JP2003012011A - 注出キャップ - Google Patents
注出キャップInfo
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Abstract
る外層と、変形自在な内袋を形成する内層とから構成さ
れる2層構造の壜体に、良好に適合する注出キャップを
提供する。 【解決手段】 壜体1の口部6に螺合する組付き筒22の上
端内方に螺筒26を立設し、この螺筒26の内方に注出筒30
を連設し、この注出筒30の内方に注出口31を、外方の前
記螺筒26との間に通気路34をそれぞれ形成したキャップ
本体21と、このキャップ本体21に内装され、中央に開口
部36を、周縁部に通気孔42をそれぞれ開設したシール体
35と、開口部36の上端に配設した注出弁32と、通気路34
の下端に配設した吸気弁43と、そして螺筒26に着脱して
注出筒30を開閉する上キャップ44とから構成し、壜体1
の外層3のスクイズ性を利用して内容液を注出すると共
に、内層4の萎み変形と、外層3の原形復帰とを達成す
る。
Description
する外層内に、変形自在な内袋を形成する内層を剥離自
在に積層して構成した合成樹脂製壜体の口部に組付けて
使用される注出キャップに関するものである。
在な内袋を形成する内層を剥離自在に積層して構成し、
この内層内に外気が入らないようにして嫌気性内容液を
収納する合成樹脂製ブロー成形壜体が知られている。
としてポンプ付きキャップが組付けてあり、ポンプを押
圧操作することにより、内層内の内容液が注出されると
共に、内層が減容化変形するように構成されている。
種の2層構造の壜体をスクイズ容器に形成して食品用容
器として使用することが考えられているが、その場合、
内容液の注出は、ポンプ付きキャップのポンプ操作では
なく、壜体胴部のスクイズ操作によることとなるため、
従来のポンプ付きキャップに代る新たな注出キャップが
必要とされる。
されたもので、定形の外殻を形成し、かつスクイズ性を
有する外層と、変形自在な内袋を形成する内層とから構
成される2層構造の壜体に、良好に適合する注出キャッ
プを提供することを目的とする。
る本発明の内、請求項1記載の発明の手段は、定形の外
殻を形成し、かつスクイズ性を有する合成樹脂製の外層
と、この外層に剥離自在に積層され、内袋を形成する可
撓性合成樹脂製の内層とで構成し、胴部上端に起立連設
された円筒状の口部の外層口部部分に、外層と内層との
間に外気を侵入させる吸気口を開設した壜体の口部に組
付く注出キャップであること、壜体の外層の吸気口より
も下位の部分に密接するシール条を内周面に突周設し、
口部の外周に螺合する組付き筒の上端内方に、頂壁を介
して螺筒を立設すると共に、この螺筒の内方に、通気口
を開設した上端部のフランジ壁を介して注出筒を連設
し、この注出筒の内方に注出口を、外方の螺筒との間に
通気路をそれぞれ形成したキャップ本体を有すること、
キャップ本体の注出筒の下端部と、組付き筒の内周面上
端部とに密接してキャップ本体に内装され、中央に開口
部を、周縁部に通気孔をそれぞれ開設したシール体を有
すること、キャップ本体の開口部の上端に配設された逆
止弁である注出弁を有すること、キャップ本体の通気路
の下端に配設された逆止弁である吸気弁を有すること、
キャップ本体の螺筒の外周に螺合組付けされ、注出口を
開閉する上キャップを有すること、にある。
付き筒の内部は、吸気弁、シール体、シール条により密
閉され、かつ吸気口を介して外層と内層の間に連通す
る。
して壜体を傾け、その胴部を押圧すると、内容液の液圧
により注出弁が開いて注出口から内容液が注出され、次
いで胴部の押圧を解放すると、スクイズ性の外層が原形
に復帰しようとするため、この外層と、減容化変形した
内層との間に負圧が発生する。
が、通気口からキャップ本体内の通気路に侵入し、吸気
弁からシール体の通気孔を通り、さらに組付き筒の螺条
と口部の螺条との間を通って、吸気口から外層と内層と
の間に侵入するため、外層と内層との剥離が進行すると
共に、外層の原形への復帰が円滑にかつ迅速に達成され
る。
明の構成に、壜体の口部に、上端開口部を、易剥離性の
シール片で接着密閉した中栓体を密に嵌入組付けした構
成において、中栓体の上端面に対向するシール体の下面
箇所に、中栓体の上端面に密接するシール突条を突周設
した、ことを加えたものである。
ジンシールを兼ねたシール片の剥離除去後における、壜
体の注出キャップによる密閉保持を、強固にかつ確実に
達成できることになる。
を参照しながら説明する。本発明に係る注出キャップ2
0が組み付けられる壜体1は、定形の外殻を形成し、か
つスクイズ性を有するポリエチレン製の外層3と、変形
自在な内袋を形成するナイロン製の内層4と、接着性樹
脂製の一対の接着帯5(図4参照)とを、共押出し成形
手段により積層円筒状に押出し成形したパリソンからブ
ロー成形された壜本体2と、この壜本体2の口部6に密
に嵌入組付けされる中栓体11と、から構成されてい
る。
7には、注出キャップ20を螺合組付けするための螺条
8が外周面に刻設されていると共に、その下方の接着帯
5を避けた位置に、外層3と内層4との間に外気を侵入
させるための吸気口9が開設してあり、また段状に形成
された上端面には、内層4の上端部分10が積層状に位
置している。
対の接着帯5は、壜本体2の対称位置に、全高さ範囲に
亘って比較的幅広に形成されており、これにより内層4
の減容化変形を、偏平に潰れる略一定した形態で進行さ
せることができると共に、各接着帯5の側近内方に内容
液の通路16が確保される(図4参照)。
口部6に密嵌入する筒壁12の外周面上端部に、下面が
口部6の上端面に当接して、内層4の上端部分10を外
層3の上端面との間で強固に挟持固定する外フランジ1
3を周設すると共に、筒壁12の下端部内に、その下部
分を下方に突出させた、十字形の交叉板14(図3参
照)を架設して構成されている。
後、アルミ箔を主体とする円形のシール片15の下面周
縁部を、高周波シール等により剥離可能に接着して、壜
体1を密封する。
容液の注出使用により減容化変形した内層4の一部が筒
壁12内、すなわち口部6内に侵入することを防止で
き、もって筒壁12が内層4により塞がれると云うこと
がなく、内容液の通路が常に確保される。
31を有し壜本体2の口部6に組付くキャップ本体21
と、このキャップ本体21に内装されたシール体35
と、注出口31を開閉する上キャップ44と、から構成
されている。
条8に螺合する螺条23を内周面に刻設し、かつ外層3
に密接するシール条24を、内周面下端部に突周設した
組付き筒22の上端内方に、内鍔状の頂壁25を介し
て、外周面に螺条27を刻設した螺筒26を立設すると
共に、この螺筒26の内方に、複数の通気口29を開設
した上端のフランジ壁28を介して注出筒30を連設
し、この注出筒30の内方に注出口31を、外方の螺筒
26との間に通気路34を、それぞれ形成して構成され
ている。
端部は、段部を介して縮径し、また、下端部内には、連
結部33を介して注出弁32が配設されている。
される開口部36を中央に開設したシール体35は、注
出筒30の下端部が嵌合する係合溝37を上面に周設す
ると共に、その外方に内筒片38を立設し、下面には、
前記中栓体11の筒壁12の上端面に密接するシール突
条39を突周設すると共に、その外方に筒壁12の上端
部に外嵌する嵌合筒片40を垂下設し、また周縁に、組
付き筒22と頂壁25の各内面に密接し、かつ複数の通
気孔42が開設された外筒片41を連設して構成されて
いる。
内筒片38の上端面と注出筒30の段部とにより挟持固
定され、先端部上面が頂壁25の下面に密接して通気路
34を開閉するリング状の吸気弁43が配設されてい
る。
ップ本体21の螺条27に螺合する螺条45を刻設する
と共に、頂壁の下面に、注出筒30の上端部に密嵌入す
る栓筒片46と密外嵌するシール筒片47とをそれぞれ
垂下設して構成されている。
ル片15でその密封を確保した状態で、注出キャップ2
0を組付けた構成となっており、この構成では、シール
片15による優れたシール性が効果的に発揮されると共
に、機械的強度が決して充分ではないシール片15を、
注出キャップ20が保護している。
体35のシール突条39が、中栓体11の上端面に密接
して、壜体1に対するキャップ本体21の密な組付きを
確保するので、壜体1の開閉はキャップ本体21に対す
る上キャップ44の着脱により、支障なく達成される。
で、以下に示す効果を奏する。請求項1記載の発明にあ
っては、この種の2層構造で、かつスクイズ性の壜体に
組み付けて使用することにより、この壜体のスクイズ操
作による内容液の注出、およびその後の、外層の原形へ
の復帰を、円滑にかつ確実に達成することができ、もっ
て良好な使用状態を得ることができる。
を設けることにより、開封前の壜体の密封を確保した壜
体に対し、シール片の剥離除去後も、壜体の密閉を安定
的に確保して、壜体の安全な使用状態を得ることができ
る。
の半縦断正面図。
図。
Claims (2)
- 【請求項1】 定形の外殻を形成し、かつスクイズ性を
有する合成樹脂製の外層(3)と、該外層(3)に剥離自在に
積層され、内袋を形成する可撓性合成樹脂製の内層(4)
とで構成し、胴部上端に起立連設された円筒状の口部
(6)の外層口部部分(7)に、前記外層(3)と内層(4)との間
に外気を侵入させる吸気口(9)を開設した壜体(1)の前記
口部(6)に組付く注出キャップであって、前記外層(3)の
前記吸気口(9)よりも下位の部分に密接するシール条(2
4)を内周面に突周設し、前記口部(6)の外周に螺合する
組付き筒(22)の上端内方に、頂壁(25)を介して螺筒(26)
を立設すると共に、該螺筒(26)の内方に、通気口(29)を
開設した上端部のフランジ壁(28)を介して注出筒(30)を
連設し、該注出筒(30)の内方に注出口(31)を、外方の前
記螺筒(26)との間に通気路(34)をそれぞれ形成したキャ
ップ本体(21)と、前記注出筒(30)の下端部と組付き筒(2
2)の内周面上端部に密接して前記キャップ本体(21)に内
装され、中央に開口部(36)を、周縁部に通気孔(42)をそ
れぞれ開設したシール体(35)と、前記開口部(36)の上端
に配設された逆止弁である注出弁(32)と、前記通気路(3
4)の下端に配設された逆止弁である吸気弁(43)と、前記
螺筒(26)の外周に螺合組付けされ、前記注出口(31)を開
閉する上キャップ(44)と、から成る注出キャップ。 - 【請求項2】 壜体(1)の口部(6)に、上端開口部を、易
剥離性のシール片(15)で接着密閉した中栓体(11)を密に
嵌入組付けした構成において、前記中栓体(11)の上端面
に対向するシール体(35)の下面箇所に、前記中栓体(11)
の上端面に密接するシール突条(39)を突周設した請求項
1記載の注出キャップ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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