JP2002365574A - 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

光走査装置及びそれを用いた画像形成装置

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JP2002365574A
JP2002365574A JP2001174433A JP2001174433A JP2002365574A JP 2002365574 A JP2002365574 A JP 2002365574A JP 2001174433 A JP2001174433 A JP 2001174433A JP 2001174433 A JP2001174433 A JP 2001174433A JP 2002365574 A JP2002365574 A JP 2002365574A
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加藤  学
Hidekazu Shimomura
秀和 下村
Keiichiro Ishihara
圭一郎 石原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明では、結像光学系である単レンズの配
置誤差により発生する走査線湾曲を微小に抑えることが
できる光走査装置及びそれを用いた画像形成装置の提供
を目的とする。 【解決手段】 上記課題を解決するために、本発明で
は、結像光学系を単レンズとし、主走査方向断面形状は
出射面は円弧であり、主走査方向断面形状が円弧である
出射面に副走査方向のパワーが略集中しており、主走査
方向の円弧は、副走査方向の倍率が一定となるように形
状(曲率)が決定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光走査装置及びそれ
を用いた画像形成装置に関し、特に光源手段から光変調
され出射した光束を回転多面鏡等より成る偏向素子で反
射偏向(偏向走査)させた後、fθ特性を有する結像光
学系を介して被走査面上を光走査して画像情報を記録す
るようにした、例えば電子写真プロセスを有するレーザ
ービームプリンターやデジタル複写機等に好適なもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来よりレーザービームプリンター(L
BP)等の光走査装置においては画像信号に応じて光源
手段から光変調され出射した光束を、例えば回転多面鏡
(ポリゴンミラー)より成る光偏向器により周期的に偏
向させ、fθ特性を有する結像光学系によって感光性の
記録媒体(感光ドラム)面上にスポット状に集束させ、
その面上を光走査して画像記録を行っている。
【0003】図17は従来の光走査装置の要部概略図で
ある。
【0004】同図において光源手段1から出射した発散
光束はコリメーターレンズ2により略平行光束とされ、
絞り3によって該光束を制限して副走査方向にのみ所定
の屈折力を有するシリンドリカルレンズ4に入射してい
る。シリンドリカルレンズ4に入射した略平行光束のう
ち主走査断面内においてはそのままの状態で射出する。
また副走査断面内においては集束してポリゴンミラーか
ら成る光偏向器5の偏向面(反射面)5aにほぼ線像と
して結像している。
【0005】そして光偏向器5の偏向面5aで反射偏向
された光束をfθ特性を有する結像光学系(fθレンズ
系)6を介して被走査面としての感光ドラム面8上に導
光し、該光偏向器5を矢印A方向に回転させることによ
って該感光ドラム面8上を光走査して画像情報の記録を
行なっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この様な光走査装置に
おいて、高精度な画像情報の記録を行なうためには、被
走査面全域に渡って像面湾曲が良好に補正されているこ
と。走査角θと像高Yとの間に等速性をともなう歪曲特
性(fθ特性)を有していること。像面上でのスポット
径が各像高において均一であること等が必要である。こ
の様な光学特性を満足する光走査装置、もしくはその補
正光学系(fθレンズ)は従来より種々提案されてい
る。
【0007】一方、レーザービームプリンターやデジタ
ル複写機の装置のコンパクト化や低下価格化に伴い、光
走査装置に対しても、同様の要求がなされている。
【0008】この様な要望を満足する構成として、fθ
レンズを1枚から構成した光走査装置が、例えば特開平
4−50908号公報や特開平9−33850号公報等
で提案されている。
【0009】特開平4−50908号公報では、fθレ
ンズの主走査方向に高次の非球面を用い、収差特性を比
較的良好に補正しているが、光偏向器と被走査面間の副
走査方向の倍率が一定となっていないために、副走査方
向のスポット径が、像高によって変化してしまう傾向が
あった。
【0010】一方、特開平9−33850号公報におい
ては、光走査装置において、fθレンズのレンズ面のう
ち、少なくとも2つの面において、副走査方向の曲率
が、結像レンズの有効部で主走査方向に沿って連続的
に、かつ主走査方向の曲率と独立に変化する事によっ
て、副走査方向の主平面の位置を2つの面のベンディン
グによって制御し、各像高における副走査倍率を一定と
することにより、スポット径を一定にする方法が提案さ
れている。
【0011】しかしながら、上記提案においては、副走
査倍率を一定とするために、少なくとも2つの面のベン
ディングさせ、主平面の位置を倍率が一定となる様に制
御しているため、主走査と副走査の形状を完全に独立に
設定することが可能であるが、レンズの肉厚を小さく押
さえる等の要望により、主走査方向のレンズ形状が比較
的大きな非球面量を有する場合が多かった。
【0012】上記の様な主走査方向の非球面量の大きな
レンズでは、各レンズ面、およびレンズの配置誤差によ
り、光学的な性能の劣化が大きく発生する。光学的な性
能の劣化の中で特に副走査方向の走査線湾曲は走査線高
さのずれや走査線の傾き等と異なり、装置本体で配置す
るミラー等の調整により補正することができないため大
きな問題点となる。このため走査線湾曲を微小に抑える
為には各レンズ面、及びレンズの配置を設計値通りに精
度良く配置するか、もしくはレンズに調整機構を設けて
設計上の配置になるように調整する必要が生じる。
【0013】更に4本の感光体(感光ドラム)を用いて
各々に光走査装置を配置してレーザー光により潜像を形
成し、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シア
ン),Bk(ブラック)の各色の原稿の画像を各々対応
する感光体面上に形成するカラー画像形成装置の場合、
各感光体面上に形成されたY,M,C,Bkの4色の画
像を紙等の転写体上に重ね合わせるため、各感光体に対
応した光走査装置の走査線に湾曲が発生していると4色
間での走査線の形状に誤差を生じ、転写体上での画像に
おいて色ずれが生じるため著しい画像性能の劣化を招く
という問題点がある。
【0014】図18は、特開平9−33850号公報の
実施例における、走査光学素子、および各光学素子面が
主走査方向と垂直な方向(副走査方向)へ偏心(50μ
m)したときの被走査面上における走査線移動量を示
す。同図より光学面の偏心時に走査線湾曲が大きく発生
し、高品位な画像を得るためには配置精度の向上や、偏
心調整を必要とすることが分かる。
【0015】図18において、R1曲線は、fθレンズ
6の入射面のみが副走査方向へ偏心した場合の走査線湾
曲量を示し、R2曲線は、fθレンズ6の出射面のみが
偏心した場合の走査線湾曲量を示し、block曲線
は、fθレンズ6の入射面及び出射面の両面が偏心した
場合の走査線湾曲量を示している。
【0016】本発明は、この様な問題点を解決するもの
であり、fθレンズを1枚のレンズにより構成し、fθ
レンズを適切な形状にすることにより、レンズの配置誤
差により発生する走査線湾曲を微小に抑えることができ
る光走査装置及びそれを用いた画像形成装置の提供を目
的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
には、請求項1の発明は、光源手段から射出した光束を
偏向素子に導光し、該偏向素子により偏向された光束を
被走査面上に結像させる結像光学系を有する光走査装置
において、該結像光学系は単レンズからなり、該単レン
ズの出射面の主走査方向断面形状は円弧であり、該結像
光学系の全系の副走査方向のパワーをφs、該出射面の
副走査方向のパワーをφs2としたとき、該出射面の副走
査方向のパワーは、0.9≦φs2/φs≦1.1を満足
しており、光軸上における該偏向手段から該単レンズの
出射面までの空気換算距離をLao、該単レンズの出射
面から前記被走査面までの距離をLboとし、軸外にお
ける該偏向手段から該単レンズの出射面までの空気換算
距離をLaθ、該単レンズの出射面から該被走査面まで
の距離をL θとしたとき、主走査方向の円弧は、
【外5】
【0018】を満足していることを特徴としている。
【0019】請求項2の発明は、請求項1において、前
記出射面の副走査方向のパワー又は/及び前記入射面の
副走査方向のパワーが主走査方向の形状に相関無く変化
していることを特徴としている。
【0020】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
において、前記出射面の副走査方向の曲率半径が軸上か
ら軸外に向って変化していることを特徴としている。
【0021】請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れ
か1項において、前記入射面及び前記出射面がアナモフ
ィック面であることを特徴としている。
【0022】請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れ
か1項において、前記入射面の主走査方向の形状が非球
面形状であることを特徴としている。
【0023】請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れ
か1項において、前記結像光学系の光路長をL、焦点距
離をfとしたとき、以下の関係式を満足することを特徴
としている。
【0024】1.35f≦L≦1.55f 請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れか1項におい
て、前記結像光学系の主走査方向のレンズ形状のうち、
非球面を使用する面において、曲率変化に変曲点を持た
ないことを特徴としている。
【0025】請求項8の発明は、請求項1乃至7の何れ
か1項において、前記結像光学系は、プラスチック成型
により作製されていることを特徴としている。
【0026】請求項9の発明は、請求項1乃至8の何れ
か1項において、前記結像光学系の光源としてマルチビ
ームレーザを用いたことを特徴としている。
【0027】請求項10の発明は、請求項1乃至9の何
れか1項において、前記結像光学系の全系の副走査方向
のパワーをφs、前記出射面の副走査方向のパワーをφs
2としたとき、該出射面の副走査方向のパワーは、0.
95≦φs2/φs≦1.05を満足していることを特徴
としている。
【0028】請求項11の発明は、請求項1乃至10の
何れか1項において、光軸上における前記偏向手段から
前記単レンズの出射面までの空気換算距離をLao、前
記単レンズの出射面から前記被走査面までの距離をL
boとし、軸外における前記偏向手段から該単レンズの
出射面までの空気換算距離をLaθ、前記単レンズの出
射面から前記被走査面までの距離をLbθとしたとき、
主走査方向の円弧は、
【外6】
【0029】を満足していることを特徴としている。
【0030】請求項12の発明は、請求項1乃至11の
何れか1項において、前記単レンズの出射面の副走査面
内の形状は円弧であることを特徴としている。
【0031】請求項13の発明は、請求項1乃至12の
何れか1項において、前記単レンズの入射面の副走査面
内の形状は平面であることを特徴としている。
【0032】請求項14の発明は、請求項1乃至13の
何れか1項において、走査光学装置と前記被走査面に配
置された感光体と、前記走査光学装置で走査された光束
によって前記感光体上に形成された静電潜像をトナー像
として現像する現像器と、前記現像されたトナー像を被
転写材に転写する転写器と、転写されたトナー像を被転
写材に定着させる定着器とを備えた画像形成装置である
ことを特徴としている。
【0033】請求項15の発明は、請求項1乃至14の
何れか1項において、走査光学装置と外部機器から入力
したコードデータを画像信号に変換して前記走査光学装
置に入力せしめるプリンタコントローラとを備えた画像
形成装置であることを特徴としている。
【0034】請求項16の発明は、請求項1乃至15の
何れか1項に記載の結像光学系を複数備え、各結像光学
系は、各色又は複数色に対応した感光体に対して画像情
報を記録することを特徴としている。
【0035】請求項17の発明は、光源手段から射出し
た光束を偏向素子に導光し、該偏向素子により偏向され
た光束を被走査面上に結像させる結像光学系を有する光
走査装置において、該結像光学系は単レンズからなり、
該単レンズの出射面の主走査方向断面形状は円弧であ
り、該結像光学系の全系の副走査方向のパワーをφs、
該出射面の副走査方向のパワーをφs2としたとき、該出
射面の副走査方向のパワーは、0.9≦φs2/φs≦
1.1を満足しており、光軸上における該偏向手段から
該単レンズの出射面までの空気換算距離をLao、該単
レンズの出射面から前記被走査面までの距離をLbo
し、軸外における該偏向手段から該単レンズの出射面ま
での空気換算距離をLaθ、該単レンズの出射面から該
被走査面までの距離をL θとしたとき、主走査方向の
円弧は、
【外7】
【0036】を満足していることを特徴としている。
【0037】請求項18の発明は、請求項17におい
て、前記出射面の副走査方向のパワー又は/及び前記入
射面の副走査方向のパワーが主走査方向の形状に相関無
く変化していることを特徴としている。
【0038】請求項19の発明は、請求項17又は請求
項18において、前記出射面の副走査方向の曲率半径が
軸上から軸外に向って変化していることを特徴としてい
る。
【0039】請求項20の発明は、請求項17乃至19
の何れか1項において、前記入射面及び前記出射面がア
ナモフィック面であることを特徴としている。
【0040】請求項21の発明は、請求項17乃至20
の何れか1項において、前記入射面の主走査方向の形状
が非球面形状であることを特徴としている。
【0041】請求項22の発明は、請求項17乃至21
の何れか1項において、前記結像光学系の光路長をL、
焦点距離をfとしたとき、以下の関係式を満足すること
を特徴としている。
【0042】1.35f≦L≦1.55f 請求項23の発明は、請求項17乃至22の何れか1項
において、前記結像光学系の主走査方向のレンズ形状の
うち、非球面を使用する面において、曲率変化に変曲点
を持たないことを特徴としている。
【0043】請求項24の発明は、請求項17乃至23
の何れか1項において、前記結像光学系は、プラスチッ
ク成型により作製されていることを特徴としている。
【0044】請求項25の発明は、請求項17乃至24
の何れか1項において、前記結像光学系の光源としてマ
ルチビームレーザを用いたことを特徴としている。
【0045】請求項26の発明は、請求項17乃至25
の何れか1項において、前記結像光学系の全系の副走査
方向のパワーをφs、前記出射面の副走査方向のパワー
をφs2としたとき、該出射面の副走査方向のパワーは、
0.95≦φs2/φs≦1.05を満足していることを
特徴としている。
【0046】請求項27の発明は、請求項17乃至26
の何れか1項において、光軸上における前記偏向手段か
ら前記単レンズの出射面までの空気換算距離をLao
前記単レンズの出射面から前記被走査面までの距離をL
boとし、軸外における前記偏向手段から該単レンズの
出射面までの空気換算距離をLaθ、前記単レンズの出
射面から前記被走査面までの距離をLbθとしたとき、
主走査方向の円弧は、
【外8】
【0047】を満足していることを特徴としている。
【0048】請求項28の発明は、請求項17乃至27
の何れか1項において、前記単レンズの出射面の副走査
面内の形状は円弧であることを特徴としている。
【0049】請求項29の発明は、請求項17乃至28
の何れか1項において、前記単レンズの入射面の副走査
面内の形状は平面であることを特徴としている。
【0050】請求項30の発明は、請求項17乃至29
の何れか1項において、走査光学装置と前記被走査面に
配置された感光体と、前記走査光学装置で走査された光
束によって前記感光体上に形成された静電潜像をトナー
像として現像する現像器と、前記現像されたトナー像を
被転写材に転写する転写器と、転写されたトナー像を被
転写材に定着させる定着器とを備えた画像形成装置であ
ることを特徴としている。
【0051】請求項31の発明は、請求項17乃至30
の何れか1項において、走査光学装置と外部機器から入
力したコードデータを画像信号に変換して前記走査光学
装置に入力せしめるプリンタコントローラとを備えた画
像形成装置であることを特徴としている。
【0052】請求項32の発明は、請求項17乃至31
の何れか1項に記載の結像光学系を複数備え、各結像光
学系は、各色又は複数色に対応した感光体に対して画像
情報を記録することを特徴としている。
【0053】
【発明の実施の形態】(作用)本発明の課題を解決する
ためには、 ・ 画像有効域内における走査レンズの副走査倍率を略
一定とすること、 ・ 走査レンズの入射面、及び出射面の各像高における
副走査倍率を略一定とすること、 が重要となる。
【0054】光学箱(筐体)へのレンズ組み付け誤差、
レンズ自体の製造誤差により走査レンズ全体が走査面と
垂直な方向(Z方向)へ偏心した場合、走査レンズの副
走査倍率を略一定とすることで被走査面上における走査
線は一律シフトし偏心による走査線曲がりを無くすこと
が可能となる。
【0055】また特にモールドレンズにおいて型内の組
み付け精度不足により入射面に対する出射面のZ方向偏
心が生じた場合、走査レンズの各面における副走査倍率
を略一定とすることで、同様に被走査面における偏心に
よる走査線曲がりを無くすことが可能となる。
【0056】これらを達成するための具体的な手法とし
て本発明では走査レンズを単レンズから構成し、 ・ 走査レンズの出射面に副走査方向のほぼ全てのパワ
ーを配すること、 ・ 走査レンズの出射面の主走査方向の形状を画像有効
域内で副走査倍率が略一定となるよう決定すること、 を特徴とする。
【0057】副走査倍率が一定となるような主走査形状
とは図3で示すように、ポリゴン偏向面から走査レンズ
出射面までの空気換算距離(レンズ内部は実距離/屈折
率で換算)と出射面から被走査面までの距離との比が画
像有効域内で略一定となるような面形状であり、偏向器
側に曲率中心を有する略円形状の光学面となる。そして
同面に副走査方向のほぼ全てのパワーを配することによ
って走査レンズの副走査倍率を画像有効域内で略一定と
するとともに、入射面、出射面における副走査倍率も略
一定となる。
【0058】これにより走査レンズ全体、及び各光学面
の偏心が生じても走査線曲がりを生じない走査光学系を
単玉レンズを使用し安価に実現することが可能となる。
また本走査光学装置は特にこれを複数用いたカラー画像
形成装置における走査光学系に好適であり、同装置に適
用した場合、走査線の曲がり調整をすることなく走査線
の曲がりによる色ずれの少ない画像を得ることができ
る。
【0059】[実施形態1]図1は本発明の光走査装置
の実施形態1の主走査方向の要部断面図(主走査断面
図)、図2は図1の副走査方向の要部断面図(副走査断
面図)である。
【0060】尚、本明細書においては走査光学手段の光
軸と光偏向器により偏向された光束とが形成する面を主
走査断面、走査光学手段の光軸を含み主走査断面と直交
する面を副走査断面と定義する。
【0061】図中、1は光源手段であり、例えば半導体
レーザーより成っている。2はコリメーターレンズであ
り、光源手段1から出射された光束を略平行光束に変換
している。3は開口絞りであり、通過光束(光量)を制
限している。4はシリンドリカルレンズであり、副走査
方向にのみ所定の屈折力を有しており、開口絞り3を通
過した光束を副走査断面内で後述する光偏向器(偏向素
子)5の偏向面5aにほぼ線像として結像させている。
【0062】尚、コリメーターレンズ2、開口絞り3、
そしてシリンドリカルレンズ4等の各要素は入射光学系
の一要素を構成している。
【0063】5は偏向素子としての例えばポリゴンミラ
ー(回転多面鏡)より成る光偏向器であり、モータ等の
駆動手段(不図示)により所定方向に一定速度で回転し
ている。
【0064】61はfθ特性を有する走査光学素子(f
θレンズ)であり、両面にアナモフィック面を有する単
レンズにより構成され、光偏向器5と非走査面としての
感光ドラム面8との中間より該偏向器側に配置してい
る。
【0065】本実施形態の単レンズは、モールドプロセ
スで成形されたプラスディックレンズである。
【0066】本実施形態における走査光学素子61は、
主走査面内において第1面が偏向器側に凸面を向けた1
0次までの関数で表せる非球面、第2面は被走査面側に
凸面を向けた円弧よりなり、副走査面内においては、第
1面は平面、第2面は被走査面側に凸面を向けた円弧
で、その曲率はレンズの有効部内において軸上から軸外
に向かい連続的に変化させている。
【0067】走査光学素子61は、光偏向器5によって
反射偏向(偏向走査)された画像情報に基づく光束を被
走査面8上に結像させている。
【0068】8は被走査面としての感光ドラム面であ
る。光偏向器5の偏向面5aで反射偏向された光束は走
査光学素子61を介して感光ドラム面8上に導光され、
該光偏向器5を所定方向に回転させることによって、該
感光ドラム面8上を所定方向(主走査方向)に光走査し
ている。これにより記録媒体としての感光ドラム面8上
に画像記録を行なっている。
【0069】本発明の走査光学素子は、前記課題を解決
するために副走査方向に以下の機能を有している。 ・副走査方向の像面湾曲補正および面倒れ補正 ・副走査倍率の一定化 ・走査線湾曲の配置敏感度の低減化 上記3つの機能は、走査光学素子が画像有効域内で良好
な画像を記録を行うために必要となる条件であり、特に
副走査倍率を一定にすることにより、被走査面に入射す
る光束の副走査方向のFnoを均一化し、画像有効域内で
の副走査スポット径を一定とし、マルチビーム走査光学
装置においては、隣接した走査線の間隔を一定とするた
めに必要である。画像有効域内における副走査方向の結
像倍率の差(副走査Fnoの比)は走査光学装置として実
用上10%以下、望ましくは5%以下に押さえることが
必要である。
【0070】また、走査線湾曲の配置敏感度を低減する
ことにより、光学箱(筐体)への取りつけ精度やレンズ
自身の製造精度を低減することが可能である。
【0071】本発明では、これらの機能を実現するため
に、走査光学素子をアナモフィック単レンズより構成
し、 ・走査光学素子の出射面の主走査方向の形状を副走査倍
率が一定となるように定めること ・走査光学素子の出射面に副走査方向のパワーを略集中
すること ・走査光学素子の出射面の副走査方向の曲率を軸上から
軸外にむけて連続的に変化させること により、上記の項目を可能にしている。
【0072】副走査倍率が一定となるような主走査形状
とは図3で示すように、ポリゴンミラー面(偏向面)か
ら走査光学素子出射面までの空気換算距離P1又はM1
(レンズ内部は実距離/屈折率で換算)と出射面から被
走査面までの距離P2又はM2との比が画像有効域内で
略一定となるような面形状であり、偏向器側に曲率中心
を有する略円形状の光学面となる。そして同面に副走査
方向のほぼ全てのパワーを配することによって走査光学
素子の副走査倍率を画像有効域内で略一定とするととも
に、出射面における副走査倍率も略一定となる。ポリゴ
ンミラー面(偏向面)から走査光学素子出射面までの空
気換算距離と出射面から被走査面までの距離との比の変
動量は走査光学装置として実用上10%以下、望ましく
は5%以下に押さえることが必要である。
【0073】これにより、走査光学素子61の副走査方
向のパワーを出射面61bに集中させ、且つ主走査方向
に光軸から離れるに従って子線曲率半径を連続的に変化
させる構成をとるだけで、副走査方向の像面湾曲ならび
に副走査倍率を被走査面8上の走査有効全域における均
一性(副走査倍率一定)の両方を同時に且つ良好に補正
することができる。
【0074】ここでポリゴンミラー面上に回転中心が無
いことによる走査中の偏向面の出入りは量が小さいため
無視して考えても差し支えない。
【0075】走査線の湾曲の敏感度を低減させるために
は、結像光学系の副走査方向のパワーが、単レンズの1
面に略集中していることが望ましい。副走査方向のパワ
ーが複数の光学素子または複数の面で分担されている場
合には、それぞれの光学素子の配置誤差により発生する
走査線湾曲が積算されるばかりか、光偏向器側に配置さ
れる光学素子により発生する走査線湾曲が被走査面側に
配置される光学素子の配置誤差により増幅する場合があ
るからである。したがって結像光学系が単レンズにより
構成され、かつ単レンズの1面に副走査方向のパワーが
略集中していることが、走査線湾曲の敏感度を低減させ
る最適な方法である。副走査方向のパワーの集中の度合
いは、単レンズの全副走査パワーに対して、走査光学装
置として実用上90%以上、望ましくは95%以上であ
ることが必要である。
【0076】また単レンズの副走査方向に強い正のパワ
ーを有する面は主走査断面内における形状が円弧に近い
ことが望ましい。これは、主走査断面内における形状が
大きな非球面量を有するような場合には、レンズに対し
て主走査方向を軸とする回転を与えた場合に副走査方向
に強い正のパワーを持つ面に入射する光線の高さが主走
査方向の場所によって変化し、すなわち副走査方向の屈
折力が場所によって変化してしまうために走査線湾曲が
2次的な曲線とならず、走査線にうねりが発生してしま
うからである。
【0077】また単レンズの副走査方向に強い正のパワ
ーを有する面は被走査面側に近い側に配置されることが
望ましい。これは副走査方向に強い正のパワーにより屈
折された光束が被走査面までの距離が近ければ曲がりに
対する敏感度が低くなるためである。
【0078】上記の条件を満足しつつ、主走査方向の像
面湾曲及び等速走査を行なうためのfθ特性を良好に補
正するためには、前記結像光学系の光路長をL、焦点距
離をfとしたとき、薄肉系の設計に於いて、 1.28f≦L≦1.48f を満足する必要があり、この条件を厚肉系に適用した場
合には、主平面間隔を考慮して、以下の条件の範囲に入
ることが望ましい。
【0079】1.35f≦L≦1.55f さらに、走査光学素子の出射面61bの副走査方向の曲
率を軸上から軸外にむけて連続的に変化させることによ
って、副走査方向の像面湾曲を補正すると共に、ポリゴ
ンミラーの偏向面5aに結像された焦線を被走査面8上
に再結像し、倒れ補正光学系を構成している。ここで、
出射面61bの主走査方向の形状は、副走査倍率が一定
となる様に決定されているため、副走査方向の曲率変化
は、ほとんどが上記目的のために用いられることとなる
ため、従来の様に、副走査方向の曲率の変化を使用して
副走査方向の結像倍率の一定化を行なう必要が無い。
【0080】本実施形態では走査光学素子の屈折面の面
形状は以下の形状表現式により定義されている。光学面
と光軸との交点を原点とし、光軸方向をX軸、主走査断
面内において光軸と直交する軸をY軸、副走査断面内に
おいて光軸と直交する軸をZ軸としたとき、主走査方向
と対応する母線方向が、
【外9】
【0081】但し、Rは母線曲率半径,K,B4,B6
8,B10は非球面係数副走査方向(光軸を含む主走査
方向に直交する方向)と対応する子線方向が、
【外10】
【0082】ここで 1/r'=1/r+D22+D44+D66+D88
1010 但し、rは子線曲率半径、D2,D4,D6,D8,D10
子線変化係数なる式で表わされるものである。
【0083】なお光軸外の子線曲率半径r'は各々の位
置における母線の法線を含み主走査面と垂直ね面内に定
義されている。また形状表現式における多項式は10次
までの関数で表現しているが、次数はこれ以上でも以下
でも差し支えない。
【0084】図4に本実施形態における走査光学素子6
1の非球面係数を表す各係数及びその他の諸特性を示
す。
【0085】本実施形態における走査光学素子61は、
両面にアナモフィック面を有する単レンズにより構成さ
れ、主走査面内において第1面が偏向器側に凸面を向け
た非球面、第2面は被走査面側に凸面を向けた円弧より
なり、副走査面内においては、第1面は平面、第2面は
被走査面側に凸面を向けた円弧で、その曲率はレンズの
有効部内において軸上から軸外に向かい連続的に変化さ
せている。
【0086】図5に本実施形態における走査光学素子6
1の各面を通過する主光線の座標と偏向面5aから各面
までの光線距離を示している。最軸外を走査する時の入
射光線の主光線と偏向面5aとの交点をX、Y座標の原
点とし算出している。本実施形態における走査光学装置
では、光軸上におけるポリゴンミラーの偏向面5aから
走査光学素子61の出射面61bまでの空気換算距離
(レンズ中は 実距離/屈折率)はLao=63.19
3mm、前記走査光学素子61の出射面61bから前記
被走査面8までの距離はLbo=147.283mmで
あり、軸外におけるポリゴンミラーの偏向面5aから走
査光学素子61の出射面61bまでの空気換算距離はL
aθ=72.843mm、走査光学素子61の出射面6
1bから前記被走査面8までの距離はLbθ=170.
742mmであって、
【外11】
【0087】となり、
【外12】
【0088】なる条件を満足するように両面61a・6
1b(特に出射面61b)の主走査方向形状(母線形
状)を決定している。
【0089】図6(A),(B),(C)は各々本実施
形態における光走査装置の近軸収差(像面湾曲、歪曲収
差、副走査倍率差)を示す諸収差図であり、像面湾曲に
おける実線は副走査方向、点線は主走査方向を示してい
る。この諸収差図から分かるように本実施形態では近軸
収差が良好に補正されており、高精細印字に適した良好
なる光走査装置を実現させている。
【0090】副走査方向のFnoの比は、 Fmin/Fmax=0.982≧0.9 となり、副走査倍率の一定の条件を満足することを示し
ている。
【0091】前記結像光学系の光路長をL、焦点距離を
fとしたとき、 1.35f≦L=1.45≦1.55f であり、出射面の主走査方向の形状を副走査倍率を一定
とするように決定し、かつ主走査方向の像面湾曲及びf
θ特性も良好に補正する、光路長と焦点距離の関係を満
足している。
【0092】前記結像光学系の全系の副走査方向のパワ
ーをφs、出射面(第2面)の副走査方向のパワーをφs
2としたとき 0.9≦φs2/φs≦1.1 であり、副走査方向のパワーが出射面に集中しているこ
とによって、走査線湾曲の配置敏感度の低い系が実現さ
れている。
【0093】図7は走査光学素子61を副走査断面内に
おいて光軸と直交するZ軸方向に移動した場合の走査線
湾曲量(Z方向のオフセット量は除く)を示しており、
移動量は0.1mmである。どちらも光走査装置上に走
査光学素子を配置する上で適当な誤差と考えられるが、
この配置誤差を与えても走査線湾曲はほとんど発生せ
ず、装置上問題となるレベルには達することはない。
【0094】図7において、R1曲線は、fθレンズ6
1の入射面のみが偏心した場合の走査線湾曲量を示し、
R2曲線は、fθレンズ61の出射面のみが偏心した場
合の走査線湾曲量を示し、block曲線は、fθレン
ズ61の入射面及び出射面の両面が偏心した場合の走査
線湾曲量を示している。
【0095】つまり、図7の結果から、光学箱(筐体)
へのレンズ組み付け誤差、レンズ自体の製造誤差により
走査レンズ全体が走査面と垂直な方向(Z方向)へ偏心
した場合でも、走査レンズの副走査倍率を略一定とする
ことで被走査面上における走査線は一律シフトし偏心に
よる走査線曲がりを無くすことが可能であることが判
る。
【0096】また、図7の結果から、特にモールドレン
ズにおいて型内の組み付け精度不足により入射面に対す
る出射面のZ方向偏心が生じた場合でも、走査レンズの
各面における副走査倍率を略一定とすることで、同様に
被走査面における副走査方向への偏心による走査線曲が
りを無くすことが可能であることが判る。
【0097】また、本実施形態においては特にプラスチ
ックレンズで顕著な環境変動時のピント移動を補償する
為に第1、第2の光学素子のうち少なくとも一方の面に
回折格子面を設けて形成しても良い。また本実施形態に
おいては光源手段をマルチビームレーザーより構成して
も前述の実施形態1と同様に適用することができる。
【0098】マルチビームのビーム本数は、2本でも3
本以上でも良い。
【0099】本実施形態における走査光学素子である単
レンズ61はモールドプロセスで成形されたガラスレン
ズでも良い。
【0100】但し、本発明は、モールドレンズに限定さ
れる発明ではなく、研磨により成形したレンズにも適用
できる。
【0101】[実施形態2]図8は本発明の光走査装置
の実施形態2の主走査方向の要部断面図(主走査断面
図)、図9は図8の副走査方向の要部断面図(副走査断
面図)である。
【0102】実施形態2が実施形態1と異なる点は、走
査結像素子62の第1面の副走査方向に弱い凸のパワー
が付いている点である。副走査パワーの分担比は、実施
形態1と異なるが、良好な収差特性を示しており、十分
な結像特性を示している。
【0103】図10に本実施形態における走査光学素子
61の非球面係数を表す各係数及びその他の諸特性を示
す。
【0104】図11(A),(B),(C)は各々本実
施形態における光走査装置の近軸収差(像面湾曲、歪曲
収差、副走査倍率差)を示す諸収差図であり、像面湾曲
における実線は副走査方向、点線は主走査方向を示して
いる。この諸収差図から分かるように本実施形態では近
軸収差が良好に補正されており、高精細印字に適した良
好なる光走査装置を実現させている。
【0105】本実施形態における走査光学装置では、主
走査形状は実施形態1と同じであり主光線の座標及び各
面までの光線距離は図5と同様である。光軸上における
ポリゴンミラーの偏向面5aから走査光学素子62の出
射面62bまでの空気換算距離(レンズ中は 実距離/
屈折率)はLao=63.193mm、前記走査光学素
子62の出射面62bから前記被走査面8までの距離は
bo=147.283mmであり、軸外におけるポリ
ゴンミラーの偏向面5aから走査光学素子62の出射面
62bまでの空気換算距離はLaθ=72.843m
m、走査光学素子62の出射面62bから前記被走査面
8までの距離はLbθ=170.742mmであって、
【外13】
【0106】となり、
【外14】
【0107】なる条件を満足するように両面62a・6
2b(特に出射面62b)の主走査方向形状(母線形
状)を決定している。
【0108】副走査方向のFnoの比は、 Fmin/Fmax=0.984≧0.9 となり、副走査倍率の一定の条件を満足することを示し
ている。
【0109】前記結像光学系の光路長をL、焦点距離を
fとしたとき、 1.35f≦L=1.45≦1.55f であり、出射面の主走査方向の形状を副走査倍率を一定
とするように決定し、かつ主走査方向の像面湾曲及びf
θ特性も良好に補正する、光路長と焦点距離の関係を満
足している。
【0110】前記結像光学系の全系の副走査方向のパワ
ーをφs、出射面(第2面)の副走査方向のパワーをφs
2としたとき 0.9≦φs2/φs=0.929≦1.1 であり、副走査方向のパワーが出射面に集中しているこ
とによって、走査線湾曲の配置敏感度の低い系が実現さ
れている。
【0111】図12は走査光学素子62を副走査断面内
において光軸と直交するZ軸方向に移動した場合の走査
線湾曲量(Z方向のオフセット量は除く)を示してお
り、移動量は0.1mmである。どちらも光走査装置上
に走査光学素子を配置する上で適当な誤差と考えられる
が、この配置誤差を与えても走査線湾曲はほとんど発生
せず、装置上問題となるレベルには達することはない。
【0112】[実施形態3]図13は本発明の光走査装
置の実施形態3の主走査方向の要部断面図(主走査断面
図)、図14は図12の副走査方向の要部断面図(副走
査断面図)である。
【0113】実施形態3が実施形態1と異なる点は、走
査結像素子63の第1面の副走査方向に弱い凹のパワー
が付いている点である。副走査パワーの分担比は、実施
形態1と異なるが、良好な収差特性を示しており、十分
な結像特性を示している。
【0114】図15に本実施形態における走査光学素子
63の非球面係数を表す各係数及びその他の諸特性を示
す。
【0115】図16(A),(B),(C)は各々本実
施形態における光走査装置の近軸収差(像面湾曲、歪曲
収差、副走査倍率差)を示す諸収差図であり、像面湾曲
における実線は副走査方向、点線は主走査方向を示して
いる。この諸収差図から分かるように本実施形態では近
軸収差が良好に補正されており、高精細印字に適した良
好なる光走査装置を実現させている。
【0116】本実施形態における走査光学装置では、主
走査形状は実施形態1と同じであり主光線の座標及び各
面までの光線距離は図5と同様である。光軸上における
ポリゴンミラーの偏向面5aから走査光学素子63の出
射面63bまでの空気換算距離(レンズ中は 実距離/
屈折率)はLao=63.193mm、前記走査光学素
子63の出射面63bから前記被走査面8までの距離は
bo=147.283mmであり、軸外におけるポリ
ゴンミラーの偏向面5aから走査光学素子63の出射面
63bまでの空気換算距離はLaθ=72.843m
m、走査光学素子63の出射面63bから前記被走査面
8までの距離はLbθ=170.742mmであって、
【外15】
【0117】となり、
【外16】
【0118】なる条件を満足するように両面63a・6
3b(特に出射面63b)の主走査方向形状(母線形
状)を決定している。
【0119】副走査方向のFnoの比は、 Fmin/Fmax=0.965≧0.9 となり、副走査倍率の一定の条件を満足することを示し
ている。
【0120】前記結像光学系の光路長をL、焦点距離を
fとしたとき、 1.35f≦L=1.45≦1.55f であり、出射面の主走査方向の形状を副走査倍率を一定
とするように決定し、かつ主走査方向の像面湾曲及びf
θ特性も良好に補正する、光路長と焦点距離の関係を満
足している。
【0121】前記結像光学系の全系の副走査方向のパワ
ーをφs、出射面(第2面)の副走査方向のパワーをφs
2としたとき 0.9≦φs2/φs=1.085≦1.1 であり、副走査方向のパワーが出射面に集中しているこ
とによって、走査線湾曲の配置敏感度の低い系が実現さ
れている。
【0122】走査光学素子63を副走査断面内において
光軸と直交するZ軸方向に移動した場合の走査線湾曲量
の図は省略したが、図7、12と同様に走査線湾曲はほ
とんど発生せず、装置上問題となるレベルには達するこ
とはない。
【0123】[画像形成装置]図19は、前述した実施
形態1〜3の光走査装置を用いた画像形成装置(電子写
真プリンタ)の実施形態を示す副走査方向の要部断面図
である。図19において、符号104は画像形成装置を
示す。この画像形成装置104には、パーソナルコンピ
ュータ等の外部機器117からコードデータDcが入力
する。このコードデータDcは、装置内のプリンタコン
トローラ111によって、画像データ(ドットデータ)
Diに変換される。この画像データDiは、光走査ユニ
ット100に入力される。そして、この光走査ユニット
(光走査装置)100からは、画像データDiに応じて
変調された光ビーム(光束)103が出射され、この光
ビーム103によって感光ドラム101の感光面が主走
査方向に走査される。
【0124】静電潜像担持体(感光体)たる感光ドラム
101は、モータ115によって時計廻りに回転させら
れる。そして、この回転に伴って、感光ドラム101の
感光面が光ビーム103に対して、主走査方向と直交す
る副走査方向に移動する。感光ドラム101の上方に
は、感光ドラム101の表面を一様に帯電せしめる帯電
ローラ102が表面に当接するように設けられている。
そして、帯電ローラ102によって帯電された感光ドラ
ム101の表面に、前記光走査ユニット100によって
走査される光ビーム103が照射されるようになってい
る。
【0125】先に説明したように、光ビーム103は、
画像データDiに基づいて変調されており、この光ビー
ム103を照射することによって感光ドラム101の表
面に静電潜像を形成せしめる。この静電潜像は、上記光
ビーム103の照射位置よりもさらに感光ドラム101
の回転方向の下流側で感光ドラム101に当接するよう
に配設された現像器107によってトナー像として現像
される。ここで用いられるトナー粒子は、例えば帯電ロ
ーラ102によって帯電された電荷とは逆符号を持つも
のが用いられる。そして、感光ドラムの非露光部にトナ
ーが付着する部分(画線部)となる。つまり、本実施形
態においては、所謂正規現像が行われる。尚、本実施形
態において感光ドラムの露光部にトナーが付着する反転
現像を行うようにしても良い。
【0126】現像器107によって現像されたトナー像
は、感光ドラム101の下方で、感光ドラム101に対
向するように配設された転写ローラ108によって被転
写材たる用紙112上に転写される。用紙112は感光
ドラム101の前方(図19において右側)の用紙カセ
ット109内に収納されているが、手差しでも給紙が可
能である。用紙カセット109端部には、給紙ローラ1
10が配設されており、用紙カセット109内の用紙1
12を搬送路へ送り込む。
【0127】以上のようにして、未定着トナー像を転写
された用紙112はさらに感光ドラム101後方(図1
9において左側)の定着器へと搬送される。定着器は内
部に定着ヒータ(図示せず)を有する定着ローラ113
とこの定着ローラ113に圧接するように配設された加
圧ローラ114とで構成されており、転写部から撒送さ
れてきた用紙112を定着ローラ113と加圧ローラ1
14の圧接部にて加圧しながら加熱することにより用紙
112上の未定着トナー像を定着せしめる。更に定着ロ
ーラ113の後方には排紙ローラ116が配設されてお
り、定着された用紙112を画像形成装置の外に排出せ
しめる。
【0128】図19においては図示していないが、プリ
ントコントローラ111は、先に説明データの変換だけ
でなく、モータ115を始め画像形成装置内の各部や、
光走査ユニット100内のポリゴンモータなどの制御を
行う。
【0129】[カラー画像形成装置]図20は前述した
実施形態1〜3の光走査装置を複数個同時に使用し、そ
れぞれ異なる感光ドラム面上に各色毎の画像情報を記録
し、カラー画像を形成したタンデムタイプのカラー画像
形成装置の要部概略図である。
【0130】同図において41,42,43,44は各
々前述した実施形態1〜3の光走査装置、21,22,
23,24は各々像担持体としての感光ドラム、31,
32,33,34は各々現像器、45は搬送ベルトであ
る。
【0131】同図におけるカラー画像形成装置は実施形
態1〜3の光走査装置(41,42,43,44)を4
個並べ、各々がC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イ
エロー)、B(ブラック)の各色に対応し、各々並行し
て感光ドラム(21,22,23,24)面上に画像信
号を記録し、その後記録材に多重転写して1枚のフルカ
ラー画像を高速に印字するものである。
【0132】本発明では、1つの偏向手段に2つの結像
光学系が対応し、各結像光学系に感光体が対応するユニ
ットが2つあるような形態にも適用できる。
【0133】また、1つの偏向手段に2つの結像光学系
が対応し、各結像光学系に2つの感光体が対応する形態
にも適用できる。
【0134】このように本発明の光走査装置を複数用い
てカラー画像形成装置を構成することにより、高速化を
図ることができると同時に各色間のレジストレーション
ずれ(色ずれ)の少ない高画質なカラー画像を得ること
ができる。
【0135】
【発明の効果】本発明によれば本発明では、光学素子を
単レンズより構成し、・走査光学素子の出射面の主走査
方向の形状を副走査倍率が一定となるように定めること
・走査光学素子の出射面に副走査方向のパワーを略集中
することにより、光学素子の配置誤差により発生する走
査線湾曲を微小に抑えることができる光走査装置及びそ
れを用いた画像形成装置を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の主走査方向の要部断面図
【図2】本発明の実施形態1の副走査方向の要部断面図
【図3】副走査倍率が一定となる主走査形状の説明図。
【図4】実施形態1における設計データ。
【図5】実施形態1における、光線の座標及び光線距離
【図6】本発明の実施形態1の近軸収差(像面湾曲、歪
曲収差、副走査倍率)を示す諸収差図
【図7】本発明の実施形態1の走査光学素子の配置敏感
度を示す図
【図8】本発明の実施形態2の主走査方向の要部断面図
【図9】本発明の実施形態2の副走査方向の要部断面図
【図10】実施形態2における設計データ。
【図11】本発明の実施形態2の近軸収差(像面湾曲、
歪曲収差、副走査倍率)を示す諸収差図
【図12】本発明の実施形態2の走査光学素子の配置敏
感度を示す図
【図13】本発明の実施形態3の主走査方向の要部断面
【図14】本発明の実施形態3の副走査方向の要部断面
【図15】実施形態3における設計データ。
【図16】本発明の実施形態3の近軸収差(像面湾曲、
歪曲収差、副走査倍率)を示す諸収差図
【図17】従来の光走査装置の要部概略図
【図18】従来の光走査装置の配置敏感度を示す図
【図19】本発明の走査光学装置を用いた画像形成装置
(電子写真プリンタ)の構成例を示す副走査方向の要部
断面図
【図20】本発明のカラー画像形成装置の要部構成図
【符号の説明】
1 光源手段(半導体レーザー) 2 コリメーターレンズ 3 開口絞り 4 シリンドリカルレンズ 5 偏向素子(光偏向器) 6 走査光学素子(fθレンズ) 8 被走査面(感光体ドラム) 11 結像光学系 41,42,43,44 光走査装置 21,22,23,24 像担持体(感光ドラム) 31,32,33,34 現像器 45 搬送ベルト 100 光走査装置 101 感光ドラム 102 帯電ローラ 103 光ビーム 104 画像形成装置 107 現像装置 108 転写ローラ 109 用紙カセット 110 給紙ローラ 112 転写材(用紙) 113 定着ローラ 114 加圧ローラ 116 排紙ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/113 H04N 1/04 104A (72)発明者 下村 秀和 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 石原 圭一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 Fターム(参考) 2C362 BA04 BA50 BA51 BA86 BB14 BB22 2H045 CA04 CA34 CA55 CA68 2H087 KA19 LA22 PA01 PA17 PB01 QA02 QA07 QA14 QA34 RA05 RA08 RA12 RA13 5C051 AA02 CA07 DA02 DB02 DB22 DC02 DC04 DC07 EA01 FA01 5C072 AA03 BA17 HA02 HA06 HA09 HA13 QA14 XA01 XA05

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源手段から射出した光束を偏向素子に
    導光し、該偏向素子により偏向された光束を被走査面上
    に結像させる結像光学系を有する光走査装置において、 該結像光学系は単レンズからなり、該単レンズ出射面の
    主走査方向断面形状は円弧であり、該結像光学系の全系
    の副走査方向のパワーをφs、該出射面の副走査方向の
    パワーをφs2としたとき、該出射面の副走査方向のパワ
    ーは、0.9≦φs2/φs≦1.1を満足しており、光
    軸上における該偏向手段から該単レンズの出射面までの
    空気換算距離をLao、該単レンズの出射面から前記被
    走査面までの距離をLboとし、軸外における該偏向手
    段から該単レンズの出射面までの空気換算距離を
    aθ、該単レンズの出射面から該被走査面までの距離
    をLbθとしたとき、主走査方向の円弧は、 【外1】 を満足していることを特徴とする光走査装置。
  2. 【請求項2】 前記出射面の副走査方向のパワー又は/
    及び前記入射面の副走査方向のパワーが主走査方向の形
    状に相関無く変化していることを特徴とする請求項1に
    記載の光走査装置。
  3. 【請求項3】 前記出射面の副走査方向の曲率半径が軸
    上から軸外に向って変化していることを特徴とする請求
    項1又は請求項2に記載の光走査装置。
  4. 【請求項4】 前記入射面及び前記出射面がアナモフィ
    ック面であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか
    1項に記載の光走査装置。
  5. 【請求項5】 前記入射面の主走査方向の形状が非球面
    形状であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1
    項に記載の光走査装置。
  6. 【請求項6】 前記結像光学系の光路長をL、焦点距離
    をfとしたとき、以下の関係式を満足することを特徴と
    する請求項1乃至5の何れか1項に記載の光走査装置。 1.35f≦L≦1.55f
  7. 【請求項7】 前記結像光学系の主走査方向のレンズ形
    状のうち、非球面を使用する面において、曲率変化に変
    曲点を持たないことを特徴とする請求項1から6の何れ
    か1項に記載の光走査装置。
  8. 【請求項8】 前記結像光学系は、プラスチック成型に
    より作製されていることを特徴とする請求項1から7の
    何れか1項に記載の光走査装置。
  9. 【請求項9】 前記結像光学系の光源としてマルチビー
    ムレーザを用いたことを特徴とする請求項1から8の何
    れか1項に記載の光走査装置。
  10. 【請求項10】 前記結像光学系の全系の副走査方向の
    パワーをφs、前記出射面の副走査方向のパワーをφs2
    としたとき、該出射面の副走査方向のパワーは、0.9
    5≦φs2/φs≦1.05を満足していることを特徴と
    する請求項1から9の何れか1項に記載の光走査装置。
  11. 【請求項11】 光軸上における前記偏向手段から前記
    単レンズの出射面までの空気換算距離をLao、前記単
    レンズの出射面から前記被走査面までの距離をLbo
    し、軸外における前記偏向手段から該単レンズの出射面
    までの空気換算距離をLaθ、前記単レンズの出射面か
    ら前記被走査面までの距離をLbθとしたとき、主走査
    方向の円弧は、 【外2】 を満足していることを特徴とする請求項1から10の何
    れか1項に記載の光走査装置。
  12. 【請求項12】 前記単レンズの出射面の副走査面内の
    形状は円弧であることを特徴とする請求項1から11の
    何れか1項に記載の光走査装置。
  13. 【請求項13】 前記単レンズの入射面の副走査面内の
    形状は平面であることを特徴とする請求項1から12の
    何れか1項に記載の光走査装置。
  14. 【請求項14】 請求項1から13の何れか1項に記載
    の走査光学装置と、前記被走査面に配置された感光体
    と、前記走査光学装置で走査された光束によって前記感
    光体上に形成された静電潜像をトナー像として現像する
    現像器と、前記現像されたトナー像を被転写材に転写す
    る転写器と、転写されたトナー像を被転写材に定着させ
    る定着器とを備えた画像形成装置。
  15. 【請求項15】 請求項1から14の何れか1項に記載
    の走査光学装置と、外部機器から入力したコードデータ
    を画像信号に変換して前記走査光学装置に入力せしめる
    プリンタコントローラとを備えた画像形成装置。
  16. 【請求項16】 請求項1から15の何れか1項に記載
    の結像光学系を複数備え、各結像光学系は、各色又は複
    数色に対応した感光体に対して画像情報を記録すること
    を特徴とする画像形成装置。
  17. 【請求項17】 光源手段から射出した光束を偏向素子
    に導光し、該偏向素子により偏向された光束を被走査面
    上に結像させる結像光学系を有する光走査装置におい
    て、 該結像光学系はモールドプロセスで成形された単レンズ
    からなり、該単レンズの出射面の主走査方向断面形状は
    円弧であり、該結像光学系の全系の副走査方向のパワー
    をφs、該出射面の副走査方向のパワーをφs2としたと
    き、該出射面の副走査方向のパワーは、0.9≦φs2/
    φs≦1.1を満足しており、光軸上における該偏向手
    段から該単レンズの出射面までの空気換算距離を
    ao、該単レンズの出射面から前記被走査面までの距
    離をLboとし、軸外における該偏向手段から該単レン
    ズの出射面までの空気換算距離をLaθ、該単レンズの
    出射面から該被走査面までの距離をLbθとしたとき、
    主走査方向の円弧は、 【外3】 を満足していることを特徴とする光走査装置。
  18. 【請求項18】 前記出射面の副走査方向のパワー又は
    /及び前記入射面の副走査方向のパワーが主走査方向の
    形状に相関無く変化していることを特徴とする請求項1
    7に記載の光走査装置。
  19. 【請求項19】 前記出射面の副走査方向の曲率半径が
    軸上から軸外に向って変化していることを特徴とする請
    求項17又は請求項18に記載の光走査装置。
  20. 【請求項20】 前記入射面及び前記出射面がアナモフ
    ィック面であることを特徴とする請求項17乃至19の
    何れか1項に記載の光走査装置。
  21. 【請求項21】 前記入射面の主走査方向の形状が非球
    面形状であることを特徴とする請求項17乃至20の何
    れか1項に記載の光走査装置。
  22. 【請求項22】 前記結像光学系の光路長をL、焦点距
    離をfとしたとき、以下の関係式を満足することを特徴
    とする請求項17乃至21の何れか1項に記載の光走査
    装置。 1.35f≦L≦1.55f
  23. 【請求項23】 前記結像光学系の主走査方向のレンズ
    形状のうち、非球面を使用する面において、曲率変化に
    変曲点を持たないことを特徴とする請求項17から22
    の何れか1項に記載の光走査装置。
  24. 【請求項24】 前記結像光学系は、プラスチック成型
    により作製されていることを特徴とする請求項17から
    23の何れか1項に記載の光走査装置。
  25. 【請求項25】 前記結像光学系の光源としてマルチビ
    ームレーザを用いたことを特徴とする請求項17から2
    4の何れか1項に記載の光走査装置。
  26. 【請求項26】 前記結像光学系の全系の副走査方向の
    パワーをφs、前記出射面の副走査方向のパワーをφs2
    としたとき、該出射面の副走査方向のパワーは、0.9
    5≦φs2/φs≦1.05を満足していることを特徴と
    する請求項17から25の何れか1項に記載の光走査装
    置。
  27. 【請求項27】 光軸上における前記偏向手段から前記
    単レンズの出射面までの空気換算距離をLao、前記単
    レンズの出射面から前記被走査面までの距離をLbo
    し、軸外における前記偏向手段から該単レンズの出射面
    までの空気換算距離をLaθ、前記単レンズの出射面か
    ら前記被走査面までの距離をLbθとしたとき、主走査
    方向の円弧は、 【外4】 を満足していることを特徴とする請求項17から26の
    何れか1項に記載の光走査装置。
  28. 【請求項28】 前記単レンズの出射面の副走査面内の
    形状は円弧であることを特徴とする請求項17から27
    の何れか1項に記載の光走査装置。
  29. 【請求項29】 前記単レンズの入射面の副走査面内の
    形状は平面であることを特徴とする請求項17から28
    の何れか1項に記載の光走査装置。
  30. 【請求項30】 請求項1から29の何れか1項に記載
    の走査光学装置と、前記被走査面に配置された感光体
    と、前記走査光学装置で走査された光束によって前記感
    光体上に形成された静電潜像をトナー像として現像する
    現像器と、前記現像されたトナー像を被転写材に転写す
    る転写器と、転写されたトナー像を被転写材に定着させ
    る定着器とを備えた画像形成装置。
  31. 【請求項31】 請求項17から30の何れか1項に記
    載の走査光学装置と、外部機器から入力したコードデー
    タを画像信号に変換して前記走査光学装置に入力せしめ
    るプリンタコントローラとを備えた画像形成装置。
  32. 【請求項32】 請求項17から31の何れか1項に記
    載の結像光学系を複数備え、各結像光学系は、各色又は
    複数色に対応した感光体に対して画像情報を記録するこ
    とを特徴とする画像形成装置。
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