JP3017759B2 - 自動変速機回転部材の軸受潤滑構造 - Google Patents

自動変速機回転部材の軸受潤滑構造

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、自動変速機中空回転軸の軸受潤滑構造に係
り、詳しくは自動変速機の中空回転軸の両端部に位置す
る軸受の潤滑構造に関するものである。
[従来の技術] 第6図に示すように自動変速機の歯車減速機構部151
のカウンタシャフト154上にはカウンタドライブギヤと
噛合うカウンタドリブンギヤ153およびディファレンシ
ャルドライブギヤ155が嵌合され、図示しない遊星歯車
機構からの入力回転動力を差動歯車機構部に伝達してい
る。
この回転軸は第6図に示すように、トランスミッショ
ンケース117b、コンバータハウジング117cに軸受を介し
て回転自在に支持されている。
[発明が解決しようとする課題] ところが、上記第6図に示すカウンタシャフト154
は、その軸受部の潤滑は特に配慮がされてなく、カウン
タドリブンギヤ153およびディファレンシャルドライブ
ギヤ155の回転により振り飛ばされた潤滑油により行わ
れているのみであった。そのため、軸受部の潤滑が充分
でなく、また、カウンタシャフト154の両端に位置する
軸受201と軸受202への潤滑油の分配のバランスをとるの
が困難であった。したがって、カウンタシャフト154の
回転がスムーズに行われず回転部材および軸受部である
ロールベアリングの耐用期間が短くなる問題があった。
そこで、本発明の目的は、簡単な構成で中空回転軸の
両端の軸受部をバランスよく潤滑できる潤滑構造を提供
することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は上記の目的を達成するために、例えば第1図
に示すように以下の構成を採用した。
軸方向に貫通したシャフト孔54aをもつ中空回転軸54
と中空回転軸の両端部を軸受部材101〜104を介して回転
自在に支持した支持部材17b、17cとからなる自動変速機
の回転部材において、 前記シャフト孔54aの一方の端部側に嵌挿させたカッ
プ状プラグ109と、 該カップ状プラグ109の底面部に前記シャフト孔54aの
軸方向の中心位置から所定距離離れた円周上に少なくと
も一つ形成された貫通孔110と、前記シャフト孔54aの一
方の端部に対向する支持部材17に前記カップ状プラグ10
9の貫通孔110に向けて潤滑油を噴出する潤滑油噴出機構
112を設けたことを特徴とする自動変速機回転部材の軸
受潤滑構造、である。
[作用および発明の効果] 支持部材17cの潤滑油噴出機構112より潤滑油がシャフ
ト孔54aの一方の端部側に設けられた回転中のカップ状
のプラグ109の貫通孔110に向けて噴出され、一部はカッ
ププラグ109の貫通孔110を通過して中空回転軸端部を経
て、遠心力により一方の軸受部分に至り、軸受101、104
を有効に潤滑し、また、カップ状プラグ109の底面部に
当った噴出潤滑油は中空回転軸54のもう一方の端部の軸
受部分に至り、その軸受部102、103の潤滑を行う。した
がって、本発明によれば中空回転軸54の両端に設けられ
る軸受部101〜104の潤滑を簡単な構成で行うことがで
き、中空回転軸54の軸内に複雑な油孔を形成する必要な
く、加工工数を低減させることができる。また、カップ
プラグ109の貫通孔110の数および大きさを調整すること
により、中空回転両端部の軸受部101〜104への潤滑油供
給量のバランスを適正に配分することができる。
本発明は、カッププラグ109の貫通孔110通過油が中空
回転軸54の端部にまで達し得る比較的軸長の短い回転軸
の両端部の軸受に用いると軸受101〜104の潤滑がより効
果的に行い得る。
なお、上記構成に付加した番号は、図面と対比させる
ものであり、これにより本発明の構成が何ら限定される
ものではない。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。
第2図に、本発明の回転軸の軸受潤滑構造が適用され
る自動変速機を示す。
この自動変速機の変速ギヤ機構のスケマチック図を第
3図に示す。
ロックアップクラッチL/Cを有するトルクコンバータ5
0、4速変速ギヤ機構1、減速機構51およびディファレ
ンシャル装置52を有している。
4速変速ギヤ機構1はシングルプラネタリギヤ10およ
びデュアルプラネタリギヤ11を結合させてなるプラネタ
リギヤユニット12を有しており、かつ該ギヤユニット12
のサンギヤS1,S2同士が一体に、例えば同じ歯数からな
る一体のギヤSにて構成されている。更に、該サンギヤ
に噛合するピニオンP1,P1′も一体に、例えば1個のロ
ングピニオンからなり、また該ピニオンおよびデュアル
プラネタリギヤ11のリングギヤ(以下大リングギヤとい
う)R2に噛合するピニオンP2を支持するキャリヤCRも一
体に構成されている。
そして、トルクコンバータ50の出力部材から延びてい
る入力軸15が第1クラッチC1を介して連結部材16に連結
していると共に、第2のクラッチC2を介してサンギヤS
に連結している。更に、連結部材16とシングルプラネタ
リギヤ10のリングギヤ(以下小リングギヤという)R1と
の間に第3のクラッチC3および第2のワンウェイクラッ
チF0が介在しており、また該連結部材16と大リングギヤ
R2との間に第4クラッチC0が介在している。また、サン
ギヤSはバンドブレーキからなる第1のブレーキB1にて
係止され得るように構成されており、また大リングギヤ
R2とケース17との間には第2のブレーキB2および第1の
ワンウェイクラッチF1が介在している。更に、キャリヤ
CRは変速ギヤ機構1の略々中央部に位置する出力ギヤ13
に連結している。
また、減速機構51はケース17に回転自在に支持されて
いるカウンタシャフト54を有しており、該シャフト54に
は、前記出力ギヤ13に常時噛合している大ギヤ53および
小ギヤ55が固定されている。また、ディファレンシャル
装置52は互いに噛合するデフピニオン56および左右サイ
ドピニオン57a,57bを有しており、左右サイドピニオン5
7a,57bはそれぞれ左右フロントアクルス59a,59bに固定
されている。また、デフピニオン56はケース17に回転自
在に支持されているデフキャリヤ60に支持されており、
かつ該デフキャリヤ60には前記小ギヤ55に常時噛合して
いるリングギヤ61が取付けられている。
また、図示していないが、第1のブレーキB1は一端62
aをケースに固定されたバンド62を有しており、該バン
ド62はサンギヤSと一体に連結されているドラム63に巻
付き、かつその先端62bが後述する油圧サーボB−1の
ピストンロッド69aに臨んで配置されている。
一方、油圧制御装置は、第4図に示すように、前記ク
ラッチC1,C2,C3,C0およびブレーキB1,B2をそれぞれ操作
する油圧サーボC−1,C−2,C−3,C−0,B−1,B−2を有
しており、かつこれら油圧サーボの内の第1のクラッチ
用油圧サーボC−1、第2クラッチ用油圧サーボC−
2、第4のクラッチ用油圧サーボC−0および第1のブ
レーキ用油圧サーボB−1にはそれぞれ各サーボと並列
にアキュムレータ21,22,23,24が配設されている。更
に、運転者による各レンジへのシフト操作によりそれぞ
れ油路が切換えられるマニュアルバルブ58は、ライン圧
油路PLをDレンジにてDポート、3レンジにてD,3ポー
ト、2レンジにてD,3,2ポート、1レンジにてD,3,2,1ポ
ート、そしてRレンジにてRポートに連通するように切
換える。また、スロットル圧およびRレンジポート等か
らの油圧により、ポンプ64からの油圧を適宜調圧してラ
イン圧を発生するプライマリレギュレータバルブ3およ
びリニアソレノイドバルブからなり、スロットル開度等
に基づく電気信号により制御されて所定スロットル圧
(PT)を発生するスロットル圧コントロールバルブ5が
設けられている。
そして、スロットル圧コントロールバルブ5は制御部
(図示せず)からの電気信号により操作されるソレノイ
ド5a、入力ポート5bおよび出力ポート5cを有しており、
出力ポート5cからのスロットル圧PTはプライマリレギュ
レータバルブ3のスロットル圧ポート3aに供給されると
共に、アキュムレータコントロールバルブ20の入力ポー
ト20aに供給される。なお、ライン圧を適宜調圧してス
ロットル圧コントロールバルブ5の入力ポート5bに供給
するソレノイドモジュレータバルブ65が設けられてい
る。更に、アキュムレータコントロールバルブ20は、入
力ポート20aの外、調圧ポート20b、フィードバックポー
ト20cおよび4速時供給ポート20dを有しており、調圧ポ
ート20bからの油圧が前記アキュムレータ21〜24の背圧
室71,72,73,74に供給されている。また、これらアキュ
ムレータ21…ピストン61…を有しており、該ピストンの
正面にて、各油圧サーボに連通するアキュムレータ室91
…が構成されると共に、該ピストン正面には比較的短い
スプリング66…が配置されており、またピストンの背面
にて、アキュムレータ室と同じ受圧面積からなる背圧室
71…が構成されると共に、該ピストン背面には比較的長
いスプリング67…が設置されている。また、これらアキ
ュムレータ71…は、すべて同じ形状からなり、同一部品
が共用して用いられている。なお、第3クラッチ用油圧
サーボC−3はモジュレータバルブ68が介在しており、
また第2のブレーキ用油圧サーボB−2は直接ライン圧
が供給されており、これら油圧サーボC−3,B−2は共
にアキュムレータを介在していない。
一方、1−2シフトバルブ36、2−3シフトバルブ37
および3−4シフトバルブ39が配設されており、1−2
シフトバルブ36および3−4シフトバルブ39は第2のソ
レノイドバルブSL2により制御され、また2−3シフト
バルブ37は第1のソレノイドバルブSL1により制御され
る。詳しくは、1−2シフトバルブ36は、ソレノイドバ
ルブSL2からの制御油圧が作用する制御油室36d、Dレン
ジポートに連通しているライン圧供給ポート36a、出力
ポート36b、ドレーンポート36c、更に、B2ポート36e、
ローモジュレータポート36f、Rポート36hおよび拘束用
制御油室36gを有しており、2,3,4速時、下半位置にあ
り、かつ1速時上半位置に切換えられる。また、2−3
シフトバルブ37はソレノイドバルブSL1からの制御油圧
が作用する制御油室37d、前記1−2シフトレバルブ36
の出力ポートからの油路aに連通している入力ポート37
a、油路bを介して第4のクラッチ用油圧サーボC−0
に連通する出力ポート37b、ドレーンポート37c、更に1
レンジ拘束用制御油室37e、ライン圧供給ポート37f、前
記1−2シフトバルブの拘束用制御油室36gに連通する
ポート37h、ポート37iおよびドレーンポート37jを有し
ており、1,2速時下半位置にあり、かつ3,4速時上半位置
にて切換えられる。また、3−4シフトバルブ39は、ソ
レノイドバルブSL2からの制御油圧が作用する制御油室3
9f、C0ポート39a、B1リリースポート39bおよびドレーン
ポート39e、更に前記ポート37iに連通している拘束用制
御油室39g、3レンジ拘束用制御油室39h、C3ポート39
i、ドレーンポート39jを有しており、1,2,3速時下半位
置にあり、かつ4速時上半位置に切換えられる。
また、B1モジュレータバルブ30は、前記1−2シフト
バルブ36の出力ポート36bからの油路aに連通している
ライン圧供給ポート30b、調圧ポート30a、フィードバッ
クポート30d、更に拘束用制御油室30cおよびアキュムレ
ータコントロールバック20の調圧ポート20bに連通して
いる制御油室30eを有しており、制御油室30c,30eに制御
油圧が作用していない状態にあっては、ライン圧供給ポ
ート30bからのライン圧を所定割合にて減圧して調圧ポ
ート30aに出力する。更に、B1モジュレータコントロー
ルバルブ32は、前記2−3シフトバルブ37のポート37i
からの油路gに連通する第1の入力ポート32d、前記3
−4シフトバルブ39のポート39cからの油路hに連通し
ている第2の入力ポート32aおよび前記B1モジュレータ
バルブ30の拘束用制御油室30Cに連通している出力ポー
ト32b、そして油圧サーボC−0に油路cを介して連通
している制御油室32cを有しており、該制御油室32cの解
放状態にあって第1の入力ポート32dと出力ポート32bと
を連通し、該制御油室32cへの油圧供給状態であって第
2の入力ポート32aと出力ポート32bとを連通する。
また、2−3シフトバルブ37の出力ポート37bと第4
のクラッチ用油圧サーボC−0との間を連通する油路B
に分岐して2−3タイミングバルブ33が介在している。
該タイミングバルブ33は、出力ポート37bに連通する入
力ポート33a、3−4シフトバルブ39のポート39aに連通
する出力ポート33bおよびオリフィス43を介して油圧サ
ーボC−0に連通している第1の制御油室33cおよびア
キュムレータコントロールバルブ20の調圧ポート20bに
連通している第2の制御油室30dを有しており、油圧サ
ーボC−0の油圧が所定圧に上昇すると、入力ポート33
aと出力ポート33bを連通する。更に、油圧サーボC−0
とポート39bとを連通する油路dにサーボC−0からポ
ート39bへの流れを許容するチェックボール40が介在し
ており、かつ該油路dから前記油路bに連通する油路e
にポート39aからポート37bへの油の排出を許容するチェ
ックボール41が介在している。
そして、第1のブレーキ用油圧サーボB−1は、図示
していないが、シリンダケースに油密状に嵌合している
ピストンを有しており、該ピストンの一側とケースとの
間でブレーキ解放用油圧室を形成すると共に戻し用スプ
リングが縮設されており、またピストンボス部およびケ
ースとの間に油密状にかつ軸方向移動を阻止されて嵌合
されているエンドプレートと前記ピストンの他側との間
でブレーキ係止用油圧室を構成している。また、ケース
の一端はカバーにて塞がれており、かつ該ケース他端か
ら、前記ピストンに固定されているロッドが突出して前
記第1のブレーキB1のバンド先端部に当接している。な
お、ブレーキ解放用油圧室は前記3−4シフトバルブ39
のポート39bに連通しており、また係止用油圧室31は前
記B1モジュレータバルブ30の調圧ポート30aに油路fを
介して連通している。
なお、第4図において、75はロックアップクラッチコ
ントロールバルブ、76はロックアップクラッチモジュレ
ータバルブ、SL3はロックアップクラッチ制御用ソレノ
イドバルブであって、第5図における2重丸を付した変
速段において適宜制御される。また、77はセカンダリレ
ギュレータバルブであり、79はローモジュレータバルブ
であり、更に80はC3タイミングバルブである。
ついで、本実施例による作用について説明する。
マニュアルバルブ58をDレンジに操作した状態での1
速時、第5図に示すように、第1のソレノイドバルブS1
のみがオンしてドレーン状態にあり、第2のソレノイド
バルブSL2はオフで供給状態にある。この状態では、1
−2シフトバルブ36は制御油室36dへの油圧供給に基づ
き上半位置にあり、かつ2−3シフトバルブ37は制御油
室37dの油圧解放に基づき下半位置にあり、そして3−
4シフトバルブ39は、制御油室39fに油圧供給されてい
るが、2−3シフトバルブ37のライン圧供給ポート37f
からのライン圧が拘束用制御油室39gに供給されて下半
位置に拘束されている。従って、マニュアルバルブ58の
DレンジポートDからライン圧が第1のクラッチ用油圧
サーボC−1に供給されているだけで、他の油圧サーボ
には油圧されていない。
この際、制御部からの信号に基づきスロットル圧コン
トロールバルブ5が適宜作動されて所定スロットル圧PT
を発生する。更に、該スロットル圧はアキュムレータコ
ントロールバルブ20の信号ポート20cに供給され、入力
ポート20aに供給されたライン圧がフィードバック圧に
より所定割合に減圧され、該減圧された油圧が出力ポー
ト20bから各アキュムレータ21…の背圧室71…に供給さ
れる。これにより、油圧サーボC−1に連通するアキュ
ムレータ21は、第1のクラッチC1の係合特性に対応して
背圧室71の油圧がスロットル圧コントロールバルブ5に
基づき適正に制御されて、該クラッチC1は滑らかに係合
する。なお、スロットル圧コントロールバルブ5に基づ
き、プライマリレギュレータバルブ33によるライン圧お
よび他のアキュムレータ22〜24の背圧室72〜74も同時に
調圧されるが、他のクラッチC2〜C0およびブレーキB1,B
2は非係合状態にあって何等影響を受けることがない。
そして、該第1のクラッチC1が係合し、かつ第1およ
び第2のワンウェイクラッチF1、F0が係合する1速状態
にあっては、入力軸15の回転は、第1のクラッチC1およ
び第2のワンウェイクラッチF0を介して小リングギヤR1
に伝達され、かつこの軸では第1のワンウェイクラッチ
F1により大リングギヤR2の回転が阻止されているので、
サンギヤSおよびそれと一体のドラム63を自縛方向に空
転させながらキャリヤCRは大幅に減速回転され、該減速
回転が出力ギヤ13から取出される。そして、該ギヤ13の
回転は減速機構51にて減速され、更にディファレンシャ
ル装置52により左右アクスルシャフト59a,59に伝達され
る。
また、2速状態にあっては、第1のソレノイドバルブ
SL1に加えて第2のソレノイドバルブSL2がオンする。す
ると、2−3シフトバルブ37および3−4シフトバルブ
39は下半位置に保持された状態で、1−2シフトバルブ
36は制御油室36dの油圧解放により下半位置に切換えら
れる。この状態では、Dレンジポートからのライン圧が
ライン圧供給ポート36aおよび出力ポート36bを介して油
路aに供給され、更にB1モジュレータバルブ30のライン
圧ポート30Bに供給される。更に、2−3シフトバルブ3
7はDレンジからのライン圧供給ポート37fとポート37i
を連通した状態にあり、該Dレンジからのライン圧供給
ポート37fからのライン圧は、ポート37iおよび油路gを
介してB1モジュレータコントロールバルブ32の第1の入
力ポート32dに供給され、かつ1,2速状態にあっては該コ
ントロールバルブ32は上半位置にあって、入力ポート32
dの油圧は出力ポート32bを介してB1モジュレータバルブ
30の拘束用制御油室30cに供給されている。従って、該
モジュレータバルブ30は左半位置に拘束された状態にあ
り、前記ライン圧供給ポート30bのライン圧はそのまま
調圧ポート30aに出力され、該ライン圧は油路fを介し
て第1のブレーキ用油圧サーボB−1のブレーキ係止用
油圧室31に供給される。これにより、ピストン69が伸長
してバンド先端62bを押圧し、第1のブレーキB1のバン
ド62をライン圧に基づく強い力にて締付ける。なおこの
際、サンギヤSおよびそれと一体のドラム63は自縛方向
Aに回転しており、バンドブレーキB1は、上述比較的弱
い締付力によっても自縛方向回転に基づく自己倍力機能
によりサンギヤSを停止し得るが、上述ライン圧に基づ
く大きな容量にて確実にサンギヤSを係止する。
また、上述Dレンジへのシフト時と同様に、1→2速
アップシフト時も、スロットル圧コントロールバルブ5
が制御部からの電気信号により適宜調圧され、更に該ス
ロットル圧によりライン圧がアキュムレータコントロー
ルバルブ20にて調圧されて各アキュムレータ21…の背圧
室71…に供給される。これにより、B1ブレーキ油圧サー
ボB−1は、そのアキュムレータ24が適宜背圧制御され
ることにより、該ブレーキB1の係合特性に合せて適宜調
整されて、第1のブレーキB1は滑らかに係合する。なお
この際、他のクラッチC1,C2,C0用アキュムレータ21,22,
23も背圧制御されるが、第2のクラッチおよび第4のク
ラッチC0は解放状態にあって何等影響を受けることはな
く、かつ第1のクラッチC1はスロットル圧変化に基づく
ライン圧の変化に伴って油圧サーボC−1の油圧が変化
するが、該クラッチC1は既に係合した静摩擦状態にあ
り、かつ係合油圧はクラッチのトルク負荷に対してかな
り高い値にあり、該クラッチC1が滑るようなことはな
い。
そして、第1のクラッチC1に加えて第1ブレーキB1が
係合し、かつ第2のワンウェイクラッチF0が係合する2
速状態にあっては、入力軸15の回転は、第1のクラッチ
C1および第2のワンウェイクラッチF0を介して小リング
ギヤR1に伝達され、かつ第1ブレーキB1によりサンギヤ
Sが停止されているので、該小リングギヤR1の回転は大
リングギヤR2を空転しながらキャリヤCRから2速回転と
して取出される。なお、該1→2変速にあっては、第1
のワンウェイクラッチF1がオーバランして、つかみ換え
によるシフトショックの発生を防止している。
更に、3速状態にあっては、第2のソレノイドバルブ
SL2はオン状態を維持され、かつ第1のソレノイドバル
ブSL1がオフ状態に切換わる。この状態では、1−2シ
フトバルブ36および3−4シフトバルブ39が下半位置に
保持された状態で、2−3シフトバルブ37が、その制御
油室37dの油圧供給により上半位置に切換わる。これに
より、1−2シフトバルブのポート36aおよび36bを介し
て供給されている油路aのライン圧は、入力ポート37a
および出力ポート37bを介して油路bに連通され、更に
第4のクラッチ用油圧サーボC−0およびそのアキュム
レータ23のアキュムレータ室93に供給される。また、2
−3シフトバルブ37のポート37iがDレンジからのライ
ン圧供給ポート37fに連通している状態からドレーンポ
ート37cに切換り、これによりB1モジュレータコントロ
ールバルブ32の第1の入力ポート32dへの油圧はドレー
ンされる。また、油圧サーボC−0に供給された油圧が
油路cを通って3タイミングバルブ80の拘束用制御油室
80aに作用し、該バルブ80を上半位置に切換える。する
と、3−4シフトバルブ39のライン圧がポート39dから
のライン圧がポート39iを通ってC3タイミングバルブの
入力ポートに供給され、更に出力ポートおよびモジュレ
ータバルブ68を経て第3のクラッチ用油圧サーボC−3
に供給される。そして、第4のクラッチ用油圧サーボC
−0およびそのアキュムレータ23の油圧が所定値に上昇
すると、該油圧が2−3タイミングバルブ33の第1の制
御油室33cに作用することに基づき該バルブ33が上半位
置に切換わり、油圧bからの油圧はライン圧供給ポート
33aおよび出力ポート33bそしてチェックバルブ40を介し
て速やかに油路dに供給され、更に3−4シフトバルブ
39のポート39a,39bを介して第1のブレーキ用油圧サー
ボB−1のブレーキ解放用油圧室35に供給される。
更に、この状態にあっては、油圧サーボC−0の油圧
は油路cを介してB1モジュレータバルブ32の制御油室32
cに作用し、該バルブを下半位置に切換えるが、3−4
シフトバルブ39のポート39cがドレーンポート39eに連通
した状態にあり、B1モジュレータコントロールバルブ32
は、その第1の入力ポート32bと同様に第2の入力ポー
ト32aもドレーン状態にあり、従ってB1モジュレータバ
ルブ30は調圧状態にあって、ライン圧供給ポート30bの
ライン圧がフィードバックポート30dのフィードバック
圧等により所定割合にて減圧され、該モジュレータ圧が
油路fを介して第1のブレーキ用油圧サーボB−1のブ
レーキ係止用油圧室31に作用する。これにより、該油圧
サーボB−1は、ブレーキ解放用油圧室35に作用するラ
イン圧がブレーキ係止用油圧室31に作用しているモジュ
レータ圧に打勝ってピストン69を移動し、バンドブレー
キB1を解放する。この際、アキュムレータ23に連通して
いる油圧サーボC−0の油圧が高まり、その状態で2−
3タイミングバルブ33が切り換わってブレーキ解放用油
圧室35に油圧が速やかに供給されて、第1のブレーキB1
が第4のクラッチC0の係合に先立って解放することを防
止され、瞬間的にでも1速状態に戻ることが防止され
る。
更に、2→3速変速に際し、前述と同様に、スロット
ル圧コントロールバルブ5が電気信号により適宜制御さ
れ、更に該スロットル圧によりライン圧がアキュムレー
タコントロールバルブ20を介して調圧され、該調圧され
た油圧がアキュムレータ21…23…の背圧室…71…に供給
されると共に、2−3タイミングバルブ33の第2の制御
油室33dに供給される。これにより、前述と同様に、ス
ロットル圧コントロールバルブ5に基づくアキュムレー
タ背圧制御により、クラッチC0の係合特性に対応するよ
うに油圧サーボC−0の油圧が調整され、滑らかな該ク
ラッチC0が係合すると共に、タイミングバルブ33の切換
えタイミングが適正に調整され、第4のクラッチC0の係
合と第1のブレーキB1の解放のタイミングが適正に合せ
られる。また同時に、B1モジュレータバルブ30の制御油
室30eにもアキュムレータコントロールバルブの出力ポ
ート20bからの油圧が供給され、該モジュレータバルブ3
0からのモジュレータ油を高める方向に適宜調圧する。
そして、該調圧された油圧は油路fを介してブレーキ解
放用油圧室31に供給され、上述タイミングバルブ33の制
御と相俟って、該ブレーキB1の解放時を適正に調整す
る。
更に、該2→3速アップシフトに際して、例え、該第
1のブレーキ用油圧サーボB−1のブレーキ解放用油圧
室35への油圧供給タイミングが遅れて、一時的に第4の
クラッチC0が係合すると共に第1のブレーキB1が係止し
た4速状態が表面的に現出しても、4速状態であって
は、サンギヤSは反縛方向Bの回転となり、モジュレー
タ圧に基づく第1のブレーキB1の容量であっては、該反
縛方向Bの回転を係止して4速状態にするには容量不足
であって、ドラム63を滑らしてしまう。これにより、2
→3速変速時に、2→4→3速となる変速状態が生ずる
ことは確実に防止される。
そして、第1のクラッチC1に加えて第3のクラッチC3
および第4のクラッチC0が係合し、かつ第1のブレーキ
B1が解放する3速状態にあっては、入力軸15の回転は、
第2のワンウェイクラッチF0および第3のクラッチC3を
介して小リングギヤR1に伝達されると共に、第4のクラ
ッチC0を介して大リングギヤR2に伝達され、プラネタリ
ギヤユニット12が一体となる一体回転がキャリアCRから
出力ギヤ13に取出される。
この際、第4のクラッチC0および第1のブレーキB1と
のつかみ換えを生ずるが、上述したように適正なタイミ
ングがとられると共に他の変速段を経由する変速は阻止
され、シフトショックを生ずることはない。また、第3
のクラッチC3も同時に係合するが、該クラッチC3は第2
ワンウェイクラッチF0と並列になっているので、該クラ
ッチC3の係合タイミングは遅くて足りる。
ついで、4速状態にあっては、第1のソレノイドバSL
1のオフに加えて、第2のソレノイドバルブSL2もオフ状
態に切換わる。この状態にあっては、2−3シフトバル
ブ37が上半位置に保持され、3−4シフトバルブ39は、
その制御油室39fに制御油圧が供給されて、上半位置が
切換わり、また1−2シフトバルブ36は、その制御油室
36dに供給されるが、2−3シフトバルブ37のライン圧
供給ポート37fのライン圧がポート37hを通って拘束制御
油室36gに供給されており、下半位置に維持されてい
る。これにより、3−4シフトバルブ39のB1リリーフポ
ート39bがドレーンポート39eと連通して、第1のブレー
キ用油圧サーボB−1のブレーキ解放用油圧室31がドレ
ーンされる。なお、前記3速における第4のクラッチ用
油圧サーボC−0への油圧供給に基づき、油路cを介し
てB1モジュレータコントロールバルブ32の制御油室32c
に油圧が供給され、該バルブ32は第2の入力ポート32a
および出力ポート32bが連通状態にある下半位置に切換
えられた状態にあるが、この状態で、4速において3−
4シフトバルブ39が切換えられ、ライン圧供給ポート39
dがポート39cに連通すると、ライン圧はポート39d,39c
およびB1モジュレータコントロールバルブのポート32a,
32bを通ってB1モジュレータバルブ30の拘束用制御用油
室30cに供給され、該バルブ30の下半位置、即ちライン
圧ポート30bと調圧ポート30aを直通したライン圧供給状
態に切換える。従って、油路aからのライン圧は、ポー
ト30bおよび30aを通ってそのまま油路fに導かれ、第1
のブレーキ用油圧サーボB−1のブレーキ係止用油圧室
31の供給油圧はモジュレータ圧からライン圧に切換わ
る。
この際、前述と同様に、スロットル圧コントロールバ
ルブ5の電気制御に基づきアキュムレータ24の背圧室74
への供給油圧を制御してシフトスムースを図ることもで
きるが、第4図に示すように、ブレーキ解放用油圧室35
からのドレーン油圧をオリフィス83a,83b,83c等により
は調整することにより、第1のブレーキB1の係合を制御
するようにしている。また、この状態にあっては、サン
ギヤSおよびそれと一体のドラム63は反縛方向の回転を
係止するため自己倍力作用を期待できないが、油圧サー
ボB−1のブレーキ係止用油圧室31に作用するライン圧
に基づき、バンドブレーキB1は大きな容量を有してお
り、該反縛方向の回転に対しても確実に係止する。更
に、3−4シフトバルブ39のC3タイミングポート39iが
ドレーンポート39jに連通することにより、第3の油圧
サーボC−3の油圧はチェックボール85およびC3タイミ
ングバルブ80、3−4シフトバルブ39のポート39iおよ
び39jを介してドレーンされる。なお、4速状態にあっ
ては、スロットル圧コントロールバルブ5が制御部から
の電気信号により高目に調圧され、アキュムレータコン
トロールバルブ20からの出力圧であるアキュムレータ背
圧が高目に設定される。
そして、第1のクラッチC1および第4のクラッチC0が
係止状態にあると共に第1のブレーキB1が係止状態に切
換えられ、かつ第3のクラッチC3が解放状態に切換えら
れる4速状態にあっては、入力軸15の回転は、第4クラ
ッチをC0を介して大リングギヤR2に伝達され、かつ第1
のブレーキB1によりサンギヤSが係止されているので、
該大リングギヤR2の回転はリングギヤR1を空転しながら
キャリヤCRを高速回転し、該回転が出力ギヤ13に伝達さ
れる。なおこの際、第1のブレーキB1の係止と共に第3
のクラッチC3の解放が行われるが、第3のクラッチC3を
早目に解放しても第2のワンウェイクラッチF0により3
速状態は維持され、従って第1のブレーキB1の係止をオ
リフィス83…等により遅目に制御することによりつかみ
換えによるシフトショックの発生は防止される。
一方、4→3速にダウンシフトする際に、前述したよ
うに3−4のシフトバルブ39が下半位置に切換えられ、
ポート39a,39bを通って第1のブレーキ用油圧サーボB
−1のブレーキ解放用油圧室35に油路bからの油圧が供
給されると共に、ライン圧供給ポート39dのライン圧が
ポート39i,C3タイミングバルブ80およびC3モジュレータ
バルブ68を介して第3のクラッチ用油圧サーボC−3に
供給される。この際、油圧サーボB−1のブレーキ解放
用油圧室35へのリリース油圧がオリフィス83b,83c等を
介して制御され、これにより、第2のワンウェイクラッ
チF0のオーバランから係止への切換機能と相俟ってシフ
トスムーズが図れている。
また、3→2速にダウンシフトする際、前述したよう
に2−3シフトバルブ37が下半位置に切り換えられ、C0
ポート37bをドレーンポート37cに連通する。すると、ま
ず油圧サーボB−1のブレーキ解放用油圧室35の油圧が
ポート39a,39b、油路d、チェックボール41、油路eそ
して油路bおよびポート37bを通ってドレーンポート37c
からドレーンされ、そして第3のクラッチ用油圧サーボ
C−0の油圧がアキュムレータ23のアキュムレータ室93
の油圧と共に油路Bおよびポート37bを介してドレーン
ポート37cからドレーンされる。これにより、第4のク
ラッチC0の解放が第1のブレーキB1の係止に比して遅く
なり、第4のクラッチC0および第1のブレーキB1が共に
に解放する1速状態を経由する変速、即ち3→1→2速
となる変速作動が防止される。更に、例え第1のブレー
キ用油圧サーボB−1のブレーキ解放用油圧室35のドレ
ーンが早くなり過ぎ、第4のクラッチC0および第1のブ
レーキB1が共に係合する4速状態が表面的に現出して
も、この状態にあっては、既に3速状態においてシフト
バルブ36が上半位置に切換えられ、その出力ポート36b
がドレーンポート36cに連通するように切換えられる。
従って、第1のブーレキ用油圧サーボB−1のブレーキ
係止用油圧室31の油圧は油路f、B1モジュレータバルブ
30のポート30a,30b、油路aおよびポート36bからドレー
ンポート36cに排出される。
そして、4→2速にキックダウンする際、3−4シフ
トバルブ39が下半位置に切換えられると共に、2−3シ
フトバルブ37も下半位置に切換えられる。これより、第
4のクラッチ用油圧サーボC−0の油圧が油路bおよび
ポート37bを通ってドレーンポート37cから排出されると
共に、第1のブレーキ用油圧サーボB−1のブレーキ解
放用油圧室35の油圧がポート39b,39a、油路d、チェッ
クボール41、油路e,aおよびポート37bを通ってドレーン
ポート37cから排出される。この際、B1モジュレータコ
ントロールバルブ32は、油圧サーボC−0に基づく制御
油室32cの油圧が解放されて上半位置に切換わると共に
第1の入力ポート32aがドレーンされて、一時的にB1モ
ジュレータバルブ30の拘束用制御室30cの拘束圧が解放
され、該バルブ30はモジュレータ圧を発生するが、直ち
に2−3シフトバルブ37のポート37iを介してコントロ
ールバルブ32のポート32dにライン圧が供給され、更に
該ライン圧はポート32bを介して拘束用制御油室30c供給
されて、B1モジュレータバルブ30をライン圧供給状態に
拘束する。これにより、第1のブレーキB1は解放作動を
経ることなく、係合状態を維持され、一動作にて素早く
かつ滑らかにダウンシフトされる。
一方、マニュアルバルブ58をRレンジに操作すると、
Rレンジポートからのライン圧が第2のクラッチ用油圧
サーボC−2およびそのアキュムレータ22に供給され
る。この際、前述と同様に、スロットル圧コントロール
バルブ5が制御部からの電気信号により適宜調圧され、
更にアキュムレータコントロールバルブ20に作用し、ラ
イン圧を減圧した油圧がアキュムレータ21.22…の背圧
室71.72…に供給され、アキュムレータ22を背圧制御す
ることにより、油圧サーボC−2の油圧が第2のクラッ
チC2の係合特性に対応して制御され、N→RまたはD→
Rの切換え時のシフトスムースが図られる。
更に、該リバースレンジにあって、車両が所定速度例
えば7km/H以下の実質的停止状態にある場合は、1−2
シフトバルブ36は上半位置にあって、Rレンジポートか
らのライン圧が2方向チェックバルブポート36fおよび3
6eを介して第2のブレーキ用油圧サーボB−2に供給さ
れる。
そして、第2のクラッチC2および第2のブレーキB2が
係合しているリバース状態にあっては、入力軸15の回転
は、第2のクラッチC2を介してサンギヤSに伝達され、
更に第2のブレーキB2により大リングギヤR2が停止され
ているので、該サンギヤSの回転は小リングギヤR1を逆
方向に空転させながら、キャリヤCRに逆回転として伝達
し、該逆回転が出力ギヤ13から取出される。
また、リバースレンジであって、車両が所定速度以上
にて惰性走行している場合、第2ソレノイドバルブSL2
がオンして1−2シフトバルブ36が下半位置に切換る。
この状態にあっては第2のブレーキ用油圧サーボB−2
に油圧が供給されず、上述したりリバース状態にならな
い。
一方、マニュアルバルブ58を3レンジに操作すると、
3レンジポートからライン圧が3−4シフトバルブ39の
拘束用制御油室39hに供給され、該バルブ39が上半位置
即ち4速位置になることが阻止される。
また、マニュアルバルブ58を2レンジに操作すると、
2レンジポートからのライン圧がC3タイミングバルブ80
の拘束用制御油室80bに供給され、該バルブ80を右半位
置に保持して、第3のクラッチ用油圧サーボC−3に常
に油圧を供給する。これにより、第3のクラッチC3を介
して入力軸15と小リングギヤR1とを連結し、コースト時
における第2のワンウェイクラッチF0のオーバランニン
グにより惰性走行を排して、エンジンブレーキを作動さ
せる。
更に、マニュアルバルブ58を1レンジに操作すると、
1レンジポートからのライン圧2−3シフトバルブ37の
拘束用制御油室37eに供給して、該バルブが上半位置即
ち3,4速位置になることが阻止される。また、1レンジ
ポートからのライン圧はローモジュレータバルブ79によ
り減圧され、該モジュレータ圧が2方向チェックバルブ
を経て1−2シフトバルブ36のポート36fに供給され
る。1速時に第2のブレーキ用油圧サーボB−2にモジ
ュレータ圧が供給される。
なお、上述実施例は、B1モジュレータコントロールバ
ルブ32を用いているが、必ずしも該コントロールバルブ
は必要としない構成を採り得る。
即ち、2−3シフトバルブ37のポート37iと2方向チ
ェックバルブ90の一方入力ポート90aに連通し、また3
−4シフトバルブ39のポート39cに該チェックバルブ90
の他方向入力ポート90bに連通し、そして該バルブ90の
出力ポート90cをB1モジュレータバルブ30の拘束用制御
油室30cに連通する。
これにより、2速時は、2−3シフトバルブ37のライ
ン圧供給ポート37fからのライン圧が、ポート37i、2方
向チェックバルブ90の入力ポート90aおよび出力ポート9
0cを介してB1モジュレータバルブ30の拘束用制御油室30
cに供給され、該バルブをライン圧供給状態に保持す
る。
また、4速時は、3−4シフトバルブ39のライン圧供
給ポート39dからのライン圧が、ポート39e、2方向チェ
ックバルブ90の入力ポート90bおよび出力ポート90cを介
して拘束用制御油室30cに供給され、B1モジュレータバ
ルブ30をライン圧供給状態に保持する。
そして、3速時は、2−3シフトバルブ37のポート37
iはドレーンポート37cに連通し、また、3−4シフトバ
ルブ39のポート39cもドレーンポート39eに連通して、拘
束用制御油室30cは解放状態にあり、B1モジュレータバ
ルブ30は、ライン圧供給ポート30bのライン圧を適宜調
圧して調圧ポート30aから出力する。
次に、本発明の特徴部分である回転軸の軸受潤滑構造
について説明する。
第1図は前記した歯車減速機構部51の詳細を示す。
第1図(a)に示すように、シャフト孔54aをもつカ
ウンタシャフト54は、トランスミッションケース17b,コ
ンバータハウジング17cの間にロールベアリング101,102
より回転自在に支持されている。また、カウンタシャフ
ト54のスラスト方向の支持は、一方の端部はコンバータ
ハウジング17cと間のスラストベアリング103を介して行
われ、他方の端部はトランスミッションケース17bに支
持されるロールベアリング101のアウタレース105とカウ
ンタドリブンギヤ53との間に配置されるスラストベアリ
ング104で行われる。ロックナット107はインナレース10
6を介してカウンタギヤ53の軸方向の位置ぎめをしてい
る。
このカウンタシャフト54はコンバータハウジング17c
側の端部側のシャフト孔54aに第1図(b)に示すよう
なカッププラグ109が圧入嵌合されている。鉄製のカッ
ププラグ109は有底筒状部材からなり、円形底部には、
カウンタシャフト54の軸心から所定距離離れた同一円周
上に間隔をあけて貫通孔110が設けられている。この貫
通孔110に対向するコンバータハウジング17cには油路11
1の油路端部が臨んでおり、その油路端部には噴出ノズ
ル113を持つ部材をカシメ付け潤滑油噴出機構112を設け
る。
軸受部の潤滑作用について説明すると、作動油は、コ
ンバータハウジング17cに形成された油路の噴出ノズル1
13からカウンタシャフト54の一側端部のカッププラグ10
9の貫通孔110に向けて噴出される。したがって、噴出さ
れた潤滑油は一部貫通孔110を通過して、シャフト孔54a
内に入りカウンタシャフト54のもう一方の端部に至り、
ロールベアリング101、スラストベアリング104の潤滑を
行う。また、他の一部はカッププラグ109底部に当り、
スラストベアリング103方向に流れ、スラストベアリン
グ103およびロールベアリング102の潤滑を行う。したが
って、本発明によれば、回転軸の両端部に設けられるベ
アリングの潤滑を簡単な構成を行うことにより回転部材
およびロールベアリングの耐久性を伸ばし、加工工数を
低減させることができる。このとき、カッププラグ109
底部の軸心からの同一半径方向に位置する貫通孔110部
分の面積と非通孔部分の面積を同一にしておけば潤滑油
の貫通孔通過量と非通過量を均等に分配することができ
る。また、貫通孔の数および大きさを調節することによ
り、カウンタシャフト54両側端部のベアリングへの潤滑
バランスを適正に配分することができる。
また、上記実施例においては、油路をコンバータハウ
ジング17cに設けているが、油路をトルクコンバータ部
の反対側のトランスミッションケース17b側に設け、そ
の潤滑油噴出ノズルに対向したカウンタシャフト54の端
部のシャフト孔54aにカッププラグ109を設けても良い。
なお、上記実施例では、本発明の回転部材の軸受潤滑
構造を自動変換機のカウンタシャフト54部分に適用して
例を示したが、本発明はこれに限定されず、比較的シャ
フトが短い回転軸の両端に位置する軸受部分の潤滑構造
として有効に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る回転軸の軸受構造図、第2図は
本発明の適用される自動変速機の全体構造図、第3図
は、その変速ギヤ機構のスケマチック図、第4図は油圧
制御装置の全体を示す回路図、第5図の変速ギヤ機構の
作動説明図、第6図は從来の回転軸の軸受構造図であ
る。 54……カウンタシャフト、54a……シャフト孔、 109……カッププラグ、110……貫通孔、 101〜104……軸受
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−114527(JP,A) 実開 昭60−59861(JP,U) 実開 昭53−87366(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 57/00 - 57/04 F16H 47/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸方向に貫通したシャッフト孔をもつ中空
    回転軸と中空回転軸の両端部を軸受部材を介して回転自
    在に支持した支持部材とからなる自動変速機の回転部材
    において、 前記シャフト孔の一方の端部側に嵌挿させたカップ状プ
    ラグと、該カップ状プラグの底面部に前記シャフト孔の
    軸方向の中心位置から所定距離離れた円周上に少なくと
    も一つ形成された貫通孔と、前記シャフト孔の一方の端
    部に対向する支持部材に前記カップ状プラグの貫通孔に
    向けて潤滑油を噴出する潤滑油噴出機構を設けたことを
    特徴とする自動変速機回転部材の軸受潤滑構造。
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