JP2003003061A - 硬化性組成物 - Google Patents
硬化性組成物Info
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- JP2003003061A JP2003003061A JP2001300140A JP2001300140A JP2003003061A JP 2003003061 A JP2003003061 A JP 2003003061A JP 2001300140 A JP2001300140 A JP 2001300140A JP 2001300140 A JP2001300140 A JP 2001300140A JP 2003003061 A JP2003003061 A JP 2003003061A
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Abstract
キレン重合体(A)、アクリロイル基および/またはメ
タクリロイル基を末端に有するポリオキシアルキレン化
合物(B)および硬化促進剤(C)を含有することを特徴
とする硬化性組成物。
Description
硬化性組成物に関する。
ルキレン重合体は、大気中の水分に反応して反応性架橋
部位が結合し、硬化体となる性質を有する。この性質を
利用して、シーリング材、弾性接着剤などの主要成分と
して使用される。しかし該重合体の硬化体は、硬化が終
了した後も表面にタックが残りやすいため、ほこりの付
着など汚染性に劣る問題があった。
ケイ素基を有するオキシアルキレン重合体に、分子量が
200〜5000のポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレン共重合体、または分子量1000〜5000のポ
リオキシエチレングリコールを配合する技術(特開平1
1−12455、特開平11−43599)が、提案さ
れたが、いずれも充分な防汚性の効果が発揮できなかっ
た。
含まれる低分子可塑剤が硬化体の表面にブリードアウト
することが1つの原因で発現する。そこで、低分子可塑
剤を配合せずに、代わりに分子量が1000〜3000
0のポリオキシアルキレンなどの高分子可塑剤(特開平
11−116831)、または分子量が500〜800
0の特定構造のポリオキシアルキレン(特開平11−2
69369)を配合する技術が提案されたが、いずれも
充分な効果は得られなかった。
問題点を改良すべく鋭意検討を重ねた結果、末端に反応
性ケイ素基を有するオキシアルキレン重合体および特定
のオキシアルキレン化合物を含有する硬化性組成物が、
防汚性に優れることを見いだし本発明に到達した。
端に反応性ケイ素基を有するオキシアルキレン重合体
(A)、アクリロイル基および/またはメタクリロイル
基を末端に有するポリオキシアルキレン化合物(B)お
よび硬化促進剤(C)を含有することを特徴とする硬化
性組成物、である。
素基を有するオキシアルキレン重合体(A)(以下、重
合体(A))は、骨格がオキシアルキレン重合体からな
り、加水分解により架橋可能な反応性ケイ素基を末端に
1つ以上有する。
ール基やアルコキシシリル基のように、硬化促進剤
(C)の存在下、湿分により縮合反応を起こし重合体の
架橋によって高分子量化しうるものであり、好ましくは
式2で示される基である。
水素基、Xは水酸基または加水分解性基、aは1、2ま
たは3を表す。R4およびXがそれぞれ複数存在する場
合には、それぞれ同じであっても、異なっていてもよ
い。
8以下のフルオロアルキル基または炭素数8以下のフェ
ニル基が好ましく、メチル基が特に好ましい。Xは、水
酸基または、炭素数1〜10のアルコキシ基もしくはハ
ロゲン原子等の加水分解性基が好ましく、メトキシ基が
好ましい。aは2または3が好ましい。
キシアルキレン重合体(A)は、水酸基末端オキシアル
キレン重合体の末端水酸基を下記の式3で示される反応
性ケイ素基に置換された構造を有する。
水素基を表す。R4、X、aは上記のとおりである。R5
はトリメチレン基であることが好ましい。
キシド、エチレンオキシド、1,2−ブチレンオキシ
ド、2,3−ブチレンオキシド、オキセタン、テトラヒ
ドロフランなどから選ばれる1種を用いた単独重合体、
または、2種以上を用いたランダム共重合体もしくはブ
ロック共重合体が使用できる。また、オキシアルキレン
重合体中には、分子鎖をつなげるためのオキシアルキレ
ン以外の構造、たとえばウレタン結合、エステル結合、
チオエーテル結合、シロキサン結合などを含んでいても
よい。
以上が好ましく、10000以上が特に好ましい。また
30000以下が好ましく、25000以下が特に好ま
しい。数平均分子量は5000を下回ると重合体の硬化
反応時の硬化性に劣り、数平均分子量が30000を上
回ると重合体の粘度が高くなり、作業性に劣る。
またはメタクリロイル基を末端に有するポリオキシアル
キレン化合物(B)を使用する。化合物(B)は、反応
性ケイ素基を有しない。
とが好ましく、アクリロイル基またはメタクリロイル基
を末端に1つまたは2つ有する化合物であることが好ま
しく、1つのみ有する化合物であることが特に好まし
い。防汚性の点で、アクリロイル基を1つまたは2つ有
することが好ましく、1つのみ有することが特に好まし
い。
ノオールの水酸基、またはポリオキシアルキレンジオー
ルの1つまたは2つの水酸基、をアクリロイルオキシ基
またはメタクリロイルオキシ基で置換することにより、
アクリロイル基またはメタクリロイル基を導入した化合
物であることが好ましい。
酸基のうち1つが、アクリロイルオキシ基またはメタク
リロイルオキシ基で置換された構造を有する場合、他の
水酸基は、水酸基のままであるか、炭素数1〜10のア
ルコキシ基に置換されることが好ましい。水酸基かメト
キシ基を有する場合、化合物(B)の親水性が向上する
ので好ましく、水酸基であることがより好ましい。
ジオールモノアクリレートまたはポリオキシアルキレン
ジオールジアクリレートが好ましく、ポリオキシアルキ
レンジオールモノアクリレートが最も好ましい。
はポリオキシアルキレンジオールは、それを構成するオ
キシアルキレン基の少なくとも一部がオキシエチレン基
であることが好ましい。オキシエチレン基のみから構成
されるか、オキシエチレン基と他のオキシアルキレン基
との組み合わせで構成されることが好ましい。他のオキ
シアルキレン基としては、オキシプロピレン基、オキシ
テトラメチレン基が挙げられる。組み合わせの場合は、
全オキシアルキレン基のうちの半数以上がオキシエチレ
ン基であることが好ましい。オキシエチレン基のみから
構成されることが最も好ましい。
が好ましく、150〜5000がより好ましく、150
〜1000が最も好ましい。分子量が20000より高
いと防汚性の効果が不充分となり、分子量が100未満
であると得られる硬化体が機械物性に劣る。
される構造を有することが好ましい。 CH2=CR1COO−(R2O)m−R3・・・式1 CH2=CR11COO−(R21O)n−COCR12=CH2・・・式2 式中R1、R11、R12は各々独立に水素原子またはメ
チル基、R2、R21は各々独立に炭素数2〜4のアルキ
レン基、R3は水素原子または炭素数1〜10の1価の
炭化水素基を表す。m個存在するR2のそれぞれは同じ
でも異なっていてもよく、n個存在するR21のそれぞ
れは同じでも異なっていてもよい。m、nは各々独立に
1〜100の整数。
基、テトラメチレン基が好ましい。m個存在するR2の
全てが、またn個存在するR21の全てが、エチレン基
であることが好ましい。R1、R11、R12は水素原子
であることが化合物(B)の親水性、防汚性の効果向上
の点で好ましい。また、R3は、水素原子または炭素数
1〜10のアルキル基が好ましく、防汚性の効果向上の
点で、水素原子またはメチル基がより好ましい。水素原
子が、化合物(B)の親水性、防汚性の効果向上の点で
もっとも好ましい。m、nは各々2〜20が好ましい。
化合物(B)としては、式1〜式2で示される構造のう
ち、式1で示される構造を有することが好ましい。
イルオキシ基またはメタクリロイルオキシ基を有するこ
とにより、化合物(B)は、硬化性組成物中の他の成分と
何らかの反応を起こすものと推測される。その結果、オ
キシアルキレン基、特にオキシエチレン基が、硬化性組
成物の硬化体中に組み込まれ、硬化体に親水性を付与で
きると考えられる。その結果、雨などで汚れが流されや
すくなり、防汚性を発揮できるものと考えられる。親水
性基のみを有し、反応性基を有さない化合物を配合した
場合は、硬化体に組み込まれにくいため、硬化体に親水
性を充分に付与できないものと考えられる。
脂社製の、製品である商品名ブレンマーシリーズが使用
できる。主な製品と構造を表1に示す。なお、表中、
「−(C3H6O)−」は、プロピレンオキシドの開環し
た単位を示す。下記の化合物は、単独で使用してもよい
し、また、2種類以上を併用してもよい。
量比で100/0.01〜100/20が好ましく、1
00/1〜100/10が特に好ましい。化合物(A)
100質量部に対する化合物(B)の割合が0.01質
量部より少ないと、防汚性の効果が充分得られず、20
質量部を超えた場合には、接着性が悪くなる傾向があり
好ましくない。
する。硬化促進剤(C)としては、ジブチル錫ジラウレ
ート、2−エチルヘキサン酸錫、ジブチル錫ビスアセチ
ルアセトナート、ジブチル錫オキシドとフタル酸ビス2
−エチルヘキシルの反応物、等の公知の錫触媒が挙げら
れる。また、これらとラウリルアミンなどのアミン化合
物を併用してもよい。
各種添加剤を任意に添加、配合することができる。例え
ば下記の公知の添加剤が例示できる。炭酸カルシウム、
樹脂バルーン、ガラスバルーンなどの充填材。フタル酸
エステル類、ポリエーテル類などの可塑剤。エポキシ樹
脂、シランカップリング剤などの接着性付与剤。溶剤。
ビニルトリメトキシシラン、テトラエトキシシランなど
の脱水剤。水添ひまし油、脂肪酸アミドなどのチキソ性
付与剤。ヒンダードフェノール系化合物などの酸化防止
剤、ベンゾトリアゾール系化合物などの紫外線吸収剤。
ヒンダードアミン系化合物などの光安定剤。フェノキシ
トリメチルシランなど加水分解によりトリメチルシラノ
ールを発生する化合物などのモジュラス調整剤。桐油な
どの空気によって硬化する化合物、トリメチロールプロ
パントリアクリレートなどの光によって硬化する化合
物、など表面改質剤。
防水材、弾性接着剤などの接着剤、コーティング材など
に使用できる。本発明の硬化性組成物は、防汚性に優れ
るので、サイジング材用などのシーリング材、コーティ
ング材など、防汚性が要求される用途に非常に適する。
具体的に説明する。なお、数平均分子量(Mn)および
重量平均分子量/数平均分子量(Mw/Mn)は、ゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によりテ
トラヒドロフラン溶媒で測定されるポリスチレン換算の
値である。
始剤として亜鉛ヘキサシアノコバルテート−グライム錯
体触媒の存在下、プロピレンオキシドを反応させて、M
nが20000でMw/Mnが1.4のポリオキシプロピ
レンジオールを得た。このポリオキシプロピレンジオー
ルに、アルカリの存在下、塩化アリルを反応させ、精製
して、アリル基末端のオキシプロピレン重合体を得た。
容器に仕込み、1,3−ジビニル−1,1,3,3−テ
トラメチルジシロキサン白金錯体(以下VTS錯体と表
す)を白金が2ppmになるように添加して30分撹拌
した。ジメトキシメチルシラン6.0gを加えて70℃
で5時間反応させた。反応終了後、減圧にして揮発性物
質を除去し、23℃における粘度が15000mPa・
s、Mnが21000、Mw/Mnが1.5の末端にジメ
トキシメチルシリル基を有する重合体A1を得た。
始剤として水酸化カリウム触媒を用いて製造した、Mn
が5000でMw/Mnが1.2のポリオキシプロピレン
ジオール850gと、グリセリンを開始剤として水酸化
カリウム触媒を用いて製造した、Mnが6000でMw/
Mnが1.2のポリオキシプロピレントリオール150
gをフラスコ中で混合した。この混合物の水酸基の合計
のモル数の72%が反応する量のクロロブロモメタン
を、アルカリの存在下添加して反応させた。さらに続い
て過剰の塩化アリルを添加して反応させ、精製して、2
3℃における粘度が14000mPa・s、Mnが14
000のアリル基末端のオキシプロピレン重合体を得
た。
様の方法を行い、23℃における粘度が15000mP
a・s、Mnが15000、Mw/Mn=1.9、末端に
ジメトキシメチルシリル基を有する重合体A2を得た。
型組成物(組成物D1)を、重合体A1を用いた表3に
示す処方で2液型組成物(組成物D2)を、重合体A2
を用いた表2に示す処方で1液型組成物(組成物D3)
を、重合体A2を用いた表3に示す処方の2液型組成物
(組成物D4)を製造した。
示す化合物B1〜B10を配合し、以下の例1〜23の
試験を行った。
00質量部(以下、部とする)に対し、化合物(B1〜
B10)のうち表5〜7に示す化合物を1.5部混合
し、縦75mm、横140mm、厚さ5mmのシートに
成形し、これを20℃で1週間、引き続いて50℃、湿
度65%で1週間養生させて硬化させ、防汚性を測定す
るためのサンプルを得た。また、組成物D2またはD4
の、主剤および硬化剤の合計100質量部に対し、化合
物(B1〜B10)のうち表5〜7に示す化合物を1.
5部混合し、同様にシートサンプルを得た。
様にシートサンプルを得た。
をつけて曝露し、6ヶ月後の防汚性を下記の評価基準に
従い評価した。結果を表5〜7に示す。例1〜15が実
施例であり、例16〜23が比較例である。 ◎:ほこりの付着がほとんど認められない。 ○:ほこりの付着が少しある。 △:ほこりの付着がある。 ×:ほこりがひどく付着している。
物を与える。
Claims (7)
- 【請求項1】末端に反応性ケイ素基を有するオキシアル
キレン重合体(A)、アクリロイル基および/またはメ
タクリロイル基を末端に有するポリオキシアルキレン化
合物(B)および硬化促進剤(C)を含有することを特
徴とする硬化性組成物。 - 【請求項2】化合物(B)が、ポリオキシアルキレンモ
ノオールの水酸基、またはポリオキシアルキレンジオー
ルの1つの水酸基、をアクリロイルオキシ基またはメタ
クリロイルオキシ基で置換した化合物である、請求項1
に記載の硬化性組成物。 - 【請求項3】化合物(B)がオキシエチレン基を有する
化合物である、請求項1または2に記載の硬化性組成
物。 - 【請求項4】化合物(B)が式1または式2で示される
構造を有する、請求項1、2または3に記載の硬化性組
成物。 CH2=CR1COO−(R2O)m−R3・・・式1 CH2=CR11COO−(R21O)n−COCR12=CH2・・・式2 式中R1、R11、R12は各々独立に水素原子またはメ
チル基、R2、R21は各々独立に炭素数2〜4のアルキ
レン基、R3は水素原子または炭素数1〜10の1価の
炭化水素基を表す。m個存在するR2のそれぞれは同じ
でも異なっていてもよく、n個存在するR21のそれぞ
れは同じでも異なっていてもよい。m、nは各々独立に
1〜100の整数。 - 【請求項5】m個存在するR2の全てがエチレン基であ
り、n個存在するRの全てがエチレン基である、請求項
4に記載の硬化性組成物。 - 【請求項6】化合物(B)の分子量が150〜1000
である、請求項1〜5のいずれかに記載の硬化性組成
物。 - 【請求項7】重合体(A)と化合物(B)の割合が、質
量比で100/0.01〜100/20である、請求項
1〜6のいずれかに記載の硬化性組成物。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001300140A JP2003003061A (ja) | 2001-04-20 | 2001-09-28 | 硬化性組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001122854 | 2001-04-20 | ||
JP2001-122854 | 2001-04-20 | ||
JP2001300140A JP2003003061A (ja) | 2001-04-20 | 2001-09-28 | 硬化性組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003003061A true JP2003003061A (ja) | 2003-01-08 |
Family
ID=26613925
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001300140A Pending JP2003003061A (ja) | 2001-04-20 | 2001-09-28 | 硬化性組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003003061A (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0616921A (ja) * | 1992-07-01 | 1994-01-25 | Sekisui Chem Co Ltd | 室温硬化性組成物 |
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-
2001
- 2001-09-28 JP JP2001300140A patent/JP2003003061A/ja active Pending
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