JPH1089812A - 冷凍サイクル装置の水分判定除去装置および運転方法 - Google Patents

冷凍サイクル装置の水分判定除去装置および運転方法

Info

Publication number
JPH1089812A
JPH1089812A JP24005396A JP24005396A JPH1089812A JP H1089812 A JPH1089812 A JP H1089812A JP 24005396 A JP24005396 A JP 24005396A JP 24005396 A JP24005396 A JP 24005396A JP H1089812 A JPH1089812 A JP H1089812A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigeration cycle
moisture
removal
moisture determination
side pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24005396A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Yoshida
雄二 吉田
Mitsuharu Matsuo
光晴 松尾
Masataka Ozeki
正高 尾関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP24005396A priority Critical patent/JPH1089812A/ja
Publication of JPH1089812A publication Critical patent/JPH1089812A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】試運転時における冷凍サイクル装置内の水分の
効果的な除去を実現すること。 【解決手段】冷凍サイクル装置の試運転時に、その冷凍
サイクル装置の室外機21に、絞り装置4と、水分濃度
判定器6と、低圧側に位置するドライヤ7と、蒸発器と
して作用する熱交換器8とを接続して冷凍サイクルを形
成し、これによって冷凍サイクル内に混入した水分のな
かで低温低圧部に多く滞留したものをドライヤ7により
吸着除去することで、冷凍サイクル装置の冷凍機油の劣
化防止と信頼性の向上を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、設置工事において
確実に水分判定除去できる水分判定除去装置と、冷凍サ
イクル装置内の水分判定除去を目的とした試運転時にお
ける運転方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の冷凍サイクル装置における冷媒
は、従来のCFCやHCFCから代替冷媒とされるHF
C系の単一冷媒や混合冷媒に移行されつつある。それに
伴い、これら代替冷媒と相溶性のある冷凍機油としてエ
ステル系やエーテル系の冷凍機油が採用されている場合
が少なくない。
【0003】しかし、エステル系の冷凍機油の場合は、
水と反応して加水分解され、さらに金属と反応すること
で冷凍サイクル装置の閉じられた系において金属塩を生
成する。この反応により冷凍機油の劣化を促し、さらに
生成した金属塩は冷凍サイクル装置内の絞り装置等で蓄
積され、配管の閉塞を生じる可能性が指摘されている。
【0004】また、エーテル系の冷凍機油の場合は、水
と反応して加水分解することが少ないため、ドライヤな
しで使用することも推奨されているが、吸湿性が高く、
酸化安定性に劣るため、エーテル系の冷凍機油中に滞留
する水分が圧縮機内部の有機材料を膨潤させる可能性が
指摘されている。
【0005】このため、今後、HFC系の代替冷媒やエ
ステル系やエーテル系の冷凍機油を用いる限り、信頼性
の観点から冷凍サイクル装置内に存在する水分を除去す
るためのドライヤを冷凍サイクル装置内に組み込むこと
が望ましいとされている。
【0006】図6は、従来のドライヤを組み込んだ冷凍
サイクル装置の基本構成図である。図6では、冷凍サイ
クル装置の構成として、1台の室外機21に対し2台の
室内機22−Aおよび22−Bが接続されたマルチ空調
システムを示しており、室外機21には、圧縮機23、
四方弁24、室外熱交換器25、暖房用膨張弁26、ド
ライヤ27、アキュムレータ30、電源装置31、制御
装置32の各構成要素が設置され、室内機22−Aおよ
び22−Bには、冷房用膨張弁28−Aおよび28−
B、室内熱交換器29−Aおよび29−Bの各構成要素
が設置され、前記各構成要素23〜30は、室外機21
のサービスバルブ33から接続される液配管34と室外
機21のチェックジョイント35から接続されるガス配
管36からなる接続配管37−Aおよび37−Bで接続
されて冷凍サイクルが構成され、内部にはHFC系の混
合冷媒とエステル系やエーテル系の冷凍機油が封入され
ている。
【0007】この冷凍サイクル装置は、前記冷暖房切換
用四方弁24を切り替えることで冷媒の流れを変更し、
冷房運転時には、室外熱交換器25が凝縮器、室内熱交
換器29−Aおよび29−Bが蒸発器として作用し、圧
縮機23、四方弁24、室外熱交換器25、暖房用膨張
弁26、ドライヤ27、冷房用膨張弁28−Aおよび2
8−B、室内熱交換器29−Aおよび29−B、四方弁
24、アキュムレータ30、圧縮機23の順に冷媒が流
れ、暖房運転時には、室外熱交換器25が蒸発器、室内
熱交換器29−Aおよび29−Bが凝縮器として作用
し、圧縮機23、四方弁24、室内熱交換器29−Aお
よび29−B、冷房用膨張弁28−Aおよび28−B、
ドライヤ27、暖房用膨張弁26、室外熱交換器25、
四方弁24、アキュムレータ30、圧縮機23の順に冷
媒が流れるものである。
【0008】冷凍サイクル装置内に混入した水分は、冷
媒や冷凍機油と共にサイクル内を一様に循環すれば、水
分はまんべんなくドライヤ27内へ流入し、ドライヤ2
7に吸着される。従って、冷凍サイクル装置の信頼性確
保のためには、冷凍サイクル装置内に混入した水分を確
実にドライヤ27で吸着除去することが必要不可欠であ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、室外機と室
内機を接続する分離形空調システムや、室外機と複数の
室内機を接続するマルチ空調システムの場合には、設置
工事において混入する水分量を特定することが困難であ
り、冷凍サイクル装置内に組み込むドライヤの容量を決
定することが困難となる。また通常の試運転モードで
は、冷凍サイクル装置の施工後、冷凍サイクル系と制御
系の動作確認を短時間で行っているのみである。
【0010】本発明はこのような従来の空調装置の運転
方法の課題を考慮し、設置工事において確実に水分判定
除去できる水分判定除去装置及び、短時間で冷凍サイク
ル装置内に混入した余剰の水分を除去することが出来る
運転方法を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の冷凍サイクルの水分判定除去装置は、室外
機のサービスバルブに室内機と並列に接続される液側配
管と、開閉制御可能な絞り装置と、絞り装置よりも下流
側に設けられた水分濃度判定器と、ドライヤと、熱交換
器と、室外機のチェックジョイントに室内機と並列に接
続されるガス側配管を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0012】また、本発明の冷凍サイクルの水分判定除
去装置は、ガス側配管の外部に冷媒回収用圧縮機を、液
側配管の外部に冷媒回収用ボンベを接続したことを特徴
とするものである。
【0013】また、本発明にかかる水分判定除去装置を
用いた運転方法は、冷凍サイクル装置の施工後に行う試
運転モードにおいて、冷凍サイクル装置の試運転時期に
関わらず、また冷凍サイクル装置の四方弁のあり、なし
に関わらず、冷凍サイクル装置の圧縮機の運転状態を冷
房運転とするものである。
【0014】特に、室外機と複数の室内機を接続するマ
ルチ空調システムの場合には、冷凍サイクル装置の施工
後に行う試運転モードにおいて、冷凍サイクル装置の試
運転時期に関わらず、冷凍サイクル装置の四方弁を切り
替えて、圧縮機の運転状態を冷房運転とし、室外機の暖
房用膨張弁を開放し、室内機の冷房用膨張弁を全閉とす
るものである。
【0015】また、本発明にかかる水分判定除去装置を
用いた運転方法は、冷凍サイクル装置の施工後に行う試
運転モードの終了時において、水分判定除去装置の液側
配管を閉止し、冷凍サイクル装置の圧縮機を一定時間運
転させて後、水分判定除去装置のガス側配管を閉止させ
るものである。
【0016】特に、冷凍サイクル装置中のドライヤなし
でエーテル系の冷凍機油を使用する場合には、圧縮機内
部の有機材料を膨潤させるといった不具合点を解消する
ために、本発明にかかる水分判定除去装置を用いた試運
転は、特に有効となるものである。
【0017】本発明によれば、冷凍サイクル装置の室外
機のサービスバルブに接続される液側配管から導入され
る液冷媒は、本発明にかかる水分判定除去装置中の絞り
装置と、水分濃度判定器と、低圧側に位置するドライヤ
と、蒸発器として作用する熱交換器に流入し、室外機の
チェックジョイントに接続されるガス側配管から冷凍サ
イクル装置の四方弁、アキュムレータ、圧縮機の順に流
出するものである。循環冷媒と共に水分を冷凍サイクル
装置と本発明にかかる水分判定除去装置内に循環させる
ことで、水分をまんべんなく水分判定除去装置内の低圧
側に位置するドライヤへ流入させ、低圧の低温部ほど冷
媒に飽和されることが少なく滞留しやすい水分をドライ
ヤによって吸着除去する。このとき例えば、サイトグラ
スに付加された水分インジケータから構成される水分濃
度判定器は、コバルト、ニッケル、銅などの水分による
ハイドレード化により着色していたものが、冷媒中の水
分が減少するにつれて変色することによって、水分の吸
着除去の確認を行うことが可能となり、前記課題の解決
が達成される。
【0018】特に室外機と複数の室内機を接続するマル
チ空調システムの場合には、冷凍サイクル装置の室内機
に滞留した冷媒は、室内機の冷房用膨張弁を全閉とした
ため、同時に圧縮機に吸引されるものであり、全量の冷
媒と共に水分を冷凍サイクル装置と本発明にかかる水分
判定除去装置内に循環させることで、前記課題の解決が
達成される。
【0019】水分インジケータなどの水分濃度判定器に
より水分の吸着除去が確認された後は、室外機のサービ
スバルブに接続される本発明にかかる水分判定除去装置
の液側配管を閉止させて後も、冷凍サイクル装置の圧縮
機を一定時間運転させることで、水分判定除去装置内の
冷媒を室外機の室外熱交換器内にポンプダウンさせて
後、室外機のチェックバルブに接続される本発明にかか
る水分判定除去装置のガス側配管を閉止させることによ
り、封入した冷媒の再ガス補充作業を不要とするもので
ある。なお本発明にかかる水分判定除去装置中のドライ
ヤは、試運転終了後は、着脱自在に交換されるものであ
る。
【0020】さらに、本発明の冷凍サイクルの水分判定
除去装置に、ガス側配管の外部に冷媒回収用圧縮機と、
液側配管の外部に冷媒回収用ボンベを接続した場合の冷
媒回収運転時は、冷凍サイクル装置に接続されるガス側
配管と液側配管の両方に接続される冷媒回収用圧縮機に
より吸引・圧縮される冷媒は、凝縮器として作用する熱
交換器と、高圧側に位置するドライヤと、水分濃度判定
器と、液側配管から、液側配管の外部に接続された冷媒
回収用ボンベに回収されるものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明における実施の形態
を図面を参照して説明する。
【0022】(実施の形態1)図1は、本発明の冷凍サ
イクルの水分判定除去装置の一実施の形態の基本的構成
図である。図1に示した水分判定除去装置1は、第1開
閉弁2と、液側配管3と、開閉制御可能な絞り装置4
と、絞り装置4よりも下流側に設けられた水分インジケ
ータ5付きのサイトグラス6と、ドライヤ7と、熱交換
器8と、ガス側配管9と第2開閉弁10を備えている。
水分インジケータ5付きのサイトグラス6は、水分濃度
判定器の機能をもつものであり、これと、ドライヤ7
と、熱交換器8の接続順序は、図1の実施の形態の一例
であって、本発明がそれに限定されるものではない。ま
たドライヤ7の中には、水分吸着剤として広く使用され
ている粒状またはコア状のモレキュラーシーブ(図示せ
ず)が封入されており、ドライヤ7における冷媒の流入
口および流出口には前記モレキュラーシーブが流出する
のを防止したり、逆に異物が流入するのを防止するため
に、スクリーンメッシュのフィルタ(図示せず)が設置
されている。
【0023】図2は、図6に示した、ドライヤを組み込
んだマルチ空調システムの冷凍サイクル装置に、図1に
示した本発明の水分判定除去装置1を組み込んだ一実施
の形態である。あらかじめ真空引きされた水分判定除去
装置1の第1開閉弁2と液側配管3は、冷凍サイクル装
置の室外機21のサービスバルブ33に、室内機22−
Aおよび22−Bと並列に接続され、第2開閉弁10と
ガス側配管9は、冷凍サイクル装置の室外機21のチェ
ックジョイント35に室内機22−Aおよび22−Bと
並列に接続されている。
【0024】本発明の水分判定除去装置1を用いた運転
は、冷凍サイクル装置の施工後に第1開閉弁2と第2開
閉弁10を開放して行う試運転モードにおいて、冷凍サ
イクル装置の試運転時期に関わらず、冷凍サイクル装置
の四方弁24を切り替えて、圧縮機23の運転状態を冷
房運転とし、室外機21の暖房用膨張弁26を開放し、
室内機22−Aおよび22−Bの冷房用膨張弁28−A
および28−Bを全閉とするものである。
【0025】このとき、冷凍サイクル装置の室外機21
と、本発明にかかる水分判定除去装置1は、冷凍サイク
ルを構成し、圧縮機23、四方弁24、凝縮器として作
用する室外熱交換器25、開放された暖房用膨張弁2
6、ドライヤ27、サービスバルブ33、第1開閉弁2
に接続される液側配管3から導入される液冷媒は、本発
明にかかる水分判定除去装置1中の絞り装置4と、水分
インジケータ5付きのサイトグラス6と、低圧側に位置
するドライヤ7と、蒸発器として作用する熱交換器8に
流入し、ガス側配管9から第2開閉弁10を経て、室外
機21のチェックジョイント35に接続される冷凍サイ
クル装置の四方弁24、アキュムレータ30、圧縮機2
3の順に流出するものである。
【0026】すなわち、夏期および冬期に関わらず、冷
凍サイクル装置の室外熱交換器25は凝縮器として作用
させることが可能なものであり、冷凍サイクル装置の圧
縮機23に吸入される冷媒が湿り状態とならない様に、
水分判定除去装置1中の絞り装置4の開度を手動調整す
ることが、望ましいものである。
【0027】特に室外機21と複数の室内機22−Aお
よび22−Bを接続するマルチ空調システムの場合に、
冷凍サイクル装置の室内機22−Aおよび22−Bに滞
留した冷媒は、室内機22−Aおよび22−Bの冷房用
膨張弁28−Aおよび28−Bを全閉としたため、同時
に圧縮機23に吸引されるものであり、全量の冷媒と共
に水分を冷凍サイクル装置と本発明にかかる水分判定除
去装置1内に循環させることで、水分をまんべんなく冷
凍サイクル装置の高圧側に位置するドライヤ27と、水
分判定除去装置1内の低圧側に位置するドライヤ7の両
方へ流入させる。
【0028】ここで低圧の低温部ほど冷媒に飽和される
ことが少なく滞留しやすい水分は、水分判定除去装置1
内の低圧側に位置するドライヤ7によってより多く吸着
除去される。冷凍サイクル装置に設置されるドライヤ2
7は、圧力損失をできるだけ少なくするために、高圧側
の液側配管に配置されるが、本発明の水分判定除去装置
1中に配置されるドライヤ7は、試運転モードにおいて
のみ使用されるため、低圧の低温部に配置することが可
能となるものである。このときサイトグラス6に付加さ
れた水分インジケータ5は、コバルト、ニッケル、銅な
どの水分によるハイドレード化により着色していたもの
が、冷媒中の水分が減少するにつれて変色することによ
って、水分の吸着除去の確認を行うことが可能となる。
【0029】特に、冷凍サイクル装置中のドライヤなし
でエーテル系の冷凍機油を使用する場合には、圧縮機内
部の有機材料を膨潤させるといった不具合点を解消する
ために、本発明にかかる水分判定除去装置を用いた試運
転は、特に有効である。
【0030】また本発明にかかる水分判定除去装置1を
用いた試運転モードの終了時においては、室外機21の
サービスバルブ33に接続される本発明にかかる水分判
定除去装置の第1開閉弁2を閉止し、冷凍サイクル装置
の圧縮機23を一定時間運転させることで、水分判定除
去装置1内の冷媒を冷凍サイクル装置の室外熱交換器2
5内にポンプダウンさせて後、室外機21のチェックバ
ルブ35に接続される本発明にかかる水分判定除去装置
1の第2開閉弁10を閉止させることにより、水分判定
除去装置1内の冷媒をすべて冷凍サイクル装置内に追い
出し、封入した冷媒の再ガス補充作業を不要とするもの
である。
【0031】従って水分判定除去装置1を切り離して後
の冷凍サイクル装置は、通常の冷暖房運転により若干残
る水分を、室外機21中のドライヤ27によりさらに吸
着除去する。
【0032】また本発明にかかる水分判定除去装置1中
のドライヤ7は、試運転終了後は、着脱自在に交換され
るものである。
【0033】(実施の形態2)図3は、本発明の冷凍サ
イクルの水分判定除去装置に、ガス側配管の外部に冷媒
回収用圧縮機と、液側配管の外部に冷媒回収用ボンベを
接続した場合の一実施の形態の基本的構成図である。図
3に示した冷媒回収用圧縮機付きの水分判定除去装置1
は、液側配管3に接続される第1開閉弁2と絞り装置4
と並列に第3開閉弁11を介して冷媒回収用ボンベ12
を接続し、ガス側配管9に接続される第2開閉弁10と
並列に第4開閉弁13を介して、冷媒回収用圧縮機14
と第5開閉弁15を接続したものである。また冷媒回収
用圧縮機14は、第4開閉弁13と第5開閉弁15の間
に、油分離器16と油戻し回路17を備えている。
【0034】ここで図4は、図6に示したドライヤを組
み込んだマルチ空調システムの冷凍サイクル装置に、図
3に示した本発明の冷媒回収用圧縮機付きの水分判定除
去装置1を、水分判定除去運転時に接続した一実施の形
態である。図4においては、冷媒回収用ボンベ12を接
続した第3開閉弁11と、冷媒回収用圧縮機14を接続
した第4開閉弁13と第5開閉弁15の両方を閉止し
て、図2の実施の形態と同様に、あらかじめ真空引きさ
れた冷媒回収用圧縮機付きの水分判定除去装置1の第1
開閉弁2と液側配管3を、冷凍サイクル装置の室外機2
1のサービスバルブ23に室内機22−Aおよび22−
Bと並列に接続し、第2開閉弁10とガス側配管9を、
冷凍サイクル装置の室外機21のチェックジョイント2
5に室内機22−Aおよび22−Bと並列に接続され
る。
【0035】かかる水分判定除去運転時には、図2の実
施の形態と同様の作用により、第1開閉弁2に接続され
る液側配管3から導入される液冷媒は、本発明にかかる
冷媒回収用圧縮機付きの水分判定除去装置1中の絞り装
置4と、水分インジケータ5付きのサイトグラス6と、
低圧側に位置するドライヤ7と、蒸発器として作用する
熱交換器8に流入し、ガス側配管9から第2開閉弁10
を経て、冷凍サイクル装置の室外機31に循環させるこ
とで、水分をまんべんなく冷媒回収用圧縮機付きの水分
判定除去装置1内の低圧側に位置するドライヤ7へ流入
させて、水分混入の判定と除去が行われる。
【0036】さらに図5は、図6に示したドライヤを組
み込んだマルチ空調システムの冷凍サイクル装置に、図
3に示した本発明の冷媒回収用圧縮機付きの水分判定除
去装置1を、冷媒回収運転時に接続した一実施の形態で
ある。図5においては、第1開閉弁2と第2開閉弁10
の両方を閉止して、冷媒回収用圧縮機14に接続される
第4開閉弁13と第5開閉弁15の両方を開放し、第5
開閉弁15を、ゲージマニホールド18を介して、室外
機21のサービスバルブ33とチェックジョイント35
の両方に接続し、冷媒回収用ボンベ12に接続される第
3開閉弁11を開放するものである。
【0037】かかる冷媒回収運転時には、冷凍サイクル
装置が接続される液配管34とガス配管36の両方に接
続される冷媒回収用圧縮機14により吸引・圧縮される
冷媒は、油分離器16と油戻し回路17により冷媒回収
用圧縮機14の冷凍機油が分離されて、凝縮器として作
用する熱交換器8と、高圧側に位置するドライヤ7と、
水分インジケータ5付きのサイトグラス6と、液側配管
3とから、液側配管3の外部に接続された冷媒回収用ボ
ンベ12に回収されるものである。水分判定除去運転時
に、水分インジケータ5付きのサイトグラス6と、ドラ
イヤ7と、蒸発器として作用する熱交換器8の順序に冷
媒が循環するように配置した経路は、冷媒回収運転時に
は、凝縮器として作用する熱交換器8と、ドライヤ7
と、水分インジケータ5付きのサイトグラス6の順序に
冷媒が循環するため、回収された冷媒の水分濃度を水分
インジケータ5で確認することが可能となり、水分判定
除去装置1中のドライヤ7は、冷媒回収運転時にも、着
脱自在に交換されるものである。
【0038】すなわち、図3の実施の形態2に示した冷
媒回収用圧縮機付きの水分判定除去装置は、水分判定除
去運転と、冷媒回収運転の両用に使用することが可能で
あり、水分インジケータ5付きのサイトグラス6と、運
転モードに応じて低圧側と高圧側に変化するドライヤ7
と、同じく蒸発器や凝縮器として作用を変化する熱交換
器8を兼用できるため、代替冷媒用のサービス装置とし
て有用なものとなる。
【0039】さらに、冷凍サイクル装置に用いられる冷
凍機油と、冷媒回収用圧縮機付きの水分判定除去装置の
冷凍機油として、エーテル系などの同一の冷凍機油を用
いるならば、油混入の影響を排除できて、さらに有用な
ものとなる。
【0040】以上のように、本発明によれば、冷凍サイ
クル装置において施工を行った後、水分判定除去装置の
ドライヤを用いて前記冷凍サイクル装置内に混入した水
分を取り除くことを目的とした試運転を行う際、試運転
によって形成される冷凍サイクル内の低温部にドライヤ
を配置して運転を行い、低温部に多く滞留している水分
を前記ドライヤへまんべんなく循環させながら効率よく
除去することで、前記冷凍サイクル装置内の水分を吸着
除去し、除去後においては、水分判定除去装置内の冷媒
を前記冷凍サイクル装置内に追い出すことによって、封
入した冷媒の再ガス補充作業を不要とし、前記冷凍サイ
クル装置内冷凍機油の劣化の防止を行うことで信頼性の
向上が図れるものであり、冷媒回収装置と兼用すること
も可能となるものである。
【0041】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明によれば、設置工事において確実に水分判定除去
できる水分判定除去装置を実現し、また短時間で冷凍サ
イクル装置内に混入した余剰の水分を除去することが出
来る運転方法を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水分判定除去装置の一実施の形態の基
本的構成図。
【図2】本発明にかかる水分判定除去装置を冷凍サイク
ル装置に接続した水分判定除去運転時の一実施の形態の
基本的構成図。
【図3】本発明の水分判定除去装置の別の実施の形態の
基本的構成図。
【図4】本発明にかかる水分判定除去装置を冷凍サイク
ル装置に接続した水分判定除去運転時の一実施の形態の
基本的構成図。
【図5】本発明にかかる水分判定除去装置を冷凍サイク
ル装置に接続した冷媒回収運転時の一実施の形態の基本
的構成図。
【図6】マルチ空調システムからなる冷凍サイクル装置
の一実施の形態の基本的構成図。
【符号の説明】
1 水分判定除去装置 2 第1開閉弁 3 液側配管 4 絞り装置 5 水分インジケータ 6 サイトグラス 7 ドライヤ 8 熱交換器 9 ガス側配管 10 第2開閉弁 11 第3開閉弁 12 冷媒回収用ボンベ 13 第4開閉弁 14 冷媒回収用圧縮機 15 第5開閉弁 16 油分離器 17 油戻し回路 18 ゲージマニホールド

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍サイクル装置の室外機のサービスバ
    ルブに、室内機と並列に接続される液側配管と、開閉制
    御可能な絞り装置と、その絞り装置よりも下流側に設け
    られた水分濃度判定器と、ドライヤと、熱交換器と、前
    記室外機のチェックジョイントに、前記室内機と並列に
    接続されるガス側配管とを備えたことを特徴とする水分
    判定除去装置。
  2. 【請求項2】 ガス側配管の外部に接続された冷媒回収
    用圧縮機と、前記液側配管の外部に接続された冷媒回収
    用ボンベとを更に備えたことを特徴とする請求項1記載
    の水分判定除去装置。
  3. 【請求項3】 冷凍サイクル装置の施工後に行う試運転
    モードで、請求項1記載の水分判定除去装置を前記冷凍
    サイクル装置に接続した後、前記冷凍サイクル装置の試
    運転時期に関わらず、前記冷凍サイクル装置の圧縮機の
    運転状態を冷房運転として試運転を行うことを特徴とす
    る冷凍サイクル装置の運転方法。
  4. 【請求項4】 室外機と複数の室内機を接続するマルチ
    空調システムの冷凍サイクル装置の施工後に行う試運転
    モードで、請求項1記載の水分判定除去装置を前記冷凍
    サイクル装置に接続した後、前記冷凍サイクル装置の試
    運転時期に関わらず、前記冷凍サイクル装置の四方弁を
    切り替えて、圧縮機の運転状態を冷房運転とし、室外機
    の暖房用膨張弁を開放し、室内機の冷房用膨張弁を全閉
    とすることを特徴とする運転方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の水分判定除去装置を接続
    した冷凍サイクル装置の施工後に行う試運転モードの終
    了時において、前記水分判定除去装置の液側配管を閉止
    し、前記冷凍サイクル装置の圧縮機を一定時間運転させ
    て後、前記水分判定除去装置のガス側配管を閉止させる
    ことを特徴とする運転方法。
  6. 【請求項6】 冷凍サイクル装置中のドライヤなしでエ
    ーテル系の冷凍機油を使用する場合に行われることを特
    徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の運転方法。
JP24005396A 1996-09-11 1996-09-11 冷凍サイクル装置の水分判定除去装置および運転方法 Pending JPH1089812A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24005396A JPH1089812A (ja) 1996-09-11 1996-09-11 冷凍サイクル装置の水分判定除去装置および運転方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24005396A JPH1089812A (ja) 1996-09-11 1996-09-11 冷凍サイクル装置の水分判定除去装置および運転方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1089812A true JPH1089812A (ja) 1998-04-10

Family

ID=17053785

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24005396A Pending JPH1089812A (ja) 1996-09-11 1996-09-11 冷凍サイクル装置の水分判定除去装置および運転方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1089812A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6725677B2 (en) 2000-02-14 2004-04-27 Daikin Industries, Ltd. Refrigerator, abrasive powder judging device, and refrigerant oxidation judging device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6725677B2 (en) 2000-02-14 2004-04-27 Daikin Industries, Ltd. Refrigerator, abrasive powder judging device, and refrigerant oxidation judging device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9890978B2 (en) Renewal method of air-conditioning unit for vehicle and air-conditioning unit for vehicle
US20210239375A1 (en) Air conditioning apparatus
WO2004090442A1 (ja) 冷凍装置
JP4391559B2 (ja) 冷凍冷蔵装置用冷媒回路の冷媒変更方法及び冷凍冷蔵装置
JP4289901B2 (ja) 空気調和装置の油回収方法及び空気調和装置
JP2008190790A (ja) 冷凍装置
JPH1089812A (ja) 冷凍サイクル装置の水分判定除去装置および運転方法
AU2007225990B2 (en) Method for the recovery of refrigeration oil
JP2003021436A (ja) 配管洗浄方法、空気調和機の更新方法及び空気調和機
JP4063229B2 (ja) 配管洗浄方法および配管洗浄装置
JP2000146369A (ja) 空気調和機
CN115956184A (zh) 制冷循环装置
JP3751091B2 (ja) 冷凍サイクル装置の水分除去試運転方法および冷凍サイクル装置
JP4186764B2 (ja) 冷凍装置
JPH08233380A (ja) 圧縮式冷凍機及びこの圧縮式冷凍機を用いた空調システム
JP4661561B2 (ja) 冷凍装置
JP2003194437A (ja) 残油回収方法
CN113007917B (zh) 一种空调器及其控制方法
JP3835365B2 (ja) 冷凍装置及び冷凍装置の配管洗浄方法
JP3700723B2 (ja) 冷凍装置
JPS62280548A (ja) セパレ−ト型空気調和機
JPH04320763A (ja) 冷凍装置
JP5320977B2 (ja) 空気調和装置
JP2005009839A (ja) 冷凍装置
JP2010002136A (ja) 空気調和装置