JP2003114480A - プロジェクタの光学系の変更に応じた画像処理 - Google Patents

プロジェクタの光学系の変更に応じた画像処理

Info

Publication number
JP2003114480A
JP2003114480A JP2001308929A JP2001308929A JP2003114480A JP 2003114480 A JP2003114480 A JP 2003114480A JP 2001308929 A JP2001308929 A JP 2001308929A JP 2001308929 A JP2001308929 A JP 2001308929A JP 2003114480 A JP2003114480 A JP 2003114480A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
projector
image processing
projection
optical filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001308929A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiji Kimura
佳司 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2001308929A priority Critical patent/JP2003114480A/ja
Priority to US10/252,541 priority patent/US6824276B2/en
Publication of JP2003114480A publication Critical patent/JP2003114480A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/12Picture reproducers
    • H04N9/31Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM]
    • H04N9/3179Video signal processing therefor
    • H04N9/3182Colour adjustment, e.g. white balance, shading or gamut

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Video Image Reproduction Devices For Color Tv Systems (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プロジェクタによる投写画像の画質を向上さ
せる。 【解決手段】 プロジェクタ10は、着脱可能な光学フ
ィルタ60を備える。この光学フィルタ60は、投写光
の緑の色光の強度を弱める透過率特性を有する。画像処
理部20は、光学フィルタ60が装着されているか否か
に応じて、記憶部26に予め用意されているルックアッ
プテーブルを切換えて、色補正処理を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロジェクタの光
学系の変更に応じた画像処理に関する。
【0002】
【従来の技術】プロジェクタは、使用目的に応じて、い
わゆるデータプロジェクタとビデオプロジェクタとに大
別される。これらは、それぞれ要求される性能が異な
る。
【0003】データプロジェクタは、パーソナルコンピ
ュータ等の情報端末から受信した画像信号に基づいて、
画像を投写するプロジェクタである。このタイプのプロ
ジェクタは、会議室や講堂等の比較的明るい場所で、主
としてプレゼンテーション用に使用される。このため、
投写画像について、明るさが要求されている。これに対
し、ビデオプロジェクタは、AV機器等から受信した映
像信号に基づいて、テレビや映画等の映像を投写するプ
ロジェクタである。このタイプのプロジェクタは、照明
を暗くした室内等の比較的暗い場所で、主として映像鑑
賞用に使用される。このため、投写画像について、明る
さよりも色バランスやコントラスト等の画質の良さが要
求されている。
【0004】ところで、プロジェクタ用の光源ランプに
は、高演色性、高輝度の観点から、超高圧水銀ランプ、
メタルハライドランプ、キセノンランプ等の放電ランプ
が用いられる。図10は、超高圧水銀ランプの発光スペ
クトルを示す説明図である。プロジェクタは、この照明
光を赤色光(R)、緑色光(G)、青色光(B)の各成
分に分離し、それぞれの照明光をライトバルブによって
変調して画像を投写する。照明光は、例えば、400〜
500(nm)の波長領域の青色成分と、500〜60
0(nm)の波長領域の緑色成分と、600〜700
(nm)の波長領域の赤色成分とに区分して利用するこ
とができる。
【0005】一般に、プロジェクタは、データプロジェ
クタとしての使用頻度が高い。従って、投写画像の明る
さを高めるために視感度が高い緑色成分の照明光を多く
利用する傾向にある。このため、投写画像は、R,G,
Bの色バランスが悪かった。
【0006】従来、かかるデータプロジェクタを、ビデ
オプロジェクタとして用いる場合には、緑に対応する画
像データの階調値を、データプロジェクタとして用いる
場合の値の例えば0.8倍として色バランスを調整して
いた。つまり、図10に一点鎖線で示したように液晶パ
ネルの駆動によって緑色光の強度を低下させ、色バラン
スを調整していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ライトバルブ
として液晶パネルを用いたプロジェクタにおいて、上述
した色バランスの調整を行った場合、投写画像に十分な
コントラスト比が得られなかった。コントラスト比は、
全白の画像を投写したときの明るさと、全黒の画像を投
写したときの明るさとの比で表される。
【0008】図11は、R,G,Bの入力階調値が等し
いグレー階調の画像を投写するときの入力階調値と明る
さとの関係を示す説明図である。実線L1は、上述した
色バランスの調整を行わない場合の入力階調値と明るさ
との関係を、一点鎖線L2は、調整を行う場合の入力階
調値と明るさとの関係をそれぞれ表している。上述した
色バランスの調整を行わない場合のコントラスト比は、
B1/B0であり、調整を行う場合のコントラスト比は
B2/B0である。図から分かるように、上述した色バ
ランスの調整方法では、全白の画像を投写したときの明
るさがB1からB2に低下するにも関わらず、全黒の画
像を投写したときの明るさはB0のまま変化しない。液
晶パネルは、その特性上、全黒を表現するために全ライ
トバルブを閉じていても、照明光がライトバルブをわず
かに透過してしまうからである(図10の二点鎖線参
照)。このことは、上述した色バランスの調整方法で
は、コントラスト比が低下することを意味している。
【0009】つまり、従来、ライトバルブとして液晶パ
ネルを用いたプロジェクタによる投写画像において、色
バランスの調整とコントラスト比との両立は困難だっ
た。
【0010】また、上述した色バランスの調整では、黒
あるいは低階調の投写画像においては、色バランスの調
整が不十分だった。例えば、上述した色バランスの調整
を行った場合でも、投写画像において黒を表現するとき
には、調整を行わない場合と明るさが同じであり、照明
光の緑色成分を多く利用するので、黒が緑みのグレーで
表現されてしまっていた。
【0011】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたものであり、プロジェクタによる投写画像の画質
を向上させることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明で
は、以下の構成を採用した。本発明の第1のプロジェク
タは、画像を投写するプロジェクタであって、入力され
た原画像データに対して画像処理を施す画像処理部と、
前記画像処理が施された画像データに基づいて画像を形
成する画像形成部と、所定の発光スペクトルを有する照
明光を用いて、前記画像形成部に形成された画像を投写
する投写光学系と、前記投写光学系に着脱可能であっ
て、前記照明光の発光スペクトルのうちで前記画像の投
写に供する波長領域の少なくとも一部のスペクトル強度
を弱めるための光学フィルタと、を備え、前記画像処理
部は、前記光学フィルタの着脱に伴う前記スペクトル強
度の変化を考慮した画像処理を施すことを要旨とする。
【0013】先に説明したように、従来、ライトバルブ
として液晶パネルを用いたプロジェクタでは、画像処理
によって投写画像の色バランスの調整を行っていたた
め、コントラスト比の低下を招いていた。本発明のプロ
ジェクタは、投写光学系に着脱可能であって、照明光の
発光スペクトルのうちで画像の投写に供する波長領域の
少なくとも一部のスペクトル強度を弱めるための光学フ
ィルタを備えている。この光学フィルタを用いることに
よって、投写画像の色バランスを調整することができ
る。更に、光学フィルタによって、投写画像における黒
の明るさを従来よりも暗くすることができるので、先に
説明したコントラストの低下を抑制することができる。
また、光学フィルタは、投写光学系に着脱可能であるの
で、色バランスよりも明るさが要求されるときには、取
り外して利用することができる。
【0014】また、本発明のプロジェクタにおいて、光
学フィルタを装着した場合と装着しない場合とでは、画
像の投写に供する投写光のスペクトル強度が異なるの
で、投写画像の色バランスが異なる。本発明のプロジェ
クタでは、画像処理部において、光学フィルタが装着さ
れているか否かに応じて、投写光のスペクトル強度の変
化を考慮して、原画像データに対して、適切な画像処理
を施すことができる。この結果、色バランスとコントラ
スト比とを両立させ、投写画像の画質を向上させること
ができる。
【0015】本発明の第1のプロジェクタにおいて、画
像処理として種々の処理を適用可能であるが、例えば、
前記画像処理は、色補正処理であることが好ましい。
【0016】こうすることによって、投写画像の色再現
性を向上させることができる。
【0017】本発明の第1のプロジェクタにおいて、前
記画像の投写に供する波長領域は、赤色光、緑色光、青
色光に対応する波長領域であり、光学フィルタは、前記
赤色光、緑色光、青色光に対応する波長領域のうちで緑
色光に対応する波長領域のスペクトル強度の低減率が最
も高い光学フィルタであることが好ましい。
【0018】ここで、「緑色光に対応する波長領域のス
ペクトル強度の低減率が最も高い」とは、投写光学系か
ら射出される投写光において、緑色光の強度の低減率が
最も高いことを意味している。従って、光学フィルタ単
体の特性において、緑色光の強度の低減率が最も高いと
は限らない。
【0019】先に説明したように、一般に、液晶パネル
をライトバルブとして用いたプロジェクタの照明光は、
緑色光が強い傾向にある。従って、緑色光のスペクトル
強度を低減することによって、コントラスト比を維持し
たまま、色バランスの調整を効果的に行うことができ
る。更に、黒あるいは低階調の投写画像が緑がかって表
現されてしまうという従来の課題を解消することもでき
る。
【0020】本発明の第1のプロジェクタにおいて、前
記画像処理部は、前記光学フィルタに応じて前記画像処
理に用いられるパラメータを記憶する記憶部と、前記光
学フィルタを特定するための特定情報を入力する特定情
報入力部と、前記特定情報に応じて前記パラメータを切
換えるための画像処理制御部と、を備えるようにするこ
とができる。
【0021】ここで、「画像処理に用いられるパラメー
タ」としては、例えば、画像データの入力階調値と画像
形成部への出力階調値との関係を表したルックアップテ
ーブルや、関数などが挙げられる。また、画像処理に用
いられるパラメータには、色補正以外の画像処理に用い
られるパラメータも含まれ得る。「特定情報」として
は、例えば、光学フィルタの型番を用いることができ
る。本発明のプロジェクタでは、特定情報によって光学
フィルタを特定し、これに応じて適切な画像処理を施す
ことができる。
【0022】上記プロジェクタにおいて、特定情報入力
部への特定情報の入力は、手動で行うものとしてもよい
が、前記光学フィルタは、前記特定情報を保持する特定
情報部を備えており、前記画像処理制御部は、前記特定
情報部から取得した特定情報に基づいて前記パラメータ
を切換えるようにすることが好ましい。
【0023】こうすることによって、特定情報入力部
は、光学フィルタの特定情報部から自動的に特定情報を
取得し、画像処理制御部は、これに基づいて、パラメー
タを切換えるようにすることができる。この結果、プロ
ジェクタの利便性を向上させることができる。なお、
「特定情報部」としては、ICチップや、光学フィルタ
ごとに固有の配列で設けられた電極などを用いることが
できる。
【0024】本発明の第1のプロジェクタにおいて、光
学フィルタは、その特性に応じて投写光学系の中のいく
つかの箇所、例えば、プロジェクタの内部に着脱可能な
ようにすることができるが、前記投写光学系は、投写レ
ンズを備えており、前記光学フィルタは、前記投写レン
ズの外部に着脱可能であることが好ましい。
【0025】こうすることによって、プロジェクタの内
部の構成をコンパクトにすることができる。また、光学
フィルタの着脱をユーザによって容易に行うことができ
る。
【0026】上述した光学フィルタの着脱に応じた画像
処理は、一般に、投写光学系の光学特性の変更に応じた
画像処理として適用可能である。即ち、例えば、投写距
離などの設置条件に応じて、超広角レンズ、望遠レンズ
など種々の投写レンズ、その他の光学部材を着脱可能な
プロジェクタに適用することができる。
【0027】本発明の第2のプロジェクタは、画像を投
写するプロジェクタであって、入力された原画像データ
に対して画像処理を施す画像処理部と、前記画像処理が
施された画像データに基づいて画像を形成する画像形成
部と、前記画像形成部に形成された画像を投写する投写
光学系と、前記投写光学系に着脱可能であって、該投写
光学系の光学特性を変更可能な光学部材と、を備え、前
記画像処理部は、前記光学部材の着脱に伴う前記光学特
性の変化に応じた画像処理を施すことを要旨とする。
【0028】こうすることによって、光学部材を着脱し
たときに、投写光学系の光学特性の変化に応じて、原画
像データに対して、適切な画像処理を施すことができ
る。
【0029】本発明の第2のプロジェクタにおいて、画
像処理として種々の処理を適用可能であるが、例えば、
前記光学部材は、前記投写光学系の投写範囲を変更する
作用を有する部材であり、前記画像処理は、シャープネ
ス調整であることが好ましい。
【0030】投写範囲を変更する作用を有する光学部材
としては、例えば、超広角レンズなどの投写レンズが挙
げられる。投写レンズの交換は、プロジェクタからスク
リーンまでの投写距離の変更によって行われる。投写レ
ンズの交換によって投写範囲や焦点距離が変わると、好
ましいシャープネス調整の程度も変わる。本発明のプロ
ジェクタでは、投写レンズ等の光学部材の交換により投
写光学系の光学特性が変化したときに、それに応じて適
切にシャープネス調整を施すことができる。
【0031】本発明の第2のプロジェクタにおいて、前
記画像処理部は、前記光学部材に応じて前記画像処理に
用いられるパラメータを記憶する記憶部と、前記光学部
材を特定するための特定情報を入力する特定情報入力部
と、前記特定情報に応じて前記パラメータを切換えるた
めの画像処理制御部と、を備えるようにすることができ
る。
【0032】こうすることによって、特定情報によって
光学部材を特定し、これに応じて適切な画像処理を施す
ことができる。なお、「画像処理に用いられるパラメー
タ」としては、上述したシャープネス調整に用いられる
パラメータや、他の画像処理に用いられるパラメータが
挙げられる。
【0033】本発明の第2のプロジェクタにおいて、特
定情報入力部への特定情報の入力は、手動で行うものと
してもよいが、前記光学部材は、前記特定情報を保持す
る特定情報部を備えており、前記画像処理制御部は、前
記特定情報部から取得した特定情報に基づいて前記パラ
メータを切換えるようにすることが好ましい。
【0034】こうすることによって、特定情報入力部
は、光学部材の特定情報部から自動的に特定情報を取得
し、画像処理制御部は、これに基づいて、パラメータを
切換えるようにすることができる。この結果、プロジェ
クタの利便性を向上させることができる。
【0035】本発明は、上述のプロジェクタとしての構
成の他、プロジェクタによって投写される画像の画像処
理方法の発明として構成することもできる。また、これ
らを実現するコンピュータプログラム、およびそのプロ
グラムを記録した記録媒体、そのプログラムを含み搬送
波内に具現化されたデータ信号など種々の態様で実現す
ることが可能である。なお、それぞれの態様において、
先に示した種々の付加的要素を適用することが可能であ
る。
【0036】本発明をコンピュータプログラムまたはそ
のプログラムを記録した記録媒体等として構成する場合
には、プロジェクタを駆動するプログラム全体として構
成するものとしてもよいし、本発明の機能を果たす部分
のみを構成するものとしてもよい。また、記録媒体とし
ては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気デ
ィスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカー
ド、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピ
ュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)
および外部記憶装置などコンピュータが読み取り可能な
種々の媒体を利用できる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、実施例に基づき以下の順で説明する。 A.プロジェクタの構成: B.光学フィルタ: C.画像処理: D.第2実施例: E.変形例:
【0038】A.プロジェクタの構成:図1は、本発明
の第1実施例としてのプロジェクタ10の概略構成を示
す説明図である。プロジェクタ10は、レシーバ12
と、画像処理部20と、液晶パネル駆動部30と、液晶
パネルとを備えている。プロジェクタ10は、また、液
晶パネル32を照明するための照明装置52や、液晶パ
ネル32を透過した透過光をスクリーンSC上に投写す
るための投写レンズ54や、後述する他の光学系を有す
る投写光学系50を備えている。投写レンズ54には、
光学フィルタ60を着脱することが可能である。光学フ
ィルタ60は、ユーザがプロジェクタ10によって映像
を投写し、鑑賞するときに装着するものである。この光
学フィルタ60は、光学フィルタを特定するための特定
情報を保持した特定情報部70を備えている。光学フィ
ルタ60の特性については後述する。
【0039】レシーバ12は、図示しないパーソナルコ
ンピュータ等の情報端末から供給されるアナログ画像信
号あるいはディジタル画像信号や、AV機器等から供給
される映像信号VSを入力し、画像処理部20で処理可
能な形式の画像データに変換する。
【0040】画像処理部は、特定情報入力部22と、画
像処理制御部24と、記憶部26と、を備えている。特
定情報入力部22は、光学フィルタ60が投写レンズ5
4に装着されているときに、特定情報部70から特定情
報を自動取得する。本実施例では、光学フィルタ60の
特定情報部70は、電極によって構成されている。特定
情報入力部22は、この電極によって回路が短絡になっ
ているか、あるいは、開放になっているかに応じて、光
学フィルタ60が装着されているか否かを自動検出する
ことができる。ユーザが光学フィルタ60を装着したか
否かを入力するためのスイッチを設け、このスイッチに
よって特定情報を手動で入力するようにしてもよい。ま
た、ユーザがリモートコントローラによって、光学フィ
ルタ60を装着したか否かを入力するようにしてもよ
い。
【0041】記憶部26は、投写レンズ54に光学フィ
ルタ60が装着されているか否かに応じて使い分けられ
るルックアップテーブルを記憶している。このルックア
ップテーブルは、画像データの入力階調値と液晶パネル
駆動部30への出力階調値との関係がR,G,Bごとに
記録された一次元のルックアップテーブルであり、色補
正処理に用いられる。画像処理制御部24は、特定情報
に応じてルックアップテーブルを使い分ける。また、画
像処理制御部24は、レシーバ12に入力される画像信
号が、パーソナルコンピュータ等の情報端末から受信し
た画像信号であるか、あるいは、AV機器等から受信し
た映像信号であるかによってもルックアップテーブルを
使い分ける。このルックアップテーブルの使い分けにつ
いては後述する。画像処理部20は、上述した色補正処
理の他に、画像データに対して、輝度調整、コントラス
ト調整、シャープネス調整などの画質調整や、プロジェ
クタ10によってあおり投写を行うときの台形歪補正等
の各種画像処理を施す機能も有している。
【0042】液晶パネル駆動部30は、画像処理部20
で生成された画像データに基づいて、液晶パネル32を
駆動するための駆動信号を生成する。
【0043】液晶パネル32は、液晶パネル駆動部30
で生成された駆動信号に応じて照明光を変調する。液晶
パネル32は、透過型の液晶パネルであり、照明装置5
2から射出された照明光を変調するライトバルブ(光変
調器)として使用されている。液晶パネル32は、本発
明の画像形成部に相当する。
【0044】図2は、プロジェクタ10の投写光学系5
0の構成を示す説明図である。投写光学系50は、照明
光学系100と、色光分離光学系200と、リレー光学
系220と、3枚のフィールドレンズ312,314,
316と、3枚の液晶ライトバルブ322,324,3
26と、クロスダイクロイックプリズム520と、投写
レンズ系540と、光学フィルタ60とを備えている。
【0045】照明光学系100は、超高圧水銀ランプ5
6と放物面鏡58とを有する照明装置52と、第1のレ
ンズアレイ120と、第2のレンズアレイ140と、偏
光変換素子160と、重畳レンズ180とを備えてい
る。
【0046】色光分離光学系200は、ダイクロイック
ミラー210,212と、反射ミラー214とを備えて
いる。ダイクロイックミラー210は、赤(R)の色光
を透過するとともに、緑(G)、青(G)の色光を反射
する。ダイクロイックミラー212は、青(B)の色光
を透過するとともに、緑(G)の色光を反射する。
【0047】リレー光学系220は、入射レンズ226
と、反射ミラー222,224と、リレーレンズ228
とを備えている。
【0048】照明光学系100から射出された照明光
は、色光分離光学系200において赤(R)、緑
(G)、青(B)の3色の色光に分離される。分離され
た各色光は、液晶ライトバルブ322,324,326
によって画像データに応じて変調される。液晶ライトバ
ルブ322,324,326によって変調された3色の
色光は、クロスダイクロイックプリズム520で合成さ
れ、投写レンズ系540によってスクリーンSC上に投
写される。これにより、スクリーンSC上にカラー画像
が表示されることとなる。
【0049】B.光学フィルタ:光学フィルタ60は、
スクリーンSCに投写される投写光のうちの緑の色光の
強度を弱めるための光学フィルタである。図3は、光学
フィルタの透過率特性を示す説明図である。光学フィル
タ60は、図3(a)に示すように、青および赤の色光
をほぼ100(%)透過させ、緑の色光を約75(%)
透過させる透過率特性を有している。
【0050】本実施例において、光学フィルタは、スク
リーンSCへの投写光のうちの緑の色光の強度を弱める
ものであるから、このような透過率特性を有する光学フ
ィルタを、投写光学系50の中のいくつかの箇所のうち
のいずれかに装着することができる。例えば、図3
(a)に示した透過率特性を有する光学フィルタ60
を、投写レンズ54に装着する代わりに、例えば、照明
光学系100と色光分離光学系200との間に装着する
ようにしてもよい(図2の60A)。
【0051】また、光学フィルタ60を投写レンズ54
に装着する代わりに、例えば、図3(b)に示した透過
率特性を有する光学フィルタ60Bを、2つのダイクロ
イックミラー210,212の間に装着するようにして
もよい。ダイクロイックミラー210を反射した色光
は、赤色成分を含んでいない。従って、図3(b)に実
線T2および一点鎖線T3で示すように、青の色光をほ
ぼ100(%)、緑の色光を約75(%)透過させる光
学フィルタ60Bを用いることによって、図3(a)に
示した光学フィルタ60を用いた場合と同様な投写光を
得ることができる。
【0052】また、光学フィルタ60を投写レンズ54
に装着する代わりに、例えば、図3(c)に示した透過
率特性を有する光学フィルタ60Cを、ダイクロイック
ミラー212とフィールドレンズ314との間に装着す
るようにしてもよい。ダイクロイックミラー212を反
射した色光は、赤色成分および青色成分を含んでいな
い。従って、実線T4および一点鎖線T5で示すよう
に、緑の色光を約75(%)透過させる光学フィルタ6
0Cを用いることによって、図3(a)に示した光学フ
ィルタ60を用いた場合と同様な投写光を得ることがで
きる。なお、図3(a)に示した透過率特性を有する光
学フィルタは、光学フィルタ60A,60B,60Cの
うちのいずれの箇所に装着してもよい。ただし、光学フ
ィルタ60は、投写レンズ54の外部に着脱可能とする
ことが好ましい。こうすることによって、プロジェクタ
10の内部構成をコンパクトにすることができる。ま
た、ユーザが光学フィルタ60を容易に着脱することが
できる。
【0053】なお、本実施例において、光学フィルタ6
0について、緑の色光の透過率を約75(%)としてい
るのは、本実施例のプロジェクタ10が光源ランプとし
て図10に示した発光スペクトルを有する超高圧水銀ラ
ンプ56を用いており、また、発明者が、緑の色光の透
過率を赤および青の色光の透過率よりも約25(%)低
くすることによって投写画像における輝度をある程度確
保しつつ、R,G,Bの色バランスを良好に調整できる
ことを見出したからである。従って、各波長領域におけ
る透過率は、光源ランプの種類や、光学系の特性に応じ
て任意に設定可能である。
【0054】図4は、プロジェクタ10によって全白お
よび全黒の画像を投写したときの投写光のスペクトルを
示す説明図である。実線WNは、光学フィルタ60を装
着していないときに全白の画像を投写したときの投写光
のスペクトルであり、一点鎖線WFは、光学フィルタ6
0を装着したときに全白の画像を投写したときの投写光
のスペクトルである。また、実線BNは、光学フィルタ
60を装着していないときに全黒の画像を投写したとき
の投写光のスペクトルであり、一点鎖線BFは、光学フ
ィルタ60を装着したときの全黒の画像を投写したとき
の投写光のスペクトルである。図示するように、光学フ
ィルタ60を装着することによって、全白の画像を投写
したときの緑色成分のスペクトル強度を、光学フィルタ
60を装着しない場合の約75(%)に弱めるととも
に、全黒の画像を投写したときの緑色成分のスペクトル
強度も、光学フィルタ60を装着しない場合の約75
(%)に弱めることができる。こうすることによって、
全黒の画像を投写したときの明るさを、光学フィルタ6
0を装着しないときの明るさよりも暗くすることができ
る。また、全黒の画像を投写したときに、黒が緑みの黒
で表現されてしまうという従来の課題を解消することも
できる。
【0055】C.画像処理:プロジェクタ10は、先に
説明したように、受信した画像信号に応じて、更に、光
学フィルタ60が装着されているか否かに応じて、ルッ
クアップテーブルを切換えて色補正処理を実行する。
【0056】図5は、各ルックアップテーブルに記録さ
れるトーンカーブの一例を示す説明図である。トーンカ
ーブは、R,G,B各色について用意されているが、こ
こでは、緑の画像データについてのトーンカーブのみを
示す。実線TC1は、レシーバ12がパーソナルコンピ
ュータ等の情報端末から画像信号を受信し、かつ、光学
フィルタ60が装着されていないときに用いるトーンカ
ーブである。このトーンカーブTC1は、投写画像の明
るさを重視したトーンカーブである。一点鎖線TC2
は、レシーバ12がAV機器等から映像信号を受信し、
かつ、光学フィルタ60が装着されていないときに用い
るトーンカーブである。このトーンカーブTC2は、投
写画像の色バランスを重視したトーンカーブである。た
だし、この場合は、先に図11を用いて説明したよう
に、コントラスト比の低下を招く。二点鎖線TC3は、
レシーバ12が受信した画像信号に関わらず、光学フィ
ルタ60が装着されているときに用いるトーンカーブで
ある。このトーンカーブTC3は、色バランスを重視し
たトーンカーブである。トーンカーブTC2において、
入力階調値が255のときに出力階調値がDnであるの
に対し、トーンカーブTC3において、入力階調値が2
55のときに出力階調値がDnよりも大きいDfである
のは、両者において全白の投写画像の明るさが等しくな
るようにするためである。これらのトーンカーブTC
1,TC2,TC3は、それぞれルックアップテーブル
LUT1,LUT2,LUT3に記録されている。な
お、ここで示した各トーンカーブは一例にすぎず、任意
に設定可能である。例えば、図中では、入力階調値と出
力階調値との関係が線形の場合を示したが、非線形であ
ってもよい。このようなルックアップテーブルを用いて
色補正処理を実行することにより、投写画像における色
再現性を向上させることができる。
【0057】図6は、R,G,Bの入力階調値が等しい
グレー階調の画像を投写するときの入力階調値と明るさ
との関係を示す説明図である。実線L1は、光学フィル
タ60を装着せず、トーンカーブTC1を用いたときの
入力階調値と明るさとの関係を示している。この場合、
全白の画像の明るさがB1であり、全黒の画像の明るさ
がB0であるので、コントラスト比は、B1/B0であ
る。一点鎖線L2は、光学フィルタ60を装着せずに、
トーンカーブTC2を用いたときの入力階調値と明るさ
との関係を示している。この場合、全白の画像の明るさ
がB2であり、全黒の画像の明るさがB0であるので、
コントラスト比はB2/B0である。二点鎖線Lfは、
光学フィルタ60を装着して、トーンカーブTC3を用
いたときの入力階調値と明るさとの関係を示している。
この場合、全白の画像の明るさがB2であり、全黒の画
像の明るさがB0fであるので、コントラスト比は、B
2/B0fである。図示したように、B0f<B0であ
るので、B2/B0f>B2/B0である。このよう
に、光学フィルタ60を装着して、トーンカーブTC3
を用いることによって、色バランスを重視したときのコ
ントラスト比の低下を抑制することができる。
【0058】図7は、第1実施例における画像処理ルー
チンを示すフローチャートである。画像処理部20が実
行する処理である。まず、原画像データを入力する(ス
テップS100)。次に、光学フィルタ60が装着され
ているか否かを検出する(ステップS110)。そし
て、原画像データが情報端末から受信した画像信号に基
づいたデータであるか、AV機器等から受信した映像信
号に基づいたデータであるか、更に、光学フィルタ60
が装着されているか否かに応じて、ルックアップテーブ
ルを選択する(ステップS120)。そして、先に説明
した条件に従って、それぞれルックアップテーブルLU
T1,LUT2,LUT3を設定する(ステップS13
0,S140,S150)。そして、設定されたルック
アップテーブルを用いて色補正処理を実行する(ステッ
プS150)。そして、画像処理ルーチンを終了する。
【0059】第1実施例のプロジェクタ10によれば、
AV機器等から受信した映像信号に基づいて投写された
映像を鑑賞するときに、光学フィルタ60を用いること
ができるので、コントラスト比の低下を抑制することが
できる。更に、光学フィルタ60が装着されているか否
かに応じて、画像データに対して適切に色補正処理を施
すことができるので、投写画像の色再現性を向上させる
ことができる。
【0060】D.第2実施例:第1実施例のプロジェク
タ10では、入力された画像データが、情報端末から受
信した画像信号に基づいたデータであるか、AV機器等
から受信した映像信号に基づいたデータであるか、更
に、光学フィルタ60が装着されているか否かに応じて
ルックアップテーブルを切換えて色補正処理を施した。
第2実施例では、交換可能な投写レンズの種類に応じて
画像処理に用いられるパラメータを切換える。
【0061】図8は、本発明の第2実施例としてのプロ
ジェクタ10Aの概略構成を示す説明図である。プロジ
ェクタ10Aは、第1実施例のプロジェクタ10と同様
に、レシーバ12と、画像処理部20Aと、液晶パネル
駆動部30と、液晶パネル32と、投写光学系50Aと
を備えている。ただし、投写光学系50Aは、投写レン
ズとして超広角レンズ54Aを備えている。そして、こ
の超広角レンズ54Aは、プロジェクタ10Aの設置条
件に応じて、図示しない通常の投写レンズや、望遠レン
ズと交換可能である。なお、これらの交換可能な投写レ
ンズは、それぞれ焦点距離等の光学特性を特定するため
の特定情報部70A備えている。
【0062】画像処理部20Aは、特定情報入力部22
Aと、画像処理制御部24Aと、記憶部26Aとを備え
ている。特定情報入力部22Aは、超広角レンズ54A
等、各種投写レンズが装着されているときに、特定情報
部70Aから特定情報を自動取得する。ユーザが投写レ
ンズに関する特定情報を入力するためのスイッチを設
け、このスイッチによって特定情報を手動で入力するよ
うにしてもよい。
【0063】記憶部26Aは、画像処理に用いられ、投
写レンズの種類に応じて使い分けるための各種パラメー
タを記憶している。このパラメータとしては、例えば、
シャープネス調整、輝度調整、コントラスト調整などの
画質調整に用いられるパラメータが挙げられる。投写レ
ンズを交換は、主として、プロジェクタ10Aからスク
リーンSCまでの投写距離の変更によって行われる。そ
して、投写レンズの交換によって焦点距離が変更される
と、シャープネス調整に関する好ましいパラメータが変
わる。例えば、超広角レンズ54Aを用いた場合、投写
画像は、通常の投写レンズを用いた場合よりもぼやけた
画像となりやすい。従って、本実施例では、記憶部26
Aは、投写レンズの種類、つまり、特定情報に応じたシ
ャープネス調整に関するパラメータのセットを記憶して
いる。即ち、記憶部26Aは、通常の投写レンズ用のパ
ラメータセット1と、超広角レンズ54A用のパラメー
タセット2と、望遠レンズ用のパラメータセット3とを
記憶している。例えば、超広角レンズ54A用のパラメ
ータセット2は、パラメータセット1よりも強くシャー
プネス調整を施すパラメータを有している。画像処理制
御部24Aは、特定情報に応じてこれらのパラメータセ
ットを使い分ける。
【0064】図9は、第2実施例における画像処理ルー
チンを示すフローチャートである。画像処理部20Aが
実行する処理である。まず、原画像データを入力する
(ステップS200)。次に、特定情報を取得し、投写
レンズを検出する(ステップS210)。そして、投写
レンズの種類を特定する(ステップS220)。ステッ
プS220において、投写レンズが通常の投写レンズで
あれば、パラメータセット1を選択し、設定する(ステ
ップS230)。投写レンズが超広角レンズ54Aであ
れば、パラメータセット2を選択し、設定する(ステッ
プS240)。投写レンズが望遠レンズであれば、パラ
メータセット3を選択し、設定する(ステップS25
0)。そして、設定されたパラメータセットを用いて各
種画像処理を実行する(ステップ260)。そして、画
像処理ルーチンを終了する。
【0065】第2実施例のプロジェクタ10Aによれ
ば、投写レンズを交換したときに、その光学特性に応じ
て、画像処理に用いられるパラメータを切換えることが
できるので、画像データに対して適切な画像処理を施す
ことができる。この結果、投写画像の画質を向上させる
ことができる。
【0066】E.変形例:以上、本発明のいくつかの実
施の形態について説明したが、本発明はこのような実施
の形態になんら限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲内において種々なる態様での実施が可能で
ある。例えば、以下のような変形例が可能である。
【0067】E1.変形例1:上記第1実施例では、光
学フィルタ60が装着されているか否かに応じてルック
アップテーブルを使い分けるようにしたが、更に多くの
ルックアップテーブルを使い分けるようにしてもよい。
例えば、透過率特性の異なる光学フィルタを用い、それ
らに応じてルックアップテーブルを切換えるようにして
もよい。この場合、各光学フィルタには、それぞれ特性
を特定するための特定情報部を備えることが好ましい。
この特定情報部としては、例えば、ICチップや、光学
フィルタごとに固有の配列で設けられた電極などを用い
ることができる。
【0068】また、ルックアップテーブルの使い分けに
限らず、他の画像処理に用いられるパラメータを使い分
けるようにしてもよい。
【0069】また、上記実施例では、R,G,Bのそれ
ぞれについて、ルックアップテーブルを用意したが、投
写光におけるスペクトル強度を低減させた緑(G)につ
いてだけ用意するようにしてもよい。
【0070】E2.変形例2:上記実施例では、画像処
理部は、特定情報部から取得した特定情報に応じて、記
憶部に予め用意された画像処理に用いられるパラメータ
を使い分けて画像処理を行ったが、これに限られない。
例えば、特定情報部に画像処理に用いられるパラメータ
を記憶するメモリを備えるようにし、画像処理部は、こ
のメモリから読み出したパラメータを用いて画像処理を
実行するようにしてもよい。
【0071】E3.変形例3:上記第2実施例では、投
写レンズの交換に応じてシャープネス調整に用いられる
パラメータを切換えて画像処理を行ったが、これに限ら
れない。本発明は、一般に、投写光学系の光学特性を変
更する光学部材の着脱に応じた画像処理を施すものであ
るから、他の光学部材(投写レンズ以外のレンズや、プ
リズム、フィルタ等)の着脱に応じて、投写画像の画質
を向上させる適切な画像処理を行うようにしてもよい。
【0072】E4.変形例4:上記第2実施例では、透
過型液晶パネルを利用したプロジェクタの構成について
説明したが、本発明は、他のタイプのプロジェクタにも
適用可能である。他のタイプのプロジェクタとしては、
反射型液晶パネルを利用したものや、ディジタル・マイ
クロミラー・デバイス(商標)を用いたものなどがあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例としてのプロジェクタ10
の概略構成を示す説明図である。
【図2】プロジェクタ10の投写光学系50の構成を示
す説明図である。
【図3】光学フィルタの透過率特性を示す説明図であ
る。
【図4】プロジェクタ10によって全白および全黒の画
像を投写したときの投写光のスペクトルを示す説明図で
ある。
【図5】各ルックアップテーブルに記録されるトーンカ
ーブの一例を示す説明図である。
【図6】R,G,Bの入力階調値が等しいグレー階調の
画像を投写するときの入力階調値と明るさとの関係を示
す説明図である。
【図7】第1実施例における画像処理ルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図8】本発明の第2実施例としてのプロジェクタ10
Aの概略構成を示す説明図である。
【図9】第2実施例における画像処理ルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図10】超高圧水銀ランプの発光スペクトルを示す説
明図である。
【図11】R,G,Bの入力階調値が等しいグレー階調
の画像を投写するときの入力階調値と明るさとの関係を
示す説明図である。
【符号の説明】
10,10A…プロジェクタ 12…レシーバ 20,20A…画像処理部 22,22A…特定情報入力部 24,24A…画像処理制御部 26,26A…記憶部 30…液晶パネル駆動部 32…液晶パネル 50,50A…投写光学系 52…照明装置 54…投写レンズ 54A…超広角レンズ 56…超高圧水銀ランプ 58…放物面鏡 60,60A,60B,60C…光学フィルタ 70,70A…特定情報部 100…照明光学系 120…第1のレンズアレイ 140…第2のレンズアレイ 160…偏光変換素子 200…色光分離光学系 220…リレー光学系 210,212…ダイクロイックミラー 214,222,224…反射ミラー 226…入射レンズ 228…リレーレンズ 312,314,316…フィールドレンズ 322,324,326…液晶ライトバルブ 520…クロスダイクロイックプリズム 540…投写レンズ系
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 21/00 G03B 21/00 E G06T 5/00 100 G06T 5/00 100 H04N 9/31 H04N 9/31 C Fターム(参考) 2H088 EA14 EA15 HA06 HA12 HA13 HA24 HA28 MA05 2H091 FA02X FA05X FA26X FA41Z FD26 GA11 LA15 LA16 MA07 2H093 NC14 NC28 NC49 ND01 ND17 NE06 NG02 5B057 AA20 BA26 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CE17 CH07 CH18 5C060 BC05 EA01 GA02 GB02 GB06 HB26 HC16 HC21 JA13 JA17

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を投写するプロジェクタであって、 入力された原画像データに対して画像処理を施す画像処
    理部と、 前記画像処理が施された画像データに基づいて画像を形
    成する画像形成部と、 所定の発光スペクトルを有する照明光を用いて、前記画
    像形成部に形成された画像を投写する投写光学系と、 前記投写光学系に着脱可能であって、前記照明光の発光
    スペクトルのうちで前記画像の投写に供する波長領域の
    少なくとも一部のスペクトル強度を弱めるための光学フ
    ィルタと、を備え、 前記画像処理部は、前記光学フィルタの着脱に伴う前記
    スペクトル強度の変化を考慮した画像処理を施す、プロ
    ジェクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のプロジェクタであって、 前記画像処理は、色補正処理である、プロジェクタ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のプロジェクタであって、 前記画像の投写に供する波長領域は、赤色光、緑色光、
    青色光に対応する波長領域であり、 光学フィルタは、前記赤色光、緑色光、青色光に対応す
    る波長領域のうちで緑色光に対応する波長領域のスペク
    トル強度の低減率が最も高い光学フィルタである、プロ
    ジェクタ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のプロジェクタであって、 前記画像処理部は、 前記光学フィルタに応じて前記画像処理に用いられるパ
    ラメータを記憶する記憶部と、 前記光学フィルタを特定するための特定情報を入力する
    特定情報入力部と、 前記特定情報に応じて前記パラメータを切換えるための
    画像処理制御部と、 を備えるプロジェクタ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のプロジェクタであって、 前記光学フィルタは、前記特定情報を保持する特定情報
    部を備えており、 前記画像処理制御部は、前記特定情報部から取得した特
    定情報に基づいて前記パラメータを切換える、プロジェ
    クタ。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のプロジェクタであって、 前記投写光学系は、投写レンズを備えており、 前記光学フィルタは、前記投写レンズの外部に着脱可能
    である、プロジェクタ。
  7. 【請求項7】 画像を投写するプロジェクタであって、 入力された原画像データに対して画像処理を施す画像処
    理部と、 前記画像処理が施された画像データに基づいて画像を形
    成する画像形成部と、 前記画像形成部に形成された画像を投写する投写光学系
    と、 前記投写光学系に着脱可能であって、該投写光学系の光
    学特性を変更可能な光学部材と、を備え、 前記画像処理部は、前記光学部材の着脱に伴う前記光学
    特性の変化に応じた画像処理を施す、プロジェクタ。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のプロジェクタであって、 前記光学部材は、前記投写光学系の投写範囲を変更する
    作用を有する部材であり、 前記画像処理は、シャープネス調整処理である、プロジ
    ェクタ。
  9. 【請求項9】 請求項7記載のプロジェクタであって、 前記画像処理部は、 前記光学部材に応じて前記画像処理に用いられるパラメ
    ータを記憶する記憶部と、 前記光学部材を特定するための特定情報を入力する特定
    情報入力部と、 前記特定情報に応じて前記パラメータを切換えるための
    画像処理制御部と、 を備えるプロジェクタ。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のプロジェクタであっ
    て、 前記光学部材は、前記特定情報を保持する特定情報部を
    備えており、 前記画像処理制御部は、前記特定情報部から取得した特
    定情報に基づいて前記パラメータを切換える、プロジェ
    クタ。
  11. 【請求項11】 所定の発光スペクトルを有する照明光
    を用いて画像を投写するプロジェクタで投写される画像
    データを処理する画像処理方法であって、(a)投写す
    べき原画像データを入力する工程と、(b)前記照明光
    の発光スペクトルのうちで前記画像の投写に供する波長
    領域の少なくとも一部のスペクトル強度を弱めるための
    光学フィルタが前記プロジェクタに装着されているか否
    かを検出する工程と、(c)前記原画像データに対し
    て、前記光学フィルタの着脱に伴う前記スペクトル強度
    の変化を考慮した画像処理を施す工程と、を備える画像
    処理方法。
  12. 【請求項12】 所定の光学特性を有する投写光学系を
    備え、画像を投写するプロジェクタで投写される画像デ
    ータを処理する画像処理方法であって、(a)投写すべ
    き原画像データを入力する工程と、(b)前記投写光学
    系の光学特性を変更可能な光学部材が前記プロジェクタ
    に装着されているか否かを検出する工程と、(c)前記
    原画像データに対して、前記光学部材の着脱に伴う前記
    光学特性の変化に応じた画像処理を施す工程と、を備え
    る画像処理方法。
  13. 【請求項13】 所定の発光スペクトルを有する照明光
    を用いて画像を投写するプロジェクタで投写される画像
    データを処理するためのコンピュータプログラムであっ
    て、 投写すべき原画像データを取得する機能と、 前記照明光の発光スペクトルのうちで前記画像の投写に
    供する波長領域の少なくとも一部のスペクトル強度を弱
    めるための光学フィルタが前記プロジェクタに装着され
    ているか否かを検出する機能と、 前記原画像データに対して、前記光学フィルタの着脱に
    伴う前記スペクトル強度の変化を考慮した画像処理を施
    す機能と、 をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログ
    ラム。
  14. 【請求項14】 所定の光学特性を有する投写光学系を
    備え、画像を投写するプロジェクタで投写される画像デ
    ータを処理するためのコンピュータプログラムであっ
    て、 投写すべき原画像データを取得する機能と、 前記投写光学系の光学特性を変更可能な光学部材が前記
    プロジェクタに装着されているか否かを検出する機能
    と、 前記原画像データに対して、前記光学部材の着脱に伴う
    前記光学特性の変化に応じた画像処理を施す機能と、 をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログ
    ラム。
  15. 【請求項15】 請求項13または14記載のコンピュ
    ータプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録した
    記録媒体。
JP2001308929A 2001-10-04 2001-10-04 プロジェクタの光学系の変更に応じた画像処理 Pending JP2003114480A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001308929A JP2003114480A (ja) 2001-10-04 2001-10-04 プロジェクタの光学系の変更に応じた画像処理
US10/252,541 US6824276B2 (en) 2001-10-04 2002-09-24 Image processing with changes of optical system of projector

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001308929A JP2003114480A (ja) 2001-10-04 2001-10-04 プロジェクタの光学系の変更に応じた画像処理

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005201830A Division JP3778211B2 (ja) 2005-07-11 2005-07-11 プロジェクタの光学系の変更に応じた画像処理

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003114480A true JP2003114480A (ja) 2003-04-18

Family

ID=19128165

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001308929A Pending JP2003114480A (ja) 2001-10-04 2001-10-04 プロジェクタの光学系の変更に応じた画像処理

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6824276B2 (ja)
JP (1) JP2003114480A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005208256A (ja) * 2004-01-21 2005-08-04 Fujinon Corp トリミングフィルタ、色分解光学系、色合成光学系、撮像装置および投影装置
JP2008134520A (ja) * 2006-11-29 2008-06-12 Canon Inc 画像投射装置及び画像投射システム
JP2008298853A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Konica Minolta Opto Inc 映像投影装置
US7499111B2 (en) 2003-07-18 2009-03-03 Hitachi, Ltd. Projection type display device and back projection type display device using the same
JP2009145911A (ja) * 2009-03-27 2009-07-02 Hitachi Ltd 投写型表示装置及びそれを用いた背面投写型表示装置
JP2011252938A (ja) * 2010-05-31 2011-12-15 Canon Inc 画像投射装置および画像投射装置用交換レンズ
JP2016167011A (ja) * 2015-03-10 2016-09-15 キヤノン株式会社 画像表示装置及びその制御方法
JP2017083867A (ja) * 2004-01-06 2017-05-18 セイコーエプソン株式会社 表示装置、および光学系

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003143621A (ja) * 2001-11-01 2003-05-16 Nec Viewtechnology Ltd 色むら及び輝度むら補正回路付プロジェクタ
US7029127B2 (en) * 2003-03-06 2006-04-18 Seiko Epson Corporation Projector
JP3909595B2 (ja) * 2003-04-23 2007-04-25 セイコーエプソン株式会社 表示装置、及びその調光方法
US7070284B2 (en) * 2003-06-19 2006-07-04 Marantz Japan, Inc. Projector apparatus
JP4141938B2 (ja) * 2003-11-10 2008-08-27 セイコーエプソン株式会社 プロジェクタ
JP2007078821A (ja) * 2005-09-12 2007-03-29 Casio Comput Co Ltd 投影装置、投影方法及びプログラム
US7905606B2 (en) * 2006-07-11 2011-03-15 Xerox Corporation System and method for automatically modifying an image prior to projection
US20150305087A1 (en) * 2014-04-18 2015-10-22 de Blake Automatically Adjustable Projector with Wireless Data Stream
JP6407330B2 (ja) * 2017-03-10 2018-10-17 キヤノン株式会社 画像投射装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0772450A (ja) 1993-09-07 1995-03-17 Fujitsu Ltd 投射型表示装置
DE4413943C2 (de) * 1994-04-21 1997-12-04 Feddersen Clausen Oliver Farbwechselvorrichtung für Beleuchtung
JPH08278512A (ja) * 1995-04-06 1996-10-22 Sharp Corp 液晶表示装置
US6331060B1 (en) * 1998-10-08 2001-12-18 Sony Corporation Projection-type display device and method of adjustment thereof
US6513934B1 (en) * 1999-02-17 2003-02-04 Canon Kabushiki Kaisha Projection apparatus and observation apparatus
JP2000347292A (ja) 1999-03-30 2000-12-15 Canon Inc 表示装置
US6631995B2 (en) * 1999-09-02 2003-10-14 Koninklijke Philips Electronics N.V. Method of and device for generating an image having a desired brightness
JP2001186539A (ja) 1999-10-12 2001-07-06 Canon Inc 画像処理装置及び投射型表示装置
WO2003024120A1 (en) * 2001-09-11 2003-03-20 Koninklijke Philips Electronics N.V. Image projection device with liquid optical filter

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7499111B2 (en) 2003-07-18 2009-03-03 Hitachi, Ltd. Projection type display device and back projection type display device using the same
JP2017083867A (ja) * 2004-01-06 2017-05-18 セイコーエプソン株式会社 表示装置、および光学系
JP2005208256A (ja) * 2004-01-21 2005-08-04 Fujinon Corp トリミングフィルタ、色分解光学系、色合成光学系、撮像装置および投影装置
JP2008134520A (ja) * 2006-11-29 2008-06-12 Canon Inc 画像投射装置及び画像投射システム
JP2008298853A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Konica Minolta Opto Inc 映像投影装置
US8228443B2 (en) 2007-05-29 2012-07-24 Konica Minolta Opto, Inc. Video projection device
JP2009145911A (ja) * 2009-03-27 2009-07-02 Hitachi Ltd 投写型表示装置及びそれを用いた背面投写型表示装置
JP2011252938A (ja) * 2010-05-31 2011-12-15 Canon Inc 画像投射装置および画像投射装置用交換レンズ
JP2016167011A (ja) * 2015-03-10 2016-09-15 キヤノン株式会社 画像表示装置及びその制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
US6824276B2 (en) 2004-11-30
US20030067589A1 (en) 2003-04-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4281593B2 (ja) プロジェクタの制御
JP2003114480A (ja) プロジェクタの光学系の変更に応じた画像処理
JP4432818B2 (ja) 画像表示装置、画像表示方法、および画像表示プログラム
JP5226931B2 (ja) 高輝度広色域ディスプレイ装置および画像生成方法
JP4819255B2 (ja) 表示装置
JP2006235157A (ja) 画像表示装置、画像表示方法、およびプログラム
US20070002081A1 (en) Image display device, and control method for the same
JP2004163518A (ja) 画像表示装置および画像表示方法
JP2003162002A (ja) 投射型表示装置及び表示装置とその駆動方法
JP2006284982A (ja) 調光情報生成装置、その方法、そのプログラム、そのプログラムを記録した記録媒体、および画像表示装置
JP3778211B2 (ja) プロジェクタの光学系の変更に応じた画像処理
GB2567524A (en) Image projection apparatus
JP4428298B2 (ja) 画像表示装置及びその制御方法
JP2000039584A (ja) プロジェクタ装置
JP6232796B2 (ja) 画像表示装置および画像表示方法
JP4114466B2 (ja) 画像表示装置及び画像表示方法並びに投射型表示装置
JP3867916B2 (ja) 空間光変調器(slm)ピクセルを判定する方法
JP2007025054A (ja) 投射型映像表示装置
JP2000347324A (ja) 画像表示装置
JP4335664B2 (ja) 投射型映像表示装置、背面投射型映像表示装置、光学ユニット及びスクリーンユニット
JP4859112B2 (ja) Yc分離型映像信号変換装置及びそれを用いた映像表示装置
JP2005520197A (ja) モード選択ユニットを有する投射デバイス
JP4086409B2 (ja) 投射型表示装置
JP4742693B2 (ja) 画像表示装置の調整装置、画像表示装置及び画像表示装置の調整方法
JP2005274732A (ja) 投写型映像表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050510

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050711

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050823