JP2003118596A - 自動車用ステアリング装置における衝撃力緩和構造 - Google Patents

自動車用ステアリング装置における衝撃力緩和構造

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JP2003118596A
JP2003118596A JP2001315445A JP2001315445A JP2003118596A JP 2003118596 A JP2003118596 A JP 2003118596A JP 2001315445 A JP2001315445 A JP 2001315445A JP 2001315445 A JP2001315445 A JP 2001315445A JP 2003118596 A JP2003118596 A JP 2003118596A
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steering column
steering
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vehicle body
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Masahiro Higuchi
正浩 樋口
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステアリングコラム側に運転者が2次衝突す
るとき、このステアリングコラム側から運転者に与えら
れる衝撃力が簡単な構成によって、より確実に緩和され
るようにする。 【解決手段】 車室4の前面部を形成する車体静止側部
材9に対し、鋳造製のステアリングコラム19に取り付
けられるブラケット25により、このステアリングコラ
ム19を車体静止側部材9に支持させる。ステアリング
コラム19にブラケット25を一体成形する。ブラケッ
ト25に与えられる衝撃力により、このブラケット25
が破断しようとする場合におけるこの破断を促進させる
破断促進部33を、ブラケット25に成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、自動車がその前方
の何らかの物体と衝突(1次衝突)し、これに続いて、
運転者がステアリングコラム側に衝突(2次衝突)した
とき、このステアリングコラム側から運転者に与えられ
る衝撃力を緩和するようにした自動車用ステアリング装
置における衝撃力緩和構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記自動車用ステアリング装置における
衝撃力緩和構造には、従来、特開2000−20343
3公報で示されるものがある。
【0003】上記公報のものによれば、上記ステアリン
グ装置は、車室の前部に配置され、後上方に向って延び
るステアリングコラムと、このステアリングコラムに支
承されるステアリングシャフトと、このステアリングシ
ャフトの上端部に取り付けられるステアリングホイール
と、上記車室の前面部を形成する車体静止側部材に締結
具により支持されて上記ステアリングコラムを支持する
ブラケットと、上記ステアリングコラムとブラケットと
の間に介設され1次衝突時に上記車体静止側部材に与え
られる衝撃力により、上記ステアリングコラムをブラケ
ットに対し相対移動可能とさせる衝撃力吸収部材とを備
えている。
【0004】そして、自動車の1次衝突時に、上記ステ
アリングコラムが上記衝撃力吸収部材により上記ブラケ
ットに対し相対移動させられると、1次衝突の直後で、
上記ステアリングコラム側であるステアリングホイール
に運転者が2次衝突したとしても、上記ステアリングコ
ラムが相対移動する分、このステアリングコラム側から
運転者に与えられる衝撃力は緩和され、もって、運転者
が保護されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の技術によれば、ステアリング装置は、ステアリング
コラムと、このステアリングコラムを車体静止側部材に
支持させるブラケットと、衝撃力吸収部材とが互いに個
別に設けられていて部品点数が多く、このため、上記ス
テアリング装置の構成が複雑になっている。
【0006】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、ステアリングコラム側に運転者が2次衝
突するとき、このステアリングコラム側から運転者に与
えられる衝撃力が簡単な構成によって、より確実に緩和
されるようにすることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の自動車用ステアリング装置における衝撃力緩
和構造は、次の如くである。
【0008】請求項1の発明は、車室4の前面部を形成
する車体静止側部材9に対し、鋳造製のステアリングコ
ラム19に取り付けられるブラケット25により、この
ステアリングコラム19を上記車体静止側部材9に支持
させた自動車用ステアリング装置における衝撃力緩和構
造において、
【0009】上記ステアリングコラム19にブラケット
25を一体成形し、
【0010】上記ブラケット25に与えられる衝撃力に
より、このブラケット25が破断しようとする場合にお
けるこの破断を促進させる破断促進部33を、上記ブラ
ケット25に成形したものである。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の発明に加え
て、上記ステアリングコラム19から上記ブラケット2
5を突出させ、このブラケット25の基部25aに上記
破断促進部33を成形したものである。
【0012】請求項3の発明は、請求項1、もしくは2
の発明に加えて、上記ステアリングコラム19を、その
軸心18が後上方に向って延びるよう配置し、このステ
アリングコラム19を上、下ブラケット25,25によ
り上記車体静止側部材9に支持させた自動車用ステアリ
ング装置における衝撃力緩和構造において、
【0013】上記上、下ブラケット25,25のうち、
下側のブラケット25にのみ上記破断促進部33を成形
したものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0015】図において、符号1はワンボックスタイプ
の自動車で、矢印Frは、この自動車1の前方を示して
いる。
【0016】上記自動車1の車体2は、その下部を構成
して前後方向に延びる強度と剛性の大きい車体フレーム
3と、この車体フレーム3上に支持されてその内部空間
が車室4とされる板金製の車体本体5とを備えている。
6はフロントウィンドである。
【0017】上記車室4の前面部を形成する板金製の車
体静止側部材9は、上記車体2の前面板10と、この前
面板10の上端縁に結合されて車体2のほぼ全幅にわた
るよう延びるフロントカウル11と、上記前面板10の
上下方向の中途部に結合され車体2のほぼ全幅にわたる
よう延びる補強パネル12と、上記フロントカウル11
から後下方に向って延出するステー13と、上記車体フ
レーム3、補強パネル12、およびステー13にそれぞ
れ跨るように架設されて不図示のアクセルペダルを枢支
するペダルブラケット14とを備えている。
【0018】上記車体2の前部に電動パワーステアリン
グ(EPS)であるステアリング装置17が設けられて
いる。
【0019】上記ステアリング装置17は、上記車室4
の前部に配置され、軸心18が後上方に向って延びるス
テアリングコラム19と、このステアリングコラム19
に内有され上記軸心18回りに回動自在となるよう上記
ステアリングコラム19に支承されるステアリングシャ
フト20と、このステアリングシャフト20の上端部に
固着されるステアリングホイール21と、上記ステアリ
ングコラム19に取り付けられ上記車体静止側部材9の
ペダルブラケット14にそれぞれ締結具24により支持
されて上記ステアリングコラム19を支持する上、下ブ
ラケット25,25と、上記ステアリングコラム19に
支持される電動機26と、上記ステアリングコラム19
に内有されて上記電動機26に上記ステアリングシャフ
ト20を連動連結させるウォーム式のギヤ組27とを備
えている。
【0020】上記上、下ブラケット25,25のうち、
上側のブラケット25に成形された上記締結具24の挿
通部24aは後上方に向って開く切り欠きとされてい
る。この挿通部24aは、上記ペダルブラケット14に
ねじ込まれた上記締結具24に対しその前下方から嵌脱
自在に嵌合させられており、これにより、上記ブラケッ
ト25は、上記締結具24の締結力(摩擦力)に対抗し
ながら、前下方に向って上記締結具24側から離脱可能
とされている。
【0021】一方、上記下側のブラケット25に成形さ
れた上記締結具24の挿通部24bは単なる円形孔とさ
れている。
【0022】上記ステアリングシャフト20の下端部
は、自在継手軸29を介して上記車体フレーム3に支持
されたラックギヤ装置30に連結され、このラックギヤ
装置30は操向輪たる左、右前車輪に連結されている。
【0023】上記ステアリングコラム19の下部19a
はアルミ鋳造製のパイプ形状とされ、上部19bは、上
記下部19aの上端部から後上方に向って延出する板金
製のパイプ形状とされ、上記下部19aと上部19bと
は上記軸心18上に位置している。上記ステアリングコ
ラム19の下部19aの軸方向における上記上、下ブラ
ケット25,25の間であって、上記下部19aの軸方
向の中途部に上記電動機26が支持されている。
【0024】上記上、下ブラケット25,25はそれぞ
れ左右一対設けられ、それぞれ厚さがほぼ一定の矩形の
平板形状をなし、互いにほぼ同じ寸法とされている。そ
して、上記上、下ブラケット25,25は、上記ステア
リングコラム19の下部19aにおける上、下端部に鋳
造により一体成形されると共に、この下部19aから車
体2の幅方向の左右各外側方に向って突出させられてい
る。
【0025】上記車室4において、上記ステアリングコ
ラム19とステアリングシャフト20の後方に着座した
運転者が、上記ステアリングホイール21を操向操作す
れば、この操作力がステアリングホイール21からステ
アリングシャフト20、自在継手軸29、およびラック
ギヤ装置30を介して各前車輪に伝達され、これら前車
輪が操向される。この場合、運転者によるステアリング
ホイール21の操向操作に伴い、上記電動機26が自動
的に駆動して、上記運転者の操作をアシストする。
【0026】上記自動車1が1次衝突したとき、上記ブ
ラケット25に与えられる衝撃力により、このブラケッ
ト25が破断しようとする場合におけるこの破断を促進
させる破断促進部33が、上記各ブラケット25の基部
25aの表面(後面)にそれぞれ成形されている。
【0027】上記破断促進部33は、各ブラケット25
からステアリングコラム19の下部19aへの遷移部に
おける隅部に設けられ、この隅部の断面が鋳造時の円弧
形状ではなくて、ほぼ直角形状となるよう機械加工によ
り成形され、上記破断促進部33は、上記ブラケット2
5の幅方向(ブラケット25の突出方向にほぼ直交する
方向)の全体にわたり成形されている。上記の場合、破
断促進部33は直角未満の鋭角形状であってもよい。
【0028】上記構成によれば、車室4の前面部を形成
する車体静止側部材9に対し、鋳造製のステアリングコ
ラム19に取り付けられるブラケット25を締結具24
により締結して、このステアリングコラム19を上記車
体静止側部材9に支持させ、上記ステアリングコラム1
9にブラケット25を一体成形してある。
【0029】このため、上記ステアリングコラム19と
ブラケット25とを互いに一体成形した分、ステアリン
グ装置17の部品点数が少なくなって、このステアリン
グ装置17の構成が簡単になる。
【0030】また、上記ブラケット25に与えられる衝
撃力により、このブラケット25が破断しようとする場
合におけるこの破断を促進させる破断促進部33を、上
記ブラケット25に成形してある。
【0031】ここで、上記したようにステアリングコラ
ム19と各ブラケット25とは鋳造による一体成形品で
あって、これらブラケット25は、これらを例えば鋼板
で成形した場合に比べて靭性が低いことから、衝撃力に
対し比較的に破断し易い性質を有している。
【0032】そこで、上記したように、各ブラケット2
5に破断促進部33を成形してあり、このため、自動車
1の1次衝突時に上記ブラケット25に衝撃力が与えら
れると、この衝撃力により上記ブラケット25はより確
実に破断することとなって、上記車体静止側部材9に対
するステアリングコラム19の支持が解除される(図2
中一点鎖線)。
【0033】よって、上記1次衝突の直後に、上記ステ
アリングコラム19側であるステアリングホイール21
に運転者が2次衝突したとしても、上記車体静止側部材
9に対するステアリングコラム19の支持が解除されて
いる分、上記ステアリングコラム19側であるステアリ
ングホイール21から運転者に与えられる衝撃力は緩和
され、運転者が、より確実に保護される。
【0034】即ち、上記構成によれば、ステアリングコ
ラム19側であるステアリングホイール21に運転者が
2次衝突するとき、このステアリングコラム19側から
運転者に与えられる衝撃力は簡単な構成によって、より
確実に緩和される。
【0035】また、上記ステアリングコラム19は上、
下ブラケット25,25により車体静止側部材9に支持
されており、一方、上記ステアリングコラム19の下方
には、上記車体静止側部材9よりも強度と剛性の大きい
車体フレーム3が前後方向に延びるよう配設され、この
車体フレーム3に上記ラックギヤ装置30が支持されて
いる。
【0036】そして、一般に、自動車1が1次衝突した
とき、上記車体静止側部材9が後方に向って塑性変形す
る変形寸法よりも、上記車体フレーム3が上記ラックギ
ヤ装置30と共に後方移動する寸法の方が大きくなるこ
とから、1次衝突時には、上記ステアリングコラム19
の下端部に対し、上記ラックギヤ装置30が後方に向い
相対的に変位して、このラックギヤ装置30が、上記自
在継手軸29とステアリングシャフト20の下端部とを
介し上記ステアリングコラム19の下端部に衝撃力を与
えることとなる。
【0037】よって、上記上、下ブラケット25,25
のうち、下側のブラケット25がより速く破断すること
から、1次衝突の直後では、上記したステアリングコラ
ム19の下端部への衝撃力に加え、上記ステアリングコ
ラム19の下部19aの自重、および特に重量物である
上記電動機26の自重により、上記締結具24側から離
脱および/もしくは破断しつつある上側のブラケット2
5をほぼ中心として、上記ステアリングコラム19の下
部19aが後方に向って回動し(図2中矢印A)、その
一方、上記上側のブラケット25よりも上方に位置する
ステアリングコラム19の上部19bが、このステアリ
ングコラム19側の上端部である上記ステアリングホイ
ール21を伴い前方に向って回動(図2中矢印B)す
る。
【0038】そして、上記ステアリングホイール21の
前方への回動の方向は、このステアリングホイール21
に運転者が2次衝突するときの方向と一致することか
ら、この2次衝突時に上記ステアリングホイール21か
ら運転者に与えられる衝撃力は更に確実に緩和される。
【0039】また、前記したように、ステアリングコラ
ム19から上記各ブラケット25を突出させ、これらブ
ラケット25の基部25aに上記破断促進部33を成形
してある。
【0040】ここで、上記ブラケット25に衝撃力が与
えられたときには、このブラケット25の基部25aに
応力集中が生じがちとなるため、これと相俟って、上記
破断促進部33により上記ブラケット25が更に確実に
破断させられる。
【0041】よって、前記した諸効果が更に助長され
る。
【0042】なお、図1中一点鎖線で示すように、上記
破断促進部33は切り欠きや溝であってもよく、これら
は機械加工により成形されている。
【0043】以上は図示の例によるが、上記ステアリン
グコラム19を、その軸心18が後上方に向って延びる
よう配置し、このステアリングコラム19を上、下ブラ
ケット25,25により上記車体静止側部材9に支持さ
せた自動車用ステアリング装置における衝撃力緩和構造
において、上記上、下ブラケット25,25のうち、下
側のブラケット25にのみ上記破断促進部33を成形し
てもよい。
【0044】上記のようにすれば、1次衝突の衝撃力に
より上記上、下ブラケット25,25のうち、下側のブ
ラケット25の方がより確実により速く破断させられ
る。
【0045】また、上記ステアリングコラム19とブラ
ケット25とは鋳鉄製であってもよく、また、ステアリ
ングコラム19の外形に沿って一回り大きく鋳造したも
のを全体的に、もしくは部分的に機械加工して上記ステ
アリングコラム19を成形するようにしてもよい。
【0046】また、上記破断促進部33は、鋳造により
成形したままのものであってもよく、また、上記ブラケ
ット25の幅方向の一部分にのみ成形してもよい。ま
た、上記上側のブラケット25の挿通部24aは単なる
円形孔であってもよい。
【0047】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0048】請求項1の発明は、車室の前面部を形成す
る車体静止側部材に対し、鋳造製のステアリングコラム
に取り付けられるブラケットにより、このステアリング
コラムを上記車体静止側部材に支持させた自動車用ステ
アリング装置における衝撃力緩和構造において、
【0049】上記ステアリングコラムにブラケットを一
体成形してある。
【0050】このため、上記ステアリングコラムとブラ
ケットとを互いに一体成形した分、ステアリング装置の
部品点数が少なくなって、このステアリング装置の構成
が簡単になる。
【0051】また、上記ブラケットに与えられる衝撃力
により、このブラケットが破断しようとする場合におけ
るこの破断を促進させる破断促進部を、上記ブラケット
に成形してある。
【0052】ここで、上記したようにステアリングコラ
ムとブラケットとは鋳造による一体成形品であって、こ
のブラケットは、これを例えば鋼板で成形した場合に比
べて靭性が低いことから、衝撃力に対し比較的に破断し
易い性質を有している。
【0053】そこで、上記したように、ブラケットに破
断促進部を成形してあり、このため、自動車の1次衝突
時に上記ブラケットに衝撃力が与えられると、この衝撃
力により上記ブラケットはより確実に破断することとな
って、上記車体静止側部材に対するステアリングコラム
の支持が解除される。
【0054】よって、上記1次衝突の直後に、上記ステ
アリングコラム側に運転者が2次衝突したとしても、上
記車体静止側部材に対するステアリングコラムの支持が
解除されている分、上記ステアリングコラム側から運転
者に与えられる衝撃力は緩和され、運転者が、より確実
に保護される。
【0055】即ち、上記発明によれば、ステアリングコ
ラム側に運転者が2次衝突するとき、このステアリング
コラム側から運転者に与えられる衝撃力は簡単な構成に
よって、より確実に緩和される。
【0056】請求項2の発明は、上記ステアリングコラ
ムから上記ブラケットを突出させ、このブラケットの基
部に上記破断促進部を成形してある。
【0057】ここで、上記ブラケットに衝撃力が与えら
れたときには、このブラケットの基部に応力集中が生じ
がちとなるため、これと相俟って、上記破断促進部によ
り上記ブラケットが更に確実に破断させられる。
【0058】よって、前記した請求項1の効果が更に助
長される。
【0059】請求項3の発明は、上記ステアリングコラ
ムを、その軸心が後上方に向って延びるよう配置し、こ
のステアリングコラムを上、下ブラケットにより上記車
体静止側部材に支持させた自動車用ステアリング装置に
おける衝撃力緩和構造において、
【0060】上記上、下ブラケットのうち、下側のブラ
ケットにのみ上記破断促進部を成形してある。
【0061】このため、1次衝突の衝撃力により上記
上、下ブラケットのうち、下側のブラケットの方がより
確実により速く破断させられる。
【0062】よって、1次衝突の直後では、上記ステア
リングコラムの下部の自重などにより、上側のブラケッ
トをほぼ中心として上記ステアリングコラムの下部が後
方に向って回動し、その一方、上記上側のブラケットよ
りも上方に位置する上記ステアリングコラム側の上端部
が前方に向って回動する。
【0063】そして、上記ステアリングコラム側の上端
部の前方への回動の方向は、このステアリングコラム側
の上端部に運転者が2次衝突するときの方向と一致する
ことから、この2次衝突時に上記ステアリングコラム側
から運転者に与えられる衝撃力は更に確実に緩和され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3の1‐1線矢視断面図である。
【図2】ステアリング装置の側面図である。
【図3】図2の部分拡大部分断面図である。
【図4】図3の4‐4線矢視図である。
【符号の説明】
1 自動車 2 車体 3 車体フレーム 4 車室 5 車体本体 9 車体静止側部材 17 ステアリング装置 18 軸心 19 ステアリングコラム 19a 下部 19b 上部 20 ステアリングシャフト 21 ステアリングホイール 24 締結具 25 ブラケット 25a 基部 26 電動機 33 破断促進部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室の前面部を形成する車体静止側部材
    に対し、鋳造製のステアリングコラムに取り付けられる
    ブラケットにより、このステアリングコラムを上記車体
    静止側部材に支持させた自動車用ステアリング装置にお
    ける衝撃力緩和構造において、 上記ステアリングコラムにブラケットを一体成形し、 上記ブラケットに与えられる衝撃力により、このブラケ
    ットが破断しようとする場合におけるこの破断を促進さ
    せる破断促進部を、上記ブラケットに成形した自動車用
    ステアリング装置における衝撃力緩和構造。
  2. 【請求項2】 上記ステアリングコラムから上記ブラケ
    ットを突出させ、このブラケットの基部に上記破断促進
    部を成形した請求項1に記載の自動車用ステアリング装
    置における衝撃力緩和構造。
  3. 【請求項3】 上記ステアリングコラムを、その軸心が
    後上方に向って延びるよう配置し、このステアリングコ
    ラムを上、下ブラケットにより上記車体静止側部材に支
    持させた自動車用ステアリング装置における衝撃力緩和
    構造において、 上記上、下ブラケットのうち、下側のブラケットにのみ
    上記破断促進部を成形した請求項1、もしくは2に記載
    の自動車用ステアリング装置における衝撃力緩和構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009190679A (ja) * 2008-02-18 2009-08-27 Nsk Ltd ステアリング装置
JP2018114900A (ja) * 2017-01-19 2018-07-26 アイシン精機株式会社 ステアリング装置

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