JP2002517646A - 掘削機の歯の結合のための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊びを最小にして全ての結合領域に歯を装着することを可能にし、さらに局所的摩耗を減少させるため、接触領域を多くすることができ、歯キャリアに対する歯の排出方向における力の成分を減少させる。 【解決手段】 器具は、歯キャリアのノーズは、概ね、一方は前記ノーズを歯キャリアの本体と接合する領域に対応し、他方は歯キャリアの自由端に対応する２つの端領域が、あり継ぎ構造の断面を有し、第１端領域のあり継ぎが、第２端領域のあり継ぎとは逆転し、歯キャリアのノーズの端突起の断面が一定であり、前記突起と歯キャリアの基部との接合部の上面が、凸面が外側を向く湾曲構造をとり、歯キャリアのノーズの側面が、平坦な切子面の構造をとり、その一方が歯キャリアの本体との接合部の希望で、保持割ピンと結合するほぼ垂直な窪みを担持することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、掘削機械のバケットに適用可能な掘削機の歯を結合する器具に、概
して同様のタイプの土工機械の稼働作業端に関する。

【０００２】 土、岩石などの材料を除去する土木工学作業の機械類は、概ねいわゆる掘削機
のバケットに稼働端を有し、これは機械の支持および移動ギアに固定された特定
形状の開放容器であり、別の場所に輸送するか、例えば溝を切り開く場合に、そ
の後に置き換えるために単に除去した土塊および石を廃棄するため、土塊や土お
よび多少ばらばらの石を前端によって除去し、ばらばらの材料をバケットに収集
したりする機能を有する。

【０００３】 土や石は非常に摩耗性の特徴を有し、それと接触することで高度に摩耗するの
で、掘削機のバケットなどには、稼働端に重大な問題がある。そのため、掘削機
または同様の機械の稼働端には着脱式の歯を装備する必要があり、これは土や石
の塊と直接接触することによって摩耗の大きい部分を負担する取外し可能な構成
要素であり、したがって非常に迅速に摩耗する部品である。前記歯は、非常に頻
繁に交換できる部品であり、掘削機械などの頻繁に交換する部品であるので、歯
の機械化を阻止する必要がないよう、価格が比較的低くするとよいという事実に
より、ある程度矛盾する特徴を組み合わせなければならず、高張力鋼の鋳造また
は鍛造により単純に製造できるとよい。他の矛盾する特徴は、歯のキャリアと歯
との対面領域の遊びを可能な限り回避するよう十分に調節した状態で、設置すべ
き掘削機などのバケットの稼働端に配置された歯のキャリアに、歯を装着する必
要がある、ということである。というのは、前記領域では遊びの発生が回避でき
ず、その結果、歯と歯キャリアの間の特定の接触ポイントにおける応力が増加し
、局所的な摩耗がさらに増大して、最終的に部品が破損し、上述した摩耗減少の
抑制の程度に応じて、摩耗部品、つまり歯を交換する頻度が異なることになる。

【０００４】 現在、掘削機の歯と歯キャリアとの間の結合には多くのタイプが知られている
が、これは全て、矛盾した状態を満たし、前記構成要素が過酷な作業に曝される
とすると、歯の寿命、および歯キャリアの寿命が妥当に長くなるため歯キャリア
の過度な摩耗の回避という点で、理想的解決策と見なされるものに対して欠点を
呈する。

【０００５】 米国特許第５５６１９２５号は、歯の受口とかみ合うノーズ部分が平坦な端面
によって相互接続された平行面を有する、歯アセンブリおよび保持機構について
言及している。 米国特許第４６２５４３９号は、摩耗部品がホルダーに直接載る楔によって歯
が固定されたノーズ部分を備えた掘削歯保持手段について言及している。

【０００６】 しかし、前記特許のいずれも、本発明の特徴となる二重逆転あり継ぎ構造を開
示していない。 掘削機の歯の結合特徴を改善し、組立の迅速化、および歯と歯キャリアの間に
確実かつ耐久性のある結合を達成するため、本特許出願の発明者は調査および試
験を実施し、その結果、使用時の性能が改善された掘削機の歯の結合が得られた
。

【０００７】 本発明の主題である掘削機の歯などの結合は、歯キャリアの縦軸に対してほぼ
軸方向に配向された歯キャリアの前面の突起を有し、歯結合領域の断面が、開始
領域から自由端への減少する断面を有し、歯キャリアと歯との間の接触領域と、
保持割ピンの配置との組合せを特徴とし、したがって歯と歯キャリアとの間に密
接な結合が獲得され、確実に締め付け、局所的摩耗を減少させる目的で、２つの
結合構成要素の間には多くの接触領域があり、歯に生じる応力が歯と歯キャリア
との間の楔および対合を強化する傾向があるよう、接触領域の角度が配置される
タイプである。この結果を獲得するため、歯を歯キャリアと結合する領域は、基
本的に２つの逆転するあり継ぎ輪郭を接合することによって構成された構造を有
し、第１端領域のあり継ぎは第２端領域のあり継ぎに対して逆転し、それぞれ開
始領域と歯キャリアのいわゆる「ノーズ」の自由端または先端とに対応する。こ
れは、わずかに凸状の構造で補完され、これは歯キャリアの基部またはノーズの
開始部と均一の区間を有するその突起または端部との間にある接合部の上部領域
全体にわたる。歯キャリアのノーズの上湾曲部分とその基部との接合領域は、狭
い平坦な横断領域を有する。歯キャリアのノーズの側面は、切子面の形態をとり
、その１つは一定区間の前突起に対応し、別の面は側面に対応し、平坦またはゆ
るやかに湾曲して、凸面が外側を向く。

【０００８】 この配置構成で、歯キャリアのノーズの機械的強度が非常に上がり、とりわけ
通常の操作では、現在知られている歯キャリアで繰り返される問題となっている
歯の突出し傾向を生じる応力が発生しないという結果が獲得される。特に、歯キ
ャリアのノーズ上面の、凸面が外側を向いてわずかに湾曲した構造により、歯と
歯キャリアが非常に効率的に結合されるばかりでなく、歯キャリアのノーズの断
面が増加し、したがって後者の機械的強度が上がる。

【０００９】 本発明の器具は、同様に、歯を歯キャリアに保持する新タイプの割ピンを特徴
とし、これは簡単に導入され、非常に外しにくいことによって識別され、基本的
に平坦で概ね平行六面体の構造の割ピン本体を備え、その中間サイズの面の１つ
は広いさねはぎを有し、これに、特殊ゴムの加硫処置によってインサートが接合
され、これは導入後に歯キャリアの相補的形状の座に導入するよう意図された丸
い横端を備えた小さい横方向突起を担持する。 さらに理解するために、説明的であるが非制限的な例により、本発明の好まし
い実施形態の図が添付される。

【００１０】 図で示すように、本発明の主題である掘削機の歯を結合するのは、掘削機バケ
ットの端と結合するよう意図されたフォーク様部分１と、領域１の背面３から突
き出して、図１２、図１４、図１５および図１６で４と指示された掘削機の歯を
受けるよう意図された領域２とを有する。

【００１１】 掘削機をバケットに結合する領域１はフォーク形であり、上部アーム５および
下部アーム６は、掘削機バケットの端を受けるよう意図された平坦領域７および
８によって確定された窪みによって分離され、平面では結合２の開始領域３から
自由端９に向かって減少する断面を有し、上部アーム５は平坦な側面１０および
１１も有する。

【００１２】 歯結合突起２は連続する領域の組合せを有し、これは基本的に、図３から図１
１で見られるように、基本的に２つの逆転したあり継ぎによって構成された構造
で確定される。つまり、第１端領域でのあり継ぎが第２端領域でのあり継ぎに対
して逆転し、それぞれ歯の開始領域１２と歯キャリアの突起１４の端部１３に相
当し、これはそれぞれ歯４の空隙と相補的である。前記突起１４は、提供された
断面で図示されるように、その長さを通して一定の断面を有する。そのため、歯
キャリア２のノーズの側面は、穏やかに区別された２つの切子面によってほぼ形
成され、したがって側面の一方はそれぞれ、歯キャリアのノーズの本体の面１５
および一定断面１４が終了する平坦面１６とに対応する。他方の側面１７は、同
様の特徴を有し、ほぼ垂直な構成１８に広い窪みを有し、これは割ピン１９を受
けるよう意図され、図１５に詳細が図示されている。

【００１３】 歯キャリアのノーズの上面２０は、凸面が外側に向いた概ね湾曲の形状を有し
、突起１４の内端を歯キャリアの本体１へと、図１および図１３の２１で指示さ
れた前記本体との接合領域にある小さい平坦領域によって接合する。

【００１４】 側面１５および１７は平坦でも、凸面が外側を向いた湾曲状でもよい。 図示された形状を有する歯キャリアのノーズの構造により、強度を非常に上げ
ることが可能であり、それと同時に現在知られている掘削機の歯の装着で繰り返
し発生する歯の排出反応を解消する。

【００１５】 図１２および図１５で観察されるように、割ピン１９は平坦な直線で概ね平行
六面体の構造を有し、小さい方の側部に窪み２２を有して、これは加硫処理コー
ティング２３によって丸い端を設けた側部突起２５を担持する直線インサート２
４と結合し、これは歯キャリアのノーズの相補的形状の窪みと噛み合う。

【００１６】 したがって、この割ピンの構成により、溝へ縦方向に圧縮して簡単に導入する
ことと、歯キャリアのノーズ内にこれを十分に保持することとの両方が可能にな
る。加硫処理ゴムの接合部分の存在により、引き抜きも容易になる。

【００１７】 以上で説明した配置構成により、本発明の主題である掘削機の歯の結合器具は
、遊びを最小にして全ての結合領域に歯を装着することを可能にし、さらに局所
的摩耗を減少させるため、接触領域を多くすることができ、歯キャリアに対する
歯の排出方向における力の成分を減少させる。

【００１８】 明白であるように、本発明は歯ホルダ、さらにこれに適合する歯を対象とし、
これはかみ合っている管状ホルダの形態と結合する形態を有し、結合器具を受け
る空隙を備える。 割ピンの特徴も、割ピンの組立および分解の容易さ、およびその高い保持力の
両方について非常に有利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明により作成された歯キャリアの側面図である。

【図２】 本発明により作成された歯キャリアの平面図である。

【図３】 図１に示す断面を通した断面図である。

【図４】 図１に示す断面を通した断面図である。

【図５】 図１に示す断面を通した断面図である。

【図６】 図１に示す断面を通した断面図である。

【図７】 図１に示す断面を通した断面図である。

【図８】 図１に示す断面を通した断面図である。

【図９】 図１に示す断面を通した断面図である。

【図１０】 図１に示す断面を通した断面図である。

【図１１】 図１に示す断面を通した断面図である。

【図１２】 図示した断面を通した断面図である。

【図１３】 図示した断面を通した断面図である。

【図１４】 歯および歯キャリアのアセンブリの平面図である。

【図１５】 図示された歯および歯キャリアのアセンブリの垂直面における縦断面図である
。

【図１６】 組み立てた場合の歯および歯キャリアのアセンブリの斜視図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，Ｅ Ａ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，Ｉ Ｌ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ， ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，Ｒ Ｏ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 サンチェス グイサド，フェルミン スペイン国．イー−08330 プレミア デ マール，２オー−２エー，グラン ヴィ ア 229 (72)発明者 ロペス アルメンドロ，ホセ スペイン国．イー−08027 バルセロナ， カレ モッセン ユリアナ 32 Ｆターム(参考） 2D015 JA04

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 掘削機などのバケットの端に一方端で結合でき、他方端は、
   断面が減少して掘削機の交換可能な歯を受けるよう意図された突起を有する部分
   を備えたタイプの、掘削機の歯の結合のための装置であって、歯キャリアのノー
   ズは、概ね、一方は前記ノーズを歯キャリアの本体と接合する領域に対応し、他
   方は歯キャリアの自由端に対応する２つの端領域が、あり継ぎ構造の断面を有し
   、第１端領域のあり継ぎが、第２端領域のあり継ぎとは逆転し、歯キャリアのノ
   ーズの端突起の断面が一定であり、前記突起と歯キャリアの基部との接合部の上
   面が、凸面が外側を向く湾曲構造をとり、歯キャリアのノーズの側面が平坦な切
   子面の構造をとり、その一方が歯キャリアの本体との接合部に近接して、保持割
   ピンと結合するほぼ垂直な窪みを担持することを特徴とする掘削機の歯の結合の
   ための装置。
2. 【請求項２】 歯キャリアのノーズの上湾曲面と後者の本体との接合領域に
   、横方向に配置された平坦な切子面を設けることを特徴とする、請求項１に記載
   の掘削機の歯の結合のための装置。
3. 【請求項３】 歯と歯キャリアとを結合する割ピンが、長方形で概ね平行六
   面体の構造を有し、その小さい側面の１つが、広い窪みにおいて加硫処理ゴムに
   よって鋼インサートと接合し、そこから割ピンを受ける歯キャリア本体の窪みの
   対応する側面の相補的形状の凹部と噛み合うことができる突起が突き出し、組み
   立てた位置で後者を軸方向に保持することを特徴とする、請求項１に記載の掘削
   機の歯の結合のための装置。
4. 【請求項４】 割ピンを保持する突起が丸い端を有することを特徴とする、
   請求項３に記載の掘削機の歯の結合のための装置。
5. 【請求項５】 請求項１から４の結合器具を受けるようにされた空隙を有す
   る掘削機械用歯。