JP2003040123A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置

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JP2003040123A
JP2003040123A JP2001228511A JP2001228511A JP2003040123A JP 2003040123 A JP2003040123 A JP 2003040123A JP 2001228511 A JP2001228511 A JP 2001228511A JP 2001228511 A JP2001228511 A JP 2001228511A JP 2003040123 A JP2003040123 A JP 2003040123A
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Japan
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motor
phase
steering
electric power
circuit
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JP2001228511A
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English (en)
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Sadaaki Nakano
▲禎▼明 仲野
Sadaaki Mori
貞明 森
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1系統のブリッジ回路又はモータのコイルが
破損しても、操舵補助が可能であり、操舵が可能である
電動パワーステアリング装置の提供。 【解決手段】 舵輪(図示せず)に加わる操舵トルクを
検出するトルクセンサと、複数のスイッチング素子Q1
a〜Q6a,Q1b〜Q6bからなるブリッジ回路8
a,8bを備えた駆動回路13aと、駆動回路13aに
より巻線が通電されることにより回転駆動する操舵補助
用のモータ25とを備え、トルクセンサが検出した操舵
トルクに基づく電流によりモータ25を回転駆動する電
動パワーステアリング装置。ブリッジ回路8a,8b及
び巻線をそれぞれ複数系統備え、複数系統のブリッジ回
路8a,8bがそれぞれの巻線を通電する構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、舵輪に加わる操舵
トルクを検出するトルクセンサと、複数のスイッチング
素子からなるブリッジ回路を備えた駆動回路と、駆動回
路により巻線が通電されることにより回転駆動する操舵
補助用のモータとを備え、トルクセンサが検出した操舵
トルクに基づく電流によりモータを回転駆動する電動パ
ワーステアリング装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両に装備される電動パワーステアリン
グ装置は、車両の操舵力をモータにより補助するもので
あり、これは、舵輪が操舵軸を介して連結された舵取機
構に、舵輪に加えられた操舵トルクを検出するトルクセ
ンサと、舵取機構の動作を補助するモータとを設け、ト
ルクセンサが検出した操舵トルクに応じてモータを駆動
させることにより舵輪への操作力を軽減するように構成
してある。
【0003】図6は、従来の電動パワーステアリング装
置のモータ及びその駆動回路の構成例を示すブロック図
である。このモータは3相ブラシレスDCモータ24で
あり、各コイルの各一方の端子がスター結線されたステ
ータ24aと、永久磁石で構成され各コイルが発生させ
る回転磁界により回転するロータ24bと、このロータ
24bの回転位置を検出するロータ位置検出器14(レ
ゾルバ)とを備えている。
【0004】モータ駆動回路13はスイッチング回路8
を備え、スイッチング回路8は、正極側端子と接地端子
との間に直列接続されたトランジスタQ1,Q2と、逆
方向に直列接続されたダイオードD1,D2とが並列接
続され、直列接続されたトランジスタQ3,Q4と、逆
方向に直列接続されたダイオードD3,D4とが並列接
続され、直列接続されたトランジスタQ5,Q6と、逆
方向に直列接続されたダイオードD5,D6とが並列接
続されている。
【0005】トランジスタQ1,Q2の共通接続節点
と、ダイオードD1,D2の共通接続節点とには、スタ
ー結線されたU相のコイルの他方の端子が接続され、ト
ランジスタQ3,Q4の共通接続節点と、ダイオードD
3,D4の共通接続節点とには、スター結線されたV相
のコイルの他方の端子が接続され、トランジスタQ5,
Q6の共通接続節点と、ダイオードD5,D6の共通接
続節点とには、スター結線されたW相のコイルの他方の
端子が接続されている。
【0006】モータ駆動回路13は、また、図示しない
マイクロコンピュータから、ブラシレスDCモータ24
の回転方向指令及び出力レベル指令が与えられ、与えら
れた回転方向指令、出力レベル指令、及びロータ位置検
出器14からのロータ24bの回転位置信号に基づき、
トランジスタQ1〜Q6の各ゲートをオン/オフするゲ
ート制御回路9を備えている。
【0007】ダイオードD1〜D6は、フリーホイーリ
ングダイオードであり、トランジスタQ1〜Q6のオフ
時に発生する慣性電流を環流させて、トランジスタQ1
〜Q6を保護すると共にノイズの発生を抑制する。モー
タ電流検出回路17は、ブラシレスDCモータ24の
U,V,W相の各コイルに流れる電流を検出して加算
し、モータ電流値信号として図示しないマイクロコンピ
ュータに与える。
【0008】図7は、ブラシレスDCモータ24のステ
ータ24aが有するU,V,W相の各コイルの接続を示
す回路図である。U,V,W相の各コイルは、各相毎に
4つのコイルU1 ,U2 ,U3 ,U4 ,V1 ,V2 ,V
3 ,V4 ,W1 ,W2 ,W3,W4 がそれぞれ並列接続
された並列回路となっており、この各並列回路がスター
結線されている。
【0009】図8は、ブラシレスDCモータ24のステ
ータ24aの構成例を示す平面断面図である。このステ
ータ24aは、円筒形状のヨーク2(継鉄)の中心に向
かって突出したティース3が、ヨーク2の内周面に沿っ
て等間隔に12個配設され、各ティース3間にはスロッ
ト4が形成されている。ヨーク2及びティース3は積層
された鋼板により形成されている。ティース番号(1)
のティース3にはU相のコイルU1 が、ティース番号
(2)のティース3にはV相のコイルV1 が、ティース
番号(3)のティース3にはW相のコイルW1 がそれぞ
れ巻き回してあり、以下、同様に、コイルU2 ,U3
4 ,V2 ,V3 ,V4 ,W2 ,W3 ,W4 がU,V,
Wの繰り返し順にティース番号(4)〜(12)のティ
ース3にそれぞれ巻き回してある。
【0010】図9は、図8に示した各相コイルとティー
ス3との関係を、ステータ24aを展開して示した説明
図である。各相コイルU1 ,U2 ,U3 ,U4 ,V1
2,V3 ,V4 ,W1 ,W2 ,W3 ,W4 は、それぞ
れ1本の直線で示してあるが、実際には多数回巻き回し
てある。「・」「×」は電流が流れる向きを示す。スペ
ースの都合で、各相コイルをずらせて示してあるが、実
際は、各相コイルはそれぞれのティース3の同一箇所に
巻き回してある。
【0011】このような構成のブラシレスDCモータ2
4及びモータ駆動回路13では、モータ電流検出回路1
7が、ブラシレスDCモータ24のU,V,W相の各コ
イルに流れる電流を検出して加算し、モータ電流値信号
として図示しないマイクロコンピュータに与える。マイ
クロコンピュータは、与えられたモータ電流値信号と目
標とするモータ電流値とに基づき、回転方向指令及び出
力レベル指令をゲート制御回路9に与える。
【0012】ゲート制御回路9は、与えられた回転方向
指令、出力レベル指令、及びロータ位置検出器14から
のロータ24bの回転位置信号に基づくPWM(Pulse
Width Modulation)制御により、トランジスタQ1〜Q
6の各ゲートをオン/オフする。ゲート制御回路9は、
トランジスタQ1〜Q6の各ゲートをオン/オフして、
例えば、U相(のコイル)−V相(のコイル)、U相−
W相、V相−W相、V相−U相、W相−U相、W相−V
相、U相−V相のように、ステータ24aに流れる電流
の経路を切り換え、回転磁界を発生させる。ロータ24
bは、この回転磁界から回転力を受け回転する。ゲート
制御回路9は、また、上述したPWM制御により、ブラ
シレスDCモータ24の回転トルクを増減制御する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の電動パワーステアリング装置のブラシレスDCモータ
24及びその駆動回路13は、ステータ24aのコイル
及びスイッチング回路8(ブリッジ回路)がそれぞれ1
系統で構成されている。その為、スイッチング回路8の
半導体素子が、仕様を超える温度、過負荷、過電圧、又
はモータの地絡により、ショートモード破損(短絡)又
はオープンモード破損(断線)したときには、モータが
駆動せず、操舵補助及び操舵が困難となる場合があると
いう問題がある。
【0014】このような問題を解決する関連技術とし
て、ブリッジ回路を並列に2組設けてどちらか一方のブ
リッジ回路を介して電動機を回転駆動すると共に、それ
ぞれのブリッジ回路と電動機にそれぞれ開閉スイッチを
設けて、一方のブリッジ回路と電動機間の開閉スイッチ
を閉成すると共に、他方のブリッジ回路と電動機間の開
閉スイッチを開成する「電動機の駆動装置」が、特開平
11−98888号公報に開示されている。本発明は、
上述したような事情に鑑みてなされたものであり、1系
統のブリッジ回路又はモータのコイルが破損しても、操
舵補助を継続することが可能であり、操舵が引続き可能
である電動パワーステアリング装置を提供することを目
的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る電動パワ
ーステアリング装置は、舵輪に加わる操舵トルクを検出
するトルクセンサと、複数のスイッチング素子からなる
ブリッジ回路を備えた駆動回路と、該駆動回路により巻
線が通電されることにより回転駆動する操舵補助用のモ
ータとを備え、前記トルクセンサが検出した操舵トルク
に基づく電流により前記モータを回転駆動する電動パワ
ーステアリング装置において、前記ブリッジ回路及び巻
線をそれぞれ複数系統備え、複数系統の該ブリッジ回路
がそれぞれの前記巻線を通電すべくなしてあることを特
徴とする。
【0016】この電動パワーステアリング装置では、ト
ルクセンサが、舵輪に加わる操舵トルクを検出し、操舵
補助用のモータが、複数のスイッチング素子からなるブ
リッジ回路を備えた駆動回路により巻線が通電されるこ
とにより、また、トルクセンサが検出した操舵トルクに
基づく電流により回転駆動する。ブリッジ回路及び巻線
をそれぞれ複数系統備え、複数系統のブリッジ回路がそ
れぞれの巻線を通電するように構成してある。これによ
り、何れかの系統のブリッジ回路又は巻線が破損した場
合でも、操舵補助力は減少するが、残りの系統のブリッ
ジ回路及び巻線により、操舵補助を継続することが可能
であり、操舵が引続き可能である電動パワーステアリン
グ装置を実現することが出来る。
【0017】第2発明に係る電動パワーステアリング装
置は、前記モータは、ブラシレスDCモータであること
を特徴とする。
【0018】この電動パワーステアリング装置では、モ
ータは、ブラシレスDCモータであるので、ブリッジ回
路及び巻線をそれぞれ複数系統設けることが出来、何れ
かの系統のブリッジ回路又は巻線が破損した場合でも、
操舵補助力は減少するが、残りの系統のブリッジ回路及
び巻線により、操舵補助を継続することが可能であり、
操舵が引続き可能である電動パワーステアリング装置を
実現することが出来る。
【0019】第3発明に係る電動パワーステアリング装
置は、複数系統の前記巻線は、ステータの各歯における
それぞれの同一箇所にそれぞれ巻き回してあることを特
徴とする。
【0020】この電動パワーステアリング装置では、複
数系統の巻線は、ステータの各歯におけるそれぞれの同
一箇所にそれぞれ巻き回してあるので、残る他の系統の
ブリッジ回路又は巻線が破損した場合でも、操舵補助力
は減少するが、他方の系統のブリッジ回路及び巻線によ
り、操舵補助を継続することが可能であり、操舵が引続
き可能である電動パワーステアリング装置を実現するこ
とが出来る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を、その実施の形
態を示す図面を参照しながら説明する。図1は、本発明
に係る電動パワーステアリング装置の実施の形態の要部
構成を示すブロック図である。この電動パワーステアリ
ング装置は、トルクセンサ12が、舵輪に連結された操
舵軸(図示せず)に加えられたトルクを検出し、検出し
たトルク検出信号は、インターフェイス回路11を介し
てマイクロコンピュータ19へ与えられる。また、車速
を検出する車速センサ20が検出し出力した車速信号
が、インターフェイス回路21を介してマイクロコンピ
ュータ19へ与えられる。
【0022】マイクロコンピュータ19から出力される
リレー制御信号がリレー駆動回路15へ入力され、リレ
ー駆動回路15はリレー制御信号に従ってフェイルセー
フリレー接点15aをオン又はオフさせる。マイクロコ
ンピュータ19は、トルク検出信号、車速信号及び後述
するモータ電流値信号に基づき、メモリ18内のトルク
/電流テーブル16を参照することにより、操舵補助用
のモータである3相ブラシレスDCモータ25に流すべ
き電流値である出力レベル指令値を決定し、決定した出
力レベル指令値はモータ駆動回路13aへ与えられる。
モータ駆動回路13aは、フェイルセーフリレー接点1
5aを通じて、車載バッテリーPの電源電圧が印加さ
れ、与えられた出力レベル指令値に基づき、ブラシレス
DCモータ25を回転駆動させる。モータ駆動回路13
aのスイッチング回路及び巻線は、それぞれ2系統備え
ており、2系統の該スイッチング回路がそれぞれの前記
巻線に通電している。
【0023】ブラシレスDCモータ25が回転する際、
ロータ位置検出器14がそのロータ位置を検出し、モー
タ駆動回路13aは、この検出したロータ位置信号に基
づき、ブラシレスDCモータ25を回転制御する。ブラ
シレスDCモータ25に流れるモータ電流は、モータ電
流検出回路17aにより検出され、モータ電流値信号と
してマイクロコンピュータ19に与えられる。
【0024】図2は、ブラシレスDCモータ25、モー
タ駆動回路13a及びモータ電流検出回路17aの構成
例を示すブロック図である。ブラシレスDCモータ25
は、A,B2系統の各コイルの各一方の端子がそれぞれ
スター結線されたステータ25aと、永久磁石で構成さ
れ各コイルが発生させる回転磁界により回転するロータ
25bと、このロータ25bの回転位置を検出するロー
タ位置検出器14(レゾルバ)とを備えている。
【0025】モータ駆動回路13aは、A系統のスイッ
チング回路8a(ブリッジ回路)及びB系統のスイッチ
ング回路8b(ブリッジ回路)を備え、スイッチング回
路8aは、正極側端子と接地端子との間に直列接続され
たトランジスタQ1a,Q2a(スイッチング素子)
と、逆方向に直列接続されたダイオードD1a,D2a
とが並列接続され、直列接続されたトランジスタQ3
a,Q4aと、逆方向に直列接続されたダイオードD3
a,D4aとが並列接続され、直列接続されたトランジ
スタQ5a,Q6aと、逆方向に直列接続されたダイオ
ードD5a,D6aとが並列接続されている。
【0026】トランジスタQ1a,Q2aの共通接続節
点と、ダイオードD1a,D2aの共通接続節点とに
は、A系統のスター結線されたUa相のコイルの他方の
端子が接続され、トランジスタQ3a,Q4aの共通接
続節点と、ダイオードD3a,D4aの共通接続節点と
には、A系統のスター結線されたVa相のコイルの他方
の端子が接続され、トランジスタQ5a,Q6aの共通
接続節点と、ダイオードD5a,D6aの共通接続節点
とには、A系統のスター結線されたWa相のコイルの他
方の端子が接続されている。ダイオードD1a〜D6a
は、フリーホイーリングダイオードであり、トランジス
タQ1a〜Q6aのオフ時に発生する慣性電流を環流さ
せて、トランジスタQ1a〜Q6aを保護すると共にノ
イズの発生を抑制する。
【0027】B系統のスイッチング回路8bは、スイッ
チング回路8aと同様に、正極側端子と接地端子との間
に直列接続されたトランジスタQ1b,Q2bと、逆方
向に直列接続されたダイオードD1b,D2bとが並列
接続され、直列接続されたトランジスタQ3b,Q4b
と、逆方向に直列接続されたダイオードD3b,D4b
とが並列接続され、直列接続されたトランジスタQ5
b,Q6bと、逆方向に直列接続されたダイオードD5
b,D6bとが並列接続されている。
【0028】トランジスタQ1b,Q2bの共通接続節
点と、ダイオードD1b,D2bの共通接続節点とに
は、B系統のスター結線されたUb相のコイルの他方の
端子が接続され、トランジスタQ3b,Q4bの共通接
続節点と、ダイオードD3b,D4bの共通接続節点と
には、B系統のスター結線されたVb相のコイルの他方
の端子が接続され、トランジスタQ5b,Q6bの共通
接続節点と、ダイオードD5b,D6bの共通接続節点
とには、B系統のスター結線されたWb相のコイルの他
方の端子が接続されている。ダイオードD1b〜D6b
は、ダイオードD1a〜D6aと同様に、フリーホイー
リングダイオードであり、トランジスタQ1b〜Q6b
のオフ時に発生する慣性電流を環流させて、トランジス
タQ1b〜Q6bを保護すると共にノイズの発生を抑制
する。
【0029】モータ駆動回路13aは、また、マイクロ
コンピュータ19(図1)から、ブラシレスDCモータ
25の回転方向指令及び出力レベル指令が与えられ、与
えられた回転方向指令、出力レベル指令、及びロータ位
置検出器14からのロータ25bの回転位置信号に基づ
き、トランジスタQ1a,Q1b〜Q6a,Q6bの6
組のゲートを、それぞれ組毎に同時的にオン/オフする
ゲート制御回路9aを備えている。モータ電流検出回路
17aは、ブラシレスDCモータ25のUa,Va,W
a,Ub,Vb,Wb相の各コイルに流れる電流を検出
して加算し、モータ電流値信号としてマイクロコンピュ
ータ19に与える。
【0030】図3は、ブラシレスDCモータ25のステ
ータ25aが有するA系統及びB系統のUa,Va,W
a,Ub,Vb,Wb相の各コイルの接続を示す回路図
である。A系統及びB系統の各相のコイルは、系統別に
独立して接続され、各相毎に4つのコイルU1 ,U2
3 ,U4 ,V1 ,V2 ,V3 ,V4 ,W1 ,W2 ,W
3 ,W4 (巻線)がそれぞれ並列接続された並列回路と
なっており、この各並列回路がA系統及びB系統の系統
別にスター結線されている。
【0031】図4は、ブラシレスDCモータ25のステ
ータ25aの構成例を示す平面断面図である。このステ
ータ25aは、円筒形状のヨーク2(継鉄)の中心に向
かって突出したティース3が、ヨーク2の内周面に沿っ
て等間隔に12個配設され、各ティース3間にはスロッ
ト4が形成されている。ヨーク2及びティース3は積層
された鋼板により形成されている。
【0032】ティース番号(1)のティース3にはU
a,Ub相の各コイルU1 が、ティース番号(2)のテ
ィース3にはVa,Vb相の各コイルV1 が、ティース
番号(3)のティース3にはWa,Wb相の各コイルW
1 がそれぞれ巻き回してあり、以下、同様に、A系統及
びB系統の各コイルU2 ,U3 ,U4 ,V2 ,V3 ,V
4 ,W2 ,W3 ,W4 がU,V,Wの繰り返し順にティ
ース番号(4)〜(12)のティース3にそれぞれ巻き
回してある。ここで、B系統の各コイルは各ティース3
の先端部側の同一箇所に、A系統の各コイルは各ティー
ス3の根元側の同一箇所に、それぞれ巻き回してある。
【0033】図5は、図4に示したA系統及びB系統の
各相コイルとティース3との関係を、ステータ25aを
展開して示した説明図である。系統別に各相コイル
1 ,U 2 ,U3 ,U4 ,V1 ,V2 ,V3 ,V4 ,W
1 ,W2 ,W3 ,W4 は、それぞれ1本の直線で示して
あるが、実際には多数回巻き回してある。「・」「×」
は電流が流れる向きを示す。スペースの都合で、各相コ
イルをずらせて示してあるが、実際は、上述したよう
に、各相コイルはそれぞれのティース3の同一箇所に巻
き回してある。
【0034】このような構成のブラシレスDCモータ2
5及びモータ駆動回路13aでは、モータ電流検出回路
17aが、ブラシレスDCモータ25のA系統及びB系
統のUa,Va,Wa,Ub,Vb,Wb相の各コイル
に流れる電流を検出して加算し、モータ電流値信号とし
マイクロコンピュータ19に与える。マイクロコンピュ
ータ19は、与えられたモータ電流値信号と、操舵トル
ク及び車速に応じてトルク/電流テーブル16を参照す
ることにより決定されたモータ電流目標値とに基づき、
回転方向指令及び出力レベル指令をゲート制御回路9a
に与える。
【0035】ゲート制御回路9aは、与えられた回転方
向指令、出力レベル指令、及びロータ位置検出器14か
らのロータ25bの回転位置信号に基づくPWM(Puls
e Width Modulation)制御により、トランジスタQ1
a,Q1b〜Q6a,Q6bの各組のゲートを、それぞ
れ組毎に同時的にオン/オフする。ゲート制御回路9a
は、トランジスタQ1a,Q1b〜Q6a,Q6bの各
組のゲートをオン/オフして、例えば、Ua相(のコイ
ル)−Va相(のコイル)及びUb相(のコイル)−V
b相(のコイル)に、Ua相−Wa相及びUb相−Wb
相に、Va相−Wa相及びVb相−Wb相に、Va相−
Ua相及びVb相−Ub相に、Wa相−Ua相及びWb
相−Ubに、Wa相−Va相及びWb相−Vb相に、U
a相−Va相及びUb相−Vb相にそれぞれ同時的に電
流を流すことにより、A系統及びB系統の系統別に、ス
テータ25aに流れる電流の経路を切り換え、回転磁界
を発生させる。
【0036】ロータ25bは、この回転磁界から回転力
を受け回転する。ゲート制御回路9aは、また、上述し
たPWM制御により、ブラシレスDCモータ25の回転
トルクを増減制御する。モータ駆動回路13aのA系統
のスイッチング回路8a及びB系統のスイッチング回路
8bの何れか、又はモータ25のA系統のコイル及びB
系統のコイルの何れかが短絡又は断線等で故障した場
合、故障していない系統側のスイッチング回路及びコイ
ルにより、モータ25を回転駆動することが可能であ
り、操舵補助力は減少するが、操舵補助を継続すること
が出来る。
【0037】
【発明の効果】第1,3発明に係る電動パワーステアリ
ング装置によれば、何れかの系統のブリッジ回路又は巻
線が破損した場合でも、操舵補助力は減少するが、残り
の系統のブリッジ回路及び巻線により、操舵補助を継続
することが可能であり、操舵が引続き可能である電動パ
ワーステアリング装置を実現することが出来る。
【0038】第2発明に係る電動パワーステアリング装
置によれば、ブリッジ回路及び巻線をそれぞれ複数系統
設けることが出来、何れかの系統のブリッジ回路又は巻
線が破損した場合でも、操舵補助力は減少するが、残り
の系統のブリッジ回路及び巻線により、操舵補助を継続
することが可能であり、操舵が引続き可能である電動パ
ワーステアリング装置を実現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動パワーステアリング装置の実
施の形態の要部構成を示すブロック図である。
【図2】ブラシレスDCモータ、モータ駆動回路及びモ
ータ電流検出回路の構成例を示すブロック図である。
【図3】ブラシレスDCモータのステータが有するA系
統及びB系統の各相コイルの接続を示す回路図である。
【図4】ブラシレスDCモータのステータの構成例を示
す平面断面図である。
【図5】図4に示したA系統及びB系統の各相コイルと
ティースとの関係を、ステータを展開して示した説明図
である。
【図6】従来の電動パワーステアリング装置のモータ及
びその駆動回路の構成例を示すブロック図である。
【図7】ブラシレスDCモータのステータが有する各相
コイルの接続を示す回路図である。
【図8】ブラシレスDCモータのステータの構成例を示
す平面断面図である。
【図9】図8に示した各相コイルとティースとの関係
を、ステータを展開して示した説明図である。
【符号の説明】
2 ヨーク(継鉄) 3 ティース(歯) 4 スロット 8a,8b スイッチング回路(ブリッジ回路) 9a ゲート制御回路 12 トルクセンサ 13a モータ駆動回路 14 ロータ位置検出器 17a モータ電流検出回路 16 トルク/電流テーブル 19 マイクロコンピュータ 25 ブラシレスDCモータ(モータ) 25a ステータ 25b ロータ D1a〜D6a,D1b〜D6b ダイオード Q1a〜Q6a,Q1b〜Q6b トランジスタ(スイ
ッチング素子) U1 〜U4 ,V1 〜V4 ,W1 〜W4 コイル(巻線)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D033 CA03 5H019 BB01 CC03 DD07 EE01 5H560 AA08 BB04 BB07 BB12 DA08 DA17 DB20 EB01 EB07 EC07 GG04 JJ02 RR10 SS02 UA05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 舵輪に加わる操舵トルクを検出するトル
    クセンサと、複数のスイッチング素子からなるブリッジ
    回路を備えた駆動回路と、該駆動回路により巻線が通電
    されることにより回転駆動する操舵補助用のモータとを
    備え、前記トルクセンサが検出した操舵トルクに基づく
    電流により前記モータを回転駆動する電動パワーステア
    リング装置において、 前記ブリッジ回路及び巻線をそれぞれ複数系統備え、複
    数系統の該ブリッジ回路がそれぞれの前記巻線を通電す
    べくなしてあることを特徴とする電動パワーステアリン
    グ装置。
  2. 【請求項2】 前記モータは、ブラシレスDCモータで
    ある請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 【請求項3】 複数系統の前記巻線は、ステータの各歯
    におけるそれぞれの同一箇所にそれぞれ巻き回してある
    請求項2記載の電動パワーステアリング装置。
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