JP2003026189A - 自立袋 - Google Patents

自立袋

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JP2003026189A
JP2003026189A JP2001218987A JP2001218987A JP2003026189A JP 2003026189 A JP2003026189 A JP 2003026189A JP 2001218987 A JP2001218987 A JP 2001218987A JP 2001218987 A JP2001218987 A JP 2001218987A JP 2003026189 A JP2003026189 A JP 2003026189A
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film
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JP2001218987A
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English (en)
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Yoshitaka Aoki
敬隆 青木
Yuji Sugiyama
有二 杉山
Masayasu Hayashi
正保 林
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 飲料など液状の内容物を密封包装できる自立
袋であって、スタンディングパウチのように壁面フィル
ムの他に底面フィルムを用意する必要がなく、簡単な構
成で且つ低コストで製造できる自立袋を提供する。 【解決手段】 積層フィルム1の端縁部を袋状にヒート
シールしてなる三方シール形式、四方シール形式など平
袋形式の袋の下部を前後に広げて、底部に矩形状の偏平
な底面を形成すると共に、該底面の両側に形成される突
出部を偏平にヒートシール部5でヒートシールして横方
向に突出する板状片6を形成し、矩形状の偏平な底面を
固定することにより自立性を付与して自立袋100を構
成する。尚、板状片6は袋の底面又は側面に折り曲げて
固定してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自立袋に関し、更
に詳しくは、袋に自立性を付与する方法として、従来、
汎用されているスタンディングパウチのように、袋の底
部を底面フィルムを挿入してガセット形式で形成する方
法とは異なり、より簡単な方法で自立性を付与できるよ
うにした自立袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、液状の内容物を安全に密封包装で
き、且つ、自立性を有する袋としては、殆どの場合、ス
タンディングパウチ形式の袋が用いられている。他にガ
セット形式の袋もあるが、これは液状の内容物を充填し
た場合、自立安定性にやや欠ける問題があり、また、内
容物を取り出す際、袋の上部の両側(ガセット部)が内
側に折り込まれてヒートシールされているため、開封の
ために鋏などの道具が必要となり、煩わしさがあるため
である。
【0003】この点、スタンディングパウチ形式の袋
は、液状の内容物を充填した場合でも、シール不良など
による液漏れの危険性も殆どなく、自立安定性にも優れ
ており、また、袋の上部の形状も、四方シール形式の袋
と同様、単純な形状であるため、ノッチなどによる開封
も容易であり、更に、ヒートシールパターンによる狭い
幅の注出口部の形成も容易であるなどの利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなスタンディングパウチ形式の袋でも、使用する積層
フィルムとして、壁面フィルムの他に底面フィルムを用
意する必要があり、また、その製袋には、殆ど専用の製
袋機を必要とするなど、生産上の不便さと、製造コスト
の上昇などの問題があった。
【0005】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、その目的とするところは、飲
料その他液状の内容物を安全に密封包装することができ
る比較的小型の袋であって、自立性に優れ、スタンディ
ングパウチのように前後の壁面フィルムと底面フィルム
など複数の積層フィルムを用意する必要がなく、製袋段
階では、三方シール形式や四方シール形式の袋、或いは
ピロー形式の袋などの製袋機を利用することもでき、ま
た、専用の成形・充填・シール装置を用いて底部および
胴部のフォーミングと充填、ヒートシールを行うことに
より、容易に且つ低コストで製造することのできる自立
袋を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、以下の本
発明により解決することができる。即ち、請求項1に記
載した発明は、積層フィルムの端縁部を袋状にヒートシ
ールしてなる袋において、該袋の下部が前後に広げら
れ、底部に矩形状の偏平な底面が形成されると共に、該
底面の両側に形成される突出部が偏平にヒートシールさ
れ、横方向に突出する板状片が形成されることにより、
該袋に自立性が付与されていることを特徴とする自立袋
からなる。
【0007】このような構成を採ることにより、自立袋
の底部に矩形状の偏平な底面が形成されると共に、その
底面の両側に形成される突出部が偏平にヒートシールさ
れているので、矩形状の偏平な底面が確実に保たれ、自
立袋に良好な自立性が付与される。また、自立袋の底面
の両側の突出部が偏平にヒートシールされ、横方向に突
出する板状片となっているので、この部分が自立性を補
助する作用も有し、一層自立性を向上させることができ
る。尚、自立袋の上部の形状については、特に限定はさ
れず、充填される内容物や自立袋の使用方法などに応じ
て、飲み口の形成や注出口の形成など自由に形成するこ
とができる。このような自立袋は、飲料などの包装用の
ほか、容器に内容物を補充するために用いる詰め替え用
の袋など広範囲の用途に使用できるものである。
【0008】請求項2に記載した発明は、前記積層フィ
ルムが、中間層に少なくとも紙を積層した積層フィルム
で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の自
立袋からなる。
【0009】本発明において、自立袋に用いる積層フィ
ルムは、特に限定はされず、例えば、通常の液体包装用
の袋に使用されているようなプラスチックフィルムを基
材とする積層フィルムのほか、中間層に少なくとも紙を
積層したような積層フィルムも、袋の形状、使用条件な
どに応じて適宜選択して使用することができる。上記紙
は、ラベル用紙のような薄手の紙でもよく、コップ原紙
や比較的小型の液体用紙容器に使用されているような厚
手の紙でもよい。
【0010】前記のような構成を採ることにより、請求
項1に記載した発明の作用効果に加えて、紙により白色
度が付与され印刷効果が向上されると共に、積層フィル
ムの剛性が高められ、また、特に、比較的厚手の紙を中
間層に積層した場合は、必要箇所に押し罫を設けてもよ
く、それにより折り曲げ部の折りくせも一層付きやすく
なるので、矩形状の偏平な底面の保形効果が一層向上さ
れ、袋の自立性を一層向上させることができる。
【0011】請求項3に記載した発明は、前記底面の両
側に形成された板状片が、底面の下側に折り込まれ、ま
たは上方に折り上げられ、袋の底面または側面に固定さ
れていることを特徴とする請求項1または2に記載の自
立袋からなる。上記板状片を袋の底面または側面に固定
する方法は、ホットメルトなどの接着剤を用いて固定し
てもよく、また、積層フィルムの最外層がポリエチレン
などの熱接着性樹脂の場合はホットエアーなどで加熱溶
着させてもよい。
【0012】このような構成を採ることにより、請求項
1または2に記載した発明の作用効果に加えて、底面の
両側に形成された板状片による自立性の補助効果はなく
なるが、矩形状の偏平な底面の保形効果は高められ、且
つ、底部の形状がすっきりしたものとなるので、良好な
自立性を維持し、且つ、取り扱い性や外観を向上させる
ことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。本発明の自立袋は、前述したように、積
層フィルムの端縁部を袋状にヒートシールしてなる袋に
おいて、袋の下部を前後に広げて、底部に矩形状の偏平
な底面を形成させると共に、底面の両側に形成される突
出部を偏平にヒートシールして横方向に突出する板状片
を形成することにより、袋に自立性を付与したことを特
徴とするものであり、袋の上部など底部以外の部分は任
意の形状に形成することができる。
【0014】従って、簡単な形態では、例えば、図1の
(イ)、(ロ)に示すように三方シール形式の袋を利用
した形態で作製することができる。即ち、図1の(イ)
に示すように、積層フィルム1が、底部で折り返され、
両側の端縁部が側部シール部3、3でヒートシールさ
れ、上部シール部4が、内容物の充填前は開口する三方
シール形式の袋を使用し、上部の開口部から治具を差し
込んで胴部を角筒状に広げて、底部に矩形状の偏平な底
面を形成させると共に、底面の両側に形成される突出部
(この場合、三角状の突出部)を偏平にヒートシール部
5でヒートシールして横方向に突出する板状片6を形成
することにより、袋に自立性を付与したものであり、底
部の形成後は、上部の開口部から内容物を充填し、次い
で、上部の端縁部を通常の袋と同様に、フラットに上部
シール部4でヒートシールして、図1の(ロ)に示した
ような底部に矩形状の偏平な底面を有し、その両側に横
方向に突出する板状片6が形成された自立袋を完成させ
たものである。
【0015】このような自立袋の製造方法は、特に限定
するものではなく、上記のように三方シール形式の袋を
一旦作製した後、その底部を矩形状の偏平な底面に成形
して作製してもよく、また、フラットな積層フィルムか
ら、フォーミング装置などを使用して、一挙に上記のよ
うな底部と胴部の成形およびヒートシールを行って作製
してもよい。更に、積層フィルムとして、中間層に比較
的厚手の紙を積層したような剛性の高い材料を使用した
場合は、必要な折り曲げ箇所に押し罫を設けて成形を容
易にすることもできる。
【0016】このような自立袋に用いる積層フィルム
は、例えば、通常の液体包装用の袋に使用されているよ
うなプラスチックフィルムを基材とする積層フィルムの
ほか、中間層に少なくとも前述のような薄手または比較
的厚手の紙を積層した積層フィルムを使用することがで
きる。プラスチックフィルムを基材とする積層フィルム
を使用する場合、代表的な構成例として、以下のような
構成が挙げられる。
【0017】(1) ONフィルム/接着剤/L・LDPE
フィルム(シーラント層) (2) ONフィルム/接着剤/二軸延伸HDPEフィルム
/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層) (3) ONフィルム/接着剤/二軸延伸PPフィルム/接
着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層) (4) ONフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/
L・LDPEフィルム(シーラント層) (5) ONフィルム/接着剤/二軸延伸PPフィルム/接
着剤/アルミニウム箔/接着剤/L・LDPEフィルム
(シーラント層) (6) ONフィルム(シリカ又はアルミナ又はアルミニウ
ム蒸着層)/接着剤/二軸延伸HDPEフィルム/接着
剤/L・LDPEフィルム(シーラント層) (7) ONフィルム/接着剤/(シリカ又はアルミナ又は
アルミニウム蒸着層)PETフィルム/接着剤/L・L
DPEフィルム(シーラント層) (8) ONフィルム/アンカーコート層/共押し出しコー
ト層(HDPE層/L・LDPE層)(シーラント層
は、L・LDPE層) (9) ONフィルム/アンカーコート層/共押し出しコー
ト層(HDPE層/LDPE層)/接着剤/L・LDP
Eフィルム(シーラント層) (10)PETフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム
(シーラント層) (11)PETフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤
/ONフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シー
ラント層) (12)PETフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤
/ONフィルム/接着剤/CPPフィルム(シーラント
層) (13)PETフィルム/接着剤/ONフィルム/接着剤/
アルミニウム箔/接着剤/L・LDPEフィルム(シー
ラント層) (14)PETフィルム/接着剤/ONフィルム/接着剤/
アルミニウム箔/接着剤/CPPフィルム(シーラント
層) (15)PETフィルム/接着剤/EVOHフィルム/接着
剤/ONフィルム/接着剤/CPPフィルム(シーラン
ト層) などが挙げられるが、これらに限定されるものではなく
様々な組み合わせの積層フィルムを使用することができ
る。
【0018】前記積層フィルムの構成において、ONフ
ィルムは二軸延伸ナイロンフィルム、PETフィルムは
二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、PPは
ポリプロピレン、L・LDPEは直鎖状低密度ポリエチ
レン、HDPEは高密度ポリエチレン、LDPEは低密
度ポリエチレン、CPPフィルムは無延伸ポリプロピレ
ンフィルム、また、EVOHフィルムはエチレン−酢酸
ビニル共重合体ケン化物フィルムを指すものである。
【0019】そして、各フィルム層の間の接着剤は、通
常、その積層をドライラミネーション法で行うため、2
液硬化型ポリウレタン系接着剤など公知のドライラミネ
ーション用接着剤を用いることができる。また、アンカ
ーコートは、押し出しコーティングで樹脂を積層する
際、接着性を向上させるために基材フィルム側に予めコ
ーティングするものでプライマーコートの一種である。
【0020】前記積層フィルムの構成において、ONフ
ィルム、PETフィルムは、最外層に用いる場合は、基
材フィルムとして袋に機械的強度や耐熱性、印刷適性な
どを付与するために用いられ、中間層に用いる場合は、
主に機械的強度を補強するために用いられる。中間層に
二軸延伸HDPEフィルム、または二軸延伸PPフィル
ムを用いた場合は、積層フィルムの厚さを増し、その剛
性や機械的強度を高めると同時に、水蒸気透過度を小さ
くすることができる。
【0021】また、アルミニウム箔、シリカ又はアルミ
ナ又はアルミニウム蒸着層、EVOHフィルムなどは、
主にガスバリヤー性を付与するために積層するものであ
り、これらのほか、ポリ塩化ビニリデンの塗膜層、或い
は、ポリアクリロニトリルフィルムなどのガスバリヤー
性材料を積層することもできる。
【0022】最内層のシーラント層としては、L・LD
PEフィルムとCPPフィルムの2種類の例を挙げた
が、L・LDPEフィルムは、ヒートシールの安定性や
耐内容物性、例えば界面活性剤に対する耐ストレスクラ
ッキング性などに優れるため、飲料その他の液状物の包
装用には特に適している。また、CPPフィルムは、耐
熱性、低臭性に優れており、これらの性能を必要とする
内容物の包装用に適している。
【0023】シーラント層には上記のほか、充填される
内容物に応じて、高圧法LDPE、エチレン・αオレフ
ィン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステ
ル共重合体、アイオノマー、ポリエステル系樹脂なども
適宜選択して使用することができる。
【0024】特に、エチレン・αオレフィン共重合体で
メタロセン系触媒などシングルサイト触媒を用いて重合
したものは、分子量分布の幅が狭く、共重合比も安定し
ているため、低温ヒートシール性や、熱間シール性に優
れるほか、低臭性にも優れており、ヒートシールの作業
性、安定性がよく、また、低臭性を要望される内容物の
包装用にも適している。
【0025】また、積層フィルムとして、中間層に少な
くとも紙を積層した積層フィルムを使用する場合、例え
ば、前記構成の積層フィルムの最外層の内側に、ラベル
紙などの薄手の紙を追加積層して構成してもよく、ま
た、紙自体を基材として、その両面にポリエチレン、或
いはその他のプラスチック材料などを積層して構成して
もよい。紙を基材とする積層フィルムの構成例として
は、例えば、外側からLDPE層/紙/LDPE層を順
に積層した構成、或いは、LDPE層/紙/LDPE層
/アルミニウム箔/接着剤/PETフィルム/アンカー
コート層/LDPE層を順に積層した構成などが挙げら
れる。
【0026】このような構成の積層フィルムは、最外層
にもLDPE層(シーラント層)が設けられているの
で、例えば、自立袋の上部などに飲み口用の穴と、その
穴を封止する摘み部付きの封止用テープを設けるような
場合、封止用テープの最内層にLDPE層など熱接着性
樹脂層を設けておくことにより、ヒートシール方式で容
易に飲み口用の穴を封止できる点で適している。この場
合、封止用テープのシール強度が強すぎるときは、封止
用テープの接着部に抗ヒートシール剤などを塗布してシ
ール強度を調節することもできる。また、封止用テープ
は、飲み口用の穴の外側の面だけでなく、内側の面に
も、例えば、比較的薄いLDPEの単体フィルム、また
はアルミニウム箔にLDPEを積層したような破断し易
くした構成の封止用テープを設けてもよい。
【0027】
【実施例】以下に、図面を用いて本発明を更に具体的に
説明する。但し、本発明は、その要旨を超えない限り図
面に限定されるものではない。また、図面に付した符号
は、異なる図面においても同じ名称の部分には同じ符号
を用いた。図1は、本発明の自立袋の第1の実施例の構
成を説明する図であり、(イ)は、底部の形成前の中間
段階の袋の構成を示す正面図で、(ロ)は、底部を形成
し、内容物を充填シールした後の構成を示す斜視図であ
る。図2は、本発明の自立袋の第2の実施例の構成を説
明する図であり、(イ)は、底部の形成前の中間段階の
袋の構成を示す正面図で、(ロ)は、底部を形成し、内
容物を充填シールした後の構成を示す斜視図である。ま
た、図3は、本発明の自立袋の第3の実施例の構成を説
明する図であり、(イ)は、自立袋の製造の中間段階の
筒状体を成形した時の構成を示す斜視図で、(ロ)は、
内容物の充填シール後の構成を示す正面俯瞰図である。
【0028】図1の(ロ)に示した自立袋100は、先
に説明したように、図1の(イ)に示した三方シール形
式の袋を利用して形成したものであり、積層フィルム1
を袋の下部、即ち、折り返し部2で内側に半折するよう
に折り返し、両側の端縁部を側部シール部3、3でヒー
トシールし、上部、即ち、上部シール部4の部分が、内
容物の充填前は開口する三方シール形式の袋を作製し、
この袋の上部の開口部から、治具を差し込んで胴部を角
筒状に広げて、底部に矩形状の偏平な底面を形成させる
と共に、この時、底面の両側に形成される突出部(この
場合、三角状の突出部)を偏平にヒートシール部5でヒ
ートシールして、横方向に突出する板状片6を形成させ
て構成したものである。
【0029】このような構成を採ることにより、内容物
の充填は上部の開口部から容易に行うことができ、内容
物の充填後、上部シール部4をヒートシールして図1の
(ロ)に示した構成の自立袋100とすることができ
る。このような自立袋100は、底部に矩形状の偏平な
底面が確実に形成されているので良好な自立性が付与さ
れると共に、その底面の両側に形成される突出部が、ヒ
ートシール部5で偏平にヒートシールされ、板状片6と
して横方向に突出する形状となっているので、この部分
で自立性が補助され、一層安定した自立性が付与され
る。また、自立袋100は、その外形が、底部から上部
に向かって逆テーパー状となっているので、持ちやすさ
が付加され、例えば、飲料などの内容物を充填し、上部
を開封して飲用するような場合でも、安全に手で持って
内容物を飲用することができる。
【0030】尚、上記自立袋100の構成において、板
状片6を横方向に突出させて自立性を補助する必要がな
い場合は、板状片6を底面の下側に折り込むか、または
上方に折り上げて、自立袋100の底面または側面にホ
ットメルトなどの接着剤を用いるか、或いは熱接着が可
能な場合は熱接着して固定することもできる。その場
合、底部の形状がすっきりした形状になるので、外観や
取り扱い性を一層向上させることができる。このような
底部の構成は、以下の図2、図3に示す自立袋において
も同様に採ることができる。
【0031】図2の(ロ)に示した自立袋200は、図
2の(イ)に示したピロー形式の袋を利用して形成した
ものであり、積層フィルム1の左右両側を所定幅で内側
に折り返し、折り返された両側の端縁部同士を合掌シー
ル形式で背シール部7でヒートシールして、背シール部
7を一方に寝かせた後、下部の端縁部を底部シール部8
でヒートシールして、上部、即ち、上部シール部4の部
分が、内容物の充填前は開口するピロー形式の袋を作製
し、この袋の上部の開口部から、前記図1の(イ)に示
した三方シール形式の袋の場合と同様に、治具を差し込
んで胴部を角筒状に広げて、底部に矩形状の偏平な底面
を形成させると共に、この時、底面の両側に形成される
突出部(この場合も、三角状の突出部)を偏平にヒート
シール部5でヒートシールして、横方向に突出する板状
片6を形成させて構成したものである。
【0032】このような構成を採ることにより、内容物
の充填は上部の開口部から容易に行うことができ、内容
物の充填後、上部シール部4をヒートシールして図2の
(ロ)に示した構成の自立袋200とすることができ
る。このような自立袋200も、前記図1の(ロ)に示
した自立袋100と同様に、底部に矩形状の偏平な底面
が確実に形成されているので良好な自立性が付与される
と共に、その底面の両側に形成される突出部が、ヒート
シール部5で偏平にヒートシールされ、板状片6として
横方向に突出する形状となっているので、この部分で自
立性が補助され、一層安定した自立性が付与される。ま
た、自立袋200は、その外形においても、図1に示し
た自立袋100と同様、底部から上部に向かって逆テー
パー状となっているので、持ちやすさが付加され、例え
ば、飲料などの内容物を充填し、上部を開封して飲用す
るような場合でも、持ちやすく安全に手で持って内容物
を飲用することができる。
【0033】次に、図3は、本発明の自立袋の第3の実
施例の構成を説明する図であり、(イ)は、自立袋の中
間段階の筒状体を成形した時の構成を示す斜視図で、
(ロ)は、内容物の充填シール後の構成を示す正面俯瞰
図である。図3の(ロ)に示した自立袋300は、飲料
などの内容物を充填し、内容物を飲用する際、自立袋3
00の上部に設けられた飲み口用の穴11に直接口を付
けて衛生的且つ快適に飲用できるように構成したもので
ある。
【0034】このような自立袋300は、図3の(イ)
に示したような縦方向、横方向、斜め方向の折り曲げ
用、或いは補助用の押し罫9が設けられ、且つ、上面の
中央部に飲み口用の穴11と、それを封止する摘み部1
2を備えた封止用テープ13が設けられた中間段階の筒
状体を、背面側の胴部シール部10をヒートシールして
成形し、この筒状体を以下のように押し罫9を利用して
折り曲げ、熱接着し、成形することにより容易に作製す
ることができる。
【0035】このような自立袋300は、上部に飲み口
用の穴11と、それを封止する封止用テープ13を設け
ているため、封止用テープ13の熱接着性と、それを剥
がして飲み口用の穴11を開封する際の開封機能の安定
性、および、特に内容物充填後の側部をヒートシールす
る際の押し罫9による折り曲げ適性の点から、使用する
積層フィルムは、両面が熱接着性を有すると共に、適度
の厚さと剛性、折り曲げ適性を有することが好ましく、
そのためには、少なくとも比較的厚手の紙を基材とし、
その両面にLDPE層などの熱接着性樹脂層が積層され
た積層フィルムを用いることが好ましい。
【0036】そして、前記筒状体から自立袋300を形
成する方法は、図3の(イ)に示した中間段階の筒状体
の左右いずれか一方の側部を、側部シール予定部3′の
内面同士が直線状に接するように、縦方向と斜め方向の
押し罫9を適宜折り曲げて重ね合わせて熱接着した後、
もう一方の側部の開口部から内容物を充填し、次いで、
その開口部を前記側部と同様に、押し罫9を折り曲げて
熱接着して封止し、左右両側上下の角部に形成される三
角状の突出部のうち、下部の両側の三角状の突出部は偏
平にヒートシール部5、5でヒートシールして、矩形状
の偏平な底面の両側に横方向に突出する板状片6、6を
形成し、上部の両側の三角状の突出部は、フラットな形
状に戻して自由にすることにより、図3の(ロ)に示し
たような、底部が矩形状の偏平な底面とその両側に形成
された横方向に突出する板状片6、6とで形成され、ま
た、上部の中央部に飲み口用の穴11が設けられると共
に、その穴11が、外側から摘み部12を備えた封止用
テープ13をヒートシール部5でヒートシールして封止
された構成の自立袋300を作製することができる。
【0037】尚、上記飲み口用の穴11は、内容物に合
わせて適する大きさに設け、また、飲み口用の穴11を
封止する摘み部12を備えた封止用テープ13は、人の
口が接触する大きさよりもやや大きいサイズで設けてお
くことが好ましく、それにより、自立袋300に充填さ
れた内容物を飲用する際、飲み口用の穴11を封止する
摘み部12付きの封止用テープ13を、その摘み部12
を摘んで剥がすことにより、容易に飲み口用の穴11を
開封することができる。また、開封された飲み口用の穴
11は、適度の大きさであり、その周辺の口の接触する
部分までが、開封するまでは封止用テープ13で覆われ
ているので、汚染されておらず衛生的であり、開封され
た飲み口用の穴11に直接口を付けて衛生的且つ快適に
内容物を飲用することができる。
【0038】また、前記のような構成を採ることによ
り、自立袋300は、前記図1、図2に示した自立袋1
00、200と同様に、底部に矩形状の偏平な底面が確
実に形成されているので良好な自立性が付与されると共
に、その底面の両側にヒートシール部5、5で偏平にヒ
ートシールされた板状片6、6が横方向に突出するよう
に形成されているので、この部分で自立性が補助され、
一層安定した自立性が付与される。また、自立袋300
は、外形に関しても、前記図1、図2に示した自立袋1
00、200と同様に、底部から上部に向かって逆テー
パー状となっているので、手で持ちやすく、前記のよう
に飲料などの内容物を充填し、上部に設けられた飲み口
用の穴11に直接口を付けて飲用する場合でも、安全に
持つことができ、衛生的且つ快適に内容物を飲用するこ
とができる。
【0039】
【発明の効果】以上、詳しく説明したように、本発明に
よれば、飲料、その他液状の内容物を安全に密封包装す
ることのできる袋であって、自立性に優れ、スタンディ
ングパウチのように前後の壁面フィルムと底面フィルム
など複数の積層フィルムを用意する必要がなく、製袋段
階では、三方シール形式や四方シール形式の袋、或いは
ピロー形式の袋などの製袋機を利用することもでき、ま
た、専用の成形・充填・シール装置を用いて底部および
胴部のフォーミングと充填、ヒートシールを行うことに
より、容易に且つ低コストで製造することのできる自立
袋を生産性よく提供できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自立袋の第1の実施例の構成を説明す
る図であり、(イ)は、底部の形成前の中間段階の袋の
構成を示す正面図で、(ロ)は、底部を形成し、内容物
を充填シールした後の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の自立袋の第2の実施例の構成を説明す
る図であり、(イ)は、底部の形成前の中間段階の袋の
構成を示す正面図で、(ロ)は、底部を形成し、内容物
を充填シールした後の構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の自立袋の第3の実施例の構成を説明す
る図であり、(イ)は、自立袋の中間段階の筒状体を成
形した時の構成を示す斜視図で、(ロ)は、内容物の充
填シール後の構成を示す正面俯瞰図である。
【符号の説明】
1 積層フィルム 2 折り返し部 3 側部シール部 3′側部シール予定部 4 上部シール部 5 ヒートシール部 6 板状片 7 背シール部 8 底部シール部 9 押し罫 10 胴部シール部 11 飲み口用の穴 12 摘み部 13 封止用テープ 100、200、300 自立袋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 正保 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 3E064 AA04 AA05 BA01 BA21 BB03 EA04 FA04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】積層フィルムの端縁部を袋状にヒートシー
    ルしてなる袋において、該袋の下部が前後に広げられ、
    底部に矩形状の偏平な底面が形成されると共に、該底面
    の両側に形成される突出部が偏平にヒートシールされ、
    横方向に突出する板状片が形成されることにより、該袋
    に自立性が付与されていることを特徴とする自立袋。
  2. 【請求項2】前記積層フィルムが、中間層に少なくとも
    紙を積層した積層フィルムで形成されていることを特徴
    とする請求項1記載の自立袋。
  3. 【請求項3】前記底面の両側に形成された板状片が、底
    面の下側に折り込まれ、または上方に折り上げられ、袋
    の底面または側面に固定されていることを特徴とする請
    求項1または2に記載の自立袋。
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