JP2003039202A - 切削加工方法および切削加工装置 - Google Patents

切削加工方法および切削加工装置

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JP2003039202A JP2001229363A JP2001229363A JP2003039202A JP 2003039202 A JP2003039202 A JP 2003039202A JP 2001229363 A JP2001229363 A JP 2001229363A JP 2001229363 A JP2001229363 A JP 2001229363A JP 2003039202 A JP2003039202 A JP 2003039202A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 断続切削部位であるか連続切削部位であるか
にかかわらず、工具切れ刃での付着物の生成による工具
寿命延長効果を安定して得られるようにする。 【解決手段】 断続切削となるスプラインシャフト部2
1の加工と連続切削となる円筒面22〜24の加工とが
混在する場合に、工具11の切れ刃11aでの付着物の
生成が顕著なスプラインシャフト部21の加工を先に行
う。その後から、工具11の切れ刃11aでの付着物の
生成が緩慢となる各円筒面22〜24の切削を行う。工
具切れ刃11aは直線状でワーク軸線に対して所定角度
傾斜していて、ワーク接線方向(矢印R1方向)に移動
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、旋削に代表される
ような切削加工方法および切削加工装置に関し、特に切
削に伴って工具切れ刃に付着する付着物が工具寿命の延
長に寄与する性質を積極的に利用した切削加工方法と切
削加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】特開平9
−85506号公報のほか特開平9−85543号公報
および特開平11−170102号公報に記載されてい
るように、CBN工具の切れ刃に付着物による保護皮膜
を生成させることで工具寿命が向上することが知られて
いる。
【0003】ところが、例えば特開平9−85506号
公報では、CBN工具を用いた切削加工時にその工具表
面に向けてシリコン(Si)やマンガン(Mn)あるい
はチタン(Ti)等の酸化物の粉末を吹き付けながら加
工を行うことで保護皮膜を生成させるものであり、ま
た、特開平9−85543号公報では、同じくCBN工
具を用いてパーライト組織の鋳鉄を1500m/min
以上の切削速度で切削して保護皮膜を生成させるにすぎ
ないものであるから、いずれの場合にも付着物の分布を
積極的に適正な状態に維持するまでには至っておらず、
したがって安定した工具寿命の延長効果を得る上でなお
も改善の余地を残している。
【0004】その一方、例えば特開2001−9079
5号公報にあるトロイダル型無段変速機の入出力ディス
クを支持して回転するCVTシャフトの機械仕上げ加工
に着目した場合、同シャフトは浸炭焼き入れ処理が施さ
れた高硬度のものであって、しかもその一部にボールス
プラインを形成することになるスプラインシャフト部が
一体形成されている。そのため、切削による加工では、
上記スプラインシャフト部においてその切削面が円周方
向で不連続となっていていわゆる断続切削の形態となる
が故に加工が困難となり、研削による仕上げ加工に頼ら
ざるを得なくなることから部品のコストアップが余儀な
くされる。
【0005】本発明はこのような課題に着目してなされ
たもので、工具切れ刃の付着物の付着状態を意識して加
工方向等を定めることにより安定した工具寿命延長効果
が得られるようにし、併せてその工具寿命延長効果の寄
与により従来では困難とされたいわゆる断続切削にも無
理なく対応できるようにした切削加工法と切削加工装置
を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、例えば直線状の如き連続した切れ刃をもつ工具を用
いて旋削方式にて切削加工を行う際に、円周方向で被切
削面が不連続となっている部位について断続切削を行っ
た後に、同じ工具を用いて円筒状の被切削面について連
続切削を行うことを特徴としている。
【0007】すなわち、この請求項1に記載の発明で
は、断続切削であるか連続切削であるかにかかわらず、
例えば外丸削りに際して直線状の切れ刃をもつ工具をそ
の切れ刃がワーク軸線に対して捻れの関係となるように
傾斜させて配置し、所望する切り込み量となるようにワ
ーク外周側からワーク軸線方向に工具を移動させた上
で、少なくとも工具にワーク側の被切削面の接線方向の
送りを与えて切削することを想定している。その結果、
傾斜した切れ刃とワークとの接点である切削点がワーク
軸線方向に連続的に移動することで切削が行われる。
【0008】そして、本発明者が種々の実験や試加工等
を行った結果、連続切削と断続切削とが混在する加工形
態の場合、連続切削の時には工具切れ刃における付着物
の生成が極小もしくは緩慢となり、断続切削の時には上
記付着物の生成が顕著となることが判明した。
【0009】したがって、断続切削と連続切削とを相前
後して行う場合に、断続切削を先に行うことで積極的に
工具切れ刃に付着物を生成せしめて、その後から連続切
削を行うことにより、安定した工具寿命延長効果が期待
できるようになり、同時に上記のように切削点が連続的
に移動することにより工具切れ刃における付着物の分布
も切れ刃全長でほぼ均等なものとなる。
【0010】請求項2に記載の発明は、ベッド上に配置
されるとともに主軸モータにより回転駆動されるスピン
ドルを有するヘッドストックと、上記スピンドルの先端
に装着されてワークを把持するチャックと、上記ベッド
上に設けられ、スピンドル軸線と平行な方向を含む直交
3軸のスライド自由度を有する工具ヘッドと、軸心がワ
ーク軸線に対して軸直角な関係となるように上記工具ヘ
ッドに旋回可能に支持されるとともに先端に直線状の切
れ刃をもつ旋削用の工具が装着され、且つ旋回駆動手段
の作動によりその軸心周りに旋回動作可能な工具スピン
ドルと、切削加工に伴って工具切れ刃に付着する付着物
の状態を検出する手段と、上記検出手段による検出結果
のほか、ワークの被切削部位の長さ、被切削部位の不連
続性のために断続切削となる部位の位置と長さ等に基づ
いて工具の移動経路もしくは工具の傾斜角を算出する演
算処理装置と、上記演算処理手段からの指示を受けて上
記工具ヘッドの移動経路もしくは工具の傾斜角を制御す
る制御手段と、を備えていることを特徴としている。
【0011】ここにいう工具の傾斜角とは、先に述べた
ように直線状の切れ刃をもつ工具をその切れ刃がワーク
軸線に対して捻れの関係となるように傾斜させて配置し
た場合に、その両者のなす角度をいう。
【0012】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載の切削加工装置を用いた切削加工方法であること
を前提として、ワークの切削を繰り返し行うにあたり、
一回の加工を終える度に工具切れ刃に付着する付着物の
分布状態を検出するとともに該検出結果に基づいて工具
の移動経路を演算し、次の加工の際にその都度工具の移
動経路を変更して加工することを特徴としている。
【0013】したがって、これら請求項2,3に記載の
発明では、工具切れ刃における付着物の状態もしくは分
布を実際に検出して、それに応じて以降の加工の際の工
具の移動経路等を決定することから、工具切れ刃の長手
方向での付着物の分布が均一化され、ひいては工具切れ
刃のどの部分においてもその工具寿命延長効果が均等且
つより一層安定したものとなる。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項2に記載
の切削加工装置を用いた切削加工方法であることを前提
として、円筒状ワークの接線方向に工具を移動させて切
削する第1切削工程と、この第1切削工程の切削終了位
置から最初の工具移動方向とは逆方向に工具を移動させ
ながらワーク軸線方向にも移動させて切削する第2切削
工程とを含んでいて、これら第1,第2の切削工程を交
互に繰り返しながら加工を行うことを特徴としている。
【0015】したがって、この請求項4に記載の発明で
は、工具を積極的にワーク軸線方向にも移動させること
により、ワーク軸線方向での切削幅が工具切れ刃の長さ
よりも大きい場合であっても請求項1〜3に記載の発明
と同じ原理で無理なく加工を行うことができるようにな
る。
【0016】請求項5に記載の発明は、ベッド上に配置
されるとともに主軸モータにより回転駆動されるスピン
ドルを有するヘッドストックと、上記スピンドルの先端
に装着されてワークを把持するチャックと、上記ベッド
上に設けられ、スピンドル軸線と平行な方向を含む直交
3軸のスライド自由度を有する工具ヘッドと、軸心がワ
ーク軸線に対して平行となるように上記工具ヘッドに回
転可能に支持されるとともに、回転駆動手段の作動によ
りその軸心周りに回転可能な工具スピンドルと、工具ス
ピンドルの先端に装着されて、円筒形状の工具本体の外
周面にほぼ一周にわたり螺旋状の切れ刃が形成された中
ぐり用の工具と、を備えていて、ワーク内周面に工具切
れ刃を切り込ませて、ワーク回転方向と同方向もしくは
逆方向にその工具を回転させながら切削するものである
ことを特徴としている。
【0017】したがって、この請求項5に記載の発明で
は、加工の形態が中ぐりで且つ工具切れ刃が螺旋状のも
のである点で先の各々の発明と異なってはいても、基本
的にはそれらの発明と同じ原理のもとで加工が行われ
る。
【0018】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の切削加工装置を用いた切削加工方法であることを前提
として、ワークのうち円周方向で被切削面が不連続とな
っている部位について断続切削を行った後に、同じ工具
を用いて円筒状の被切削面について連続切削を行うこと
を特徴としている。
【0019】したがって、この請求項6に記載の発明で
は、請求項1に記載の発明と同様に、断続切削と連続切
削とを相前後して行う場合に、断続切削を先に行うこと
で積極的に工具切れ刃に付着物を生成せしめて、その後
から連続切削を行うことにより、安定した工具寿命延長
効果が期待できるようになり、同時に上記のように切削
点が連続的に移動することにより工具切れ刃における付
着物の分布も切れ刃全長でほぼ均等なものとなる。
【0020】請求項7に記載の発明は、請求項5に記載
の構成に加えて、上記チャックに工具の先端を支持する
工具センタを相対回転可能に設けて、工具を両持ち支持
した状態で加工を行うようになっていることを特徴とし
ている。
【0021】したがって、この請求項7に記載の発明で
は、工具を両持ち支持することでその支持剛性が高くな
る。
【0022】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、工具切
れ刃での付着物の生成が顕著な断続切削と工具切れ刃で
の付着物の生成が緩慢な連続切削とを相前後して行うに
あたり、断続切削を先に行うことで積極的に工具切れ刃
に付着物を生成せしめて、その後から連続切削を行うよ
うにしたことにより、安定した工具寿命延長効果が得ら
れ、工具寿命をより一層延長できるほか、従来は困難と
されたいわゆる断続切削を無理なく実現できる効果があ
る。
【0023】請求項2,3に記載の発明によれば、工具
切れ刃における付着物の状態もしくは分布を検出して、
それに応じて以降の工具の移動経路等を決定することか
ら、工具切れ刃における付着物の実際の状態が忠実に反
映されて、工具寿命をより一層延長できる効果がある。
【0024】請求項4に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明と同様の効果に加えて、工具切れ刃の長さ
よりもワーク軸線方向でのワークの切削幅が大きい場合
であっても連続的に無理なく切削できる効果がある。
【0025】請求項5に記載の発明によれば、中ぐり用
の工具切れ刃を螺旋状のものとしたことから、切削時に
おける工具切れ刃の衝撃力を緩和して工具寿命を延長で
きる効果がある。
【0026】また、請求項6に記載の発明によれば、中
ぐり切削に際し、請求項1に記載の発明と同様に、断続
切削を先に行うことで積極的に工具切れ刃に付着物を生
成せしめて、その後から連続切削を行うようにしたこと
により、工具寿命をより一層延長できるほか、従来は困
難とされたいわゆる断続切削を無理なく実現できる効果
がある。
【0027】請求項7に記載の発明によれば、中ぐり用
の工具を両持ち支持して加工を行うことにより、請求項
5に記載の発明と同様の効果に加えて、工具の支持剛性
が高くなるとともに、切削抵抗による工具の撓みを抑制
して、加工精度の向上に寄与できる効果がある。
【0028】
【発明の実施の形態】図1,2は本発明の好ましい実施
の形態を示す図で、図1は切削加工装置の正面図を、図
2は図1の右側面説明図すなわちC方向矢視図をそれぞ
れ示している。
【0029】同図に示すように、ベッド1上にはヘッド
ストック2とテールストック3が対向配置されている
(ただし、図2ではテールストック3を図示省略してあ
る)。ヘッドストック2は、周知のように主軸モータ4
によって回転駆動される水平なスピンドル5の先端にワ
ークWを把持するためのチャック6を備えている。テー
ルストック3は進退移動可能なテールストックスピンド
ル7を備えているとともに、その先端にセンタ8が装着
されていて、ワークWはチャック6とセンタ8とで両持
ち支持されて矢印Q方向に回転駆動されるかたちとな
る。
【0030】また、ワークWの上方には直交3軸のスラ
イド自由度と回転1軸の自由度を有する工具スピンドル
9が位置しており、その工具スピンドル9の先端には工
具ホルダ10を介して旋削用の工具、例えば連続した直
線状の切れ刃を有する外丸削り用の工具11が装着され
る。
【0031】より詳しくは、ベッド1上にZ方向にスラ
イド可能なコラムベース12が設けられているととも
に、コラムベース12上にはX方向にスライド可能なコ
ラム13が設けられていて、さらにコラム13にはY方
向にスライド可能な工具ヘッドベース14が設けられて
いる。上記コラムベース12やコラム13および工具ヘ
ッドベース14は、図示しないスライド駆動手段のはた
らきによりX,Y,Z方向の任意に位置に保持されるよ
うになっている。
【0032】工具ヘッドベース14上には工具ヘッド1
5が設けられ、工具ヘッド15には先に述べたように先
端に工具11を備えた工具スピンドル9が矢印P1方向
に旋回可能に支持されている。工具スピンドル9はその
軸心がワーク軸線に対して軸直角となるように設定され
ていて、回転検出器16が付設された旋回駆動手段とし
てのモータ17の起動により任意の旋回位置に保持され
るようになっている。なお、モータ17は工具ヘッド1
5に内蔵されている。以上により、工具スピンドル9は
直交3軸のスライド自由度と回転1軸の自由度とを有し
ていることになる。
【0033】上記工具11による加工形態としては、図
1,2のほか図3に示すように、ワーク軸線に対して切
れ刃11aを所定角度だけ傾斜させた工具11にワーク
Wの直径方向への所定の切り込みを与えた上で、ワーク
Wの外周面の接線方向(図3に実線の矢印で示す方向)
に切削送りを与えることで切削が行われる。
【0034】また、上記ヘッドストック2の上部には、
図4に示すように切削に伴って工具11の切れ刃11a
に付着する付着物Sの厚さを検出するための厚さ測定手
段としてレーザを用いた変位計18が設けられている。
この変位計18は、例えばその検出部を工具11の切れ
刃11aに対峙もしくは指向させた状態で工具11側を
移動させることにより、切削加工に伴ってその切れ刃1
1aに付着した付着物Sの厚さを切れ刃11aの全長に
わたり非接触にて検出もしくは測定することが可能であ
り、その測定値は演算処理手段である演算処理装置19
に取り込まれる。
【0035】この演算処理装置19は、切削条件である
切削速度や工具の送り量さらには切り込み量等の各種設
定値が予め設定されるほか、上記工具切れ刃11aの付
着物Sの分布結果、ワークWの切削長さ、後述するよう
に断続的に切削される部位の位置と幅寸法等に基づいて
工具11の移動経路もしくは工具11の傾斜角等の演算
を行って、その演算結果を制御手段である制御装置20
に出力する機能を有していて、制御装置20はその演算
結果に応じてX,Y,Z方向のスライド駆動制御系に駆
動指令を与えたり、あるいは工具スピンドル9の旋回角
度を可変制御するべく角度変更指令をモータ17の駆動
制御系に出力することになる。
【0036】図3には、図1,2に示した切削加工装置
を用いた場合の代表的な加工形態を示している。ワーク
Wは同図のようにいわゆる段付き軸状のものであって、
図5に示す断面形状のスプラインシャフト部21のほか
単純円筒状の複数の円筒面22,23,24をそれぞれ
加工対象部位としている。上記のスプラインシャフト部
21は、図5から明らかなように円周方向でその円筒面
が不連続となっているが故に、直線状の切れ刃11aを
もつ工具11にて切削を行った場合にはいわゆる断続切
削のかたちとなる。
【0037】ワークWはスプラインシャフト部21側の
一端がチャック6に把持されるとともに他端がテールス
トックスピンドル7側のセンタ8にて支持されて、いわ
ゆる両持ち支持形態で矢印方向Qに回転駆動される。
【0038】工具スピンドル9に支持される工具11
は、その直線状の切れ刃11aが同図に示すようにワー
ク軸線に対して所定角度だけ傾斜するように工具スピン
ドル9の旋回角度を予め調整する。同時に、工具11の
移動経路を実線の矢印R1と破線の矢印R2で示すよう
に予め演算処理装置19に設定する。実線の矢印R1は
切削しながら移動することを表し、破線の矢印R2は工
具11がワークWに干渉しない位置を通りながら非切削
状態で移動することを表している。実線の矢印R1で示
す切削送り方向は、図1,2から明らかなように加工対
象部位となるスプラインシャフト部21もしくは円筒面
22〜24の接線方向に一致していることになる。すな
わち、断続切削の形態となるスプラインシャフト部21
の切削を最初に行い、続いて円筒面22〜24の切削を
順次行うように工具11の移動軌跡を設定した上で、実
加工に移行する。
【0039】上記スプラインシャフト部21および円筒
面22〜24のいずれの加工の場合でも、ワーク軸線に
対して直線状の工具切れ刃11aが所定角度だけ傾斜し
ているために、工具11に送りを与えると、傾斜した切
れ刃11aとワークWとの接点である切削点がワーク軸
線方向に連続的に移動することで切削が行われ、したが
って被切削面の面粗さを低下させることになるいわゆる
ツールマークは一切発生しないことになる。
【0040】本発明者が各種の実験や試加工等を行った
結果では、いわゆるスプラインシャフト部21のような
いわゆる断続切削と単純円筒面22〜24のようないわ
ゆる連続切削とを相前後して行う場合に、断続切削の形
態となるスプラインシャフト部21の切削の際には図4
に示すような工具切れ刃11aにおける付着物Sの生成
が顕著となるものの、連続切削の形態となる円筒面22
〜24の切削の際には工具切れ刃11aにおける付着物
Sの生成が極端に低下することが判明した。なお、工具
切れ刃11aにおける付着物Sの生成が工具寿命の延長
効果をもたらすことは先に述べた通りである。
【0041】したがって、上記のように工具切れ刃11
aにおける付着物Sの生成が極端に低下することになる
各円筒面22〜24の切削に先行して、工具切れ刃11
aにおける付着物Sの生成が顕著な断続切削すなわちス
プラインシャフト部21の切削を行うことにより、スプ
ラインシャフト部21の切削の際の付着物Sの生成によ
る工具寿命延長効果が期待できることはもちろんのこ
と、各円筒面22〜24の切削の際にも既に付着物Sが
生成されているために同様にして工具寿命延長効果が期
待でき、結果的には工具の寿命を大幅に延長できるよう
になる。
【0042】その上、断続切削の形態となるスプライン
シャフト部21の加工の際に、傾斜している工具切れ刃
11aとワークWとの接点である切削点が連続的に移動
することから、断続切削に伴う工具切れ刃11aへの衝
撃力を緩和できるほか、スプラインシャフト部21およ
び各円筒面22〜24のいずれの加工の場合にも上記と
同様の理由からツールマークが一切発生しないために、
被切削面の表面粗さ精度がきわめて良好なものとなる。
【0043】図6〜9には、上記切削加工装置のもとで
の加工手順の別の例をフローチャートとともに示してあ
る。なお、この手順は請求項3に記載の発明に対応して
いる。
【0044】図7に示すように、加工対象となるワーク
W1は単純円筒面である大径軸部25に直径方向に貫通
する穴26が形成されていて、その穴26の部分では先
のスプラインシャフト部21と同様にいわゆる断続切削
の形態となることを容認した上で、直線状の切れ刃11
aを有する工具11にてその工具切れ刃11aを傾斜さ
せながら大径軸部25の全幅に切削加工を施すものであ
る。
【0045】図6のStep1では、各種の切削条件を
図1に示す演算処理装置19に入力して設定する。すな
わち、図6のほか図7に示すように、切削条件として切
削速度と工具11の送り量、切り込み量、工具切れ刃1
1aの傾斜角(図1に示した工具スピンドル9の旋回角
度)α、工具の切れ刃の長さH、断続切削となる穴26
の長さa、および工具切れ刃11aのうち断続切削に関
与しない部分の長さkをそれぞれ図1の演算処理装置1
9に設定する。
【0046】Step2では、初期値として切れ刃11
aの一端での工具逃げ幅bと工具移動方向である矢印M
方向での工具移動距離mを、b=0.5〜1mm、m=
a/2の関係式に従い入力して設定する。上記の工具逃
げ幅bは工具切れ刃11aの一端がワークW1に接触し
ない程度に適当な値をもって設定すれば足りる。
【0047】Step3では実際の切削に移行し、工具
11を図7の(a)の矢印M方向に工具移動距離mだけ
移動させながら切削し、さらに同図(b)に示すように
工具移動距離mの終点から矢印M1方向すなわちワーク
軸線方向に所定距離だけ移動させて大径軸部25の全幅
について切削する(なお、図7の(a)では工具11を
工具移動距離mだけ移動させた後の状態を描いてあ
る)。この時、穴26の位置でのいわゆる断続切削を含
んでいるので、先の場合と同様に工具切れ刃11aには
何らかの付着物Sが生成される。
【0048】Step4では、図1,2に示した変位計
18を用いて切削加工後の工具切れ刃11aの全長Hに
ついて上記付着物Sの厚さを測定する。Step5で
は、図8に示すように付着物Sの厚さが最大の位置を中
心に幅a(予め設定された任意の値)を設定し、工具切
れ刃11aの端面からの距離Pを算出して演算処理装置
19に取り込む。さらに、Step6では、演算処理装
置19での処理として付着物Sの位置を示すPの値とH
−kの値とを比較し、Pの値がH−kの値よりも小さい
場合には、それに続くStep7の処理として工具移動
距離mとしてm=(a/2)+Psinαを算出した上
で工具移動距離mの値を更新する。そして、この更新さ
れた工具移動距離mをもって次のワークW1の切削を実
行する。
【0049】一方、付着物Sの位置を示すPの値がH−
kの値と同等以上の場合には、Step9の処理として
図9に示すように加工開始位置や加工方向を図7の場合
と比べて逆の関係となるように変更した上でStep2
に戻り、工具逃げ幅bと工具移動距離mを初期値に設定
し直して、次のワークW1の切削に移行する。
【0050】このように、断続切削となる部位の長さす
なわち穴26の長さaが工具切れ刃11aの長さよりも
小さい場合であっても、切れ刃11aのほぼ全長にわた
って付着物Sを生成することができるから、大径軸部2
5の切削に続いて連続切削となる部位の切削を行った場
合にその工具寿命を延長することができる。
【0051】図10は上記切削加工装置を用いた場合の
さらに別の加工手順を示す。なお、この手順は請求項4
に記載の発明に対応している。
【0052】同図(a)に示すように、ワークW1のう
ち加工対象となる大径軸部25の長さL2よりも工具1
1による切削幅L1が小さい場合において、工具切れ刃
11aの端部11bがワークW1の軸線よりもマイナス
X側にある状態すなわち図10の(a)に示した端部1
1bの位置よりの上方にある状態に保持し、その状態か
ら工具11を矢印M2で示す接線方向(プラスX方向)
に所定量移動させて切削する。続いて、X方向の移動完
了位置から同図(b)に実線の矢印M3で示すように工
具11を逆方向(マイナスX方向)に所定量だけ移動さ
せながら同時にワーク軸線方向にも所定量だけ移動さ
せ、実質的に二方向の合成送り方式にて切削する。さら
に、同図(c)に示すように最初と同様にして矢印M4
方向に工具11を移動させて切削する。
【0053】こうすることにより、工具11の切削幅L
1がワークの被切削長さL2よりも小さい場合において
も、大径軸部25全体を均等に仕上げることができる。
【0054】図11,12には本発明の他の実施の形態
として中ぐり方式の切削加工装置の例を示す。なお、こ
の構成は請求項5に記載の発明に対応している。
【0055】同図に示すように、ベッド31上にはヘッ
ドストック32が単独で設けられていて、このヘッドス
トック32は、周知のように主軸モータ34によって回
転駆動される水平なスピンドル35の先端に例えば中空
円筒状のワークW2を把持するためのチャック36を備
えていて、矢印方向Qに回転駆動されるようになってい
る。
【0056】また、チャック36と対向するようにして
直交3軸のスライド自由度と回転1軸の自由度を有する
工具スピンドル37が配置されており、その工具スピン
ドル37の先端には工具ホルダ38を介して中ぐり切削
用の工具として螺旋状の連続した切れ刃39aを有する
工具39が装着されている。
【0057】より詳しくは、ベッド1上にZ方向にスラ
イド可能なコラムベース40が設けられているととも
に、コラムベース40上にはX方向にスライド可能なコ
ラム41が設けられていて、さらにコラム41にはY方
向にスライド可能な工具ヘッドベース42が設けられて
いる。上記コラムベース40やコラム41および工具ヘ
ッドベース42は、図示しないスライド駆動手段のはた
らきによりX,Y,Z方向の任意に位置に保持されるよ
うになっている。
【0058】工具ヘッドベース42上には工具ヘッド4
3が設けられ、工具ヘッド43には先に述べたように先
端に工具39を備えた工具スピンドル37が矢印P2方
向に回転可能に支持されている。工具スピンドル37は
その軸心がワーク軸線に対して平行となるように設定さ
れていて、回転検出器44が付設された回転駆動手段と
してのモータ45の起動により任意の旋回位置に保持さ
れるようになっている。なお、モータ45は工具ヘッド
43に内蔵されている。以上により、工具スピンドル3
7は直交3軸のスライド自由度と回転1軸の自由度とを
有していることになる。
【0059】上記工具39による加工形態としては、図
13に示すように工具39そのものが中実円筒状の工具
本体46に外周に螺旋状をなすように捻れた形状の連続
した切れ刃39aをほぼ一周するように形成したもので
あるから、回転駆動されているワークW2に工具39を
挿入して直径方向に所定量だけ切り込み、所定速度で工
具39を一回転させることで切削が行われる。つまり、
ワークW2と工具切れ刃39aの接点である切削点が工
具39自体の回転に伴い連続的に移動することで切削が
行われる。
【0060】より詳しくは、図13の(a)に示すワー
クW2の内周面には内スプライン部47とこれよりも大
径の円筒面48とが隣接するように形成されていて、そ
のいずれもが加工対象となっていることから、最初に内
スプライン部47に対して工具切れ刃39aを所定量だ
け切り込み、同時に工具39をワークW2の回転速度に
対して数十分の一から数百分の一の割合で一回転させる
ことで切削する。このとき、内スプライン部47はその
切削すべき面が円周方向で不連続となっているのでいわ
ゆる断続切削のかたちとなる。
【0061】内スプライン部47の加工を終えたならば
工具39を円筒面48側に移動させて、同様にしてその
円筒面48を連続切削する。なお、内スプライン部47
および円筒面48のいずれの加工の場合にも、工具39
の回転方向はワークW2の回転方向と同方向でも逆方向
でもよい。
【0062】これにより、断続切削となる内スプライン
部47の切削の際に、工具39の切れ刃39aと被切削
面との接点である切削点が連続的に移動しながら被切削
面に徐々に切り込まれるかたちとなるので、切れ刃に加
わる衝撃力を小さくすることができ、切れ刃39aの欠
損等を未然に防止して工具寿命を延長することができる
ほか、円筒面48の切削の際にも切削点が連続的に移動
することにより、ツールマークの発生のない綺麗な切削
面とすることができる。
【0063】その上、断続切削となる内スプライン部4
7の切削の際に積極的に工具切れ刃39aに図4と同様
に付着物Sを生成することができ、それに続いて付着物
Sの生成が緩慢となる円筒面48の連続切削を行うこと
で、その連続切削に際しても工具寿命を延長することが
できるようになる。なお、この加工手順は請求項6に記
載の発明に対応している。
【0064】図14には中ぐり切削方式の切削加工装置
の他の実施の形態を示す。なお、この実施の形態は請求
項7に記載の発明に対応している。
【0065】図14の(a)に示すように、中空円筒状
のワークW3を把持するためのチャック51の中心上に
ベアリング52とそのベアリング52で支持される回転
部材53とを配置し、回転部材53とチャック52の内
周面との間にはシール材54を設けてある。回転部材5
3には工具59の先端を支持するための工具センタ55
を偏心させた状態で配置するとともに、工具ヘッド56
に設けられた回転止め治具57を支持するための治具セ
ンタ58を同様に偏心させて配置してある。そして、工
具59は基本的には先の実施の形態のものと同様である
ものの、同図(b)にも示すように回転止め治具57と
ともにワークW3に内挿されることから、その切れ刃5
9aがワークW3の内周面と干渉しないように工具本体
60の円周方向のおよそ四分の三程度の範囲に切れ刃5
9aを螺旋状に形成してある。なお、工具59は工具ヘ
ッド56の工具スピンドル61に支持され、モータ62
にて回転駆動される。63はモータ62に付設された回
転検出器である。
【0066】実際の加工の際には、工具59と回転止め
治具57とをワークW3に挿入して、工具59の先端を
工具センタ55にて、回転止め治具57の先端を治具セ
ンタ58にてそれぞれ支持する。この時、工具59の切
れ刃59aがワークW3の内周面と干渉しないようにす
るべく、図13の(b)に示す如く工具59のうち切れ
刃59aが存在しない部位がワークW3の内周面と対向
するように回転検出器63による割り出し機能を使って
割り出す。また、工具センタ55の偏心量は、工具切れ
刃59aの外径とワーク内径および切り込み量とに基づ
いて設定される。
【0067】チャック51をスピンドル35とともに回
転駆動すると、ワークW3は回転することになるもの
の、チャック51にベアリング52を介して支持されて
いる回転部材53は工具59と回転止め治具57とで拘
束されているために回転せず、工具59を支持した状態
で静止したままとなる。この状態で、工具59の回転速
度をワークW3の回転速度に対して数十分の一から数百
分の一の割合に設定して、ワークW3の回転方向と反対
方向もしくは同方向に一回転させて切削する。したがっ
て、実質的に工具59が両持ち支持されたかたちで切削
加工が行われるので、工具59の支持剛性が向上し、切
削抵抗による工具59の撓みを抑制して、ワークW3の
内周面を一段と高精度に仕上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施の形態として切削加工装
置の概略構成を示す正面図。
【図2】図1のC方向矢視図。
【図3】図1での加工形態の詳細を示す要部拡大図。
【図4】工具切れ刃における付着物の付着状況を示す要
部拡大断面図。
【図5】図3に示すワークのスプラインシャフト部にお
ける断面図。
【図6】図1,2の切削加工装置での別の加工手順を示
すフローチャート。
【図7】(a),(b)ともに図6の加工手順でのワー
クと工具との関係を示す説明図。
【図8】図6の加工手順での工具切れ刃の付着物との関
係を示す説明図。
【図9】図6の加工手順でのワークと工具との関係を示
す説明図。
【図10】(a),(b),(c)ともに図1,2の切
削加工装置での別の加工手順を示す説明図。
【図11】本発明の他の実施の形態として中ぐり方式の
切削加工装置の概略構成を示す正面図。
【図12】図11のC方向矢視図。
【図13】(a),(b)ともに図11,12での加工
形態の詳細を示す要部拡大図。
【図14】(a)は図11,12での加工形態の別の例
を示す要部拡大図、(b)は同図(a)のA−A線に沿
う断面図。
【符号の説明】
1…ベッド 2…ヘッドストック 4…主軸モータ 5…スピンドル 6…チャック 9…工具スピンドル 11…工具 11a…切れ刃 15…工具ヘッド 17モータ(旋回駆動手段) 18…変位計(厚さ測定手段) 19…演算処理装置 20…制御装置 21…スプラインシャフト部 22〜24…円筒面 25…大径軸部 31…ベッド 32…ヘッドストック 34…主軸モータ 35…スピンドル 36…チャック 37…工具スピンドル 39…工具 39a…切れ刃 43…工具ヘッド 45…モータ(回転駆動手段) 46…工具本体 47…内スプライン部 48…円筒面 51…チャック 53…回転部材 55…工具センタ 56…工具ヘッド 59…工具 60…工具本体 61…工具スピンドル 62…モータ S…付着物 W…ワーク W1…ワーク W2…ワーク W3…ワーク

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続した切れ刃をもつ工具を用いて旋削
    方式にて切削加工を行う際に、円周方向で被切削面が不
    連続となっている部位について断続切削を行った後に、
    同じ工具を用いて円筒状の被切削面について連続切削を
    行うことを特徴とする切削加工方法。
  2. 【請求項2】 ベッド上に配置されるとともに主軸モー
    タにより回転駆動されるスピンドルを有するヘッドスト
    ックと、 上記スピンドルの先端に装着されてワークを把持するチ
    ャックと、 上記ベッド上に設けられ、スピンドル軸線と平行な方向
    を含む直交3軸のスライド自由度を有する工具ヘッド
    と、 軸心がワーク軸線に対して軸直角な関係となるように上
    記工具ヘッドに旋回可能に支持されるとともに先端に直
    線状の切れ刃をもつ旋削用の工具が装着され、且つ旋回
    駆動手段の作動によりその軸心周りに旋回動作可能な工
    具スピンドルと、 切削加工に伴って工具切れ刃に付着する付着物の状態を
    検出する手段と、 上記検出手段による検出結果のほか、ワークの被切削部
    位の長さ、被切削部位の不連続性のために断続切削とな
    る部位の位置と長さ等に基づいて工具の移動経路もしく
    は工具の傾斜角を算出する演算処理装置と、 上記演算処理手段からの指示を受けて上記工具ヘッドの
    移動経路もしくは工具の傾斜角を制御する制御手段と、 を備えていることを特徴とする切削加工装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の切削加工装置を用いた
    切削加工方法であって、 ワークの切削を繰り返し行うにあたり、一回の加工を終
    える度に工具切れ刃に付着する付着物の分布状態を検出
    するとともに該検出結果に基づいて工具の移動経路を演
    算し、次の加工の際にその都度工具の移動経路を変更し
    て加工することを特徴とする切削加工方法。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の切削加工装置を用いた
    切削加工方法であって、 円筒状ワークの接線方向に工具を移動させて切削する第
    1切削工程と、この第1切削工程の切削終了位置から最
    初の工具移動方向とは逆方向に工具を移動させながらワ
    ーク軸線方向にも移動させて切削する第2切削工程とを
    含んでいて、これら第1,第2の切削工程を交互に繰り
    返しながら加工を行うことを特徴とする切削加工方法。
  5. 【請求項5】 ベッド上に配置されるとともに主軸モー
    タにより回転駆動されるスピンドルを有するヘッドスト
    ックと、 上記スピンドルの先端に装着されてワークを把持するチ
    ャックと、 上記ベッド上に設けられ、スピンドル軸線と平行な方向
    を含む直交3軸のスライド自由度を有する工具ヘッド
    と、 軸心がワーク軸線に対して平行となるように上記工具ヘ
    ッドに回転可能に支持されるとともに、回転駆動手段の
    作動によりその軸心周りに回転可能な工具スピンドル
    と、 工具スピンドルの先端に装着されて、円筒形状の工具本
    体の外周面にほぼ一周にわたり螺旋状の切れ刃が形成さ
    れた中ぐり用の工具と、 を備えていて、 ワーク内周面に工具切れ刃を切り込ませて、ワーク回転
    方向と同方向もしくは逆方向にその工具を回転させなが
    ら切削するものであることを特徴とする切削加工装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の切削加工装置を用いた
    切削加工方法であって、 ワークのうち円周方向で被切削面が不連続となっている
    部位について断続切削を行った後に、同じ工具を用いて
    円筒状の被切削面について連続切削を行うことを特徴と
    する切削加工方法。
  7. 【請求項7】 上記チャックに工具の先端を支持する工
    具センタを相対回転可能に設けて、工具を両持ち支持し
    た状態で加工を行うようになっていることを特徴とする
    請求項5に記載の切削加工装置。
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