JP2002348746A - 仮撚糸の製造方法 - Google Patents

仮撚糸の製造方法

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JP2002348746A
JP2002348746A JP2001158399A JP2001158399A JP2002348746A JP 2002348746 A JP2002348746 A JP 2002348746A JP 2001158399 A JP2001158399 A JP 2001158399A JP 2001158399 A JP2001158399 A JP 2001158399A JP 2002348746 A JP2002348746 A JP 2002348746A
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Masaaki Yanagihara
正明 柳原
Hiroyuki Aisaka
浩幸 逢坂
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリメチルメタアクリレート系ポリマーおよ
び/またはポリスチレン系ポリマーが添加されたポリエ
ステル糸条を含む未延伸混繊糸を高速度で延伸・仮撚加
工し、高品質な仮撚混繊糸を安定して製造する方法を提
供すること。 【解決手段】 ポリメチルメタアクリレート系ポリマー
および/またはポリスチレン系ポリマーが添加されたポ
リエステル糸条を含む未延伸混繊糸を延伸・仮撚加工す
るに際し、下記条件(1)〜(4)を同時に満足させ
る。 (1)延伸・仮撚前に糸条に空気交絡を施す。 (2)直径が50〜70mmのディスクを使用して加撚
・解撚を行う。 (3)ディスクの回転軸に対する糸条の走行角を38〜
48度とする。 (4)仮撚数を(15000〜35000)/(仮撚糸
繊度(dtex))1/2回/mとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリメチルメタア
クリレート系ポリマーおよび/またはポリスチレン系ポ
リマーが添加された糸条を含むポリエステル未延伸混繊
糸を延伸同時仮撚りする方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルはその優れた特性を生かし
衣料用布帛素材として広く使用されている。衣生活の多
様化、高級化、個性化と共に、天然繊維が持つ繊維物性
の不規則性によりもたらされる自然で、好ましい特徴、
例えば“ウールに近い風合”をポリエステル繊維で実現
する試みが続けられている。
【0003】例えば、特開昭58−98418号公報に
は、ポリメチルメタアクリレート系ポリマーおよび/ま
たはポリスチレン系ポリマーを基質ポリエステルに0.
3〜5重量%添加した混合体と、該基質ポリエステルと
を、同一紡糸口金から吐出し特定の紡糸条件下で捲き取
った後、延伸同時仮撚(以下延伸・仮撚と称する)加工
を施し仮撚混繊糸を製造する方法が記述されている。
【0004】しかし、ポリメチルメタアクリレート系ポ
リマーおよび/またはポリスチレン系ポリマーが添加さ
れたポリエステル糸条を含む未延伸混繊糸を、延伸・仮
撚加工すると、仮撚張力の変動が大きく、断糸が頻発し
たり、得られた仮撚混繊糸は毛羽が多くなるという問題
があった。特に、800m/分以上の速度では、このよ
うな未延伸混繊糸を安定して延伸・仮撚加工するのは困
難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ポリ
メチルメタアクリレート系ポリマーおよび/またはポリ
スチレン系ポリマーが添加されたポリエステル糸条を含
む未延伸混繊糸を用い、高速度で、安定して高品質な仮
撚混繊糸を製造する方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するために鋭意検討を重ねた結果、下記(1)〜
(4)を同時に満足する条件で延伸・仮撚加工すること
によって、ポリメチルメタアクリレート系ポリマーおよ
び/またはポリスチレン系ポリマーが添加されたポリエ
ステル糸条を含む高品質な仮撚混繊糸を安定して製造で
きることを見出した。 (1)延伸・仮撚前に糸条に空気交絡を施す。 (2)直径が50〜70mmのディスクを使用して加撚
・解撚を行う。 (3)該ディスクの回転軸に対する糸条の走行角を38
〜48度とする。 (4)仮撚数を(15000〜35000)/(仮撚糸
繊度(dtex))1/2回/mとする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
詳細に説明する。本発明で使用するポリエステルは、全
繰り返し単位の85モル%以上、好ましくは95モル%
以上がエチレンテレフタレートからなるポリエステルで
ある。テレフタル酸成分およびエチレングリコール成分
以外の成分を少量(通常は、テレフタル酸成分に対して
15モル%以下)共重合したものであってもよい。本発
明に用いるポリエステルの固有粘度(オルソクロロフェ
ノールを溶媒として使用し35℃で測定)は、通常衣料
用布帛素材として使用されるポリエステルと同じ範疇の
固有粘度0.7以下のものが好ましい。また、これらの
ポリエステルには、公知の添加剤、例えば、顔料、染
料、艶消し剤、防汚剤、蛍光増白剤、難燃剤、安定剤、
紫外線吸収剤、滑剤を含んでもよい。
【0008】このようなポリエステルに対し、ポリメチ
ルメタアクリレート系ポリマーおよび/またはポリスチ
レン系ポリマーを添加して溶融紡糸し、例えば、同時に
吐出されるポリエステル単独糸条と合糸して捲き取り未
延伸糸(以下未延伸混繊糸と称する)を製造する。使用
するポリメチルメタアクリレート系ポリマーまたはポリ
スチレン系ポリマーは、アタックチックまたはシンジオ
タクチック構造を示す非晶性ポリマーであっても良い。
また、アイソタックチック構造を示す結晶性のポリメチ
ルメタアクリレート系ポリマーまたはポリスチレン系ポ
リマーであっても構わない。ポリメチルメタアクリレー
ト系ポリマーおよび/またはポリスチレン系ポリマーの
前記ポリエステルからなる基質ポリマーへの添加量は、
該ポリマ−流の伸長粘度低下及び配向結晶抑制が充分発
現するように、0.3〜5.0重量%の範囲とするのが
好ましい。
【0009】該ポリマーを添加することにより、溶融、
吐出されたポリマ−流の伸長粘度低下、及び、配向結晶
抑制が発現し、ポリエステル単独糸条とは異なった細化
過程が発現し、紡糸速度が同じであっても結果的に両糸
条間に物性差を生じせしめる。最終織物の風合いを考慮
し、両糸条間の伸度差を80%〜250%の範囲となる
ように設定するのが好ましい。
【0010】図1は、本発明の延伸・仮撚加工工程の1
実施態様を示す模式図である。該未延伸混繊糸(1)
は、ガイド(2)を経て、2対のフィードローラー
(3、3’)の間に設置されたインターレースノズル
(4)により空気交絡され、延伸・仮撚域に供給され
る。次いで、フィードローラー(3’)と第1デリベリ
ーローラー(8)との間で延伸されながら、回転してい
るディスク(7)との摩擦により加撚される。引き続
き、第1ヒーター(5)で熱処理され、冷却プレート
(6)で冷却され、ディスク(7)を通過し解撚され
る。さらに、走行糸条は第1デリベリーローラー(8)
と第2デリベリーローラー(10)との間に設置された
第2ヒーター(9)で再熱処理され、巻取ローラー(1
1)でパッケージ(12)として巻き取られ、仮撚混繊
糸が製造される。高速での延伸・仮撚加工を考慮し、第
1ヒーター(6)および第2ヒーター(9)は非接触式
とするのが好ましい。なお、仮撚混繊糸の用途によって
はこの再熱処理は省略しても良い。
【0011】ポリメチルメタアクリレート系ポリマーお
よび/またはポリスチレン系ポリマーが添加され配向結
晶が抑制された糸条を含む未延伸混繊糸を、通常のポリ
エステル繊維を延伸・仮撚する条件で、延伸・仮撚加工
を行うと、走行糸条の張力変動がしばしば発生し、糸条
の走行が不安定となり断糸にいたる。このような現象は
延伸・仮撚速度が高くなるにつれて顕著となり、800
m/分以上の速度では安定に延伸・仮撚加工を施すこと
が困難となる。また、仮撚入側張力(加撚張力)を高め
て糸条の走行を安定させようとすると、加撚張力上昇に
伴って仮撚出側張力(解撚張力)が高くなり、ますます
断糸が発生するようになる。また、このような延伸・仮
撚加工で得られた仮撚混繊糸には極めて毛羽が多く良品
として使用できるものは少ない。
【0012】本発明者等は、該未延伸混繊糸を下記
(1)〜(4)を同時に満足する条件で延伸・仮撚加工
することによって、800m/分以上の速度でも断糸発
生が極めて少なく、しかも毛羽がほとんど認められない
高品質な仮撚混繊糸を製造できることを見出した。 (1)延伸・仮撚前に糸条に空気交絡を施す。 (2)直径が50〜70mmのディスクを使用して加撚
・解撚を行う。 (3)該ディスクの回転軸に対する糸条の走行角を38
〜48度とする。 (4)仮撚数を(15000〜35000)/(仮撚糸
繊度(dtex))1/2回/mとする。
【0013】本発明では先ず、延伸・仮撚装置に供給さ
れる未延伸混繊糸に予め空気交絡を施す必要がある。空
気交絡を施さない場合は、未延伸混繊糸を構成する糸条
同士の混ざりが悪く、解舒不良による断糸および加撚・
解撚時の単糸切れ発生、あるいは織物で強い筋状の染斑
が発生する。また、得られた仮撚混繊糸の捲縮性能も不
良となる。
【0014】空気交絡は延伸・仮撚処理とは別個に行っ
てもよいが、図1のように延伸・仮撚装置にインターレ
ースノズルを設置して延伸・仮撚直前に空気交絡処理を
する方法が好ましい。空気交絡の度合いはインターレー
スノズルの種類で異なるが、孔径が1.0〜3.0mm
の圧空吹き出し孔のインターレースノズルを使用した場
合は一個のインターレースノズル当たりの空気流量が5
0〜120nL/分となるように空気交絡処理を行うの
が望ましい。
【0015】次に、直径が50〜70mmのディスク、
より好ましくは直径58〜62mmのディスク、を使用
して加撚・解撚を行う必要がある。該ディスクは、例え
ば図2に示すように2枚を3軸に配置した仮撚ユニット
として組み立てて使用する。ディスク直径が50mm未
満では、ポリメチルメタアクリレート系ポリマーおよび
/またはポリスチレン系ポリマーが添加された糸条の、
ディスクによる摩擦損傷が急激に増加し、断糸および毛
羽の発生が多くなる。ディスク直径が70mmを超える
場合は、ディスクによる撚掛け力が低下し、仮撚糸とし
ての充分な捲縮性能が得られない。また、加撚張力が上
昇し毛羽の発生が多くなる。さらに、走行糸条をディス
クに導く作業(スレッディング)が極めてむずかしくな
る。
【0016】次に、ディスクを通過する糸条の走行角を
38〜48度の範囲とすることが肝要である。なお、こ
こでいう走行角とは、ディスク回転軸とディスクの外周
上を接触走行する糸条とがなす角度を意味する。糸条の
走行角を38〜48度、より好ましくは40〜45度、
の範囲内に設定することにより、ディスクによる撚掛け
力を低下させることなく、糸送り作用を高め、安定した
状態で加撚・解撚を施すことができる。走行角が38度
未満では、撚掛け力は高くなるが、糸送り力が弱くな
り、加撚張力低下に伴う糸揺れが激しくなり、断糸およ
び毛羽の発生が多くなる。また加撚張力変動に起因する
織物での染斑も多くなる。走行角が48度を越えると、
撚掛け力が低下して、仮撚糸としての充分な捲縮性能が
得られない。また、加撚張力上昇に伴い毛羽の発生が多
くなる。
【0017】次に、仮撚数を、(15000〜3500
0)/(仮撚糸繊度(dtex)) 1/2回/m、より好
ましくは(20000〜30000)/(仮撚糸繊度
(dtex))1/2回/m、の範囲に設定する必要があ
る。仮撚数が15000/(仮撚糸繊度(dtex))
1/2回/m未満の場合には、仮撚糸としての充分な捲縮
性能が得られない。仮撚数が35000/(仮撚糸繊度
(dtex))1/2回/mを超える場合は、断糸および
毛羽の発生が多くなる。
【0018】このように延伸・仮撚操作および条件を設
定することにより、ポリメチルメタアクリレート系ポリ
マーおよび/またはポリスチレン系ポリマーが添加され
配向結晶が抑制された糸条を含む未延伸混繊糸に、80
0m/分以上の速度で安定して延伸・仮撚加工を施し、
毛羽の少ない良品質な仮撚混繊糸を製造することができ
る。
【0019】
【実施例】次に、実施例により本発明を具体的に説明す
る。なお、実施例における各項目は次の方法で測定し
た。
【0020】(a)固有粘度 オルソクロロフェノールを溶媒として、35℃の温度で
ウベローデ粘度管にて測定した。
【0021】(b)延伸・仮撚断糸 帝人製機製216錘建HTS−15Vにて、延伸・仮撚
加工を1週間連続実施し、延伸・仮撚機1台・1日当た
りの断糸回数を延伸・仮撚断糸とした。ただし、糸繋ぎ
前後による断糸(ノット断糸)あるいは自動切替え時の
断糸等、人為的あるいは機械的要因による断糸は断糸回
数から除外した。
【0022】(c)毛羽 東レ(株)製DT−104型毛羽カウンター装置を用い
て、仮撚混繊糸サンプルを500m/分の速度で20分
間連続測定して発生毛羽数を計測し、サンプル長1万m
当たりの個数で表した。
【0023】(d)捲縮率 仮撚混繊糸サンプルに0.044cN/(仮撚糸繊度
(dtex))の張力を掛けてカセ枠に巻き取り、約3
300dtexのカセを作成した。該カセの一端に、
0.00177cN/dtexおよび0.177cN/
dtexの2個の荷重を負荷し、1分間経過後の長さL
0(cm)を測定した。次いで、0.177cN/dt
exの荷重を除去した状態で、100℃の沸水中にて2
0分間処理した。沸水処理後0.00177cN/dt
exの荷重を除去し、24時間自由な状態で自然乾燥
し、再び0.00177cN/dtexおよび0.17
7cN/dtexの荷重を負荷し、1分間経過後の長さ
を測定しL1(cm)とした。次いで、0.177cN
/dtexの荷重を除去し、1分間経過後の長さを測定
しL 2とし、次の算式で捲縮率を算出し、10回の測定
値の平均値で表した。 捲縮率(%)=[(L1−L2)/L0]×100
【0024】(e)染斑 仮撚混繊糸に600回/mの撚りを施し、たて糸・よこ
糸使い綾織の布帛とした。次いで、100℃で精錬・リ
ラックス処理、180℃・45秒でプレセット乾熱処
理、15%のアルカリ減量処理、130℃・30分で染
色を行い、自然乾燥した後、170℃・45秒でファイ
ナルセットを行い、織物を作成した。この織物の染斑を
検査員が目視判定し下記基準で格付けした。 レベル1: 筋状、斑点状の斑が無く全体的に均一な染
め上がり。 レベル2: 筋状、斑点状の斑が少し認められるが良品
として許容範囲。 レベル3: 筋状あるいは大きな斑点状の染め斑、ある
いはネップ状の繊維塊が多く認められる。
【0025】[実施例1〜3、比較例1〜2]固有粘度
が0.64で酸化チタンを0.3重量%含有したポリエ
チレンテレフタレートチップに、分子量30000、ガ
ラス転移点103℃のポリスチレンを1.5重量%添加
した混合体、および固有粘度が0.64で酸化チタンを
0.3重量%含有したポリエチレンテレフタレート単独
チップを各々160℃で乾燥した後、同一の紡糸装置に
供給し溶融・吐出した。
【0026】ポリスチレンを1.5重量%添加した混合
体は、孔径0.23mm、ランド長0.60mmの吐出
孔を48個有する紡糸口金より吐出した。一方、ポリエ
チレンテレフタレート単独チップは孔径0.35mm、
ランド長0.8mmの吐出孔を15個有する紡糸口金よ
り吐出した。該糸条を冷却、油剤付与し3200m/分
の速度で1つのパッケージとして捲き取り、303dt
ex・63フィラメントの未延伸混繊糸を得た。
【0027】該未延伸混繊糸を、帝人製機製216錘建
HTS−15Vに掛け、孔径1.8mmの圧空吹き出し
孔を有するインターレースノズルを通過させつつ60n
L/分の流量で空気交絡を施し、延伸倍率1.60、第
1ヒーター温度前半30cm部550℃、第1ヒーター
温度後半70cm部350℃で、厚み9mmのウレタン
ディスクを仮撚ディスクとして、速度800m/分の条
件で延伸・仮撚加工した。この際、ウレタンディスクの
直径、該ディスクの回転軸に対する糸条の走行角および
仮撚数を変更して延伸・仮撚加工を実施した結果を各々
表1に示す。なお、直径70mmのディスクを使用した
比較例2では、運転開始時行うスレッディング作業が極
めて困難であった。
【0028】
【表1】
【0029】[実施例4〜6、比較例3〜4]固有粘度
が0.64で酸化チタンを0.3重量%含有したポリエ
チレンテレフタレートチップに、分子量25000、ガ
ラス転移点105℃のポリメチルメタアクリレートを
2.0重量%添加した混合体、および固有粘度が0.6
4で酸化チタンを0.3重量%含有したポリエチレンテ
レフタレート単独チップを各々160℃で乾燥した後、
同一の紡糸装置に供給し溶融・吐出した。
【0030】ポリメチルメタアクリレートを2.0重量
%添加した混合体は、孔径0.23mm、ランド長0.
60mmの吐出孔を48個有する紡糸口金より吐出し
た。一方、ポリエチレンテレフタレート単独チップは孔
径0.35mm、ランド長0.8mmの吐出孔を15個
有する紡糸口金より吐出した。該糸条を冷却、油剤付与
し3200m/分の速度で1つのパッケージとして捲き
取り、440dtex・63フィラメントの未延伸混繊
糸を得た。
【0031】該未延伸混繊糸を、帝人製機製216錘建
HTS−15Vに掛け、孔径1.8mmの圧空吹き出し
孔を有するインターレースノズルを通過させつつ60n
L/分の流量で空気交絡を施し、延伸倍率1.60、第
1ヒーター温度前半30cm部550℃、第1ヒーター
温度後半70cm部450℃、厚み9mmのウレタンデ
ィスクを仮撚ディスクとして、速度800m/分の条件
で延伸・仮撚加工した。この際、ウレタンディスクの直
径、該ディスクの回転軸に対する糸条の走行角および仮
撚数を変更して延伸・仮撚加工を実施した結果を各々表
2に示す。なお、直径72mmのディスクを使用した比
較例4では、運転開始時行うスレッディング作業が極め
て困難であった。
【0032】
【表2】
【0033】[比較例5]インターレースノズルを使用
しない以外は実施例1と同じ条件で未延伸混繊糸を作成
し、延伸・仮撚加工を実施し、表3の結果を得た。
【0034】
【表3】
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、ポリメチルメタアクリ
レート系ポリマーおよび/またはポリスチレン系ポリマ
ーが添加されたポリエステル糸条を含む未延伸混繊糸を
高速度で延伸・仮撚加工することが可能であり、安定し
て高品質な仮撚混繊糸を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の延伸・仮撚工程の実施1態様を例示し
た模式図。
【図2】本発明で使用する仮撚ディスクユニットの一例
を示した正面図。
【符号の説明】
1 :未延伸混繊糸 2 :糸ガイド 3、3’:フィードローラー 4 :インターレースノズル 5 :第1ヒーター 6 :冷却プレート 7、13:仮撚ディスク 8 :第1デリベリーローラー 9 :第2ヒーター 10 :第2デリベリーローラー 11 :巻取ローラー 12 :パッケージ(仮撚混繊糸) 14 :回転軸 15 :糸ガイドディスク 16 :ユニット台座 17 :タイミングベルト 18 :駆動ベルト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルにポリメチルメタアクリレ
    ート系ポリマーおよび/またはポリスチレン系ポリマー
    が添加された糸条とポリエステル単独糸条から構成され
    る未延伸混繊糸を延伸同時仮撚加工するに際し、下記
    (1)〜(4)を同時に満足する条件で延伸同時仮撚加
    工することを特徴とする仮撚糸の製造方法 (1)延伸同時仮撚前に糸条に空気交絡を施す。 (2)直径が50〜70mmのディスクを使用して加撚
    ・解撚を行う。 (3)該ディスクの回転軸に対する糸条の走行角を38
    〜48度とする。 (4)仮撚数を(15000〜35000)/(仮撚糸
    繊度(dtex))1/2回/mとする。
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