JP2003013863A - 容量可変型圧縮機の容量制御装置 - Google Patents

容量可変型圧縮機の容量制御装置

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JP2003013863A
JP2003013863A JP2001199482A JP2001199482A JP2003013863A JP 2003013863 A JP2003013863 A JP 2003013863A JP 2001199482 A JP2001199482 A JP 2001199482A JP 2001199482 A JP2001199482 A JP 2001199482A JP 2003013863 A JP2003013863 A JP 2003013863A
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torque
control valve
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Masanori Sonobe
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Taiji Odate
泰治 大立
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば車両用空調装置に使用した場合には、
車種毎に圧縮機の負荷トルク推定用のマップを準備する
必要がなく、エンジンECUが圧縮機の負荷トルクをエ
ンジン制御データとして簡単に使用できる容量可変型圧
縮機の容量制御装置を提供すること。 【解決手段】 圧縮機は、クランク室の内圧を制御する
ことで吐出容量を変更可能なタイプである。制御弁は、
弁開度調節によってクランク室の内圧を調整可能であ
る。圧縮機ECU73は、エアコンECU72から指令
されたトルク設定信号Trsに対応したトルクで圧縮機
を運転するように制御弁を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両用空調
装置に用いられる容量可変型圧縮機の吐出容量を制御す
るための容量制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に車両用空調装置の冷媒循環回路
(冷凍サイクル)は、凝縮器、膨張弁、蒸発器及び圧縮
機を備えている。
【0003】車載用の圧縮機として広く採用されている
容量可変型斜板式圧縮機には、蒸発器の出口圧力(又は
それと相関する圧縮機の吸入圧)を所定の目標値(設定
圧という)に維持するように動作する容量制御機構が組
み込まれている。同容量制御機構は、冷房負荷の大きさ
に見合った冷媒吐出量となるように蒸発器の出口圧力
(又はそれと相関する吸入圧)を制御指標として圧縮機
の吐出容量つまり斜板角度をフィードバック制御する。
圧縮機は一般にオートアンプと呼ばれるエアコンECU
によって制御される。
【0004】前記容量制御機構の典型例は、内部制御弁
と呼ばれる容量制御弁である。内部制御弁ではベローズ
やダイヤフラム等の感圧部材で蒸発器の出口圧力又は吸
入圧を感知し、感圧部材の変位動作を弁体の位置決めに
利用して弁開度調節を行うことにより、斜板収容室であ
るクランク室の圧力を調節して斜板角度を決めている。
【0005】また、単一の設定圧しか持ち得ない単純な
内部制御弁では省動力を目的とした複雑な容量制御がで
きないため、外部からの電気信号によって弁開度を制御
可能な制御弁(外部制御弁)を容量制御弁として使用す
るものがある(例えば、特開平10−278567号公
報)。
【0006】車載用圧縮機は一般に車両エンジンから動
力供給を受けて駆動される。圧縮機はエンジンの動力を
最も消費する補機の一つである。それ故、車両用空調装
置は、車両の加速時や登坂走行時などエンジンの動力を
車両の前進駆動に極力振り向けたい非常時には、一時的
に圧縮機の吐出容量を最小化することでエンジン負荷を
低減するような制御を行うようにプログラムされてい
る。前述の外部制御弁付き容量可変型圧縮機を用いた空
調装置では、制御弁の開度を変更することで圧縮機の吐
出容量を最小化する方向に誘導して実質的なカット制御
を実現している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、現実には圧
縮機が消費する動力(つまりは圧縮機の負荷トルク)
は、同一容量(特に100%容量時)であっても吸入圧
力及び吐出圧力条件により消費動力が倍以上に変動す
る。従って、圧縮機の使用条件により実際の所要トルク
が大きくなってもエンジンストールを生じないようにす
るため、常に所定値以上の高い出力(回転数)で圧縮機
を駆動する必要があり、消費エネルギーが増大するとい
う問題があった。動力消費の低減を図るため、エンジン
の制御を行うエンジンECUにおいて、圧縮機の運転状
態から圧縮機の負荷トルクを推定し、圧縮機で必要なト
ルクを車両走行に必要なトルクに上乗せした出力トルク
となるようにエンジンの制御を行う方法もある。
【0008】前記圧縮機の負荷トルクの推定は、予め実
験により求めたマップを使用して行われる。しかし、圧
縮機の負荷トルクは同圧縮機が接続される外部冷媒回路
の構成によって異なり、エアコンのシステム毎にトルク
推定マップを適合させる必要があり、マップ作成が面倒
であった。また、動力消費を効率良くするには常に圧縮
機の負荷トルクをフィードバックする必要があり、制御
も面倒になるという問題がある。
【0009】本発明の目的は、例えば、車両用空調装置
に使用した場合には、エンジンECUが圧縮機の負荷ト
ルクを推定せずにエンジン制御データとして簡単に使用
でき、車種毎に圧縮機の負荷トルク推定用のマップを準
備する必要がない容量可変型圧縮機の容量制御装置を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明では、駆動源から動力供給を受
ける駆動軸と、吐出容量可変機構とを備え、駆動軸の回
転に伴いガスの吸入、圧縮及び吐出を行う容量可変型圧
縮機の吐出容量を制御するための容量制御装置であっ
て、前記容量可変型圧縮機の吐出容量を変化させるため
の弁開度を指令信号に基づいて制御可能な制御弁と、前
記容量可変型圧縮機から離して配置され、外部指令部か
らのトルク設定信号に基づいて、この設定トルクとなる
ように制御弁へ指令信号を出力する圧縮機用コンピュー
タとを備えたことを特徴とする容量制御装置である。
【0011】この構成においては、圧縮機用コンピュー
タが外部指令部からのトルク設定信号に基づいて、この
設定トルクとなるように制御弁に指令信号を出力する。
圧縮機用コンピュータの指令信号により、制御弁の弁開
度が調節され、圧縮機の吐出容量が所望の設定トルクに
対応した値に変更される。従って、この発明の容量制御
装置を車両用空調装置に使用した場合、車両のエンジン
ECUが圧縮機の負荷トルクを推定せずに、圧縮機の負
荷トルクの値をエンジン制御データとして簡単に使用で
きる。
【0012】また、圧縮機用コンピュータは圧縮機から
離して配置されている。従って、同コンピュータは、圧
縮機の発熱影響を受け難く、特別な耐熱素子或いは断熱
構成を備えなくとも演算処理動作の信頼性が向上され
る。
【0013】請求項2の発明は請求項1において、前記
圧縮機用コンピュータは、外部指令部からの信号線を同
コンピュータに対して着脱可能とするコネクタに搭載さ
れていることを特徴としている。
【0014】この構成においては、圧縮機用コンピュー
タがコネクタに搭載されており、例えば同コンピュータ
をコネクタとは別のケースに搭載(収容)する場合と比
較して、省スペース化を図ることが可能となる。
【0015】請求項3の発明は請求項2において、圧縮
機用コンピュータのコネクタに対する好適な搭載態様を
限定するものである。すなわち、前記圧縮機用コンピュ
ータの回路が構成された基板は、コネクタの嵌合部から
延出するようにして設けられた基台上に配置されてい
る。
【0016】請求項4の発明は請求項2又は3におい
て、前記制御弁は電磁アクチュエータを備える電磁駆動
式であって、同電磁アクチュエータと電源との間には、
圧縮機用コンピュータからの指令信号に基づいて電源か
ら電磁アクチュエータへの給電量を調節する駆動回路が
配設されており、同駆動回路は圧縮機用コンピュータと
共にコネクタに搭載されていることを特徴としている。
【0017】この構成においては、駆動回路が圧縮機用
コンピュータと共にコネクタに搭載されており、例えば
同駆動回路をコネクタとは別のケースに搭載(収容)す
る場合と比較して、省スペース化を図ることが可能とな
る。
【0018】請求項5の発明は請求項4において、前記
コネクタは、電源から駆動回路への電力線及び/又は駆
動回路から電磁アクチュエータへの電力線を、外部指令
部からの信号線と同時に着脱可能な構成であることを特
徴としている。
【0019】この構成においては、駆動回路及び圧縮機
用コンピュータに対する配線作業を簡単に行い得る。請
求項6の発明は請求項1〜5のいずれかにおいて、前記
容量可変型圧縮機は車両用空調装置に用いられ、外部指
令部を構成するコンピュータと圧縮機用コンピュータと
は、車両上に構築されたローカル・エリア・ネットワー
クを介して通信可能に接続されていることを特徴として
いる。
【0020】この構成においては、外部指令部を構成す
るコンピュータと圧縮機用コンピュータとの間及びその
他のコンピュータとの間での情報の共有が容易となる。
請求項7の発明は請求項1〜6のいずれかにおいて、前
記制御弁以外の空調制御要素を制御するコンピュータが
外部指令部をなしていることを特徴としている。
【0021】この構成においては、外部指令部の設置ス
ペースを特別に設ける必要がない。請求項8の発明は請
求項1〜7のいずれかにおいて、前記圧縮機用コンピュ
ータは、容量可変型圧縮機の吐出圧、駆動軸の回転速度
及び吐出ガス流量を変数として駆動軸に作用するトルク
を演算する演算式に基づいて、前記設定トルクとするた
めの吐出ガス流量に相当する制御弁の開度を演算し、そ
の開度となるように制御弁に指令信号を出力することを
特徴としている。
【0022】この構成においては、圧縮機用コンピュー
タが前記設定トルクとするための吐出ガス流量に相当す
る前記制御弁の開度を演算し、その開度となるように制
御弁に指令信号を出力する。前記開度の演算は圧縮機の
吐出圧、駆動軸の回転速度及び吐出ガス流量を変数とし
て前記駆動軸に作用するトルクを演算する演算式に基づ
いて行われる。従って、圧縮機は外部指令部から指令さ
れたトルクとなるように自動的に吐出容量が変更され
る。
【0023】請求項9の発明は請求項1〜8のいずれか
において、前記容量可変型圧縮機は空調装置に用いら
れ、前記制御弁は、冷媒循環回路の吐出圧力領域にそれ
ぞれ設定された二つの圧力監視点間の差圧を機械的に検
出する差圧検出手段を内蔵し、この差圧検出手段が検出
した差圧に基づいて自律的に弁開度調節可能であって、
さらにはこの自律的な弁開度調節動作の基準となる設定
差圧を圧縮機用コンピュータからの指令信号に基づいて
変更可能な設定差圧変更手段を備えていることを特徴と
している。
【0024】この構成においては、圧縮機用コンピュー
タが設定差圧の変更を制御弁に指令する。制御弁は、設
定差圧変更手段の作用により前記差圧が指令された設定
差圧どおりの差圧を実現するように、内部自律的に圧縮
機の吐出容量を調節する。制御弁は、圧縮機用コンピュ
ータから設定差圧の変更指令がない限り、設定差圧に対
応する冷媒流量を実現・維持するための定流量弁として
機能する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、車両用空調装置
に用いられる容量可変型斜板式圧縮機の容量制御装置に
おいて具体化した第1及び第2実施形態を説明する。な
お、第2実施形態においては第1実施形態との相違点に
ついてのみ説明し、同一又は相当部材には同じ番号を付
して説明を省略する。
【0026】○第1実施形態 (容量可変型斜板式圧縮機)図1に示すように、容量可
変型斜板式圧縮機(以下単に圧縮機とする)CPのハウ
ジング11内には、制御室としてのクランク室12が区
画されている。同クランク室12内には、駆動軸13が
回転可能に配設されている。同駆動軸13は、駆動源と
しての車両の走行駆動源であるエンジン(内燃機関)E
gに動力伝達機構PTを介して作動連結され、同エンジ
ンEgからの動力供給によって回転駆動される。
【0027】前記動力伝達機構PTは、外部からの電気
制御によって動力の伝達/遮断を選択可能なクラッチ機
構(例えば電磁クラッチ)であってもよく、又は、その
ようなクラッチ機構を持たない常時伝達型のクラッチレ
ス機構(例えばベルト/プーリの組合せ)であってもよ
い。なお、本件では、クラッチレスタイプの動力伝達機
構PTが採用されている。
【0028】前記クランク室12において駆動軸13上
には、ラグプレート14が一体回転可能に固定されてい
る。同クランク室12内にはカムプレートとしての斜板
15が収容されている。同斜板15は、駆動軸13にス
ライド移動可能でかつ傾動可能に支持されている。ヒン
ジ機構16は、ラグプレート14と斜板15との間に介
在されている。従って、斜板15は、ヒンジ機構16を
介することで、ラグプレート14及び駆動軸13と同期
回転可能であるとともに、駆動軸13に対して傾動可能
となっている。これらラグプレート14、斜板15及び
ヒンジ機構16等が吐出容量可変機構をなしている。
【0029】前記ハウジング11内には複数(図面には
一つのみ示す)のシリンダボア11aが形成されてお
り、各シリンダボア11a内には片頭型のピストン17
が往復動可能に収容されている。各ピストン17は、シ
ュー18を介して斜板15の外周部に係留されている。
従って、駆動軸13の回転にともなう斜板15の回転運
動が、シュー18を介してピストン17の往復運動に変
換される。
【0030】前記シリンダボア11a内の後方(図面右
方)側には、ピストン17と、ハウジング11に内装さ
れた弁・ポート形成体19とで囲まれて圧縮室20が区
画されている。ハウジング11の後方側の内部には、吸
入圧力領域としての吸入室21、及び吐出圧力領域とし
ての吐出室22がそれぞれ区画形成されている。
【0031】そして、前記吸入室21の冷媒ガスは、各
ピストン17の上死点位置から下死点側への移動によ
り、弁・ポート形成体19に形成された吸入ポート23
及び吸入弁24を介して圧縮室20に吸入される。圧縮
室20に吸入された冷媒ガスは、ピストン17の下死点
位置から上死点側への移動により所定の圧力にまで圧縮
され、弁・ポート形成体19に形成された吐出ポート2
5及び吐出弁26を介して吐出室22に吐出される。
【0032】(圧縮機の容量制御構造)図1に示すよう
に、前記ハウジング11内には抽気通路27及び給気通
路28が設けられている。抽気通路27はクランク室1
2と吸入室21とを接続する。給気通路28は吐出室2
2とクランク室12とを接続する。ハウジング11にお
いて給気通路28の途中には制御弁CVが配設されてい
る。
【0033】そして、前記制御弁CVの開度を調節する
ことで、給気通路28を介したクランク室12への高圧
な吐出ガスの導入量と抽気通路27を介したクランク室
12からのガス導出量とのバランスが制御され、同クラ
ンク室12の内圧が決定される。クランク室12の内圧
変更に応じて、ピストン17を介してのクランク室12
の内圧と圧縮室20の内圧との差が変更され、斜板15
の傾斜角度が変更される結果、ピストン17のストロー
クすなわち圧縮機CPの吐出容量が調節される。
【0034】例えば、クランク室12の内圧が低下され
ると斜板15の傾斜角度が増大し、圧縮機CPの吐出容
量が増大される。逆に、クランク室12の内圧が上昇さ
れると斜板15の傾斜角度が減少し、圧縮機CPの吐出
容量が減少される。
【0035】(冷媒循環回路)図1に示すように、車両
用空調装置の冷媒循環回路(冷凍サイクル)は、上述し
た圧縮機CPと外部冷媒回路30とから構成されてい
る。外部冷媒回路30は、凝縮器31、膨張弁32及び
蒸発器33を備えている。
【0036】第1圧力監視点P1は吐出室22内に設定
されている。第2圧力監視点P2は、第1圧力監視点P
1から凝縮器31側(下流側)へ所定距離だけ離れた冷
媒通路の途中に設定されている。この冷媒通路において
第1圧力監視点P1と第2圧力監視点P2との間には固
定絞り34が配設されている。第1圧力監視点P1と制
御弁CVとは第1検圧通路35を介して接続されてい
る。第2圧力監視点P2と制御弁CVとは第2検圧通路
36(図2参照)を介して接続されている。
【0037】(制御弁)図2に示すように、前記制御弁
CVのバルブハウジング41内には、弁室42、連通路
43及び感圧室44が区画されている。弁室42及び連
通路43内には、作動ロッド45が軸方向(図面では垂
直方向)に移動可能に配設されている。連通路43と感
圧室44とは、同連通路43に摺動可能に挿入された作
動ロッド45の上端部によって遮断されている。弁室4
2は、給気通路28の上流部を介して吐出室22と連通
されている。連通路43は、給気通路28の下流部を介
してクランク室12と連通されている。弁室42及び連
通路43は給気通路28の一部を構成する。
【0038】前記弁室42内には、作動ロッド45の中
間部に形成された弁体部46が配置されている。弁室4
2と連通路43との境界に位置する段差は弁座47をな
しており、連通路43は一種の弁孔をなしている。そし
て、作動ロッド45が図2の位置(最下動位置)から弁
体部46が弁座47に着座する最上動位置へ上動する
と、連通路43が遮断される。つまり作動ロッド45の
弁体部46は、給気通路28の開度を調節可能な弁体と
して機能する。
【0039】前記感圧室44内には、ベローズよりなる
感圧部材48が収容配置されている。同感圧部材48の
上端部はバルブハウジング41に固定されている。感圧
部材48の下端(可動端)部には作動ロッド45の上端
部が嵌入されている。感圧室44内は、有底円筒状をな
す感圧部材48によって、同感圧部材48の内空間であ
る第1圧力室49と、同感圧部材48の外空間である第
2圧力室50とに区画されている。第1圧力室49内に
は、第1検圧通路35を介して第1圧力監視点P1の圧
力PdHが導かれている。第2圧力室50内には、第2
検圧通路36を介して第2圧力監視点P2の圧力PdL
が導かれている。前記感圧部材48及び感圧室44等が
差圧検出手段をなしている。
【0040】前記バルブハウジング41の下方側には、
設定差圧変更手段としての電磁アクチュエータ51が備
えられている。同電磁アクチュエータ51は、バルブハ
ウジング41内の中心部に有底円筒状の収容筒52を備
えている。同収容筒52において上方側の開口には、セ
ンタポスト(固定鉄心)53が嵌入固定されている。こ
のセンタポスト53の嵌入により、収容筒52内の最下
部にはプランジャ室54が区画されている。
【0041】前記プランジャ室54内には、プランジャ
(可動鉄心)56が軸方向に移動可能に収容されてい
る。センタポスト53の中心には軸方向に延びるガイド
孔57が貫通形成され、同ガイド孔57内には、作動ロ
ッド45の下端側が軸方向に移動可能に配置されてい
る。作動ロッド45の下端は、プランジャ室54内に配
置されている。
【0042】前記プランジャ室54内にはプランジャ付
勢バネ60が収容され、同バネ60はプランジャ56を
センタポスト53に向けて付勢する。従って、作動ロッ
ド45とプランジャ56とは、プランジャ付勢バネ60
の上向き付勢力と感圧部材48自身が有するバネ性(以
下ベローズバネ48と呼ぶ)に基づく下向き付勢力とに
よって当接係合されている。よって、プランジャ56と
作動ロッド45とは常時一体となって上下動する。
【0043】前記収容筒52の外周側には、センタポス
ト53及びプランジャ56を跨ぐ範囲にコイル61が巻
回配置されている。このコイル61には、後述する圧縮
機ECU73(図3参照)において、コンピュータ部6
7の指令に基づきドライバ部66を介してバッテリ(電
源)65から駆動電流が供給され、コイル61はその電
力供給量に応じた大きさの電磁力をセンタポスト53と
プランジャ56との間に発生させる。そして、その電磁
力によってプランジャ56がセンタポスト53に向かっ
て吸引されて作動ロッド45が上動する。
【0044】前記圧縮機ECU73のコンピュータ部6
7は、後述する外部指令部からのトルク設定信号に基づ
いて、この設定トルクTrsとなるように制御弁CVに
指令信号を、すなわちドライバ部66を介してコイル6
1に駆動電流を出力する。なお、同コイル61への通電
制御は印加電圧を調整することでなされ、この印加電圧
の調整にはPWM(パルス幅変調)制御が採用されてい
る。
【0045】(制御弁の動作特性)前記制御弁CVにお
いては、次のようにして作動ロッド45(弁体部46)
の配置位置つまり弁開度が決まる。
【0046】まず、図2に示すように、コイル61への
通電がない場合(デューティ比=0%)は、作動ロッド
45の配置には、ベローズバネ48に基づく下向き付勢
力の作用が支配的となる。従って、作動ロッド45は最
下動位置に配置され、弁体部46は連通路43を全開と
する。このため、クランク室12の内圧は、その時おか
れた状況下において取り得る最大値となり、このクラン
ク室12の内圧と圧縮室20の内圧とのピストン17を
介した差は大きくて、斜板15は傾斜角度を最小として
圧縮機CPの吐出容量は最小となっている。
【0047】次に、前記制御弁CVにおいて、コイル6
1に対しデューティ比可変範囲の最小デューティ比(>
0%)以上の通電がなされると、プランジャ付勢バネ6
0に加勢された上向き(弁閉方向)の電磁力が、ベロー
ズバネ48による下向き付勢力を凌駕し、作動ロッド4
5が上動を開始する。この状態では、プランジャ付勢バ
ネ60に加勢された上向き電磁力が、ベローズバネ48
によって加勢された二点間差圧ΔPd(=PdH−Pd
L)に基づく下向き押圧力に対抗する。そして、これら
上下付勢力が均衡する位置に、作動ロッド45の弁体部
46が弁座47に対して位置決めされる。
【0048】例えば、エンジンEgの回転速度が減少し
て冷媒循環回路の冷媒流量が減少すると、下向きの二点
間差圧ΔPdに基づく力が減少してその時点での電磁力
では作動ロッド45に作用する上下付勢力の均衡が図れ
なくなる。従って、作動ロッド45(弁体部46)が上
動して連通路43の開度が減少し、クランク室12の内
圧が低下傾向となる。このため、斜板15が傾斜角度増
大方向に傾動し、圧縮機CPの吐出容量は増大される。
圧縮機CPの吐出容量が増大すれば冷媒循環回路におけ
る冷媒流量も増大し、二点間差圧ΔPdは増加する。
【0049】逆に、エンジンEgの回転速度が増大して
冷媒循環回路の冷媒流量が増大すると、下向きの二点間
差圧ΔPdに基づく力が増大して、その時点での電磁力
では作動ロッド45に作用する上下付勢力の均衡が図れ
なくなる。従って、作動ロッド45(弁体部46)が下
動して連通路43の開度が増加し、クランク室12の内
圧が増大傾向となる。このため、斜板15が傾斜角度減
少方向に傾動し、圧縮機CPの吐出容量は減少される。
圧縮機CPの吐出容量が減少すれば冷媒循環回路におけ
る冷媒流量も減少し、二点間差圧ΔPdは減少する。
【0050】また、例えば、コイル61への通電デュー
ティ比を大きくして上向きの電磁力を大きくすると、そ
の時点での二点間差圧ΔPdに基づく力では上下付勢力
の均衡が図れなくなる。このため、作動ロッド45(弁
体部46)が上動して連通路43の開度が減少し、圧縮
機CPの吐出容量が増大される。その結果、冷媒循環回
路における冷媒流量が増大し、二点間差圧ΔPdも増大
する。
【0051】逆に、コイル61への通電デューティ比を
小さくして上向きの電磁力を小さくすれば、その時点で
の二点間差圧ΔPdに基づく力では上下付勢力の均衡が
図れなくなる。このため、作動ロッド45(弁体部4
6)が下動して連通路43の開度が増加し、圧縮機CP
の吐出容量が減少する。その結果、冷媒循環回路におけ
る冷媒流量が減少し、二点間差圧ΔPdも減少する。
【0052】つまり、前記制御弁CVは、コイル61へ
の通電デューティ比によって決定された二点間差圧ΔP
dの制御目標(設定差圧)を維持するように、この二点
間差圧ΔPdの変動に応じて内部自律的に作動ロッド4
5(弁体部46)を位置決めする構成となっている。ま
た、この設定差圧は、コイル61への通電デューティ比
を調節することで外部から変更可能となっている。
【0053】(制御体系)図3に示すように、車両に
は、エンジンEgの出力等を制御するためのエンジンE
CU71、制御弁CV以外の空調制御要素を制御するた
めのエアコンECU72、及び制御弁CVを制御するた
めの圧縮機ECU73がそれぞれ搭載されている。各E
CU71〜73は、CPU、ROM、RAM及びI/O
等を備えたコンピュータ類似の電子制御ユニットであ
る。上述したように圧縮機ECU73は、圧縮機用コン
ピュータとしてのコンピュータ部67と、駆動回路とし
てのドライバ部66とを備えている。
【0054】前記各ECU71〜73は、信号線として
の線形バス74(主線74a及び支線74b)によって
相互に接続されており、個々のECU71〜73間で通
信が可能となっている。このような車両のローカル・エ
リア・ネットワークに用いられる規格としてはCANや
RS−485等が挙げられ、本実施形態においてはCA
Nが採用されている。
【0055】前記エンジンECU71のI/Oの入力端
子には、車両の走行速度を検出するための車速センサ1
01、エンジンEgの回転速度Neを検出するための回
転速度センサ102、アクセルペダル(図示しない)の
踏み込み量を検出するためのアクセル開度センサ10
3、及びエンジンEgの吸入空気圧を検出するための吸
入空気圧センサ104がそれぞれ接続されている。エン
ジンECU71のI/Oの出力端子には、無段変速機1
05、スロットル弁装置106及び燃料噴射装置107
がそれぞれ接続されている。
【0056】前記エアコンECU72のI/Oの入力端
子には、A/Cスイッチ(エアコンスイッチ)75、温
度設定器76、温度センサ77、吸入圧センサ69及び
吐出圧センサ78がそれぞれ接続されている。A/Cス
イッチ75は車両の乗員によって操作される空調装置の
ON/OFF切替えスイッチであり、温度設定器76は
車両の乗員によって操作される所望温度の設定器であ
る。温度センサ77は車室内の温度を検出するためのも
のである。吸入圧センサ69は圧縮機の吸入圧Psを検
出し、吐出圧センサ78は圧縮機の吐出圧Pdを検出す
るためのものである。
【0057】前記エアコンECU72は、温度設定器7
6で設定された温度に車室内の温度を保つように、空調
装置の吹き出し温度、風量、風の吹き出しパターン等を
調節するため、対応する駆動部79に制御指令を出力す
る。詳述しないが、同駆動部79には内外気切替えドア
を駆動するサーボモータ、ブロワモータ、エアミックス
ドア駆動用サーボモータ等がある。この駆動部79が制
御弁CV以外の空調制御要素となっている。
【0058】図4(a)及び図4(b)に示すように、
前記線形バス74において圧縮機ECU73を接続する
支線74bの末端には、雌型コネクタ80が装着されて
いる。同雌型コネクタ80には、バッテリ65からの電
力線81及び制御弁CVのコイル61へ繋がる電力線8
2も接続されている。同雌型コネクタ80に着脱可能に
嵌合される雄型コネクタ83は、雌型コネクタ80が嵌
入される合成樹脂製の嵌合部84と、同嵌合部84内に
先端部が突出配置され、同先端部が雌型コネクタ80の
雌端子80aに嵌入される雄端子85を備えている。そ
して、同雄型コネクタ83には、圧縮機ECU73つま
りコンピュータ部67及びドライバ部66が搭載されて
いる。
【0059】すなわち、前記雄型コネクタ83の嵌合部
84からは、それと一体的に平板状の基台86が延出形
成されている。同基台86上には、圧縮機ECU73を
構成する各電気素子91〜97、及び雄端子85をマウ
ントした基板87が載置固定されている。そして、同基
板87を覆い隠すようにして基台86にカバー88が装
着されることで、雄型コネクタ83全体が圧縮機ECU
73を収容するケースも兼ねることとなる。
【0060】前記雄型コネクタ83は、基台86の側方
に形成された取付け部86aを介して、車体Bdにボル
ト止め等によって固定されている。同雄型コネクタ83
(圧縮機ECU73)は、エンジンルーム内において圧
縮機CPやエンジンEg等の高温となりがちな機器から
離れた比較的低温な領域や、車室或いはトランクルーム
に配置されている。
【0061】なお、図4(a)においては、カバー88
が破断されて圧縮機ECU73が表れており、そのコン
ピュータ部67の回路を構成する、ROM及びRAM内
蔵のCPU91、発振子92及び定電圧IC93、ドラ
イバ部66の回路を構成するMOS−FET94及びO
Pアンプ95、その他にもCANドライバ96や、雌型
コネクタ80に対して逆に接続してしまった場合に回路
を保護するためのダイオード97を見ることができる。
また、図示しないが、基板87には樹脂モールドがなさ
れており、同基板87上の各電気素子91〜96はこの
樹脂埋めによって、耐水性、耐熱性、耐振動性及び電気
絶縁性が向上されている。
【0062】さて、前記圧縮機ECU73は、エンジン
ECU71及びエアコンECU72から受信した各種情
報(Ne、Ps、Pd)を、予め記憶しておいた後記数
1の演算式に代入することで、圧縮機CPの駆動軸13
の負荷トルクTrを外部指令部から指令された設定トル
クTrsとするための吐出ガス流量Qdに相当する制御
弁CVの動作態様、すなわち設定差圧(指令デューティ
比Dt)を演算し、その設定差圧となるように制御弁C
Vに指令信号を出力する。
【0063】すなわち、前記駆動軸13に作用する圧縮
機CPの負荷トルクTrは、それに影響を与える圧縮機
CPの各種圧力(吸入圧Ps及び吐出圧Pd)、駆動軸
13の回転速度Nc及び吐出ガス流量Qdを変数とした
下記の数1式で表わされる。
【0064】
【数1】 ここで、Tr:負荷トルク、Tloss:損失トルク、n:
比熱比(R134aの場合は1.03) Nc:駆動軸の回転速度(rpm)、Qd:吐出ガス状
態でのガス流量 Ps:吸入圧、Pd:吐出圧 また、Qd=(流量係数)×(固定絞り(34)面積)
×√(2ΔPd/ρd) ここで、前記駆動軸13の回転速度Ncは、エンジンE
gの回転速度Neと予め記憶されている動力伝達機構P
Tの変速比とで決まる。二点間差圧ΔPdは制御弁CV
のコイル61への入力電流値つまりデューティ比Dtの
関数で決定され、吐出ガスの比重ρdは吐出ガス圧Pd
で近似できる。また、数1式の損失トルクTlossは圧縮
機CPの構成で決まる。
【0065】前記エアコンECU72は、A/Cスイッ
チ75のON/OFF状況、温度設定器76による設定
温度、及び温度センサ77からの検出温度情報等に基づ
いて、圧縮機CPの必要吐出量(圧縮機CPから外部冷
媒回路30への単位時間当たりの必要冷媒吐出量)つま
り必要吐出ガス流量を演算するとともに、それに対応す
る圧縮機CPの負荷トルクTrを演算する。
【0066】前記エアコンECU72には、車両が非定
常的な状態、すなわち非常時運転モードにあるか否かの
情報がエンジンECU71から入力される。ここで言う
「非常時運転モード」とは、例えば登坂走行のようなエ
ンジンEgが高負荷状態にある場合や、追い越し加速の
ような車両の加速時(少なくとも操縦者が急加速を欲し
ている場合)や、エンジンEgの始動時等を指す。エア
コンECU72はエンジンECU71から非常時運転モ
ードにある旨を示す信号を入力したときは設定トルクT
rsとして最低トルク値を、それ以外の時は前述した必
要吐出量に対応する設定トルクTrsを圧縮機ECU7
3(コンピュータ部67)に指令する。本実施形態では
エアコンECU72が、圧縮機ECU73に対してトル
ク設定信号を出力する外部指令部を兼用する。
【0067】次に、前記のように構成された装置の作用
を説明する。図5のフローチャートは、空調制御プログ
ラムのメインルーチンを示す。車両のイグニションスイ
ッチ(又はスタートスイッチ)がONされると、エアコ
ンECU72は演算処理を開始する。エアコンECU7
2は、ステップS1において各種の初期設定を行う。そ
の後、ステップS2以下の演算処理へと進む。
【0068】ステップS2では、A/Cスイッチ75が
ONされるまで同スイッチ75のON/OFF状況が監
視される。A/Cスイッチ75がONされると、処理は
非常時判定ステップS3へと進む。ステップS3では、
エアコンECU72は車両が非常時運転モードにあるか
否かをエンジンECU71からの信号により判断する。
【0069】車両が非常時運転モードにあれば、エアコ
ンECU72はステップS4へ進み、非常時対応制御を
行う。この非常時対応制御では、エアコンECU72は
圧縮機ECU73に設定トルクTrsとして最低トルク
値を指令する。
【0070】前記ステップS3で車両が非常時運転モー
ドでなければ、エアコンECU72はステップS5へと
進み、通常制御を行う。この通常制御においてエアコン
ECU72は、温度設定器76による設定温度及び温度
センサ77からの検出温度情報等に基づいて圧縮機CP
の必要吐出量を演算するとともに、それに対応する圧縮
機CPのトルク値を演算する。そして、エアコンECU
72は、算出したトルク値を圧縮機ECU73に対して
設定トルクTrsとして指令するとともに、エンジンE
CU71にも出力する。
【0071】前記圧縮機ECU73のコンピュータ部6
7は、エアコンECU72から指令された設定トルクT
rsに対応した吐出ガス流量Qdに相当する制御弁CV
の設定差圧を演算し、その設定差圧となるように制御弁
CVを調整するためにコイル61に出力する駆動電流の
適切なデューティ比Dtを演算する。そして、そのデュ
ーティ比Dtでの駆動電流の出力をドライバ部66に指
令する。これにより制御弁CVの設定差圧が適正な値に
変更され、圧縮機CPが設定トルクTrsで運転され
る。
【0072】前記エンジンECU71は、アクセル開度
センサ103からのアクセル開度の情報と、回転速度セ
ンサ102からの回転速度Neの情報と、エアコンEC
U72から入力した圧縮機CPの設定トルクTrsの情
報等から目標エンジン出力トルクTrkを算出する。エ
ンジンECU71は、算出した目標エンジン出力トルク
TrkとなるようにエンジンEgを制御する。
【0073】すなわち、前記エンジンECU71は、算
出した目標出力トルクTrkに応じて目標スロットル開
度を決定し、この目標スロットル開度をスロットル弁装
置106に指令する。スロットル弁装置106は、指令
された目標スロットル開度を実現すべく図示しないスロ
ットル弁の開度を調節し、それに応じてエンジンEgの
吸入空気量が調節される。
【0074】前記エンジンECU71は、吸入空気圧セ
ンサ104からの吸入空気圧情報と、予め記憶されてい
る理論空燃比に基づいて目標燃料噴射量を算出し、この
目標燃料噴射量を燃料噴射装置107に指令する。燃料
噴射装置107は指令された理論空燃比相当量の燃料
を、吸入行程においてエンジンEgの燃焼室内に噴射す
る。
【0075】また、前記エンジンECU71は、前記出
力トルクTrkに基づいて、エンジンEgの回転速度N
eの目標値を決定する。そして、この回転速度Neの目
標値と、車速センサ101からの車速情報とに基づいて
目標変速比を算出し、この目標変速比を無段変速機10
5に指令する。無段変速機105は指令された目標変速
比を実現すべく、例えばドライブプーリとドリブンプー
リのプーリ比(有効径比)を調節することで、エンジン
Egの回転速度Neを目標値に調節する。その結果、エ
ンジンEgは、最適燃費となるエンジン出力トルクTr
kと回転速度Neとの組み合わせで運転される。
【0076】上記構成の本実施形態においては次のよう
な効果を奏する。 (1)圧縮機CPは、エアコンECU72からのトルク
設定信号Trsに基づいて、この設定トルクTrsとな
るように圧縮機ECU73により制御される。従って、
エンジンECU71は、圧縮機CPのトルクデータを勘
案してより効率良くエンジンEgの制御を行う際に、従
来装置と異なり圧縮機CPの負荷トルクTrをマップ等
を使用して推定せずに、エアコンECU72からの設定
トルクTrsをトルクデータとしてそのまま使用するこ
とにより、エンジンEgの制御を簡単に行い得る。ま
た、車種毎(空調装置の種類毎)に圧縮機CPの負荷ト
ルク推定用のマップを準備する必要がなく、車両とのマ
ッチングが簡単になる。
【0077】(2)圧縮機ECU73は、圧縮機CPの
吐出圧Pd、駆動軸13の回転速度Nc及び吐出ガス流
量Qdを変数として負荷トルクTrを演算する演算式
(数1式)に基づいて制御弁CVの設定差圧を演算し、
その設定差圧となるように制御弁CVを給電制御する。
従って、車両用空調装置の外部冷媒回路30の構成が変
化しても、精度良く負荷トルクTrの推定を行うことが
でき、車両とのマッチングがより簡単になる。
【0078】(3)制御弁CVは、固定絞り34を挟ん
だ両側の差圧ΔPdを機械的に検出する差圧検出手段
(感圧部材48等)を内蔵している。そして、同制御弁
CVは、差圧検出手段が検出した差圧ΔPdに基づいて
自律的に弁開度調節可能であって、さらにその自律的な
弁開度調節動作の基準となる設定差圧を電磁アクチュエ
ータ51(コイル61)への通電量で制御する。従っ
て、圧縮機ECU73においてコンピュータ部67は、
ドライバ部66への指令信号から吐出ガス流量Qdを把
握することは容易であり、同流量Qdを検出するための
センサを備えなくとも、負荷トルクTrの推定を精度良
く行うことができる。
【0079】(4)エアコンECU72が、圧縮機EC
U73に対して設定トルクTrsを指令する外部指令部
を兼ねている。従って、外部指令部の設置スペースを特
別に設ける必要がない。
【0080】(5)圧縮機CPを制御するための情報伝
達にトルク信号が利用されている。従って、エンジンE
CU71や圧縮機ECU73で他の信号からトルク値に
換算する手間が省け、エンジンEgや圧縮機CPの制御
が容易になる。
【0081】(6)圧縮機ECU73のコンピュータ部
67は、高温となりがちな圧縮機CPから離して配置さ
れている。従って、同コンピュータ部67は、圧縮機C
Pの発熱影響を受け難く、特別な耐熱素子或いは断熱構
成を備えなくとも演算処理動作の信頼性が向上される。
【0082】(7)圧縮機ECU73のコンピュータ部
67は、線形バス74の支線74bを同コンピュータ部
67に対して着脱可能とするコネクタ83に搭載されて
いる。従って、同コンピュータ部67をコネクタ83と
は別のケースに搭載(収容)する場合と比較して、省ス
ペース化を図ることが可能となる。
【0083】(8)圧縮機ECU73のドライバ部66
は、コンピュータ部67と共にコネクタ83に搭載され
ている。従って、ドライバ部66のみをコネクタ83と
は別のケースに搭載(収容)する場合と比較して、省ス
ペース化を図ることが可能となる。
【0084】つまり、圧縮機ECU73は、外部から指
令された設定トルクTrsを実現するための制御弁CV
の制御にのみ特化した電子制御ユニットである。従っ
て、同ECU73は小型となり、エンジンECU71や
エアコンECU72が制御弁CVの制御も行っていた従
来においては考えられなかった、電子制御ユニットのコ
ネクタ83への搭載も容易に実現可能なのである。
【0085】(9)圧縮機ECU73において、コンピ
ュータ部67を構成する電気素子91〜93とドライバ
部66を構成する電気素子94,95は、共通の基板8
7にマウントされている。従って、基板87のプリント
や同基板87に対する電気素子91〜97のビンディン
グがそれぞれ一工程で済むし、コンピュータ部67とド
ライバ部66とを接続する信号伝達用の線材が不要とな
る。
【0086】(10)コネクタ80,83は、バッテリ
65からドライバ部66への電力線81及びドライバ部
66から制御弁CVのコイル61への電力線82を、圧
縮機ECU73のコンピュータ部67への線形バス74
の支線74bと同時に着脱可能な構成を有している。従
って、車両の組立時において、ドライバ部66及びコン
ピュータ部67に対する配線作業を簡単に行い得る。
【0087】(11)各ECU71〜73は、車両に構
築されたローカル・エリア・ネットワークを介して通信
可能に接続されている。従って、各ECU71〜73間
での情報の共有が容易となる。
【0088】○第2実施形態 図6においては第2実施形態を示す。本実施形態におい
て雌型コネクタ80はエンジンECU71又はエアコン
ECU72に装備されている。同コネクタ80(雌端子
80a(図4参照))は、ECU71又は72内の回路
を介して線形バス74の支線74bに接続されている。
圧縮機ECU73を搭載する雄型コネクタ83(雄端子
85)は、雌型コネクタ80(雌端子80a)に嵌合さ
れることで、線形バス74の支線74bを同ECU73
に対して接続する。
【0089】なお、バッテリ65から圧縮機ECU73
のドライバ部66への電力線81、及びドライバ部66
から制御弁CVのコイル61への電力線82は、基板8
7から雄型コネクタ83外へ直接引き出されている。
【0090】本実施形態においても上記第1実施形態の
(1)〜(9)及び(11)と同様な効果を奏する。そ
の他にも、圧縮機ECU73は、エンジンECU71又
はエアコンECU72内の回路を利用して線形バス74
に接続されている。従って、圧縮機ECU73専用の支
線74bを必要とせず、車両におけるネットワーク(線
形バス74)の構成を簡単とすることができる。また、
圧縮機ECU73は、エンジンECU71又はエアコン
ECU72に装着(支持)されることとなり、車体Bd
に専用の取り付け場所を必要としない。
【0091】○本発明の趣旨から逸脱しない範囲で例え
ば以下の態様でも実施可能である。 ・上記各実施形態において、各ECU71〜73間は共
用の通信線(線形バス74)によって接続されていた
が、これに限定されるものではなく、各ECU71〜7
3間をそれぞれ専用の通信線によって接続してもよい。
このようにすれば、共用通信線の混雑による情報の伝達
遅れを防止でき、エンジンEgや圧縮機CP等の制御を
より高精度に行い得る。
【0092】・エアコンECU72が圧縮機ECU73
に指令する設定トルクTrsの値をその都度最初から演
算する代わりに、前回指令した設定トルクTrsを記憶
しておき、その値に所定値を増減させた値を設定トルク
Trsとして出力してもよい。すなわち、圧縮機CPの
吐出容量が足りない場合には前回の設定トルクTrsに
所定値を加算し、圧縮機CPの吐出容量が大きな場合に
は前回の設定トルクTrsから所定値を減算した値を設
定トルクTrsとしてもよい。このようにすれば、設定
トルクTrsの演算が簡単になる。
【0093】・エアコンECU72を省略して、エンジ
ンECU71にエアコンECU72の機能を持たせても
よい。この場合、同エンジンECU71が外部指令部を
構成し、圧縮機ECU73はエンジンECU71から指
令された設定トルクTrsとなるように制御弁CVを制
御する。このようにすれば、空調装置を制御するための
信号を伝達するネットワークの構成が簡単になる。
【0094】・空調制御装置として圧縮機ECU73に
指令する設定トルクTrsを、設定温度や車室温度等の
条件からCPUで演算する構成に替えて、単なるトルク
調整機能(異なる設定トルクを指令可能な構成)を備え
たものとしてもよい。例えば、マニュアルエアコンで、
冷房条件を設定するツマミの操作により、段階的又は連
続的に圧縮機ECU73に設定トルクTrsを指令可能
な構成とする。この設定トルクTrsの指令信号はエン
ジンECU71にも出力され、エンジンECU71は前
記設定トルクTrsを目標エンジン出力トルクTrkの
演算時に使用する。
【0095】但し、非常時運転モードの際はエンジンE
CU71からの指令により、圧縮機ECU73には設定
トルクTrsとして所定の最小値が出力される。このよ
うにすれば、空調制御装置がCPUを装備しない構成で
あっても、エンジンECU71は圧縮機CPの運転状況
を勘案してより効率良くエンジンEgの制御を行うこと
ができる。
【0096】・エンジンECU71が、圧縮機ECU7
3に設定トルクTrsを指令する構成としてもよい。エ
ンジンECU71は現在の車両の状況から走行に必要な
トルクを演算するとともに、エアコンECU72が演算
した圧縮機CPに要求するトルクの値から車両の走行を
優先させて、圧縮機CPの設定トルクTrsを決定す
る。そして、圧縮機ECU73にその設定トルクTrs
を指令する。エンジンECU71は加速時あるいは登坂
時等の非常時運転モードであっても、必ずしも圧縮機C
Pを最小容量で運転させる必要はなく、余裕があればそ
の余裕の範囲で最大のトルクを圧縮機CPの設定トルク
Trsとしてもよい。このようにすれば、車両の走行を
優先させ、しかも空調装置を効率良く運転できる。
【0097】・エンジンECU71及びエアコンECU
72とは別に、エンジンECU71及びエアコンECU
72がそれぞれ圧縮機CPに要求する運転トルク値のい
ずれを優先させるかを判断して、圧縮機ECU73に設
定トルクTrsを指令する外部指令部(コンピュータ)
を設けてもよい。
【0098】・圧縮機ECU73が、圧縮機CPの各種
圧力(吸入圧Ps及び吐出圧Pd)を検出するためのセ
ンサ、及び駆動軸13の回転速度Ncを検出するための
センサを専用に備えること。
【0099】・圧縮機CPの負荷トルクTrを検出する
トルクセンサを備え、このセンサからの検出情報が設定
トルク信号Trsとなるように、圧縮機ECU73が圧
縮機CPの吐出容量を制御する構成とすること。このよ
うにすれば、負荷トルクTrを算出するための演算式を
必要とせず、圧縮機ECU73の演算負荷を軽減するこ
とができるし、例えば吸入圧センサ69や吐出圧センサ
78を削除することができる。
【0100】・上記各実施形態において、圧縮機ECU
73側のコネクタ83(端子85)を雌型に、線形バス
74の支線74b側のコネクタ80(端子80a)を雄
型にそれぞれ変更すること。
【0101】・圧縮機ECU73を搭載するコネクタ8
3において、バッテリ65からドライバ部66への電力
線81又はドライバ部66から制御弁CVのコイル61
への電力線82の一方のみを、線形バス74の支線74
bと同時に着脱可能な構成とすること。そして、他方の
電力線81,82は基板87から直接引き出すこと。
【0102】・上記第1実施形態においてコネクタ8
0,83を削除し、各線材74b,81,82を基板8
7から直接引き出すこと。 ・圧縮機ECU73をコネクタ83に搭載しないこと。
つまり例えば、圧縮機ECU73の回路基板87,91
〜97を、それ専用のケース、又はエンジンECU71
の回路基板を収容するケース、或いはエアコンECU7
2の回路基板を収容するケースに収容すること。なお、
一般的にエンジンECU71やエアコンECU72は、
車室内等の比較的低温な領域に配置されている。
【0103】・圧縮機ECU73においてコンピュータ
部67のみをコネクタ83に搭載し、ドライバ部66を
同コネクタ83とは別に配置すること。この場合、ドラ
イバ部66(の回路基板)を専用のケースに収容して車
体Bdに固定してもよいし、エンジンECU71の回路
基板を収容するケース、或いはエアコンECU72の回
路基板を収容するケースに収容してもよい。また、ドラ
イバ部66を、圧縮機CPのハウジング11や制御弁C
Vのバルブハウジング41に搭載してもよい。
【0104】・給気通路28の上流部を介して連通路4
3と吐出室22とを連通させ、給気通路28の下流部を
介して弁室42とクランク室12とを連通させること。
つまり、給気通路28における弁室42と連通路43と
の上下流関係を上記実施形態とは逆とすること。このよ
うにすれば、連通路43(吐出圧Pdの雰囲気)と同連
通路43に隣接する第2圧力室50(同じく吐出圧Pd
の雰囲気)との間の圧力差を小さくすることができ、両
者43,50間での圧力漏れを抑制できて、精度の高い
吐出容量制御を行い得る。
【0105】・制御弁CVを、給気通路28ではなく抽
気通路27の開度調節によりクランク室12の内圧を調
節する、所謂抜き側制御弁としても良い。 ・制御弁CVとして、内部自律機能を有しない単なる電
磁弁を用いること。
【0106】○上記実施の形態から把握できる技術的思
想について記載する。 (1)前記容量可変型圧縮機は車両用空調装置に用いら
れ、外部駆動源は車両の走行駆動源であって、同走行駆
動源の出力を制御する走行駆動源用コンピュータ(上記
実施形態においてはエンジンECU71に具体化されて
いる)が外部指令部を兼ねている請求項1〜6のいずれ
かに記載の容量制御装置。
【0107】(2)前記容量可変型圧縮機は制御室の圧
力を制御することで吐出容量を変更可能であり、前記制
御弁はその開度調節により制御室の圧力を調整可能であ
る請求項1〜9のいずれかに記載の容量制御装置。
【0108】(3)前記基台には回路基板を覆うカバー
が装着されている請求項3に記載の容量制御装置。 (4)圧縮機用コンピュータを構成する電気素子と駆動
回路を構成する電気素子は共通の基板にマウントされて
いる請求項4に記載の容量制御装置。
【0109】(5)請求項1〜9のいずれか又は前記
(1)〜(3)のいずれかに記載の容量制御装置を備え
た車両用空調装置。 (6)指令信号に基づいて弁開度を調節することで容量
可変型圧縮機の吐出容量を調節可能な制御弁に対し、外
部指令部からのトルク設定信号に基づいてこの設定トル
クとなるように指令信号を出力する圧縮機用コンピュー
タを搭載するとともに、外部指令部からの信号線を同コ
ンピュータに対して着脱可能とするコネクタ。
【0110】(7)前記制御弁は電磁アクチュエータを
備える電磁駆動式であって、同電磁アクチュエータと電
源との間には、圧縮機用コンピュータからの指令信号に
基づいて電源から電磁アクチュエータへの給電量を調節
する駆動回路が配設されており、同駆動回路をも搭載す
る前記(6)に記載のコネクタ。
【0111】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、例
えば車両用空調装置に使用した場合には、車種毎に圧縮
機の負荷トルク推定用のマップを準備する必要がなく、
エンジンECUが圧縮機の負荷トルクをエンジン制御デ
ータとして簡単に使用でき、エンジンの出力トルクを好
適に制御できて省燃費性能が向上する。
【0112】また、圧縮機用コンピュータが圧縮機から
離れて配置されており、同コンピュータは圧縮機の発熱
影響を受け難く、特別な耐熱素子或いは断熱構成を備え
なくとも演算処理動作の信頼性が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 容量可変型斜板式圧縮機の断面図。
【図2】 制御弁の断面図。
【図3】 制御体系を示すブロック図。
【図4】 圧縮機ECUを搭載したコネクタを示す図。
【図5】 空調制御プログラムのメインルーチンを示す
フローチャート。
【図6】 第2実施形態の要部を示すブロック図。
【符号の説明】
13…駆動軸、14…吐出容量可変機構を構成するラグ
プレート、15…同じく斜板、16…同じくヒンジ機
構、67…圧縮機用コンピュータとしての圧縮機ECU
のコンピュータ部、72…外部指令部としてのエアコン
ECU、Eg…外部駆動源としてのエンジン、CV…制
御弁、Trs…トルク設定信号。
フロントページの続き Fターム(参考) 3H045 AA04 AA10 AA12 AA27 BA19 BA32 CA03 CA06 CA09 DA25 EA13 EA14 EA17 EA26 EA36 EA44 3H076 AA06 BB33 CC12 CC20 CC28 CC31 CC84

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源から動力供給を受ける駆動軸と、
    吐出容量可変機構とを備え、駆動軸の回転に伴いガスの
    吸入、圧縮及び吐出を行う容量可変型圧縮機の吐出容量
    を制御するための容量制御装置であって、 前記容量可変型圧縮機の吐出容量を変化させるための弁
    開度を指令信号に基づいて制御可能な制御弁と、 前記容量可変型圧縮機から離して配置され、外部指令部
    からのトルク設定信号に基づいて、この設定トルクとな
    るように制御弁へ指令信号を出力する圧縮機用コンピュ
    ータとを備えたことを特徴とする容量制御装置。
  2. 【請求項2】 前記圧縮機用コンピュータは、外部指令
    部からの信号線を同コンピュータに対して着脱可能とす
    るコネクタに搭載されている請求項1に記載の容量制御
    装置。
  3. 【請求項3】 前記圧縮機用コンピュータの回路が構成
    された基板は、コネクタの嵌合部から延出するようにし
    て設けられた基台上に配置されている請求項2に記載の
    容量制御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御弁は電磁アクチュエータを備え
    る電磁駆動式であって、同電磁アクチュエータと電源と
    の間には、圧縮機用コンピュータからの指令信号に基づ
    いて電源から電磁アクチュエータへの給電量を調節する
    駆動回路が配設されており、同駆動回路は圧縮機用コン
    ピュータと共にコネクタに搭載されている請求項2又は
    3に記載の容量制御装置。
  5. 【請求項5】 前記コネクタは、電源から駆動回路への
    電力線及び/又は駆動回路から電磁アクチュエータへの
    電力線を、外部指令部からの信号線と同時に着脱可能な
    構成である請求項4に記載の容量制御装置。
  6. 【請求項6】 前記容量可変型圧縮機は車両用空調装置
    に用いられ、外部指令部を構成するコンピュータと圧縮
    機用コンピュータとは、車両上に構築されたローカル・
    エリア・ネットワークを介して通信可能に接続されてい
    る請求項1〜5のいずれかに記載の容量制御装置。
  7. 【請求項7】 前記制御弁以外の空調制御要素を制御す
    るコンピュータが外部指令部をなしている請求項1〜6
    のいずれかに記載の容量制御装置。
  8. 【請求項8】 前記圧縮機用コンピュータは、容量可変
    型圧縮機の吐出圧、駆動軸の回転速度及び吐出ガス流量
    を変数として駆動軸に作用するトルクを演算する演算式
    に基づいて、前記設定トルクとするための吐出ガス流量
    に相当する制御弁の開度を演算し、その開度となるよう
    に制御弁に指令信号を出力する請求項1〜7いずれかに
    記載の容量制御装置。
  9. 【請求項9】 前記容量可変型圧縮機は空調装置に用い
    られ、前記制御弁は、冷媒循環回路の吐出圧力領域にそ
    れぞれ設定された二つの圧力監視点間の差圧を機械的に
    検出する差圧検出手段を内蔵し、この差圧検出手段が検
    出した差圧に基づいて自律的に弁開度調節可能であっ
    て、さらにはこの自律的な弁開度調節動作の基準となる
    設定差圧を圧縮機用コンピュータからの指令信号に基づ
    いて変更可能な設定差圧変更手段を備えている請求項1
    〜8のいずれかに記載の容量制御装置。
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