JP2003120795A - 自動変速機の潤滑装置 - Google Patents

自動変速機の潤滑装置

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JP2003120795A
JP2003120795A JP2002231771A JP2002231771A JP2003120795A JP 2003120795 A JP2003120795 A JP 2003120795A JP 2002231771 A JP2002231771 A JP 2002231771A JP 2002231771 A JP2002231771 A JP 2002231771A JP 2003120795 A JP2003120795 A JP 2003120795A
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Jun-Ho Min
ジュン 豪 閔
Zaitoku Cho
在 悳 張
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 潤滑油の低温時の流動性不足による潤滑性能
低下を防止し、テーパーローラ軸受の耐久寿命を極大化
させ得る自動変速機の潤滑装置を提供する。 【解決手段】 トルクコンバーターのハウジング内に形
成された第1潤滑用流路と、トルクコンバーターのハウ
ジング及び自動変速機のケースの間で第1、第2テーパ
ーローラ軸受により回転可能に支持された出力軸内に第
1潤滑用流路と連通状態に形成された第2の潤滑用流路
とを介し第1、第2テーパーローラ軸受の潤滑を行う自
動変速機において、第1潤滑用流路の入口にはオリフィ
スを備えた第1キャップシール部材が、第2潤滑用流路
の入口には複数個の通孔を備えた第2キャップシール部
材がそれぞれ設けられ、前記オリフィスから高圧で噴射
された作動油が前記通孔を介して第1、第2潤滑用流路
に分散流入することにより第1、第2テーパーローラ軸
受の潤滑を行うように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機の潤滑
装置に関し、より詳しくは、自動変速機の出力軸を変速
機のケースとトルクコンバーターのハウジングとの間で
回転可能に支持する両側テーパーローラ軸受に対する潤
滑方式を改新し、作動油(ATF)の油温が低い場合に
も両側テーパーローラ軸受に対する円滑な潤滑が行える
ようにすることにより、テーパーローラ軸受の耐久性を
向上させるようにした自動変速機の潤滑装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車に備えられた自動変速機
は、走行中のエンジンから出力された駆動力をスロット
ル開度と車速の変化、及び変速段の選択などの車両の運
行状況の変化に応じて遊星ギヤ装置の変速比を予め設定
された変速パターンに従って多段階に変化させる装置で
ある。この自動変速機は、多段の変速段を形成するよう
に組合わされた遊星ギヤ装置であり、それに組込まれた
各種の摩擦要素を適切に作動させることにより変速を行
うものである。
【0003】このため、前記自動変速機は、エンジンか
ら伝達されたトルクを増配させて変速機の入力軸に伝達
するトルクコンバーターと、そのトルクコンバーターか
ら入力された駆動力をクラッチとブレーキ類の複数個の
摩擦要素を介して多段の変速段を形成するため、複数の
ギヤ類により所定のギヤ列をなす遊星ギヤ装置と、変速
時に前記遊星ギヤ装置の所定の摩擦要素に対する作動圧
の供給及び解除により変速を行うようにする油圧制御装
置、及び変速時に選択された変速モード及び予め設定さ
れた変速パターンに従って動作するために、エンジンと
遊星ギヤ装置などから各種の走行情報が入力され前記油
圧制御装置の作動に必要な制御信号を出力する変速制御
装置からなっている。
【0004】一方で、前記自動変速機の遊星ギヤ装置
は、変速時に遊星ギヤ列の所定の歯車要素を入力要素と
反力要素、及び出力要素としてそれぞれ活用し車両を駆
動できるようにするものである。つまり、前記遊星ギヤ
装置の出力要素から出力された駆動力は、入力軸上に設
けられたトランスファードライブギヤに伝達され、その
トランスファードライブギヤに伝達された駆動力は、再
度出力軸上に設けられたトランスファードリブンギヤに
伝達される。そのトランスファードリブンギヤに伝達さ
れた駆動力は、差動装置に伝達される一方で、その差動
装置に伝達された駆動力は、最終的に設定された最終減
速比に減速された駆動軸を介してタイヤに伝達される。
【0005】ここで、トランスファードリブンギヤ(1
0)をスリーブ継手方式により装着している自動変速機
の出力軸(output shaft;12)は、図1
に示すように、両側先端がトルクコンバーターのハウジ
ング(14)及び自動変速機のケース(16)側にそれ
ぞれ設けられた第1のテーパーローラ軸受(18)及び
第2のテーパーローラ軸受(20)により支持され回転
可能に設けられている。
【0006】さらに、第1のテーパーローラ軸受(1
8)と第2のテーパーローラ軸受(20)とは、これら
軸受の外側レース(18a、20a)がトルクコンバー
ターのハウジング(14)と自動変速機のケース(1
6)とにそれぞれ固定され、これら軸受の内側レース
(18b、20b)が出力軸(12)の両側先端にそれ
ぞれ固定されている。そして、外側レース(18a、2
0a)と内側レース(18b、20b)との間にテーパ
ーローラ(18c、20c)が、それぞれ転動可能に設
けられている。
【0007】さらに、トルクコンバーターのハウジング
(14)には、その壁に沿って貫通されるとともに、終
端が出力軸(12)に向けて開口されるよう、略90゜
方向に折曲された第1の潤滑用流路(22)が形成され
ている。出力軸(12)の中央部位には、出力軸(1
2)の長手方向に沿って貫通し穿孔された第2の潤滑用
流路(24)が形成されている。第1の潤滑用流路(2
2)と第2の潤滑用流路(24)とは、トルクコンバー
ターのハウジング(14)側に隣接した部位で出力軸
(12)とトルクコンバーターのハウジング(14)と
の間に形成された所定のすき間空間(26)を隔てて相
互に連通可能に配置されており、同様に出力軸(12)
と自動変速機のケース(16)との間にも所定のすき間
空間(26’)が形成されている。
【0008】一方で、トルクコンバーターのハウジング
(14)に形成された第1の潤滑用流路(22)は、図
1、2に示すように、第1のテーパーローラ軸受(1
8)の外側レース(18a)が安着されるように突成さ
れたボス部(14a)の中央に上下方向へ細長く切開さ
れたスリット流入口(22a)を備えた形状となってい
る。
【0009】さらに、図中の未説明符号28は、トラン
スファードリブンギヤ(10)に歯合するよう、入力軸
上に設けられたトランスファードライブギヤである。符
号30は出力軸(12)上に設けられた出力ギヤ、32
は前記出力ギヤに歯合する差動装置のドライブギヤであ
る。符号34は、駐車時に駐車スプラグに歯合される駐
車ギヤであり、トランスファードリブンギヤ(10)の
側部に一体に形成されている。
【0010】上記のように構成された出力軸(12)を
備えた自動変速機において、潤滑は下記のような方式で
行われる。まず、オイルポンプ(図示なし)の駆動に伴
い吐出された作動油は、トルクコンバーターのハウジン
グ(14)に形成された第1の潤滑用流路(22)を通
って出力軸(12)の部位に至るまで流動し、再度トル
クコンバーターのハウジング(14)のボス部(14
a)の中央に形成されたスリット流入口(22a)を通
って自動変速機内に流入する。
【0011】さらに、自動変速機内に流入した作動油
は、出力軸(12)とトルクコンバーターのハウジング
(14)との間のすき間空間(26)に流入して、その
すき間空間(26)を満たしつつ、まず第1のテーパー
ローラ軸受(18)に対する潤滑を行う。
【0012】その後、すき間空間(26)をすべて満た
した作動油は、出力軸(12)の中央部位に形成された
第2の潤滑用流路(24)を通って反対側の出力軸(1
2)と自動変速機のケース(16)との間のすき間空間
(26’)を満たしつつ、第2のテーパーローラ軸受
(20)に対する潤滑を行う。
【0013】これは、トルクコンバーターのハウジング
(14)側に隣接した第1のテーパーローラ軸受(1
8)に対する潤滑が行われてから、残余の作動油により
自動変速機のケース(16)側に隣接した第2のテーパ
ーローラ軸受(20)に対する潤滑が行われることにな
るから、第1の潤滑用流路(22)を通って供給された
作動油量が基準値(すき間空間(26)を満たして残っ
た量)以上に確保される場合に限り第2のテーパーロー
ラ軸受(20)に対する潤滑が可能な構成である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の通り構
成された従来の第1、2のテーパーローラ軸受に対する
潤滑を行う作動油は、その特性上、油温が所定値以上に
上昇する前には粘性が高いため、流動性に欠けるという
短所がある。
【0015】つまり、前記両側テーパーローラ軸受の同
時潤滑を行うためには、十分な量の作動油が必要である
にもかかわらず、油温が低い場合には流動性の低下によ
り前記トルクコンバーターのハウジングに形成された第
1の潤滑用流路を通って流入する作動油量が不足するよ
うになる。このため、前記トルクコンバーターのハウジ
ング側に隣接した第1のテーパーローラ軸受に対する潤
滑には別段の問題はないが、前記自動変速機のケース側
に隣接した第2のテーパーローラ軸受の潤滑は、作動油
の油温が作動油の流動性を回復させる水準に上昇するま
では円滑にならないことから、両側テーパーローラ軸受
に対する同時潤滑が不良となり、片摩耗の発生を招くこ
とになる。この結果、軸受の耐久寿命が短縮されるとい
う問題が生じる。
【0016】本発明は上記種々の問題点を解決するため
になされたものであり、本発明の目的は、自動変速機の
出力軸の両端を回転可能に支持するテーパーローラ軸受
に潤滑油の供給時に遠心力を利用して強制的に供給する
強制注入、及び分散方式を採用することにより、潤滑油
の油温の低下に伴う流動性の不足によって起こる潤滑性
能の低下を防止し、テーパーローラ軸受に対する耐久寿
命を極大化させ得るようにした自動変速機の潤滑装置を
提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するためになされた本発明の自動変速機の潤滑装置は、
トルクコンバーターのハウジング内に形成された第1の
潤滑用流路と、前記トルクコンバーターのハウジング及
び自動変速機のケースの間で第1のテーパーローラ軸受
及び第2のテーパーローラ軸受を介して回転可能に支持
された出力軸内に前記第1の潤滑用流路と連通するよう
に形成された第2の潤滑用流路とを介して前記第1のテ
ーパーローラ軸受及び第2のテーパーローラ軸受に対す
る潤滑を行う自動変速機において、前記第1の潤滑用流
路の入口にはオリフィスを備えた第1のキャップシール
部材が設けられ、前記第2の潤滑用流路の入口には複数
個の通孔を備えた第2のキャップシール部材が設けられ
ており、前記第1のキャップシール部材のオリフィスか
ら高圧で噴射された作動油が前記第2のキャップシール
部材の通孔を介して前記第1、第2の潤滑用流路に分散
流入することにより前記第1のテーパーローラ軸受と第
2のテーパーローラ軸受との潤滑を行うように構成され
たことを特徴とする。
【0018】また、前記第1の潤滑用流路を形成するト
ルクコンバーターのハウジングには、第1のキャップシ
ール部材を設けるために壁の厚さを拡張させた形状のボ
ス部が一体に形成されたことを特徴とする。
【0019】さらに、前記第2のキャップシール部材の
通孔は、第2のキャップシール部材の中心から同心円状
にそれぞれ離隔距離を異にするとともに放射状に配置さ
れて形成されたことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明による好ましい一実
施の形態について、添付図面に基づき詳細に説明する。
【0021】図3は、本発明による自動変速機のトラン
スファードリブンギヤを支持する出力軸部位と、これに
設けられた潤滑用流路、及び潤滑装置の構成を部分的に
示す断面図である。図4は、図3に示すトルクコンバー
ターのハウジング側に設けられたテーパーローラ軸受の
装着部位を示す斜視図である。本発明に対する理解の助
けになるように、従来の潤滑装置を示す図1に対応する
同一の参照部位には同一の参照符号を併記する。
【0022】本発明は、図3、4に示すように、自動変
速機の遊星ギヤ装置において、入力軸のトランスファー
ドライブギヤ(図示なし)に歯合されて駆動力が伝達さ
れるトランスファードリブンギヤ(10)をスリーブ継
手方式により装着している出力軸(12)の両側先端
が、トルクコンバーターのハウジング(14)と自動変
速機のケース(16)側とにそれぞれ固設された第1の
テーパーローラ軸受(18)と、第2のテーパーローラ
軸受(20)とによって支持され回転可能に設けられて
いる。
【0023】ここで、第1のテーパーローラ軸受(1
8)と第2のテーパーローラ軸受(20)とは、トルク
コンバーターのハウジング(14)と自動変速機のケー
ス(16)とにそれぞれ固定された外側レース(18
a、20a)、出力軸(12)の両側先端にそれぞれ固
定された内側レース(18b、20b)、及び外側レー
ス(18a、20a)と内側レース(18b、20b)
との間にそれぞれ転動可能に設けられたテーパーローラ
(18c、20c)を備えている。第1のテーパーロー
ラ軸受(18)の外側レース(18a)は、トルクコン
バーターのハウジング(14)上に突成されたボス部
(14a)の中央部位に固設されている。
【0024】さらに、トルクコンバーターのハウジング
(14)には、その壁に沿って貫通されるとともに、終
端が出力軸(12)に向けて開口されるよう、略90゜
方向に折曲された第1の潤滑用流路(22)が形成され
ている。出力軸(12)の中央部位には、出力軸(1
2)の長手方向に沿って貫通し穿孔された第2の潤滑用
流路(24)が形成されている。第1の潤滑用流路(2
2)と第2の潤滑用流路(24)とは、トルクコンバー
ターのハウジング(14)側に隣接した部位で出力軸
(12)とトルクコンバーターのハウジング(14)と
の間に形成された所定のすき間空間(26)を隔てて相
互に連通可能に配置されており、同様に出力軸(12)
と自動変速機のケース(16)との間にも所定のすき間
空間(26’)が形成されている。
【0025】一方で、トルクコンバーターのハウジング
(14)側に形成された第1の潤滑用流路(22)の入
口側には、中央が穿孔形成されたオリフィス(40a)
を備えた第1のキャップシール部材(40)が挿設さ
れ、その第1のキャップシール部材(40)に対向する
出力軸(12)内には第2の潤滑用流路(24)の一側
入口に複数個の通孔(42a)を備えた第2のキャップ
シール部材(42)が挿設されている。
【0026】ここで、第1の潤滑用流路(22)は、ト
ルクコンバーターのハウジング(14)の壁から図上の
右側へ突成されたボス部(14b)に形成されている。
これは、トルクコンバーターのハウジング(14)を形
成する部材の厚さが第1のキャップシール部材(40)
を設けるにはやや不足していることから、トルクコンバ
ーターのハウジング(14)の第1の潤滑用流路(2
2)の入口側に設けられる第1のキャップシール部材
(40)の円滑な装着を行うためのものである。
【0027】さらに、第2のキャップシール部材(4
2)の通孔(42a)は、図5に示すように、第2のキ
ャップシール部材(42)の中心から同心円状にそれぞ
れ離隔距離を異にして放射状に配置され形成されてい
る。これは、第1のキャップシール部材(40)のオリ
フィス(40a)を通過した高圧の作動油の一部は、出
力軸(12)の一側先端とトルクコンバーターのハウジ
ング(14)との間に形成されたすき間空間(26)に
流入するとともに、作動油の残りの一部は出力軸(1
2)の他側先端と自動変速機のケース(16)との間に
形成されたすき間空間(26’)に流入するようにする
ことにより、両側のすき間空間(26、26’)への作
動油の均等な分配を行うためである。
【0028】したがって、オイルポンプ(図示なし)の
駆動に伴い吐出された作動油は、まず、トルクコンバー
ターのハウジング(14)のボス部(14b)に形成さ
れた第1の潤滑用流路(22)を通って出力軸(12)
の部位に至るまで流動してから、再度第1の潤滑用流路
(22)の入口側に設けられた第1のキャップシール部
材(40)の中央に形成されたオリフィス(40a)を
通って出力軸(12)に形成された第2の潤滑用流路
(24)の一側先端に向けて噴射される。
【0029】この際、出力軸(12)の第2の潤滑用流
路(24)に向けて噴射される作動油は、上記のよう
に、オリフィス(40a)を通って噴射されるため、従
来に比べて高圧で噴射されるようになり、噴射された作
動油の一部は第2のキャップシール部材(42)の前面
にぶつかりながら飛散されトルクコンバーターのハウジ
ング(14)側のすき間空間(26)に流入し、ここに
設けられた第1のテーパーローラ軸受(18)に対する
潤滑を行うようになる。作動油の残余の一部は、第2の
キャップシール部材(42)の通孔(42a)を通って
第2の潤滑用流路(24)を経て自動変速機のケース
(16)側のすき間空間(26’)に流入し、ここに設
けられた第2のテーパーローラ軸受(20)に対する潤
滑を行うようになる。
【0030】つまり、上記の本発明による潤滑方式は、
トルクコンバーターのハウジング(14)側の第1のテ
ーパーローラ軸受(18)が配置されたすき間空間(2
6)に一定流量の作動油が確保され第1のテーパーロー
ラ軸受(18)に対する潤滑がなされてから、すき間空
間(26)を満たした残余の作動油が出力軸(12)に
形成された第2の潤滑用流路(24)を通って自動変速
機のケース(16))側の第2のテーパーローラ軸受
(20)が配置されたすき間空間(26’)に流入し第
2のテーパーローラ軸受(20)に対する潤滑を行う従
来の方式とは異なり、第1のキャップシール部材(4
0)のオリフィス(40a)を通過した高圧の作動油が
出力軸(12)の第2の潤滑用流路(24)内に設けら
れた第2のキャップシール部材(42)を介して強制注
入及び分散方式により出力軸(12)の両側先端に形成
されたすき間空間(26、26’)にそれぞれ二分され
て供給されるよう構成されていることから、出力軸(1
2)の両側先端を回転可能に支持する第1のテーパーロ
ーラ軸受(18)と第2のテーパーローラ軸受(20)
とに対する円滑な潤滑が行われるようにするものであ
る。
【0031】したがって、作動油の油温が低いことによ
る流動性の低下によって、出力軸(12)の両側先端を
回転可能に支持する第1のテーパーローラ軸受(18)
と第2のテーパーローラ軸受(20)とに対する潤滑
が、作動油の油温が作動油の十分な流動性を回復しうる
水準に上昇する以前の時点でも円滑になされ得るため、
両側テーパーローラ軸受に対する同時潤滑が可能にな
る。この結果、軸受の片摩耗を防止し得るとともに、こ
れに伴い軸受の耐久寿命を極大化させ得ることになる。
【0032】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る自動変速機
の潤滑装置によれば、自動変速機の入力軸に設けられた
トランスファードライブギヤに歯合され駆動力が伝達さ
れるトランスファードリブンギヤを備えた出力軸の両側
先端に設けられた第1のテーパーローラ軸受(18)と
第2のテーパーローラ軸受(20)とに対する潤滑を行
うために強制注入、及び分散方式を採用することによ
り、作動油の油温が低い場合にも流動性の低下に伴う潤
滑不足が解消できるため、テーパーローラ軸受の耐久性
能を向上させるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の自動変速機のトランスファードリブンギ
ヤを支持する出力軸部位と、これに設けられた潤滑用流
路を部分的に示す断面図である。
【図2】図1に示すトルクコンバーターのハウジング側
に設けられるテーパーローラ軸受の装着部位を示す斜視
図である。
【図3】本発明による自動変速機のトランスファードリ
ブンギヤを支持する出力軸部位と、これに設けられた潤
滑用流路及び潤滑装置の構成を部分的に示す断面図であ
る。
【図4】図3に示すトルクコンバーターのハウジング側
に設けられたテーパーローラ軸受の装着部位を示す斜視
図である。
【図5】図3に示す第2のキャップシール部材に形成さ
れた通孔を示す正面図である。
【符号の説明】
10 トランスファードリブンギヤ 12 出力軸 14 トルクコンバーターのハウジング 16 自動変速機のケース 18 第1のテーパーローラ軸受 20 第2のテーパーローラ軸受 22 第1の潤滑用流路 24 第2の潤滑用流路 26、26’ すき間空間 40 第1のキャップシール部材 40a オリフィス 42 第2のキャップシール部材 42a 通孔
フロントページの続き Fターム(参考) 3J063 AA02 AC04 BA11 CA01 CD67 XD03 XD14 XD22 XD32 XD62 XD73 XE15 XF14

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トルクコンバーターのハウジング内に形
    成された第1の潤滑用流路と、前記トルクコンバーター
    のハウジング及び自動変速機のケースの間で第1のテー
    パーローラ軸受及び第2のテーパーローラ軸受を介して
    回転可能に支持された出力軸内に前記第1の潤滑用流路
    と連通するように形成された第2の潤滑用流路とを介し
    て前記第1のテーパーローラ軸受及び第2のテーパーロ
    ーラ軸受に対する潤滑を行う自動変速機において、 前記第1の潤滑用流路の入口には、オリフィスを備えた
    第1のキャップシール部材が設けられ、 前記第2の潤滑用流路の入口には、複数個の通孔を備え
    た第2のキャップシール部材が設けられており、 前記第1のキャップシール部材のオリフィスから高圧で
    噴射された作動油が前記第2のキャップシール部材の通
    孔を介して前記第1、第2の潤滑用流路に分散流入する
    ことにより前記第1のテーパーローラ軸受と第2のテー
    パーローラ軸受との潤滑を行うように構成されたことを
    特徴とする自動変速機の潤滑装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の潤滑用流路を形成するトルク
    コンバーターのハウジングには、第1のキャップシール
    部材を設けるために壁の厚さを拡張させた形状のボス部
    が一体に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の
    自動変速機の潤滑装置。
  3. 【請求項3】 前記第2のキャップシール部材の通孔
    は、第2のキャップシール部材の中心から同心円状にそ
    れぞれ離隔距離を異にするとともに放射状に配置されて
    形成されたことを特徴とする請求項1に記載の自動変速
    機の潤滑装置。
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