JPH053677U - 緩衝器 - Google Patents

緩衝器

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JPH053677U
JPH053677U JP81291U JP81291U JPH053677U JP H053677 U JPH053677 U JP H053677U JP 81291 U JP81291 U JP 81291U JP 81291 U JP81291 U JP 81291U JP H053677 U JPH053677 U JP H053677U
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JP
Japan
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disc valve
shock absorber
valve
bending
plate
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Pending
Application number
JP81291U
Other languages
English (en)
Inventor
史之 山岡
Original Assignee
株式会社アツギユニシア
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 初回作動時と2回目以降の作動時における減
衰力特性の変動を防止することができる緩衝器を提供す
ること。 【構成】 複数枚のプレート3aを重ねて構成されたデ
ィスクバルブ3が、その一部を2つの挟持部材(1,
4)間に挟持されて固定された緩衝器において、前記デ
ィスクバルブ3の各プレート3aの表面のうちで、挟持
部材(1,4)に挟まれることで相互に圧接される部位
を、プレート表面の他の部位よりも粗面に形成した。さ
らに、請求項2記載のものでは、挟持部材(1,4)の
うちでディスクバルブ3の開弁撓み方向側に位置する挟
持部材(4)のディスクバルブ3に当接する当接面を、
両挟持部材(1,4)により挟持する範囲よりもディス
クバルブ3の撓み先端方向に突出させて形成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車のサスペンションに用いるのに最適な緩衝器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、緩衝器としては、例えば、英国PAT.758798に記載されたもの が知られている。
【0003】 この従来の緩衝器は、図4(イ)にその詳細を示すように、重ねられた複数枚 のプレート10aにより構成されるディスクバルブ10が、その内周側を2つの 挟持部材11,12間に挟持固定されると共に、該ディスクバルブ10の撓み方 向側の挟持部材12の外径よりも、もう一方の挟持部材11の外径が大きく形成 されたものであった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の緩衝器にあっては、以下に述べるような問題 があった。
【0005】 即ち、図4(ロ)に示すように、ディスクバルブ10が開弁方向に流体圧を受 けて撓む場合、ディスクバルブ10は小径の挟持部材12の外周部を撓み支点と して撓む。そして、この撓み支点が両挟持部材11,12に挟持されていること から、この部分において、各プレート10aの上面と下面にそれぞれ反対方向の 半径方向応力σT ,σC が発生し、この両応力により、各プレート10aの相互 に当接する面の間に半径方向の位置ずれが発生し、この位置ずれ分が流体圧解放 後に各プレート10aの残留ひずみとして残ることから、初回の作動時に比べて 2回目以降の作動時ではディスクバルブ10の曲げ剛性が低下し、これにより、 減衰力特性が低下する方向に変動する。尚、図5は、初回作動時と2回目以降 の作動時のピストン速度に対する減衰力特性の変動を示している。
【0006】 本考案は、上述の問題に着目して成されたもので、初回作動時と2回目以降の 作動時における減衰力特性の変動を防止もしくは抑制することができる緩衝器を 提供することを各請求項共通の目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案では、ディスクバルブの各プレートの表面のうちで、挟持部材に挟まれ ることで相互に圧接される部位を、プレート表面の他の部位よりも粗面に形成す ることにより上記目的を達成するようにした。
【0008】 即ち、本考案請求項1記載の緩衝器では、複数枚のプレートを重ねて構成され たディスクバルブが、その一部を2つの挟持部材間に挟持されて固定された緩衝 器において、前記ディスクバルブの各プレートの表面のうちで、挟持部材に挟ま れることで相互に圧接される部位を、プレート表面の他の部位よりも粗面に形成 した。
【0009】 さらに、本考案請求項2記載の緩衝器では、上記構成に加え、前記挟持部材の うちでディスクバルブの開弁撓み方向側に位置する挟持部材のディスクバルブに 当接する当接面を、両挟持部材により挟持する範囲よりもディスクバルブの撓み 先端方向に突出させて形成した。
【0010】
【作 用】
本考案の緩衝器では、ディスクバルブが開弁方向に流体圧を受けた場合、この ディスクバルブの各プレートは、開弁方向側に位置する挟持部材の圧接部分外周 入を撓み支点として開弁する方向に撓む。この場合、各プレートにあっては、そ の上面と下面とではそれぞれ反対方向の半径方向応力が発生する。従って、この 両応力により、各プレートはこの位置において上面側と下面側とで半径方向に位 置ずれを生じさせようとするが、各プレートにおける挟持部材に挟持されて圧接 される部位の表面を粗面に形成していることで、プレート間に大きな摩擦抵抗が 生じて、この半径方向の位置ずれが阻止もしくは抑制される。
【0011】 このようであるから、初回作動時と2回目以降の作動時との間の減衰力特性変 動が防止もしくは抑制できる。
【0012】 また、請求項2記載の緩衝器では、ディスクバルブの開弁時に撓む方向側の挟 持部材のディスクバルブに当接する当接面は、両挟持部材で挟持している範囲よ りもディスクバルブの撓み先端方向に突出させている。従って、ディスクバルブ の開弁時における各プレートの撓み支点が、両挟持部材により挟持している部分 から突出した当接面の先端となり、この撓み支点の部分が挟持されていないこと から、各プレートの撓み支点部分において上面と下面にそれぞれ反対方向発生す る半径方向応力が小さくなる。よって、残留ひずみの発生がさらに防止もしくは 抑制され、初回作動時と2回目以降の作動時との間の減衰力特性変動の防止性能 がさらに向上する。
【0013】 尚、上述のように、撓み支点となる位置が挟持部分よりも撓み先端側の位置と なるから、各プレートの挟持部材により挟持される部分の撓み方向は、撓み支点 の位置の撓み方向とは逆方向となる。また、この挟持される部分における撓み量 は極僅かとなり、この部位で発生する半径方向応力も極小さくなるため、各プレ ートのこの部位をの表面を粗面に形成していることで生じる摩擦抵抗により、半 径方向の位置ずれ発生を十分に阻止することができる。
【0014】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面により詳述する。尚、この実施例は請求項2に対 応している。
【0015】 図1は、本考案実施例の緩衝器の要部を示す断面図である。この図において、 1はピストンを示していて、このピストン1は、ピストンロッド2の先端に取り 付けられている。即ち、ピストンロッド2に対して、ピストン1,伸側ディスク バルブ3,ワッシャ4,カラー5を順次装着し、最後にナット6で締結して取り 付けられている。さらに詳述すると、前記ピストン1の下部室B側である環状下 端面には、内周ボス部1aと外周シート面1bを残して環状溝1cが形成されて いる。そして、前記環状溝1cは、ピストン1に上下方向に穿設された連通孔1 dによりピストン1の上部室A側に連通されている。
【0016】 前記ディスクバルブ3は、3枚の独立した環状プレート3aを重ね合わせて形 成され、その外周を外周シート面1bに当接し、かつ、内周をボス部1aとワッ シャ4との間で挟持された状態で固定されている。即ち、前記ピストン1とワッ シャ4で請求範囲の挟持部材を構成している。そして、前記ディスクバルブ3の 開弁時の撓み方向側の挟持部材であるワッシャ4の外径d2 がボス部1aの外径 d1 よりも大径(φd1 <φd2 )に形成されている。
【0017】 また、各環状プレート3aにおける内周の被挟持部分、即ち、図2に示すよう に、各環状プレート3aの内径である寸法d0 からボス部1aの外径の寸法d1 までの範囲の上下両面が、エッチングもしくはショットブラストによって粗面に 形成されいる。また、同じくボス部1aの下面及びワッシャ4の上面も粗面に形 成されている。
【0018】 次に、実施例の作用について説明する。
【0019】 本実施例の緩衝器では、ピストン1の伸行程において、上部室Aの液圧上昇に 伴い、上部室Aの流体が連通孔1dを通って環状溝1c内に流入し、そこからデ ィスクバルブ3を開弁して下部室B側に流通する。そして、ディスクバルブ3が 開弁方向に流体圧を受けた場合、図3(イ)に示すように、該ディスクバルブ3 は、開弁方向側の挟持部材を構成するワッシャ4の外周部を外側撓み支点Eとし て下方向に撓み、この時、該外側撓み支点E部分において各環状プレート3aの 上面と下面とにそれぞれ反対方向の半径方向応力が発生する。そして、各環状プ レート3aは、この外側撓み支点E部分を挟持されていないため、撓み支点Eに おいて発生する応力は極めて小さな値となり[同図3(ロ)参照]、しかも、上 述のように、この位置は挟持されていないことから、流体圧が解除された後でも 残留ひずみが発生することはない。
【0020】 また、前記ワッシャ4の外周部を外側撓み支点Eとする下方向へのディスクバ ルブ3の撓みによって、小径側挟持部材であるボス部1aの外周部を内側撓み支 点Fとしてディスクバルブ3が上方向の撓みを生じるが、この撓み量は僅かであ るため内側撓み支点Fにおける半径方向応力σT2,σC2も小さく、しかも、前記 粗面に形成された各圧接面の摩擦係数μが大きいため、内側撓み支点F部分にお いては半径方向のずれが生じることはない。図3(ロ)は、各環状プレート3a の各部に作用する応力の分布状態を示しており、実線で示すのが本実施例の応力 で、破線で示すのが従来例の応力である。この図に示すように、固定部である内 側撓み支点F部分の応力が従来例に比べて大幅に少なくなっている。
【0021】 尚、前記半径方向のずれの発生を阻止するためには、 σT2(またはσC2)≦μ・P (Pは内側撓み支点F部分に作用する面圧) の条件を満たす必要がある。
【0022】 以上説明してきたように、この実施例の緩衝器では、各プレート3aの挟持さ れる部分に形成した粗面どうしの摩擦抵抗によって半径方向の位置ずれを阻止で きるので、初回作動時と2回目以降の作動時における減衰力特性の変動を防止す ることができ、さらに、ディスクバルブ3の撓み方向側の挟持部材であるワッシ ャ4の外径を、もう一方の挟持部材であるボス部1aの外径より大きく形成する とで、撓み支点Eの位置を挟持する範囲よりも撓み先端方向に離して配置したた め、撓み支点Eにおける残留ひずみの発生を完全に防止すると共に、挟持部分に おける各環状プレート3aの撓み量を極めて少なくできるので、前記減衰力特性 の変動防止効果をさらに高めることができるという特徴を有している。
【0023】 以上、本考案の実施例を図面により詳述してきたが、本考案の具体的な構成は これらの実施例に限られるものではない。例えば、実施例では、伸側のディスク バルブに適用したが、圧側のディスクバルブにも適用することができる。また、 実施例ではディスクバルブの内周部分を挟持した例を示したが、ディスクバルブ の外周部分を挟持するものにも適用することができる。
【0024】
【考案の効果】
以上説明してきたように、本考案の緩衝器では、ディスクバルブの各プレート の表面のうちで、挟持部材に挟まれることで相互に圧接される部位を、プレート 表面の他の部位よりも粗面に形成した手段としたため、各プレートの挟持される 部分どうしの摩擦抵抗が高まって、各プレートのこの被挟持部分どうしが半径方 向に位置ずれするのを阻止もしくは抑制して、初回作動時と2回目以降の作動時 における減衰力特性の変動を防止もしくは抑制することができるという効果が得 られる。
【0025】 また、本考案請求項2記載の緩衝器では、挟持部材のうちでディスクバルブの 開弁撓み方向側に位置する挟持部材のディスクバルブに当接する当接面を、両挟 持部材により挟持する範囲よりもディスクバルブの撓み先端方向に突出させて形 成した手段としたため、被挟持部分の応力を少なくでき、前記減衰力特性の変動 防止効果をさらに高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例の緩衝器の要部を示す断面図であ
る。
【図2】実施例の環状プレートを示す平面図である。
【図3】(イ)は実施例の作用説明図、(ロ)は各環状
プレートの各部に作用する応力分布状態を(イ)に対応
して示す図である。
【図4】従来例緩衝器の構成及び作用説明図である。
【図5】従来例緩衝器のピストン速度に対する減衰力特
性の変動を示す図である。
【符号の説明】
1 ピストン(挟持部材) 3 ディスクバルブ 3a 環状プレート 4 ワッシャ(挟持部材)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚のプレートを重ねて構成されたデ
    ィスクバルブが、その一部を2つの挟持部材間に挟持さ
    れて固定された緩衝器において、 前記ディスクバルブの各プレートの表面のうちで、挟持
    部材に挟まれることで相互に圧接される部位を、プレー
    ト表面の他の部位よりも粗面に形成したことを特徴とす
    る緩衝器。
  2. 【請求項2】 前記挟持部材のうちでディスクバルブの
    開弁撓み方向側に位置する挟持部材のディスクバルブに
    当接する当接面を、両挟持部材により挟持する範囲より
    もディスクバルブの撓み先端方向に突出させて形成した
    ことを特徴とする請求項1記載の緩衝器。
JP81291U 1991-01-16 1991-01-16 緩衝器 Pending JPH053677U (ja)

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JP81291U JPH053677U (ja) 1991-01-16 1991-01-16 緩衝器

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JPH053677U true JPH053677U (ja) 1993-01-19

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ID=11484094

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JP (1) JPH053677U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3025999U (ja) * 1995-12-18 1996-06-25 欽一 山本 安全三点脚立
JP2003090380A (ja) * 2001-09-18 2003-03-28 Kayaba Ind Co Ltd リーフバルブを有するショックアブソーバ、及びリーフバルブのショックアブソーバに対する組付方法

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