JP2002235051A - 両面粘着テープの製造方法 - Google Patents

両面粘着テープの製造方法

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JP2002235051A
JP2002235051A JP2001032039A JP2001032039A JP2002235051A JP 2002235051 A JP2002235051 A JP 2002235051A JP 2001032039 A JP2001032039 A JP 2001032039A JP 2001032039 A JP2001032039 A JP 2001032039A JP 2002235051 A JP2002235051 A JP 2002235051A
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sided pressure
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Takashi Nakamura
隆 中村
Shozo Imono
昌三 芋野
Tomokazu Himura
知和 樋村
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Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業性が優れるとともに、コストを低減する
ことができ、しかも品質が安定している両面粘着テープ
を製造する方法を提供する。 【解決手段】 両面粘着テープの製造方法は、剥離ライ
ナー用基材の両面に剥離剤層を形成して剥離ライナーを
作製する工程Aと、両面粘着テープ用基材の両面に粘着
剤層を形成して両面粘着テープ層を作製する工程Bと、
前記剥離ライナーと前記両面粘着テープ層とを貼り合わ
せて両面粘着テープを作製する工程Cとが、インライン
で同時に行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業性を向上さ
せ、しかも品質を安定化させることができる両面粘着テ
ープの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】両面粘着テープは、一般的に、紙、プラ
スチック、金属などの基材の両面に粘着剤が塗布され、
これに、紙、プラスチック、金属などのシートの両面に
剥離剤が塗布された剥離ライナーが貼り合わされたもの
となっている。従来、このような両面粘着テープは、図
5〜図8に示されるように、あらかじめ別工程で作製さ
れた剥離ライナーを用いて、粘着剤塗工を行って、両面
粘着テープを製造している。具体的には、図5では、あ
らかじめ作製された剥離ライナー(17)に、コーター
(21)により粘着剤(18)が塗布され(第1回目の
粘着剤の塗布)、乾燥オーブン(22)を通過した後、
貼り合わせ機(23)により、基材(19)と貼り合わ
せられ、基材(19)の片面に粘着剤が塗布され、該粘
着剤層上に剥離ライナー層が設けられた中間品(20)
が作製されている。ついで、図6に示されているよう
に、あらかじめ作製された工程紙(剥離ライナーと同様
な剥離機能を有するものであり、通常は剥離ライナーが
用いられる)(24)に、コーター(27)により、粘
着剤(25)が塗布され(第2回目の粘着剤の塗布)、
乾燥オーブン(28)を通過した後、粘着剤層(25)
側の面と、前記中間品(20)の基材(19)側の面と
が、貼り合わせ機(29)により、貼り合わせられると
ともに、工程紙(24a)が巻き取られて、両面粘着テ
ープ(26)が作製されている。また、図5により作製
された中間品(20)は、図7に示されるような方法に
よっても、利用することができる。図7では、中間品
(20)に、コーター(32)により直接、粘着剤(3
0)を塗布して(第2回目の粘着剤の塗布)、乾燥オー
ブン(33)を経て、両面粘着テープ(31)を作製し
ている。
【0003】図5〜図7で示される方法では、あらかじ
め作製された剥離ライナーを用いているにもかかわら
ず、第1の粘着剤、第2の粘着剤を塗布して、第1の粘
着剤層、第2の粘着剤層の形成する2つの工程が必要で
ある。すなわち、該方法では、両面の粘着剤を塗布する
2工程が必要である。
【0004】また、図8で示されているように、基材
(35)の一方の面に、コーター(39)により粘着剤
(36)と、他方の面にコーター(40)により粘着剤
(37)とを、同一工程で塗布し、乾燥オーブン(4
1)を経て、貼り合わせ機(42)により、剥離ライナ
ー(34)と貼り合わせて、両面粘着テープ(38)を
作製する方法もある。しかしながら、該方法であって
も、いずれにしても、剥離ライナーの作製工程と、粘着
剤の塗工工程とが別の工程となっている。
【0005】従って、これらの図5〜図8で示されてい
る製造方法では、作業性が低く、製造コストが高くなっ
ている。特に、図6で示されている工程紙(24)を必
要とする製造方法では、さらにコスト高となる。
【0006】しかも、一般的に、剥離ライナーは、作製
されてから使用されるまでの間、経時で、湿度や温度に
より、剥離力が変化しやすく、場合によっては剥離ライ
ナーの剥離異常を発生させることがある。従って、あら
かじめ作製した剥離ライナーを用いて両面粘着テープを
作製する場合、作製されてから使用されるまでの間の剥
離ライナーの管理が困難であるため、製造された両面粘
着テープの品質上の問題、例えば、大気暴露による重剥
離現象や、シリコーンの経時反応による剥離性の変化な
どを生じやすい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、作業性が優れるとともに、製造コストを低減するこ
とができる両面粘着テープの製造方法を提供することに
ある。本発明の他の目的は、品質が安定している両面粘
着テープを容易に製造することができる製造方法を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記目的を達
成するため鋭意検討した結果、特定の工程を組み合わせ
て、インラインで同時に行うことにより、優れた作業性
で、且つ低コストで、しかも安定した品質で、両面粘着
テープを容易に製造することができることを見出し、本
発明を完成させた。
【0009】すなわち、本発明は、剥離ライナー用基材
の両面に剥離剤層を形成して剥離ライナーを作製する工
程Aと、両面粘着テープ用基材の両面に粘着剤層を形成
して両面粘着テープ層を作製する工程Bと、前記剥離ラ
イナーと前記両面粘着テープ層とを貼り合わせて両面粘
着テープを作製する工程Cとが、インラインで同時に行
われる両面粘着テープの製造方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を必要に応じて図
面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本発明の両面粘
着テープの製造方法の一例を示す概略図である。図1に
おいて、1は剥離ライナー用基材、2は剥離剤(第1剥
離剤)、3は剥離剤(第2剥離剤)、4は剥離ライナ
ー、5は両面粘着テープ用基材、6は粘着剤(第1粘着
剤)、7は粘着剤(第2粘着剤)、8は両面粘着テープ
層、9は両面粘着テープである。また、10はコーター
(第1剥離剤用コーター)、11はコーター(第2剥離
剤用コーター)、12は乾燥オーブン(剥離ライナー用
乾燥オーブン)、13はコーター(第1粘着剤用コータ
ー)、14はコーター(第2粘着剤用コーター)、15
は乾燥オーブン(両面粘着テープ用乾燥オーブン)、1
6は貼り合わせ機である。
【0011】図1に係る製造方法では、[工程A] 剥
離ライナー用基材(1)の一方の面に第1剥離剤(2)
を第1剥離剤用コーター(10)により塗布して第1剥
離剤層を形成し、他方の面に第2剥離剤(3)を第2剥
離剤用コーター(11)により塗布して第2剥離剤層を
形成した後、剥離ライナー用乾燥オーブン(12)によ
り乾燥させて、剥離ライナー用基材(1)の両面に剥離
剤層が形成された剥離ライナー(4)を作製する工程A
と、[工程B] 両面粘着テープ用基材(5)の一方の
面に第1粘着剤(6)を第1粘着剤用コーター(13)
により塗布して第1粘着剤層を形成し、他方の面に第2
粘着剤(7)を第2粘着剤用コーター(14)により塗
布して第2粘着剤層を形成した後、両面粘着テープ用乾
燥オーブン(15)により乾燥させて、両面粘着テープ
用基材(5)の両面に粘着剤層が形成された両面粘着テ
ープ層(8)を作製する工程Bと、[工程C] 前記剥
離ライナー(4)の第1剥離剤(2)側の面と、前記両
面粘着テープ層(8)の第1粘着剤(6)側の面とを貼
り合わせて、剥離ライナー(4)と両面粘着テープ層
(8)とが貼り合わされた両面粘着テープ(9)を作製
する工程Cとが、インラインで同時に行われて、両面粘
着テープが製造されている。
【0012】(工程A)工程Aでは、図2で示されるよ
うな3層で構成されている剥離ライナー(4)が作製さ
れる。図2において、1aは剥離ライナー用基材(1)
により構成された剥離ライナー用基材層、2aは第1剥
離剤(2)により構成された第1剥離剤層、3aは第2
剥離剤(3)により構成された第2剥離剤層である。
【0013】(剥離ライナー用基材層(1a))工程A
では、剥離ライナー用基材層(1a)の剥離ライナー用
基材(1)としては、長尺帯状の形態のシート又はフィ
ルム(特に、ロール状に巻き取られた長尺帯状のシート
又はフィルム)を用いることができる。このような形態
の剥離ライナー用基材(1)を用いることにより、剥離
ライナー用基材(1)を連続的に供給して、剥離ライナ
ー(4)を連続的に作製することができる。
【0014】本発明では、剥離ライナー用基材(1)の
幅や長さは、特に制限されず、製造機械や目的とする剥
離ライナー(4)の幅や長さ等に応じて適宜選択するこ
とができる。また、剥離ライナー用基材(1)の厚さ、
すなわち、剥離ライナー用基材層(1a)の厚さも、特
に制限されないが、例えば、10〜200μm程度の範
囲から選択することができる。例えば、剥離ライナー用
基材(1)の材料が下記に示されるプラスチックフィル
ムである場合、剥離ライナー用基材(1)の厚さは、1
2〜100μm(好ましくは25〜75μm)程度の範
囲から選択することができる。また、剥離ライナー用基
材(1)の材料が紙類である場合、剥離ライナー用基材
(1)の厚さは、30〜200μm(好ましくは70〜
150μm)程度の範囲から選択することができる。
【0015】剥離ライナー用基材(1)の材料として
は、特に制限されず、公知の剥離ライナー用の基材の材
料を用いることができる。剥離ライナー用基材(1)の
材料としては、例えば、紙類(例えば、上質紙、グラシ
ン紙、クラフト紙などの紙や、ポリエチレンなどの高分
子材料により紙の片面もしくは両面がラミネートされた
ラミネート紙など)、金属箔(例えば、アルミニウム
箔、銅箔、ステンレス箔、鉄箔など)、プラスチックフ
ィルム(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの
オレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポ
リアミドなどの熱可塑性樹脂よりなるフィルムなど)な
どが挙げられる。剥離ライナー用基材(1)の材料は単
独で又は2種以上混合して使用することができる。ま
た、剥離ライナー用基材層(1a)は単層、複層のいず
れであってもよい。
【0016】(剥離剤層(2a,3a))第1剥離剤層
(2a)及び第2剥離剤層(3a)(これらの剥離剤層
を単に「剥離剤層(2a,3a)」と総称する場合があ
る)は、それぞれ、剥離ライナー用基材層(1a)の別
の面に、第1剥離剤用コーター(10)又は第2剥離剤
用コーター(11)により、第1剥離剤(2)又は第2
剥離剤(3)が塗布されて形成されている。第1剥離剤
用コーター(10)及び第2剥離剤用コーター(11)
(これらのコーターを単に「剥離剤用コーター」と総称
する場合がある)としては、第1剥離剤(2)又は第2
剥離剤(3)を剥離ライナー用基材(1)に塗布するこ
とができるコーターであれば特に制限されず、公知のコ
ーターを用いることができる。剥離剤用コーターとして
は、剥離ライナー用基材(1)に剥離剤を連続的に塗布
することができるものが好ましい。具体的には、剥離剤
用コーターとしては、例えば、グラビアリバース、ワイ
ヤーバー、キスリバースなどを好適に用いることができ
る。なお、第1剥離剤用コーター(10)と、第2剥離
剤用コーター(11)とは、同一の種類のものであって
もよく、異なる種類のものであってもよい。
【0017】第1剥離剤(2)及び第2剥離剤(3)
(これらの剥離剤を単に「剥離剤(2,3)」と総称す
る場合がある)としては、特に限定されず、公知の剥離
ライナー用剥離剤を用いることができる。剥離剤(2,
3)としては、例えば、長鎖アルキル基含有ポリマー、
シリコーンポリマー(シリコーン系剥離剤)、フッ素系
ポリマー(フッ素系剥離剤)などの剥離剤が挙げられ
る。これらの剥離剤は単独で又は2種以上混合して使用
することができる。第1剥離剤(2)と第2剥離剤
(3)とは、同一の剥離剤であってもよく、異なる剥離
剤であってもよい。
【0018】本発明では、剥離ライナー(4)は、両方
の面で剥離力が異なっていることが好ましい。すなわ
ち、剥離ライナー(4)の第1剥離剤層(2a)側の面
と、第2剥離剤層(3a)側の面とで、両面粘着テープ
層(8)に対する剥離力に差があることが好ましい。そ
のため、第1剥離剤(2)と第2剥離剤(3)とは、少
なくとも異なる剥離力を発現する剥離剤の組み合わせで
あることが好ましい。なお、工程Cにおいて両面粘着テ
ープ層(8)と貼り合わされる第1剥離剤層(2a)の
第1剥離剤(2)としては、通常、第2剥離剤(3)よ
りも大きい剥離力を発現することができる剥離剤が用い
られる。
【0019】また、剥離ライナー(4)としては、両面
粘着テープ層(8)から容易に剥離することができるこ
とが好ましい。そのため、剥離剤(2,3)としては、
シリコーン系剥離剤が好適である。
【0020】従って、第1剥離剤(2)と第2剥離剤
(3)とは、それぞれ、異なった剥離力を発現すること
ができるシリコーン系剥離剤を用いることが好ましい。
なお、シリコーン系剥離剤としては、熱硬化型シリコー
ン系剥離剤(例えば、縮合反応型の熱硬化型シリコーン
系剥離剤、付加反応型の熱硬化型シリコーン系剥離剤な
ど)、放射線硬化型シリコーン系剥離剤(例えば、電子
線硬化型シリコーン系剥離剤、紫外線硬化型シリコーン
系剥離剤など)などが例示される。これらのシリコーン
系剥離剤は、それぞれが、剥離力が大きい重剥離性のも
のから、剥離力が小さい軽剥離性のものまで、種々の剥
離力を発現することができる剥離性を有するものを含ん
でいる。
【0021】剥離剤(2,3)の塗布量、すなわち、剥
離剤層(2a,3a)の厚さとしては、特に制限され
ず、剥離剤(2,3)の種類や目的とする剥離ライナー
(4)などに応じて適宜選択することができる。剥離剤
層(2a,3a)の厚さとしては、それぞれ、例えば、
0.01〜5μm(好ましくは0.03〜3μm)の範
囲から選択することができる。なお、第1剥離剤層(2
a)の厚さと、第2剥離剤層(3a)の厚さとは、同一
であってもよく、異なっていてもよい。
【0022】剥離剤(2,3)が塗布された剥離ライナ
ー用基材(1)を乾燥する際に用いられる剥離ライナー
用乾燥オーブン(12)は、公知の乾燥オーブンを用い
ることができる。剥離ライナー用乾燥オーブン(12)
の温度は、剥離剤(2,3)の種類等に応じて適宜選択
することができる。なお、剥離ライナー用乾燥オーブン
(12)による乾燥では、必要に応じて、例えば、剥離
剤として熱硬化型シリコーン系剥離剤を用いた場合など
では、剥離剤に関する硬化反応が行われていてもよい。
【0023】また、剥離剤として電子線硬化型シリコー
ン系剥離剤や紫外線硬化型シリコーン系剥離剤を使用す
る場合には、剥離ライナー用乾燥オーブン(12)を電
子線照射システムや紫外線照射システムに変更すること
ができる。
【0024】(工程B)工程Bでは、図3で示されるよ
うな3層で構成されている両面粘着テープ層(8)が作
製される。図3において、5aは両面粘着テープ用基材
(5)により構成された両面粘着テープ用基材層、6a
は第1粘着剤(6)により構成された第1粘着剤層、7
aは第2粘着剤(7)により構成された第2粘着剤層で
ある。
【0025】(両面粘着テープ用基材層(5a))工程
Bでは、両面粘着テープ用基材層(5a)の両面粘着テ
ープ用基材(5)としては、長尺帯状の形態のシート又
はフィルム(特に、ロール状に巻き取られた長尺帯状の
シート又はフィルム)を用いることができる。このよう
な形態の両面粘着テープ用基材(5)を用いることによ
り、両面粘着テープ用基材(5)を連続的に供給して、
両面粘着テープ用層(8)を連続的に作製することがで
きる。
【0026】本発明では、両面粘着テープ用基材(5)
の幅や長さは、特に制限されず、製造機械や目的とする
両面粘着テープ層(8)の幅や長さ等に応じて適宜選択
することができる。また、両面粘着テープ用基材(5)
の厚さ、すなわち、両面粘着テープ用基材層(5a)の
厚さも、特に制限されないが、例えば、8〜100μm
(好ましくは12〜50μm)の範囲から選択すること
ができる。
【0027】両面粘着テープ用基材(5)の材料として
は、特に制限されず、公知の両面粘着テープ用の基材の
材料を用いることができる。両面粘着テープ用基材
(5)の材料としては、例えば、和紙、洋紙などの紙
類、不織布、アルミニウム箔などの金属箔、ポリエステ
ルフィルムなどのプラスチックフィルム、発泡体シート
などが挙げられる。両面粘着テープ用基材(5)の材料
は単独で又は2種以上混合して使用することができる。
また、両面粘着テープ用基材層(5a)は単層であって
もよく、複層であってもよい。
【0028】(粘着剤層(6a,7a))第1粘着剤層
(6a)及び第2粘着剤層(7a)(これらの粘着剤層
を単に「粘着剤層(6a,7a)」と総称する場合があ
る)は、それぞれ、両面粘着テープ用基材層(5a)の
別の面に、第1粘着剤用コーター(13)又は第2粘着
剤用コーター(14)により、第1粘着剤(6)又は第
2粘着剤(7)が塗布されて形成されている。第1粘着
剤用コーター(13)、第2粘着剤用コーター(14)
(これらのコーターを単に「粘着剤用コーター」と総称
する場合がある)としては、第1粘着剤(6)又は第2
粘着剤(7)を両面粘着テープ用基材(5)に塗布する
ことができるコーターであれば特に制限されず、公知の
コーターを用いることができる。粘着剤用コーターとし
ては、両面粘着テープ用基材(5)に粘着剤を連続的に
塗布することができるものが好ましい。具体的には、粘
着剤用コーターとしては、例えば、グラビアコーター、
ロールナイフコーター、ナイフコーター、スロットダイ
コーターなどを好適に用いることができる。粘着剤用コ
ーターとしては、均一塗布性を考慮すると、スロットダ
イコーターが望ましい。なお、第1粘着剤用コーター
(13)と、第2粘着剤用コーター(14)とは、同一
の種類のものであってもよく、異なる種類のものであっ
てもよい。
【0029】第1粘着剤(6)及び第2粘着剤(7)
(これらの粘着剤を単に「粘着剤(6,7)」と総称す
る場合がある)としては、特に限定されず、公知の両面
粘着テープ用粘着剤を用いることができる。粘着剤
(6,7)としては、例えば、アクリル系粘着剤、天然
ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤
などの粘着剤が挙げられる。これらの粘着剤は単独で又
は2種以上混合して使用することができる。第1粘着剤
(6)と、第2粘着剤(7)とは、同一の粘着剤であっ
てもよく、異なる粘着剤であってもよい。
【0030】粘着剤(6,7)の塗布量、すなわち、粘
着剤層(6a,7a)の厚さとしては、特に制限され
ず、粘着剤(6,7)の種類や目的とする両面粘着テー
プ層(8)などに応じて適宜選択することができる。粘
着剤層(6a,7a)の厚さとしては、それぞれ、例え
ば、30〜100μm(好ましくは50〜80μm)の
範囲から選択することができる。なお、第1粘着剤層
(6a)の厚さと、第2粘着剤層(7a)の厚さとは、
同一であってもよく、異なっていてもよい。
【0031】なお、粘着剤(6,7)には、必要に応じ
て、架橋剤、粘着付与剤、可塑剤、充填剤、老化防止剤
などの各種の添加剤が含まれていてもよい。
【0032】粘着剤(6,7)が塗布された両面粘着テ
ープ用基材(5)を乾燥する際に用いられる両面粘着テ
ープ用乾燥オーブン(15)は、公知の乾燥オーブンを
用いることができる。両面粘着テープ用乾燥オーブン
(15)の温度は、粘着剤(6,7)の種類等に応じて
適宜選択することができる。
【0033】また、粘着剤がホットメルト型粘着剤であ
る場合は、両面粘着テープ用乾燥オーブン(15)を省
略することも可能である。さらに、粘着剤を紫外線や電
子線の照射により重合や架橋を行う場合は、各々に対応
した紫外線照射システムや電子線照射システムに変更す
ることができる。
【0034】(工程C)工程Cでは、図4で示されてい
るような層構成を有する両面粘着テープ(9)が作製さ
れる。該工程Cでは、剥離ライナー(4)の第1剥離剤
層(2a)側の面と、両面粘着テープ層(8)の第1粘
着剤層(6a)側の面とが、貼り合わせ機(16)によ
り、貼り合わせられている。この貼り合わせにより得ら
れた両面粘着テープ(9)は、図1に示すように、ロー
ル状に巻き取ることができる。このようにロール状に巻
き取った場合、両面粘着テープ(9)の開放面である第
2粘着剤層(7a)側の面(露出している粘着剤層の
面)は、第2剥離剤層(3a)側の面(露出している剥
離剤層の面)と重なり合う。そのため、ロール状に巻き
取った状態で保管又は保存し、第2粘着剤層(7a)を
第2剥離剤層(3a)から剥がして、両面粘着テープ
(9)を使用することができる。
【0035】なお、図1に係る両面粘着テープ(9)
は、図4に示されるように、両面粘着テープの片側に剥
離ライナー4が形成されているが、両面粘着テープ層の
両側に剥離ライナー4が形成されていてもよい。また、
片側にのみに剥離剤層が形成された剥離ライナーや、片
側にのみに粘着剤層が形成された粘着テープ層を用いる
場合でも、本発明の方法を適用することが可能である。
【0036】例えば、剥離ライナー用基材の片面に剥離
剤層を形成して剥離ライナーを作製する工程が2つと、
両面粘着テープ用基材の両面に粘着剤層を形成して両面
粘着テープ層を作製する工程と、前記2つの剥離ライナ
ーを、それぞれ、前記両面粘着テープ層の別の面に貼り
合わせて、両面粘着テープを作製する工程とを、インラ
インで同時に行う製造方法などが挙げられる。
【0037】本発明の両面粘着テープの製造方法では、
工程Aと、工程Bと、工程Cとが組み合わせられてお
り、効率よく、優れた作業性で両面粘着テープを容易に
製造することができる。また、前記特定の工程よりなっ
ているので、低コストで製造することができる。特に、
本発明の方法により製造された両面粘着テープは、剥離
ライナーが作製されるとすぐに両面粘着テープ層と貼り
合わされているので、剥離ライナーと両面粘着テープ層
との剥離力が一定又はほぼ一定しており、品質が安定し
ている。従って、両面粘着テープの製造方法として極め
て有用である。
【0038】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 実施例1 図1に示す方法により、両面粘着テープを作製した。具
体的には、剥離ライナー用基材として両面にポリエチレ
ン(厚さ:25μm)がラミネートされた上質紙を用
い、第1剥離剤として重剥離性の付加反応型の熱硬化型
シリコーン系剥離剤(信越化学工業社製;品番「KS−
3504」;硬化触媒として信越化学工業社製「PL−
50T」を使用)を用い、第2剥離剤として軽剥離性の
付加反応型の熱硬化型シリコーン系剥離剤(信越化学工
業社製;品番「KS−835」;硬化触媒として信越化
学工業社製「PL−50T」を使用)を用いて、第1剥
離剤層と第2剥離剤層とを、剥離ライナー用基材のそれ
ぞれ別の面に形成させて、剥離ライナーを作製した。ま
た、前記剥離ライナーの作製と平行して、インライン
で、両面粘着テープ用基材としてポリエステルフィルム
(厚さ:50μm)を用い、第1粘着剤及び第2粘着剤
としてアクリル系粘着剤(アクリル酸ブチル:アクリル
酸=100:8(重量部)の共重合ポリマー)を用い
て、第1粘着剤層と第2粘着剤層とを、両面粘着テープ
用基材のそれぞれ別の面に形成させて、両面粘着テープ
層を作製した。すなわち、剥離ライナーと両面粘着テー
プ層とを、インラインで同時に平行して作製した。この
インラインで同時に作製された剥離ライナーと両面粘着
テープ層とを、さらに、該作製と同時に、インライン
で、貼り合わせて、ロール状に巻いて、両面粘着テープ
(「サンプル1」と称する場合がある)を作製した。す
なわち、剥離ライナーと両面粘着テープ層と両面粘着テ
ープとが、インラインで、同時に平行して、連続して作
製されている。
【0039】比較例1 実施例1において剥離ライナーを作製した方法と同様の
方法により、剥離ライナー(「オフライン剥離ライナ
ー」と称する場合がある)を作製し、該オフライン剥離
ライナーを、1日、30日間保管した。該1日又は30
日保管したオフライン剥離ライナーを用いること以外
は、実施例1と同様にして(すなわち、剥離ライナー用
基材に剥離剤を塗布する工程は行わない)、1日間保管
した剥離ライナーを用いた両面粘着テープ(「サンプル
2」と称する場合がある)と、30日間保管した剥離ラ
イナーを用いた両面粘着テープ(「サンプル3」と称す
る場合がある)とを作製した。
【0040】評価 実施例1及び比較例1により得られた両面粘着テープ
(サンプル1〜3)について、下記の剥離力測定方法に
より、剥離ライナーの両面粘着テープ層に対する剥離力
を測定し、剥離特性を評価した。なお、評価結果は表1
に示した。 剥離力測定方法 サンプル1〜3を、50℃で1日エージングした後、2
3℃×65%RHの雰囲気下で4時間調整し、引張試験
機にて300mm/分の速度で、剥離ライナーを引っ張
って剥離し、剥離力を測定した。なお、剥離力として
は、剥離ライナーの第1剥離剤(重剥離性剥離剤)層側
の面と粘着剤層と間の剥離力、および剥離ライナーの第
2剥離剤(軽剥離性剥離剤)層側の面と粘着剤層と間の
剥離力を、それぞれ複数回測定した。なお、重剥離性の
剥離剤層については、剥離力の変動幅も求めた。
【0041】
【表1】
【0042】評価結果 表1より、実施例1に係る両面粘着テープは、剥離力の
変動が小さく、剥離力が安定していることが確認され
た。特に、剥離ライナーの剥離剤が重剥離性の剥離剤で
あっても、その剥離力は変動が小さく安定している。こ
れは、実施例1に係る両面粘着テープは、剥離ライナー
の作製工程と、両面粘着テープ層の作製工程と、これら
の貼り合わせ工程とがインラインで同時に実施されてお
り、剥離ライナーの保管が生じていないためであると思
われる。
【0043】
【発明の効果】本発明の両面粘着テープの製造方法によ
れば、剥離ライナーにおける剥離剤の層に係る剥離性が
安定しており、一定している剥離性を発現することがで
きる両面粘着テープが容易に得られる。特に、本発明の
製造方法は、特定の工程が組み合わせられているので、
作業性にも優れている。しかも、低コストで、連続的に
両面粘着テープを作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の両面粘着テープの製造方法を示す概略
図である。
【図2】図1の製造方法における剥離ライナーを示す概
略断面図である。
【図3】図1の製造方法における両面粘着テープ層を示
す概略断面図である。
【図4】図1の製造方法における両面粘着テープを示す
概略断面図である。
【図5】従来の両面粘着テープの製造方法について、途
中部分の一例を示す概略図である。
【図6】図5の製造方法について、続きの一例を示す概
略図である。
【図7】図5の製造方法について、続きの他の例を示す
概略図である。
【図8】従来の両面粘着テープの製造方法のさらに他の
例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 剥離ライナー用基材 2 剥離剤(第1剥離剤) 3 剥離剤(第2剥離剤) 4 剥離ライナー 5 両面粘着テープ用基材 6 粘着剤(第1粘着剤) 7 粘着剤(第2粘着剤) 8 両面粘着テープ層 9 両面粘着テープ
フロントページの続き (72)発明者 樋村 知和 大阪府茨木市下穂積一丁目1番2号 日東 電工株式会社内 Fターム(参考) 4J004 AB01 DB02 EA05 GA01 GA02

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剥離ライナー用基材の両面に剥離剤層を
    形成して剥離ライナーを作製する工程Aと、両面粘着テ
    ープ用基材の両面に粘着剤層を形成して両面粘着テープ
    層を作製する工程Bと、前記剥離ライナーと前記両面粘
    着テープ層とを貼り合わせて両面粘着テープを作製する
    工程Cとが、インラインで同時に行われる両面粘着テー
    プの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006328289A (ja) * 2005-05-30 2006-12-07 Nitto Denko Corp 両面粘着テープ又はシートの製造方法および両面粘着テープ又はシート
US7655106B2 (en) 2003-10-01 2010-02-02 Nitto Denko Corporation Double-sided pressure-sensitive adhesive tape or sheet and process of producing the same

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US7655106B2 (en) 2003-10-01 2010-02-02 Nitto Denko Corporation Double-sided pressure-sensitive adhesive tape or sheet and process of producing the same
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