JP2002359277A - ウェハのノッチ合せ装置 - Google Patents

ウェハのノッチ合せ装置

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JP2002359277A
JP2002359277A JP2001163947A JP2001163947A JP2002359277A JP 2002359277 A JP2002359277 A JP 2002359277A JP 2001163947 A JP2001163947 A JP 2001163947A JP 2001163947 A JP2001163947 A JP 2001163947A JP 2002359277 A JP2002359277 A JP 2002359277A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ウェハを、真空吸引力を用いることなく、簡単
な構造でクランプすることができるようにしたウェハの
ノッチ合せ装置を提供する。 【解決手段】ウェハ支持部7A,7B,…を備えたウェ
ハ保持具5を主軸14の上端に取り付け、主軸を回転駆
動して、ウェハ2を保持させたウェハ保持具5を回転さ
せる。ウェハ2が回転する過程でノッチセンサによりウ
ェハ2の外周に形成されたノッチを検出し、検出したノ
ッチの位置を基準位置に合せる。ウェハ保持具5に設け
る1つのウェハ支持部7Aにクランプ具703を設け、
電磁ソレノイド70の出力軸70aの変位を、主軸14
を貫通させたクランプ駆動軸52と、リンク機構61
と、スライド板50とを通してクランプ具703に伝達
して、クランプ具703をクランプ位置とアンクランプ
位置とに変位させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウェハ等の
ウェハの外周に形成されているノッチの位置を基準位置
に合せるために用いるノッチ合せ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】IC等の半導体素子の製造過程において
は、多数の半導体ウェハをカセット内に積み重ねて収納
して、該カセットをプロセス装置等に搬入し、プロセス
装置等の内部でカセットからウェハを一枚ずつ取り出し
て所定の保持手段の上に移送する。またプロセス装置等
で処理が終了したウェハは、元のカセットに戻すか、ま
たは他のカセットに収納して装置から搬出する。
【0003】ウェハをカセットからプロセス装置等に搬
入する際には、ウェハの向きを常に一定にする必要があ
る。そのため、ウェハの外周部には、その向きを識別す
る指標(目印)として、U字形またはV字形などの切欠
きからなるノッチが形成されている。ウェハをカセット
からプロセス装置等に搬入する際には、ウェハの外周の
ノッチの位置を基準位置に合せておく必要がある。
【0004】本明細書では、ウェハのノッチの位置を基
準位置に合せることを「ノッチ合せ」と呼んでいる。
【0005】なおウェハの外周にオリフラ(オリエンテ
ーション・フラット)と呼ばれるフラットな切欠きを設
けて、このオリフラをウェハの位置合せの指標とするこ
とも行われているが、本発明においては、ウェハの位置
合せの指標としてノッチを用いる場合を対象とする。
【0006】通常、ウェハを収納するカセットや、ウェ
ハに対して各種の処理を行うプロセス装置等には、ウェ
ハのノッチ合せを行う機能が備わっていないため、ウェ
ハを移送する経路の途中に、ノッチ合せ装置を配置し
て、このノッチ合せ装置によりウェハのノッチの位置を
基準位置に合せるようにしている。
【0007】ウェハのノッチ合せ装置は、円板状のウェ
ハの外周部を周方向に間隔を隔てた複数の位置で下方か
ら受け止めて支持する複数のウェハ支持部を有して垂直
方向に伸びる主軸の上端に中心部が取り付けられたウェ
ハ保持具と、ウェハ保持具を回転させるべく主軸を回転
駆動する回転駆動機構と、ウェハ保持具に保持されたウ
ェハがウェハ保持具とともに回転する過程で該ウェハの
外周に形成されたノッチを検出するノッチセンサとを備
えていて、ノッチセンサによりウェハのノッチを検出し
た後、そのノッチの位置を基準位置に合せる動作を行う
ようになっている。
【0008】またこの種のノッチ合せ装置においては、
ウェハをウェハ保持具に保持させた際に、ウェハの中心
位置が基準の位置に一致するように機械的に位置決めさ
れるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のノッチ合せ装置
においては、ウェハをウェハ保持具に保持させた状態
で、ウェハの位置がずれないように、ウェハをウェハ保
持具に対してクランプする装置を設けておく必要があ
る。
【0010】従来のノッチ合せ装置においては、ウェハ
をクランプするために、真空吸引力を利用したクランプ
装置を用いていたが、真空吸引力を利用したクランプ装
置を動作させるためには真空ポンプを必要とするだけで
なく、クランプ装置と真空ポンプとの間を接続する配管
類やバルブ類を設ける必要があるため、装置の構造が複
雑になって大形になる上に、コストが高くなるという問
題があった。
【0011】また従来は、ウェハの表裏両面の外周寄り
の一定幅の領域が未処理領域となっていて、この未処理
領域に保持具を当接させたりクランプ具を当接させたり
することができたが、最近では、ウェハの表裏両面の外
周寄りの部分に物を当てがうことは許されなくなる傾向
にある。例えば直径が300[mm]のウェハの場合、ウ
ェハを保持したりクランプしたりする際に、保持具やク
ランプ具を当接させることが許されるのは、ウェハの外
周の下面側の面取り部と該ウェハの下面との間の境界を
形成する外周縁部と、ウェハの外周面のみであり、外周
部の面取り部にも物を当てがうことは許されない。この
ように、保持具やクランプ具を当てがうことが許される
部分が制限されているウェハを、真空吸引力によりクラ
ンプすることは容易ではない。
【0012】なお本明細書では、ウェハの外周の下面側
の面取り部と該ウェハの下面との間の境界を形成する外
周縁部をウェハの下面側外周縁部と呼ぶ。またウェハの
外周の上面側の面取り部と該ウェハの上面との間の境界
を形成する外周縁部をウェハの上面側外周縁部と呼ぶ。
【0013】本発明の目的は、真空吸引力を用いること
なく、電磁ソレノイドを駆動源として用いて、簡単でコ
ンパクトな構造でウェハのクランプ機構を実現できるよ
うにしたウェハのノッチ合せ装置を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、円板状のウェ
ハの外周部を周方向に間隔を隔てた複数の位置で下方か
ら受け止めて支持する複数のウェハ支持部を有して垂直
方向に伸びる主軸の上端に中心部が取り付けられたウェ
ハ保持具と、このウェハ保持具を回転させるべく主軸を
回転駆動する回転駆動機構と、ウェハ保持具に保持され
たウェハがウェハ保持具とともに回転する過程で該ウェ
ハの外周に形成されたノッチを検出するノッチセンサと
を備えて、ノッチセンサにより検出されたウェハのノッ
チの位置を基準位置に合せる動作を行うウェハのノッチ
合せ装置に係わるものである。
【0015】上記ウェハ保持具に設けられた各ウェハ支
持部は、ウェハの下面側外周縁部を下方から受け止める
ウェハ受部と該ウェハ受部により受け止められたウェハ
の外周面に接して該ウェハを径方向に位置決めする径方
向位置決め部とを備えていて、ウェハを、その下面側外
周縁部及び外周面のみに接して位置決め保持する。
【0016】本発明においては、複数のウェハ支持部の
うちの少なくとも一つに設けられる径方向位置決め部
を、支持すべきウェハの外周面に当接して該ウェハをク
ランプした状態になるクランプ位置と該クランプを解除
した状態になるアンクランプ位置との間を支持すべきウ
ェハの径方向に沿って変位し得るように設けられたクラ
ンプ具により構成する。
【0017】また、主軸の軸心部を貫通させたクランプ
駆動部材を通して電磁ソレノイドの出力軸の変位をクラ
ンプ具に伝達して、クランプ具をクランプ位置とアンク
ランプ位置とに変位させるクランプ具駆動装置を設け、
このクランプ具駆動装置とクランプ具とにより、ウェハ
をクランプするクランプ装置を構成する。
【0018】上記のように、少くとも一つのウェハ支持
部の径方向位置決め部をクランプ具により構成して、ウ
ェハ保持具を回転させる主軸の軸心部を貫通させたクラ
ンプ駆動部材を通して電磁ソレノイドの出力軸の変位を
クランプ具に伝達する構造にすると、真空吸引力を用い
ることなく、簡単でコンパクトな構造で、ウェハをクラ
ンプしたり、アンクランプしたりすることができる。
【0019】なお本明細書において、「電磁ソレノイド
の出力軸の変位」は、電磁ソレノイドが励磁されたとき
にその出力軸に生じる変位だけでなく、電磁ソレノイド
が消勢されて復帰バネの付勢力等により該出力軸に生じ
る変位をも包含する。
【0020】上記のように電磁ソレノイドをクランプ装
置の駆動源として用いると、真空ポンプ及び真空を供給
するための配管やバルブ類を設ける必要がなくなるた
め、装置の構成を簡単にして、装置の小形化を図ること
ができる。
【0021】また上記のように構成すると、ウェハの外
周部をクランプ具によりクランプするため、表裏両面の
外周寄りの部分にクランプ具を当接させることが許容さ
れないウェハも問題なくクランプすることができる。
【0022】ウェハを安定に保持するため、上記ウェハ
支持部は少くとも3つ(好ましくは3つ)設けるのが望
ましい。
【0023】またクランプ具駆動装置は、主軸の軸心部
をスライド自在に貫通した状態で設けられて、主軸とと
もに回転し得るように支持されたクランプ駆動軸と、ク
ランプ駆動軸の軸線方向の変位を前記径方向の変位に変
換してクランプ具に伝達する変位伝達機構と、直線変位
を生じる出力軸を有する電磁ソレノイドと、クランプ具
をクランプ位置とアンクランプ位置とに変位させるべ
く、電磁ソレノイドの出力軸の直線変位をクランプ駆動
軸に伝達するクランプ駆動機構とを備えた構成とするこ
とができる。
【0024】ウェハを安定に保持するためには、ウェハ
を3点で支持するようにするのが好ましい。ウェハを3
点で支持する場合には、等角度間隔で放射状に設けられ
た3つの腕部を有する保持具本体と該保持具本体の3つ
の腕部のそれぞれの先端に設けられて円板状のウェハの
外周部を下方から受け止めて支持する3つのウェハ支持
部とを有するウェハ保持具を設けて、該ウェハ保持具の
保持具本体の中心部を、垂直方向に伸びる主軸の上端に
取り付ける。
【0025】この場合、ウェハ保持具の一つのウェハ支
持部に設けられた径方向位置決め部を、支持すべきウェ
ハの外周面に当接して該ウェハをクランプするクランプ
位置と該クランプを解除するアンクランプ位置との間を
径方向に沿って変位可能なクランプ具により構成する。
【0026】また、クランプ具駆動装置は、主軸の軸心
部をスライド自在に貫通した状態で設けられて、該主軸
とともに回転するように支持されたクランプ駆動軸と、
主軸の軸線方向に沿ったクランプ駆動軸の直線変位を支
持すべきウェハの径方向の変位に変換してクランプ具に
伝達する変位伝達機構と、直線変位を生じる出力軸を有
する電磁ソレノイドと、クランプ具をクランプ位置とア
ンクランプ位置とに変位させるべく電磁ソレノイドの出
力軸の変位をクランプ駆動軸に伝達するクランプ駆動機
構とを備えた構成とする。
【0027】上記変位伝達機構は、ウェハ保持具に保持
されるウェハの径方向にスライドし得るようにウェハ保
持具に支持されて一端がクランプ具に連結されたスライ
ド板と、主軸の上端から突出したクランプ駆動軸の上端
とスライド板の他端との間に設けられてクランプ駆動軸
の直線変位を径方向の変位に変換してスライド板に伝達
するリンク機構とにより構成することができる。
【0028】上記のクランプ具駆動装置においては、ク
ランプ駆動軸を主軸とともに回転させながら、軸線方向
に変位させる必要がある。そのためには、主軸の軸線方
向に沿って変位するように、主軸を支持するフレームに
スライド自在に支持されたスライド軸と、主軸の下端側
に配置されてスライド軸に連結された可動板とを設け
て、該可動板にクランプ駆動軸の下端を軸受を介して回
転自在に支持するとともに、電磁ソレノイドが励磁され
たときにクランプ具をアンクランプ位置側に変位させる
方向にクランプ駆動軸を駆動するべく電磁ソレノイドの
出力軸とスライド軸とを連結する連結部材と、電磁ソレ
ノイドが消勢されたときにクランプ具をクランプ位置側
に変位させるように可動板を付勢するバネとを設けて、
スライド軸と、可動板及び軸受と、連結部材と、バネと
により前記クランプ駆動機構を構成するのが好ましい。
【0029】本発明の好ましい態様では、軸線を垂直方
向に向けた状態で固定フレームに回転自在に支持された
回転体と、この回転体の軸心部を貫通した状態で設けら
れて該回転体にスプラインを介してスラスト自在に結合
されるとともに垂直方向に変位し得るように設けられた
可動フレームに軸受を介して回転自在に支持された主軸
と、等角度間隔で放射状に設けられた3つの腕部を有し
て主軸の上端に中心部が取り付けられた保持具本体と、
保持具本体の3つの腕部のそれぞれの先端に設けられた
ウェハ支持部とを備えて、各ウェハ支持部が、円板状の
ウェハの下面側外周縁部を下方から受け止めるウェハ受
部と該ウェハの外周面に接して該ウェハを径方向に位置
決めする径方向位置決め部とを有しているウェハ保持具
と、ウェハ保持具を主軸とともに回転させるべく回転体
を回転駆動する回転駆動機構と、可動フレームを主軸と
ともに上下方向に駆動する昇降機構と、ウェハ保持具が
主軸とともに下降したときに該ウェハ保持具に保持され
ているウェハを受け取って該ウェハの外周部を仮保持す
る少くとも3つのウェハ仮保持具と、ウェハ保持具に保
持されたウェハが該ウェハ保持具とともに回転する過程
で該ウェハの外周部に形成されているノッチを検出する
ノッチセンサとが設けられる。
【0030】この場合、ウェハ保持具の一つのウェハ支
持部に設けられる径方向位置決め部を、支持すべきウェ
ハの外周面に当接して該ウェハをクランプするクランプ
位置と該クランプを解除するアンクランプ位置との間を
径方向に沿って変位可能な状態で保持具本体に支持され
たクランプ具により構成する。
【0031】また、クランプ具駆動装置は、主軸の軸心
部をスライド自在に貫通した状態で設けられて、主軸に
スプラインを介して結合されたクランプ駆動軸と、クラ
ンプ駆動軸のスラスト方向の直線変位を径方向の変位に
変換してクランプ具に伝達する変位伝達機構と、直線変
位を生じる出力軸を有する電磁ソレノイドと、クランプ
具をクランプ位置とアンクランプ位置とに変位させるべ
く電磁ソレノイドの出力軸の変位をクランプ駆動軸に伝
達するクランプ駆動機構とを備えた構成とする。
【0032】この場合も、変位伝達機構は、ウェハ保持
具に保持されるウェハの径方向にスライドし得るように
保持具本体に支持されて一端がクランプ具に連結された
スライド板と、主軸の上端から突出したクランプ駆動軸
の上端とスライド板の他端との間に設けられてクランプ
駆動部材の直線変位を径方向の変位に変換してスライド
板に伝達するリンク機構とにより構成することができ
る。
【0033】また、上記のように構成する場合も、主軸
の軸線方向に沿ってスライドするように、可動フレーム
にスライド自在に支持されたスライド軸と、主軸の下端
側に配置されてスライド軸に連結された可動板とを設け
て、該可動板にクランプ駆動軸の下端を軸受を介して回
転自在に支持するのが好ましい。
【0034】この場合、電磁ソレノイドが励磁されたと
きにクランプ具をアンクランプ位置側に変位させる方向
にクランプ駆動軸を駆動するべく電磁ソレノイドの出力
軸とスライド軸とを連結する連結部材と、電磁ソレノイ
ドが消勢されたときにクランプ具をクランプ位置側に変
位させるように可動板を付勢するバネとを設けて、これ
らスライド軸と、可動板及び軸受と、連結部材と、バネ
とによりクランプ駆動機構を構成するのが好ましい。
【0035】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
形態を説明する。図1ないし図16は本発明に係わるノ
ッチ合せ装置の実施形態を示したもので、図1は本発明
の一実施形態の外観を示す斜視図、図2は図1のノッチ
合せ装置にウェハを保持させた状態を示す斜視図であ
る。
【0036】また図3は、図1のノッチ合せ装置に保持
されたウェハを受け取るためにロボットのハンドがノッ
チ合せ装置に向けて移動する際の一過程を示した斜視
図、図4は同ロボットのハンドをノッチ合せ装置に保持
されたウェハの下に挿入した状態を示した斜視図であ
る。
【0037】更に図5(A)及び(B)は、ノッチ合せ
装置に設けるウェハ支持部の構造を示す断面図、図6
(A)及び(B)は図5(B)に示したウェハ支持部の
構造を示す断面図び上面図である。図7は本発明に係わ
るノッチ合せ装置の一実施形態において主軸を上昇させ
た状態を示した縦断面図、図8は同実施形態において主
軸を下降させた状態を示した縦断面図である。
【0038】また図9は、本発明の実施形態においてウ
ェハをアンクランプした状態を、図7及び図8の断面に
対して90度異なる面で断面して示した縦断面図、図1
0は同実施形態においてウェハをクランプした状態を、
図7及び図8の断面に対して90度異なる面で断面して
示した縦断面図、図11及び図12はそれぞれ図9及び
図10の要部の拡大図である。
【0039】更にまた、図13(A)及び(B)はそれ
ぞれ本実施形態でクランプ具に連結されたスライド板と
クランプ駆動軸との間に設ける変位変換機構の正面図及
び側面図、図14は、本発明の実施形態で用いるクラン
プ駆動機構の断面図、図15(A)は本発明の実施形態
において主軸の上限位置及び下限位置を検出するために
用いる検出装置の構成を示した正面図、図15(B)は
本発明の実施形態においてクランプ具駆動装置に設ける
可動板の上限位置及び下限位置を検出するために用いる
検出装置の構成を示した要部の正面図、図16(A)及
び(B)はそれぞれ本発明の実施形態においてクランプ
駆動軸とスライド板との間に設ける変位変換機構の変形
例を示した縦断面図及び横断面図である。
【0040】図1ないし図4において、1は本発明に係
わるノッチ合せ装置、2はウェハ、3はウェハ搬送ロボ
ットのハンドである。
【0041】ノッチ合せ装置1は、箱形のハウジング4
を備えていて、ハウジング4の上方には、後記する回転
駆動機構と昇降機構とにより駆動されて回転運動と昇降
運動とを行うウェハ保持具5が配置されている。
【0042】図示のウェハ保持具5は、等角度間隔(1
20度間隔)で放射状に設けられた3つの腕部6Aない
し6Cを有する保持具本体6と、保持具本体6の3つの
腕部6Aないし6Cのそれぞれの先端に取り付けられた
ウェハ支持部7Aないし7Cとを備えている。
【0043】またハウジング4の一端の上部には、ウェ
ハ保持具5に保持されたウェハ2を通過させる凹部8a
を備えたセンサ保持具8が取り付けられている。このセ
ンサ保持具8には、凹部8a内を通過するウェハ2を間
にして上下に対向するレーザ発光素子と受光素子とから
なるノッチセンサ(図示せず。)が取り付けられてい
る。
【0044】ハウジング4の上部にはまた、ウェハ仮保
持具9Aないし9Cが取り付けられている。これらの仮
保持具は、ウェハ保持具5に保持されたウェハ2のノッ
チ2nが、たまたまウェハ支持部7Aないし7Cのいず
れかの位置に一致しているか、またはいずれかのウェハ
支持部の近傍に位置していて、ノッチ2nの検出に失敗
した場合や、ノッチ2nの位置を基準位置に合せてウェ
ハを停止させた状態でウェハ保持具5がロボットのハン
ド3と干渉する向きにある場合等に、ウェハ保持具5の
向きを変更するために、ウェハ保持具5からウェハ2を
受け取って仮保持するために用いられる。
【0045】ウェハ仮保持具9Aないし9Cは120°
間隔で配置されていて、ハウジング4の上部の対称位置
から両側に突出するように設けられた対の腕部10A及
び10Bに取り付けられ、他の一つの仮保持具9Cはセ
ンサ保持具8の凹部8a内に取り付けられている。
【0046】図7ないし図10に示されているように、
ハウジング4の上面板4aの中央部に円形の貫通孔4b
が形成されている。ハウジング4内には、該ハウジング
に対して固定された固定フレーム11が配置され、この
固定フレームには、中心軸線を垂直方向に向けた孔部1
1aが形成されている。孔部11aは、その中心軸線を
ハウジングの上面板の貫通孔4bに一致させた状態で設
けられていて、この孔部11a内に、中心軸線を垂直方
向に向けたほぼ円筒状の回転体12がベアリング13を
介して回転自在に支持されている。
【0047】回転体12の中心部を軸線方向にスライド
自在に貫通した状態で主軸14が設けられている。主軸
14は、軸線方向の変位が自在な状態で回転体12と一
体に回転するように、回転体12にボールスプラインを
介して結合されている。回転体12の上端には歯付きプ
ーリ15がネジ16により固定され、固定フレーム11
に取り付けられた回転駆動用電動機16の回転軸の上端
に取り付けられた歯付きプーリ17とプーリ15とに歯
付きベルト18が掛け渡されている。回転駆動用電動機
16により、プーリ17,15及びベルト18を介して
回転体12及び主軸14が回転駆動される。
【0048】主軸14の上端には、開口部を上方に向け
て、かつ中心軸線を主軸14の中心軸線に一致させた状
態で配置されたほぼカップ状のカップリング部材19が
取り付けられている。カップリング部材19はその中央
部にボス部19aを有していて、該ボス部19aが主軸
14の上端に接続され、カップリング部材19の上端
に、保持具本体6が取り付けられている。保持具本体6
は、その中心軸線を主軸14の中心軸線と一致させた状
態で配置されて、ネジ20によりカップリング部材19
に締結されている。
【0049】カップリング部材19内に配置される部品
の組み立てや点検等を行うことができるようにするた
め、保持具本体6の中心部に孔6a(図9,図10参
照)が形成されている。この孔6aは、保持具本体6に
ネジ20´により締結された蓋板21により閉じられて
いる。
【0050】電動機16と、プーリ15及び17とベル
ト18とにより、ウェハ保持具5を主軸14とともに回
転させるべく、回転体12を回転駆動する回転駆動機構
25(図7及び図8参照)が構成されている。
【0051】ハウジング4内にはまた垂直方向に変位さ
せられる可動フレーム30が配置され、可動フレーム3
0は、軸受31を介して主軸14に結合されている。
【0052】可動フレーム30を駆動するため、下半部
にネジ35aを有するネジ棒35が、その軸線を垂直方
向に向けた状態で配置され、ネジ棒35は、軸受36A
ないし36Cにより固定フレーム11に回転自在に支持
されている。ネジ棒35のネジ部35aは、可動フレー
ム30に取り付けられたボールナット38に螺合されて
いる。
【0053】固定フレーム11にはまた昇降駆動用電動
機40が取り付けられ、電動機40の回転軸に歯付きプ
ーリ41が取り付けられている。歯付きプーリ41とネ
ジ棒35の上端に取り付けられた歯付きプーリ42とに
歯付きベルト43が掛け渡され、電動機40と、プーリ
41,42と、ベルト43と、ネジ棒35と、ナット3
8とにより、可動フレーム30を主軸14とともに上下
方向に駆動する昇降機構45が構成されている。
【0054】この昇降機構においては、電動機40によ
り、プーリ41、ベルト43及びプーリ42を介してネ
ジ棒35が回転駆動される。このネジ棒の回転に伴って
可動フレーム30が上下に移動させられ、可動フレーム
30とともに主軸14が上下に移動させられて、ウェハ
保持具5が上下動させられる。図7は主軸14を上限位
置まで上昇させた状態を示し、図8は主軸14を下限位
置まで下降させた状態を示している。
【0055】ウェハ2は、ウェハ保持具5のウェハ支持
部7Aないし7Cにより下方から受け止められた状態で
保持される。図示のウェハ2は直径が300[mm]の円
板状の半導体ウェハで、その外周にはV字形のノッチ
(切欠き)2nが形成され、その外周部の厚み方向の両
端の角部は全周に亘って面取りされている。
【0056】図5(A),(B)は、ウェハ支持部7A
〜7Cにより支持されたウェハの断面を示したもので、
同図において2a及び2bはそれぞれウェハの下面及び
上面、2cはウェハの外周面、2d及び2eはそれぞれ
ウェハの外周部に形成された下面側及び上面側の面取り
部、2fはウェハの下面2aと面取り部2dとの間の境
界を形成する外周縁部(下面側外周縁部)、2gはウェ
ハの上面2bと面取り部2eとの間の境界を形成する外
周縁部(上面側外周縁部)である。
【0057】このウェハ2を支持する際に、物を接触さ
せることが許容される部分は、外周面2cと下面側外周
縁部2fとの2か所のみであり、ウェハの下面2a及び
面取り部2dに位置決め部材や保持部材等を接触させる
ことは禁止されている。
【0058】そのため、各ウェハ支持部は、円板状のウ
ェハ2の下面側外周縁部2fを下方から受け止めるウェ
ハ受部Rと、ウェハ2の外周面2cに接してウェハ2を
径方向に位置決めする径方向位置決め部Dとにより構成
される。
【0059】ウェハ受部Rは、水平面に対してウェハ2
の面取り部2dよりも小さい傾斜角をもって傾斜した環
状の傾斜位置決め面Raを有する部分で、傾斜位置決め
面Raにウェハ2の下面側外周縁部2fを線接触させる
ことにより、ウェハ2を下方から受け止める。
【0060】また径方向位置決め部Dは、ウェハ受部R
の上に受け止められて支持されたウェハ2の外周面2c
に沿うように形成された円筒面状の位置決め面Daを有
していて、位置決め面Daをウェハ2の外周面2cに当
接させることによりウェハ2を径方向に位置決めする。
【0061】図5(A)に示したように、ウェハ支持部
7B,7Cは、ウェハ受部Rと径方向位置決め部Dとを
一体に有する部材701からなっていて、保持具本体6
の腕部6B及び6Cの先端に固定されている。これら2
つのウェハ支持部7B,7Cの径方向位置決め部Dの位
置決め面Daにウェハ2の外周面2cを当接させること
により、ウェハ2の中心を基準の中心位置に一致させる
ことができるようになっている。
【0062】また図5(B)に示したように、他の一つ
のウェハ支持部7Aのウェハ受部Rは、上端に傾斜位置
決め面Raを有して保持具本体6の腕部6Aの先端に固
定された支持部材702により構成されている。またウ
ェハ支持部7Aの径方向位置決め部Dは、支持すべきウ
ェハ2の外周面に当接して該ウェハをクランプするクラ
ンプ位置と該クランプを解除するアンクランプ位置との
間をウェハの径方向に沿って変位可能な状態で保持具本
体に支持されたクランプ具703からなっている。クラ
ンプ具703は、支持すべきウェハ2の外周面2cに当
接する位置決め面Daを前面に有する中実の部材からな
っていて、腕部6Aの先端に取り付けられた断面コの字
形の枠部材601の内側に、支持すべきウェハ2の径方
向に所定距離だけ変位し得る状態で配置されている。
【0063】本実施形態では、図5(B)及び図6
(A)に見られるように、保持具本体6の腕部6Aの下
部に径方向に伸びるガイド溝602が形成されていて、
このガイド溝602内にスライド板50がスライド自在
に嵌合され、スライド板50の先端にクランプ具703
が固定されている。スライド板50をガイド溝602内
に保持するため、腕部6Aの下面に保持板51がネジ止
めされている。スライド板50は保持板51の上をスラ
イドして、支持すべきウェハ2の径方向に往復変位す
る。
【0064】図示の例では、枠部材601の端部壁60
1aが、クランプ具703のストッパとなっている。ク
ランプ具703は、図5(B)に示すように、その位置
決め面Daがウェハ2の外周面2cに接触して外周面2
cを押圧した状態になるクランプ位置と、位置決め面D
aがウェハ2の外周面2cから離れた状態になるアンク
ランプ位置との間を変位させられる。
【0065】図9ないし図12に示したように、主軸1
4の軸心部をスライド自在に貫通させてクランプ駆動軸
52が設けられている。クランプ駆動軸52は、主軸1
4と一体になって回転しながら軸線方向に変位し得るよ
うに、スプラインを介して主軸14に結合されている。
クランプ駆動軸52の下端は、可動フレーム30の下方
に配置された可動板53に軸受54を介して結合され、
クランプ駆動軸52の上端はカップリング部材19内に
導入されている。
【0066】クランプ駆動軸52の軸線方向の変位を、
支持すべきウェハの径方向の変位に変換してスライド軸
50に伝達するため、図13に示した変位変換機構がカ
ップリング部材19内に設けられている。図示の例で
は、カップリング部材19内にブラケット55が固定さ
れていて、このブラケット55にL字形のリンク56の
中間部がピン57を介して支持され、リンク56の一端
がクランプ駆動軸52の上端にピン58を介して連結さ
れている。リンク56の他端はスライド板50の後端部
に固定された連結部材59にピン60を介して連結され
ている。リンク56とピン57,58及び60と連結部
材59とにより、クランプ駆動軸52の上限方向の変位
を支持すべきウェハ2の径方向の変位に変換してスライ
ド板50に伝達する変位変換機構(この例ではリンク機
構)61が構成されている。この変位変換機構61とス
ライド板50とにより、主軸14の軸線方向に沿ったク
ランプ駆動軸52の直線変位を、支持すべきウェハ2の
径方向の変位に変換してクランプ具703に伝達する変
位伝達機構が構成されている。
【0067】本発明では、クランプ具703を駆動する
ために、図14に示すような電磁ソレノイド70を用い
る。電磁ソレノイド70は、図示しない励磁コイルと該
励磁コイルが励磁されたときに変位を生じる可動鉄心と
を備えたもので、その可動鉄心に連結された出力軸70
aを上方に向けた状態で可動フレーム30に取り付けら
れている。
【0068】可動フレーム30にはまた、軸線を垂直方
向に向けたスライド軸71が上下にスライド自在に支持
され、スライド軸71と電磁ソレノイド70の出力軸7
0aとが連結部材72を介して連結されている。スライ
ド軸71の下端は可動板53に連結され、スライド軸7
1に嵌合されたバネ73が可動フレーム30と可動板5
3との間に圧縮された状態で配置されている。バネ73
により可動板53が常時下方に付勢されている。
【0069】図示の電磁ソレノイド70は、励磁された
際にその出力軸70aを上方に変位させるように構成さ
れている。電磁ソレノイド70が励磁されて、その出力
軸70aが上方に変位すると、スライド軸71がバネ7
3の付勢力に抗して上方に変位させられ、クランプ駆動
軸52が可動板53とともに上方に変位させられる。こ
のクランプ駆動軸52の変位は変換機構61を介してス
ライド板50に伝達されるため、スライド板50がウェ
ハ2の外径側に変位してクランプ具703をアンクラン
プ位置側に変位させる。図10及び図12は、電磁ソレ
ノイド70が励磁されることにより、可動板53及びク
ランプ駆動軸52が上限位置まで駆動されて、クランプ
具703がアンクランプ位置側の極限位置まで変位した
状態を示している。
【0070】電磁ソレノイド70が消勢されたときに
は、バネ73の付勢力によりクランプ駆動軸52が下方
に変位させられる。クランプ駆動軸52が下方に変位す
ると、クランプ駆動軸52の変位が変位伝達機構61を
介して伝達されるスライド板50がウェハ2の径方向の
内側に変位させられる。これによりクランプ具703が
ウェハ2の外周面2cに当接した状態になるクランプ位
置まで変位してウェハ2をクランプする。図9及び図1
1は、電磁ソレノイド70が消勢されて、クランプ駆動
軸52及び可動板53が下限位置まで変位させられた状
態を示している。クランプ具703のクランプ力は、バ
ネ73の付勢力のみにより与えられる。
【0071】上記のように、本実施形態では、クランプ
具703をアンクランプ位置に変位させるために電磁ソ
レノイド55の駆動力を用い、バネ73の付勢力をクラ
ンプ具703をクランプ位置に変位させるために用いて
いる。
【0072】図示の例では、連結部材72と、スライド
軸71と、可動板53と、軸受54と、バネ73とによ
り、クランプ具をクランプ位置とアンクランプ位置とに
変位させるべく、電磁ソレノイド70の出力軸の直線変
位をクランプ駆動軸52に伝達するクランプ駆動機構7
5が構成されている。
【0073】そして、電磁ソレノイド70と、上記クラ
ンプ駆動機構75と、クランプ駆動軸52と、このクラ
ンプ駆動軸の軸線方向の変位をウェハの径方向の変位に
変換してクランプ具703に伝達する前記変位伝達機構
とにより、電磁ソレノイド70の出力軸の変位を主軸の
軸心部を貫通させたクランプ駆動軸(クランプ駆動部
材)52を通してクランプ具703に伝達して、クラン
プ具をクランプ位置とアンクランプ位置とに変位させる
クランプ具駆動装置が構成されている。
【0074】可動フレーム30の上限位置と下限位置と
を検出して、昇降用電動機40への通電を制御するた
め、図15(A)に示す位置検出装置が設けられてい
る。この位置検出装置は、可動フレーム30に取り付け
られたドグ80及び81と、可動フレーム30が上限位
置に達したときにドグ80を検出して可動フレームが上
限位置に達したことを示す検出信号を発生する位置セン
サ82と、可動フレームが下限位置に達したときにドグ
81を検出して可動フレームが下限位置に達したことを
示す検出信号を発生する位置センサ83とからなってい
る。位置センサ82及び83は固定フレーム11に適宜
の手段により取り付けられている。
【0075】またクランプ具703がクランプ位置にあ
るかアンクランプ位置にあるかを検出するために図15
(B)に示すような位置検出装置が設けられている。こ
の位置検出装置は、可動板53に取り付けられたドグ8
5及び86と、可動板53が上限位置に達してクランプ
具がアンクランプ位置に達したときにドグ85を検出し
てクランプ具がアンクランプ位置に達したことを示す検
出信号を発生する位置センサ87と、可動板53が下限
位置に達してクランプ具がクランプ位置に達したときに
ドグ86を検出してクランプ具がクランプ位置に達した
ことを示す検出信号を発生する位置センサ88とからな
っている。位置センサ87は可動フレーム30に取り付
けられ、位置センサ88は、可動フレーム30に上端を
固定した取り付け具89の下端に取り付けられている。
【0076】上記のノッチ合せ装置1においては、昇降
機構45により、ウェハ保持具5を、仮保持具9A〜9
Cと干渉しない位置まで上昇させることができるように
なっている。
【0077】ウェハのノッチ合せを行う際には、電磁ソ
レノイド70を励磁してクランプ具703をアンクラン
プ位置に変位させ、ウェハ保持具5を仮保持具9A〜9
Cと干渉しない位置まで上昇させた状態で、ウェハ搬送
ロボットのハンド3(図3及び図4参照)の上に保持さ
れたウェハ2を、ウェハ支持部7A〜7Cの上方に搬送
する。ウェハ2がウェハ支持部7A〜7Cと整合する位
置に達したところでハンド3を下降させ、ハンド3のク
ランプを解放して、ウェハ2をウェハ支持部7A〜7C
に渡す。このときウェハ2の外周面2cを径方向位置決
め部Dの内側に落とし込み、ウェハ2の下面側外周縁部
2fをウェハ支持部7A〜7Cの受け部Rの上に載せ
る。次いで電磁ソレノイド70を消勢してバネ73の付
勢力によりクランプ具703をクランプ位置側に変位さ
せる。これにより、クランプ具703をウェハ2の外周
面2cに当接させてウェハ2をクランプする。このとき
ウェハ2は予め取り付け位置が正確に調整された2つの
ウェハ支持部7B及び7Cの径方向位置決め部Dに当接
させられるため、ウェハ2の中心が基準位置に一致する
ように自動的に位置決めされる。
【0078】上記のようにしてウェハ2をウェハ保持具
5に保持させてその中心を基準位置に一致させた後、電
動機16を駆動して主軸14を回転させ、ウェハ2を回
転させる。ウェハ2が回転する過程でノッチセンサによ
りウェハ2の外周に形成されたノッチ2nを検出する。
ノッチ2nの位置が検出された場合には、検出したノッ
チ2nの位置を基準位置に一致させるようにウェハ保持
具5を回転させて停止させる。
【0079】ノッチ2nの位置がたまたまウェハ支持部
7A〜7Cのいずれかの位置に一致していて、ノッチ2
nの位置を検出することができなかった場合には、昇降
用電動機40を駆動して主軸14を下降させ、電磁ソレ
ノイド70を励磁してウェハ2をアンクランプした後、
ウェハ2を仮保持具9A〜9Cにウェハを仮保持させ
る。仮保持部9A〜9Cは、ウェハ支持部7B及び7C
と同様に、ウェハ2の外周面2cと下面側外周縁部2f
との2か所のみに接触してウェハを保持する構造にして
おく。
【0080】ウェハ2を仮保持具9A〜9Cに保持させ
た後、主軸14を更に下降させて、仮保持具に保持され
たウェハ2と干渉しない位置までウェハ保持具5を下降
させた後、電動機16を回転させてウェハ保持具5を予
め定めた一定の角度だけ回転させる。これにより、ウェ
ハ支持部7A〜7Cをノッチ2nの位置からずらし、ノ
ッチ位置の検出を可能にする。その後、主軸14を上昇
させてウェハ支持具5を上昇させて、仮保持具9A〜9
Cに仮保持されているウェハをウェハ支持部7A〜7C
に保持させ、電磁ソレノイド70を消勢してウェハ2を
クランプする。その後、主軸14を更に上昇させてウェ
ハ保持具5を仮保持具9A〜9Cと干渉しない位置まで
上昇させ、その位置でウェハ保持具5を回転させてノッ
チ2nの検出を行う。
【0081】ノッチ2nの位置が検出された後、検出さ
れたノッチの位置を基準位置に一致させた状態で電動機
16を停止させてウェハ保持具5を停止させる。このよ
うにしてウェハ保持具を停止させた状態で、ウェハ保持
具5の位置が、ウェハ2を受け取りに来るロボットのハ
ンド3と干渉する位置にあるときには、ノッチの位置が
検出されなかった場合と同様に、主軸14を下降させて
ウェハ2を仮保持具9A〜9Cに仮保持させた後、ウェ
ハ保持具5を所定角度回転させてウェハ保持具5をロボ
ットのハンド3と干渉しない向き(例えば図4に示した
向き)に向ける。その後、主軸14を上昇させて、ウェ
ハ2をウェハ保持具5に保持させ、電磁ソレノイド70
を消勢してクランプ具703をクランプ位置に変位させ
た後、主軸14を更に上昇させて、ウェハ2をロボット
のハンドと干渉しない位置に停止させる。この状態で、
電磁ソレノイド70を励磁してウェハをアンクランプ
し、図4に示すようにロボットのハンド3をウェハ2の
下方に挿入する。ハンド3を上昇させてウェハ2をハン
ド3に移行させた後、ハンド3を後退させて、ウェハを
次工程に搬送する。
【0082】上記のように、一つのウェハ支持部7Aの
径方向位置決め部Dをクランプ具703により構成し
て、ウェハ保持具5を回転させる主軸14の軸心部を貫
通させたクランプ駆動軸(クランプ駆動部材)52を通
して電磁ソレノイド70の駆動力をクランプ具703に
伝達する構造にすると、真空吸引力を用いることなく、
簡単な構造で、ウェハ2をクランプしたり、アンクラン
プしたりすることができる。
【0083】上記のように電磁ソレノイド70をクラン
プ装置の駆動源として用いると、真空ポンプ及び真空を
供給するための配管やバルブ類を設ける必要がなくなる
ため、装置の構成を簡単にして、装置の小形化を図るこ
とができる。
【0084】また上記のように、ウェハ2の外周面をク
ランプ具によりクランプするようにすると、表裏両面の
外周寄りの部分にクランプ具を当接させることが許容さ
れないウェハも問題なくクランプすることができる。
【0085】上記の例では、クランプ駆動軸52の変位
をウェハの径方向の変位に変換する機構として、図13
に示したようなリンク機構を用いたが、他の変位変換機
構を用いることもできる。例えば、図16に示すよう
に、クランプ駆動軸52の上端にラック52aを形成し
て、このラックをカップリング部材19に回転自在に支
持したピニオン90に噛み合せ、スライド板50の後端
部に形成した二股状部分50aの下面に形成したラック
50a1,50a1をピニオン90に噛み合せるようにして
もよい。
【0086】図16に示すように、ラックとピニオンと
により変位変換機構を構成した場合には、電磁ソレノイ
ド70を励磁してその出力軸を上方に変位させることに
より、クランプ駆動軸52を上方に変位させたときに、
スライド板50がウェハの外径側に変位し、クランプ具
703がアンクランプ位置に変位する。また電磁ソレノ
イド70を消勢してバネ73の付勢力によりクランプ駆
動軸52を下方に変位させたときに、スライド板50が
ウェハの内径側に変位してクランプ具703がクランプ
位置側に変位する。
【0087】上記の例では、電磁ソレノイド70を励磁
したときにクランプ具703をアンクランプ位置側に変
位させるようにしたが、電磁ソレノイド70として励磁
されたきに出力軸70aが後退する形式のものを用いる
とともに、電磁ソレノイドの出力軸70aを前進位置に
復帰させるバネを設けて、電磁ソレノイド70が励磁さ
れたときにクランプ具703をクランプ位置に変位さ
せ、電磁ソレノイド70が消勢されたときにクランプ具
703をアンクランプ位置に変位させるようにしてもよ
い。この場合、ウェハ2に無理な力が加わらないように
するため、スライド軸71を可動板53にスライド自在
に結合して、電磁ソレノイド70の出力軸が後退したと
きにバネ73を介して可動板53が下方に駆動されるよ
うにしておくのが好ましい。
【0088】ウェハを安定に支持するためには、上記の
例のように、ウェハ保持具5に3つのウェハ支持部7A
〜7Cを設けて、ウェハを3点支持するのが好ましい
が、本発明では、ウェハ保持具に更に多くのウェハ支持
部を設けることを妨げない。
【0089】また上記の例では、複数個設けられるウェ
ハ支持部のうちの一つのウェハ支持部にクランプ具を設
けたが、複数のウェハ支持部にそれぞれクランプ具を設
けるようにしてもよい。
【0090】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、少くと
も一つのウェハ支持部の径方向位置決め部をクランプ具
により構成して、ウェハ保持具を回転させる主軸の軸心
部を貫通させたクランプ駆動部材を通して電磁ソレノイ
ドの駆動力をクランプ具に伝達する構造にしたので、真
空吸引力を用いることなく、簡単な構造で、ウェハをク
ランプしたり、アンクランプしたりすることができると
いう利点が得られる。
【0091】また本発明によれば、電磁ソレノイドをク
ランプ装置の駆動源として用いたので、真空ポンプや真
空を供給するための配管及びバルブ類を設ける必要性を
なくして、装置の構成を簡単にし、装置の小形化を図る
ことができる。
【0092】また本発明では、ウェハの外周面をクラン
プ具によりクランプするため、表裏両面の外周寄りの部
分にクランプ具を当接させることが許容されないウェハ
も問題なくクランプすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるノッチ合せ装置の一実施形態の
外観を示す斜視図である。
【図2】図1のノッチ合せ装置にウェハを保持させた状
態を示す斜視図である。
【図3】図1のノッチ合せ装置に保持されたウェハを受
け取るためにロボットのハンドがノッチ合せ装置に向け
て移動する際の一過程を示した斜視図である。
【図4】ロボットのハンドを図1のノッチ合せ装置に保
持されたウェハの下に挿入した状態を示した斜視図であ
る。
【図5】(A)及び(B)は、本発明の実施形態で用い
るウェハ支持部の構造を示した断面図である。
【図6】(A)及び(B)はそれぞれ図5(B)のウェ
ハ支持部の構造を示した正面図及び平面図である。
【図7】本発明の一実施形態において主軸を上昇させた
状態を示した縦断面図である。
【図8】本発明の一実施形態において主軸を下降させた
状態を示した縦断面図である。
【図9】本発明の実施形態においてウェハをアンクラン
プした状態を、図6及び図7の断面に対して90度異な
る面で断面して示した縦断面図である。
【図10】本発明の実施形態においてウェハをクランプ
した状態を、図7及び図8の断面に対して90度異なる
面で断面して示した縦断面図である。
【図11】図9の要部の拡大図である。
【図12】図10の要部の拡大図である。
【図13】(A)及び(B)はそれぞれ本実施形態でク
ランプ具に連結されたスライド板とクランプ駆動軸との
間に設ける変位変換機構の正面図及び側面図である。
【図14】本発明の実施形態で用いるクランプ駆動機構
の断面図である。
【図15】(A)は本発明の実施形態において主軸の上
限位置及び下限位置を検出するために用いる検出装置の
構成を示した正面図、(B)は本発明の実施形態におい
てクランプ具駆動装置に設ける可動板の上限位置及び下
限位置を検出するために用いる検出装置の構成を示した
要部の正面図である。
【図16】(A)及び(B)はそれぞれ本発明の実施形
態でクランプ具に連結されたスライド板とクランプ駆動
軸との間に設ける変位変換機構の変形例を示した縦断面
図及び横断面図である。
【符号の説明】
1…ウェハのノッチ合せ装置、2…ウェハ、3…ロボッ
トのハンド、4…ハウジング、5…ウェハ保持具、6…
保持具本体、6A〜6C…保持具本体の腕部、7A〜7
C…ウェハ支持部、R…ウェハ受部、D…径方向位置決
め部、703…クランプ具、9A〜9C…ウェハ仮保持
具、11…固定フレーム、30…可動フレーム、14…
主軸、19…カップリング部材、25…回転駆動機構、
31…軸受、45…昇降機構、50…スライド板、52
…クランプ駆動軸、53…可動板、54…軸受、61…
変位変換機構、70…電磁ソレノイド、71…スライド
軸、73…バネ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F031 CA02 FA12 HA05 HA24 HA27 HA29 HA58 HA59 JA01 JA02 JA05 JA14 JA15 JA28 JA32 JA35 KA02 KA11 KA14 LA06 LA12 LA13 LA14 LA16

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円板状のウェハの外周部を周方向に間隔
    を隔てた複数の位置で下方から受け止めて支持する複数
    のウェハ支持部を有して垂直方向に伸びる主軸の上端に
    中心部が取り付けられたウェハ保持具と、前記ウェハ保
    持具を回転させるべく前記主軸を回転駆動する回転駆動
    機構と、前記ウェハ保持具に保持されたウェハが前記ウ
    ェハ保持具とともに回転する過程で該ウェハの外周に形
    成されたノッチを検出するノッチセンサとを備えて、前
    記ノッチセンサにより検出された前記ウェハのノッチの
    位置を基準位置に合せる動作を行うウェハのノッチ合せ
    装置において、 前記ウェハ保持具に設けられた各ウェハ支持部は、前記
    ウェハの下面側外周縁部を下方から受け止めるウェハ受
    部と該ウェハ受部により受け止められたウェハの外周面
    に接して該ウェハを径方向に位置決めする径方向位置決
    め部とを有し、 前記複数のウェハ支持部のうちの少なくとも一つに設け
    られた径方向位置決め部は、支持すべきウェハの外周面
    に当接して該ウェハをクランプした状態になるクランプ
    位置と該クランプを解除した状態になるアンクランプ位
    置との間をウェハの径方向に沿って変位し得るように設
    けられたクランプ具からなり、 電磁ソレノイドの出力軸の変位を前記主軸の軸心部を貫
    通させたクランプ駆動部材を通して前記クランプ具に伝
    達して、前記クランプ具を前記クランプ位置とアンクラ
    ンプ位置とに変位させるクランプ具駆動装置が設けられ
    ていること、 を特徴とするウェハのノッチ合せ装置。
  2. 【請求項2】 円板状のウェハの外周部を下方から受け
    止めて支持する少なくとも3つのウェハ支持部を等角度
    間隔で有して垂直方向に伸びる主軸の上端に中心部が取
    り付けられたウェハ保持具と、前記ウェハ保持具を回転
    させるべく前記主軸を回転駆動する回転駆動機構と、前
    記ウェハ保持具に保持されたウェハが前記ウェハ保持具
    とともに回転する過程で該ウェハの外周に形成されたノ
    ッチを検出するノッチセンサとを備えて、前記ノッチセ
    ンサにより検出された前記ウェハのノッチの位置を基準
    位置に合せる動作を行うウェハのノッチ合せ装置におい
    て、 前記ウェハ保持具に設けられた各ウェハ支持部は、前記
    ウェハの下面側外周縁部を下方から受け止めるウェハ受
    部と該ウェハ受部により受け止められたウェハの外周面
    に接して該ウェハを径方向に位置決めする径方向位置決
    め部とを有し、 前記ウェハ保持具の少なくとも一つのウェハ支持部に設
    けられた径方向位置決め部は、支持すべきウェハの外周
    面に当接して該ウェハをクランプした状態になるクラン
    プ位置と該クランプを解除した状態になるアンクランプ
    位置との間をウェハの径方向に沿って変位し得る状態で
    前記ウェハ保持具に支持されたクランプ具からなり、 前記主軸の軸心部をスライド自在に貫通した状態で設け
    られて、前記主軸とともに回転し得るように支持された
    クランプ駆動軸と、前記クランプ駆動軸の軸線方向の変
    位を前記径方向の変位に変換して前記クランプ具に伝達
    する変位伝達機構と、直線変位を生じる出力軸を有する
    電磁ソレノイドと、前記クランプ具を前記クランプ位置
    とアンクランプ位置とに変位させるべく、電磁ソレノイ
    ドの出力軸の直線変位を前記クランプ駆動軸に伝達する
    クランプ駆動機構とを備えたクランプ具駆動装置が設け
    られていること、 を特徴とするウェハのノッチ合せ装置。
  3. 【請求項3】 等角度間隔で放射状に設けられた3つの
    腕部を有する保持具本体と該保持具本体の3つの腕部の
    それぞれの先端に設けられて円板状のウェハの外周部を
    下方から受け止めて支持する3つのウェハ支持部とを有
    して、垂直方向に伸びる主軸の上端に前記保持具本体の
    中心部が取り付けられたウェハ保持具と、前記ウェハ保
    持具を回転させるべく前記主軸を回転駆動する回転駆動
    機構と、前記ウェハ保持具に保持されたウェハが前記ウ
    ェハ保持具とともに回転する過程で該ウェハの外周に形
    成されたノッチを検出するノッチセンサとを備えて、前
    記ノッチセンサにより検出された前記ウェハのノッチの
    位置を基準位置に合せる動作を行うウェハのノッチ合せ
    装置において、 前記ウェハ保持具に設けられた各ウェハ支持部は、前記
    ウェハの下面側外周縁部を下方から受け止めるウェハ受
    部と該ウェハ受部により受け止められたウェハの外周面
    に接して該ウェハを径方向に位置決めする径方向位置決
    め部とを有し、 前記ウェハ保持具の一つのウェハ支持部に設けられた径
    方向位置決め部は、支持すべきウェハの外周面に当接し
    て該ウェハをクランプするクランプ位置と該クランプを
    解除するアンクランプ位置との間を径方向に沿って変位
    可能なクランプ具からなり、 前記主軸の軸心部をスライド自在に貫通した状態で設け
    られて、前記主軸とともに回転するように支持されたク
    ランプ駆動軸と、前記主軸の軸線方向に沿った前記クラ
    ンプ駆動軸の直線変位を前記径方向の変位に変換して前
    記クランプ具に伝達する変位伝達機構と、直線変位を生
    じる出力軸を有する電磁ソレノイドと、前記クランプ具
    を前記クランプ位置とアンクランプ位置とに変位させる
    べく前記電磁ソレノイドの出力軸の直線変位を前記クラ
    ンプ駆動軸に伝達するクランプ駆動機構とを備えたクラ
    ンプ具駆動装置が設けられていること、 を特徴とするウェハのノッチ合せ装置。
  4. 【請求項4】 前記変位伝達機構は、前記ウェハ保持具
    に保持されるウェハの径方向にスライドし得るように前
    記ウェハ保持具に支持されて一端が前記クランプ具に連
    結されたスライド板と、前記主軸の上端から突出した前
    記クランプ駆動軸の上端と前記スライド板の他端との間
    に設けられて前記クランプ駆動軸の直線変位を前記径方
    向の変位に変換して前記スライド板に伝達するリンク機
    構とからなっている請求項2または3に記載のウェハの
    ノッチ合せ装置。
  5. 【請求項5】 前記主軸の軸線方向に沿って変位するよ
    うに前記可動フレームにスライド自在に支持されたスラ
    イド軸と、前記主軸の下端側に配置されて前記スライド
    軸に連結された可動板とが設けられて、該可動板に前記
    クランプ駆動軸の下端が軸受を介して回転自在に支持さ
    れるとともに、前記電磁ソレノイドが励磁されたときに
    前記クランプ具をアンクランプ位置側に変位させる方向
    に前記クランプ駆動軸を駆動するべく前記電磁ソレノイ
    ドの出力軸と前記スライド軸とを連結する連結部材と、
    前記電磁ソレノイドが消勢されたときに前記クランプ具
    をクランプ位置側に変位させるように前記可動板を付勢
    するバネとが設けられて、前記スライド軸と、前記可動
    板及び軸受と、前記連結部材と、前記バネとにより前記
    クランプ駆動機構が構成されていること、 を特徴とする請求項4に記載のウェハのノッチ合せ装
    置。
  6. 【請求項6】 軸線を垂直方向に向けた状態で固定フレ
    ームに回転自在に支持された回転体と、 前記回転体の軸心部を貫通した状態で設けられて前記回
    転体にスプラインを介してスラスト自在に結合されると
    ともに垂直方向に変位し得るように設けられた可動フレ
    ームに軸受を介して回転自在に支持された主軸と、 等角度間隔で放射状に設けられた3つの腕部を有して前
    記主軸の上端に中心部が取り付けられた保持具本体と、
    前記保持具本体の3つの腕部のそれぞれの先端に設けら
    れたウェハ支持部とを備えていて、各ウェハ支持部が、
    円板状のウェハの下面側外周縁部を下方から受け止める
    ウェハ受部と該ウェハの外周面に接して該ウェハを径方
    向に位置決めする径方向位置決め部とを有しているウェ
    ハ保持具と、 前記ウェハ保持具を前記主軸とともに回転させるべく前
    記回転体を回転駆動する回転駆動機構と、 前記可動フレームを前記主軸とともに上下方向に駆動す
    る昇降機構と、 前記ウェハ保持具が前記主軸とともに下降したときに該
    ウェハ保持具に保持されているウェハを受け取って該ウ
    ェハの外周部を仮保持する少くとも3つのウェハ仮保持
    具と、 前記ウェハ保持具に保持されたウェハが該ウェハ保持具
    とともに回転する過程で該ウェハの外周部に形成されて
    いるノッチを検出するノッチセンサと、 を具備し、 前記ウェハ保持具の一つのウェハ支持部に設けられた径
    方向位置決め部は、支持すべきウェハの外周面に当接し
    て該ウェハをクランプするクランプ位置と該クランプを
    解除するアンクランプ位置との間を径方向に沿って変位
    可能な状態で前記保持具本体に支持されたクランプ具か
    らなり、 前記主軸の軸心部をスライド自在に貫通した状態で設け
    られて、前記主軸にスプラインを介して結合されたクラ
    ンプ駆動軸と、前記クランプ駆動軸のスラスト方向の直
    線変位を前記径方向の変位に変換して前記クランプ具に
    伝達する変位伝達機構と、直線変位を生じる出力軸を備
    えた電磁ソレノイドと、前記クランプ具を前記クランプ
    位置とアンクランプ位置とに変位させるべく前記電磁ソ
    レノイドの出力軸の直線変位を前記クランプ駆動軸に伝
    達するクランプ駆動機構とを備えたクランプ具駆動装置
    が更に設けられていること、 を特徴とするウェハのノッチ合せ装置。
  7. 【請求項7】 前記変位伝達機構は、前記ウェハ保持具
    に保持されるウェハの径方向にスライドし得るように前
    記保持具本体に支持されて一端が前記クランプ具に連結
    されたスライド板と、前記主軸の上端から突出した前記
    クランプ駆動軸の上端と前記スライド板の他端との間に
    設けられて前記クランプ駆動部材の直線変位を前記径方
    向の変位に変換して前記スライド板に伝達するリンク機
    構とからなっている請求項6に記載のウェハのノッチ合
    せ装置。
  8. 【請求項8】 前記主軸の軸線方向に沿って変位するよ
    うに前記可動フレームにスライド自在に支持されたスラ
    イド軸と、前記主軸の下端側に配置されて前記スライド
    軸に連結された可動板とが設けられて、該可動板に前記
    クランプ駆動軸の下端が軸受を介して回転自在に支持さ
    れるとともに、前記電磁ソレノイドが励磁されたときに
    前記クランプ具をアンクランプ位置側に変位させる方向
    に前記クランプ駆動軸を駆動するべく前記電磁ソレノイ
    ドの出力軸と前記スライド軸とを連結する連結部材と、
    前記電磁ソレノイドが消勢されたときに前記クランプ具
    をクランプ位置側に変位させるように前記可動板を付勢
    するバネとが設けられて、 前記スライド軸と、前記可動板及び軸受と、前記連結部
    材と、前記バネとにより前記クランプ駆動機構が構成さ
    れていること、 を特徴とする請求項6または7に記載のウェハのノッチ
    合せ装置。
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