JP2003115308A - 圧力調整機構 - Google Patents

圧力調整機構

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JP2003115308A
JP2003115308A JP2001305874A JP2001305874A JP2003115308A JP 2003115308 A JP2003115308 A JP 2003115308A JP 2001305874 A JP2001305874 A JP 2001305874A JP 2001305874 A JP2001305874 A JP 2001305874A JP 2003115308 A JP2003115308 A JP 2003115308A
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pressure adjusting
pressure
chamber
gas
hydrogen
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Terubumi Miyakoshi
光史 宮腰
Hiroshi Miyazawa
弘 宮沢
Yukihiro Nakamura
亨弘 中村
Tomiichi Watanabe
富一 渡辺
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Sony Corp
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  • Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正方向及び逆方向に流体を流すことが可能な
圧力調整機構を提供する。 【解決手段】 互いに隣接する第1、第2の圧力調整室
9,10にはそれぞれ流体を流入又は流出させる外部接
続孔2,3が設けられるとともに、第2の圧力調整室1
0と隣接する第3の圧力調整室11には第2の圧力調整
室10に向かって前進及び後退自在とされ所定の弾性力
をもって支持された圧力調整壁13が設けられ、各隔壁
の流通孔に挿通され、且つ圧力調整壁13と連結されて
圧力調整壁13の前進及び後退に伴って移動する支持軸
14と、第1の圧力調整室9において第1の隔壁7に向
かって付勢されるように弾性材を介して支持軸14に取
り付けられ、第1の隔壁7に設けられた流通孔を開閉す
る第1の圧力調整弁18と、第2の圧力調整室10にお
いて支持軸14に固定され、第2の隔壁8に設けられた
流通孔を開閉する第2の圧力調整弁17とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体や気体の圧力
を調整する圧力調整機構に関し、特に、正方向及び逆方
向の2方向に液体や気体を流通可能な圧力調整機構に関
する。
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、水素貯蔵容器及び
水素供給方法に関する。
【0003】
【従来の技術】近年、新たな発電システムとして、水素
を燃料として水素と酸素の電気化学反応によって電気を
発生させる燃料電池システムが注目されている。この燃
料電池システムは、自動車用や家庭用の発電システムと
しても注目されており、この燃料電池システムにおいて
は、水素の供給方法に関して、水素の製造方法や水素の
貯蔵方法等の研究が盛んに行われており、種々の提案が
なされている。
【0004】例えば水素の製造方法に関しては、水を電
気分解する方法、ガソリンやメタノール、メタンガスな
どを改質する方法などが提案されている。
【0005】また水素の貯蔵方法に関しては、水素ガス
を直接ボンベ等の容器に貯蔵する方法、水素を水素吸蔵
合金に吸蔵する方法、水素をカーボンナノチューブに吸
蔵する方法などが考案、研究され、実用化されている。
【0006】しかしながら、燃料電池システムを用いる
多くの自動車用燃料電池や家庭用の分散発電燃料電池
は、ガソリン、メタノール等から水素を生成し、さらに
当該水素を配管等で連結した貯蔵器に蓄える固定型のシ
ステムであり、これらにおいてはシステムが複雑で大き
くなる傾向がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近、燃料
電池システムをポータブル電源として用いることが提案
され、盛んに研究が進められている。しかしながら、現
状の単なる貯蔵タンクとしての水素貯蔵容器では、燃料
電池あるいは燃料電池を有する機器に対して、適正な条
件で水素を供給するために圧力調整弁などの流体制御機
器が別に必要になるため、装置が大型化、複雑化するな
ど、使用上の制約が生じる。
【0008】また、ポータブル電源として用いる場合に
は、装置の小型化、軽量化等も重要な要件であるが、適
正な条件で水素の貯蔵または供給を極力簡便に行えるこ
とも重要な条件となる。ここで、上述したように現状の
水素貯蔵容器では、水素貯蔵容器内に貯蔵した水素を燃
料電池あるいは燃料電池を有する機器に対して、適正な
条件で水素を供給するために圧力調整弁などの流体制御
機器が別に必要になる。
【0009】このような流体制御機器としては、レギュ
レータが広く用いられているが、現存するレギュレータ
は、流体を一方向にしか流すことができず、無理に逆方
向に流体を流した場合には、例えばダイアフラム式のレ
ギュレータの場合には、レギュレータが流体の圧力によ
り破損してしまう。水素貯蔵容器に水素を貯蔵する方
向、すなわち水素を入れる方向にレギュレータを配置し
た場合には、このレギュレータは、水素貯蔵容器から水
素を外部に供給する、すなわち水素を取り出す際には使
用することができない。一方、水素貯蔵容器から外部に
水素を供給する方向、すなわち水素を取り出す方向にレ
ギュレータを配置した場合には、水素貯蔵容器に水素を
貯蔵する、すなわち水素を貯蔵する際には使用すること
ができない。このため、二種類のレギュレータが必要と
なり、また、水素貯蔵容器の使用用途に応じてレギュレ
ータを交換しなければならないため、操作が複雑にな
る。また、レギュレータの種類を間違えた場合には、レ
ギュレータが破損してしまい、水素貯蔵容器に悪影響を
及ぼす虞もある。
【0010】したがって、水素貯蔵容器に対して水素を
貯蔵する、すなわち水素を入れる方向、及び水素貯蔵容
器から外部に水素を供給する方向、すなわち水素を取り
出す方向の二方向に対応可能であり、適正な条件で水素
の貯蔵または供給を簡便に行うことが可能とされる利便
性に優れた圧力調整機構は未だ実現されていない。
【0011】そこで、本発明は、上述した従来の実情に
鑑みて創案されたものであり、従来の順方向に加え、逆
方向においても流体を流すことが可能な利便性に優れた
圧力調整機構を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
する本発明に係る圧力調整機構は、内部空間がそれぞれ
流通孔が穿設された第1の隔壁及び第2の隔壁によって
3分割され、これら分割された空間が第1の圧力調整
室、第2の圧力調整室及び第3の圧力調整室とされ、互
いに隣接する第1の圧力調整室及び上記第2の圧力調整
室にはそれぞれ流体を流入又は流出させる外部接続孔が
設けられるとともに、第2の圧力調整室と隣接する第3
の圧力調整室には第2の圧力調整室に向かって前進及び
後退自在とされ所定の弾性力をもって支持された圧力調
整壁が設けられてなり、各隔壁の流通孔に挿通され、且
つ圧力調整壁と連結されて当該圧力調整壁の前進及び後
退に伴って移動する支持軸と、第1の圧力調整室におい
て第1の隔壁に向かって付勢されるように第1の弾性材
を介して支持軸に取り付けられ、第1の隔壁に設けられ
た流通孔を開閉する第1の圧力調整弁と、第2の圧力調
整室において支持軸に固定され、第2の隔壁に設けられ
た流通孔を開閉する第2の圧力調整弁とを有することを
特徴とするものである。
【0013】以上のように構成された本発明に係る圧力
調整機構は、従来の圧力調整機構と同様に正方向に流体
を流すことにより当該流体を所望の圧力に圧力調整した
状態で圧力調整機構から流出させることができる。さら
に、この圧力調整機構では、逆方向に流体を流した場合
においても、上述した構成により圧力調整壁を破損する
ことなく圧力調整機構から流出させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面を参照して
詳細に説明する。なお、本発明は、下記の記述に限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲にお
いて適宜変更可能である。
【0015】まず、従来の圧力調整機構である従来のレ
ギュレータについて説明する。図1は、従来のレギュレ
ータを示した断面図である。従来のレギュレータ101
は、外部接続孔である高圧ガス流入孔102と調圧ガス
流出孔103とを備えたケース104内に、ガス流通孔
105が設けられた隔壁106により第1の圧力調整室
107と第2の圧力調整室108とが形成されている。
そして、第1の圧力調整室107は、その側面に穿設さ
れた高圧ガス流入孔102を介して高圧ガス供給部(図
示せず)と連通されており、第2の圧力調整室108
は、その側面に穿設された調圧ガス流出孔を103介し
て例えば定圧貯蔵部(図示せず)と連通されている。そ
して、第1の圧力調整室107と第2の圧力調整室10
8とは、隔壁106に設けられたガス流通孔105を介
して連通されている。
【0016】第2の圧力調整室108には、調整バネ1
09により押圧され、隔壁106に向かって前進及び後
退自在とされた圧力調整壁であるダイアフラム110を
取り付けてあり、さらに隔壁106のガス流通孔105
に挿通されるとともに当該ダイアフラム110と連結さ
れて当該ダイアフラム110の第1の圧力調整室107
に向かって前進及び後退に伴って移動する支持軸111
が配されている。また、調整バネ109は、ケース10
4に固定された調整ネジ112に連結されており、調整
ネジ112によりそのダイアフラム110に対する押圧
を調整可能とされている。そして、第2の圧力調整室1
08において、ダイアフラム110により分割された空
間のうち調整バネ109が配された空間は平常状態にお
いて圧力が大気圧に設定された大気圧室113とされて
いる。
【0017】また、第1の圧力調整室においては、支持
軸の前進及び後退に伴って移動し、隔壁に設けられたガ
ス流通孔を開閉する圧力調整弁114が支持軸に取り付
けられている。
【0018】以上のように構成された従来のレギュレー
タ101では、高圧ガス流入孔102を通して圧送され
てくる高圧ガスは、第1の圧力調整室107からその一
部が第2の圧力調整室108に入り、ダイアフラム11
0を調整バネ109の押し上げ力に抗して下方へ押し下
げる、すなわち第1の圧力調整室107に向かって後退
させる。これに伴い、図2に示すように、支持軸111
が第1の圧力調整室107に向かって後退し、さらに支
持軸111に取り付けられた圧力調整弁114が隔壁1
06に設けられたガス流通孔105に当接して閉塞状態
とする。このとき、第2の圧力調整室108のガスの圧
力は、調整バネ109のダイアフラム110に対する押
圧力が大きければ、それに比例して大きくなる。
【0019】そして、第2の圧力調整室108に封入さ
れたガスは、所定の圧力に調圧された状態で調圧ガス流
出孔103から外部、例えば定圧貯蔵部に流出する。こ
れにより、例えば高圧ガスを所定の圧力に調圧すること
が可能とされている。
【0020】しかしながら、このような従来のレギュレ
ータ101では、上述したような高圧ガスの流れの方向
を正方向とした場合、すなわち高圧ガス流入孔102か
らガスを流入させ、調圧ガス流出孔103からガスを流
出させる方向を正方向とした場合、逆方向、すなわち、
調圧ガス流出孔103からガスを流入させ、高圧ガス流
入孔102からガスを流出させる方向にガスを流すこと
はできない。ガスを逆方向に流した場合には、調圧ガス
流出孔103から第2の圧力調整室108に入ったガス
が第2の圧力調整室内108に溜まり、このガス圧によ
りダイアフラム110が調整バネ109の押し上げ力に
抗して下方へ押し下げられる、すなわち第1の圧力調整
室107に向かって後退することとなる。これに伴い、
支持軸111が第1の圧力調整室107に向かって後退
し、さらに支持軸111に取り付けられた圧力調整弁1
14が隔壁106に設けられたガス流通孔105に当接
して閉塞状態となる。このような状態となった後は、第
2の圧力調整室108に流入するガスは、逃げ場がなく
なりさらにダイアフラム110を押し下げることとな
り、最後にはダイアフラム110が破損してしまう。
【0021】したがって、このようなレギュレータ10
1では、ガスは一方向にしか流すことができない。
【0022】そこで、本発明に係る圧力調整機構は、こ
のような問題を解決するものであり、ダイアフラムを破
損させることなく正方向及び逆方向の二方向にガスを流
すことが可能とされるものである。
【0023】図3に本発明を適用したガス圧力調整機構
であるレギュレータ1の一構成例を示す。図3に示すレ
ギュレータ1は、外部接続孔である第1の外部接続孔2
と第2の外部接続孔3とを備えたケース4内が、第1の
ガス流通孔5が設けられた第1の隔壁7と第2のガス流
通孔6が設けられた第2の隔壁8とにより3分割され、
第1の圧力調整室9、第2の圧力調整室10及び第3の
圧力調整室11が形成されている。そして、第1の圧力
調整室9は、その側面に穿設された第1の外部接続孔2
を介して高圧ガス供給部(図示せず)と連通されてお
り、第2の圧力調整室10は、その側面に穿設された第
2の外部接続孔3介して例えば定圧貯蔵部(図示せず)
と連通されている。そして、第1の圧力調整室9と第2
の圧力調整室10とが、第1の隔壁7に設けられた第1
のガス流通孔5を介して連通されており、第2の圧力調
整室10と第3の圧力調整室11とが第2の隔壁8に設
けられた第2のガス流通孔6を介して連通されている。
【0024】第3の圧力調整室11には、調整バネ12
により押圧され、第2の隔壁8に向かって前進及び後退
自在とされた圧力調整壁であるダイアフラム13を取り
付けてあり、さらに各隔壁のガス流通孔に挿通されると
ともに当該ダイアフラム13と連結されて当該ダイアフ
ラム13の前進及び後退に伴って移動する支持軸14が
配されている。また、調整バネ12は、ケース4に固定
された調整ネジ15に連結されており、調整ネジ15に
よりそのダイアフラム13に対する押圧を調整可能とさ
れている。そして、第3の圧力調整室11において、ダ
イアフラム13により分割された空間のうち調整バネ1
2が配された空間は平常状態において圧力が大気圧に設
定された大気圧室16とされている。
【0025】また、第2の圧力調整室10においては、
支持軸14に固定され、第2の隔壁8に設けられたガス
流通孔を開閉する第2の圧力調整弁17が取り付けられ
ている。
【0026】そして、第1の圧力調整室9においては、
支持軸14の前進及び後退に伴って移動して第1の隔壁
7に設けられたガス流通孔を開閉する第1の圧力調整弁
18が第1の隔壁7に向かって付勢されるように弾性材
である保護用バネ19を介して支持軸14に取り付けら
れている。このような保護用バネ19としては、ベロー
ズ等が好適である。
【0027】ここで、上述したケース4、第1の隔壁
7、第2の隔壁8、ダイアフラム13、第1の圧力調整
弁18及び第2の圧力調整弁17を構成する材料は特に
限定されるものではなく、ガス圧力調整器にガスが流入
した際に、そのガスに対して耐食性を有し、且つそのガ
ス圧に耐えられる強度を有するものであれば、いずれの
材料も用いることができる。また、これらの形状及び大
きさも特に限定されるものではなく、使用用途等の諸条
件により適宜選択することが可能である。
【0028】また、保護用バネ19を構成する材料も特
に限定されるものではなく、ガス圧力調整器にガスが流
入した際に、そのガスに対して耐食性を有し、且つその
ガス圧に耐えられる強度を有し、所定の形状に加工、成
形、鋳造溶接等ができるものであれば、いずれの材料も
用いることができる。このような材料としては、例えば
ゴム、プラスチック、テフロン(登録商標)、金属、非
金属、レアメタル等を例示することができる。
【0029】次に、以上のように構成されたレギュレー
タ1の動作について説明する。まず、正方向、すなわ
ち、第1の外部接続孔2を通してガスを流入し、第2の
ガス流通孔6から調圧したガスを流出させる場合につい
て説明する。
【0030】このレギュレータ1では、第1の外部接続
孔2を通して圧送されてくる高圧ガスは、第1の圧力調
整室9からその一部が第1のガス流通孔5を通って第2
の圧力調整室10に入り、さらにその一部が第2の圧力
調整室10から第2のガス流通孔6を通って第3の圧力
調整室11に入り、ダイアフラム13を調整バネ12の
押し上げ力に抗して下方へ押し下げる、すなわち第1の
圧力調整室9に向かって後退させる。これに伴い、図4
に示すように支持軸14が第1の圧力調整室9に向かっ
て後退し、所定の設定圧において、支持軸14に取り付
けられた第1の圧力調整弁18が第1の隔壁7に設けら
れた第1のガス流通孔5に当接して閉塞状態とする。こ
のとき、第2の圧力調整室10と第3の圧力調整室11
とは略同一の所定の圧力とされており、第2の圧力調整
室10及び第3の圧力調整室11のガスの圧力は、調整
バネ12のダイアフラム13に対する押圧力が大きけれ
ば、それに比例して大きくなる。
【0031】そして、第2の圧力調整室10に封入され
たガスは、所定の圧力に調圧された状態で第2の外部接
続孔3から外部、例えば定圧貯蔵部に流出する。また、
第2の外部接続孔3からガスが流出して第2の圧力調整
室10及び第3の圧力調整室11のガスの圧力が下がる
と、調整バネ12のダイアフラム13に対する押圧力に
よりダイアフラム13が上方に押し上げられる、すなわ
ち第1の圧力調整室9に向かって前進する。これに伴っ
て、支持軸14が第1の圧力調整室9に向かって前進
し、支持軸14に取り付けられた第1の圧力調整弁18
が第1の隔壁7に設けられた第1のガス流通孔5から離
間して閉塞状態が解除される。これにより、第1の外部
接続孔2を通して圧送されてくる高圧ガスが再度、第1
のガス流通孔5を通って第2の圧力調整室10に流入す
る。
【0032】以上のような操作を繰り返すことにより、
例えば高圧ガスを所定の圧力に調圧することが可能とさ
れている。
【0033】次に、逆方向、すなわち、第2の外部接続
孔3を通してガスを流入し、第1のガス流通孔5からガ
スを流出させる場合について説明する。
【0034】第2の外部接続孔3を通してガスを流入す
る場合には、第2の外部接続孔3を通して所定の圧力で
第2の圧力調整室10に圧送されてくるガスは、第2の
圧力調整室10からその一部が第2のガス流通孔6を通
って第3の圧力調整室11に入り、ダイアフラム13を
調整バネ12の押し上げ力に抗して下方へ押し下げる、
すなわち第1の圧力調整室9に向かって後退させる。こ
れに伴い、図5に示すように支持軸14が第1の圧力調
整室9に向かって後退し、支持軸14に取り付けられた
第1の圧力調整弁18が第1の隔壁7に設けられた第1
のガス流通孔5に当接して閉塞状態とし、次いで、支持
軸14に取り付けられた第2の圧力調整弁17が第2の
隔壁8に設けられた第2のガス流通孔6に当接して閉塞
状態とする。そして、これ以降はダイアフラム13にさ
らなる圧力が加わることがないため、ダイアフラム13
は所定の位置で停止したままさらに下方に押し下げられ
る、すなわち第1の圧力調整室9に向かって後退するこ
とはない。したがって、このレギュレータ1では、第2
の圧力調整弁17は、ダイアフラム13に過度の圧力が
加わり、下方に押し下げられることにより破損すること
を防止する役割を果たす。すなわち、ダイアフラム13
を保護する役割を果たすものである。
【0035】そして、第2の圧力調整室10は、第2の
外部接続孔3より流入するガスにより内圧が上昇し、こ
の圧力により第1の圧力調整弁18を上方に押し上げ
る、すなわち第1の圧力調整室9に向かって前進させ
る。これにより、第1のガス流通孔5の閉塞状態が解除
され、第2の圧力調整室10内のガスが第1のガス流通
孔5を通って第1の圧力調整室9に入り、さらに第1の
外部接続孔2から外部へと流出する。このとき、第1の
圧力調整弁18は、保護用バネ19の弾性により保持さ
れるため、ガスの圧力により吹き飛ばされたり、破損し
たりすることが防止される。すなわち、このレギュレー
タ1では、保護用バネ19は、第1の圧力調整弁18を
保護する役割を果たすものである。
【0036】以上のような操作により、ダイアフラム1
3を破損させることなく、例えば所定の圧力に調圧され
て貯蔵されたガスを所定の圧力の状態で外部に供給する
ことが可能とされている。
【0037】したがって、上述したレギュレータ1にお
いては、正方向にガスを流す場合には、従来のレギュレ
ータ1と同様に、ガスを所定の圧力に調圧することが可
能とされている。そして、このレギュレータ1では、逆
方向においてもガスを流すことが可能とされている。す
なわち、このレギュレータ1では、上述した構造を有す
ることからダイアフラム13を破損させることなく、所
定の圧力の状態で逆方向においてもガスを流すことが可
能とされている。すなわち、このレギュレータ1によれ
ば、正方向及び逆方向の二方向に対応することが可能で
あり、適正な条件でガスの調圧及び供給を簡便に行うこ
とが可能とされる利便性に優れた圧力調整機構が実現さ
れる。
【0038】また、上記においては、圧力調整壁として
ダイアフラム13を用いた場合について説明したが、圧
力調整壁はこれに限定されるものではなく、高圧ガスの
圧力が高い場合には、例えばピストンを用いることもで
きる。圧力調整壁として、ピストンを用いて、大気圧室
16の大気圧をピストンを押圧する弾性力として用いて
も上記と同様に本発明の効果を得ることができる。ただ
し、設定圧の微妙な調整を要する際には、ダイアフラム
13等の圧力調整膜を用いることが好ましい。
【0039】また、上述した本発明に係るレギュレータ
1は、高圧ガス側、すなわち第1の外部接続孔2から流
入させるガスのガス圧は、例えば1kg/cm以上、
350kg/cm以下程度、設定圧側、すなわち第2
の外部接続孔3から流出させるガスのガス圧は、例えば
1kg/cm以下程度の範囲が好適である。しかしな
がら、各部材の強度等を変更することによりさらに広い
範囲においても用いることが可能である。
【0040】そして、このレギュレータ1を用いること
により、レギュレータ1を備える機器等においては、レ
ギュレータ1のためのスペースを省スペース化すること
ができ、機器の構成の簡略化、小型化、軽量化、さらに
は低コスト化を実現することが可能である。
【0041】また、例えば、水素を用いた燃料電池シス
テムにこのレギュレータ1を適用した場合には、2種類
のレギュレータ1を用いることなく、このレギュレータ
11個で水素貯蔵容器に対して水素を貯蔵する、すなわ
ち水素を入れる方向、及び水素貯蔵容器から外部に水素
を供給する方向、すなわち水素を取り出す方向の二方向
に対応することが可能であり、レギュレータ1を交換す
ることなく、適正な条件で水素の貯蔵または供給を簡便
に行うことが可能とされる。そして、水素を用いた燃料
電池システムにおいては、例えば高圧ガス側、すなわち
第1の外部接続孔2から流入させるガスのガス圧は、例
えば3kg/cm程度、設定圧側、すなわち第2の外
部接続孔3から流出させるガスのガス圧は、例えば0.
03kg/cm程度の条件において上述したレギュレ
ータ1を好ましく用いることができる。
【0042】次に、本発明を適用したレギュレータの他
の構成例を示す。図6に本発明を適用したガス圧力調整
機構であるレギュレータの他の構成例を示す。図6に示
すレギュレータ21と上述した本発明を適用したレギュ
レータ1との違いは、第2の圧力調整室10において、
第1の隔壁7に向かって付勢されるように弾性材である
第2の調整バネ12を介して支持軸14に取り付けら
れ、第1の隔壁7に設けられた第1の流通孔を閉塞する
第3の圧力調整弁を有することと、第1の隔壁7に補助
流通孔が形成され、第1の圧力調整室9に第1の隔壁7
に向かって第3の調整バネ12によって弾発付勢され、
当該補助流通孔を閉塞する補助圧力弁が設けられている
ことである。
【0043】ここで、平常状態では、第1の外部接続孔
2は、第2の調整バネ12によって上方に押し上げられ
た第3の圧力調整弁によって第2の圧力調整室10側か
ら閉塞した状態とされている。また、平常状態では、補
助流通孔は、第1の隔壁7に向かって第3の調整バネ1
2によって弾発付勢された補助圧力弁によって第1の圧
力調整室9側から閉塞した状態とされている。なお、上
述したレギュレータ1と同一の部材は、同じ符号を付す
ことにより説明を省略する。
【0044】ここで、上述したケース4、第3の圧力調
整弁及び補助圧力弁を構成する材料は特に限定されるも
のではなく、ガス圧力調整器にガスが流入した際に、そ
のガスに対して耐食性を有し、且つそのガス圧に耐えら
れる強度を有するものであれば、いずれの材料も用いる
ことができる。また、これらの形状及び大きさも特に限
定されるものではなく、使用用途等の諸条件により適宜
選択することが可能である。
【0045】また、第2の調整バネ12及び第3の調整
バネ12を構成する材料も特に限定されるものではな
く、ガス圧力調整器にガスが流入した際に、そのガスに
対して耐食性を有し、且つそのガス圧に耐えられる強度
を有し、所定の形状に加工、成形、鋳造溶接等ができる
ものであれば、いずれの材料も用いることができる。こ
のような材料としては、例えばゴム、プラスチック、テ
フロン(登録商標)、金属、非金属、レアメタル等を例
示することができる。
【0046】次に、以上のように構成されたレギュレー
タ21の動作について説明する。まず、正方向、すなわ
ち、第1の外部接続孔2を通してガスを流入し、第2の
ガス流通孔6から調圧したガスを流出させる場合につい
て説明する。
【0047】このレギュレータ21では、第1の外部接
続孔2を通して圧送されてくる高圧ガスは、その一部が
第1のガス流通孔5を通って第3の圧力調整弁を第2の
調整バネ12の押し上げ力に抗して下方へ押し下げる、
すなわち第1の圧力調整室9に向かって後退させる。こ
れにより、第1の外部接続孔2は閉塞状態が解除され、
第1の外部接続孔2を通って高圧ガスが第2の圧力調整
室10に入る。そして、第2の圧力調整室10に入った
ガスの一部が第2のガス流通孔6を通って第3の圧力調
整室11に入り、ダイアフラム13を調整バネ12の押
し上げ力に抗して下方へ押し下げる、すなわち第1の圧
力調整室9に向かって後退させる。これに伴い、図7に
示すように支持軸14が第1の圧力調整室9に向かって
後退し、所定の設定圧において、支持軸14に取り付け
られた第1の圧力調整弁18が第1の隔壁7に設けられ
た第1のガス流通孔5に当接して閉塞状態とする。この
とき、第2の圧力調整室10と第3の圧力調整室11と
は略同一の所定の圧力とされており、第2の圧力調整室
10及び第3の圧力調整室11のガスの圧力は、調整バ
ネ12のダイアフラム13に対する押圧力が大きけれ
ば、それに比例して大きくなる。
【0048】そして、第2の圧力調整室10に封入され
たガスは、所定の圧力に調圧された状態で第2の外部接
続孔3から外部、例えば定圧貯蔵部に流出する。また、
第2の外部接続孔3からガスが流出して第2の圧力調整
室10及び第3の圧力調整室11のガスの圧力が下がる
と、調整バネ12のダイアフラム13に対する押圧力に
よりダイアフラム13が上方に押し上げられる、すなわ
ち第1の圧力調整室9に向かって前進する。これに伴っ
て、支持軸14が第1の圧力調整室9に向かって前進
し、支持軸14に取り付けられた第1の圧力調整弁18
が第1の隔壁7に設けられた第1のガス流通孔5から離
間して閉塞状態が解除される。これにより、第1の外部
接続孔2を通して圧送されてくる高圧ガスが再度、第1
のガス流通孔5を通って第2の圧力調整室10に流入す
る。
【0049】以上のような操作を繰り返すことにより、
例えば高圧ガスを所定の圧力に調圧することが可能とさ
れている。
【0050】次に、逆方向、すなわち、第2の外部接続
孔3を通してガスを流入し、第1のガス流通孔5からガ
スを流出させる場合について説明する。
【0051】第2の外部接続孔3を通してガスを流入す
る場合には、第2の外部接続孔3を通して所定の圧力で
第2の圧力調整室10に圧送されてくるガスは、第2の
圧力調整室10からその一部が第2のガス流通孔6を通
って第3の圧力調整室11に入り、ダイアフラム13を
調整バネ12の押し上げ力に抗して下方へ押し下げる、
すなわち第1の圧力調整室9に向かって後退させる。こ
れに伴い、支持軸14が第1の圧力調整室9に向かって
後退し、支持軸14に取り付けられた第1の圧力調整弁
18が第1の隔壁7に設けられた第1のガス流通孔5に
当接して閉塞状態とし、次いで、支持軸14に取り付け
られた第2の圧力調整弁17が第2の隔壁8に設けられ
た第2のガス流通孔6に当接して閉塞状態とする。
【0052】このとき、第1の圧力調整弁18は、保護
用バネ19の弾性により保持されるため、ガスの圧力に
より吹き飛ばされたり、破損したりすることが防止され
る。すなわち、このレギュレータ21では、保護用バネ
19は、第1の圧力調整弁18を保護する役割を果たす
ものである。
【0053】また、これ以降はダイアフラム13にさら
なる圧力が加わることがないため、ダイアフラム13は
所定の位置で停止したままさらに下方に押し下げられ
る、すなわち第1の圧力調整室9に向かって後退するこ
とはない。したがって、このレギュレータ21では、第
2の圧力調整弁17は、ダイアフラム13に過度の圧力
が加わり、下方に押し下げられることにより破損するこ
とを防止する役割を果たす。すなわち、ダイアフラム1
3を保護する役割を果たすものである。また、このと
き、第3の圧力調整弁は、第2の調整バネ12によって
上方に押し上げられているため、第1のガス流通孔5
は、第1の圧力調整室9側及び第2の圧力調整室10側
の両側から閉塞されている。
【0054】そして、第2の圧力調整室10は、第2の
外部接続孔3より流入するガスにより内圧が上昇し、こ
の圧力により図8に示すように補助圧力弁を上方に押し
上げる、すなわち第1の圧力調整室9に向かって前進さ
せる。これにより、第3の圧力調整弁の閉塞状態が解除
され、第2の圧力調整室10内のガスが第3のガス流通
孔を通って第1の圧力調整室9に入り、さらに第1の外
部接続孔2から外部へと流出する。
【0055】以上のような操作により、ダイアフラム1
3を破損させることなく、例えば所定の圧力に調圧され
て貯蔵されたガスを所定の圧力の状態で外部に供給する
ことが可能とされている。
【0056】したがって、このレギュレータ21におい
ては、上述したレギュレータ と同様に正方向にガスを
流す場合には、従来のレギュレータと同様に、ガスを所
定の圧力に調圧することが可能とされ、また、逆方向に
おいてもガスを流すことが可能とされている。すなわ
ち、このレギュレータ21では、上述した構造を有する
ことからダイアフラム13を破損させることなく、所定
の圧力の状態で逆方向においてもガスを流すことが可能
とされている。すなわち、このレギュレータ21によれ
ば、正方向及び逆方向の二方向に対応することが可能で
あり、適正な条件でガスの調圧及び供給を簡便に行うこ
とが可能とされる利便性に優れた圧力調整機構が実現さ
れる。
【0057】なお、上記においては、気体を対象とした
場合について説明したが、本発明に係る圧力調整機構
は、気体に限定されることはなく、液体に対しても適用
可能である。
【0058】次に、本発明に係る圧力調整機構の具体的
な使用例について説明する。図9は本発明に係る圧力調
整機構を適用して構成した燃料電池システムを搭載した
ポータブル電子機器の一構成例である。ポータブル電子
機器301に搭載される本発明を適用した燃料電池シス
テム302は、水素をその内部に貯蔵する、または内部
に貯蔵した水素を燃料電池発電装置304に対して供給
する水素貯蔵カートリッジ303と、当該水素貯蔵カー
トリッジ303から供給された水素を燃料として発電す
る燃料電池発電装置304とを備えて構成されている。
【0059】そして、燃料電池システム302のうち燃
料電池発電装置304はポータブル電子機器301に常
設されるが、水素貯蔵カートリッジ303はポータブル
電子機器301に着脱自在に構成されており、必要に応
じてポータブル電子機器301に装填され、または取り
外される。すなわち、水素貯蔵カートリッジ303は、
ポータブル電子機器301を駆動させる際にはポータブ
ル電子機器301に装填され、燃料電池発電装置304
に対して水素を供給する。一方、ポータブル電子機器3
01を駆動しないとき、例えばポータブル電子機器30
1を長時間にわたって休止させる場合や、水素貯蔵カー
トリッジ303に水素を貯蔵する場合にはポータブル電
子機器301から取り外される。
【0060】このような水素貯蔵カートリッジ303
は、水素を貯蔵するためのタンク(図示せず)と、水素
貯蔵カートリッジ303から燃料電池発電装置304に
供給する水素の圧力を調整する圧力調整機構であるレギ
ュレータ1と、水素貯蔵カートリッジ303を燃料電池
発電装置304と接続する流体コネクタ装置201の一
部であるカップラー203とを備えて構成されている。
水素貯蔵カートリッジ303内には、LaNi等の水
素吸蔵合金やカーボンナノチューブに代表される水素吸
蔵炭素材料などが内蔵されており、これらに水素を吸蔵
させることにより大量の水素を貯蔵できるようになされ
ている。
【0061】ここで、この圧力調整機構としては、上述
したレギュレータ1を用いている。これにより、この燃
料電池システム302においては、正方向に流体を流す
場合には、通常のレギュレータと同様に水素を所定の圧
力に調圧して燃料電池発電装置304に供給することが
可能とされ、また、逆方向においても水素を流すことが
1個のレギュレータで可能とされている。その結果、こ
の燃料電池システム302では、小型、且つ簡単な構成
で適正な条件で水素の貯蔵または供給を簡便に行うこと
が可能とされ、利便性に優れた燃料電池システム302
が実現されている。
【0062】カップラー203は、後述するプラグ20
2と一対で逆止弁機能を備えた流体コネクタ装置201
を構成し、水素貯蔵カートリッジ303を燃料電池発電
装置304と接続するものである。以下、プラグも含め
てこの燃料電池システム302において用いる逆止弁機
能を備えた流体コネクタ装置201について説明する。
【0063】図10に逆止弁機能を備えた流体コネクタ
装置201の一構成例を示す。流体コネクタ装置201
は、図8に示される雄形コネクタであるプラグ202
と、図10に示される雌形コネクタであるカップラー2
03とにより構成されており、プラグ202を図10に
示すようにカップラー203に挿嵌することによりプラ
グ202とカップラー203とが連結される。なお、図
10はプラグ202をカップラー203に挿入し後述す
る第1の固定リング209のロックが開錠された状態を
示す。このような流体コネクタ装置201は、燃料電池
システム302等に好適であり、燃料電池システム30
2に用いる場合には、水素を貯蔵した水素貯蔵カートリ
ッジ303側にカップラー203を接続し、燃料電池発
電装置304側にプラグ202を接続する。そして、プ
ラグ202をカップラー203に挿嵌することにより、
水素貯蔵カートリッジ303に貯蔵された水素を取り出
すことができる。以下、流体コネクタ装置201の各構
成について説明する。
【0064】プラグ202は、流体を授受するためにそ
の略中心部に長手方向に貫通する内部空洞が設けられ、
第1の流路204とされている。この第1の流路204
の形状、大きさ等には特に限定はなく、流体の流量や圧
力等の諸条件を勘案して適宜設定されれば良い。また、
プラグ202において挿嵌方向側の外周面には、キーの
としての機能を担う凹凸が所定の形状で外周方向に設け
られている。また、プラグ202の離脱方向側の外周に
は、ストッパーとしての機能を担う肩部205、肩部2
06及びへこみ部207が設けられている。ここで、挿
嵌方向とは、カップラー203へプラグ202が近づき
挿嵌する方向であり、離脱方向は、カップラー203か
らプラグ202が離れていき離脱する方向とする。
【0065】カップラー203は、カップラー本体20
8と、カップラー本体208の内部に組み込まれた第1
の固定リング209と、その一部がカップラー本体20
8の内周面と第1の固定リング209とに狭持され当該
第1の固定リング209と同様に略リング状を呈する第
2の固定リング210とを備えて構成される。
【0066】また、カップラー本体208と第1の固定
リング209と第2の固定リング210とにより形成さ
れた空間230には、第2の流路を遮断する遮断弁21
1が配されている。そして、遮断弁211は、その内部
に離脱方向に付勢するように配された戻り防止バネ23
9により離脱方向に押されている。
【0067】ここで、第2の流路とは、カップラー本体
208における挿嵌方向側においてその略中心部に設け
られ、流体を授受するための内部空洞212と、上述し
た空洞部とをまとめた総称である。また、内部空洞21
2及び第2の流路の形状、大きさ等には特に限定はな
く、流体の流量や圧力等の諸条件を勘案して適宜設定さ
れれば良い。
【0068】カップラー本体208には、上述したよう
にその挿嵌方向側においてその略中心部に設けられ、第
2の流路を形成する内部空洞212と、当該内部空洞2
12に連通するとともに所定の凹凸形状が設けられた空
洞部(図示せず)を有する。すなわち、第1の固定リン
グ209と第2の固定リング210とは、この空洞部に
組み込まれている。
【0069】また、カップラー本体208の内周面であ
り、第1の固定リング209と対向する周面には、平常
状態において後述する係止ピン213に対応する位置で
当該係止ピン213を内径方向に付勢するようにシリン
ダーバネ214がバネ受け215に覆われた状態でバネ
孔216に埋設されている。バネ受け215は、シリン
ダーバネ214を受容可能な径と深さを有する。ここ
で、平常状態とは、後述する第1の固定リング209が
ロックされている状態を表す。
【0070】そして、カップラー本体208の内周面に
おけるシリンダーバネ214よりも挿嵌方向側には、O
リング217が埋設されている。また、離脱方向側端部
には、プラグ202を固定するための部材としてプラグ
固定ボール218、戻り防止バネ219、バネ受け22
0が備えられている。
【0071】第1の固定リング209は、プラグ202
に略嵌合する形状とされ、所定の勾配で段差が形成され
た空洞部を有し、その内周面には、当該第1の固定リン
グ209をロックする又はロックを解除するキーのとし
ての機能を担い上述したプラグ202の外周面に形成さ
れた凹凸により係止される略円柱状の係止ピン213が
当該第1の固定リング209の長手方向における三箇所
において係止ピン孔2222に挿設されている。
【0072】そして、係止ピン213の先端は、プラグ
202が挿嵌された際に、プラグ202の外周面とスム
ーズに摺動できるように丸みを帯びた形状とされてい
る。また、各係止ピン213が内周面から突出する長さ
は、プラグ202がカップラー203に挿嵌されると
き、プラグ202の外周面に設けられた凹凸に確実に接
触し係止され、第1の固定リング209のロックを解除
できるような寸法を有する。
【0073】また、係止ピン孔222は、深さ方向の所
定の位置において段差が設けられることにより直径が変
えられており、第1の固定リング209の内径側の直径
(以下、小径と呼ぶ。)が外径側の直径(以下、大径と
呼ぶ。)よりも小とされている。そして、係止ピン21
3は、その直径が小径と略同等とされ、その終端部、す
なわち第1の固定リング209の外径側の外周端部に設
けられた肩部221のみが大径と略同等とされる。これ
により、当該係止ピン213は、肩部221が係止ピン
孔222内の段差に係止される。
【0074】ここで、図10においては、係止ピン21
3が第1の固定リング209の長手方向における三箇所
に設けられているが、係止ピン213の配置箇所は三箇
所に限られるものではなく適宜変更可能である。すなわ
ち、係止ピン213の配置箇所は1箇所以上であれば良
く、多いほど第1の固定リング209をロックする又は
ロックを解除するキーのとしての信頼性が高くなる。ま
た、係止ピン213の形状や大きさ、太さ等も特に限定
されるものではなく、プラグ202の外周面に設けられ
た凹凸と対応し、プラグ202とカップラー203との
組み合わせを一義的に決定できるものであれば良い。ま
た、第1の固定リング209の挿嵌方向側の内周面に
は、Oリング223が埋設されている。
【0075】第2の固定リング210は、カップラー本
体208の所定の凹凸形状が設けられた空洞部(図示せ
ず)における挿嵌方向側に配され、当該第2の固定リン
グ210とカップラー本体208との間の空間には、第
2の固定リング210を離脱方向側に付勢するように固
定リング戻り防止バネ224が組み込まれている。
【0076】そして、遮断弁211は、上述したように
カップラー本体208と第1の固定リング209と第2
の固定リング210とにより形成された空洞部(図示せ
ず)に配されている。遮断弁211の離脱方向側の端面
には、シール用Oリング225が装着されており、遮断
弁211は、このシール用Oリング225が第2の固定
リング210の挿嵌方向側の端面226と当接して第2
の流路を遮断する際に確実に密閉性を保持できるように
なされている。
【0077】また、第2の固定リング210と遮断弁2
11との間には遮断弁固定部材227が狭持されてい
る。この遮断弁固定部材227は、略球状を呈するもの
であり、遮断弁211の外周面に沿って周方向に配され
ている。
【0078】次に、この流体コネクタ装置201の遮断
弁ロックシステムについて説明する。このシステムは、
カップラー203に当該カップラー203に対して一義
的に形成されたプラグ202が所定の位置に挿嵌された
場合にのみ、遮断弁211が開放されるように構成され
ている。
【0079】すなわち、平常状態では、バネ受け215
に覆われたシリンダーバネ214は、第1の固定リング
209に設けられた係止ピン孔222とカップラー本体
208に設けられたバネ孔216との双方に挿通されて
いるため、第1の固定リング209は、このシリンダー
バネ214によりカップラー本体208の所定の位置、
すなわちバネ孔216と係止ピン孔222とが対応した
位置にロックされた状態とされる。このとき、第2の固
定リング210は、固定リング戻り防止バネ224によ
り離脱方向に押されており、その離脱方向側の端面22
8がカップラー本体208の挿嵌方向側の端面229に
当接し、係止されている。また、遮断弁211は、遮断
弁固定部材227を介して第2の固定リング209によ
り離脱方向側に押された状態で係止されている。これに
より、遮断弁211は、シール用Oリング225が第1
の固定リング209の挿嵌方向側の端面226に密着し
た状態でロックされており、これにより、第2の流路が
第1の流路204と遮断されている。
【0080】すなわち、この流体コネクタ装置201で
は、第1の固定リング209と遮断弁211との間に遮
断弁固定部材227が狭持且つ固定されることにより、
平常状態においては、遮断弁211をただ押すだけでは
遮断弁固定部材227を動かすことができないため遮断
弁211を開放することができず、したがって、第1の
流路204と第2の流路とを連通させることができない
ようになっている。
【0081】したがって、遮断弁211のロックを解除
し、遮断弁211を開放するには、遮断弁固定部材22
7の固定状態を解いたうえで遮断弁211を挿嵌方向に
押して移動させること必要となる。以下、遮断弁211
を開放する方法を、流体コネクタ装置201の動作に沿
って説明する。
【0082】プラグ202とカップラー203とを接続
するためにプラグ202をカップラー203に挿嵌する
と、プラグ202がカップラー203内の所定の位置ま
で入った時点で、プラグ202の外周面が係止ピン21
3と摺動しながら当該係止ピン213をカップラー20
3の外径方向に押し上げる。
【0083】ここで、プラグ202がカップラー203
内の所定の位置まで配される以前においては、バネ受け
215に覆われたシリンダーバネ214が第1の固定リ
ング209の係止ピン孔222とカップラー本体208
のバネ孔216との双方に挿通されているため、第1の
固定リング209は、このシリンダーバネ214により
カップラー本体208の所定の位置、すなわちバネ孔2
16と係止ピン孔222とが対応した位置にロックされ
た状態とされている。
【0084】そして、プラグ202がカップラー203
内の適所に配置され、プラグ202の外周面に設けられ
た凹凸により各係止ピン213がそれぞれ所定の位置に
まで移動すると、第1の固定リング209のロックが解
除される。すなわち、各係止ピン213がそれぞれ所定
の位置にまで移動することにより、バネ受け215に覆
われたシリンダーバネ214の内径側終端部がカップラ
ー本体208と第1の固定リング209との当接面、す
なわち、カップラー本体208の内周面まで押し戻され
る。これにより、シリンダーバネ214が第1の固定リ
ング209の係止ピン孔222とカップラー本体208
のバネ孔216との双方に挿通された状態から、シリン
ダーバネ214がカップラー本体208のバネ孔216
のみに挿通された状態とされる。これにより、第1の固
定リング209は、ロックされた状態が解かれ、可動と
される。
【0085】この状態でさらにプラグ202を挿嵌させ
ると、プラグ202が第1の固定リング209を挿嵌方
向に押し、さらに第1の固定リング209は第2の固定
リング210を挿嵌方向に押すため、第1の固定リング
209及び第2の固定リング210は、固定リング戻り
防止バネ224による離脱方向への押し返し力に抗して
挿嵌方向側にスライドする。ここで、平常状態において
は、第2の固定リング210の離脱方向側の端面228
は、固定リング戻り防止バネ224による離脱方向への
押し返し力によりカップラー本体208の内周面に形成
された溝部の端面229に当接、固定された状態にあ
る。
【0086】そして、第2の固定リング210が挿嵌方
向にスライドすることにより、第2の固定リング210
と遮断弁211との間に狭持されていた遮断弁固定部材
が外径方向に可動とされ、これにより、遮断弁211が
挿嵌方向に可動とされる。すなわち、係止ピン213に
よる第1の固定リング209のロックが解除されること
により、第2の固定リング210、遮断弁固定部材22
7及び遮断弁211ロックを順次解除することができ
る。
【0087】さらにプラグ202を挿入することにより
プラグ202がカップラー203に確実に挿嵌される
と、遮断弁211がプラグ202の挿嵌方向側の先端部
により挿嵌方向に押され、シール用Oリング225が第
1の固定リング209の挿嵌方向側の端面226から離
間し、第1の固定リング209と遮断弁211との間に
所定の空間が生じる。そして、この空間を介して第1の
流路204と第2の流路とが連通することとなり、第1
の流路204と第2の流路との間での流体の授受が可能
となり、プラグ202とカップラー203との間での流
体の授受が可能となる。
【0088】したがって、例えばカップラー203側か
らプラグ202側にガスを供給する場合には、第2の流
路の内部空洞212から供給されるガスは、カップラー
本体208と第2の固定リング210との隙間からカッ
プラー本体208と第1の固定リング209と第2の固
定リング210とにより形成された空間230に流れ、
さらに第1の固定リング209と遮断弁211との間に
生じた空間を通って第1の流路に流れることとなる。
【0089】また、プラグ202がカップラー203に
完全に挿嵌されたときには、プラグ202は、当該プラ
グ202の外周面に設けられた所定の勾配を有する凸部
231が、当該凸部231の形状に対応して第1の固定
リング209内周面に形成された所定の勾配を有する内
壁232により係止されることにより、それ以上は挿嵌
方向側に押し込めないようになされている。すなわち、
当該プラグ202の外周面及び第1の固定リング209
内周面に略同一の形状を設けることにより、ストッパー
のとして機能させている。また、プラグ202の肩部2
05の挿嵌方向側の端面233が第1の固定リング20
9の離脱方向側の端面234により係止されることによ
っても同様にストッパーとしての機能を得ている。
【0090】また、プラグ202がカップラー203に
完全に挿嵌されると、プラグ固定ボール218がプラグ
202の外周突部に設けられたへこみ部207に嵌合す
る。そして、プラグ202固定ボール18には、挿嵌方
向側に付勢されるように戻り防止バネ219の弾力が加
えられており、この力がプラグ固定ボール218からへ
こみ部207に対しても加わるため、プラグ固定ボール
218がへこみ部207に嵌合することにより、プラグ
202とカップラー203とがロックされる。
【0091】そして、この状態でストッパー235を離
脱方向にスライドさせると、ストッパー235が外形方
向に押し開かれるように湾曲してストッパー235の内
周面に設けられた凸部236がプラグ固定ボール218
に乗り上げる。さらに、ストッパー235を離脱方向に
スライドさせると、凸部236がプラグ固定ボール21
8を乗り越えて係止され、これによりプラグ固定ボール
218がロックされる。そして、ストッパー235は、
それ自身の弾力性によりスライドさせる前の湾曲してい
ない状態に戻る。また、ストッパー235の挿嵌方向側
の内周面に設けられた凸部237がカップラー本体20
8の外周部に設けられた凸部238に係止されるため、
ストッパー235はこれ以上離脱方向にスライドできな
い。
【0092】以上により、プラグ202とカップラー2
03とが確実に固定されるため、外部から誤ってプラグ
202に対して離脱方向への力が加わっても、また、カ
ップラー203に対して挿嵌方向への力が加わってもプ
ラグ202とカップラー203とが離脱することがな
く、プラグ202とカップラー203との接続状態が確
実に維持される。
【0093】以上において説明したように、この流体コ
ネクタ装置201では、カップラー203に当該カップ
ラー203に対して一義的に形成されたプラグ202が
挿嵌された場合にのみ、遮断弁211が開放され、プラ
グ202とカップラー203との間での流体の授受が可
能となる。したがって、この流体コネクタ装置201で
は、例えば適当な部材で遮断弁211を押すことにより
カップラー203が取り付けられた貯蔵装置の密閉状態
を解いて流体を取り出すこと又は当該貯蔵容器に貯蔵さ
れた流体と異なる種類の流体、すなわち異なる種類の気
体や液体を注入することが防止される。これにより、悪
戯等によりカップラー203が取り付けられた貯蔵装置
から流体を取り出すこと又は貯蔵装置に流体を注入する
ことも防止できる。
【0094】また、他の種類の気体や液体を似たような
容器に貯蔵した場合等においても、この流体コネクタ装
置201を用いた場合には、たとえカップラー203に
他の容器用のプラグ202が入ったとしても、カップラ
ー203に対して一義的に形成されたプラグ202を挿
嵌しない限りは遮断弁211を開放することができない
ため、貯蔵容器に貯蔵された流体を取り出すこと又は当
該貯蔵容器に貯蔵された流体と異なる種類の流体、すな
わち異なる種類の気体や液体を注入することを防止する
ことができる。すなわち、この流体コネクタ装置201
は、逆止弁的機能とキーロック機能とを兼ね備えた流体
コネクタ装置201といえる。
【0095】したがって、この流体コネクタ装置201
によれば、一義的に形成されたコネクタ同士を連結した
場合のみ流体の授受が可能とされ、類似したコネクタの
連結や悪戯等により動作しない、安全性に優れた流体コ
ネクタ装置を実現することができる。
【0096】したがって、この燃料電池システム302
においては、以上のように構成された流体コネクタ装置
201を用いているため、一義的に形成されたコネクタ
同士、すなわちプラグ202とカップラー203とを連
結した場合のみ水素の授受が可能とされ、類似したコネ
クタの連結や悪戯等により動作しない、安全性に優れた
燃料電池システム302が実現されている。
【0097】水素貯蔵カートリッジ303は、図11及
び図12に示すようにカップラー203によりプラグ2
02によるコネクタ解除機構305により燃料電池発電
装置304側との接続及び解除が行われる。このコネク
タ解除機構305では、接続及び解除をワンタッチで行
える構造とされており、より安全に且つ簡単な操作で水
素貯蔵カートリッジ303を取り扱うことができる。具
体的に説明すると、水素貯蔵カートリッジ303を燃料
電池発電装置304側と接続する場合には、図11に示
すように水素貯蔵カートリッジ303を取り付けベース
311に固定された水素貯蔵カートリッジホルダ312
に挿入し、プラグ202を所定の位置までカップラー2
03に挿嵌することにより接続する。
【0098】ここで、水素貯蔵カートリッジホルダ31
2は、水素貯蔵カートリッジ303を所定の位置に案内
及び固定する機能を有する。ここで、図11及び図12
においては、水素貯蔵カートリッジホルダ312は略円
筒形の形状に示されているが、水素貯蔵カートリッジホ
ルダ312の形状は円筒形に限定されるものではなく、
水素貯蔵カートリッジ303を確実に案内及び固定する
ことができれば、種々の形状とすることが可能である。
【0099】また、例えば水素吸蔵合金を用いた水素貯
蔵方式の場合、水素を水素貯蔵カートリッジ303に貯
蔵する(貯蔵)の際には発熱反応によって水素貯蔵カー
トリッジ303の温度が上昇し、逆に水素を他の機器へ
供給(放出)する際には、吸熟反応によって水素貯蔵カ
ートリッジ303の温度が低下する。そして、水素貯蔵
カートリッジ303内の温度の低下は、水素の供給(放
出)に要する時間を増加させてしまうため好ましくな
い。したがって、上述した水素貯蔵の際の吸熱は、水素
の供給(放出)に要する時間を増加させるという不具合
を生じさせる。
【0100】そこで、この燃料電池システム302にお
いては、水素貯蔵カートリッジホルダ312を例えば図
13に示すように二重構造とし、内部側の二重筒の内周
面にらせん状の溝331を形成する。そして、この溝3
31に後述する電気エネルギー発生素子309での発電
の際に発止した暖気を電気エネルギー発生素子接続ホー
ス332により暖気供給口333から供給し、排気口3
34から排気される構成とする。これにより、水素を放
出する際の吸熟反応による水素貯蔵カートリッジ303
の温度が低下を防止することができ、水素の供給(放
出)に要する時間が増加するという不具合を防止するこ
とができる。
【0101】水素貯蔵カートリッジ303と燃料電池発
電装置304側との接続を解除する場合には、水素貯蔵
カートリッジ303に水素貯蔵カートリッジホルダ31
2を挿入する方向にコネクタ解除バー306をスライド
させる。ここで、コネクタ解除バー306は、二つのホ
ルダ313、313により所定の位置に支持されてお
り、当該コネクタ解除バー306の長手方向のみに移動
可能とされている。また、コネクタ解除バー306に
は、当該コネクタ解除バー306が挿通する圧縮コイル
バネ314が配されており、この圧縮コイルバネ314
の弾力によりコネクタ解除バー306が所定の状態、す
なわち水素貯蔵カートリッジ303が接続された状態に
保持されている。そして、コネクタ解除バー306を所
定の応力で押さない限りはコネクタ解除バー306がス
ライドしない構造とされており、衝撃等の外部応力によ
りコネクタ解除バー306が誤作動して水素貯蔵カート
リッジ303と燃料電池発電装置304側との接続が解
除されないようになされている。
【0102】そして、コネクタ解除バー306をスライ
ドさせると、当該コネクタ解除バー306の先端部に設
けられた第1ピン315により軸支され、且つ第2ピン
316により軸支され支点ブロック317により上下を
狭持されたリンク318が、第2ピン316を支点とし
て時計回りに移動する。この動きがリンク318の他端
側に設けられた第3ピン319を介してスライドブロッ
ク320に伝わり、スライドブロック320は、ガイド
ブロック321の上部に設けられた2本のガイドバー3
22に案内されて水素貯蔵カートリッジ303を水素貯
蔵カートリッジホルダ312から脱離する方向にスライ
ドする。ここで、プラグ202は、プラグ取り付けブロ
ック323に固定されており動くことができず、カップ
ラー203が水素貯蔵カートリッジ303ごとスライド
ブロックに押されて脱離する方向にスライドすることに
より図12に示すようにプラグ202とカップラー20
3との接続、すなわち水素貯蔵カートリッジ303の燃
料電池発電装置304側との接続が解除される。
【0103】次に、燃料電池発電装置304について説
明する。燃料電池発電装置304は、電気エネルギー発
生素子309と、流量調整孔である流量調整ピンホール
307と、水素の供給を制御する水素供給制御手段であ
るストップバルブ308と、水素貯蔵カートリッジ30
3と燃料電池発電装置304とを接続する流体コネクタ
装置201の一部である上述したカップラー203とを
備えて構成されている。
【0104】電気エネルギー発生素子309は、水素貯
蔵カートリッジ303から供給された水素を燃料として
発電する燃料電池本体である。すなわち、水素貯蔵カー
トリッジ303から電気エネルギー発生素子309に水
素が供給されると、当該水素を燃料として電気エネルギ
ー発生素子309において発電が行われ、この発電によ
って得られた電気エネルギーがポータブル電子機器30
1に供給される。
【0105】流量調整ピンホール307は、いわゆる流
量調整手段であり、水素貯蔵カートリッジ303から電
気エネルギー発生素子309へ供給される水素の流量を
所定の流量に調整する流量調整孔である。電気エネルギ
ー発生素子309において安定した発電を行い、安定し
た電気エネルギーをポータブル電子機器301に供給す
るためには、燃料となる水素を所定の流量で安定して電
気エネルギー発生素子309に供給する必要がある。電
気エネルギー発生素子309に対する水素の供給量が少
ない場合には燃料不足のため所望の量の電力を発電する
ことができず、ポータブル電子機器301に供給する電
気エネルギーが不足するため、ポータブル電子機器30
1を安定して駆動させることができない。一方、電気エ
ネルギー発生素子309に対する水素の供給量が多すぎ
る場合にも、発電する電力量が低下してしまう。その結
果、電気エネルギー発生素子309に対する水素の供給
量が多すぎる場合も、ポータブル電子機器301を安定
して駆動させることができない。そして、駆動するため
に必要な電気エネルギー量は、電子機器ごとに異なり、
供給する電気エネルギーが少なくても多くても、安定し
て駆動させることができないため、燃料電池システム3
02が搭載される電子機器に最適な電気エネルギーを供
給する必要がある。
【0106】したがって、電気エネルギー発生素子30
9には、燃料電池システム302が搭載されるポータブ
ル電子機器301に最適な電気エネルギーを発電するこ
とができる所定の量の水素を供給することが必要とな
り、そのために、水素の供給量を調整する必要がある。
通常、このような水素の供給量を調整するには、弁等を
用いた流量調整機構が用いられる。しかしながら、この
ような流量調整機構は、構成が複雑となり、また、これ
を配置するためにある程度の空間が必要となるため、燃
料電池システム302の小型化を図る際に問題となる。
【0107】そこで、この燃料電池システム302で
は、水素貯蔵カートリッジ303から電気エネルギー発
生素子309へ供給される水素の流量を調整する流量調
整手段として流量調整孔である流量調整ピンホール30
7を用いる。流量調整ピンホール307により水素の流
量を調整するには、例えば所定の流量の水素のみを通過
させるように設定された所定の大きさのピンホールを基
材に穿設し、この基材を燃料電池発電装置304内の電
気エネルギー発生素子309への水素の流路に配置す
る。これにより、水素貯蔵カートリッジ303から供給
された水素は、流量調整ピンホール307を通過する際
に予め設定された所定の流量に調整されて電気エネルギ
ー発生素子309に供給されることになる。したがっ
て、電気エネルギー発生素子309に対して、燃料とな
る水素を所定の流量で安定して供給することができる。
その結果、電気エネルギー発生素子309において所定
の量の安定した発電を行うことができ、安定した電気エ
ネルギーをポータブル電子機器301に供給することが
可能となる。
【0108】また、流量調整手段として流量調整ピンホ
ール307を用いた場合、構成が非常に簡単であり、ま
た、広いスペースを必要としないため、燃料電池システ
ム302の小型化を図るうえで非常に効果的である。そ
して、構成が簡単である分、衝撃等の外部からの応力等
に対しても強く、多少の衝撃等では壊れたり不具合が生
じたりすることが無く耐久性に優れた燃料電池システム
302を実現することができる。
【0109】ここで、基材に穿設する流量調整ピンホー
ル307の数量は特に限定されるものではなく、1個で
も良く、また複数でも良い。すなわち、設定された所定
の流量の水素のみを通過させることができれば、小さな
ピンホールを多数設けても良く、また大きなピンホール
を少数設けても良い。
【0110】ストップバルブ308は、電気エネルギー
発生素子309に対する水素の供給を制御する水素供給
制御手段であり、電気エネルギー発生素子309を作動
させるときに水素ガスの供給、停止を制御する機能を有
し、また、シールOリングにより微小なゴミや塵等の不
純物の影響を低減させる機能も有している。図14にス
トップバルブ308の一構成例を示す。ストップバルブ
308は、ルブボディ341と、テーパーステム342
と、ステムシールOリング343、344とステムネジ
345と、供給口346と、排気口347と流路348
とを備えて構成されている。ここで、供給口346は水
素貯蔵カートリッジ303から電気エネルギー発生素子
309までの水素の流路のうち水素が供給される側、す
なわち水素貯蔵カートリッジ303側に接続され、ま
た、排気口347は水素貯蔵カートリッジ303から電
気エネルギー発生素子309までの水素の流路のうち電
気エネルギー発生素子309側に接続される。
【0111】そして、電気エネルギー発生素子309に
対して水素の供給を停止した状態とする際には、図14
に示すようにテーパーステム342を閉じた状態とす
る。これにより、供給口346と流路348とが遮断さ
れるため、電気エネルギー発生素子309に対する水素
の供給をストップバルブ308で停止させることができ
る。また、電気エネルギー発生素子309に対して水素
を供給する際には、図15に示すようにテーパーステム
342を開いた状態とする。これにより供給口346と
流路348との間に空間が形成され、水素が供給口34
6から流路348を通って排気口347に抜けることが
できるため、電気エネルギー発生素子309に対して水
素を供給することができる。
【0112】また、図15に示すようにテーパーステム
342を開いた状態とする際に、テーパーステム342
の位置を調節することにより上述した空間の大きさを調
節することができ、当該空間の大きさを調節することに
より水素の流量を制御することができる。したがって、
この燃料電池システム302では、流量調整ピンホール
307の他にストップバルブ308においても流量を調
節することが可能とされており、二重に水素の流量を調
整可能とされているため、より確実に水素の流量を制御
することが可能である。
【0113】以上のような燃料電池システム302で
は、水素貯蔵カートリッジ303に備えられたタンク
(図示せず)からレギュレータ1により所定の圧力に調
圧された状態で燃料電池発電装置304に供給される。
そして、燃料電池発電装置304に供給された水素は、
流量調整ピンホール307においてポータブル電子機器
7に供給する電力を発電するために最適な流量に調整さ
れてストップバルブ308、電気エネルギー発生素子3
09に送られる。そして、電気エネルギー発生素子30
9では、この水素を燃料として発電を行い、発電した電
気エネルギーをポータブル電子機器301に供給してポ
ータブル電子機器301を駆動させる。したがって、こ
のポータブル電子機器301では、燃料電池システム3
02において所定の量の安定した発電を行うことがで
き、安定した電気エネルギーがポータブル電子機器30
1に供給されるため、安定した駆動が可能とされる。
【0114】また、上記においては、ストップバルブ3
08が電気エネルギー発生素子309の直前に配された
場合について説明したが、ストップバルブ308の配置
位置は、上記に限定されるものではなく、適宜変更可能
である。すなわち、例えば双方向レギュレータ101を
用いる構成の場合には、図16に示すようにストップバ
ルブ308を燃料電池発電装置304の中においてプラ
グ202と流量調整ピンホール307との間に配置した
構成とすることができる。以上の構成とした場合におい
ても、上述した本発明に係る効果及び各構成部材の効果
を得ることができる。
【0115】また、上述した燃料電池システムにおいて
は、水素貯蔵カートリッジ内に電子素子を内蔵すること
により、電気エネルギー発生素子に水素を供給する際に
必要となる種々の情報を記憶及び呼び出すことが可能と
される。これにより例えば水素貯蔵カートリッジに貯蔵
する水素の購入や、水素貯蔵カートリッジの販売等を容
易に行うことが可能とされる。また、水素貯蔵カートリ
ッジ内に貯蔵されている水素の貯蔵量や圧力、その他水
素に関する種々の情報を常時把握することができるた
め、水素及び水素貯蔵カートリッジの管理を簡単に且つ
確実に行うことができる。
【0116】そして、このような燃料電池システムは、
構成が簡単であるため小型化が可能であり、また簡単な
操作で水素の供給を行えるため、例えば水素を燃料とす
る電気エネルギー発生素子を内蔵するカムコーダー、パ
ソコン、ロボット等へ搭載して用いるのに好適である。
【0117】
【発明の効果】本発明に係る圧力調整機構は、内部空間
がそれぞれ流通孔が穿設された第1の隔壁及び第2の隔
壁によって3分割され、これら分割された空間が第1の
圧力調整室、第2の圧力調整室及び第3の圧力調整室と
され、互いに隣接する上記第1の圧力調整室及び上記第
2の圧力調整室にはそれぞれ流体を流入又は流出させる
外部接続孔が設けられるとともに、上記第2の圧力調整
室と隣接する上記第3の圧力調整室には上記第2の圧力
調整室に向かって前進及び後退自在とされ所定の弾性力
をもって支持された圧力調整壁が設けられてなり、上記
各隔壁の流通孔に挿通され、且つ上記圧力調整壁と連結
されて当該圧力調整壁の前進及び後退に伴って移動する
支持軸と、上記第1の圧力調整室において上記第1の隔
壁に向かって付勢されるように第1の弾性材を介して上
記支持軸に取り付けられ、上記第1の隔壁に設けられた
流通孔を開閉する第1の圧力調整弁と、上記第2の圧力
調整室において上記支持軸に固定され、上記第2の隔壁
に設けられた流通孔を開閉する第2の圧力調整弁とを有
してなるものである。
【0118】以上のように構成された本発明に係る圧力
調整機構は、正方向に流体を流す場合には、従来の圧力
調整機構と同様に、流体を所定の圧力に調圧することが
可能とされ、また、逆方向においてもガスを流すことが
可能とされている。すなわち、この圧力調整機構では、
ダイアフラムを破損させることなく、所定の圧力の状態
で逆方向においてもガスを流すことが可能とされてい
る。
【0119】したがって、本発明に係る圧力調整機構に
よれば、正方向及び逆方向の二方向の流路に対応するこ
とが可能な、利便性に優れた圧力調整機構が実現され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のレギュレータを説明する断面図である。
【図2】従来のレギュレータを説明する断面図である。
【図3】本発明に係るレギュレータの一構成例を説明す
る断面図である。
【図4】本発明に係るレギュレータの一構成例を説明す
る断面図である。
【図5】本発明に係るレギュレータの一構成例を説明す
る断面図である。
【図6】本発明に係るレギュレータの他の構成例を説明
する断面図である。
【図7】本発明に係るレギュレータの他の構成例を説明
する断面図である。
【図8】本発明に係るレギュレータの他の構成例を説明
する断面図である。
【図9】本発明を適用した燃料電池システムを搭載した
ポータブル電子機器の一例を示す構成図である。
【図10】流体コネクタ装置の構成を示す断面図であ
る。
【図11】コネクタ解除機構を説明する斜視図である。
【図12】コネクタ解除機構を説明する斜視図である。
【図13】水素貯蔵カートリッジホルダの構成を説明す
る図である。
【図14】ストップバルブが閉じた状態を説明する断面
図である。
【図15】ストップバルブが開いた状態を説明する断面
図である。
【図16】本発明を適用した燃料電池システムを搭載し
たポータブル電子機器の一例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 レギュレータ 2 第1の外部接続孔 3 第2の外部接続孔 4 ケース 5 第1のガス流通孔 6 第2のガス流通孔 7 第1の隔壁 8 第2の隔壁 9 第1の圧力調整室 10 第2の圧力調整室 11 第3の圧力調整室 12 調整バネ 13 ダイアフラム 14 支持軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 亨弘 大阪府大阪市北区曾根崎新地1丁目4番20 号 桜橋IMビル6F 株式会社ハイテッ ク内 (72)発明者 渡辺 富一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 4G040 AB01 5H027 AA02 BA13 BA14 KK01 MM01 5H316 AA20 BB01 BB07 DD06 DD18 EE02 EE10 EE12 JJ01 KK02 LL01 LL03

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部空間がそれぞれ流通孔が穿設された
    第1の隔壁及び第2の隔壁によって3分割され、これら
    分割された空間が第1の圧力調整室、第2の圧力調整室
    及び第3の圧力調整室とされ、 互いに隣接する上記第1の圧力調整室及び上記第2の圧
    力調整室にはそれぞれ流体を流入又は流出させる外部接
    続孔が設けられるとともに、上記第2の圧力調整室と隣
    接する上記第3の圧力調整室には上記第2の圧力調整室
    に向かって前進及び後退自在とされ所定の弾性力をもっ
    て支持された圧力調整壁が設けられてなり、 上記各隔壁の流通孔に挿通され、且つ上記圧力調整壁と
    連結されて当該圧力調整壁の前進及び後退に伴って移動
    する支持軸と、 上記第1の圧力調整室において上記第1の隔壁に向かっ
    て付勢されるように第1の弾性材を介して上記支持軸に
    取り付けられ、上記第1の隔壁に設けられた流通孔を開
    閉する第1の圧力調整弁と、 上記第2の圧力調整室において上記支持軸に固定され、
    上記第2の隔壁に設けられた流通孔を開閉する第2の圧
    力調整弁とを有することを特徴とする圧力調整機構。
  2. 【請求項2】 上記支持軸の後退に伴って、上記第1の
    圧力調整弁、上記第2の圧力調整弁が順次流通孔を閉塞
    することを特徴とする請求項1記載の圧力調整機構。
  3. 【請求項3】 上記第3の圧力調整室の上記圧力調整壁
    により分割された空間のうち上記第2の圧力調整室と反
    対側の空間が大気圧とされていることを特徴とする請求
    項1記載の圧力調整機構。
  4. 【請求項4】 上記圧力調整壁が、弾性を有する隔膜で
    あることを特徴とする請求項1記載の圧力調整機構。
  5. 【請求項5】 上記弾性を有する隔膜が、ダイアフラム
    であることを特徴とする請求項4記載の圧力調整機構。
  6. 【請求項6】 上記圧力調整壁が、バネの弾性力によっ
    て支持されることを特徴とする請求項1記載の圧力調整
    機構。
  7. 【請求項7】 上記圧力調整壁がピストンであること、
    を特徴とする請求項1記載の圧力調整機構。
  8. 【請求項8】 上記第1の弾性材が、バネであることを
    特徴とする請求項1記載の圧力調整機構。
  9. 【請求項9】 上記第1の弾性材が、ベローズであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の圧力調整機構。
  10. 【請求項10】 上記流体は、気体であることを特徴と
    する請求項1記載の圧力調整機構。
  11. 【請求項11】 上記気体が、水素であることを特徴と
    する請求項10記載の圧力調整機構。
  12. 【請求項12】 上記流体が、液体であることを特徴と
    する請求項1記載の圧力調整機構。
  13. 【請求項13】 上記第2の圧力調整室において上記第
    1の隔壁に向かって付勢されるように第2の弾性材を介
    して上記支持軸に取り付けられ、上記第1の隔壁に設け
    られた流通孔を閉塞する第3の圧力調整弁を有するとと
    もに、 上記第1の隔壁に補助流通孔が形成され、上記第1の圧
    力調整室に上記第1の隔壁に向かって弾発付勢され、当
    該補助流通孔を閉塞する補助圧力弁が設けられているこ
    とを特徴とする請求項1記載の圧力調整機構。
  14. 【請求項14】 上記第2の弾性材が、バネであること
    を特徴とする請求項13記載の圧力調整機構。
  15. 【請求項15】 上記第2の弾性材が、ベローズである
    ことを特徴とする請求項13記載の圧力調整機構。
JP2001305874A 2001-10-01 2001-10-01 圧力調整機構 Pending JP2003115308A (ja)

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