JP2003008533A - Sdh伝送システムにおける回線切替方法 - Google Patents

Sdh伝送システムにおける回線切替方法

Info

Publication number
JP2003008533A
JP2003008533A JP2001183525A JP2001183525A JP2003008533A JP 2003008533 A JP2003008533 A JP 2003008533A JP 2001183525 A JP2001183525 A JP 2001183525A JP 2001183525 A JP2001183525 A JP 2001183525A JP 2003008533 A JP2003008533 A JP 2003008533A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
line
signal
receiving end
ais
switching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001183525A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4662652B2 (ja
Inventor
Tsutomu Koike
努 小池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Engineering Ltd
Original Assignee
NEC Engineering Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Engineering Ltd filed Critical NEC Engineering Ltd
Priority to JP2001183525A priority Critical patent/JP4662652B2/ja
Publication of JP2003008533A publication Critical patent/JP2003008533A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4662652B2 publication Critical patent/JP4662652B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Communication Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 SDH伝送システムにおける回線の誤接続や
誤操作による別回線への情報の漏洩を防止するととも
に、回線の誤接続を検出する。 【解決手段】 複数の回線を備えたSDH伝送システム
において、各回線毎に回線識別コードを設けた。複数の
現用回線と予備回線とを備えたSDH伝送システムにお
いて、各回線毎に回線識別コードを設けてもよい。回線
識別コードをセクションオーバヘッドの未使用バイトま
たは未定義バイトに挿入してもよく、当該回線と異なる
回線の回線識別コードを示す信号が伝送された場合に、
伝送された該信号に警報表示信号を挿入するように構成
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、SDH(同期デジ
タルハイアラーキ)伝送システムにおける回線切替方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のSDH伝送システムの回線切替装
置の構成例を図3に示す。尚、説明の便宜上、同図に
は、A局側には送端部のみを、B局側には受端部のみを
示す。
【0003】この回線切替装置は、現用回線N回線と、
予備回線1回線の(1+N)回線の回線を切り替えるた
めに備えられ、回線監視装置1Aと1Bとを組み合わせ
て構成される。回線監視装置1A及び1Bは、各々の回
線の回線情報及び切替制御を行う。尚、各システムにお
ける同一回線は同一の機能を有しているので、以下の現
用回線の説明については、現用システム1を例にとって
説明する。
【0004】現用回線1は、送端符号処理部201と、
受端符号処理部301と、AIS INS部401と、受端信
号切替部601と、論理和回路701とで構成される。
送端部については、送端符号処理部201において、S
DHフレームの生成、及びOH(オーバヘッド)の挿入
が行われ、現用回線1に送出される。また、受端部につ
いては、受端符号処理部301において、フレーム同期
をとってOHを分離し、AIS INS部401に送出する。
【0005】AIS INS部401は、AIS(ALM Indicate
Signal、警報表示信号)挿入機能を有し、受端信号処理
部301で検出された故障によって断検出信号が送出さ
れた場合に、主信号にAISを挿入して受端信号切替部
601に送出する。
【0006】受端信号切替部601は、信号の切替機能
を有し、現用回線側の信号と予備回線側の信号とを切り
替える。切替制御は、回線監視装置1Bより、受端信号
分配部500を介して行われ、切替制御指示に従って信
号を出力する。
【0007】また、受端信号切替部601への切替制御
は、上述のように自動で行われる以外に、回線監視装置
の故障等により、自動回線切替が不能になった場合に
も、切替を行えるように各現用システムに強制スイッチ
を設けてあり、論理和回路701において、受端信号分
配部500からの制御と、この強制スイッチの制御が論
理和され、強制制御でも切替が可能となっている。
【0008】予備回線は、送端符号処理部200と、受
端符号処理部300と、AIS INS部400と、送端信号
切替部100と、受端信号切替部500とで構成され
る。
【0009】送端信号切替部100において、各現用シ
ステムから分岐された信号を回線監視装置1Aからの制
御指示により選択し、送端符号処理部200に送出す
る。その後、信号は、送端処理部200から受端符号処
理部300、AIS INS部400を介して受端信号分配部
500に送出される。この点は、現用システムと同一動
作で処理される。
【0010】AIS INS部400より送出された予備回線
信号は、受端信号分配部500において、各現用システ
ムの受端信号切替部(例えば、現用システム1であれば
受端信号切替部601)に分配される。その後、信号
は、受端信号切替部で現用システムの説明と同様に動作
し、切替が終了する。
【0011】上述のように、回線切替装置の受端部で
は、各システムに構成されているAISINS部において、対
向局からの入力信号が故障や断等による異常状態の時
に、後段のシステムに不明な(信頼度の低い)データを
送出しない様にAISの挿入を行っている。
【0012】一方、従来、SDH伝送システムに関し、
未使用バイトまたは未定義バイトを使用した技術が種々
提案されている。
【0013】例えば、特開平11−284591号公報
には、SDH伝送システムの監視信号伝送方法に関し、
E1、E2バイトによる音声信号の転送以外に、未定義
バイトZ1バイトを使用して画像信号を転送すること
で、迅速な復旧作業を可能とした技術が開示されてい
る。
【0014】また、特開平10−145321号公報に
記載のSDH伝送システム及びアラーム伝送制御方法で
は、複数のネットワーク装置でのアラーム伝送制御方法
において、未定義バイトを使用し、既存のデータ通信チ
ャンネル以外にアラームの重要度をネットワーク管理装
置に伝送し、これにより、緊急度の高いアラームを優先
的にネットワーク管理装置に転送でき、ひいては、アラ
ームの発生をネットワーク管理者に、短時間で通知可能
としている。
【0015】さらに、特開平10−164110号公報
に記載の打ち合わせ用音声信号送受信方法では、複数の
局がSDHを使用した0/1系伝送路によってループ状
に構成された伝送装置において、各局の打ち合わせ用音
声信号を、各局に割り当てられた未使用バイトに挿入し
て転送することで、一方の伝送路に障害が発生しても、
他方の伝送路を用いて全ての局で通話を可能としてい
る。
【0016】また、特開平9−275383号公報に
は、SDH無線伝送システムにおいて、SOH(セクシ
ョンオーバヘッド)の未定義バイトを使用して補助信号
を伝送することにより、補助信号用の無線オーバヘッド
を生成しなくて済み、占有帯域の拡大を防いで伝送効率
を向上させた技術が開示されている。
【0017】さらに、特開平5−316133号公報に
記載の技術は、データ通信チャンネル(DCC)によ
り、アラーム情報等を収集してリングネットワークを遠
隔集中監視する監視制御方式に関し、回線断を検出した
時に、未使用バイトを使用してリング内の各ノードのサ
ービスを変更し、データ通信チャンネルのルートを自動
的に再設定させることで、遠隔集中監視を可能としてい
る。
【0018】また、特開平5−56023号公報に記載
のデータ伝送方式は、一台の親局装置とN台の子局装置
がループ状に接続したループネットワークにおけるデー
タ伝送方式において、SOHの予備バイトZ1にマルチ
フレーム識別信号を挿入することで、STM−1フレー
ムフォーマットの複数フレーム単位での処理を可能にし
ている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図3に示した
従来の回線切替装置においては、各回線間の接続を誤っ
た場合でも、通過している信号が異なる回線の信号であ
るだけで、受端側では、故障や入力断等が検出されず、
誤接続を認識できない。その結果、異常状態を検出でき
ずに、誤った回線の信号にも拘わらず、AIS挿入機能
が働かず、入力された信号をそのまま後段システムに送
出し、後段システムでは異なる回線の信号を受信するこ
とになるという問題があった。
【0020】例えば、現用システム2の送端出力を現用
システム1の受端入力に誤接続した場合でも、受端符号
処理部301では、入力信号が存在しないわけではない
ので、入力断等が検出されず、また、回線認識の機能が
ないため、そのまま、受端信号切替部601を介して現
用システム1の信号を出力し、本来、現用システム1の
信号を送出すべき出力に現用システム2の信号を出力し
てしまうため、後段のシステムでは、異なるシステムの
回線を受信し、情報が漏洩するという問題があった。
【0021】また、回線切替は、予備回線に迂回させる
該当の現用システムの送端側と受端側とで、同一のシス
テムが切替制御されることを前提としているが、誤操作
により、該当システム以外のシステムの受端側の強制切
替スイッチが制御された場合には、そのシステムは、異
なるシステムの回線情報を後段システムに送出してしま
い、情報が漏洩するという問題があった。
【0022】例えば、現用システム1の回線切替が行わ
れている状態(現用システムの信号が予備システム及び
予備回線を迂回している)の時、現用システム1の受端
信号切替部601は、受端信号分配部500側からの信
号を選択して出力している。また、現用システム2の受
端信号切替部602の予備側入力にも、同一の現用シス
テム1の信号が入力されている。この時、誤操作によ
り、現用システム2の強制制御が動作した場合、受端信
号切替部602は、受端信号分配部500からの信号
(今は現用システム1の信号が入力されている)を選択
する。その結果、受端信号切替部602は、現用システ
ム1の信号を出力することになり、本来、現用システム
2の信号を送出すべき出力に現用システム1の信号を出
力してしまうという問題が発生する。また、その後段の
システムは、異なる回線の信号を受信するため、情報が
漏洩するという問題があった。
【0023】一方、上記各特許公報に記載された技術
は、未使用バイトまたは、未定義バイトを使用した技術
であるが、いずれの技術においても、情報の漏洩を防止
するために使用されておらず、上記問題を解決すること
はできない。
【0024】そこで、本発明は上記従来の回線切替装置
における問題点に鑑みてなされたものであって、SDH
伝送システムにおける回線の誤接続や誤操作による別回
線への情報の漏洩を防止することを主な目的とする。本
発明は、上記に加え、SDH伝送システムにおいて、回
線の誤接続を検出することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、複数の回線を備えたSDH
伝送システムにおいて、各回線毎に回線識別コードを設
けたことを特徴とする。
【0026】そして、請求項1記載の発明によれば、回
線識別コードを伝送するため、回線の誤接続を検出する
ことができるとともに、誤接続による他回線の情報の漏
洩を防止することができる。
【0027】請求項2記載の発明は、複数の現用回線と
予備回線とを備えたSDH伝送システムにおいて、各回
線毎に回線識別コードを設けたことを特徴とする。
【0028】請求項2記載の発明によれば、予備回線へ
迂回する信号に回線識別コードを挿入して伝送し、受端
側にて各現用回線で迂回してくる予備回線の信号と回線
識別コードを比較し、切替該当のシステムか否かを判断
することができるため、誤操作による他回線の情報の漏
洩を防止することができる。
【0029】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載のSDH伝送システムにおける回線切替方法の好ま
しい一形態として、前記回線識別コードをセクションオ
ーバヘッドの未使用バイトまたは未定義バイトに挿入し
たことを特徴とする。
【0030】また、請求項4記載の発明は、上記SDH
伝送システムにおける回線切替方法の好ましい一形態と
して、当該回線と異なる回線の回線識別コードを示す信
号が伝送された場合に、伝送された該信号に警報表示信
号を挿入することを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかるSDH伝送
システムにおける回線切替方法の実施の形態の具体例を
図面を参照しながら説明する。
【0032】図1は、本発明にかかる回線切替方法を適
用した装置の一実施例を示す。尚、図3の従来例で説明
した構成要素と同一の参照番号を付した構成要素につい
ては、従来例と同様の機能を有する。また、各現用シス
テムは、各々同一構成のため、以下、現用システム1の
構成を例にとって説明する。
【0033】現用回線1は、送端部に、送端符号処理部
201、受端部に、受端符号処理部301と、受端信号
切替部601と、比較回路901、903と、AIS INS
回路401、403と、論理和回路701、801、8
03とを備える。
【0034】送端符号処理部201は、従来例と同様、
OH挿入機能を有するが、このOH挿入機能を使用し
て、回線毎に設定される回線識別コード(以下「ID」
という)を挿入するように構成される。
【0035】比較回路は、回線識別コードの一致・不一
致を比較し、判定結果を出力する機能を有する。この比
較回路901は、現用システム用に設けられた回路で、
受端符号処理部301で分離されたID値と自システム
に設定されているIDの比較を行い、一致・不一致を判
定信号として論理和回路801に送出する。また、比較
回路903は、予備システム用に設けられた回路で、受
端符号処理部300で分離されたID値と自システムに
設定されているIDの比較を行い、一致・不一致を判定
信号として論理和回路803に送出する。
【0036】論理和回路は、論理和機能を有する回路で
ある。論理和回路801は、現用システム用に設けられ
た回路で、比較回路901からの判定信号と受端符号処
理部301から送出される断検出信号の論理和をとり、
AIS INS回路401にAIS制御信号を送出する。ま
た、論理和回路803は、予備システム用に設けられた
回路で、比較回路903からの判定信号と受端符号処理
部300から送出される断検出信号の論理和をとり、AI
S INS回路403にAIS制御信号を送出する。
【0037】AIS INS部401は、従来例と同一の機能
を有し、受端信号切替部601の入力側に配置され、AI
S INS部403は、受端信号切替部601の予備システ
ム側の入力側に配置される。
【0038】その他の受端符号処理部301、論理和回
路701及び受端信号切替部601は、従来例と同一構
成である。
【0039】予備回線は、送端符号処理部200と、受
端符号処理部300と、送端信号制御切替部101と、
受端信号分配部500とで構成される。
【0040】送端信号制御切替部101は、従来例の送
端信号切替部100の機能に、ID値を送出する機能を
追加したものである。ID値は、各現用システムで設定
されたID値が信号と同様に送端信号制御切替部101
に送出されており、送端信号制御切替部101では、回
線監視装置1Aから切替の制御を受けたシステムと同一
のシステムのIDを送端符号処理部200に送出する。
【0041】次に、上記構成を有する回線切替装置の動
作について説明する。
【0042】まず、現用回線の動作について説明をする
にあたり、各回線のID値が、現用システム1のID値
=1、現用システム2のID値=2と設定された場合を
例にとって、図2の現用システムの構成例を用いて説明
する。尚、図2は、現用システムと予備システムが同様
に構成された場合の構成例であって、図1に示す本発明
の実施例と構成が異なるが、現用システムの構成の説明
の便宜上、図2の構成例を使用する。また、本説明で
は、ID値の伝送を未定義バイトZ1で行う場合を例に
説明する。
【0043】現用システム1では、送端符号処理部20
1において、設定されたID値=1を未定義バイトZ1
に挿入(Z1=1)し、受端部に送出する。現用システ
ム2でも同様にID値=2をZ1=2に挿入して、受端
部に送出する。
【0044】受端符号処理部301では、伝送されてき
た未定義バイトZ1を分離し、比較回路901に送出す
る。比較回路901では、自システムに設定されている
ID値(ID=1)と、受端符号処理部301より送出
されてくるZ1の値(Z1=1)とを比較する。ここで
は、Z1=1とID=1の値が一致しているため、AIS
INS部401でのAISの挿入は行われず、従来例と同
様に、信号は、AIS INS部401から受端信号切替部6
01を介して出力される。
【0045】AISが挿入されるのは、従来例と同様
に、受端符号処理部301において故障を検出した場合
のみであって、その動作は、受端符号処理部301から
の断検出信号が、論理和回路801を介して、AIS制
御信号としてAIS INS部401に送信され、AIS制御
を受けたAIS INS部401において、信号にAISが挿
入され、受端信号切替部601を介して出力される。現
用システム2においても同様の動作となる。
【0046】ここで、接続誤りがあった場合の動作を説
明する。現用システム2の送端出力を現用システム1の
受端入力に、また、現用システム1の送端出力を現用シ
ステム2の受端入力に、各々接続誤りをした場合を例に
とって動作を説明する。
【0047】現用システム2の送端出力信号は、現用シ
ステム2の送端符号処理部202において、Z1に固定
のID値2が挿入された信号(Z1=2)が出力されて
いる。この出力信号の接続先となった現用システム1の
受端側では、受端符号処理部301にてZ1=2が分離
され、比較回路901に入力される。
【0048】比較回路901は、自システムのID値=
1と分離されたZ1=2を比較するが、不一致のため、
比較信号を不一致として論理和回路801に出力する。
この情報は論理和回路801を介して、AIS INS部40
1にAIS制御信号として制御され、信号にAISが挿
入される。従って、現用システム1において、AIS INS
部401以降の回路には、AISが挿入された信号が通
過することとなり、現用システム2の情報は、現用シス
テム1の後段システムには漏洩しない。
【0049】また、現用システム2においても、同様
に、比較回路902にて、受端符号処理部302で分離
されたZ1=1と設定された固定ID値=2を比較し、
不一致のため、AIS INS部402でAISが挿入され、
以降の回路および、後段のシステムには、AISが挿入
された信号が出力され、現用システム1の情報は漏洩し
ない。
【0050】このように、比較回路においてID値の比
較を行い、不一致の場合には、AIS挿入が制御される
ため、後段に異なったシステムの信号が漏洩することを
防止できる。
【0051】次に、現用システム1が切り替えられた場
合を例にとって予備回線システムに関して説明する。
【0052】ID値は、前記のように、現用回線の説明
例と同様に、現用システム1のID値=1、現用システ
ム2のID値=2が使用され、予備回線にはID値=0
が割り当てられたとする。前述のように、図2は、予備
システムの構成を現用システムと同様に構成した場合の
例である。
【0053】送端信号切替部100は、現用システム1
からの信号を出力するように回線監視装置1Aから制御
され、現用システム1の信号を送端符号処理部200に
送出する。送端符号処理部200では、固定ID値=0
をZ1に挿入して、受端側に送出する。
【0054】受端符号処理部300では、伝送されてき
た未定義バイトZ1(Z1=0)を分離し、比較回路9
00に送出する。比較回路900では、自システムに設
定されているID値(ID=0)と、受端符号処理部3
00より送出されてくるZ1の値(Z1=0)を比較す
る。ここでは、Z1=0とID=0の値が一致している
ため、AIS INS部400でのAIS挿入は行われず、信
号はAIS INS部401から受端信号分配部500を介し
て現用システム1の受端信号切替部601に送出され
る。
【0055】受端信号切替部601では、回線監視装置
1Bから受端信号分配部500を介して制御されて予備
システム側の信号を選択して出力する。現用システム1
の信号は、このように予備回線を迂回して後段システム
に出力される。
【0056】この状態で、AISが挿入されるのは、従
来例や現用システムと同様に、受端符号処理部300に
て故障を検出した場合のみで、その動作は、受端符号処
理部300からの断検出信号が、論理和回路800を介
してAIS制御信号としてAIS INS部400に送信さ
れ、AIS制御を受けたAIS INS部400で、信号にA
ISが挿入され、受端信号分配部500に送出される。
AISが挿入された信号は、受端信号切替部601を介
して後段システムに出力される。
【0057】ここで、現用システムと同様に誤接続され
た場合の動作を説明する。誤接続により、現用システム
2の送端出力を予備システムの受端入力に接続した場合
を例に取って説明する。
【0058】現用システム1の送端出力の信号は、固定
ID値=2がZ1に挿入された信号が出力され、予備シ
ステムの受端符号処理部300に入力される。受端符号
処理部300で分離されるZ1は、Z1=1、受端予備
システムで設定されているID=0のため、比較回路9
00において、不一致が判定され、制御信号が論理和回
路800を介してAIS INS部400に送出され、信号はA
IS INS部400でAISを挿入され、受端信号分配部5
00には、AISが挿入された信号が出力される。
【0059】受端信号分配部500では、各現用システ
ムの受端信号切替部に信号を分配しているが、この場
合、各現用システムの受端切替部にはAISが挿入され
た信号が分配されることとなる。従って、切替該当シス
テムの受端信号切替部にて、本例の場合、受端信号切替
部601にて予備回線側に切替が行われても、AISが
挿入された信号が出力されることとなる。これによっ
て、情報が漏洩することを防止することができる。
【0060】次に、正常に接続されており、通常に回線
切替が行われている状態で、誤操作をされた場合を例に
とって動作を説明する。
【0061】例えば、前記と同様に、現用システム1が
予備回線に切り替えられていた状態とする。この時、現
用システム1の切替の動作は、前記同様に、予備システ
ムの送端・受端でIDが0で一致しており、AISが挿
入されることなく、受端信号分配部500から現用シス
テム1の信号が、各受端信号切替部に送出されている。
【0062】受端信号切替部601では、回線監視装置
1Bから受端信号分配部500を介して切替制御されて
いるため、受端信号分配部500からの信号、つまり、
現用システム1の信号を出力する。これで、現用システ
ム1の回線切替が終了する。
【0063】ここまでは、通常の動作であるが、この状
態で、現用システム2にて、強制制御が行われた場合
(つまり、誤操作された場合)の動作を考える。
【0064】現用システム1の回線切替が行われている
場合には、各現用システムの受端信号切替部には現用シ
ステム1の信号が入力されている。当然、現用システム
2の受端信号切替部602の予備システム側入力には、
現用システム1の信号が入力されている。
【0065】ここで、現用システム2において、強制制
御(誤操作)が行われると、受端信号切替部602は、
論理和回路701を介して制御され、予備システム側を
強制的に選択することになり、出力には現用システム1
の信号を出力してしまうこととなる。つまり、現用シス
テム2の出力に現用システム1の信号が出力される。こ
のように、誤操作によって異なる回線の情報が漏洩する
ことになる。
【0066】そこで、予備システムは、現用システムと
異なった構成にする必要がある。図1に現用システムと
予備システムの構成が異なった本発明の構成を示す。
【0067】本発明の構成は、図2において予備システ
ムに構成されている比較回路900及び論理和回路80
0と、AIS INS回路400を各現用システムの受端信号
切替部の前に構成し、送端信号切替部100に、各現用
システムからの固定ID値を受信し、回線切替装置1A
からの制御により、該当のシステムのID値を送端符号
処理部200に送出機能を追加した送端信号制御切替部
101を構成している。尚、現用システムにおける送端
入力から受端側の受端信号切替部までの信号の動作は、
今までの説明と同様である。
【0068】以下に、本発明の予備システムの情報の漏
洩を防止した構成の動作を説明する。
【0069】そもそも、送端信号制御切替部101で
は、回線監視装置1Aより切り替えるシステムを制御
し、選択するため、どのシステムが切り替えられている
かを認識している。そこで、送端信号制御切替部101
では、各現用システムで設定された回線識別コード情報
を収集し、回線切替装置1Aからの切替制御に対応した
システムのID値を送端符号処理部200に送出する。
【0070】例えば、今までの説明と同様のIDが設定
されたとすると、現用システム1が切り替えられた場
合、現用システム1のID値=1を送端符号処理部20
0に送出する。また、例えば、現用システム2が切り替
えられた場合、ID=2を送端符号処理部200に送出
する。
【0071】送端符号処理部200では、送端信号制御
切替部101からのID値を未使用バイトまたは未定義
バイトに挿入し、受端側へ信号を送出する。受端符号処
理部300では、伝送されてきた信号の未使用バイトま
たは未定義バイトからID値を分離し、各現用システム
に構成されている予備回線用の比較回路に送出する。比
較回路では、自システムの回線識別コードと予備システ
ムから送出されてくるID値とを比較し、予備システム
用に構成されている論理和回路を介してAIS INS回路に
挿入される。各比較回路、論理和回路、AIS INS回路の
動作は、前述の説明と同様に動作する。
【0072】以下、先程の誤操作時の説明時に例で挙げ
たように、現用システム1が予備回線に切り替えられて
いる状態での動作を説明する。尚、ID値は、前述同様
に現用システム1がID=1、現用システム2がID=
2に設定されたものとする。
【0073】回線切替装置1Aからの制御により、送端
信号制御切替部101は現用システム1を選択し、送端
符号処理部200に送出すると同時に、現用システムの
ID値=1も送端符号処理部200に送出する。送端符
号処理部200は、送端信号制御切替部101から送ら
れたきたID値=1をZ1に挿入し、受端部に送出す
る。受端符号処理部300では、伝送された信号からI
D値の情報が挿入されているZ1=1を分離する。
【0074】現用システム1の予備回線用の比較回路9
03は、自システムのID値=1と予備システムの受端
符号処理部300から送られてくるZ1=1を比較し、
ID=1とZ1=1の一致を検出する。ID値が一致し
ているため、現用システム1の予備システム用に設けら
れたAIS INS部403では、AISを挿入することな
く、受端信号切替部601に信号を出力する。
【0075】この時、現用システム2において、強制制
御が行われた場合、現用システム2の予備回線用比較回
路904では、自システムのID値=2と予備システム
の受端符号処理部300から送られてくるZ1=1とを
比較し、ID=2とZ1=1とが不一致となり、判定信
号を不一致として論理和回路804に送出する。AISINS
部404は、論理和回路804を介して、AIS制御が
行われ、AISを挿入した信号が受端信号切替部602
に送出される。受端信号切替部602は、予備システム
側の信号を出力するが、既に、現用システム1の信号に
は、AISが挿入されているため、異なる回線の情報が
漏洩することはない。
【0076】尚、上記実施例においては、SOHの未定
義バイトZ1を使用して、回線識別コードを伝送してい
るが、未定義バイト以外に、未使用バイトを使用して伝
送しても同様の効果が得られる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
SDH伝送システムにおける回線の誤接続や誤操作によ
る別回線への情報の漏洩を防止することができるととも
に、回線の誤接続を検出することが可能なSDH伝送シ
ステムにおける回線切替方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる回線切替方法を適用した回線切
替装置の一実施例を示す構成図である。
【図2】本発明にかかる回線切替方法を適用した回線切
替装置の現用システムの一実施例を示す構成図である。
【図3】従来の回線切替装置の一例を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
1A 回線監視装置(A局) 1B 回線監視装置(B局) 2A A局回線切替装置 2B B局回線切替装置 100 送端信号切替部 101 送端信号制御切替部 200、201、202 送端符号処理部 300、301、302 受端符号処理部 400、401、402、403、404 AIS INS部 501 受端信号分配部 601、602 受端信号切替部 701、702 論理和回路(切替制御用) 800、801、802、803、804 論理和回路
(AIS制御用) 900、901、902、903、904 比較回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の回線を備えたSDH伝送システム
    において、各回線毎に回線識別コードを設けたことを特
    徴とするSDH伝送システムにおける回線切替方法。
  2. 【請求項2】 複数の現用回線と予備回線とを備えたS
    DH伝送システムにおいて、各回線毎に回線識別コード
    を設けたことを特徴とするSDH伝送システムにおける
    回線切替方法。
  3. 【請求項3】 前記回線識別コードをセクションオーバ
    ヘッドの未使用バイトまたは未定義バイトに挿入するこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のSDH伝送シス
    テムにおける回線切替方法。
  4. 【請求項4】 当該回線と異なる回線の回線識別コード
    を示す信号が伝送された場合に、伝送された該信号に警
    報表示信号を挿入することを特徴とする請求項1、2ま
    たは3記載のSDH伝送システムにおける回線切替方
    法。
JP2001183525A 2001-06-18 2001-06-18 Sdh伝送システムにおける回線切替方法 Expired - Fee Related JP4662652B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001183525A JP4662652B2 (ja) 2001-06-18 2001-06-18 Sdh伝送システムにおける回線切替方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001183525A JP4662652B2 (ja) 2001-06-18 2001-06-18 Sdh伝送システムにおける回線切替方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003008533A true JP2003008533A (ja) 2003-01-10
JP4662652B2 JP4662652B2 (ja) 2011-03-30

Family

ID=19023465

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001183525A Expired - Fee Related JP4662652B2 (ja) 2001-06-18 2001-06-18 Sdh伝送システムにおける回線切替方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4662652B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007243954A (ja) * 2006-03-07 2007-09-20 Harris Corp Sonet管理及び制御チャネルの改良
JP2008141494A (ja) * 2006-12-01 2008-06-19 Nec Corp クロスコネクト装置、無線伝送装置、伝送制御方法およびプログラム
CN100438361C (zh) * 2003-08-01 2008-11-26 华为技术有限公司 对同步数字体系设备主备时钟相位进行控制的方法
JP2009065250A (ja) * 2007-09-04 2009-03-26 Fuji Xerox Co Ltd 画像データ送信装置、画像処理システム及び画像データ送受信装置
JP2010252026A (ja) * 2009-04-15 2010-11-04 Mitsubishi Electric Corp マルチプロトコル収容装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05327674A (ja) * 1992-05-22 1993-12-10 Fujitsu Ltd 伝送装置の予備回線監視方式
JP2000269939A (ja) * 1999-03-17 2000-09-29 Nec Corp 伝送路切替系異常監視方法及び装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05327674A (ja) * 1992-05-22 1993-12-10 Fujitsu Ltd 伝送装置の予備回線監視方式
JP2000269939A (ja) * 1999-03-17 2000-09-29 Nec Corp 伝送路切替系異常監視方法及び装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100438361C (zh) * 2003-08-01 2008-11-26 华为技术有限公司 对同步数字体系设备主备时钟相位进行控制的方法
JP2007243954A (ja) * 2006-03-07 2007-09-20 Harris Corp Sonet管理及び制御チャネルの改良
JP4691053B2 (ja) * 2006-03-07 2011-06-01 ハリス コーポレイション Sonet管理及び制御チャネルの改良
JP2008141494A (ja) * 2006-12-01 2008-06-19 Nec Corp クロスコネクト装置、無線伝送装置、伝送制御方法およびプログラム
JP2009065250A (ja) * 2007-09-04 2009-03-26 Fuji Xerox Co Ltd 画像データ送信装置、画像処理システム及び画像データ送受信装置
JP4618283B2 (ja) * 2007-09-04 2011-01-26 富士ゼロックス株式会社 コントロール装置及び画像処理システム
JP2010252026A (ja) * 2009-04-15 2010-11-04 Mitsubishi Electric Corp マルチプロトコル収容装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4662652B2 (ja) 2011-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5495472A (en) Methods and apparatus for utilizing protection paths as additional working paths in switched ring network systems
US5818816A (en) Communication device for switching connection from a working channel line to a protection channel line and vice versa
CA2041789C (en) Fault recovery system of a ring network
US5367395A (en) Apparatus for detection and location of faults in two-way communication through single optical path
JP3374054B2 (ja) 伝送装置の同期メッセージ処理方法
JP3569127B2 (ja) Sdh無線伝送装置
US6614753B2 (en) Terminal apparatus, device for detecting the mismatching of work/protection line bridging function in a synchronous communication network and the method
JPH07177219A (ja) クロスコネクト装置
US5754528A (en) Virtual ring configuration method and virtual ring system
JPH1023053A (ja) 非同期(pdh)サブネットワークを含む同期(sdh)ネットワークにおけるパス・スイッチ・リング制御装置
JPS63206045A (ja) リング網での障害箇所の検出方法
JPH08213965A (ja) Sdhネットワークにおける無線回線の救済方法及び無線装置
JP2001016240A (ja) 光リングネットワーク
JP2003008533A (ja) Sdh伝送システムにおける回線切替方法
JP2988440B2 (ja) 端局装置
US7418203B2 (en) Diagnosis method for standby system of optical ring network
JP2737639B2 (ja) 伝送路切替え制御システム
JP3505406B2 (ja) リングネットワークシステムおよび伝送装置
JP2001326620A (ja) スタンバイパスアクセス方法および装置
JP2867865B2 (ja) 予備回線切替制御方式
JPH05327674A (ja) 伝送装置の予備回線監視方式
JP2001298469A (ja) リングネットワークにおける受信端パス切替システム及び方法
JP2762579B2 (ja) 伝送装置のループバック方式
KR100703293B1 (ko) 관리 채널 모니터링을 이용한 인접 노드 이상 경보 방법
US20060067211A1 (en) Node device, communication system and method for redundancy configuration

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080513

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100906

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100913

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101214

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110104

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140114

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees