JP2003055170A - パーマネントウェーブ用剤組成物及びパーマネントウェーブ用剤 - Google Patents

パーマネントウェーブ用剤組成物及びパーマネントウェーブ用剤

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JP2003055170A
JP2003055170A JP2001243195A JP2001243195A JP2003055170A JP 2003055170 A JP2003055170 A JP 2003055170A JP 2001243195 A JP2001243195 A JP 2001243195A JP 2001243195 A JP2001243195 A JP 2001243195A JP 2003055170 A JP2003055170 A JP 2003055170A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パーマネントウェーブ用剤の第1剤組成物又
は第2剤組成物において毛髪の感触向上を中心とする油
脂類の配合効果を維持しつつ、油脂類の配合のためのエ
マルジョン製剤化を不要化する。 【解決手段】 パーマネントウェーブ用剤の第1剤組成
物又は第2剤組成物であって、感触向上剤としてポリオ
キシエチレン付加植物油を含有するパーマネントウェー
ブ用剤組成物。特に好ましくは、感触向上剤としてポリ
オキシエチレン付加植物油を含有するパーマネントウェ
ーブ用第2剤組成物。これらの組成物を含んで構成され
るパーマネントウェーブ用剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーマネントウェ
ーブ用剤組成物及びパーマネントウェーブ用剤に関し、
更に詳しくは感触向上剤としてポリオキシエチレン付加
植物油を含有するパーマネントウェーブ用剤組成物及び
パーマネントウェーブ用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、パーマネントウェーブ用剤の
第1剤組成物及び/又は第2剤組成物には、しばしば動
物性油脂や植物性油脂等の油脂類が配合されている。但
し、配合される油脂類の種類は必ずしも豊富ではなく、
動物性油脂としてはミンク油、ラノリン等が、植物性油
脂としてはオリーブ油、アボカド油、サフラワー油等が
使用されていた。一般的には、刺激性,安定性,環境負
荷等を考慮した時、動物性油脂よりも植物性油脂の方が
好ましい、と考えられる。
【0003】このような油脂類の配合の効果は多様では
あるが、代表的な作用・効果として、第1に毛髪に対し
て柔軟な感触を付与できることが挙げられる。その他に
も、毛髪に好ましい光沢感もしくは艶を与えることがで
きること、毛髪に対する薬剤成分の浸透を適正に調節で
きること、等が挙げられる。
【0004】そして、第1剤組成物や第2剤組成物は、
基本的には水溶液や水と親水性溶媒(例えばアルコー
ル)との混液の溶液と言う剤型であり、油脂類がほとん
ど溶解しないため、通常は油脂類をエマルジョンの形態
で含有させていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、油脂類
をエマルジョンの形態で含有させるためには、別途に界
面活性剤の配合が必要となる。又、製剤化する上でエマ
ルジョンの安定性も問題となる。このような理由から、
油脂類をエマルジョンの形態で含有する第1剤組成物及
び/又は第2剤組成物の製剤化が煩雑になり、かつコス
ト高にもなると言う問題があった。
【0006】そこで本発明は、第1剤組成物及び/又は
第2剤組成物の配合成分として油脂類に一定の化学的修
飾を加えることにより、毛髪の感触向上を中心とする油
脂類の配合効果を維持したままで、第1剤組成物及び/
又は第2剤組成物の製剤化を容易かつ低コストに行える
ようにすることを、解決すべき課題とする。
【0007】更に本発明は、このような化学的修飾の対
象となる油脂類として植物性油脂を選択することで、刺
激性,安定性,環境負荷等に優れた第1剤組成物及び/
又は第2剤組成物を実現すること、好ましく利用できる
新規な植物性油脂を多様に提供すること、上記の化学的
修飾によって従来の油脂類には期待できなかった新たな
作用・効果を付加することをも目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及びその作用・効果】(第
1発明の構成)上記課題を解決するための本願第1発明
(請求項1に記載の発明)の構成は、パーマネントウェ
ーブ用剤の第1剤組成物又は第2剤組成物であって、感
触向上剤としてポリオキシエチレン(以下、単に「PO
E」とも言う)付加植物油を含有する、パーマネントウ
ェーブ用剤組成物である。
【0009】(第1発明の作用・効果)第1発明に係る
パーマネントウェーブ用剤の第1剤組成物又は第2剤組
成物が含有するポリオキシエチレン付加植物油は、植物
性油脂に対して親水性のPOE鎖を付加しているので、
水や、水と親水性溶媒との混液に対して溶解性がある。
従ってエマルジョンの形態によらなくても配合できる。
このため、特定の積極的意図を以て界面活性剤を配合す
る場合は別として、少なくとも油脂成分を含有させるた
めに界面活性剤を配合する必要はない。又、界面活性剤
を配合する場合でも、ポリオキシエチレン付加植物油が
界面活性作用を有するため、界面活性剤の配合量をより
少なくすることが可能となる。以上の点から、第1剤組
成物及び/又は第2剤組成物の製剤化を容易かつ低コス
トに行える。
【0010】POE付加植物油は、POEを付加してい
ない元の植物油と比較しても、毛髪に対する柔軟な感触
の付与効果において余り遜色のないことが分かった。即
ち、POE付加植物油は、毛髪に対する有効な感触向上
剤である。又、毛髪に対する光沢感や艶の付与、あるい
は薬剤成分の浸透を調節する効果等も期待できる。
【0011】又、第1発明に係るパーマネントウェーブ
用剤の第1剤組成物又は第2剤組成物は、POE付加と
言う化学的修飾の対象として植物性油脂を選択している
ので、刺激性,安定性,環境負荷等に優れる。更に、植
物性油脂に対するPOE付加により、新たに保湿効果や
皮膚刺激の低減効果が得られることも判明した。
【0012】(第2発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第2発明(請求項2に記載の発明)の構成は、
前記第1発明に係るポリオキシエチレン付加植物油が、
ポリオキシエチレンアルモンド油,ポリオキシエチレン
ホホバ油,ポリオキシエチレンアボカド油,ポリオキシ
エチレンオリーブ油,ポリオキシエチレンコーン油,ポ
リオキシエチレンサフラワー油,ポリオキシエチレンサ
ンフラワー油,ポリオキシエチレンマンゴ油,ポリオキ
シエチレンメドウフォーム油,ポリオキシエチレンシア
バター,ポリオキシエチレンヒマシ油,ポリオキシエチ
レンツバキ油,ポリオキシエチレンパーシック油,ポリ
オキシエチレンヤシ油,ポリオキシエチレンマカダミア
ナッツ油及びポリオキシエチレンカカオ脂から選ばれる
1種又は2種以上である、パーマネントウェーブ用剤組
成物である。
【0013】(第2発明の作用・効果)POE付加植物
油としては、第2発明に列挙するものを好ましく例示す
ることができる。POEヒマシ油については、例えば特
開平5−65219号公報に係るパーマネントウェーブ
第1剤に配合することが開示されているが、本来的に界
面活性剤としての使用であり、毛髪に対する感触向上剤
として配合されているのではない。
【0014】(第3発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第3発明(請求項3に記載の発明)の構成は、
前記第1発明又は第2発明に係るポリオキシエチレン付
加植物油がポリオキシエチレンアルモンド油を含む1種
又は2種以上である、パーマネントウェーブ用剤組成物
である。
【0015】(第3発明の作用・効果)第3発明のよう
に、POE付加植物油が少なくともPOEアルモンド油
を含む場合、上記第1発明の作用・効果のうち、皮膚刺
激の低減効果が特に優れる。
【0016】(第4発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第4発明(請求項4に記載の発明)の構成は、
前記第1発明〜第3発明に係るポリオキシエチレン付加
植物油を0.05〜5.0重量%含有する、パーマネン
トウェーブ用剤組成物である。
【0017】(第4発明の作用・効果)第1剤組成物又
は第2剤組成物に対するPOE付加植物油の配合量は限
定されないが、通常は0.05〜5.0重量%が適当で
ある。配合量が0.05重量%未満である場合には、量
的不足から上記の効果が十分に確保されない恐れがあ
る。配合量が5.0重量%を超えても上記の効果が飽和
する他、基剤臭や外観の着色が強くなると言う懸念があ
る。
【0018】(第5発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第5発明(請求項5に記載の発明)の構成は、
前記第1発明〜第4発明に係るポリオキシエチレン付加
植物油のポリオキシエチレン鎖には20〜80単位のエ
チレンオキシドが付加さている、パーマネントウェーブ
用剤組成物である。
【0019】(第5発明の作用・効果)POE付加植物
油におけるPOE付加率は限定されないが、エマルジョ
ン化するのに必要な界面活性剤の配合量を抑えてエマル
ジョンを安定化させると言う理由から、通常は20〜8
0単位のエチレンオキシドが付加さていることが好まし
い。
【0020】(第6発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第6発明(請求項6に記載の発明)の構成は、
第1剤組成物及び第2剤組成物からなるパーマネントウ
ェーブ用剤であって、第1剤組成物及び第2剤組成物の
少なくとも一方が、感触向上剤として第2発明〜第5発
明のいずれかに係るポリオキシエチレン付加植物油を含
有する、パーマネントウェーブ用剤である。
【0021】(第6発明の作用・効果)第6発明のパー
マネントウェーブ用剤は、これを構成する1剤組成物及
び第2剤組成物の少なくとも一方に上記のPOE付加植
物油が配合されているので、パーマネントウェーブ処理
において上記各発明の効果を確保することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、第1発明〜第6発明の実施
の形態について説明する。以下において単に「本発明」
と言うときは、第1発明〜第6発明を一括して指してい
る。
【0023】〔パーマネントウェーブ用剤〕本発明に係
るパーマネントウェーブ用剤は、第1剤組成物及び第2
剤組成物からなり、これらの第1剤組成物及び第2剤組
成物の少なくとも一方が、感触向上剤としてPOE付加
植物油を含有する。より好ましくは、POE付加植物油
は、第1剤組成物及び第2剤組成物の内、前者に含有さ
れる。第1剤組成物及び第2剤組成物は、このようにP
OE付加植物油を含有する限りにおいて、その組成内容
を限定されない。但し、好ましくは、第1剤組成物及び
第2剤組成物は下記のように構成される。
【0024】〔第1剤組成物及び第2剤組成物〕第1剤
組成物は、通常は少なくともアルカリ剤と還元剤とを含
有する。第1剤組成物が含有する還元剤の種類は限定さ
れないが、例えばチオグリコール酸やその塩類、システ
インやその塩類、その他システアミン,チオ乳酸,チオ
グリコール酸グリセリン等のメルカプト化合物や亜硫酸
塩類等の公知の還元剤の1種又は2種以上が用いられ
る。第1剤組成物のpHやアルカリ度は限定されない。
【0025】上記したチオグリコール酸やその塩類の種
類は限定されないが、例えば、チオグリコール酸アンモ
ニウム(ATG)やチオグリコール酸モノエタノールア
ミン(MEATG)等を単独で又は組合わせて使用する
ことができる。上記したシステインやその塩類の種類は
限定されないが、例えば、システイン,システインの塩
酸塩,N−アセチル−L−システイン等を好ましく例示
することができる。
【0026】第1剤組成物が含有するアルカリ剤の種類
も限定されないが、例えば、アンモニア,アルカノール
アミン類,有機アミン類,塩基性アミノ酸,無機アルカ
リ及びそれらの塩等の1種又は2種以上を使用すること
ができる。
【0027】第2剤組成物は、通常は少なくとも酸化剤
を含有する。第2剤組成物が含有する酸化剤の種類も限
定されないが、例えば、臭素酸カリウム,臭素酸ナトリ
ウム,過ホウ素酸ナトリウム,過酸化水素水等の公知の
各種酸化剤の1種又は2種以上が用いられる。
【0028】第1剤組成物と第2剤組成物とは、通常は
別の容器に封入され、かつセット物として販売及び流通
に供される。但し、この両者が別個に販売及び流通に供
される場合でも、結果的に二浴式パーマネントウェーブ
用剤としてセット使用される限りにおいて、本発明のパ
ーマネントウェーブ用剤を構成する。
【0029】〔ポリオキシエチレン付加植物油〕第1剤
組成物及び/又は第2剤組成物に配合されるPOE付加
植物油は、植物性油脂に対してポリオキシエチレンを付
加したものである。POEの付加率は限定されないが、
一般的には、植物性油脂1分子に対して20〜80単位
程度のエチレンオキシドを付加したものが好ましい。
【0030】POE付加植物油は、植物性油脂に対して
POEを付加したものである限りにおいて限定されない
が、例えば、POEアルモンド油,POEホホバ油,P
OEアボカド油,POEオリーブ油,POEコーン油,
POEサフラワー油,POEサンフラワー油,POEマ
ンゴ油,POEメドウフォーム油,POEシアバター,
POEヒマシ油,POEツバキ油,POEパーシック
油,POEヤシ油,POEマカダミアナッツ油及びPO
Eカカオ脂を好ましく例示することができる。
【0031】上記各種のPOE付加植物油は、単独で配
合しても良く、2種以上を併せ配合しても良い。これら
各種のPOE付加植物油は、第1剤組成物や第2剤組成
物に対して、いずれも前記した好ましい作用・効果をも
たらす。皮膚刺激性の配合成分(界面活性剤を含む)に
よる皮膚刺激を低減する効果については、特にPOEア
ルモンド油が優れていることを確認している。従って皮
膚刺激低減効果を重視する場合には、POE付加植物油
としてPOEアルモンド油を含む1種又は2種以上を配
合することが好ましい。
【0032】第1剤組成物及び/又は第2剤組成物に対
するPOE付加植物油の配合量は限定されないが、前記
した理由から、0.05〜5.0重量%配合すること
が、より好ましい。
【0033】〔その他の配合成分〕本発明に係るパーマ
ネントウェーブ用剤の第1剤組成物及び/又は第2剤組
成物には、上記以外にも、例えば加水分解タンパク質,
高級アルコール,高分子化合物,ビタミン類、アミノ変
性シリコーン等を任意に配合することができる。
【0034】本発明の効果を具現した一実施形態とし
て、界面活性剤を含有しない第1剤組成物及び/又は第
2剤組成物を構成することも可能である。なお、一定の
積極的な意図を以て界面活性剤を配合することは勿論可
能であり。又、POE付加植物油の中には、界面活性剤
としてもある程度機能するものが含まれる。
【0035】上記の加水分解タンパク質としては、タン
パク質の加水分解物や、そのカチオン変性物を使用でき
る。例えば、コラーゲン,ケラチン,エラスチン,フィ
ブロイン,コンキオリン,大豆蛋白,カゼイン,ゼラチ
ン等の蛋白質を酸,アルカリ,酵素等により加水分解し
た加水分解物、及びこれらを4級化したカチオン変性蛋
白質等のポリペプタイド等が挙げられる。
【0036】上記の高級アルコールとしては、例えば、
ラウリルアルコール,ミリスチルアルコール,セチルア
ルコール,ステアリルアルコール,セトステアリルアル
コール,ベヘニルアルコール,イソステアリルアルコー
ル,オレイルアルコール,2−ヘキシルデカノール,2
−オクチルドデカノール等が挙げられる。
【0037】上記の界面活性剤としては、例えば、第4
級アンモニウム塩等のカチオン性界面活性剤、硫酸エス
テル塩,リン酸エステル塩,スルホン酸塩,カルボン酸
塩等のアニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレン(P
OE)アルキルエーテル,POEアルキルアリルエーテ
ル,POE脂肪酸エステル,POEソルビタン脂肪酸エ
ステル,POEソルビトール脂肪酸エステル,高級脂肪
酸グリセリンエステル,ソルビタン脂肪酸エステル,ラ
ノリン誘導体等の非イオン界面活性剤、グリシン型両性
界面活性剤,アミノプロピオン酸型両性界面活性剤,ア
ミノ酢酸型両性界面活性剤,スルホベタイン型両性界面
活性剤等の両性界面活性剤が挙げられる。
【0038】上記の高分子化合物としては、例えばカチ
オン化セルロース誘導体等のカチオン化高分子化合物,
アクリル酸・アクリル酸アミド・アクリル酸エチル共重
合体等のアニオン性高分子化合物,セルロースやポリア
クリル酸エチル等の非イオン性高分子化合物,アクリル
酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチ
ル・アクリル酸オクチルアミド共重合体等の両性高分子
化合物等を任意に用いることができる。
【0039】上記のビタミン類としては、各種のビタミ
ン又はそれらの誘導体を用いることができる。特に、毛
髪損傷の低減効果等に優れたものとして、ニコチン酸
や、ニコチン酸アミド,ニコチン酸ベンジル等のニコチ
ン酸誘導体を好ましく用いることができる。
【0040】上記のアミノ変性シリコーンは毛髪の感触
を更に向上させる効果を期待でき、例えばアミノエチル
アミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン
共重合体等を好ましく使用できる。この共重合体は、ジ
メチルシロキサンとγ−(β−アミノエチル)アミノプ
ロピルメチルシロキサンとの共重合体であり、ジメチル
シロキサンの付加モル数は50〜300、γ−(β−ア
ミノエチル)アミノプロピルメチルシロキサンの付加モ
ル数は1〜10である。
【0041】本発明に係るパーマネントウェーブ用剤の
第1剤組成物及び/又は第2剤組成物には、その他、必
要に応じて、多価アルコールやベンジルアルコール等の
溶剤、湿潤剤、着色剤、キレート剤、抗炎症剤、香料等
を本発明の効果を妨げない程度に任意に配合することが
できる。剤型としても液状,クリーム状,ジェル状,泡
状等が可能である。
【0042】更に本発明に係るパーマネントウェーブ用
剤の第1剤組成物及び/又は第2剤組成物には、前記P
OE付加植物油に加えて、必要であれば油脂類(動物性
油脂,エステル類,シリコーン油)を配合することがで
きる。
【0043】
【実施例】末尾の表1における実施例1〜実施例4、比
較例1〜比較例3に示す組成のパーマネントウェーブ用
剤第1剤及び第2剤をそれぞれ常法に従って調製した。
表中の数値は重量%数を示す。
【0044】(プレーンリンス及びドライ時の感触評
)ブリーチ処理を2回行った毛髪を用いて、毛髪量
1.0g,長さ15cmの毛髪束を複数構成し、それぞ
れプラスチックロッドに均一に巻き付けた。
【0045】そしてこれらの毛髪束に対して、上記実施
例1〜実施例4、比較例1〜比較例3に係る第1剤を均
一に塗布した後、これらをプラスチックロッドごとビニ
ル製の袋に収容して閉栓し、37°Cの恒温槽に入れて
15分間静置した。その後、各毛髪束を上記の袋から取
り出して1分間水洗し、次いで上記実施例1〜実施例
4、比較例1〜比較例3に係る第2剤をそれぞれ均一に
塗布して、25°Cで10分間放置した後に水洗した。
【0046】上記の第2剤処理後の水洗時における毛髪
の感触を、プレーンリンス時の感触として評価した。更
に、得られたウェーブ毛を自然乾燥させた後に、ドライ
時の感触を評価した。これらのいずれの感触評価も専門
パネリスト5名による手触りにて評価し、比較例1を対
照として次の4段階で評価して、その評価結果を表1の
「プレーンリンス時の感触」及び「ドライ時の感触」の
欄に示した。 ◎:比較例1と比べ、極めてなめらかで、しっとりとし
た感触である。 ○:比較例1と比べ、なめらかな感触である。 △:比較例1と比べ、同程度の感触である。 ×:比較例1と比べ、きしみ、ぱさつきを感じ、悪い感
触である。
【0047】(タンパク質変性試験)タンパク質として
卵白アルブミンを用い、その0.05%溶液に実施例1
〜実施例4、比較例1〜比較例3に係る第1剤をそれぞ
れ特定量加えて30°Cで24時間放置した。その後、
高速液体クロマトグラフを用いて未変性のタンパク質を
測定し、各例についてタンパク質の変性率を算出した。
その結果を次の4段階で評価して、表1の「タンパク質
変性試験」の欄に示した。 ◎:タンパク質変性率が10%以下である。手荒れや刺
激を起こす可能性が極めて低い。 ○:タンパク質変性率が10%を超えて30%以下であ
る。手荒れや刺激を起こす可能性が低い。 △:タンパク質変性率が30%を超えて50%未満であ
る。手荒れや刺激を起こす可能性がある。 ×:タンパク質変性率が50%以上である。手荒れや刺
激を起こす可能性が高い。
【0048】(前額部貼付試験)各例に係る第1剤組成
物の各0.5mLをそれぞれ2.5cm角のリント布に
均一に浸し、健常人10名の前額部に15分間貼付し
た。その後リント布を除去すると共に前額部を軽く水洗
し、前額部の状態を観察して皮膚刺激の程度を次の4段
階で評価して、表1の「前額部貼付試験」の欄に示し
た。判定は、10名中の最も多い評価を代表例として記
載した。 ◎:反応なし。 ○:軽い紅斑。 △:紅斑。 ×:紅斑及び浮腫。
【0049】(総合評価)上記の「プレーンリンス及び
ドライ時の感触評価」、「タンパク質変性試験」及び
「前額部貼付試験」の結果から、各例に係るパーマネン
トウェーブ用剤の品質を総合評価した。評価記号は、◎
が「非常に高品質である」、○が「高品質である」、△
が「比較例1と同等の品質である」を意味する。
【0050】
【表1】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パーマネントウェーブ用剤の第1剤組成
    物又は第2剤組成物であって、感触向上剤としてポリオ
    キシエチレン付加植物油を含有することを特徴とするパ
    ーマネントウェーブ用剤組成物。
  2. 【請求項2】 前記ポリオキシエチレン付加植物油が、
    ポリオキシエチレンアルモンド油,ポリオキシエチレン
    ホホバ油,ポリオキシエチレンアボカド油,ポリオキシ
    エチレンオリーブ油,ポリオキシエチレンコーン油,ポ
    リオキシエチレンサフラワー油,ポリオキシエチレンサ
    ンフラワー油,ポリオキシエチレンマンゴ油,ポリオキ
    シエチレンメドウフォーム油,ポリオキシエチレンシア
    バター,ポリオキシエチレンヒマシ油,ポリオキシエチ
    レンツバキ油,ポリオキシエチレンパーシック油,ポリ
    オキシエチレンヤシ油,ポリオキシエチレンマカダミア
    ナッツ油及びポリオキシエチレンカカオ脂から選ばれる
    1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1に記
    載のパーマネントウェーブ用剤組成物。
  3. 【請求項3】 前記ポリオキシエチレン付加植物油がポ
    リオキシエチレンアルモンド油を含む1種又は2種以上
    であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    パーマネントウェーブ用剤組成物。
  4. 【請求項4】 前記ポリオキシエチレン付加植物油を
    0.05〜5.0重量%含有することを特徴とする請求
    項1〜請求項3のいずれかに記載のパーマネントウェー
    ブ用剤組成物。
  5. 【請求項5】 前記ポリオキシエチレン付加植物油のポ
    リオキシエチレン鎖には20〜80単位のエチレンオキ
    シドが付加さていることを特徴とする請求項1〜請求項
    4のいずれかに記載のパーマネントウェーブ用剤組成
    物。
  6. 【請求項6】 第1剤組成物及び第2剤組成物からなる
    パーマネントウェーブ用剤であって、前記第1剤組成物
    及び第2剤組成物の少なくとも一方が、感触向上剤とし
    て請求項2〜請求項5のいずれかに記載のポリオキシエ
    チレン付加植物油を含有することを特徴とするパーマネ
    ントウェーブ用剤。
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