JP2003020144A - ブライドルローラの負荷分担制御方法及び負荷分担制御装置 - Google Patents

ブライドルローラの負荷分担制御方法及び負荷分担制御装置

Info

Publication number
JP2003020144A
JP2003020144A JP2001208210A JP2001208210A JP2003020144A JP 2003020144 A JP2003020144 A JP 2003020144A JP 2001208210 A JP2001208210 A JP 2001208210A JP 2001208210 A JP2001208210 A JP 2001208210A JP 2003020144 A JP2003020144 A JP 2003020144A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bridle
slip
torque
web
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001208210A
Other languages
English (en)
Inventor
Manabu Hotta
学 發田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2001208210A priority Critical patent/JP2003020144A/ja
Publication of JP2003020144A publication Critical patent/JP2003020144A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Controlling Rewinding, Feeding, Winding, Or Abnormalities Of Webs (AREA)
  • Control Of Multiple Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブライドルとウェブとの間に発生したスリッ
プを解消してウェブを確実にグリップさせ、安定してウ
ェブ搬送を行うことを課題とする。 【解決手段】 スリップが発生しているブライドルAの
スリップ状態を確認しながら、ブライドルAの設定トル
ク値を設定された微小値で段階的に下げていく。これに
より、いきなりブライドルAの負荷分担を0にする方法
のように、ブライドルBに大きな負担を掛けず、また、
ブライドルBとウェブWとの間に新たにスリップを発生
させることもない。また、スリップの状態を確認しなが
ら、ブライドルAの負荷分担を段階的に減少させるの
で、必ず適正値に近づく。このため、予め設定されてい
る補正値のように、ウェブやブライドルAの表面状態に
よって、スリップを解消できないという事態も発生しな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行する感光性平
版印刷版(PS版)の支持体であるウェブに作用する張
力を制御するブライドルローラの負荷分担制御方法及び
負荷分担制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3に示すように、PS版の製造ライン
は、表面処理工程72、塗布工程74、及び乾燥工程7
6から構成されており、PS版の支持体である帯状金属
板(以下「ウェブW」という)が、コイルに巻かれた状
態から送り出し装置78によって表面処理工程72へ搬
送され、この後、塗布工程74及び乾燥工程76を経て
巻取り装置80に巻き取られる。
【0003】製造ラインでは、各工程毎に予めウェブW
の張力が設定されており、工程間の張力差を保持するた
めに、ウェブWの張力を負担してカットするブライドル
ローラで構成されたブライドルセクションが設けられて
いる。
【0004】例えば、ブライドルセクション82におけ
るブライドルローラ84、86の負荷分担は、入口張力
1と出口張力F2から所定の負荷分担式で演算される。
【0005】ところで、ブライドルローラ84、86の
負荷分担を入口張力F1と出口張力F2だけから演算して
決定した場合、例えば、スパン単位でウェブWの表面粗
さに差がある場合(例えば、表面と裏面があるウェ
ブ)、或いはブライドルの表面状態が変化した場合、ブ
ライドルローラとウェブとの間にスリップが発生する恐
れがあった。
【0006】このように、スリップが発生すると、負荷
バランスが崩れるため、ブライドルローラはウェブをグ
リップできず、ウェブを適切な状態で搬送できない。
【0007】このように、ウェブがスリップした場合、
ブライドルローラのグリップを回復させる技術として、
特開平9−331690号(鉄鋼プロセスラインの張力
制御)がある。
【0008】この技術では、スリップしたブライドルロ
ーラの負荷分担率を0とすることで、グリップを回復さ
せるようになっているが、残りのブライドルローラの負
荷が一気に増大し、スリップを引き起こす可能性があ
る。また、この負荷分担率の切り替えは、オペレータが
マニアル操作で行うようになっているため、オペレータ
が気づかない可能性もあり、信頼性に劣る。
【0009】さらに、スリップしたブライドルローラの
負荷分担率を補正器を用いて調整する方法も開示されて
いるが、以下のような場合、補正器に設定している補正
値が適切でなくなり、補正してもブライドルローラがウ
ェブをグリップできず、スリップを抑えることができな
い。
【0010】すなわち、ブライドルローラの表面がドラ
イかウエットの違いにより、予め設定された補正値の相
違、時間経過でブライドルローラの表面粗さが変化して
いる場合の補正値の相違、ウェブの表面状態が変化して
いる場合の補正値の相違である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事実を
考慮して、スリップが発生したブライドルローラのスリ
ップ状態を確認しながら、ブライドルローラの負荷分担
を適正に制御し、スリップ状態を解消することを課題と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、搬送ラインを走行するウェブの張力をカットして走
行方向前後に張力差を持たせる複数のブライドルローラ
が設けられている。このブライドルローラは、前後のウ
ェブの張力をカットして張力差を生じさせる。
【0013】ここで、あるブライドルローラとウェブと
の間にスリップが発生した場合、該ブライドルローラの
負荷分担を段階的に下げていくことで、該ブライドルロ
ーラのスリップ状態を解消する。
【0014】このように、スリップが発生しているブラ
イドルローラのスリップ状態を確認しながら、該ブライ
ドルローラの負荷分担を段階的に下げていく方法では、
いきなり該ブライドルローラの負荷分担を0にする方法
のように、他のブライドルローラに大きな負担を掛け
ず、他のブライドルローラとウェブとの間に新たにスリ
ップを発生させることもない。
【0015】また、スリップの状態を確認しながら、ブ
ライドルローラの負荷分担を段階的に減少させるので、
必ず適正値に近づく。このため、予め設定されている補
正値のように、ウェブやブライドルローラの表面状態に
よって、スリップを解消できないという事態も発生しな
い。
【0016】請求項2に記載の発明では、ブライドルセ
クションの回転数とウェブの搬送速度からスリップ検出
手段が、ブライドルローラとウェブとの間にスリップが
発生しているか否かを検出する。
【0017】スリップ検出手段によって、スリップして
いるブライドルローラが検出されると、検出信号に基づ
き、制御手段が、トルク調整手段を操作して、スリップ
が発生しているブライドルローラのトルクを所定値減少
させる。そして、このブライドルローラのスリップ状態
が解消されるまで繰り返してトルクを所定値減少させる
ことで、自動的にブライドルローラのスリップ状態が解
消される。
【0018】請求項3に記載の発明では、ブライドルロ
ーラの設定トルクと実トルクから、スリップ検出手段が
ブライドルローラとウェブとの間にスリップが発生して
いるか否かを検出する。請求項2のスリップ検出手段と
合わせて二重に検出することで、スリップの検出精度が
向上する。
【0019】請求項4に記載の発明では、ブライドルロ
ーラのトルクの減加算値に制限を設けることで、他のブ
ライドルローラのグリップ能力を担保して、スリップの
発生を防止しいている。すなわち、スリップが発生して
いるブライドルローラから減少された分のトルクは、他
のブライドルローラが受け持つことになるが、この負荷
トルクがグリップ能力を越えると、ウェブとの間にスリ
ップを発生させるので、減加算値に制限が設けられてい
る。
【0020】請求項5に記載の発明では、トルク調整手
段が、スリップが発生している該ブライドルローラの設
定トルクを所定値減算し、又は他のブライドルローラの
設定トルクを所定値加算することで、スリップが発生し
ているブライドルローラのトルクを減少させ、スリップ
状態を解消している。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図1を参照して本実施の形
態に係るブライドルローラの負荷分担制御装置を使用し
て、2ドライブの場合(ブライドルローラが2本)のグ
リップ機能を復帰させる方法を説明する。
【0022】ブライドルセクション10に配置されたブ
ライドルローラA、B(以下「ブライドルA、B」とい
う)は、速度設定器34の速度基準に基づき、それぞれ
ベクトルインバータモータM1、M2によって所定のト
ルクで駆動される。
【0023】ウェブWと従動回転するフリーロール44
によってウェブWの走行速度を検出するパスルジェネレ
エータ46から出力される走行速度を示す検出信号と、
レゾルバ30、32が検出したベクトルインバータモー
タM1、M2の回転数を示す検出信号と、速度トルク調
節器24、26の出力に対するベクトルインバータモー
タM1、M2の実トルク値を示す検出信号を、スリップ
検出器40、42へ入力する。
【0024】スリップ検出器40、42は、上記の3つ
の検出信号からブライドルA、Bがスリップ状態に有る
か否かを常時判定して、スリップ状態にある間、トルク
加減算器28にスリップ信号を送信する。すなわち、ウ
ェブWの走行速度とベクトルインバータモータの回転数
との不一致、設定トルクと実トルクとの不一致で、スリ
ップ状態が判定される。
【0025】例えば、トルク加減算器28がスリップ検
出器40から、ブライドルAのスリップ信号を受信した
場合、トルク加減算器28内に予め設定されてある微小
なトルク減算値を速度トルク調節器24へ送信する。
【0026】速度トルク調節器24は、受信したトルク
減算値を受信前のトルク指令値(設定トルク値)から減
算し、新たなトルク指令値をインバータ20を介してベ
クトルインバータモータM1に送信する。これにより、
ブライドルAは、減算されたトルク値でウェブWを搬送
し、減少したトルクはマスターブライドルであるブライ
ドルBが受け持つ。
【0027】また、トルク加減算器28が速度トルク調
節器24へトルク指令値を送信するとタイマーがオンと
なり、設定された時間(一例として30秒)が経過する
と、スリップ検出器40からスリップ検出信号が受信さ
れるか否か判断される。
【0028】このように、次のスリップ状態を判定する
までに時間を置くことで、ブライドルのグリップが復帰
したか否かを正確に判断できる。
【0029】ここで、スリップ検出信号が受信される
と、再び、予め設定された微小なトルク減算値が速度ト
ルク調節器24へ送信される。
【0030】以上のルーチンを速度トルク調節器24が
スリップ検出器40からスリップ信号を受信しなくなる
まで繰り返す。このように、スリップが発生しているブ
ライドルAのスリップ状態を確認しながら、ブライドル
Aのトルクを徐々に下げていくことで、ブライドルBに
一気に負担を掛けず、また、ブライドルBとウェブとの
間に新たにスリップを発生させることもない。
【0031】また、減算値は微小であるため、ウェブW
やブライドルAの表面状態にかかわらず、徐々に最適な
トルクに近づくので、スリップを確実に解消することが
できる。
【0032】なお、ブライドルBのグリップ能力を越え
ると、ブライドルB側でスリップが生じるため、減加算
値の合計にリミット(上限)が設けられている。また、
本形態では、減加算値の合計がリミット(上限)を越え
ると、警報を出しオペレータにブライドルがグリップ能
力限界に達したことを伝える。オペレータは状況を確認
し、搬送ラインを停止するか、継続して運転するかを判
断する。
【0033】一方、トルク加減算器28がスリップ検出
器42から、ブライドルBのスリップ信号を受信した場
合、トルク加減算器28内に予め設定されてある微小な
トルク加算値を速度トルク調節器24へ送信する。
【0034】速度トルク調節器24は、受信したトルク
加算値を受信前のトルク指令値に加算し、新たなトルク
値をインバータ20を介してベクトルインバータモータ
M1に送信する。これにより、ブライドルAでトルク値
が増加した分、スリップが発生しているブライドルBの
トルクが減少して、スリップが解消される方向へ向う。
【0035】また、トルク加減算器28が速度トルク調
節器24へトルク指令値を送信するとタイマーがオンと
なり、設定された時間(30秒)が経過すると、スリッ
プ検出器42からスリップ検出信号が受信されるか否か
判断される。ここで、スリップ検出信号が受信される
と、再び、予め設定された微小なトルク加算値が速度ト
ルク調節器24へ送信される。
【0036】以上のルーチンを速度トルク調節器24が
スリップ検出器42からスリップ信号を受信しなくなる
まで繰り返す。このように、スリップが発生しているブ
ライドルBのスリップ状態を確認しながら、ブライドル
Aのトルクを徐々に上げていくことで、ブライドルAへ
一気に負担を掛けることがなく、ブライドルAとウェブ
Wとの間に新たにスリップを発生させることもない。
【0037】なお、ここでも、ブライドルAのグリップ
能力を越えると、ブライドルA側でスリップが生じるた
め、減加算値の合計にリミット(上限)が設けられてい
る。本形態では、減加算値の合計がリミット(上限)を
越えると、警報を出しオペレータにブライドルがグリッ
プ能力限界に達したことを伝える。(実施例)次に、具
体的な例を示す。
【0038】ウェブの材質:アルミ、ウェブ巾:130
0mm、厚み:0.24mm、ウェブ走行速度:50m
/分、ブライドルAの設定トルク:ブライドルセクショ
ンでのテンションカット量の45%、ブライドルBの設
定トルク:ブライドルセクションでのテンションカット
量の100−45=55%とする。
【0039】ブライドルA,Bでスリップがなく、安定
してウェブWを搬送している状態では、パルスジェネレ
ータ46の速度検出信号、レゾルバ30、32の速度検
出信号は、何れも50mm/分である。また、速度トル
ク調節器24の実トルク値は45%、速度トルク調節器
26の実トルク値は55%となっている。
【0040】ここで、ウェブWの表面状態を変える等し
て人為的にブライドルAにスリップを発生させた。この
とき、レゾルバ30の速度検出信号は52mm/分、速
度トルク調節器24の実トルク値は30%、速度トルク
調節器26の実トルク値は70%となっていた。
【0041】スリップ検出器40は、パルスジェネレー
タ46の速度検出信号(50mm/分)とレゾルバ30
の速度検出信号(52mm/分)の差、及び速度トルク
調節器24の設定トルク値(45%)と実トルク値(3
0%)から、ブライドルAがスリップしていると判定す
る。なお、本実施例では、確実性を保証するために、パ
ルスジェネレータの速度検出信号とレゾルバの速度検出
信号の差、速度トルク調節器の設定トルク値と実トルク
値との両方を見ているが、どちらか一方でも構わない。
【0042】ここで、スリップ検出器40は、トルク加
減算器28にブライドルAがスリップしている旨のスリ
ップ信号を送信する。トルク加減算器28は、ブライド
ルAのスリップ信号を受信して、ブライドルAの設定ト
ルク値である45%から、予め設定されている微小なト
ルク減算値である1%を減算し、45%−1%=44%
を新たなトルク値として、速度トルク調節器24に送信
する。
【0043】このように、トルク加減算器28が、新た
な設定トルク値である44%を速度トルク調節器24に
送信すると、タイマーオンとなり30秒を計測する。3
0秒経過後、スリップ検出器40からブライドルAのス
リップ信号を再度受信した。
【0044】トルク加減算器28は、その時点での設定
トルク値である44%から、予め設定されている微小な
トルク減算値である1%をさらに減算し、44%−1%
=43%を新たなトルク値として、速度トルク調節器2
4に送信する。
【0045】トルク加減算器28が、新たな設定トルク
値である43%を速度トルク調節器24に送信すると、
タイマーオンとなり30秒を計測する。30秒経過後、
スリップ検出器40からブライドルAのスリップ信号を
受信しなかった。
【0046】これにより、トルク加減算器28から速度
トルク調節器24へ新たな設定トルク値は送信されず、
ブライドルAのトルク値は、43%に保持される。
【0047】以上は、トルク加減算器28がスリップ検
出器40からブライドルAのスリップ信号を受信した場
合の動作であるが、トルク加減算器28がスリップ検出
器42からブライドルBのスリップ信号を受信した場合
は、ブライドルAの設定トルク値である45%に、予め
設定されている微小なトルク加算値である1%を加算
し、45%+1%=46%を新たなトルク値として、速
度トルク調節器24に送信する。
【0048】このように、トルク加減算器28が、新た
な設定トルク値である46%を速度トルク調節器24に
送信すると、タイマーオンとなり30秒を計測する。3
0秒経過後、スリップ検出器42からブライドルAのス
リップ信号を受信しなくまるまで、以上の動作を繰り返
す。
【0049】以上のように、ウェブの表面状態やブライ
ドルの表面状態によって発生するスリップ状態を確認し
ながら、ブライドルの設定トルク値を徐々に加算或は減
算していくことで、ブライドルのブリップ力を回復さ
せ、安定した状態でウェブを搬送することができる。
【0050】なお、本形態では、全自動でスリップを回
復させるシステムを説明したが、オペレータがスリップ
信号を確認しながら、予め設定された加算値又は減算値
を入力するようにしてもよい。
【0051】また、本形態では、ブライドルセクション
でのブライドルの数が2本の場合を説明したが、図3に
示すように、3本のブライドルA、B、Cの場合でも、
ブライドルCを計測制御するベクトルインバータモータ
M3、スリップ検出器41、レゾルバ31、速度トルク
調節器25、インバータ21を追加することで、スリッ
プ状態を解消してブライドルのグリップ力を回復させる
ことができる。
【0052】次に、PS版の製造工程を説明する。
【0053】PS版は、99.5重量%アルミニウム
に、銅を0.01重量%、チタンを0.03重量%、鉄
を0.3重量%、ケイ素を0.1重量%含有するJIS
―A1050アルミニウム材の厚み0.30mm圧延板
を、400メッシュのパミストン(共立窯業製)の20
重量%水性懸濁液と、回転ナイロンブラシ(6,10−
ナイロン)とを用いてその表面を砂目立てした後、よく
水で洗浄した。
【0054】これを15重量%水酸化ナトリウム水溶液
(アルミニウム4.5重量%含有)に浸漬してアルミニ
ウムの溶解量が5g/m2 になるようにエッチングした
後、流水で水洗した。さらに、1重量%硝酸で中和し、
次に0.7重量%硝酸水溶液(アルミニウム0.5重量
%含有)中で、陽極時電圧10.5ボルト、陰極時電圧
9.3ボルトの矩形波交番波形電圧(電流比r=0.9
0、特公昭58−5796号公報実施例に記載されてい
る電流波形)を用いて160クーロン/dm2の陽極時
電気量で電解粗面化処理を行った。水洗後、35℃の1
0重量%水酸化ナトリウム水溶液中に浸漬して、アルミ
ニウム溶解量が1g/m2 になるようにエッチングした
後、水洗した。次に、50℃30重量%の硫酸水溶液中
に浸漬し、デスマットした後、水洗した。
【0055】さらに、35℃の硫酸20重量%水溶液
(アルミニウム0.8重量%含有)中で直流電流を用い
て、多孔性陽極酸化皮膜形成処理を行った。すなわち電
流密度13A/dm2 で電解を行い、電解時間の調節に
より陽極酸化皮膜重量2.7g/m2 とした。ジアゾ樹
脂と結合剤を用いたネガ型感光性平版印刷版を作成する
為に、この支持体を水洗後、70℃のケイ酸ナトリウム
の3重量%水溶液に30秒間浸漬処理し、水洗乾燥し
た。
【0056】以上のようにして得られたアルミニウム支
持体は、マクベスRD920反射濃度計で測定した反射
濃度は0.30で、JIS B00601に規定する中
心線平均粗さRaは0.58μmであった。
【0057】次に上記支持体にメチルメタクリレート/
エチルアクリレート/2−アクリルアミド−2−メチル
プロパンスルホン酸ナトリウム共重合体(平均分子量約
6万)(モル比50/30/20)の1.0重量%水溶
液をロールコーターにより乾燥後の塗布量が0.05g
/m2 になるように塗布した。
【0058】さらに、下記感光液−1をバーコーターを
用いて塗布し、110℃で45秒間乾燥させた。乾燥塗
布量は2.0g/m2 であった。 感光液−1 ジアゾ樹脂−1 0.50g 結合剤−1 5.00g スチライトHS−2(大同工業(株)製) 0.10g ビクトリアピュアブルーBOH 0.15g トリクレジルホスフェート 0.50g ジピコリン酸 0.20g FC−430(3M社製界面活性剤) 0.05g 溶剤 1−メトキシ−2−プロパノール 25.00g 乳酸メチル 12.00g メタノール 30.00g メチルエチルケトン 30.00g 水 3.00g 上記のジアゾ樹脂―1は、次ぎのようにして得たもので
ある。まず、4−ジアゾジフェニルアミン硫酸塩(純度
99.5%)29.4gを25℃にて、96%硫酸70
mlに徐々に添加し、かつ20分間攪拌した。これに、
パラホルムアルデヒド(純度92%)3.26gを約1
0分かけて徐々に添加し、該混合物を30℃にて、4時
間攪拌し、縮合反応を進行させた。なお、上記ジアゾ化
合物とホルムアルデヒドとの縮合モル比は1:1であ
る。この反応生成物を攪拌しつつ氷水2リットル中に注
ぎ込み、塩化ナトリウム130gを溶解した冷濃厚水溶
液で処理した。この沈澱物を吸引濾過により回収し、部
分的に乾燥した固体を1リットルの水に溶解し、濾過
し、氷で冷却し、かつ、ヘキサフルオロリン酸カリ23
gを溶解した水溶液で処理した。最後に、この沈澱物を
濾過して回収し、かつ風乾して、ジアゾ樹脂−1gを得
た。
【0059】結合剤−1は、2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート/アクリロニトリル/メチルメタクリレート
/メタクリル酸共重合体(重量比50/20/26/
4、平均分子量75,000、酸含量0.4meq/
g)の水不溶性、アルカリ水可溶性の皮膜形成性高分子
である。
【0060】スチライトHS−2(大同工業(株)製)
は、結合剤よりも感脂性の高い高分子化合物であって、
スチレン/マレイン酸モノ−4−メチル−2−ペンチル
エステル=50/50(モル比)の共重合体であり、平
均分子量は約100,000であった。
【0061】
【発明の効果】本発明は上記構成としたので、ブライド
ルとウェブとの間に発生したスリップを解消してウェブ
を確実にグリップさせ、安定してウェブ搬送を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本形態に係る2本のブライドルローラを備えた
負荷分担制御装置を示す説明図である。
【図2】3本のブライドルローラを備えた負荷分担制御
装置を示す説明図である。
【図3】PS版の製造ラインを示す説明図である。
【符号の説明】
A ブライドル(ブライドルローラ) B ブライドル(ブライドルローラ) 28 トルク減加算器(トルク調整手段、制御手
段) 30 レゾルバ(スリップ検出手段) 32 レゾルバ(スリップ検出手段) 40 スリップ検出器(スリップ検出手段) 42 スリップ検出器(スリップ検出手段) 46 パルスジェネレータ(スリップ検出手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行するウェブの張力をカットして走行
    方向前後に張力差を持たせる複数のブライドルローラを
    備えた搬送ラインに用いられ、 前記ウェブとスリップしている該ブライドルローラのス
    リップ状態が解消されるまで、該ブライドルローラの負
    荷分担を段階的に下げていくことを特徴とするブライド
    ルローラの負荷分担制御方法。
  2. 【請求項2】 走行するウェブの張力をカットして走行
    方向前後に張力差を持たせる複数のブライドルローラを
    備えた搬送ラインに用いられ、 該ブライドルローラの回転数と前記ウェブの走行速度か
    ら該ブライドルローラとウェブとの間にスリップが発生
    しているか否かを検出するスリップ検出手段と、 前記ブライドルローラのトルクを調整するトルク調整手
    段と、 前記スリップ検出手段からの信号に基づき前記トルク調
    整手段を操作し、スリップが発生している該ブライドル
    ローラのトルクを所定値減少させる動作を、該ブライド
    ルローラのスリップ状態が解消されるまで繰り返して行
    う制御手段と、 を有することを特徴とするウェブの負荷分担制御装置。
  3. 【請求項3】 走行するウェブの張力をカットして走行
    方向前後に張力差を持たせる複数のブライドルローラを
    備えた搬送ラインに用いられ、 該ブライドルローラの設定トルクと実トルクから該ブラ
    イドルローラとウェブとの間にスリップが発生している
    か否かを検出するスリップ検出手段と、 前記ブライドルローラのトルクを調整するトルク調整手
    段と、 前記スリップ検出手段からの信号に基づき前記トルク調
    整手段を操作し、スリップが発生している該ブライドル
    ローラのトルクを所定値減少させる動作を、該ブライド
    ルローラのスリップ状態が解消されるまで繰り返して行
    う制御手段と、 を有することを特徴とするウェブの負荷分担制御装置。
  4. 【請求項4】 スリップが発生している該ブライドルロ
    ーラから減少した分のトルクを受け持つ他のブライドル
    ローラのグリップ能力を担保するために、トルクの減加
    算値に制限を設けたことを有することを特徴とする請求
    項2又は請求項3に記載のウェブの負荷分担制御装置。
  5. 【請求項5】 前記トルク調整手段が、スリップが発生
    している該ブライドルローラの設定トルクを所定値減算
    し、又は他のブライドルローラの設定トルクを所定値加
    算することを特徴とする請求項2〜請求項4の何れかに
    記載のウェブの負荷分担制御装置。
JP2001208210A 2001-07-09 2001-07-09 ブライドルローラの負荷分担制御方法及び負荷分担制御装置 Pending JP2003020144A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001208210A JP2003020144A (ja) 2001-07-09 2001-07-09 ブライドルローラの負荷分担制御方法及び負荷分担制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001208210A JP2003020144A (ja) 2001-07-09 2001-07-09 ブライドルローラの負荷分担制御方法及び負荷分担制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003020144A true JP2003020144A (ja) 2003-01-21

Family

ID=19044081

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001208210A Pending JP2003020144A (ja) 2001-07-09 2001-07-09 ブライドルローラの負荷分担制御方法及び負荷分担制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003020144A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010095369A (ja) * 2008-10-17 2010-04-30 Sumitomo Metal Mining Co Ltd フィルムのスリップ検出方法及びフィルムスリップ検出装置、並びにフィルムスリップ検出装置を備えたフィルム搬送型導電性皮膜成膜装置
JP2011143992A (ja) * 2010-01-13 2011-07-28 Nippon Steel Corp 帯状金属板の通板ロール装置の制御装置、方法及びプログラム
CN115410817A (zh) * 2022-08-29 2022-11-29 广州中车骏发电气有限公司 一种箔材绕制装置及其工作方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010095369A (ja) * 2008-10-17 2010-04-30 Sumitomo Metal Mining Co Ltd フィルムのスリップ検出方法及びフィルムスリップ検出装置、並びにフィルムスリップ検出装置を備えたフィルム搬送型導電性皮膜成膜装置
JP2011143992A (ja) * 2010-01-13 2011-07-28 Nippon Steel Corp 帯状金属板の通板ロール装置の制御装置、方法及びプログラム
CN115410817A (zh) * 2022-08-29 2022-11-29 广州中车骏发电气有限公司 一种箔材绕制装置及其工作方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4840713A (en) Process for the electrochemical roughening of aluminum for use in printing plate supports
EP1188580B1 (en) Aluminum support for planographic printing plate, process for its production, and planographic printing master place
JPH0437159B2 (ja)
JP2003020144A (ja) ブライドルローラの負荷分担制御方法及び負荷分担制御装置
JPS6280300A (ja) 印刷版支持体用アルミニウムの電気化学的砂目立て法
US4672022A (en) Radiation-sensitive printing plates with base which consists of an aluminum alloy having iron and manganese
JPH0714674B2 (ja) 印刷版支持体で使用するためのアルミニウムの電気化学的粗面化法
JP3442875B2 (ja) 感光性平版印刷版
JPH0568560B2 (ja)
US4666576A (en) Process for the electrochemical roughening of aluminum for use in printing plate supports
JP2001163496A (ja) ウェブの張力制御方法及び張力制御装置
JP2001213066A (ja) 平版印刷版支持体の製造方法、平版印刷版支持体、および、平版印刷版
JP2002274721A (ja) ブライドルローラの負荷分担制御方法及び負荷分担制御装置
EP1176031B1 (en) Production of support for lithographic printing plate
US20020043168A1 (en) Production of support for lithographic printing plate
JP2001302044A (ja) 感光性平版印刷版の巻取り方法及びその巻取装置
JP2001071015A (ja) ブライドルロールと金属帯のスリップ検出方法及び装置
JP4523728B2 (ja) 連続調質圧延機の伸び率制御方法
JP3745180B2 (ja) 平版印刷版原版
JP2001302045A (ja) 感光性平版印刷版の巻取り方法
JP2002114418A (ja) 感光性平版印刷版の巻取り方法及び巻取り用の紙管
JP2003081504A (ja) 平版印刷版の巻取り方法
JP2004160531A (ja) 圧延機前後面搬送テーブルロールの速度制御方法
JPH04361808A (ja) 熱間圧延機の制御装置
JP2004075285A (ja) ウェブのセンタリング装置