JP2003066539A - 写真処理装置におけるカラーマネジメントシステム及び方法 - Google Patents

写真処理装置におけるカラーマネジメントシステム及び方法

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JP2003066539A
JP2003066539A JP2001259988A JP2001259988A JP2003066539A JP 2003066539 A JP2003066539 A JP 2003066539A JP 2001259988 A JP2001259988 A JP 2001259988A JP 2001259988 A JP2001259988 A JP 2001259988A JP 2003066539 A JP2003066539 A JP 2003066539A
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color management
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JP2001259988A
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English (en)
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Shigeru Daimatsu
繁 大松
Masafumi Yoshioka
理文 吉岡
Kuraji Nitta
庫治 新田
Kouichi Kugo
耕一 久後
Koji Kita
耕次 北
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Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プロファイルの作成を効率よく行うことので
きる写真処理装置のカラーマネジメントシステム及び方
法を提供すること。 【解決手段】 ポジフィルムに形成された画像をCCD
スキャナ1により読み取り、読み取られた画像データに
基づいて、適切な発色で写真プリントを作成するための
写真処理装置におけるカラーマネジメントシステムであ
って、予め用意され、複数色が表現された標準チャート
IT8を読み取るCCDスキャナ1と、読み取られた各
色の画像データの値を、目標とする基準値に変換するた
めのプロファイルを作成するプロファイル作成装置20
とを備え、プロファイル作成装置20は、誤差逆伝播法
によるフィードフォワード階層型ニューラルネットワー
ク22により構成され、入力値を基準値に近づけるべく
学習を行うように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真フィルムの画
像を読取装置により読み取り、読み取られた画像データ
に基づいて、適切な発色で写真プリントを作成するため
の写真処理装置におけるカラーマネジメントシステム及
び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる写真処理装置は、例えば、現像済
みのポジフィルムに形成されたコマ画像をCCDスキャ
ナ(読取装置に相当する。)により読み取り、読み取っ
た画像データに基づいて、デジタル露光エンジンを用い
てペーパーに画像を焼付露光する。 このペーパーを現
像・乾燥処理することにより、写真プリントを得ること
ができる。
【0003】しかしながら、CCDスキャナにより得ら
れた画像データの値をそのまま用いて写真プリントを作
成したとしても、ポジフィルムに形成されている画像と
比較すると色ずれが生じる。この色ずれは、入力デバイ
ス(CCDスキャナ等)や出力デバイス(デジタル露光
エンジン等)や画像形成媒体(ポジフィルム)の感度特
性が線型関数のように単純な形で与えられないことに原
因がある。すなわち、仮に同じ画像データの値(R,
G,Bの値)を与えたとしても、入力デバイスや出力デ
バイスの感度特性が異なるために、同じ色で表現されな
いからである。
【0004】そこで、入力デバイスや出力デバイスの色
をできるだけ近づけようとする技術が知られており、こ
の技術をカラーマネジメントと呼んでいる。そこで、写
真処理装置において取り入れられているカラーマネジメ
ントについて、図1により説明する。
【0005】この図1において、入力デバイスとして画
像読取装置が示され、出力デバイスとして画像表示装置
(モニター)と画像印刷装置(プリンター)が示されて
いる。これらの各デバイスが表現できる固有の色が、標
準色域(CIE Lab)ではどの色に該当するのかを
1色1色表わしたテーブル(ルックアップテーブル)を
プロファイルと呼んでいる。このように、標準色域を基
準として各デバイスの特性をプロファイルで表現するこ
とで、適切な色を再現できるようにしている。本発明
は、特に画像読取装置と標準色域との間に介在するプロ
ファイルを作成するためのカラーマネジメントシステム
に関するものである。
【0006】まず、標準色域を表わす標準チャート(キ
ャリブレーション用ターゲット)としてIT8と呼ばれ
るものがある。この標準チャートは、入力カラーターゲ
ット(Color Reflection Targe
t for Input Scanner Calib
ration)という正式名称を有する。 IT8は図
2に示すように、縦軸がA〜Lで横軸が1〜22までの
合計264色に区画された標準チャートである。この標
準チャートを画像読取装置により読み取る。例えば、2
64色のうちのある特定の色を読み取ったときの値が
(Xr,Yr,Zr)であったとする。一方、上記26
4色のそれぞれについては、読み取った場合の基準値
(目標値)が予め設定されている。上記特定の色の基準
値が(Xt,Yt,Zt)であるとすれば、読み取った
値(Xr,Yr,Zr)が基準値(Xt,Yt,Zt)
になるように、テーブル(プロファイル)を作成するの
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記テ
ーブルを作成するのはオペレータの作業が煩雑化し、そ
のための労力も多大であり改善が望まれている。例え
ば、8ビット画像は1670万色もあり、実際にこの1
670万色についてのテーブルを作成することは不可能
である。カラーマネジメントでは、できるだけ少ない情
報ですべての色に付いて適用できるプロファイルを作成
することが重要である。
【0008】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あり、その課題は、プロファイルの作成を効率よく行う
ことのできる写真処理装置のカラーマネジメントシステ
ム及び方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明に係る写真処理装置のカラーマネジメントシステ
ムは、画像形成媒体に形成された画像を画像読取装置に
より読み取り、読み取られた画像データに基づいて、適
切な発色で写真プリントを作成するための、写真処理装
置におけるカラーマネジメントシステムであって、予め
用意され、複数色が表現された標準チャートを読み取る
前記画像読取装置と、読み取られた各色の画像データの
値を、目標とする基準値に変換するためのプロファイル
を作成するプロファイル作成装置とを備え、前記プロフ
ァイル作成装置は、誤差逆伝播法によるニューラルネッ
トワークにより構成され、入力値を前記基準値に近づけ
るべく学習を行うように構成されていることを特徴とす
るものである。
【0009】この構成によるシステムの作用・効果は、
以下の通りである。まず、画像読取装置により標準チャ
ートを読み取る。この標準チャートとしては、例えば、
IT8が選択される。読み取られた各色の画像データの
値を、目標とする基準値に変換するためのプロファイル
を作成するプロファイル作成装置を備えている。そし
て、このプロファイル作成装置を誤差逆伝播法によるニ
ューラルネットワークにより構成する。ニューラルネッ
トは、生体のニューロンを模擬する人工の素子を用いて
構成され、近年において特に注目されている技術であ
る。
【0010】上述のIT8については264色が規定さ
れている。一方、色を8ビットの画像データで表現する
と1670万色になるが、規定されない色に関しては、
ニューラルネットにより推定することができる。
【0011】ここで、ニューラルネットの入力値として
(R,G,B)や(X,Y,Z)等の値を選択し、これ
ら入力値が基準値に近づくように学習をさせる。本発明
者らは、鋭意検討した結果、ニューラルネットワークを
用いて、従来行っていたルックアップテーブルによるプ
ロファイルと同等レベルの品質を確保できることを確か
めることができた。また、ニューラルネットワークによ
る学習は、ソフトウェアで自動的に行わせることができ
る。よって、テーブルを作成するものに比べると、プロ
ファイル作成を効率よく行うことができる。その結果、
プロファイルの作成を効率よく行うことのできる写真処
理装置のカラーマネジメントシステムを提供することが
できる。本発明の好適な実施形態として、前記プロファ
イル作成装置は、前記基準値に対する出力値の誤差値を
前記基準値で除算した値を誤差率として定義しており、
前記誤差率に基づいて学習を行うように構成されている
ものがあげられる。色ずれについては、数値上の誤差の
大きさと、見た目の誤差の大きさとは必ずしも一致しな
い。特に、明度の低い色については、データとしての数
値が小さく、誤差の影響を受けやすい。従って、誤差の
大きさが全く同じ値であったとしても、明度の高い色よ
りも明度の低い色のほうが見た目の色ずれが大きい。そ
こで、基準値に対する出力値の誤差値を基準値で除算し
た値を誤差率として定義し、この誤差率に基づいて学習
を行うようにする。これにより、明度の低い色について
も、明度の高い色と同等に学習を収束させることができ
る。
【0012】本発明の別の好適な実施形態として、前記
学習を行うにあたり、入力値を色度座標上で複数のカテ
ゴリに分類し、前記各カテゴリに対して前記学習を行う
ように構成されているものがあげられる。
【0013】例えば、IT8を標準チャートとして用い
る場合、264色のすべてについて一度に学習すると、
出力値と基準値との誤差が大きくなる。従って、学習が
収束するのに時間がかかる恐れがある。そこで、色度座
標上(例えば、xy色度座標上)で複数のカテゴリに分
類し、各カテゴリについて学習を行うようにする。これ
により、学習を効率よく行うことができる。
【0014】本発明の更に別の好適な実施形態として、
前記各カテゴリは、境界部分が重複して設定されてお
り、境界付近の入力値を重複して学習させ、両カテゴリ
における学習結果を所定の比率で平均化するように構成
したものがあげられる。
【0015】複数のカテゴリに分類する場合に、各カテ
ゴリの境界部分を重複させないで学習させると、カテゴ
リの境界付近で学習結果に不連続性が発生する恐れがあ
る。そこで、カテゴリの境界部分を重複して設定する。
そして、この重複部分の境界付近の入力値は重複して学
習させる。重複した両カテゴリにおける学習結果は所定
の比率で平均化させる。これにより、カテゴリの境界付
近での学習結果の連続性を維持することができる。
【0016】本発明の更に別の好適な実施形態として、
前記所定の比率は、前記色度座標上で彩度0の点を中心
とする円の半径方向の長さ、 又は、中心角の大きさに
基づいて設定されているものがあげられる。彩度0の点
を中心とする円の半径方向は彩度方向に沿うものであ
り、中心角の大きさは円の円周方向に沿った角度の大き
さ、すなわち、色相方向に沿った大きさに対応する。よ
って、これら半径方向の長さや中心角の大きさに基づい
て、所定の比率を設定することで、精度よく学習結果の
連続性を維持することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明にかかるカラーマネジメン
トシステムが好適に用いられる写真処理装置を図3によ
り説明する。
【0018】図3において、画像読取装置として機能す
るCCDスキャナ1が設けられている。CCDスキャナ
1は、画像形成媒体であるポジフィルムF(写真フィル
ムの一例)の画像を読み取るものであり、読み取り用光
源2から発せられた光がポジフィルムFを透過した透過
光の強度を測定することで、画像データを取得すること
ができる。なお、ポジフィルムFは搬送ローラ3により
一定速度で搬送されるようになっており、1ラインずつ
画像データを取り込んでいくように構成している。従っ
て、CCDスキャナ1は、ラインセンサーであるが、こ
れに代えてエリアセンサーでもよい。
【0019】画像処理部2は、取得された画像データに
対して処理を施して露光エンジン3に転送する。この画
像処理部2に、本発明に係るプロファイル作成装置20
として機能する部分が備えられている。
【0020】露光エンジン3は、露光光をペーパーP
(写真感光材料に相当する。)に照射することにより、
ペーパーPの乳剤面に画像を焼付露光する。ペーパーP
は、ペーパーマガジン4にロール状に収容されている。
ペーパーマガジン4から引き出されたペーパーPは、ペ
ーパーカッター5によりプリントサイズに切断される。
プリントサイズに切断されたペーパーPは、露光搬送ロ
ーラ6により一定速度で搬送され、露光エンジン3によ
り順次画像が焼付露光されていく。画像が焼付露光され
たペーパーPは、現像処理部7及び乾燥処理部8にて所
定の処理が施され、写真プリントが作成される。
【0021】また、写真処理装置内の各部の制御を行う
コントローラ9が設けられている。コントローラ9に
は、各種のデータを入力するキーボード10と、読み取
った画像の表示等を行うモニター11とが接続されてい
る。
【0022】<プロファイル作成装置について>次に、
本発明のカラーマネジメントシステムで用いられるプロ
ファイル作成装置について説明する。図1で既に説明し
たように、CCDスキャナの感度特性を表わすプロファ
イルを作成する必要がある。このプロファイルを誤差逆
伝播法によるフィードフォワード階層型ニューラルネッ
トワークを用いて作成する。ニューラルネットは、生体
のニューロンを模擬する人工の素子を用いて構成され、
近年において特に注目されている技術である。ニューラ
ルネットワークの構成を図4に概念的に示す。
【0023】階層型とは、入力層と出力層の間に任意の
個数の中間層が存在するネットワークをいう。図例では
2つの中間層が示されている。また、フィードフォワー
ドとは、同一層内のユニット間の結合がなく、すべての
ユニットは1つ前の層からのみ入力を受け取り、次の層
へのみ出力を送り出すことのできるネットワークをい
う。すなわち、 信号が入力側から出力側へと1方向に
流れていくように構成したものである。誤差逆伝播法と
は、フィードフォワード階層型ニューラルネットワーク
の学習方法の1つである。すなわち、 ネットワークを
構成するユニットの結合重みやしきい値の値を変化させ
ることにより、入力値と出力値の関係を変化させるもの
である。ネットワーク内部のパラメータ(結合重みとし
きい値)に適当な初期値を与えた上で、入出力の誤差が
小さくなるように、パラメータの微小修正を繰り返す。
この繰り返し処理の結果、出力値が基準値に収束する
(近づく)ように学習を行う。
【0024】また、本発明において説明する色データの
取り扱いに関して説明する。CCDスキャナ1により取
り込まれた画像データは(B,G,R)の各値で表現す
ることができる。この(B,G,R)の各値を人間の目
で見た感度で表現するため、(X,Y,Z)の各値を用
いることがある。ここで、(B,G,R)と(X,Y,
Z)の間には、次式1,2のような関係がある。
【0025】
【数1】
【数2】 また、XYZで表現できない物体の色を表現するため
に、小文字のxyという数量が使用される。これは
(X,Y,Z)を合計すると1になる比率で表わし、そ
のうちzを省略したものである。 このxyによる色度
座標を図5に示し、これはCIE xy色度図と呼ばれ
るものである。この色度図は釣鐘状であり、これを真円
形状に補正したのが、図6に示されるCIE Lab色
度図である。
【0026】次に、図7により画像処理部2のブロック
構成を説明する。CCDスキャナ1は、本来的には画像
形成媒体の画像を読み取るものであるが、ニューラルネ
ットワークによる学習を行うに際しては、標準チャート
IT8の画像を読み取る。標準チャートIT8は標準色
域を表わすものであり、図2に示すように264色の色
が表現されている。変換部21は、CCDスキャナ1に
より読み取った画像データの(B,G,R)を(X,
Y,Z)に変換する。さらに、この(X,Y,Z)から
3乗根である(X1/3 ,Y1/3 ,Z1/3 )を演算する。
なお、便宜上(X1/3 ,Y1/3 ,Z1/3 )を(X,Y,
Z)1/3 と表現する。3乗根した値を使用するのは、人
間の目の感度曲線とよくマッチングするからである。ポ
ジフィルムの場合は、3乗根した値がよくマッチングす
ると言われている。
【0027】なお、変換部21を設けずに、(B,G,
R)の画像データをそのままニューラルネットワーク2
2に入力し、ニューラルネットワーク22の内部で
(X,Y,Z)への変換と3乗根への変換の処理を行わ
せるようにしても良い。
【0028】ニューラルネットワーク22は、3入力3
出力のフィードフォワード階層型ニューラルネットワー
クである。入力値も出力値も(X,Y,Z)1/3 で表現
される。 一方、標準チャートIT8に表現される26
4色については、それぞれ基準値(目標値あるいは、教
師値ともいう。)が予め設定されている。この基準値
(X,Y,Z)1/3 と出力値(X,Y,Z)1/3 の差に
基づいて、誤差逆伝播法による学習を行うようにしてい
る。
【0029】3乗演算部23は、(X,Y,Z)1/3
3乗して、元の(X,Y,Z)に戻す演算を行う。変換
部24は、(X,Y,Z)を(B,G,R)に変換す
る。さらにγ補正部25にてγ補正を行い、この画像デ
ータを露光エンジンに転送する。
【0030】<ニューラルネットワークによる学習>次
に,ニューラルネットワーク22による学習に関して詳
細に説明する。まず、CCDスキャナ1により標準チャ
ートIT8を読み取る。 なお、この標準チャートIT
8は規格で定められているものである。例えば、ANS
I規格に定められている。既に説明したように、標準チ
ャートIT8に表わされている264色は、それぞれ基
準値が予め設定されている。この基準値データは、画像
処理部2内の記憶装置に予め入力しておく必要がある。
また、この基準値は(X,Y,Z)の値として与えられ
ている。なお、本実施形態では3乗根した値で評価を行
うため、(X,Y,Z)1/3 の値を予め記憶装置に入力
して記憶させておく。
【0031】次に、ニューラルネットワーク22に
(X,Y,Z)1/3 又は(R,G,B)を入力して学習
を行うが、標準チャートIT8に表現される264色に
関して、一度に学習すると計算量が膨大となり学習時間
がかかる。そこで、本発明においては、264色につい
て一度に学習するのではなく、10個のカテゴリ(=グ
ループ)に分割し、各カテゴリごとに学習を行うように
している。これについて説明する。
【0032】図5のCIE xy色度図にて、各カテゴ
リをxy座標を使用して表わすと、下記のようになる。
【0033】 カテゴリ 0:x<(1/3) 4x−1<y<(1/2)x+(1/6) 1:x<(1/3) x<y<−x+(2/3) 2:x<(1/3),y>(1/3) x≧(1/3),2x−(1/3)<y 3:x≧(1/3) (1/2)x+(1/6)<y 4:x≧(1/3) −(1/20)x+(7/20)<y<x 5:x≧(1/3) −x+(2/3)<y<(1/10)x+(3/10) 6:x≧(1/3) y<−(1/2)x+(1/2) 7:x≧(1/3),y<−(5/2)x+7/6 x<(1/3),y<(23/10)x−(13/30) 8:(x−(1/3))2 +(y−(1/3))2 ≦0.00006 9:(x−(1/3))2 +(y−(1/3))2 ≦0.00004 以上に示されるカテゴリを図6のCIE Labで表現
すると、以下のように示される。なお、角度表示は(x
=1/3,y=1/3)の点(彩度が0の点)を原点と
して表示するものである。
【0034】 カテゴリ 0:206.6度〜256.0度 (幅 50.0度) 1:135.0度〜225.0度 (幅 90.0度) 2: 63.4度〜180.0度 (幅116.0度) 3: 26.6度〜 90.0度 (幅 63.4度) 4: −2.9度〜 45.0度 (幅 47.9度) 5:−45.0度〜 5.7度 (幅 50.7度) 6:270.0度〜333.4度 (幅 63.4度) 7:246.5度〜291.8度 (幅 45.3度) 8:半径0.00006内 9:半径0.00004内 以上のように、各カテゴリごとにニューラルネットワー
クを適用して学習を行う。これにより、学習を早く、
かつ、 精度よく行うことができるようになる。
【0035】また、上記説明したカテゴリは、領域の面
積が均等ではなくばらつきがある。CIE Lab色度
座標上で表現したカテゴリの幅を見ると分かりやすい
が、各カテゴリの幅は同じではない。これは標準チャー
トIT8の264色を10個のカテゴリに分割するにあ
たり、各カテゴリにほぼ同じ数の色(パッチ)が入るよ
うに調整しているからである。これにより、各カテゴリ
の学習時間も均等化させることができ、結果として、学
習時間を短縮できると考えられるからである。
【0036】さらに、各カテゴリは完全に領域が分断さ
れているのではなく、境界部分が重複して設定されてい
る。これは、重複部分を設定せずに、カテゴリを設定す
ると、カテゴリとカテゴリの境界付近で学習結果に不連
続性が生じるからである。そこで、カテゴリに重複部分
を設定して、重複部分(境界付近)の色に関しては、両
方のカテゴリで学習するようにしている。また、両カテ
ゴリにおける学習結果は、所定の比率で平均化(混合)
するようにしている。これを図8により説明する。カテ
ゴリ(1)とカテゴリ(2)の両方に属するデータにつ
いては、彩度0の点(円の中心)から見た角度θ(中心
角)に基づいて混合比が設定される。この点に関して説
明する。なお、円の半径方向は彩度方向に沿うものであ
る。また、中心角の方向は、円周方向に沿う方向であ
り、色相方向に沿うものである。
【0037】まず、カテゴリ(1)の範囲はθ1a<θ<
θ1bとする。そして、ニューラルネットによる学習を行
い、カテゴリ(1)での出力が、d1 =d1 (r,θ)
で得られたとする。また、カテゴリ(2)の範囲をθ2a
<θ<θ2bとする。そして、ニューラルネットによる学
習を行い、カテゴリ(2)での出力が、d2 =d2
(r,θ)で得られたとする。この場合において、d1
とd2 を混合する比率を、(1−t):t で混合する
ものと考えると、 t=(θ−θ2a)/(θ1b−θ) となるようにtを定める。これにより、カテゴリ(1)
とカテゴリ(2)の出力を連続的につなげることができ
る。
【0038】一方、カテゴリ(8)(9)に属する、彩
度の低いデータに関しては、円の半径方向に沿った大き
さに基づいて混合比を決定することができる。例えば、
半径の大きさの比に従って、平均化することができる。
このように平均化することにより、学習結果の不連続性
をなくすことができる。
【0039】図9にカテゴリ境界付近の重複学習がある
場合とない場合との結果を比較して示す。図9の上は、
カテゴリ境界線付近の重複学習がない場合の結果であ
り、カテゴリの境界において不連続性が見られる。一
方、図9の下は、カテゴリ境界付近の重複学習がある場
合の結果であり、学習結果に連続性が見られることがわ
かる。
【0040】ニューラルネットワーク22にデータを入
力すると、全く学習をしていない最初に出力されるデー
タは、入力されるデータと同じである。この出力された
データ出力値と基準値とを比較するわけであるが、本発
明においては、誤差率という考えを導入して学習を行っ
ている。誤差率は、次の式で計算される。
【0041】誤差率=(基準値−出力値)/基準値 つまり、単なる(基準値−出力値)による相対的な誤差
よりも、絶対的な誤差として表現しようとするものであ
る。色ずれについては、数値上の誤差の大きさと、見た
目の誤差の大きさとは必ずしも一致しない。特に、明度
の低い色については、データとしての数値が小さく、誤
差の影響を受けやすい。従って、誤差の大きさが全く同
じ値であったとしても、明度の高い色よりも明度の低い
色のほうが見た目の色ずれが大きい。そこで、上記のよ
うに誤差率を定義し、この誤差率に基づいて学習を行う
ようにする。これにより、明度の低い色についても、明
度の高い色と同等に学習を収束させることができる。
【0042】誤差率に基づいて学習を行うものである
が、本発明においては、既に説明したように誤差逆伝播
法に基づいた学習を行う。ここで出力層から逆伝播する
にあたり、誤差率に応じた操作を行うようにしている。
実際には、許容値を予め決めており、誤差率がそれを超
えていない場合は、ユニット結合荷重の更新への影響を
減らすために、1/2倍した後に逆伝播させる。
【0043】以上のようにニューラルネットワーク22
を用いて、出力値は所定のレベルに到達するまで学習を
行う。学習結果を確かめるには、次のような手順を行
う。
【0044】まず、学習した結果のデータを使用してプ
リントP1を作成する。この画像データは、ニューラル
ネットワーク22から出力された(X,Y,Z)1/3
3乗演算部23にて3乗した(X,Y,Z)を演算す
る。 これを更に変換部24にて(B,G,R)の画像
データに変換する。これをγ補正部25にてγ補正した
のち、露光エンジンに転送し画像をペーパーに焼付露光
することで写真プリントP1を得る。一方、基準値
(X,Y,Z)1/3 をそのまま使用して、同じように3
乗演算、(R,G,B)変換、γ補正を行い、写真プリ
ントP2を得る。この写真プリントP1とP2を比較す
ることで学習結果を確認することができる。本発明者ら
は、実際に写真プリントP1とP2を作成して比較して
みた結果、人間の目で見た限りにおいては、区別がつか
ないほど一致度が高いことを確認することができた。す
なわち、 ニューラルネットワーク22による学習が十
分に効果があり、実用的なものであることを確認するこ
とができた。
【0045】<別実施形態> (1)本実施形態では、(B,G,R)を(X,Y,
Z)に変換しているがこれに限定されるものではない。
また、標準チャートもIT8以外のものを使用しても良
い。また、(X,Y,Z)1/3 により学習を行っている
が、これに限定されるものではない。例えば、対数圧縮
した数値を用いて学習しても良い。
【0046】(2)画像形成媒体としてはポジフィルム
に限定されるものではなく、その他のネガフィルム等の
写真フィルムや印刷物、プリントの場合にも本発明は適
用することができる。
【0047】(3)カテゴリの数については任意に設定
することができる。また、重複の程度についても、適宜
設定することができる。 (4)出力デバイスと標準色域(CIE Lab)の間
のプロファイルについても、同様にニューラルネットワ
ークにより作成することができる。 (5)本発明によるカラーマネジメントシステムは、プ
リンターのキャリブレーションにも適用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラーマネジメントの概念を示す図
【図2】標準チャートIT8を示す図
【図3】写真処理装置の構成を示す模式図
【図4】ニューラルネットワークの構成を示す図
【図5】CIE xy色度座標を示す図
【図6】CIE Lab色度座標を示す図
【図7】プロファイル作成装置の構成を示す図
【図8】隣接カテゴリ間の混合比を説明する図
【図9】重複学習の有無の結果を比較する図
【符号の説明】
1 CCDスキャナ 2 画像処理部 20 プロファイル作成装置 21 変換部 22 ニューラルネットワーク 23 3乗演算部 24 変換部 25 γ補正部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新田 庫治 和歌山県和歌山市梅原579番地の1 ノー リツ鋼機株式会社内 (72)発明者 久後 耕一 和歌山県和歌山市梅原579番地の1 ノー リツ鋼機株式会社内 (72)発明者 北 耕次 和歌山県和歌山市梅原579番地の1 ノー リツ鋼機株式会社内 Fターム(参考) 2H106 AA72 AA80 AA85 BA27 BA52 BA55 BA64 5B057 AA11 BA02 CE18 CH01 CH07 CH08 5C077 LL16 LL17 MM27 MP08 PP31 PP32 PP36 PP46 PQ15 PQ23 SS01 TT02 5C079 HB01 HB05 HB08 HB11 MA04 MA10 MA13 NA13 PA03 PA08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成媒体に形成された画像を画像読
    取装置により読み取り、読み取られた画像データに基づ
    いて、適切な発色で写真プリントを作成するための、写
    真処理装置におけるカラーマネジメントシステムであっ
    て、 予め用意され、複数色が表現された標準チャートを読み
    取る前記画像読取装置と、 読み取られた各色の画像データの値を、目標とする基準
    値に変換するためのプロファイルを作成するプロファイ
    ル作成装置とを備え、 前記プロファイル作成装置は、誤差逆伝播法によるニュ
    ーラルネットワークにより構成され、入力値を前記基準
    値に近づけるべく学習を行うように構成されていること
    を特徴とする写真処理装置におけるカラーマネジメント
    システム。
  2. 【請求項2】 前記プロファイル作成装置は、前記基準
    値に対する出力値の誤差値を前記基準値で除算した値を
    誤差率として定義しており、前記誤差率に基づいて学習
    を行うように構成されている請求項1に記載の写真処理
    装置におけるカラーマネジメントシステム。
  3. 【請求項3】 前記学習を行うにあたり、入力値を色度
    座標上で複数のカテゴリに分類し、前記各カテゴリに対
    して前記学習を行うように構成されていることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の写真処理装置におけるカラ
    ーマネジメントシステム。
  4. 【請求項4】 前記各カテゴリは、境界部分が重複して
    設定されており、境界付近の入力値を重複して学習さ
    せ、両カテゴリにおける学習結果を所定の比率で平均化
    するように構成したことを特徴とする請求項3に記載の
    写真処理装置におけるカラーマネジメントシステム。
  5. 【請求項5】 前記所定の比率は、前記色度座標上で彩
    度0の点を中心とする円の半径方向の長さ、 又は、中
    心角の大きさに基づいて設定されていることを特徴とす
    る請求項4に記載の写真処理装置におけるカラーマネジ
    メントシステム。
  6. 【請求項6】 写真フィルムの画像を読取装置により読
    み取り、読み取られた画像データに基づいて、適切な発
    色で写真プリントを作成するための、写真処理装置にお
    けるカラーマネジメント方法であって、 予め用意され、複数色が表現された標準チャートを読み
    取るステップと、 読み取られた各色の画像データの値を、目標とする基準
    値に変換するためのプロファイルを作成するステップと
    を有し、 前記プロファイルを作成するステップにおいて、誤差逆
    伝播法によるニューラルネットワークを用い、入力値を
    前記基準値に近づけるべく学習を行うようことを特徴と
    する写真処理装置におけるカラーマネジメント方法。
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