JP2003069872A - 撮像装置、画像出力装置、画像処理システム、画像出力方法、およびプログラム - Google Patents

撮像装置、画像出力装置、画像処理システム、画像出力方法、およびプログラム

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JP2003069872A
JP2003069872A JP2001254066A JP2001254066A JP2003069872A JP 2003069872 A JP2003069872 A JP 2003069872A JP 2001254066 A JP2001254066 A JP 2001254066A JP 2001254066 A JP2001254066 A JP 2001254066A JP 2003069872 A JP2003069872 A JP 2003069872A
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subject
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distance
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Application number
JP2001254066A
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English (en)
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Koichi Sakamoto
浩一 坂本
Kazuhiko Takemura
和彦 竹村
Manabu Hyodo
学 兵藤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像データに対応付けて格納された撮像時の
撮影条件を用いて、画像の補正を行うことができる撮像
装置を提供する。 【解決手段】 被写体を撮像する撮像装置10は、被写
体までの距離に関する情報を取得する距離情報取得部2
20と、距離情報取得部220が取得した被写体までの
距離に関する情報に応じて焦点距離を設定し、被写体の
画像を撮像する撮像部230と、被写体を撮像する際の
被写体までの距離に関する情報を、被写体の画像データ
に対応付けて格納する画像データ格納部250と、被写
体までの距離に関する情報を、対応する画像データのシ
ャープネスに関する補正を外部の装置に指示する補正パ
ラメータとして出力する補正データ出力部260とを備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像装置、画像出
力装置、画像処理システム、画像出力方法、およびプロ
グラムに関する。特に本発明は、撮像時の被写体までの
距離に関する情報を用いる、撮像装置、画像出力装置、
画像処理システム、画像出力方法、およびプログラムに
関する。
【0002】
【従来の技術】カメラには、マクロ撮影モード、ポート
レート撮影モード、風景撮影モード等の複数の撮影モー
ドが予め設定されている場合がある。ユーザは、撮影時
に所望する撮影モードを選択することにより、ユーザの
作画意図に適した撮影効果を得ることができる。また、
撮影した画像は、例えばプリンタ等で撮影後に画像の補
正を行うことにより、所望する画像に変換することがで
きる。特に、特開平6−253147号公報では、露光
レベル、撮像倍率、光源、合焦精度等のデータを用いて
フイルムからの画像データに処理を加えて画質を補正す
る装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ユーザ
が所定の撮影モードを選択し、被写体を撮影した場合で
あっても、被写体までの距離や周囲の光量等の撮影環境
により、十分な撮影効果が得られない場合がある。更
に、ユーザの意図通りに画像を撮影できた場合であって
も、モニタやプリンタ等の画像出力装置が、ユーザの意
図しない補正を自動的に加えて出力する可能性がある。
【0004】そこで本発明は、上記の課題を解決するこ
とのできる撮像装置、画像出力装置、画像処理システ
ム、画像出力方法、およびプログラムを提供することを
目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項
に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属
項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の形態によ
ると、被写体を撮像する撮像装置は、被写体を撮像する
際の被写体までの距離に関する情報を、被写体の画像デ
ータに対応付けて格納する画像データ格納部を備える。
【0006】被写体までの距離に関する情報を取得する
距離情報取得部と、距離情報取得部が取得した被写体ま
での距離に関する情報に応じて焦点距離を設定し、被写
体の画像を撮像する撮像部を更に備え、画像データ格納
部は、撮像部が被写体を撮像する際に用いた被写体まで
の距離を被写体までの距離に関する情報として格納して
もよい。被写体までの距離に関する情報を、対応する画
像データのシャープネスに関する補正を外部の装置に指
示する補正パラメータとして出力する補正データ出力部
を更に備えてもよい。
【0007】画像データ格納部は、更に被写体を撮像す
る際の撮像モードを特定する情報を被写体の画像データ
に対応付けて格納してもよい。撮像モードをポートレー
ト撮影用に設定し被写体を撮像する場合に、被写体の画
像をぼかすデフォーカス部と、撮像モードが人物撮影用
の設定であり、更に被写体までの距離に関する情報が所
定の条件を満たす場合に、デフォーカス部が行うぼかし
を禁止するデフォーカス解除部とを更に備え、画像デー
タ格納部は、更にデフォーカス解除部がぼかしを禁止し
たことを示す情報を、被写体の画像データに対応付けて
格納してもよい。
【0008】画像データ格納部は、更に被写体を撮像す
る際の撮像倍率に関する情報を画像データに対応付けて
格納してもよい。
【0009】本発明の他の形態によると、被写体の画像
を出力する画像出力装置は、被写体の画像データを受信
する画像データ受信部と、画像データを撮像する際の被
写体までの距離に関する情報を受信する補正データ受信
部と、被写体までの距離に関する情報に応じて、画像デ
ータのシャープネスを補正する補正部と、補正部が補正
した画像データを出力する出力部とを備える。
【0010】被写体までの距離に関する情報を用いて被
写体までの距離が所定の設定値を超えると判断した場合
に、被写体までの距離が設定値を超えないと判断した場
合よりも大きいシャープネスの補正量を設定する補正量
設定部を更に備え、補正部は、補正量設定部が設定した
補正量に応じて画像データのシャープネスを強調しても
よい。
【0011】補正データ受信部は、更に被写体の画像を
撮像した時の撮像モードを特定する情報を受信し、補正
部は、被写体までの距離に関する情報と撮像モードを特
定する情報とに応じて、画像データのシャープネスを補
正してもよい。補正部は、撮像モードが人物撮影用の設
定であると判断した場合に、被写体までの距離に応じた
シャープネス補正を行ってもよい。
【0012】被写体までの距離に関する情報を用いて被
写体までの距離が所定の設定値を超えると判断した場合
は、被写体までの距離が設定値を超えないと判断した場
合よりも大きなシャープネスの補正量を設定する補正量
設定部を更に備え、補正部は、補正量設定部が設定した
補正量に応じて画像データのシャープネスを強調しても
よい。
【0013】補正データ受信部は、更に画像データを撮
像した際の撮像装置の光学系の特性に関する情報を受信
し、補正部は、被写体までの距離に関する情報と光学系
の特性に関する情報とに応じて、画像データのシャープ
ネスを補正してもよい。
【0014】補正データ受信部は、撮像した前記画像デ
ータの増幅量に関する情報を更に受信し、補正部は、被
写体までの距離に関する情報と増幅量に関する情報とに
応じて、画像データのシャープネスを補正してもよい。
出力部は、補正部が補正した画像データを印刷して出力
してもよい。
【0015】本発明の他の形態によると、被写体の画像
を出力する画像処理システムは、被写体の画像を撮像す
る撮像部と、撮像部が被写体を撮像する際の被写体まで
の距離に関する情報を、被写体の画像データに対応付け
て格納する画像データ格納部と、画像データ格納部が格
納する被写体までの距離に関する情報に応じて、画像デ
ータのシャープネスを補正する補正部と、補正部が補正
した画像データを出力する出力部とを備える。
【0016】本発明の他の形態によると、画像出力装置
が被写体の画像を出力する画像出力方法は、被写体の画
像データを画像出力装置が受信するステップと、画像デ
ータを撮像する際の被写体までの距離に関する情報を画
像出力装置が受信するステップと、被写体までの距離に
関する情報に応じて、画像データのシャープネスを画像
出力装置が補正するステップと、画像出力装置が補正し
た画像データを出力するステップとを備える。
【0017】本発明の他の形態によると、被写体の画像
を出力する装置のプログラムは、被写体の画像データを
受信する画像データ受信モジュールと、画像データを撮
像する際の被写体までの距離に関する情報を受信する補
正データ受信モジュールと、被写体までの距離に関する
情報に応じて、画像データのシャープネスを補正する補
正モジュールと、補正モジュールで補正した画像データ
を出力する出力モジュールとを備える。
【0018】なお上記の発明の概要は、本発明の必要な
特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群の
サブコンビネーションも又発明となりうる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を通じて
本発明を説明するが、以下の実施形態はクレームにかか
る発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明
されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に
必須であるとは限らない。
【0020】図1は、画像処理システム全体の概略を示
す。画像処理システムは、デジタルカメラ10と、プリ
ンタ300と、パーソナルコンピュータ500とを備え
る。デジタルカメラ10、プリンタ300、およびパー
ソナルコンピュータ500は、互いにデータ伝送路を介
してデータの送受信を行う。データ伝送路は、例えば、
USB等の有線ケーブルやブルートゥース等の無線チャ
ネル等である。データ伝送路は、有線ケーブルや無線チ
ャネル等を複数用いたネットワーク網(例えば、インタ
ーネット網)であってもよい。本図では、上記のような
データ伝送路を用いてデータのやり取りを行う形態を例
示しているが、デジタルカメラ10、プリンタ300、
およびパーソナルコンピュータ500間のデータのやり
取りは、リムーバブルメディア等の記録媒体を用いても
よい。
【0021】デジタルカメラ10は、被写体の画像を撮
像し、撮像した画像データをプリンタ300又はパーソ
ナルコンピュータ500に送信する。プリンタ300又
はパーソナルコンピュータ500は、受信した画像デー
タに所定の処理を施して出力する。すなわち、プリンタ
300は、画像データを印刷して出力し、パーソナルコ
ンピュータ500は、画像データをモニタに出力する。
また、パーソナルコンピュータ500は、デジタルカメ
ラ10又はプリンタ300に設定情報を送信し、デジタ
ルカメラ10又はプリンタ300の設定情報を変更す
る。プリンタ300は、画像処理を施した画像データを
パーソナルコンピュータ500から受信し、パーソナル
コンピュータ500の指示に従い、画像データを印刷し
てもよい。なお、デジタルカメラ10は、本発明に係る
画像撮像装置の一例であり、プリンタ300およびパー
ソナルコンピュータ500は、本発明に係る画像出力装
置の例である。
【0022】図2は、デジタルカメラ10のハードウェ
ア構成を示す。デジタルカメラ10は、主に撮像ユニッ
ト20、撮像制御ユニット40、処理ユニット60、表
示ユニット100、および操作ユニット110を含む。
【0023】撮像ユニット20は、撮影および結像に関
する機構部材および電気部材を含む。撮像ユニット20
は、まず、光学系21と、CCD30と、撮像信号処理
部32を有する。光学系21は、撮影レンズ22、絞り
24、シャッタ26、光学LPF(ローパスフィルタ)
28を含む。CCD30および撮像信号処理部32は、
光学系21を介して画像データを取り込む。撮影レンズ
22は、フォーカスレンズやズームレンズ等からなる。
この構成により、被写体像がCCD30の受光面上に結
像する。結像した被写体像の光量に応じ、CCD30の
各センサエレメント(図示せず)に電荷が蓄積される
(以下その電荷を「蓄積電荷」という)。蓄積電荷は、
リードゲートパルスによってシフトレジスタ(図示せ
ず)に読み出され、レジスタ転送パルスによって電圧信
号として順次読み出される。
【0024】デジタルカメラ10は一般に電子シャッタ
機能を有するので、シャッタ26のような機械式シャッ
タは必須ではない。電子シャッタ機能を実現するため
に、CCD30にシャッタゲートを介してシャッタドレ
インが設けられる。シャッタゲートを駆動すると蓄積電
荷がシャッタドレインに掃き出される。シャッタゲート
の制御により、各センサエレメントに電荷を蓄積するた
めの時間、すなわちシャッタースピードが制御できる。
【0025】CCD30から出力される電圧信号、すな
わちアナログ信号は撮像信号処理部32でR、G、B成
分に色分解され、まずホワイトバランスが調整される。
つづいて撮像信号処理部32はガンマ補正を行い、必要
なタイミングでR、G、B信号を順次A/D変換し、そ
の結果得られたデジタルの画像データ(以下単に「デジ
タル画像データ」とよぶ)を処理ユニット60へ出力す
る。
【0026】撮像ユニット20はさらに、ファインダ3
4とストロボ36を有する。ファインダ34には図示し
ないLCDを内装してもよく、その場合、後述のメイン
CPU62等からの各種情報をファインダ34内に表示
できる。ストロボ36は、コンデンサ(図示せず)に蓄
えられたエネルギが放電管36aに供給されたときそれ
が発光することで機能する。
【0027】撮像制御ユニット40は、ズーム駆動部4
2、フォーカス駆動部44、絞り駆動部46、シャッタ
駆動部48、それらを制御する撮像系CPU50、測距
センサ52、および測光センサ54をもつ。ズーム駆動
部42などの駆動部は、それぞれステッピングモータ等
の駆動手段を有する。後述のレリーズスイッチ114の
押下に応じ、測距センサ52は被写体までの距離を測定
し、測光センサ54は被写体輝度を測定する。なお、撮
像前にCCD30が取得した画像データ又はその一部の
データを用いて、メインCPU62が、被写体までの距
離と被写体輝度を測定してもよい。この場合、測距セン
サ52と測光センサ54は、必須ではない。測定された
距離のデータ(以下単に「測距データ」という)および
被写体輝度のデータ(以下単に「測光データ」という)
は撮像系CPU50へ送られる。撮像系CPU50は、
ユーザが入力した撮像モードやズーム倍率(撮像倍率)
等の撮影情報に基づき、ズーム駆動部42とフォーカス
駆動部44を制御して撮影レンズ22のズーム倍率とピ
ントの調整を行う。ここで、撮像モードとは、デジタル
カメラ10に予め設定された複数の撮影条件(ズーム倍
率、シャッタースピード、絞り値、ストロボ発光の有無
等の組み合わせ)であり、例えば、ポートレートモー
ド、風景撮影モード、マクロ撮影モード等である。ユー
ザが所定の撮像モードを選択すると、デジタルカメラ1
0は、撮像モードに対応する、ズーム倍率、シャッター
スピード、絞り値、ストロボ発光の有無等を設定する。
すなわち、ユーザがポートレートモードを選択した場
合、デジタルカメラ10は、ポートレート撮影に適した
撮影条件(例えば、開放絞り、ソフトフォーカス)に設
定する。
【0028】撮像系CPU50は、1画像フレームのR
GBのデジタル信号積算値、すなわちAE情報に基づい
て絞り値とシャッタースピードを決定する。決定された
値にしたがい、絞り駆動部46とシャッタ駆動部48が
それぞれ絞り量の調整とシャッタ26の開閉を行う。
【0029】撮像系CPU50はまた、測光データに基
づいてストロボ36の発光を制御し、同時に絞り24の
絞り量を調整する。ユーザが映像の取込を指示したと
き、CCD30が電荷蓄積を開始し、測光データから計
算されたシャッタ時間の経過後、蓄積電荷が撮像信号処
理部32へ出力される。
【0030】処理ユニット60は、デジタルカメラ10
全体、とくに処理ユニット60自身を制御するメインC
PU62と、これによって制御されるメモリ制御部6
4、YC処理部70、オプション装置制御部74、圧縮
伸張処理部78、通信I/F部80を有する。メインC
PU62は、シリアル通信などにより、撮像系CPU5
0との間で必要な情報をやりとりする。メインCPU6
2の動作クロックは、クロック発生器88から与えられ
る。クロック発生器88は、撮像系CPU50、表示ユ
ニット100に対してもそれぞれ異なる周波数のクロッ
クを提供する。
【0031】メインCPU62には、キャラクタ生成部
84とタイマ86が併設されている。タイマ86は電池
でバックアップされ、つねに日時をカウントしている。
このカウント値から撮影日時に関する情報、その他の時
刻情報がメインCPU62に与えられる。キャラクタ生
成部84は、撮影日時、タイトル等の文字情報を発生
し、この文字情報が適宜撮影画像に合成される。
【0032】メモリ制御部64は、不揮発性メモリ66
とメインメモリ68を制御する。不揮発性メモリ66
は、EEPROM(電気的消去およびプログラム可能な
ROM)やFLASHメモリなどで構成され、ユーザー
による設定情報や出荷時の調整値など、デジタルカメラ
10の電源がオフの間も保持すべきデータが格納されて
いる。不揮発性メモリ66には、場合によりメインCP
U62のブートプログラムやシステムプログラムなどが
格納されてもよい。一方、メインメモリ68は一般にD
RAMのように比較的安価で容量の大きなメモリで構成
される。メインメモリ68は、撮像ユニット20から出
力されたデータを格納するフレームメモリとしての機
能、各種プログラムをロードするシステムメモリとして
の機能、その他ワークエリアとしての機能をもつ。不揮
発性メモリ66とメインメモリ68は、処理ユニット6
0内外の各部とメインバス82を介してデータのやりと
りを行う。YC処理部70は、デジタル画像データにY
C変換を施し、輝度信号Yと色差(クロマ)信号B−
Y、R−Yを生成する。輝度信号と色差信号はメモリ制
御部64によってメインメモリ68に一旦格納される。
圧縮伸張処理部78はメインメモリ68から順次輝度信
号と色差信号を読み出して圧縮する。こうして圧縮され
たデータ(以下単に「圧縮データ」という)は、オプシ
ョン装置制御部74を介してオプション装置76の一種
であるメモリカードへ書き込まれる。
【0033】処理ユニット60はさらにエンコーダ72
をもつ。エンコーダ72は輝度信号と色差信号を入力
し、これらをビデオ信号(NTSCやPAL信号)に変
換してビデオ出力端子90から出力する。オプション装
置76に記録されたデータからビデオ信号を生成する場
合、そのデータはまずオプション装置制御部74を介し
て圧縮伸張処理部78へ与えられる。つづいて、圧縮伸
張処理部78で必要な伸張処理が施されたデータはエン
コーダ72によってビデオ信号へ変換される。
【0034】オプション装置制御部74は、オプション
装置76に認められる信号仕様およびメインバス82の
バス仕様にしたがい、メインバス82とオプション装置
76の間で必要な信号の生成、論理変換、または電圧変
換などを行う。デジタルカメラ10は、オプション装置
76として前述のメモリカードのほかに、例えばPCM
CIA準拠の標準的なI/Oカードをサポートしてもよ
い。その場合、オプション装置制御部74は、PCMC
IA用バス制御LSIなどで構成してもよい。
【0035】通信I/F部80は、デジタルカメラ10
がサポートする通信仕様、たとえばUSB、RS−23
2C、イーサネット(登録商標)などの仕様に応じたプ
ロトコル変換等の制御を行う。通信I/F部80は、必
要に応じてドライバICを含み、ネットワークを含む外
部機器とコネクタ92を介して通信する。そうした標準
的な仕様のほかに、例えばプリンタ、カラオケ機、ゲー
ム機等の外部機器との間で独自のI/Fによるデータ授
受を行う構成としてもよい。
【0036】表示ユニット100は、LCDモニタ10
2とLCDパネル104を有する。それらはLCDドラ
イバであるモニタドライバ106、パネルドライバ10
8によってそれぞれ制御される。LCDモニタ102
は、例えば2インチ程度の大きさでカメラ背面に設けら
れ、現在の撮影や再生のモード、撮影や再生のズーム倍
率、電池残量、日時、モード設定のための画面、被写体
画像などを表示する。LCDパネル104は例えば小さ
な白黒LCDでカメラ上面に設けられ、画質(FINE
/NORMAL/BASICなど)、ストロボ発光/発
光禁止、標準撮影可能枚数、画素数、電池容量などの情
報を簡易的に表示する。
【0037】操作ユニット110は、ユーザがデジタル
カメラ10の動作や撮像モードなどを設定または指示す
るために必要な機構および電気部材を含む。パワースイ
ッチ112は、デジタルカメラ10の電源のオンオフを
決める。レリーズスイッチ114は、半押しと全押しの
二段階押し込み構造になっている。一例として、半押し
でAFおよびAEがロックし、全押しで撮影画像の取込
が行われ、必要な信号処理、データ圧縮等の後、メイン
メモリ68、オプション装置76等に記録される。操作
ユニット110はこれらのスイッチの他、回転式のモー
ドダイヤルや十字キーなどによる設定を受け付けてもよ
く、それらは図1において機能設定部116と総称され
ている。操作ユニット110で指定できる動作または機
能の例として、「ファイルフォーマット」、「特殊効
果」、「印画」、「決定/保存」、「表示切換」等があ
る。ズームスイッチ118は、ズーム倍率を決める。
【0038】以上の構成による主な動作は以下のとおり
である。まずデジタルカメラ10のパワースイッチ11
2がオンされ、カメラ各部に電力が供給される。メイン
CPU62は、機能設定部116の状態を読み込むこと
で、デジタルカメラ10が撮影モードにあるか再生モー
ドにあるかを判断する。
【0039】カメラが撮影モードにあるとき、メインC
PU62はレリーズスイッチ114の半押し状態を監視
する。半押し状態が検出されたとき、メインCPU62
は測光センサ54および測距センサ52からそれぞれ測
光データと測距データを得る。得られたデータに基づい
て撮像制御ユニット40が動作し、撮影レンズ22のピ
ント、絞りなどの調整が行われる。調整が完了すると、
LCDモニタ102に「スタンバイ」などの文字を表示
してユーザにその旨を伝え、つづいてレリーズスイッチ
114の全押し状態を監視する。レリーズスイッチ11
4が全押しされると、所定のシャッタ時間をおいてシャ
ッタ26が閉じられ、CCD30の蓄積電荷が撮像信号
処理部32へ掃き出される。撮像信号処理部32による
処理の結果生成されたデジタル画像データはメインバス
82へ出力される。デジタル画像データは一旦メインメ
モリ68へ格納され、この後YC処理部70と圧縮伸張
処理部78で処理を受け、オプション装置制御部74を
経由してオプション装置76へ記録される。記録された
画像は、フリーズされた状態でしばらくLCDモニタ1
02に表示され、ユーザは撮影画像を知ることができ
る。以上で一連の撮影動作が完了する。
【0040】一方、デジタルカメラ10が再生モードの
場合、メインCPU62は、メモリ制御部64を介して
メインメモリ68から最後に撮影した画像を読み出し、
これを表示ユニット100のLCDモニタ102へ表示
する。この状態でユーザが機能設定部116にて「順送
り」、「逆送り」を指示すると、現在表示している画像
の前後に撮影された画像が読み出され、LCDモニタ1
02へ表示される。ユーザは、LCDモニタ102を確
認しながら、画像の補正を行ってもよい。
【0041】図3は、デジタルカメラ10の機能ブロッ
クを示す。デジタルカメラ10は、図2で説明したよう
に被写体の画像を撮像すると、当該撮像に関する情報を
画像データに対応付けて格納し、更に、当該撮像に関す
る情報を、対応する画像データのシャープネスに関する
補正を外部の装置に指示する補正パラメータとして出力
する。本図では、補正パラメータを出力するデジタルカ
メラ10の機能ブロックを中心に説明する。なお、シャ
ープネスに関する補正とは、例えば、画像の輪郭を強調
したり、ぼかしたりする補正のことである。
【0042】デジタルカメラ10は、ユーザ設定部21
0と、距離情報取得部220と、撮像部230と、デフ
ォーカス部240と、画像データ格納部250と、デー
タ出力部260とを有する。ユーザ設定部210は、図
2における処理ユニット60および操作ユニット110
により実現され、距離情報取得部220は、測距センサ
52(又は、CCD30とメインCPU62)により実
現される。撮像部230は、図2における撮像ユニット
20および撮像制御ユニット40により実現され、デフ
ォーカス部240、画像データ格納部250、およびデ
ータ出力部260は、処理ユニット60により実現され
る。
【0043】ユーザ設定部210は、ユーザが入力した
情報に基づいて撮影条件を決定し、撮像部230に出力
する。例えば、ユーザ設定部210は、ユーザが設定し
た画角に応じた撮像倍率を撮像部230に出力する。更
に、ユーザ設定部210は、撮像モード設定部212を
有する。撮像モード設定部212は、ユーザが選択した
撮像モードに応じて、撮影条件を決定し、撮像部230
に出力する。すなわち、撮像モード設定部212は、ポ
ートレートモードが選択された場合は、人物撮影用の撮
影条件を設定し、風景撮影モードが選択された場合は、
風景撮影用の撮影条件を設定し、マクロ撮影モードが選
択された場合は、マクロ撮影用の撮影条件を設定する。
【0044】距離情報取得部220は、被写体までの距
離に関する情報を取得し、撮像部230に出力する。被
写体までの距離に関する情報とは、被写体までの距離に
応じて変化する情報のことであり、例えば、被写体まで
の距離、被写体までの距離と光学系の特性に応じて変化
する評価値、所定の光を発光して被写体で反射してきた
反射光量、所定の信号(光、音等)が被写体で反射して
デジタルカメラ10まで帰ってくるまでの時間等のこと
である。被写体までの距離と光学系の特性に応じて変化
する評価値とは、例えば、CCD30で得られる画像の
シャープネス(高周波成分)である。距離情報取得部2
20は、ユーザの入力により、被写体までの距離に関す
る情報を取得してもよい。
【0045】撮像部230は、ユーザ設定部210から
受け取った撮影条件と、距離情報取得部220から受け
取った被写体までの距離に関する情報とに基づいて、被
写体の画像を撮像する。撮像部230は、撮像した画像
を画像データとしてデフォーカス部240に出力する。
本例では、撮像部230が被写体の画像データを取得す
る形態を説明するが、記録媒体やデータ伝送路を介して
画像データを取得してもよい。すなわち、パーソナルコ
ンピュータ500も、本発明に係る撮像装置の一例であ
る。この場合、パーソナルコンピュータ500は、例え
ば、インターネット上にある画像データをダウンロード
することにより、画像データを取得してもよい。その
際、パーソナルコンピュータ500は、ユーザの入力又
はホームページからのダウンロード等により、画像デー
タに対応する撮影条件を取得する。
【0046】撮像部230は、焦点距離設定部232
と、絞り設定部234と、シャッタースピード設定部2
36と、撮像倍率設定部238とを有する。焦点距離設
定部232は、距離情報取得部220から受け取った被
写体までの距離に関する情報を用いて、撮像レンズ22
の焦点距離を設定する。絞り設定部234は、AE情
報、又は、ユーザ設定部210から受け取った絞り値を
用いて、撮像時の絞り値を設定する。シャッタースピー
ド設定部236は、AE情報、又は、ユーザ設定部21
0から受け取ったシャッタースピードを用いて、撮像時
のシャッタースピードを設定する。撮像倍率設定部23
8は、ユーザ設定部210から受け取った撮像倍率を用
いて、撮像時の撮像倍率を設定する。撮像部230は、
焦点距離設定部232、絞り設定部234、シャッター
スピード設定部236、および撮像倍率設定部238が
設定した撮影条件で被写体を撮像し、撮像した画像デー
タと共に、焦点距離設定部232、絞り設定部234、
シャッタースピード設定部236、および撮像倍率設定
部238が設定した撮影条件をデフォーカス部240に
出力する。撮像部230は、更に、焦点距離設定部23
2、絞り設定部234、シャッタースピード設定部23
6、および撮像倍率設定部238が設定したそれぞれの
撮影条件がユーザの設定によるものか否かを、撮影条件
に関する情報としてデフォーカス部240に出力しても
よい。
【0047】デフォーカス部240は、撮像部230か
ら受け取った撮影条件に関する情報に応じて、受け取っ
た画像データにぼかし処理を施し、画像データ格納部2
50に出力する。デフォーカス部240は、更に、ぼか
し処理を行ったか否かを撮影条件に関する情報として画
像データ格納部250に出力する。デフォーカス部24
0は、デフォーカス解除部242を有する。デフォーカ
ス解除部242は、撮影条件に関する情報に応じて、デ
フォーカス部240でぼかし処理を行うか否かを決定す
る。例えば、デフォーカス解除部242は、撮像モード
をポートレート撮影用に設定し前記被写体を撮像する場
合に、画像のぼかし処理を行うように決定し、デフォー
カス部240にぼかし処理を行うよう指示する。一方、
デフォーカス解除部242は、撮像モードがポートレー
トモード(すなわち、人物撮影用の設定)であり、更に
被写体までの距離に関する情報が所定の条件を満たす場
合に、デフォーカス部240が行うぼかし処理を禁止す
る。例えば、デフォーカス解除部242は、撮像モード
がポートレートモードで、被写体までの距離が所定の設
定値以上の場合に、ぼかし処理を禁止する。本例では、
デフォーカス部240が撮像後の画像データにぼかし処
理を施す形態を記載するが、デフォーカス部240は、
撮像時に光学系21と協働して画像のぼかしを実現して
もよい。
【0048】画像データ格納部250は、デフォーカス
部240から画像データと共に、撮像条件に関する情
報、すなわち、被写体までの距離、撮像モード、ぼかし
処理等に関する情報を受け取ると、被写体までの距離、
撮像モード、ぼかし処理等に関する情報を、画像データ
に対応付けて格納する。画像データ格納部250は、必
要に応じて、格納するデータをデータ出力部260に出
力する。すなわち、画像データ格納部250は、画像デ
ータに対応する被写体までの距離、撮像モード、ぼかし
処理等に関する情報をタグ情報として画像データと共に
データ出力部260に出力する。
【0049】図4は、画像データ格納部250が格納す
るテーブルの一例を示す。本例では、画像データ格納部
250は、タグ情報と画像データを対応付けて格納す
る。画像データ格納部250は、被写体までの距離、撮
像モード、およびデフォーカスに関する情報をタグ情報
として格納する。画像データ格納部250は、被写体ま
での距離に関する情報として、被写体までの距離に応じ
た指標(本例では、「遠」「近」等)を格納し、撮像モ
ードに関する情報として、撮像モードを特定する情報
(本例では、「ポートレート」等)を格納し、デフォー
カスに関する情報として、デフォーカスを禁止したか否
かを示す情報(本例では、「禁止」)を格納する。
【0050】図3に戻る。データ出力部260は、画像
データ格納部250から画像データとタグ情報を受け取
ると、外部の装置に送信する。すなわち、データ出力部
260は、画像データおよびタグ情報をプリンタ300
又はパーソナルコンピュータ500に送信する。データ
出力部260は、補正データ出力部262を有する。補
正データ出力部262は、タグ情報を、対応する画像デ
ータのシャープネスに関する補正を外部の装置に指示す
る補正パラメータとして出力する。すなわち、補正デー
タ出力部262は、被写体までの距離に関する情報、撮
像モードを特定する情報、および、デフォーカス解除部
242がぼかしを禁止したことを示す情報を、補正パラ
メータとしてプリンタ300又はパーソナルコンピュー
タ500に送信する。
【0051】図5は、デジタルカメラ10が画像を撮像
し外部の装置に送信する処理のフローを示す。ユーザ
は、撮像前に、所望する撮像効果に対応する撮像モード
を選択し、デジタルカメラ10のユーザ設定部210に
入力する(ステップS100)。ユーザ設定部210
は、ユーザが入力した撮像モードに応じた撮像条件を設
定し、撮像部230に出力する(ステップS110)。
撮像部230は、ユーザ設定部210が設定した撮像条
件、距離情報取得部220が取得した被写体までの距離
に関連する情報、およびAE情報等を用いて調整した撮
像条件に従い、被写体の画像を撮像し、撮像条件と共に
デフォーカス部240に出力する(ステップS11
5)。デフォーカス解除部242は、撮影条件に含まれ
る撮影モードと被写体までの距離に関する情報を用い
て、ぼかし処理を行うか否かを判断する。デフォーカス
解除部242は、撮像モードがポートレートモードで、
被写体までの距離が設定値以下であると判断した場合、
デフォーカス部240にぼかし処理を行うように指示す
る(ステップS120)。デフォーカス部240は、デ
フォーカス解除部242からぼかし処理を行うよう指示
を受けると、画像データにぼかし処理を施し、ぼかし処
理が許容されたことを撮影条件に加えて画像データと共
に画像データ格納部250に出力する(ステップS12
5)。一方、デフォーカス解除部242は、撮像モード
がポートレートモードで、被写体までの距離が設定値以
下であると判断した場合、又は、撮像モードがポートレ
ートでないと判断した場合、デフォーカス部240にぼ
かし処理を行わないように指示する(ステップS12
0)。デフォーカス部240は、デフォーカス解除部2
42からぼかし処理を行わないよう指示を受けると、ぼ
かし処理が禁止されたことを撮影条件に加えて画像デー
タと共に画像データ格納部250に出力する(ステップ
S125)。画像データ格納部250は、デフォーカス
部240から受け取った画像データおよび撮影条件を対
応付けて格納する(ステップS130)。画像データ格
納部250は、格納するデータの出力を指示されると、
撮像条件を画像データのタグ情報として画像データと共
にデータ出力部260に出力する(ステップS13
5)。一方、データの出力を指示されない場合、撮像処
理を終了する(ステップS135)。データ出力部26
0は、画像データ格納部250から画像データおよびタ
グ情報を受け取ると、外部のプリンタ300に送信す
る。その際、補正データ出力部は、タグ情報をシャープ
ネスの補正パラメータとしてプリンタ300に出力する
(ステップS140)。
【0052】図6は、プリンタ300の機能ブロックを
示す。プリンタ300は、入力部310と、タグ解析部
320と、操作部330と、変換部340と、印刷部3
60とを有する。入力部310は、外部の装置から画像
データおよびタグ情報を受信する。すなわち、入力部3
10は、画像データ受信部312と、補正データ受信部
314とを有し、画像データ受信部312は、画像デー
タを受信し、補正データ受信部314は、タグ情報を受
信する。画像データ受信部312は、画像データを受信
すると、変換部340に出力する。補正データ受信部3
14は、タグ情報、すなわち、被写体までの距離に関す
る情報、撮像モードを特定する情報、および、ぼかし処
理を禁止したか否かを示す情報を受信すると、タグ解析
部320に出力する。
【0053】タグ解析部320は、入力部310からタ
グ情報を受け取ると、タグ情報を解析し、タグ情報に応
じた補正を変換部340に指示する。タグ解析部320
は、補正量設定部322を有する。補正量設定部322
は、タグ情報に応じた補正量を設定し、変換部340に
出力する。すなわち、補正量設定部322は、被写体ま
での距離に関する情報、撮像モードを特定する情報、お
よび、ぼかし処理を禁止したか否かを示す情報に応じた
シャープネスの補正量を設定し、変換部340に出力す
る。例えば、補正量設定部322は、被写体までの距離
に関する情報を用いて、被写体までの距離が所定の設定
値を超えると判断した場合は、被写体までの距離が当該
設定値を超えないと判断した場合よりも大きいシャープ
ネス補正量を設定する。ここで、シャープネス補正量と
は、画像のシャープネスを強調する量を示す。すなわ
ち、シャープネス補正量が大きいほど、画像のシャープ
ネスは強調される。同一の撮影レンズを用いた場合、被
写体までの距離が大きいときは、被写体までの距離が遠
く、画像全体における被写体像は小さくなる可能性が高
い。そこで、画像のシャープネスを強調することによ
り、小さな被写体像をよりよく見えるようにすることが
できる。
【0054】補正量設定部322は、被写体までの距離
に関する情報と撮像モードを特定する情報とに応じて、
シャープネスの補正量を設定してもよい。すなわち、補
正量設定部322は、撮像モードがポートレートモード
であると判断した場合に、被写体までの距離に応じたシ
ャープネス補正量を設定する。例えば、補正量設定部3
22は、撮影モードがポートレートモードであり、被写
体までの距離が所定の設定量を超えると判断した場合
は、被写体までの距離が所定の設定量を超えないと判断
した場合よりも大きなシャープネス補正量を設定する。
また、補正量設定部322は、撮影モードがポートレー
トモードであり、被写体までの距離が所定の設定量を超
えると判断した場合は、撮像モードがポートレートモー
ドでないと判断した場合よりも大きなシャープネス補正
量を設定してもよい。
【0055】補正量設定部322は、被写体までの距離
と、撮像装置の光学系の特性(撮像倍率、絞り値、シャ
ッタースピード、撮像レンズの種類等)とに応じて、シ
ャープネスの補正量を設定してもよい。また、補正量設
定部322は、被写体までの距離と、画像データの増幅
量に関する情報とに応じて、シャープネスの補正量を設
定してもよい。画像データの増幅量に関する情報とは、
撮像装置が撮像時に取得した画像信号を増幅した量に関
する情報であり、例えば、露出光量、ISO感度、濃度
補正量等である。撮像装置が画像信号を大きく増幅して
画像データとした場合、画像データにノイズデータが含
まれる可能性が高いので、シャープネス補正量を小さく
することにより、ノイズデータが画像上で目立たないよ
うにすることができる。
【0056】図7は、補正量設定部322が格納する設
定テーブルの一例を示す。本例では、補正量設定部32
2は、被写体までの距離と撮像モードに対応付けて、シ
ャープネス補正量を格納する。特に本図では、「極
近」、「近」、「中」、「遠」、「極遠」の順に被写体
までの距離が遠いことを示す。また、「ポートレー
ト」、「風景」、「マクロ」は、それぞれポートレート
モード、風景撮影モード、マクロ撮影モードを示す。補
正量設定部322は、ポートレートモードで被写体まで
の距離が遠い場合に、最もシャープネスを強調する補正
値を設定し、ポートレートモードで被写体までの距離が
近い場合に、最もシャープネスを強調しない補正値を設
定する。また、補正量設定部322は、ポートレートモ
ードで被写体までの距離が近い場合に、ぼかし補正を行
うように変換部340に指示してもよい。
【0057】図6に戻る。変換部340は、入力部31
0から画像データを受け取ると、プリンタ300に予め
設定されている補正(色補正、階調補正、シャープネス
補正等)を行い、印刷に適した画像データに変換して印
刷部360に出力する。また、変換部340は、タグ解
析部320から補正の指示を受け取った場合は、タグ解
析部320からの補正指示をプリンタ300に予め設定
されていた補正よりも優先させ、タグ解析部320から
の補正指示に従い画像データを補正する。すなわち、変
換部340は、タグ解析部320がシャープネスの補正
量を設定した場合、設定された補正量に応じて、入力部
310から受け取った画像データのシャープネスを強調
する。また、変換部340は、タグ解析部320がぼか
し量を設定した場合、設定されたぼかし量に応じて、入
力部310から受け取った画像データのぼかし処理を行
う。変換部340は、例えば、シャープネスを強調する
行列を画像データに掛け合わせて、シャープネスを強調
する。変換部340は、同様に、所定の行列を画像デー
タに掛け合わせて、色調補正、階調補正、ぼかし補正等
を行ってもよい。変換部340は、最後に、出力する画
像のサイズに応じてシャープネス補正を行ってもよい。
【0058】印刷部360は、変換部340から受け取
った画像データを印刷する。すなわち、印刷部360
は、変換部340でR、G、Bの画像データからC、
M、Y、Kに変換された画像データを紙媒体等に印刷し
て出力する。印刷部360は、本発明に係る画像出力装
置の出力部の一例である。
【0059】図8は、プリンタ300が画像データを出
力するフローを示す。入力部310は、デジタルカメラ
10又はパーソナルコンピュータ500から画像データ
およびタグ情報を受信すると、画像データを変換部34
0に出力し、タグ情報をタグ解析部320に出力する
(ステップS200)。タグ解析部320は、受け取っ
たタグ情報を解析し、撮像モードを特定する情報と、被
写体までの距離に関する情報とを抽出する(ステップS
210)。タグ解析部320は、撮像モードがポートレ
ートモードであったと判断した場合、補正量設定部32
2に被写体距離に応じた補正量を設定するように指示す
る(ステップS220)。補正量設定部322は、被写
体までの距離に関する情報と、設定テーブルとを照らし
合わせて、被写体までの距離に応じたシャープネス補正
量を決定し、変換部340に出力する(ステップS23
0)。一方、タグ解析部320は、撮像モードがポート
レートモードでないと判断した場合、補正量設定部32
2に撮像モードに応じた補正量を設定するように指示す
る(ステップS220)。この場合、補正量設定部32
2は、撮像モードを特定する情報と、設定テーブルとを
照らし合わせて、撮像モードに応じたシャープネス補正
量を決定し、変換部340に出力する(ステップS24
0)。変換部340は、画像データを入力部310から
受け取ると、画像データに色補正、階調補正、濃度補
正、コントラスト補正、シャープネス補正等を加えて、
印刷に適した画像データに変換する(ステップS25
0)。更に、変換部340は、タグ解析部320から補
正に関する指示を受けている場合は、タグ解析部320
からの補正指示を優先する。すなわち、変換部340
は、タグ解析部320から受け取ったシャープネス補正
量に従い、画像データのシャープネスを補正し、印刷部
360に出力する(ステップS260)。印刷部360
は、変換部340から受け取った画像データを紙媒体に
印刷して出力する(ステップS280)。
【0060】図9は、パーソナルコンピュータ500の
ハードウェア構成を示す。パーソナルコンピュータ50
0は、CPU501と、ROM502と、RAM504
と、通信インタフェース506と、入力デバイス508
と、ハードディスクドライブ510と、フレキシブルデ
ィスクドライブ512と、CD−ROMドライブ516
と、モニタドライブ520と、モニタ522とを備え
る。CPU501は、ROM502及びRAM504に
格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を
行う。通信インタフェース506は、デジタルカメラ1
0及びプリンタ300と通信する。入力デバイス508
は、ユーザからの入力を受け付ける。モニタドライブ5
20は、画像データをモニタ522に表示させる。モニ
タ522も、本発明に係る画像出力装置の出力部の一例
である。ユーザは、画像データをモニタ522に表示さ
せながら、入力デバイス508を用いて画像処理を行っ
てもよい。画像処理を行った場合、パーソナルコンピュ
ータ500は、行った画像処理に関する情報をタグ情報
として画像データに対応付けて格納する。更に、ユーザ
が画像データをモニタ522やプリンタ300に出力す
るよう指示した場合、パーソナルコンピュータ500
は、デジタルカメラ10と同様に、画像データにタグ情
報を付加して送信する。この場合、モニタ522又はプ
リンタ300は、タグ情報に基づいて画像データを出力
する。
【0061】フレキシブルディスクドライブ512は、
フレキシブルディスク514からデータ又はプログラム
を読み取り通信インタフェース506に提供する。CD
−ROMドライブ516は、CD−ROM518からデ
ータ又はプログラムを読み取り通信インタフェース50
6に提供する。通信インタフェース506は、フレキシ
ブルディスクドライブ512又はCD−ROMドライブ
516から提供されたデータ又はプログラムを、デジタ
ルカメラ10又はプリンタ300に送信する。
【0062】プリンタ300に提供されるプログラム
は、フレキシブルディスク514又はCD−ROM51
8等の記録媒体に格納されて利用者によって提供され
る。記録媒体に格納されたプログラムは圧縮されていて
も非圧縮であってもよい。プログラムは記録媒体から読
み出され、例えば、通信インタフェース506を介し
て、デジタルカメラ10又はプリンタ300にインスト
ールされ、デジタルカメラ10又はプリンタ300にお
いて実行される。
【0063】記録媒体に格納されて提供され、デジタル
カメラ10にインストールされるプログラムは、機能構
成として、ユーザ設定モジュールと、距離情報取得モジ
ュールと、撮像モジュールと、デフォーカスモジュール
と、画像データ格納モジュールと、データ出力モジュー
ルとを有する。更に、ユーザ設定モジュールは、サブモ
ジュールとして撮像モード設定モジュールを有し、撮像
モジュールは、サブモジュールとして焦点距離設定モジ
ュールと、絞り設定モジュールと、シャッタースピード
設定モジュールと、撮像倍率設定モジュールとを有す
る。また、デフォーカスモジュールは、サブモジュール
としてデフォーカス解除モジュールを有し、データ出力
モジュールは、サブモジュールとして補正データ出力モ
ジュールを有する。各モジュールがデジタルカメラ10
に働きかけて行わせる動作は、図2から図5において説
明したデジタルカメラ10における、対応する部材の動
作と同一であるから、説明を省略する。
【0064】また、記録媒体に格納されて提供され、プ
リンタ300にインストールされるプログラムは、機能
構成として、入力モジュールと、タグ解析モジュール
と、変換モジュールと、印刷モジュールとを有する。入
力モジュールは、サブモジュールとして画像データ受信
モジュールと、補正データ受信モジュールとを有し、タ
グ解析モジュールは、サブモジュールとして補正量設定
モジュールを有する。各モジュールがプリンタ300に
働きかけて行わせる動作は、図6から図8において説明
したプリンタ300における、対応する部材の動作と同
一であるから、説明を省略する。
【0065】図9に示した、記録媒体の一例としてのフ
レキシブルディスク514又はCD−ROM518に
は、本出願で説明した実施形態におけるデジタルカメラ
10又はプリンタ300の動作の一部又は全ての機能を
格納することができる。
【0066】これらのプログラムは記録媒体から直接デ
ジタルカメラ10又はプリンタ300によって読み出さ
れて実行されても、デジタルカメラ10又はプリンタ3
00にインストールされた後にデジタルカメラ10又は
プリンタ300において実行されてもよい。更に、上記
プログラムは単一の記録媒体に格納されても複数の記録
媒体に格納されてもよい。又、符号化した形態で格納さ
れていてもよい。
【0067】記録媒体としては、フレキシブルディス
ク、CD−ROMの他にも、DVD、PD等の光学記録
媒体、MD等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録
媒体、ICカードやミニチュアカードなどの半導体メモ
リ等を用いることができる。また、専用通信ネットワー
クやインターネットに接続されたサーバシステムに設け
たハードディスク又はRAM等の格納装置を記録媒体と
して使用し、通信網を介してプログラムをデジタルカメ
ラ10又はプリンタ300に提供してもよい。このよう
な記録媒体は、デジタルカメラ10又はプリンタ300
を製造するためのみに使用されるものであり、そのよう
な記録媒体の業としての製造及び販売等が本出願に基づ
く特許権の侵害を構成することは明らかである。
【0068】以上説明したように、本実施形態のデジタ
ルカメラ10およびプリンタ300を用いることによ
り、ポートレートモードで遠い距離にいる人物を撮影
し、全画像に対して人物像が小さくなった場合であって
も、被写体のシャープネスを強調して印刷することによ
り、画像内の人物を見やすくすることができる。特に、
デジタルカメラ10に、ポートレートモードの場合に自
動的にぼかし処理をするよう予め設定されている場合に
は、被写体までの距離に応じてぼかし処理を禁止し、更
に、プリンタ300でシャープネスを強調することがで
きる。また、プリンタ300には、予め自動的にシャー
プネスを補正するように補正値が設定されている場合が
ある。こういった場合でも、画像データに、撮影条件を
タグ情報として添付し、プリンタ300でタグ情報を解
析することにより、プリンタ300は、撮影条件に応じ
た補正を行うことができる。
【0069】以上、本発明を実施の形態を用いて説明し
たが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲
には限定されない。上記実施形態に、多様な変更または
改良を加えることができる。そのような変更または改良
を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ること
が、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0070】例えば、タグ情報を以下のように変更する
ことができる。すなわち、デジタルカメラ10は、被写
体までの距離に関する情報、撮像モードを特定する情
報、および、ぼかし処理を行ったか否かを示す情報に加
えて、撮像時の撮像倍率を示す情報、撮像時のシャッタ
ースピードを示す情報、撮像時の絞りを特定する情報、
撮像時に用いた撮像レンズを特定する情報、および撮像
感度に関する情報をタグ情報として画像データに対応付
けて格納してもよい。
【0071】図10は、画像データ格納部250が格納
するテーブルの変形例を示す。本例では、画像データ格
納部250は、被写体までの距離、撮像モード、ぼかし
処理を行ったか否かを示す情報、撮像時の撮像倍率、撮
像時のシャッタースピード、撮像時の絞り値、撮像時に
用いた撮像レンズの種類、および撮像感度をタグ情報と
して画像データに対応付けて格納する。すなわち、デジ
タルカメラ10は、これらのタグ情報をプリンタ300
又はパーソナルコンピュータ500に送信する。プリン
タ300又はパーソナルコンピュータ500は、これら
のタグ情報に応じた補正を行い出力する。
【0072】例えば、プリンタ300は、被写体までの
距離と撮像倍率とに応じて、シャープネス補正量を設定
し、シャープネスを補正してもよい。全画像における被
写体の像の大きさは、撮像倍率と被写体までの距離とに
応じて変化する。例えば、プリンタ300のタグ解析部
320は、撮像倍率が設定値以下であると判断した場合
に、補正量設定部322に被写体までの距離に応じたシ
ャープネス補正量を設定するように指示する。また、タ
グ解析部320は、デジタルカメラ10の光学系21の
特性に応じて、シャープネス補正量を設定してもよい。
例えば、シャッタースピードおよび絞り値を組み合わせ
て、撮像時の明るさを解析し、明るさに応じたシャープ
ネス補正量を設定してもよい。タグ解析部320は、レ
ンズの種類がソフトフォーカスレンズであると判断した
場合は、上述した撮像モードがポートレートモードであ
ると判断した場合と同様に処理してもよい。このよう
に、複数の撮影条件を解析することにより、プリンタ3
00は、ユーザの撮影意図を反映した画像を印刷するこ
とができる。
【0073】
【発明の効果】上記説明から明らかなように、本発明に
よれば、画像データに対応付けて格納された撮像時の撮
影条件を用いて、画像の補正を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像処理システム全体の概略を示す図。
【図2】デジタルカメラ10のハードウェア構成を示す
図。
【図3】デジタルカメラ10の機能ブロックを示す図。
【図4】画像データ格納部250が格納するテーブルの
一例を示す図。
【図5】デジタルカメラ10が画像を撮像し外部の装置
に送信する処理のフローチャート。
【図6】プリンタ300の機能ブロックを示す図。
【図7】補正量設定部322が格納する設定テーブルの
一例を示す図。
【図8】プリンタ300が画像データを出力するフロー
チャート。
【図9】パーソナルコンピュータ500のハードウェア
構成を示す図。
【図10】画像データ格納部250が格納するテーブル
の変形例を示す図。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ 30 CCD 52 測距センサ 62 メインCPU 68 メインメモリ 210 ユーザ設定部 212 撮像モード設定部 220 距離情報取得部 230 撮像部 232 焦点距離設定部 234 絞り設定部 236 シャッタースピード設定部 238 撮像倍率設定部 240 デフォーカス部 242 デフォーカス解除部 250 画像データ格納部 260 データ出力部 262 補正データ出力部 300 プリンタ 310 入力部 312 画像データ受信部 314 補正データ受信部 320 タグ解析部 322 補正量設定部 340 変換部 360 印刷部 500 パーソナルコンピュータ 501 CPU 522 モニタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/91 H04N 1/40 101D // H04N 101:00 5/91 J (72)発明者 兵藤 学 埼玉県朝霞市泉水3丁目11番46号 富士写 真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 5B047 AA07 BA03 BB04 CA11 CB23 5C022 AA13 AB27 AB34 AB68 AC69 CA00 5C052 AA12 AB04 CC01 DD04 FA02 FA03 FC06 FD01 FD02 FD04 FE01 5C053 FA08 FA23 FA27 GA11 GB21 JA16 JA21 KA03 KA24 LA01 LA03 LA14 5C077 LL01 LL19 PP03 PP43 SS01 TT09

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を撮像する撮像装置であって、 前記被写体を撮像する際の被写体までの距離に関する情
    報を、前記被写体の画像データに対応付けて格納する画
    像データ格納部を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記被写体までの距離に関する情報を取
    得する距離情報取得部と、 前記距離情報取得部が取得した前記被写体までの距離に
    関する情報に応じて焦点距離を設定し、前記被写体の画
    像を撮像する撮像部を更に備え、 前記画像データ格納部は、前記撮像部が前記被写体を撮
    像する際に用いた前記被写体までの距離を前記被写体ま
    での距離に関する情報として格納することを特徴とする
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記被写体までの距離に関する情報を、
    対応する前記画像データのシャープネスに関する補正を
    外部の装置に指示する補正パラメータとして出力する補
    正データ出力部を更に備えることを特徴とする請求項1
    に記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記画像データ格納部は、更に前記被写
    体を撮像する際の撮像モードを特定する情報を前記被写
    体の画像データに対応付けて格納することを特徴とする
    請求項1に記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記撮像モードをポートレート撮影用に
    設定し前記被写体を撮像する場合に、前記被写体の画像
    をぼかすデフォーカス部と、 前記撮像モードが人物撮影用の設定であり、更に前記被
    写体までの距離に関する情報が所定の条件を満たす場合
    に、前記デフォーカス部が行うぼかしを禁止するデフォ
    ーカス解除部とを更に備え、 前記画像データ格納部は、更に前記デフォーカス解除部
    が前記ぼかしを禁止したことを示す情報を、前記被写体
    の画像データに対応付けて格納することを特徴とする請
    求項1に記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記画像データ格納部は、更に前記被写
    体を撮像する際の撮像倍率に関する情報を前記画像デー
    タに対応付けて格納することを特徴とする請求項1に記
    載の撮像装置。
  7. 【請求項7】 被写体の画像を出力する画像出力装置で
    あって、 前記被写体の画像データを受信する画像データ受信部
    と、 前記画像データを撮像する際の被写体までの距離に関す
    る情報を受信する補正データ受信部と、 前記被写体までの距離に関する情報に応じて、前記画像
    データのシャープネスを補正する補正部と、 前記補正部が補正した前記画像データを出力する出力部
    とを備えることを特徴とする画像出力装置。
  8. 【請求項8】 前記被写体までの距離に関する情報を用
    いて前記被写体までの距離が所定の設定値を超えると判
    断した場合に、前記被写体までの距離が前記設定値を超
    えないと判断した場合よりも大きい前記シャープネスの
    補正量を設定する補正量設定部を更に備え、 前記補正部は、前記補正量設定部が設定した前記補正量
    に応じて前記画像データのシャープネスを強調すること
    を特徴とする請求項7に記載の画像出力装置。
  9. 【請求項9】 前記補正データ受信部は、更に前記被写
    体の画像を撮像した時の撮像モードを特定する情報を受
    信し、 前記補正部は、前記被写体までの距離に関する情報と前
    記撮像モードを特定する情報とに応じて、前記画像デー
    タのシャープネスを補正することを特徴とする請求項7
    に記載の画像出力装置。
  10. 【請求項10】 前記補正部は、前記撮像モードが人物
    撮影用の設定であると判断した場合に、前記被写体まで
    の距離に応じたシャープネス補正を行うことを特徴とす
    る請求項9に記載の画像出力装置。
  11. 【請求項11】 前記被写体までの距離に関する情報を
    用いて前記被写体までの距離が所定の設定値を超えると
    判断した場合は、前記被写体までの距離が前記設定値を
    超えないと判断した場合よりも大きな前記シャープネス
    の補正量を設定する補正量設定部を更に備え、 前記補正部は、前記補正量設定部が設定した前記補正量
    に応じて前記画像データのシャープネスを強調すること
    を特徴とする請求項10に記載の画像出力装置。
  12. 【請求項12】 前記補正データ受信部は、更に前記画
    像データを撮像した際の撮像装置の光学系の特性に関す
    る情報を受信し、 前記補正部は、前記被写体までの距離に関する情報と前
    記光学系の特性に関する情報とに応じて、前記画像デー
    タのシャープネスを補正することを特徴とする請求項7
    に記載の画像出力装置。
  13. 【請求項13】 前記補正データ受信部は、撮像した前
    記画像データの増幅量に関する情報を更に受信し、 前記補正部は、前記被写体までの距離に関する情報と前
    記増幅量に関する情報とに応じて、前記画像データのシ
    ャープネスを補正することを特徴とする請求項7に記載
    の画像出力装置。
  14. 【請求項14】 前記出力部は、前記補正部が補正した
    前記画像データを印刷して出力することを特徴とする請
    求項7に記載の画像出力装置。
  15. 【請求項15】 被写体の画像を出力する画像処理シス
    テムであって、 前記被写体の画像を撮像する撮像部と、 前記撮像部が前記被写体を撮像する際の被写体までの距
    離に関する情報を、前記被写体の画像データに対応付け
    て格納する画像データ格納部と、 前記画像データ格納部が格納する前記被写体までの距離
    に関する情報に応じて、前記画像データのシャープネス
    を補正する補正部と、 前記補正部が補正した前記画像データを出力する出力部
    とを備えることを特徴とする画像処理システム。
  16. 【請求項16】 画像出力装置が被写体の画像を出力す
    る画像出力方法であって、 前記被写体の画像データを前記画像出力装置が受信する
    ステップと、 前記画像データを撮像する際の被写体までの距離に関す
    る情報を前記画像出力装置が受信するステップと、 前記被写体までの距離に関する情報に応じて、前記画像
    データのシャープネスを前記画像出力装置が補正するス
    テップと、 前記画像出力装置が補正した前記画像データを出力する
    ステップとを備えることを特徴とする画像出力方法。
  17. 【請求項17】 被写体の画像を出力する装置のプログ
    ラムであって、 前記被写体の画像データを受信する画像データ受信モジ
    ュールと、 前記画像データを撮像する際の被写体までの距離に関す
    る情報を受信する補正データ受信モジュールと、 前記被写体までの距離に関する情報に応じて、前記画像
    データのシャープネスを補正する補正モジュールと、 前記補正モジュールで補正した前記画像データを出力す
    る出力モジュールとを備えることを特徴とするプログラ
    ム。
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