JP2003117701A - 数値制御自動旋盤 - Google Patents

数値制御自動旋盤

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JP2003117701A
JP2003117701A JP2001320255A JP2001320255A JP2003117701A JP 2003117701 A JP2003117701 A JP 2003117701A JP 2001320255 A JP2001320255 A JP 2001320255A JP 2001320255 A JP2001320255 A JP 2001320255A JP 2003117701 A JP2003117701 A JP 2003117701A
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headstock
gripping means
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automatic lathe
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JP2001320255A
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English (en)
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Yoji Koo
洋史 小尾
Yasunao Sasai
康直 笹井
Kimi Kasai
希美 葛西
Hiroyuki Ishida
博之 石田
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Star Micronics Co Ltd
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Star Micronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】正面加工主軸にチャッキングした棒材から突切
った被加工物に、再度、正面加工を施して多様な加工を
効率よく連続実施することのできる改良された数値制御
自動旋盤を提供すること。 【解決手段】第1の主軸台10と、第2の主軸台22
と、第3の主軸台30とを有し、第1の主軸台10(コ
レットチャック11)で保持した棒材40にドリル28
で正面穴あけ加工を施し、図示矢印A、矢印Bの順に製
品42を受け渡し、第3の主軸台30(チャック36)
で保持した製品42にドリル29で正面仕上げ加工を施
すことが可能であるように構成する。さらに、第2の主
軸台22(チャック24)から第3の主軸台30(チャ
ック36)に製品42を受け渡す(矢印B工程)と同時
に、ドリル28は、第1の主軸台10(コレットチャッ
ク11)で保持した棒材40に正面穴あけ加工(矢印C
工程)が可能であるように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、正面加工主軸と背
面加工主軸とを備える数値制御自動旋盤に係わり、特
に、正面加工主軸にチャッキングした棒材料から突切っ
た被加工物を背面加工主軸にチャッキングし直して多様
な加工を効率よく継続するための改良された数値制御自
動旋盤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】棒材料をチャッキングして所定の形状に
加工を施し突切り加工をすると共に、突切った被加工物
を他の主軸でチャッキングし直して背面側より被加工物
への加工を行う数値制御された自動旋盤が周知である。
この種の数値制御自動旋盤として、例えば、特公平6−
69642号公報には、摺動型主軸と摺動型主軸で表加
工をして突っ切ったワークを持ち換えて裏加工を行う固
定型主軸と、さらに、ワークを両主軸間で搬送するワー
ク搬送機とを備え、ワークの表裏加工を可能とするワー
ク表裏加工装置が示され、又、特開昭63−22920
1号公報には、一つの主軸とタレット型刃物台と、さら
に、背面加工を行う刃物台とを備え、タレット型刃物台
には主軸と対向してワークを受け取りワークの裏面への
加工を可能とする回転主軸を備えるタレット旋盤が示さ
れている。このような数値制御自動旋盤は、それぞれ正
面加工主軸と裏面加工主軸とを備えて、ワークの表裏加
工など加工の多様化を実現するものである。
【0003】しかし、このような数値制御自動旋盤は、
棒材料から複数個のワークを連続して正面加工主軸側か
ら取り出す際、背面加工主軸で受け取ったワークを正面
加工主軸へ戻して正面加工を行うことはできない。なぜ
なら、正面加工主軸には棒材料が存在するからワークを
再チャッキングできないからである。したがって、正面
加工は、棒材料の段階で完了しなければならないという
制約が生じていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、正面加工主軸
と裏面加工主軸とを備えてワークの表裏加工などを行う
従来の数値制御自動旋盤においては、正面加工を棒材料
の段階で完了しなければならないという制約のため、必
ずしも多様な加工を効率よく連続して行うことができな
かった。
【0005】本発明は、上記従来の課題に鑑みなされた
ものであり、その目的は、正面加工主軸にチャッキング
した棒材料から突っ切った被加工物に、再度、正面加工
を施して多様な加工を効率よく連続実施することのでき
る改良された数値制御自動旋盤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、被加工物を所定の軸を中心として回転自
在に把持可能な第1の把持手段を設けて、前記軸方向に
移動可能な第1の主軸台と、前記第1の把持手段に把持
された前記被加工物を正面加工する正面工具を設けて、
前記被加工物を正面加工する位置に移動可能な正面刃物
台と、前記第1の把持手段と対向する位置に移動可能で
あって、加工された前記第1の把持手段にて把持された
被加工物を回転自在に把持可能な第2の把持手段を設け
る第2の主軸台と、前記軸方向と直交する方向に移動可
能であって、前記第1の把持手段と第2の把持手段に把
持された前記被加工物を突切る突切り工具を設けた突切
り刃物台と、前記突切り工具により突切られて前記第2
の把持手段に把持された前記被加工物を背面加工する背
面工具を設けて、前記被加工物に前記背面工具による背
面加工を施すことが可能な背面刃物台と、を備える数値
制御自動旋盤であって、前記突切り工具により突切られ
て前記第2の把持手段に把持された前記被加工物に対向
可能であって、対向した前記被加工物を把持する第3の
把持手段を有し、該第3の把持手段にて受け取った前記
被加工物に対する加工を施すことを特徴とする。
【0007】従って、本発明によれば、被加工物(棒材
料)をチャッキングしている第1の主軸台(正面加工主
軸)から加工を施したワークを一旦切り離して第2の主
軸台(背面加工主軸)へチャッキングし直し、さらにこ
の第2の主軸台(背面加工主軸)から第3の主軸台(他
の正面加工主軸)へとワークを受け渡し、再度、加工を
施すことが可能となる。すなわち、加工を施したワーク
に、再度、加工を施すことが可能となり、加工の一層の
多様化を実現することができる。
【0008】本発明の数値制御自動旋盤においては、被
加工物を所定の軸を中心として回転自在に把持可能な第
1の把持手段を設けて、軸方向に移動可能な第1の主軸
台と、第1の把持手段に把持された被加工物を正面加工
する正面工具を設けて、被加工物を正面加工する位置に
移動可能な正面刃物台と、第1の把持手段と対向する位
置に移動可能であって、第1の把持手段に把持されて正
面工具により正面加工された被加工物を回転自在に把持
可能な第2の把持手段を設ける第2の主軸台と、軸方向
と直交する方向に移動可能であって、第1の把持手段に
把持されて正面工具により正面加工されると共に第2の
把持手段に把持される被加工物を突切る突切り工具を設
ける突切り刃物台と、突切り工具により突切られて第2
の把持手段に把持された被加工物を背面加工する背面工
具を設けて、被加工物に背面工具による背面加工を施す
ことが可能な背面刃物台と、を備える数値制御自動旋盤
であって、突切り工具により突切られて第2の把持手段
に把持された被加工物に対向可能であって、対向した被
加工物を把持して第2の把持手段より受け取った後、受
け取った被加工物に正面工具による正面加工を施すこと
が可能な第3の把持手段を設けたことを特徴とする。
【0009】従って、本発明によれば、被加工物(棒材
料)をチャッキングしている第1の主軸台(正面加工主
軸)から正面工具による正面加工を施したワークを一旦
切り離して第2の主軸台(背面加工主軸)へ直にチャッ
キングし直し、さらにこの第2の主軸台(背面加工主
軸)から第3の主軸台(他の正面加工主軸)へとワーク
を直に受け渡し、再度、同じ正面工具で正面加工を施す
ことが可能となる。すなわち、2回のワークの受け渡し
を従来のような専用のワーク搬送機を備えることなく可
能とすると共に、加工の一層の多様化を実現することが
できる。
【0010】本発明の数値制御自動旋盤においては、第
3の把持手段が突切り工具により突切られて第2の把持
手段に把持された被加工物に対向すると同時に、正面工
具が第1の把持手段に把持された被加工物に対向するよ
うに配置されており、第3の把持手段が対向した被加工
物を把持して第2の把持手段より受け取る時、正面工具
が第1の把持手段に把持された被加工物に対向して、対
向した被加工物を正面加工する位置に移動自在に設ける
ことが好ましい。このように構成した場合、第3の把持
手段が対向した被加工物を把持して第2の把持手段より
受け取る動作中に、正面工具は、第1の把持手段に把持
された被加工物の加工を開始できることになり、加工能
率を向上させることが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の好
適な実施形態について詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明の実施形態に係る数値制御
自動旋盤を示すブロック図である。図1において、数値
制御自動旋盤1は、第1の主軸台10、第2の主軸台2
2、第3の主軸台30を有している。
【0013】第1の主軸台10は、棒材40を回転自在
に把持するコレットチャック11を備え、コレットチャ
ック11を介して棒材40を図示θ方向に回転駆動する
モータ(図示せず)を内蔵して、棒材40の回転中心軸
に沿った方向(図示Z1方向)に摺動可能に構成されて
いる。第1の主軸台10の前方には、回転しながら移動
する棒材40を摺動可能に支持するガイドブッシュ12
が固定配置されている。ガイドブッシュ12から突出し
た棒材40の側方には、棒材40の回転中心軸に直角の
方向(図示X1方向)に移動可能な刃物台14と回転工
具台16が配置され、刃物台14には、回転する棒材4
0のガイドブッシュ12から突出した先端部を切り離す
突切りバイト15が備えられ、一方、回転工具台16に
は、回転停止した棒材40のガイドブッシュ12から突
出した所定部分に穴あけ加工をするドリル17(クロス
加工工具)が備えられている。このような第1の主軸台
10とガイドブッシュ12と刃物台14と回転工具台1
6とで棒材40を加工する構成は、主軸摺動型数値制御
自動旋盤として周知なものである。ここで、棒材40の
回転中心軸が、各請求項における被加工物の所定の軸を
構成し、コレットチャック11が、各請求項における第
1の把持手段を構成している。
【0014】第2の主軸台22は、ガイドブッシュ12
を間にして第1の主軸台10と対向する側に配置され、
棒材40の回転中心軸に平行な方向(図示Z2方向)、
及び、Z2方向に直角な方向(図示X2方向)に移動可
能な背面主軸台20上に設置されている。従って、第2
の主軸台22は、棒材40の回転中心軸と同軸上でZ2
方向に移動することが可能であって、この場合、第2の
主軸台22の端面に備えられたチャック24は、棒材4
0、あるいは、突切りバイト15で切り離された棒材4
0の先端部を回転自在に把持することが可能であるよう
に構成されている。第2の主軸台22は、チャック24
を介して棒材40、あるいは、突切りバイト15で切り
離された棒材40の先端部を回転駆動するモータ(図示
せず)を内蔵している。背面主軸台20上には、第2の
主軸台22の他に、正面穴あけアタッチメント26が備
えられ、Z2方向と平行な方向(図示Z3方向)に摺動
可能に構成されている。正面穴あけアタッチメント26
のガイドブッシュ12側の端面には、ガイドブッシュ1
2から突出した棒材40の端面に穴あけ加工をするドリ
ル28、29が設置されている。本実施形態では、ドリ
ル28は荒加工を、ドリル29は仕上げ加工を行うよう
に構成されている。このような背面主軸台20と第2の
主軸台22とチャック24とで、棒材40、あるいは、
突切りバイト15で切り離された棒材40の先端部を回
転自在に把持する構成、さらには、正面穴あけアタッチ
メント26の有するドリル28、29とで、ガイドブッ
シュ12に支持された棒材40の先端部を加工する構成
は、背面主軸台上に正面工具を備えた主軸摺動型数値制
御自動旋盤として周知なものである。ここで、ドリル2
8、29が、各請求項における正面工具を構成し、正面
穴あけアタッチメント26と背面主軸台20とが、各請
求項における正面刃物台を構成し、チャック24が、各
請求項における第2の把持手段を構成している。
【0015】第3の主軸台30は、概ね、ガイドブッシ
ュ12の側方側(図1中、下方)に固定配置され、ドリ
ル32、34を備えている。ドリル32、34は、Z1
方向(すなわち、棒材40の回転中心軸に沿った方向)
と並行であり、背面主軸台20側を向いている。ドリル
32、34は、第3の主軸台30に備えられたモータ3
8で回転駆動される。詳細は後述するが、前述した突切
りバイト15で切り離されチャック24で把持された棒
材40の先端部は、背面主軸台20のZ2方向、及び、
X2方向への移動制御によって、ドリル32、34のい
ずれか一方に対向するよう移動制御されることで、この
切り離された棒材40の先端部の背面には、必要に応じ
て、ドリル32あるいは、ドリル34によって背面加工
が施されるように構成されている。本実施形態では、ド
リル32はダボ取り加工を、ドリル34は穴あけ加工を
行うように構成されている。このような背面主軸台20
上の第2の主軸台22のチャック24に突っ切りバイト
15で切り離された棒材40の先端部を把持し、この先
端部の背面を背面加工用工具(ドリル32、34)に対
面させる位置に移動させて背面加工する構成は、背面主
軸台と背面工具とを備えた主軸摺動型数値制御自動旋盤
として周知なものである。ここで、ドリル32、34
が、各請求項における背面工具を構成し、第3の主軸台
30が、各請求項における背面刃物台を構成している。
【0016】本実施形態で特徴的なことは、第3の主軸
台30がチャック36を備えており、このチャック36
は、背面主軸台20の移動制御に伴って、背面主軸台2
0上の第2の主軸台22のチャック24と対向可能のよ
うに構成されている。さらに、チャック24と同期回転
制御されて、チャック24に把持されている棒材40の
先端部を把持し、チャック24から棒材40の先端部を
受け取るように構成されている。さらに、棒材40の先
端部を受け取ったチャック36は、背面主軸台20の移
動制御に伴って、背面主軸台20上の正面穴あけアタッ
チメント26が有するドリル28あるいはドリル29の
いずれか一方と対向可能のように構成され、例えば、ド
リル29は、すでにドリル28によって棒材40の先端
部に形成されている穴に仕上げ加工を行うように構成さ
れている。
【0017】また、図1に示すように、チャック24が
第1の主軸台10と同軸上に対向したとき、チャック2
4とドリル28との軸間距離Lと、チャック24とチャ
ック36との軸間距離Lとが等しくなるように構成され
ている。従って、背面主軸台20の移動によって、チャ
ック24とチャック36とが同軸上に対向すると、ドリ
ル28と第1の主軸台10すなわち棒材40とが同軸上
に対向することになる。このような構成が、請求項2に
おける数値制御自動旋盤1を構成している。
【0018】図2は、数値制御自動旋盤1によって棒材
40から削り出される製品の一例を説明するための図で
あり、図2(a)に示す製品42は、図1に示すガイド
ブッシュ12から突出した棒材40の先端部から削り出
される。棒状の製品42は、一端面側(図中右側)より
穴52が形成され、さらに、この穴52と直交し貫通す
るように穴54が図中下側から形成されている。図2
(b)は、製品42の不良形態を説明するものであり、
穴52と穴54の交差部分に発生したバリ44と、さら
に、他端面(図中左側)に生じたダボ46(微小突起形
状)を示している。バリ44は、穴52の加工後、穴5
4をドリル加工することで生じやすく、このようなバリ
44を発生させないようにすることは非常に困難であ
り、通常、製品加工後の別工程でバリ取り処理が施され
る。ダボ46は、棒材40を突切りバイト15で切断す
るとき形成されやすいものであり、詳細は後述するが、
通常、周知の前述した背面主軸台と背面工具とを備えた
主軸摺動型数値制御自動旋盤で後処理される。
【0019】次に、図3及び図4に基づいて、図2
(a)に示す製品42を削り出す数値制御自動旋盤1の
動作を説明する。図3(工程1)は、ガイドブッシュ1
2から突出した棒材40の端面に正面穴あけアタッチメ
ント26が有するドリル28が対向して正面穴あけ加工
を行う工程を示している。棒材40は、図に示す位置で
図1で示すθ方向に回転駆動されており、一方、背面主
軸台20がZ2方向、X2方向に移動制御され、ドリル
28が棒材40の端面に対向する図示の位置に到達す
る。その後、ドリル28は、棒材40と速度差をもって
回転駆動されながら棒材40側に進行して、図2(a)
に示す穴52を形成する。図3(工程2)は、回転停止
した棒材40のガイドブッシュ12から突出した所定部
分にドリル17が対向して穴あけ加工を行う工程を示し
ている。棒材40は、図に示す位置で回転停止されてお
り、一方、回転工具台16がX1方向に移動制御され、
ドリル17が棒材40の側面に対向する図示の位置に到
達する。その後、ドリル17は、回転駆動されながら棒
材40側に進行して、図2(a)に示す穴54を形成す
る。この際、図2(b)に基づいて説明したバリ44が
発生する。図3(工程3)は、ガイドブッシュ12から
突出した棒材40に刃物台14が有する突切りバイト1
5が対向して棒材40のガイドブッシュ12から突出し
た先端部を切り離す直前の工程を示している。第1の主
軸台10がガイドブッシュ12側に移動することで、棒
材40は、第1の主軸台10に保持されて回転駆動され
つつ、図示の位置に到達し、一方、背面主軸台20がZ
2方向、X2方向に移動制御され、チャック24が棒材
40の端面に対向する図示の位置に到達する。その後、
図4(工程4)に基づいて後述するように、チャック2
4が棒材40と同期回転駆動されて棒材40の先端部を
把持すると、突切りバイト15が棒材40を突っ切る。
【0020】続いて、図4(工程4)は、第2の主軸台
22のチャック24に把持された棒材40の先端部が突
切りバイト15によって棒材40から切り離された工程
を示している。チャック24に把持されている棒材40
の先端部、すなわち製品42には、図2(b)で説明し
たバリ44とダボ46が形成されている。ダボ46の削
除が必要な場合は、背面主軸台20の移動制御によっ
て、ダボ46部分に第3の主軸台30の備えるドリル3
2を当接させてダボ46を削り取ることができる。図4
(工程5)は、第2の主軸台22のチャック24に把持
された製品42が第3の主軸台30のチャック36に同
軸上に対向して把持される工程を示している。このと
き、ガイドブッシュ12から突出した棒材40の端面
に、背面主軸台20上に備えられた正面穴あけアタッチ
メント26が有するドリル28が同軸上に対向して、正
面穴あけ加工が可能となる。すなわち、ドリル28は、
図1に示すZ3方向に移動制御されることで、図3(工
程1)で説明したと同じく、棒材40に対して穴52を
形成することができる。これにより、製品42をチャッ
ク24からチャック36へと受け渡す工程と、第1の主
軸台10の棒材40に対してドリル28で穴52を形成
する工程とを同時に行うことが可能となり、実加工に携
わらない非加工時間(受け渡し時間)を短縮することが
できる。引き続き、図4(工程6)は、第3の主軸台3
0のチャック36に把持された製品42に対して、背面
主軸台20上に備えられた正面穴あけアタッチメント2
6が有するドリル29が同軸上に対向して配置される工
程を示している。この後、ドリル29は、図1に示すZ
3方向に移動制御されることで、すでに製品42にあけ
られた穴52内に挿入され、穴52を仕上げ加工し、こ
れによって、バリ44が削除される。一方、穴52が形
成された第1の主軸台10の棒材40に対しては、ドリ
ル17が、図1に示すX1方向に移動制御されること
で、図3(工程2)で説明したと同じく、棒材40に対
して穴54を形成することができる。これにより、製品
42をドリル29で仕上げる工程と、第1の主軸台10
の棒材40に対してドリル17で穴54を形成する工程
とを同時に行うことが可能となり、仕上げ加工時間の増
加を抑制することができる。尚、仕上げ加工された製品
42は、図示しない製品排出機構によりチャック36か
ら取り外されると共に、第1の主軸台10の棒材40
は、引き続き、図3(工程3)で説明した突切りバイト
15による突っ切り加工工程に移る。
【0021】次に、図5に示すフローチャートを参照し
ながら、棒材40から製品42が削り出されるまでの数
値制御自動旋盤1の加工動作(加工工程)について説明
する。尚、数値制御自動旋盤1の加工動作は、予め定め
た加工プログラムに従って数値制御コントローラが指令
制御するが、このような数値制御コントローラは、周知
である従前の数値制御自動旋盤のものと同様であり、そ
の説明を省略する。また、数値制御自動旋盤1では、予
め、棒材40が供給され、所定位置、所定状態にセット
されているものとする。このための棒材供給装置も周知
である従前の数値制御自動旋盤のものと同様であり、そ
の説明を省略する。
【0022】まず、加工工程が開始されると、第1の主
軸台10の棒材40を正面工具(ドリル)28で加工す
る(S1)。これは、図3(工程1)に基づいて説明さ
れた工程である。つぎに、第1の主軸台10の棒材40
をクロス加工工具(ドリル)17で加工する(S2)。
これは、図3(工程2)に基づいて説明された工程であ
る。さらに、棒材40を第2の主軸台22(正確には第
2の主軸台22に備えられたチャック24)で把持する
と共に、切り落とし工具(突切りバイト)15で切り落
としを開始する。この作業は、図3(工程3)と図4
(工程4)とに基づいて説明された工程である。この
後、棒材40から切り離された被加工物(製品)42
は、必要に応じて、ダボ取り加工用の背面工具(ドリ
ル)32に当接する位置に移動させられ、ダボ加工が施
される(S4)。続いて、第2の主軸台22の被加工物
(製品)42は、第3の主軸台30に受け渡しされ、同
時に、第1の主軸台10の棒材40を正面工具28で加
工することになる(S5)。この同時工程は、図4(工
程5)に基づいて説明された工程である。その後、第3
の主軸台30の被加工物(製品)42を仕上げ正面工具
(ドリル)29で加工し、同時に、第1の主軸台10の
棒材40はクロス加工工具17で加工されることになる
(S6)。この同時工程は、図4(工程6)に基づいて
説明された工程である。以上のS1からS6の工程で、
製品42が完成し、把持手段(チャック)36から排出
される(S7)。この後は、S3の工程に移行して、S
3からS6の工程で、棒材40から多数個の製品42が
順次仕上げ加工を施されつつ連続して削り出される。
【0023】以上のように、本実施形態によれば、第1
の主軸台10(正面加工主軸)で把持している棒材40
をドリル28、ドリル17で加工した後、棒材40の製
品(被加工物)42部分を、第2の主軸台(背面加工主
軸)22で把持して切り落とし工具15で棒材40から
切り離し、さらに、この第2の主軸台(背面加工主軸)
22で把持した製品(被加工物)42を必要に応じて背
面工具(ドリル)32でダボ取り加工した後、第3の主
軸台(他の正面加工主軸)30へと製品(被加工物)4
2を直に受け渡し、再度、同じ正面工具(ドリル29)
で正面加工(仕上げ加工)を施す。そして、第2の主軸
台(背面加工主軸)22から第3の主軸台(他の正面加
工主軸)30へと製品(被加工物)42を直に受け渡す
と同時に、ドリル28が第1の主軸台10(正面加工主
軸)で把持している棒材40に対向状態となり、正面穴
あけ加工を行い、つぎに、第3の主軸台(他の正面加工
主軸)30で製品(被加工物)42を把持して正面工具
(ドリル29)で正面加工(仕上げ加工)を施すと同時
に、ドリル17が第1の主軸台10(正面加工主軸)で
把持している棒材40に対向状態となり、クロス穴あけ
加工を行う。この結果、第3の主軸台(他の正面加工主
軸)30で把持されている製品42が完成し、第1の主
軸台10(正面加工主軸)で把持している棒材40は、
つぎに加工される製品として第2の主軸台(背面加工主
軸)22で把持され、切り落とし工具15で棒材40か
ら切り離される。
【0024】このように、本実施形態では、2回の被加
工物の受け渡し(受け渡し順序を図1中、矢印A、及び
矢印Bで示す)を従来のような専用のワーク搬送機を備
えることなく、従来からある背面主軸台(第2の主軸台
22)で可能とし、背面加工(例えば、ダボ取り加工)
後に、再度の正面加工(例えば、仕上げ加工)を可能と
するなど加工の一層の多様化を実現することができる。
さらに、新たに設けた正面加工用の把持手段(チャック
36)に被加工物の受け渡しを行う際、棒材40への正
面加工(穴あけ加工)を同時に行うこと(図1中、矢印
Bで示す受け渡し工程と矢印Cで示す加工工程とが同時
に行えること)が可能となるなど加工能率の向上を実現
することができる。
【0025】次に、図6に基づいて、上述した数値制御
自動旋盤1の変形例を説明する。
【0026】図6は、本発明の他の実施形態に係る数値
制御自動旋盤を示すブロック図である。図6において、
数値制御自動旋盤2は、第1の主軸台10、第2の主軸
台35、第3の主軸台33を有している。尚、図1に示
す数値制御自動旋盤1と同一の構成部品には同一番号を
付与し詳細な説明は省略する。
【0027】図6に示す第1の主軸台10は、図1に示
す数値制御自動旋盤1のものと同一の構成である。図6
に示す第1の主軸台10の前方には、回転しながら移動
する棒材40を摺動可能に支持するガイドブッシュ12
が固定配置されている。ガイドブッシュ12から突出し
た棒材40の側方には、棒材40の回転中心軸に直角の
方向(図示X1方向)に移動可能であり、且つ、モータ
48で駆動され図示W方向に回転可能な刃物台45が配
置されている。刃物台45には、回転する棒材40のガ
イドブッシュ12から突出した先端部を切り離す突切り
バイト15が備えられ、さらに、回転停止した棒材40
のガイドブッシュ12から突出した所定部分に穴あけ加
工をするドリル17が備えられている。他に、ドリル1
7と直交する方向にドリル32が備えられている。ドリ
ル32は、図1に示す数値制御自動旋盤1のものと同一
機能であり、詳細な説明は後述する。
【0028】第2の主軸台35は、ガイドブッシュ12
を間にして第1の主軸台10と対向する側に配置され、
棒材40の回転中心軸に平行な方向(図示Z3方向)、
及び、Z3方向に直角な方向(図示X3方向)に移動可
能であり、且つ、モータ38で駆動され図示R方向に回
転可能に配置されている。従って、第2の主軸台35
は、棒材40の回転中心軸と同軸上でZ3方向に移動す
ることが可能であって、この場合、第2の主軸台35の
端面に備えられたチャック24は、棒材40、あるい
は、突切りバイト15で切り離された棒材40の先端部
を回転自在に把持することが可能であるように構成され
ている。第2の主軸台35は、チャック24を介して棒
材40、あるいは、突切りバイト15で切り離された棒
材40の先端部を回転駆動するモータ(図示せず)を内
蔵している。チャック24に突切りバイト15で切り離
された棒材40の先端部を把持して前述の刃物台45上
のドリル32に対向させることで、この先端部背面に背
面加工が可能となる。すなわち、図2(b)で示したダ
ボ46を削除できる。さらに、第2の主軸台35上に
は、チャック24の他に、ガイドブッシュ12から突出
した棒材40の端面に穴あけ加工をするドリル28が設
置されている。ドリル28は、図6中矢印Cのように、
旋回して棒材40に対面する。このような第2の主軸台
35とチャック24とドリル28、ドリル32とで、ガ
イドブッシュ12に支持された棒材40の先端部、ある
いは、突切りバイト15で切り離された棒材40の先端
部背面を加工する構成は、いわゆるタレット型刃物台上
に背面加工用チャックを備えた主軸摺動型数値制御自動
旋盤として周知なものである。ここで、ドリル28が、
各請求項における正面工具を構成し、ドリル28の設置
機構(詳細図示せず)、及び移動機構(第2の主軸台3
5の移動機構を兼ねる)が、各請求項における正面刃物
台を構成している。
【0029】第3の主軸台33は、棒材40の回転中心
軸と同軸上に設置されており、図示Z2方向に、摺動す
ることが可能であるように構成されている。第3の主軸
台33上であって第1の主軸台10側の端面に備えられ
たチャック36は、第1の主軸台10に保持されている
棒材40の先端部を回転自在に把持することが可能であ
るように構成されている。第3の主軸台33は、チャッ
ク36を介して棒材40、あるいは、突っ切りバイト1
5で切り離された棒材40の先端部を回転駆動するモー
タ(図示せず)を内蔵している。詳細説明は省略する
が、前述した突切りバイト15で切り離されチャック3
6で把持された棒材40の先端部は、第3の主軸台33
のZ2方向への移動制御と刃物台45のX1方向への移
動制御とによって、ドリル32に対向するよう移動制御
されることで、この切り離された棒材40の先端部の背
面には、必要に応じて、ドリル32によって背面加工が
施されるように構成されている。本他の実施形態では、
ドリル32はダボ取り加工を行うように構成されてい
る。このような第3の主軸台33のチャック36に突切
りバイト15で切り離された棒材40の先端部を把持
し、この先端部の背面を背面加工用工具(ドリル32)
に対面させる位置に移動させて背面加工する構成は、背
面主軸台と背面工具とを備えた主軸摺動型数値制御自動
旋盤として周知なものである。ここで、ドリル32が、
各請求項における背面工具を構成し、刃物台45が、各
請求項における背面刃物台を構成している。
【0030】本実施形態で特徴的なことは、第3の主軸
台33のチャック36は、第2の主軸台35の移動制御
に伴って、第2の主軸台35上のチャック24と同軸上
で対向可能のように構成されている。さらに、チャック
24と同期回転制御されて、チャック24に把持されて
いる棒材40の先端部を把持し、チャック24から棒材
40の先端部を受け取るように構成されている。すなわ
ち、棒材40の先端部は、図6中矢印A、さらに、第2
の主軸台35の回転制御に伴って矢印Bのように受け渡
されるように制御される。さらに、棒材40の先端部を
受け取ったチャック36は、第2の主軸台35の回転移
動制御に伴って、ドリル28と対向可能のように構成さ
れ、すでにドリル28によって棒材40の先端部に形成
されている穴に再度、同じ工具で穴あけ加工することが
できる。この再度の穴あけ加工によって、図2(b)で
示したバリ54を削除できることになる。
【0031】また、図6に示すように、チャック24と
ドリル28とが同軸上に180度向きを変えて構成され
ている。従って、第2の主軸台35の移動によって、チ
ャック24とチャック36とが同軸上に対向すると、ド
リル28と第1の主軸台10すなわち棒材40とが同軸
上に対向することになる。このような構成が、請求項2
における数値制御自動旋盤2を構成している。
【0032】次に、棒材40から製品42が削り出され
るまでの数値制御自動旋盤2の加工動作(加工工程)
は、図5のフローチャートにおいて、第2の主軸台22
と記載されているところを第2の主軸台35と読み替
え、第3の主軸台30と記載されているところを第3の
主軸台33と読み替え、仕上げ正面工具29と記載され
ているところをドリル28と読み替えれば、すでに図5
のフローチャートを用いて説明した数値制御自動旋盤1
の加工動作のフローチャートと全く同じになり、説明は
省略する。
【0033】このように、本発明の他の実施形態でも、
2回の被加工物の受け渡し(受け渡し順序を図6中、矢
印A、及び矢印Bで示す)を従来のような専用のワーク
搬送機を備えることなく、従来からあるタレット型刃物
台(第2の主軸台35)で可能とし、背面加工(ダボ取
り加工)後に、再度の正面加工を可能とするなど、先の
実施形態と同様のレベルで、加工の一層の多様化を実現
することができる。さらに、新たに設けた正面加工用の
把持手段(チャック36)に被加工物の受け渡しを行う
際、棒材40への正面加工(穴あけ加工)を同時に行う
こと(図6中、矢印Bで示す受け渡し工程と矢印Cで示
す加工工程とが同時に行えること)が可能となるなど、
先の実施形態と同様のレベルで、加工能率の向上を実現
することができる
【0034】本発明は、前述した実施形態に限定される
ものではない。例えば、図1に示す数値制御自動旋盤1
において、第2の主軸台22と正面穴あけアタッチメン
ト26は、共に背面主軸台20上に設置されて移動可能
としているが、これに限られることなく、第2の主軸台
22と正面穴あけアタッチメント26とは、それぞれ単
独で移動可能としてもよい。
【0035】また、本実施形態においては、ガイドブッ
シュ12を設けるように構成しているが、これに限られ
ることなく、第1の主軸台10のみで棒材40を回転可
能に支持するようにしてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明にあって
は、正面加工主軸にチャッキングした棒材から突っ切っ
た被加工物を背面加工主軸へ、さらに他の正面加工主軸
へと、主軸同士の相対移動によって被加工物の受け渡し
を可能としたことで、特別な被加工物搬送機構を要せ
ず、従って数値制御自動旋盤全体を大きくすることな
く、シンプルな構成を以て、正面加工主軸を2つ備え、
従来の正面加工に続き、再度の正面加工が可能となった
ことで、加工の一層の多様化に対応することが可能とな
り、且つ、正面加工に関連する工程をオーバーラップさ
せて迅速な加工を達成することが可能な数値制御自動旋
盤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る数値制御自動旋盤を示
すブロック図である。
【図2】棒材から削り出される製品の一例を説明するた
めの図であり、(a)は、製品の形状を説明するための
図であり、(b)は、製品の不良形態を説明するための
図である。
【図3】本発明の実施形態に係る数値制御自動旋盤にお
ける、製品を削り出す各工程を説明するための図であ
り、(工程1)は、ガイドブッシュから突出した棒材の
端面に正面穴あけ加工を行う工程を示す図であり、(工
程2)は、回転停止した棒材のガイドブッシュから突出
した所定部分にクロス穴あけ加工を行う工程を示す図で
あり、(工程3)は、ガイドブッシュから突出した棒材
の先端部を切り離す直前の工程を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る数値制御自動旋盤にお
ける、製品を削り出す各工程を説明するための図であ
り、(工程4)は、棒材の先端部が突切りバイトによっ
て棒材から切り離された工程を示す図であり、(工程
5)は、製品が他の正面加工主軸に受け渡されると同時
に、ガイドブッシュから突出した棒材の端面に正面穴あ
け加工が行われる工程を示す図であり、(工程6)は、
製品に再度の正面穴あけ加工が行われる工程を示す図で
ある。
【図5】本発明の実施形態に係る数値制御自動旋盤にお
ける、製品を削り出す各工程を説明するためのフローチ
ャートである。
【図6】本発明の他の実施形態に係る数値制御自動旋盤
を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 数値制御自動旋盤 2 数値制御自動旋盤(他の実施形態) 10 第1の主軸台 11 コレットチャック 12 ガイドブッシュ 15 突切りバイト 16 回転工具台 17 ドリル(クロス加工工具) 20 背面主軸台 22 第2の主軸台 24 チャック 26 正面穴あけアタッチメント 28 ドリル 29 ドリル 30 第3の主軸台 32 ドリル(背面工具) 34 ドリル 36 チャック 38 モータ 40 棒材 42 製品 44 バリ 46 ダボ 45 刃物台 48 モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 博之 静岡県静岡市中吉田20番10号 スター精密 株式会社内 Fターム(参考) 3C045 BA07 BA08 BA40 CA05 DA02 FA06 FB04 FC06 GA10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物を所定の軸を中心として回転
    自在に把持可能な第1の把持手段を設けて、前記軸方向
    に移動可能な第1の主軸台と、 前記第1の把持手段に把持された前記被加工物を正面加
    工する正面工具を設けて、前記被加工物を正面加工する
    位置に移動可能な正面刃物台と、 前記第1の把持手段と対向する位置に移動可能であっ
    て、加工された前記第1の把持手段にて把持された被加
    工物を回転自在に把持可能な第2の把持手段を設ける第
    2の主軸台と、 前記軸方向と直交する方向に移動可能であって、前記第
    1の把持手段と第2の把持手段に把持された前記被加工
    物を突切る突切り工具を設けた突切り刃物台と、 前記突切り工具により突切られて前記第2の把持手段に
    把持された前記被加工物を背面加工する背面工具を設け
    て、前記被加工物に前記背面工具による背面加工を施す
    ことが可能な背面刃物台と、 を備える数値制御自動旋盤であって、 前記突切り工具により突切られて前記第2の把持手段に
    把持された前記被加工物に対向可能であって、対向した
    前記被加工物を把持する第3の把持手段を有し、該第3
    の把持手段にて受け取った前記被加工物に対する加工を
    施すことを特徴とする数値制御自動旋盤。
  2. 【請求項2】 被加工物を所定の軸を中心として回転
    自在に把持可能な第1の把持手段を設けて、前記軸方向
    に移動可能な第1の主軸台と、 前記第1の把持手段に把持された前記被加工物を正面加
    工する正面工具を設けて、前記被加工物を正面加工する
    位置に移動可能な正面刃物台と、 前記第1の把持手段と対向する位置に移動可能であっ
    て、前記第1の把持手段に把持されて前記正面工具によ
    り正面加工された前記被加工物を回転自在に把持可能な
    第2の把持手段を設ける第2の主軸台と、 前記軸方向と直交する方向に移動可能であって、前記第
    1の把持手段に把持されて前記正面工具により正面加工
    されると共に前記第2の把持手段に把持される前記被加
    工物を突切る突切り工具を設ける突切り刃物台と、 前記突切り工具により突切られて前記第2の把持手段に
    把持された前記被加工物を背面加工する背面工具を設け
    て、前記被加工物に前記背面工具による背面加工を施す
    ことが可能な背面刃物台と、 を備える数値制御自動旋盤であって、 前記突切り工具により突切られて前記第2の把持手段に
    把持された前記被加工物に対向可能であって、対向した
    前記被加工物を把持して前記第2の把持手段より受け取
    った後、受け取った前記被加工物に前記正面工具による
    正面加工を施すことが可能な第3の把持手段を備えたこ
    とを特徴とする数値制御自動旋盤。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の数値制御自動旋盤であ
    って、 前記第3の把持手段が前記突切り工具により突切られて
    前記第2の把持手段に把持された前記被加工物に対向す
    ると同時に、前記正面工具が前記第1の把持手段に把持
    された前記被加工物に対向するように配置されており、 前記第3の把持手段が対向した前記被加工物を把持して
    前記第2の把持手段より受け取る時、前記正面工具が前
    記第1の把持手段に把持された前記被加工物に対向して
    対向した該被加工物を正面加工する前記位置に移動する
    ことを特徴とする数値制御自動旋盤。
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