JP2002516830A5 - - Google Patents

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【特許請求の範囲】
【請求項１】 （ａ）陽イオン的に活性な官能基と、
（ｂ）遊離基的に活性な官能基と、
（ｃ）４０℃未満の反応温度で、有限誘導期Ｔ₁後に前記遊離基的に活性な官能基の遊離基重合を開始し、有限誘導期Ｔ₃（Ｔ₃はＴ₁より大きい）後に前記陽イオン的に活性な官能基の陽イオン重合を開始することができる光開始系と、
を含み、前記光開始系が、
（ｉ）前記遊離基的に活性な官能基の遊離基重合および前記陽イオン的に活性な官能基の陽イオン重合を開始することができる種のソースと、
（ｉｉ）陽イオン重合改質剤と、
を含み、
前記改質剤の存在しない条件下、有限誘導期Ｔ₂（Ｔ₂はＴ₃より小さい）の終わりに同じ照射条件で、前記陽イオン的に活性な官能基の陽イオン重合が開始される、光重合可能な組成物。
【請求項２】 前記組成物が光重合可能な歯科用組成物である、請求項１に記載の光重合可能な組成物。
【請求項３】 前記光開始剤系が、２−ブタノン中に２．９×１０^-5モル／ｇジフェニルヨードニウムヘキサフルオロアンチモン酸塩および１．５×１０^-5モル／ｇカンファーキノンを含む標準溶液中で、３−ジメチルアミノ安息香酸の光誘導電位より小さい光誘導電位を有する、請求項１または２に記載の光重合可能な組成物。
【請求項４】 前記改質剤が芳香族アミン、脂肪族アミン、脂肪族アミド、脂肪族尿素、ホスフィン、有機酸の塩または無機酸の塩、またはスルフィン酸塩を含む、請求項１または２に記載の光重合可能な組成物。
【請求項５】 前記組成物が、（ａ）陽イオン的に活性な官能基を有するエポキシ樹脂、または、陽イオン的に活性な官能基を有するビニルエーテル樹脂、および（ｂ）アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、およびその組み合せからなる群から選択される遊離基的に活性な官能基を有するエチレン的不飽和化合物を含む、請求項１または２に記載の光重合可能な組成物。
【請求項６】 光重合可能な組成物を重合する方法であって、ある反応温度で、前記光重合可能な組成物を化学線源に曝露することを含み、
前記光重合可能な組成物が、
（ａ）陽イオン的に活性な官能基と、
（ｂ）遊離基的に活性な官能基と、
（ｃ）前記反応温度で、有限誘導期Ｔ₁後に前記遊離基的に活性な官能基の遊離基重合を開始し、有限誘導期Ｔ₃（Ｔ₃はＴ₁より大きい）後に前記陽イオン的に活性な官能基の陽イオン重合を開始することができる光開始系と、
を含み、前記光開始系が、
（ｉ）前記遊離基的に活性な官能基の遊離基重合および前記陽イオン的に活性な官能基の陽イオン重合を開始することができる種のソースと、
（ｉｉ）陽イオン重合改質剤と、
を含み、
改質剤の存在しない条件下、有限誘導期Ｔ₂（Ｔ₂はＴ₃より小さい）の終わりに同じ照射条件で、前記陽イオン的に活性な官能基の陽イオン重合が開始される、方法。
【請求項７】 前記組成物が光重合可能な歯科用組成物である、請求項６に記載の方法。
【請求項８】 （ａ）前記光重合可能な組成物を、第１の反応温度で第１の線量の化学線に曝露し、有限誘導期Ｔ₁後に前記遊離基的に活性な官能基の重合を開始することと、
（ｂ）その後、前記光重合可能な組成物を第２の反応温度で第２の線量の化学線に曝露し、有限誘導期Ｔ₃後に前記陽イオン的に活性な官能基の重合を開始することと、
を含む、請求項６または７に記載の方法。