JP2003015346A - 画像形成装置及びトナー - Google Patents
画像形成装置及びトナーInfo
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Abstract
機械に搭載しても安定した画像が得られる2成分現像方
法を用いた画像形成方法を得ることにあり、また、安定
した画像が得られる2成分現像剤用のトナーを得ること
を目的とし、特に空気流を利用した粉体ポンプ方式のト
ナーリサイクル機構を備えた画像形成方法で上記効果を
得ることにあり、更に、異常画像(定着オフセット画
像)の発生なく安定した画像が得られる2成分現像剤用
のトナーを得ること。 【解決手段】 ワックスを分散したトナーとキャリアか
ら成る2成分現像剤を用い、オイルレス定着を用いた電
子写真画像形成装置によりクリーニングからの回収トナ
ーを現像部に戻すリサイクルするシステムで、回収トナ
ーの搬送手段として空気流を利用する画像形成方法であ
って、凝集度が30%以下のトナーを用いることを特徴
とする画像形成方法。
Description
リンター、ファクシミリ、装置あるいはこれらの複合機
等の電子写真方式の画像形成装置に関し、特に電子写真
方式においてトナーリサイクル機構を備えた画像形成装
置に用いる2成分現像装置用トナーに関する。
画像形成法は広く知られ、プリンタや複写機等に利用さ
れている。最近は、特開昭60−41079号公報に開
示されているように、トナーにより感光体上に形成され
た潜像を現像画像装置として転写後に感光体ドラムに残
留したトナーを除去するためのクリーナーとクリーナー
で除去されたトナーを現像装置に戻すリサイクル装置と
を有するものが多くなってきている。また、特開平11
−73079号公報に開示されているように、リサイク
ルトナー搬送の一手段としてクリーニング部で回収され
てトナーを、スクリューポンプおよびエアー供給手段を
有するトナー移送手段の作動により気体流との混合気と
してパイプやチューブでレイアウト自由に排トナーを搬
送し現像装置に戻す技術が提案されている。更にまた、
特開平7−199538号公報に開示されているよう
に、低温定着のリサイクルシステムにおいてもトナー劣
化が少なく長時間良好な画質を形成することのできるト
ナーとして、流動性向上剤として、帯電量を増加させる
添加剤と減少させる添加剤の2種類を含有し、更に離型
剤としてカルナウバワックス等を含有したトナーを提案
している。
付加されたものが多く、コピーやプリント1枚のみの出
力が多くなり、コピー、プリント枚数に対し現像での現
像剤の攪拌時間が多くなってきている。現像装置におい
て、現像剤の攪拌が現像剤の劣化に大きく影響してい
る。現像剤が現像ローラに汲み上げられドクター部でキ
ャリアとトナーは擦られる。その結果、現像剤の温度が
上昇し、局部的にトナーの成分がキャリアに付着する。
オイルレストナーには定着離型性を確保するためにWa
xが分散している。現像剤に熱ストレスを加えた場合、
Waxがトナー表面に出て、Wax過多となり、キャリ
ア表面にもWaxを付着させてしまう。その結果、トナ
ー極性が負の場合、同じ極性のWaxがキャリアに付着
することにより現像剤の帯電量が低下してしまう。
の付着トナーの濃さを光検知してトナー濃度を制御して
画像濃度をコントロールする方式が使われている。その
結果、トナー帯電量が低下すると現像γ特性が立って、
飽和画像濃度が低くなる。
部にダブルピッチの螺旋溝を設けた雌ネジ形ゴム製ステ
ータ、該ステータ内に回転自在に嵌挿された雄ネジ形金
属ロータより構成された一軸偏心スクリューポンプ(通
称モーノポンプ)が使われている。現像、クリーニング
で劣化したトナーは、更にスクリューポンプで構成され
たトナー搬送手段でトナーにストレスが掛かりトナー同
士の凝集体ができて現像装置に戻される。そして、補給
された新しいトナーとリサイクルで戻ったトナーに混合
される。そして現像される。スクリューポンプ(通称モ
ーノポンプ)を使用すると回収トナーを自在の場所へ搬
送できるメリットがあるが、搬送中にトナーにストレス
を与えやすくトナーが凝集したりする場合がある。その
結果、画像濃度低下やシャープ性不良といった問題とト
ナー凝集体が原因となる黒ポチ、ハーフトーン部白抜け
等の異常画像が発生する。
の目的は上記従来技術に鑑みて、トナーへの熱ストレ
ス、機械ストレスが多い機械に搭載しても安定した画像
が得られる2成分現像方法を用いた画像形成方法を得る
ことにある。また、第2の目的は、安定した画像が得ら
れる2成分現像剤用のトナーを得ることを目的とする。
特に空気流を利用した粉体ポンプ方式のトナーリサイク
ル機構を備えた画像形成方法で上記効果を得ることにあ
る。更に、第3の目的は、異常画像(定着オフセット画
像)の発生なく安定した画像が得られる2成分現像剤用
のトナーを得ることにある。
(1)「ワックスを分散したトナーとキャリアから成る
2成分現像剤を用い、オイルレス定着を用いた電子写真
画像形成装置によりクリーニングからの回収トナーを現
像部に戻すリサイクルするシステムで、回収トナーの搬
送手段として空気流を利用する画像形成方法であって、
凝集度が30%以下のトナーを用いることを特徴とする
画像形成方法」により達成される。
クスを分散したトナーとキャリアから成る2成分現像剤
を用い、オイルレス定着を用いた電子写真画像形成装置
によりクリーニングからの回収トナーを現像部に戻すリ
サイクルするシステムで、回収トナーの搬送手段として
空気流を利用する画像形成方法に用いられ、凝集度が3
0%以下であることを特徴とするトナー」により達成さ
れる。
トナーに分散するワックスとして、カルナウバワック
ス、またはライスワックス、またはエステルワックスを
用いることを特徴とする前記第(1)項に記載の画像形
成方法」により達成される。
トナーに分散するワックスとして、カルナウバワック
ス、またはライスワックス、またはエステルワックスを
用いることを特徴とする前記第(2)項に記載のトナ
ー」により達成される。
トナーに分散するワックスの原材料粒径が100〜60
0μmであることを特徴とする前記第(3)項に記載の
画像形成方法」により達成される。
「前記トナーに分散するワックスの原材料粒径が100
〜600μmであることを特徴とする前記第(4)項に
記載のトナー」により達成される。
たデジタル複写機の構造の簡略図について、以下説明す
る。図1のデジタル複写機は、周知の電子写真方式を用
い、内部にドラム状感光体(1)を備えている。感光体
(1)の周囲には矢印(A)で示す回転方向に沿って、
電子写真複写行程を実施する帯電器(2)、露光手段
(3)、現像手段(4)、転写手段(5)、クリーニン
グ手段(6)が配置されている。露光手段(3)は、複
写機上面の原稿載置台(7)に置かれた原稿を読み取り
手段(8)によって読み取られた画像信号を基に、感光
体(1)上に静電潜像を形成する。感光体(1)上に形
成された静電潜像は、現像手段(4)によってトナー像
化され、そのトナー像が給紙装置(9)から給送されて
くる転写紙に転写手段(5)によって静電転写される。
トナー像が載った転写紙は、定着手段(10)に搬送、
定着された後に、機外へ排出される。
に用いられているトナーの動きについて説明する。現像
装置(又は現像装置)(4)は、二成分現像装置で現像
タンク(50)内にキャリアとトナーからなる現像剤を
内包している。現像装置(4)がトナー像を形成する
と、現像剤のトナーが消費され、その割合(トナー濃
度)が減少する。そこで、画像濃度の低下を抑えるため
に、現像剤中のトナー濃度Vtがトナー濃度の目標値V
refに対して所定値以下になると、トナーホッパー
(51)からトナーを補給して、現像剤中のトナー濃度
を維持することが行なわれる。現像剤中のトナー濃度
は、現像装置下ケースにとりついている透磁率センサ
(52)によって測定される。トナー濃度の目標値Vr
efは、感光体上に作成した測定用トナー像(Pパター
ン)をフォトセンサーで測定した値Vspにより設定さ
れる。トナーホッパ(51)から補給ローラ(53)を
介して補給されたトナーは、現像装置(4)内の攪拌部
材(54)によって、キャリアと攪拌・摩擦帯電され
る。キャリアとトナーからなる現像剤は、パドルホイー
ル(55)によって、現像ローラ(56)へ跳ね上げら
れ、現像ローラ(56)内の磁石によって、現像ローラ
(56)上に吸着する。現像ローラ外周のスリーブによ
り現像剤は搬送され、余剰分は現像ドクタ(57)によ
り掻き落とされる。感光体側に搬送された現像剤中のト
ナーが静電潜像に対応して、現像バイアスにより付着す
る。
たトナーは、転写手段(5)によって転写紙に静電転写
されるが、約10%のトナーは、未転写となって感光体
上に残る。未転写トナーは、クリーニング手段(6)の
クリーニングブレード(6a)やブラシローラ(6b)
によって感光体から掻き落とされるようになっていて、
この掻き落とされた回収トナーは、リサイクルトナー
(T)として再使用するために排出口(6c)からスク
リュー式の機械搬送方式のトナー搬送方法で現像ユニッ
トのホッパー部にリサイクルトナーとして戻される。
a)上にも未転写部や非画像部の感光体(1)と接触し
てトナーが付着するため、クリーニング手段(11)が
設けられている。転写ベルト(5a)上の残留トナー
は、ベルトに摺接するクリーニングブレード(図示せ
ず)により掻き落とすようになっている。この掻き落と
されたトナーには、紙粉等の異物が含まれる可能性が高
いため、本発明では、リサイクルせずに排出口(5b)
から自重落下して、トナーガイドスクリューパイプ(点
線)を介して回収トナー容器としての廃トナータンク
(14)に送られる。
用した粉体ポンプ方式について図3、図4を用いて説明
する。上記感光体用のクリーニング手段(6)によって
回収されたトナーを現像手段(4)へ移送するための気
体流移送手段としての粉体スクリューポンプ(20)が
設けられている。粉体スクリューポンプ(20)は、モ
ーノポンプともいわれているものであって、クリーニン
グ廃トナー排出部(6C)から回収された回収トナーと
ポンプモータ(26)により供給される気体(空気)と
の混合気としてトナーホッパー(51)に搬送するもの
である。この粉体スクリューポンプ(20)はステータ
(21)と、ステータ(21)と接触して回転すること
により軸方向に回収トナーを移動させるロータ(22)
とを有し、ステータ(21)がロータ(22)を包み込
むように通路を形成して配置されている。ロータ(2
2)はトナー搬送コイル(23)の軸と係合している。
このトナー搬送コイル(23)の他端はクラッチ(2
7)と係合し、画像形成装置本体からの駆動をタイミン
グベルト(25)を介して、ロータ(22)、トナー搬
送コイル(23)が矢印方向へ回転駆動される。この粉
体スクリューポンプ(20)は、図示しないマイクロ・
プロセッシング・ユニット(MPU)により駆動開始し
て回収トナーの移送動作を開始した後、所定時間回転駆
動して停止し、回収トナーの移送動作を停止するように
間欠回転駆動して、回収トナー移送動作が間欠的に行わ
れるように制御されている。
について詳細に説明する。使用される結着樹脂としては
従来公知の樹脂が全て使用可能である。例えば、スチレ
ン、ポリ−α−スチルスチレン、スチレン−クロロスチ
レン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレ
ン−ブタジェン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合
体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイ
ン酸共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合
体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体、スチレ
ン−α−クロルアクリル酸メチル共重合体、スチレン−
アクリロニトリル−アクリル酸エステル共重合体等のス
チレン系樹脂(スチレンまたはスチレン置換体を含む単
重合体または共重合体)、ポリエステル樹脂、エポキシ
樹脂、塩化ビニル樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、フ
ェノール樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹
脂、石油樹脂、ポリウレタン樹脂、ケトン樹脂、エチレ
ン−エチルアクリレート共重合体、キシレン樹脂、ポリ
ビニルブチラート樹脂などが挙げられる。また単独使用
も可能であるが、二種類以上併用しても良い。また、こ
れら樹脂の製造方法も特に限定されるものではなく、塊
状重合、溶液重合、乳化重合、懸濁重合いずれも使用で
きる。
く用いることができる。この無機微粒子の一次粒子径
は、5mμ〜2μmであることが好ましく、特に5mμ
〜500mμであることが好ましい。また、BET法に
よる比表面積は、20〜500m2/gであることが好
ましい。この無機微粒子の使用割合は、トナーの0.0
1〜5重量%であることが好ましく、特に0.01〜
2.0重量%であることが好ましい。無機微粒子の具体
例としては、例えばシリカ、アルミナ、酸化チタン、チ
タン酸バリウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カル
シウム、チタン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、酸化ス
ズ、ケイ砂、クレー、雲母、ケイ灰石、ケイソウ土、酸
化クロム、酸化セリウム、ペンガラ、三酸化アンチモ
ン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウ
ム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭化ケイ素、窒化
ケイ素などを挙げることができる。
フリー乳化重合や懸濁重合、分散重合によって得られる
ポリスチレン、メタクリル酸エステルやアクリル酸エス
テル共重合体やシリコーン、ベンゾグアナミン、ナイロ
ンなどの重縮合系、熱硬化性樹脂による重合体粒子が挙
げられる。このような流動化剤は表面処理を行なって、
疎水性を上げ、高湿度下においても流動特性や帯電特性
の悪化を防止することができる。例えばシランカップリ
ング剤、シリル化剤、フッ化アルキル基を有するシラン
カップリング剤、有機チタネート系カップリング剤、ア
ルミニウム系のカップリング剤などが好ましい表面処理
剤として挙げられる。
は、固形シリコーンワニス、モンタン系エステルワック
ス、酸化ライスワックス、低分子量ポリプロピレンワッ
クス、カルナウバワックス等が使用できる。
剤を含有してもよい。帯電制御剤としては公知のものが
全て使用でき、例えばニグロシン系染料、トリフェニル
メタン系染料、クロム含有金属錯体染料、モリブデン酸
キレート顔料、ローダミン系染料、アルコキシ系アミ
ン、4級アンモニウム塩(フッ素変性4級アンモニウム
塩を含む)、アルキルアミド、燐の単体または化合物、
タングステンの単体または化合物、フッ素系活性剤、サ
リチル酸金属塩及び、サリチル酸誘導体の金属塩等であ
る。具体的には、ニグロシン系染料のボントロン03、
第四級アンモニウム塩のボントロンP−51、含金属ア
ゾ染料のボントロンS−34、オキシナフトエ酸系金属
錯体のE−82、サリチル酸系金属錯体のE−84、フ
ェノール系縮合物のE−89(以上、オリエント化学工
業社製)、第四級アンモニウム塩モリブデン錯体のTP
−302、TP−415(以上、保土谷化学工業社
製)、第四級アンモニウム塩のコピーチャージPSY
VP2038、トリフェニルメタン誘導体のコピーブル
ーPR、第四級アンモニウム塩のコピーチャージ NE
GVP2036、コピーチャージ NX VP434
(以上、ヘキスト社製)、LRA−901、ホウ素錯体
であるLR−147(日本カーリット社製)、銅フタロ
シアニン、ペリレン、キナクリドン、アゾ系顔料、その
他スルホン酸基、カルボキシル基、四級アンモニウム塩
等の官能基を有する高分子系の化合物が挙げられる。
からトナー用着色剤として使用されてきた顔料及び染料
の全てが適用される。具体的には、カーボンブラック、
ランプブラック、鉄黒、群青、ニグロシン染料、アニリ
ンブルー、カルコオイルブルー、オイルブラック、アゾ
オイルブラックなど特に限定されない。着色剤の使用量
は1〜10重量部、好ましくは3〜7重量部である。ま
た、本発明のトナーを磁性一成分トナーとして用いる場
合は、酸化鉄、マグネタイト、フェライトなどの磁性微
粉末を添加することができる。
方法でよく、結着樹脂、ワックス成分、着色剤、その他
場合によっては荷電制御剤等をミキサー等を用いて混合
し、熱ロール、エクストルーダー等の混練機を用い混練
したのち、冷却固化し、これをジェットミル等の粉砕で
粉砕し、その後分級し得られる。トナーの粒径として
は、5〜10μmが望ましい。トナー粒径が大きいと、
得られる画像の解像力が悪くなる。また、小さすぎると
トナー流動性の低下を招く。なお、測定はCoulte
r MULTISIZER IIeを使用した。なお、ア
パーチャー径は100μmである。
スーパーミキサー、ヘンシェルミキサーなどの混合機を
用いる。また、例えば本発明のトナーを二成分系乾式ト
ナーとして使用する場合に混合して使用するキャリアと
しては、ガラス、鉄、フェライト、ニッケル、ジルコ
ン、シリカ等を主成分とする、粒径30〜500μm程
度の粉末、または、該粉末を芯材としてスチレン−アク
リル系樹脂、シリコン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ
フッ化ビニリデン系樹脂等をコーティングしたものから
適宜選択して使用可能である。
説明する。 (実施例1) トナー処方 ポリエステル樹脂 90重量部 (重量平均分子量:280000、Tg:65℃) ポリエチレンワックス(平均粒径:900μm) 4重量部 カーボンブラック(三菱化成 #44) 5重量部 荷電制御剤(スピロンブラックTR−H:保土ヶ谷化学) 1重量部 以上の処方で2軸エクストルーダーを用いて80℃で混
練後、気流式粉砕機により粉砕、分級し重量平均粒径
7.5μmとしたのちヘンシェルミキサーを用い、シリ
カ(R−972 日本アエロジル)0.5重量%を混合
しトナーを得た。このトナーの凝集度は25%であっ
た。キャリアとしては平均粒径50μmのマグネタイト
粒子にメチルメタクリレート樹脂(MMA)をコート
(膜厚0.5μm)したものを用い、前記トナーとトナ
ー濃度5.0重量%で混合し本発明の現像剤を得た。
混練後、気流式粉砕機により粉砕、分級し重量平均粒径
7.5μmとしたのちヘンシェルミキサーを用い、シリ
カ(R−972 日本アエロジル)0.5重量%を混合
しトナーを得た。このトナーの凝集度は35%であっ
た。また、キャリアとしては平均粒径50μmのマグネ
タイト粒子にメチルメタクリレート樹脂(MMA)をコ
ート(膜厚0.5μm)したものを用い、前記トナーと
トナー濃度5.0重量%で混合し比較例の現像剤を得
た。
混練後、気流式粉砕機により粉砕、分級し重量平均粒径
7.5μmとしたのちヘンシェルミキサーを用い、シリ
カ(R−972 日本アエロジル)0.5重量%を混合
しトナーを得た。このトナーの凝集度は38%であっ
た。また、キャリアとしては平均粒径50μmのマグネ
タイト粒子にメチルメタクリレート樹脂(MMA)をコ
ート(膜厚0.5μm)したものを用い、前記トナーと
トナー濃度5.0重量%で混合し比較例の現像剤を得
た。なお、トナー凝集度はパウダテスタ(PTN型:ホ
ソカワミクロン社製)を用い測定する。なお、使用フル
イは75、45、22μmを用い、振幅1.0mmで3
0秒間振動したときの値である。この現像剤と前述した
機械を用いて、原稿1枚で両面1枚のコピーの連続テス
ト(1to2連続モードと呼び、1枚の原稿から両面コ
ピー1枚を採り、機械が停止後、すぐ同じモードにはい
る。このモードを繰り返す。コピーの量は1日当たり4
000枚とした。原稿面積はA4で6%チャートを用い
る)を行なった。20000枚時点での評価結果で白抜
けの発生個数ランクを図5に示す。白抜けは(個/A
4)で表わす。図に示したように白抜けのレベルはトナ
ー凝集度が大きくなるに従って悪化する。白抜けは3個
までは実用上問題ないと判断した。凝集度が30%を超
えると許容値を割ることが確認された。また、特に図示
はしないものの同様のモード(1to2連続モード)に
よる評価で黒ぽち画像についても同様の傾向が確認され
た。
プ方式のトナー搬送部では、機械的なストレスを受けて
トナーが凝集して流動性が悪化しやすい。またこの現象
は、トナーのポンプ内の通過時間が長いほど悪化する。
そのためできるだけ短い時間でポンプを通過させること
が望ましい。本実施例で示すポンプの通過時間は予め定
められた量(10g)のトナーが何秒で排出されるかで
測定を行なった。
続モード)で得られた本実施例のトナーのポンプ通過時
間の一例を図6に示した。図6は、先述の空気流を利用
した粉体ポンプ方式のポンプ通過時間をトナー10gが
すべてポンプを通過し終える時間で示してある。上記凝
集度が30%を超えると空気流を利用した粉体ポンプ方
式のポンプ通過時間は約20secであるのに対して、
凝集度が30%以下であると約17secとポンプ通過
時間は短くなる結果が得られた。ポンプ通過時間が短い
ため、ポンプ内でトナーが受けるストレスが少なく、ト
ナーの流動性が保たれる。逆に、凝集度が30%を超え
る値を示すと現像器内での熱ストレスやリサイクル経
路、特に空気流を利用する粉体ポンプ方式のトナー搬送
部での機械的なストレスを受けて、トナーの流動性が悪
化しやすい。これはトナーが外力を受けることによっ
て、内部の最も弱い部分から破壊が起こる。これがワッ
クスであるためトナー表面のワックス量が増加し、トナ
ーの凝集体ができやすいためである。これは特にワック
スが大粒径で存在した場合、トナー表面のワックス量が
多くなるためこのようなトナーは更に凝集度が大きくな
る。
を下記に示す。 (実施例2) トナー処方 ポリエステル樹脂 89重量部 (重量平均分子量:280000、Tg:66℃) カルナウバワックス(平均粒径:300μm) 5重量部 カーボンブラック(三菱化成 #44) 5重量部 荷電制御剤(スピロンブラックTR−H:保土ヶ谷化学) 1重量部 以上の処方で2軸エクストルーダーを用いて95℃で混
練後、機械式粉砕機により粉砕、分級し重量平均粒径
7.5μmとしたのちヘンシェルミキサーを用い、シリ
カ(R−972 日本アエロジル)0.5重量%を混合
しトナーを得た。このトナーの凝集度は15%であっ
た。また、キャリアとしては平均粒径50μmのマグネ
タイト粒子にメチルメタクリレート樹脂(MMA)をコ
ート(膜厚0.5μm)したものを用い、前記トナーと
トナー濃度5.0重量%で混合し本発明の現像剤を得
た。図6に示したようにポンプ通過時間は実施例1に比
べて更に短くなる。そのため、ポンプ内でトナーが受け
るストレスが少なく、トナーの流動性が保たれる。
する。本発明では、ワックス成分としてカルナウバワッ
クス及び/またはライスワックス及び/または合成エス
テルワックスを用いることが重要である。カルナウバワ
ックスは、カルナウバヤシの葉から得られる天然のワッ
クスであるが、特に遊離脂肪酸脱離した低酸価タイプの
ものが結着樹脂中に均一分散が可能であるので好まし
い。ライスワックスは、米糠から抽出される米糠油を精
製する際に、脱ろうまたはウィンタリング工程で製出さ
れる粗ろうを精製して得られる天然ワックスである。合
成エステルワックスは、単官能直鎖脂肪酸と単官能直鎖
アルコールからエステル反応で合成される。これらのワ
ックス成分は単独または併用して使用される。ワックス
成分の添加量は0.5〜10重量部で、2〜7重量部が
好ましい。
所望の粒径で分散していることが極めて望ましい。好ま
しい分散径としては0.1〜5μm程度である。しかし
ながら、原材料のワックス粒子は、粒径分布も非常に広
いものが多い。このようなワックスを用いたトナーはワ
ックス分散径が不均一となり、0.01〜50μm程度
の粒径分布となってしまう。ワックスを100〜500
μmにすることで、所望する分散径とすることが可能と
なる。ワックスの平均粒径が500μmを越える場合、
トナー中の分散径が大きくなり、フィルミング性、スペ
ント性及び耐熱保存性が悪化する。また、ワックスの平
均粒径が100μm未満の場合、トナー中の分散径が小
さくなり、低温定着性、定着離型性(オフセット性)が
悪化する。なお、ワックスのトナー中の分散径は、トナ
ーの透過型走査電子顕微鏡により撮影されたワックス粒
子の写真画像を画像解析装置ルーゼックスIIIU(株式
会社ニレコ)を用い画像解析により求める。
なように、本発明の請求項1により、現像剤への熱スト
レス、機械ストレスが多い、オイルレス定着を用いた電
子写真画像形成装置で、クリーニングからの回収トナー
を現像部に戻すリサイクルするシステムで、回収トナー
の搬送手段としてトナーへのストレスの大きい空気流を
利用する手段を用いても、トナーの流動性が保たれるた
めハーフトーン白抜け等のない経時的に安定した画像が
得られる2成分現像剤用トナーを用いた画像形成法が得
られ、請求項2、3により、トナーの流動性が保たれる
ためハーフトーン白抜け等のない経時的に安定した画像
が得られる2成分現像剤用トナーが得られ、請求項4に
より、異常画像(定着オフセット画像)なくトナーの流
動性が保たれるためハーフトーン白抜け等のない経時的
に安定した画像が得られる2成分現像剤用トナーが得ら
れるという極めて優れた効果を奏するものである。
ル画像形成装置の概略図である。
略図である。
る。
である。
図である。
示した図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 ワックスを分散したトナーとキャリアか
ら成る2成分現像剤を用い、オイルレス定着を用いた電
子写真画像形成装置によりクリーニングからの回収トナ
ーを現像部に戻すリサイクルするシステムで、回収トナ
ーの搬送手段として空気流を利用する画像形成方法であ
って、凝集度が30%以下のトナーを用いることを特徴
とする画像形成方法。 - 【請求項2】 ワックスを分散したトナーとキャリアか
ら成る2成分現像剤を用い、オイルレス定着を用いた電
子写真画像形成装置によりクリーニングからの回収トナ
ーを現像部に戻すリサイクルするシステムで、回収トナ
ーの搬送手段として空気流を利用する画像形成方法に用
いられ、凝集度が30%以下であることを特徴とするト
ナー。 - 【請求項3】 前記トナーに分散するワックスとして、
カルナウバワックス、またはライスワックス、またはエ
ステルワックスを用いることを特徴とする請求項2に記
載のトナー。 - 【請求項4】 前記トナーに分散するワックスの原材料
粒径が100〜600μmであることを特徴とする請求
項3に記載のトナー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001194618A JP2003015346A (ja) | 2001-06-27 | 2001-06-27 | 画像形成装置及びトナー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001194618A JP2003015346A (ja) | 2001-06-27 | 2001-06-27 | 画像形成装置及びトナー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003015346A true JP2003015346A (ja) | 2003-01-17 |
Family
ID=19032721
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001194618A Pending JP2003015346A (ja) | 2001-06-27 | 2001-06-27 | 画像形成装置及びトナー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003015346A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007079504A (ja) * | 2005-09-16 | 2007-03-29 | Ricoh Co Ltd | トナー、画像形成方法、及びトナーの定着方法 |
US7359661B2 (en) | 2004-02-04 | 2008-04-15 | Ricoh Company, Ltd. | Developing method, developing device, and image forming apparatus including the developing device that minimizes deterioration of developer |
-
2001
- 2001-06-27 JP JP2001194618A patent/JP2003015346A/ja active Pending
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JP4681997B2 (ja) * | 2005-09-16 | 2011-05-11 | 株式会社リコー | トナーを製造する方法 |
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