JP2003096673A - 撥油性、防汚性、吸水性に優れたセルロース系繊維 - Google Patents
撥油性、防汚性、吸水性に優れたセルロース系繊維Info
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Abstract
し、更にそれらの性能の洗濯耐久性に優れたセルロース
系繊維およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 一般式(I) 【化1】 で表されるフッ素含有オリゴマーをセルロース系繊維に
付与させた撥油性、防汚性に優れ且つ吸水性を有するセ
ルロース系繊維、更にそれらの性能の洗濯耐久性に優れ
たセルロース系繊維。一般式(I)のフッ素含有オリゴ
マーを0.1〜20重量%、あるいは更にこれに架橋剤
を0.1〜20重量%溶解した水、アルコールまたはア
ルコール水溶液をセルロース系繊維に対して40〜10
0重量%含浸し、風乾または熱処理する上記セルロース
系繊維の製造方法。
Description
に優れ且つその洗濯耐久性に優れたセルロース系繊維お
よびその製造方法に関する。
は汚れたセルロース系繊維の汚れを落ち易くする、いわ
ゆる防汚性を付与する研究が行われている。特開平6-
313264号公報には、セルロース系繊維に水溶性セ
ルロース誘導体と架橋剤を含む処理液を含浸熱処理した
のち低温プラズマ処理を施すセルロース系繊維の防汚加
工方法が記載されている。また、特開平9-32417
3号公報には、防汚加工用組成物として、フルオロアル
キル基含有単量体から誘導される繰返し単位と一般式C
H2=CRCOO(CH2CH2O)nHで示される非フ
ッ素系単量体から誘導される繰返し単位を有する共重合
体、溶解度パラメータが5.5〜12.0で誘電率が20
未満である溶剤、イソシアネート化合物、およびオルガ
ノポリシロキサン化合物を含む組成物を使用するセルロ
ース系繊維製品の防汚加工方法が記載されている。しか
し、いずれもセルロース系繊維の防汚性を改良するだけ
の方法であって、セルロース系繊維に同時に撥油性を付
与し、且つ吸水性を保持するという性能上の特性につい
ては考慮されていない。
性、防汚性および優れた吸水性を付与し、更にそれらの
性能の洗濯耐久性に優れたセルロース系繊維およびその
製造方法を提供することにある。
たはCH3、R2は
000の整数であり、Rfは-CF(CF3)OCF2C
F(CF3)OC3F7または-CF(CF3)OC 3F7
を表す〕で表されるフッ素含有オリゴマーをセルロース
系繊維に付与させた撥油性、防汚性に優れ且つ吸水性を
有するセルロース系繊維に関する。また、本発明は、一
般式(I)のフッ素含有オリゴマーにおいて、xが0で
ある上記のセルロース系繊維に関する。
有オリゴマーのセルロース系繊維に対する付与量が0.
1〜20重量%である上記いずれかに記載のセルロース
系繊維に関する。加えて、本発明は、一般式(I)のフ
ッ素含有オリゴマーを0.1〜20重量%溶解した水、
アルコールまたはアルコール水溶液をセルロース系繊維
に対して40〜100重量%含浸し、風乾または熱処理
する上記いずれかに記載のセルロース系繊維の製造方法
に関する。
たはCH3、R2は
000の整数であり、Rfは-CF(CF3)OCF2C
F(CF3)OC3F7または-CF(CF3)OC 3F7
を表す〕で表されるフッ素含有オリゴマーを架橋剤の存
在下でセルロース系繊維に付与させた撥油性、防汚性お
よび吸水性に優れ且つその洗濯耐久性に優れたセルロー
ス系繊維に関する。
ッ素含有オリゴマーを0.1〜20重量%および架橋剤
を1〜20重量%の濃度で溶解した水、アルコールまた
はアルコール水溶液をセルロース系繊維に対して40〜
100重量%含浸し、風乾または熱処理する上記のセル
ロース系繊維の製造方法に関する。ただし、上記一般式
(I)においては、−(CH2−CR1R2)−成分と−
(CH2−CR4R3)−成分とは必ずしもブロックとし
て含まれていることを意味するのではなく、ブロック状
であってもよいが、通常はランダム状態で組み込まれて
いる。
般式(I)のフッ素含有オリゴマーを付与させることに
よって、セルロース系繊維に、吸水性能を失うことな
く、優れた撥油性および防汚性を付与したものであり、
加えてその洗濯耐久性を向上したものである。本発明に
おいて、セルロース系繊維とは、天然セルロース繊維、
再生セルロース繊維、アセテート等のセルロース誘導体
を含むセルロース繊維およびこれらセルロース繊維と合
成繊維等の他の繊維との混紡糸や複合糸、およびこれら
の繊維を含んでなる織物、編物、不織布等およびこれら
の織物、編物、不織布等からなる繊維製品をすべて含
む。なお、セルロース系繊維は、シルケット加工された
セルロース系繊維および液体アンモニア処理されたセル
ロース系繊維を含む。本発明は、上記セルロース系繊維
のほか、羊毛等の獣毛繊維への適用が可能である。
はビニル系モノマーの単独または共重合体のオリゴマー
の両末端にのみフッ素含有基を有する化合物である。両
末端のフッ素含有基は、一般式(I)中、Rfで表した
-CF(CF3)OCF2CF(CF3)OC3F7または-
CF(CF3)OC3F7からなり、片末端のみにRf基
を有するオリゴマーを任意の割合に含んでいてもよい。
末端基Rfで挟まれた、ビニル系モノマーの繰り返し単
位からなる中央部は、共重合体(A)
同義〕の構造を有し、または、xが0である単独重合体
(B)
式(A)においては、xおよびyの好ましい範囲はそれ
ぞれ1〜5000および1〜5000である。式(B)
においてはyの好ましい範囲は1〜5000である。
として、特に好ましいものは次に挙げる(1)〜(1
4)のものである:
リゴマーはセルロース系繊維当たり0.1〜20重量
%、好ましくは0.5〜10重量%の量で付与される。
本発明の撥油性、防汚性に優れ且つ吸水性を有するセル
ロース系繊維は、一般式(I)のフッ素含有オリゴマー
を0.1〜20重量%溶解した水、アルコールまたはア
ルコール水溶液をセルロース系繊維に対して40〜10
0重量%含浸し、風乾または熱処理することにより製造
することができる。
用するアルコールは水溶性アルコールである。水溶性ア
ルコールとしては、メチルアルコール、エチルアルコー
ル、n-プロピルアルコール、イソプロピルアルコー
ル、n-ブチルアルコール、イソブチルアルコール、ア
リルアルコール、クロチルアルコール等が例示できる。
特に好ましいものは、メチルアルコール、エチルアルコ
ール、n-プロピルアルコール、イソプロピルアルコー
ルである。
コールまたはアルコール水溶液をセルロース系繊維に含
浸する方法としては特に限定はなく、公知のいかなる方
法を利用してもよく、わたの場合はスプレーによる含
浸、刷毛による塗布、パディングによる含浸等の方法が
好ましく、織物、編物、不織布等またはこれらからなる
繊維製品の場合はパディング法が実用的に最も好まし
い。パディング法は、加工液を含浸したセルロース系繊
維をロール等の絞り機で、有効成分であるフッ素含有オ
リゴマーがセルロース系繊維に対して0.1〜20重量
%、好ましくは0.5〜10重量%の付着量となるよう
に絞る。
繊維は風乾または加熱処理される。加熱処理は100〜
200℃、好ましくは140〜170℃で30秒〜5分
行われる。加熱処理の前には、100℃〜150℃で1
〜3分予備乾燥してもよい。この処理によってフッ素含
有オリゴマーはセルロース系繊維に付与される。また、
上記製造法において、フッ素含有オリゴマーを含む加工
液に架橋剤を配合することにより、一般式(I)のフッ
素含有オリゴマーをセルロース系繊維により確実強固に
付与させることができ、洗濯耐久性を向上することがで
きる。このための架橋剤としては、グリオキザール系樹
脂、エポキシ系樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、イ
ソシアネート系樹脂等の一般的架橋剤が使用できる。一
般式(I)のフッ素含有オリゴマーが置換基としてOH
基を有する場合はグリオキザール系の架橋剤、また置換
基としてブロックイソシアネート基を有する場合はメラ
ミン系の架橋剤を用いることが特に好ましい。架橋剤の
量はセルロース系繊維に対して0.1〜20重量%とな
るように加工液に添加される。架橋剤を配合する場合、
架橋反応を促進するために金属塩系の触媒、例えば、
「スミテックス・アクセラレータ(Sumitex Acceralato
r)X-80」(住友化学工業(株)製)等、および有機アミ
ン系の触媒、例えば「スミテックス・アクセラレータ
(Sumitex Accelerator)ACX」(住友化学工業(株)
製)等を用いるのが好ましい。
且つ吸水性を有するセルロース系繊維を製造するに当た
って、更に市販のSR加工剤を併用することもできる。
市販のSR加工剤としては、例えば「NKガード SR-
108」(日華化学(株)製)、「ユニダインTG-99
1」(ダイキン工業(株)製)等が例示できる。
オリゴマーは次のようにして製造することができる。特
開平10-251351号公報に記載されているよう
に、一般式RfC(=O)OO(O=)CRfで表される過
酸化フルオロアルカノイルと、一般式CH2=CR1R
2で表される1種類のモノマー、またはこのモノマーと
一般式CH2=CR4R3で表される第2のモノマーと
の混合物とを、例えば有機溶媒、好ましくはハロゲン化
脂肪族溶媒またはハロゲン化芳香族溶媒中に0.1〜3
0重量%濃度の過酸化フルオロアルカノイルに溶解し
て、例えば−20〜150℃で30分〜20時間反応さ
せることによって得ることができる。
つ具体的に説明する。実施例 1 化学式(15)で表されるフッ素含有オリゴマー
に溶解した後、架橋剤としてグリオキザール樹脂「スミ
テックスレジン(Sumitex Resin)NS-11」 (住友化
学工業(株)製)を10重量%、触媒として「スミテック
ス・アクセラレータ(Sumitex Accelerator)X-80」
(住友化学工業(株)製)を3重量%となるように溶解して
加工液を調製した。次に、この調製した加工液に苛性シ
ルケット上がりの綿100%ブロードを浸漬した後、加
工液から取り出して、絞り率60%まで加工液を絞り、
130℃で1分間乾燥後、165℃で2分間キュアリン
グを行い、本発明製品を得た。
マーを濃度6重量%で20%エタノール水溶液に溶解し
た後、水酸化ナトリウム(ナカライテスク(株)製)を添加
して、上記フッ素含有オリゴマーのカルボキシル基をナ
トリウム塩に置換した。それから実施例1と同様に、グ
リオキザール樹脂「スミテックスレジン(Sumitex Resi
n)NS-11」(住友化学工業(株)製)を10重量%、触
媒として「スミテックス・アクセラレータ(Sumitex Ac
celerator)X-80」(住友化学工業(株)製)を3重量%
となるように溶解して加工液を調製した。次に、この調
製した加工液に苛性シルケット上がりの綿100%ブロ
ードを浸漬した後、加工液から取り出して、絞り率60
%まで加工液を絞り、130℃で1分間乾燥後、165
℃で2分間キュアリングを行い、本発明製品を得た。
るフッ素含有オリゴマー
ル水溶液に溶解した後、グリオキザール樹脂「スミテッ
クスレジン(Sumitex Resin)NS-11」(住友化学工
業(株)製)を10重量%、触媒として「スミテックス・
アクセラレータ(Sumitex Accelerator)X-80」(住
友化学工業(株)製)を3重量%となるように溶解して加
工液を調製した。次に、この調製した加工液に苛性シル
ケット上がりの綿100%ブロードを浸漬した後、加工
液から取り出して、絞り率60%まで加工液を絞り、1
30℃で1分間乾燥後、165℃で2分間キュアリング
を行い、実施例3、4、5の本発明製品を得た。
有オリゴマー
ル水溶液に溶解してそれぞれ加工液を調製した。次に、
この調製した加工液に苛性シルケット上がりの綿100
%ブロードを浸漬した後、加工液から取り出して、絞り
率60%まで加工液を絞り、130℃で1分間乾燥後、
165℃で2分間キュアリングを行い、実施例6、7の
本発明製品を得た。
(パーフルオロアルキルアクリレート系;日華化学(株)
製)を6重量%、「スミテックスレジン(Sumitex Resi
n)NS-11」(住友化学工業(株)製)を10重量%、
「スミテックス・アクセラレータ(Sumitex Accelerato
r)X-80」(住友化学工業(株)製)を3重量%となるよ
うに溶解して加工液を調製した。次に、この調製した加
工液に苛性シルケット上がりの綿100%ブロードを浸
漬した後、加工液から取り出して、絞り率60%まで加
工液を絞り、130℃で1分間乾燥後、165℃で2分
間キュアリングを行い、比較例1の製品を得た。
11」(住友化学工業(株)製)を10重量%、「スミテッ
クス・アクセラレータ(Sumitex Accelerator)X-8
0」(住友化学工業(株)製)を3重量%となるように溶解
して加工液を調製した。この加工液に苛性シルケット上
がりの綿100%ブロードを浸漬した後、加工液から取
り出して、絞り率60%まで加工液を絞り、130℃で
1分間乾燥後、165℃で2分間キュアリングを行い、
比較例2の製品を得た。
た加工処理綿布ブロード製品、および未加工の綿ブロー
ドを次に記載する評価方法を用いて吸水性、撥油性およ
び防汚性(汚れ落ち試験)を評価した。評価結果を表1
に示した。
査協会規格「織編物の防汚加工性試験方法」JCFA
TM-104)
有オリゴマー
工液を調製した。この加工液に苛性シルケット上がりの
綿100%ブロードを浸漬した後、加工液から取り出し
て、絞り率60%まで加工液を絞り、室温で乾燥して実
施例8、9の本発明製品を得た。
有オリゴマー
れぞれ加工液を調製した。この加工液に苛性シルケット
上がりの綿100%ブロードを浸漬した後、加工液から
取り出して、絞り率60%まで加工液を絞り、室温で乾
燥して実施例10、11の本発明製品を得た。
加工処理綿布ブロード製品、および未加工の綿布ブロー
ドを次に記載する評価方法を用いて吸水性、撥油性およ
び防汚性(汚れ落ち試験)を評価した。評価結果を表2
に示した。
査協会規格「織編物の防汚加工性試験方法」JCFA
TM-104)
に溶解した後、架橋剤としてグリオキザール樹脂「スミ
テックスレジン(Sumitex Resin)NS-11」 (住友化
学工業(株)製)を20重量%、触媒として「スミテック
ス・アクセラレータ(Sumitex Accelerator)X-80」
(住友化学工業(株)製)を6重量%となるように溶解して
加工液を調製した。次に、この調製した加工液に苛性シ
ルケット上がりの綿100%ブロードを浸漬した後、加
工液から取り出して、絞り率60%まで加工液を絞り、
130℃で1分間乾燥後、165℃で2分間キュアリン
グを行い、本発明製品を得た。
に溶解した後、架橋剤としてグリオキザール樹脂「スミ
テックスレジン(Sumitex Resin)NS-11」 (住友化
学工業(株)製)を20重量%、触媒として「スミテック
ス・アクセラレータ(Sumitex Accelerator)X-80」
(住友化学工業(株)製)を6重量%となるように溶解して
加工液を調製した。次に、この調製した加工液に苛性シ
ルケット上がりの綿100%ブロードを浸漬した後、加
工液から取り出して、絞り率60%まで加工液を絞り、
130℃で1分間乾燥後、165℃で2分間キュアリン
グを行い、本発明製品を得た。
に溶解した後、架橋剤としてメラミン樹脂「スミテック
スレジン(Sumitex Resin)MC」 (住友化学工業(株)
製)を1重量%、触媒として「スミテックス・アクセラ
レータ(Sumitex Accelerator)ACX」(住友化学工業
(株)製)を0.3重量%となるように溶解して加工液を調
製した。次に、この調製した加工液に苛性シルケット上
がりの綿100%ブロードを浸漬した後、加工液から取
り出して、絞り率60%まで加工液を絞り、130℃で
1分間乾燥後、165℃で2分間キュアリングを行い、
本発明製品を得た。
に溶解した後、架橋剤としてメラミン樹脂「スミテック
スレジンMC」 (住友化学工業(株)製)を1重量%、触
媒として「スミテックス・アクセラレータ(Sumitex Ac
celerator)ACX」(住友化学工業(株)製)を0.3重量
%となるように溶解して加工液を調製した。次に、この
調製した加工液に苛性シルケット上がりの綿100%ブ
ロードを浸漬した後、加工液から取り出して、絞り率6
0%まで加工液を絞り、130℃で1分間乾燥後、16
5℃で2分間キュアリングを行い、本発明製品を得た。
に溶解した後、架橋剤としてメラミン樹脂「スミテック
スレジン(Sumitex Resin)MC」 (住友化学工業(株)
製)を1重量%、触媒として「スミテックス・アクセラ
レータ(Sumitex Accelerator)ACX」(住友化学工業
(株)製)を0.3重量%となるように溶解して加工液を調
製した。次に、この調製した加工液に苛性シルケット上
がりの綿100%ブロードを浸漬した後、加工液から取
り出して、絞り率60%まで加工液を絞り、130℃で
1分間乾燥後、165℃で2分間キュアリングを行い、
本発明製品を得た。
に溶解して加工液を調製した。次に、この調製した加工
液に苛性シルケット上がりの綿100%ブロードを浸漬
した後、加工液から取り出して、絞り率60%まで加工
液を絞り、130℃で1分間乾燥後、165℃で2分間
キュアリングを行い、本発明製品を得た。
剤としてグリオキザール樹脂「スミテックスレジン(Su
mitex Resin)NS-11」 (住友化学工業(株)製)を2
0重量%、触媒として「スミテックス・アクセラレータ
(Sumitex Accelerator)X-80」(住友化学工業(株)
製)を6重量%となるように溶解して加工液を調製し
た。次に、この調製した加工液に苛性シルケット上がり
の綿100%ブロードを浸漬した後、加工液から取り出
して、絞り率60%まで加工液を絞り、130℃で1分
間乾燥後、165℃で2分間キュアリングを行い、本発
明製品を得た。
剤としてグリオキザール樹脂「スミテックスレジン(Su
mitex Resin)NS-11」 (住友化学工業(株)製)を2
0重量%、触媒として「スミテックス・アクセラレータ
(Sumitex Accelerator)X-80」(住友化学工業(株)
製)を6重量%となるように溶解して加工液を調製し
た。次に、この調製した加工液に苛性シルケット上がり
の綿100%ブロードを浸漬した後、加工液から取り出
して、絞り率60%まで加工液を絞り、130℃で1分
間乾燥後、165℃で2分間キュアリングを行い、本発
明製品を得た。
11」(住友化学工業(株)製)を20重量%、「スミテッ
クス・アクセラレータ(Sumitex Accelerator)X-8
0」(住友化学工業(株)製)を6重量%となるように溶解
して加工液を調製した。この加工液に苛性シルケット上
がりの綿100%ブロードを浸漬した後、加工液から取
り出して、絞り率60%まで加工液を絞り、130℃で
1分間乾燥後、165℃で2分間キュアリングを行い、
比較例3の製品を得た。
Resin)MC」 (住友化学工業(株)製)を1重量%、触媒
として「スミテックス・アクセラレータ(Sumitex Acce
lerator)ACX」(住友化学工業(株)製)を0.3重量%
となるように溶解して加工液を調製した。この加工液に
苛性シルケット上がりの綿100%ブロードを浸漬した
後、加工液から取り出して、絞り率60%まで加工液を
絞り、130℃で1分間乾燥後、165℃で2分間キュ
アリングを行い、比較例4の製品を得た。
造した加工処理綿布ブロード製品、および未加工の綿布
ブロードを次に記載する評価方法を用いて吸水性、撥油
性、防汚性(汚れ落ち試験)およびそれらの洗濯耐久性
を評価した。洗濯耐久性の評価は、加工上がり生地を次
の条件で10回洗濯および乾燥した後の、性能保持性で
ある。 洗濯条件:家庭洗濯に準じたJIS L 0217 10
3法によって行った。
より処理された本発明のセルロース系繊維は、優れた撥
油性、防汚性および吸水性を備えており、且つその洗濯
耐久性にも優れている。このため従来必ずしもセルロー
ス系繊維としては適性が不十分であったユニフォーム、
シャツ、乳児用衣服、子供服、スクールシャツ、学生
服、靴下、スポーツウェア、シーツ、エプロン、リビン
グ製品等の分野にも好適に使用できる。
Claims (6)
- 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 〔式中、R1、R4はそれぞれ独立にHまたはCH3、
R2は 【化2】 R3は 【化3】 を表し、xは0または1〜5000の整数、yは1〜5
000の整数であり、Rfは-CF(CF3)OCF2C
F(CF3)OC3F7または-CF(CF3)OC 3F7
を表す〕で表されるフッ素含有オリゴマーをセルロース
系繊維に付与させた撥油性、防汚性に優れ且つ吸水性を
有するセルロース系繊維。 - 【請求項2】 一般式(I)のフッ素含有オリゴマーに
おいて、xが0である請求項1に記載のセルロース系繊
維。 - 【請求項3】 一般式(I)のフッ素含有オリゴマーの
セルロース系繊維に対する付与量が0.1〜20重量%
である請求項1または2に記載のセルロース系繊維。 - 【請求項4】 一般式(I)のフッ素含有オリゴマーを
0.1〜20重量%溶解した水、アルコールまたはアル
コール水溶液をセルロース系繊維に対して40〜100
重量%含浸し、風乾または熱処理する請求項1〜3のい
ずれかに記載のセルロース系繊維の製造方法。 - 【請求項5】 一般式(I) 【化4】 〔式中、R1、R4はそれぞれ独立にHまたはCH3、
R2は 【化5】 R3は 【化6】 を表し、xは0または1〜5000の整数、yは1〜5
000の整数であり、Rfは-CF(CF3)OCF2C
F(CF3)OC3F7または-CF(CF3)OC 3F7
を表す〕で表されるフッ素含有オリゴマーを架橋剤の存
在下でセルロース系繊維に付与させた撥油性、防汚性お
よび吸水性に優れ且つその洗濯耐久性に優れたセルロー
ス系繊維。 - 【請求項6】 一般式(I)のフッ素含有オリゴマーを
0.1〜20重量%および架橋剤を0.1〜20重量%の
濃度で溶解した水、アルコールまたはアルコール水溶液
をセルロース系繊維に対して40〜100重量%含浸
し、風乾または熱処理する請求項5に記載のセルロース
系繊維の製造方法。
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JP2001215377 | 2001-07-16 | ||
JP2002081091A JP4262927B2 (ja) | 2001-07-16 | 2002-03-22 | 撥油性、防汚性、吸水性に優れたセルロース系繊維 |
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