JP2003112643A - 車両の操舵装置 - Google Patents

車両の操舵装置

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JP2003112643A JP2001306677A JP2001306677A JP2003112643A JP 2003112643 A JP2003112643 A JP 2003112643A JP 2001306677 A JP2001306677 A JP 2001306677A JP 2001306677 A JP2001306677 A JP 2001306677A JP 2003112643 A JP2003112643 A JP 2003112643A
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勝利 西崎
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友保 嘉田
Masaya Segawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ステアリングホイールの操作量と車輪の転舵量
との比を変更可能な車両において、複雑な制御を要する
ことなく、車両直進時における走行安定性を向上できる
車両の操舵装置を提供する。 【解決手段】ステアリングホイールHの中立位置からの
検出操作量が設定量を超える時、回転伝達機構30の構
成要素の一つを駆動する電動アクチュエータ39の動き
を車輪に舵角が変化するように伝達する際に、走行状態
を表す変量に応じて電動アクチュエータ39を制御する
ことで、その変量に応じてステアリングホイールHの操
作量と車輪の転舵量との比を変化させる。その中立位置
からの検出操作量が設定量以下である時、その回転伝達
機構30の一つの構成要素の回転がロックされること
で、その回転伝達機構30による入力シャフト2から出
力シャフト11への回転伝達比は構成要素伝達比のみで
決まる最小とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステアリングホイ
ールの操作量と車輪の転舵量との比を車両の走行状態を
表す変量に応じて変更可能な車両の操舵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電動アクチュエータの動きを車輪に舵角
が変化するように伝達する際に、その電動アクチュエー
タを車両の走行状態を表す変量に応じて制御すること
で、その変量に応じてステアリングホイールの操作量と
車輪の転舵量との比を変化させる車両の操舵装置が提案
されている。すなわち、ステアリングホイールの操作に
応じた入力シャフトの回転を出力シャフトに遊星ギヤ機
構を介して伝達し、その伝達に際して遊星ギヤ機構を構
成するリングギヤを駆動する電動アクチュエータを車速
に応じて制御することで、操作量と転舵量との比を変更
している。
【0003】上記のような操舵装置において、ステアリ
ングホイールの操作量をセンサにより検出し、ステアリ
ングホイールの中立位置からの検出操作量が設定量以下
である時、車輪の転舵量が変化しないように電動アクチ
ュエータを駆動することが行われている(特公平7−1
12822号、特公平7−112824号)。これによ
り、ステアリングホイールの中立位置近傍において操作
に対して舵角が変化しない不感帯が設けられ、車両直進
時における走行安定性の向上が図られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ステアリング
ホイールの操作による入力シャフトの回転に対して出力
シャフトが全く回転しないように電動アクチュエータを
制御するのは困難で、ステアリングホイールが中立位置
に位置する時に車輪が直進位置から変位することがあ
る。そのため、車両直進時における走行安定性の向上が
十分ではないという問題がある。
【0005】本発明は、上記問題を解決することのでき
る車両の操舵装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ステアリング
ホイールの操作に応じて回転する入力シャフトと、出力
シャフトと、その入力シャフトの回転を出力シャフトに
回転伝達比を変更可能に伝達する回転伝達機構と、その
回転伝達機構の構成要素の一つを駆動する電動アクチュ
エータと、その出力シャフトの回転を車輪に舵角が変化
するように伝達する機構と、車両の走行状態を表す変量
を検出するセンサと、その検出変量に応じて前記電動ア
クチュエータを制御する制御装置とを備え、その電動ア
クチュエータの制御により前記入力シャフトから出力シ
ャフトへの回転伝達比が変更可能とされている車両の操
舵装置に適用される。
【0007】本発明の第1の特徴は、そのステアリング
ホイールの中立位置からの操作量を検出する手段と、そ
のステアリングホイールの中立位置からの検出操作量が
設定量を超えるか否かを判断する手段と、その電動アク
チュエータにより駆動される回転伝達機構の一つの構成
要素の回転をロックおよびロック解除可能な手段とが設
けられ、そのステアリングホイールの中立位置からの検
出操作量が設定量以下である時、その回転伝達機構の一
つの構成要素の回転がロックされることで、その回転伝
達機構による入力シャフトから出力シャフトへの回転伝
達比は構成要素伝達比のみで決まる最小とされ、そのス
テアリングホイールの中立位置からの検出操作量が設定
量を超える時、そのロック状態が解除される点にある。
この構成によれば、ステアリングホイールの中立位置か
らの検出操作量が設定量以下である時、入力シャフトか
ら出力シャフトへの回転伝達機構の一つの構成要素の回
転をロック状態にすることで、その入力シャフトから出
力シャフトへの回転伝達比は構成要素伝達比のみで決ま
る最小とされる。これにより、ステアリングホイールの
中立位置からの操作量が少ない時は、ステアリングホイ
ールを操作しても車輪の転舵量の変化は小さくなるの
で、車両直進時における走行安定性を向上できる。この
際、回転伝達機構の一つの構成要素の回転をロック状態
にするだけでよいため、電動アクチュエータの複雑な制
御を必要としない。その回転伝達機構の一つの構成要素
の回転をロック状態にするには、その構成要素自体をロ
ック状態にしてもよいし、その構成要素を駆動する電動
アクチュエータをロック状態にしてもよい。この場合、
車輪が直進位置に位置する時からの出力シャフトの回転
角を検出する手段が設けられ、そのステアリングホイー
ルの中立位置からの検出操作量が設定量以下である時、
そのステアリングホイールの中立位置からの入力シャフ
トの検出回転角と、車輪が直進位置に位置する時からの
出力シャフトの検出回転角とが等しい場合に、その回転
伝達機構の一つの構成要素の回転をロックする状態に移
行されるのが好ましい。これにより、ステアリングホイ
ールが中立位置に位置する時は確実に車輪を直進位置に
位置させることができる。
【0008】本発明の第2の特徴は、そのステアリング
ホイールの中立位置からの操作量を検出する手段と、そ
のステアリングホイールの中立位置からの検出操作量が
設定量を超えるか否かを判断する手段と、その入力シャ
フトと出力シャフトとが直結状態になるように前記回転
伝達機構における少なくも二つの構成要素を互いに連結
および連結解除可能な連結機構とが設けられ、そのステ
アリングホイールの中立位置からの検出操作量が設定量
以下である時、前記回転伝達機構における少なくも二つ
の構成要素が互いに連結され、そのステアリングホイー
ルの中立位置からの検出操作量が設定量を超える時、そ
の回転伝達機構における少なくも二つの構成要素相互の
連結が解除される点にある。この構成によれば、ステア
リングホイールの中立位置からの検出操作量が設定量以
下である時、入力シャフトと出力シャフトとが直結状態
とされる。これにより、ステアリングホイールの中立位
置からの検出操作量が設定量以下である時は、その入力
シャフトから出力シャフトへの回転伝達比は1となる。
よって、直進状態においては、車輪と路面との間の摩擦
に抗してステアリングホイールを操作するには大きな操
作力が必要になることから、車両直進時における走行安
定性を向上できる。この際、回転伝達機構における少な
くも二つの構成要素を互いに連結するだけでよいため、
電動アクチュエータの複雑な制御を必要としない。この
場合、車輪が直進位置に位置する時からの出力シャフト
の回転角を検出する手段が設けられ、そのステアリング
ホイールの中立位置からの検出操作量が設定量以下であ
る時、そのステアリングホイールの中立位置からの入力
シャフトの検出回転角と、車輪が直進位置に位置する時
からの出力シャフトの検出回転角とが等しい場合に、前
記回転伝達機構における少なくも二つの構成要素を互い
に連結する状態に移行されるのが好ましい。これによ
り、ステアリングホイールが中立位置に位置する時は確
実に車輪を直進位置に位置させることができる。
【0009】その回転伝達機構における少なくも二つの
構成要素が互いに連結される状態においては、その回転
伝達機構の構成要素の一つは前記電動アクチュエータに
より駆動されることのない自由回転可能な状態とされ、
そのステアリングホイールの中立位置からの検出操作量
が設定量を超える時、その回転伝達機構の構成要素の一
つは前記電動アクチュエータにより駆動されるのが好ま
しい。これにより、直進状態近傍においては、電動アク
チュエータの発生動力により舵角が変化することはない
ので、車両直進時における走行安定性をより向上でき
る。
【0010】その回転伝達機構は、サンギヤとリングギ
ヤとに噛み合う遊星ギヤをキャリアにより保持する遊星
ギヤ機構により構成され、そのサンギヤとリングギヤと
キャリアの中の何れかである第1遊星ギヤ要素が前記入
力シャフトに連結され、そのサンギヤとリングギヤとキ
ャリアの中で入力シャフトに連結されていない何れかで
ある第2遊星ギヤ要素が前記出力シャフトに連結され、
そのサンギヤとリングギヤとキャリアの中で入出力シャ
フトに連結されていない第3遊星ギヤ要素が前記電動ア
クチュエータにより回転駆動されるのが好ましい。
【0011】本発明においては、ステアリングホイール
の中立位置からの検出操作量の設定量が車両の走行状態
を表す変量に応じて変更可能であるのが好ましい。これ
により、低車速で操舵が不要な時の走行安定性を向上
し、高車速で操舵が必要な時の操縦性を向上できる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1に示す第1実施形態の車両の
操舵装置1は、ステアリングホイール(ステアリングホ
イール)Hに連結される入力シャフト2を備えている。
その入力シャフト2はベアリング7、8を介してハウジ
ング10により支持されている。そのステアリングホイ
ールHの操作に応じた入力シャフト2の回転は、遊星ギ
ヤ機構(回転伝達機構)30を介して出力シャフト11
に回転伝達比を変更可能に伝達される。その出力シャフ
ト11は、入力シャフト2と同軸心に隙間を介して配置
され、ベアリング12、13を介してハウジング10に
より支持されている。その出力シャフト11の回転はス
テアリングギヤにより舵角が変化するように車輪に伝達
される。そのステアリングギヤは、例えばラックピニオ
ン式ステアリングギヤやボールスクリュー式ステアリン
グギヤ等の公知のものを用いることができる。これによ
り、入力シャフト2の回転は遊星ギヤ機構30を介して
出力シャフト11に伝達され、その出力シャフト11の
回転により舵角が変化する。
【0013】その遊星ギヤ機構30は、サンギヤ31と
リングギヤ32とに噛み合う遊星ギヤ33をキャリア3
4により保持することで構成されている。そのサンギヤ
31は、入力シャフト2の端部外周に同行回転するよう
に連結されている。そのキャリア34は、出力シャフト
11に同行回転するように連結されている。そのリング
ギヤ32は、入力シャフト2を囲むホルダー36にボル
ト362を介して固定されている。そのホルダー36
は、入力シャフト2を囲むようにハウジング10に固定
された筒状部材35によりベアリング9を介して支持さ
れている。そのホルダー36の外周にウォームホイール
37が同行回転するように嵌め合わされている。そのウ
ォームホイール37に噛み合うウォーム38がハウジン
グ10により支持されている。そのウォーム38はハウ
ジング10に取り付けられたモータ(電動アクチュエー
タ)39により駆動される。これにより、その遊星ギヤ
機構30の構成要素であるリングギヤ32がモータ39
により駆動され、そのモータ39の動きが車輪に舵角が
変化するように伝達される。
【0014】そのモータ39として、例えば目標駆動電
流に応じてパルス幅変調駆動されるブラシ付き直流モー
タが用いられる。そのモータ39の動きを車輪に舵角が
変化するように伝達する際に、そのモータ39を車両の
走行状態を表す変量に応じて閉ループ制御することで、
その変量に応じて入力シャフト2から出力シャフト11
への回転伝達比、すなわちステアリングホイールHの操
作量と車輪の転舵量との比を変化させることができる。
本実施形態では、その走行状態を表す変量は車速とされ
ている。例えば、車速零の据え切り状態では入力シャフ
ト2の回転角速度とリングギヤ32の回転角速度とが等
しくなるようにモータ39を制御することで、入力シャ
フト2から出力シャフト11への回転伝達比を1とす
る。また、高速になる程にリングギヤ32の回転角速度
を低下させ、遊星ギヤ機構30を減速ギヤ機構として機
能させることで、車両の低速での旋回性と高速での走行
安定性とを向上できる。
【0015】図2に示すように、そのモータ39は車両
に搭載される制御装置40に接続され、その制御装置4
0に走行状態を表す変量の検出用センサとして車速セン
サ41が接続されている。また、その制御装置40に、
ステアリングホイールHの中立位置からの操作量として
入力シャフト2の回転角を検出する舵角センサ42と、
車輪の直進位置からの転舵量として出力シャフト11の
回転角を検出する回転角センサ43とが接続されてい
る。検出された入力シャフト2の回転角および車速から
求められる目標転舵量と、検出された出力シャフト11
の回転角との偏差を低減するように、制御装置40はモ
ータ39を閉ループ制御する。
【0016】図3は、操舵装置1における制御系の構成
を示すブロック図である。図3において、Tiはステア
リングホイールHの操舵トルク、Vは車速のセンサ41
による検出値、θiは入力シャフト2の回転角の舵角セ
ンサ42による検出値、θoは出力シャフト11の回転
角の回転角センサ43による検出値、θo* は出力シャ
フト11の目標回転角、i* はモータ39の目標制御量
である目標駆動電流、C1は入力シャフト2の回転角θ
iに対する出力シャフトの目標回転角θo* の調節部、
C2は出力シャフト11の目標回転角θo* と回転角θ
oとの偏差(θo * −θo)に対するモータ39の目標
駆動電流i* の調節部である。
【0017】制御装置40は、舵角センサ42により検
出した入力シャフト2の回転角θiに対する出力シャフ
ト11の目標回転角θo* を、予め定められて記憶され
た関係に基づき演算する。本実施形態では、その入力シ
ャフト2の回転角θiに対する出力シャフトの目標回転
角θo* の調節部C1は比例制御要素とされ、出力シャ
フト11の目標回転角はθo* =K(V)・θiにより
求められる。ここでK(V)は比例ゲインであり、車速
Vの関数とされている。この入力シャフト2の回転角θ
iと車速Vと出力シャフト11の目標回転角θo* との
関係を表す比例ゲインK(V)が制御装置40に記憶さ
れる。例えば図4に示すように、その比例ゲインK
(V)は車速Vが増大する程に減少するものとされ、こ
の関係が制御装置40に記憶される。制御装置40は、
その記憶した比例ゲインK(V)と入力シャフト2の検
出回転角θiと検出車速Vとに基づき出力シャフト11
の目標回転角θo* を演算する。
【0018】制御装置40は、出力シャフト11の目標
回転角θo* と検出回転角θoとの偏差(θo* −θ
o)と、モータ39の目標駆動電流i* との間の関係を
記憶する。本実施形態では、その偏差(θo* −θo)
に対する目標駆動電流i* の調節部C2は比例積分(P
I)制御要素とされ、目標駆動電流i* はi* =G・
(θo* −θo)により求められる。ここでGは伝達関
数であり、例えばKgをゲイン、Tを時定数として、そ
の伝達関数GはPI制御がなされるようにG=Kg・
〔1+1/(T・s)〕とされ、そのゲインKgと時定
数Tは最適な制御を行えるように設定される。その伝達
関数Gが制御装置40に記憶される。
【0019】制御装置40は、ステアリングホイールH
の中立位置からの操作量すなわち舵角センサ42による
入力シャフト2の検出回転角θiが予め定めた設定量を
超えるか否かを判断する。その操作量の設定量はステア
リングホイールHの遊び量に対応するように定めること
ができ、例えば数度とされる。また、その設定量を車両
の走行状態を表す変量である車速に応じて変更可能とし
てもよい。その設定量を車速が大きくなる程に小さくす
ることで、低車速で操舵が不要な時の走行安定性を向上
し、高車速で操舵が必要な時の操縦性を向上できる。そ
のステアリングホイールHの中立位置は、ステアリング
ホイールHが中立位置にある時に舵角センサ42の検出
値が零になるように初期設定することで求めることがで
きる。
【0020】図5に示すように、その遊星ギヤ機構30
の一つの構成要素であるリングギヤ32の回転をロック
およびロック解除可能なロック機構50が設けられてい
る。本実施形態のロック機構50は、ハウジング10の
内周側に取り付けられる駆動装置52と、その駆動装置
52に取り付けられるロック部材51とを有する。その
ロック部材51は上記ウォームホイール37の外周の歯
37aに対向する。その駆動装置52は、例えば上記制
御装置40からの信号によりロック部材51をウォーム
ホイール37に向かい移動させるソレノイドと、そのロ
ック部材51にウォームホイール37から離れる方向の
弾力を作用させるバネとで構成される。そのロック部材
51は、駆動装置52により駆動されることで、ウォー
ムホイール37の歯37aに噛み合うロック位置と、ウ
ォームホイール37の歯37aとの噛み合いが解除され
るロック解除位置との間で往復移動する。そのロック部
材51とウォームホイール37との噛み合いにより、そ
のウォームホイール37と同行回転するリングギヤ32
の回転がロック状態になる。そのリングギヤ32の回転
がロック状態とされることで、遊星ギヤ機構30による
入力シャフト2から出力シャフト11への回転伝達比は
構成要素伝達比のみで決まる最小とされる。
【0021】本実施形態では、ステアリングホイールH
の中立位置からの操作量すなわち入力シャフト2の検出
回転角θiが設定量以下である時、その検出回転角θi
と、車輪が直進位置に位置する時からの出力シャフト1
1の検出回転角θoとが等しい場合に、リングギヤ32
の回転をロックする状態に移行される。その車輪の直進
位置は、車輪が直進位置にある時に出力シャフト11の
回転角を検出する回転角センサ43の検出値が零になる
ように初期設定することで求めることができる。そのス
テアリングホイールHの中立位置からの検出回転角θi
が設定量を超える時、そのロック状態が解除される。
【0022】図6のフローチャートを参照して上記制御
装置40による制御手順を説明する。まず、各センサの
検出値を読み込み(ステップ1)、入力シャフト2の検
出回転角θiが設定量θ以下であるか否かを判断する
(ステップ2)。ステップ2において入力シャフト2の
検出回転角θiが設定量θ以下であれば、入力シャフト
2の検出回転角θiと出力シャフト11の検出回転角θ
oとが一致するか否かを判断する(ステップ3)。ステ
ップ3において入力シャフト2の検出回転角θiと出力
シャフト11の検出回転角θoとが一致すれば、駆動装
置52によりロック部材51をロック位置に移動させ、
リングギヤ32の回転をロックする状態に移行する(ス
テップ4)。次に、制御を終了するか否かを、例えば車
両のイグニッションスイッチがオンか否かにより判断し
(ステップ5)、終了しない場合はステップ1に戻る。
ステップ2において入力シャフト2の検出回転角θiが
設定量θを超えれば、駆動装置52によりロック部材5
1をロック解除位置に移動させ、リングギヤ32の回転
ロックを解除する(ステップ6)。しかる後に、検出車
速Vに対応する比例ゲインK(V)を求め、その求めた
比例ゲインK(V)と入力シャフト2の検出回転角θi
とから出力シャフト11の目標回転角θo* を演算し、
その目標回転角θo* と出力シャフト11の検出回転角
θiとの偏差(θo* −θo)と、伝達関数Gとから目
標駆動電流i* を演算し、その目標駆動電流i* に基づ
きモータ39を駆動する(ステップ7)。ステップ3に
おいて入力シャフト2の検出回転角θiと出力シャフト
11の検出回転角θoとが一致しなければステップ7に
至る。次に、制御を終了するか否かを、例えば車両のイ
グニッションスイッチがオンか否かにより判断し(ステ
ップ5)、終了しない場合はステップ1に戻る。
【0023】上記第1実施形態によれば、ステアリング
ホイールHの中立位置からの検出操作量が設定量以下で
ある時、遊星ギヤ機構30のリングギヤ32の回転をロ
ック状態にすることで、入力シャフト2から出力シャフ
ト11への回転伝達比は構成要素伝達比のみで決まる最
小とされる。これにより、ステアリングホイールHの中
立位置からの操作量が少ない時は、ステアリングホイー
ルHを操作しても車輪の転舵量の変化は小さくなるの
で、車両直進時における走行安定性を向上できる。この
際、リングギヤ32の回転をロック状態にするだけでよ
いため、モータ39の複雑な制御を必要としない。さら
に、ステアリングホイールHの中立位置からの入力シャ
フト2の検出回転角と、車輪が直進位置に位置する時か
らの出力シャフト11の検出回転角とが等しい場合に、
そのリングギヤ32の回転をロックする状態に移行する
ため、ステアリングホイールHが中立位置に位置する時
は確実に車輪を直進位置に位置させることができる。
【0024】図7、図8を参照して本発明の第2実施形
態に係る車両の操舵装置を説明する。なお、上記第1実
施形態と同一部分は同一符号で示して相違点のみ説明す
る。本実施形態においては、第1実施形態のロック機構
50に代えて、入力シャフト2と出力シャフト11とが
直結状態になるように、遊星ギヤ機構30における少な
くも二つの構成要素を互いに連結および連結解除可能な
連結機構150が設けられている。図7に示すように、
本実施形態の連結機構150は、リングギヤ32に取り
付けられる駆動装置152と、その駆動装置152を介
してリングギヤ32に同行回転するように取り付けられ
ると共にキャリア34の端面に対向する押し付け部材1
51とを有する。そのキャリア34は出力シャフト11
に、例えばスプラインを介して軸中心に同行回転可能か
つ軸方向相対移動可能に連結されている。その駆動装置
152は押し付け部材151を出力シャフト11の軸方
向に沿って往復駆動可能である。その駆動装置152
は、例えば制御装置40からの信号により押し付け部材
151をリングギヤ32に向かい移動させるソレノイド
と、その押し付け部材151にリングギヤ32から離れ
る方向の弾力を作用させるバネとで構成される。その押
し付け部材151は、駆動装置152により駆動される
ことで、キャリア34を押し付ける連結位置と、その押
し付けが解除される連結解除位置との間で往復移動可能
とされている。その押し付け部材151によるキャリア
34の押し付けにより、押し付け部材151とキャリア
34との間の摩擦に基づき、キャリア34とリングギヤ
32とは同行回転するように連結される。そのキャリア
34とリングギヤ32とが連結されることで、入力シャ
フト2と出力シャフト11とは直結状態となり、入力シ
ャフト2から出力シャフト11への回転伝達比は1にな
る。
【0025】本実施形態では、ステアリングホイールH
の中立位置からの操作量すなわち入力シャフト2の検出
回転角θiが設定量以下である時、そのステアリングホ
イールHの中立位置からの入力シャフト2の検出回転角
θiと、車輪が直進位置に位置する時からの出力シャフ
ト11の検出回転角θoとが等しい場合に、リングギヤ
32とキャリア34は互いに連結される状態に移行され
ると共に、リングギヤ32はモータ39により駆動され
ることのない自由回転可能な状態とされる。その車輪の
直進位置は、車輪が直進位置にある時に出力シャフト1
1の回転角を検出する回転角センサ43の検出値が零に
なるように初期設定することで求めることができる。そ
のステアリングホイールHの中立位置からの検出回転角
θiが設定量を超える時、そのリングギヤ32とキャリ
ア34との連結状態が解除されると共にリングギヤ32
はモータ39により駆動される。他は第1実施形態と同
様の構成とされている。
【0026】図8のフローチャートを参照して上記制御
装置40による制御手順を説明する。まず、各センサの
検出値を読み込み(ステップ101)、入力シャフト2
の検出回転角θiが設定量θ以下であるか否かを判断す
る(ステップ102)。ステップ102において入力シ
ャフト2の検出回転角θiが設定量θ以下であれば、入
力シャフト2の検出回転角θiと出力シャフト11の検
出回転角θoとが一致するか否かを判断する(ステップ
103)。ステップ103において入力シャフト2の検
出回転角θiと出力シャフト11の検出回転角θoとが
一致すれば、駆動装置152により押し付け部材151
をキャリア34に押し付ける。これにより、キャリア3
4とリングギヤ32は互いに連結される状態に移行され
(ステップ104)、入力シャフト2と出力シャフト1
1とは直結状態とされる。また、モータ39への通電を
解除することで、リングギヤ32をモータ39により駆
動されることのない自由回転可能な状態とする(ステッ
プ105)。次に、制御を終了するか否かを、例えば車
両のイグニッションスイッチがオンか否かにより判断し
(ステップ106)、終了しない場合はステップ101
に戻る。ステップ102において入力シャフト2の検出
回転角θiが設定量θを超えれば、駆動装置152によ
り押し付け部材151のキャリア34への押し付けを解
除することで、キャリア34とリングギヤ32の連結を
解除する(ステップ107)。しかる後に、検出車速V
に対応する比例ゲインK(V)を求め、その求めた比例
ゲインK(V)と入力シャフト2の検出回転角θiとか
ら出力シャフト11の目標回転角θo* を演算し、その
目標回転角θo* と出力シャフト11の検出回転角θi
との偏差(θo* −θo)と、伝達関数Gとから目標駆
動電流i* を演算し、その目標駆動電流i* に基づきモ
ータ39を駆動する(ステップ108)。これによりリ
ングギヤ32がモータ39により駆動される。ステップ
103において入力シャフト2の検出回転角θiと出力
シャフト11の検出回転角θoとが一致しなければステ
ップ108に至る。次に、制御を終了するか否かを、例
えば車両のイグニッションスイッチがオンか否かにより
判断し(ステップ106)、終了しない場合はステップ
101に戻る。
【0027】上記第2実施形態によれば、ステアリング
ホイールHの中立位置からの検出操作量が設定量以下で
ある時、入力シャフト2と出力シャフト11とが直結状
態とされる。これにより、ステアリングホイールHの中
立位置からの操作量が少ない時は、その入力シャフト2
から出力シャフト11への回転伝達比は1となる。よっ
て、直進状態においては、車輪と路面との間の摩擦に抗
してステアリングホイールHを操作するには大きな操作
力が必要になることから、車両直進時における走行安定
性を向上できる。この際、遊星ギヤ機構30におけるリ
ングギヤ32とキャリア34を互いに連結するだけでよ
いため、モータ39の複雑な制御を必要としない。さら
に、ステアリングホイールHの中立位置からの入力シャ
フト2の検出回転角と、車輪が直進位置に位置する時か
らの出力シャフト11の検出回転角とが等しい場合に、
そのリングギヤ32とキャリア34とが連結状態に移行
されるので、ステアリングホイールHが中立位置に位置
する時は確実に車輪を直進位置に位置させることができ
る。
【0028】本発明は上記実施形態に限定されない。例
えば、上記第1実施形態においてリングギヤ32そのも
のでなく、モータ39の回転を例えば制御装置40によ
り制御される電磁ブレーキによりロックすることでリン
グギヤ32の回転をロック状態にしてもよい。また、上
記第2実施形態においては入力シャフト2と出力シャフ
ト11とが直結状態になるように、遊星ギヤ機構30に
おけるリングギヤ32とキャリア34とを互いに連結し
たが、サンギヤ31とキャリア34とを互いに連結して
もよいし、サンギヤ31とリングギヤ32とを互いに連
結してもよいし、また、サンギヤ31とリングギヤ32
とリングギヤ32とキャリア34とを互いに連結しても
よく、遊星ギヤ機構30における少なくも二つの構成要
素を互いに連結および連結解除可能であればよい。ま
た、その連結手段も特に限定されず、例えば、遊星ギヤ
機構30のハウジング10内に特開平1−172496
号公報、特開平2−92295号公報等により開示され
る電気粘性流体(ER流体)を充填してもよい。その電
気粘性流体の粘性を電圧の作用により可逆的に増加させ
ることで、遊星ギヤ機構30の構成要素を一体化し、サ
ンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを互いに
連結状態にでき、電圧解除によりその連結状態を解除で
きる。また、上記各実施形態において、車両の走行状態
を表す変量としてステアリングホイールHの操作量を用
い、モータ39を車速に代えて、あるいは車速と共に、
舵角センサ42により検出されるステアリングホイール
Hの操作量に応じて制御するようにしてもよい。その操
作量が大きい場合は小さい場合よりも入力シャフト2か
ら出力シャフト11への回転伝達比を大きくすることで
車両の旋回性を向上できる。また、入力シャフト2に遊
星ギヤ機構30のリングギヤ32あるいはキャリア34
を連結し、出力シャフト11に連結される遊星ギヤ機構
30の構成要素を入力シャフト2に連結されていないサ
ンギヤ31あるいはリングギヤ32とし、モータ39に
より駆動される遊星ギヤ機構30の構成要素を入出力シ
ャフト2、11に連結されていないサンギヤ31あるい
はキャリア34としてもよい。すなわち、サンギヤ3
1、リングギヤ32、キャリア34の各遊星ギヤ要素の
中の何れかを入力シャフト2に連結し、各遊星ギヤ要素
の中で入力シャフト2に連結されていない何れかを出力
シャフト11に連結し、各遊星ギヤ要素の中で入出力シ
ャフトに連結されていないものをモータ39により回転
駆動してもよい。さらに、遊星ギヤ機構30以外の回転
伝達機構、例えば遊星コーン式回転伝達機構や差動歯車
式回転伝達機構を用いてもよい。また、各実施形態にお
いて電動アクチュエータを車両の走行状態を表す変量に
応じて制御する際に、その変量に応じてステアリングホ
イールの操作量と車輪の転舵量との比を変化させること
ができるならば、制御系の構成は特に限定されない。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、ステアリングホイール
の操作量と車輪の転舵量との比を変更可能な車両におい
て、複雑な制御を要することなく、車両直進時における
走行安定性を向上できる車両の操舵装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の操舵装置の縦断面図
【図2】本発明の第1実施形態の操舵装置の制御構成の
説明図
【図3】本発明の第1実施形態の操舵装置における制御
系のブロック線図
【図4】本発明の第1実施形態の操舵装置の制御系にお
ける比例ゲインK(V)と車速Vとの関係一例を示す図
【図5】本発明の第1実施形態の操舵装置におけるロッ
ク機構の構成説明図
【図6】本発明の第1実施形態の操舵装置における制御
手順を示すフローチャート
【図7】本発明の第2実施形態の操舵装置における連結
機構の構成説明図
【図8】本発明の第2実施形態の操舵装置における制御
手順を示すフローチャート
【符号の説明】
2 入力シャフト 11 出力シャフト 30 遊星ギヤ機構 37 ウォームホイール 38 ウォーム 39 モータ 40 制御装置 41 車速センサ 42 舵角センサ 43 回転角センサ 50 ロック機構 51 ロック部材 150 連結機構 151 押し付け部材 H ステアリングホイール
フロントページの続き (72)発明者 西崎 勝利 大阪府大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋精工株式会社内 (72)発明者 嘉田 友保 大阪府大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋精工株式会社内 (72)発明者 瀬川 雅也 大阪府大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋精工株式会社内 Fターム(参考) 3D032 CC01 CC12 DA03 DA04 DA15 DA23 DA91 DB02 DB03 DB05 DC01 DC02 DC33 DC34 DD02 DD06 DD07 DD10 DE09 EB04 EC23 GG01 3D033 CA04 CA13 CA16 CA17 CA18 CA21

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステアリングホイールの操作に応じて回転
    する入力シャフトと、出力シャフトと、その入力シャフ
    トの回転を出力シャフトに回転伝達比を変更可能に伝達
    する回転伝達機構と、その回転伝達機構の構成要素の一
    つを駆動する電動アクチュエータと、その出力シャフト
    の回転を車輪に舵角が変化するように伝達する機構と、
    車両の走行状態を表す変量を検出するセンサと、その検
    出変量に応じて前記電動アクチュエータを制御する制御
    装置とを備え、その電動アクチュエータの制御により前
    記入力シャフトから出力シャフトへの回転伝達比が変更
    可能とされている車両の操舵装置において、そのステア
    リングホイールの中立位置からの操作量を検出する手段
    と、そのステアリングホイールの中立位置からの検出操
    作量が設定量を超えるか否かを判断する手段と、その電
    動アクチュエータにより駆動される回転伝達機構の一つ
    の構成要素の回転をロックおよびロック解除可能な手段
    とが設けられ、そのステアリングホイールの中立位置か
    らの検出操作量が設定量以下である時、その回転伝達機
    構の一つの構成要素の回転がロックされることで、その
    回転伝達機構による入力シャフトから出力シャフトへの
    回転伝達比は構成要素伝達比のみで決まる最小とされ、
    そのステアリングホイールの中立位置からの検出操作量
    が設定量を超える時、そのロック状態が解除されること
    を特徴とする車両の操舵装置。
  2. 【請求項2】車輪が直進位置に位置する時からの出力シ
    ャフトの回転角を検出する手段が設けられ、そのステア
    リングホイールの中立位置からの検出操作量が設定量以
    下である時、そのステアリングホイールの中立位置から
    の入力シャフトの検出回転角と、車輪が直進位置に位置
    する時からの出力シャフトの検出回転角とが等しい場合
    に、その回転伝達機構の一つの構成要素の回転をロック
    する状態に移行される請求項1に記載の車両の操舵装
    置。
  3. 【請求項3】ステアリングホイールの操作に応じて回転
    する入力シャフトと、出力シャフトと、その入力シャフ
    トの回転を出力シャフトに回転伝達比を変更可能に伝達
    する回転伝達機構と、その回転伝達機構の構成要素の一
    つを駆動する電動アクチュエータと、その出力シャフト
    の回転を車輪に舵角が変化するように伝達する機構と、
    車両の走行状態を表す変量を検出するセンサと、その検
    出変量に応じて前記電動アクチュエータを制御する制御
    装置とを備え、その電動アクチュエータの制御により前
    記入力シャフトから出力シャフトへの回転伝達比が変更
    可能とされている車両の操舵装置において、そのステア
    リングホイールの中立位置からの操作量を検出する手段
    と、そのステアリングホイールの中立位置からの検出操
    作量が設定量を超えるか否かを判断する手段と、その入
    力シャフトと出力シャフトとが直結状態になるように前
    記回転伝達機構における少なくも二つの構成要素を互い
    に連結および連結解除可能な連結機構とが設けられ、そ
    のステアリングホイールの中立位置からの検出操作量が
    設定量以下である時、前記回転伝達機構における少なく
    も二つの構成要素が互いに連結され、そのステアリング
    ホイールの中立位置からの検出操作量が設定量を超える
    時、その回転伝達機構における少なくも二つの構成要素
    相互の連結が解除されることを特徴とする車両の操舵装
    置。
  4. 【請求項4】車輪が直進位置に位置する時からの出力シ
    ャフトの回転角を検出する手段が設けられ、そのステア
    リングホイールの中立位置からの検出操作量が設定量以
    下である時、そのステアリングホイールの中立位置から
    の入力シャフトの検出回転角と、車輪が直進位置に位置
    する時からの出力シャフトの検出回転角とが等しい場合
    に、前記回転伝達機構における少なくも二つの構成要素
    を互いに連結する状態に移行される請求項3に記載の車
    両の操舵装置。
  5. 【請求項5】その回転伝達機構における少なくも二つの
    構成要素が互いに連結される状態においては、その回転
    伝達機構の構成要素の一つは前記電動アクチュエータに
    より駆動されることのない自由回転可能な状態とされ、
    そのステアリングホイールの中立位置からの検出操作量
    が設定量を超える時、その回転伝達機構の構成要素の一
    つは前記電動アクチュエータにより駆動される請求項4
    に記載の車両の操舵装置。
  6. 【請求項6】その回転伝達機構は、サンギヤとリングギ
    ヤとに噛み合う遊星ギヤをキャリアにより保持する遊星
    ギヤ機構により構成され、そのサンギヤとリングギヤと
    キャリアの中の何れかである第1遊星ギヤ要素が前記入
    力シャフトに連結され、そのサンギヤとリングギヤとキ
    ャリアの中で入力シャフトに連結されていない何れかで
    ある第2遊星ギヤ要素が前記出力シャフトに連結され、
    そのサンギヤとリングギヤとキャリアの中で入出力シャ
    フトに連結されていない第3遊星ギヤ要素が前記電動ア
    クチュエータにより回転駆動される請求項1〜5の中の
    何れかに記載の車両の操舵装置。
  7. 【請求項7】ステアリングホイールの中立位置からの検
    出操作量の設定量が車両の走行状態を表す変量に応じて
    変更可能である請求項1〜6の中の何れかに記載の車両
    の操舵装置。
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