JP2003115309A - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム

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JP2003115309A
JP2003115309A JP2001305884A JP2001305884A JP2003115309A JP 2003115309 A JP2003115309 A JP 2003115309A JP 2001305884 A JP2001305884 A JP 2001305884A JP 2001305884 A JP2001305884 A JP 2001305884A JP 2003115309 A JP2003115309 A JP 2003115309A
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cell system
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hydrogen
pressure
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Hiroshi Miyazawa
弘 宮沢
Terubumi Miyakoshi
光史 宮腰
Tomiichi Watanabe
富一 渡辺
Yukihiro Nakamura
亨弘 中村
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Original Assignee
Sony Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成により安定して水素貯蔵装置から
水素を供給することが可能な燃料電池システムを提供す
る。 【解決手段】 水素を貯蔵及び供給する水素貯蔵装置3
と、上記水素貯蔵装置3から供給された水素を燃料とし
て発電する燃料電池本体9を備えた燃料電池発電装置4
とからなり、上記水素貯蔵装置3から上記燃料電池本体
9へ供給する水素の流量を所定の流量に調整する流量調
整孔7を備える。以上のような燃料電池システム2で
は、水素貯蔵装置3から燃料電池本体9へ供給する水素
の流量が所定の流量に調整されるため、簡単な構成によ
り燃料電池本体9に安定して水素が供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】近年、新たな発電システムとし
て、水素を燃料として水素と酸素の電気化学反応によっ
て電気を発生させる燃料電池システムが注目されてい
る。燃料電池は、水素と酸素とが反応して水が生成され
る際に発生するエネルギーを電気エネルギーとして取り
出す装置である。燃料電池は、電気エネルギーを取り出
す際に有害な副次生成物が発生しないことから、地球環
境に優しいクリーンな発電装置であり、今後ますます用
途が広がるものとして期待されている。
【0002】そして、この燃料電池システムは、自動車
用や家庭用の発電システムとしても注目されており、こ
の燃料電池システムにおいては、水素の供給方法に関し
て、水素の製造方法や水素の貯蔵方法等の研究が盛んに
行われており、種々の提案がなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車用燃
料電池や家庭用の分散発電燃料電池等においては、ガソ
リン、メタノール等から水素を生成し、これらの水素を
配管等で連結した貯蔵器に蓄える固定型が多く、システ
ムが複雑、且つ大型化する傾向がある。一方、最近、燃
料電池システムをポータブル電源として用いることが提
案され、盛んに研究が進められている。これは、水素を
貯蔵した水素貯蔵装置から燃料電池を備えた電子機器に
水素を供給し、当該燃料電池で発生させた電気により電
子機器を稼働させるものである。
【0004】ここで、燃料電池システムをポータブル電
源として用いるためには、燃料電池システムを小型化す
ることが必須であり、できるだけ簡単な構成とすること
が要求される。しかしながら、水素貯蔵装置から水素を
供給する際には安定して水素を供給するための機構が必
要となるため、燃料電池システムの構成が複雑となり思
うように小型化が進まないのが現状である。また、構成
的にのみ小型化が可能とされても、水素貯蔵装置から安
定して水素を供給することができなければ安定した電気
を発生させることができず、したがって、安定して電子
機器を駆動させることができない。
【0005】したがって、燃料電池システムをポータブ
ル電源として用いるためには簡単な構成により、安定し
て水素貯蔵装置から水素を供給するシステムが必要とな
るが、これらのシステムは未だ確立されていないのが現
状である。
【0006】そこで、本発明は、上述した従来の実情に
鑑みてなされたものであり、簡単な構成により安定して
水素貯蔵装置から水素を供給することが可能な燃料電池
システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
する本発明に係る燃料電池システムは、水素を貯蔵及び
供給する水素貯蔵装置と、水素貯蔵装置から供給された
水素を燃料として発電する燃料電池本体を備えた燃料電
池発電装置とからなり、水素貯蔵装置から燃料電池本体
へ供給する水素の流量を所定の流量に調整する流量調整
孔を備えることを特徴とするものである。
【0008】以上のように構成された本発明に係る燃料
電池システムは、水素貯蔵装置から燃料電池本体へ供給
する水素の流量を所定の流量に調整する流量調整孔を備
える。これにより、本発明に係る燃料電池システムで
は、水素貯蔵装置から燃料電池本体へ供給する水素の流
量が所定の流量に調整されるため、簡単な構成により燃
料電池本体に安定して水素が供給される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る燃料電池シス
テムについて、図面を参照しながら詳細に説明する。な
お、本発明は、以下の記述に限定されるものではなく、
本発明の主旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能で
ある。
【0010】本発明に係る燃料電池システムは、水素を
貯蔵及び供給する水素貯蔵装置と、上記水素貯蔵装置か
ら供給された水素を燃料として発電する燃料電池本体を
備えた燃料電池発電装置とからなり、水素貯蔵装置から
燃料電池本体へ供給する水素の流量を所定の流量に調整
する流量調整孔を備えることを特徴とするものである。
【0011】図1に本発明を適用した燃料電池システム
を搭載したポータブル電子機器の一構成例を示す。ポー
タブル電子機器1に搭載される本発明を適用した燃料電
池システム2は、水素をその内部に貯蔵する、または内
部に貯蔵した水素を燃料電池発電装置4に対して供給す
る水素貯蔵カートリッジ3と、当該水素貯蔵カートリッ
ジ3から供給された水素を燃料として発電する燃料電池
発電装置4とを備えて構成されている。
【0012】そして、燃料電池システム2のうち燃料電
池発電装置4はポータブル電子機器1に常設されるが、
水素貯蔵カートリッジ3はポータブル電子機器1に着脱
自在に構成されており、必要に応じてポータブル電子機
器1に装填され、または取り外される。すなわち、水素
貯蔵カートリッジ3は、ポータブル電子機器1を駆動さ
せる際にはポータブル電子機器1に装填され、燃料電池
発電装置4に対して水素を供給する。一方、ポータブル
電子機器1を駆動しないとき、例えばポータブル電子機
器1を長時間にわたって休止させる場合や、水素貯蔵カ
ートリッジ3に水素を貯蔵する場合にはポータブル電子
機器1から取り外される。
【0013】このような水素貯蔵カートリッジ3は、水
素を貯蔵するためのタンク(図示せず)と、水素貯蔵カ
ートリッジ3から燃料電池発電装置4に供給する水素の
圧力を調整する圧力調整機構であるレギュレータ(双方
向レギュレータ)101と、水素貯蔵カートリッジ3を
燃料電池発電装置4と接続する流体コネクタ装置201
の一部であるカップラー203とを備えて構成されてい
る。水素貯蔵カートリッジ3内には、LaNi等の水
素吸蔵合金やカーボンナノチューブに代表される水素吸
蔵炭素材料などが内蔵されており、これらに水素を吸蔵
させることにより大量の水素を貯蔵できるようになされ
ている。
【0014】ここで、水素の圧力調整機構として通常の
レギュレータを用いた場合、通常のレギュレータは流体
を一方向にしか流すことができず、無理に逆方向に流体
を流した場合には、例えばダイアフラム式のレギュレー
タの場合には、レギュレータが流体の圧力により破損し
てしまう。このようなレギュレータを水素貯蔵カートリ
ッジ3に水素を貯蔵する方向、すなわち水素を入れる方
向に配置した場合には、このレギュレータは水素貯蔵カ
ートリッジ3から水素を外部に供給する、すなわち水素
を取り出す際には使用することができない。
【0015】一方、水素貯蔵カートリッジ3から外部に
水素を供給する方向、すなわち水素を取り出す方向にレ
ギュレータを配置した場合には、水素貯蔵カートリッジ
3に水素を貯蔵する、すなわち水素を貯蔵する際には使
用することができない。このため、二種類のレギュレー
タが必要となり、また、水素貯蔵カートリッジ3の使用
用途に応じてレギュレータを交換しなければならないた
め、操作が複雑になる。また、レギュレータの種類を間
違えた場合には、レギュレータが破損してしまい、水素
貯蔵容器に悪影響を及ぼす虞もある。
【0016】そこで、この燃料電池システム2において
は、水素を入れる方向及び水素貯蔵カートリッジ3から
外部に水素を供給する方向、すなわち水素を取り出す方
向の二方向に対応可能であり、適正な条件で水素の貯蔵
または供給を簡便に行うことが可能とされる利便性に優
れたレギュレータ101(以下、通常のレギュレータと
区別するために双方向レギュレータと呼ぶ場合があ
る。)を用いている。以下、このようなレギュレータに
ついて説明する。この双方向レギュレータ101は、吸
気動作時は短時間で水素を吸蔵できるように高圧で作動
し、排気動作時は水素の平衡圧を電気エネルギー発生素
子9の作動条件に合わせて水素を排気できるように機能
する。
【0017】図2に双方向レギュレータ101の一構成
例を示す。図2に示すレギュレータ101は、外部接続
孔である第1の外部接続孔102と第2の外部接続孔1
03とを備えたケース104内が、第1のガス流通孔1
05が設けられた第1の隔壁107と第2のガス流通孔
106が設けられた第2の隔壁108とにより3分割さ
れ、第1の圧力調整室109、第2の圧力調整室110
及び第3の圧力調整室が形成されている。そして、第1
の圧力調整室109は、その側面に穿設された第1の外
部接続孔102を介して高圧ガス供給部(図示せず)と
連通されており、第2の圧力調整室110は、その側面
に穿設された第2の外部接続孔103を介して例えば定
圧貯蔵部(図示せず)と連通されている。そして、第1
の圧力調整室109と第2の圧力調整室110とが、第
1の隔壁107に設けられた第1のガス流通孔105を
介して連通されており、第2の圧力調整室110と第3
の圧力調整室111とが第2の隔壁108に設けられた
第2のガス流通孔106を介して連通されている。
【0018】第3の圧力調整室111には、調整バネ1
12により押圧され第2の隔壁108に向かって前進及
び後退自在とされた圧力調整壁であるダイアフラム11
3を取り付けてあり、さらに各隔壁のガス流通孔10
5,106に挿通されるとともに当該ダイアフラム11
3と連結されて当該ダイアフラム113の前進及び後退
に伴って移動する支持軸114が配されている。また、
調整バネ112は、ケース104に固定された調整ネジ
115に連結されており、調整ネジ115によりそのダ
イアフラム113に対する押圧を調整可能とされてい
る。そして、第3の圧力調整室111において、ダイア
フラム113により分割された空間のうち調整バネ11
2が配された空間は平常状態において圧力が大気圧に設
定された大気圧室116とされている。
【0019】また、第2の圧力調整室110において
は、支持軸114に固定され、第2の隔壁108に設け
られた第2のガス流通孔106を開閉する第2の圧力調
整弁が取り付けられている。
【0020】そして、第1の圧力調整室109において
は、支持軸114の前進及び後退に伴って移動して第1
の隔壁107に設けられた第1のガス流通孔105を開
閉する第1の圧力調整弁118が第1の隔壁107に向
かって付勢されるように弾性材である保護用バネ119
を介して支持軸114に取り付けられている。このよう
な保護用バネ119としては、ベローズ等が好適であ
る。
【0021】ここで、上述したケース104、第1の隔
壁107、第2の隔壁108、ダイアフラム113、第
1の圧力調整弁118及び第2の圧力調整弁117を構
成する材料は特に限定されるものではなく、レギュレー
タ101にガスが流入した際に、そのガスに対して耐食
性を有し、且つそのガス圧に耐えられる強度を有するも
のであれば、いずれの材料も用いることができる。ま
た、これらの形状及び大きさも特に限定されるものでは
なく、使用用途等の諸条件により適宜選択することが可
能である。
【0022】また、保護用バネ119を構成する材料も
特に限定されるものではなく、レギュレータ101にガ
スが流入した際に、そのガスに対して耐食性を有し、且
つそのガス圧に耐えられる強度を有し、所定の形状に加
工、成形、鋳造溶接等ができるものであれば、いずれの
材料も用いることができる。このような材料としては、
例えばゴム、プラスチック、テフロン(登録商標)、金
属、非金属、レアメタル等を例示することができる。
【0023】次に、以上のように構成されたレギュレー
タ101の動作について説明する。まず、正方向、すな
わち、第1の外部接続孔102を通してガスを流入し、
第2のガス流通孔106から調圧したガスを流出させる
場合について説明する。
【0024】このレギュレータ101では、第1の外部
接続孔102を通して圧送されてくる高圧ガスは、第1
の圧力調整室109からその一部が第1のガス流通孔1
05を通って第2の圧力調整室110に入り、さらにそ
の一部が第2の圧力調整室110から第2のガス流通孔
106を通って第3の圧力調整室111に入り、ダイア
フラム113を調整バネ112の押し上げ力に抗して下
方へ押し下げる、すなわち第1の圧力調整室109に向
かって後退させる。これに伴い、図3に示すように支持
軸114が第1の圧力調整室109に向かって後退し、
所定の設定圧において、支持軸114に取り付けられた
第1の圧力調整弁118が第1の隔壁107に設けられ
た第1のガス流通孔105に当接して閉塞状態とする。
このとき、第2の圧力調整室110と第3の圧力調整室
111とは略同一の所定の圧力とされており、第2の圧
力調整室110及び第3の圧力調整室111のガスの圧
力は、調整バネ112のダイアフラム113に対する押
圧力が大きければ、それに比例して大きくなる。
【0025】そして、第2の圧力調整室110に封入さ
れたガスは、所定の圧力に調圧された状態で第2の外部
接続孔103から外部、例えば定圧貯蔵部に流出する。
また、第2の外部接続孔103からガスが流出して第2
の圧力調整室110及び第3の圧力調整室111のガス
の圧力が下がると、調整バネ112のダイアフラム11
3に対する押圧力によりダイアフラム113が上方に押
し上げられる、すなわち第1の圧力調整室109に向か
って前進する。これに伴って、支持軸114が第1の圧
力調整室109に向かって前進し、支持軸114に取り
付けられた第1の圧力調整弁118が第1の隔壁107
に設けられた第1のガス流通孔105から離間して閉塞
状態が解除される。これにより、第1の外部接続孔10
2を通して圧送されてくる高圧ガスが再度、第1のガス
流通孔105を通って第2の圧力調整室110に流入す
る。
【0026】以上のような操作を繰り返すことにより、
例えば高圧ガスを所定の圧力に調圧することが可能とさ
れている。
【0027】次に、逆方向、すなわち、第2の外部接続
孔103を通してガスを流入し、第1のガス流通孔10
5からガスを流出させる場合について説明する。
【0028】第2の外部接続孔103を通してガスを流
入する場合には、第2の外部接続孔103を通して所定
の圧力で第2の圧力調整室110に圧送されてくるガス
は、第2の圧力調整室110からその一部が第2のガス
流通孔106を通って第3の圧力調整室111に入り、
ダイアフラム113を調整バネ112の押し上げ力に抗
して下方へ押し下げる、すなわち第1の圧力調整室10
9に向かって後退させる。これに伴い、図4に示すよう
に支持軸114が第1の圧力調整室109に向かって後
退し、支持軸114に取り付けられた第1の圧力調整弁
118が第1の隔壁107に設けられた第1のガス流通
孔105に当接して閉塞状態とし、次いで、支持軸11
4に取り付けられた第2の圧力調整弁117が第2の隔
壁108に設けられた第2のガス流通孔106に当接し
て閉塞状態とする。そして、これ以降はダイアフラム1
13にさらなる圧力が加わることがないため、ダイアフ
ラム113は所定の位置で停止したままさらに下方に押
し下げられる、すなわち第1の圧力調整室109に向か
って後退することはない。
【0029】したがって、このレギュレータでは、第2
の圧力調整弁117は、ダイアフラム113に過度の圧
力が加わり、下方に押し下げられることにより破損する
ことを防止する役割を果たす。すなわち、ダイアフラム
113を保護する役割を果たすものである。
【0030】そして、第2の圧力調整室110は、第2
の外部接続孔103より流入するガスにより内圧が上昇
し、この圧力により第1の圧力調整弁118を上方に押
し上げる、すなわち第1の圧力調整室109に向かって
前進させる。これにより、第1のガス流通孔105の閉
塞状態が解除され、第2の圧力調整室110内のガスが
第1のガス流通孔105を通って第1の圧力調整室10
9に入り、さらに第1の外部接続孔102から外部へと
流出する。このとき、第1の圧力調整弁118は、保護
用バネ119の弾性により保持されるため、ガスの圧力
により吹き飛ばされたり、破損したりすることが防止さ
れる。すなわち、このレギュレータでは、保護用バネ1
19は、第1の圧力調整弁118を保護する役割を果た
すものである。
【0031】以上のような操作により、ダイアフラム1
13を破損させることなく、例えば所定の圧力に調圧さ
れて貯蔵されたガスを所定の圧力の状態で外部に供給す
ることが可能とされている。
【0032】したがって、上述したレギュレータ101
においては、正方向にガスを流す場合には、従来のレギ
ュレータと同様に、ガスを所定の圧力に調圧することが
可能とされている。そして、このレギュレータ101で
は、逆方向においてもガスを流すことが可能とされてい
る。すなわち、このレギュレータ101では、上述した
構造を有することからダイアフラム113を破損させる
ことなく、所定の圧力の状態で逆方向においてもガスを
流すことが可能とされている。すなわち、このレギュレ
ータ101によれば、正方向及び逆方向の二方向に対応
することが可能であり、適正な条件でガスの調圧及び供
給を簡便に行うことが可能とされる利便性に優れた圧力
調整機構が実現される。
【0033】また、上記においては、圧力調整壁として
ダイアフラム113を用いた場合について説明したが、
圧力調整壁はこれに限定されるものではなく、高圧ガス
の圧力が高い場合には、例えばピストンを用いることも
できる。圧力調整壁として、ピストンを用いて、大気圧
室116の大気圧をピストンを押圧する弾性力として用
いても上記と同様に本発明の効果を得ることができる。
ただし、設定圧の微妙な調整を要する際には、ダイアフ
ラム113等の圧力調整膜を用いることが好ましい。
【0034】また、上述した本発明に係るレギュレータ
は、高圧ガス側、すなわち第1の外部接続孔102から
流入させるガスのガス圧は、例えば1kg/cm
上、350kg/cm以下程度、設定圧側、すなわち
第2の外部接続孔103から流出させるガスのガス圧
は、例えば1kg/cm以下程度の範囲が好適であ
る。しかしながら、各部材の強度等を変更することによ
りさらに広い範囲においても用いることが可能である。
【0035】そして、このレギュレータ101を用いる
ことにより、レギュレータを備える機器等においては、
レギュレータのためのスペースを省スペース化すること
ができ、機器の構成の簡略化、小型化、軽量化、さらに
は低コスト化を実現することが可能である。
【0036】また、水素を用いた燃料電池システム2に
このレギュレータ101を適用した場合には、2種類の
レギュレータを用いることなく、このレギュレータ10
1のみで水素貯蔵容器に対して水素を貯蔵する、すなわ
ち水素を入れる方向、及び水素貯蔵容器から外部に水素
を供給する方向、すなわち水素を取り出す方向の二方向
に対応することが可能であり、レギュレータを交換する
ことなく、適正な条件で水素の貯蔵または供給を簡便に
行うことが可能とされる。そして、水素を用いた燃料電
池システム2においては、例えば高圧ガス側、すなわち
第1の外部接続孔102から流入させるガスのガス圧
は、例えば3kg/cm程度、設定圧側、すなわち第
2の外部接続孔103から流出させるガスのガス圧は、
例えば0.03kg/cm程度の条件において上述し
たレギュレータを好ましく用いることができる。
【0037】次に、このような双方向レギュレータの他
の構成例を示す。図5は、双方向レギュレータの他の構
成例である。図5に示すレギュレータ121と上述した
レギュレータ101との違いは、第2の圧力調整室11
0において、第1の隔壁107に向かって付勢されるよ
うに弾性材である第2の調整バネ122を介して支持軸
114に取り付けられ、第1の隔壁107に設けられた
第1のガス流通孔105を閉塞する第3の圧力調整弁1
24を有することと、第1の隔壁107に補助流通孔1
25が形成され、第1の圧力調整室109に第1の隔壁
107に向かって第3の調整バネ123によって弾発付
勢され、当該補助流通孔125を閉塞する補助圧力弁1
26が設けられていることである。
【0038】ここで、平常状態では、第1の外部接続孔
102は、第2の調整バネ122によって上方に押し上
げられた第3の圧力調整弁124によって第2の圧力調
整室110側から閉塞した状態とされている。また、平
常状態では、補助流通孔125は、第1の隔壁107に
向かって第3の調整バネ123によって弾発付勢された
補助圧力弁126によって第1の圧力調整室109側か
ら閉塞した状態とされている。なお、上述したレギュレ
ータ101と同一の部材は、同じ符号を付すことにより
説明を省略する。
【0039】ここで、上述したケース104、第3の圧
力調整弁124及び補助圧力弁126を構成する材料は
特に限定されるものではなく、レギュレータ121にガ
スが流入した際に、そのガスに対して耐食性を有し、且
つそのガス圧に耐えられる強度を有するものであれば、
いずれの材料も用いることができる。また、これらの形
状及び大きさも特に限定されるものではなく、使用用途
等の諸条件により適宜選択することが可能である。
【0040】また、第2の調整バネ122及び第3の調
整バネ123を構成する材料も特に限定されるものでは
なく、レギュレータ121にガスが流入した際に、その
ガスに対して耐食性を有し、且つそのガス圧に耐えられ
る強度を有し、所定の形状に加工、成形、鋳造溶接等が
できるものであれば、いずれの材料も用いることができ
る。このような材料としては、例えばゴム、プラスチッ
ク、テフロン(登録商標)、金属、非金属、レアメタル
等を例示することができる。
【0041】次に、以上のように構成されたレギュレー
タの動作について説明する。まず、正方向、すなわち、
第1の外部接続孔102を通してガスを流入し、第2の
ガス流通孔106から調圧したガスを流出させる場合に
ついて説明する。
【0042】このレギュレータ121では、第1の外部
接続孔102を通して圧送されてくる高圧ガスは、その
一部が第1のガス流通孔105を通って第3の圧力調整
弁124を第2の調整バネ122の押し上げ力に抗して
下方へ押し下げる、すなわち第1の圧力調整室109に
向かって後退させる。これにより、第1の外部接続孔1
02は閉塞状態が解除され、第1の外部接続孔102を
通って高圧ガスが第2の圧力調整室110に入る。そし
て、第2の圧力調整室110に入ったガスの一部が第2
のガス流通孔106を通って第3の圧力調整室111に
入り、ダイアフラム113を調整バネ112の押し上げ
力に抗して下方へ押し下げる、すなわち第1の圧力調整
室109に向かって後退させる。これに伴い、図6に示
すように支持軸114が第1の圧力調整室109に向か
って後退し、所定の設定圧において、支持軸114に取
り付けられた第1の圧力調整弁118が第1の隔壁10
7に設けられた第1のガス流通孔105に当接して閉塞
状態とする。このとき、第2の圧力調整室110と第3
の圧力調整室111とは略同一の所定の圧力とされてお
り、第2の圧力調整室110及び第3の圧力調整室11
1のガスの圧力は、調整バネ112のダイアフラム11
3に対する押圧力が大きければ、それに比例して大きく
なる。
【0043】そして、第2の圧力調整室110に封入さ
れたガスは、所定の圧力に調圧された状態で第2の外部
接続孔103から外部、例えば定圧貯蔵部に流出する。
また、第2の外部接続孔103からガスが流出して第2
の圧力調整室110及び第3の圧力調整室111のガス
の圧力が下がると、調整バネ112のダイアフラム11
3に対する押圧力によりダイアフラム113が上方に押
し上げられる、すなわち第1の圧力調整室109に向か
って前進する。これに伴って、支持軸114が第1の圧
力調整室109に向かって前進し、支持軸114に取り
付けられた第1の圧力調整弁118が第1の隔壁107
に設けられた第1のガス流通孔105から離間して閉塞
状態が解除される。これにより、第1の外部接続孔10
2を通して圧送されてくる高圧ガスが再度、第1のガス
流通孔105を通って第2の圧力調整室110に流入す
る。
【0044】以上のような操作を繰り返すことにより、
例えば高圧ガスを所定の圧力に調圧することが可能とさ
れている。
【0045】次に、逆方向、すなわち、第2の外部接続
孔103を通してガスを流入し、第1のガス流通孔10
5からガスを流出させる場合について説明する。
【0046】第2の外部接続孔103を通してガスを流
入する場合には、第2の外部接続孔103を通して所定
の圧力で第2の圧力調整室110に圧送されてくるガス
は、第2の圧力調整室110からその一部が第2のガス
流通孔106を通って第3の圧力調整室111に入り、
ダイアフラム113を調整バネ112の押し上げ力に抗
して下方へ押し下げる、すなわち第1の圧力調整室10
9に向かって後退させる。これに伴い、支持軸114が
第1の圧力調整室109に向かって後退し、支持軸11
4に取り付けられた第1の圧力調整弁118が第1の隔
壁107に設けられた第1のガス流通孔105に当接し
て閉塞状態とし、次いで、支持軸114に取り付けられ
た第2の圧力調整弁117が第2の隔壁108に設けら
れた第2のガス流通孔106に当接して閉塞状態とす
る。
【0047】このとき、第1の圧力調整弁118は、保
護用バネ119の弾性により保持されるため、ガスの圧
力により吹き飛ばされたり、破損したりすることが防止
される。すなわち、このレギュレータでは、保護用バネ
119は、第1の圧力調整弁118を保護する役割を果
たすものである。
【0048】また、これ以降はダイアフラム113にさ
らなる圧力が加わることがないため、ダイアフラム11
3は所定の位置で停止したままさらに下方に押し下げら
れる、すなわち第1の圧力調整室109に向かって後退
することはない。したがって、このレギュレータでは、
第2の圧力調整弁117は、ダイアフラム113に過度
の圧力が加わり、下方に押し下げられることにより破損
することを防止する役割を果たす。すなわち、ダイアフ
ラム113を保護する役割を果たすものである。また、
このとき、第3の圧力調整弁124は、第2の調整バネ
122によって上方に押し上げられているため、第1の
ガス流通孔105は、第1の圧力調整室109側及び第
2の圧力調整室110側の両側から閉塞されている。
【0049】そして、第2の圧力調整室110は、第2
の外部接続孔103より流入するガスにより内圧が上昇
し、この圧力により図7に示すように補助圧力弁126
を上方に押し上げる、すなわち第1の圧力調整室109
に向かって前進させる。これにより、第3の圧力調整弁
124の閉塞状態が解除され、第2の圧力調整室110
内のガスが第3のガス流通孔を通って第1の圧力調整室
109に入り、さらに第1の外部接続孔102から外部
へと流出する。
【0050】以上のような操作により、ダイアフラム1
13を破損させることなく、例えば所定の圧力に調圧さ
れて貯蔵されたガスを所定の圧力の状態で外部に供給す
ることが可能とされている。
【0051】したがって、このレギュレータ121にお
いては、上述したレギュレータ101と同様に正方向に
ガスを流す場合には、通常のレギュレータと同様に、ガ
スを所定の圧力に調圧することが可能とされ、また、逆
方向においてもガスを流すことが可能とされている。す
なわち、このレギュレータ121では、上述した構造を
有することからダイアフラム113を破損させることな
く、所定の圧力の状態で逆方向においてもガスを流すこ
とが可能とされている。すなわち、このレギュレータ1
21によれば、正方向及び逆方向の二方向に対応するこ
とが可能であり、適正な条件でガスの調圧及び供給を簡
便に行うことが可能とされる利便性に優れた圧力調整機
構が実現されている。
【0052】したがって、この燃料電池システム2にお
いては、以上のように構成された双方向レギュレータ1
01を用いているため、正方向に流体を流す場合には、
通常のレギュレータと同様に、水素を所定の圧力に調圧
して燃料電池発電装置4に供給することが可能とされ、
また、逆方向においても水素を流すことが1個のレギュ
レータで可能とされている。その結果、この燃料電池シ
ステム2では、小型、且つ簡単な構成で適正な条件で水
素の貯蔵または供給を簡便に行うことが可能とされ、利
便性に優れた燃料電池システム2が実現されている。
【0053】カップラー203は、後述するプラグ20
2と一対で逆止弁機能を備えた流体コネクタ装置201
を構成し、水素貯蔵カートリッジ3を燃料電池発電装置
4と接続するものである。以下、プラグも含めてこの燃
料電池システム2において用いる逆止弁機能を備えた流
体コネクタ装置201について説明する。
【0054】図8に逆止弁機能を備えた流体コネクタ装
置201の一構成例を示す。流体コネクタ装置201
は、図8に示される雄形コネクタであるプラグ202
と、図8に示される雌形コネクタであるカップラー20
3とにより構成されており、プラグ202を図8に示す
ようにカップラー203に挿嵌することによりプラグ2
02とカップラー203とが連結される。なお、図8は
プラグ202をカップラー203に挿入し後述する第1
の固定リング209のロックが開錠された状態を示す。
このような流体コネクタ装置201は、燃料電池システ
ム2等に好適であり、燃料電池システム2に用いる場合
には、水素を貯蔵した水素貯蔵カートリッジ3側にカッ
プラー203を接続し、燃料電池発電装置4側にプラグ
202を接続する。そして、プラグ202をカップラー
203に挿嵌することにより、水素貯蔵カートリッジ3
に貯蔵された水素を取り出すことができる。以下、流体
コネクタ装置201の各構成について説明する。
【0055】プラグ202は、流体を授受するためにそ
の略中心部に長手方向に貫通する内部空洞が設けられ、
第1の流路204とされている。この第1の流路204
の形状、大きさ等には特に限定はなく、流体の流量や圧
力等の諸条件を勘案して適宜設定されれば良い。また、
プラグ202において挿嵌方向側の外周面には、キーの
としての機能を担う凹凸が所定の形状で外周方向に設け
られている。また、プラグ202の離脱方向側の外周に
は、ストッパーとしての機能を担う肩部205、肩部2
06及びへこみ部207が設けられている。ここで、挿
嵌方向とは、カップラー203へプラグ202が近づき
挿嵌する方向であり、離脱方向は、カップラー203か
らプラグ202が離れていき離脱する方向とする。カッ
プラー203は、カップラー本体208と、カップラー
本体208の内部に組み込まれた第1の固定リング20
9と、その一部がカップラー本体208の内周面と第1
の固定リング209とに狭持され当該第1の固定リング
209と同様に略リング状を呈する第2の固定リング2
10とを備えて構成される。
【0056】また、カップラー本体208と第1の固定
リング209と第2の固定リング210とにより形成さ
れた空間230には、第2の流路を遮断する遮断弁21
1が配されている。そして、遮断弁211は、その内部
に離脱方向に付勢するように配された戻り防止バネ23
9により離脱方向に押されている。
【0057】ここで、第2の流路とは、カップラー本体
208における挿嵌方向側においてその略中心部に設け
られ、流体を授受するための内部空洞212と、上述し
た空洞部とをまとめた総称である。また、内部空洞21
2及び第2の流路の形状、大きさ等には特に限定はな
く、流体の流量や圧力等の諸条件を勘案して適宜設定さ
れれば良い。
【0058】カップラー本体208には、上述したよう
にその挿嵌方向側においてその略中心部に設けられ、第
2の流路を形成する内部空洞212と、当該内部空洞2
12に連通するとともに所定の凹凸形状が設けられた空
洞部(図示せず)を有する。すなわち、第1の固定リン
グ209と第2の固定リング210とは、この空洞部に
組み込まれている。
【0059】また、カップラー本体208の内周面であ
り、第1の固定リング209と対向する周面には、平常
状態において後述する係止ピン213に対応する位置で
当該係止ピン213を内径方向に付勢するようにシリン
ダーバネ214がバネ受け215に覆われた状態でバネ
孔216に埋設されている。バネ受け215は、シリン
ダーバネ214を受容可能な径と深さを有する。ここ
で、平常状態とは、後述する第1の固定リング209が
ロックされている状態を表す。
【0060】そして、カップラー本体208の内周面に
おけるシリンダーバネ214よりも挿嵌方向側には、O
リング217が埋設されている。また、離脱方向側端部
には、プラグ202を固定するための部材としてプラグ
固定ボール218、戻り防止バネ219、バネ受け22
0が備えられている。
【0061】第1の固定リング209は、プラグ202
に略嵌合する形状とされ、所定の勾配で段差が形成され
た空洞部を有し、その内周面には、当該第1の固定リン
グ209をロックする又はロックを解除するキーのとし
ての機能を担い上述したプラグ202の外周面に形成さ
れた凹凸により係止される略円柱状の係止ピン213が
当該第1の固定リング209の長手方向における三箇所
において係止ピン孔2222に挿設されている。
【0062】そして、係止ピン213の先端は、プラグ
202が挿嵌された際に、プラグ202の外周面とスム
ーズに摺動できるように丸みを帯びた形状とされてい
る。また、各係止ピン213が内周面から突出する長さ
は、プラグ202がカップラー203に挿嵌されると
き、プラグ202の外周面に設けられた凹凸に確実に接
触し係止され、第1の固定リング209のロックを解除
できるような寸法を有する。
【0063】また、係止ピン孔222は、深さ方向の所
定の位置において段差が設けられることにより直径が変
えられており、第1の固定リング209の内径側の直径
(以下、小径と呼ぶ。)が外径側の直径(以下、大径と
呼ぶ。)よりも小とされている。そして、係止ピン21
3は、その直径が小径と略同等とされ、その終端部、す
なわち第1の固定リング209の外径側の外周端部に設
けられた肩部221のみが大径と略同等とされる。これ
により、当該係止ピン213は、肩部221が係止ピン
孔222内の段差に係止される。
【0064】ここで、図8においては、係止ピン213
が第1の固定リング209の長手方向における三箇所に
設けられているが、係止ピン213の配置箇所は三箇所
に限られるものではなく適宜変更可能である。すなわ
ち、係止ピン213の配置箇所は1箇所以上であれば良
く、多いほど第1の固定リング209をロックする又は
ロックを解除するキーのとしての信頼性が高くなる。ま
た、係止ピン213の形状や大きさ、太さ等も特に限定
されるものではなく、プラグ202の外周面に設けられ
た凹凸と対応し、プラグ202とカップラー203との
組み合わせを一義的に決定できるものであれば良い。ま
た、第1の固定リング209の挿嵌方向側の内周面に
は、Oリング223が埋設されている。
【0065】第2の固定リング210は、カップラー本
体208の所定の凹凸形状が設けられた空洞部(図示せ
ず)における挿嵌方向側に配され、当該第2の固定リン
グ210とカップラー本体208との間の空間には、第
2の固定リング210を離脱方向側に付勢するように固
定リング戻り防止バネ224が組み込まれている。
【0066】そして、遮断弁211は、上述したように
カップラー本体208と第1の固定リング209と第2
の固定リング210とにより形成された空洞部(図示せ
ず)に配されている。遮断弁211の離脱方向側の端面
には、シール用Oリング225が装着されており、遮断
弁211は、このシール用Oリング225が第2の固定
リング210の挿嵌方向側の端面226と当接して第2
の流路を遮断する際に確実に密閉性を保持できるように
なされている。
【0067】また、第2の固定リング210と遮断弁2
11との間には遮断弁固定部材227が狭持されてい
る。この遮断弁固定部材227は、略球状を呈するもの
であり、遮断弁211の外周面に沿って周方向に配され
ている。
【0068】次に、この流体コネクタ装置201の遮断
弁ロックシステムについて説明する。このシステムは、
カップラー203に当該カップラー203に対して一義
的に形成されたプラグ202が所定の位置に挿嵌された
場合にのみ、遮断弁211が開放されるように構成され
ている。
【0069】すなわち、平常状態では、バネ受け215
に覆われたシリンダーバネ214は、第1の固定リング
209に設けられた係止ピン孔222とカップラー本体
208に設けられたバネ孔216との双方に挿通されて
いるため、第1の固定リング209は、このシリンダー
バネ214によりカップラー本体208の所定の位置、
すなわちバネ孔216と係止ピン孔222とが対応した
位置にロックされた状態とされる。このとき、第2の固
定リング210は、固定リング戻り防止バネ224によ
り離脱方向に押されており、その離脱方向側の端面22
8がカップラー本体208の挿嵌方向側の端面229に
当接し、係止されている。また、遮断弁211は、遮断
弁固定部材227を介して第2の固定リング209によ
り離脱方向側に押された状態で係止されている。これに
より、遮断弁211は、シール用Oリング225が第1
の固定リング209の挿嵌方向側の端面226に密着し
た状態でロックされており、これにより、第2の流路が
第1の流路204と遮断されている。
【0070】すなわち、この流体コネクタ装置201で
は、第1の固定リング209と遮断弁211との間に遮
断弁固定部材227が狭持且つ固定されることにより、
平常状態においては、遮断弁211をただ押すだけでは
遮断弁固定部材227を動かすことができないため遮断
弁211を開放することができず、したがって、第1の
流路204と第2の流路とを連通させることができない
ようになっている。
【0071】したがって、遮断弁211のロックを解除
し、遮断弁211を開放するには、遮断弁固定部材22
7の固定状態を解いたうえで遮断弁211を挿嵌方向に
押して移動させること必要となる。以下、遮断弁211
を開放する方法を、流体コネクタ装置201の動作に沿
って説明する。
【0072】プラグ202とカップラー203とを接続
するためにプラグ202をカップラー203に挿嵌する
と、プラグ202がカップラー203内の所定の位置ま
で入った時点で、プラグ202の外周面が係止ピン21
3と摺動しながら当該係止ピン213をカップラー20
3の外径方向に押し上げる。
【0073】ここで、プラグ202がカップラー203
内の所定の位置まで配される以前においては、バネ受け
215に覆われたシリンダーバネ214が第1の固定リ
ング209の係止ピン孔222とカップラー本体208
のバネ孔216との双方に挿通されているため、第1の
固定リング209は、このシリンダーバネ214により
カップラー本体208の所定の位置、すなわちバネ孔2
16と係止ピン孔222とが対応した位置にロックされ
た状態とされている。
【0074】そして、プラグ202がカップラー203
内の適所に配置され、プラグ202の外周面に設けられ
た凹凸により各係止ピン213がそれぞれ所定の位置に
まで移動すると、第1の固定リング209のロックが解
除される。すなわち、各係止ピン213がそれぞれ所定
の位置にまで移動することにより、バネ受け215に覆
われたシリンダーバネ214の内径側終端部がカップラ
ー本体208と第1の固定リング209との当接面、す
なわち、カップラー本体208の内周面まで押し戻され
る。これにより、シリンダーバネ214が第1の固定リ
ング209の係止ピン孔222とカップラー本体208
のバネ孔216との双方に挿通された状態から、シリン
ダーバネ214がカップラー本体208のバネ孔216
のみに挿通された状態とされる。これにより、第1の固
定リング209は、ロックされた状態が解かれ、可動と
される。
【0075】この状態でさらにプラグ202を挿嵌させ
ると、プラグ202が第1の固定リング209を挿嵌方
向に押し、さらに第1の固定リング209は第2の固定
リング210を挿嵌方向に押すため、第1の固定リング
209及び第2の固定リング210は、固定リング戻り
防止バネ224による離脱方向への押し返し力に抗して
挿嵌方向側にスライドする。ここで、平常状態において
は、第2の固定リング210の離脱方向側の端面228
は、固定リング戻り防止バネ224による離脱方向への
押し返し力によりカップラー本体208の内周面に形成
された溝部の端面229に当接、固定された状態にあ
る。
【0076】そして、第2の固定リング210が挿嵌方
向にスライドすることにより、第2の固定リング210
と遮断弁211との間に狭持されていた遮断弁固定部材
が外径方向に可動とされ、これにより、遮断弁211が
挿嵌方向に可動とされる。すなわち、係止ピン213に
よる第1の固定リング209のロックが解除されること
により、第2の固定リング210、遮断弁固定部材22
7及び遮断弁211ロックを順次解除することができ
る。
【0077】さらにプラグ202を挿入することにより
プラグ202がカップラー203に確実に挿嵌される
と、遮断弁211がプラグ202の挿嵌方向側の先端部
により挿嵌方向に押され、シール用Oリング225が第
1の固定リング209の挿嵌方向側の端面226から離
間し、第1の固定リング209と遮断弁211との間に
所定の空間が生じる。そして、この空間を介して第1の
流路204と第2の流路とが連通することとなり、第1
の流路204と第2の流路との間での流体の授受が可能
となり、プラグ202とカップラー203との間での流
体の授受が可能となる。
【0078】したがって、例えばカップラー203側か
らプラグ202側にガスを供給する場合には、第2の流
路の内部空洞212から供給されるガスは、カップラー
本体208と第2の固定リング210との隙間からカッ
プラー本体208と第1の固定リング209と第2の固
定リング210とにより形成された空間230に流れ、
さらに第1の固定リング209と遮断弁211との間に
生じた空間を通って第1の流路に流れることとなる。
【0079】また、プラグ202がカップラー203に
完全に挿嵌されたときには、プラグ202は、当該プラ
グ202の外周面に設けられた所定の勾配を有する凸部
231が、当該凸部231の形状に対応して第1の固定
リング209内周面に形成された所定の勾配を有する内
壁232により係止されることにより、それ以上は挿嵌
方向側に押し込めないようになされている。すなわち、
当該プラグ202の外周面及び第1の固定リング209
内周面に略同一の形状を設けることにより、ストッパー
のとして機能させている。また、プラグ202の肩部2
05の挿嵌方向側の端面233が第1の固定リング20
9の離脱方向側の端面234により係止されることによ
っても同様にストッパーとしての機能を得ている。
【0080】また、プラグ202がカップラー203に
完全に挿嵌されると、プラグ固定ボール218がプラグ
202の外周突部に設けられたへこみ部207に嵌合す
る。そして、プラグ202固定ボール18には、挿嵌方
向側に付勢されるように戻り防止バネ219の弾力が加
えられており、この力がプラグ固定ボール218からへ
こみ部207に対しても加わるため、プラグ固定ボール
218がへこみ部207に嵌合することにより、プラグ
202とカップラー203とがロックされる。
【0081】そして、この状態でストッパー235を離
脱方向にスライドさせると、ストッパー235が外形方
向に押し開かれるように湾曲してストッパー235の内
周面に設けられた凸部236がプラグ固定ボール218
に乗り上げる。さらに、ストッパー235を離脱方向に
スライドさせると、凸部236がプラグ固定ボール21
8を乗り越えて係止され、これによりプラグ固定ボール
218がロックされる。そして、ストッパー235は、
それ自身の弾力性によりスライドさせる前の湾曲してい
ない状態に戻る。また、ストッパー235の挿嵌方向側
の内周面に設けられた凸部237がカップラー本体20
8の外周部に設けられた凸部238に係止されるため、
ストッパー235はこれ以上離脱方向にスライドできな
い。
【0082】以上により、プラグ202とカップラー2
03とが確実に固定されるため、外部から誤ってプラグ
202に対して離脱方向への力が加わっても、また、カ
ップラー203に対して挿嵌方向への力が加わってもプ
ラグ202とカップラー203とが離脱することがな
く、プラグ202とカップラー203との接続状態が確
実に維持される。
【0083】以上において説明したように、この流体コ
ネクタ装置201では、カップラー203に当該カップ
ラー203に対して一義的に形成されたプラグ202が
挿嵌された場合にのみ、遮断弁211が開放され、プラ
グ202とカップラー203との間での流体の授受が可
能となる。したがって、この流体コネクタ装置201で
は、例えば適当な部材で遮断弁211を押すことにより
カップラー203が取り付けられた貯蔵装置の密閉状態
を解いて流体を取り出すこと又は当該貯蔵容器に貯蔵さ
れた流体と異なる種類の流体、すなわち異なる種類の気
体や液体を注入することが防止される。これにより、悪
戯等によりカップラー203が取り付けられた貯蔵装置
から流体を取り出すこと又は貯蔵装置に流体を注入する
ことも防止できる。
【0084】また、他の種類の気体や液体を似たような
容器に貯蔵した場合等においても、この流体コネクタ装
置201を用いた場合には、たとえカップラー203に
他の容器用のプラグ202が入ったとしても、カップラ
ー203に対して一義的に形成されたプラグ202を挿
嵌しない限りは遮断弁211を開放することができない
ため、貯蔵容器に貯蔵された流体を取り出すこと又は当
該貯蔵容器に貯蔵された流体と異なる種類の流体、すな
わち異なる種類の気体や液体を注入することを防止する
ことができる。すなわち、この流体コネクタ装置201
は、逆止弁的機能とキーロック機能とを兼ね備えた流体
コネクタ装置201といえる。
【0085】したがって、この流体コネクタ装置201
によれば、一義的に形成されたコネクタ同士を連結した
場合のみ流体の授受が可能とされ、類似したコネクタの
連結や悪戯等により動作しない、安全性に優れた流体コ
ネクタ装置を実現することができる。
【0086】したがって、この燃料電池システム2にお
いては、以上のように構成された流体コネクタ装置20
1を用いているため、一義的に形成されたコネクタ同
士、すなわちプラグ202とカップラー203とを連結
した場合のみ水素の授受が可能とされ、類似したコネク
タの連結や悪戯等により動作しない、安全性に優れた燃
料電池システム2が実現されている。
【0087】水素貯蔵カートリッジ3は、図9及び図1
0に示すようにカップラー203によりプラグ202に
よるコネクタ解除機構5により燃料電池発電装置4側と
の接続及び解除が行われる。このコネクタ解除機構5で
は、接続及び解除をワンタッチで行える構造とされてお
り、より安全に且つ簡単な操作で水素貯蔵カートリッジ
3を取り扱うことができる。具体的に説明すると、水素
貯蔵カートリッジ3を燃料電池発電装置4側と接続する
場合には、図9に示すように水素貯蔵カートリッジ3を
取り付けベース11に固定された水素貯蔵カートリッジ
ホルダ12に挿入し、プラグ202を所定の位置までカ
ップラー203に挿嵌することにより接続する。
【0088】ここで、水素貯蔵カートリッジホルダ12
は、水素貯蔵カートリッジ3を所定の位置に案内及び固
定する機能を有する。ここで、図9及び図10において
は、水素貯蔵カートリッジホルダ12は略円筒形の形状
に示されているが、水素貯蔵カートリッジホルダ12の
形状は円筒形に限定されるものではなく、水素貯蔵カー
トリッジ3を確実に案内及び固定することができれば、
種々の形状とすることが可能である。
【0089】また、例えば水素吸蔵合金を用いた水素貯
蔵方式の場合、水素を水素貯蔵カートリッジ3に貯蔵す
る(貯蔵)の際には発熱反応によって水素貯蔵カートリ
ッジ3の温度が上昇し、逆に水素を他の機器へ供給(放
出)する際には、吸熟反応によって水素貯蔵カートリッ
ジ3の温度が低下する。そして、水素貯蔵カートリッジ
3内の温度の低下は、水素の供給(放出)に要する時間
を増加させてしまうため好ましくない。したがって、上
述した水素貯蔵の際の吸熱は、水素の供給(放出)に要
する時間を増加させるという不具合を生じさせる。
【0090】そこで、この燃料電池システム2において
は、水素貯蔵カートリッジホルダ12を例えば図11に
示すように二重構造とし、内部側の二重筒の内周面にら
せん状の溝31を形成する。そして、この溝31に後述
する電気エネルギー発生素子9での発電の際に発止した
暖気を電気エネルギー発生素子9接続ホース32により
暖気供給口33から供給し、排気口34から排気される
構成とする。これにより、水素を放出する際の吸熟反応
による水素貯蔵カートリッジ3の温度が低下を防止する
ことができ、水素の供給(放出)に要する時間が増加す
るという不具合を防止することができる。
【0091】水素貯蔵カートリッジ3と燃料電池発電装
置4側との接続を解除する場合には、水素貯蔵カートリ
ッジ3に水素貯蔵カートリッジホルダ12を挿入する方
向にコネクタ解除バー6をスライドさせる。ここで、コ
ネクタ解除バー6は、二つのホルダ13、13により所
定の位置に支持されており、当該コネクタ解除バー6の
長手方向のみに移動可能とされている。また、コネクタ
解除バー6には、当該コネクタ解除バー6が挿通する圧
縮コイルバネ14が配されており、この圧縮コイルバネ
14の弾力によりコネクタ解除バー6が所定の状態、す
なわち水素貯蔵カートリッジ3が接続された状態に保持
されている。そして、コネクタ解除バー6を所定の応力
で押さない限りはコネクタ解除バー6がスライドしない
構造とされており、衝撃等の外部応力によりコネクタ解
除バー6が誤作動して水素貯蔵カートリッジ3と燃料電
池発電装置4側との接続が解除されないようになされて
いる。
【0092】そして、コネクタ解除バー6をスライドさ
せると、当該コネクタ解除バー6の先端部に設けられた
第1ピン15により軸支され、且つ第2ピン16により
軸支され支点ブロック17により上下を狭持されたリン
ク18が、第2ピン16を支点として時計回りに移動す
る。この動きがリンク18の他端側に設けられた第3ピ
ン19を介してスライドブロック20に伝わり、スライ
ドブロック20は、ガイドブロック21の上部に設けら
れた2本のガイドバー22に案内されて水素貯蔵カート
リッジ3を水素貯蔵カートリッジホルダ12から脱離す
る方向にスライドする。ここで、プラグ202は、プラ
グ取り付けブロック23に固定されており動くことがで
きず、カップラー203が水素貯蔵カートリッジ3ごと
スライドブロックに押されて脱離する方向にスライドす
ることにより図10に示すようにプラグ202とカップ
ラー203との接続、すなわち水素貯蔵カートリッジ3
の燃料電池発電装置4側との接続が解除される。
【0093】次に、燃料電池発電装置4について説明す
る。燃料電池発電装置4は、電気エネルギー発生素子9
と、流量調整孔である流量調整ピンホール7と、水素の
供給を制御する水素供給制御手段であるストップバルブ
8と、水素貯蔵カートリッジ3と燃料電池発電装置4と
を接続する流体コネクタ装置201の一部である上述し
たカップラー203とを備えて構成されている。
【0094】電気エネルギー発生素子9は、水素貯蔵カ
ートリッジ3から供給された水素を燃料として発電する
燃料電池本体である。すなわち、水素貯蔵カートリッジ
3から電気エネルギー発生素子9に水素が供給される
と、当該水素を燃料として電気エネルギー発生素子9に
おいて発電が行われ、この発電によって得られた電気エ
ネルギーがポータブル電子機器1に供給される。
【0095】流量調整ピンホール7は、いわゆる流量調
整手段であり、水素貯蔵カートリッジ3から電気エネル
ギー発生素子9へ供給される水素の流量を所定の流量に
調整する流量調整孔である。電気エネルギー発生素子9
において安定した発電を行い、安定した電気エネルギー
をポータブル電子機器1に供給するためには、燃料とな
る水素を所定の流量で安定して電気エネルギー発生素子
9に供給する必要がある。電気エネルギー発生素子9に
対する水素の供給量が少ない場合には燃料不足のため所
望の量の電力を発電することができず、ポータブル電子
機器1に供給する電気エネルギーが不足するため、ポー
タブル電子機器1を安定して駆動させることができな
い。一方、電気エネルギー発生素子9に対する水素の供
給量が多すぎる場合にも、発電する電力量が低下してし
まう。その結果、電気エネルギー発生素子9に対する水
素の供給量が多すぎる場合も、ポータブル電子機器1を
安定して駆動させることができない。そして、駆動する
ために必要な電気エネルギー量は、電子機器ごとに異な
り、供給する電気エネルギーが少なくても多くても、安
定して駆動させることができないため、燃料電池システ
ム2が搭載される電子機器に最適な電気エネルギーを供
給する必要がある。
【0096】したがって、電気エネルギー発生素子9に
は、燃料電池システム2が搭載されるポータブル電子機
器1に最適な電気エネルギーを発電することができる所
定の量の水素を供給することが必要となり、そのため
に、水素の供給量を調整する必要がある。通常、このよ
うな水素の供給量を調整するには、弁等を用いた流量調
整機構が用いられる。しかしながら、このような流量調
整機構は、構成が複雑となり、また、これを配置するた
めにある程度の空間が必要となるため、燃料電池システ
ム2の小型化を図る際に問題となる。
【0097】そこで、この燃料電池システム2では、水
素貯蔵カートリッジ3から電気エネルギー発生素子9へ
供給される水素の流量を調整する流量調整手段として流
量調整孔である流量調整ピンホール7を用いる。流量調
整ピンホール7により水素の流量を調整するには、例え
ば所定の流量の水素のみを通過させるように設定された
所定の大きさのピンホールを基材に穿設し、この基材を
燃料電池発電装置4内の電気エネルギー発生素子9への
水素の流路に配置する。これにより、水素貯蔵カートリ
ッジ3から供給された水素は、流量調整ピンホール7を
通過する際に予め設定された所定の流量に調整されて電
気エネルギー発生素子9に供給されることになる。した
がって、電気エネルギー発生素子9に対して、燃料とな
る水素を所定の流量で安定して供給することができる。
その結果、電気エネルギー発生素子9において所定の量
の安定した発電を行うことができ、安定した電気エネル
ギーをポータブル電子機器1に供給することが可能とな
る。
【0098】また、流量調整手段として流量調整ピンホ
ール7を用いた場合、構成が非常に簡単であり、また、
広いスペースを必要としないため、燃料電池システム2
の小型化を図るうえで非常に効果的である。そして、構
成が簡単である分、衝撃等の外部からの応力等に対して
も強く、多少の衝撃等では壊れたり不具合が生じたりす
ることが無く耐久性に優れた燃料電池システム2を実現
することができる。
【0099】ここで、基材に穿設する流量調整ピンホー
ル7の数量は特に限定されるものではなく、1個でも良
く、また複数でも良い。すなわち、設定された所定の流
量の水素のみを通過させることができれば、小さなピン
ホールを多数設けても良く、また大きなピンホールを少
数設けても良い。
【0100】ストップバルブ8は、電気エネルギー発生
素子9に対する水素の供給を制御する水素供給制御手段
であり、電気エネルギー発生素子9を作動させるときに
水素ガスの供給、停止を制御する機能を有し、また、シ
ールOリングにより微小なゴミや塵等の不純物の影響を
低減させる機能も有している。図12にストップバルブ
8の一構成例を示す。ストップバルブ8は、ルブボディ
41と、テーパーステム42と、ステムシールOリング
43、44とステムネジ45と、供給口46と、排気口
47と流路48とを備えて構成されている。ここで、供
給口46は水素貯蔵カートリッジ3から電気エネルギー
発生素子9までの水素の流路のうち水素が供給される
側、すなわち水素貯蔵カートリッジ3側に接続され、ま
た、排気口47は水素貯蔵カートリッジ3から電気エネ
ルギー発生素子9までの水素の流路のうち電気エネルギ
ー発生素子9側に接続される。
【0101】そして、電気エネルギー発生素子9に対し
て水素の供給を停止した状態とする際には、図12に示
すようにテーパーステム42を閉じた状態とする。これ
により、供給口46と流路48とが遮断されるため、電
気エネルギー発生素子9に対する水素の供給をストップ
バルブ8で停止させることができる。また、電気エネル
ギー発生素子9に対して水素を供給する際には、図13
に示すようにテーパーステム42を開いた状態とする。
これにより供給口46と流路48との間に空間が形成さ
れ、水素が供給口46から流路48を通って排気口47
に抜けることができるため、電気エネルギー発生素子9
に対して水素を供給することができる。
【0102】また、図13に示すようにテーパーステム
42を開いた状態とする際に、テーパーステム42の位
置を調節することにより上述した空間の大きさを調節す
ることができ、当該空間の大きさを調節することにより
水素の流量を制御することができる。したがって、この
燃料電池システム2では、流量調整ピンホール7の他に
ストップバルブ8においても流量を調節することが可能
とされており、二重に水素の流量を調整可能とされてい
るため、より確実に水素の流量を制御することが可能で
ある。
【0103】以上のような燃料電池システム2では、水
素貯蔵カートリッジ3に備えられたタンク(図示せず)
から双方向レギュレータ101により所定の圧力に調圧
された状態で燃料電池発電装置4に供給される。そし
て、燃料電池発電装置4に供給された水素は、流量調整
ピンホール7においてポータブル電子機器7に供給する
電力を発電するために最適な流量に調整されてストップ
バルブ8、電気エネルギー発生素子9に送られる。そし
て、電気エネルギー発生素子9では、この水素を燃料と
して発電を行い、発電した電気エネルギーをポータブル
電子機器1に供給してポータブル電子機器1を駆動させ
る。したがって、このポータブル電子機器1では、燃料
電池システム2において所定の量の安定した発電を行う
ことができ、安定した電気エネルギーがポータブル電子
機器1に供給されるため、安定した駆動が可能とされ
る。
【0104】上記においては、水素の圧力を調整する圧
力調整機構として水素を入れる方向及び水素貯蔵カート
リッジ3から外部に水素を供給する方向、すなわち水素
を取り出す方向の二方向に対応可能な双方向レギュレー
タ101を用いた場合について説明したが、使用可能な
圧力調整機構は双方向レギュレータ101に限定される
ものではなく、通常のレギュレータ(以下、双方向レギ
ュレータ101と区別するために固定圧レギュレータと
呼ぶ。)を用いることもできる。固定圧レギュレータを
用いて水素の圧力を調整する際には、例えば図14に示
すように水素貯蔵カートリッジ3の中に配置して水素の
圧力を調整した後に水素貯蔵カートリッジ3から燃料電
池発電装置4に水素を供給する構成することができる。
【0105】また、図15に示すように燃料電池発電装
置4の中において固定圧レギュレータ301をプラグ2
02と流量調整ピンホール7との間に配置し、水素貯蔵
カートリッジ3から供給された水素の圧力を調整した後
に当該水素の流量を調整するように構成することができ
る。以上の構成とした場合においても、上述した本発明
に係る効果及び各構成部材の効果を得ることができる。
【0106】また、上記においては、ストップバルブ8
が電気エネルギー発生素子9の直前に配された場合につ
いて説明したが、ストップバルブ8の配置位置は、上記
に限定されるものではなく、適宜変更可能である。すな
わち、例えば双方向レギュレータ101を用いる構成の
場合には、図16に示すようにストップバルブ8を燃料
電池発電装置4の中においてプラグ202と流量調整ピ
ンホール7との間に配置した構成とすることができる。
【0107】また、固定圧レギュレータ301を用いる
構成の場合には、例えば図17に示すように燃料電池発
電装置4の中において固定圧レギュレータ301をプラ
グ202と流量調整ピンホール7との間に配置し、当該
固定圧レギュレータ301と流量調整ピンホール7との
間にストップバルブ8を配置する構成とすることができ
る。また、図18に示すように燃料電池発電装置4の中
においてストップバルブ8をプラグ202の次に配置
し、当該ストップバルブ8と流量調整ピンホール7との
間に固定圧レギュレータ301を配置する構成とするこ
ともできる。以上の構成とした場合においても、上述し
た本発明に係る効果及び各構成部材の効果を得ることが
できる。
【0108】また、上述した燃料電池システムにおいて
は、水素貯蔵カートリッジ内に電子素子を内蔵すること
により、電気エネルギー発生素子に水素を供給する際に
必要となる種々の情報を記憶及び呼び出すことが可能と
される。これにより例えば水素貯蔵カートリッジに貯蔵
する水素の購入や、水素貯蔵カートリッジの販売等を容
易に行うことが可能とされる。また、水素貯蔵カートリ
ッジ内に貯蔵されている水素の貯蔵量や圧力、その他水
素に関する種々の情報を常時把握することができるた
め、水素及び水素貯蔵カートリッジの管理を簡単に且つ
確実に行うことができる。
【0109】そして、以上のような本発明に係る燃料電
池システムは、構成が簡単であるため小型化が可能であ
り、また簡単な操作で水素の供給を行えるため、例えば
水素を燃料とする電気エネルギー発生素子を内蔵するカ
ムコーダー、パソコン、ロボット等へ搭載して用いるの
に好適である。
【0110】
【発明の効果】本発明に係る燃料電池システムは、水素
を貯蔵及び供給する水素貯蔵装置と、上記水素貯蔵装置
から供給された水素を燃料として発電する燃料電池本体
を備えた燃料電池発電装置とからなり、上記水素貯蔵装
置から上記燃料電池本体へ供給する水素の流量を所定の
流量に調整する流量調整孔を備えてなるものである。
【0111】以上のように構成された本発明に係る燃料
電池システムは、水素貯蔵装置から燃料電池本体へ供給
する水素の流量を簡便且つ確実に所定の流量に調整する
ことが可能とされるため、簡単な構成により燃料電池本
体に安定して水素を供給することができる。
【0112】したがって、本発明によれば、簡単な構成
により安定して水素貯蔵装置から水素を供給することが
可能な燃料電池システムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した燃料電池システムを搭載した
ポータブル電子機器の一例を示す構成図である。
【図2】双方向レギュレータ101の一例を示す断面図
である。
【図3】正方向からガスを流入して調圧したガスを流出
させる場合の双方向レギュレータ101の状態を示す断
面図である。
【図4】逆方向からガスを流入してガスを流出させる場
合の双方向レギュレータ101の状態を示す断面図であ
る。
【図5】双方向レギュレータ121の一例を示す断面図
である。
【図6】正方向からガスを流入して調圧したガスを流出
させる場合の双方向レギュレータ121の状態を示す断
面図である。
【図7】逆方向からガスを流入してガスを流出させる場
合の双方向レギュレータ121の状態を示す断面図であ
る。
【図8】流体コネクタ装置の構成を示す断面図である。
【図9】コネクタ解除機構を説明する斜視図である。
【図10】コネクタ解除機構を説明する斜視図である。
【図11】水素貯蔵カートリッジホルダの構成を説明す
る図である。
【図12】ストップバルブが閉じた状態を説明する断面
図である。
【図13】ストップバルブが開いた状態を説明する断面
図である。
【図14】本発明を適用した燃料電池システムを搭載し
たポータブル電子機器の一例を示す構成図である。
【図15】本発明を適用した燃料電池システムを搭載し
たポータブル電子機器の一例を示す構成図である。
【図16】本発明を適用した燃料電池システムを搭載し
たポータブル電子機器の一例を示す構成図である。
【図17】本発明を適用した燃料電池システムを搭載し
たポータブル電子機器の一例を示す構成図である。
【図18】本発明を適用した燃料電池システムを搭載し
たポータブル電子機器の一例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 ポータブル電子機器 2 燃料電池システム 3 水素貯蔵カートリッジ 4 燃料電池発電装置 5 コネクタ解除機構 6 コネクタ解除バー 7 流量調整ピンホール 8 ストップバルブ 9 電気エネルギー発生素子 101 レギュレータ 201 流体コネクタ装置 202 プラグ 203 カップラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 富一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 中村 亨弘 大阪府大阪市北区曾根崎新地1丁目4番20 号 桜橋IMビル6F 株式会社ハイテッ ク内 Fターム(参考) 5H027 AA02 BA13 BA14 KK05 KK25 MM08

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水素を貯蔵及び供給する水素貯蔵装置
    と、上記水素貯蔵装置から供給された水素を燃料として
    発電する燃料電池本体を備えた燃料電池発電装置とから
    なり、 上記水素貯蔵装置から上記燃料電池本体へ供給する水素
    の流量を所定の流量に調整する流量調整孔を備えること
    を特徴とする燃料電池システム。
  2. 【請求項2】 上記流量調整孔が、上記燃料電池発電装
    置に搭載されていることを特徴とする請求項1記載の燃
    料電池システム。
  3. 【請求項3】 上記流量調整孔が、上記水素貯蔵装置に
    搭載されていることを特徴とする請求項1記載の燃料電
    池システム。
  4. 【請求項4】 上記水素貯蔵装置から上記燃料電池発電
    装置に供給される水素の圧力を調整する圧力調整機構を
    備えることを特徴とする請求項1記載の燃料電池システ
    ム。
  5. 【請求項5】 上記圧力調整機構が、固定圧レギュレー
    タであることを特徴とする請求項4記載の燃料電池シス
    テム。
  6. 【請求項6】 上記圧力調整機構が、内部空間がそれぞ
    れ流通孔が穿設された第1の隔壁及び第2の隔壁によっ
    て3分割され、これら分割された空間が第1の圧力調整
    室、第2の圧力調整室及び第3の圧力調整室とされ、 互いに隣接する上記第1の圧力調整室及び上記第2の圧
    力調整室にはそれぞれ流体を流入又は流出させる外部接
    続孔が設けられるとともに、上記第2の圧力調整室と隣
    接する上記第3の圧力調整室には上記第2の圧力調整室
    に向かって前進及び後退自在とされ所定の弾性力をもっ
    て支持された圧力調整壁が設けられてなり、 上記各隔壁の流通孔に挿通され、且つ上記圧力調整壁と
    連結されて当該圧力調整壁の前進及び後退に伴って移動
    する支持軸と、 上記第1の圧力調整室において上記第1の隔壁に向かっ
    て付勢されるように第1の弾性材を介して上記支持軸に
    取り付けられ、上記第1の隔壁に設けられた流通孔を開
    閉する第1の圧力調整弁と、 上記第2の圧力調整室において上記支持軸に固定され、
    上記第2の隔壁に設けられた流通孔を開閉する第2の圧
    力調整弁とを有することを特徴とする請求項4記載の燃
    料電池システム。
  7. 【請求項7】 上記支持軸の後退に伴って、上記第1の
    圧力調整弁、上記第2の圧力調整弁が順次流通孔を閉塞
    することを特徴とする請求項6記載の燃料電池システ
    ム。
  8. 【請求項8】 上記第3の圧力調整室の上記圧力調整壁
    により分割された空間のうち上記第2の圧力調整室と反
    対側の空間が大気圧とされていることを特徴とする請求
    項6記載の燃料電池システム。
  9. 【請求項9】 上記圧力調整壁が、弾性を有する隔膜で
    あることを特徴とする請求項6記載の燃料電池システ
    ム。
  10. 【請求項10】 上記弾性を有する隔膜が、ダイアフラ
    ムであることを特徴とする請求項9記載の燃料電池シス
    テム。
  11. 【請求項11】 上記圧力調整壁が、バネの弾性力によ
    って支持されることを特徴とする請求項6記載の燃料電
    池システム。
  12. 【請求項12】 上記圧力調整壁がピストンであるこ
    と、を特徴とする請求項6記載の燃料電池システム。
  13. 【請求項13】 上記第1の弾性材が、バネであること
    を特徴とする請求項6記載の燃料電池システム。
  14. 【請求項14】 上記第1の弾性材が、ベローズである
    ことを特徴とする請求項6記載の燃料電池システム。
  15. 【請求項15】 上記第2の圧力調整室において上記第
    1の隔壁に向かって付勢されるように第2の弾性材を介
    して上記支持軸に取り付けられ、上記第1の隔壁に設け
    られた流通孔を閉塞する第3の圧力調整弁を有するとと
    もに、 上記第1の隔壁に補助流通孔が形成され、上記第1の圧
    力調整室に上記第1の隔壁に向かって弾発付勢され、当
    該補助流通孔を閉塞する補助圧力弁が設けられているこ
    とを特徴とする請求項6記載の燃料電池システム。
  16. 【請求項16】 上記第2の弾性材が、バネであること
    を特徴とする請求項15記載の燃料電池システム。
  17. 【請求項17】 上記第2の弾性材が、ベローズである
    ことを特徴とする請求項15記載の燃料電池システム。
  18. 【請求項18】 上記圧力調整機構が、上記燃料電池発
    電装置に搭載されていることを特徴とする請求項4記載
    の燃料電池システム。
  19. 【請求項19】 上記圧力調整機構が、上記水素貯蔵装
    置に搭載されていることを特徴とする請求項4記載の燃
    料電池システム。
  20. 【請求項20】 上記水素貯蔵装置と上記燃料電池発電
    装置とが流体コネクタ装置により連結されることを特徴
    とする請求項1記載の燃料電池システム。
  21. 【請求項21】 上記流体コネクタ装置が、雄形コネク
    タと雌形コネクタとからなり上記雄形コネクタを上記雌
    形コネクタに挿入して接続する一対の流体コネクタ装置
    であって、 上記雄形コネクタが、上記雌形コネクタとの間で流体の
    授受が行われる第1の流路を有し、 上記雌形コネクタが、上記雄形コネクタとの間で流体の
    授受が行われる第2の流路と、当該第2の流路を上記雄
    形コネクタ側から遮断した状態で固定された遮断弁とを
    有し、 上記雄形コネクタを上記雌形コネクタに挿嵌することに
    より、上記遮断弁を可動として上記第1の流路と上記第
    2の流路とを連通することを特徴とする請求項20記載
    の燃料電池システム。
  22. 【請求項22】 上記遮断弁が、機械的手段により上記
    第2の流路を上記雄形コネクタ側から遮断した状態で固
    定及び可動とされることを特徴とする請求項21記載の
    燃料電池システム。
  23. 【請求項23】 上記雌形コネクタが、雌形コネクタ本
    体と上記遮断弁を固定する固定部材とを備えて構成さ
    れ、 上記固定部材を上記雌形コネクタ本体に固定することに
    より上記遮断弁が上記第2の流路を上記雄形コネクタ側
    から遮断した状態で固定し、 上記雌形コネクタ本体に固定された固定部材を可動とす
    ることにより上記遮断弁を可動として上記第1の流路と
    上記第2の流路とを連通することを特徴とする請求項2
    2記載の燃料電池システム。
  24. 【請求項24】 上記固定部材が、複数であることを特
    徴とする請求項23記載の燃料電池システム。
  25. 【請求項25】 上記雄形コネクタの上記雌形コネクタ
    と対向する外周面に所定の形状の凹凸部が形成され、 上記雌形コネクタの上記雄形コネクタと対向する内周面
    に、上記凹凸部により係止される係止片が上記雌形コネ
    クタの径方向に移動可能に挿設され、 上記雄形コネクタを上記雌形コネクタ内の所定の位置に
    配して上記係止片を上記凹凸部により所定の位置に係止
    させることにより上記遮断弁を可動として上記第1の流
    路と上記第2の流路とを連通することを特徴とする請求
    項22記載の燃料電池システム。
  26. 【請求項26】 上記係止片は、略円柱形状を呈するこ
    とを特徴とする請求項25記載の燃料電池システム。
  27. 【請求項27】 上記係止片は、弾性材により上記雌形
    コネクタの径方向に移動可能とされることを特徴とする
    請求項25記載の燃料電池システム。
  28. 【請求項28】 上記雄形コネクタが上記水素貯蔵装置
    に搭載され、上記雌形コネクタが上記燃料電池発電装置
    に搭載されることを特徴とする請求項21記載の燃料電
    池システム。
  29. 【請求項29】 上記燃料電池発電装置が、上記水素貯
    蔵装置から当該燃料電池発電装置に対する水素の供給を
    制御する水素供給制御手段を備えることを特徴とする請
    求項1記載の燃料電池システム。
  30. 【請求項30】 上記水素供給制御手段が、ストップバ
    ルブであることを特徴とする請求項29記載の燃料電池
    システム。
  31. 【請求項31】 上記燃料電池発電装置が、電子機器に
    搭載されていることを特徴とする請求項1記載の燃料電
    池システム。
  32. 【請求項32】 上記電子機器が、ポータブル電子機器
    であることを特徴とする請求項31記載の燃料電池シス
    テム。
  33. 【請求項33】 上記水素貯蔵装置が、上記電子機器に
    装填されることを特徴とする請求項1記載の燃料電池シ
    ステム。
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