JPH0848685A - テラゾシンモノヒドロクロリド及びその製造法並びに該化合物を製造するための中間体 - Google Patents

テラゾシンモノヒドロクロリド及びその製造法並びに該化合物を製造するための中間体

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JPH0848685A
JPH0848685A JP7055912A JP5591295A JPH0848685A JP H0848685 A JPH0848685 A JP H0848685A JP 7055912 A JP7055912 A JP 7055912A JP 5591295 A JP5591295 A JP 5591295A JP H0848685 A JPH0848685 A JP H0848685A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 治療効能を有するテラゾシン化合物及びその
製造法並びに該化合物を製造するための中間体を提供す
る。 【構成】 形相IIIと称されるテラゾシンモノヒドロク
ロリドの非溶媒和結晶多形相及びその製造法を提供す
る。さらにテラゾシンモノヒドロクロリドメタノレート
及びその製造法並びにテラゾシンモノヒドロクロリドの
他の結晶相への転換法を開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】本発明は、治療効能を有する化合物
及びその化学的な製造法に関する。さらに特定的には、
本発明は、化合物1−(4−アミノ−6,7−ジメトキ
シ−2−キナゾリニル)−4−(テトラヒドロ−2−フ
ロイル)ピペラジンモノヒドロクロリドの新規な非溶媒
和結晶多形相、その化学的な製造法、並びに1−(4−
アミノ−6,7−ジメトキシ−2−キナゾリニル)−4
−(テトラヒドロ−2−フロイル)ピペラジンモノヒド
ロクロリドメタノレート及びテラゾシンモノヒドロクロ
リドの非溶媒和結晶変態製造用の中間体としてのその使
用法に関する。
【0002】
【従来の技術】化合物1−(4−アミノ−6,7−ジメ
トキシ−2−キナゾリニル)−4−(テトラヒドロ−2
−フロイル)ピペラジンは、「テラゾシン」(terazosi
n)という一般名で知られている。テラゾシンは、高血
圧症、良性の前立腺過形成及び鬱血性心不全の治療に効
力を有することが知られている。該化合物及びその製造
法は、米国特許第4,026,894号に開示されている。該特
許は、その実施例VIで、識別のために本明細書及び請
求の範囲全体にわたって該化合物の結晶「形相I」と称
されている該化合物の非溶媒和結晶多形相を生成するテ
ラゾシンの製造法を開示している。
【0003】米国特許第4,112,097号に、テラゾシン又
は医薬上許容可能なその塩を含む医薬組成物が、高血圧
症を治療するためのその治療用の使用と共に権利請求さ
れている。
【0004】テラゾシンの塩酸塩のジヒドレート結晶相
は、Hytrin(登録商標)という商標名で市販されてお
り、米国特許第4,251,532号の主題である。
【0005】テラゾシンのR(+)−鏡像異性体は、R
(+)−鏡像異性体を含む医薬組成物、並びに高血圧
症、インスリン過剰血症、鬱血性心不全及び良性の前立
腺過形成を治療するための該化合物及びその組成物の使
用法と共に、米国特許第5,212,176号に開示且つ権利請
求されている。
【0006】米国特許第5,294,615号は、上記に引用さ
れている形相Iとは異なり、識別のために該特許並びに
本明細書及び請求の範囲に結晶「形相II」と称されてい
るテラゾシンヒドロクロリドの非溶媒和結晶多形相を開
示している。
【0007】
【発明の概要】本発明は、その主要実施態様において、
化合物1−(4−アミノ−6,7−ジメトキシ−2−キ
ナゾリニル)−4−(テトラヒドロ−2−フロイル)ピ
ペラジンモノヒドロクロリド(「テラゾシンモノヒドロ
クロリド」)の新規な非溶媒和結晶多形相を提供する。
識別のために、該物質は本明細書及び請求の範囲全体を
通して「形相III」の結晶多形相と称されている。この
結晶多形相は水に速やかに溶解し、高純度且つ高収率で
最も容易に製造されるテラゾシンモノヒドロクロリドの
非溶媒和形相である。
【0008】別の実施態様において、本発明は、テラゾ
シンモノヒドロクロリドの非溶媒和結晶相及びジヒドレ
ート形相の製造における中間体として有用な、化合物1
−(4−アミノ−6,7−ジメトキシ−2−キナゾリニ
ル)−4−(テトラヒドロ−2−フロイル)ピペラジン
モノヒドロクロリドメタノレートを提供する。
【0009】本発明の他の実施態様において、テラゾシ
ンの形相III結晶多形相及びメタノレート中間体の両方
の製造法、並びにテラゾシンのメタノレート中間体を非
溶媒和結晶多形相に転換させる方法を提供する。 〔発明の詳細な説明〕
【0010】1−(4−アミノ−6,7−ジメトキシ−
2−キナゾリニル)−4−(テトラヒドロ−2−フロイ
ル)ピペラジンモノヒドロクロリド(一般名「テラゾシ
ン」モノヒドロクロリドとしても知られている)は、無
定形相、2種の非溶媒和形相(形相I及びII)並びにジ
ヒドレート結晶相を含むいくつかの形相で存在する。
【0011】テラゾシン及びその塩(特に塩酸塩)に関
して本明細書及び請求の範囲全体を通して用いられてい
るような「非溶媒和」という用語は、固体の結晶構造の
主要部分をなす実質的に溶媒を含まない塩の結晶多形相
を意味する。
【0012】米国特許第4,026,894号は、実施例VIに
おいて、本明細書及び請求の範囲全体を通して「形相
I」と称されているテラゾシンモノヒドロクロリドの非
溶媒和結晶変態の製造法を開示している。テラゾシンモ
ノヒドロクロリドの形相IのX線粉末回折図形、13C核
磁気共鳴スペクトル、赤外線スペクトル及び示差走査熱
量サーモグラムが図1〜図4に示されている。
【0013】テラゾシンモノヒドロクロリドジヒドレー
ト及び製造が、米国特許第4,251,532号に開示されてお
り、該物質は、図5〜図8に示されているスペクトルデ
ータを特徴としている。
【0014】米国特許第5,294,615号は、上記に引用さ
れている形相Iとは異なり、本明細書及び請求の範囲全
体を通して「形相II」と称されているテラゾシンモノヒ
ドロクロリドの非溶媒和結晶多形相を開示している。結
晶相IIは、図9〜図12に示されているデータを特徴と
している。
【0015】本発明により、上記の形相I及び形相IIの
結晶多形相とは異なる、さらに別のテラゾシンモノヒド
ロクロリドの非溶媒和結晶多形相が存在することが見い
だされた。この後者の多形相は、本明細書及び請求の範
囲全体を通して「形相III」と称されている。さらに、
適切な条件下に、非溶媒和テラゾシンモノヒドロクロリ
ドの多形相、形相I〜III及びそのジヒドレートのいず
れかを生成させる中間体として有用な、テラゾシンモノ
ヒドロクロリドの単離可能なメタノレートを製造し得る
ことも見いだされた。メタノレートは、遊離塩基から高
収率で容易に製造可能である。このようにして製造され
たメタノレートには実質的に酸性汚染がない。
【0016】テラゾシンは構造:
【0017】
【化1】
【0018】を有し、キノゾリン環の4位に塩基性アミ
ン官能基を有する。遊離塩基形態のテラゾシンは、治療
剤などとして便利な経口投与用に不可欠な溶解性を有し
ておらず、そのような化合物に多く見られるように、経
口剤型に組み込むためには塩酸塩に転換される。塩基性
アミン官能基を有する化合物の塩酸塩を調製するための
医薬製剤技術における通常の手順は、遊離塩基を塩化水
素の水溶液、即ち、希塩酸と反応させるものである。そ
のような調製において、得られた水溶液から塩酸塩が沈
殿する場合には、濾過して塩酸塩を回収し、次いで、一
般的には再結晶化して精製する。所望の塩酸塩が溶液か
ら沈殿しない場合には、典型的には塩酸塩の水溶液を凍
結乾燥して固体塩を生成させ、さらに上記と同様に再結
晶化して精製することも可能である。
【0019】この手順は時間と金のかかるいくつかの加
工段階を要し、治療剤と酸性溶液を長時間接触させるこ
とになる。さらに、塩酸塩水溶液の凍結乾燥により、残
留する全ての過剰な塩酸が濃縮され、凍結乾燥の前に溶
液中に残留する過剰な塩酸が全く無いように特別な注意
を払わない限り、物質がその単離の間に分解する可能性
がある。
【0020】このテラゾシンの場合には、親化合物又は
その塩酸塩が長時間水性酸と接触すると、化合物がその
構成要素に開裂するという望ましくない副作用がある。
【0021】
【化2】
【0022】上記反応に示されているテラゾシン(1)
の4−アミノ−6,7−ジメトキシ−2−ピペラジニル
キナゾリン(2)、及び2−フロン酸(3)への酸性開
裂は、水性媒体中で急速に発生する。さらに、テラゾシ
ン遊離塩基と塩酸塩の反応混合物の凍結乾燥により塩酸
塩を調製する場合には、単離された塩中に存在する全て
の過剰な酸を除去するように特別な注意を払わない限
り、固体は経時的に分解性開裂を引き起こす少量の酸を
含有する可能性がある。
【0023】従って、遊離アミン塩基を水性塩酸と反応
させるという慣用法によるテラゾシンヒドロクロリドの
製造には、製造工程に用いられる酸の量及び酸と接触す
る時間を少なくすることに十分注意をはらう必要があ
る。
【0024】本発明により、塩形成の間の親化合物又は
得られた塩の望ましくない分解という潜在的な副作用が
伴う水性塩酸溶液を用いる必要なしに、テラゾシンモノ
ヒドロクロリドの単離可能なメタノレートを製造し得る
ことが見いだされた。該メタノレートは、反応混合物中
の過剰な塩化水素の量を最小限にする条件下に製造す
る。生成物であるテラゾシンモノヒドロクロリドメタノ
レートは、無水メタノールから再結晶化して容易に精製
され、テラゾシンの遊離塩基から高純度且つ高収率で得
ることができる。
【0025】テラゾシンモノヒドロクロリドメタノレー
トは、実施例1及び2で下記に示されるようなテラゾシ
ン遊離塩基から直接製造するか、又はジヒドレートモノ
ヒドロクロリドの転換(実施例3に示されているよう
な)若しくは形相Iの転換(実施例4)によって製造す
ることが可能である。出発物質としてジヒドレートモノ
ヒドロクロリドを用いる場合には、温メタノールにジヒ
ドレートを溶解し、次いでメタノール溶液を、メタノー
ルと相溶性の第2の無水溶媒、典型的にはアセトンで処
理して所望のメタノレートを沈殿させることによりメタ
ノレートモノヒドロクロリドを得る。前以て形成された
ジヒドレートの転換によるよりは、むしろメタノール中
遊離塩基を塩化水素と直接反応させて高純度のテラゾシ
ンモノヒドロクロリドメタノレートを製造することが可
能なので、テラゾシンモノヒドロクロリドメタノレート
は、テラゾシン遊離塩基を無水メタノールに懸濁し、懸
濁固体が全て溶解するまで塩化水素ガスの2〜6個の炭
素原子を有するアルコール又はその混合物飽和溶液を添
加することにより、遊離塩基から直接製造するのが好ま
しい。先ず下記に詳記されている方法の中の一つを用い
てアルコール又はアルコール混合物を脱水し、次いで飽
和溶液を得るまで無水アルコール又はアルコール混合物
中に無水気体塩化水素を発泡させることにより、塩化水
素ガスのアルコール溶液を調製する。アルコール塩化水
素の調製に好ましいアルコールはメタノールである。
【0026】懸濁固体が溶解したら、塩化水素の飽和ア
ルコール溶液の添加を停止し、溶媒を真空下に除去す
る。この方法の利点は、真空下にメタノール及び他のア
ルコールを除去することにより、固体塩の単離工程の間
に混合物中に残留する塩化水素の量も最小限になること
である。次いで、所望若しくは必要な場合には、この工
程の生成物を無水メタノールから再結晶化してさらに精
製する。
【0027】テラゾシンモノヒドロクロリドメタノレー
トは、結晶性固体中にテラゾシンヒドロクロリド1モル
当たり1モルの溶媒和のメタノールを含んでいる。テラ
ゾシンモノヒドロクロリドメタノレートは、下記の図1
7〜図20に見られるX線粉末回折図形、13C核磁気共
鳴スペクトル、赤外線スペクトル及び示差走査熱量サー
モグラムを有している。図20に示されているメタノレ
ートの示差走査サーモグラムには、結晶からメタノール
が失われることによると考えられる129.4℃での吸熱ピ
ーク及び相転移によるものと考えられる190.6℃での比
較的小さな発熱ピークを見ることができる。図17に示
されているテラゾシンモノヒドロクロリドメタノレート
のX線粉末回折図形におけるピークの2θ角位置は、5.
09°± 0.2°; 9.63°± 0.2°; 11.64°± 0.2°; 15.
32°± 0.2°; 16.63°± 0.2°;21.25°± 0.2°; 22.
24°± 0.2°; 24.28°± 0.2°; 26.62°± 0.2°及び
28.93°± 0.2°である。
【0028】下記の実施例5〜10に示されているよう
に、テラゾシンモノヒドロクロリドメタノレートは、テ
ラゾシンモノヒドロクロリドジヒドレート又はテラゾシ
ンモノヒドロクロリドの種々の非溶媒和結晶多形相(即
ち、形相I、II及びIII)のいずれかに容易に転換し得
る有用な中間体である。モノヒドロクロリドメタノレー
トは高純度で製造可能なので、該メタノレートはこれも
非常に純粋であるこれら他の形相のモノヒドロクロリド
の製造経路を提供する。
【0029】テラゾシンモノヒドロクロリドメタノレー
トは、モノヒドロクロリドメタノレートをC2−C6アル
コール、C3−C6ケトン又はその混合物に接触させるこ
とにより、テラゾシンモノヒドロクロリドの非溶媒和結
晶相に容易に転換する。接触法は、メタノレートを溶媒
又は溶媒混合物中周囲温度で長時間、又はより高温、典
型的には約50℃でメタノールの結晶関与を取り除くに十
分な時間、典型的には数分から2時間の間、スラリー化
することによっておこなってよい。該方法の便利な変形
態様には、還流下に溶媒と共にモノヒドロクロリドメタ
ノレートを加熱することが含まれる。
【0030】テラゾシンモノヒドロクロリドメタノレー
トを他の非溶媒和結晶変態に転換させる方法に用いられ
る溶媒は、C2−C6アルコール、アセトン、メチルエチ
ルケトン(「MEK」)、ジエチルケトンのようなC3
−C6ケトン類及びエタノール、プロパノール、イソプ
ロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノール、i
so−ブタノールなどのようなアルコール類又はこれら
のアルコール類とケトン類の混合物から選択され、これ
らの溶媒の中ではモノヒドロクロリドの溶解度が低いゆ
えにケトン類が好ましい。
【0031】溶媒は、一般に「分子ふるい」と称されて
いる脱水性アルミノシリケート又はアルミノホスフェー
トゼオライトと溶媒を接触させるような当該技術におい
て周知の方法により、使用前に注意深く脱水する。分子
ふるいは、水分子の捕獲に最適な孔径、好ましくは約4
Å級の商品から選択する。溶媒を、一般に約24時間から
約48時間の間分子ふるい上室温で脱水するまで放置す
る。分子ふるい脱水溶媒を、使用前に、無水硫酸マグネ
シウム若しくは無水硫酸ナトリウムと接触させるか、又
は分子ふるい脱水溶媒を無水硫酸マグネシウム若しくは
無水硫酸ナトリウムのパッドを通して濾過することから
なる付加脱水段階を実施してもよい。溶媒の含水量は、
カールフィッシャー法( ngew. Chem. 4
8: 394 (1935); D. Smithら、
J. Am. Chem. Soc. 61: 24
07 (1939))のような周知の方法で検査するこ
とができる。
【0032】下記の実施例7〜9に例示する方法に示さ
れているように、テラゾシンモノヒドロクロリドメタノ
レートをC2−C6アルコール若しくはC3−C6ケトン又
はその混合物と約50℃の温度で接触させると、該メタノ
レートは形相I及びIIとは異なる従来未知のテラゾシン
の非溶媒和結晶多形相に転換する。テラゾシンモノヒド
ロクロリド形相IIIについての物理的データが図13〜
図16に示されている。図13に示されているテラゾシ
ンモノヒドロクロリド形相IIIのX線粉末回折図形にお
けるピークの2θ角位置は、7.29°± 0.2°; 11.81°
± 0.2°; 14.59°± 0.2°; 19.43°± 0.2°; 20.40
°± 0.2°; 21.61°± 0.2°; 22.36°±0.2°; 23.69
°± 0.2°; 24.34°± 0.2°; 24.80°± 0.2°; 25.7
5°± 0.2°; 27.29°± 0.2°; 29.96°± 0.2°及び3
1.20°± 0.2°である。
【0033】下記の表1のデータに示されているよう
に、テラゾシンモノヒドロクロリドのこの形相は、他の
非溶媒和形相と同様に、ジヒドレート形相のものよりは
るかに速く水に溶解する。表1のデータは、各データポ
イントについて、テラゾシンモノヒドロクロリドジヒド
レートと非溶媒和モノヒドロクロリドの形相I、II及び
IIIのそれぞれの2g試料を別々に50ml沈殿管に秤量し
て測定した。蒸留水5mlを各管に添加し、記載された時
間の間該管を震盪し、次いで0.45μナイロン膜フィルタ
ーを通してすばやく濾過した。得られた濾液を、順次、
2→10ml、5→50ml、5→50ml、5→50ml及び5→100m
lに水で希釈し、254nmでの紫外線吸収最大を測定した。
次いで溶解したテラゾシンの濃度を一連の標準濃度溶液
から得たデータを用いて吸収データから計算した。
【0034】 表1 種々のテラゾシンモノヒドロクロリド形相の溶解度 (mg/ml) 時間(分) 形相I 形相II 形相III ジヒドレート 0.5 273 280 235 29 1 283 253 237 30 2 289 311 269 27 4 276 323 261 26 上記のデータは、テラゾシンモノヒドロクロリドジヒド
レートの場合には、約30mg/mlという溶解度の限界には
急速に到達するが、形相IIIを含むテラゾシンモノヒド
ロクロリドの非溶媒和形相の場合には、該量の約10倍の
溶解を急速に達成することが可能である。しかし、下記
実施例に示されているように、テラゾシンヒドロクロリ
ドの種々の非溶媒和形相の中で形相IIIが最も速くメタ
ノレートから高収率で生成される。例えば、メタノレー
トをケトン(実施例7のアセトン又は実施例9のメチル
エチルケトン)で処理して製造する場合には、非溶媒和
ヒドロクロリドの形相IIIの収率は95%以上である。
【0035】二室注射器(dual chamber syringes)を
含む非経口供給システムが公知であり、該注射器では、
供給されるべき治療化合物は、始めは注射器の第2室内
の滅菌塩水溶液から分離されて、第1室内に乾燥粉末形
で存在している。投与直前に、二つの室内の内容物を混
合し、薬剤を溶解する。テラゾシンモノヒドロクロリド
の非溶媒和形相は、水に速やかに溶解するために、この
種の供給システムに最もよく合致する。テラゾシンモノ
ヒドロクロリドの種々の非溶媒和形相の中で、形相III
が高純度且つ高収率で最も容易にメタノレート中間体か
ら製造可能である。従って、純度が重要である場合に
は、非経口剤型としてテラゾシンモノヒドロクロリドの
この非溶媒和形相が適当である。
【0036】
【実施例】下記の実施例は、当業者による本発明の実施
を可能にするために提供されているが、請求の範囲によ
って定義される本発明の範囲を限定するものと解釈して
はならない。
【0037】実施例1〜4:テラゾシンモノヒドロクロ
リドメタノレートの製造 実施例1 テラゾシンを基剤とする結晶性テラゾシンモノヒドロク
ロリドメタノレートの製造(方法 1) 無水メタノール中に数分間ガスを発泡させて塩化水素の
メタノール溶液を調製した。1−(4−アミノ−6,7
−ジメトキシ−2−キナゾリニル)−4−(テトラヒド
ロ−2−フロイル)ピペラジン(1.2g, 3.1mmol)を磁
気撹拌棒と共に三角フラスコに入れ、固体が完全に溶解
するまで塩化水素のメタノール溶液を加えた(約13m
l)。得られた混合物を約25℃で数分放置すると、沈殿
物が形成された。混合物を氷浴中30分間冷却し、沈殿し
た固体を濾過して回収し、1−(4−アミノ−6,7−
ジメトキシ−2−キナゾリニル)−4−(テトラヒドロ
−2−フロイル)ピペラジンモノヒドロクロリドメタノ
レート1.1g(2.41mmol, 77.8%)を得た。
【0038】実施例2 テラゾシンを基剤とする結晶性テラゾシンモノヒドロク
ロリドメタノレートの製造(方法 2) 塩化水素のイソプロピルアルコール飽和溶液を無水メタ
ノール100ml中の1−(4−アミノ−6,7−ジメトキ
シ−2−キナゾリニル)−4−(テトラヒドロ−2−フ
ロイル)ピペラジン1.18g(3.1mmol)懸濁液に懸濁固体
が完全に溶解するまで滴下した。次いで真空下に溶媒を
除去し、1−(4−アミノ−6,7−ジメトキシ−2−
キナゾリニル)−4−(テトラヒドロ−2−フロイル)
ピペラジンモノヒドロクロリドメタノレート1.32g(2.9
mmol, 93.4%)を得た。
【0039】実施例3 テラゾシンモノヒドロクロリドジヒドレートからの結晶
性テラゾシンモノヒドロクロリド メタノレートの製造 米国特許第4,251,532号に従って調製した1−(4−ア
ミノ−6,7−ジメトキシ−2−キナゾリニル)−4−
(テトラヒドロ−2−フロイル)ピペラジンモノヒドロ
クロリドジヒドレート(7.37g, 16.0mmol)を三角フラ
スコに入れ、最小量(約10ml)の温無水メタノールに溶
解した。最初、固体が溶解したが、すぐに曇り溶液にな
り、沈殿物が形成された。沈殿物を濾過して回収し、少
量の無水メタノール、次いで無水アセトンで洗浄して、
1−(4−アミノ−6,7−ジメトキシ−2−キナゾリ
ニル)−4−(テトラヒドロ−2−フロイル)ピペラジ
ンモノヒドロクロリドメタノレート6.35g(13.9mmol, 8
7.0%)を得た。
【0040】実施例4 テラゾシンモノヒドロクロリド(形相I)からのテラゾ
ンモノヒドロクロリドタノレ ートの製造 テラゾシンモノヒドロクロリド(形相I,5.3g, 12.5mm
ol)を、前以て分子ふるい上で脱水しておいた少量の温
メタノールに溶解した。溶液が曇り状態になった時点で
アセトンを添加し、混合物を約4日間そのまま放置し
た。沈殿した白色固体を真空濾過して回収し、無水アセ
トンで洗浄して、テラゾシンモノヒドロクロリドメタノ
レート3.6g(7.90mmol, 63%)を得た。
【0041】実施例5〜10:テラゾシンモノヒドロク
ロリドメタノレートからテラゾシンモノヒ ドロクロリド
の他の形相への転換 実施例5 テラゾシンモノヒドロクロリドメタノレートからのテラ
ゾシンモノヒドロクロリド(形相 I)の製造 250ml三角フラスコ中で温無水メタノール約10mlにテラ
ゾシンモノヒドロクロリドメタノレート(1.06g, 2.3mm
ol)を溶解した。時間をかけて溶液を周囲温度に冷却
し、そのまま一晩放置した。沈殿した固体をブフナー漏
斗上で真空濾過して回収、無水アセトンで洗浄して、そ
のX線粉末回折図形により非溶媒和形相Iの結晶多形相
に合致することが示されたテラゾシンモノヒドロクロリ
ド0.76g(1.8mmol, 77.9%)を得た。
【0042】実施例6 テラゾシンモノヒドロクロリドメタノレートからのテラ
ゾシンモノヒドロクロリド(形相II)の製造 テラゾシンモノヒドロクロリドメタノレート0.760g(1.
7mmol)を含む100ml丸底フラスコに無水エタノール25ml
を添加した。該フラスコに還流冷却器を取り付け、スラ
リーを還流下に約24時間加熱した。混合物を冷却し、沈
殿した固体を回収して、そのX線粉末回折図形により非
溶媒和形相IIの結晶多形相に合致することが示されたテ
ラゾシンモノヒドロクロリド0.390g(0.92mmol, 54.1
%)を得た。 実施例
テラゾシンモノヒドロクロリドメタノレートを基剤とし
アセトンにより処理するテラゾシ ンモノヒドロクロリド
(形相III)の製造 結晶性1−(4−アミノ−6,7−ジメトキシ−2−キ
ナゾリニル)−4−(テトラヒドロ−2−フロイル)ピ
ペラジンモノヒドロクロリドメタノレート(2.1g, 4.6m
mol)を含む250ml丸底フラスコに、無水アセトン50mlを
添加した。得られたスラリーを撹拌し、50℃で10分間加
熱した。この処理の後で、溶液を氷浴中30分間冷却し、
その後、沈殿した固体を濾過して回収し、そのX線粉末
回折図形により非溶媒和形相IIIの結晶多形相に合致す
ることが示されたテラゾシンモノヒドロクロリド1.9g
(4.5mmol, 97.4%)を得た。
【0043】実施例8 テラゾシンモノヒドロクロリドメタノレートを基剤とし
エタノールにより処理するテラゾ シンモノヒドロクロリ
ド(形相III)の製造 結晶性1−(4−アミノ−6,7−ジメトキシ−2−キ
ナゾリニル)−4−(テトラヒドロ−2−フロイル)ピ
ペラジンモノヒドロクロリドメタノレート(1.1g. 2.4m
mol)を含む100ml丸底フラスコに、無水エタノール50ml
を添加した。得られたスラリーを撹拌し、50℃で30分間
加熱した。この処理の後で、溶液を氷浴中30分間冷却
し、その後、沈殿した固体を濾過して回収し、そのX線
粉末回折図形により非溶媒和形相IIIの結晶多形相に合
致することが示されたテラゾシンモノヒドロクロリド0.
66g(1.6mmol, 64.8%)を得た。
【0044】実施例9 テラゾシンモノヒドロクロリドメタノレートを基剤とし
メチルエチルケトンにより処理す るテラゾシンモノヒド
ロクロリド(形相III)の製造 結晶性1−(4−アミノ−6,7−ジメトキシ−2−キ
ナゾリニル)−4−(テトラヒドロ−2−フロイル)ピ
ペラジンモノヒドロクロリドメタノレート(2.01g, 4.4
mmol)を含む250ml丸底フラスコに、メチルエチルケト
ン(2−ブタノン)50mlを添加した。得られたスラリー
を撹拌し、50℃で30分間加熱した。この処理の後で、溶
液を氷浴中30分間冷却し、その後、沈殿した固体を濾過
して回収し、そのX線粉末回折図形により非溶媒和形相
IIIの結晶多形相に合致することが示されたテラゾシン
モノヒドロクロリド1.79g(4.2mmol, 95.9%)を得た。実施例10 テラゾシンモノヒドロクロリドメタノレートからのテラ
ゾシンモノヒドロクロリドジヒド レートの製造 125ml三角フラスコにテラゾシンモノヒドロクロリドメ
タノレート(3.7g, 8.1mmol)を入れ、蒸留水30mlを加
えた。得られた混合物を10分間温めたが、その間に固体
は完全には溶解しなかった。スラリーを一晩撹拌し、固
体を濾過して回収、30分間風乾した。そのX線粉末回折
図形によりテラゾシンモノヒドロクロリドジヒドレート
に合致することが示された生成物(1.7g, 3.7mmol, 45.
6%)を得た。
【図面の簡単な説明】
【図1】1−(4−アミノ−6,7−ジメトキシ−2−
キナゾリニル)−4−(テトラヒドロ−2−フロイル)
ピペラジンモノヒドロクロリドの従来技術の非溶媒和形
相I結晶多形相のX線粉末回折図形を示す図である。
【図2】1−(4−アミノ−6,7−ジメトキシ−2−
キナゾリニル)−4−(テトラヒドロ−2−フロイル)
ピペラジンモノヒドロクロリドの従来技術の非溶媒和形
相I結晶多形相の13C核磁気共鳴スペクトルを示す図で
ある。
【図3】1−(4−アミノ−6,7−ジメトキシ−2−
キナゾリニル)−4−(テトラヒドロ−2−フロイル)
ピペラジンモノヒドロクロリドの従来技術の非溶媒和形
相I結晶多形相の赤外線スペクトルを示す図である。
【図4】1−(4−アミノ−6,7−ジメトキシ−2−
キナゾリニル)−4−(テトラヒドロ−2−フロイル)
ピペラジンモノヒドロクロリドの従来技術の非溶媒和形
相I結晶多形相の示差走査熱量サーモグラムを示す図で
ある。
【図5】1−(4−アミノ−6,7−ジメトキシ−2−
キナゾリニル)−4−(テトラヒドロ−2−フロイル)
ピペラジンモノヒドロクロリドの従来技術のジヒドレー
ト結晶相のX線粉末回折図形を示す図である。
【図6】1−(4−アミノ−6,7−ジメトキシ−2−
キナゾリニル)−4−(テトラヒドロ−2−フロイル)
ピペラジンモノヒドロクロリドの従来技術のジヒドレー
ト結晶相の13C核磁気共鳴スペクトルを示す図である。
【図7】1−(4−アミノ−6,7−ジメトキシ−2−
キナゾリニル)−4−(テトラヒドロ−2−フロイル)
ピペラジンモノヒドロクロリドの従来技術のジヒドレー
ト結晶相の赤外線スペクトルを示す図である。
【図8】1−(4−アミノ−6,7−ジメトキシ−2−
キナゾリニル)−4−(テトラヒドロ−2−フロイル)
ピペラジンモノヒドロクロリドの従来技術のジヒドレー
ト結晶相の示差走査熱量サーモグラムを示す図である。
【図9】1−(4−アミノ−6,7−ジメトキシ−2−
キナゾリニル)−4−(テトラヒドロ−2−フロイル)
ピペラジンモノヒドロクロリドの非溶媒和形相II結晶多
形相のX線粉末回折図形を示す図である。
【図10】1−(4−アミノ−6,7−ジメトキシ−2
−キナゾリニル)−4−(テトラヒドロ−2−フロイ
ル)ピペラジンモノヒドロクロリドの非溶媒和形相II結
晶多形相の13C核磁気共鳴スペクトルを示す図である。
【図11】1−(4−アミノ−6,7−ジメトキシ−2
−キナゾリニル)−4−(テトラヒドロ−2−フロイ
ル)ピペラジンモノヒドロクロリドの非溶媒和形相II結
晶多形相の赤外線スペクトルを示す図である。
【図12】1−(4−アミノ−6,7−ジメトキシ−2
−キナゾリニル)−4−(テトラヒドロ−2−フロイ
ル)ピペラジンモノヒドロクロリドの非溶媒和形相II結
晶多形相の示差走査熱量サーモグラムを示す図である。
【図13】本発明の1−(4−アミノ−6,7−ジメト
キシ−2−キナゾリニル)−4−(テトラヒドロ−2−
フロイル)ピペラジンモノヒドロクロリドの非溶媒和形
相III結晶多形相のX線粉末回折図形を示す図である。
【図14】本発明の1−(4−アミノ−6,7−ジメト
キシ−2−キナゾリニル)−4−(テトラヒドロ−2−
フロイル)ピペラジンモノヒドロクロリドの非溶媒和形
相III結晶多形相の13C核磁気共鳴スペクトルを示す図
である。
【図15】本発明の1−(4−アミノ−6,7−ジメト
キシ−2−キナゾリニル)−4−(テトラヒドロ−2−
フロイル)ピペラジンモノヒドロクロリドの非溶媒和形
相III結晶多形相の赤外線スペクトルを示す図である。
【図16】本発明の1−(4−アミノ−6,7−ジメト
キシ−2−キナゾリニル)−4−(テトラヒドロ−2−
フロイル)ピペラジンモノヒドロクロリドの非溶媒和形
相III結晶多形相の示差走査熱量サーモグラムを示す図
である。
【図17】本発明の1−(4−アミノ−6,7−ジメト
キシ−2−キナゾリニル)−4−(テトラヒドロ−2−
フロイル)ピペラジンモノヒドロクロリドメタノレート
のX線粉末回折図形を示す図である。
【図18】本発明の1−(4−アミノ−6,7−ジメト
キシ−2−キナゾリニル)−4−(テトラヒドロ−2−
フロイル)ピペラジンモノヒドロクロリドメタノレート
13C核磁気共鳴スペクトルを示す図である。
【図19】本発明の1−(4−アミノ−6,7−ジメト
キシ−2−キナゾリニル)−4−(テトラヒドロ−2−
フロイル)ピペラジンモノヒドロクロリドメタノレート
の赤外線スペクトルを示す図である。
【図20】本発明の1−(4−アミノ−6,7−ジメト
キシ−2−キナゾリニル)−4−(テトラヒドロ−2−
フロイル)ピペラジンモノヒドロクロリドメタノレート
の示差走査熱量サーモグラムを示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 307:18) (72)発明者 ジヨン・エフ・バウアー アメリカ合衆国、イリノイ・60044、レイ ク・ブラフ、グリーン・ベイ・ロード・ 660 (72)発明者 ラメシユ・アール・ペイテル アメリカ合衆国、イリノイ・60659、シカ ゴ、ダブリユ・デボン・2245 (72)発明者 ロジヤー・エフ・ヘンリー アメリカ合衆国、イリノイ・60085、ワウ ケガン、、レイクハースト・ドライブ・ 555、アパートメント・アール・1 (72)発明者 ステイーブン・ジー・スパントン アメリカ合衆国、イリノイ・60030、グレ イスレイク、コツトンウツド・コート・ 17539

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1−(4−アミノ−6,7−ジメトキシ
    −2−キナゾリニル)−4−(テトラヒドロ−2−フロ
    イル)ピペラジンモノヒドロクロリドメタノレートとい
    う名称を有する化合物。
  2. 【請求項2】 X線粉末回折図形におけるピークが7.29
    °± 0.2°; 11.81°± 0.2°; 14.59°± 0.2°; 19.4
    3°± 0.2°; 20.40°± 0.2°; 21.61°±0.2°; 22.3
    6°± 0.2°; 23.69°± 0.2°; 24.34°± 0.2°; 24.
    80°± 0.2°; 25.75°± 0.2°; 27.29°± 0.2°; 2
    9.96°± 0.2°及び31.20°± 0.2°の2θ値を有する
    ことを特徴とする、1−(4−アミノ−6,7−ジメト
    キシ−2−キナゾリニル)−4−(テトラヒドロ−2−
    フロイル)ピペラジンモノヒドロクロリドの非溶媒和結
    晶多形相。
  3. 【請求項3】 1−(4−アミノ−6,7−ジメトキシ
    −2−キナゾリニル)−4−(テトラヒドロ−2−フロ
    イル)ピペラジンのメタノール溶液を塩化水素のアルコ
    ール溶液と接触させる段階、及びそのようにして形成さ
    れた生成物をその後で回収する段階を含む、1−(4−
    アミノ−6,7−ジメトキシ−2−キナゾリニル)−4
    −(テトラヒドロ−2−フロイル)ピペラジンモノヒド
    ロクロリドメタノレートの製造法。
  4. 【請求項4】 前記塩化水素のアルコール溶液が2〜6
    個の炭素原子を有するアルコールを含む、請求項3に記
    載の方法。
  5. 【請求項5】 結晶性1−(4−アミノ−6,7−ジメ
    トキシ−2−キナゾリニル)−4−(テトラヒドロ−2
    −フロイル)ピペラジンモノヒドロクロリドジヒドレー
    ト、 結晶性1−(4−アミノ−6,7−ジメトキシ−2−キ
    ナゾリニル)−4−(テトラヒドロ−2−フロイル)ピ
    ペラジンモノヒドロクロリド形相I、及び結晶性1−
    (4−アミノ−6,7−ジメトキシ−2−キナゾリニ
    ル)−4−(テトラヒドロ−2−フロイル)ピペラジン
    モノヒドロクロリド形相IIからなる群から選択されるテ
    ラゾシン化合物をメタノールと接触させ、そのようにし
    て形成された生成物をその後で単離する段階を含む、1
    −(4−アミノ−6,7−ジメトキシ−2−キナゾリニ
    ル)−4−(テトラヒドロ−2−フロイル)ピペラジン
    モノヒドロクロリドメタノレートの製造法。
  6. 【請求項6】 前記生成物の回収段階が、テラゾシン化
    合物とメタノールの混合物をC2−C6アルコール、C3
    −C6ケトン及びその混合物からなる群から選択される
    溶媒と接触させることを含む、請求項3に記載の方法。
  7. 【請求項7】 1−(4−アミノ−6,7−ジメトキシ
    −2−キナゾリニル)−4−(テトラヒドロ−2−フロ
    イル)ピペラジンモノヒドロクロリドメタノレートをC
    2−C6アルコール、C3−C6ケトン及びその混合物から
    なる群から選択される溶媒と接触させることを含む、形
    相I、形相II及び形相IIIからなる群から選択される1
    −(4−アミノ−6,7−ジメトキシ−2−キナゾリニ
    ル)−4−(テトラヒドロ−2−フロイル)ピペラジン
    モノヒドロクロリドの非溶媒和結晶多形相の製造法。
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