JP2003019632A - 工作機械の工具位置決め構造 - Google Patents

工作機械の工具位置決め構造

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JP2003019632A
JP2003019632A JP2001208222A JP2001208222A JP2003019632A JP 2003019632 A JP2003019632 A JP 2003019632A JP 2001208222 A JP2001208222 A JP 2001208222A JP 2001208222 A JP2001208222 A JP 2001208222A JP 2003019632 A JP2003019632 A JP 2003019632A
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cutting tool
key
circumferential direction
spindle
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JP2001208222A
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Hiroshi Shimomura
博 下村
Kazuya Yamazaki
和哉 山崎
Masaaki Ito
正昭 伊藤
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Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切削工具の周方向の位置決めの繰り返し精度
を向上させる。 【解決手段】 切削工具1の基端側に外フランジ2を設
ける。工具主軸6の先端面6aに、外フランジ2の基端
側の端面2aを受ける受け面8を設ける。切削工具1に
は、外フランジ2の基端側の端面2aに、切削工具1の
軸線と略平行にして、切削工具1の先端に向かうにつれ
て内径が縮径される第二のテーパー穴11(凹部)を形
成する。工具主軸6の受け面8には、受け面8に略直交
する向きに開口し受け面8側の内径が他の部分の内径よ
りも縮径された収容穴12を形成する。この収容穴12
内に、先端部13aの外径が先端に行くにつれて縮径さ
れるテーバー形状をなすテーパーピン13が受け面8か
ら先端部13a(テーパー状突起)を出没可能にして設
ける。収容穴12内に、テーパーピン13をその先端部
13aを受け面8から突出させる向きに付勢する付勢部
材14を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工具主軸に装着さ
れる切削工具によって被削材の切削を行う工作機械の工
具位置決め構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、工作機械として、一台でマシニン
グセンタと旋盤の両方の機能を持つ複合加工機が用いら
れるようになってきている。複合加工機では、転削加工
の際には、工具主軸に転削工具を装着して工具主軸を回
転駆動し、被削材を、工具主軸とともに回転する転削工
具によって切削する。また、旋削加工の際には、工具主
軸に旋削工具を装着し、工具主軸の回転を停止させた状
態で、軸線周りに回転させられる被削材を旋削工具によ
って切削する。
【0003】工具主軸による切削工具の保持構造として
は、例えばHSK等の規格がある。この保持構造では、
図6に示すように、切削工具41は、基端側に外フラン
ジ42が設けられ外フランジ42よりも基端側には外周
面43aが基端側に向かうにつれて縮径されるテーパー
面をなす円筒部43が設けられた構成とされている。ま
た、工具主軸46は、内面47aが工具主軸46の先端
面46aから基端側に向かうにつれて縮径されるテーパ
ー面とされてこの内面46aで切削工具41の円筒部4
3の外周面43aを受けるテーパー穴47が設けられ、
先端面46aには外フランジ42の基端側の端面42a
を受ける受け面48が設けられ、テーパー穴47内には
切削工具41の円筒部43の内面と係合するとともに円
筒部43を外周側に向けて押圧してテーパー穴47の内
面47aに押し付けて固定するクランプ部材(図示せ
ず)が設けられた構成とされている。
【0004】この保持構造は、いわゆる二面拘束型の保
持構造であって、切削工具41の円筒部43の外周面4
3aと工具主軸46のテーパー穴47の内面47aとを
面接触させ、切削工具41の外フランジ42の基端側の
端面42aと工具主軸46の受け面48とを面接触させ
ることによってこれらの軸方向及び半径方向の位置決め
が行われるようになっている。ここで、切削工具41の
周方向の位置決めは、例えば切削工具41の円筒部43
の基端部に設けられたキー溝51と、工具主軸46のテ
ーパー穴47内に設けられたキー52とを嵌合させるこ
とによって行われる。
【0005】工作機械には、切削工具41を装着または
交換する際における切削工具41の位置調整の手間を省
くことができるように、切削工具41の位置決め精度、
特に切削工具41の着脱を繰り返し行った際の位置決め
精度(繰り返し精度)が求められている。これは、たと
え切削工具41が工具主軸46に対して適正位置からず
れた状態で固定されるようであっても、繰り返し精度が
良好であればそのずれは一定となるので、他の部分を調
整するなどしてずれを吸収することができるからであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、転削を行う際
には切削工具41自体が回転するために切削工具41の
周方向の位置決め精度は要求されないが、旋削を行う際
には、図7に示すように、切削工具41の周方向の向き
がずれると切削工具41の芯高に変位dHが生じ、切削
工具41の切刃41aと被削材Wとの相対的な距離が変
わってしまう。このため、切削工具41が適切に位置決
めされている状態では被削材Wの加工径はDであるのに
対し、切削工具41の周方向の位置がずれている状態で
は被削材の加工径は目的の加工径Dとは異なるD1とな
ってしまい、被削材Wの加工精度が低下してしまう。ま
た、切刃41aのすくい角等もずれることとなって切削
条件も想定した条件とは異なるものとなってしまう。こ
こで、図7では、周方向の向きが適正である状態の切削
工具41を実線で示し、周方向の向きがずれている状態
の切削工具41の切刃41aを二点鎖線で示している。
従来の工具主軸46による切削工具41の保持構造で
は、周方向の位置決め精度はキー溝51とキー52の形
状精度(図6に示す例ではキー溝51の幅Bとキー52
の幅bの寸法精度)に依存するので、十分な繰り返し精
度を得ることはできなかった。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、切削工具の周方向の位置決めの繰り返し精度を向上
させた工作機械の工具位置決め構造を提供することを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明にかかる工作機械の工具位置決め構造におい
ては、工具主軸に装着される切削工具によって被削材の
切削を行う工作機械の工具位置決め構造であって、工具
主軸と切削工具のうちの一方の部材には、他方の部材に
対向する部位の偏心位置に、底部に向かうにつれて前記
一方の部材の周方向に対する幅が狭められる凹部が形成
され、他方の部材には、先端に向かうにつれて前記他方
の部材の周方向に対する幅が狭められて凹部と係合する
テーパー状突起が設けられていることを特徴としてい
る。
【0009】このように構成される工作機械の工具位置
決め構造においては、工具主軸と切削工具のうちの一方
の部材には、他方の部材に対向する部位の偏心位置に、
底部に向かうにつれて前記一方の部材の周方向に対する
幅が狭められる凹部が形成され、他方の部材には先端に
向かうにつれて前記他方の部材の周方向に対する幅が狭
められて凹部と係合するテーパー状突起が設けられてい
る。そして、凹部は、一方の部材において軸心を外れた
偏心位置に設けられているので、切削工具を工具主軸に
装着する際に凹部にテーパー状突起を係合させること
で、テーパー状突起に凹部の内面が案内されて工具主軸
に対する切削工具の周方向の向きが調整されることとな
り、工具主軸に対する切削工具の周方向の位置決めが高
精度に行われる。ここで、凹部を前記一方の部材の軸心
位置に設けた場合には、凹部とテーパー状突起を係合さ
せても工具主軸に対する切削工具の周方向の向きを固定
することができないので、凹部は前記一方の部材におい
て偏心位置に設けられる。切削工具または工具主軸に
は、凹部またはテーパー状突起が設けられるのみである
から、本発明にかかる工作機械の工具位置決め構造で
は、切削工具及び工具主軸の形状は、従来の工具主軸に
よる切削工具の保持構造(例えばHSK等の規格)に適
合した形状とすることができる。ここで、凹部は、例え
ばテーパー穴や、V字溝、台形溝等によって構成される
ものである。
【0010】また、テーパー状突起が、工具主軸と切削
工具のうちの他方の部材から前記一方の部材に向けて出
没可能に設けられるテーパーピンによって構成されてい
てもよい。この場合には、工具主軸と切削工具のうちの
他方の部材から突出させたテーパーピンを切削工具また
は工具主軸に設けられた凹部に係合させることで切削工
具の周方向の位置決めを可能にし、テーパーピンを突出
しないように退避させることで、テーパーピンと工具主
軸または切削工具との干渉を回避することができる。こ
れにより、テーパーピンが切削工具に設けられている場
合には、この切削工具は凹部を有していない一般的な形
状の工具主軸にも装着することができ、またテーパーピ
ンが工具主軸に設けられている場合には、この工具主軸
には凹部を有していない一般的な形状の切削工具も装着
することができる。
【0011】また、工具主軸と切削工具のうち、テーパ
ーピンが設けられる方には、先端を突出させる向きに付
勢する付勢手段が設けられていてもよい。切削工具にテ
ーパーピンが設けられている場合には、テーパーピンが
設けられる切削工具が凹部を有する工具主軸に装着され
ると、テーパーピンが切削工具から突出して工具主軸の
凹部と係合し、切削工具の周方向の位置決めが行われ
る。そして、この切削工具が凹部のない一般的な形状の
工具主軸に装着されると、テーパーピンが付勢手段の付
勢力に逆らって押し戻されることとなってテーパーピン
と工具主軸との干渉が避けられる。すなわち、特別な調
整を行うことなしに、切削工具を、凹部を有する工具主
軸と有していない工具主軸のそれぞれに装着することが
できる。同様に、工具主軸にテーパーピンが設けられて
いる場合には、工具主軸が凹部を有する切削工具を保持
すると、テーパーピンが工具主軸から突出して切削工具
の凹部と係合し、切削工具の周方向の位置決めが行われ
る。そして、工具主軸が凹部のない一般的な形状の切削
工具を保持すると、テーパーピンが付勢手段の付勢力に
逆らって押し戻されることとなってテーパーピンと切削
工具との干渉が避けられる。すなわち、特別な調整を行
うことなしに、凹部を有する切削工具と有していない切
削工具のそれぞれを工具主軸に装着することができる。
【0012】また、本発明の工作機械の工具位置決め構
造においては、工具主軸に装着される切削工具によって
被削材の切削を行う工作機械の工具位置決め構造であっ
て、工具主軸と切削工具のうちの一方の部材には、他方
の部材に対向する部位の偏心位置に、一方の部材の周方
向に向く内側面を有するキー溝が形成され、他方の部材
には他方の部材の周方向を向く側面でキー溝と係合する
キーが設けられており、このキーは、キー溝と同一幅も
しくはわずかに幅が拡げられ、さらに他方の部材の周方
向に略直交する向きのスリットが設けられて、キーに他
方の部材の周方向に弾性変形可能な弾性変形部が形成さ
れていることを特徴としている。
【0013】また、本発明の工作機械の工具位置決め構
造においては、工具主軸に装着される切削工具によって
被削材の切削を行う工作機械の工具位置決め構造であっ
て、工具主軸と切削工具のうちの一方の部材には、他方
の部材に対向する部位の偏心位置に、一方の部材の周方
向に向く内側面を有するキー溝が形成され、他方の部材
にはこの他方の部材の周方向を向く側面でキー溝と係合
するキーが設けられており、キー溝は、キーと同一幅も
しくはわずかに幅が狭められ、さらに一方の部材におい
てキー溝の近傍には、一方の部材の周方向に略直交する
向きのスリットが設けられて、キー溝に隣接して一方の
部材の周方向に弾性変形可能な弾性変形部が形成されて
いることを特徴としている。
【0014】このように構成される工作機械の工具位置
決め構造においては、工具主軸と切削工具のうちの一方
の部材には、他方の部材に対向する部位の偏心位置に、
一方の部材の周方向に向く内側面を有するキー溝が形成
され、他方の部材には他方の部材の周方向を向く側面で
キー溝と係合するキーが設けられている。キー溝は、一
方の部材において軸心を外れた偏心位置に設けられてお
り、切削工具を工具主軸に装着する際にキー溝にキーを
係合させることで、工具主軸に対する切削工具の周方向
の向きが固定される。そして、キーは、キー溝と同一幅
もしくはわずかに幅が拡げられているので(またはキー
溝がキーと同一幅もしくはわずかに幅が狭められている
ので)、キーとキー溝とを係合させた状態ではキーの両
側面がキー溝の両内側面に密着することになる。さら
に、キーに他方の部材の周方向に略直交する向きのスリ
ットが設けられていて他方の部材の周方向に弾性変形可
能な弾性変形部が形成されている場合には、弾性変形部
が弾性変形した際の復元力によってキーの両側面がキー
溝の両内側面に押し付けられて固定されることとなり、
切削工具の周方向の位置決めがなされる。また、一方の
部材にスリットが設けられてキー溝に隣接して一方の部
材の周方向に弾性変形可能な弾性変形部が形成されてい
る場合には、弾性変形部が弾性変形した際の復元力によ
ってキー溝の両内側面がキーの両側面に押し付けられて
固定されることとなり、切削工具の周方向の位置決めが
なされる。
【0015】
【発明の実施の形態】〔第一の実施の形態〕以下、本発
明の第一の実施形態にかかる工作機械の工具位置決め構
造について、図1を用いて説明する。ここで、図1は本
実施形態にかかる工作機械の工具位置決め構造が適用さ
れる切削工具及び工作機械の工具主軸の構成を示す縦断
面図であって、(a)は全体図、(b)は(a)の部分
拡大図である。本実施形態にかかる工作機械の位置決め
構造が適用される切削工具1及び工作機械の工具主軸6
は、工具主軸による切削工具の保持構造として、HSK
を採用しているものである(工具主軸6による切削工具
1の保持構造は、他の任意の構成を適用してもよい)。
なお、以降の各実施形態においても、工具主軸による切
削工具の保持構造としてHSKを採用しているが、工具
主軸による切削工具の保持構造は、他の任意の構成を適
用してもよい。
【0016】切削工具1は、基端側に外フランジ2が設
けられ外フランジ2よりも基端側には外周面3aが基端
側に向かうにつれて縮径されるテーパー面をなす円筒部
3が設けられた構成とされている。また、工具主軸6
は、内面7aが工具主軸6の先端面6aから基端側に向
かうにつれて縮径されるテーパー面とされてこの内面7
aで切削工具1の円筒部3の外周面3aを受ける第一の
テーパー穴7が設けられ、先端面6aには外フランジ2
の基端側の端面2aを受ける受け面8が設けられ、第一
のテーパー穴7内には切削工具1の円筒部3の内面と係
合するとともに円筒部3を外周側に向けて押圧して第一
のテーパー穴7の内面7aに押し付けて固定するクラン
プ部材(図示せず)が設けられた構成とされている。こ
こで、切削工具1の円筒部3の基端部にはキー溝9が設
けられており、工具主軸6の第一のテーパー穴7内には
キー溝9と嵌合するキー10が設けられており、これら
キー溝9とキー10とを嵌合させることで、工具主軸6
に対する切削工具1の周方向の回転が規制されてこれら
が一体的に回転するようになっている。
【0017】そして、上記の構成に加えて、切削工具1
には、外フランジ2の基端側の端面2aに、切削工具1
の軸線と略平行にして、切削工具1の先端に向かうにつ
れて内径が縮径される第二のテーパー穴11(凹部)が
形成されている。
【0018】さらに、工具主軸6の受け面8には、受け
面8に略直交する向きに開口し受け面8側の内径が他の
部分の内径よりも縮径された収容穴12が形成されてい
る。この収容穴12内には、先端部13aの外径が先端
に行くにつれて縮径されるテーバー形状をなすテーパー
ピン13が受け面8から先端部13a(テーパー状突
起)を出没可能にして設けられている。テーパーピン1
3は、中間部13bの外径が先端部13aの外径よりも
拡径されており、この中間部13bが収容穴12の段差
によって受けられて、先端のみを受け面8から突出可能
とされている。テーパーピン13の中間部13bと収容
穴12の底面との間には、コイルスプリング等の付勢部
材14が設けられており、テーパーピン13は、その中
心線を受け面8に略直交する方向に向け、付勢部材14
によって先端部13aを受け面8から突出させる向きに
付勢されるようになっている。
【0019】このように構成される工作機械の工具位置
決め構造においては、切削工具1を工具主軸6に装着す
る際には、切削工具1の外フランジ2の基端側の端面2
aに形成される第二のテーパー穴11に、工具主軸6の
先端面6aに形成される受け面8に設けられるテーパー
ピン13を係合させることで、先端部13aに第二のテ
ーパー穴11の内面が案内されて、工具主軸6に対する
切削工具1の周方向の向きが調整されることとなり、工
具主軸に対する切削工具の周方向の位置決めが高精度に
行われる。ここで、工具主軸6による切削工具1の保持
構造としてHSKを採用しているので、切削工具1の外
フランジ2の基端側の端面2aが工具主軸6の受け面8
に面接触するまでは、切削工具1の円筒部3の外周面3
aと工具主軸6のテーパー穴7の内面7aとは密着せ
ず、切削工具1は工具主軸6に対して周方向に回転可能
とされている。これにより、上記のようにテーパーピン
13の先端部13aに第二のテーパー穴11の内面が案
内されることによって、容易に切削工具1の周方向の向
きの調整を行うことができる。また、切削工具1の位置
決めは、テーパーピン13の先端部13aによって第二
のテーパー穴11の内面を案内することで行われるの
で、位置決め精度及び繰り返し精度が確保されている。
【0020】このように、本実施の形態に示す工作機械
の工具位置決め構造によれば、工具主軸6に対する切削
工具1の周方向の位置決めを高精度に行うことができ、
また周方向の位置決めの繰り返し精度を向上させること
ができる。従って、切削工具1が旋削を行うものであっ
ても、その芯高に変位が生じたり、切削条件が変化した
りすることがなく、優れた加工精度を得ることができ
る。また、テーパーピン13は、工具主軸6の受け面8
から出没可能に設けられており、さらに付勢部材14に
よって受け面8から先端部13aを突出させるように付
勢されているので、第二のテーパー穴11を有する切削
工具1を保持する際には、受け面8から突出させられる
テーパーピン13を切削工具1に設けられた第二のテー
パー穴11に係合させることで切削工具1の周方向の位
置決めが行われ、第二のテーパー穴11を有していない
一般的な形状の切削工具を保持する際には、テーパーピ
ン13が付勢部材14の付勢力に逆らって押し戻される
こととなってテーパーピン13と切削工具との干渉が避
けられる。すなわち、特別な調整を行うことなしに、第
二のテーパー穴11を有する切削工具1と有していない
切削工具をそれぞれ工具主軸6に装着することができ
る。
【0021】ここで、上記実施の形態では、凹部を第二
のテーパー穴11とした例を示したが、これに限られる
ことなく、凹部は底部に向かうにつれて切削工具の周方
向に対する幅が狭められるものであればよく、例えばV
字溝、台形溝等によって構成してもよい。また、凹部
は、工具主軸に対する切削工具の周方向の向きを固定す
ることができるよう、切削工具において工具主軸に対向
する部位の偏心位置に設けられていればよく、例えば円
筒部3の外周面3aや円筒部3の基端面に設けてもよ
い。この場合には、凹部と係合するテーパーピン13
は、工具主軸6の第一のテーパー穴7の内周面7aまた
は第一のテーパー穴7の底面から先端を出没可能にして
設けられる。また、上記実施の形態では、テーパーピン
13の先端部13aを、先端に行くにつれて外径が縮径
されるテーバー形状とした例を示したが、これに限られ
ることなく、テーパーピン13の周方向の向きが固定さ
れる構成とすれば、先端部13aの形状は、先端に向か
うにつれて前記他方の部材の周方向に対する幅が狭めら
れるクサビ形状としてもよい。
【0022】また、上記実施の形態では、テーパーピン
13を工具主軸6に設け、第二のテーパー穴11を切削
工具1に設けた例を示したが、これに限られることな
く、テーパーピン13を切削工具に設け、テーパー穴1
1を工具主軸に設けても、同様に切削工具の周方向の位
置決めの繰り返し精度を向上させることができる。ま
た、この場合には、切削工具に設けられるテーパーピン
13を切削工具において工具主軸に対向する部位から出
没可能にして設け、さらに付勢部材14によってテーパ
ーピン13を工具主軸に対向する部位から先端部12a
を突出させるように付勢すればよい。これにより、この
切削工具を第二のテーパー穴11を有している工具主軸
に装着する際には、切削工具から突出させられるテーパ
ーピン13を工具主軸に設けられた第二のテーパー穴1
1に係合させることで切削工具の周方向の位置決めが行
われ、テーパー穴3を有していない一般的な形状の工具
主軸によって切削工具を保持する際には、テーパーピン
13が付勢部材14の付勢力に逆らって押し戻されるこ
ととなってテーパーピン13と工具主軸との干渉が避け
られる。すなわち、特別な調整を行うことなしに、テー
パー穴を有する工具主軸と有していない工具主軸にそれ
ぞれ切削工具を装着することができる。ただし、工具主
軸や切削工具が本発明に準じた専用設計であって第二の
テーパー穴が形成されていない場合を考慮する必要がな
いときなどには、上記実施の形態において、テーパーピ
ン13の代わりに、単なるテーパー状突起を設けてもよ
い。
【0023】〔第二の実施の形態〕以下、本発明の第二
の実施形態にかかる工作機械の工具位置決め構造につい
て、図2を用いて説明する。ここで、図2は本実施形態
にかかる工作機械の工具位置決め構造が適用される切削
工具及び工作機械の工具主軸の構成を示す縦断面図であ
る。以下では、第一の実施の形態と同一または同様の部
分については同一の符号を用いて説明する。本実施形態
にかかる工作機械の位置決め構造が適用される切削工具
21は、第一の実施の形態に示す切削工具1とほぼ同様
の構成を有しており、切削工具1において、キー溝9及
び第二のテーパー穴11を設ける代わりに、円筒部3の
基端部に、その基端面から先端側に向かうにつれて円筒
部3の周方向に対する幅が狭められる台形溝23(凹
部)が形成されたものである。
【0024】本実施形態にかかる工作機械の位置決め構
造が適用される工具主軸22は、第一の実施の形態に示
す工具主軸6とほぼ同様の構成を有しており、工具主軸
6において、第一のテーパー穴7内にキー10を設ける
代わりに、受け面8に設けていた収容穴12とテーパー
ピン13及び付勢部材14を、第一のテーパー穴7内の
前記円筒部3の基端面に対向する位置に設けて、テーパ
ーピン13を、工具主軸6の軸線に略平行な方向に向
け、付勢部材14によって先端部13aを受け面8から
突出させる向きに付勢されるようにしたものである。本
実施の形態では、テーパーピン13は、第一の実施の形
態におけるキー10と同じ役割を有しており、先端部1
3aを切削工具21の台形溝23に係合させることで、
工具主軸22に対する切削工具21の周方向の回転を規
制するものである。
【0025】このように構成される工作機械の工具位置
決め構造においては、切削工具21を工具主軸22に装
着する際には、切削工具21の円筒部3に形成される台
形溝23に、工具主軸22の第一のテーパー穴7内に設
けられるテーパーピン13を係合させることで、先端部
13aに台形溝23の内面が案内されて、工具主軸22
に対する切削工具21の周方向の位置決めが高精度に行
われる。同時に、工具主軸22に対する切削工具21の
周方向の回転も規制される。また、切削工具21の位置
決めは、テーパーピン13の先端部13aによって台形
溝23の内面を案内することで行われるので、位置決め
精度及び繰り返し精度が確保されている。
【0026】このように、本実施の形態に示す工作機械
の工具位置決め構造によれば、第一の実施の形態に示す
工作機械の工具位置決め構造と同様の効果を得ることが
できる。
【0027】なお、上記第二の実施の形態において、凹
部を台形溝23とした例を示したが、これに限られるこ
となく、凹部は底部に向かうにつれて切削工具の周方向
に対する幅が狭められるものであればよく、例えばV字
溝によって構成してもよい。また、凹部は、工具主軸に
対する切削工具の周方向の向きを固定することができる
よう、切削工具において工具主軸に対向する部位の偏心
位置に設けられていればよく、例えば円筒部3の外周面
3aに設けてもよい。この場合には、凹部と係合するテ
ーパーピン13は、工具主軸6の第一のテーパー穴7の
内周面7aから先端を出没可能にして設けられる。
【0028】〔第三の実施の形態〕以下、本発明の第三
の実施形態にかかる工作機械の工具位置決め構造につい
て、図3を用いて説明する。ここで、図3は本実施形態
にかかる工作機械の工具位置決め構造が適用される切削
工具及び工作機械の工具主軸の構成を示す縦断面図であ
る。以下では、第一の実施の形態と同一または同様の部
分については同一の符号を用いて説明する。本実施形態
にかかる工作機械の位置決め構造が適用される切削工具
26は、第一の実施の形態に示す切削工具1において第
二のテーパー穴11をなくした構成、すなわち従来の切
削工具41と同様の構成を有している。ここで、切削工
具26では、キー溝9は、切削工具26の円筒部3の基
端面に設けられており、切削工具26の周方向に向く内
側面9a、9bを有している。
【0029】本実施形態にかかる工作機械の位置決め構
造が適用される工具主軸27は、第一の実施の形態に示
す工具主軸6とほぼ同様の構成を有しており、工具主軸
6において、受け面8に設けていた収容穴12とテーパ
ーピン13及び付勢部材14をなくし、第一のテーパー
穴7内に、キー10の代わりに、キー28を設けたもの
である。キー28は、切削工具26の円筒部3の基端面
に対向する位置に設けられて工具主軸27の周方向を向
く側面28a、28bでキー溝9と係合するものであっ
て、工具主軸27の周方向に対する幅b1が、切削工具
26に設けられるキー溝9の切削工具26の周方向に対
する幅B1と同一幅もしくはわずかに幅広に形成されて
いる。さらに、キー28には、工具主軸27の周方向に
略直交する向きのスリット29が設けられて、工具主軸
26の周方向に弾性変形可能な弾性変形部30が形成さ
れている。本実施の形態では、キー28において工具主
軸27の周方向に対する幅方向の中央にスリット29が
設けられており、またキー28において工具主軸27の
基端側の端部ではスリット29の幅が拡げられており、
キー28において幅方向の両側の、他の部分よりも肉厚
が薄くされた部分が弾性変形部30とされている。
【0030】このように構成される工作機械の工具位置
決め構造においては、切削工具26には、工具主軸27
に対向する部位の偏心位置に、切削工具26の周方向に
略直交する向きに延びるキー溝9が形成され、工具主軸
27にはキー溝9と係合するキー28が設けられてい
る。そして、このキー28は、キー溝9と同一幅もしく
はわずかに幅が拡げられているので、キー28とキー溝
9とを係合させた状態ではキー28の両側面28a、2
8bがキー溝9の両内側面9a、9bに密着することに
なる。キー28には工具主軸27の周方向に略直交する
向きのスリット29が設けられることによって工具主軸
27の周方向に弾性変形可能な弾性変形部30が形成さ
れているので、弾性変形部30が弾性変形した際の復元
力によってキー溝9の両内側面9a、9bがキー28の
両側面28a、28bに押し付けられて固定されること
となり、切削工具26の周方向の位置決めがなされる。
また、切削工具26の位置決めは、キー溝9の両内側面
9a、9bとキー28の両側面28a、28bとを密着
させることで行われているので、位置決め精度及び繰り
返し精度が確保されている。
【0031】このように、本実施の形態に示す工作機械
の工具位置決め構造によれば、切削工具26として一般
的な形状のものを使用可能としつつ、第一の実施の形態
に示す工作機械の工具位置決め構造と同様に、切削工具
の周方向の位置決め及び位置決めの繰り返し精度を向上
させることができる。
【0032】〔第四の実施の形態〕以下、本発明の第四
の実施形態にかかる工作機械の工具位置決め構造につい
て、図4を用いて説明する。ここで、図4は本実施形態
にかかる工作機械の工具位置決め構造が適用される切削
工具及び工作機械の工具主軸の構成を示す縦断面図であ
る。本実施形態にかかる工作機械の位置決め構造が適用
される切削工具31及び工作機械の工具主軸32は、第
三の実施の形態に示す切削工具26及び工具主軸27と
同様の構成を有しており、工具主軸32は、工具主軸2
7において、キー28に、工具主軸32の周方向の中央
位置ではなく、周方向の側面28a、28bのうちの一
方の側面28a側に寄せてスリット29を形成し、キー
28において側面28a側の部分にのみ工具主軸32の
周方向に弾性変形可能な弾性変形部30を形成したもの
である。
【0033】本実施形態にかかる工作機械の位置決め構
造によれば、切削工具31と工具主軸32とは、第三の
実施の形態に示す切削工具26及び工具主軸27と同様
にして係合される。このとき、キー28において側面2
8a側のみに設けられる弾性変形部30が弾性変形する
こととなるので、側面28aによってキー溝9の一内側
面9aが工具主軸32の周方向に押圧されて、切削工具
31が周方向に回転する向きの力を受け、キー28の他
方の側面28bにキー溝9の他方の内側面9bが押し付
けられることとなる。すなわち、キー28において弾性
変形部が設けられていない側の側面28bとキー溝9に
おいて側面28bと対向する内側面9bとがそれぞれ切
削工具31の周方向の位置決めを行う基準面となるの
で、位置決め精度及び繰り返し精度がより向上されるこ
ととなる。
【0034】〔第五の実施の形態〕以下、本発明の第五
の実施形態にかかる工作機械の工具位置決め構造につい
て、図5を用いて説明する。ここで、図5は本実施形態
にかかる工作機械の工具位置決め構造が適用される切削
工具及び工作機械の工具主軸の構成を示す縦断面図であ
る。以下では、第一の実施の形態と同一または同様の部
分については同一の符号を用いて説明する。本実施形態
にかかる工作機械の位置決め構造が適用される切削工具
36は、第一の実施の形態に示す切削工具1において第
二のテーパー穴11をなくし、円筒部3において、キー
溝9の近傍に、円筒部3の周方向に略直交する向きのス
リット38が設けられて、切削工具36の周方向に弾性
変形可能な弾性変形部39が形成された構成とされてい
る。
【0035】ここで、切削工具36では、キー溝9は、
切削工具36の円筒部3の基端面に設けられており、切
削工具36の周方向に向く内側面9a、9bを有してい
る。また、切削工具36において、キー溝9の切削工具
36の周方向に対する幅B2は、工具主軸37に設けら
れるキー10の工具主軸37の周方向に対する幅b2と
同一幅もしくはわずかに狭められている。本実施の形態
では、スリット38は切削工具36の先端側の幅が切削
工具36の周方向に向けて拡げられていて、円筒部3に
おいてキー溝9の一内側面9a近傍部分において切削工
具36の先端側の部分の肉厚が他の部分よりも肉厚が薄
くされており、この部分が弾性変形部39とされてい
る。
【0036】本実施形態にかかる工作機械の位置決め構
造が適用される工具主軸37は、第一の実施の形態に示
す工具主軸6とほぼ同様の構成を有しており、工具主軸
6において、受け面8に設けていた収容穴12とテーパ
ーピン13及び付勢部材14をなくした構成、すなわち
従来の工具主軸46と同様の構成を有している。ここ
で、工具主軸37のキー10は、切削工具36の円筒部
3の基端面に対向する位置に設けられて工具主軸37の
周方向を向く側面10a、10bでキー溝9と係合する
ものである。
【0037】このように構成される工作機械の工具位置
決め構造においては、切削工具36には、工具主軸37
に対向する部位の偏心位置に、切削工具36の周方向に
略直交する向きに延びるキー溝9が形成され、工具主軸
37にはキー溝9と係合するキー10が設けられてい
る。そして、キー溝9は、キー10と同一幅もしくはわ
ずかに幅が狭められているので、キー10とキー溝9と
を係合させた状態ではキー10の両側面10a、10b
がキー溝9の両内側面9a、9bに密着することにな
り、切削工具36の周方向の位置決めが行われる。ここ
で、切削工具36の位置決めは、キー溝9の両内側面9
a、9bとキー28の両側面10a、10bとを密着さ
せることで行われているので、位置決め精度及び繰り返
し精度が確保されている。
【0038】切削工具36においてキー溝9の一内側面
9aの近傍には切削工具36の周方向に略直交する向き
のスリット38が設けられることによって切削工具36
の周方向に弾性変形可能な弾性変形部39が形成されて
いるので、弾性変形部39が弾性変形した際の復元力に
よってキー溝9の一内側面9aがキー10の一側面10
aを押圧することとなり、この反作用で切削工具36が
周方向に回転する向きの力を受け、キー溝9の他方の内
側面9bをキー10の他方の側面10bに押し付けられ
ることとなる。すなわち、キー溝9において弾性変形部
39が設けられていない側の内側面9bと工具主軸37
のキー10の他方の側面10bとが切削工具36の周方
向の位置決めを行う基準面となるので、位置決め精度及
び繰り返し精度がより向上されることとなる。
【0039】このように、本実施の形態に示す工作機械
の工具位置決め構造によれば、工具主軸37として一般
的な形状のものを使用可能としつつ、第一の実施の形態
に示す工作機械の工具位置決め構造と同様に、切削工具
の周方向の位置決め及び位置決めの繰り返し精度を向上
させることができる。
【0040】なお、上記第三、第四、第五の実施の形態
において、切削工具には円筒部3の基端部にキー溝を設
け、工具主軸にはテーパー穴7の内面において切削工具
の円筒部3の基端面に対向する位置にキーを設けた例を
示したが、これに限られることなく、工具主軸と切削工
具のうちの一方の部材において、他方の部材に対向する
部位の偏心位置、例えば切削工具の外フランジ2の端面
2aや円筒部3の外周面3a、もしくは工具主軸の第一
のテーパー穴7の内周面7aもしくは工具主軸の受け面
8にキー溝を形成し、他方の部材において一方の部材の
キー溝が設けられる部位に対向する位置にキーを設ける
構成とすれば、これらの配置は任意とすることができ
る。
【0041】
【発明の効果】本発明にかかる工作機械の工具位置決め
構造によれば、工具主軸と切削工具のうちの一方の部材
に前記のテーパー状突起が設けられ、他方の部材に前記
の凹部が設けられていて、工具主軸に切削工具を装着す
る際に、一方の部材に設けられるテーパー状突起に他方
の部材に設けられる凹部の内面が案内されるので、工具
主軸に対する切削工具の周方向の位置決めを高精度に行
うことができ、また位置決めの繰り返し精度も向上させ
ることができる。
【0042】また、本発明にかかる工作機械の工具位置
決め構造によれば、工具主軸と切削工具のうちの一方の
部材に前記のキー溝が形成され、他方の部材にはキー溝
と係合するキーが設けられており、このキーは、キー溝
と同一幅もしくはわずかに幅が拡げられているので(ま
たはキー溝がキーと同一幅もしくはわずかに幅が狭めら
れているので)、キーとキー溝とを係合させた状態では
キーの両側面がキー溝の両内側面に密着することにな
る。そして、キーに他方の部材の周方向に略直交する向
きのスリットが設けられていて他方の部材の周方向に弾
性変形可能な弾性変形部が形成されている場合には、弾
性変形部が弾性変形した際の復元力によってキーの両側
面がキー溝の両内側面に押し付けられて固定されること
となり、切削工具の周方向の位置決め精度及び繰り返し
精度を向上させることができる。また、一方の部材にス
リットが設けられてキー溝に隣接して一方の部材の周方
向に弾性変形可能な弾性変形部が形成されている場合に
は、弾性変形部が弾性変形した際の復元力によってキー
溝の両内側面がキーの両側面に押し付けられて固定され
ることとなり、切削工具の周方向の位置決め精度及び繰
り返し精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施の形態にかかる工作機械
の工具位置決め構造が適用される切削工具及び工具主軸
の構成を示す縦断面図であって、(a)は全体図、
(b)は(a)の拡大図である。
【図2】 本発明の第二の実施の形態にかかる工作機械
の工具位置決め構造が適用される切削工具及び工具主軸
の構成を示す縦断面図である。
【図3】 本発明の第三の実施の形態にかかる工作機械
の工具位置決め構造が適用される切削工具及び工具主軸
の構成を示す縦断面図である。
【図4】 本発明の第四の実施の形態にかかる工作機械
の工具位置決め構造が適用される切削工具及び工具主軸
の構成を示す縦断面図である。
【図5】 本発明の第五の実施の形態にかかる工作機械
の工具位置決め構造が適用される切削工具及び工具主軸
の他の構成例を示す縦断面図である。
【図6】 従来の工作機械による切削工具の保持構造を
示す縦断面図である。
【図7】 工作機械に適正に装着された切削工具と周方
向の位置がずれた状態で装着された切削工具のそれぞれ
の切削状態を概略的に示す図である。
【符号の説明】
1、21、26、31、36 切削工具 6、22、27、32、37 工具主軸 11 第二のテーパー穴(凹部) 13 テーパーピン(テーパー状突起) 14 付勢部材 9 キー溝 9a、9b 内側面 10、28
キー 10a、10b、28a、28b 側面 23 台形溝
(凹部) 29、38 スリット 30、39
弾性変形部 W 被削材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 正昭 東京都墨田区両国4丁目25−9三和ビル4 F 三菱マテリアル株式会社超硬製品事業 部マーケティング部内 Fターム(参考) 3C016 FA29

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具主軸に装着される切削工具によって
    被削材の切削を行う工作機械の工具位置決め構造であっ
    て、 前記工具主軸と前記切削工具のうちの一方の部材には、
    他方の部材に対向する部位の偏心位置に、底部に向かう
    につれて前記一方の部材の周方向に対する幅が狭められ
    る凹部が形成され、 前記他方の部材には、先端に向かうにつれて前記他方の
    部材の周方向に対する幅が狭められて前記凹部と係合す
    るテーパー状突起が設けられていることを特徴とする工
    作機械の工具位置決め構造。
  2. 【請求項2】 前記テーパー状突起が、前記工具主軸と
    前記切削工具のうちの前記他方の部材から前記一方の部
    材に向けて出没可能に設けられるテーパーピンによって
    構成されていることを特徴とする請求項1記載の工作機
    械の工具位置決め構造。
  3. 【請求項3】 前記工具主軸と前記切削工具のうち、前
    記テーパーピンが設けられる方には、前記先端を突出さ
    せる向きに前記テーパーピンを付勢する付勢手段が設け
    られていることを特徴とする請求項2記載の工作機械の
    工具位置決め構造。
  4. 【請求項4】 工具主軸に装着される切削工具によって
    被削材の切削を行う工作機械の工具位置決め構造であっ
    て、 前記工具主軸と前記切削工具のうちの一方の部材には、
    他方の部材に対向する部位の偏心位置に、前記一方の部
    材の周方向に向く内側面を有するキー溝が形成され、 前記他方の部材には該他方の部材の周方向を向く側面で
    前記キー溝と係合するキーが設けられており、該キー
    は、前記キー溝と同一幅もしくはわずかに幅が拡げら
    れ、さらに前記他方の部材の周方向に略直交する向きの
    スリットが設けられて、前記キーに前記他方の部材の周
    方向に弾性変形可能な弾性変形部が形成されていること
    を特徴とする工作機械の工具位置決め構造。
  5. 【請求項5】 工具主軸に装着される切削工具によって
    被削材の切削を行う工作機械の工具位置決め構造であっ
    て、 前記工具主軸と前記切削工具のうちの一方の部材には、
    他方の部材に対向する部位の偏心位置に、前記一方の部
    材の周方向に向く内側面を有するキー溝が形成され、 前記他方の部材には該他方の部材の周方向を向く側面で
    前記キー溝と係合するキーが設けられており、 前記キー溝は、前記キーと同一幅もしくはわずかに幅が
    狭められ、さらに前記一方の部材において前記キー溝の
    近傍には、前記一方の部材の周方向に略直交する向きの
    スリットが設けられて、前記キー溝に隣接して前記一方
    の部材の周方向に弾性変形可能な弾性変形部が形成され
    ていることを特徴とする工作機械の工具位置決め構造。
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