JP2003020124A - 搬送物搬出入用のドライコンテナ移送装置及び搬出入構造体 - Google Patents

搬送物搬出入用のドライコンテナ移送装置及び搬出入構造体

Info

Publication number
JP2003020124A
JP2003020124A JP2001208424A JP2001208424A JP2003020124A JP 2003020124 A JP2003020124 A JP 2003020124A JP 2001208424 A JP2001208424 A JP 2001208424A JP 2001208424 A JP2001208424 A JP 2001208424A JP 2003020124 A JP2003020124 A JP 2003020124A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
carrying
dry container
transfer device
dry
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001208424A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Iwasaki
誠夫 岩崎
Koichi Tsuruta
孝一 鶴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Steel Center Co Ltd
Original Assignee
Toyota Steel Center Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Steel Center Co Ltd filed Critical Toyota Steel Center Co Ltd
Priority to JP2001208424A priority Critical patent/JP2003020124A/ja
Publication of JP2003020124A publication Critical patent/JP2003020124A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Loading Or Unloading Of Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドライコンテナへの重量搬送物(長尺物、大
型機械等)の搬出入作業を大幅に効率化し得る搬送物搬
出入用のコンテナ移送装置を提供する。 【解決手段】 本装置3は、搬送物4が収納されるドラ
イコンテナ2に係止可能な係止具12を有するスプレッ
ダ7と、このスプレッダ7を昇降可能に支持する支持枠
体8と、地面に敷設されるレール9とを備えて構成され
る。本装置3によると、支持枠体8内部に進入するトラ
ックTのシャーシRに搭載されるドライコンテナ2を、
スプレッダ7により簡易かつ迅速に取外し、この取外さ
れたドライコンテナ2を水平状態を保って床置きするこ
とができる。従って、レベリング機構等による水平保持
作業を必要とせず、搬送物4の搬出入作業を効率よく実
施することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送物搬出入用の
ドライコンテナ移送装置及び搬出入構造体に関し、更に
詳しくは、多量にドライコンテナへの搬送物の搬出入作
業を行う場合であっても、その搬出入作業の大幅な効率
化を達成できる搬送物搬出入用のドライコンテナ移送装
置及び搬出入構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からトラック、鉄道車両、船等の輸
送手段で貨物を運ぶのにコンテナが使用されているが、
その中にいわゆるドライコンテナと称されるコンテナが
ある。このドライコンテナは、貨物を外的破壊・破損要
因から護るとともに前記輸送手段に積み易くするために
直方体形の箱状容れ物になっている。そして、このドラ
イコンテナは、天井を持たないフラットコンテナ、天井
を開口可能なオープントップコンテナ等の特殊コンテナ
に比べ、一般的に保有数が高く、安価であり、確保も容
易であり、さらに気密性に優れるといった利点がある。
ところが、ドライコンテナは搬送物の搬出入口が最小側
面である後端側に設けられており、その後端側の開口部
を介してドライコンテナへの搬送物の搬出入作業{バン
ニング(デバンニングも含む)とも言う。}が行われ
る。そのため、ドライコンテナへの搬送物の搬出入に際
して、特に搬送物が重厚長大な重量搬送物である場合
は、その搬出入作業は困難を極める。すなわち、ドライ
コンテナの中に進入可能な小型フォークリフトその他の
キャリアー等を使用して搬送できる特定の重量搬送物を
除き、ほとんどの重量搬送物(長尺物や大型貨物等)は
ドライコンテナへの搬出入は不可能に近いものであっ
た。従って、上記の重量搬送物は、ドライコンテナでは
なく特殊コンテナ(オープントップコンテナ、フラット
ラックコンテナ等)に特殊搬送機(クレーン、大型リフト
等)を使って搬入していることが現状であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上より本発明は、上
記現状に鑑みてなされたものであり、ドライコンテナへ
の重量搬送物の搬出入を実現するために用いられる搬送
物搬出入用のドライコンテナ移送装置及び搬出入構造体
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ドライコ
ンテナへの重量搬送物の搬出入作業を実現できる技術を
既に開発した(先行技術/特願2000−403399
号)。この先行技術では、搬送物を載置可能なステージ
の一端側に水平状態のドライコンテナを隣接し、このド
ライコンテナに、エア浮上式のローラ機構を利用して重
量搬送物を搬出入するものである。この先行技術による
と、重量搬送物を効率よくドライコンテナに搬出入でき
るようになり、さらに、小型の貨物であっても予めドラ
イコンテナの外でまとめて搭載可能となり、搬送物の集
荷・積み詰作業が大幅に効率化される等の利点がある。
【0005】上述の先行技術は、トラック(又はトレー
ラ)のシャーシにドライコンテナを搭載した状態で、レ
ベリング機構等を用いてドライコンテナをステージに対
して同一水平面に保持して搬送物の搬出入を行う形態を
主に開発されている。そして、この先行技術の使用形態
のひとつに、多量にドライコンテナへの搬送物の搬出入
作業を実施する物流センターやC・F・S(コンテナ・
フレート・ステーション)での使用が挙げられる。例え
ば、近年、将来に向けた物流対策の一環として、全国の
主要港湾でコンテナターミナルが整備されつつあるが、
このコンテナターミナルにおいてCY(コンテナヤー
ド)と空コンテナ置き場(バンプール等)に隣接する地
域に、上記先行技術を使用した新たなコンテナ・バンニ
ングセンターを構築することが望まれている。この場
合、上述のようなレベリング機構等を用いたドライコン
テナの水平保持作業を伴う搬送物の搬出入作業を行うよ
り、ドライコンテナをトラックのシャーシから外し床置
きした状態で搬送物の搬出入作業を行う方が、その搬出
入作業をより効率化させ得ることが判明した。
【0006】そこで、本発明者らは、ドライコンテナへ
の各種搬送物の搬出入作業をより効率化し得る有用な装
置を提案すべく検討した結果、ドライコンテナを昇降可
能な特定の装置に特定の機能を備えればよく、さらにそ
の特定の装置と特定の関係になる構造体にすればよいと
いう事実を見出し、本発明を完成するに至った。即ち、
請求項1記載の搬送物搬出入用のドライコンテナ移送装
置は、搬送物が収納されるドライコンテナに係止可能な
係止具を有する係止手段と、該係止手段を昇降可能に支
持する支持枠体とを備え、前記係止手段によって、前記
ドライコンテナをトラックのシャーシに対して脱着可能
としたことを特徴とする。
【0007】このような構成によると、トラックのシャ
ーシに対してドライコンテナを簡易かつ迅速に脱着する
ことができ、トラックのシャーシから取外したドライコ
ンテナを水平状態に載置することができる。従って、レ
ベリング機構等を用いたドライコンテナの水平保持を行
う必要がなく、多量にドライコンテナへの搬送物の搬出
入作業を行う場合であっても、その搬出入作業の大幅な
効率化を達成できる。
【0008】上記「係止手段」としては、上記機能を有
する限りにおいてその形状、大きさ等は特に問わない
が、請求項2に示すように、前記係止手段は、所定の大
きさのドライコンテナの上面の4隅部と対向する位置に
前記係止具を有するスプレッダであることが好ましい。
ドライコンテナの上面の4隅部に予め設けられる隅金具
(被係止具)に係止具を係止して、ドライコンテナを水
平状態で昇降させることができるためである。また、こ
のスプレッダとしては、所定の大きさのドライコンテナ
にのみ対応する簡易な構造とすることができる。また、
請求項3に示すように、前記スプレッダは、スプレッダ
本体と、該スプレッダ本体に対して水平方向に伸縮可能
でかつ前記係止具を有する伸縮部材とを備えることが好
ましい。例えば、全長20フィートと全長40フィート
のコンテナのように様々な大きさのドライコンテナに対
応できるためである。
【0009】また、上記「支持枠体」としては、請求項
4に示すように、一対の門型フレームと、該一対の門型
フレームの脚部が立設される基礎フレームとを備えるこ
とができる。また、請求項5に示すように、前記支持枠
体は、両側外方から前記係止手段を懸吊した状態で、該
係止手段を昇降させ得る昇降懸吊手段を備えることが好
ましい。支持枠体内部に、ドライコンテナを搭載したト
ラックを停止させ得るためであり、さらに重量搬送物が
搬入されたドライコンテナを係止手段により円滑に昇降
させ得るためである。
【0010】また、上記支持枠体は、請求項6に示すよ
うに、前記ドライコンテナを載置可能な支持具を備える
ことが好ましい。トラックのシャーシから取外したドラ
イコンテナを確実に水平状態に載置できるためである。
また、上記支持具は、請求項7に示すように、所定の大
きさのドライコンテナの下面の4隅部のうち少なくとも
搬送物を載置可能なステージに近接する2隅部と対向す
る位置に設けられることが好ましい。ドライコンテナの
下面の4隅部に予め設けられる隅金具(被係止具)を利
用して載置できるためである。また、上記支持具は、請
求項8に示すように、高さ調整可能であることが好まし
い。後述の実施例で説明するように、ステージの床面の
高さを変更して搬送物の搬出入作業を実施する場合に対
応し得るためである。尚、上記支持枠体は、上述のスプ
レッダと同様にして、前記支持具を、所定の大きさのド
ライコンテナにのみ対応する平面位置に設置して簡易な
構造としたり、前記支持具を、支持枠体に対して水平方
向に伸縮可能な伸縮部材に設けて様々な大きさのドライ
コンテナに対応可能な構成としたりできる。また、上記
支持枠体の支持具を使用せず、係止手段によりトラック
のシャーシから取外されたドライコンテナを、地面に直
接的に載置したり、スペーサを介して間接的に載置した
りできる。
【0011】また、上記支持枠体を地面に固定設置して
簡易な構造とすることができるが、請求項9に示すよう
に、地面に敷設されるレールを備え、前記支持枠体は、
該レール上を走行可能な走行手段を備えることが好まし
い。様々な大きさのドライコンテナへの搬送物の搬出入
作業に対応できるためである。さらに、複数の搬送物を
載置可能なステージをレールで連繋すれば、1基の本装
置で複数のステージでの搬送物の搬出入作業に対応でき
るためである。また、請求項10に示すように、前記係
止手段は搬送物を吊下げ可能な搬送具を備え、該搬送具
に吊下げられる搬送物を、前記支持枠体の走行によって
トラックの荷台に対して荷積みあるいは荷降し可能とし
て構成できる。また、請求項11に示すように、前記支
持枠体は搬送物が載置されるパレットに係止可能な搬送
具を備え、該搬送具に係止されるパレットを、前記支持
枠体の走行によってドライコンテナに対して搬出入可能
として構成できる。
【0012】請求項12に記載の搬出入構造体は、請求
項1乃至11のいずれか一項に記載の搬送物搬出入用の
ドライコンテナ移送装置と、該ドライコンテナ移送装置
に近接して設けられ、搬送物を載置可能なステージと、
該ステージの床面と実質上同一高さの床面を有し、該ス
テージの一端側に隣接するドライコンテナとを備えるこ
とを特徴とする。
【0013】尚、上記「搬送物」としては、コンテナ内
に搬入できる重量、幅、高さ及び材質であればその種類
は特に問わず、例えば、機械類(自動車部品、電気製品
等)、コンクリートパイル、フレコン、果物類、その他
雑貨等を挙げることができる。特に、重厚長大な搬送物
として、大型工作機械、長尺製品、コイル状製品、大型
ガラス製品、石製品や自動車等が挙げられる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明を具体
的に説明する。 (第1実施例)図1,2に示すように、本実施例におけ
る搬送物の搬出入システム1は、トラックTのシャーシ
Rに搭載されたドライコンテナ2(以下、コンテナとも
略記する。)を脱着可能とするドライコンテナ移送装置
3(以下、移送装置とも略記する。)と、この移送装置
3に近接して設置されるステージ5と、このステージ5
とコンテナ2との間で搬送物4を移動させる移動手段6
とを備えて構成されている。
【0015】上記移送装置3は、スプレッダ7と、この
スプレッダ7を両側外方から昇降可能に懸吊支持する支
持枠体8と、この支持枠体8が走行可能な地面に敷設さ
れるレール9とを備えている。このスプレッダ7は、水
平枠状のスプレッダ本体10と、このスプレッダ本体1
0に対してその長辺側フレームに沿って伸縮可能なコ字
形平面をなす伸縮部材11とを備えている。この伸縮部
材11には、所定の大きさ(例えば、全長20フィー
ト)のコンテナ2の上面の4隅部に対向する位置に下方
を向く4つの係止具12が設けられている。各係止具1
2の先端部を、コンテナ2の上面の4隅部を形成する隅
金具(図示せず)の係止孔(図示せず)に挿入した後、
回動させることにより、コンテナ2に係止具12が係止
されるようになっている。また、上述と逆の作用によっ
て、係止具12によるコンテナ2の係止を解除するよう
になっている。
【0016】次に、上記支持枠体8は、前後一対の門形
フレーム14と、これら各門形フレーム14の頭部18
a,18bを連結する左右一対の連結フレーム15と、
各門形フレーム14の脚部17a,17b,17c,1
7dが立設される左右一対の基礎フレーム16とを備え
る骨格状構造体である。また、各門形フレーム14のう
ち脚部17a、17bと脚部17c、17dとの間隔D
及び頭部18a,18bの地面からの高さHは、コンテ
ナ2を搭載したトラックTを後進させて支持枠体8の内
方下部に進入させたとき、コンテナ2をスプレッダ7の
真下に位置させることが可能な必要最小限の間隔となる
適宜値に設定されている(図2参照)。
【0017】前記支持枠体8を構成する各基礎フレーム
16には、門形フレーム14の脚部17b,17cに沿
って流体シリンダ20a、20bが立設されている。各
流体シリンダ20a、20bのピストンロッド先端部に
は滑車21が設けられ、この滑車21に巻回されたワイ
ヤ22が、門形フレーム14の頭部18a,18bに取
着した共通滑車23及び各分離滑車24a,24bの周
りを巻回され、その両端部がスプレッダ本体10に固定
されている。従って、前記流体シリンダ20a、20b
を伸縮させると、そのストローク長の2倍の高低差をも
ってスプレッダ7が昇降するようになっている。ここ
で、上記流体シリンダ20a、20b、各滑車21,2
3,24a,24b及びワイヤ22等によって「昇降懸
吊手段」が構成されていると言える。
【0018】また、前記支持枠体8を構成する各基礎フ
レーム16には、前記レール9上を走行可能な多数の走
行輪(図示せず)と、これら走行輪を回転駆動させる駆
動モータ25とが設けられている。この駆動モータ25
の駆動力は、ベルトやチェーン等の適宜駆動伝達手段
(図示せず)を介して各走行輪に伝達されるようになっ
ている。尚、前記支持枠体8には前記スプレッダ7、流
体シリンダ20a、20b及び駆動モータ25等を制御
する制御装置(図示せず)が設置されている。ここで、
上記駆動モータ25及び多数の走行輪等によって「走行
手段」が構成されていると言える。
【0019】また、前記支持枠体8を構成する各基礎フ
レーム16には、所定の大きさ(例えば、全長20フィ
ート)のコンテナ2の下面の4隅部に対向する位置に上
方を向く2つの支持具27が設けられている。この支持
具27の先端部を、コンテナ2の下面の4隅部を形成す
る隅金具(図示せず)の係止孔(図示せず)に挿入する
と共に支持具27の基部で隅金具を支持し、上述のよう
にスプレッダ7で懸吊することにより、コンテナ2は、
水平状態を保ち、その開口部2bがステージ5の一端側
に隣接する搬出入位置Aに位置決め載置されるようにな
っている{図11(a)参照}。また、各支持具12は、
その高さ位置を調整可能とされており、後述の第2実施
例のように、敷板体によってステージ5の床面5a高さ
が変更された際に対応できるようになっている。さら
に、各支持具27は、基礎フレーム16の側面から突出
した使用状態から基礎フレーム16内部に収納される収
納状態に変位できるようになっている。尚、上記支持具
27を、コンテナ2の4隅部のうち対角線上にある2隅
部に対向する位置に2つ設けたり、コンテナ2の4隅部
のうちステージ5に近接する2隅部に対向する位置に2
つ設けたりしてもよい。また、上記第1実施例では、支
持具27をコンテナ移送装置3に一体的に設けて構成し
たが、これを止め、支持具27を有する支持部材を基礎
金具等を介して地面に直接載置して、この支持部材上に
コンテナを載置支持するようにしてもよい。この場合、
地面と支持部材との間や、支持部材と支持具との間にシ
ム等を介して支持具の高さ調整をしたり、支持部材に高
さ寸法の異なる支持具を設けて高さ調整を実施すること
ができる。
【0020】次に、前記ステージ5は、コンテナ2に対
して搬出入される搬送物4を一時的に直接載置したり又
は後述のパレットを介して間接的に載置したりする構造
物である。このステージ5は、図3に示すように、多数
の鋼材製の縦横の板状フレーム29a,29bを枠組み
してなる格子状構造で形成され、その広さは少なくとも
所定の大きさ(例えば、全長20フィート)のコンテナ
2の床面2aと略同じ大きさになっている。また、ステ
ージ5の全面域にわたって、後述の移動手段を設置する
ための設置領域が設けられている。また、このステージ
5にはレベル調整手段(図示せず)が設けられ、その床
面5a高さを微調整可能になっている。そして、ステー
ジ5の床面の高さは、上述のように、搬出入位置Aに位
置決め載置されるコンテナ2の床面2aと実質上同一高
さで面一となるように設定されている。また、ステージ
5の地面への設置位置は、搬出入位置Aに位置決め載置
されるコンテナ2の開口部2bにステージ5の先端側5
bが隣接するように設定されている。尚、上記ステージ
5としては、後述の移動手段等を設置可能で重量搬送物
4を載置可能であるなら、その形状、大きさ、材質等は
特に問わず、例えば、コンクリート製で平板状に形成す
ることができる。また、ステージ5の周囲には先端側5
bを除いて後述のパレットの飛び出しを防止するストッ
パー部材19が設けられている。
【0021】次に、本システム1で用いられるパレット
33は、図4に示すように、所定間隔をおいて3本平行
に配設されたビーム状基材30と、搬送物4を直接載せ
るために前記ビーム状基材30の上に直交配列してなる
多数本の板状の積載部材31とを備え、全体として搬送
物4の搬出入方向の奥行きよりも横幅が大きい長方形の
格子状構造をなしている。また、パレット33の載置部
材31の裏面側には、相隣接する前記ビーム状基材30
間に耐荷重部材32が複数本固着されている(図8参
照)。
【0022】そして、このパレット33の奥行き寸法
は、所定の大きさ(例えば、全長20フィート)のコン
テナ2奥行き長さを略4等分した寸法に設定され、ま
た、パレット33の横幅寸法は、コンテナ2の横幅と略
同じ寸法に設定されている。即ち、このパレット33の
形状は、コンテナ2の平面形状の大きさに対して略4等
分にモジュール化されていることとなる。また、パレッ
ト33の4隅部には、このパレット33と同じようにモ
ジュール化された他のパレット33を連結させるための
連結板、連結ボルト等からなる連結手段34が設けら
れ、搬送物4の種類(搬送物の形状、大きさ、重量等)
に応じて適宜連結・解除できるようになっている。ま
た、パレット33の積載部材31の下面には所定の空間
Sが形成され、この空間Sに後述の移動手段が格納され
るようになっている。尚、上記実施例では、パレット3
3をコンテナ2の平面形状を4等分した形状にモジュー
ル化したが、これに限定されず、例えば、コンテナ2の
平面形状の2等分、3等分等とする形状にモジュール化
することができる。
【0023】次に、前記移動手段6は、図5に示すよう
に、前記パレット33をステージ5とコンテナ2との間
で各床面5a,2aから浮上させて滑動させる浮上滑動
装置36と、この浮上滑動装置36やパレット33に外
力を付与するプッシュ・プル装置37とを備えている。
前記浮上滑動装置36は、後述する搬出入作業におい
て、ステージ5上に位置する第1浮上滑動装置36a
と、コンテナ2内に移送される第2浮上滑動装置36b
とを備えている。各浮上滑動装置36a,36bは、図
6,7に示すように、ステージ5又はコンテナ2の床面
5a,2a上でパレット33を浮上させる浮上体38
と、これらいずれかの床面5a,2a上で浮上したパレ
ット33を他の床面5a,2a上に滑動させる滑動体3
9とを備えている。この浮上体38は、合成繊維コード
で補強されたチューブ40と、そのチューブ40に圧縮
空気を通気させる通気管41とからなり、ステージ5の
床面5aに置かれる断面U字形を有する基台42の中に
設置される。また、前記滑動体39は、浮上体38の上
に断面U字形の支持部材44と、この支持部材44に所
定間隔をおいて平行に軸着される複数個のローラ45と
を備えている。
【0024】従って、前記滑動体39の上に耐荷重部材
32を介してパレット33を載せた状態で、前記通気管
41からチューブ40に圧空を導入すると前記支持部材
44と共に滑動体39が上昇し、パレット33が床面か
ら浮上する{図8(a)参照}。そのパレット33にステ
ージ5の長手方向の外力を付加すればパレット33は変
位することになる。そして、ステージ5上で所定距離だ
けパレット33を移動させて前記チューブ40から圧空
を排出させれば、パレット33は降下してそのビーム状
基材30がステージ5又はコンテナ2の床面5a,2a
に着地する{図8(b)参照}。
【0025】次に、前記プッシュ・プル装置37は、図
5に示すように、ステージ5においてその両側に設置さ
れ、前記パレット33を押したり引っ張たりする第1プ
ッシュ・プル装置37aと、ステージ5の前部において
その中央部に設置され、前記第2浮上滑動装置36bを
押したり引っ張たりする第2プッシュ・プル装置37b
とを備えている。各プッシュ・プル装置37a,37b
は、図9に示すように、太さの相異する複数本の筒状支
柱47a、47b、47cを伸縮可能に連結した伸縮ブ
ーム48の中に油圧シリンダ49a、49bにより伸縮
する伸縮ロッド50a、50bを装着した構造をなして
いる。尚、第2プッシュ・プル装置37a,37bをパ
レット33に外力を付与する手段として利用してもよ
い。
【0026】次に、図10,11,12により本システ
ム1によるコンテナ2への搬送物4の搬入作業について
説明する。先ず、図10(a)に示すように、ステージ5
に近接して移送装置3が位置決めされており、またステ
ージ5上には第1,2浮上滑動装置36a,36bが載
置されている。次に、図10(b)に示すように、その後
端側の開閉扉を開いた状態の空のコンテナ2をシャーシ
R上に搭載したトラックTが後進して、支持枠体8の内
部に進入して所定の停止位置に停止する。このとき、ス
プレッダ7の真下にコンテナ2が位置し、コンテナ2上
面の各隅金具とスプレッダ7の各係止具12とが対向す
る。そして、スプレッダ7を下降させ、各係止具12の
先端部を、コンテナ2の隅金具の係止孔に挿入した後、
回動させてコンテナ2に係止具12を係止させる。この
状態より、スプレッダ7を上昇させてトラックTのシャ
ーシRからコンテナ2が取外され水平状態に懸吊され
る。その後、図10(c)に示すように、コンテナ2が取
外されたトラックTを前進させ支持枠体8の外方で停止
させる。
【0027】次に、図11(a)に示すように、スプレッ
ダ7を下降させて、支持具27の先端部を、コンテナ2
下面の隅金具の係止孔に挿入すると共に支持具27の基
部で隅金具を支持し、コンテナ2を搬出入位置Aに位置
決め載置する。このように搬出入位置Aに位置決めされ
たコンテナ2は、その床面2aがステージ5の床面5a
と実質上同一高さレベルであり、またコンテナ2の開口
部2bがステージ5の一端側に隣接した状態となる。そ
の後、図11(b)に示すように、第2プッシュ・プル装
置37bの作用でステージ5床面5a上にある第2浮上
滑動装置36bをコンテナ2側へ押し込んで、第2浮上
滑動装置36bをコンテナ2内の床面2a上に位置させ
る。次いで、図11(c)に示すように、4枚のパレット
33を連結手段34により連結してなるパレット33を
ステージ5床面5a上に載置する。
【0028】次に、図12(a)に示すように、パレット
33上にクレーンやフォークリフト等の荷役装置で搬送
物4(大型機械)を載せた後、パレット33上に取付け
たフック部材等を利用してワイヤー等で搬送物4を固定
する。その後、通気管41からチューブ40に圧空を導
入して滑動体39と共にパレット33を床面5aから浮
上させる。そして、図12(b)に示すように、第1プッ
シュ・プル装置37aの作用でステージ5床面5a上に
あるパレット33をコンテナ2側へ押し込んで、パレッ
ト33をコンテナ2内へ搬入する。パレット33がコン
テナ2内に完全に搬入されたら、チューブ40への圧空
の供給を止め、パレット33を下降させてコンテナ2床
面2a上に載置させることとなる。そして、第2プッシ
ュ・プル装置37bの作用でコンテナ2床面2a上にあ
る第2浮上滑動装置36bをステージ5側へ引っ張り出
し、第2浮上滑動装置36bをステージ5の床面5a上
に再び位置させる。次いで、図12(c)に示すように、
スプレッダ7の上昇により搬出入位置Aに位置するコン
テナ2を持ち上げ、この状態より支持枠体8の外方で停
止していたトラックTを後進させて支持枠体8内部に進
入させ、トラックTのシャーシRをコンテナ2の真下に
位置させる。その後、スプレッダ7を下降させてコンテ
ナ2をトラックTシャーシRに搭載し、コンテナ2の隅
金具に対する係止具12の係止を解除してからスプレッ
ダ7を上昇させる。すると、コンテナ2を搭載したトラ
ックTを搬送物4の輸送先である目的地に向かって発車
できる。尚、以上はコンテナ2へ搬送物4を搬入して目
的地へ向かって輸送する過程について詳述したが、目的
地まで輸送されてきた搬送物4をコンテナ2から搬出す
る搬出作業では、前記搬入作業と逆の手順を採用すれば
対応することができる。
【0029】このような上記第1実施例では、係止具1
2によるコンテナ2の係止及びスプレッダ7の昇降によ
って、トラックTのシャーシRに対してコンテナ2を簡
易に脱着することができ、従来既知のコンテナジャッキ
やトラックに搭載されるサイドリフターや大型クレーン
等の装置に比べ、短時間で脱着作業を実施することがで
きる。また、支持具27によるコンテナ2の係止及びス
プレッダ7の懸吊によって、トラックTのシャーシRか
ら取外したコンテナ2を水平状態に載置することができ
る。従って、レベリング機構等を用いたコンテナ2の水
平保持を行う必要がなく、多量にコンテナ2への搬送物
4の搬出入作業を行う場合であっても、その搬出入作業
の大幅な効率化を達成できる。さらに、搬出入位置Aに
載置されるコンテナ2は、ステージ5の床面5aと実質
上同じ高さレベルの床面2aを有し、その開口部2bが
ステージ5の一端側に隣接するので、やはり搬送物4の
搬出入作業を効率化させることができる。特に、大型工
作機械、長尺製品等の重厚長大な搬送物4を多量にコン
テナ2へ搬出入する場合でも、その作業を大幅に効率化
することができる。
【0030】また、上記第1実施例では、流体シリンダ
20a,20b、滑車21,23,24a,24b及び
ワイヤ22等からスプレッダ7の昇降懸吊手段を構成し
たので、重量搬送物4が搬入されたドライコンテナ2を
円滑に昇降させることができる。さらに、支持枠本体4
を構成する一対の門形フレーム14の幅D及び高さH
を、コンテナ2を搭載したトラックTを支持枠体8内部
に必要最小限の間隔でもって進入させ得る大きさに設定
してあるので、移送装置3全体として比較的コンパクト
なものとすることができ、例えば、工場等の建物内でこ
の移送装置3を使用することも可能となる。また、支持
枠体8をレール9上を走行可能とし、さらにスプレッダ
7は、伸縮自在な伸縮部材11に係止具12を備えて構
成されているので、様々な大きさのコンテナ2への搬送
物4の搬出入作業に簡易に対応できる。即ち、図13に
示すように、例えば、全長40フィートのコンテナ2へ
の搬出入作業を行う場合には、先ず、支持枠体8をステ
ージ5から離れる方向に所定の距離だけ移動させた後、
このコンテナ2の4隅部に対応するように伸縮部材11
を伸長させ、この状態より、上述のようなコンテナ2の
脱着作業を行わせる。また、上記第1実施例では、支持
枠体8はレール9上を走行可能とされているので、複数
のステージ5をレール9で連繋して適宜箇所に支持枠体
8の方向転換テーブル等を備えて構成すれば、1基の移
送装置3により複数のステージ5での搬送物の搬出入作
業に対応できる。
【0031】また、上記第1実施例では、モジュール化
された複数のパレット33を組合せて使用し、コンテナ
2の平面形状と略一致させるようにしたので、パレット
33がコンテナ2の内壁に隙間なく載置されることとな
り、コンテナ2に対するパレット33のずれを防止する
ことができる。また、ステージ5上でパレット33に対
する搬送物4の固定作業を実施できるので、コンテナ2
内部でその固定作業を行うものに比べて、搬送物4の搬
出入作業を効率化することができる。また、ステージ5
上又はステージ5の周囲に、コンテナ2へ搬入予定の搬
送物4を準備できるので、やはり搬送物4の搬出入作業
を効率化することができる。また、パレット33は、連
結手段34によって搬送物4の種類に応じて連結・非連
結を選択できるので、複数の大きさのパレット33を用
意する必要がない。また、このモジュール化されたパレ
ット33をコンテナ2の付随物として取扱えば、例え
ば、目的地において、搬送物4搬出した後の空パレット
33に輸送先への搬送物4を積載して使用することがで
きる。
【0032】尚、本発明においては、上記第1実施例に
限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変
更した実施例とすることができる。即ち、上記第1実施
例では、移送装置3に、コンテナ2をトラックTのシャ
ーシRから脱着させる機能を備えて構成したが、この脱
着機能の他に各種機能を付加することができる。例え
ば、図14に示すように、スプレッダ7に、搬送物4を
吊下げ可能なワイヤやクランプ具等の適宜搬送具71を
着脱自在に取付け、スプレッダ7の昇降により搬送具7
1に搬送物4を吊下げ、この搬送物4を、支持枠体8の
走行によってトラックTの荷台Nに対して荷積みあるい
は荷降しする荷役機能を付加することができる。また、
例えば、図15に示すように、支持枠体8の基礎フレー
ム16に、パレット33に係止可能な引掛け治具(コの
字形状治具等)やワイヤなどの搬送具72を着脱自在に
取付け、この搬送具72に係止されたパレット33を、
支持枠体8の走行によってコンテナ2に対して搬出入す
るパレット移動機能を付加することができる。
【0033】また、上記第1実施例では、支持枠体8が
レール9上を走行できる構成としたが、支持枠体8の基
礎フレーム16が地面に固定設置される構成としてもよ
い。さらに、上記第1実施例では、スプレッダ7が伸縮
部材11を備え、様々な大きさのコンテナ2に対応でき
る構成としたが、この伸縮部材11を使用せずに所定の
大きさのコンテナ2にのみ対応する簡易構成のスプレッ
ダ7としてもよい。このような固定設置型の支持枠体8
や簡易構成のスプレッダ7を組合せて使用すれば、安価
で簡易な移送装置3を提供することができる。また、ス
テージ5として、その床面5a高さがトラックTに搭載
されたコンテナ2の床面2aと実質上同一高さレベルと
なるものを使用することもでき、この場合、コンテナ2
の高さ調整及び水平保持を、係止具12による係止及び
スプレッダ7の昇降によって迅速に行うことができる。
【0034】また、上記第1実施例では、レール9上を
支持枠体8のみが走行可能な構成としたが、ステージ5
も走行可能な構成としたり、ステージ5のみが走行可能
な構成とすることができる。このような構成によれば、
支持枠体8に対してステージ5を接近させ、床置き状態
のコンテナ2の開口部2bに対してステージ5の先端側
を確実に隣接させることができる。また、上記レール9
を延設してステージ5をライン化することができる。即
ち、ステージ5と例えば梱包エリアとを連繋して、この
梱包エリアで、搬入予定の搬送物4をパレット33に積
載したり、固定作業をしたり等の準備作業を行うことが
できる。
【0035】また、上記プッシュ・プル装置37として
は、伸縮ブーム機構に限定されることなく、モータの回
転により巻き取られる又は回動するロープ、チェーン巻
回装置、回転するスクリューにパレットを係止させる係
止装置、ローラコンベア装置、屈曲アーム装置、伸縮チ
ューブ装置、自走式プッシュ・プル装置及びその他これ
らに類する装置がある。また、本実施例では、前記浮上
滑動装置36と第2プッシュ・プル装置37bとの組み
合せによって、パレット33を床面から浮上させて移動
させる移動手段6を構成したが、浮上滑動装置36のみ
で移動手段を構成できる。この場合、多数のローラ45
のうちの少なくとも1個のローラが駆動モータ(油圧、
エア、電気モータ等)で自転するか又は外部に設けた電
動機より受動する構造のものを適宜使用する。また、前
記浮上滑動装置36を上下反転して使用することがで
き、即ち、ローラ45を床面側に向け、断面U字形を有
する基台42の底面を上方に向けてセットし、基台42
の上にパレット33を載せて、この状態よりチューブ4
0に圧空を供給して、基台42と共にパレット33を床
面から浮上させ、ローラ45の床面上での滑動によりパ
レット33を搬送可能に構成できる。
【0036】(第2実施例)次に、帯状の鋼板をロール
状にした、いわゆるコイル状搬送物を搬送物として取り
扱う際に好適に使用される搬出入システム51について
説明する。本システム51では、スプレッダ7及びそれ
を支持する支持枠体8は上記第1実施例に係る移送装置
3のそれらと同じ構造・機能を有している。しかしなが
ら、ステージ52、パレット33及び搬送物59をステ
ージ52とドライコンテナ2との間で移動させる移動手
段54が第1実施例のそれらと相異する。
【0037】この第2実施例に係るステージ52は、図
16に示すように、第1実施例で使用されるステージ5
の床面5a上に設置されている浮上滑動装置36上に、
鋼板から形成した垂下へり55がついた敷板体56を、
そのコーナーに設けたフック(図示なし)を介してクレ
ーン(図示なし)により運んできて、浮上滑動装置37
を被覆して、この第2実施例のステージ52にすること
ができる。このステージ52の床面52aは、第1実施
例の床面5aより高いレベルとなるが、上述のように支
持枠体8に設けた支持具27の高さレベルを調整するこ
とによって、搬出入位置Aに位置決め載置されるコンテ
ナ2とステージ52の床面52a高さは実質上同一の高
さレベルとなる。尚、上記床面52aのレベル調整はス
テージ52(5)側に設けたレベル調整手段で行うこと
もできる。
【0038】次に、前記パレット53は、図17に示す
ように、パレット本体57と、このパレット本体57上
に配置され、コイル状搬送物59の円筒側面に接して支
持するキャンパー部材58とを備えている。また、この
パレット本体57の下側には下部開放空間60が開放さ
れている。また、パレット53は、載置状態のコイル状
搬送物59の軸方向の両端側を位置決めするように、パ
レット本体57に設けたレール上を移動可能でかつ固定
可能なコイル固定具61を備えている。また、上記第1
実施例のパレット33同様にして、このパレット53も
全長20フィートのコンテナ2の平面形状を略4等分す
る大きさでモジュール化されている。尚、上記パレット
53にコイル状搬送物59を載せて安定化するには、キ
ャンパー部材58で支持されるコイル状搬送物59にバ
ンド62をかけて緊縛すると共に、コイル状搬送物59
の端面側をコイル固定具61で位置決めする。
【0039】次に、前記移動手段54は、図18,19
に示すように、前記パレット53を持ち上げるための支
持台64と、この支持台64の下面に設けられ圧空が供
給される膨張体と、この膨張体に複数(4つ)設けら
れ、床面に向けて気体を噴出する排気ノズル65と、作
業者の操作部66とを備えている。そして、排気ノズル
65からの排気により支持台64が床面から浮上するよ
うになっている。
【0040】次に、コイル状搬送物59の搬出入作業に
ついて説明する。図20に示すように、まずステージ5
2の床面52a上にパレット53を載せ、その上にクレ
ーン又はフォークリフト等の荷役装置を使用して運んで
きたコイル状搬送物59を載せる。次いで、パレット5
3の下部開放空間60に移動手段54の支持台64を挿
入してから、排気ノズル65に圧空を供給して噴射さ
せ、支持台64と共にパレット53を床面52aから浮
上させる。この状態で、支持台64に対して作業者が水
平方向の外力を付与すれば支持台64と共にパレット5
3が搬送されることとなる。そして、コンテナ2の中に
コイル状搬送物59を搬入したら排気ノズル65への圧
空の供給を停止する。すると、移動手段54と共にパレ
ット53が床面2a上に着地してコイル状搬送物59が
コンテナ2内に積載されることになる。そして、上記作
用を繰り返し行って、搬入予定の複数(4つ)のコイル
状搬送物59を全て搬入し終えたら、第1実施例と同様
にして、スプレッダ7の昇降によって、支持枠体8内部
に進入しているトラックTのシャーシRにコンテナ2を
搭載させ、このコンテナ2を搭載したトラックTをコイ
ル状搬送物59の輸送先である目的地に向かって発車さ
せることとなる。尚、以上はコンテナ2へコイル状搬送
物59を搬入して目的地へ向かって輸送する過程につい
て詳述したが、目的地まで輸送されてきたコイル状搬送
物59をコンテナ2から搬出する搬出作業は、前記搬入
作業と逆の手順を採用すれば対応することができる。
【0041】このような上記第2実施例では、コンテナ
2へのコイル状搬送物59の搬出入作業を大幅に効率化
することができる。また、第1実施例で使用した重量搬
送物4の搬出入に適したステージ5に敷板体56を覆っ
て設置すれば、コイル状搬送物59を搬出入するのに適
したステージ52に直ちに変更することができ、様々な
種類の搬送物に対応できる搬出入システムを構築でき
る。また、ステージ52上でフォークリフト等の荷役装
置を利用して小型貨物等の搬送物を効率よく搬出入する
こともできる。
【0042】尚、図21に示すように、上記第1実施例
に係る搬出入システム1と第2実施例に係る搬出入シス
テム51とを複数のシステムを組合せて使用することが
できる。ここで、搬出入システム1では重量搬送物4の
搬出入作業が行われ、また、搬出入システム51では、
コイル状搬送物59や小型貨物等の搬出入作業が行われ
る。また、スプレッダ7に、コイル状搬送物59のクラ
ンプに適した搬送具71が着脱自在に取付けられてい
る。このような構成によると、CFSで取扱う全ての荷
物に対応し得る搬出入システムを構築することできる。
さらに、人海戦術で行われていた作業の効率化に加え、
一般貨物と一般貨物以外の貨物(重量物や長尺物等)を
同じ場所(CFS)で搬出入することができ、横待ち
(特殊業者への転送)等の無駄な物流をなくすことがで
き、安価な物流費で対応することができる。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように本発明では、多量に
ドライコンテナへの搬送物の搬出入作業を行う場合であ
っても、その搬出入作業の大幅な効率化を達成できると
いう優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るドライコンテナ移送装置を説明す
る斜視図である。
【図2】同じく支持枠体内にコンテナを搭載したトラッ
クが進入した状態を示す斜視図である。
【図3】第1実施例に係るステージを説明するための平
面図である。
【図4】パレットを説明するための斜視図である。
【図5】移動手段を説明するための平面図である。
【図6】浮上滑動装置を説明するための縦断面図であ
る。
【図7】同じく斜視図である。
【図8】浮上滑動装置の作用を説明するための説明図で
あり、(a)はパレットが床面から浮上した状態を示し、
(b)はパレットが床面に載置された状態を示す。
【図9】プッシュ・プル装置を説明するための平面図で
ある。
【図10】第1実施例に係る搬出入作業を説明するため
の斜視図であり、(a)は開始前の状態を示し、(b)は支
持枠体内部にトラックが進入した状態を示し、(c)はト
ラックからコンテナが取外された状態を示す。
【図11】同じく斜視図であり、(a)はコンテナが床置
きされた状態を示し、(b)はコンテナ内に移動手段を搬
入した状態を示し、(c)はステージ上にパレットを載置
した状態を示す。
【図12】同じく斜視図であり、(a)はパレット上に搬
送物を積載した状態を示し、(b)はパレットが搬入され
る状態を示し、(c)はトラックにコンテナを搭載した状
態を示す。
【図13】スプレッダの他の形態を説明するための斜視
図である。
【図14】ドライコンテナ移送装置の他の機能を説明す
るための斜視図である。
【図15】同じく他の機能を説明するための斜視図であ
る。
【図16】第2実施例に係るステージを説明するための
斜視図である。
【図17】パレットを説明するための斜視図である。
【図18】移動手段を説明するための斜視図である。
【図19】移動手段の排気ノズルを説明するための説明
図である。
【図20】第2実施例の搬出入作業を説明するための斜
視図である。
【図21】複数のステージを並設した例を説明するため
の斜視図である。
【符号の説明】
2;ドライコンテナ、3;ドライコンテナ移送装置、
4;搬送物、7;スプレッダ(係止手段)、8;支持枠
体、9;レール、10;スプレッダ本体、11;伸縮部
材、12;係止具、14;門形フレーム、15;連結フ
レーム、17;脚部、59;コイル状搬送物、N;荷
台、R;シャーシ、T;トラック。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送物が収納されるドライコンテナに係
    止可能な係止具を有する係止手段と、該係止手段を昇降
    可能に支持する支持枠体とを備え、前記係止手段によっ
    て、前記ドライコンテナをトラックのシャーシに対して
    脱着可能としたことを特徴とする搬送物搬出入用のドラ
    イコンテナ移送装置。
  2. 【請求項2】 前記係止手段は、所定の大きさのドライ
    コンテナの上面の4隅部と対向する位置に前記係止具を
    有するスプレッダである請求項1記載の搬送物搬出入用
    のドライコンテナ移送装置。
  3. 【請求項3】 前記スプレッダは、スプレッダ本体と、
    該スプレッダ本体に対して水平方向に伸縮可能でかつ前
    記係止具を有する伸縮部材とを備える請求項2記載の搬
    送物搬出入用のドライコンテナ移送装置。
  4. 【請求項4】 前記支持枠体は、一対の門型フレーム
    と、該一対の門型フレームの脚部が立設される基礎フレ
    ームとを備える請求項1乃至3のいずれか一項に記載の
    搬送物搬出入用のドライコンテナ移送装置。
  5. 【請求項5】 前記支持枠体は、両側外方から前記係止
    手段を懸吊した状態で、該係止手段を昇降させ得る昇降
    懸吊手段を備える請求項1乃至4のいずれか一項に記載
    の搬送物搬出入用のドライコンテナ移送装置。
  6. 【請求項6】 前記支持枠体は、前記ドライコンテナを
    載置可能な支持具を備える請求項1乃至5のいずれか一
    項に記載の搬送物搬出入用のドライコンテナ移送装置。
  7. 【請求項7】 前記支持具は、所定の大きさのドライコ
    ンテナの下面の4隅部のうち少なくとも2隅部と対向す
    る位置に設けられる請求項6記載の搬送物搬出入用のド
    ライコンテナ移送装置。
  8. 【請求項8】 前記支持具は高さ調整可能である請求項
    6又は7記載の搬送物搬出入用のドライコンテナ移送装
    置。
  9. 【請求項9】 地面に敷設されるレールを備え、前記支
    持枠体は、該レール上を走行可能な走行手段を備える請
    求項1乃至8のいずれか一項に記載の搬送物搬出入用の
    ドライコンテナ移送装置。
  10. 【請求項10】 前記係止手段は搬送物を吊下げ可能な
    搬送具を備え、該搬送具に吊下げられる搬送物を、前記
    支持枠体の走行によってトラックの荷台に対して荷積み
    あるいは荷降し可能とした請求項9記載の搬送物搬出入
    用のドライコンテナ移送装置。
  11. 【請求項11】 前記支持枠体は、搬送物が載置される
    パレットに係止可能な搬送具を備え、該搬送具に係止さ
    れるパレットを、前記支持枠体の走行によってドライコ
    ンテナに対して搬出入可能とした請求項9又は10記載
    の搬送物搬出入用のドライコンテナ移送装置。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至11のいずれか一項に記
    載の搬送物搬出入用のドライコンテナ移送装置と、該ド
    ライコンテナ移送装置に近接して設けられ、搬送物を載
    置可能なステージと、該ステージの床面と実質上同一高
    さの床面を有し、該ステージの一端側に隣接するドライ
    コンテナとを備えることを特徴とする搬出入構造体。
JP2001208424A 2001-07-09 2001-07-09 搬送物搬出入用のドライコンテナ移送装置及び搬出入構造体 Pending JP2003020124A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001208424A JP2003020124A (ja) 2001-07-09 2001-07-09 搬送物搬出入用のドライコンテナ移送装置及び搬出入構造体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001208424A JP2003020124A (ja) 2001-07-09 2001-07-09 搬送物搬出入用のドライコンテナ移送装置及び搬出入構造体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003020124A true JP2003020124A (ja) 2003-01-21

Family

ID=19044249

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001208424A Pending JP2003020124A (ja) 2001-07-09 2001-07-09 搬送物搬出入用のドライコンテナ移送装置及び搬出入構造体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003020124A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006082837A (ja) * 2004-09-15 2006-03-30 Toyoda Suchiirusentaa Kk 長尺物用パレット及びそのパレットへの搬送物の積載方法並びにそのパレットを用いる輸送容器への搬送物の搬送方法
JP2011140382A (ja) * 2010-01-07 2011-07-21 Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd キャリヤ用簡易昇降装置
WO2017014422A1 (ko) * 2015-07-23 2017-01-26 한국가스공사 Lng 탱크 컨테이너 로딩 및 언로딩 장치
CN114180282A (zh) * 2021-12-17 2022-03-15 浙江谋皮环保科技有限公司 一种盘条卷转运车

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006082837A (ja) * 2004-09-15 2006-03-30 Toyoda Suchiirusentaa Kk 長尺物用パレット及びそのパレットへの搬送物の積載方法並びにそのパレットを用いる輸送容器への搬送物の搬送方法
JP4541079B2 (ja) * 2004-09-15 2010-09-08 豊田スチールセンター株式会社 長尺物用パレットへの長尺物の積載方法並びに長尺物積載パレットの輸送容器への搬送方法
JP2011140382A (ja) * 2010-01-07 2011-07-21 Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd キャリヤ用簡易昇降装置
WO2017014422A1 (ko) * 2015-07-23 2017-01-26 한국가스공사 Lng 탱크 컨테이너 로딩 및 언로딩 장치
US10532899B2 (en) 2015-07-23 2020-01-14 Korea Gas Corporation Apparatus for loading and unloading LNG tank container
CN114180282A (zh) * 2021-12-17 2022-03-15 浙江谋皮环保科技有限公司 一种盘条卷转运车
CN114180282B (zh) * 2021-12-17 2024-01-16 浙江谋皮环保科技有限公司 一种盘条卷转运车

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW583130B (en) Device for carrying articles of container, carrying in and carrying out method and pallet for carrying article in and out
KR20020025962A (ko) 컨테이너 취급 장치 또는 크래들
JP4664747B2 (ja) 搬送物搬送方法
JP4723126B2 (ja) ドライコンテナへの搬送物の搬出入システム
AU2008330293A1 (en) Method and apparatus for stacking loads in vehicles
US10569811B2 (en) Modular transportation and storage system
KR20110041781A (ko) 컨테이너 적재 장치
JP2003020124A (ja) 搬送物搬出入用のドライコンテナ移送装置及び搬出入構造体
JP3877755B2 (ja) 搬送物の搬送装置、これを用いた輸送容器からの搬送物の搬出方法、及び輸送容器への搬送物の搬入方法
US5356262A (en) High efficiency material handling and transportation system
JP4612221B2 (ja) 搬送物の搬出入用パレット及びドライコンテナへの搬送物搬送方法
JP2002205826A (ja) コンテナに対する積載物の搬入装置及び搬出装置並びに搬入方法及び搬出方法
CN112607662A (zh) 电池包运送装卸装置及振动测试***
JPH07228183A (ja) コンテナや車輌荷台用の荷役方法および荷役装置
JP3052612B2 (ja) コンテナの荷積装置
US20230192425A1 (en) Apparatus and method for unloading and loading a transport unit
CN215101772U (zh) 电池包运送装卸装置及振动测试***
CN217498048U (zh) 一种装卸货装置及自动化装卸搬运***
JP2008127028A (ja) 荷台からの運搬物の搬出方法及び荷台への運搬物の搬入出方法
JP2002362213A (ja) 車両用荷役装置
JPH05139445A (ja) 積み降ろし運搬方式とその方式に用いる装置
JP3315601B2 (ja) 運搬車両
KR200280710Y1 (ko) 컨테이너
AU2004213060B2 (en) Transport module
CN114890185A (zh) 装卸货装置、自动化装卸搬运***及其控制方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080507

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100729

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100803

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101215