JP2002532470A - パロキセチンマレイン酸塩の製法 - Google Patents

パロキセチンマレイン酸塩の製法

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JP2002532470A JP2000588135A JP2000588135A JP2002532470A JP 2002532470 A JP2002532470 A JP 2002532470A JP 2000588135 A JP2000588135 A JP 2000588135A JP 2000588135 A JP2000588135 A JP 2000588135A JP 2002532470 A JP2002532470 A JP 2002532470A
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    • A61P25/28Drugs for disorders of the nervous system for treating neurodegenerative disorders of the central nervous system, e.g. nootropic agents, cognition enhancers, drugs for treating Alzheimer's disease or other forms of dementia

Abstract

(57)【要約】 パロキセチン遊離塩基をマレイン酸と40℃未満の温度範囲で反応させるか、または反応用溶媒としてアルカノールまたはケトンを用い、または再結晶用溶媒としてアルカノール、炭化水素、ケトンまたはエステル溶媒を用い、あるいは適当な温度と溶媒を組み合わせることにより、2−[(3S,4R)−トランス−4−(4'−フルオロフェニル)−3−(3",4"−メチレンジオキシフェノキシメチル)ピペリジン−1−イル]ブタン−1,4−ジオン酸を実質的に含まないパロキセチンマレイン酸塩を調製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、医薬上活性な化合物の新規な製法に関する。より具体的には、本発
明は、構造的に類似する不純物を含まないパロキセチン遊離塩基のマレイン酸塩
の製法を提供する。
【0002】 (背景技術) 抗欝剤および抗パーキンソン病特性を有する医薬が米国特許第3912743
号および米国特許第4007196号に記載されている。開示されている化合物
のうち特に重要な化合物が、パロキセチン(paroxetine)、すなわち、4-(4'-
フルオロフェニル)-3-(3',4'-メチレンジオキシフェノキシメチル)ピペリジ
ンの(−)-トランス異性体である。この化合物は、その塩酸塩として、とりわけ
、鬱病、強迫障害(OCD)およびパニック障害の治療および予防における療法
に用いられる。 パロキセチンの特に有用な塩がマレイン酸塩である。米国特許第400719
6号の実施例2は、エタノール/ジエチルエーテルからの結晶化によるパロキセ
チンマレイン酸塩の製法を開示する。パロキセチンマレイン酸塩は、今では、パ
ロキセチンのマレイン酸に対する(モル)比が1:1の塩、ならびにパロキセチ
ンのマレイン酸に対する(モル)比が2:1の塩として得ることができることが
わかっている。また、1:1の塩は、形態Aおよび形態Bと称される2種の多形
態にて存在することもわかった。1:1および2:1の塩の調製物および多形態
がGB9823856.1に記載されている。
【0003】 この度、パロキセチンマレイン酸塩を製造する既知の操作は、実質的な量(3
0%までの量)の望ましくない不純物、通常、例えば、パロキセチンその物との
塩の形態である、2−[(3S,4R)−トランス−4−(4'−フルオロフェニル)
−3−(3",4"−メチレンジオキシフェノキシメチル)ピペリジン−1−イル]ブ
タン−1,4−ジオン酸を生じさせることが判明した。所望のパロキセチン塩と
化学的に類似する結果、この不純物の検出は容易ではない;このことはこれまで
文献に言及されておらず、それを妨げるまたは除去する方法も記載されていない
【0004】 (発明の開示) 本発明は、これまで最適下限であると考えられていた温度範囲でパロキセチン
遊離塩基をマレイン酸と反応させることで、または反応にもしくは生成物の再結
晶に適する溶媒を選択することにより、あるいは適当な温度および溶媒を組み合
わせることにより、2−[(3S,4R)−トランス−4−(4'−フルオロフェニル
)−3−(3",4"−メチレンジオキシフェノキシメチル)ピペリジン−1−イル]
ブタン−1,4−ジオン酸を実質的に含まないパロキセチンマレイン酸塩を調製
しうるという知見に基づくものである。
【0005】 (発明を実施するための最良の形態) したがって、一の態様において、本発明は、2−[(3S,4R)−トランス−4
−(4'−フルオロフェニル)−3−(3",4"−メチレンジオキシフェノキシメチ
ル)ピペリジン−1−イル]ブタン−1,4−ジオン酸を実質的に含まないパロキ
セチンマレイン酸塩の製法であって、パロキセチン遊離塩基を40℃未満の温度
で溶液のマレイン酸と反応させ、その溶液からマレイン酸塩を結晶化させること
を特徴とする、方法を提供する。 これまでは、反応温度は70℃より上が有利であると考えられていた。低温で
の結晶化の不利な点は、所望の塩または多形態の種晶を添加するなどの、結晶化
条件を注意して制御することにより克服される。 この操作を用い、化学量論量の酸とパロキセチン遊離塩基を接触させることで
その2:1の塩および1:1の塩を調製することができる。形態Bのパロキセチ
ンの1:1マレイン酸塩を調製するには種晶添加を用いることが好ましい。 もう一つ別の態様において、本発明は、実質的に2−[(3S,4R)−トランス
−4−(4'−フルオロフェニル)−3−(3",4"−メチレンジオキシフェノキシ
メチル)ピペリジン−1−イル]ブタン−1,4−ジオン酸を含まないパロキセチ
ンマレイン酸塩の製法であって、パロキセチン遊離塩基を、アルカノールまたは
ケトン溶媒中、マレイン酸と溶液中にて反応させ、その溶液からマレイン酸塩を
結晶化させることを特徴とする、方法を提供する。
【0006】 2−[(3S,4R)−トランス−4−(4'−フルオロフェニル)−3−(3",4"
−メチレンジオキシフェノキシメチル)ピペリジン−1−イル]ブタン−1,4−
ジオン酸を実質的に含まないパロキセチンマレイン酸塩を調製するための好まし
い溶媒は、プロパン−2−オールなどのアルコール、メチルイソブチルケトンま
たはアセトンなどのケトンである。 特に適する溶媒がプロパン−2−オールであり、とりわけ、パロキセチンの1
:1マレイン酸塩の形態Aを調製するのに適している。パロキセチンとマレイン
酸塩をプロパン−2−オール中で反応させると、高温であっても不純物をほとん
どまたは全く形成することなく、パロキセチンマレイン酸塩の形態Aが得られる
【0007】 本発明のさらなる態様において、2−[(3S,4R)−トランス−4−(4'−フ
ルオロフェニル)−3−(3",4"−メチレンジオキシフェノキシメチル)ピペリジ
ン−1−イル]ブタン−1,4−ジオン酸を含有するパロキセチンマレイン酸塩を
アルカノールまたはケトン溶媒から結晶化することにより精製し、低レベルの不
純物を含有するパロキセチンマレイン酸塩を得る。 実質的に純粋なパロキセチンマレイン酸塩の調製に用いることができる溶媒は
また、結晶化操作による不純な塩の精製に使用することができる。パロキセチン
マレイン酸塩の調製に好ましくないいくつかの溶媒、例えば、酢酸エチルが精製
に首尾よく用いることができたことは意外であった。パロキセチンの1:1マレ
イン酸塩の望ましい多形態は結晶化の前に適当な種晶を接種し、精製後に異なる
溶媒から再結晶することで調製することができる。
【0008】 2−[(3S,4R)−トランス−4−(4'−フルオロフェニル)−3−(3",4"
−メチレンジオキシフェノキシメチル)ピペリジン−1−イル]ブタン−1,4−
ジオン酸の不純物を「実質的に含まない」生成物は、典型的には、5%より少な
い不純物を含有している。不純物が低レベルとは適当には2%より低く、より好
ましくは1%より低く、最適には0.2%より低いレベルである。 パロキセチンマレイン酸塩は、溶液より単離する間にその塩を溶かしている溶
媒と結合するようになった、溶媒和物として得られてもよい。そのような溶媒和
物はいずれも本発明のさらなる形態を形成する。溶媒和物は加熱することで、例
えば、オーブン乾燥させることで、あるいは溶媒和物を形成しない排除溶媒(di
splacement solvent)を用いて処理することで非溶媒和の塩に戻すことができる
【0009】 パロキセチン遊離塩基は、米国特許第4007196号およびEP−B−02
23403に概説されている方法に従って調製することができる。マレイン酸は
商業上入手可能である。 本発明の方法により得ることのできる2−[(3S,4R)−トランス−4−(4'
−フルオロフェニル)−3−(3",4"−メチレンジオキシフェノキシメチル)ピペ
リジン−1−イル]ブタン−1,4−ジオン酸を実質的に含まないパロキセチンマ
レイン酸塩は本発明のもう一つ別の態様を形成し、パロキセチンの医薬上許容さ
れる塩として治療に用いることができる。
【0010】 本発明の2−[(3S,4R)−トランス−4−(4'−フルオロフェニル)−3−(
3",4"−メチレンジオキシフェノキシメチル)ピペリジン−1−イル]ブタン−
1,4−ジオン酸を実質的に含まないパロキセチンマレイン酸塩(以下、本発明
の「化合物」という)は、次に示す障害: アルコール中毒、不安、鬱病、強迫障害、パニック障害、慢性疼痛、肥満、老人
性痴呆、偏頭痛、大食、無食欲、赤面恐怖、月経前症候群(PMS)、青年期鬱
病、抜毛症、気分変調および物質濫用 の治療および予防に用いることができる。 これらの障害を、以下、「障害」という。
【0011】 本発明はさらに、有効および/または予防量の本発明の化合物をそれを必要と
する対象に投与することによって1またはそれ以上の障害を治療するための方法
を提供する。 本発明はさらに、1またはそれ以上の障害の治療および/または予防に用いる
ための医薬組成物であって、本発明の化合物と医薬上許容される担体との混合物
を含む医薬組成物を提供する。 本発明はまた、1またはそれ以上の障害を治療および/または予防するための
本発明の化合物の使用を提供する。
【0012】 本発明はまた、1またはそれ以上の障害を治療および/または予防するための
医薬の製造における本発明の化合物の使用を提供する。 最適には、本発明は鬱病、OCDおよびパニック障害の治療に適用される。 本発明の化合物を含有する組成物は、いずれの経路による投与、例えば、経口
、舌下、経直腸、局所、非経口、静脈内または筋肉内投与用にも処方することが
できる。製剤は、所望により、パロキセチン塩を遅延放出するように設計されて
もよい。 医薬は、例えば、錠剤、カプセル、サッシェ、バイアル、散剤、顆粒、ロゼン
ジ、復元可能な散剤または液体製剤、例えば、溶液または懸濁液、あるいは坐剤
の形態とすることができる。
【0013】 組成物は、通常、遊離塩基を基礎として計算して、ヒト患者に対して1ないし
200mgの、より一般的には5ないし100mgの、例えば、10、12.5
、15、20、25、30または40mgなどの10ないし50mgの、活性成
分を含有する単位投与量の組成物として投与される。最も好ましくは、単位用量
は遊離塩基を基礎に計算して20mgの活性成分を含有する。かかる組成物は、
通常、投与される活性物質の総用量が遊離塩基を基礎として計算して活性成分が
5ないし400mgの範囲内にあるように、一日に1ないし6回、例えば、一日
に2、3または4回投与される。この単位用量を一日に1回投与するのが最も好
ましい。 好ましい単位投与形は錠剤またはカプセルを包含する。
【0014】 本発明の組成物は、ブレンド、充填および圧縮などの一般的な混合操作により
処方することができる。 本発明における使用に適する担体は、希釈剤、結合剤、崩壊剤、着色剤、矯味
矯臭剤および/または保存剤を包含する。これらの物質は常法にて、例えば既に
市販されている抗鬱病薬に用いられている方法に類似する方法にて利用すること
ができる。 医薬組成物の具体例としては、EP−B−0223403および米国特許第4
007196号に記載されているものが挙げられ、そこで本発明の生成物を活性
成分として用いることもできる。
【0015】 (実施例) 以下の実施例を用いて本発明を説明する。 実施例1 約30%の2−[(3S,4R)−トランス−4−(4'−フルオロフェニル)−3
−(3",4"−メチレンジオキシフェノキシメチル)ピペリジン−1−イル]ブタン
−1,4−ジオン酸を含有するパロキセチンマレイン酸塩(140g)を酢酸エ
チルに懸濁させ、還流温度で30分間加熱した。懸濁液を還流温度下2、3℃に
冷却し、濾過した。残液をゆっくりと外界温度にまで冷却し、放置して結晶化さ
せた。超音波処理を用いて結晶化速度を速くした。固体生成物を濾過により集め
、真空下で乾燥させてパロキセチンのマレイン酸塩の1:1形態B(52.55
g)を得た。
【0016】 実施例2 プロパン−2−オール中のパロキセチン塩基(0.72g)を40−50℃で
マレイン酸(0.17g)と反応させ、その混合物を激しく攪拌した。結晶性固
体をその溶液より分離し、濾過により単離し、2−[(3S,4R)−トランス−4
−(4'−フルオロフェニル)−3−(3",4"−メチレンジオキシフェノキシメチ
ル)ピペリジン−1−イル]ブタン−1,4−ジオン酸を含まないパロキセチンの
マレイン酸塩の1:1塩の形態Aを得た。
【0017】 実施例3 マレイン酸(0.52g)を室温でパロキセチンのトルエン(20ml)中速
やかに攪拌した溶液に添加した。パロキセチンマレイン酸塩形態Aの種晶を添加
し、反応混合物を激しく攪拌した。2−[(3S,4R)−トランス−4−(4'−フ
ルオロフェニル)−3−(3",4"−メチレンジオキシフェノキシメチル)ピペリジ
ン−1−イル]ブタン−1,4−ジオン酸を含まないパロキセチンマレイン酸塩を
濾過により単離し、トルエンで洗浄し、乾燥させた。
【0018】 実施例4 パロキセチン塩基のトルエン中溶液(30ml中に2.14g)をマレイン酸
(0.8g)のプロパン−2−オール中溶液に15分間にわたって滴下した。反
応混合物を激しく攪拌した。その後、結晶化が始まり、得られた懸濁液を1時間
攪拌した。固体を濾過により集め、プロパン−2−オール(5ml)で洗浄し、
真空下で乾燥させ、2−[(3S,4R)−トランス−4−(4'−フルオロフェニル
)−3−(3",4"−メチレンジオキシフェノキシメチル)ピペリジン−1−イル]
ブタン−1,4−ジオン酸を実質的に含まない、パロキセチンマレイン酸塩(2.
05g)を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4C063 AA01 BB08 CC81 DD10 EE01 4C086 AA01 AA03 BC21 GA02 GA12 MA01 MA04 NA03 NA06 ZA12 ZA15 ZA18

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2−[(3S,4R)−トランス−4−(4'−フルオロフェニル
    )−3−(3",4"−メチレンジオキシフェノキシメチル)ピペリジン−1−イル]
    ブタン−1,4−ジオン酸を実質的に含まないパロキセチンマレイン酸塩の製法
    であって、パロキセチン遊離塩基を40℃未満の温度でマレイン酸と溶液中で反
    応させ、その溶液からマレイン酸塩を結晶化させることを特徴とする、パロキセ
    チンマレイン酸塩の製法。
  2. 【請求項2】 反応をアルカノール、エステル、炭化水素またはケトン中で
    行う、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 2−[(3S,4R)−トランス−4−(4'−フルオロフェニル
    )−3−(3",4"−メチレンジオキシフェノキシメチル)ピペリジン−1−イル]
    ブタン−1,4−ジオン酸を実質的に含まないパロキセチンマレイン酸塩の製法
    であって、パロキセチン遊離塩基を、アルカノールまたはケトン溶媒中、マレイ
    ン酸と溶液中で反応させ、その溶液からマレイン酸塩を結晶化させることを特徴
    とする、パロキセチンマレイン酸塩の製法。
  4. 【請求項4】 反応を40℃未満の温度で行う、請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 溶媒がプロパン−2−オール、トルエン、メチルイソブチル
    ケトンまたはアセトンである、請求項1ないし4のいずれか1項記載の方法。
  6. 【請求項6】 2−[(3S,4R)−トランス−4−(4'−フルオロフェニル
    )−3−(3",4"−メチレンジオキシフェノキシメチル)ピペリジン−1−イル]
    ブタン−1,4−ジオン酸を実質的に含まないパロキセチンマレイン酸塩を得る
    方法であって、a)2−[(3S,4R)−トランス−4−(4'−フルオロフェニル
    )−3−(3",4"−メチレンジオキシフェノキシメチル)ピペリジン−1−イル]
    ブタン−1,4−ジオン酸を含有するパロキセチンマレイン酸塩を溶媒中で加熱
    し、b)その熱溶液を濾過し、c)その溶液を冷却して結晶化を誘発することを
    特徴とする方法。
  7. 【請求項7】 溶媒が炭化水素、ケトン、アルカノールまたはエステル溶媒
    である、請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 溶媒がプロパン−2−オール、トルエン、メチルイソブチル
    ケトン、アセトンまたは酢酸エチルである、請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 2−[(3S,4R)−トランス−4−(4'−フルオロフェニル
    )−3−(3",4"−メチレンジオキシフェノキシメチル)ピペリジン−1−イル]
    ブタン−1,4−ジオン酸を実質的に含まないパロキセチンマレイン酸塩。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の化合物または請求項1ないし8のいずれ
    か1項に記載の方法で得られる生成物と、医薬上許容される担体とを含むことを
    特徴とする、1またはそれ以上の障害の治療または予防に用いるための医薬組成
    物。
  11. 【請求項11】 1またはそれ以上の障害の治療および/または予防方法で
    あって、有効量および/または予防量の請求項9に記載の化合物または請求項1
    ないし8のいずれか1項に記載の方法で得られる生成物を、その治療および/ま
    たは予防を必要とする対象に投与することからなる、障害の治療および/または
    予防方法。
JP2000588135A 1998-12-11 1999-12-10 パロキセチンマレイン酸塩の製法 Pending JP2002532470A (ja)

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