型内被覆組成物を使
用することによって、簡易かつ実用的に優れた被覆成形
品の製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の型内被覆組成物を使用して被覆成形物
を形成するのに好適な1つのRIM成形装置の構成を示
す断面図。
【図2】本発明の型内被覆組成物を使用して被覆成形物
を形成するのに好適な別の1つの射出成形装置の構成を
示す断面図。
【符号の説明】
1、2、27、28 型部材 3、30 キャビティー 4、5、45、46 被覆組成物原料貯
蔵タンク 6、7、38、39 計量シリンダ 13、37 ミキシングヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 4/00 C09D 4/00 5/24 5/24 // B05D 7/22 B05D 7/22 Z B29K 23:00 B29K 23:00 67:00 67:00 105:16 105:16 C08L 101:00 C08L 101:00 Fターム(参考) 4D075 AC88 CA13 CA22 CA32 CA47 CB04 DA19 DA23 DA29 DB01 DB35 DB36 DB37 DB38 DB40 DB42 DB43 DB46 DB47 DB48 DB49 DB50 DB53 DB55 DB61 EA07 EB14 EB19 EB20 EB22 EB24 EB33 EB35 EB38 EB43 EC07 EC11 EC37 EC51 EC60 4F006 AA04 AA12 AA15 AA17 AA20 AA31 AA33 AA34 AA35 AA36 AA37 AA38 AA39 AB43 AB72 AB74 BA07 4F206 AA04 AA24 JA01 JA07 JB23 JB24 JF01 JF22 JF41 JL02 JM04 JM06 JN12 JN35 JQ81 4J027 AB05 AB06 AB07 AB10 AB15 AB16 AB18 AB23 AB24 AB25 AE02 AE03 AF05 AG01 BA05 BA07 BA10 BA13 BA14 BA15 BA22 BA24 BA26 BA29 CA12 CA20 CA29 CA33 CB03 CC02 CD01 4J038 CB171 CB172 CC021 CC022 CF021 CF022 CG141 CG142 CG161 CG162 CG171 CG172 CH031 CH032 CH041 CH042 CH121 CH122 DD051 DD052 DF021 DF022 DG261 DG262 FA041 FA042 FA061 FA062 FA111 FA112 FA151 FA152 FA161 FA162 FA211 FA212 FA251 FA252 FA261 FA262 FA271 FA272 FA281 FA282 GA03 JA66 KA08 KA12 LA02 MA14 NA12 NA20 NA24 PC08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)少なくとも2個の(メタ)アクリレ
    ート基を有するオリゴマー、又は不飽和ポリエステル樹
    脂、(B)前記(A)成分と共重合可能なエチレン性不
    飽和モノマー、及び(C)架橋効率が8以上である有機
    過酸化物開始剤、を含有する型内被覆組成物であって、
    前記型内被覆組成物によって被覆される樹脂成形品の荷
    重たわみ温度(1.82MPa)をt[℃]としたときの
    (C)有機過酸化物開始剤の1分間半減期温度が、1.5
    ×t[℃]以下であることを特徴とする、型内被覆組成
    物。
  2. 【請求項2】 前記(B)成分が、少なくとも1種の脂肪
    族(メタ)アクリレートモノマーを含有する、請求項1
    に記載の型内被覆組成物。
  3. 【請求項3】 前記(B)成分が、少なくとも1種の脂環
    構造を有する(メタ)アクリレートモノマーを含有す
    る、請求項1に記載の型内被覆組成物。
  4. 【請求項4】 更に導電性顔料を含有する、請求項1〜
    3のいずれかに記載の型内被覆組成物。
  5. 【請求項5】 (1)少なくとも2つに分離可能でかつ
    相対的に接近可能な金型で形成されたキャビティ内で、
    射出成形により、樹脂成形品を成形する工程、(2)前
    記成形品が、請求項1に記載の型内被覆組成物の注入圧
    力及び流動圧力に耐える程度に硬化又は固化した後、同
    一型内にて、該成形品と、前記型内壁との間に、前記型
    内被覆組成物を注入し、硬化させる工程、(3)被覆さ
    れた成形品を、金型から取り出す工程、を含むことを特
    徴とする型内被覆成形品の製造方法。
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