JP2003125515A - グロメットの誤挿入防止構造 - Google Patents

グロメットの誤挿入防止構造

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JP2003125515A
JP2003125515A JP2001317367A JP2001317367A JP2003125515A JP 2003125515 A JP2003125515 A JP 2003125515A JP 2001317367 A JP2001317367 A JP 2001317367A JP 2001317367 A JP2001317367 A JP 2001317367A JP 2003125515 A JP2003125515 A JP 2003125515A
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grommet
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protrusion
box body
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JP2001317367A
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Isamu Yatougo
勇 八藤後
Mutsumi Suwada
睦 諏訪田
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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  • Insertion, Bundling And Securing Of Wires For Electric Apparatuses (AREA)
  • Insulating Bodies (AREA)
  • Connection Or Junction Boxes (AREA)
  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡素な構成でグロメットの誤挿入を防止で
き、グロメットの組付け性の向上を図れるグロメットの
誤挿入防止構造を提供する。 【解決手段】 固定部材21Aの端部21Bに形成され
た開口部22に、開口部22の開口側から挿入して装着
されるグロメット1の誤挿入防止構造において、グロメ
ット1の挿入を開始する位置が開口部21の開口面に対
して直交する方向に移動したときに誤挿入されて装着さ
れる他の構造25がグロメット1または固定部材21の
いずれか一方または両方に備えられ、グロメット1の誤
挿入を少なくともその挿入途中で阻止する防止部材をグ
ロメット1または固定部材21のいずれか一方または両
方に設け、この防止部材がグロメットが誤挿入される固
定部材21またはグロメット1のいずれか一方または両
方に設けられた突起11,12,31,32とし、また
これらの突起11,12,31,32を複数設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、固定部材の端部
に形成された開口部に組付けられ、配線を保護しながら
開口部を通過させ、開口部からの水分や塵の侵入を防止
するグロメットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、乗用車などの車両においては、そ
の環境保護や燃費向上、走行性能の向上だけではなく、
車両としての快適性や利便性、さらには防犯性を向上さ
せるために、各種の電子技術が利用されており、この制
御を実現するために、多種多様な電子部品を搭載してい
る。そのため、車両に搭載される電子部品は、その搭載
箇所が、車室の運転席周辺のみに留まらず、後部座席や
ドアなどにまで及んでいる。それに伴って、電子部品を
相互に接続する配線の経路も複雑化する傾向にあり、ハ
ーネスなどの配線が車体内の細部に亘って張り巡らされ
ている。
【0003】前記の配線経路において、電子部品の配置
によっては、車両の内部からフレームを貫通させ別のフ
レームに配線せざるを得ない場合がある。このような場
合、フレームとフレームとの間でハーネスなどの配線が
剥き出しとなってしまい、この剥き出しの配線が、フレ
ームの貫通孔に未修正で残った尖ったバリなどによっ
て、断線してしまうおそれがあった。また、フレームに
貫通孔を設けたので、貫通孔を通過して水分や埃などが
侵入しやすくなり、フレームで防護されていた機材や箇
所が、フレーム外の劣悪な環境の影響を直接受けてしま
う。
【0004】そこで、フレームなどに貫通孔を設けて配
線を通過させる場合には、一般的にグロメットという部
品が使用され、このグロメットによって防水・防塵性を
確保しながら、配線の保護を図るようにしている。
【0005】すなわち、このグロメットは、ゴムや合成
樹脂などの弾性変形可能な素材で形成され、貫通孔の形
状に応じた、円形で中空のドーナツ形状に形成されたも
のが殆んどであるが、その設置箇所に応じて、矩形状お
よび、断面形状がL字状のものや、蛇腹状の部分を有し
たグロメットも多数使用されている。
【0006】そして、このグロメットをフレームの貫通
孔に装着し、グロメットを介して配線が貫通孔を通過す
ることにより、フレーム間のハーネスなどの配線を保護
し、フレームの防水・防塵性を維持するようにしてい
る。
【0007】また、上述のグロメットの一種として、電
気部品などからなる装置を収納した格納箱に用いられる
グロメットが知られている。
【0008】すなわち、この格納箱は、図10にその一
部を示すように、装置を収容する上方開口の箱本体21
と箱本体21の開口を閉止する上蓋体(図示せず)とか
ら構成されている。
【0009】そして、箱本体21の側壁21Aには、そ
の上方の開口端部21Bから切欠かれて形成された開口
部22が設けられ、この開口部22に端部21B側から
スライドさせて、グロメット51を装着するように構成
されている。また、このグロメット51は、配線30と
グロメット51との間を密閉する挿通部53を備えてい
る。
【0010】また、このグロメット51は、その装着後
に、格納箱20に蓋である上蓋体が取付けられると、こ
の上蓋体によって、グロメット51が開口部22から離
脱することが防止されるとともに、開口部22に固定さ
れるようになっている。
【0011】すなわち、このグロメット51は、開口部
22の形状に応じて、挿入方向の先端部が湾曲状に形成
され、先端部に連続した基端部が、その組付け後に、端
部20Bから、僅かに突出される長さの長方形形状とさ
れている。また、グロメット51の側面には、箱本体2
1の開口部22の周縁に嵌合する凹部55が設けられて
いる。
【0012】したがって、グロメット51を開口部22
に装着し、次に、格納箱20に上蓋体を取付けると、上
蓋体によりグロメット51の基端側が閉止され、グロメ
ット51が挿入方向と逆方向に横滑り移動して、開口部
22から離脱することが防止される。これとともに、上
蓋体によって、グロメット51の基端側が挿入方向に押
付けられるので、グロメット51の先端側の湾曲部分が
開口部22側に押圧され、両者間の隙間が無くなり、グ
ロメット51と開口部22との間の防水・防塵性が得ら
れる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記構成の
グロメット51においては、グロメット51自体がその
周縁部に上記凹部55以外に複数の凹部を備えていた
り、開口部22の開口に対して直交する方向で近傍の箇
所に、この開口部22の開口に類似した形状の開口が形
成されていたりする場合には、グロメット51の挿入を
開始する位置が、開口部22の開口の直上ではなく、上
記開口に直交する方向に僅かでも位置がずれると、類似
した形状の開口にグロメット51が装着されたり、グロ
メット51の凹部55以外の凹部が開口部22に嵌合さ
れたりすることになり、グロメット51が誤挿入が生じ
てしまい、グロメット51が開口部22の開口に適切に
装着されないので、グロメット51による防水・防塵性
が得られないという不都合が生じた。
【0014】すなわち、上記開口部22の開口に類似し
た開口が形成されている例としては、例えば、防護壁2
5を箱本体21に設けた構成が知られている。この構成
は、洗浄作業などによって比較的に高圧の洗浄水が、外
部に露出されているグロメット51と開口部22周縁と
の接触箇所に直接または間接的に吹きかかり、グロメッ
ト51がその周縁から変形されてグロメット51による
防水・防塵性が低下する可能性があるので、これを防止
するために、この接触箇所を防護する防護壁25を設け
たものである。
【0015】この防護壁25は、箱本体21の側壁21
Aの外面に、その横断面形状がL字状で、開口部22の
開口周縁を囲んで、かつ、開口周縁から所定の間隔を設
けて形成され、開口部22の開口形状に類似した形状の
開口周縁26が形成されている。
【0016】したがって、上記防護壁25の構造を備え
たグロメット51においては、図11(a)に示すよう
に、グロメット51が開口部31に対して適切に組み付
けが可能であるのに加えて、図11(b)に示すよう
に、グロメット51が誤挿入されて上記防護壁25に組
み付けられることが可能であるので、上記防護壁25に
組み付けられた場合には、グロメット51による防水・
防塵性が得られないことになる。
【0017】また、図12(a)に示すように、グロメ
ット51が開口部22に対して適切に組み付けられた状
態と、図12(b)に示すように、グロメット51が上
記防護壁25に誤って組付けられた状態とは、紛らわし
く、両者を区別することが困難な傾向にある。さらに、
グロメット51が防護壁25に誤って組付けられた場合
にも、グロメット51の基端が箱本体21の開口端部2
1Aから上方に僅かに突出されていることになり、箱本
体21に上蓋体を取付けることができ、格納箱の組立て
としては、正常に完了してしまうことになる。
【0018】特に、例えば、車両のエンジン室に搭載さ
れ電気部品を収納する格納箱に、上記構成のグロメット
51が使用されている場合には、グロメット51が誤挿
入された状態のまま完成品となるおそれがあった。
【0019】すなわち、格納箱をエンジン室に搭載する
作業は、まず、格納箱の箱本体21をエンジン室内に組
付けて固定し、次に、格納箱内に電気部品からなる電子
ユニットなどの収納物を収容するとともに、ハーネスが
挿通されたグロメット51を箱本体21に組付け、ハー
ネスと収容物とをコネクタ接続し、最後に、格納箱20
の上蓋体を箱本体に取り付けて、箱本体21を上蓋体に
よって密閉することにより行なわれている。
【0020】そして、この作業を流れ作業方式の車両の
組立てラインにより行なう場合には、この作業を複数の
工程に分割し、これらの各工程が個別の作業者によって
行なわれるのが一般的であり、エンジン室内での格納箱
の設置位置や設置された格納箱の向き、格納箱自体の外
形状などによって、グロメット51の組付け箇所が組立
て作業者にとって視認しずらいときには、このようなグ
ロメット51の組付け不良を招きやすい。
【0021】また、グロメット51組付けた後の工程の
作業者が、このような誤組付けを発見して修正すること
は、両者が紛らわしいことに加えて、作業内容が異なる
ことからも困難である。
【0022】さらに、各グロメット51の各開口部22
への組付けごとに、適切に組付けられたかを判別する確
認作業を十分に行なうことは、組付け作業が煩雑化し、
組立てラインのラインスピードを低下させる要因となる
ので、生産性の面でも好ましくない。
【0023】この発明は、上記の事情を背景にしてなさ
れたものであり、簡素な構成でグロメットの誤挿入を防
止でき、グロメットの組付け性の向上を図れるグロメッ
トを提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記の目
的を達成するために、請求項1の発明は、固定部材の端
部に形成された開口部に、前記開口部の開口側から挿入
して装着されたグロメットの誤挿入防止構造において、
前記グロメットの挿入を開始する位置が前記開口部の開
口面に対して直交する方向に移動したときに誤挿入され
て装着される他の構造がグロメットまたは固定部材のい
ずれか一方または両方に備えられ、前記グロメットの誤
挿入を、少なくとも、その挿入途中で阻止する防止部材
がグロメットまたは固定部材のいずれか一方または両方
に設けられていることを特徴とするグロメットの誤挿入
防止構造である。
【0025】したがって、請求項1の発明によれば、グ
ロメットの誤挿入を、その挿入途中で阻止する防止部材
を設けたので、グロメットの誤挿入が防止され、グロメ
ットの組付け品質の保証性を向上することができる。
【0026】また、例えば、電気部品を収納しエンジン
室に搭載される格納箱に上記構成のグロメットが適用さ
れ、かつ、格納箱をエンジン室に搭載する作業を車両の
組立てライン上で行なう場合には、誤挿入が生起しない
ことから、格納箱へのグロメットの組付け作業が容易と
なるので、必要な作業時間が短縮され、車両の組立てラ
インのラインスピードを上昇することが可能となり、生
産性を向上することができる。
【0027】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
の構成において、前記防止部材が、前記固定部材に設け
られ、前記グロメットが誤挿入される経路に突出された
突起であることを特徴とするグロメットの誤挿入防止構
造である。
【0028】また、請求項2の発明によれば、請求項1
の発明と同様の作用を得られる他に、グロメットを誤っ
て組付けようとした場合には、その挿入途中で、グロメ
ットが固定部材の突起に当接され、それ以上のグロメッ
トが挿入方向に移動することが阻止されるので、グロメ
ットの基端が固定部材の端部から上方に大きく突出さ
れ、視認などによって明確にグロメットを開口部以外に
誤装着しようとしたと判別することができる。したがっ
て、誤ってグロメットを組付ようとして途中で阻止され
た場合には、グロメットの基端が固定部材の端部から突
出され、視認などによって、明確にグロメットを開口部
以外に誤装着したと判別できるので、これを容易に修正
して、グロメットを開口部に確実に組付け直すことがで
きる。
【0029】さらに、請求項3の発明は、請求項1の発
明の構成において、前記防止部材が、前記グロメットに
設けられ、前記グロメットが誤挿入される経路の途中で
他部材に当接する突起であることを特徴とするグロメッ
トの誤挿入防止構造である。
【0030】したがって、請求項3の発明によれば、請
求項2の発明と同様の作用を得られる他に、グロメット
側にグロメットの誤挿入を防止する突起を設けたことに
より、固定部材の構成を変更せずに済むので、従来構成
の固定部材に、本請求項の発明の突起を設けたグロメッ
トを適用して、グロメットの誤挿入を防止することがで
きる。
【0031】さらに、請求項4の発明は、請求項1の発
明の構成において、前記防止部材が、前記グロメットお
よび固定部材に設けられ、グロメットが誤挿入される途
中で、互いに当接される突起であることを特徴とするグ
ロメットの誤挿入防止構造である。
【0032】したがって、請求項4の発明によれば、請
求項2の発明と同様の作用を得られる他に、グロメット
および固定部材に、そのグロメットが誤挿入される途中
で互いに当接するように突起を設けた構成により、突起
の向きや長さによって、これらの突起が互いに当接する
箇所を任意に設定できるので、突起を設ける箇所の制約
を緩和することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、この発明の具体例を図面を
参照して説明する。図1はこの発明のグロメットの誤挿
入防止構造の一具体例を示す組付け前の斜視図、図2
は、グロメットと箱本体の開口部付近とを示す平面図、
図3は、組み付け状態を示し、(a)は、適切に組付け
た状態の斜視図、(b)は、不適切に組付けた状態の斜
視図である。ここに示す例は、グロメット1を、電子部
品(図示せず)を収納する筐体である格納箱に適用した
例を説明していく。なお、この格納箱は、上側が開口さ
れた箱形状に形成された箱本体21と、蓋部材である上
蓋体(図示せず)とから構成され、少なくとも、箱本体
21に内容物を収納し、グロメット1を組付けた後に、
上蓋体を箱本体21に取り付けることにより、箱本体2
1の上側開口が閉止され、格納箱の組立てが完了するよ
うになっている。
【0034】グロメット1は、箱本体21の一部である
側壁21Aの開口端部21Bを切り欠いて設けられた開
口部22に装着され、格納箱21内に収納した電子部品
と、外部の電子部品などとを電気的に接続する配線を束
ねたハーネス(図示せず)を保護するとともに、格納箱
21の防水・防塵性を確保するようにしている。
【0035】この開口部22は、その開口形状が、下向
きの半円形と、この半円形の底辺と同一の長辺を有した
長方形とを接合した形状に形成され、また長方形の非接
合の長辺は、開口端部21Bと直線上に一致するように
形成されている。
【0036】なお、本例のグロメット1は、開口部22
の開口の近傍箇所に、この開口部22の開口に類似した
形状の開口が形成された構成に適用した例を説明する。
【0037】すなわち、この開口部22の周辺には、そ
の横断面形状がL字状で、開口部22の開口周縁を囲ん
で、かつ、開口周縁から所定の間隔を設けて形成され防
護壁25が設けられ、その内側の開口周縁26の開口形
状が、開口部22の開口形状に類似した形状とされてい
る。
【0038】したがって、この防護壁25によって、洗
浄作業などによる比較的に高圧の洗浄水が、グロメット
1と開口部22との接触箇所の周縁に吹きかかることを
防止して、グロメット1による防水・防塵性を維持する
ようにしている。
【0039】このグロメット1は、箱本体21の開口部
22に組付けて固定されるグロメット本体2と、配線を
保持する挿通部3とから構成されている。また、グロメ
ット1は、合成樹脂やゴムなどの弾性変形可能で、絶縁
性を有した素材を用いて、形成されている。
【0040】上記挿通部3は、グロメット本体2の概略
中央に、グロメット本体2を貫通して、その背後まで到
達した貫通孔により構成され、この貫通孔にハーネスの
中間部分を保持するようにしている。したがって、この
挿通部3により、配線を束ねたハーネスを安定して保持
するとともに、この挿通部3にハーネスを通過させなが
ら、挿通部3の貫通孔を水分や埃などが通過することを
防止している。
【0041】上記グロメット本体2は、その外形状が、
開口部22の開口形状に相似して所定に大きな形状に形
成され、開口部22の下側の形状に応じて湾曲した半円
形状に形成された先端部と、これに連続した長方形状に
形成された基端部とを有している。
【0042】また、基端部の上下方向の長さは、開口部
22の直線部分の長さよりも僅かには、長く形成され、
グロメット1の開口部22への装着後には、グロメット
本体2の基端部の上端が、箱本体21の開口端部10A
の端面から、僅かに突出するようにしている。したがっ
て、グロメット1の組み付け後に、格納箱に上蓋体が取
付けられると、上蓋体によりグロメットの基端部側が挿
入方向に押付けられ、グロメット本体2の先端側の湾曲
面に押圧力が付与されるようにしている。
【0043】なお、上蓋体(図示せず)が箱本体21の
上側開口を閉止することにより、この上側開口の一部と
なったグロメット本体2の基端部の上端も閉止され、基
端部の上端の防水・防塵性が確保されるものとする。
【0044】さらに、グロメット本体2の側面には、開
口部22の周縁に、嵌合する嵌合部4が設けられてい
る。この嵌合部4は、その幅が、箱本体21の側壁21
Aの厚さよりも、十分に大きく形成されている。また、
嵌合部4の幅方向の略中央で、グロメット本体2の側面
の長手方向に亘って、箱本体21の側壁21Aの壁厚よ
りも僅かに小さい幅と深さを有した角形状の凹部5が設
けられている。
【0045】したがって、グロメット1が開口部22に
組付けられると、嵌合部4の凹部5が開口部22の周縁
によって押広げられ、凹部5の側壁および底面が開口部
22の周縁に密着することにより、両者間の隙間を無く
して、防水・防塵性を確保するようにしている。
【0046】さらに、グロメット1を誤挿入して、防護
壁25に組付けようとした場合に、グロメット1が不完
全な挿入状態となるようにグロメット1に干渉する突起
を、少なくとも1つ以上、グロメット1が誤組付けされ
て装着される対象の構造部材である防護壁25の適宜箇
所に設けている。
【0047】すなわち、突起部31が防護壁25の所定
箇所に設けられ、グロメット1が不適切な組付け箇所で
ある防護壁25に挿入しようとした場合に、その挿入途
中で、グロメット1が停止するようにしている。
【0048】この突起部31は、防護壁25の外部に露
出された側壁21Aと平行な面に、その開口周縁の中央
の周縁から下方のコーナー部に至るまで、防護壁25の
壁面から所定量、突出された角形状の断面形状を備え
て、形成されている。
【0049】したがって、この突起部31を、グロメッ
ト1の挿入方向に沿った突条としたことにより、突起部
31に挿入方向に沿った押圧力に対抗する十分な強度が
確保されているので、グロメット1が誤挿入されてグロ
メット1の先端部が突起部31に当接された場合には、
それ以上のグロメット1の挿入方向への移動を阻止でき
るとともに、さらに、グロメット1を誤挿入したまま格
納箱の上蓋体を箱本体21に取付けようとしても、上蓋
体が閉止できないようにしている。また、このように突
起部31を形成したことにより、突起部31を設けた周
辺の防護壁25の強度が向上されるので、外部からの外
力などにより、防護壁25の変形を防止できるようにし
ている。
【0050】以上説明したように、本具体例のグロメッ
トの誤挿入防止構造によれば、図4(a)に示すよう
に、グロメット1の挿入を開始する位置が開口部22の
直上に位置され、この位置から開口部22側の挿入方向
にグロメット1をスライド移動させると、図3(a)お
よび図4(b)に示すように、このグロメット1を開口
部22に挿入させる移動に対して防護壁25の突起部3
1が干渉しないので、グロメット1のスライド移動が継
続され、グロメット1の挿入方向の先端が開口部22に
当接されて停止する。
【0051】したがって、グロメット1の基端が箱本体
21の開口端部21Bから上方に僅かに突出された状態
で、グロメット1が開口部22に適切に組付けられる。
そして、その後に、箱本体21に上蓋体を取付けること
により、収納箱の組立てが完了する。これと同時に、上
蓋体がグロメット1の基端側を挿入方向に押付けること
により、グロメット1と開口部22との間の隙間が無く
なり、グロメット1による防水・防塵性が確保される。
【0052】他方、図5(a)に示すように、グロメッ
ト1の挿入を開始する位置が僅かに防護壁25側にズレ
て、グロメット1を防護壁25に誤って組付けようとし
た場合には、図3(b)および図5(b)に示すよう
に、その挿入途中で、グロメット1の先端部が突起部3
1に当接され、それ以上のグロメット1を挿入方向に移
動することが阻止されるので、グロメット1の基端が箱
本体21の開口端部21Bから上方に大きく突出され、
視認などによって明確にグロメット1を防護壁25に誤
装着したと判別することができる。
【0053】さらに、この誤組付け状態のまま、箱本体
21に上蓋体を取付けようとしても、グロメット1の基
端が開口端部21Bから上方に大きく突出され、上蓋体
が取付けられないので、誤装着であると判別することが
できる。
【0054】したがって、このように、誤ってグロメッ
ト1を防護壁25に組付ようとして途中で阻止された場
合には、グロメット1の基端が開口端部21Bから突出
され、視認によって、または上蓋体の取付けができない
ことから、明確にグロメット1を防護壁25に誤装着し
たと判別できるので、これを容易に修正して、グロメッ
ト1を開口部22に確実に組付けることができ、グロメ
ットの組付け品質の保証性が確保され、グロメット1に
よる防水・防塵性能の信頼性を向上することができる。
【0055】すなわち、例えば、電気部品を収納する格
納箱に上記構成のグロメット1が使用され、かつ、格納
箱をエンジン室に搭載する作業を車両の組立てラインで
行なう場合には、格納箱の一部である箱本体21へのグ
ロメット1の組付け作業性が向上されるので、必要な作
業時間が短縮され、車両の組立てラインのラインスピー
ドを上昇することが可能となり、生産性を向上すること
ができる。
【0056】また、グロメット1の嵌合部4の外縁と防
護壁25の突起部31とが接触され、挿入側の先端に位
置された嵌合部4の凹部5の底周面と防護壁25の開口
周縁26とが接触されないことにより、この底周面の無
用な損傷が回避されるので、凹部5と開口部22との密
着性が確保でき、グロメット1の密閉性能を維持するこ
とができる。
【0057】なお、防護壁25に突起部31を設ける箇
所としては、防護壁25の開口周縁26の形状にある程
度依存するが、開口周縁26の形状が開口部22の開口
形状とほぼ同一とすれば、この開口周縁26から、グロ
メット1の嵌合部4に設けた凹部5の深さに相当する距
離の範囲内であれば、いずれでも良い。
【0058】次に、本発明の他の具体例を、図6および
図7に基づき説明する。
【0059】本例のグロメットの誤挿入防止構造は、グ
ロメット1側に、グロメット1の誤挿入を防止する突起
部11を設けた構成とされている。
【0060】この突起部11は、グロメット1が不適正
な組付け箇所である防護壁25に挿入しようとした場合
に、その挿入途中で、グロメット1が停止するように、
グロメット本体2の所定箇所に設けられている。
【0061】すなわち、この突起部11は、図6(a)
に示すグロメット1側に、グロメット1の誤挿入を防止
する突起部11を設けたように、グロメット本体2が開
口部21に装着されるときに箱本体21の内側に対面す
るグロメット本体2面で、グロメット1の挿入方向の最
先端である湾曲部の端部の略中央から、挿入方向と逆方
向に沿って所定の長さの突条に形成されている。
【0062】したがって、この突起部11を、グロメッ
ト1の挿入方向に沿った突条としたことにより、突起部
11に挿入方向に沿った押圧力に対抗する十分な強度が
確保され、後述するように、グロメット1が誤挿入され
てグロメット1の突起部11が開口部22に当接された
場合にも、それ以上のグロメット1の挿入方向への移動
を阻止できるとともに、さらに、誤挿入されたまま格納
箱の上蓋体が箱本体21に取付けられても、上蓋体が閉
止できないようしている。
【0063】以上説明したように、本具体例のグロメッ
トの誤挿入防止構造によれば、図6(a)に示すよう
に、グロメット1の挿入を開始する位置が開口部22の
直上に位置され、この位置から開口部22側の挿入方向
にグロメット1をスライド移動させると、図6(b)に
示すように、このグロメット1を開口部22に挿入させ
る移動に対して防護壁25の突起部31が干渉しないの
で、グロメット1のスライド移動が継続され、グロメッ
ト1の挿入方向の先端が開口部22に当接されて停止す
る。
【0064】したがって、グロメット1の基端が箱本体
21の開口端部21Bから上方に僅かに突出された状態
で、グロメット1が開口部22に適切に組付けられる。
そして、その後に箱本体21に上蓋体が取付けられるこ
とにより、収納箱の組立てが完了するとともに、グロメ
ット1による防水・防塵性が確保される。
【0065】他方、図7(a)に示すように、グロメッ
ト1の挿入を開始する位置が僅かに防護壁25側にズレ
て、グロメット1を防護壁25に誤って組付けようとし
た場合には、図7(b)に示すように、その挿入途中
で、グロメット1の突起部11が開口部22の内周に当
接し、それ以上の挿入移動が阻止されるので、グロメッ
ト1の基端が箱本体21の開口端部21Bから上方に大
きく突出され、視認などにより明確に誤装着であると判
別することができる。
【0066】さらに、この誤組付け状態のまま、箱本体
21へ上蓋体を取付けようとしても、グロメット1の基
端が開口端部21Aから上方に大きく突出されているの
で、上蓋体が閉まらなくなり、誤装着であると判別する
ことができる。
【0067】また、グロメット1にと設けた突起部11
と、これに対面した開口部22の部分とが接触される一
方、挿入側の先端に位置された嵌合部4の凹部5の底周
面と防護壁25の開口周縁26とが接触されないことか
ら、この底周面の無用な損傷が回避されるので、凹部5
と開口部22との密着性が確保でき、グロメット1の密
閉性能を維持することができる。
【0068】以上説明したように、この他の具体例の構
成によれば、上記具体例と同様な効果を奏することに加
えて、グロメット1側にグロメット1の誤挿入を防止す
る突起部11を設けたことにより、箱本体21の構成を
変更せずに済むので、従来構成の箱本体21に本例のグ
ロメット1を適用して、誤挿入を防止できることにな
り、本例の適用範囲を拡大することができる。
【0069】また、適切なグロメット1の開口部22へ
の組付け後には、グロメット1に設けた突起部11が格
納箱21の内側に位置することになるので、外観上の違
和感がなくなるとともに、突起部11の無用な損傷を回
避することができる。
【0070】さらに、本発明の他の具体例を、図8およ
び図9に基づき説明する。
【0071】本例のグロメットの誤挿入防止構造は、グ
ロメット1側と箱本体21側に、それぞれ、グロメット
1の誤挿入を防止する突起部12と突起部32とを設け
た構成とされている。
【0072】すなわち、グロメット1側の突起部12
は、図8(a)に示すように、グロメット本体2が開口
部21に装着されるときに箱本体21の内側に対面する
グロメット本体2面で、グロメット1の挿入方向の最先
端である湾曲部の端部の略中央部で、少なくとも、グロ
メット1の凹部5の深さの分だけ上方の位置から、その
先端が下向きのL字状に突出されて設けられている。
【0073】他方、箱本体21側の突起部32は、側壁
21Aの内側面で開口部22の周縁うちの略中央部で、
少なくとも、グロメット1の凹部5の深さの分だけ下方
の位置から、その先端が上向きのL字状に突出されて設
けられている。
【0074】以上説明したように、本具体例のグロメッ
トの誤挿入防止構造によれば、図8(a)に示すよう
に、グロメット1の挿入を開始する位置が開口部22の
直上に位置され、この位置から開口部22側の挿入方向
にグロメット1をスライド移動させると、図8(b)に
示すように、このグロメット1を開口部22に挿入させ
る移動に対して、両突起部12,32が干渉しないの
で、グロメット1のスライド移動が継続され、グロメッ
ト1の挿入方向の先端が開口部22に当接されて停止す
る。したがって、グロメット1の基端が箱本体21の開
口端部21Bから上方に僅かに突出された状態で、グロ
メット1が開口部22に適切に組付けられるので、その
後に箱本体21に上蓋体を取付けることにより、収納箱
の組立てが完了するとともに、グロメット1による防水
・防塵性が確保される。
【0075】他方、図9(a)に示すように、グロメッ
ト1の挿入を開始する位置が僅かに防護壁25側にズレ
て、グロメット1を防護壁25に誤って組付けようとし
た場合には、図9(b)に示すように、その挿入途中
で、グロメット1の突起部12の先端が、箱本体21側
の側壁21Aに設けた突起部12の先端に当接し、それ
以上の移動が阻止されるので、グロメット1の基端が箱
本体21の開口端部21Bから上方に大きく突出され、
視認などにより明確に誤装着であると判別することがで
きるとともに、この誤組付け途中の状態のまま、箱本体
21へ上蓋体を取付けようとしても、グロメット1の基
端が開口端部21Aから上方に大きく突出されているこ
とにより、上蓋体が閉まらないので、誤装着であると判
別することができる。
【0076】また、グロメット1に設けた突起部12の
先端と、箱本体21に設けた突起部32の先端とが接触
される一方、挿入側の先端に位置された嵌合部4の凹部
5の底周面と防護壁25の開口周縁26とが接触されな
いことから、この底周面の無用な損傷が回避されるの
で、凹部5と開口部22との密着性が確保でき、グロメ
ット1の密閉性能を維持することができる。
【0077】以上説明したように、この他の具体例の構
成によれば、上記具体例と同様な効果が得られることに
加えて、グロメット1および箱本体21の側壁21A
に、そのグロメット1が誤挿入される途中で互いに当接
する突起部12,32を設けたことにより、各突起部1
2,32の構成を変更しても、これらの突起部12,3
2が互いに当接する箇所を同一に保ったままに設定でき
るので、突起部12,32を設ける箇所の制約を緩和す
ることができ、設計の自由度を向上することができる。
【0078】すなわち、例えば、グロメット1の突起部
12を、その下向きの長さを延長することにより、この
延長した長さの分だけ、突起部12を設ける箇所をグロ
メット1の上方向に移動することができる。また、側壁
21Aの突起部12は、その上向きの長さを延長するこ
とにより、この延長した長さの分だけ、突起部32を設
ける箇所を側壁21Aの下方向に移動することができ
る。
【0079】また、適切なグロメット1の開口部22へ
の組付け後には、両突起部12,32が格納箱21の内
側に位置することになるので、外観上の違和感がなくな
るとともに、これらの突起部12,32の無用な損傷を
防止することができる。
【0080】ここで、上記の各具体例とこの発明との関
係を簡単に説明すると、グロメット1がこの発明のグロ
メットに相当し、突起部11,12,31,32がこの
発明の突起に相当し、側壁21Aがこの発明の固定部材
に相当し、開口端部21Bがこの発明の端部に相当し、
開口部22がこの発明の開口部に相当し、防護壁25が
この発明の他の構造に相当に相当する。
【0081】なお、上記各具体例においては、開口部2
2の開口の近傍箇所に、この開口部22の開口に類似し
た形状の開口が形成された構成に適用した例を説明した
が、これに限らず、単一の開口部22の開口が形成され
るとともに、グロメット1自体がその周縁部に上記凹部
5以外に複数の凹部を備え、グロメット1の凹部5以外
の凹部が開口部22の開口に嵌合される可能性がある構
成に適用しても良く、さらには、これらの両方の構成を
備えた例に適用しても良い。
【0082】また、防護壁25またはグロメット本体2
のどちらか一方に突起部31または突起部11を設けた
り、これらの防護壁25およびグロメット本体2の両方
に突起部31および突起部11を設けたりしたが、適
宜、これらを組み合わせた構成としてもよい。
【0083】さらに、単独の突起部31を防護壁25
に、または、単独の突起部11をグロメット本体2に、
さらには、一組のグロメット本体2の突起部12と箱本
体21の突起部32の組み合わせを、設けた構成とした
が、突起部31または突起部11を複数、または、突起
部12と突起部32の組み合わせを複数、設けても良
く、この場合には、誤挿入のときにグロメット1の挿入
方向へのスライド移動を阻止するために必要な押圧力を
複数の突起部31,11が分担することにより、各突起
部31,11がそれぞれ単独で負担する押圧力が軽減さ
れるので、各突起部31,11の構成を簡素化して、低
コスト化を図ることができるとともに、余裕を持たせた
突起部31,11による阻止が可能となり、グロメット
1の誤挿入を阻止する動作が安定化され、グロメット1
の誤挿入を防止する信頼性を向上することができる。
【0084】また、複数の突起部31,11のうち、ま
たは、複数組に設けた突起部12と突起部32の組み合
わせのうち、いくつかが損傷しても、少なくとも一つの
突起部31,11または、一つの突起部12と突起部3
2の組み合わせが未損傷であれば、突起部31,11ま
たは突起部12と突起部32の組み合わせによる誤組付
けを防止できるので、グロメット1の誤挿入防止構造と
しての耐久性や耐障害性を向上できるとともに、このよ
うな複数の突起部31,11を設けた箱本体21または
グロメット本体2の取扱い性を向上することができる。
【0085】さらに、配線を通過させる挿通部3を単独
で備えたグロメット1を説明したが、複数の挿通部3を
備えていてもよい。
【0086】また、グロメット本体2の正面形状が、半
円形状の直線部分に長方形の一辺が接合された形状とし
たが、これに限定されず、格納箱21側に形成された開
口部22の開口形状に応じた形状であればよい。例え
ば、グロメット本体2の正面形状が、楕円形状の湾曲部
を備えたり、直線部分を有していない開口形状に応じた
形状でもよい。
【0087】さらに、上記グロメット1は、上方開口さ
れた箱本体21の開口端部21Bから下向きに形成され
た開口部22に組付けた例を説明したが、開口部22の
向きは、斜めの向きでも、いずれでもよい。
【0088】また、本具体例のグロメットの誤挿入防止
構造が使用された例として、電子部品を収納する筐体で
ある格納箱に用いた例を示したしたが、これに限らず、
分岐接続箱と共にワイヤハーネスその他の配線類を収納
する箱類や、ケーシングその他の容器類にも適用するこ
とができる。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、グロメットの誤挿入を、その挿入途中で阻止す
る防止部材を設けたことにより、グロメットを誤装着す
ることがその途中で阻止されて誤挿入が生起しないの
で、グロメットの組付け品質の保証性を向上することが
でき、防水・防塵性の高信頼化を図ることが可能となる
とともに、グロメットの組付け作業性を向上することが
できる。
【0090】また、請求項2の発明によれば、請求項1
の発明と同様の効果を得られる他に、グロメットを誤っ
て組付けようとした場合には、その挿入途中で、固定部
材の突起によって、グロメットが挿入方向に移動を継続
することが阻止されることにより、グロメットの基端が
固定部材の端部から上方に大きく突出され、視認などに
よって明確にグロメットを誤装着したと判別することが
できるので、これを容易に修正して、グロメットを開口
部に確実に組付けることが可能となり、グロメットの組
付け品質の保証性が確保され、グロメットによる防水・
防塵性能の信頼性を向上することができる。
【0091】さらに、請求項3の発明によれば、請求項
1の発明と同様の効果を得られる他に、グロメット側に
グロメットの誤挿入を防止する突起を設けたことによ
り、固定部材の構成を変更せずに済むので、従来構成の
固定部材に、本請求項の発明の突起を設けたグロメット
を適用して、グロメットの誤挿入を防止することができ
ることになり、本請求項の発明の適用範囲を拡大するこ
とができる。
【0092】また、請求項4の発明によれば、請求項1
の発明と同様の効果を得られる他に、グロメットおよび
固定部材に、そのグロメットが誤挿入される途中で互い
に当接するように突起を設けた構成により、突起の向き
や長さによって、これらの突起が互いに当接する箇所を
任意に設定できるので、突起を設ける箇所の制約が緩和
され、設計の自由度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のグロメットの誤挿入防止構造の一
具体例を示し、開口部への組付け前の状態を示す斜視図
である。
【図2】 本具体例のグロメットと、箱本体の開口部付
近とを示す上面図である。
【図3】 本例のグロメットを組付けた状態を示し、
(a)は、適切に開口部に組付けた状態の斜視図、
(b)は、不適切に防護壁に組付けた状態の斜視図であ
る。
【図4】 本例のグロメットの適切な開口部への組付け
状態を説明し、(a)は、組付け前の状態を示す縦断面
図、(b)は、組付け後の状態を示す縦断面図である。
【図5】 本例のグロメットの不適切な防護壁への組付
けを阻止した状態を説明し、(a)は、組付け前の状態
を示す縦断面図、(b)は、組付けを阻止した状態を示
す縦断面図である。
【図6】 この発明のグロメットの誤挿入防止構造の他
の具体例を示し、(a)は、グロメットが適切に開口部
に組付けられる前の状態を示す縦断面図、(b)は、そ
の組付け後の状態を示す縦断面図である。
【図7】 他の例のグロメットの不適切な防護壁への組
付けを阻止した状態を説明し、(a)は、組付け前の状
態を示す縦断面図、(b)は、組付けを阻止した状態を
示す縦断面図である。
【図8】 この発明のグロメットの誤挿入防止構造の他
の具体例を示し、(a)は、グロメットが適切に開口部
に組付けられる前の状態を示す縦断面図、(b)は、そ
の組付け後の状態を示す縦断面図である。
【図9】 他の例のグロメットの不適切な防護壁への組
付けを阻止した状態を説明し、(a)は、組付け前の状
態を示す縦断面図、(b)は、組付けを阻止した状態を
示す縦断面図である。
【図10】 従来例のグロメットを示し、開口部への組
付け前の状態を示す斜視図である。
【図11】 従来例のグロメットの組付け状態を説明
し、(a)は、グロメットが適切に開口部に組付けられ
た状態を示す平面図、(b)は、不適切に防護壁に組付
けられた状態を示す平面図である。
【図12】 従来例のグロメットの組付け状態を説明
し、(a)は、適切に開口部に組付けた状態の斜視図、
(b)は、不適切に防護壁に組付けた状態の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1…グロメット、 2…グロメット本体、 4…嵌合
部、 5…凹部、 11,12,31,32…突起部、
21…箱本体、 21A…箱本体の側壁、 21B…
側壁の端部、 22…開口部、 25…防護壁、 26
…開口周縁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4E352 AA09 BB02 BB15 CC02 CC04 CC07 CC31 CC52 CC56 DD05 DR03 DR13 DR33 DR34 DR46 GG04 GG11 GG12 5G333 AA09 AB03 AB16 CC04 DA03 EA02 5G361 AA06 AB12 AC02 AC04 AC11 AE01 5G363 AA16 BA02 CB08 DC02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部材の端部に形成された開口部に、
    前記開口部の開口側から挿入して装着されたグロメット
    の誤挿入防止構造において、 前記グロメットの挿入を開始する位置が前記開口部の開
    口面に対して直交する方向に移動したときに誤挿入され
    て装着される他の構造がグロメットまたは固定部材のい
    ずれか一方または両方に備えられ、 前記グロメットの誤挿入を、少なくとも、その挿入途中
    で阻止する防止部材がグロメットまたは固定部材のいず
    れか一方または両方に設けられていることを特徴とする
    グロメットの誤挿入防止構造。
  2. 【請求項2】 前記防止部材が、前記固定部材に設けら
    れ、前記グロメットが誤挿入される経路に突出された突
    起であることを特徴とする請求項1に記載のグロメット
    の誤挿入防止構造。
  3. 【請求項3】 前記防止部材が、前記グロメットに設け
    られ、前記グロメットが誤挿入される経路の途中で他部
    材に当接する突起であることを特徴とする請求項1に記
    載のグロメットの誤挿入防止構造。
  4. 【請求項4】 前記防止部材が、前記グロメットおよび
    固定部材に設けられ、グロメットが誤挿入される途中
    で、互いに当接される突起であることを特徴とする請求
    項1に記載のグロメットの誤挿入防止構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006240382A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Sumitomo Wiring Syst Ltd 自動車ドア用ワイヤハーネスの配索構造
JP4600088B2 (ja) * 2005-03-01 2010-12-15 住友電装株式会社 自動車ドア用ワイヤハーネスの配索構造

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