JP2003111247A - グロメット - Google Patents

グロメット

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JP2003111247A
JP2003111247A JP2001302262A JP2001302262A JP2003111247A JP 2003111247 A JP2003111247 A JP 2003111247A JP 2001302262 A JP2001302262 A JP 2001302262A JP 2001302262 A JP2001302262 A JP 2001302262A JP 2003111247 A JP2003111247 A JP 2003111247A
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JP
Japan
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grommet
mounting member
lip portion
rib
sealing lip
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Pending
Application number
JP2001302262A
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English (en)
Inventor
Mutsumi Suwada
睦 諏訪田
Takeshi Hasegawa
健 長谷川
Kazuo Enomoto
一男 榎本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防水性および防塵性の高いグロメットを提供
する。 【解決手段】 取り付け部材2に対向する接合面に、前
記取り付け部材2に液密状態に押圧される全体として環
状のシール用リップ部9が設けられたグロメット1にお
いて、前記シール用リップ部9の内周側に、前記取り付
け部材に液密状態に接触させられるシール用リブ10が
更に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、取り付け部分の
貫通孔に取り付けられ、挿通される配線材を保護するグ
ロメットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近では、自動車等の車両における電子
制御化が顕著に進み、様々な電子部品を搭載した車両が
増加している。そのため、前記車両における電子部品の
搭載範囲は、様々なニーズに応え多様化し、運転席のみ
に留まらず、後部座席やドアなどにまで及んでいる。そ
れに伴って、車両内部の電子部品のための配線も多様化
し、ハーネス等の配線材が細部に亘って張り巡らされて
いる。
【0003】前記の配線においては、電子部品の配置に
よっては、車両の内部からフレームを貫通させ別のフレ
ームに配線せざるを得ない場合がある。このような場
合、フレームとフレームとの間でハーネス等の配線材が
剥き出しとなってしまい、前記フレームの貫通孔におけ
るバリ等で断線してしまうおそれがあった。また水や埃
などの劣悪な環境の影響を直接受けてしまう不都合があ
った。
【0004】上記の問題点を解決するため、一般的にグ
ロメットというゴムやプラスチック等の弾性体で形成さ
れている部品が使用されている。グロメットは円形で中
空のドーナツ形状のものがほとんどであるが、車両等に
おいては、矩形状および、断面形状がL字状のものや、
蛇腹をもつ形状のグロメット等も多数使用されている。
このグロメットが前記フレームの貫通孔に嵌合され、フ
レーム間のハーネス等の配線材が保護されている。
【0005】上述のグロメットの一例として、外部に突
出しているアウター部分の接合面にリップ部と称される
リブが設けられたものがある。このリップ部は取り付け
の際、取り付け部分に接触してグロメットと貫通孔との
嵌合部分を囲み、前記嵌合部分を外部からの水や塵埃か
ら保護するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記構造のグロメット
においては、前記リップ部に洗車等の際に高圧の水が直
接かかった場合、内側に弾性変形してさらに密閉性が向
上する。しかしながら、高圧の水が連続してかかるなど
の理由で、その弾性変形が限度を超えた場合、塑性変形
が生じて隙間ができるため、ハーネス等の配線材や電気
部品に対する防塵性および防水性が損なわれるおそれが
あった。
【0007】この発明は、上記の事情を背景にしてなさ
れたものであり、防水性および防塵性の高いグロメット
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記の目
的を達成するために、請求項1の発明は、取り付け部材
に対向する接合面に、前記取り付け部材に液密状態に押
圧される全体として環状のシール用リップ部が設けられ
たグロメットにおいて、前記シール用リップ部の内周側
に、前記取り付け部材に液密状態に接触させられるシー
ル用突条が更に形成されていることを特徴とするグロメ
ットである。
【0009】したがって、請求項1の発明では、グロメ
ットがフレーム等の貫通孔に取り付けられる際、環状の
シール用リップ部と、前記環状のシール用リップ部の内
周側に前記取り付け部材に液密状態に接触させられるシ
ール用突条とが更に形成されているので、グロメットが
少なくとも二重以上にシールされる。
【0010】また、請求項2は、前記環状のシール用リ
ップ部の形状が、先端側が外向きに開いたテーパ状とさ
れたことを特徴とする請求項1に記載のグロメットであ
る。
【0011】したがって、請求項2の発明では、シール
用リップ部が外向きに開いたテーパ状とされているの
で、洗車などによる高圧の水が前記シール用リップ部に
かかると、その水圧に対する反力が働いて弾き返され
る。さらに前記シール用リップ部を越えて水滴が内部に
漏洩した場合、圧力を失った前記水滴はシール用突条に
よって、その内部へのさらなる進行を完全に中断され
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の具体例を図面を
参照して説明する。図1はこの発明のグロメットの一具
体例を示す縦断面図であり、図2は図1におけるこの発
明の要部の拡大図である。ここに示す例では、グロメッ
ト1が図示しない後部トランクのバックドアなどの取り
付け部材2に設けられた貫通孔に取り付けられ、バック
ドアフレームの内部と外部との図示しない配線を保護し
ている。グロメット1においては、前記貫通孔の内部に
嵌入されるグロメットインナー3と、グロメットアウタ
ー4との各部品から形成されている。グロメット1は、
プラスチックおよびゴム等の弾性体で形成されている。
【0013】グロメットインナー3においては、円形で
中空形状とされており、取り付けの際、バックドアのフ
レーム内部に挿入される小円部分5と、フランジ部であ
る大円部分6とが階段状になっている。小円部分5に
は、所定の貫通孔に固定するための爪7が4本ずつ設け
られている。
【0014】グロメットアウター4においては、円形で
中空形状とされており、大円部分6の形状に合わせてあ
る環状溝部8が形成されている。グロメットアウター4
の取り付け部材と対向している接合面には、リップ部9
が設けられている。リップ部9は取り付け方向が外向き
にテーパ状とされている。言い換えれば、縦断面形状が
弓なりに形成されている。このリップ部9の圧縮されて
屈曲した一部が取り付け部材2と密着されている。
【0015】前記リップ部9の内側にはリブ10が設け
られている。リブ10は突条とされており、リップ部9
の内周に配置されている。リブ10においては、縦断面
形状が円形状にされており、圧縮された状態で取り付け
部材2と密着されている。
【0016】上記の具体例のグロメット1を使用した場
合、まずグロメットインナー3が図示しないバックドア
に設けられた貫通孔に挿入される。このとき、取り付け
部材2が爪7と大円部分6との間に挟まれて、バックド
アとグロメットインナー3とが完全に固定される。つぎ
に、グロメットインナー3にグロメットアウター4が係
合される。詳細には、大円部分6と環状溝部7とが係合
される。このとき、取り付け部材2の外側の面にリップ
部9およびリブ10が接触し、大円部分6と環状溝部8
とが係合されるのと同時に、圧縮されて密着する。
【0017】詳細には、グロメットインナー3とグロメ
ットアウター4とが係合されると、爪7による力と、リ
ップ部9およびリブ10の弾性力による反力とが働い
て、取り付け部材2にリップ部9およびリブ10が完全
に密着される。そのため、洗車などによる高圧の水が入
り込み易い、取り付け部材2とグロメットアウター4と
の間の空間が、外部から二重に密閉される。取り付け部
材2とグロメットアウター4との間の空間は、係合部1
1に繋がっているので、グロメット1が取り付け部材2
に嵌合されると、グロメットインナー3とグロメットア
ウター4との係合部11が二重に保護される。
【0018】つぎに、グロメット1に洗車等で高圧の水
がかかった場合を説明する。グロメット1においては、
リップ部9が外向きのテーパ状とされているので、洗車
などによる高圧の水がリップ部9にかかると、そのテー
パ状とされた部分において、水圧に対する反力が働き水
が弾き返される。また、リブ10は突条とされているの
で、圧縮された状態でグロメットアウター4と取り付け
部材2との間に狭持されている。そのため、リップ部9
を越えて水滴が内部に漏洩した場合、圧力を失った前記
水滴は突条のリブ10によって、その内部へのさらなる
進行を完全に中断される。
【0019】上述の具体例によると、グロメットアウタ
ー4にリブ10を設けることにより、グロメット1と貫
通孔との嵌合時に、取り付け部材2にリップ部9の他に
リブ10が密着するので、グロメット1を二重にシール
することができる。また、洗車等を行った際、高圧の水
がまずリップ部9にかかるので、リブ10に直接かかる
ことがない。その結果、リブ10が塑性変形する可能性
を低減できるので、グロメット1の防水性および防塵性
を向上することができる。そのため、配線材のショート
や電子部品の故障などの不具合を低減することができ
る。
【0020】また、リブ10においては、圧縮された状
態で取り付け部材2に密着し、固定されている。そのた
め、密度が増加し耐久度が向上するので、洗車等の水に
よる高圧がかかっても、充分に耐えることができる。
【0021】また、リップ9が外向きに開いたテーパ状
とされ、リブ10が突条とされたことにより、外部から
内部を完全に遮断できるので防水性を向上することがで
きる。
【0022】また、リブ10の断面形状が円形にされる
ことにより、取り付け部材2に接触する部分が小さくな
るので、圧力が集中して密着度が向上する。その結果、
密閉度が増加し、防水性、防塵性が向上する。
【0023】なお、上記の実施例では、リブ10は縦断
面形状が円形としたが、これは上記に限定されず、例え
ば矩形状などでもよい。要は、突条であればよい。
【0024】また、上記の実施例では、リップ部9の内
周に突条のリブ10が一個設けられたが、この個数は上
記に限定されない。例えば、リブ10を三個設けてもよ
い。
【0025】また、上記の実施例では、グロメット1を
バックドアの配線保護に利用したが、この利用部分は上
記には限定されず、上記構成のグロメットによる配線保
護が必要な場所であればどこでもよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、グロメットの接合面に設けられた環状のシール
用リップ部の内周側に、取り付け部材に液密状態に接触
させられるシール用突条が更に形成されていることによ
り、グロメットを二重以上にシールすることができるの
で、防水性および防塵性を向上することができる。その
結果、配線材のショートや電子部品の故障などの不具合
を低減することができる。また、前記突条においては、
圧縮された状態で取り付け部材に密着し、固定されてい
るので、密度が増加し耐久度が向上する。そのため、洗
車等の水による高圧がかかっても、充分に耐えることが
できる。
【0027】また、請求項2の発明によれば、請求項1
のグロメットのリップ部が外向きに開いたテーパ状とさ
れたことにより、外部から内部を完全に遮断できるので
防水性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のグロメットの一具体例を示す縦断
面図である。
【図2】 図1におけるこの発明の要部を拡大した縦断
面図である。
【符号の説明】
1…グロメット、 2…取り付け部材、 9…リップ
部、 10…リブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榎本 一男 東京都江東区木場一丁目5番1号 株式会 社フジクラ内 Fターム(参考) 5G363 AA01 BA02 CB08 DC02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取り付け部材に対向する接合面に、前記
    取り付け部材に液密状態に押圧される全体として環状の
    シール用リップ部が設けられたグロメットにおいて、 前記シール用リップ部の内周側に、前記取り付け部材に
    液密状態に接触させられるシール用突条が更に形成され
    ていることを特徴とするグロメット。
  2. 【請求項2】 前記環状のシール用リップ部の形状が、
    先端側が外向きに開いたテーパ状とされたことを特徴と
    する請求項1に記載のグロメット。
JP2001302262A 2001-09-28 2001-09-28 グロメット Pending JP2003111247A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20140291939A1 (en) * 2011-12-22 2014-10-02 Yazaki Corporation Grommet and Water Stop Structure for Vehicle Door
JP2017189046A (ja) * 2016-04-07 2017-10-12 富士電機株式会社 インバータ一体型モータ

Cited By (3)

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