JP2003104186A - 4輪駆動車の加速スリップ制御装置 - Google Patents

4輪駆動車の加速スリップ制御装置

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JP2003104186A
JP2003104186A JP2001297617A JP2001297617A JP2003104186A JP 2003104186 A JP2003104186 A JP 2003104186A JP 2001297617 A JP2001297617 A JP 2001297617A JP 2001297617 A JP2001297617 A JP 2001297617A JP 2003104186 A JP2003104186 A JP 2003104186A
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brake
temperature
acceleration slip
control
wheel drive
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JP2001297617A
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Ken Suai
謙 須合
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 4輪駆動状態での走行中、加速スリップ抑制
のためにブレーキ制御を実施した場合、制動トルク不足
を未然に防止しながらもスリップ制御を十分に行なうこ
とができる4輪駆動車の加速スリップ制御装置を提供す
ること。 【解決手段】 加速スリップ時にブレーキ制御を実行す
るスリップ制御手段を備えた加速スリップ制御装置にお
いて、スリップ制御実行時で、かつ、4輪駆動状態で、
かつ、前後輪の一方のブレーキ温度が規定温度を超えて
いる場合、ブレーキ温度が規定温度を超えている前後輪
の一方の加速スリップ輪へのブレーキ制御量を減少させ
ると共に、前後輪の他方の車輪へのブレーキ制御量を増
加させるブレーキ制御を実施する温度対応ブレーキ制御
手段を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレーキ制御にて
加速スリップ輪のスリップ抑制制御を行う4輪駆動車の
加速スリップ制御装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の加速スリップ制御装置とし
ては、駆動輪が駆動トルクの過剰により加速スリップし
た場合、加速スリップ輪のブレーキ装置により制動トル
クを付与することで、エンジンから伝達される駆動トル
クを低減し、加速スリップを抑制するものが知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、4輪駆
動車に加速スリップ制御装置を適用した場合であって、
低μ路発進時や加速時等で4輪駆動状態で4輪共に加速
スリップを生じ、4輪に対してブレーキ制御を実施した
場合、長時間や頻繁にブレーキ制御を続けると、ブレー
キ温度が上昇し、ブレーキの摩擦材の摩擦特性が低下す
ることで、制動トルク不足状態となる虞がある。
【0004】これに対し、制動トルク不足を未然に防止
するために、ブレーキ制御時間に制限を設けたり、ブレ
ーキ制御を禁止するという案がある。
【0005】しかし、ブレーキ制御時間に制限を設けた
り、ブレーキ制御を禁止すると、加速スリップを抑制す
るスリップ制御を十分に行えないという問題があった。
【0006】本発明の目的は、4輪駆動状態での走行
中、加速スリップ抑制のためにブレーキ制御を実施した
場合、制動トルク不足を未然に防止しながらもスリップ
制御を十分に行なうことができる4輪駆動車の加速スリ
ップ制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、加速スリップ時にブレーキ制御を実行
するスリップ制御手段を備えた加速スリップ制御装置に
おいて、スリップ制御実行時で、かつ、4輪駆動状態
で、かつ、前後輪の一方のブレーキ温度が規定温度を超
えている場合、ブレーキ温度が規定温度を超えている前
後輪の一方の加速スリップ輪へのブレーキ制御量を減少
させると共に、前後輪の他方の車輪へのブレーキ制御量
を増加させるブレーキ制御を実施する温度対応ブレーキ
制御手段を設けた。
【0008】
【発明の作用および効果】本発明にあっては、前後輪の
一方のブレーキ温度が規定温度を超えている場合、ブレ
ーキ温度が規定温度を超えている前後輪の一方の加速ス
リップ輪へのブレーキ制御量を減少させるため、ブレー
キ温度上昇傾向にある加速スリップ輪の制動トルク不足
が未然に防止される。すなわち、ブレーキ温度上昇傾向
にある加速スリップ輪に対しそのままブレーキ制御を継
続するとブレーキ温度が高温になり、制動トルクが低下
する虞がある。しかし、ブレーキ温度上昇傾向にある加
速スリップ輪のブレーキ制御量を減少させることにより
制動発熱量が低下することで制動トルク不足を防止でき
る。
【0009】さらに、ブレーキ温度が規定温度に達して
いない前後輪の他方の車輪へのブレーキ制御量を増加さ
せるブレーキ制御を実施するため、一方の加速スリップ
輪のブレーキ制御量を減少しながらも、加速スリップを
抑制するスリップ制御が十分に確保される。すなわち、
4輪駆動状態では、前輪と後輪とが締結状態であるた
め、前後輪の他方の加速スリップ輪でブレーキ制御量を
増加させることにより、前後輪他方の車軸の回転数が低
下すると、結果的に、前後輪一方の車軸の回転数も低下
することになり、例えば、ブレーキ制御減少量とブレー
キ制御増加量を等しくした場合には、通常にブレーキ制
御を行う場合と同等の加速スリップ抑制効果を得ること
ができる。なお、締結状態とは、締結力の大きさは問わ
ない。すなわち、前輪と後輪への駆動力配分が等しくな
い場合も含まれる。
【0010】以上説明したように、本発明にあっては、
4輪駆動状態での走行中、加速スリップ抑制のためにブ
レーキ制御を実施した場合、制動トルクの低下を未然に
防止しながらもスリップ制御を十分に行なうことができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の4輪駆動車の加速
スリップ制御装置を実現する実施の形態を、請求項1〜
請求項6に対応する第1実施例に基づいて説明する。
【0012】(第1実施例)まず、構成を説明する。図
1は第1実施例の4輪駆動車の加速スリップ制御装置が
適用されたVDCとTCSとABSの併用システム図で
ある。各システムについて、その概略を簡単に説明す
る。
【0013】VDCシステム(Vehicle Dynamics Contr
ol System)は、走行中に滑りやすい路面や障害物の緊
急回避時に発生する車両の横滑りを、4輪独立のブレー
キ制御及びエンジン出力制御により軽減させ、また、旋
回性能と制動性能とを高度に両立させ、走行安定性の向
上を図った車両挙動制御システムである。
【0014】TCS(Traction Control System)は、駆
動輪のスリップ量が大きくなると、エンジン出力制御
(電子制御スロットルバルブを閉じたり燃料カットを行
う)及びブレーキ制御(後輪または前後輪のブレーキ液
圧を増圧させる)により加速スリップを抑えるシステム
である。
【0015】ABS(Anti-Rock Brake System)は、制
動時の車輪回転数を検出し、電子制御で制動力をコント
ロールして4輪のロックを防止し、急制動時の安定性を
向上させると共に、ハンドル操作による障害物回避をし
易くするシステムである。
【0016】図1において、1はエンジン、2は自動変
速機、3は変速機出力軸、4はトランスファー、5はリ
アプロペラシャフト、6はリアディファレンシャル、
7,8はリアドライブシャフト、9は左後輪、10は右
後輪、11はフロントプロペラシャフト、12はフロン
トディファレンシャル、13,14はフロントドライブ
シャフト、15は左前輪、16は右前輪、17は4WD
アクチュエータ、18は4WDコントロールユニット、
19はモード選択スイッチである。
【0017】すなわち、2輪駆動状態では左右後輪9,
10を駆動輪とし、トランスファー4内のクラッチ締結
により従動輪である左右前輪15,16へ駆動トルクを
配分する後輪駆動ベースの4輪駆動車である。2輪駆動
モードと4輪駆動モードとオートモードの選択ができる
モード選択スイッチ19等を入力情報として、4WDア
クチュエータ17へ制御指令を出力する4WDコントロ
ールユニット18により前後輪駆動力配分制御システム
が構成されている。なお、2輪駆動モードの選択時に
は、トランスファー4内のクラッチの解放により駆動ト
ルクが左右後輪9,10のみに伝達される。4輪駆動モ
ードの選択時には、滑りのないクラッチ締結により駆動
トルクが左右後輪9,10と左右前輪15,16に等配
分にて伝達される。オートモードの選択時には、例え
ば、前後輪回転速度差に比例するクラッチ締結力指令に
より駆動トルクの前後輪駆動力配分比が可変に制御され
る。
【0018】図1において、20はブレーキペダル、2
1はマスターシリンダ、22は舵角センサ、23はヨー
レート/横Gセンサ、24は左前輪回転センサ、25は
右前輪回転センサ、26は左後輪回転センサ、27は右
後輪回転センサ、28は圧力センサ、29はVDC/T
CS/ABSコントロールユニット、30はエンジンコ
ントロールユニット、31は自動変速機コントロールユ
ニット、32は電子制御スロットル、33はVDC/T
CS/ABSブレーキアクチュエータ、34は左前輪ブ
レーキユニット、35は右前輪ブレーキユニット、36
は左後輪ブレーキユニット、37は右後輪ブレーキユニ
ット、38はABS警告灯、39はVDC−OFF表示
灯、40はSLIP表示灯である。
【0019】前記舵角センサ22、ヨーレート/横Gセ
ンサ23、左前輪回転センサ24、右前輪回転センサ2
5、左後輪回転センサ26、右後輪回転センサ27、圧
力センサ28からのセンサ信号は、VDC/TCS/A
BSコントロールユニット29に出力される。
【0020】前記VDC/TCS/ABSコントロール
ユニット29は、各種センサ信号、エンジン1、自動変
速機2、4WDコントロールユニット18からの情報を
入力し、車両の走行状態を判別する。そして、VDC/
TCS/ABS制御に必要な目標ブレーキ液圧の演算、
ブレーキアクチュエータ駆動信号の出力及び目標エンジ
ントルクの演算を行う。
【0021】前記エンジンコントロールユニット30
は、VDC/TCS/ABSコントロールユニット29
からの指令を受けて、電子制御スロットル32のスロッ
トルモータに対するスロットル開度制御、及び、エンジ
ン1のインジェクターに対する燃料カット制御を行う。
【0022】前記VDC/TCS/ABSアクチュエー
タ33は、VDC/TCS作動時にブレーキ作動液圧を
発生させ、VDC/TCS/ABSコントロールユニッ
ト29からのアクチュエータ駆動信号を受けて、各輪の
ブレーキユニット34,35,36,37へのブレーキ
液圧を個々に調整する。
【0023】前記前輪15,16側のブレーキユニット
34,35は、前記後輪9,10側のブレーキユニット
36,37に比べて大きいユニットが採用されている。
すなわち、通常、車両のホイールブレーキユニットは、
制動時の荷重移動等により後輪9,10に対し前輪1
5,16により大きな制動力が必要になる。このため、
前輪15,16側は、大きな制動力が発揮できる大径の
ロータ/キャリパサイズのユニットが採用され、併せ
て、高負荷による高発熱に対応できるように放熱性の高
いベンチレーティッドディスク等の放熱性に優れるユニ
ットが採用されている。一方、後輪9,10側は、前輪
15,16側に比べて負荷が低いため、前輪15,16
側に比べて小径のロータ/キャリパサイズであったり、
ドラムブレーキが採用されている。その結果、前輪1
5,16側と同一の制動力を発生する場合は、負荷が高
くなり発熱量が多くなる。さらに、ドラムブレーキ採用
時は、放熱性の面で劣るため、制動トルク不足を防ぐの
に、使用可能な上限温度を低く制限する必要がある。
【0024】なお、VDC/TCS/ABSコントロー
ルユニット29と、エンジンコントロールユニット30
と、自動変速機コントロールユニット31と、舵角セン
サ22は、互いにCAN通信線(多重通信線)により接
続されている。
【0025】次に、作用を説明する。
【0026】[加速スリップ制御処理]図2はVDC/
TCS/ABSコントロールユニット29で実行される
加速スリップ制御処理の流れを示すフローチャートで、
以下、各ステップについて説明する。
【0027】ステップS1では、スリップ制御実行フラ
グがセットされているか否かを判断する。すなわち、4
輪の加速スリップをスリップ比やスリップ率等を演算す
ることにより検出し(加速スリップ検出手段)、この加
速スリップ検出値が、設定されたスリップ制御開始しき
い値以上になると、スリップ制御実行フラグがセットさ
れる。そして、スリップ制御実行フラグがセットされて
いるとステップS2へ進み、スリップ制御実行フラグが
セットされていないとRETURNへ進み、スリップ制
御実行フラグがセットされるまで待つ。
【0028】ステップS2では、スリップ制御(エンジ
ン制御、ブレーキ制御)を実行する(スリップ制御手
段)。すなわち、スリップ制御実行フラグのセットに基
づき、TCS制御に必要な目標ブレーキ液圧の演算及び
目標エンジントルクの演算が行われる。そして、後述す
る各ステップの処理を経過し、VDC/TCS/ABS
ブレーキアクチュエータ33へアクチュエータ駆動信号
を出力することでブレーキ制御が行われる。一方、VD
C/TCS/ABSコントロールユニット29からエン
ジンコントロールユニット30に指令を出力することで
スロットル開度制御や燃料カット制御によるエンジン制
御が行われる。
【0029】ステップS3では、4輪のブレーキ温度推
定を実施する(ブレーキ温度推定手段)。ここで、各輪
のブレーキユニット34,35,36,37の温度推定
は、基本的に制動発熱による温度上昇分から走行風の放
熱による温度下降分を差し引いた値により推定される。
なお、詳しくは後述する。
【0030】ステップS4では、4輪駆動状態か否かを
判断する(駆動状態判断手段)。例えば、4WDコント
ロールユニット18から4WDアクチュエータ17へク
ラッチ締結力が出力されている時であるとの情報を入力
した場合には、4輪駆動状態であると判断し、ステップ
S5へ進み、クラッチ締結力指令が出力されていない時
であるとの情報を入力した場合には、4輪駆動状態では
ないと判断し、ステップS7へ進む。
【0031】ステップS5では、前輪15,16側のブ
レーキユニット34,35が規定温度以下か否か(前輪
ブレーキ温度上限フラグがリセットされているか)を判
断する。ここで、規定温度は、ブレーキユニットの種類
毎に、制動トルク不足が進行することなくブレーキ制御
が可能な限界温度に設定される。そして、YESの場合
はステップS6へ進み、NOの場合はステップS10へ
進む。
【0032】ステップS6では、後輪9,10側のブレ
ーキユニット36,37が規定温度以下か否か(後輪ブ
レーキ温度上限フラグがリセットされているか)を判断
する。ここで、規定温度は、前輪15,16側と同様
に、ブレーキユニットの種類毎に、制動トルク不足が進
行することなくブレーキ制御が可能な限界温度に設定さ
れる。そして、YESの場合はステップS8へ進み、N
Oの場合はステップS9へ進む。
【0033】ステップS7では、ステップS6と同様
に、後輪9,10側のブレーキユニット36,37が規
定温度以下か否か(後輪ブレーキ温度上限フラグがリセ
ットされているか)を判断する。そして、YESの場合
はステップS8へ進み、NOの場合はステップS10へ
進む。
【0034】ステップS8では、通常のブレーキ制御を
実施する(通常ブレーキ制御手段)。すなわち、TCS
制御に必要な目標ブレーキ液圧の演算に基づいて、各輪
のブレーキユニット34,35,36,37のブレーキ
液圧が付与される。
【0035】ステップS9では、後輪9,10のブレー
キ制御分を前輪15,16に上乗せしてブレーキ制御を
実施する(温度対応ブレーキ制御手段)。すなわち、後
輪9,10のブレーキ制御量を減少させると共に、前輪
15,16のブレーキ制御量を後輪9,10側で減少さ
せたブレーキ制御量の分だけ上乗せするブレーキ制御を
実施する。
【0036】ステップS10では、ブレーキ制御中であ
れば、徐々にブレーキ制御を終了させ通常ブレーキとす
る(ブレーキ制御制限手段)。すなわち、加速スリップ
を抑制するブレーキ制御中であれば、徐々にこのブレー
キ制御を終了させ、通常のブレーキ状態に戻す。
【0037】[ブレーキ温度推定作用]各輪のブレーキ
ユニット34,35,36,37の温度推定は、基本的
に制動発熱による温度上昇分から走行風の放熱による温
度下降分を差し引いた値により推定される。つまり、推
定温度を求める近似式は、例えば、下記の式により表さ
れる。 推定温度=(1)前回の温度+(2)温度上昇分−(3)温度下
降分+(4)各種補正量 (1)前回の温度 前回の温度は、前回の推定温度を用いる。 (2)温度上昇分 温度上昇分は、下記の式にて近似する。 {ブレーキ制動力(パッド面積×パッドμ×制御液
圧)}×{ロータとパッドの移動距離(2π×ロータ有
効半径×ω)}の時間積分 (3)温度下降分 温度下降分は、ブレーキユニットを通過する風量と気温
で近似することができる。ここで、風量はABSにて求
められる推定車体速等により推定する。気温は常温の固
定値とするか、外気温センサが取り付けられた車両であ
れば、センサ値を使用する。風量と外気温の両方を用い
て温度下降分を近似した場合には、風量のみを用いて温
度下降分を近似する場合よりも精度が向上する。 (4)各種補正量 実車及び台上の実測値に基づいて、近似した温度上昇分
と温度下降分とで求めた温度変化量と、同一条件での実
際の温度変化量と、にズレがある場合、そのズレ量分を
各種補正量として求めておく。
【0038】[ブレーキTCS制御作用]スリップ制御
実行時で、かつ、4輪駆動状態で、ブレーキ制御開始域
の場合、前輪15,16側のブレーキユニット34,3
5及び後輪9,10側のブレーキユニット36,37
は、ブレーキ温度が規定温度以下であるため、図2のフ
ローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→
ステップS3→ステップS4→ステップS5→ステップ
S6→ステップS8へと進む流れとなり、ステップS8
では、通常の加速スリップを抑制する4輪のブレーキ制
御が実施される。
【0039】そして、このブレーキ制御がそのまま継続
して行われると、後輪9,10側のブレーキユニット3
6,37に比べ、大型のブレーキユニット34,35が
採用される前輪15,16側のブレーキ温度の上昇が遅
く、先に後輪9,10側のブレーキユニット36,37
のブレーキ温度が規定温度を超えてしまうため、図2の
フローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2
→ステップS3→ステップS4→ステップS5→ステッ
プS6→ステップS9へと進む流れとなり、ステップS
9では、後輪9,10のブレーキ制御量を減少させると
共に、前輪15,16のブレーキ制御量を後輪9,10
側で減少させたブレーキ制御量の分だけ上乗せするブレ
ーキ制御が実施される。
【0040】さらに、ブレーキ制御がそのまま継続して
行われると、大型のブレーキユニット34,35が採用
される前輪15,16側のブレーキ温度も規定温度を超
えてしまうため、図2のフローチャートにおいて、ステ
ップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS4
→ステップS5→ステップS10へと進む流れとなり、
ステップS10では、徐々にこのブレーキ制御を終了さ
せ、通常のブレーキ状態(ブレーキ操作に基づいてのみ
制動力を付与する状態)に戻される。
【0041】一方、スリップ制御実行時で、かつ、後輪
駆動状態等の4輪駆動状態でない場合には、図2のフロ
ーチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ス
テップS3→ステップS4→ステップS7へと進む流れ
となり、ステップS7において、後輪9,10側のブレ
ーキユニット36,37のブレーキ温度が規定温度以下
かどうかが判断され、規定温度以下の場合には、ステッ
プS8へ進み、通常の加速スリップを抑制するブレーキ
制御が実施され、規定温度を超える場合には、ステップ
S10へ進み、徐々にこのブレーキ制御を終了させ、通
常のブレーキ状態に戻される。
【0042】[リジッド4輪駆動状態でのブレーキ制御
作用]前後輪が直結状態であるリジッド4輪駆動状態
で、ドライバーがアクセルペダル20を最大限踏み込む
ことで(アクセル開度100%)、4輪に伝達される駆動ト
ルクが過剰となり、4輪が共に加速スリップ状態に陥
り、この加速スリップを抑制するべくブレーキ制御が行
われる場合の作用を、図3に示すタイムチャートにより
説明する。
【0043】まず、車体速・車輪速特性に示すように、
車体速に対し車輪速が大きく上回る加速スリップ状態に
なり、その加速スリップ検出値が設定されたスリップ制
御開始しきい値以上になるt1の時点で、スリップ制御実
行フラグがセットされると、通常のブレーキ制御が開始
される。すなわち、前後輪のブレーキ温度(推定温度)
を監視しながら、後輪側のブレーキユニット36,37
のブレーキ温度が規定温度になるt2の時点までは、前輪
側のブレーキユニット34,35と、後輪側のブレーキ
ユニット36,37には、前輪(FR)と後輪(RR)
のブレーキ制御液圧特性に示すように、加速スリップ状
況に応じた同じ特性によるブレーキ制御液圧が付与され
る。
【0044】そして、前輪(FR)と後輪(RR)のブ
レーキ温度特性に示すように、前輪側よりも先に後輪側
のブレーキユニット36,37のブレーキ温度が規定温
度に近づき、t2の時点にて後輪側のブレーキユニット3
6,37のブレーキ温度が規定温度になると、後輪側の
ブレーキユニット36,37へのブレーキ制御液圧を減
少し、このブレーキ制御液圧の減少分を前輪側のブレー
キユニット34,35のブレーキ制御液圧に上乗せする
ブレーキ制御が開始される。すなわち、アクセル足離し
操作によりスリップ制御実行フラグがリセットされるt3
の時点までは、前輪側のブレーキユニット34,35に
は、前輪(FR)のブレーキ制御液圧特性に示すよう
に、後輪側での減少分(ハッチング部分)だけ上乗せし
たブレーキ制御液圧が付与され、後輪側のブレーキユニ
ット36,37には、後輪(RR)のブレーキ制御液圧
特性に示すように、低圧によるブレーキ制御液圧が付与
される。
【0045】このフロントブレーキ制御配分増加制御に
より、前輪側のブレーキユニット34,35のブレーキ
温度は、FRブレーキ温度特性に示すように、時点t2か
ら時点t3までの間において、ブレーキ制御液圧の増加前
よりは少し大きな勾配によりブレーキ温度が上昇してゆ
く。一方、後輪側のブレーキユニット36,37のブレ
ーキ温度は、RRブレーキ温度特性に示すように、時点
t2から時点t3までの間において、ブレーキ制御液圧の減
少前の温度上昇勾配に対し、温度下降勾配をもってブレ
ーキ温度が徐々に低下してゆく。
【0046】上記のように、ブレーキ温度が上昇傾向に
ある後輪側のブレーキユニット36,37に対し、規定
温度を超えてもそのままブレーキ制御を継続するとブレ
ーキ温度が高温になり、制動トルク不足状態になる虞が
ある。しかし、後輪側のブレーキユニット36,37が
規定温度を超えると、ブレーキ制御液圧を減少させてい
るため、制動発熱による温度上昇分より放熱による温度
下降分が上回り、後輪側のブレーキユニット36,37
のブレーキ温度が下降に転じることで、制動トルク不足
が未然に防止される。
【0047】同時に、ブレーキ温度が規定温度に達して
いない前輪側のブレーキユニット34,35へのブレー
キ制御液圧を増加させるブレーキ制御を実施するため、
後輪側のブレーキユニット36,37のブレーキ制御液
圧を減少しながらも、加速スリップを抑制するスリップ
制御が十分に確保される。すなわち、4輪駆動状態で
は、前輪と後輪とが締結状態であるため、前輪側でブレ
ーキ制御液圧を増加させることにより、前輪側車軸の回
転数が低下すると、結果的に、後輪側車軸の回転数も低
下することになり、第1実施例のように、ブレーキ制御
液圧の減少量とブレーキ制御液圧の増加量を等しくした
場合には、4輪にブレーキ制御を行う場合と同等の加速
スリップ抑制効果(ブレーキTCS効果)を得ることが
できる。
【0048】なお、4輪駆動状態では前後輪が締結状態
であるので、後輪9,10が加速スリップしたとして
も、最初から熱容量に余裕のある前輪側のブレーキユニ
ット34,35だけでブレーキ制御を行っても良いので
はという考え方もあるが、下記の理由により好ましくな
い。第1の理由は、ブレーキTCS効果は、加速スリッ
プ輪に直接ブレーキ力を付与した方が効率的に達成され
る。第2の理由は、前輪側のブレーキユニット34,3
5だけでブレーキ制御を行うとディファレンシャルギア
等の駆動系に負担をかけてしまう。
【0049】次に、効果を説明する。
【0050】(1) スリップ制御実行時で、かつ、4輪駆
動状態で、かつ、後輪のブレーキ温度が規定温度を超え
ている場合、ブレーキ温度が規定温度を超えている後輪
へのブレーキ制御液圧を減少させると共に、前輪へのブ
レーキ制御液圧を増加させるブレーキ制御を実施するよ
うにしたため、4輪駆動状態での走行中、加速スリップ
抑制のためにブレーキ制御を実施した場合、制動トルク
不足を未然に防止しながらもスリップ制御を十分に行な
うことができる。
【0051】(2) スリップ制御実行時で、かつ、4輪駆
動状態で、かつ、前輪15,16のブレーキ温度が規定
温度以下で、後輪9,10のブレーキ温度が規定温度を
超えている場合、後輪9,10のブレーキ制御液圧を減
少させると共に、前輪15,16のブレーキ制御液圧を
後輪9,10側で減少させたブレーキ制御液圧の分だけ
上乗せするブレーキ制御を実施するようにしたため、後
輪側のブレーキユニット36,37に比べ熱容量に余裕
のあるブレーキユニット34,35を前輪側に搭載した
4輪駆動車において、通常のブレーキ制御から温度対応
のブレーキ制御に移行してもほぼ同等のブレーキTCS
効果を発揮することができる。
【0052】(3) スリップ制御実行時で、かつ、4輪駆
動状態で、かつ、前輪15,16のブレーキ温度が規定
温度以下で、後輪9,10のブレーキ温度が規定温度以
下の場合、前後輪15,16,9,10に対して加速ス
リップに応じたブレーキ制御を実施するようにしたた
め、制動トルク不足が問題とならないブレーキ温度領域
では、加速スリップ輪に直接ブレーキ力が付与されるこ
とで、高いブレーキTCS効果を達成することができ
る。
【0053】(4) スリップ制御実行時で、かつ、4輪駆
動状態で、かつ、前輪15,16のブレーキ温度が規定
温度を超えている場合、ブレーキ制御中であれば徐々に
ブレーキ制御を終了させて通常のブレーキ状態に戻すよ
うにしたため、熱容量に余裕のあるブレーキユニット3
4,35を前輪側に搭載した4輪駆動車において、ブレ
ーキ制御終了時に急激なブレーキ解放により車両挙動に
影響を与えることなく、制動トルク不足を確実に防止す
ることができる。
【0054】(5) 制動発熱量から放熱量を減じた値に応
じてブレーキ温度を推定するようにしたため、ブレーキ
作動時間の経過と共に変化するブレーキ温度を確実に推
定することができる。
【0055】(6) ブレーキ制動力に基づいて制動発熱に
よる温度上昇分を算出し、ブレーキユニットを通過する
風量により近似される放熱による温度下降分を算出し、
前回温度に温度上昇分を加算し、この加算値から温度下
降分を減算することによって今回のブレーキ温度を推定
するようにしたため、ブレーキ作動時間の経過と共に変
化するブレーキ温度を精度良く推定することができる。
【0056】(他の実施例)以上、本発明の4輪駆動車
の加速スリップ制御装置を第1実施例に基づき説明して
きたが、具体的な構成については、この第1実施例に限
られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る
発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許
容される。
【0057】例えば、第1実施例では、前後輪でトルク
配分を任意に変更できる電子制御4WDシステムを搭載
した4輪駆動車への適用例を示したが、2輪駆動状態と
4輪駆動状態をオン/オフ的に切り換えるパートタイム
式の4WDシステムを搭載した4輪駆動車へも適用する
ことができる。すなわち、前輪車軸と後輪車軸を締結さ
せる4WD状態を実現することができるシステムであれ
ば全て含まれる。
【0058】第1実施例では、温度推定のフェールセー
フについてまで言及していないが、明らかに異常である
とわかるブレーキ制御連続作動時間(例えば、10se
c)となった場合は、ブレーキ制御を禁止するようにし
ても良い。この場合、ユニットの信頼性を上げることが
可能となる。
【0059】第1実施例では、後輪側のブレーキユニッ
トに比べ熱容量に余裕のあるブレーキユニットを前輪側
に搭載した4輪駆動車への適用例を示したが、前後輪が
同じ熱容量のブレーキユニットを搭載した4輪駆動車へ
も適用できる。また、先に前輪側のブレーキ温度が規定
温度に達するような場合は、前輪側のブレーキユニット
のブレーキ制御量を減少し、後輪側のブレーキユニット
のブレーキ制御量を増加するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の4輪駆動車の加速スリップ制御装
置が適用されたVDCとTCSとABSの併用システム
図である。
【図2】第1実施例の4輪駆動車の加速スリップ制御装
置におけるVDC/TCS/ABSコントロールユニッ
トで実行される加速スリップ制御処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図3】第1実施例の4輪駆動車の加速スリップ制御装
置が搭載された車両においてリジッド4輪駆動状態での
ブレーキ制御作用を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン 2 自動変速機 3 変速機出力軸 4 トランスファー 5 リアプロペラシャフト 6 リアディファレンシャル 7,8 リアドライブシャフト 9 左後輪 10 右後輪 11 フロントプロペラシャフト 12 フロントディファレンシャル 13,14 フロントドライブシャフト 15 左前輪 16 右前輪 17 4WDアクチュエータ 18 4WDコントロールユニット 19 モード選択スイッチ 20 ブレーキペダル 21 マスターシリンダ 22 舵角センサ 23 ヨーレート/横Gセンサ 24 左前輪回転センサ 25 右前輪回転センサ 26 左後輪回転センサ 27 右後輪回転センサ 28 圧力センサ 29 VDC/TCS/ABSコントロールユニット 30 エンジンコントロールユニット 31 自動変速機コントロールユニット 32 電子制御スロットル 33 VDC/TCS/ABSブレーキアクチュエータ 34 左前輪ブレーキユニット 35 右前輪ブレーキユニット 36 左後輪ブレーキユニット 37 右後輪ブレーキユニット 38 ABS警告灯 39 VDC−OFF表示灯 40 SLIP表示灯

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪の加速スリップを検出する加速スリ
    ップ検出手段と、 加速スリップ検出値がスリップ制御開始しきい値以上に
    なると加速スリップ輪に制動トルクを付与するブレーキ
    制御を実行するスリップ制御手段と、 を備えた加速スリップ制御装置において、 各輪のブレーキ温度を推定するブレーキ温度推定手段
    と、 4輪駆動状態であるか否かを検出する駆動状態検出手段
    と、 スリップ制御実行時で、かつ、4輪駆動状態で、かつ、
    前後輪の一方のブレーキ温度が規定温度を超えている場
    合、ブレーキ温度が規定温度を超えている前後輪の一方
    の加速スリップ輪へのブレーキ制御量を減少させると共
    に、前後輪の他方の車輪へのブレーキ制御量を増加させ
    るブレーキ制御を実施する温度対応ブレーキ制御手段
    と、 を有することを特徴とする4輪駆動車の加速スリップ制
    御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の4輪駆動車の加速スリ
    ップ制御装置において、 前記温度対応ブレーキ制御手段は、スリップ制御実行時
    で、かつ、4輪駆動状態で、かつ、前輪のブレーキ温度
    が規定温度以下で、後輪のブレーキ温度が規定温度を超
    えている場合、後輪のブレーキ制御量を減少させると共
    に、前輪のブレーキ制御量を後輪側で減少させたブレー
    キ制御量の分だけ上乗せするブレーキ制御を実施するこ
    とを特徴とする4輪駆動車の加速スリップ制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の4輪駆動車の加速スリ
    ップ制御装置において、 スリップ制御実行時で、かつ、4輪駆動状態で、かつ、
    前輪のブレーキ温度が規定温度以下で、後輪のブレーキ
    温度が規定温度以下の場合、前後輪に対して加速スリッ
    プに応じたブレーキ制御を実施する通常ブレーキ制御手
    段を設けたことを特徴とする4輪駆動車の加速スリップ
    制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の4輪駆
    動車の加速スリップ制御装置において、 スリップ制御実行時で、かつ、4輪駆動状態で、かつ、
    前輪のブレーキ温度が規定温度を超えている場合、ブレ
    ーキ制御中であれば徐々に終了させて通常のブレーキ状
    態に戻すブレーキ制御制限手段を設けたことを特徴とす
    る4輪駆動車の加速スリップ制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4の何れかに記載
    の4輪駆動車の加速スリップ制御装置において、 前記ブレーキ温度推定手段は、制動発熱量から放熱量を
    減じた値に応じてブレーキ温度を推定することを特徴と
    する4輪駆動車の加速スリップ制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の4輪駆動車の加速スリ
    ップ制御装置において、 前記ブレーキ温度推定手段は、ブレーキ制動力に基づい
    て制動発熱による温度上昇分を算出し、ブレーキユニッ
    トを通過する風量により近似される放熱による温度下降
    分を算出し、前回温度に温度上昇分を加算し、この加算
    値から温度下降分を減算することによって現在のブレー
    キ温度を推定することを特徴とする4輪駆動車の加速ス
    リップ制御装置。
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