JP2002348545A - 両面粘着テープの製造方法 - Google Patents

両面粘着テープの製造方法

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JP2002348545A
JP2002348545A JP2001155311A JP2001155311A JP2002348545A JP 2002348545 A JP2002348545 A JP 2002348545A JP 2001155311 A JP2001155311 A JP 2001155311A JP 2001155311 A JP2001155311 A JP 2001155311A JP 2002348545 A JP2002348545 A JP 2002348545A
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release agent
pressure
double
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JP2001155311A
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English (en)
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Takashi Nakamura
隆 中村
Shozo Imono
昌三 芋野
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 品質が安定している両面粘着テープを製造す
る方法を提供する。 【解決手段】 両面粘着テープの製造方法は、剥離ライ
ナー用基材の両面に剥離剤層を形成して剥離ライナーを
作製する工程Aと、表面が剥離処理された基材の剥離処
理面に粘着剤を塗布し粘着剤層を作製する工程Bと、前
記剥離ライナーと前記粘着剤層とを貼り合わせるととも
に、表面が剥離処理された基材を粘着剤層から剥離し
て、基材レス両面粘着テープを作製する工程Cとが、イ
ンラインで同時に行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、品質を安定化させ
ることができる両面粘着テープの製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】両面粘着テープは、一般的に、紙、プラ
スチック、金属などの基材の両面に粘着剤が塗布され、
これに、紙、プラスチック、金属などのシートの両面に
剥離剤が塗布された剥離ライナーが貼り合わされたもの
となっている。また、両面粘着テープとしては、基材を
有していない両面粘着テープ(基材レス両面粘着テー
プ)の形態を有しているものも広く用いられている。こ
のような基材レス両面粘着テープは、従来、図6に示さ
れるように、あらかじめ別工程で作製された剥離ライナ
ーを用いて、粘着剤塗工を行って、両面粘着テープを製
造している。図6では、あらかじめ作製された工程紙
(剥離ライナーと同様な剥離機能を有するものであり、
通常は剥離ライナーが用いられる)(15)に、コータ
ー(18)により粘着剤(16)が塗布され、乾燥オー
ブン(19)を通過した後、粘着剤(16)の面とあら
かじめ作製された剥離ライナー(17)とが貼り合わせ
機(20)により貼り合わせられるとともに、粘着剤
(16)が塗布された工程紙(15)が巻き取られて、
粘着剤(16)による層が剥離ライナー(17)に貼り
合わせられている基材レス両面粘着テープ(21)が作
製されている。
【0003】一般的に、剥離ライナーは、作製されてか
ら使用されるまでの間、経時で、湿度や温度により、剥
離力が変化しやすく、場合によっては剥離ライナーの剥
離異常を発生させることがある。従って、あらかじめ作
製した剥離ライナーを用いて両面粘着テープを作製する
場合、作製されてから使用されるまでの間の剥離ライナ
ーの管理が困難であるため、製造された両面粘着テープ
の品質上の問題、例えば、大気暴露による重剥離現象
や、シリコーンの経時反応による剥離性の変化などを生
じやすい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、品質が安定している両面粘着テープを容易に製造す
ることができる製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記目的を達
成するため鋭意検討した結果、特定の工程を組み合わせ
て、インラインで同時に行うことにより、優れた作業性
で、且つ低コストで、しかも安定した品質で、基材を有
しない両面粘着テープ(基材レス両面粘着テープ)を容
易に製造することができることを見出し、本発明を完成
させた。
【0006】すなわち、本発明は、剥離ライナー用基材
の両面に剥離剤層を形成して剥離ライナーを作製する工
程Aと、表面が剥離処理された基材の剥離処理面に粘着
剤を塗布し粘着剤層を作製する工程Bと、前記剥離ライ
ナーと前記粘着剤層とを貼り合わせるとともに、表面が
剥離処理された基材を粘着剤層から剥離して、基材レス
両面粘着テープを作製する工程Cとが、インラインで同
時に行われる両面粘着テープの製造方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を必要に応じて図
面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本発明の両面粘
着テープの製造方法の一例を示す概略図である。図1に
おいて、1は剥離ライナー用基材、2は剥離剤(第1剥
離剤)、3は剥離剤(第2剥離剤)、4は剥離ライナ
ー、5は両面粘着テープ用工程紙、6は粘着剤、7は両
面粘着テープ用工程紙5の片面に形成された粘着剤層、
8は両面粘着テープである。また、9はコーター(第1
剥離剤用コーター)、10はコーター(第2剥離剤用コ
ーター)、11は乾燥オーブン(剥離ライナー用乾燥オ
ーブン)、12はコーター(粘着剤用コーター)、13
はオーブン(両面粘着テープ用乾燥オーブン)、14は
貼り合わせ機である。
【0008】図1に係る製造方法では、[工程A] 剥
離ライナー用基材(1)の一方の面に第1剥離剤(2)
を第1剥離剤用コーター(9)により塗布して第1剥離
剤層を形成し、他方の面に第2剥離剤(3)を第2剥離
剤用コーター(10)により塗布して第2剥離剤層を形
成した後、剥離ライナー用乾燥オーブン(11)により
乾燥させて、剥離ライナー用基材(1)の両面に剥離剤
層が形成された剥離ライナー(4)を作製する工程A
と、[工程B] 両面粘着テープ用工程紙(5)の片面
に粘着剤(6)を粘着剤用コーター(12)により塗布
して粘着剤層を形成した後、両面粘着テープ用乾燥オー
ブン(13)により乾燥させて、粘着剤層(7)を作製
する工程Bと、[工程C] 前記剥離ライナー(4)の
第1剥離剤(2)側の面と、前記工程紙(5)の片面に
形成された粘着剤層(7)とを貼り合わせて、一方で、
工程紙(5)を粘着剤層(7)から剥離して、剥離ライ
ナー(4)と粘着剤層(7)とが貼り合わされた基材レ
ス両面粘着テープ(9)を作製する工程Cとが、インラ
インで同時に行われて、両面粘着テープが製造されてい
る。
【0009】(工程A)工程Aでは、図2で示されるよ
うな3層で構成されている剥離ライナー(4)が作製さ
れる。図2において、1aは剥離ライナー用基材(1)
により構成された剥離ライナー用基材層、2aは第1剥
離剤(2)により構成された第1剥離剤層、3aは第2
剥離剤(3)により構成された第2剥離剤層である。
【0010】(剥離ライナー用基材層(1a))工程A
では、剥離ライナー用基材層(1a)の剥離ライナー用
基材(1)としては、長尺帯状の形態のシート又はフィ
ルム(特に、ロール状に巻き取られた長尺帯状のシート
又はフィルム)を用いることができる。このような形態
の剥離ライナー用基材(1)を用いることにより、剥離
ライナー用基材(1)を連続的に供給して、剥離ライナ
ー(4)を連続的に作製することができる。
【0011】本発明では、剥離ライナー用基材(1)の
幅や長さは、特に制限されず、製造機械や目的とする剥
離ライナー(4)の幅や長さ等に応じて適宜選択するこ
とができる。また、剥離ライナー用基材(1)の厚さ、
すなわち、剥離ライナー用基材層(1a)の厚さも、特
に制限されないが、例えば、10〜200μm程度の範
囲から選択することができる。例えば、剥離ライナー用
基材(1)の材料が下記に示されるプラスチックフィル
ムである場合、剥離ライナー用基材(1)の厚さは、1
2〜100μm(好ましくは25〜75μm)程度の範
囲から選択することができる。また、剥離ライナー用基
材(1)の材料が紙類である場合、剥離ライナー用基材
(1)の厚さは、30〜200μm(好ましくは70〜
150μm)程度の範囲から選択することができる。
【0012】剥離ライナー用基材(1)の材料として
は、特に制限されず、公知の剥離ライナー用の基材の材
料を用いることができる。剥離ライナー用基材(1)の
材料としては、例えば、紙類(例えば、上質紙、グラシ
ン紙、クラフト紙などの紙や、ポリエチレンなどの高分
子材料により紙の片面もしくは両面がラミネートされた
ラミネート紙など)、金属箔(例えば、アルミニウム
箔、銅箔、ステンレス箔、鉄箔など)、プラスチックフ
ィルム(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの
オレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポ
リアミドなどの熱可塑性樹脂よりなるフィルムなど)な
どが挙げられる。剥離ライナー用基材(1)の材料は単
独で又は2種以上混合して使用することができる。ま
た、剥離ライナー用基材層(1a)は単層、複層のいず
れであってもよい。
【0013】(剥離剤層(2a,3a))第1剥離剤層
(2a)及び第2剥離剤層(3a)(これらの剥離剤層
を単に「剥離剤層(2a,3a)」と総称する場合があ
る)は、それぞれ、剥離ライナー用基材層(1a)の別
の面に、第1剥離剤用コーター(9)又は第2剥離剤用
コーター(10)により、第1剥離剤(2)又は第2剥
離剤(3)が塗布されて形成されている。第1剥離剤用
コーター(9)及び第2剥離剤用コーター(10)(こ
れらのコーターを単に「剥離剤用コーター」と総称する
場合がある)としては、第1剥離剤(2)又は第2剥離
剤(3)を剥離ライナー用基材(1)に塗布することが
できるコーターであれば特に制限されず、公知のコータ
ーを用いることができる。剥離剤用コーターとしては、
剥離ライナー用基材(1)に剥離剤を連続的に塗布する
ことができるものが好ましい。具体的には、剥離剤用コ
ーターとしては、例えば、グラビアリバース、ワイヤー
バー、キスリバースなどを好適に用いることができる。
なお、第1剥離剤用コーター(9)と、第2剥離剤用コ
ーター(10)とは、同一の種類のものであってもよ
く、異なる種類のものであってもよい。
【0014】第1剥離剤(2)及び第2剥離剤(3)
(これらの剥離剤を単に「剥離剤(2,3)」と総称す
る場合がある)としては、特に限定されず、公知の剥離
ライナー用剥離剤を用いることができる。剥離剤(2,
3)としては、例えば、長鎖アルキル基含有ポリマー、
シリコーンポリマー(シリコーン系剥離剤)、フッ素系
ポリマー(フッ素系剥離剤)などの剥離剤が挙げられ
る。これらの剥離剤は単独で又は2種以上混合して使用
することができる。第1剥離剤(2)と第2剥離剤
(3)とは、同一の剥離剤であってもよく、異なる剥離
剤であってもよい。
【0015】本発明では、剥離ライナー(4)は、両方
の面で剥離力が異なっていることが好ましい。すなわ
ち、剥離ライナー(4)の第1剥離剤層(2a)側の面
と、第2剥離剤層(3a)側の面とで、粘着剤層(7)
に対する剥離力に差があることが好ましい。そのため、
第1剥離剤(2)と第2剥離剤(3)とは、少なくとも
異なる剥離力を発現する剥離剤の組み合わせであること
が好ましい。なお、工程Cにおいて粘着剤層(7)と貼
り合わされる第1剥離剤層(2a)の第1剥離剤(2)
としては、通常、第2剥離剤(3)よりも大きい剥離力
を発現することができる剥離剤が用いられる。また、剥
離ライナー(4)としては、粘着剤層(7)から容易に
剥離することができることが好ましい。そのため、剥離
剤(2,3)としては、シリコーン系剥離剤が好適であ
る。
【0016】従って、第1剥離剤(2)と第2剥離剤
(3)とは、それぞれ、異なった剥離力を発現すること
ができるシリコーン系剥離剤を用いることが好ましい。
なお、シリコーン系剥離剤としては、熱硬化型シリコー
ン系剥離剤(例えば、縮合反応型の熱硬化型シリコーン
系剥離剤、付加反応型の熱硬化型シリコーン系剥離剤な
ど)、放射線硬化型シリコーン系剥離剤(例えば、電子
線硬化型シリコーン系剥離剤、紫外線硬化型シリコーン
系剥離剤など)などが例示される。これらのシリコーン
系剥離剤は、それぞれが、剥離力が大きい重剥離性のも
のから、剥離力が小さい軽剥離性のものまで、種々の剥
離力を発現することができる剥離性を有するものを含ん
でいる。
【0017】剥離剤(2,3)の塗布量、すなわち、剥
離剤層(2a,3a)の厚さとしては、特に制限され
ず、剥離剤(2,3)の種類や目的とする剥離ライナー
(4)などに応じて適宜選択することができる。剥離剤
層(2a,3a)の厚さとしては、それぞれ、例えば、
0.01〜5μm(好ましくは0.03〜3μm)の範
囲から選択することができる。なお、第1剥離剤層(2
a)の厚さと、第2剥離剤層(3a)の厚さとは、同一
であってもよく、異なっていてもよい。
【0018】剥離剤(2,3)が塗布された剥離ライナ
ー用基材(1)を乾燥する際に用いられる剥離ライナー
用乾燥オーブン(11)は、公知の乾燥オーブンを用い
ることができる。剥離ライナー用乾燥オーブン(11)
の温度は、剥離剤(2,3)の種類等に応じて適宜選択
することができる。なお、剥離ライナー用乾燥オーブン
(11)による乾燥では、必要に応じて、例えば、剥離
剤として熱硬化型シリコーン系剥離剤を用いた場合など
では、剥離剤に関する硬化反応が行われていてもよい。
【0019】また、剥離剤として電子線硬化型シリコー
ン系剥離剤や紫外線硬化型シリコーン系剥離剤を使用す
る場合には、剥離ライナー用乾燥オーブン(11)を電
子線照射システムや紫外線照射システムに変更すること
ができる。
【0020】(工程B)工程Bでは、図3で示されるよ
うな粘着剤層(7)が作製される。該粘着剤層(7)
は、両面粘着テープ用工程紙(5)の片面に形成されて
いる。図3において、5、7は、前記図1と同様に、そ
れぞれ、両面粘着テープ用工程紙、粘着剤層を示してい
る。
【0021】(両面粘着テープ用工程紙(5))工程B
では、両面粘着テープ用工程紙(5)(表面が剥離処理
された基材)としては、公知の剥離ライナーを用いるこ
とができる。具体的には、例えば、前記例示の剥離ライ
ナー用基材の一方の面に、前記例示の剥離剤が塗布され
て剥離剤層が形成されたものが挙げられる。本発明で
は、両面粘着テープ用工程紙(5)の幅、長さや厚さ
は、特に制限されず、製造機械等に応じて適宜選択する
ことができる。
【0022】なお、本発明では、両面粘着テープ用工程
紙(5)の片面に形成された粘着剤層(7)を、剥離ラ
イナー(4)の第1剥離剤層(2a)の面に転写するた
め、できれば、第1剥離剤層(2a)よりも軽剥離性の
剥離剤層を有する工程紙が好適である。
【0023】(粘着剤層(7))粘着剤層(7)は、両
面粘着テープ用工程紙(5)の片面に、粘着剤用コータ
ー(12)により、粘着剤(6)が塗布されて形成され
ている。粘着剤用コーター(12)としては、粘着剤
(6)を両面粘着テープ用工程紙(5)に塗布すること
ができるコーターであれば特に制限されず、公知のコー
ターを用いることができる。粘着剤用コーターとして
は、両面粘着テープ用工程紙(5)に粘着剤を連続的に
塗布することができるものが好ましい。具体的には、粘
着剤用コーターとしては、例えば、グラビアコーター、
ロールナイフコーター、ナイフコーター、スロットダイ
コーターなどを好適に用いることができる。粘着剤用コ
ーターとしては、均一塗布性を考慮すると、スロットダ
イコーターが望ましい。
【0024】粘着剤(6)としては、特に限定されず、
公知の両面粘着テープ用粘着剤を用いることができる。
粘着剤(6)としては、例えば、アクリル系粘着剤、天
然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着
剤などの粘着剤が挙げられる。これらの粘着剤は単独で
又は2種以上混合して使用することができる。
【0025】粘着剤(6)の塗布量、すなわち、粘着剤
層(7)の厚さとしては、特に制限されず、粘着剤
(6)の種類や目的とする粘着剤層(7)などに応じて
適宜選択することができる。粘着剤層(7)の厚さとし
ては、それぞれ、例えば、30〜100μm(好ましく
は50〜80μm)の範囲から選択することができる。
【0026】なお、粘着剤(6)には、必要に応じて、
架橋剤、粘着付与剤、可塑剤、充填剤、老化防止剤など
の各種の添加剤が含まれていてもよい。
【0027】粘着剤(6)が塗布された両面粘着テープ
用工程紙(5)を乾燥する際に用いられる両面粘着テー
プ用乾燥オーブン(13)は、公知の乾燥オーブンを用
いることができる。両面粘着テープ用乾燥オーブン(1
3)の温度は、粘着剤(6)の種類等に応じて適宜選択
することができる。
【0028】また、粘着剤がホットメルト型粘着剤であ
る場合は、両面粘着テープ用乾燥オーブン(13)を省
略することも可能である。さらに、粘着剤を紫外線や電
子線の照射により重合や架橋を行う場合は、各々に対応
した紫外線照射システムや電子線照射システムに変更す
ることができる。
【0029】(工程C)工程Cでは、図4で示されてい
るような層構成の両面粘着テープ(8)が作製される。
該工程Cでは、剥離ライナー(4)の第1剥離剤層(2
a)側の面と、粘着剤層(7)を有する工程紙(5)の
粘着剤層(7)とが、貼り合わせ機(14)により、貼
り合わせられて、図5に示されるような層構成が形成さ
れると同時に又は形成された後、工程紙(5)が粘着剤
層(7)から剥離されている。なお、図1では、剥離ラ
イナー(4)と粘着剤層(7)との貼り合わせと同時
に、粘着剤層(7)と工程紙(5)との剥離が行われて
いる。図4において、両面粘着テープ(8)は、基材レ
スタイプの両面粘着テープである。
【0030】この貼り合わせ後の両面粘着テープ(8)
や工程紙(5)は、図1に示すように、ロール状に巻き
取ることができる。このように両面粘着テープ(8)を
ロール状に巻き取った場合、両面粘着テープ(8)の開
放面である粘着剤層(7)における第1剥離剤層(2
a)と反対側の面(粘着剤層(7)における工程紙
(5)と接触していた側の面)は、第2剥離剤層(3
a)側の面(露出している剥離剤層の面)と重なり合
う。そのため、ロール状に巻き取った状態で保管又は保
存し、粘着剤層(7)を第2剥離剤層(3a)から剥が
して、両面粘着テープ(8)を使用することができる。
【0031】なお、図1に係る両面粘着テープ(8)
は、図4に示されるように、両面粘着テープの片側に剥
離ライナー(4)が形成されているが、両面粘着テープ
層の両側に剥離ライナー(4)が形成されていてもよ
い。また、片側にのみに剥離剤層が形成された剥離ライ
ナーを用いる場合でも、本発明の方法を適用することが
可能である。
【0032】例えば、剥離ライナー用基材の片面に剥離
剤層を形成して剥離ライナーを作製する工程が2つと、
あらかじめ作製された工程紙(表面が剥離処理された基
材)に粘着剤層を作製する工程と、前記2つの剥離ライ
ナーを、それぞれ、前記の粘着剤層を有する工程紙から
工程紙を剥離させるとともに、粘着剤層(工程紙を剥離
させた後の剥離剤層)の別の面に貼り合わせて、両面粘
着テープを作製する工程とを、インラインで同時に行う
製造方法などが挙げられる。なお、本発明では、工程紙
を剥離ライナーとしてそのまま利用することも可能であ
る。
【0033】本発明の両面粘着テープの製造方法では、
工程Aと、工程Bと、工程Cとが組み合わせられてお
り、効率よく、優れた作業性で両面粘着テープを容易に
製造することができる。特に、本発明の方法により製造
された両面粘着テープは、剥離ライナーが作製されると
すぐに両面粘着テープ層と貼り合わされているので、剥
離ライナーと粘着剤層との剥離力が一定又はほぼ一定し
ており、品質が安定している。従って、両面粘着テープ
の製造方法として極めて有用である。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 実施例1 図1に示す方法により、両面粘着テープを作製した。具
体的には、剥離ライナー用基材として両面にポリエチレ
ン(厚さ:25μm)がラミネートされた上質紙を用
い、第1剥離剤として重剥離性の付加反応型の熱硬化型
シリコーン系剥離剤(信越化学工業社製;品番「KS−
3504」;硬化触媒として信越化学工業社製「PL−
50T」を使用)を用い、第2剥離剤として軽剥離性の
付加反応型の熱硬化型シリコーン系剥離剤(信越化学工
業社製;品番「KS−835」;硬化触媒として信越化
学工業社製「PL−50T」を使用)を用いて、第1剥
離剤層と第2剥離剤層とを、剥離ライナー用基材のそれ
ぞれ別の面に形成させて、剥離ライナーを作製した。ま
た、前記剥離ライナーの作製と平行して、インライン
で、両面粘着テープ用工程紙として、片面が剥離処理さ
れたポリエステルフィルム[ポリエステルフィルム(厚
さ:50μm)の一方の面に、前記軽剥離性の付加反応
型の熱硬化型シリコーン系剥離剤(信越化学工業社製;
品番「KS−835」;硬化触媒として信越化学工業社
製「PL−50T」を使用)による剥離剤層が形成され
たもの]を用い、該工程紙の剥離処理された面に、粘着
剤としてアクリル系粘着剤(アクリル酸ブチル:アクリ
ル酸=100:8(重量部)の共重合ポリマー)を塗布
して粘着剤層を形成させて、両面粘着テープ用の粘着剤
層を作製した。すなわち、剥離ライナーと粘着剤層と
を、インラインで同時に平行して作製した。このインラ
インで同時に作製された剥離ライナーと粘着剤層とを、
さらに、該作製と同時に、インラインで、貼り合わせ
て、さらに、粘着剤層から工程紙を剥離して、剥離ライ
ナーの第1剥離剤層側に粘着剤層が貼り合わせられたも
のと、粘着剤層から剥離された工程紙とを、それぞれ、
別々にロール状に巻いて、基材を有していない両面粘着
テープ(「サンプル1」と称する場合がある)を作製し
た。すなわち、剥離ライナーと粘着剤層と両面粘着テー
プとが、インラインで、同時に平行して、連続して作製
されている。
【0035】比較例1 実施例1において剥離ライナーを作製した方法と同様の
方法により、剥離ライナー(「オフライン剥離ライナ
ー」と称する場合がある)を作製し、該オフライン剥離
ライナーを、1日、30日間保管した。該1日又は30
日保管したオフライン剥離ライナーを用いること以外
は、実施例1と同様にして(すなわち、剥離ライナー用
基材に剥離剤を塗布する工程は行わない)、1日間保管
した剥離ライナーを用いた両面粘着テープ(「サンプル
2」と称する場合がある)と、30日間保管した剥離ラ
イナーを用いた両面粘着テープ(「サンプル3」と称す
る場合がある)とを作製した。
【0036】評価 実施例1及び比較例1により得られた両面粘着テープ
(サンプル1〜3)について、下記の剥離力測定方法に
より、剥離ライナーの両面粘着テープ用の粘着剤層に対
する剥離力を測定し、剥離特性を評価した。なお、評価
結果は表1に示した。 剥離力測定方法 サンプル1〜3を、50℃で1日エージングした後、2
3℃×65%RHの雰囲気下で4時間調整し、引張試験
機にて300mm/分の速度で、剥離ライナーを引っ張
って剥離し、剥離力を測定した。なお、剥離力として
は、剥離ライナーの第1剥離剤(重剥離性剥離剤)層側
の面と粘着剤層と間の剥離力、および剥離ライナーの第
2剥離剤(軽剥離性剥離剤)層側の面と粘着剤層と間の
剥離力を、それぞれ複数回測定した。なお、重剥離性の
剥離剤層については、剥離力の変動幅も求めた。
【0037】
【表1】
【0038】評価結果 表1より、実施例1に係る両面粘着テープは、剥離力の
変動が小さく、剥離力が安定していることが確認され
た。特に、剥離ライナーの剥離剤が重剥離性の剥離剤で
あっても、その剥離力は変動が小さく安定している。こ
れは、実施例1に係る両面粘着テープ(基材レス両面粘
着テープ)は、剥離ライナーの作製工程と、両面粘着テ
ープ用の粘着剤層の作製工程と、これらの貼り合わせて
粘着剤層から工程紙を剥離させる工程とがインラインで
同時に実施されており、剥離ライナーの保管が生じてい
ないためであると思われる。
【0039】
【発明の効果】本発明の両面粘着テープの製造方法によ
れば、剥離ライナーにおける剥離剤の層に係る剥離性が
安定しており、一定している剥離性を発現することがで
きる基材レス両面粘着テープが容易に得られる。特に、
本発明の製造方法は、特定の工程が組み合わせられてい
るので、作業性にも優れている。しかも、低コストで、
連続的に基材レス両面粘着テープを作製することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の両面粘着テープの製造方法を示す概略
図である。
【図2】図1の製造方法における剥離ライナーを示す概
略断面図である。
【図3】図1の製造方法における粘着剤層を示す概略断
面図である。
【図4】図1の製造方法における両面粘着テープを示す
概略断面図である。
【図5】図1の製造方法における剥離ライナーと粘着剤
層を有する工程紙とを貼り合わせた状態を示す概略図で
ある。
【図6】従来の両面粘着テープの製造方法の一例を示す
概略図である。
【符号の説明】
1 剥離ライナー用基材 2 剥離剤(第1剥離剤) 3 剥離剤(第2剥離剤) 4 剥離ライナー 5 両面粘着テープ用工程紙 6 粘着剤 7 粘着剤層 8 両面粘着テープ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剥離ライナー用基材の両面に剥離剤層を
    形成して剥離ライナーを作製する工程Aと、表面が剥離
    処理された基材の剥離処理面に粘着剤を塗布し粘着剤層
    を作製する工程Bと、前記剥離ライナーと前記粘着剤層
    とを貼り合わせるとともに、表面が剥離処理された基材
    を粘着剤層から剥離して、基材レス両面粘着テープを作
    製する工程Cとが、インラインで同時に行われる両面粘
    着テープの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20180092752A (ko) * 2017-02-10 2018-08-20 주식회사 엘지화학 무기재 전사 테이프
KR102103504B1 (ko) 2017-02-10 2020-04-22 주식회사 엘지화학 무기재 전사 테이프

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